JPH07218777A - 光通信用モジュール - Google Patents

光通信用モジュール

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Publication number
JPH07218777A
JPH07218777A JP6024774A JP2477494A JPH07218777A JP H07218777 A JPH07218777 A JP H07218777A JP 6024774 A JP6024774 A JP 6024774A JP 2477494 A JP2477494 A JP 2477494A JP H07218777 A JPH07218777 A JP H07218777A
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JP
Japan
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optical fiber
ferrule
transparent film
stopper member
sleeve
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Pending
Application number
JP6024774A
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English (en)
Inventor
Ken Okochi
研 大河内
Kimihiro Kikuchi
公博 菊地
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4204Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms
    • G02B6/4207Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms with optical elements reducing the sensitivity to optical feedback

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光通信用モジュールにフェルールが装着され
たときに、光ファイバ端面での光の反射を防止し、また
光ファイバ端面の位置決め精度を高くする。 【構成】 反射防止処理が施された透明フィルム25の
外周部がストッパ部材14の溝14d内に保持され、フ
ィルム外周部が弾性スリーブ23の内周面に圧接されて
いる。フェルール4が弾性スリーブ23に装着される
と、光ファイバ先端面5aとフェルール先端面4aとに
透明フィルム25が確実に密着する。光ファイバ先端面
5aと透明フィルム25との間に空気層が形成されず、
レーザ光Bが光ファイバ先端面5aに反射されることが
ない。フェルール先端面4aは透明フィルム25を挟ん
で位置決め面14bに密着してフェルール4の位置決め
がなされ、この位置決め状態で、レーザ光Bの結像点f
が光ファイバ先端面5aに一致する。よって光ファイバ
5への光の入力精度を常に高くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバに光信号を
与え、または光ファイバ内を伝搬する光信号を受光検出
する光通信用モジュールに係り、特に光ファイバ先端面
での光の反射を防止し且つ光ファイバ先端面を集光レン
ズの結像点に高精度に位置決めできるようにした光通信
用モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用モジュールでは、光ファイバと
発光または受光素子とを高精度に結合することが必要で
ある。図8は、従来の光通信用モジュールに光ファイバ
フェルールが装着された状態を示す部分断面図であり、
特開平2−50110号公報の第3頁左上欄の〈実施例
2〉の欄および第3図に示されているものと同種のもの
を示している。符号1は光通信用モジュールのハウジン
グ(レセプタクル)である。ハウジング1の下部には保
持部材2が螺着されている。保持部材2の上面内周には
