JPH07159729A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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JPH07159729A
JPH07159729A JP5304467A JP30446793A JPH07159729A JP H07159729 A JPH07159729 A JP H07159729A JP 5304467 A JP5304467 A JP 5304467A JP 30446793 A JP30446793 A JP 30446793A JP H07159729 A JPH07159729 A JP H07159729A
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JP
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observer
image
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image display
eye
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JP5304467A
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Shigeru Omori
繁 大森
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Original Assignee
Terumo Corp
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Priority to EP94402155A priority patent/EP0656730B1/en
Priority to DE69424134T priority patent/DE69424134T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高輝度で、左右の画像間にクロストークの無
い表示画面を持ち、複数の観察者の前後を含む移動が可
能であり、観察者の立つ場所的な制約が少ない立体画像
表示装置を提供することを目的とする。 【構成】 空間変調素子10a,10bにそれぞれに右
目用画像及び左目用画像を表示し、左右の撮影装置14
a,14bよって撮影された観察者の右顔半面像及び左
顔半面像を2階調の点光源をバックライトとする観察者
像表示装置12a,12bにそれぞれ表示する。このバ
ックライトを右顔面像及び左顔面像の照明として、指向
性を有するレンズ11a,11bにより、ハーフミラー
15によって1つに合成された右目用画像及び左目用画
像をその観察者の右目及び左目のみに観察させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用、家庭用もしく
は医療用に用いる立体画像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の立体画像表示装置としては、左右
の振り分け機能を有する眼鏡を観察者が装着することに
より、画像表示面に時分割表示された右眼用および左眼
用のステレオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左
眼のみで観察できるようにしたもの、もしくは、レンチ
キュラ板を画像表示面に貼り付け、前記レンチキュラ板
の画像振り分け機能により、右眼用および左眼用のステ
レオ画像を前記観察者のそれぞれ右眼および左眼のみで
観察できるようにしたものが一般的である。
【0003】図11は、前記従来の立体画像表示装置の
一例の構成を示したもので、60は左右の振り分け機能
を有する眼鏡、61a,61bは液晶シャッター、62
は同期回路、63は画像表示装置としてカラーCRTで
ある。以上のように構成された従来の第1の例における
立体画像表示装置の動作を説明する。カラーCRT63
には、右眼用、左眼用のステレオ画像が時分割にて交互
に表示される。眼鏡60の液晶シャッター61aは、前
記右眼用のステレオ画像が出画されたときのみ開いて透
過状態となり、液晶シャッター61bは、前記左眼用の
