JPH07218841A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡

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JPH07218841A
JPH07218841A JP6196761A JP19676194A JPH07218841A JP H07218841 A JPH07218841 A JP H07218841A JP 6196761 A JP6196761 A JP 6196761A JP 19676194 A JP19676194 A JP 19676194A JP H07218841 A JPH07218841 A JP H07218841A
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Japan
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optical system
variable power
image
optical
power optical
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JP6196761A
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Ken Tomioka
研 富岡
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • G02B21/20Binocular arrangements
    • G02B21/22Stereoscopic arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/20Surgical microscopes characterised by non-optical aspects

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二人が同一観察対象物を同時に立体視するこ
とができる。 【構成】 対物レンズ1と、対物レンズがとらえた像の
大きさを変える変倍光学系10と、変倍光学系10を通
過した像を結像させる結像光学系20を備えている。変
倍光学系10は、対物レンズ1に対して互いに並列的に
並べられた第1の変倍光学系10aと第2の変倍光学系
10bと第3の変倍光学系10cと第4の変倍光学系1
0dとを有している。また、結像光学系20は、4組の
変倍光学系のうち、いずれか2組の変倍光学系を通過し
たそれぞれの像をそれぞれ結像させる第1の結像光学系
20aと、残りの2組の変倍光学系を通過したそれぞれ
の像をそれぞれ結像させる第2の結像光学系20bとを
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二人が同一の観察対象
物を同時に拡大観察するための顕微鏡に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の手術用顕微鏡は、対物レンズの後
方に左右一対の変倍光学系、及び左右一対の結像光学系
を有しており、術者は、これらの光学系を通し、患者眼
の立体拡大像を観察している。
【0003】ところで、手術用顕微鏡を用いて手術を行
う際には、術者の補助を行う目的で助手が付くのが一般
的である。このため、助手も、絶えず術者と同じ患部を
観察する必要がある。また、患部を写真等で記録する必
要もある。そこで、従来、この種の手術用顕微鏡では、
例えば、変倍光学系と結像光学系との間に、左右一対の
光束分配光学系を配し、術者の左右の眼に導かれる像を
確保する一方で、一の光束分配光学系で分配された像を
助手用にして、他の光束分配光学系で分配された像を記
録用等に用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、助手は、左右どちらかの変倍光学系からしか光
束を得られないので立体視できないという問題点があ
る。また、手術内容によっては、術者と助手との位置関
係をいろいろと変えた方が好ましい場合があるが、従来
技術では、術者に対する結像位置と助手に対する結像位
置とが固定的であるため、両者が患部を同時に観察しつ
つ手術を行う際、術者に対する助手の相対的位置を変え
ることができず、はなはだ不便であるという問題点があ
る。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、二人が同
一観察対象物を同時に立体視することができる顕微鏡を
提供することである。また、本発明の第2の目的は、第
1の目的を達成しつつ、二人の位置関係を変えることが
できる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るための顕微鏡は、対物レンズと、該対物レンズがとら
えた像の大きさを変える変倍光学手段と、該変倍光学手
段を通過した像を結像させる結像光学手段とを備えてい
る顕微鏡において、前記変倍光学手段は、前記対物レン
ズに対して互いに並列的に並べられた第1の変倍光学系
と、第2の変倍光学系と、第3の変倍光学系と、第4の
変倍光学系とを有し、前記結像光学手段は、4つの前記
変倍光学系のうち、いずれか2つの該変倍光学系を通過
したそれぞれの像をそれぞれ結像させる第1の結像光学
系と、同じく、4つの該変倍光学系のうち、いずれか2
つの該変倍光学系を通過したそれぞれの像をそれぞれ結
像させる第2の結像光学系とを有していることを特徴と
するものである。
【0007】また、前記第2の目的を達成する顕微鏡
は、前記第1の目的を達成する顕微鏡において、前記対
物レンズと前記変倍光学手段とが設けられている顕微鏡
主ボディと、前記結像光学手段が設けられ、前記顕微鏡
主ボディに対して着脱可能な複数の結像光学系ボディと
を備え、複数の前記結像光学系ボディは、それぞれに設
けられている前記第1の結像光学系の光軸と前記第2の
結像光学系の光軸との成す角度が、各結像光学系ボディ
ごとに異なっていることを特徴とするものである。
【0008】前記第2の目的を達成する他の顕微鏡は、
前記第1の目的を達成する顕微鏡において、前記対物レ
ンズと前記変倍光学手段とが設けられている顕微鏡主ボ
ディと、4つの前記変倍光学系のうち、特定の2つの該
変倍光学系を通過したそれぞれの像を予め定めた第1の
方向に向かわせる一方で第2の方向に向かわせる光束分
配光学系と、該光束分配光学系により該第1の方向に向
かわせられた像を結像させる前記第1の結像光学系とが
設けられている第1の結像光学系ボディと、前記対物レ
ンズの光軸回りに回転可能に前記第1の結像光学系ボデ
ィに設けられ、前記特定の2つの変倍光学系以外の2つ
の変倍光学系を通過したそれぞれの像及び前記光束分配
光学系により前記第2の方向に向かわられた2つの像う
ち、該対物レンズの光軸回りの回転角に応じて、いずれ
か2つの像をそれぞれ結像させることができるよう前記
第2の結像光学系が設けられている第2の結像光学系ボ
ディと、を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】対物レンズから取り入れられた像は、対物レン
ズに対して並列的に並べられた第1の変倍光学系、第2
の変倍光学系、第3の変倍光学系、第4の変倍光学系を
通過する。4つの前記変倍光学系のうち、いずれか2つ
の変倍光学系を通過したそれぞれの像は、第1の結像光
学系でそれぞれ結像させられる。同じく、4つの変倍光
学系のうち、いずれか2つの変倍光学系を通過したそれ
ぞれの像は、第2の結像光学系でそれぞれ結像させられ
る。従って、第1の結像光学系を覗いている者にとって
