JPH07217726A - シフトフォークの潤滑装置 - Google Patents

シフトフォークの潤滑装置

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JPH07217726A
JPH07217726A JP2730294A JP2730294A JPH07217726A JP H07217726 A JPH07217726 A JP H07217726A JP 2730294 A JP2730294 A JP 2730294A JP 2730294 A JP2730294 A JP 2730294A JP H07217726 A JPH07217726 A JP H07217726A
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JP
Japan
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shift fork
speed
fork
oil supply
synchronizer sleeve
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Application number
JP2730294A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Matsuno
芳秋 松野
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
    • F16H2063/324Gear shift yokes, e.g. shift forks characterised by slide shoes, or similar means to transfer shift force to sleeve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、シフトフォークとシンクロナイザ
スリーブ間を潤滑してシフトフォークとシンクロナイザ
スリーブとの焼き付きを防止し、焼き付きによる熱の発
生や摩耗を減少してオイルの劣化や汚れを防止し、ま
た、シンクロナイザスリーブの回転抵抗を減少して燃費
や出力を向上し、更に、シフトフォークの構造を複雑化
すくことなくオイル供給用溝部を形成してシフトフォー
クの製造コストを低廉に維持することをことを目的とし
ている。 【構成】 このため、少なくとも一方の爪部にはシンク
ロナイザスリーブの円周方向に延びるオイル供給用溝部
を設けていている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシフトフォークの潤滑
装置に係り、特に円弧状の設けられたフォーク部の両端
部位にシンクロナイザスリーブに係合する爪部が設けら
れたシフトフォークの潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、内燃機関の
発生する駆動力を走行状態に応じ所要に変換して取り出
すために、変速機を備えている。変速機には、歯車式や
トルクコンバータ式、ベルト式等のものがある。歯車変
速機は、回転軸間に複数段の変速歯車列を有するととも
に、この複数段の変速歯車列の一を選択的に噛合させる
同期噛合機構を有し、同期噛合機構により複数段の変速
歯車列の一を選択的に噛合させて内燃機関の駆動力を走
行条件に応じて所望に変換して取り出している。
【0003】また、変速機構の潤滑装置としては、実開
昭62−194240号公報に開示される如く、トラン
スミッションケース内に配設のシャフトにスライド自由
に支持したスリーブと、スリーブの上方に配置してスリ
ーブの外周に形成した嵌合溝に嵌合するシフトフォーク
とを備えた変速機構において、このシフトフォークの外
面にトランスミッションケース内を飛散する潤滑油の収
集部を設けるとともにシフトフォークにシフトフォーク
の外面からスリーブの嵌合溝との嵌合部に貫通して収集
部で収集した潤滑油を嵌合部位に供給する油供給孔を形
成したものがあった。
【0004】更に、シフトフォークの潤滑装置として
は、回転軸に空転可能に支持した歯車を回転軸に結合離
脱させるべくスリーブを回転軸の軸方向に移動させるシ
フトフォークにおいて、このシフトフォークを固設する
