JPH0718378U - 嵌合確認機構付コネクタ - Google Patents

嵌合確認機構付コネクタ

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JPH0718378U
JPH0718378U JP054143U JP5414393U JPH0718378U JP H0718378 U JPH0718378 U JP H0718378U JP 054143 U JP054143 U JP 054143U JP 5414393 U JP5414393 U JP 5414393U JP H0718378 U JPH0718378 U JP H0718378U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 雌雄両コネクタ(1) 、(10)を二重ロックする
ロック部材(20)を、雄型コネクタ(10)の上面に上下動自
在に、且つ、係脱自在に設け、該ロック部材(20)を上方
に押し上げる突起(3) を雌型コネクタ(1) の両側面先端
部に斜め上方に傾斜させて設けた。 【効果】 雌雄両コネクタの不完全接続を、雄型コネク
タに上下動自在に設けたロック部材(20)の上方への突出
で極めて簡単に検知し得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は雌雄コネクタ相互の完全接続を目視により確認し得る嵌合確認機構付 コネクタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、雌雄両コネクタの嵌合において、ロッキングアームによる係止構造に加 え、ロック部材により雌雄両コネクタを二重ロックすると共に、該ロック部材に より雌雄両コネクタの不完全接続を検出するように構成された嵌合確認機構付コ ネクタとして、図７に示すように、雄型コネクタ４０の上面にコイルバネ５２に より常時上方に開いた状態に保持したロック部材５０を、雌雄両コネクタ３０、 ４０が完全接続した時点でバネ力に抗して押し下げ、ロック部材５０の裏面に設 けた係止突起５１を雌型コネクタ３０の背面に係止させ、雌雄両コネクタ３０、 ４０を二重ロックし、且つ、前記ロック部材５０の裏面に設けた係止突起５１が 雌型コネクタ３０の背面に係止したか否かで雌雄両コネクタ３０、４０の不完全 接続を検出するように構成された嵌合確認機構付コネクタや、
【０００３】 図８に示すように、板面両側先端に係止爪６２を設けた弾性係止片６１及び裏 面に係止突起６３を設けたロック部材６０を、雄型コネクタ４０の上面に回動自 在に枢着し、該ロック部材６０により雌雄両コネクタ３０、４０を二重ロックす ると共に、雌雄両コネクタ３０、４０の不完全接続を検出するように構成された 嵌合確認機構付コネクタが知られている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、雄型コネクタ４０の上面にコイルバネ５２により常時上方に開 いた状態に保持したロック部材５０により雌雄両コネクタ３０、４０を二重ロッ クすると共に、雌雄両コネクタ３０、４０の不完全接続を検出するように構成さ れた嵌合確認機構付コネクタにおいては、雌雄両コネクタ３０、４０を接続する 以前においては、ロック部材５０は常時開いた状態にあるため、搬送中や雄型コ ネクタ４０に接続したワイヤハーネス配索作業中等にロック部材５０が機械的外 力を受けて損傷するという問題点があった。
【０００５】 また、雄型コネクタ４０の上面に回動自在に枢着したロック部材６０により雌 雄両コネクタ３０、４０を二重ロックすると共に、雌雄両コネクタ３０、４０の 不完全接続を検出するように構成された嵌合確認機構付コネクタにおいては、図 ８及び図９に示すように、ロック部材６０に形成した弾性係止片６１の先端に設 けた係止爪６２を、雄型コネクタ４０の上面に設けた溝口４１の先端内縁４１ａ に係止させて閉じておくことができるので、搬送中や雄型コネクタ４０に接続し たワイヤハーネス配索作業中等にロック部材５０が機械的外力を受けて損傷する のを防止することができるという利点がある。 しかしながら、雌雄両コネクタ３０、４０が不完全接続している場合、また、 雌雄両コネクタ３０、４０を接続した後、ロック部材６０を閉じて雌雄両コネク タ３０、４０を二重ロックするのを失念した場合、図１０に示すように、ロック 部材６０の上方への突出部分が小さく、正常に二重ロックされた際の状態と大差 ないために、目視により検出することが極めて難しいという問題点があった。