ステレオ画像が出画されたときのみ開いて透過状態とな
るよう同期回路62により開閉状態を制御することによ
り、眼鏡60を装着した観察者は、右眼で右眼用のステ
レオ画像のみを観察し、左眼で左眼用のステレオ画像の
みを観察することで立体視を行う。
【0004】図12は、従来の第2の例における立体画
像表示装置の構成を示したもので、71はシリンドリカ
ルレンズがストライプ状に多数形成されたレンチキュラ
板、72は画像表示装置としてカラーCRTである。以
上のように構成された従来の第2例の立体画像表示装置
の動作を説明する。カラーCRT72には、右眼用、左
眼用のステレオ画像が、レンチキュラ板71のストライ
プ幅のほぼ半分の幅を有するスリット状に、互い違いに
同時に表示される。観察者の右眼は、レンチキュラ板7
1のそれぞれのシリンドリカルレンズを通して、前記ス
リット状に表示されている右眼用のステレオ画像のみを
観察し、同様に左眼は前記スリット状に表示されている
左眼用のステレオ画像のみを観察することで立体視を行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
等の検討によれば、上記のような第1の従来例における
立体画像表示装置では、ステレオ画像を観察者の右眼お
よび左眼に独立して観察させるために左右の振り分け機
能を有する眼鏡が不可欠となるため、観察者は煩わしさ
を感じ、立体画像を観察する上での障害になるという課
題を有していた。
【0006】また、第2の従来例における立体画像表示
装置では、ストライプ状のレンズ越しにステレオ像を観
察するため、立体視が可能となる観察者の位置的許容度
が狭く、観察者が移動した場合には画像が劣化し、また
多人数が同時に観察することが困難であるという著しい
制約が生じ、また画像をストライプ状に表示させるため
の画像処理が必要になるため、装置が高価になるという
課題を有していた。
【0007】また、医療の分野では内視鏡下手術が行わ
れる際、通常手術は術者が内視鏡によって写し出された
患者の腹腔内の平面画像をモニターにて観察することに
よって行われているが、前記腹腔内のモニター画像は腹
腔内全体が単一色であるため特徴が少なく、患部の遠近
感の確認が困難となるため、手術時間が延びる傾向があ
り、患者や術者にかかる負担も大きかった。これに対
し、上記従来の第1、第2の例の立体画像表示装置を用
いた場合、左右の振り分け眼鏡、画像のちらつきや観察
者の移動の制限に伴う煩わしさ等が実用化の妨げとなっ
ているのが現状である。また、観察者が複数いて、観察
者の観察位置が前後している場合は、従来では一層実用
化の妨げとなっていた。
【0008】本発明は、左右の振り分け機能を有する眼
鏡を必要とせず、複数の観察者の前後を含む位置に依存
することなく同時に多人数が立体視できる立体画像表示
装置を提供することを目的とする。更に他の目的は、必
要な部分の画像が高輝度で表示され、左右の画像の間に
クロストークの無い立体画像表示装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は、ステレオ画像を表示するための光透過性を有する一
対の空間変調素子と、前記空間変調素子をそれぞれ裏面
より照明するための光源を持つ一対の観察者像表示装置
と、前記空間変調素子と前記観察者像表示装置の間に位
置する指向性を有する一対のレンズと、前記一対の空間
変調素子に表示される画像を1つに合成するためのハー
フミラーと、観察者を撮影するための撮影装置とを備
え、前記一対の観察者像表示装置のそれぞれには、前記
撮影装置によって撮影された観察者の前後位置に対応し
た右顔面に相当する位置および左顔面に相当する位置に
前記空間変調素子を照明するための図形を2階調表示さ
せることを特徴とする立体画像表示装置によって達成さ
れる。
【0010】また、本発明の課題は、ステレオ画像を表
示するための光透過性を有する空間変調素子と、前記空
間変調素子を裏面より照明するための観察者像表示装置
と、前記空間変調素子と前記観察者像表示装置の間に位
置する指向性を有するレンズと、観察者を撮影するため
の撮影装置とを備え、前記空間変調素子は、左目用、右
目用のステレオ画像を時分割表示し、前記観察者像表示
装置は、前記撮影装置によって撮影された観察者の左顔
面に相当する位置および右顔面に相当する位置に前記空
