JPH0714916B2 - α‐不飽和アミン類及びそれを含む組成物 - Google Patents

α‐不飽和アミン類及びそれを含む組成物

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JPH0714916B2
JPH0714916B2 JP63192383A JP19238388A JPH0714916B2 JP H0714916 B2 JPH0714916 B2 JP H0714916B2 JP 63192383 A JP63192383 A JP 63192383A JP 19238388 A JP19238388 A JP 19238388A JP H0714916 B2 JPH0714916 B2 JP H0714916B2
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JP
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alkoxy
atom
halogen
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勲 南田
幸一 岩永
哲夫 岡内
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は農薬として有用な殺虫、殺ダニ作用を有する新
規α−不飽和アミン類及びそれを含む組成物に関する。
従来の技術 α−不飽和アミン類として、たとえばシメチジン(i)
[たとえばジャーナル・オブ・メディシナル・ケミスト
リー(Journal of Medicinal Chemistry),第24巻,第
913頁(1981年)等に記載],ラニチジン(ii)[たと
えばエージェンツ・アクションズ(Agents Actions),
第11巻,第160頁(1981年)等に記載]ファモチジン(i
ii)[たとえばジャーナル・オブ・メディシナル・ケミ
ストリー(Journal of Medicinal Chemistry),第27
巻,第849頁(1984年)等に記載]等がヒスタミンH2
抗薬として知られている。
発明が解決しようとする課題 農業上の殺虫、殺ダニ剤として従来温血動物に対して毒
性の高い有機リン系およびカーバメイト系殺虫剤が使用
されてきた。しかし、これらの殺虫剤に抵抗性の害虫、
特に半翅目害虫が出現してきており、これら抵抗性の害
虫にも有効な殺虫剤の開発が望まれている。
課題を解決するための手段 本発明者らは、上記のヒスタミンH2拮抗薬に着目し、種
々のα−不飽和アミン類を合成し、その作用を検討した
ところ、特に側鎖にアルキレン基を有しないあるいは短
かいアルキレン基を有する本発明の化合物が意外にも優
れた農業上の殺虫、殺ダニ作用を有することを見出し
た。
本発明者らは、これらの知見に基づき、さらに研究した
結果、本発明を完成した。
即ち、本発明は、 (1).式 [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。
R1は、式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
よい。
R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
する基を示す。
nは0、1または2を示す。
A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
−C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
していてもよい。
但し、R2が水素原子である時、R1は式 (式中、R3aは水素原子、C1-4アルキル、C7-9アラルキ
ルまたはC1-4アシルを、R4aは水素原子、C1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、(ジ−C1-4アルキ
ルアミノ)−C1-4アルキル、(トリ−C1-4アルキルシリ
ル)−C1-4アルキル、C2-4アルケニル、またはピリジル
−またはチアゾリル−C1-2アルキル(ピリジルおよびチ
アゾリルはハロゲン原子で置換されていてもよい)を示
すか、あるいはR3a及びR4aは隣接窒素と共にピロリジノ
を示す)で表わされる基を、A0はハロゲン原子で置換さ
れているピリジルまたはハロゲン原子で置換されている
チアゾリルを示す。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩、 (2).R2が上記(1)項に示す炭素、窒素または酸素
原子を介する基である上記(1)項記載のα‐不飽和ア
ミン類はまたその塩、 (3).式: [式中、X2aは水素原子、C1-4アルコキシカルボニルま
たはC1-4アルキルスルホニルチオカルバモイルを、R2c
は水素原子、C1-3アシル、C1-4アルキル、モノ‐または
ジ‐C1-4アルコキシ‐C1-4アルキル、C7-9アラルキル、
モノ‐またはジ‐C1-4アルキルアミノまたはC1-4アルコ
キシを、Acはハロゲン原子、C1-4アルキルまたはC1-4
ルコキシで置換されていてもよい3-または4-ピリジル、
ピラジニルまたは4-または5-チアゾリルを示し、R3a、R
4a及びnは請求項1記載と同意義を示す。但し、R2c
水素原子である時、Acはハロゲン原子で置換されている
ピリジルまたはハロゲン原子で置換されているチアゾリ
ルを示す。]で表される上記(1)項記載のα‐不飽和
アミン類またはその塩、 (4).式: [式中、R1eはアミノ、モノ‐またはジ‐C1-2アルキル
アミノまたはN−C1-2アルキル‐N-ホルミルアミノを、
R2eはC1-2アルキルまたはホルミルを、Halはハロゲン原
子を示す。]で表される上記(1)項たは(2)項記載
のα‐不飽和アミン類またはその塩、 (5).式: [式中、X1およびX2は、上記(1)項に記載のそれらと
同意義を有する。
R1は、式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示し、R4は水素原
子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
よい。
R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
複素環基であって、これらの基は1ないし3個のC1-4
ルキルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アル
キルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキ
ルスルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フ
ェニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭
素原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR
4は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介
する基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアル
コキシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニル
オキシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキ
シ、複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲ
ンまたはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子
を介する基を示す。
nは0、1または2を示す。
A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
−C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
ロ,水酸基、スルホン酸基、カルボキシル基,ホスホン
酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
していてもよい基、または、1〜2個のハロゲンで置換
していてもよい環状炭化水素基を示す。
但し、R1がβ‐N-ピロリジノエチルアミノでかつR2が水
素原子である時、Aは6-ハロゲノ‐3-ピリジル基または
2-ハロゲノ‐5-チアゾリル基を示す。]で表されるα‐
不飽和アミン類またはその塩を含む殺虫、殺ダニ組成
物、 (6). 式: [式中、X1,X2およびR1は上記(1)記載のそれらと同
意義を有する。Zは−SR5(R5はC1-4アルキルまたはア
ラルキルを示す。)またはHal(ハロゲンを示す。)を
示す。]で表わされる化合物またはその塩{式 もしくは式 O2N−CH2−C(Hal)3 〔XII〕 (式中、Halはハロゲンを示す。)で表わされる化合物
[XI]もしくは[XII]またはその塩と式 R1−Y (式中、R1は上記(1)項記載のそれと同意義を有す
る。Yは水素またはアルカリ金属を示す。)で表される
化合物またはその塩との反応生成物を含む。}と式 [式中、Yは前記と同意義を有する。R2,nおよびA0は上
記(1)項記載のそれらと同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩とを反応させるか、 または、式 [式中、X1,X2,R2,Z,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。]で表わされる化合物またはその塩{前記化合物
〔XI〕もしくは〔XII〕と式 (式中、Y,R2,nおよびA0は前記と同意義を有する。)で
表わされる化合物またはその塩との反応生成物を含
む。}と式 R1−Y [式中、R1およびYは前記と同意義を有する。]で表さ
れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
る、式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の
製造方法、 (7). 式: [式中、X1およびX2は上記(1)項記載のそれらと同意
義を有する。R5はC1-4アルキルまたはアラルキルを示
す。]で表わされる化合物〔II〕または式 もしくは O2N−CH2−C(Hal)3 〔XII〕 [式中、Halはハロゲンを示す。]で表される化合物〔X
I〕もしくは〔XII〕またはそれらの塩のいずれかと式 R1−Y 〔V〕 [式中、R1は上記(1)項記載のそれと同意義を有す
る。Yは水素またはアルカリ金属を示す。]で表される
化合物またはその塩とを反応させ、次いでその反応生成
物と式 [式中、Yは前記と同意義を有する。R2,nおよびA0は上
記(1)項記載のそれらと同意義を有する。]で表され
る化合物またはその塩とを反応させるか、 または、 上記原料化合物[II]または[XI]もしくは[XII]ま
たはそれらの塩のいずれかと式 [式中、Y,R2,nおよびA0は前記と同意義を有する。]で
表わされる化合物またはその塩とを反応させ、次いで得
られた反応生成物と式 R1−Y [式中、R1およびYは前記と同意義を有する。]で表さ
れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
る式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の
製造方法、 (8). 式: [式中、R1は、式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
よい。)で表わされる基を示す。
R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
する基を示す。
R5は、C1-4アルキルまたはアラルキルを示す。
nは0、1または2を示す。
A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
−C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
していてもよい。] で表される化合物またはその塩のいずれかと式: [式中、X1およびX2は上記(1)項記載のそれと同意義
を有する。]で表される化合物またはその塩とを反応さ
せることを特徴とする式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の
製造方法、 (9).式 [式中、X1,X2,R1およびR2は上記(8)項記載のそれら
と同意義を有する。]で表される化合物またはその塩と
式 A0−CnH2n−Hal [式中、A0およびnは上記(8)項記載のそれらと同意
義を有する。Halはハロゲンを示す。] で表される化合物またはその塩を反応させることを特徴
とする式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の製造方
法、および (10). 式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は上記(8)項記載の
それらと同意義を有する。
R6は、少なくとも一つの水素原子を有する 式 (式中、R3およびR4は上記(8)項記載のそれらと同意
義を有する。)で示される窒素原子を介する基を示
す。] で表される化合物またはその塩のいずれかをアルキル
化、アシル化、アルコキシカルボニル化、スルホニル化