も、第2の結像光学系を覗いている者にとっても、同一
観察対象物を立体視することができる。
【0010】また、互いに独立している複数の結像光学
系ボディを備えているものでは、各結像光学系ボディご
とに、それぞれ設けられている第1の結像光学系と第2
の結像光学系との光軸相互の成す角度が異なっているの
で、状況に応じて、結像光学系ボディを使いわければ、
第1の結像光学系を覗く者と第2の結像光学系を覗く者
との位置関係を変えることができる。また、互いに相対
回転可能な二つの結像光学系ボディを備えているもので
は、対物レンズの光軸を中心とする両結像光学系ボディ
の角度を変えることができるので、一方の結像光学系ボ
ディを他方の結像光学系ボディに対して回転させること
により、第1の結像光学系を覗く者と第2の結像光学系
を覗く者との位置関係を変えることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る顕微鏡の各種実施例につ
いて図面を用いて説明する。まず、本発明に係る手術用
顕微鏡の第1の実施例について、図1〜図8を用いて説
明する。
【0012】本実施例の手術用顕微鏡は、図1に示すよ
うに、対物レンズ1と、対物レンズ1がとらえた像の大
きさを変える変倍光学系10と、変倍光学系10を通過
した像を結像させる結像光学系20とを備えている。変
倍光学系10は、対物レンズ1に対して互いに並列的
に、つまり対物レンズ1の光軸2に対してそれぞれが平
行に並べられた第1の変倍光学系10aと、第2の変倍
光学系10bと、第3の変倍光学系10cと、第4の変
倍光学系10dとを有している。各変倍光学系10a,
…,10dは、図3に示すように、対物レンズ1の光軸
2からぞれぞれの光軸までの距離が等しくなるよう配さ
れている。また、各変倍光学系10a,…,10dは、
対物レンズ1の光軸2を中心として、反時計回りに、第
1の変倍光学系10a、第2の変倍光学系10b、第3
の変倍光学系10c、第4の変倍光学系10dの順に並
ぶよう配されている。各変倍光学系10a,…,10d
は、図5に示すように、それぞれ、固定レンズ11a,
…,11dと下部移動レンズ12a,…,12dと上部
移動レンズ13a,…,13dとを有している。変倍光
学系10と対物レンズ1とは、図5に示すように、顕微
鏡主ボディ40に設けられている。
【0013】また、結像光学系20は、4組の変倍光学
系10a,…,10dのうち、特定の2組の変倍光学系
を通過したそれぞれの像をそれぞれ結像させる第1の結
像光学系20a(術者用)と、4組の変倍光学系10
a,…,10dのうちの残りの2組の変倍光学系を通過
したそれぞれの像をそれぞれ結像させる第2の結像光学
系20b(助手用)とを有している。第1の結像光学系
20aは、図1及び図5に示すように、術者6が患部5
を立体視できるよう、左右一対の結像レンズ22a,2
2b、左右一対の菱形プリズム23a,23b、同じく
左右一対の接眼レンズ24a,24b、各変倍光学系か
らの像を各結像レンズ22a,22bの方向に向ける左
右一対の全反射ミラー21a,21bを有している。ま
た、第2の結像光学系20bも、助手7が患部5を立体
視できるよう、左右一対の全反射ミラー21c,21
d、左右一対の結像レンズ22c,22d、左右一対の
菱形プリズム23c,23d、同じく左右一対の接眼レ
ンズ24c,24dを有している。この結像光学系20
は、結像光学ボディ50に設けられている。結像光学ボ
ディとしては、図1及び図5に示すように、術者6と助
手7とが互いに向かいあった状態で患部5を観察できる
ように第1の結像光学系20aと第2の結像光学系20
bとが配されている対向観察用の結像光学系ボディ50
と、図2及び図6に示すように、術者6と助手7とが隣
合った状態で観察できるよう第1の結像光学系30aと
第2の結像光学系30bとが配されている隣接観察用の
結像光学系ボディ60との2種類がある。
【0014】顕微鏡主ボディ40は、図5に示すよう
に、筒状のケーシング40aと、4組の変倍光学系10
a,…,10dの全ての固定レンズ11a,…,11d
を支持する固定レンズ枠42と、4組の変倍光学系10
a,…,10dの全ての下部移動レンズ12a,…,1
2dを支持する下部移動レンズ枠43と、4組の変倍光
学系10a,…,10dの全ての上部移動レンズ13
a,…,13dを支持する上部移動レンズ枠44と、対
物レンズ1の光軸2を中心として回転可能に配されてい
るカム筒45と、カム筒45を回転させるための変倍駆
動ギヤ48(図7及び図8に示す。)と、変倍駆動ギヤ
48を回転させる変倍モータ(図示されていない。)
と、固定レンズ枠42を固定的に支持すると共に対物レ
ンズ1の光軸2と平行な方向に移動可能に移動レンズ枠
43,44を支持するガイドロッド49,49と、固定
レンズ枠42や移動レンズ枠43,44を支持している
ガイドロッド49,49の端部が固定されていると共に
カム筒45を回転可能に支持しているベースプレート4
1とを有して構成されている。
【0015】各移動レンズ枠43,44には、対物レン
ズ1の光軸2から遠ざかる方向に突出しているカムピン
43a,44bが形成されている。カム筒45には、対
物レンズ1の光軸回りにスパイラル状に形成され、且つ
各移動レンズ枠43,44のカムピン43a,44bが
係合可能なカム溝45a,45bが形成されている。ま
た、カム筒45の外周には、変倍駆動ギヤ48が係合す
るギヤ46が形成されている。ベースプレート41は、
対物レンズ1の光軸回りに回転可能に、ケーシング40
aに設けられている。
【0016】対向観察用の結像光学ボディ50には、図
1及び図5に示すように、術者6と助手7とが互いに向
かいあった状態で患部5を観察できるように、第1の結
像光学系20aと第2の結像光学系20bとが対向する
よう設けられている。この結像光学ボディ50は、これ
らの結像光学系20a,20bの他に、第2の結像光学
系用の左右一対の全反射ミラー21c,21dと第2の
結像光学系20bの左右一対の結像レンズ22c,22
dとの間に配されている左右一対のプリズム型ビームス
プリッター(結像光束分配光学系)25c,25dと、
このビームスプリッター25c,25dを移動させるビ
ームスプリッター移動機構52とが設けられている。左
右一対のビームスプリッター25c,25dは、変倍光
学系10からの像を第2の結像光学系20bの左右一対
の結像レンズ22c,22dに分配する一方で、TVカ
メラ及び35mmカメラに分配するためのものである。ビ
ームスプリッター移動機構52は、ビームスプリッター
25c,25dを支持する支持プレート53と、支持プ
レート53と共にビームスプリッタ25c,25dを移
動させる揺動アーム54と、揺動アーム54を揺動させ
るモータ(図示されていない。)とを有して構成されて
いる。支持プレート53には、ピン53aが形成されて
いる。また、揺動アーム54の先端側には、揺動アーム
54の長手方向に長くピン53aが係合する長溝54a
が形成されている。揺動アーム54の基部には、この基
部を中心として揺動アーム54を揺動させるためのモー
タ(図示されていない。)が連結されている。ビームス
プリッタ25c,25dは、このモータの駆動により、
揺動アーム54が揺動して、第2の結像光学系20bの
光路中に位置して像分配できる位置と、第2の結像光学
系20bの光路中に位置せず像分配ができない位置とに
移動する。
【0017】また、隣接観察用の結像光学ボディ60に
は、図2、図4及び図6に示すように、術者6と助手7
とが対物レンズ1の光軸2を中心として90°の方向に
位置した状態で患部5を観察できるように、第1の結像
光学系30aの光軸と第2の結像光学系30bの光軸と
が90°を成すよう、各結像光学系30a,30bが設
けられている。隣接観察用の結像光学ボディに設けられ
