JPH03205770A

JPH03205770A - 端子金具の二重係止構造をもつ電気コネクタ

Info

Publication number: JPH03205770A
Application number: JP2014964A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Watabe; 渡部　弘志; Toshiaki Hasegawa; 敏明長谷川; Katsuaki Terada; 克明寺田; Shinji Kodama; 晋司兒玉; Satoshi Yamada; 智山田; Sakai Yagi; 境八木
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1989-05-25
Filing date: 1990-01-26
Publication date: 1991-09-09
Anticipated expiration: 2009-11-14
Also published as: US5033980A; JPH0690940B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、端子金具の二重係止構造をもつ電気コネクタ
に関する。

〔従来の技術〕

ワイヤーハーネスまたは電気機器の接続に使用される電
気コネクタにおいて、その端子抜けを防止する構造とし
て、第８図に示すようなものがある（米国特許明細書第
３，６８６．６１９号）。

これは、絶縁ハウジングａの端子収容室ｂに突起ｄをも
つ可撓係止腕Ｃを設け、突起ｄを端子ｅの径小部ｆに係
合させると共に、絶縁ハウジングａ内のスロットｇにロ
ック板ｈを差し込んで可撓係止腕Ｃの撓み（変位）を阻
止するようにしたものである。

端子ｅの挿入が不完全であれば、ロック板ｈの差込みが
できず、逆にロック板ｈが先に差し込んであれば、端子
ｅの挿入および係止ができず、いずれの場合も端子の不
完全挿入を防止することができる。

しかし、端子ｅと端子収容室ｂは近年益々小型化され、
その寸法上の制約から突起ｄと端子ｅの係合深度が浅く
、端子保持力が小さいため、電線ｉに強い引っ張り力が
加わると、端子ｅが抜け出すおそれがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は上記した点に着目してなされたものであり、端
子保持力を大きくとることができ端子抜けのおそれがな
い、端子金具の二重係止構造をもつ電気コネクタを提供
せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を達或するため、本発明においては、請求項
（１）に記載のように、基板の前部に相手端子に対する
電気接触部を有し、後部に電線接続部を有する端子金具
と、該端子金具を収容係止する収容室を有するコネクタ
ハウジングと、該コネクタハウジングの外周壁に対して
仮ロック状態と本ロック状態の二段階をもって前記収容
室を横切る方向に装架される端子係止具とから戒り、前
記収容室は対向する内壁の一方に正規の位置に挿入され
た前記端子金具と係合する第一の係止部を有し、前記コ
ネクタハウジングは前記第一の係止部と対向する側の外
周壁に前記収容室に臨む窓を有し、前記端子金具は前記
基板の一側に前記窓側に突出する係止片を有し、前記端
子係止具は前記窓にスライド自在に装着される端子係止
板を有し、該端子係止板の内面には前記本ロック状態に
おいて前記端子金具の係止片の後端縁に衝合可能な第二
の係止部が形成されている構威を採用した。

また、コネクタハウジングの外周にフードが形成された
コネクタの場合には、請求項（３）に記載のように、該
フードの一例に切欠を設けて、指先などで容易に端子係
止具をスライドできるようにするのが好ましい。

〔作　用〕

本発明の電気コネクタにおいては、端子金具の基板に設
けた係止片に対して横方向にスライドする端子係止具に
おける端子係止板の第二の係止部を衝合させることによ
り、端子金具の二重係止が行われる。

端子係止具の横方向の移動のためには、コネクタハウジ
ングの外周壁に端子収容室に臨む窓を開設して外周壁の
一部を開放し、この開放部分から端子金具の係止片と衝
合する第二〇係止部を収容室内に臨ましめることができ
る。

従って、端子金具や収容室の寸法に大きく制約されずに
、端子金具と端子係止具の保合（衝合）深度を大きくし
、端子保持力を強化することができ、端子抜けは確実に
防止される。

〔実施例〕

第ｌ図および第２図において、Ａは薄板金製の雌端子金
具、Ｂは合或樹脂製の雄コネクタハウジング、Ｃは該ハ
ウジングの外周に装架される合或樹脂製の端子係止具で
ある。雄コネクタハウジングＢは相手方の雌コネクタハ
ウジング（図示せず）と嵌合される。

端子金具Ａは、基板１の前部に電気接触部Ａ，を、後部
に電線接続部Ａ２をそれぞれ有し、該接続部Ａ２には電
線５が圧着接続されている。

電気接触部Ａ．は、図示しない雄端子金具のタブ状部を
受け入れる角筒状の受承部２と弾性舌片３を備えると共
に、基板ｌの一側縁から受承部２とは反対側に突出する
係止片４を備えている。