凹部2aが形成され、この凹部2aとハウジング1と間
に、透明板3の外周部が挟持されている。透明板3は、
石英ガラスなどの光ファイバのコアと同等の屈折率を有
する材料により形成されたものであり、その厚さ寸法は
0.5mm程度で、また透明板3の図示下側の面には反
射防止膜が形成されている。
【0003】透明板3は自由状態にて平板形状に形成さ
れたものである。ハウジング1にフェルール4が装着さ
れた状態で、フェルール4はばね力Fにより透明板3に
押し付けられる。このばね力Fにより透明板3は図8に
示すように凹形状に弾性変形し、これによりフェルール
4に保持された光ファイバ5の先端面5aとその周囲の
フェルール先端面が透明板3に弾性的に確実に密着でき
るようになっている。光通信用モジュールには半導体レ
ーザによる発光素子と、レーザ光を集束させる集光レン
ズが設けられている。集光レンズにて集束されたレーザ
光Bが光ファイバ5の先端面5aに結像し、光ファイバ
5内に光信号が入力される。この従来例では、透明板3
の図示下面に形成された反射防止膜により、レーザ光B
から半導体レーザへ反射戻り光が発生するのを防止して
いる。また光ファイバ5の先端面と透明板3とが密着
し、両者間に空間が形成されないため、光ファイバ5の
先端面でのレーザ光Bの反射も防止できるものとなって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ハウ
ジング1にフェルール4が挿入されたときに、このフェ
ルール4の先端面に押されて、透明板3が図8にて破線
で示す状態に弾性変形する。したがって光ファイバ5の
先端面5aの軸方向の位置はフェルール4の押圧力すな
わち前記ばね力のばらつきによって変わり、前記先端面
5aの位置が定まらないことになる。上記光ファイバ5
の先端面5aの位置は、ばね力Fが強ければ図示下方へ
移動し、ばね力Fが弱ければ図示上方へ移動する。よっ
てレーザ光Bの結像点fと光ファイバ5の先端面5aと
の位置を一致させることが困難であり、またこの位置ず
れ量は、ばね力のばらつきに応じて変動してしまう。ま
た、透明板3は、板厚寸法が0.5mm程度の厚いもの
であるため、ばね力Fにて変形したときに撓みによる板
厚の変動が生じ、これによっても光ファイバ5の先端面
5aの位置にずれが生じる。
【0005】これらの原因により、フェルール4がハウ
ジング1に装着されたときに、光ファイバ5の先端面5
aとレーザ光Bの結像点fとの位置ずれが生じ、光ファ
イバ5への光信号の入力精度が低下することになる。ま
た、透明板3が厚いものであるため、凹部2aを有する
保持部材2を新たな部品として設け、この保持部材2を
ハウジング1にねじ止めするなどの構造が必要になり、
光通信用モジュールを構成する部品数が多くなり、また
構造も複雑になる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、光ファイバ端面での光の反射防止を簡単な構造に
て実現でき、また光ファイバ端面と集光レンズとの相対
位置を高精度に設定できる光通信用モジュールを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ファイバを
保持するフェルールが装着されるスリーブと、装着され
るフェルールの中心線の延長上に配置された集光レンズ
と、発光または受光素子とを有する光通信用モジュール
において、前記スリーブの内部には、反射防止処理が施
され且つ光ファイバの先端面およびその周囲のフェルー
ル先端面に密着するように撓む透明フィルムが設けら
れ、光ファイバの先端面が前記集光レンズの結像点とほ
ぼ一致する位置にて、前記透明フィルムを挟んでフェル
ール先端面が密着するストッパ部材が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0008】また、上記において、ストッパ部材の外周
面には溝が形成されており、透明フィルムの外周部が撓
んだ状態で前記溝内に保持されているものである。
【0009】上記透明フィルムの外周部には、切欠きに
より分離されて放射方向に延びる複数の板片が形成さ
れ、この板片が溝内に保持されているものとすることが
好ましい。
【0010】さらに、前記手段において、スリーブに