【０００６】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、雌雄両コネクタが完全に二重ロッ クされているか否かを目視により極めて簡単に検出することのできる嵌合確認機 構付コネクタを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくとも一方の側板２２の先端に係止爪２４を設けた弾性係止片 ２３とその後方に係止溝２５を穿設したロック部材２０を、雄型コネクタ１０に 設けた雌型コネクタ１の先端部を嵌合する嵌合口１１の上面両側に穿設した溝口 １２に上下動自在に嵌合係止させて取り付け、雌型コネクタ１の両側面先端部に 上記ロック部材２０を上方に押し上げると共に、ロック部材２０に設けた係止溝 ２５に嵌合係止する突起３を先端から後方に斜め上方に傾斜させて設けて嵌合確 認機構付コネクタを構成し、従来の問題点を解消したものである。
【０００８】
【作用】
ロック部材２０を押し下げ、該ロック部材２０に設けた弾性係止片２３の先端 に形成した係止爪２４を雄型コネクタ１０の上面両側に穿設した溝口１２の先端 内縁に係止させ、雄型コネクタ１０の上面にロック部材２０を突出することなく 固定しておくことで、搬送中や雄型コネクタ１０に接続したワイヤハーネス配索 作業中等にロック部材２０が機械的外力を受けて損傷するのを防止し得る。
【０００９】 上記ロック部材２０を押し上げ、且つ、該ロック部材２０の側板２２に穿設し た係止溝２５に嵌合係止する突起３を雌型コネクタ１の両側面先端部に斜め上方 に傾斜させて設けることにより、ロック部材２０を雌型コネクタ１の側面の高さ 寸法と同程度まで上方に押し上げることができる。従って、雌雄両コネクタ１、 １０が完全に接続されていない場合、或いは、ロツク部材２０により雌雄両コネ クタ１、１０が二重ロックされていない場合には、ロック部材２０が雄型コネク タ１０の上面から大きく上方に突出しているので、目視により極めて簡単に検出 し得る。
【００１０】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。図１は本考案の一実施例を示す 分解斜視図で、図において１は雌型コネクタ、２は端子収納室、３、３は雌型コ ネクタ１の両側面先端部に設けた突起で、該突起３、３は先端から後方に斜め上 方に傾斜している。４は雌型コネクタ１の底面に上下動自在に設けられたロッキ ングアーム、５はロッキングアーム４の下面に設けられた係止突起である。
【００１１】 １０は雄型コネクタ、１１は上記雌型コネクタ１の先端部を嵌合する嵌合口、 １２は嵌合口１１の上面両側に穿設された溝口で、該溝口１２には後述するロッ ク部材２０の両側板２２、２２が上下動自在に嵌合する。１３は嵌合口１１の底 面に縦設された嵌合溝で、該嵌合溝１３の底面には係止段部１４が形成されてい る。この嵌合溝１３には前述した雌型コネクタ１の底面に上下動自在に設けたロ ッキングアーム４が嵌合し、雌雄両コネクタ１、１０が完全接続した時点でロッ キングアーム４に設けた係止突起５が嵌合溝１３の底面に設けた係止段部１４に 係止する。
【００１２】 ２０は上板２１の両側を下方に直角に折り曲げて側板２２、２２を形成したロ ック部材、２３は両側板２２、２２の先端部に縦方向に穿設したスリット２３ａ によりバネ性を付与した弾性係止片で、該弾性係止片２３、２３の先端面には係 止爪２４が設けられている。２５は両側板２２、２２に穿設された係止溝で、こ の係止溝２５には前述した雌型コネクタ１の両側面先端部に設けた突起３が嵌合 係止する。
【００１３】 上述のように構成した本考案の嵌合確認機構付コネクタにおいて、雌雄両コネ クタ１、１０相互を接続する以前においては、ロック部材２０を図２に示すよう に、弾性係止片２３、２３に形成した係止爪２４を雄型コネクタ１０の上面両側 に穿設した溝口１２の先端内縁に係止させて、雄型コネクタ１０の上面から突出 することなく固定しておき、搬送中や雄型コネクタ１０に接続したワイヤハーネ ス配索作業中等におけるロック部材２０の損傷を防止する。
【００１４】 この状態で雄型コネクタ１０に設けた嵌合口１１内に雌型コネクタ１の先端部 を嵌合させると、図３に示すように、雌型コネクタ１の先端部両側面に斜め上方 に傾斜させて設けた突起３、３の先端により、ロック部材２０に設けた弾性係止 片２３は後方に押圧されて湾曲変形し、該弾性係止片２３に形成した係止爪２４ が雄型コネクタ１０の上面に穿設した溝口１２の先端内縁から外れ、弾性係止片 ２３の反発バネ力によりロック部材２０は上方にハネ上げられ、同時に、弾性係 止片２３は雌型コネクタ１の両側面先端部に設けた突起３の傾斜上面に沿って押 し上げられる。ロック部材２０が完全に上昇すると、図４に示すように、弾性係 止片２３に設けた係止爪２４が雄型コネクタ１０の上面に穿設した溝口１２の先 端外縁に当接し、ロック部材２０は雄型コネクタ１０の上面から上方に突出した 状態に保持される。
