JPH07216236A - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JPH07216236A
JPH07216236A JP1121594A JP1121594A JPH07216236A JP H07216236 A JPH07216236 A JP H07216236A JP 1121594 A JP1121594 A JP 1121594A JP 1121594 A JP1121594 A JP 1121594A JP H07216236 A JPH07216236 A JP H07216236A
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asphalt
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dichloro
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Tsuyoshi Tsuji
強志 辻
Masao Koga
優夫 古賀
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスファルト舗装に使用するアスファルト組
成物について、比較的粘度が小さく、作業性に優れ、且
つ強度も高いアスファルト組成物を提供する。 【構成】 アスファルトに、2,3−ジクロロ−1,3
−ブタジエン/2−クロロ−1,3−ブタジエンの重量
比が98/2〜85/15の単量体混合物を必須成分と
して重合して得られる共重合体を添加することを特徴と
するアスファルト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改質されたアスファルト
組成物、特に各種の骨材やフィラーを加えて道路舗装材
として使用するのに適した耐流動性に優れ、且つ舗装時
の作業性、施工性などが改善されたアスファルト組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アスファルト舗装分野では、交通量の増
加、重車両交通の増大化などにより夏場の路面温度上昇
時に交差点部や重車両交通地域において轍掘れが起こり
路面が波打つ問題がある。轍掘れによる路面の波打ち
は、車両の安全走行を阻害したり振動や騒音の発生源と
なるため、この解決が切望されている。
【0003】その為、従来より、アスファルトにゴムや
樹脂等を添加することにより感温性状を緩和させて、轍
掘れを改善しようと種々試みられている。その1つとし
てアスファルトと2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエ
ン重合体を組み合わせた改質アスファルト組成物が知ら
れている(特開昭63−223061)。アスファルト
に2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン重合体を加え
ると、轍掘れに対する効果はあるが、アスファルト組成
物の粘度が高くなり、舗装時における作業性や施工性が
悪くなる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとる課題】本発明は、従来のアスフ
ァルト組成物より粘度が低く、作業性に優れ、且つ強度
の高いアスファルト組成物を開発しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題に
対し鋭意検討した結果、2,3−ジクロロ−1,3−ブ
タジエンと2−クロロ−1,3−ブタジエンを必須成分
とする共重合体をアスファルトに添加することにより上
記の問題点を解決できることを見い出した。
【0006】すなわち、本発明は、アスファルトに、
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン/2−クロロ−
1,3−ブタジエンの重量比が98/2〜85/15の
単量体混合物を必須成分として重合して得られる共重合
体を添加することを特徴とするアスファルト組成物であ
る。
【0007】本発明で使用するアスファルトは、ストレ
ートアスファルト、セミブローンアスファルト、ブロー
ンアスファルトなどの石油アスファルト類及び天然アス
ファルトなど1種または2種以上の混合物を使用するこ
とができる。
【0008】本発明で使用する2,3−ジクロロ−1,
3−ブタジエン/2−クロロ−1,3−ブタジエン系の
共重合体は、通常のいずれの重合法でも得られるが、乳
化重合により得ることが好ましい。
【0009】上記の共重合体を作製する場合の単量体中
における、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン/2
−クロロ−1,3−ブタジエンの重量比は、85/15
〜98/2である。この比率が85/15より小さいと
得られるアスファルト組成物の粘度上昇を抑えることは
出来るが、充分な強度が得られず、また、98/2より
大きいとアスファルト組成物の粘度が大きい問題が残
る。
【0010】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲で2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン単量
体及び2−クロロ−1,3−ブタジエン単量体と共重合
可能な他の単量体を使用してもよく、このような単量体
としては、1−クロロ−1,3−ブタジエン、スチレ
ン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル
類などを例示できる。
【0011】本発明で乳化重合を行う場合の乳化剤には
不均化ロジン酸塩、脂肪酸塩、脂肪族アルコールの硫酸
エステル塩、芳香族スルホン酸塩等のアニオン系乳化
剤、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル等
のノニオン系乳化剤及び第4級アンモニウム塩等のカチ
オン系乳化剤のいずれも適用できる。重合温度は、0℃
〜55℃の間で選定できるが、30〜45℃が好まし
い。連鎖移動剤としては、脂肪族メルカプタン、ヨード
ホルム、ジアルキルキサントゲンスルフィドまたは公知
のその他の連鎖移動剤が使用可能である。単量体の転化
率は、少なくとも50%、好ましくは80〜100%ま
で重合することによって目的とする重合体のラテックス
が得られる。
【0012】本発明の組成物を製造するにあたり、2,