またはホスホリル化反応に付すことを特徴とする式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
る。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の製造方
法、 に関する。
上記式[I0]、[I]中、X1、X2の1つは電子吸引基を
他は水素原子または電子吸引基を示し、X1、X2で表わさ
れる電子吸引基としては、たとえばシアノ,ニトロ,ア
ルコキシカルボニル(たとえばメトキシカルボニル,エ
トキシカルボニル等のC1-4アルコキシ−カルボニル
等),ヒドロキシカルボニル,C6-10アリール−オキシ
カルボニル(たとえばフェノキシカルボニル等),複素
環オキシカルボニル(複素環基としては下記のもの等が
用いられ、たとえばピリジルオキシカルボニル,チエニ
ルオキシカルボニル等),たとえばハロゲン等で置換さ
れていてもよいC1-4アルキルスルホニル(たとえばメチ
ルスルホニル,トリフルオロメチルスルホニル,エチル
スルホニル等),アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキ
シホスホリル(たとえばジエトキシホスホリル等),た
とえばハロゲン等で置換されていてもよいC1-4アシル
(たとえばアセチル,トリクロロアセチル,トリフルオ
ロアセチル等),カルバモイル,C1-4アルキルスルホニ
ルチオカルバモイル(たとえばメチルスルホニルチオカ
ルバモイル等)等が用いられる。X1、X2の1つがたとえ
ばフッ素,塩素,臭素,ヨウ素等のハロゲン原子を示し
てもよく、X1とX2が結合して隣接炭素と共にたとえば 等の環を形成していてもよい。
で示される基の好ましい例は、たとえばO2NCH=等であ
る。
上記式[I]中、R1は炭素、酸素または硫黄原子を介す
る基であってもよいが、特に窒素原子を介する基が好ま
しく、たとえば で表わされる基等が用いられる。ここにおいてR3は水素
原子,アルキル(たとえばメチル,エチル,n−プロピ
ル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブチル,n−ヘキシル等の
C1-6アルキル),C6-10アリール(たとえばフェニル
等),アラルキル(たとえばベンジル等のC7-9アラルキ
ル),複素環基(たとえば下記のもの、具体的にはピリ
ジル等),C1-4アシル(たとえばホルミル,アセチル,
プロピオニル等),C6-10アリール−カルボニル(たと
えばベンゾイル等),アルコキシカルボニル(たとえば
メトキシカルボニル,エトキシカルボニル等のC1-4アル
コキシカルボニル),C6-10アリール−オキシカルボニ
ル(たとえばフェノキシカルボニル等),複素環オキシ
カルボニル(複素環基としては下記のもの等が用いら
れ、たとえばフリルオキシカルボニル等),C6-10アリ
ールスルホニル(たとえばフェニルスルホニル等),ア
ルキルスルホニル(たとえばメチルスルホニル等のC1-4
アルキルスルホニル),ジアルコキシホスホリル(たと
えばジエトキシホスホリル等のジ−C1-4アルコキシホス
ホリル),アルコキシ(たとえばメトキシ,エトキシ等
のC1-4アルコキシ),ヒドロキシ,アミノ,ジアルキル
アミノ(たとえばジメチルアミノ,ジエチルアミノ等の
ジ−C1-4アルキルアミノ),アシルアミノ(たとえばホ
ルミルアミノ,アセチルアミノ,プロピオニルアミノ等
のC1-4アシルアミノ),アルコキシカルボニルアミノ
(たとえばメトキシカルボニルアミノ等のC1-4アルコキ
シ−カルボニルアミノ),アルキルスルホニルアミノ
(たとえばメチルスルホニルアミノ等のC1-4アルキルス
ルホニルアミノ),ジアルコキシホスホリルアミノ(た
とえばジエトキシホスホリルアミノ等のジ−C1-4アルコ
キシホスホリルアミノ),C7-9アラルキルオキシ(たと
えばベンジルオキシ等),アルコキシカルボニルアルキ
ル(たとえばメトキシカルボニルメチル等のC1-4アルコ
キシ−カルボニル−C1-4アルキル)等を示し、R4は水素
原子,1〜3個の置換基(たとえばヒドロキシ,メトキシ
等のC1-4アルコキシ,フッ素等のハロゲン,ジメチルア
ミノ等のジ−C1-4アルキルアミノ,i−プロピルチオ,n−
プロピルチオ等のC1-4アルキルチオ,アセチルアミノ等
のC1-3アシルアミノ,メチルスルホニルアミノ等のC1-4
アルキルスルホニルアミノ,トリメチルシリル等のトリ
−C1-4アルキルシリル、たとえばハロゲン等で置換され
ていてもよいピリジルまたはチアゾリル等)を有してい
てもよいアルキル(たとえばメチル,エチル等のC1-4
ルキル),シクロアルキル(たとえばシクロヘキシル等
のC3-6シクロアルキル),アルケニル(たとえばビニ
ル,アリル等のC2-4アルケニル),シクロアルケニル
(たとえばシクロヘキセニル等のC3-6シクロアルケニ
ル)またはアルキニル(たとえばエチニル等のC2-4アル
キニル)等を示す。さらに、R3とR4は結合して隣接する
窒素原子と共にたとえば 等の5ないし6員の環状アミノ基を示してもよい。
R1で示される窒素原子を介する基の好ましい例は、たと
えば(たとえば上記R3,R4で記載したごときアルキル,
アリール,アラルキル,複素環基,アシル,アルコキシ
カルボニル,アリールオキシカルボニル,複素環オキシ
カルボニル,アリールスルホニル,アルキルスルホニ
ル,ジアルコキシホスホリル,シクロアルキル,アルケ
ニル,シクロアルケニル,アルキニル等が)置換してい
てもよいアミノ(特にジ−C1-6アルキルアミノ、N−C
1-6アルキル−N−ホルミルアミノ等のジ置換アミノ,
モノ−C1-6アルキルアミノ等のモノ置換アミノ,無置換
のアミノ),(たとえば上記R3で記載したごときアルキ
ル,アシル,アルコキシカルボニル,アルキルスルホニ
ル,ジアルコキシホスホリル等が)置換していてもよい
ヒドラジノ,(たとえば上記R3で記載したごときアルキ
ル,アラルキル等が)置換していてもよいヒドロキシア
ミノ等である。具体的には、 (R3aおよびR4aは前記と同意義を示す)で表わされる基
等がR1として繁用され、R3a及びR4aで示される基として
は上記R3、R4で述べたもの等が用いられる。
R2は水素原子または炭素、窒素または酸素原子を介する
基を示す。R2で示される炭素原子を介する基としては、
たとえばC1-3アシル(たとえばホルミル、アセチル、プ
ロピオニル等)、アルキル(たとえばメチル,エチル,n
−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブチル,sec−ブ
チル等のC1-4アルキル),アルケニル(たとえばビニ
ル,アリル等のC2-4アルケニル),シクロアルキル(た
とえばシクロペンチル,シクロヘキシル等のC3-6シクロ
アルキル),C6-10アリール(たとえばフェニル等),