コネクタハウジングＢの内部には複数の端子収容室６が
横一列に並設され、外部の前半部には相手方雌コネクタ
ハウジングに対する可撓ロツク腕７と防水用のフ一ド８
が設けられている。

コネクタハウジングＢの上部周壁９と下部周壁１０はそ
れぞれ収容室６の対向する土壁（９）と底壁（１０）を
構威している。

各収容室６は両端が開口しており、その前端開口部には
上下に端子金具Ａに対する抜止め壁１ｌ，１１′を有し
、底壁１０の内面中央には前端開口部側にのびる可撓係
止腕１２が突設され、該腕１２と突き合わせるようにガ
タ防止壁ｌ３が下方の抜止め壁１１’から突設されてい
る。

端子係止具Ｃは、断面がコ字形に形成され、垂直な側板
１９と、その上方および下方の端縁から平行にのびる端
子係止板２０およびハウジングロック板２ｌとから構成
される。　．端子係止板２０は、コネクタハウジングＢの横巾とほぼ
等しい長さをもち、その内面には端子金具Ａの前記係止
片４に対する複数の係止突起２２が適宜間隔■（第５図
参照）を置いて突設されている。各係止突起２２は、端
子係止具Ｃが後述するように仮ロック状態にあるときに
は前記係止片４の斜め後方に位置し、本ロック状態にあ
るときには係止片４の真後ろに位置するように設けられ
る。

ロック板２１は、コネクタハウジングＢの横巾に対して
十分短い長さをもち、その自由端にはロック爪２３が突
設されている。

また、コネクタハウジングＢの上部周壁９、すなわち前
記可撓係止腕１２と対向する側の上部周壁９には、複数
の収容室６を横切る方向に前記端子係止板２０に対する
装着用の窓１４が開設されると共に、該窓１４の前方側
縁に端子係止板２０に対する戻り止め１５が突設されて
いる。

一方、下部周壁ｌＯには前記ロック板２１に対するガイ
ド溝１６が凹設されると共に、該溝１６にはロック板２
１のロック爪２３に係合する仮ロック孔１７および本ロ
ック孔１８（第６図参照）が設けられている。

収容室６の可撓係止腕１２と端子係止具Ｃの係止突起２
２とは、それぞれ端子金具Ａに対する第一および第二の
係止部を構成している。

次に、端子金具Ａの端子係止具Ｃによる二重係止を第３
図ないし第６図を参照して説明する。

まず端子係止具Ｃを手作業でコネクタハウジングＢの正
面から装着して仮ロック状態とした後、各収容室６に端
子金具Ａを挿着し、最後に端子係止具Ｃを図示しない治
具を用いてスライドさせ本ロック状態とする。

すなわち、コネクタハウジングＢと端子係止具Ｃは、端
子金具Ａの挿入前においては、第３図および第５，６図
に示されるように、仮ロック状態にある。

コネクタハウジングＢの相手方に対する嵌合面側から装
着される端子係止具Ｃの端子係止板２０は窓１４に、ロ
ック板２１はガイド溝１６にそれぞれ嵌合し、端子係止
板２０は戻り止めｌ５により手前側への抜け出しが阻止
され、ロック爪２３は仮係止孔１７（第６図における二
点鎖線）に係合している。

このとき、端子係止板２０の係止突起２２は、第５図に
示すように、各収容室６の片側寄り（図中右側）に位置
し、端子金具Ａの係止片４の進入を許容する間隙Ｖを残
している。

この仮ロック状態において、各収容室６の後方開口端か
ら電線５に接続された端子金具Ａを挿入し、これが正規
の位置（完全挿入位置）に達すると、第４図に示すよう
に、可撓係止腕１２の係止段部１２ａが受承部２の後方
肩部２ａに係合し、第一次の係止がなされる。

次いで、端子係止具Ｃを第５図の矢線方向にスライドさ
せると、第６図のように各係止突起２２は端子金具Ａの
係止片４の真後ろに移動し、第二次の係止が達威される
。同時に、ロック板２１のロック爪２３はハウジング下
部周壁１０の本ロック孔１８と係合し、端子係止具Ｃと
コネクタハウジングＢは本ロック状態になる。また、端
子係止具Ｃの側板１９はコネクタハウジングＢの端壁２
４と当接し、ストッパーとして機能する。

端子金具Ａの挿入が不完全であれば、第５図から容易に
理解されるように、係止突起２２が係止片４の側面に当
接するから、端子係止具Ｃのスライドおよび本ロックを
することができない。

従って、端子金具Ａの不完全挿入のチェックも端子係止
具Ｃの操作により行うことができる。

第１図ないし第６図に示す電気コネクタは、防水型コネ
クタであるが、その小型化のためにコネクタ外周壁に対
してフード８が近接して設けられている。

そのために、端子係止具Ｃを仮ロック状態から本ロック
状態にスライドさせる際に治具を使用しなければならず
、作業性が悪いうえにロックの片利きなどの不完全ロッ
ク状態が生じやすいなどの不具合が想定される。

