JP3849893B2 - 歯車式変速機構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯車式変速機構造に関し、特に手動操作の歯車式変速機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、エンジン縦置き型の車両における手動操作の歯車式変速機として、インプットシャフトとアウトプットシャフトとが同一軸線上に隣り合うようにして配置されるとともに、これら両シャフトと平行にカウンタシャフトが配置され、上記インプットシャフトおよびアウトプットシャフトと上記カウンタシャフトとに対をなして互いに噛合する複数の変速ギア対が設けられた構造のものは、一般に良く知られている。
【0003】
かかる歯車式変速機では、まず、インプットシャフトの回転駆動力を減速ギアにより一定の減速比で減速してカウンタシャフトに伝達入力し、このカウンタシャフトに伝達された回転駆動力を各段位毎に変速比の異なる変速ギア対によってアウトプットシャフト側に伝達するタイプのものが一般的である。このタイプは、インプットシャフトとカウンタシャフトとの間で減速が行われるので、「インプット・リダクションギア・タイプ」と呼ばれている。
【0004】
ところが、このインプット・リダクションギア・タイプの変速機の場合、上記減速ギアがインプットシャフト側/カウンタシャフト側ともにシャフトに固定して設けられており、例えば以下に述べるような種々の難点がある。すなわち、
▲1▼ カウンタシャフトとアウトプットシャフトの減速ギア対において、まず減速された大きな駆動トルクが入力されるため、例えば、歯幅や軸径さらにはインプットシャフトとカウンタシャフトの軸間距離などを大きく設定するなど、各ギアおよびシャフトについて強度・剛性を高く設定する必要があり、変速機の小型軽量化を図ることが困難となる。
【0005】
▲2▼ 車両停止状態でエンジンを回転させる、所謂、アイドリング時、全ての遊転ギアがカウンタシャフトの回転に伴って空転させられる関係上、エンジンの回転変動に伴うギア騒音(所謂、アイドル歯打ち音)が大きくなる。
【0006】
▲3▼ カウンタシャフトが上記減速ギア対によって減速されて大きなトルクで駆動され、さらに各変速ギア対でそのギア比に応じてトルク増幅されるため、例えば同期装置(シンクロメッシュ装置)を含む変速段位の切換機構に作用する慣性重量が(つまり、所謂イナーシャが)大きくなり、シフト操作力の低減を図ることが難しい。
【0007】
このような諸問題に対して、例えばヨーロッパ特許出願第219240号に示されるように、カウンタシャフトとアウトプットシャフトとの間で減速を行う「アウトプット・リダクションギア・タイプ」のものが考えられている。
【0008】
かかるタイプの歯車式変速機の場合には、カウンタシャフトにはインプットシャフトの回転トルクが増幅されることなく伝達されるので、各変速ギアへの入力負荷が小さくなる。また、インプットシャフトとカウンタシャフトとの間に固定的な減速ギア対が介在していないので、従来のように同期装置の作動にかかる減速ギア対のギア比の影響が及ぶことはなく、同期装置に作用するイナーシャもそれだけ小さくなる。
【0009】
また、アイドル歯打ち音についても、ニュートラル状態でカウンタシャフトが回転することがないため、アイドル歯打ち音を小さくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、アウトプット・リダクションギア・タイプとすることにより、従来のインプット・リダクションギア・タイプの歯車式変速機における不具合に対処することが基本的には可能となるのであるが、このアウトプット・リダクションギア・タイプの歯車式変速機においても、その実用化に際しては、様々の解決すべき技術的課題或いはより一層の改良が望まれる種々の具体的な技術事項がある。
【0011】
その一つに、カウンタシャフトの回転速度の増大に伴って発生する諸問題がある。すなわち、従来のインプット・リダクションギア・タイプの変速機の場合、カウンタシャフトはインプットシャフトとの間に設けられた減速ギア対のギア比に応じて減速され、その減速比は基本的に変速段位に関係なく一定である。つまり、この場合には、カウンタシャフトの回転数は、変速段位にかかわらず、インプットシャフトの回転数よりも低くなる。
【0012】
ところが、上記アウトプット・リダクションギア・タイプの変速機の場合には、カウンタシャフトは選択された変速段位のギア対のギア比に応じて変速され、ある程度以上の高速段位では、増速されてインプットシャフトよりも回転数が高くなる。
【0013】
すなわち、この場合には、各変速ギア対のギア比が同じであるとすれば、一定以上の変速段位ではカウンタシャフトの回転数は、インプット・リダクションギア・タイプの場合に比べてかなり高くなる。
【0014】