ている各結像光学系30a,30bも、対向観察用の結
像光学ボディに設けられている各結像光学系20a,2
0bと同様に、それぞれ、左右一対の全反射ミラー31
a,…,31d、左右一対の結像レンズ32a,…,3
2d、左右一対の菱形プリズム33a,…,33d、左
右一対の接眼レンズ34a,…,34dを有している。
隣接観察用の結像光学ボディ60は、各結像光学系30
a,30bの配置関係以外、対向観察用の結像光学ボデ
ィ50と同様で、プリズム型ビームスプリッタ35c,
35d(結像光束分配光学系)及びビームスプリッタ移
動機構も備えている。
【0018】これら結像光学ボディ50,60は、いず
れも、顕微鏡主ボディ40に対して着脱可能で、顕微鏡
主ボディ40に取り付けの際にはビス59で固定され
る。
【0019】次に、本実施例の手術用顕微鏡の取り扱い
について説明する。術者6と助手7とが互いに向かいあ
った状態で患部5を観察したい場合について、図1、図
3、図5、図7を用いて説明する。
【0020】まず、変倍光学系10に関する対物レンズ
光軸回りの回転角度が図3及び図7に示すような状態に
なるよう、ガイドロッド49,49を介して変倍光学系
10のレンズ枠42,43,44を支持しているベース
プレート41を、顕微鏡主ケーシング40aにセットす
る。続いて、対向観察用の結像光学ボディ50を顕微鏡
主ボディ40にビス59で固定する。次に、対物レンズ
1の光軸2上に、拡大する患部、例えば、患者の眼5が
位置するよう、顕微鏡をセットする。術者6は、第1の
結像光学系20aの一対の接眼レンズ24a,24bを
覗きながら、患部5にピントが合うようにピント調節す
る(このピント調節機構は図示されていない。)。
【0021】患部像は、対物レンズ1から取り込まれ、
各変倍光学系10a,…,10dを通過する。第1の変
倍光学系10a及び第2の変倍光学系10bを通過した
それぞれの患部像は、第1の結像光学系20aの左右一
対の全反射ミラー21a,21bで光路偏向された後、
第1の結像光学系20aの左右一対の結像レンズ22
a,22bや菱形プリズム23a,23bを通って左右
一対の接眼レンズ24a,24bで結像される。また、
第3の変倍光学系10c及び第4の変倍光学系10dを
通過したそれぞれの患部像は、第2の結像光学系20b
の左右一対の全反射ミラー21c,21dで光路偏向さ
れた後、第2の結像光学系20bの左右一対のビームス
プリッタ25c,25dや結像レンズ22c,22dや
菱形プリズム23c,23dを通って左右一対の接眼レ
ンズ24c,24dで結像される。従って、第1の結像
光学系20aを覗いている術者6のみならず、第2の結
像光学系20bを覗く助手7も、患部5を立体視するこ
とができる。
【0022】第2の結像光学系20bから患部像を分配
してカメラ等で患部像を撮らないときには、助手7であ
っても、できるだけ明るくクリアな像を見たいので、ビ
ームスプリッタ25c,25dを第2の結像光学系20
bの光路から外しておく。また、カメラ等で患部像を撮
るときには、ビームスプリッタ移動機構52を動作させ
て、ビームスプリッタ25c,25dを第2の結像光学
系20bの光路中に位置させ、変倍光学系10からの像
を助手側とカメラ側とに分配する。
【0023】ところで、対向観察用の結像光学系ボディ
50は、前述したように、第1の結像光学系20aと第
2の結像光学系20bとが対向するよう設けられている
ため、第1の結像光学系20aを覗く術者6と第2の結
像光学系20bを覗く助手7とは、互いに向かい合った
状態で患部5を見ることになる。
【0024】また、拡大倍率を変えたい場合には、変倍
ボリューム(図示されていない。)等を操作して変倍モ
ータ(図示されていない。)を駆動させる。変倍モータ
が駆動すると、変倍駆動ギヤ48が回転して、カム筒4
5が対物レンズ1の光軸回りに回転する。このカム筒4
5の回転により、カム筒45のカム溝45a,45bに
係合している移動レンズ枠43,44のカムピン43
a,44bがスパイラル状のカム溝45a,45bに沿
って移動しようとする。この動作に対して、移動レンズ
枠43,44は、ガイドロッド49,49により移動方
向が規制されているため、対物レンズ1の光軸回りに回
転せずに、対物レンズ1の光軸2と平行な方向に移動す
る。この結果、変倍光学系10の移動レンズ12a,1
2b,…が対物レンズ1の光軸2と平行な方向に移動し
て、目的の倍率が得られるようになる。ところで、各変
倍光学系10a,…,10dの上部移動レンズ13a,
…,13dは、全て上部移動レンズ枠44に固定されて
いるため、一体的に移動する。また、各変倍光学系10
a,…,10dの下部移動レンズ12a,…,12d
も、全て下部移動レンズ枠43に固定されているため、
一体的に移動する。従って、術者6と助手7は、同一倍
率で患部5を観察することができる。
【0025】次に、術者6と助手7とが対物レンズ1の
光軸2を中心として90°の方向に位置した状態で患部
5を観察したい場合について、図2、図4、図6、図8
を用いて説明する。まず、変倍光学系10に関する対物
レンズ光軸回りの回転角度が図4及び図8に示すような
状態になるよう、ガイドロッド49,49を介して変倍
光学系10のレンズ枠42,43,44を支持している
ベースプレート41を、顕微鏡主ケーシング40aにセ
ットする。具体的には、対向観察時の変倍光学系10の
位置から45°対物レンズ1の光軸回りにベースプレー
ト41を回転させてセットする。続いて、隣接観察用の
結像光学ボディ60を顕微鏡主ボディ40にビス59で
固定する。
【0026】次に、対物レンズ1の光軸上に患部5が位
置するよう、顕微鏡をセットする。患部像は、対物レン
ズ1から取り込まれ、各変倍光学系10a,…,10d
を通過する。第2の変倍光学系10b及びこの変倍光学
系10bと対角な位置に配されている第4の変倍光学系
10dを通過したそれぞれの患部像は、第2の結像光学
系30bの左右一対の全反射ミラー31c,31dで光
路偏向された後、左右一対のビームスプリッタ35c,
35dや第2の結像光学系30bの左右一対の結像レン
ズ32c,32dや菱形プリズム33c,33dを通っ
て左右一対の接眼レンズ34c,34dで結像される。
また、第1の変倍光学系10a及びこの変倍光学系10
aと対角な位置に配されている第3の変倍光学系10c
を通過したそれぞれの患部像は、第1の結像光学系30
aの左右一対の全反射ミラー31a,31bで光路偏向
された後、第1の結像光学系30aの左右一対の結像レ
ンズ32a,32bや菱形プリズムを通って左右一対の
接眼レンズで結像される。従って、第1の結像光学系3
0aを覗いている術者6のみならず、第2の結像光学系
30bを覗く助手7も、患部5を立体視することができ
る。また、術者6と助手7とは、対物レンズ1の光軸2
を中心として90°の方向に位置した状態で患部5を観
察することができる。
【0027】ところで、変倍光学系10を対物レンズ1
の光軸回りに回転させないで、術者6と助手7とが対物
レンズ1の光軸2を中心として90°の方向に位置した
状態で患部5を観察しようとすると、図3の対向観察状
態の変倍光学系10では、第2の変倍光学系10bと第
3の変倍光学系10cを通過した患部像を第1の結像光
学系30aに導き、第3の変倍光学系10cと第4の変
倍光学系10dを通過した患部像を第2の結像光学系3
0bに導くことになる。このため、第3の変倍光学系1
0cを通過した患部像を、第1の結像光学系30a及び
第2の結像光学系30bに導く必要性が生じ、第3の変
倍光学系10cの後部にビームスプリッター等の分配光
学系を設けなけらばならなくなる。そこで、本実施例で
は、このような分配光学系を用いなくてもよいように、