間変調素子を照明させるための図形を前記空間変調素子
の時分割表示に同期させて2階調で時分割表示すること
を特徴とする立体画像表示装置によっても達成される。
【0011】また、前記立体画像表示装置は、観察者の
右顔面または左顔面を照明するための赤外線照明装置を
備え、前記撮影装置は前記照明装置の赤外線波長に対し
選択的に撮像できるものとすることが好ましい。更に、
前記立体画像表示装置は、観察者の右顔面及び左顔面を
異なる2つの波長で照明するための一対の照明装置を備
え、前記撮影装置は前記一対の照明装置の赤外線波長の
それぞれに対し選択的に透過できる波長フィルタを設け
た一対の撮影装置とすることが好ましい。
【0012】また、前記立体画像表示装置においては、
前記観察者像表示装置の画像出力面を、前記レンズの焦
点距離外に設置することが好ましい。更に、前記立体画
像表示装置においては、空間変調素子として透過型液晶
ディスプレイもしくは光透過性フィルムを用いることが
好ましい。また更に、前記立体画像表示装置において
は、照明装置として赤外線を放射するランプユニットも
しくは赤外域の発光波長を有するLEDを用いることが
好ましい。
【0013】
【作用】前記の構成により、前記空間変調素子の一方に
表示された右目用画像が、裏側から2階調でもって表示
されたその観察者の左右の右顔面像に一致する図形で照
明として照らし出されるので、空間変調素子には必要な
部分の画像が高輝度で表示され、しかも左右の画像の間
にクロストークの無い画像となる。
【0014】具体的に、バックライトとして2階調のキ
ャラクタ表示用の白黒液晶デイスプレイを用いることに
より、顔面像の2値化が容易となり、バックライト光源
として用いる顔半面像の内、輝度の高い必要な部分のみ
が選択的に表示され、左右のクロストークの発生を抑え
られる。もちろん、本発明の立体画像表示装置空間変調
素子の一方に表示された右目用画像が、指向性を有する
レンズを通して観察者の右目周辺のみに入射するため、
観察者の右目は該観察者の右顔面像に一致する図形を虚
像として見ることになる。このとき、観察者の左目に
は、前記指向性を有するレンズによって前記観察者像表
示装置(右)に表示された観察者像の左顔面部か入射す
ることになるが、前記観察者像表示装置(右)の左顔面
に相当する部分は発光していないため、前記右目用画像
は観察者の左目では見えない。
【0015】左目用画像も同様に、前記空間変調素子の
他方に表示された左目用画像が、裏側から前記観察者像
表示装置に表示されたその観察者の左顔面像に一致する
図形を照明として照らし出され、指向性を有するレンズ
によりその観察者の左目周辺にのみ入射するため、観察
者の左目は該観察者の左顔面像に一致する図形を虚像と
して見ることになり、観察者の右目は左目用画像を観察
できない。
【0016】ここで、指向性を有するレンズとは、左右
への選別作用を起こすものであれば良く、好ましくは凸
レンズ又はフレネルレンズである。このようにして得ら
れる右目用画像と左目用画像を合成する方法としては、
様々なものが考えられるが、照明用図形表示装置とレン
ズと空間変調素子とをそれぞれ2台づつ設け、それぞれ
を独立して右目用、左目用とし、ハーフミラーを用いて
合成させる方法、または、照明用図形表示装置の表示と
空間変調素子の表示とを同期させながら、時分割で交互
に表示する方法が好ましい。画像のちらつきが無いとい
う点では前者がより好ましく、部品点数が少なくて済み
装置が小型化できるという点では後者がより好ましい。
【0017】また、観察者が移動すると前記観察者像表
示装置に表示された観察者自身の半面像も追従するた
め、前述した立体視条件は維持されることとなる。同様
の理由により観察者が多人数である場合においてもそれ
ぞれの観察者において立体視が可能となる。また本発明
は、観察者の右顔面又は左顔面を照明するための照明装
置を備え、前記照明装置の照明を観察者に認識されない
赤外線照明とし、前記撮影装置は前記照明装置の赤外線
波長に対し選択的に撮像できるものとすることにより、
外乱光の影響を排除し、観察者に不快感を与える事なく
容易に観察者の顔半面像を得ることができる。
【0018】更に、本発明の立体画像表示装置は、観察
者の右顔面及び左顔面を異なる2つの波長の赤外線で照
明するための一対の照明装置を備え、前記撮影装置は前
記一対の照明装置の赤外線波長のそれぞれに対し選択的