シフトシャフト内に第1油通路を設け、シフトフォーク
には第1油通路に始端開口するとともにスリーブ外側に
係合するシフトフォークの係合部位に終端開口する第2
油通路を設けたものがあった。
【0005】更にまた、変速機のシフトフォークシフト
フォーク潤滑構造としては、実開平3−51265号公
報に開示される如く、変速切換用スリーブとスリーブの
上方に位置してスリーブの外周溝に嵌合するフォーク部
を有するシフトフォークとを備えた変速機において、シ
フトフォークのフォークシャフトとの嵌合用ボス部をフ
ォーク部に対して軸方向にオフセットさせ、フォーク部
の外周を覆う外周リブのボス部対応部位に内外に貫通し
た油供給孔を設けるとともに、変速機ケースの内面の油
供給孔とを対応する箇所にケース内を飛散する潤滑油を
収集する油収集用リブを設け、油収集用リブから滴下し
た潤滑油が油供給孔を介してシフトフォークのスリーブ
との接触面に供給されるように構成したものがあった。
【0006】また、トランスミッションのシフトフォー
クとしては、実開平3−53664号公報に開示される
如く、変速軸に遊転自在に支持される変速歯車と、同軸
にスプライン嵌合される連結体とを係脱すべく連結体に
スプライン嵌合されるシンクロ・スリーブを軸方向に移
動させるシフトフォークであって外表面に付着して流下
するオイルをシンクロ・スリーブとの摺動部に導くオイ
ルガイドを形成したものがあった。
【0007】更に、変速機のシフトフォークとしては、
実開平4−72151号公報に開示される如く、カップ
リングスリーブの円周溝に少なくともその径方向内側部
分が嵌合して、カップリングスリーブを軸方向に移動さ
せる摺動爪部と、円周溝に径方向内側部分の少なくとも
一部が隙間を有して嵌合され、摺動爪部を周方向先端の
移行部において一体に保持する内側骨部と、摺動爪部及
び内側骨部の径方向外側に一体に配設され、これらより
も軸方向に幅の広い外側支持部とを備えるシフトフォー
クであって、内側骨部の移行部に摺動爪部方向に径方向
外側から内側に向かうリブを設けたものがあった。
【0008】更にまた、手動式変速機のシフトフォーク
としては、実開平3−125943号公報に開示される
如く、手動式変速機のケーシング内に配設される変速歯
車軸、変速歯車から半径外方へ向かって同軸に配される
クラッチハブ、スリーブスリーブの外周に形成される溝
と当接嵌合されるリブを有するとともにシフトシャフト
が挿通される孔を有するシフトフォークを有し、リブは
枝状に分離され内周先端部に溝に嵌合される爪部を有
し、且つ少なくとも一方のリブの外周に段部が形成され
たものがあった。
【0009】また、シフトフォークの潤滑構造として
は、シフトフォークの爪部にその摺動面に潤滑油を供給
する潤滑孔を形成し、潤滑孔に潤滑油を供給するための
オイルキャッチャーを設けたものがあった。
【0010】更に、手動変速機のシフトフォークとして
は、実公平5−18531号公報に開示される如く、シ
フトフォークシャフトに組み付けられてシンクロメッシ
ュを構成するクラッチハブスリーブの外周に設けた環状
溝に嵌合し、シフトレバーの操作により環状溝の側壁面
に当接してスリーブを軸方向へ摺動させる手動変速機の
シフトフォークにおいて、シフトフォークにおけるスリ
ーブの側壁面に対向する当接面の周方向の両端部に面取
部を形成するとともに、当接面の両面取部間にシフトフ
ォークの内側から外周側に延びて同内周に至る円弧状の
溝部を形成下ものがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の歯車
変速機においては、シフトフォークとシンクロナイザス
リーブとの潤滑を行うためにリブ、オイル穴、オイル受
け部等を形成する必要があった。
【0012】この結果、シフトフォークの製造コストの
増加を招き、経済的に不利であるという不都合があると
ともに、前記シフトフォークのスペース的負担が大とな
り、シフトフォークのレイアウトが制限される惧れがあ
り、実用上不利であるという不都合があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような不都合を解消
するために、この発明は、シフトシャフトに取り付けら
れる取付孔部を設けるとともに円弧状のフォーク部を設
