JPH0716199B2 - マルチポイント監視システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はデータの流れを１箇所の親局（制御局）で集
中的にコントロールするマルチポイント監視システムに
関するものである。

〔従来の技術〕 第３図は例えば「マイコンインターフェイス技報、テキ
スト〔１〕〜〔５〕」P.13（トリケップス社、昭和58年
４月27日出版）に示された従来のポーリングセレクショ
ン方式（送信勧誘受信要求方式）によるマルチポイント
監視システムを示す説明図であり、図において、１は特
定のステーション（制御局）としての親局、２〜５は子
局で伝送路６を経てマルチポイント形態に前記子局２〜
５に接続され、通信を行う。親局１は子局２〜５に対応
した子局テーブル９を待ち行列10の中に格納して管理
し、順次、子局テーブル９を取出しては送受信手段８に
取込み、該当子局アドレスを付加した送信勧誘であるポ
ーリングフレーム７を伝送路６に送信する。子局２〜５
は自局アドレスの送信勧誘に従い、応答フレームを親局
１に返送する。

次に動作について説明する。まず、親局１は、待ち行列
10より子局テーブル９を順次取出し、送受信手段８に移
送する。送受信手段８は子局テーブル９の子局アドレス
に従い送信勧誘のポーリングフレーム７を伝送路６に送
信する。伝送路６にはマルチポイント形態に子局２〜５
が接続されているため、該ポーリングフレーム７は全子
局に傍受されるが、ポーリングフレーム７は子局アドレ
スが一致する子局のみに取込まれ、該当子局のみが子局
情報を付加した応答フレームを、伝送路６を介して親局
１に返送する。親局１の送受信手段８は、前記動作を通
して該当子局からの応答フレームを受信すると子局テー
ブル９の子局情報を更新して、待ち行列10に格納する。
親局１は、待ち行列10を順次、更新していく処理を行う
ことで、子局２〜５の子局情報を順次収集する。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のマルチポイント監視システムは以上のように構成
されているので、複数の子局のうち応答フレームを親局
に返信しない障害子局が発生しても、待ち行列から除外
されることがないため、毎回ポーリング途中で障害子局
にて、タイムアウトが発生し、親局のポーリング周期が
大きくなり、正常子局の情報更新が遅れるなどの課題が
あった。

この発明は上記のような課題を解消するためになされた
もので、障害子局が発生した時、または該障害子局が復
旧した場合にも正常子局の情報更新が遅れることがない
マルチポイント監視システムを得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るマルチポイント監視システムは、親局内
に正常子局待ち行列と障害子局待ち行列とを設け、正常
子局待ち行列内の子局テーブルに対応した子局のうち所
定数の子局に対してポーリングを行うと、障害子局待ち
行列内の子局テーブルに対応した子局に対してポーリン
グを行い、子局が正常または規定回以下の連続無応答で
あれば正常子局待ち行列に、その子局に対応した子局テ
ーブルを編入し、また子局が規定回を越えて連続して無
応答の場合には障害子局待ち行列にその子局に対応した
子局テーブルを編入する管理手段を設けたものである。

〔作用〕

この発明における親局は、正常子局待ち行列と障害子局
待ち行列の２つの待ち行列とを有し、親局からのポーリ
ングに対し子局が連続して無応答となった場合には障害
子局待ち行列に編入する。又、正常子局待ち行列を所定
局分処理する毎に、前記障害子局待ち行列を一局分処理
し、応答があった場合、正常子局待ち行列へその子局の
子局テーブルを編入するようにしたことにより効率の良
い子局情報の収集を行う。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。図
中、第３図と同一の部分は同一の符号をもって図示した
第１図において、９は子局テーブル、11は正常子局待ち
行列、12は障害子局待ち行列で、親局１は子局２〜５に
対応した前記子局テーブル９を前記それぞれの待ち行列
の中に収納して管理する管理手段13を有する。また、管
理手段13は、条件に応じて子局テーブル９を取出し、送
受信手段８に転送し、該当子局アドレスを付加した送信
勧誘であるポーリングフレーム７を伝送路６に送信させ
る。