図4に示すように、変倍光学系10を対向観察状態から
45°回転させて、第2の変倍光学系10b及びこの変
倍光学系10bと対角な位置に配されている第4の変倍
光学系10dを通過したそれぞれの患部像を第2の結像
光学系30bに導き、第1の変倍光学系10a及びこの
変倍光学系10aと対角な位置に配されている第3の変
倍光学系10cを通過したそれぞれの患部像を第1の結
像光学系30aに導くようにしている。
【0028】図3に示すように隣合っている変倍光学系
の光軸相互間の距離d1と、図4に示すように対角な位
置に配されている変倍光学系の光軸相互間の距離d2
は、異なる。このため、対向観察状態(図3に示す状
態)のときのように、隣合っている第1の変倍光学系1
0aと第2の変倍光学系10bとを通過した患部像を第
1の結像光学系20aに取り入れる場合と、隣接観察状
態(図4に示す状態)のときのように、対角な位置に配
されている第1の変倍光学系10aと第3の変倍光学系
10cとを通過した患部像を第1の結像光学系30aに
取り入れる場合とでは、結像光学系の光路を若干変える
必要がある。従って、対向観察状態と隣接観察状態とで
は、単に、第1の結像光学系20a,30aの光軸と第
2の結像光学系20b,30bの光軸との向きが異なっ
ているだけではなく、変倍光学系10からの取り入れる
一対の患部像の相互間距離の違いにも対応する必要があ
る。このため、本実施例では、これら2つの理由によ
り、2種類の異なる結像光学系ボディ50,60を用い
るようにしている。なお、本実施例において、対向観察
状態と隣接観察状態とにおいて、変倍光学系10からの
取り入れる一対の患部像の相互間距離の違いに対応すべ
く、隣接観察用の結像光学ボディ60の結像光学系30
a,30bは、対向観察用の結像光学ボディ50の結像
光学系20a,20bに対して、全反射ミラー及び菱形
プリズムの偏向方向が若干異なっている。
【0029】以上のように本実施例では、術者6のみな
らず、助手7も患部5を立体視することができる。ま
た、本実施例では、術者6と助手7は、両者が対面した
状態でも、両者が隣合っている状態でも、患部5を観察
することができる。さらに、本実施例では、結像光学系
20の最も対物レンズ1側に全反射ミラーを設けたの
で、結像光学系20中にビームスプリッタを入れて結像
光学系20の光路が長くなるような場合でも、鉛直方向
における術者の眼6と患部5との距離RD(リーチング
ディスタンス)は、長くならない。従って、本実施例の
手術用顕微鏡を用いることにより、手術を手際良く行う
ことができる。
【0030】なお、本実施例では、術者6と助手7とが
対向している状態と、術者6と助手7とが対物レンズ1
の光軸2を中心として90°の方向に位置した状態とに
対応するものであるが、術者6と助手7とが対物レンズ
1の光軸2を中心として例えば270°の方向に位置し
た状態等にも対応できるよう、さらに、他の結像光学系
ボディを準備しておいてもよい。
【0031】次に、本発明に係る手術用顕微鏡の第2の
実施例について、図9〜図16を用いて説明する。本実
施例の手術用顕微鏡は、図9に示すように、対物レンズ
1と、対物レンズ1がとらえた像の大きさを変える変倍
光学系10と、変倍光学系10を通過した像を結像させ
る結像光学系70とを備えている。変倍光学系10は、
第1の実施例の変倍光学系と同様で、対物レンズ1に対
して互いに並列的に、つまり対物レンズ1の光軸2に対
してそれぞれが平行に並べられた第1の変倍光学系10
aと、第2の変倍光学系10bと、第3の変倍光学系1
0cと、第4の変倍光学系10dとを有している。第1
の変倍光学系10a及び第2の変倍光学系10bの上部
には、これらの変倍光学系10a,10bを通過した像
を第1の方向(対物レンズ1の光軸2に対して垂直方
向)及び第2の方向(対物レンズ1の光軸2に平行な方
向)に分配するビームスプリッタ(光束分配光学系)7
8が設けられている。変倍光学系10と対物レンズ1と
は、図13に示すように、顕微鏡主ボディ40Aに設け
られている。この顕微鏡主ボディ40Aは、基本的には
第1の実施例の顕微鏡主ボディ40と同様である。但
し、ベースプレート41aが対物レンズ1の光軸回りに
回転することができないようケーシング40aに固定さ
れている点が第1の実施例と異なっている。つまり、各
変倍光学系10a,…10dが対物レンズ1の光軸回り
に回転することができないように構成されている。
【0032】また、結像光学系70は、第1の変倍光学
系10a及び第2の変倍光学系10bを通過し、さらに
ビームスプリッタ78を通過して第1の方向に向けられ
たそれぞれの像をそれぞれ結像させる第1の結像光学系
70a(術者用)を有している。さらに、結像光学系7
0は、第1の変倍光学系10a及び第2の変倍光学系1
0bを通過し、さらにビームスプリッタ78を通過して
第2の方向に向けられたそれぞれの像と、第3の変倍光
学系10c及び第4の変倍光学系10dを通過したそれ
ぞれの像とのうち、いずれかの2つの像をそれぞれ結像
させる第2の結像光学系70b(助手用)も有してい
る。
【0033】第1の結像光学系70aは、術者6が患部
5を立体視できるよう、左右一対の結像レンズ71a,
71b、左右一対の接眼レンズ72a,72b、左右一
対の複数種類の光路偏向用プリズムとをを有している。
この第1の結像光学系10a及びビームスプリッタ78
は、図13に示すように、第1の結像光学系ボディ80
aに設けられている。また、第2の結像光学系70b
も、助手7が患部5を立体視できるよう、左右一対の結
像レンズ71c,71d、左右一対の接眼レンズ72
c,72d、左右一対の複数種類の光路偏向用プリズム
とを有している。この第2の結像光学系70bに有する
複数種類の光路偏向用プリズムとしては、第1の変倍光
学系10a及び第2の変倍光学系10bを通過し、さら
にビームスプリッタ78を通過して第2の方向に向けら
れたそれぞれの像と、第3の変倍光学系10c及び第4
の変倍光学系10dを通過したそれぞれの像とのうち、
特定の2つの像をそれぞれ一対の接眼レンズ72c,7
2dの方向に向ける観察光路偏向用プリズム73c,7
3dと、残りの2つの像をそれぞれカメラ(図示されて
いない。)等の方向に向けるカメラ光路偏向用プリズム
74c,74dとがある。この第2の結像光学系70b
は、図13に示すように、第1の結像光学系ボディ80
aに対して対物レンズ1の光軸回りに回転可能な第2の
結像光学系ボディ80bに設けられている。
【0034】第1の結像光学系ボディ80aは、図13
に示すように、第1の結像光学系70a等を覆うための
ケーシング81aと、第3の変倍光学系10cを通過し
た像と第4の変倍光学系10dを通過した像とのうち、
第2の結像光学系ボディ80bの回転角に応じて一方の
像を減光する減光フィルター79と、減光フィルター7
9を移動させるフィルター移動機構85とを有してい
る。ケーシング81aには、対物レンズ1の上方の位置
(変倍光学系10の上方の位置でもある。)で且つビー
ムスプリッタ78及び減光フィルター79が設けられる
主光軸上収納室82aが形成さている。主光軸上収納室
82aは、変倍光学系10からの像を収納室82a内に
導くと共に第2の結像光学系70bに導くために上下方
向に貫通している。また、この収納室82aの上部に
は、第2の結像光学系ボディ80bが回転可能に取付け
られる取付凹部83aが形成されている。フィルター移
動機構85は、フィルター枠86と、フィルター枠86
と共に減光フィルター79を揺動するための揺動軸87
と、揺動軸87の端部に設けられ揺動軸87を回転させ
る揺動ギヤ88とを有して構成されている。このフィル
ター移動機構85により、減光フィルター79は、第3
の変倍光学系10cからの像のみを減光することが可能