このため、カウンタシャフトを如何に支持するかが問題となってくる。特に、リダクションギア対においては、インプットシャフトから入力される駆動トルクがカウンタシャフトのリダクションギアとアウトプットシャフトのリダクションギアとにより減速されるため、大きなトルクが作用し、互いのギアの歯当たりが変化しやすい構造となっている。そして、このリダクションギア対の位置関係が僅かでもスラスト方向或いはラジアル方向に変動した場合には、このリダクションギア対に偏摩耗や歯打ち音等の異音が発生したり、リダクションギア対の寿命に影響を与える虞がある。
【0015】
こうした、アウトプットリダクションギアタイプのトランスミッションにおいて、1つの支持構造を開示したものが、文献Proc lnstn Mech Engrs 1974 vol.188 12/74(P169-187)にある。これは、インプットシャフトとアウトプットシャフトからなるメインシャフトと、カウンタシャフトとを入力側端部と減速ギア対の入力側側部と、出力側側部との3箇所で支持している。
【0016】
これは、メインシャフトの入力側端部と減速ギア対の入力側側部とをテーパベアリングで支持し、減速ギア対の出力側側部をローラベアリングで支持している。
【0017】
この従来技術では、確かに、減速ギアの両側部を支持するのである程度支持剛性を上げられるものの、テーパベアリングでスラスト方向に位置を確実に規定されるのは変速ギアであり、減速ギア対に対するスラスト方向の位置の規定は不十分であった。
【0018】
本発明は上記従来技術の欠点を解消するために提案されたもので、その目的とするところは、大きなトルクが作用して歯当たりの変化しやすいリダクションギア対の位置を、スラスト方向及びラジアル方向で確実に軸支でき、リダクションギアの偏摩耗や歯打ち音等の異音の発生を抑えて、寿命を向上させることができる歯車式変速機構造を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の歯車式変速機構造は、以下の構成を備える。即ち、
入力軸と、該入力軸と平行に配設されるカウンタ軸と、該入力軸と同一軸線上に配設される出力軸と、該入力軸とカウンタ軸とに対をなして設けられ互いに噛合する複数の変速ギア対と、該カウンタ軸の回転を減速して該出力軸に伝達すべく該カウンタ軸と出力軸とに対をなして設けられた互いに噛合する減速ギア対と、該減速ギア対及び変速ギア対のうちのいずれかを同期装置を介して選択することにより、前記入力軸の回転を前記カウンタ軸を介して又は直接的に出力軸に伝達する歯車式変速機構造において、前記入力軸と出力軸とを、該入力軸における動力入力側の端部と前記出力軸の減速ギアの両側部との3箇所で軸支させ、前記カウンタ軸を、該カウンタ軸における動力入力側の端部と前記減速ギアの両側部との3箇所で軸支させ、該カウンタ軸と出力軸とに設けられた減速ギア対を挟むように各減速ギアの両側部をスラスト方向に傾斜するテーパ面を有するテーパベアリングで軸支させ、前記出力軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置し、前記カウンタ軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置した
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0021】
<トランスミッションの全体構造>
先ず、本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造について説明する。図1は、本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。図2は、トランスミッションケース内の反転機構の取付位置を示す上部断面図である。
【0022】
図1において、トランスミッション1は手動変速式の後輪駆動用マニュアルトランスミッションであり、トランスミッション1のミッションケース2内には、上下方向に平行に並ぶインプットシャフト3とカウンタシャフト4とがミッションケースに設けられた軸受50〜54により回転自在に軸支されている。また、インプットシャフト3の後端、即ち出力側には、インプットシャフト3と回転軸を同一とするアウトプットシャフト5が摺動自在に嵌合され、軸受け54、55により軸支されている。インプットシャフト3には、入力側から順に5速インプットギア6、リバースインプットギア7、1速インプットギア8、2速インプットギア9、3速インプットギア10が設けられ、各ギア6〜10はインプットシャフト3に一体的に形成されるか或いはスプラインにより噛合され、インプットシャフト3と共に回転する。カウンタシャフト4には、入力側から順に5速カウンタギア12、リバースカウンタギア13、1速カウンタギア14、2速カウンタギア15、3速カウンタギア16がカウンタシャフト4に対して回転自在に設けられ、4速カウンタギア(減速入力ギア)17がカウンタシャフト4にスプラインにより結合され、カウンタシャフト4と共に回転する。アウトプットシャフト5には、4速ドライブギア(減速出力ギア)11が一体的に形成されるか或いはスプラインにより結合され、アウトプットシャフト5と共に回転する。