に透過できる波長フィルタを設けた一対の撮影装置とす
ることにより、他方側の光や外乱光の影響を排除し、観
察者に不快感を与える事なく容易に観察者の右顔面像お
よび左顔面像を得ることができる。
【0019】また、本発明の立体画像表示装置は、前記
撮影装置および照明装置によって観察者の右顔面又は左
顔面のいずれかを撮影し、前記一対の観察者像表示装置
の一方には前記撮影装置によって撮影した顔半面像を表
示し、残る一方には該顔半面像のネガ・ポジ反転像を表
示することによって、1台の撮影装置で2台分の機能を
代用することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、説明に
先立ち、同一出願人のの先願に含まれるいくつかの例を
参考例として引用して説明する。 (参考例1)図1の参考例において、10a,10bは
空間変調素子として透過型の液晶ディスプレイ、11
a,11bは空間変調素子10a,10bのそれぞれ裏
面に位置するレンズとして焦点距離150mmのフレネ
ルレンズである。12a,12bは発光機能を有する観
察者像表示装置として白黒CRTであり、レンズ11
a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,10
bと反対側に位置し、レンズ11a,11bの焦点距離
よりも遠い、レンズ11a,11bより160mm離れ
た位置に設置する。13a,13bは照明装置として、
それぞれ波長850nm、950nmのLEDライト、
14a,14bは撮影装置として白黒CCDカメラ、1
5は空間変調素子10a,10bに表示される画像を一
つに合成するためのハーフミラー、16,17はそれぞ
れ立体画像を観察する観察者を示している。
【0021】図2は、LED13a,13bにより、観
察者16,17を正面より照明する様子を示したもの
で、20a,20bはそれぞれLED13a,13bの
光が当たっている領域を示す。図3は、LED13a,
13bの発光波長特性を示したもので、特性25aはL
ED13aの、25bはLED13bの波長分布を示
し、また26a,26bは、それぞれ白黒CCDカメラ
14a,14bの装着した波長フィルタにより選択的に
透過する領域を示す。
【0022】図4は、白黒CCDカメラ14a,14b
の断面図であり、30は撮像レンズ、31a,31bは
波長フィルタとして干渉フィルタであり、32はCCD
チップを納めた撮像素子、33は撮像素子の駆動回路、
34は被写体を示す。図5は、図1に示した実施例にお
いて観察者が自己の顔画像を虚像として観察する様子を
示したもので、分かりやすいように、観察者像表示装置
(白黒CRT)とレンズを1つづつのみ示しており、ハ
ーフミラー、液晶ディスプレイ、及びもう1台のレンズ
及び観察者像表示装置は省略してある。11aはレン
ズ、12aは白黒CRT、16,17は立体画像を観察
する二人の観察者であり、40,41,42,43は白
黒CRT12aの画面上に表示された観察者像の内、観
察者が実際に目視する領域を示す。
【0023】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作を図1から図5を用いて説明する。図1における
観察者16および17が観察するステレオ画像は、その
右眼用画像を液晶ディスプレイ10aに、左眼用画像を
左右を反転させた鏡像の状態で液晶ディスプレイ10b
にそれぞれ連続して表示させ、前記2つのステレオ画像
はハーフミラー15により一つの画面に合成される。
【0024】更に具体的に説明すれば、図1において、
例えば、CRT12aの右側の像(実際は右顔面)と、
観察者17の右側顔面が対応し、液晶ディスプレイ10
aは右目で見た時の映像で駆動されている。同様にCR
T12bにも観察者17の左側の目で見た左顔面の映像
がバックライトとして表示され、液晶ディスプレイ10
bは左めで見た時の像で駆動されている。この2つの像
がハーフミラーで合成されるので、立体像として観察者
には映る。 また、CRT12aの左側の像(実際は右
顔面)と、観察者16の右側顔面が対応し、液晶ディス
プレイ10aは右目で見た時の映像で駆動されている。
同様にCRT12bにも観察者16の左側の目で見た左
顔面の映像がバックライトとして表示され、液晶ディス
プレイ10bは左目で見た時の像で駆動され、2つの像