アラルキル(たとえばベンジル等のC7-9アラルキル
等),炭素原子に結合手を有する複素環基(たとえば下
記のもの等で、具体的には3−または4−ピリジル基
等)等が用いられ、これらの基は1ないし3個の置換基
(たとえばメチルチオ,エチルチオ等のC1-4アルキルチ
オ,メトキシ,エトキシ等のC1-4アルコキシ,メチルア
ミノ,ジメチルアミノ等のモノまたはジ−C1-4アルキル
アミノ,メトキシカルボニル,エトキシカルボニル等に
C1-4アルコキシ−カルボニル,メチルスルホニル,エチ
ルスルホニル等のC1-4アルキルスルホニル,フッ素,塩
素,臭素,ヨウ素等のハロゲン,アセチル等のC1-4アシ
ル,ベンゾイル,フェニルスルホニル,ピリジル等)を
有していてもよい。R2で示される窒素原子を介する基と
しては、たとえば上記R1で述べたごときもの等が用いら
れる。R2で示される酸素原子を介する基としては、たと
えばアルコキシ(たとえばメトキシ,エトキシ等のC1-4
アルコキシ),シクロアルコキシ(たとえばシクロヘキ
シルオキシ等のC3-6シクロアルコキシ),アルケニルオ
キシ(たとえばビニルオキシ,アリルオキシ等のC2-4
ルケニルオキシ),シクロアルケニルオキシ(たとえば
シクロヘキセニルオキシ等のC3-6シクロアルケニルオキ
シ),アルキニルオキシ(たとえばエチニルオキシ
等),C6-10アリールオキシ(たとえばフェノキシ
等),複素環オキシ(複素環基としては下記のもの等が
用いられ、たとえばチエニルオキシ),水酸基などが用
いられ、これらは1〜3個の置換基(たとえばフッ素,
塩素,臭素等のハロゲン,フェニル等)を有していても
よい。R2の好ましい例は、炭素,窒素または酸素原子を
介する基であって、たとえばホルミル、(たとえば上記
で述べたC1-4アルキルチオ,C1-4アルコキシ,モノまた
はジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニ
ル,C1-4アルキルスルホニル,フッ素,塩素等のハロゲ
ン,アセチル,ベンゾイル,フェニルスルホニル,ピリ
ジル等が)置換していてもよいC1-4アルキル(特にメチ
ル,エチル等のC1-4アルキル等),置換していてもよい
アミノ(たとえば上記R1で述べたごとき置換していても
よいアミノ等),(たとえば上記のC1-4アルキル,C3-6
シクロアルキル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルケニ
ル,C2-4アルキニル,C6-10アリール,複素環基等が)
置換していてもよい水酸基(特にメトキシ等のC1-4アル
コキシ等)等である。
nは0、1または2を示す。従って、式[I0]、[I]
の−CnH2n−は単結合,−CH2−,−CH2CH2−, を示すが、単結合または−CH2−が繁用される。
A0、Aは置換されていてもよい複素環基(たとえば下記
のもの等、特に下記の置換基(i),(iv),(vii
i),(x vii),(x.Lvi),(xLviii)等の1ないし
3個が置換していてもよい複素環基等が用いられ、具体
的には3−ピリジル,6−クロロ−3−ピリジル,6−メト
キシ−3−ピリジル,6−メチル−3−ピリジル,6−ブロ
モ−3−ピリジル,6−フルオロ−3−ピリジル,2−クロ
ロ−5−チアゾリル,4−ピリジル,2−ピラジニル,2−チ
アゾリル,4−チアゾリル,3−キノリル等)を、またAは
さらに置換されていてもよい環状炭化水素基(たとえば
下記のもの等、特に下記の置換基(x vii)の1または
2個が置換していてもよい環状炭化水素基等が用いら
れ、具体的にはシクロプロピル、シクロヘキシル、フェ
ニル、p−クロロフェニル等)を示す。A0及びAで示さ
れる置換されていてもよい複素環基の好ましい例は、た
とえば3−ピリジル,4−ピリジル,6−クロロ−3−ピリ
ジル,6−ブロモ−3−ピリジル,6−フルオロ−3−ピリ
ジル,2−クロロ−5−チアゾリル等の置換していてもよ
いピリジルまたはチアゾリル等である。Aで示される環
状炭化水素基の好ましい例は、たとえばp−クロロフェ
ニル等のハロゲノフェニル等である。
上記X1、X2、R1、R2、R3、R4、A0、Aの定義におけるアルキ
ル,シクロアルキル,アルケニル,シクロアルケニル,
アルキニル,アリール,アラルキル,複素環基、環状炭
化水素基としてはたとえば下記のもの等を用いることが
でき、これらの基はまた1〜5個の置換基たとえば下記
の(i)〜(Lii)等を有していてもよい。
アルキルとしては、炭素数1〜20のものが好ましく、炭
素数1〜8のものがより好ましい。該アルキルは、直鎖
状のものでもよいし、分枝状のものでもよい。該アルキ
ルの具体例としては、たとえばメチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t
ert−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチ
ル,ノニル,2−エチルヘキシル,デシル,ウンデシル,
ドデシル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル,
ヘキサデシル,オクタデシル,ノナデシル,エイコシル
などが用いられる。
シクロアルキルとしては炭素数3〜6のものが好まし
く、その例としてはたとえばシクロプロピル,シクロブ
チル,シクロペンチル,シクロヘキシルなどが用いられ
る。
アルケニルとしては、炭素数2〜6のものが好ましい。
該アルケニルの具体例としては、たとえば、ビニル,ア
リル(allyl),イソプロペニル、メタリル,1,1−ジメ
チルアリル,2−ブテニル,3−ブテニル,2−ペンテニル,4
−ペンテニル,5−ヘキセニルなどが用いられる。
シクロアルケニルとしては、炭素数3〜6のものが好ま
しく、その具体例としては、たとえば、1−シクロプロ
ペニル,2−シクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−シ
クロブテニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペンテニ
ル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニル,2−シク
ロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,1,3−シクロヘキサ
ジエン−1−イル,1,4−シクロヘキサジエン−1−イ
ル,1,3−シクロペンタジエン−1−イル,2,4−シクロペ
ンタジエン−1−イルなどが用いられる。
アルキニルとしては、炭素数2〜6のものが好ましく、
その具体例としては、たとえば、エチニル,プロパルギ
ル,2−ブチン−1−イル,3−ブチン−1−イル,3−ブチ
ン−2−イル,1−ペンチン−3−イル,3−ペンチン−1