【0023】
5速インプットギア6と5速カウンタギア12、1速インプットギア8と1速カウンタギア14、2速インプットギア9と2速カウンタギア15、3速インプットギア10と3速カウンタギア16、4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速カウンタギア(減速入力ギア)17は、互いに噛合しており、アウトプットシャフト5は4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速アウトプットギア(減速入力ギア)17の噛合によりカウンタシャフト4と共に回転する。
【0024】
一方、インプットシャフト3のリバースインプットギア7は、後述するリバースアイドルギアに噛合し、リバースアイドルギアがリバースカウンタギア13に噛合することによってインプットシャフト3の回転を反転させてカウンタシャフト4に伝達する。
【0025】
上述のように、このトランスミッション1は、4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速アウトプットギア(減速入力ギア)17との噛合により、カウンタシャフト4とアウトプットシャフト5とが常時噛合しており、ある変速段が接続されることによりインプットシャフト3からカウンタシャフト4を介してアウトプットシャフト5に回転力を伝達される、即ち、インプットシャフトとカウンタシャフトとの間で変速が行われて、カウンタシャフトとアウトプットシャフトとの間で減速が行われるため、所謂アウトプットリダクションタイプと呼ぶことができる。
【0026】
カウンタシャフト4上における5速カウンタギア12とリバースカウンタギア13との間には、5−R変速同期装置18がカウンタシャフト4と共に回転するようにスプラインにより結合されている。同様に、カウンタシャフト4上における1速カウンタギア14と2速カウンタギア16との間には、1−2変速同期装置19がカウンタシャフト4と共に回転するようにスプラインにより結合されている。更に、インプットシャフト3上における3速インプットギア10と4速ドライブギア(減速入力ギア)17との間には、3−4変速同期装置20がインプットシャフト3と共に回転するようにスプラインにより結合されている。
【0027】
5−R変速同期装置18、1−2変速同期装置19は、カウンタシャフト4に噛合するクラッチハブと、このクラッチハブ8に結合し、後述するシフトフォーク33により軸長手方向に摺動可能なスリーブを有し、スリーブは、これら同期装置18、19の両側に夫々配設されたカウンタギアのいずれかのギアチャンファに噛合させて、インプットシャフト3の回転を変速段のカウンタギアを介してカウンタシャフト4に伝達する。
【0028】
特に、1−2変速同期装置19は、シングルコーン型の5−R変速同期装置18に比べて、シフトレバー操作時に大きな操作力を必要としない(即ち、同期容量の大きい)ダブルコーン型の同期装置である。このダブルコーン型の1−2変速同期装置19は、図4にその1速段側のみを略示するように、カウンタシャフト4に噛合するクラッチハブ19aと、このクラッチハブ19aに噛合し、不図示のシフトフォークにより軸方向に摺動可能なスリーブ19bと、クラッチハブ19aとスリーブ19bの溝に嵌合するシンクロナイザキー19fと、内面を円錐状に形成されたアウタコーン(シンクロナイザリング)19cと、クラッチハブ19aに接合されその外面をアウタコーン19cの内面と同じ角度に円錐状に形成されたインナコーン19dと、被同期側ギア19gを介して1速カウンタギア14に接続されインナコーン19dとアウタコーン19cに挟まれて摩擦力によりクラッチハブ19aから駆動力が伝達される中間コーン(シンクロナイジングコーン)19eとを有し、シングルコーン型に比べてシンクロナイザリング19cとクラッチハブ19aとの間の摩擦結合面を大きくすることにより同期容量を大きくすることができるのである。
【0029】