がハーフミラーで合成されるので、観察者16、17は
立体像を観察できる。
【0025】また、観察者16および17の前方両わき
に配置されたLED13a,13bは、図2に示したよ
うに、LED13aは観察者16および17の顔面にお
ける右半面の領域20aを、LED13bは観察者16
および17の顔面における左半面の領域20bを照らす
ように位置決めする。LED13a,13bの発光波長
は図3に示したように、それぞれ850nm、951n
mに中心をもつ分布25a,25bを有しており、互い
に重なる領域における光強度は共に半値以下であるた
め、2つの異なる波長光源として用いることができる。
一方、CCDカメラ14a,14bには、図4に示した
ように撮像素子32と撮像レンズ30の間に、それぞれ
波長850±20nm、950±20nmの透過特性を
有する干渉フィルタ31a,31bを挿入するため、被
写体34が撮像素子32に結像する際には、図3におけ
る波長領域26a,26bで照明された部分だけが画像
として残る。したがって、前記した構成によれば、CC
Dカメラ14aは、図2における領域20aだけを撮影
して白黒CRT12aに表示させ、CCDカメラ14b
は、図2における領域20bだけを撮影して白黒CRT
12bに表示させることができる。白黒CRT12a,
12bには、それぞれCCDカメラ14a,14bで撮
影した観察者16および17の画像を上下反転させて表
示させるがこの際、顔面領域20a,20bが白く高輝
度で表示されるよう白黒CRT12a,12bの輝度お
よびコントラスト並びにCCDカメラ14a,14bの
レンズ絞り等を調整しておく。
【0026】次に、フレネルレンズ11a,11bの作
用について図5を用いて説明する。フレネルレンズ11
aは、白黒CRT12aに表示された観察者像を、観察
者16,17が虚像として観察できるよう設置するが、
白黒CRT12aとの距離をフレネルレンズ11aの焦
点距離外に設定することにより、観察者16の右眼、左
眼に白黒CRT12aの画面上におけるそれぞれ領域4
0,41のみを、また観察者17の右眼、左眼に白黒C
RT12aの画面上におけるそれぞれ領域42,43の
みを独立してしかもフレネルレンズ11aの有効径を限
度として拡大して観察させることができる。従って、領
域40及び42が発光面である場合には、観察者16,
17にとりフレネルレンズ11aの有効径相当の大きさ
の右眼への選択性を有する照明として作用させることが
できる。この時、領域41及び43は発光しないため、
左眼には白黒CRT12aからの光は入光しない。前記
説明したフレネルレンズ11aの作用は、フレネルレン
ズ11bについても同様であり、白黒CRT12bから
の光が左眼にのみ入光する。
【0027】したがって、前記したところの白黒CRT
12aに表示される図2における観察者16および17
の顔面の右半面領域20aを、図5における40,42
の領域に相当させることで、観察者16および17は右
眼だけに明るい虚像を観察し、白黒CRT12bに表示
される図2における左半面領域20bを、図5における
41,43の領域に相当させることで、観察者16およ
び17は左眼だけに明るい虚像を観察することになる。
ただし、白黒CRT12bに表示する画像は、図1に示
したようにハーフミラー15を介して観察するため、左
右を反転させておく。
【0028】以上説明した本装置の動作により、図1に
おける液晶ディスプレイ10aに表示された右眼用のス
テレオ画像は、観察者16および17の右眼だけにとり
裏面より照明されて観察可能となり、液晶ディスプレイ
10bに表示された左眼用のステレオ画像は、観察者1
6および17の左眼だけにとり裏面より照明されて観察
可能となるため、観察者16および17は一対のステレ
オ画像を同時に観察でき、共に立体視が可能となる。ま
た観察者16および17が移動しても図2に示したLE
Dによる照明条件が維持される限り立体視ができること
になる。
【0029】なお、前記参考例においては、空間変調素
子として透過型の液晶ディスプレイを用いたが、空間変
調素子は光透過性を有し、ステレオ画像を表示できるも
のであればよく、例えば画像を記録したフィルムであっ
てもよい。また、ライトとして用いたLEDは、赤外波
長領域において2つの異なる波長を放射できるものであ
ればよく、例えばハロゲンランプに波長フィルタを装着