そこで、第７図に示すように、フード８の一側に指先が
入る程度の大きさをもつ切欠２４を設けるのが好ましい
。もちろん、切欠２４は端子係止具Ｃの側板１９側、す
なわちスライド方向の基端側に設けられる。

本実施例によれば、切欠２４から端子係止具Ｃを指先で
押し付け直接スライドさせることができるので、作業性
もよく確実にロックされる。

以上は、端子係止具Ｃのロック板２Ｉを側板ｌ９を介し
て端子係止板２０とは別に形或した例について説明した
が、コネクタハウジングＢに対するロック爪２３を端子
係止板２０側に設けることもできる。また、コネクタハ
ウジングＢにおける収容室６が上下二段に並設してある
場合には、ロック板２１を延設し、その内面に係止突起
２２を突設すればよい。

また、端子金具Ａは雌型に限定されることなく、雄型の
端子金具にも適用可能であり、要は端子金具と収容室と
の第一の係止手段（肩部２ａ、可撓係止腕１２）の他に
、端子金具と端子係止具との間に第二の係止手段（係止
片４、端子係止板２０）を設けることができる構造の電
気コネクタにも応用される。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の電気コネクタは端子金具
の二重係止をコネクタハウジングの外周に装架される部
材（端子係止具）により行うものであるから、端子金具
および収容室の寸法に大きく左右されず、端子保持力を
強化し、端子抜けを無くすことができる。

また、端子係止具を仮ロック状態から本ロック状態に横
移動したときに端子金具の二次係止を行わせる構或によ
り、端子金具の不完全挿入のチェックと防止も行うこと
ができる。

さらに、コネクタハウジングが外周にフードを有する防
水コネクタとして形成されている場合には、フードの一
例に切欠を設けて端子係止具をそこから指先でスライド
できるようにすることにより、作業性が向上し、確実な
ロックができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気コネクタの分解斜視図、第２図は
同上の分離状態の断面図、第３図は第１図のコネクタハウジングと端子係止具との
仮ロック状態の断面図、第４図は第３図の本ロック状態の断面図、第５図は第３
図のＶ−Ｖ線に沿う断面図、第６図は第４図のＶｌ−Ｖ
ｌ線に沿う断面図、第７図は本発明の電気コネクタの他
の実施例を示す要部の斜視図、第８図は従来例における端子金具の係止構造を示す電気
コネクタの断面図である。Ａ・・・端子金具、Ａ１・・・電気接触部、Ａ２・・・
電線接続部、Ｂ・・・コネクタハウジング、Ｃ・・・端
子係止具、１・・・基板、４・・・係止片、６・・・収
容室、８・・・フード、９・・・上部周壁、ｌＯ・・・
下部周壁、ｌ２・・・可撓係止腕（第一の係止部）、１
４・・・窓、１５・・・戻り止め、１６・・・ガイド溝
、ｌ７・・・仮ロック孔、１８デ・・本ロック孔、１９
・・・側板、２０・・・端子係止板、２ｌ・・・ロック
板、２２・・・係止突起（第二の係止部）、２３・・・
ロック爪、２４・・・切欠。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基板の前部に相手端子に対する電気接触部を有し
、後部に電線接続部を有する端子金具と、該端子金具を
収容係止する収容室を有するコネクタハウジングと、該
コネクタハウジングの外周壁に対して仮ロック状態と本
ロック状態の二段階をもって前記収容室を横切る方向に
装架される端子係止具とから成り、前記収容室は対向する内壁の一方に正規の位置に挿入さ
れた前記端子金具と係合する第一の係止部を有し、前記
コネクタハウジングは前記第一の係止部と対向する側の
外周壁に前記収容室に臨む窓を有し、前記端子金具は前
記基板の一側に前記窓側に突出する係止片を有し、前記
端子係止具は前記窓にスライド自在に装着される端子係
止板を有し、該端子係止板の内面には前記本ロック状態
において前記端子金具の係止片の後端縁に衝合可能な第
二の係止部が形成されていることを特徴とする端子金具
の二重係止構造をもつ電気コネクタ。
（２）前記端子係止板の内面に複数の第二の係止部が適
宜間隙を置いて設けられ、端子係止具の仮ロック状態に
おいて前記間隙を通して端子金具の係止片が進退可能で
ある請求項（１）の電気コネクタ。
（３）コネクタハウジングが外周にフードを備えると共
に、該フードの一側に端子係止具のスライド操作用の切
欠が設けられている請求項（１）または（２）の電気コ
ネクタ。