JPH07159606A - 光拡散板 - Google Patents

光拡散板

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JPH07159606A
JPH07159606A JP5305400A JP30540093A JPH07159606A JP H07159606 A JPH07159606 A JP H07159606A JP 5305400 A JP5305400 A JP 5305400A JP 30540093 A JP30540093 A JP 30540093A JP H07159606 A JPH07159606 A JP H07159606A
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JP
Japan
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meth
conductive layer
acrylate
light
transparent resin
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Application number
JP5305400A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nomura
茂樹 野村
Toshihiro Koremoto
敏宏 是本
Atsuyoshi Nagata
敦善 永田
Takashi Osugi
高志 大杉
Minoru Suezaki
穣 末崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】埃りや傷が付きにくく、表面硬度が高い、光拡
散板を提供することを目的とする。 【構成】透明樹脂フィルムもしくはシ−トの少なくとも
片面が多数の微細な凹凸を有する光拡散フィルムもしく
はシ−トの該凹凸面に沿って、透明性樹脂、平均粒径3
μm以下の導電性粉末よりなる導電層を設けたことを特
徴とする光拡散板。 【0001】上記透明樹脂層が分子内に少なくとも2個
以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリ
レ−ト化合物および光重合開始剤より、該導電層の塗工
液を塗工し、次いで、活性光線を照射して得られる0.
5〜50μmの導電層を設けることを特徴とする光拡散
板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイや照明カ
バ−等に用いる光拡散板に関する。
【0002】
【従来の技術】光拡散板は、点状光源或いは線状光源の
光を拡散もしくは出射光角度の調整し、均一で、正面輝
度が高い面照明を得るために用いるもので液晶ディスプ
レイ、透過型スクリ−ン、照明装置のカバ−などに用い
られる。
【0003】従来、光拡散板は透明性の高い熱可塑性樹
脂の押し出しフィルムもしくはシ−トの表面に多数の微
細な凹凸を形成することによて製造されていた。
【0004】上記凹凸の形状は、連続したプリズム状、
波形または三角錐の突起状のもので均一で正面輝度が高
くなることが、例えば、特開昭60−100103号公
報や特開平2−228689号公報に開示されている。
【0005】上記熱可塑性樹脂としては、透明性がよく
成形性のよいポリメチルメタクリレ−ト、ポリカ−ボネ
−ト、ポリ塩化ビニルなどが使用されている。
【0006】しかしながら、上記熱可塑性樹脂は帯電性
があり、光拡散板を光拡散ユニットに組み込む工程で埃
りや汚れが付きやすく、そのため光の拡散機能が低下す
るので製品の歩留りが低下するといった問題があった。
【0007】また、ポリカ−ボネ−トやポリ塩化ビニル
は廉価で特性も優れているが表面硬度が低く、光拡散板
をロ−ル状に巻いて保存したり、カットして液晶ディス
プレイの光拡散ユニットに組み込む工程で傷つきやす
く、傷つくとその部分は輝点や影となり機能が低下する
ので、製品の歩留りが低下するといった問題があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
に鑑みてなされたものであり、その目的は埃りや汚れが
が付きにくい光拡散板を提供することにある。
【0008】本発明のさらなる目的は、表面硬度が高
く、表面に傷が付きにくい光拡散板を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光拡散板は、光
拡散フィルムもしくはシ−トの微細な凹凸を有する面上
に導電層を設けることにより得られる。
【0010】上記透明樹脂フィルムもしくはシ−トは、
公知のものが使用でき、例えば、ポリカ−ボネ−ト、ポ
リメチルメタクリレ−ト、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、酢酸セルロ−スブチレ−ト、ポリエチレン系アイオ
ノマ−(商標名;サ−リン)などの透明樹脂のフィルム
もしくはシ−トの片面に連続プリズム状、波形状または
三角錐の突起状の0.05〜5mmの凹凸が設けられた
ものなどが挙げられる。
【0011】上記導電層は透明樹脂バインダ−と導電性
粉末からなる。
【0012】上記透明樹脂バインダ−としては、透明で
あればよく、例えば、ポリメチルメタアクリル酸;ポリ
ビニルアセタ−ル、ポリビニルブチラ−ル等のポリビニ
ルアルコ−ルをアルデヒド化合物でアセタ−ル化して得