3−ジクロロ−1,3−ブタジエン/2−クロロ−1,
3−ブタジエン系共重合体をラテックス状態または固形
ポリマー状態としてアスファルトに添加することができ
るが、ラテックス状態で添加するのが好ましい。また、
本効果を損なわない範囲で剥離防止剤、油剤、繊維類、
顔料、ゴム粉、凍結防止剤等の他の添加剤を加えてもよ
い。
【0013】アスファルトに対する本願発明の共重合体
の添加量は、アスファルト100重量部に対して共重合
体の固形分で1〜10重量部、好ましくは2〜5重量部
である。この共重合体が1重量部未満ではアスファルト
の改質効果が不充分であり、また10重量部を越えると
組成物の粘度が高くなってアスファルトとの混合性が低
下し、組成物の舗装時における作業性や施工性も悪化す
る。
【0014】本発明のアスファルト組成物を道路舗装用
として用いる場合、例えば次のようにしてアスファルト
プラントで本発明の共重合体をアスファルトに添加す
る。すなわち、アスファルトプラントのミキサー内で各
種の加熱骨材混合物とフィラー及びアスファルトを混合
する工程において、加熱アスファルト注入後に本発明の
共重合体ラテックスをポンプ等で添加する。
【0015】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、以下の説明における部および%は、重量基準
によって示す。
【0016】実施例1 3リットルのフラスコに窒素気流下で、水100部、乳
化剤として不均化ロジン酸5部、水酸化カリウム1.0
部、分散剤としてホルムアルデヒドナフタリンスルホン
酸縮合物のナトリウム塩0.8部を仕込み、溶解後、撹
拌しながら2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン単量
体95部、2−クロロ−1,3−ブタジエン単量体5部
およびn−ドデシルメルカプタン0.1部との混合物を
加えた。重合温度40℃で、ラジカル重合開始剤として
過硫酸カリウムを用いて重合し、単量体の添加率が95
%に到達したとき、ターシャリブチルカテコールとチオ
ジフェニルアミンの水性乳化液を加えて重合を停止させ
た。未反応単量体および水分を減圧下で除去し、固形分
濃度50%の2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンと
2−クロロ−1,3−ブタジエンの共重合体ラテックス
を作製た。続いて、該共重合体ラテックスをストレート
アスファルト(針入度60/80:昭和シェル石油社
製)100部に対して2部(固形分換算)添加し、17
0〜180℃の温度で混合することによりアスファルト
組成物を得た。次に、このアスファルト組成物につい
て、骨材に対する把握力(以下、タフネスという)およ
び骨材に対する粘着力(以下、テナシティーという)
を、ベンソン法に準拠して測定した。すなわち、アスフ
ァルト組成物50グラムをとり、温度20℃、引っ張り
速度500mm/min、チャートスピード1000m
m/min、測定対象伸び30cm、チャートからの換
算は面積法(プラニメーター使用)により求めた。ま
た、作業性の指標となる180℃粘度は、B型粘度計に
より測定した。
【0017】実施例2 単量体仕込みを、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエ
ン単量体90部および2−クロロ−1,3−ブタジエン
単量体10部とし、実施例1と同様の方法で共重合体ラ
テックス作製し、該共重合体ラテックスをストレートア
スファルト100部に対して2部(固形分換算)添加
し、アスファルト組成物を得て、実施例1と同様に試験
を行った。
【0018】実施例3 実施例1において作製した共重合体ラテックスをアスフ
ァルト100部に対し3部(固形分換算)添加し、実施
例1と同様の方法により試験を行った。
【0019】実施例4 実施例2において作製した共重合体ラテックスをアスフ
ァルト100部に対し3部(固形分換算)添加し、実施
例2と同様の方法により試験を行った。
【0020】比較例1 実施例1で使用したストレートアスファルト単独につい
て実施例1と同様に物性試験を行った。
【0021】比較例2 実施例1の方法に準じて、2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエン単独の重合体ラテックスを作製した。該重合
体ラテックスをストレートアスファルト100重量部に
対して2重量部(固形分換算)添加し、アスファルト組
成物を得て、実施例1と同様に試験を行った。
【0022】比較例3 2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン単量体80部お
よび2−クロロ−1,3−ブタジエン単量体20部と
し、実施例1と同様の方法で2,3−ジクロロ−1,3
−ブタジエンと2−クロロ−1,3−ブタジエンの共重
合体ラテックスを作製した。該共重合体ラテックスをス
トレートアスファルト100重量部に対して2重量部
(固形分換算)添加し、アスファルト組成物を得て、実
施例1と同様に試験を行った。
【0023】比較例4 比較例2において作製した重合体ラテックスをアスファ
ルト100重量部に対し3重量部(固形分換算)添加
し、実施例1と同様の方法により試験を行った。
【0024】比較例5 比較例3において作製した共重合体ラテックスをアスフ
ァルト100重量部に対し3重量部(固形分換算)添加
し、実施例1と同様の方法により試験を行った。以上の
実施例1〜4及び比較例1〜5の結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上のとおり本発明のアスファルト組成
物は、粘度が比較的小さく、作業性に優れ、且つ強度も
高く優れた性能を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトに、2,3−ジクロロ−
    1,3−ブタジエン/2−クロロ−1,3−ブタジエン
    の重量比が98/2〜85/15の単量体混合物を必須
    成分として重合して得られる共重合体を添加することを
    特徴とするアスファルト組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006328404A (ja) * 1999-05-28 2006-12-07 Jsr Corp アスファルト改質剤
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