し、放射波長帯域を制限したものであってもよい。
【0030】(参考例2)図6は、参考例2における立
体画像表示装置の構成を示したもので、10a,10b
は空間変調素子として透過型の影響ディスプレイ、11
a,11bは空間変調素子10a,10bのそれぞれ裏
面に位置するレンズとして焦点距離150mmのフレネ
ルレンズである。12a,12bは発光機能を有する観
察者像表示装置として白黒CRTであり、レンズ11
a,11bを挟んでそれぞれ空間変調素子10a,10
bと反対側に位置し、レンズ11a,11bより距離1
60mmに設置する。13は照明装置として波長850
nmのLEDライト、14は撮影装置として白黒CCD
カメラ、15は空間変調素子10a,10bに表示され
る画像を一つに合成するためのハーフミラー、16,1
7はそれぞれ立体画像を観察する観察者、19は画像処
理装置を示す。44a,44bは白黒CRT12aに表
示された観察者16,17の右顔面像であり、白黒CR
T12aの発光部分である。
【0031】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作は、基本的には図1に示した参考例1と同様であ
るため、同一箇所には同一番号を付与して説明を省略
し、異なる点のみ説明する。カメラ14で撮像された観
察者16および17の右顔面像の映像信号は、画像処理
装置19に入力され、白黒CRT12aにはそのままの
映像44a,44bが表示され、白黒CRT12bには
逆に44a,44b以外の部分が発光部分に相当する図
形の鏡像、すなわち画像処理装置19でネガ・ポジ反転
された前記の右顔面像の鏡像が表示される。この場合、
ライトおよびカメラは1台づつあれば良い。
【0032】(実施例1)図8は、本発明の実施例1に
おける立体画像表示装置の構成を示したもので、10
a,10bは空間変調素子として透過型の液晶ディスプ
レイ、11a,11bは空間変調素子10a,10bの
それぞれ裏面に位置するレンズとして焦点距離150m
mのフレネルレンズである。112a,112bは発光
機能を有する観察者像表示装置としての2階調白黒液晶
ディスプレイであり、レンズ11a,11bを挟んでそ
れぞれ空間変調素子10a,10bと反対側に位置し、
レンズ11a,11bより距離160mmに設置する。
13a,13bは照明装置として、それぞれ波長850
nm、950nmのLEDライト、14a,14bは撮
影装置として白黒CCDカメラ、15は空間変調素子1
0a,10bに表示される画像を一つに合成するための
ハーフミラー、16,17はそれぞれ立体画像を観察す
る観察者を示す。
【0033】以下、本発明の参考例における2値化しき
い値を説明した図7を参照して、画像の2値化を説明す
る。以上のように構成された立体画像表示装置の動作
は、基本的には図1に示した参考例1と同様であり、観
察者像表示装置としての白黒CRTが、2階調白黒液晶
ディスプレイに代わったものである。以下、同一箇所に
は同一番号を付与して説明を省略し、異なる点のみ説明
する。
【0034】2階調白黒液晶ディスプレイ112a,1
12bには、常時点灯している高輝度のバックライトが
あり、これを液晶のシャッタ−でオンオフするものであ
る。ここで、使用するバックライトの代表的な例として
は、蛍光灯、メタルハイドランプなどがある。また、白
黒CRTのような多階調画像の表示が可能な表示装置で
は、図7の(a)に示すように、必要となる顔半面画像
以外の画像が表示されてしまう。
【0035】しかし、2階調白黒液晶ディスプレイの場
合には、画面輝度に対して2値化に対するしきい値を基
準として、それ以下の画像は自動的にカットされる。従
って、図7の(a)における画像断面1に相当する部分
は全部消され、画像断面2に相当する部分はその辺縁部
分が消されて、図7の(b)に示す画像断面3に示した
ような分布が形成される。すなわち、観察者像表示装置
として白黒CRTの代わりに、2階調のキャラクタ表示
用白黒液晶ディスプレイを用いることにより顔画像の2
値化が容易となり、バックライト用光源として用いる顔
半面画像の内、輝度の高い必要な部分のみが選択的に表
示され左右ストロ−クの発生が抑えられる。
【0036】(実施例2)図9は、第2の実施例の立体
画像表示装置の構成を示し、図中10は空間変調素子と
して透過型の液晶ディスプレイ、11は空間変調素子1