は、軸方向に沿って延びる割り部が形成されており、こ
の割り部と対称となる部分が、ストッパ部材の外周面に
溶接固定されているものである。
【0011】
【作用】上記手段では、スリーブにフェルールが装着さ
れたときに、光ファイバの先端面およびその周囲のフェ
ルール先端面に対し、反射防止処理が施された透明フィ
ルムが撓んで密着するため、光ファイバの先端面と透明
フィルムとの間に空気層が形成されることがない。よっ
て発光素子からの光を、光ファイバの先端面で反射する
ことなく入射させることができ、あるいは光ファイバ内
を伝搬した光がファイバ先端面で反射されて光ファイバ
内に戻ることなく、受光素子に受光される。また、フェ
ルールの先端面が、これに密着された透明フィルムと共
にストッパ部材に密着当接して位置決めされ、この状態
で光ファイバの先端面が集光レンズの結像点にほぼ一致
するため、光ファイバへの光の入***度または光ファイ
バからの光の出力精度を高めることができ、また入***
度や出力精度のばらつきが生じなくなる。
【0012】また、透明フィルムは、その外周部を撓ま
せてストッパ部材の外周の溝に保持させることにより取
り付けられるようになっているため、透明フィルムの取
付構造も簡単である。
【0013】上記において、透明フィルムの外周部に切
欠きにて分離された板片を設け、この板片部分を撓ませ
て前記溝に保持させることにより、光ファイバに密着す
る部分の透明フィルムに歪みや内部応力が生じにくくな
る。
【0014】さらに、スリーブに軸方向の割り部を設け
ることにより、フェルールがスリーブにより確実に弾性
保持されることになるが、スリーブは割り部の対称位置
部分がストッパ部材に溶接固定されているため、フェル
ールの外径寸法にばらつきがあった場合であっても、フ
ェルールの中心位置とストッパ部材の中心位置との芯ず
れを最小限にできる。またスリーブをストッパ部材に溶
接固定することにより、フェルールの装着または離脱動
作のときに、スリーブが軸方向に動くことがない。その
ためスリーブ内に装着された透明フィルムの脱落を防止
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の一実施例として光通信用の発光モジ
ュールを示す断面図、図2は発光モジュールにフェルー
ルが装着された状態を示す部分断面図、図3は発光モジ
ュールの構成部品の一部を示す分解斜視図、図4は透明
フィルムの平面図、図5は取付けられたときの透明フィ
ルムの変形状態を示す斜視図である。図1に示す発光モ
ジュール10にはハウジング(レセプタクル)11が設
けられている。ハウジング11の先端には、フェルール
を保持するアダプタが螺着される雄ねじ部11aが形成
されている。ハウジング11の中央部外周には取付板1
2が固定され、後端外周には円筒状のカバー13が固定
されている。ハウジング11の後端面にはストッパ部材
14が溶接などの手段により固定される。図3にも示す
ように、ストッパ部材14の中心には光通路14aが形
成されている。ストッパ部材14の先端は、リング状の
位置決め面14bであり、その外周はテーパ面14cと
なっている。テーパ面14cの外周には段差を有して保
持溝14dが形成されている。さらにこの保持溝14d
の基部は、やや直径が大きくなったスリーブ装着周面1
4eとなっている。ストッパ部材14の最も基部にはフ
ランジ14fが形成されている。フランジ14fの上面
は、前記ハウジング11の後端面への固着面14gとな
っており、下面はレンズ保持体15の固着面14hとな
っている。
【0016】図1に示すように、レンズ保持体15の基
端の内周面15aに、レンズホルダ17が嵌着され、こ
のレンズホルダ17に集光レンズ16が保持されてい
る。レンズホルダ17と集光レンズ16は予め一体に形
成されているものであり、レンズホルダ17が前記レン
ズ保持体15に溶着固定される。レンズ保持体15の基
端の外周面15bにはLDホルダ19が嵌着され、この
LDホルダ19の基端に発光素子として半導体レーザ2
1が取り付けられる。前記LDホルダ19とレンズ保持
体15は、半導体レーザ21の発光点21aから集光レ
ンズ16を経た光の結像点fが、ストッパ部材の位置決
め面14bにて位置決めされた光ファイバ5の先端面5