け、このフォーク部の両端部位に内側方向に少許突出し
た爪部を設け、この爪部が歯車群の噛合状態を変化させ
るシンクロナイザスリーブに係合したシフトフォークに
おいて、少なくとも一方の爪部には前記シンクロナイザ
スリーブの円周方向に延びるオイル供給用溝部を設けた
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明の構成によれば、シンクロナイザスリ
ーブが回転した際には、シフトフォークのフォーク部の
両端に設けられた爪部の少なくとも一方の爪部に設けら
れたオイル供給用溝部にオイルが導入され、このオイル
が、前記シンクロナイザスリーブの回転方向に供給さ
れ、他方の爪部部位を潤滑している。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0016】図1〜図9は、この発明の実施例を示すも
のである。図3において、2は歯車変速機、4は変速機
ケース、6は入力軸、8はカウンタ軸、10はメイン
軸、12は後退アイドラ軸、14〜22は1速歯車列〜
5速歯車列、24は後退歯車列、26は1速・2速同期
噛合機構、28は3速・4速同期噛合機構、30は5速
・後退同期噛合機構である。
【0017】前記1速・2速同期噛合機構26は、1速
歯車列16と2速歯車列18との間のメイン軸10に1
速・2速シンクロナイザハブ32を固設して設けるとと
もにこの1速・2速シンクロナイザハブ32に1速・2
速シンクロナイザスリーブ34を軸方向移動可能に設け
ている。前記1速・2速シンクロナイザスリーブ34に
は、1速・2速用シフトシャフト36に取り付けられた
1速・2速用シフトフォーク38が係合されている。前
記1速・2速シンクロナイザスリーブ34は、軸方向移
動により1速歯車列16と2速歯車列18との噛合状態
を切換えるものである。
【0018】また、3速・4速同期噛合機構28は、3
速歯車列20と入力軸6の軸端部位との間のメイン軸1
0に3速・4速シンクロナイザハブ40を固設して設け
るとともに、この3速・4速シンクロナイザハブ40に
3速・4速シンクロナイザスリーブ42を軸方向移動可
能に設けている。3速・4速シンクロナイザスリーブ4
2には、3速・4速用シフトシャフト44に取り付けら
れた3速・4速用シフトフォーク46が係合されてい
る。前記3速・4速シンクロナイザスリーブ42は、軸
方向移動により3速歯車列20の噛合状態と入力軸6及
びメイン軸10の連結状態とを切換えるものである。
【0019】更に、5速・後退同期噛合機構30は、5
速歯車列22と後退歯車列24との間のメイン軸10に
5速・後退シンクロナイザハブ48を固設して設けると
ともに、この5速・後退シンクロナイザハブ48に5速
・後退シンクロナイザスリーブ50を軸方向移動可能に
設けている。この5速・後退シンクロナイザスリーブ5
0には、5速・後退用シフトシャフト52に取り付けら
れた5速・後退用シフトフォーク54が係合されてい
る。前記5速・後退シンクロナイザスリーブ50は、軸
方向移動により5速歯車列22と後退歯車列24との噛
合状態を切換えるものである。
【0020】ここで、前記1速・2速用シフトフォーク
38、3速・4速用シフトフォーク46、5速・後退用
シフトフォーク54は、略同一形状であるので、1速・
2速用シフトフォーク38ののもを説明し、前記3速・
4速用シフトフォーク46、5速・後退用シフトフォー
ク54の説明を省略する。
【0021】前記1速・2速用シフトフォーク38は、
1速・2速用シフトシャフト36に取り付けられる取付
孔部56と、円弧状のフォーク部58とを有している。
このフォーク部58の両端部位には、内側方向に少許突
出した第1、第2爪部60、62が夫々設けられてい
る。
【0022】また、前記第1、第2爪部60、62の少
なくとも一方には、1速・2速シンクロナイザスリーブ
34の円周方向に延びるオイル供給用溝部64を設けて
いる。
【0023】詳述すれば、前記第1、第2爪部60、6
2の少なくとも一方、例えば第1、第2爪部60、62
の両方に第1、第2オイル供給用溝部64−1、64−
2を夫々設けている。
【0024】また、図4(a)、図4(b)に示す如
く、前記第1オイル供給用溝部64−1の1速・2速シ
ンクロナイザスリーブ34の円周方向に対して上流部位
の幅である上流側幅W1と、前記1速・2速シンクロナ