−イル,4−ペンチン−2−イル,3−ヘキシン−1−イル
などが用いられる。
アリールとしては、たとえばフェニル,ナフチルなどが
用いられる。
アラルキルとしては、たとえばベンジル,フェニルエチ
ル,ナフチルメチルなどが用いられる。
複素環基としては、たとえば酸素原子,硫黄原子,窒素
原子などのヘテロ原子を1〜5個含む5〜8員環または
その縮合環などが挙げられ、その具体例としては、たと
えば2−または3−チエニル,2−または3−フリル,2−
または3−ピロリル,2−,3−または4−ピリジル,2−,4
−また5−オキサゾリル,2−,4−または5−チアゾリ
ル,3−,4−または5−ピラゾリル,2−,4−または5−イ
ミダゾリル,3−,4−または5−イソオキサゾリル,3−,4
−または5−イソチアゾリル,3−または5−(1,2,4−
オキサジアゾリル),1,3,4−オキサジアゾリル,3−また
は5−(1,2,4−チアジアゾリル),1,3,4−チアジアゾ
リル,4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル),1,2,5
−チアジアゾリル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリア
ゾリル,1H−または2H−テトラゾリル,N−オキシド−2
−,3−または4−ポリジル,2−,4−または5−ピリミジ
ニル,N−オキシド−2−,4−または5−ピリミジニル,3
−または4−ピリダジニル,ピラジニル,N−オキシド−
3−または4−ピリダジニル,ベンゾフリル,ベンゾチ
アゾリル,ベンゾオキサゾリル,トリアジニル,オキソ
トリアジニル,テトラゾロ[1.5−b]ピリダジニル,
トリアゾロ[4,5−b]ピリダジニル,オキソイミダジ
ニル,ジオキソトリアジニル,ピロリジニル,ピペリジ
ニル,ピラニル,チオピラニル,1,4−オキサジニル,モ
ルホリニル,1,4−チアジニル,1,3−チアジニル,ピペラ
ジニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキノリ
ル,シンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,キノ
キサリニル,インドリジニル,キノリジニル,1,8−ナフ
チリジニル,プリニル,プテリジニル,ジベンゾフラニ
ル,カルバゾリル,アクリジニル,フェナントリジニ
ル,フェナジニル,フェノチアジニル,フェノキサジニ
ルなどが用いられる。
環状炭化水素基としては、たとえばシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3-6
シクロアルキル、1−シクロプロペニル、2−シクロブ
テニル、1−シクロヘキセニル、2−シクロヘキセニ
ル、1,3−シクロヘキサジエン−1−イル等のC3-6シク
ロアルケニル、フェニル、ナフチル等のC6-10アリール
等が用いられる。
(i)C1-4アルキル、たとえばメチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t
ert−ブチルなどが用いられる。
(ii)C3-6シクロアルキル、たとえばシクロプロピル,
シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルなどが
用いられる。
(iii)C6-10アリール、たとえばフェニル,ナフチルな
どが用いられる。
(iv)C1-4アルコキシ、たとえばメトキシ,エトキシ,
プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキシ,tert−ブトキ
シなどが用いられる。
(v)C3-6シクロアルキルオキシ、たとえばシクロプロ
ピルオキシ,シクロペンチルオキシ,シクロヘキシルオ
キシなどが用いられる。
(vi)C6-10アリールオキシ、たとえばフェノキシ,ナ
フチルオキシなどが用いられる。
(vii)C7-12アラルキルオキシ、たとえばベンジルオキ
シ,2−フェネチルオキシ,1−フェネチルオキシなどが用
いられる。
(viii)C1-4アルキルチオ、たとえばメチルチオ,エチ
ルチオ,プロピルチオ,ブチルチオなどが用いられる。
(ix)C3-6シクロアルキルチオ、たとえばシクロプロピ
ルチオ,シクロペンチルチオ,シクロヘキシルチオなど
が用いられる。
(x)C6-10アリールチオ、たとえばフェニルチオ,ナ
フチルチオなどが用いられる。
(xi)C7-12アラルキルチオ、たとえばベンジルチオ,2
−フェネチルチオ,1−フェネチルチオなどが用いられ
る。
(xii)モノC1-4アルキルアミノ、たとえばメチルアミ
ノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,イソプロピルアミ
ノ,ブチルアミノ,イソブチルアミノ,tert−ブチルア
ミノなどが用いられる。
(xiii)ジC1-4アルキルアミノ、たとえばジメチルアミ
ノ,ジエチルアミノ,ジプロピルアミノ,ジブチルアミ
ノ,N−メチル−N−エチルアミノ,N−メチル−N−プロ
ピルアミノ,N−メチル−N−ブチルアミノなどが用いら
れる。
(xiv)C3-6シクロアルキルアミノ、たとえばシクロプ
ロピルアミノ,シクロペンチルアミノ,シクロヘキシル
アミノなどが用いられる。
(xv)C6-10アリールアミノ、たとえばアニリノなどが
用いられる。
(Xvi)C7-12アラルキルアミノ、たとえばベンジルアミ
ノ,2−フェネチルアミノ,1−フェネチルアミノなどが用
いられる。
(xvii)ハロゲン、たとえばフッ素,塩素,臭素,ヨウ
素が用いられる。
(xviii)C1-4アルコキシカルボニル、たとえばメトキ
シカルボニル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボ
ニル,イソプロポキシカルボニル,ブトキシカルボニ
ル,tert−ブトキシカルボニル,イソブトキシカルボニ
ルなどが用いられる。
(xix)C6-10アリールオキシカルボニル、たとえばフェ
ノキシカルボニルなどが用いられる。
(xx)C3-6シクロアルキルオキシカルボニル、たとえば
シクロプロピルオキシカルボニル,シクロペンチルオキ
シカルボニル,シクロヘキシルオキシカルボニルなどが
用いられる。
(xxi)C7-12アラルキルオキシカルボニル、たとえばベ
ンジルオキシカルボニル,1−フェネチルオキシカルボニ
ル,2−フェネチルオキシカルボニルなどが用いられる。
(xxii)C1-5アルカノイル、たとえばホルミル,アセチ
ル,プロピオニル,ブチリル,ピバロイルなどが用いら
れる。
(xxiii)C1-15アルカノイルオキシ、たとえばホルミル
オキシ,アセトキシ,ブチリルオキシ,ピバロイルオキ
シ,ペンタノイルオキシ,ヘキサノイルオキシ,ヘプタ
ノイルオキシ,オクタノイルオキシ,ノナノイルオキ