aに一致またはほぼ一致するように調整され、この調整
の後にLDホルダ19とレンズ保持体15とストッパ部
材14が溶接固定される。
【0017】一方、ストッパ部材14の前記スリーブ装
着周面14eには、弾性スリーブ23が取り付けられ
る。この弾性スリーブ23は、リン青銅板などの弾性に
富む材料により円筒状に形成されたものであり、その内
径寸法は、装着されるフェルール4の外径寸法よりもや
や小さめに形成されている。図3に示すように、弾性ス
リーブ23には軸方向に沿って延びる割り部23aが設
けられている。弾性スリーブ23の図示下端では、前記
割り部23aと180度対称位置が溶接部23bとな
り、この溶接部23bの一ヶ所のみが、ストッパ部材1
4のスリーブ装着周面14eへの溶接固定点となる。図
1と図7(弾性スリーブ23の断面図)では、この溶接
固定点を符号24で示している。弾性スリーブ23の基
端内部には、透明フィルム25が装着される。この透明
フィルム25の一方の面すなわち集光レンズ16に向く
側の面に反射防止膜が形成されている。透明フィルム2
5は厚さ寸法が数10μmまたは百数10μm程度であ
り、比較的自由に撓むことのできるものとなっている。
透明フィルム25は光ファイバ5のコアと同等またはほ
ぼ同等の屈折率を有するものであり、例えばポリカーボ
ネートやエポキシなどの合成樹脂フィルム、あるいは石
英ガラスをフィルム状に加工したものなどである。
【0018】図3に示す実施例に使用されている透明フ
ィルム25は、図4に示すように、外周部に複数の切欠
き25a,25a,…にて分離された板片25b,25
b,…が放射状に一体に形成されている。図4では、透
明フィルム25の平面形状の寸法をストッパ部材14の
各部の寸法と対比させて示している。透明フィルム25
の最大径寸法D1は、ストッパ部材14のスリーブ装着
周面14eの外径寸法(すなわち弾性スリーブ23の内
径寸法)よりも大きくなっている。切欠き25aが形成
されていない部分の直径D2は、ストッパ部材14の位
置決め面14bの外径寸法よりも大きく、切欠き25a
の内端がテーパ面14c上に位置するようになってい
る。この直径D2は、透明フィルム25の材質や厚さ寸
法すなわち柔軟性と弾性に応じて任意に設定できるもの
であるが、直径D2は光ファイバ5の直径よりもある程
度大きくしておくことが必要である。
【0019】透明フィルム25は成形後の自由状態では
平坦(平面状態)であるが、発光モジュール10に装着
するときには、図5に示すように、外周部を図示下向き
に弾性的に湾曲変形させ透明フィルム25をドーム状に
する。そして湾曲変形した部分を、ストッパ部材14の
保持溝14d内に装着する。透明フィルム25の弾性に
より外周部は開き変形しようとして、この外周部が弾性
スリーブ23の内周面に弾圧され、これにより透明フィ
ルム25の外れ止めとなる。図4に示す寸法の透明フィ
ルム25では、主に板片25bの部分が前記保持溝14
d内に保持されるが、切欠き25aを浅い寸法に形成し
た場合には、直径D2よりも内側の一部と板片25bと
が湾曲して保持溝14d内に保持される構造になる。
【0020】透明フィルム25の外周部は、保持溝14
d内にて弾性的に弾性スリーブ23の内周面に圧接され
ているため、透明フィルム25をストッパ部材14や弾
性スリーブ23に固定する手段を設けなくても、透明フ
ィルム25がストッパ部材14の表面から脱落すること
はない。また弾性スリーブ23はストッパ部材14に対
し溶接固定点24にて固定されているため、フェルール
4の弾性スリーブ23内への装着および離脱の際に、弾
性スリーブ23はストッパ部材14に対して動くことが
ない。したがってフェルール4の装着および離脱のとき
に、透明フィルム25がストッパ部材14の表面から動
かされることがなく、このことからも、透明フィルム2
5を接着などの手段により固定することは不要である。
ただし透明フィルム25の外周部、例えば板片25bの
先端部を、ストッパ部材14の保持溝14dの内部また
は弾性スリーブ23の内周面に軽く接着してもよい。ま
た透明フィルム25が熱溶融性樹脂により形成されてい
る場合には、板片25bの先端を、ストッパ部材14ま
たは弾性スリーブ23に熱溶着させて固定してもよい。