イザスリーブ34の円周方向に対して下流部位の幅であ
る下流側幅W2と、前記第2オイル供給用溝部64−2
の上流側幅W3と、下流側幅W4とは、略同一に形成さ
れている。
【0025】次に作用について説明する。
【0026】1速・2速シンクロナイザスリーブ34が
図5に示す如く右回りに回転した際には、1速・2速シ
フトフォーク38のフォーク部58の両端の第1爪部6
0に設けられた第1オイル供給用溝部64−1にオイル
が導入され、このオイルが、先ず前記1速・2速シンク
ロナイザスリーブ34と第1爪部60部位に供給され、
この第1爪部60部位を潤滑し、その後に、第2爪部6
2に設けられた第2オイル供給用溝部64−2にオイル
が導入され、このオイルが、前記1速・2速シンクロナ
イザスリーブ34と第2爪部62部位に供給され、第2
爪部62部位を潤滑している。
【0027】同様に、3速・4速シンクロナイザスリー
ブ42が右回りに回転した際には、3速・4速シフトフ
ォーク46のフォーク部(図示せず)に設けられた第1
爪部(図示せず)に設けられた第1オイル供給用溝部
(図示せず)にオイルが導入され、このオイルが、前記
3速・4速シンクロナイザスリーブ42と第1爪部(図
示せず)部位に供給され、この第1爪部(図示せず)部
位を潤滑し、その後に、第2爪部(図示せず)に設けら
れた第2オイル供給用溝部にオイルが導入され、このオ
イルが、前記3速・4速シンクロナイザスリーブ42と
第2爪部(図示せず)部位に供給され、この第2爪部
(図示せず)部位を潤滑している。
【0028】また、5速・後退シンクロナイザスリーブ
50が回転した際には、5速・後退シフトフォーク54
のフォーク部(図示せず)の両端に設けられた第1爪部
(図示せず)に設けられた第1オイル供給用溝部(図示
せず)にオイルが導入され、このオイルが、前記5速・
後退シンクロナイザスリーブ50と第1爪部(図示せ
ず)部位に供給され、この第1爪部(図示せず)部位を
潤滑し、その後に、第2爪部(図示せず)に設けられた
第2オイル供給用溝部(図示せず)にオイルが導入さ
れ、このオイルが、前記5速・後退シンクロナイザスリ
ーブ50と第2爪部(図示せず)部位に供給され、この
第2爪部(図示せず)部位を潤滑している。
【0029】これにより、各シフトフォーク38、4
6、54と各シンクロナイザスリーブ34、42、50
間を夫々潤滑でき、各シフトフォーク38、46、54
とシンクロナイザスリーブ34、42、50との焼き付
きを防止し得るとともに、焼き付きによる熱の発生や摩
耗を減少でき、オイルの劣化や汚れを防止し得て、実用
上有利である。
【0030】また、各シフトフォーク38、46、54
と各シンクロナイザスリーブ34、42、50間を潤滑
する構成としたことにより、各シンクロナイザスリーブ
34、42、50の回転抵抗を減少でき、燃費や出力を
向上し得て、実用上有利である。
【0031】更に、第1、第2爪部60、62に第1、
第2オイル供給用溝部64−1、64−2を設ける構成
としたことにより、各シフトフォーク38、46、54
の構造を複雑化することなく第1、第2オイル供給用溝
部64−1、64−2を形成でき、各シフトフォーク3
8、46、54の製造コストを低廉に維持し得て、経済
的に有利であるとともに、各シンクロナイザスリーブ3
4、42、50の正逆回転に対応でき、つまり、リバー
ス時にも各シフトフォーク38、46、54と各シンク
ロナイザスリーブ34、42、50間を夫々潤滑でき、
実用上有利である。
【0032】図7〜図9はこの発明の第2実施例を示す
ものである。この第2実施例において上述第1実施例と
同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0033】この第2実施例の特徴とするところは、第
1、第2爪部72、74の少なくとも一方、例えば両方
の第1、第2爪部72、74にフォーク部58の先端部
位に移行するに伴って漸次大となるテーパ形状の第1、
第2オイル供給用溝部76−1、76−2を設けた点に
ある。
【0034】すなわち、前記第1オイル供給用溝部76
−1をフォーク部58の先端部位たる上流側幅W1より
も下流側幅W2を小さく形成し、第2オイル供給用溝部
76−2を上流側幅W3よりもフォーク部58の先端部
位たる下流側幅W4を大きく形成している。