次に動作について説明する。まず親局１は最初、子局２
〜５の全ての子局テーブル９を正常子局待ち行列11に格
納しておく。子局テーブル９には、例えば子局アドレス
無応答回数、子局情報等が含まれている（ステップST
1）。親局１の管理手段13は、正常子局待ち行列11のｎ
回のポーリングにつき、障害子局待ち行列12の子局テー
ブル９を１回の割合で取出し送受信手段８に送出する
（ステップST2）。送受信手段８は子局テーブル９をも
とに該当子局アドレスを付加した送信勧誘であるポーリ
ングフレーム７を伝送路６に送信する（ステップST
3）。ここで、該当子局から正常応答があった場合に
は、管理手段13は、子局テーブル９の無応答回数を零に
戻し、子局情報を更新して子局テーブル９を正常子局待
ち行列11に編入する（ステップST4）。また、該当子局
が無応答で、かつ、子局テーブル９の無応答回数がｍ回
であった場合には、子局テーブル９を障害子局待ち行列
12に編入する（ステップST5）。該当子局が無応答で、
かつ、子局テーブル９の無応答回数がｍ回未満の場合に
は無応答回数に１を加算し、正常子局待ち行列11に編入
する（ステップST6）。なお、無応答の判定は、ポーリ
ングフレーム７を送信後、一定時間以内に子局から応答
フレームを受信しないことで判断する。

また、上記実施例では、待ち行列を正常子局待ち行列と
障害子局待ち行列の２つ設けた例について説明したが目
的に応じて、複数の段階にわけて設けてもよい。

また、編入の条件や、夫々の回数m,nの値は目的に応じ
て設定値を変更するようにしてもよく、上記実施例と同
様の効果を奏する。

〔発明の効果〕 以上のように、この発明によれば親局内に正常子局待ち
行列と障害子局待ち行列とを設け、親局からのポーリン
グに対し子局が連続して無応答となった場合には、障害
子局待ち行列にその子局の子局テーブルを編入し、又、
正常子局待ち行列内の子局テーブルに対応した子局をｎ
局ポーリングする毎に前記障害子局待ち行列の子局テー
ブルに対応した子局を１局ポーリングし、応答があった
場合には正常子局待ち行列へその子局の子局テーブルを
編入するようにしたので、障害子局のポーリング頻度が
下って効率のよい子局情報収集が行える効果がある。さ
らに、子局テーブルが正常子局待ち行列と障害子局待ち
行列とに分けてキューイングされているので、管理手段
は、ｎ回毎に１回、機械的に障害子局待ち行列子局テー
ブルを取り出すだけ、障害子局への周期的な問い合わせ
を発生することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるマルチポイント監視
システムを示す説明図、第２図は第１図の動作を説明す
るためのフローチャート、第３図は従来のマルチポイン
ト監視システムの説明図である。 図において、１は親局、２〜５は子局、７はポーリング
フレーム、８は送受信手段、９は子局テーブル、11は正
常子局待ち行列、12は障害子局待ち行列、13は管理手段
である。 なお、図中、同一符号は、同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の子局と、各子局のそれぞれに対応し
   て用意されている子局テーブル内の子局アドレスに従っ
   て各子局を順次ポーリングし子局情報を収集する送受信
   手段を有する親局とを備えたマルチポイント監視システ
   ムにおいて、前記親局は、無応答回数が所定回数以下で
   ある各子局に対応した各子局テーブルを格納する正常子
   局待ち行列と、無応答回数が所定回数を越えている各子
   局に対応した各子局テーブルを格納する障害子局待ち行
   列と、前記正常子局待ち行列内の先頭の子局テーブルを
   取り出してその子局テーブルを前記送受信手段に供給す
   る操作を規定回行う毎に前記障害子局待ち行列内の先頭
   の子局テーブルを取り出してその子局テーブルを前記送
   受信手段に供給する操作を行うとともに、ポーリング先
   の子局の応答を検出するとその子局に対応する子局テー
   ブルの無応答回数を零にして前記正常子局待ち行列の最
   後尾に設定し、ポーリング先の子局の無応答を検出する
   とその子局に対応する子局テーブルの無応答回数を検査
   し、無応答回数が所定回数に達している場合にはその子
   局テーブルを前記障害子局待ち行列の最後尾に設定し、
   無応答回数が所定回数未満である場合にはその回数を１
   増やして前記正常子局待ち行列の最後尾に設定する管理
   手段とを備えたことを特徴とするマルチポイント監視シ
   ステム。