【0021】図2に示すように、フェルール4は弾性ス
リーブ23内に装着され、フェルール4は弾性スリーブ
23に弾性的に保持される。フェルール4を保持するプ
ラグに設けられた締め付け部材がハウジング11の雄ね
じ部11aに螺着され、このねじ込み力がプラグ側のば
ねを介してフェルール4に与えられ、フェルール4はF
1方向に押し付けられる。このとき、可撓性の透明フィ
ルム25は光ファイバ5の先端面5aおよびその周囲の
フェルール4の先端面4aに密着するように撓む。また
フェルール4の先端面4aの表面に密着している透明フ
ィルム25が、ストッパ部材14の位置決め面14bに
当たる。すなわちフェルール4の先端面4aは、透明フ
ィルム25を挟んだ状態で位置決め面14bに必ず密着
して当たり、これによりフェルール4が位置決めされ
る。図2に示すようにフェルール4の先端面4aがわず
かに球面状に加工されている場合には、フェルール4の
先端面4aが位置決め面14bの内周部分に密着して当
たることになる。
【0022】前述のように、位置決め面14bにてフェ
ルール4が位置決めされたときに、集光レンズ16によ
り集光されたレーザ光Bの結像点fが光ファイバ5の先
端面5aに一致するように、調整されて組立てられてい
る。したがって、半導体レーザ21の発光点21aから
発せられたレーザ光Bは集光レンズ16により集束され
て、光ファイバ5の先端面5aに完全に一致してあるい
はほぼ一致して結像されることになる。透明フィルム2
5の集光レンズ16側の面には反射防止膜が形成されて
いるため、透明フィルム25から半導体レーザ21への
反射戻り光が生じるのが防止できる。また互いに同等の
屈折率の透明フィルム25と光ファイバ5のコアは、透
明フィルム25の可撓性(柔軟性)により、互いに確実
に密着し、両者間に空気層が形成されないため、光ファ
イバ5の先端面5aから半導体レーザ21への反射戻り
光も生じない。また、上記実施例では、装着されたフェ
ルール4の軸芯合わせ機能が、従来のものよりも優れて
いる。
【0023】図7にも示すように、弾性スリーブ23
は、割り部23aが形成されている部分と180度対称
位置にある1箇所だけの溶接固定点24によって、スト
ッパ部材14のスリーブ装着周面14eに溶接固定され
ている。よって弾性スリーブ23の内径寸法よりもやや
大きい外径寸法のフェルール4が装着された場合に、弾
性スリーブ23は、割り部23aおよび溶接固定点24
を結ぶ線L−Lを境として符号δで示す方向へ均等に開
き変形する。そのため、例えば個々のフェルール4によ
ってその外径寸法が相違している場合においても、フェ
ルール4の中心軸Oは、前記線L−L上にてX方向へず
れるのみであり、中心軸Oが+Yまたは−Y方向へ位置
ずれしない。フェルール4の寸法に相違があっても、そ
の中心軸Oが一方向(X方向)にのみずれるだけである
ためフェルール4の位置決め精度が非常に高くなる。ま
た弾性スリーブ23の変形は、線L−Lを挟む両方向に
対して均等な量δだけ開き変形するため、フェルール4
の中心軸OのX方向へのずれ量もわずかなものとなる。
【0024】なお、上記実施例では、透明フィルム25
として図4に示すように、外周部に切欠き25aが設け
られているものとして説明したが、切欠き25aを有し
ない円板形状の平坦な透明フィルム25を使用し、図6
に示すように、この透明フィルム25の外周部をおわん
状に弾性変形させて、この外周部をストッパ部材14に
形成された保持溝14d内に装着してもよい。また、図
1などの実施例では発光モジュールについて説明した
が、受光モジュールについても同様に実施することが可
能である。受光モジュールでは半導体レーザ21の代わ
りに、各種受光素子を有する光検出器が使用される。受
光モジュールでは、光ファイバ5の先端面5aから出た
光が集光レンズにより受光素子に集光させられる。この
場合に光ファイバ5の先端面5aと外部空気との屈折率
の相違により光が先端面5aにて反射されて光ファイバ
内に戻る問題がある。本発明では光ファイバに確実に密
着する透明フィルムが設けられているため、上記の光フ
ァイバ内への反射戻り光の発生を防止でき、光ファイバ
から出た光が受光素子により高精度に検出されるように
なる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明では、光ファイバ