な第3の変倍光学像減光位置と、第4の結像光学系10
dからの像のみを減光することが可能な第4の変倍光学
像減光位置と、いずれの変倍光学系からの像も減光する
ことができない非減光位置とに揺動する。
【0035】第2の結像光学系ボディ80bは、第2の
結像光学系70bを覆うためのケーシング81bを有し
ている。このケーシング81bには、対物レンズ1の上
方の位置(第1の結像光学系ボディ80aの主光軸上収
納室82aの上方でもある。)で且つ観察光路偏向用プ
リズム73c,73dとカメラ光路偏向用プリズム74
c,74dとが設けられる主光軸上収納室82bが形成
されている。主光軸上収納室82bは、第1の結像光学
系ボディ80aの主光軸上収納室82aを通過した像を
第2の結像光学系ボディ80b内に導くために下方向が
貫通している。この収納室82bの下部には、第1の結
像光学系ボディ80aの取付凹部83aに回転可能に嵌
合する取付凸部83bが形成されている。また、このケ
ーシング81bには、第2の結合光学系ボディ80bの
回転に伴って第1の結像光学系ボディ80aの揺動ギヤ
88を回転させるためのフィルタ駆動ギヤ89が形成さ
れている。
【0036】なお、本実施例において、光路偏向手段
は、ビームスプリッタ78と観察光路偏向用プリズム7
3c,73dとを有して構成されている。
【0037】次に、本実施例の手術用顕微鏡の取り扱い
について説明する。術者6と助手7とが互いに向かいあ
った状態で患部5を観察したい場合について、図9、図
11、図13、図14を用いて説明する。まず、図9及
び図13に示すように、第1の結像光学系ボディ80a
に対して対物レンズ1の光軸回りの回転角度が180°
になるよう、第2の結像光学系ボディ80bを回転させ
る。
【0038】患部像は、対物レンズ1から取り込まれ、
各変倍光学系10a,…,10dを通過する。第1の変
倍光学系10a及び第2の変倍光学系10bを通過した
それぞれの患部像は、図9及び図11に示すように、ビ
ームスプリッタ78を通過し、そこで、第1の方向(第
1の結像光学系70aの方向)と第2の方向(第2の結
像光学系70bのカメラ光路偏向用プリズム74c,7
4dの方向)に分配される。第1の方向に向けられたそ
れぞれの像は、第1の結像光学系70aの左右一対の光
路偏向用プリズムや結像レンズ71a,71bを通っ
て、左右一対の接眼レンズ72a,72bで結像され
る。また、第2の方向に向けられたそれぞれの像は、第
2の結像光学系70bのカメラ光路偏向用プリズム74
c,74dで、記録用のカメラ(図示されていない。)
の方向に偏向される。
【0039】また、第3の変倍光学系10c及び第4の
変倍光学系10dを通過したそれぞれの患部像は、第2
の結像光学系70bの観察光路偏向用プリズム73c,
73dの方向に向い、そこで、第2の結像光学系70b
の接眼レンズ72c,72dの方向に偏向され、第2の
結像光学系70bの左右一対の接眼レンズ72c,72
dで結像される。従って、本実施例においても、第1の
結像光学系70aを覗いている術者6のみならず、第2
の結像光学系70bを覗く助手7も、患部5を立体視す
ることができる。
【0040】ところで、第2の結像光学系ボディ80b
は、前述したように、第1の結像光学系ボディ80aに
対する対物レンズ1の光軸回りの回転角度が180°で
あるから、第1の結像光学系70aを覗く術者6と第2
の結像光学系70bを覗く助手7とは、互いに向かい合
った状態で患部5を見ることになる。
【0041】なお、以上の対向観察状態時において、減
光フィルター79は、図9や図11等に示すように、非
減光位置に位置しており、いずれの変倍光学系10a,
…,10dからの像も減光していない。また、この対向
観察状態時、フィルター移動機構85の揺動ギヤ88
と、第2の結像光学系ボディ80bに形成されているフ
ィルタ駆動ギヤ89とは、図13及び図14に示すよう
に、係合している。
【0042】次に、術者6と助手7とが対物レンズ1の
光軸2を中心として90°の方向に位置した状態で患部
5を観察したい場合について、図10、図12、図15
を用いて説明する。まず、図10に示すように、第1の
結像光学系70aが設けられている第1の結像光学系ボ
ディ80aに対して、対物レンズ1の光軸回りの回転角
度が90°になるよう、第2の結像光学系70bが設け
られている第2の結像光学系ボディ80bを回転させ
る。
【0043】患部像は、対物レンズ1から取り込まれ、
各変倍光学系10a,…,10dを通過する。第1の変
倍光学系10a及び第2の変倍光学系10bを通過した
それぞれの患部像は、図10及び図12に示すように、
ビームスプリッタ78を通過し、そこで、第1の方向
(第1の結像光学系70aの方向)と第2の方向(第2
の結像光学系70bの観察光路偏向用プリズム73d、
カメラ光路偏向用プリズム74dの方向)に分配され
る。第1の方向に向けられたそれぞれの像は、第1の結
像光学系70aの左右一対の光路偏向用プリズムや結像
レンズ71a,71bを通って、左右一対の接眼レンズ
72a,72bで結像される。また、第2の方向に向け
られたそれぞれの像のうち、第1の変倍光学系10aか
らの像は、第2の結像光学系70bの観察光路偏向用プ
リズム73dに向い、そこで、第2の結像光学系70b
の一方の接眼レンズ72dの方向に偏向され、第2の結
像光学系70bの一方の接眼レンズ72dで結像され
る。また、第2の方向に向けられたそれぞれの像のう
ち、第2の変倍光学系10bからの像は、第2の結像光
学系70bのカメラ光路偏向用プリズム74dに向い、
そこで、記録用のカメラの方向に偏向される。
【0044】第3の変倍光学系10cを通過した患部像
は、直接、第2の結像光学系のカメラ偏向用プリズム7
4cに向い、そこで、記録用カメラの方向に偏向され
る。また、第4の変倍光学系10dを通過した患部像
は、第2の結像光学系70bの観察光路偏向用プリズム
73cの方向に向い、そこで、第2の結像光学系70b
の一方の接眼レンズ72cの方向に偏向され、第2の結
像光学系70bの接眼レンズ72cで結像される。
【0045】結局、第1の変倍光学系10a及び第2の
変倍光学系10bを通過したそれぞれの患部像が第1の
結像光学系70aで結像され、第1の変倍光学系10a
及び第4の変倍光学系10dを通過したそれぞれの患部
像が第2の結像光学系70bで結像され、第2の変倍光
学系10b及び第3の変倍光学系10cを通過したそれ
ぞれの患部像が記録用カメラの方向に偏向される。従っ
て、以上のように、術者6と助手7とが対物レンズ1の
光軸2を中心として90°の方向に位置した状態であっ
ても、第1の結像光学系70aを覗いている術者6のみ
ならず、第2の結像光学系70bを覗く助手7も、患部
5を立体視することができる。
【0046】ところで、第1の変倍光学系10aを通過
した像は、ビームスプリッタ78を通過した後、第2の
結像光学系70bの観察偏向用プリズム73dで第2の
結像光学系70bの一方の接眼レンズ72dの方に向け
られ、第4の変倍光学系10dを通過した像は、ビーム
スプリッタ78を通過することなく、第2の結像光学系
70bの観察偏向用プリズム73cで第2の結像光学系
70bの他方の接眼レンズ72cの方に向けられる。こ
のため、第2の結像光学系70bの接眼レンズ72c,
72dを覗いている術者は、右目でビームスプリッタ7
8を通過した像を見て、左目でビームスプリッタ78を
通過していない像を見ることになり、左右で明るさの異
なる像を見ることになる。そこで、本実施例では、左右
の像の明るさの相違を解消するために、明るい方の像を
減光フィルター79で減光して、左右の像の明るさを同
一にしている。
【0047】ここで、減光フィルター79及びフィルタ
ー移動機構85の動作について簡単に説明する。前述し