られるポリアセタ−ル樹脂;ポリエステル樹脂;ウレタ
ン樹脂;エポキシ樹脂などの熱可塑性樹脂、光重合性樹
脂等が挙げられ、有機溶剤に可溶なα、β−不飽和エチ
レン系単量体の重合体又は共重合体、光重合性樹脂等が
好適に用いられる。
【0013】上記α、β−不飽和エチレン系単量体とし
ては、例えば、スチレン、p−メチルスチレン、α−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、
3,4−ジメチルクロルスチレン等のスチレン類;α−
ビニルナフタレン;エチレン、プロピレン、ブチレン又
はC5 〜C30等のα−オレフィン類;塩化ビニル、臭化
ビニル等のハロゲン化ビニル;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ラ
ウリル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−クロルエチル、α−クロル(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル等の(メタ)アク
リル酸エステル類;ビニルメチルエ−テル、ビニルエチ
ルエ−テル等のビニルエ−テル類;ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン等のビニルケトン類;N−ビニ
ルピロ−ル、N−ビニルインド−ル等のN−ビニル化合
物;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリル酸ア
ミド類などが挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
いし、2種以上が併用されてもよい。
【0014】上記光重合性樹脂は、(メタ)アクリレ−
ト化合物と光重合開始剤とからなるものが好適に使用さ
れる。
【0015】上記(メタ)アクリレ−ト化合物として
は、例えば、分子内に少なくとも2個以上の(メタ)ア
クリロイル基を有する(メタ)アクリレ−ト化合物が挙
げられる。
【0016】上記(メタ)アクリレ−ト化合物として
は、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(ア
クリロキシジエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−
ビス[4−(メタクリロキシジエトキシ)フェニル]プ
ロパン、3−フェノキシ−2−プロパノイルアクリレー
ト、1,6−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)−ヘキシルエーテル等の2官能(メタ)アク
リレート、もしくはペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、
トリス−(2−ヒドロキシエチル)−イソシアヌル酸エ
ステル(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)アクリ
レート、その他ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)ア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)ア
クリレート等の4官能以上の(メタ)アクリレート、分
子内にウレタン結合を有するアクリル系ウレタンオリゴ
マーが挙げられる。
【0017】上記分子内に(メタ)アクリロイル基を有
するウレタンオリゴマーとしては、例えば、1分子内に
2個以上のイソシアネート基を有する化合物と、活性水
素を有する(メタ)アクリレートを反応させる方法によ
って得られる。
【0018】上記1分子中に2個以上のイソシアネート
を有する化合物としては、例えば、m−フェニレン ジ
イソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ト
ルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6
−ジイソシアネート、トルエン−2,5−ジイソシアネ
ート、トルエン−3,5−ジイソシアネート、m−キシ
リレン ジイソシアネート、p−キシリレン ジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアンート、トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメチ
ルビフェニル、4,4’−ジイソシアネート−3,3’
−ジメチルビフェニルメタンなどが挙げられる。
【0019】上記活性水素含有の(メタ)アクリレート
としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、1,6−ビス
(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−ヘキ
シルエーテル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。が挙げ
られる。
【0020】上記光重合開始剤としては、可視光線、紫
外線などの活性光線の照射によって(メタ)アクリレ−
ト化合物の重合を開始させるものであればよく、例え
ば、ソジウムメチルジチオカーバメイトサルファイド、
ジフェニルモノサルファイド、ジベンゾチアゾイルモノ
サルファイド及びジサルファイド等のサルファイド類;
チオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロ
ロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等
のチオキサントン誘導体;ヒドラゾン、アゾビスイソブ
チロニトリル等のアゾ化合物;ベンゼンジアゾニウム
塩;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾフェノン、ジメチルアミノベ
ンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジルアントラキノ
ン、t−ブチルアントラキノン、2−メチルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノン、2−アミノアントラ
キノン、2−クロロアントラキノン等の芳香族カルボニ
ル化合物;p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息
香酸ブチル、p−ジエチルアミノ安息香酸イソプロピル
等のジアルキルアミノ安息香酸エステル;ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド等の
過酸化物;9−フェニルアクリジン、9−p−メトキシ
フェニルアクリジン、9−アセチルアミノアクリジン、
ベンズアクリジン等のアクリジン誘導体;9,10−ジ
メチルベンズフェナジン、9−メチルベンズフェナジ
ン、10−メトキシベンズフェナジン等のフェナジン誘
導体;4,4’,4’’−トリメトキシ−2,3−ジフ
ェニルキノキサリン等のキノキサリン誘導体;2,4,
5−トリフェニルイミダゾイル二量体、2−ニトロフル
オレン、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−
1,3,5−トリアジン、3,3’−カルボニルビスク
マリン、チオミヒラーケトン等が挙げられ、単独で使用
しもよいし、2種以上を併用しもよい。
【0021】上記光重合性樹脂には、酸素による光感度
の低下を防止するために、アミン化合物を添加してもよ
く、このようなアミンとしては、揮発性の低いものであ
ればよく、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエ
タノールアミン等の脂肪族アミン;ジアルキルアミノ安
息香酸エステル、ミヒラーケトンなどの芳香族アミンが
挙げられる。
【0022】上記光重合開始剤の添加量は、少なくなる
と重合速度が遅くなり硬化に時間がかかったり、硬化が
不充分になり高い硬度、優れた耐擦傷性の導電層が得ら
れなくなり、多くなると、導電層の耐熱性、耐候性など
が低下し、着色や白化が起こるため、前記(メタ)アク
リレ−ト化合物100重量部に対して0.01〜20重
量部が好ましく、特に好ましくは0.1〜10重量部で
ある。
【0023】前記導電性粉末としては、例えば、SnO
2 、In2 3 、ZnO、CdSnO4 、Sb2 3
Al2 3 、TiO2 等の微粒子状金属酸化物及びこれ
らの金属酸化物が表面にコ−トされて導電性となる微粒
子状BaSO4 、マイカ、ガラス繊維、セラミックスウ
ィスカ−等が挙げられる。
【0024】上記微粒子状金属酸化物としては、SnO
2 を主成分とする金属酸化物が好ましく、特に、アンチ
モンを0.1〜20wt%含有するSnO2 が好適に使用
される。
【0025】上記導電性粉末の平均粒径は、大きくなる
と可視光線を散乱するため、得られる導電層の透明性が
低下するため、3μm以下である。
【0026】上記導電性粉末の添加量は、少ないと得ら
れる導電層の導電性が低下し、帯電防止効果が不充分と
なり、多くなると導電層の透明性が低下し、耐磨耗性や
擦傷性等の機械特性が低下するので、前記透明樹脂バイ
ンダ−100重量部に対して20〜1000重量部であ
る。
【0027】本発明で用いられる導電層を形成するに
は、例えば、前記光重合性樹脂以外の透明樹脂バインダ
−と導電性粉末を有機溶剤に溶解混合し、導電層の塗工
液を調製する。
【0028】上記有機溶剤は、上記透明樹脂バインダ−
を溶解し表面層が設けられる透明樹脂フィルムもしくは
シ−トを膨潤又は溶解しないものであればよく、例え
ば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル(エチルセロソルブ)、酢酸ブチル、イソプ
ロピルアルコール、アセトン、アニソール等が挙げられ
る。
【0029】上記導電層の組成は上述の通りであるが、
必要に応じて、導電性粉末の透明樹脂バインダ−への分
散を向上させるために、上記塗工液には、リン酸ナトリ
ウム、スルホン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウムなどの界面活性剤、アルキルシラ
ン、アルコキシシランなどのシラン化合物、アルキルチ
タネート、アクリルチタネートなどのチタネート系カッ
プリング剤などを得られる導電層の透明性が損なわれな
い程度に加えてもよい。
【0030】このほか、上記導電層の塗工液にはレベリ
ング剤、表面改質剤、脱泡剤などの公知の各種添加剤を
加えてもよい。
【0031】上記導電層の塗工液を製造する方法として
は、公知の方法が用いられ、例えば、透明樹脂バインダ
−に有機溶剤を加え溶解させた後、導電性粉末、添加剤
を加えて、サンドミル、ボールミル、アトライター、高
速回転撹拌装置、三本ロールなどを使用して混合分散す