0の裏面に位置するレンズとして焦点距離150mmの
フレネルレンズである。112は発光機能を有する観察
者像表示装置として前記の2階調白黒ディスプレイであ
り、レンズ11を挟んで空間変調素子10と反対側に位
置し、レンズ11より距離160mmに設置する。13
は照明装置として波長850nmのLEDライト、14
は撮影装置として白黒CCDカメラである。16,17
はそれぞれ立体画像を観察する観察者、19’は画像処
理装置を示し、ネガ、ポジ反転鏡像作成部119を有す
る。また、44a,44bは2階調白黒液晶ディスプレ
イ112に表示された観察者16,17の右顔面像であ
り、2階調白黒液晶ディスプレイの発光部分である。
【0037】この実施例の立体画像表示装置の動作は、
基本的には図6に示した参考例2と同様であるため、同
一箇所には同一番号を付与して説明を省略し、異なる点
のみ説明する。カメラ14で撮像された観察者16およ
び17の右顔面像の映像信号は、画像処理装置19’に
入力され、右目の画像として2階調白黒液晶ディスプレ
イにはそのままの映像44a,44bとして表示され
る。時を別にして2階調白黒ディスプレイには逆に44
a,44b以外の部分が発光部分に相当する図形、すな
わち画像処理装置19のネガ・ポジ反転像作成部119
でネガ・ポジ反転された前記の右顔面像のネガ・ポジ反
転像が左目で見る画像(バックライト)として表示され
る。この場合、ライトおよびカメラは1台づつあれば良
い。
【0038】なお、右目の画像を液晶ディスプレイ10
に表示し、これに同期させて、2階調ディスプレイ11
2へ右目の画像(バックライト)を表示する。左目の画
像を液晶ディスプレイ10に表示し、これに同期して、
2階調ディスプレイ112へ左目の画像(バックライ
ト)を表示する。この同期の制御は同期回路84にて行
う。
【0039】(実施例3)図10は、本発明の第3実施
例における立体画像標示装置の構成を示す。この実施例
の特徴は、超音波を用いて観察者の位置を検出すること
にある。以下、図10に従って、実施例3を説明する。
27a、27bは超音波照射装置であり、それぞれ周波
数100KHz、120KHzの超音波を観察者16、
17に向けて照射する。28a、28bは前記超音波照
射装置によって照射された超音波を検知する超音波検知
装置であり、それぞれ超音波照射装置27a、27bで
照射した周波数のみを選択的に検出する。29は超音波
画像出力装置を示す。44a、44b、45a、45b
は白黒CRT12に表示された観察者16、17の右顔
面及び左顔面に相当する部分に表示した図形であり、白
黒CRT12の発光部分である。
【0040】超音波画像出力装置29は、白黒CRT
に、右顔面用の図形44a、44bが表示された時、空
間変調素子10を右顔面の映像信号で駆動する様に制御
する。即ち、同期回路は、白黒CRTによるバックライ
トが右顔面である時は、右目像を空間変調素子10上に
表示し、バックライトを左顔面用の図形(45a、45
b)に切り替えた時、空間変調素子10に左目像を表示
する様に、切り替えを行う。
【0041】本実施例では、超音波照射装置27a、2
7bより照射された2つの波長の超音波が2人の観察者
で反射され、これを超音波検出装置28a、28bによ
って検知する。検知された信号から超音波画像出力装置
29が白黒CRT12における観察者の左右画面に相当
する位置を算出することにより、予め定められた右顔面
用図形及び左顔面用図形を、白黒CRT12に出力、表
示する。この場合、観察者の顔に相当する部分以外は一
切発光させないよう処理することが容易にできるため、
外乱光の影響により右(左)用画像が左(右)目にわず
かに認識できてしまうような左右の画像のクロストーク
を解消できる。
【0042】本実施例1に対し、実施例2で示したよう
なCCDカメラを1台にして観察者の顔半面を撮影し、
一方に該顔半面像、他方に該半面像のネガポジ反転像を
表示することが可能であり、本実施例2に対し、撮像装
置を2台用いる方法が適用可能であり、本実施例3に対
し、これらのいずれをも適用可能であることは言うまで
もない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、前記空間変調素子の一方に表示された右目用画像
が、裏側から2階調でもって表示されたその観察者の左