たように、第1の結像光学系ボディ80aと第2の結像
光学系ボディ80bとの成す角度が180°の場合に
は、図14に示すように、フィルター移動機構85の揺
動ギヤ88と、第2の結像光学系ボディ80bに形成さ
れているフィルタ駆動ギヤ89とは、係合している。こ
の状態から、第2の結像光学系ボディを90°(図14
において、反時計方向に90°)回転させて、図15に
示すように、第1の結像光学系ボディ80aと第2の結
像光学系ボディ80bとの成す角度が90°になるよう
にすると、第2の結像光学系ボディ80bの回転に伴っ
てフィルター駆動ギヤ89も回転する。このため、この
フィルター駆動ギヤ89に係合しているフィルター移動
機構85の揺動ギヤ88が回転する。この結果、減光フ
ィルター79は、揺動軸87を中心として揺動して、第
4の変倍光学系10dの光軸上(第4の変倍光学像減光
位置)に位置することになり、第4の変倍光学系10d
からの像を減光する。
【0048】次に、術者6と助手7とが対物レンズ1の
光軸2を中心として270°の方向に位置した状態で患
部5を観察したい場合について、図16を用いて簡単に
説明する。まず、第1の結像光学系ボディ80aに対し
て、対物レンズ1の光軸回りの回転角度が270°にな
るよう、第2の結像光学系ボディ80bを回転させる。
【0049】第1の変倍光学系10a及び第2の変倍光
学系10bを通過したそれぞれの患部像が第1の結像光
学系70aで結像され、第2の変倍光学系10b及び第
3の変倍光学系10cを通過したそれぞれの患部像が第
2の結像光学系70bで結像され、第4の変倍光学系1
0d及び第1の変倍光学系10aを通過したそれぞれの
患部像が記録用カメラの方向に偏向される。
【0050】従って、術者6と助手7とが対物レンズ1
の光軸2を中心として270°の方向に位置した状態で
あっても、第1の結像光学系70aを覗いている術者6
のみならず、第2の結像光学系70bを覗く助手7も、
患部5を立体視することができる。
【0051】なお、この状態の際、助手7が覗く第2の
結像光学系70bに導かれる像のうち、第3の変倍光学
系10cを通過して患部像は、第2の変倍光学系10b
を通過した患部像よりも明るくなるので、これを解消す
べく、減光フィルター79は、第3の変倍光学系10c
の光軸上(第3の変倍光学像減光位置)に位置してい
る。
【0052】以上のように、本実施例においても、術者
6と助手7は、両者の位置関係を変えた場合でも、両者
共に患部を立体視することができる。
【0053】次に、本発明に係る手術用顕微鏡の第3の
実施例について、図17〜図21を用いて説明する。本
実施例の手術用顕微鏡は、第2の実施例における光路偏
向手段であるビームスプリッタ78と観察光路偏向用プ
リズム73c,73dとカメラ光路偏向用プリズム74
c,74dの配置等が異なっている以外、第2の実施例
の手術用顕微鏡と基本的に同じである。
【0054】すなわち、第2の実施例のビームスプリッ
タ78は、第1の変倍光学系10a及びこれと隣合って
いる第2の変倍光学系10bを通過した像を第1の方向
(対物レンズ1の光軸2に対して垂直な方向)及び第2
の方向(対物レンズ1の光軸2に平行な方向)に分配す
べく、第1の変倍光学系10a及び第2の変倍光学系1
0bの上部に位置しているが、本実施例のビームスプリ
ッタ98は、第2の変倍光学系10b及びこれと対角的
なところに位置している第4の変倍光学系10dを通過
した像を第1の方向及び第2の方向に分配すべく、第2
の変倍光学系10b及び第4の変倍光学系10dの上部
に位置している。このように、ビームスプリッタ98の
配置が第2の実施例と異なっている関係上、本実施例の
観察光路偏向用プリズム93c,93d及びカメラ光路
偏向用プリズム94c,94dの配置も第2の実施例と
異なっている。
【0055】以下、本実施例の手術用顕微鏡について詳
細に説明する。本実施例の手術用顕微鏡は、第2の実施
例とまったく同一の顕微鏡主ボディ40Aと、内部に配
置されるビームスプリッタ98の位置以外は基本的に第
2の実施例と同じ第1の結像光学系ボディ80cと、内
部に配置される観察光路偏向用プリズム93c,93d
及びカメラ光路偏向用プリズム94c,94dの位置以
外は基本的に第2の実施例と同じ第2の結像光学系ボデ
ィ80dとを備えている。第1の結像光学系ボディ80
cは、第2の実施例と基本的に同一の第1の結像光学系
(術者用)70aを覆うケーシング81cを有してい
る。また、第2の結像光学系ボディ80dも、観察光路
偏向用プリズム93c,93d及びカメラ光路偏向用プ
リズム94c,94dの配置以外基本的に第2の実施例
と同一の第2の結像光学系(助手用)70dを覆うケー
シング81dを有している。この第2の結像光学系ボデ
ィ80dは、第2の実施例と同様に、第1の結像光学系
ボディ80cに対して、顕微鏡主ボディ40A内の対物
レンズ1の光軸2の周りに相対回転可能に、第1の結像
光学系ボディ80cに取り付けられている。
【0056】第1の結像光学系ボディ80cのケーシン
グ81cの主光軸上収納室82c内には、前述したよう
に、第2の変倍光学系10b及び第4の変倍光学系10
dの上部に該当する箇所にビームスプリッタ98が設け
られている。このビームスプリッタ98は、第2の実施
例と同様に、第1の結像光学系ボディ80cのケーシン
グ81c内において、このケーシング81cに対して相
対移動不能に固定されている。また、第2の結像光学系
ボディ80dのケーシング81dの主光軸上収納室82
d内には、4つの変倍光学系10a,10b,10c,
10dのうち、対角的な位置関係のいずれか2つの変倍
光学系からの像を第2の結像光学系70dの左右一対の
接眼レンズ72c,72dの方向に向ける左右一対の観
察光路偏向用プリズム93c,93dが設けられてい
る。更に、第2の結像光学系ボディ80dのケーシング
81dの主光軸上収納室82d内には、4つの変倍光学
系10a,10b,10c,10dのうち、左右一対の
観察光路偏向用プリズム93c,93dへ像を送る2つ
の変倍光学系以外の2つの変倍光学系(この2つの変倍
光学系も対角的な位置関係である。)からの像をカメラ
等が取り付けられる方向に向ける左右一対のカメラ光路
偏向用プリズム94c,94dが設けられている。これ
ら観察光路偏向用プリズム93c,93d及びカメラ光
路偏向用プリズム94c,94dも、第2の結像光学系
ボディ80dのケーシング81d内において、このケー
シング81dに対して相対移動不能に固定されている。
なお、本実施例においては、第2の実施例における、減
光フィルター79及びフィルター移動機構85を有して
いない。
【0057】次に、本実施例の手術用顕微鏡の取り扱い
について説明する。術者6と助手7とが互いに向かい合
った状態で患部5を観察したい場合について、図17、
図19、図21を用いて説明する。まず、図17及び図
21に示すように、第1の結像光学系ボディ80cに対
して対物レンズ1の光軸回りの回転角度が180°にな
るよう、第2の結像光学系ボディ80dを回転させる。
【0058】患部像は、対物レンズ1から取り込まれ、
各変倍光学系10a,…,10dを通過する。第2の変
倍光学系10b及び第4の変倍光学系10dを通過した
それぞれの患部像は、図17、図19及び図21に示す
ように、ビームスプリッタ98を通過し、そこで、第1
の方向(第1の結像光学系70aの方向)と第2の方向
(第2の結像光学系70dの観察光路偏向用プリズム9
3c,93dの方向)に分配される。第1の方向に向け
られたそれぞれの像は、第1の結像光学系70aの左右
一対の光路偏向用プリズムや結像レンズ71a,71b
を通って、左右一対の接眼レンズ(術者用)72a,7
2bで結像される。また、第2の方向に向けられたそれ