る方法が挙げられる。
【0032】上記導電層の塗工液を用いて透明樹脂フィ
ルムもしくはシ−トの微細な凹凸を有する面に沿って導
電層を形成する方法としては、公知の方法が用いられ、
例えば、スプレー法、バーコート法、ドクターブレード
法、ロールコート法、スピンコート法およびディッピン
グ法などにより塗工し、乾燥して有機溶剤を除去する方
法などが挙げられるが、中でも微細な凹凸を有する面に
沿って均一に塗工できるディッピング法が好適に用いら
れる。
【0033】透明樹脂バインダ−に、前記光重合性樹を
用いて導電層を形成するには、上記導電層の塗工液を製
造する方法と同様にして、公知の方法で、例えば、光重
合性樹脂に有機溶剤を加え溶解させた後、導電性粉末、
添加剤を加えて、サンドミル、ボールミル、アトライタ
ー、高速回転撹拌装置、三本ロールなどを使用して混合
分散し導電層の塗工液を製造する。
【0034】次いで、得られた塗工液を用いて、公知の
方法で、例えば、スプレー法、バーコート法、ドクター
ブレード法、ロールコート法、スピンコート法、ディッ
ピング法などにより光拡散フィルムもしくはシ−トの微
細な凹凸を有する面に沿って塗工し、加熱して有機溶剤
を除去し塗膜を形成し、露光硬化し、導電層を形成す
る。
【0035】上記塗工は、特に、微細な凹凸を有する面
に沿って均一に塗工できるディッピング法で好適に行わ
れる。
【0036】上記露光のための光源としては、紫外線、
可視光線などの光重合性樹脂の重合を開始させる活性光
線を発生するものであればよく、例えば、ハロゲンラン
プ、メタルハロゲンランプ、キセノンランプ、(超)高
圧水銀ランプ、水銀キセノンランプなどが挙げられ、照
射量は50〜5000mJ/cm2 が好ましい。
【0037】上記導電層の厚さは、薄くなると充分な導
電性が得られないし、厚くなると光拡散フィルムもしく
はシ−トの微細な凹凸を埋め光拡散機能が低下するので
0.5〜50μmが好ましい。
【0038】上記導電層は,導電性粉末を含んでいるた
め表面層に極く微小な凹凸が生じるが、この凹凸は光拡
散効果を高めるが、このような凹凸は必要に応じて、一
般的な研磨機によるバフ研磨処理等により平滑にして光
拡散板とすることが好ましい。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。尚、以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0040】(実施例1) (1)導電層の塗工液の製造 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(重量比9:1)40
部をメチルセロソルブとメチルエチルケトンの混合溶剤
(重量比4:1)460部に溶解し、アトライタ−で、
平均粒径0.02μmのSbO2 含有SnO2 粉末(三
菱マテリアル製、商品名;T−1)100部を10時間
混合分散して導電層の塗工液を製造した。 (2)導電層の形成 片面にピッチ350μm、深さ220μmで断面がプリ
ズム形状の凹部を有するポリカ−ボネ−ト製透明樹脂シ
−トを上記導電層の塗工液に浸せきし、引き上げ、常温
で30分間乾燥させ、次いで50℃で10分間熱風乾燥
し、導電層を形成し、光拡散板を製造した。
【0041】(実施例2)実施例1と同様にして製造さ
れた光拡散板の導電層をウ−ル製ポリッシャ−で300
0RPMの条件で研磨した。
【0042】(実施例3)ポリメチルメタクリル酸20
部をメチルセロソルブとシクロヘキサノン(重量比9:
1)の混合溶剤400部に溶解し、平均粒径0.02μ
mのアンチモン(Sb)含有SnO2 粉末(三菱マテリ
アル製、商品名;T−1)100重量部を投入し、アト
ライタ−で、10時間混合分散して導電層の塗工液を製
造した。
【0043】実施例1の導電層の塗工液をを実施例3で
得られたものに換えた以外は、実施例1と同様にして光
拡散板を製造した。 (実施例4)実施例3と同様にして製造された光拡散板
を実施例2と同様にして表面を研磨した。
【0044】(実施例5)メチルセロソルブ500部に
ペンタエリスリトールトリアクリレート50部、ヒドロ
キノン0.2部、チオキサントン2部、p−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル2部、アクリル酸15部を溶解し、
アトライターに仕込み、 これを撹拌しながら、平均粒
径0.02μmのアンチモン(Sb)含有SnO2 粉末
(三菱マテリアル製、商品名;T−1)100部を投入
し、10時間混合分散して導電層の塗工液を製造した。
【0045】実施例1と同様の片面にピッチ350μ
m、深さ220μmで断面がプリズム形状の凹部を有す
るポリカ−ボネ−ト製光拡散シ−トを上記導電層の塗工
液に浸せきし、引き上げ、常温で30分間乾燥し、更に
50℃で10分間熱風乾燥し、次いで、これを高圧水銀
灯により照射量が1800mJ/cm2 になるように紫
外線を照射し、硬化し、光拡散板を製造した。
【0046】(実施例6)実施例5と同様にして得られ
た光拡散板をウール製ポリッシャーを用いて3000R
PMの条件で表面を研磨した。
【0047】(実施例7)メチルセロソルブ500部、
シクロヘキサノン50部にペンタエリスリトールトリア
クリレート45部、ヒドロキノン0.2部、チオキサン
トン2部、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル2部、ビ