【0035】また、前記第1オイル供給用溝部76−1
の下流側幅W2と、第2オイル供給用溝部76−2の上
流側幅W3とを略同一に形成している。
【0036】さすれば、テーパ形状によってオイルが入
り易くなり、オイル供給量を大とすることができ、シフ
トフォーク78とシンクロナイザスリーブ(図示せず)
間を夫々確実に潤滑でき、シフトフォーク78とシンク
ロナイザスリーブ(図示せず)との焼き付きを確実に防
止し得るとともに、焼き付きによる熱の発生や摩耗を確
実に減少でき、オイルの劣化や汚れを防止し得て、実用
上有利である。しかも、オイルの第1オイル供給用溝部
76−1に入るオイル量よりも第1オイル供給用溝部7
6−1のオイル排出量を小とし、シフトフォーク78と
シンクロナイザスリーブ(図示せず)との潤滑性能を向
上し得るものである。
【0037】また、上述第1実施例と同様に、シフトフ
ォーク78とシンクロナイザスリーブ(図示せず)間を
潤滑する構成としたことにより、シンクロナイザスリー
ブ(図示せず)の回転抵抗を減少でき、燃費や出力を向
上し得て、実用上有利である。
【0038】更に、第1、第2爪部72、74に第1、
第2オイル供給用溝部76−1、76−2を設ける構成
としたことにより、シフトフォーク78の構造を複雑化
することなく第1、第2オイル供給用溝部76−1、7
6−2を形成でき、シフトフォーク78の製造コストを
低廉に維持し得て、経済的に有利であるとともに、シン
クロナイザスリーブ(図示せず)の正逆回転に対応で
き、つまり、リバース時にもシフトフォーク78とシン
クロナイザスリーブ(図示せず)間を夫々潤滑でき、実
用上有利である。
【0039】なお、この発明は上述第1、第2実施例に
限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0040】例えば、この発明の第1実施例において
は、図4(a)、図4(b)に示す如く、第1オイル供
給用溝部64−1の上流側幅W1と、下流側幅W2と、
第2オイル供給用溝部64−2の上流側幅W3と、下流
側幅W4とを略同一に形成する構成としたが、図10
(a)、図10(b)に示す如く、第1溝部82−1の
上流側幅W1とこの第1溝部82−1の下流側幅W2と
を略同一に形成するとともに、第2溝部82−2の上流
側幅W3とこの第2溝部82−2の下流側幅W4とを略
同一に形成し、前記第1溝部82−1の下流側幅W2よ
りも第2溝部82−2の上流側幅W3を小さく形成して
正逆回転時のオイル供給量を異ならしめるべく構成する
ことも可能である。
【0041】さすれば、シンクロナイザスリーブ(図示
せず)の正回転時にオイル供給量を大とすることがで
き、シフトフォーク84とシンクロナイザスリーブ(図
示せず)間を夫々確実に潤滑でき、シフトフォーク84
とシンクロナイザスリーブ(図示せず)との焼き付きを
確実に防止し得るとともに、焼き付きによる熱の発生や
摩耗を確実に減少でき、オイルの劣化や汚れを防止し得
て、実用上有利である。
【0042】また、第1、第2爪部86−1、86−2
に第1、第2オイル供給用溝部82−1、82−2を設
ける構成としたことにより、シフトフォーク84の構造
を複雑化することなく第1、第2オイル供給用溝部82
−1、82−2を形成でき、シフトフォーク84の製造
コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であるととも
に、シンクロナイザスリーブ(図示せず)の左回りの回
転に対応でき、つまり、リバース時にもシフトフォーク
84とシンクロナイザスリーブ(図示せず)間を夫々潤
滑でき、実用上有利である。
【0043】更に、上述した第2実施例においては、図
9(a)、図9(b)に示す如く、テーパ状に形成した
第1オイル供給用溝部76−1の下流側幅W2と、テー
パ状に形成した第2オイル供給用溝部76−2の上流側
幅W3とを略同一に形成する構成としたが、第1、第2
爪部92−1、92−2にテーパ状の第1、第2オイル
供給用溝部94−1、94−2を夫々設け、前記第1オ
イル供給用溝部94−1の下流側幅W2よりも第2オイ
ル供給用溝部94−2の上流側幅W3を小さく形成して
正逆回転時のオイル供給量を異ならしめるべく構成する
ことも可能である。
【0044】さすれば、シンクロナイザスリーブ(図示