ぞれの像は、第2の結像光学系70dの観察光路偏向用
プリズム93c,93dの方向に向い、そこで、第2の
結像光学系70dの接眼レンズ72c,72dの方向に
偏向され、第2の結像光学系70dの左右一対の接眼レ
ンズ72c,72d(助手用)で結像される。また、第
1の変倍光学系10a及び第3の変倍光学系10cを通
過したそれぞれの患部像は、第2の結像光学系70dの
カメラ光路偏向用プリズム94c,94dで、記録用の
カメラ等(図示されていない。)の方向に偏向される。
【0059】次に、術者6と助手7とが対物レンズ1の
光軸2を中心として90°の方向に位置した状態で患部
5を観察したい場合について、図18及び図20を用い
て説明する。まず、第1の結像光学系70aが設けられ
ている第1の結像光学系ボディ80cに対して、対物レ
ンズ1の光軸回りの回転角度が90°になるよう、第2
の結像光学系70dが設けられている第2の結像光学系
ボディ80dを回転させる。
【0060】患部像は、対物レンズ1から取り込まれ、
各変倍光学系10a,…,10dを通過する。第2の変
倍光学系10b及び第4の変倍光学系10dを通過した
それぞれの患部像は、術者6と助手7とが互いに向かい
合っている場合と同様に、ビームスプリッタ98を通過
し、そこで、第1の方向(第1の結像光学系70aの方
向)と第2の方向(第2の結像光学系70dのカメラ光
路偏向用プリズム94c,94dの方向)に分配され
る。第1の方向に向けられたそれぞれの像は、第1の結
像光学系70aの左右一対の光路偏向用プリズムや結像
レンズ71a,71bを通って、左右一対の接眼レンズ
72a,72bで結像される。また、第2の方向に向け
られたそれぞれの像は、第2の結像光学系70dのカメ
ラ光路偏向用プリズム94c,94dに向い、そこで、
記録用のカメラ等の方向に偏向される。第1の変倍光学
系10a及び第3の変倍光学系10cを通過したそれぞ
れの患部像は、第2の結像光学系70dの観察光路偏向
用プリズム93c,93dに向い、そこで、第2の結像
光学系70dの左右一対の接眼レンズ72c,72dの
方向に偏向され、第2の結像光学系70dの左右一対の
接眼レンズ72c,72dで結像される。
【0061】以上のように、本実施例においても、第2
の実施例と同様に、術者6と助手7との位置関係が変わ
っても、術者6も助手7も、患部5を立体視できる。本
実施例の場合、第2の実施例のように、対物レンズ1か
ら第2の結像光学系70bの左右一対の接眼レンズ72
c,72dに患部像が至る間において、一方の接眼レン
ズ72cと他方の接眼レンズ72dとで光路中の光学系
が異なることはないので、前述したように、減光フィル
ター79は不要である。
【0062】なお、以上の各種実施例において、光束分
配のためにプリズム型ビームスプリッタを用いたが、こ
の替わりにハーフミラーを用いてもよい。また、以上の
実施例では、術者6が第1の結像光学系が覗き、助手7
が第2の結像光学系を覗くようにしたが、これはあくま
でも説明の都合によるもので、第1の結像光学系を助手
7が覗き、第2の結像光学系を術者6が覗いても、一向
に構わない。さらに、以上の各種実施例は、本発明を手
術用顕微鏡に適用してものであるが、本発明はこれに限
定されるものではなく、二人が同一の観察対象を拡大視
するための顕微鏡、例えば、先生と生徒とが同一の観察
対象を同時に見る必要のある学習用顕微鏡に適用しても
よいことは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、4組の変倍光学系のう
ち、いずれか2組の変倍光学系を通過したそれぞれの像
は、第1の結像光学系でそれぞれ結像させられ、同じ
く、4組の変倍光学系のうち、いずれか2組の変倍光学
系を通過したそれぞれの像は、第2の結像光学系でそれ
ぞれ結像させられる。従って、第1の結像光学系を覗い
ている者にとっても、第2の結像光学系を覗いている者
にとっても、同一観察対象物を立体視することができ
る。
【0064】また、複数の結像光学系ボディを備えてい
るものでは、結像光学系ボディを使いわければ、第1の
結像光学系を覗く者と第2の結像光学系を覗く者との位
置関係を変えることができる。また、二つの結像光学系
ボディを備えているものでも、一方の結像光学系ボディ
を他方の結像光学系ボディに対して回転させることによ
り、第1の結像光学系を覗く者と第2の結像光学系を覗
く者との位置関係を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の手術用顕微鏡の光
学系構成を示す説明図である(対向観察状態)。
【図2】本発明に係る第1の実施例の手術用顕微鏡の光
学系構成を示す説明図である(隣接観察状態)。
【図3】本発明に係る第1の実施例の対物レンズの光軸
方向から見た光学系を示す説明図である(対向観察状
態)。
【図4】本発明に係る第1の実施例の対物レンズの光軸
方向から見た光学系を示す説明図である(隣接観察状
態)。
【図5】本発明に係る第1の実施例の手術用顕微鏡の断
面図である(対向観察状態)。
【図6】本発明に係る第1の実施例の手術用顕微鏡の断
面図である(隣接観察状態)。
【図7】図5におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図6におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明に係る第2の実施例の手術用顕微鏡の光
学系構成を示す説明図である(第2の結像光学系ボディ
の回転角度が180°の対向観察状態)。
【図10】本発明に係る第2の実施例の手術用顕微鏡の
光学系構成を示す説明図である(第2の結像光学系ボデ
ィの回転角度が90°の隣接観察状態)。
【図11】本発明に係る第2の実施例の対物レンズの光
軸方向から見た光学系を示す説明図である(第2の結像
光学系ボディの回転角度が180°の対向観察状態)。
【図12】本発明に係る第2の実施例の対物レンズの光
軸方向から見た光学系を示す説明図である(第2の結像
光学系ボディの回転角度が90°の隣接観察状態)。
【図13】本発明に係る第2の実施例の手術用顕微鏡の
断面図である(第2の結像光学系ボディの回転角度が1
80°の対向観察状態)。
【図14】図13におけるXIV−XIV線断面図である
(第2の結像光学系ボディの回転角度が180°の対向
観察状態)。
【図15】図13におけるXIV−XIV線断面図である
(第2の結像光学系ボディの回転角度が90°の隣接観
察状態)。
【図16】図13におけるXIV−XIV線断面図である
(第2の結像光学系ボディの回転角度が270°の隣接
観察状態)。
【図17】本発明に係る第3の実施例の手術用顕微鏡の
光学系構成を示す説明図である(第2の結像光学系ボデ
ィの回転角度が180°の対向観察状態)。
【図18】本発明に係る第3の実施例の手術用顕微鏡の
光学系構成を示す説明図である(第2の結像光学系ボデ
ィの回転角度が90°の隣接観察状態)。
【図19】本発明に係る第3の実施例の対物レンズの光
軸方向から見た光学系を示す説明図である(第2の結像
光学系ボディの回転角度が180°の対向観察状態)。
【図20】本発明に係る第3の実施例の対物レンズの光
軸方向から見た光学系を示す説明図である(第2の結像
光学系ボディの回転角度が90°の隣接観察状態)。
【図21】本発明に係る第3の実施例の手術用顕微鏡の
断面図である(第2の結像光学系ボディの回転角度が1
80°の対向観察状態)。
【符号の説明】
1…対物レンズ、,2…(対物レンズの)光軸、5…患
部、6…術者、7…助手、10…変倍光学系、10a…
第1の変倍光学系、10b…第2の変倍光学系、10c
…第3の変倍光学系、10d…第4の変倍光学系、2
0,70…結像光学系、20a,30a,70a…第1