ミッションケース2内には、接続ロッド33及びジョイント32を介してシフトレバー34からの操作力が伝達されるコントロールロッド30が設けられている。接続ロッド33は、シフトレバー34に接続されており、運転者のシフトレバー操作により球状部分33aをピボット中心として、車両の前後方向及び左右方向に傾けることができるようにミッションケース内に支持されている。コントロールロッド30は、インプットシャフト3の上方においてミッションケース2に摺動自在に軸支されていると共に、接続ロッド33の左右方向(図1の紙面の法線方向)の動作によって自身の軸中心に回転自在に軸支されている。コントロールロッド30には、下方に延びるジョイントアーム31がそのボス部31aにおいて固定されている。ジョイントアーム31は反転機構40に係合されており、コントロールロッド30の前後方向及び回転方向の動作を反転機構40に伝達する。反転機構40はミッションケース2内の左右方向に架設された支持軸42に回転自在に軸支されると共に、支持軸42の長手方向に沿って摺動自在に軸支される反転部材41を有する。この反転部材41には、ジョイントアーム31との接続部分と支持軸42を挟んで反対側に下方に延びるセレクトアーム43が延設されている。支持軸42には、軸長手方向に凹部42aが設けられており、図16に示すように、ボール41aが圧縮コイルバネ41bの付勢力により凹部42aに嵌合して支持軸42の摺動に節度を持たせてある。
【0030】
反転機構40は、インプットシャフト3の1−2変速同期装置19が配置されるためのスペースであってインプットシャフト3の上方側のスペース、即ち、インプットシャフト3の上方側における1速インプットギア8と2速インプットギア9の間の環状凹部3aに配置される。これにより、トランスミッションの上下方向のレイアウト性が有利になり、例えばトランスミッションの上下方向の長さを短くすることができる。
【0031】
図2において、反転機構40を軸支する支持軸42の両端は、シャフトの軸長手方向に沿って3分割されたミッションケース2のケース割り面X付近に取り付けられ、ミッションケース2内の左右方向のケース割り面X付近にボルト45等で固定されている。反転部材41の上面にはジョイントアーム31に係合する開口部41cが形成されている。また、反転部材41の長手方向の両端に位置する支持軸42の外周面には圧縮コイルバネ44が巻装され、反転部材41が軸に沿う左右方向に移動した際に元の位置に戻るように片側から押圧し、反転部材をニュートラル位置に保持する。
【0032】
反転機構40は、反転部材41、支持軸42、圧縮コイルバネ44等が予め組み付けられたサブアッセンブリ状態で、ミッションケース2に組み付けられるが、このように、支持軸42をケース割り面X付近に設けることにより、作業者の手が届く位置において組み付けが容易にできるようになっている。
【0033】
【他の実施形態】
次に、他の実施形態のトランスミッションの構造について説明する。
【0034】
図3は、本発明に係る他の実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。
【0035】
図3に示す矢印はミッションケース2内の潤滑油の流れを示し、破線Lはミッションケース2内の車両搭載状態での潤滑油のオイルレベルを示している。
【0036】
カウンタシャフト4はミッションケース2内において潤滑油に十分に浸されており、潤滑油はカウンタシャフト4における各カウンタギア13〜17の回転力により掻き上げられて、変速ギア対の噛み合い部分や、各シャフト3〜5及び各シャフト3〜5に対して回動自在に軸支された遊転ギアの軸受部等に供給される。
【0037】
その他の構成については、図1と同一の部材には同一の部番を付与して説明を省略する。
【0038】
次に、図1及び図3を参照して、本実施形態のトランスミッションの特徴点について説明する。
【0039】
図1及び図3に示すように、同一軸線上に配置されたインプットシャフト3とアウトプットシャフト5とは、ボールベアリング50とテーパ型ローラベアリング(JIS規格では円錐ころ軸受)54、55により3箇所で軸支されている。ボールベアリング50は、5速インプットギア6に近いインプットシャフト3の入力側端部に配置されている。テーパ型ローラベアリング54、55は、アウトプットシャフト5に対して4速ドライブギア11を挟むようにその両側に配置されている。また、テーパ型ローラベアリング54、55は、そのテーパ面の広がる方向の側面を4速ドライブギア11に対して互いに対向させて配置されている。
【0040】
また、カウンタシャフト4は、円筒型ローラベアリング(JIS規格では円筒ころ軸受)51とテーパ型ローラベアリング52、53により3箇所で軸支されている。円筒型ローラベアリング51は、5速カウンタギア12に近いカウンタシャフト4の入力側端部に配置されている。テーパ型ローラベアリング52、53は、カウンタシャフト4に対して4速カウンタギア17を挟むようにその両側に配置されている。また、テーパ型ローラベアリング52、53は、そのテーパ面の広がる方向の側面を4速カウンタギア17に対して互いに対向させて配置されている。
【0041】
そして、テーパ型ローラベアリング54、55は、4速ドライブギア11に対して互いに対向させて配置されることによって、4速ドライブギア11の位置をスラスト方向及びラジアル方向に確実に位置決めするように作用し、同様に、テーパ型ローラベアリング52、53は、4速カウンタギア17に対して互いに対向させて配置されることによって、4速カウンタギア17の位置をスラスト方向及びラジアル方向に確実に位置決めするように作用する。