右の右顔面像に一致する図形で照明として照らし出され
るので、空間変調素子には必要な部分の画像が高輝度で
表示され、しかも左右の画像の間にクロストークの無い
画像となる立体画像表示装置を提供できる。
【0044】実施例のようにバックライトに、2階調の
キャラクタ表示用の白黒液晶ディスプレイを用いること
により、顔面像の2値化が容易となり、バックライト光
源として用いる顔半面像の内、輝度の高い必要な部分の
みが選択的に表示され、左右のクロストークの発生を抑
えられる。したがって、左右の振り分け機能を有する眼
鏡を必要とせず、多数の観察者が同時にしかも前記観察
者が移動しても同一の条件で立体視が可能であるため、
立体画像表示装置および立体内視鏡装置の実用化並びに
用途拡大に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
構成図である。
【図2】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
動作説明図である。
【図3】本発明の参考例1における立体画像表示装置に
使用するライトの発光波長分布を示す特性図である。
【図4】本発明の参考例1における立体画像表示装置に
使用する撮影装置の断面図である。
【図5】本発明の参考例1における立体画像表示装置の
動作説明図である。
【図6】本発明の参考例2における立体画像表示装置の
構成図である。
【図7】本発明の実施例1における2値化しきい値を説
明するための図である。
【図8】本発明の実施例1における立体画像表示装置の
構成図である。
【図9】本発明の実施例2における立体画像表示装置の
構成図である。
【図10】本発明の実施例3における立体画像表示装置
の構成図である。
【図11】従来の立体画像表示装置の一例の構成図であ
る。
【図12】従来例の立体画像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 透過型液晶ディスプレイ 11,11a,11b レンズ 12a,12b 白黒CRT 13,13a,13b LED 14,14a,14b 白黒CCDカメラ 15 ハーフミラー 16,17 観察者 18 差分処理装置 19,19’ 画像処理装置 30 撮像レンズ 31a,31b 干渉フィルタ 32 撮像素子 33 駆動回路 80a,80b 信号処理回路 84 同期回路 119 ネガポジ反転鏡像作成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステレオ画像を表示するための光透過性
    を有する一対の空間変調素子と、 前記空間変調素子をそれぞれ裏面より照明するための光
    源を持つ一対の観察者像表示装置と、 前記空間変調素子と前記観察者像表示装置の間に位置す
    る指向性を有する一対のレンズと、 前記一対の空間変調素子に表示される画像を1つに合成
    するためのハーフミラーと、 観察者を撮影するための撮影装置とを備え、 前記一対の観察者像表示装置のそれぞれには、前記撮影
    装置によって撮影された観察者の右顔面に相当する位置
    および左顔面に相当する位置に前記空間変調素子を照明
    するための図形を2階調表示させることを特徴とする立
    体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 ステレオ画像を表示するための光透過性
    を有する空間変調素子と、 前記空間変調素子を裏面より照明するための観察者像表
    示装置と、 前記空間変調素子と前記観察者像表示装置の間に位置す
    る指向性を有するレンズと、 観察者を撮影するための撮影装置とを備え、 前記空間変調素子は、左目用、右目用のステレオ画像を
    時分割表示し、 前記観察者像表示装置は、前記撮影装置によって撮影さ
    れた観察者の左顔面に相当する位置および右顔面に相当
    する位置に前記空間変調素子を照明させるための図形を
    前記空間変調素子の時分割表示に同期させて2階調で時
    分割表示することを特徴とする立体画像表示装置。
JP5304467A 1993-11-19 1993-12-03 立体画像表示装置 Withdrawn JPH07159729A (ja)

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