の結像光学系、20b,30b,70b,70d…第2
の結像光学系、21a,21b,21c,21d,31
a,31b,31c,31d…全反射ミラー、22a,
22b,22c,22d,32a,32b,32c,3
2d,71a,71b,71c,71d…結像レンズ、
24a,24b,24c,24d,34c,34d,7
2a,72b,72c,72d…接眼レンズ、25c,
25d,35c,35c…プリズム型ビームスプリッ
タ、40,40A…顕微鏡主ボディ、40a…顕微鏡主
ケーシング、41,41a…ベースプレート、45…カ
ム筒、48…変倍駆動ギヤ、49…ガイドロッド、50
…対向観察用の結像光学系ボディ、52,62…ビーム
スプリッタ移動機構、60…隣接観察用の結像光学系ボ
ディ、73c,73d,93c,93d…観察光路偏向
用プリズム、74c,74d,94c,94d…カメラ
光路偏向用プリズム、78,98…ビームスプリッタ、
79…減光フィルター、80a,80c…第1の結像光
学系ボディ、80b,80d…第2の結像光学系ボデ
ィ、85…フィルター移動機構。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズと、該対物レンズがとらえた像
    の大きさを変える変倍光学手段と、該変倍光学手段を通
    過した像を結像させる結像光学手段とを備えている顕微
    鏡において、 前記変倍光学手段は、前記対物レンズに対して互いに並
    列的に並べられた第1の変倍光学系と、第2の変倍光学
    系と、第3の変倍光学系と、第4の変倍光学系とを有
    し、 前記結像光学手段は、4つの前記変倍光学系のうち、い
    ずれか2つの該変倍光学系を通過したそれぞれの像をそ
    れぞれ結像させる第1の結像光学系と、同じく、4つの
    該変倍光学系のうち、いずれか2つの該変倍光学系を通
    過したそれぞれの像をそれぞれ結像させる第2の結像光
    学系とを有していることを特徴とする顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記対物レンズと前記変倍光学手段とが設
    けられている顕微鏡主ボディと、 前記結像光学手段が設けられ、前記顕微鏡主ボディに対
    して着脱可能な複数の結像光学系ボディとを備え、 複数の前記結像光学系ボディは、それぞれに設けられて
    いる前記第1の結像光学系の光軸と前記第2の結像光学
    系の光軸との成す角度が、各結像光学系ボディごとに異
    なっていることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡。
  3. 【請求項3】前記対物レンズに対して互いに並列的に並
    べられた第1の変倍光学系と第2の変倍光学系と第3の
    変倍光学系と第4の変倍光学系とを、一体的に該対物レ
    ンズの光軸回りに回転可能に支持する変倍光学系回転機
    構を備え、 複数の前記結像光学系ボディは、それぞれ、前記変倍光
    学手段の予め定めた回転角度毎に、該結像光学系ボディ
    に設けられている前記第1の結像光学系が、4つの前記
    変倍光学系のうち、特定の2つの該変倍光学系を通過し
    たそれぞれの像をそれぞれ結像させ、該結像光学系ボデ
    ィに設けられている前記第2の結像光学系が、4つの該
    変倍光学系のうち、残りの2つの該変倍光学系を通過し
    たそれぞれの像をそれぞれ結像させられるよう、構成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記対物レンズと前記変倍光学手段とが設
    けられている顕微鏡主ボディと、 4つの前記変倍光学系を通過した各像のうち、いずれか
    2つの像を第1の方向に向かわせ、いずれか2つの像を
    第2の方向に向かわせ、且つ該第1の方向と該第2の方
    向との成す角度を変更可能な光路偏向手段と、 前記光路偏向手段により前記第1の方向に向かわせられ
    たそれぞれの像を結像させる前記第1の結像光学系が設
    けられている第1の結像光学ボディと、 前記第1の結像光学ボディに対し、前記対物レンズの光
    軸回りに相対回転可能に設けられ、前記光路偏向手段に
    より前記第2の方向に向かわせられたそれぞれの像を結
    像させる前記第2の結像光学系が設けられている第2の
    結像光学ボディと、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記対物レンズと前記変倍光学系とが設け
    られている顕微鏡主ボディと、 4つの前記変倍光学系のうち、特定の2つの該変倍光学
    系を通過したそれぞれの像を予め定めた第1の方向に向
    かわせる一方で第2の方向に向かわせる光束分配光学系
    と、該光束分配光学系により該第1の方向に向かわせら
    れた像を結像させる前記第1の結像光学系とが設けられ
    ている第1の結像光学系ボディと、 前記対物レンズの光軸回りに回転可能に前記第1の結像
    光学系ボディに設けられ、前記特定の2つの変倍光学系
    以外の2つの変倍光学系を通過したそれぞれの像及び前
    記光束分配光学系により前記第2の方向に向かわられた
    2つの像うち、該対物レンズの光軸回りの回転角に応じ
    て、いずれか2つの像をそれぞれ結像させることができ
    るよう前記第2の結像光学系が設けられている第2の結
    像光学系ボディと、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡。
  6. 【請求項6】前記特定の2つの変倍光学系以外の2つの
    変倍光学系を通過したそれぞれの像うち、一の像を前記
    光束分配光学系により第2の方向に向かわせられた像と
    同じ明るさにする減光フィルタと、 前記特定の2つの変倍光学系以外の2つの変倍光学系う
    ちの一の変倍光学系を通過した像及び前記光束分配光学
    系により前記第2の方向に向かわられた2つの像うち一
    の像を前記第2の結像光学系がそれぞれ結像させる状態
    の際に、前記減光フィルタにより前記特定の2つの変倍
    光学系以外の2つの変倍光学系うちの該一の変倍光学系
    を通過した像を減光させることができ、前記特定の2つ
    の変倍光学系以外の2つの変倍光学系を通過したそれぞ
    れの像を前記第2の結像光学系がそれぞれ結像させる状
    態の際には、前記減光フィルタにより前記特定の2つの
    変倍光学系以外の2つの変倍光学系を通過したそれぞれ
    の像をいずれも減光させることができないよう、前記第
    2の結像光学ボディの回転に連動して、該減光フィルタ
    を移動させる減光フィルタ移動機構と、を備えているこ
    とを特徴とする請求項5記載の顕微鏡。
  7. 【請求項7】前記第1の結像光学系を通過するいずれか
    の像、及び前記第2の結像光学系を通過するいずれかの
    像のうち、少なくとも一の像を各結像光学系が結像させ
    る方向以外の他の方向に分配する結像光束分配光学系を
    備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    又は6記載の顕微鏡。
  8. 【請求項8】前記結像光束分配光学系が各結像光学系の
    いずれかの光路中に位置して像分配できる位置と、各結
    像光学系の光路中に位置せず像分配できない位置とに移
    動可能な光束分配光学系移動機構を備えていることを特
    徴とする請求項7記載の顕微鏡。
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