ス(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフ
ェート5部を溶解させ、アトライターに仕込んだ。これ
を撹拌しながら、平均粒径0.02μmのSb含有Sn
2 粉末(三菱マテリアル製、商品名;T−1)100
部、ビニルアルコ−ル成分35モル%、平均重合度24
00のアセトアセタール樹脂11部を加えて10時間分
散を行うことにより導電性塗料を製造した。
【0048】実施例1と同様の片面にピッチ350μ
m、深さ220μmで断面がプリズム形状の凹部を有す
るポリカ−ボネ−ト製光拡散シ−トを上記導電層の塗工
液に浸せきし、引き上げ、常温で30分間乾燥し、更に
50℃で10分間熱風乾燥し、次いで、これを高圧水銀
灯により照射量が1800mJ/cm2 になるように紫
外線を照射し、硬化し、光拡散板を製造した。
【0049】(実施例8)実施例7と同様にして得られ
た光拡散板をウール製ポリッシャーを用いて3000R
PMの条件で表面を研磨した。
【0050】(実施例9)実施例5のペンタエリスリト
ールトリアクリレート50部をジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート30部に変更した以外は実施例5と
同様にして導電層の塗工液を製造した。
【0051】実施例1と同様の片面にピッチ350μ
m、深さ220μmで断面がプリズム形状の凹部を有す
るポリカ−ボネ−ト製光拡散シ−トを上記導電層の塗工
液に浸せきし、引き上げ、常温で30分間乾燥し、更に
50℃で10分間熱風乾燥し、次いで、これを高圧水銀
灯により照射量が1800mJ/cm2 になるように紫
外線を照射し、硬化し、光拡散板を製造した。
【0052】(実施例10)実施例9と同様にして得ら
れた光拡散板をウール製ポリッシャーを用いて3000
RPMの条件で表面を研磨した。
【0053】(比較例1)実施例1と同様の片面にピッ
チ350μm、深さ220μmで断面がプリズム形状の
凹部を有するポリカ−ボネ−ト製光拡散シ−トに導電層
が設けられていないものを使用した。
【0054】実施例1〜10で得られた光拡散板及び比
較例1の透明樹脂シ−トについて、表面硬度及び正面輝
度、表面固有抵抗の測定および耐埃性を評価し、その結
果を表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】試験方法は下記に示す通りである。 (1)表面硬度の測定 表面硬度はJIS K−5400鉛筆硬度試験方法によ
って行った。
【0057】(2)正面輝度の測定 端部に冷陰極管が1灯設置された液晶表示板用バックラ
イトモジュールの導光板上に、光拡散板を溝状の凹部の
方向が冷陰極管と平行になるように載せ、輝度計(ミノ
ルタ製、商品名;LS−100)を距離30cmに設置
し、正面輝度を測定した。
【0058】(3)表面固有抵抗の測定 ASTM−D257に準拠して測定した。
【0059】(4)耐ほこり性 光拡散板の導電層を布で擦り、細かい紙片が付着するも
のを×、付着しないものを○とした。
【0060】
【発明の効果】本発明の光拡散板は、透明性の高いポリ
メチルメタクリルレ−ト、ポリカーボネート、ポリ塩化
ビニルのフィルムもしくはシートの少なくとも片面に多
数の微細な凹凸を備えたもので、該凹凸を有する面に沿
って、0.5〜50μmの導電層が設けられているた
め、埃、汚れが付着し難くい。
【0061】また、(メタ)アクリレ−ト化合物、光重
合開始剤および平均粒径3μm以下の導電性粉末からな
る導電層を設けられているため、表面硬度が高く、且つ
導電性を有するため、耐擦傷性に優れ、ほこりが付着し
難い。
【0062】従って本発明の光拡散板はディスプレイ、
照明カバーなどに好適に用いられる特に、液晶ディスプ
レイ、透過型スクリ−ン、照明装置のカバ−などに用い
られることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明樹脂フィルムもしくはシ−トの少なく
    とも片面が多数の微細凹凸を有する面とされた光拡散フ
    ィルムもしくはシ−トの凹凸を有する面上に、透明樹脂
    バインダ−100重量部および平均粒径3μm以下の金
    属酸化物を主成分とする導電性粉末20〜1000重量
    部よりなる導電層を設けたことを特徴とする光拡散板。
  2. 【請求項2】請求項1記載の透明樹脂バインダ−が光重
    合性樹脂からなることを特徴とする光拡散板。
JP5305400A 1993-12-06 1993-12-06 光拡散板 Pending JPH07159606A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239521A (ja) * 1997-02-25 1998-09-11 Nec Corp 導電性偏光板
JPH1114807A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Dainippon Printing Co Ltd レンズフイルム、面光源及び液晶表示装置
JP2003107213A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Keiwa Inc 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット

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