シ,デカノイルオキシ,ウンデカノイルオキシ,ドデカ
ノイルオキシ,トリデカノイルオキシ,テトラデカノイ
ルオキシ,ペンタデカノイルオキシなどが用いられる。
(xxiv)置換基を有していてもよいカルバモイル、たと
えばカルバモイル,N−メチルカルバモイル,N,N−ジメチ
ルカルバモイル,N−エチルカルバモイル,N,N−ジエチル
カルバモイル,N−フェニルカルバモイル,ピロリジノカ
ルバモイル,ピペリジノカルバモイル,ピペラジノカル
バモイル,モルホリノカルバモイル,N−ベンジルカルバ
モイルなどが用いられる。
(xxv)置換基を有しているカルバモイルオキシ、たと
えばN−メチルカルバモイルオキシ,N,N−ジメチルカル
バモイルオキシ,N−エチルアルバモイルオキシ,N−ベン
ジルカルバモイルオキシ,N,N−ジベンジルカルバモイル
オキシ,N−フェニルカルバモイルオキシなどが用いられ
る。
(xxvi)C1-4アルカノイルアミノ、たとえばホルミルア
ミノ,アセトアミド,プロピオンアミド,ブチリルアミ
ドなどが用いられる。
(xxvii)C6-10アリールカルボニルアミノ、たとえばベ
ンズアミドなどが用いられる。
(xxviii)C1-4アルコキシカルボニルアミノ、たとえば
メトキシカルボニルアミノ,エトキシカルボニルアミ
ノ,ブトキシカルボニルアミノ,tert−ブトキシカルボ
ニルアミノなどが用いられる。
(xxix)C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、た
とえばベンジルオキシカルボニルアミノ,4−メトキシベ
ンジルオキシカルボニルアミノ,4−ニトロベンジルオキ
シカルボニルアミノ,4−クロロベンジルオキシカルボニ
ルアミノなどが用いられる。
(xxx)置換スルホニルアミノ、たとえばメタンスルホ
ニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタンスルホニ
ルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トルエンスルホ
ニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,トリフルオ
ロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタンスルホニル
アミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニルアミノな
どが用いられる。
(xxxi)複素環基、窒素原子,酸素原子,硫黄原子を1
〜5個を含む環状基であって、たとえばピロリジニル,2
−または3−ピロリル,3−,4−または5−ピラゾリル,2
−,4−または5−イミダゾリル,2−または3−フリル,2
−または3−チエニル,2−,4−または5−オキサゾリ
ル,3−,4−または5−イソオキサゾリル,3−,4−または
5−イソチアゾリル,2−,4−または5−チアゾリル,ピ
ペリジニル,2−,3−または4−ピリジル,ピペラジニ
ル,ピリミジニル,ピラニル,テトラヒドロピラニル,
テトラヒドロフリル,インドリル,キノリル,1,3,4−オ
キサジアゾリル,チエノ[2,3−d]ピリジル,1,2,3−
チアジアゾリル,1,3,4−チアジアゾリル,1,2,3−トリア
ゾリル,1,2,4−トリアゾリル,1,3,4−トリアゾリル,テ
トラゾリル,4,5−ジヒドロ−1,3−ジオキソリル,テト
ラゾロ[1,5−b]ピリダジニル,ベンゾチアゾリル,
ベンゾオキサゾリル,ベンゾイミダゾリル,ベンゾチエ
ニルなどが用いられる。
(xxxii)複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミノま
たは複素環カルボニルアミノ、上記の複素環基(xxxi)
がそれぞれ硫黄原子,酸素原子,窒素原子またはカルボ
ニルアミノ基に結合した基が用いられる。
(xxxiii)ジC1-4アルキルホスフィノチオイルアミノ、
たとえばジメチルホスフィノチオイルアミノ,ジエチル
ホスフィノチオイルアミノなどが用いられる。
(xxxiv)アルコキシイミノ、たとえばメトキシイミ
ノ,エトキシイミノ,2−フルオロエトキシイミノ,カル
ボキシメトキシイミノ,1−カルボキシ−1−メチルエト
キシイミノ,2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル
メトキシイミノ,1−(2,2,2−トリクロロエチルオキシ
カルボニル)−1−メチルエトキシイミノ,(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)メトキシイミノ,(1H−イミ
ダゾール−4−イル)メトキシイミノなどが用いられ
る。
(xxxv)C1-4アルキルスルホニルオキシ、たとえばメタ
ンスルホニルオキシ,エタンスルホニルオキシ,ブタン
スルホニルオキシなどが用いられる。
(xxxvi)C6-10アリールスルホニルオキシ、たとえばベ
ンゼンスルホニルオキシ,トルエンスルホニルオキシな
どが用いられる。
(xxxvii)ジ−C6-10アリールホスフィノチオイルアミ
ノ、たとえばジフェニルホスフィノチオイルアミノなど
が用いられる。
(xxxviii)置換基を有してもよいチオカルバモイルチ
オ、たとえばチオカルバモイルチオ,N−メチルチオカル
バモイルチオ,N,N−ジメチルチオカルバモイルチオ,N−
エチルチオカルバモイルチオ,N−ベンジルチオカルバモ
イルチオ,N,N−ジベンジルチオカルバモイルチオ,N−フ
ェニルチオカルバモイルチオなどが用いられる。
(xxxix)シリルオキシ、たとえばトリメチルシリルオ
キシ,t−ブチルジメチルシリルオキシ,t−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ,ジメチルフェニルシリルオキシなど
が用いられる。
(xL)シリル、たとえばトリメチルシリル,t−ブチルジ
メチルシリル,t−ブチルジフェニルシリル,ジメチルフ
ェニルシリルなどが用いられる。
(xLi)C1-4アルキルスルフィニル、たとえばメチルス
ルフィニル,エチルスルフィニル,プロピルスルフィニ
ル,ブチルスルフィニルなどが用いられる。
(xLii)C6-10アリールスルフィニル、たとえばフェニ
ルスルフィニル,ナフチルスルフィニルなどが用いられ
る。
(xLiii)C1-4アルキルスルホニル、たとえばメタンス
ルホニル,エタンスルホニル,ブタンスルホニルなどが
用いられる。
(xLiv)C6-10アリールスルホニル、たとえばベンゼン
スルホニル、トルエンスルホニルなどが用いられる。
(xLv)C1-4アルコキシカルボニルオキシ、たとえばメ
トキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,t
ert−ブトキシカルボニルオキシなどが用いられる。