せず)の正回転時にオイル供給量をより一層大とするこ
とができ、シフトフォーク96とシンクロナイザスリー
ブ(図示せず)間を夫々確実に潤滑でき、シフトフォー
ク96とシンクロナイザスリーブ(図示せず)との焼き
付きを確実に防止し得るとともに、焼き付きによる熱の
発生や摩耗を確実に減少でき、オイルの劣化や汚れを防
止し得て、実用上有利である。
【0045】また、第1、第2爪部92−1、92−2
に第1、第2オイル供給用溝部94−1、94−2を設
ける構成としたことにより、シフトフォーク96の構造
を複雑化することなく第1、第2オイル供給用溝部94
−1、94−2を形成でき、シフトフォーク96の製造
コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であるととも
に、シンクロナイザスリーブ(図示せず)の左回りの回
転に対応でき、つまり、リバース時にもシフトフォーク
84とシンクロナイザスリーブ(図示せず)間を夫々潤
滑でき、実用上有利である。正逆回転に対応でき、つま
り、リバース時にもシフトフォーク96とシンクロナイ
ザスリーブ(図示せず)間を夫々潤滑でき、実用上有利
である。
【0046】更に、上述第1、第2実施例においては、
第1爪部に第1オイル供給用溝部設けるとともに、第2
爪部に第2オイル供給用溝部を設ける構成としたが、第
1爪部のみに上流側幅と下流側幅とが略同一なオイル供
給用溝部を設けて使用することも可能である。
【0047】さすれば、オイル供給用溝部を第1爪部の
みに設けるため、シフトフォークの製造コストをより一
層低廉に維持でき、経済的に有利であるとともに、シフ
トフォークの形状を簡略化することができる。
【0048】更にまた、第1爪部にのみ上流側幅に対し
て下流側幅が小であるテーパ形状のオイル供給用溝部を
形成して使用すれば、シフトフォークの製造コストをよ
り一層低廉に維持でき、経済的に有利であるとともに、
オイル供給量を大とすることができ、実用上有利であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、この発明によ
れば、シフトシャフトに取り付けられる取付孔部を設け
るとともに円弧状のフォーク部を設け、フォーク部の両
端部位に内側方向に少許突出した爪部を設け、爪部が歯
車群の噛合状態を変化させるシンクロナイザスリーブに
係合したシフトフォークにおいて、少なくとも一方の爪
部にはシンクロナイザスリーブの円周方向に延びるオイ
ル供給用溝部を設けたので、シフトフォークとシンクロ
ナイザスリーブ間を潤滑でき、シフトフォークとシンク
ロナイザスリーブとの焼き付きを防止し得るとともに、
焼き付きによる熱の発生や摩耗を減少でき、オイルの劣
化や汚れを防止し得て、実用上有利である。また、シフ
トフォークとシンクロナイザスリーブ間を潤滑する構成
としたことにより、シンクロナイザスリーブの回転抵抗
を減少でき、燃費や出力を向上し得て、実用上有利であ
る。更に、少なくとも一方の爪部にはシンクロナイザス
リーブの円周方向に延びるオイル供給用溝部を設ける構
成としたことにより、シフトフォークの構造を複雑化す
くことなくオイル供給用溝部を形成でき、シフトフォー
クの製造コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であ
る。
【0050】また、オイル供給用溝部をフォーク部の両
端部位の爪部にシンクロナイザスリーブの回転方向に対
して上流部位と下流部位との幅を略同一に形成すれば、
シフトフォークの構造を複雑化することなくオイル供給
用溝部を形成でき、シフトフォークの製造コストを低廉
に維持し得て、経済的に有利であるとともに、リバース
時のシンクロナイザスリーブの回転時にもシフトフォー
クとシンクロナイザスリーブ間を夫々潤滑でき、実用上
有利である。
【0051】更に、オイル供給用溝部をフォーク部の先
端部位に移行するに伴って漸次大となるテーパ形状にフ
ォーク部の両端部位の爪部に形成すれば、テーパ形状に
形成したことによってオイルが入り易くなり、オイル供
給量を大とすることができ、シフトフォークとシンクロ
ナイザスリーブ間を夫々確実に潤滑でき、シフトフォー
クとシンクロナイザスリーブとの焼き付きを確実に防止
し得るとともに、焼き付きによる熱の発生や摩耗を確実
に減少でき、オイルの劣化や汚れを防止し得て、実用上