に確実に密着する透明フィルムを設けることにより、光
ファイバ端面での光の反射を防止できるようになる。ま
たフェルールの先端面が透明フィルムを介してストッパ
部材に密着して位置決めされ、このとき光ファイバの先
端面が集光レンズの結像点にほぼ一致するため、常に高
精度な光通信を実現できる。
【0026】また、透明フィルムは、その外周部を撓ま
せてストッパ部材の外周の溝に保持させることにより取
り付けることができ、透明フィルムの取付構造が簡単で
ある。
【0027】また、透明フィルムの外周部に切欠きにて
分離された板片を設け、この板片部分を撓ませて前記溝
に保持させることにより、光ファイバに密着する部分の
透明フィルムに歪みや内部応力が生じにくくなる。
【0028】さらに、スリーブの割り部の対称位置部分
を、ストッパ部材に溶接固定することにより、フェルー
ルの中心位置とストッパ部材の中心位置との芯ずれを最
小限にでき、フェルールの軸芯合わせ精度を高くでき
る。またスリーブをストッパ部材に溶接固定することに
より、フェルールの装着または離脱動作のときにスリー
ブが動くのを防止でき、スリーブ内に装着された透明フ
ィルムの脱落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、光通信用の発光モジ
ュールを示す断面図、
【図2】発光モジュールにフェルールが装着された状態
を示す部分断面図、
【図3】発光モジュールを構成する一部の部品を示す分
解斜視図、
【図4】透明フィルムの平面図、
【図5】装着された状態の透明フィルムの変形状態を示
す斜視図、
【図6】他の実施例による透明フィルムが装着される場
合の変形状態を示す斜視図、
【図7】フェルールが装着されたときのスリーブの変形
状態を示す断面図、
【図8】従来の光通信用モジュールの問題点を示す部分
断面図、
【符号の説明】
4 フェルール 4a フェルールの先端面 5 光ファイバ 5a 光ファイバの先端面 10 発光モジュール 11 ハウジング 14 ストッパ部材 14b 位置決め面 14d 溝 14e スリーブ装着周面 15 レンズ保持体 16 集光レンズ 21 半導体レーザ 21a 発光点 23 弾性スリーブ 23a 割り部 24 溶接固定点 25 透明フィルム 25a 切欠き 25b 板片 f 結像点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを保持するフェルールが装着
    されるスリーブと、装着されるフェルールの中心線の延
    長上に配置された集光レンズと、発光または受光素子と
    を有する光通信用モジュールにおいて、前記スリーブの
    内部には、反射防止処理が施され且つ光ファイバの先端
    面およびその周囲のフェルール先端面に密着するように
    撓む透明フィルムが設けられ、光ファイバの先端面が前
    記集光レンズの結像点とほぼ一致する位置にて、前記透
    明フィルムを挟んでフェルール先端面が密着するストッ
    パ部材が設けられていることを特徴とする光通信用モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 ストッパ部材の外周面には溝が形成され
    ており、透明フィルムの外周部が撓んだ状態で前記溝内
    に保持されている請求項1記載の光通信用モジュール。
  3. 【請求項3】 透明フィルムの外周部には、切欠きによ
    り分離されて放射方向に延びる複数の板片が形成され、
    この板片が溝内に保持されている請求項2記載の光通信
    用モジュール。
  4. 【請求項4】 スリーブには、軸方向に沿って延びる割
    り部が形成されており、この割り部と対称となる部分
    が、ストッパ部材の外周面に溶接固定されている請求項
    1記載の光通信用モジュール。
JP6024774A 1994-01-26 1994-01-26 光通信用モジュール Pending JPH07218777A (ja)

Priority Applications (3)

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