(xLvi)C1-4ハロアルキル、たとえばトリフルオロメチ
ル,1,1,2,2−テトラフルオロエチル,ジフルオロメチ
ル,モノフルオロメチル,トリクロロメチル,ジクロロ
メチル,モノクロロメチルなどが用いられる。
(xLvii)C1-4ハロアルキルオキシ,C1-4ハロアルキル
チオ,C1-4ハロアルキルスルフィニルまたはC1-4ハロア
ルキルスルホニル、たとえば上記のC1-4ハロアルキル
(xLvi)がそれぞれ酸素原子,硫黄原子,スルフィニル
基またはスルホニル基に結合した基などが用いられる。
(xLviii)シアノ基,ニトロ基,水酸基,カルボキシル
基,スルホン酸基およびホスホン酸基。
(xLix)C1-4アルキルオキシスルホニル、たとえばメト
キシスルホニル,エトキシスルホニル,ブトキシスルホ
ニルなどが用いられる。
(L)C6-10アリールオキシスルホニル、たとえばフェ
ノキシスルホニル,トリルオキシスルホニルなどが用い
られる。
(Li)C7-12アラルキルオキシスルホニル、たとえばベ
ンジルオキシスルホニル,2−フェネチルオキシスルホニ
ル,1−フェネチルオキシスルホニルなどが用いられる。
(Lii)ジ−C1-4アルキルオキシホスホリル、たとえば
ジメトキシホスホリル,ジエトキシホスホリル,ジブト
キシホスホリルなどが用いられる。
式[I0]、[I]で表わされるα−不飽和アミン類また
はその塩の好ましい例は、たとえば式 [式中、R1aはモノ−C1-6アルキルアミノ基、N−C1-6
アルキル−N−ホルミルアミノ基またはアミノ基を、R
2aはC1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を、Aaはク
ロロピリジル基を示す]で表わされるα−不飽和アミン
類またはその塩、 式 [式中、R1bはモノ−C1-6アルキルアミノ基またはN−C
1-6アルキル−N−ホルミルアミノ基を、Aaは前記と同
意義を示す]で表わされるα−不飽和アミン類またはそ
の塩、式 [式中、R1cはジ−C1-6アルキルアミノ基を、R2bは水素
原子、アルミルまたはC1-4アルキル基を、Abはピリジル
またはクロロピリジル基を示す]で表わされるα−不飽
和アミン類またはその塩、式 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表わされるα−
不飽和アミン類またはその塩等である。
上記[Ia]、[Ib]、[Ic]中、R1aおよびR1bで示され
るモノ−C1-6アルキルアミノ基は、たとえばモノメチル
アミノ,モノエチルアミノ,モノ−n−プロピルアミ
ノ,モノ−i−プロピルアミノ,モノ−n−ブチルアミ
ノ,モノ−i−ブチルアミノ,モノ−n−ヘキシルアミ
ノ等であり、好ましくはたとえばモノメチルアミノ,モ
ノエチルアミノ等のモノ−C1-4アルキルアミノ等であ
る。R1a及びR1bで示されるN−C1-6アルキル−N−ホル
ミルアミノ基は、たとえばN−メチル−N−ホルミルア
ミノ,N−エチル−N−ホルミルアミノ,N−n−プロピル
−N−ホルミルアミノ,N−i−プロピル−N−ホルミル
アミノ,N−n−ブチル−N−ホルミルアミノ,N−n−ヘ
キシル−N−ホルミルアミノ等であり、好ましくはたと
えばN−メチル−N−ホルミルアミノ,N−エチル−N−
ホルミルアミノ等のN−C1-4アルキル−N−ホルミルア
ミノ等である。R1cで示されるジ−C1-6アルキルアミノ
基は、たとえばジメチルアミノ,N−エチル−N−メチル
アミノ,ジエチルアミノ,ジ−n−プロピルアミノ,ジ
−i−プロピルアミノ,ジ−n−ブチルアミノ,ジ−i
−ブチルアミノ,ジ−n−ペンチルアミノ,ジ−i−ペ
ンチルアミノ,ジ−n−ヘキシルアミノ等であり、好ま
しくはたとえばジメチルアミノ,N−エチル−N−メチル
アミノ,ジエチルアミノ等のジ−C1-4アルキルアミノ等
である。R2aおよびR2cで示されるC1-4アルキル基は、た
とえば上記R2で述べたもの等であり、好ましくはたとえ
ばメチル、エチル等である。R2aで示されるC1-4アルコ
キシ基は、たとえば上記R2で述べたもの等であり、好ま
しくはメトキシ、エトキシ等である。Aa及びAbで示され
るクロロピリジル基は、たとえば2−クロロ−3−ピリ
ジル、4−クロロ−3−ピリジル、5−クロロ−3−ピ
リジル、6−クロロ−3−ピリジル、3−クロロ−4−
ピリジル等であり、好ましくはたとえば6−クロロ−3
−ピリジル等である。Abで示されるピリジルは、3−ピ
リジル、4−ピリジル等であり、好ましくは3−ピリジ
ルである。
また、式[I0]、[I]のα−不飽和アミン類またはそ
の塩の代表的なものとしては、たとえば式 [式中、X2aは水素原子、C1-4アルコキシカルボニルま
たはC1-4アルキルスルホニルチオカルバモイルを、R2c
は水素原子、C1-3アシル、C1-4アルキル、モノ−または
ジ−C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、C7-9アラルキル、
モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノまたはC1-4アルコ
キシを、Acはハロゲン原子、C1-4アルキルまたはC1-4
ルコキシで置換されていてもよい3−または4−ピリジ
ル、ピラジニルまたは4−または5−チアゾリルを示
し、R3a、R4a及びnは前記と同意義を示す。]で表わさ
れるα−不飽和アミン類またはその塩、 式 [式中、X2aは水素原子、C1-4アルコキシカルボニルま
たはC1-4アルキルスルホニルチオカルバモイルを、R1d
はアミノ、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ、N−
C1-4アルキル−N−C1-3アシルアミノ、C7-9アラルキル
アミノ、ハロゲノチアゾリル−C1-2アルキルアミノまた
はC1-4アルコキシ−C1-2アルキルアミノを、R2cは水素
原子、C1-3アシル、C1-4アルキル、モノ−またはジ−C
1-4アルコキシ−C1-4アルキル、C7-9アラルキル、モノ
−またはジ−C1-4アルキルアミノまたはC1-4アルコキシ
を、nは0、1または2を、Adはハロゲン原子、C1-4
ルキルまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよい3
−または4−ピリジル、ピラジニルまたは5−チアゾリ
ルを示す。]で表わされるα−不飽和アミン類またはそ
の塩、 式 [式中、X2bは水素原子またはC1-2アルキルスルホニル
チオカルバモイルを、R1eはアミノ、モノ−またはジ−C
1-2アルキルアミノまたはN−C1-2アルキル−N−ホル
ミルアミノを、R2dは水素原子、C1-2アルキルまたはC
1-3アシルを、Aeは式 (Halはハロゲン原子を示す)で表わされる基を示