【００１５】 雌雄両コネクタ１、１０が完全接続し、雌型コネクタ１に設けたロッキングア ーム４に形成した係止突起５が、雄型コネクタ１０に設けた嵌合溝１３の底面に 形成した係止段部１４に係止した段階で、前記ロック部材２０を押し下げると、 図５に示すように、ロック部材２０の両側板２２、２２に穿設した係止溝２５に 雌型コネクタ１に設けた突起３、３が嵌合係止し、雌雄両コネクタ１、１０は二 重ロックされ完全に抜け止め接続される。
【００１６】 また、雌雄両コネクタ１、１０が完全に接続されていない場合には、雌型コネ クタ１に設けた突起３、３の上面にロック部材２０の両側板２２、２２の先端面 が当接し、ロック部材２０を押し下げることができない。従って、接続作業中に 雌雄両コネクタ１、１０の不完全接続を検出することができる。さらに、ロック 部材２０を押し下げ、雌雄両コネクタ１、１０を二重ロックするのを忘れた場合 であっても、ロック部材２０が雄型コネクタ１０の上面から上方に突出している ので、目視により極めて簡単に検出し得る。
【００１７】 而して、ロック部材２０を押し上げ、且つ、該ロック部材２０の側板２２に穿 設した係止溝２５に嵌合係止する突起３を雌型コネクタ１の両側面先端部に斜め 上方に傾斜させて設けることにより、ロック部材２０を雌型コネクタ１の側面の 高さ寸法と同程度まで上方に押し上げることができる。従って、雌雄両コネクタ １、１０が完全に接続されていない場合、或いは、ロツク部材２０により雌雄両 コネクタ１、１０が二重ロックされていない場合には、ロック部材２０が雄型コ ネクタ１０の上面から大きく上方に突出しているので、目視により極めて簡単に 検出し得る。
【００１８】 なお、以上はロック部材２０の両側板２２、２２に係止爪２４を有する弾性係 止片２３と係止溝２５を連設し、両側板２２、２２を雄型コネクタ２０の上面両 側に穿設した溝口１２、１２に上下動自在に嵌装した実施例について図示説明し たが、本考案は図６に示すようにロック部材２０の一方の側板２２を短尺に形成 し、該側板２２の両側にガイド袖片２２ａ、２２ａを設け、雄型コネクタ１０に 設けた嵌合口１１の側面に上記ガイド袖片２２ａ、２２ａが摺動自在に嵌合する 溝口１２ａを設けて、ロック部材２０を雄型コネクタ１０に上下動自在に嵌装し て、嵌合確認機構付コネクタを構成してもよいものである。
【００１９】
【考案の効果】
本考案によれば上述のように、雌雄両コネクタ１、１０の不完全接続や、雌雄 両コネクタ１、１０が二重ロックされているか否かを目視により極めて簡単に検 出し得るという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図
【図２】使用状態を示す要部欠截断面図
【図３】使用状態を示す要部欠截断面図
【図４】使用状態を示す要部欠截断面図
【図５】使用状態を示す要部欠截断面図
【図６】本考案の他の実施例を示す分解斜視図
【図７】従来の嵌合確認機構付コネクタを示す分解斜視
図
【図８】従来の嵌合確認機構付コネクタを示す分解斜視
図
【図９】図８の雄型コネクタを示す断面図
【図１０】図８の使用状態を示す要部欠截説明図
【符号の説明】
１ 雌型コネクタ
３ 突起 １０ 雄型コネクタ
１２ 溝口 ２０ ロック部材
２２ 側板 ２３ 弾性係止片
２４ 係止爪 ２５ 係止溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも一方の側板(22)の先端に係止
    爪(24)を設けた弾性係止片(23)とその後方に係止溝(25)
    を穿設したロック部材(20)を、雄型コネクタ(10)に設け
    た雌型コネクタ(1) の先端部を嵌合する嵌合口(11)の上
    面両側に穿設した溝口(12)に上下動自在に嵌合係止させ
    て取り付け、雌型コネクタ(1) の両側面先端部に上記ロ
    ック部材(20)を上方に押し上げると共に、ロック部材(2
    0)に設けた係止溝(25)に嵌合係止する突起(3) を先端か
    ら後方に斜め上方に傾斜させて設けたことを特徴とする
    嵌合確認機構付コネクタ。
JP1993054143U 1993-09-11 1993-09-11 嵌合確認機構付コネクタ Expired - Lifetime JP2596866Y2 (ja)

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JP1993054143U JP2596866Y2 (ja) 1993-09-11 1993-09-11 嵌合確認機構付コネクタ
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