【0042】
従って、大きなトルクが作用して歯当たりの変化しやすいリダクションギア対(4速ドライブギア11と4速カウンタギア17)の位置を、スラスト方向及びラジアル方向で確実に軸支でき、リダクションギアの偏摩耗や歯打ち音等の異音の発生を抑えて、寿命を向上させることができる。
【0043】
更に、テーパ型ローラベアリング54、55は、掻き上げられた潤滑油を、図3の矢印S1、S2に示すように、転動子が回転することにより変速ギア側やアウトプットシャフト側から4速ドライブギア11側に導くように作用する。
【0044】
従って、潤滑油は、4速ドライブギア11と4速カウンタギア17の噛み合い部分や、インプットギア3とアウトプットギア5とを回動自在に軸支する軸受部等に十分に供給され、ギア等の焼き付きを防止することができる。
【0045】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、出力軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置したことによって、出力軸の減速ギアの位置をスラスト方向及びラジアル方向に確実に位置決めするように作用し、同様に、カウンタ軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置したことによって、カウンタ軸の減速ギアの位置をスラスト方向及びラジアル方向に確実に位置決めするように作用する。従って、大きなトルクが作用して歯当たりの変化しやすい減速ギア対の位置を、スラスト方向及びラジアル方向で確実に軸支でき、減速ギアの偏摩耗や歯打ち音等の異音の発生を抑えて、寿命を向上させることができる。
【0047】
また、テーパベアリングは、そのテーパ面の広がる方向の端面部を減速ギア対に対して互いに対向するように配置されているので、潤滑油を減速ギア側に導き易くなり減速ギア対の焼き付きを防止できる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。
【図2】トランスミッションケース内の反転機構の取付位置を示す上部断面図である。
【図3】本発明に係る他の実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。
【図4】1−2変速同期装置の1速段側の詳細構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…トランスミッション
2…ミッションケース
3…インプットシャフト
4…カウンタシャフト
5…アウトプットシャフト
6…5速インプットギア
7…リバースインプットギア
8…1速インプットギア
9…2速インプットギア
10…3速インプットギア
11…4速ドライブギア
12…5速カウンタギア
13…リバースカウンタギア
14…1速カウンタギア
15…2速カウンタギア
16…3速カウンタギア
17…4速カウンタギア
18…5−R変速同期装置
19…1−2変速同期装置
20…3−4変速同期装置
30…コントロールロッド
31…ジョイントアーム
32…ジョイント
33…接続ロッド
34…シフトレバー
40…反転機構
50〜55…軸受

Claims (1)

  1. 入力軸と、該入力軸と平行に配設されるカウンタ軸と、該入力軸と同一軸線上に配設される出力軸と、該入力軸とカウンタ軸とに対をなして設けられ互いに噛合する複数の変速ギア対と、該カウンタ軸の回転を減速して該出力軸に伝達すべく該カウンタ軸と出力軸とに対をなして設けられた互いに噛合する減速ギア対と、該減速ギア対及び変速ギア対のうちのいずれかを同期装置を介して選択することにより、前記入力軸の回転を前記カウンタ軸を介して又は直接的に出力軸に伝達する歯車式変速機構造において、
    前記入力軸と出力軸とを、該入力軸における動力入力側の端部と前記出力軸の減速ギアの両側部との3箇所で軸支させ、前記カウンタ軸を、該カウンタ軸における動力入力側の端部と前記減速ギアの両側部との3箇所で軸支させ、該カウンタ軸と出力軸とに設けられた減速ギア対を挟むように各減速ギアの両側部をスラスト方向に傾斜するテーパ面を有するテーパベアリングで軸支させ
    前記出力軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置し、
    前記カウンタ軸の減速ギアの両側部に設けられたテーパベアリングを、そのテーパ面の広がる方向の側面が該減速ギアに対して互いに対向するように配置したことを特徴とする歯車式変速機構造。
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