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すシフトフォークの
一端部位の概略斜視図である。
【図2】シフトフォークの一端部位の拡大図であり、
(a)はシフトフォークの一端部位の概略側面図、
(b)はシフトフォークの一端部位の底面図である。
【図3】シフトフォークの概略斜視図である。
【図4】爪部の拡大図であり、(a)は第1爪部の拡大
側面図、(b)は第2爪部の拡大側面図である。
【図5】歯車変速機の概略側面図である。
【図6】歯車変速機の概略断面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す爪部の拡大図であ
り、(a)は第1爪部の拡大側面図、(b)は第1爪部
の拡大底面である。
【図8】シフトフォークの概略斜視図である。
【図9】爪部の拡大図であり、(a)は第1爪部の拡大
側面図、(b)は第2爪部の拡大側面図である。
【図10】この発明の他の実施例を示す爪部の拡大図で
あり、(a)は第1爪部の拡大側面図、(b)は第2爪
部の拡大側面図である。
【図11】この発明のその他の実施例を示す爪部の拡大
図であり、(a)は第1爪部の拡大側面図、(b)は第
2爪部の拡大側面図である。
【符号の説明】
2 歯車変速機 26 1速・2速同期噛合機構 28 3速・4速同期噛合機構 30 5速・後退同期噛合機構 32 1速・2速シンクロナイザハブ 34 1速・2速シンクロナイザスリーブ 36 1速・2速用シフトシャフト 38 1速・2速用シフトフォーク 40 3速・4速シンクロナイザハブ 42 3速・4速シンクロナイザスリーブ 44 3速・4速用シフトシャフト 46 3速・4速用シフトフォーク 48 5速・後退シンクロナイザハブ 50 5速・後退シンクロナイザスリーブ 52 5速・後退用シフトシャフト 54 5速・後退用シフトフォーク 56 取付孔部 58 フォーク部 60 第1爪部 62 第2爪部 64 オイル供給用溝部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図1〜図9は、この発明の実施例を示すも
のである。図6において、2は歯車変速機、4は変速機
ケース、6は入力軸、8はカウンタ軸、10はメイン
軸、12は後退アイドラ軸、14〜22は1速歯車列〜
5速歯車列、24は後退歯車列、26は1速・2速同期
噛合機構、28は3速・4速同期噛合機構、30は5速
・後退同期噛合機構である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図6】
【図10】
【図11】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトシャフトに取り付けられる取付孔
    部を設けるとともに円弧状のフォーク部を設け、このフ
    ォーク部の両端部位に内側方向に少許突出した爪部を設
    け、この爪部が歯車群の噛合状態を変化させるシンクロ
    ナイザスリーブに係合したシフトフォークにおいて、少
    なくとも一方の爪部には前記シンクロナイザスリーブの
    円周方向に延びるオイル供給用溝部を設けたことを特徴
    とするシフトフォークの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 オイル供給用溝部は、フォーク部の両端
    部位の爪部にシンクロナイザスリーブの回転方向に対し
    て上流部位と下流部位との幅が略同一に形成されたオイ
    ル供給用溝部である特許請求の範囲の請求項1に記載の
    シフトフォークの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 オイル供給用溝部は、フォーク部の先端
    部位に移行するに伴って漸次大となるテーパ形状に前記
    フォーク部の両端部位の爪部に形成されたオイル供給用
    溝部である特許請求の範囲の請求項1に記載のシフトフ
    ォークの潤滑装置。
JP2730294A 1994-01-31 1994-01-31 シフトフォークの潤滑装置 Pending JPH07217726A (ja)

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