す。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩、 式 [式中、X2cは水素原子またはメチルスルホニルチオカ
ルバモイルを、R1fはアミノ、メチルアミノ、ジメチル
アミノまたはN−メチル−N−ホルミルアミノを、R2d
は水素原子、ホルミルまたはC1-2アルキルを、Aeは式 (Halはハロゲン原子を示す)で表わされる基を示
す。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩、 式 [式中、R1eはアミノ、モノ−またはジ−C1-2アルキル
アミノまたはN−C1-2アルキル−N−ホルミルアミノ
を、R2eはC1-2アルキルまたはホルミルを、Halはハロゲ
ン原子を示す。]で表わされるα−不飽和アミン類また
はその塩等がある。上記式[Ie]〜[Ii]中、X2a,X2b
及びX2cで示される基、R1d、R1eおよびR1fで示される
基、R2c、R2d及びR2eで示される基、Ac、Ad及びAeで示さ
れる基、R3aで示される基、R4aで示される基は、それぞ
れ上記X2、R1、R2、A0及びA、R3、R4で述べたもの等が用い
られる。
一般式[I]で表わされる化合物またはその塩は、類似
公知方法により製造することができる他、例えば下記の
様な方法により製造することもできる。
製法1) または [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびAは前記と同意義を示
し、R5はたとえばメチル,エチル等のC1-4アルキル基ま
たはベンジル等のアラルキル基を示し、Yは水素原子ま
たはナトリウム,カリウム等のアルカリ金属を示す] 製法2) または または [式中、X1,X2,R1,R2,R3,R4,R5,nおよびAは前記と同意
義を示す] 製法3) [式中、Halは前記と同意義を示す] 製法4) [式中、X1,X2,R1,R2,Hal,nおよびAは前記と同意義を
示す] 製法5) [式中、X1,X2,R1,R2,Hal,nおよびAは前記と同意義を
示す] 製法6) [式中、R1,R2,n,AおよびR5は前記と同意義を示し、X3
は電子吸引基を示す] 製法7) [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびAは前記と同意義を示
し、R6は少なくとも1個の水素原子を有する窒素原子を
介する基を示す。] 前記製法1)ないし7)において、化合物[III]、[I
V]、[V]、[VI]、[IX]、[IX′]、[IX″]、
[X]、[XIV]、[XVI]、[XVII]、[XVIII]、[X
IX]、[1−5]、[1−6]等は、下記化合物[I]
で述べる様な塩の形で用いられてもよい。
前記の製法1)においては、一般式[II]で表わされる
化合物と一般式[III]で表わされるアミノ化合物また
はその塩を反応させて一般式[IV]で表わされる化合物
を得、ついでこれに一般式[V]で表わされるアミノ化
合物またはその塩を反応させるか、一般式[II]で表わ
される化合物と一般式[V]で表わされる化合物を反応
させて一般式[VI]で表わされる化合物を得、ついでこ
れに一般式[III]で表わされる化合物を反応させるこ
とによって化合物[I]を製造することができる。
製法1)の実施においては、[II]→[IV],[IV]→
[I],[II]→[VI]および[VI]→[I]の各反応
とも適当な溶媒を使用して行なうことができる。かかる
溶媒としては反応基質,反応試薬および生成物と反応し
て副生成物を与えないものであれば、特に限定されない
が、反応基質および反応試薬の両者を溶解するものが望
ましい。かかる溶媒としては例えばメタノール,エタノ
ール,プロパノール,ブタノール等のアルコール類、ベ
ンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、ジ
エチルエーテル,ジプロピルエーテル,ジブチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類、
アセトニトリル,プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド等の酸アミ
ド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スル
ホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等
のリン酸アミド類、およびこれらの混合溶媒、さらには
これらと水の混合溶媒を挙げることができる。上記各反
応は一般には常圧下に行われるが、特開昭62−138478号
等に記載のように減圧下に行って生成する低沸点のチオ
ールを除くことにより副反応を減少させることも可能で
ある。低沸点の溶媒を用いるときは加圧下に行なうこと
が望ましい。上記各反応で用いられる温度は30〜150℃
であり、好ましくは50〜150℃である。反応時間は反応
温度、反応基質、反応試薬および用いる溶媒によって異
なるが一般に5分〜48時間である。[II]→[IV],
[II]→[VI]の各反応に用いられる試薬[III],
[V]の量としては[II]1モルに対して[III],
[V]はそれぞれ1〜1.2倍モル量を用いることができ
る。過剰の[III],[V]の使用はそれぞれジアミノ
体が副生するので避けることが望ましい。また[II]→
[IV],[II]→[VI]を非常に反応濃度が濃い状態で
行なうとやはりジアミノ体が多く副生することがあるの
で避けることが望ましい。[IV]→[I],[VI]→
[I]の反応で用いられる試薬[V],[III]の量と
しては[IV],[VI]1モルに対しそれぞれ通常1〜1.
5倍モル量で充分であるが、過剰に用いても[II]→[I
V],[II]→[VI]のように副生成物が生成しない場
合もある。また上記各反応を促進し、副反応を抑える目
的で塩基共存させることもできる。かかる場合の塩基と
してはトリエチルアミン,N−メチルモルホリン,ピリジ
ン,1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン,1,
5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン等の有機塩
基、炭酸カリウム,炭酸水素カリウム,炭酸ナトリウ
ム,炭酸水素ナトリウム,炭酸リチウム,炭酸水素リチ
ウム等の無機塩基を用いることができる。また試薬[II
I],[V]のアルカリ金属塩を用いる場合はナトリウ
ム塩,リチウム塩,カリウム塩等を用いることができ
る。化合物[IV],[VI]は公知の手段たとえば濃縮,
減圧濃縮,液性変換,転溶,溶媒抽出,蒸留,結晶化,
再結晶,クロマトグラフィー等により分離,精製後ある
いは反応混合物のまま次の反応の原料に供されてもよ
い。
なお製法1)における原料である一般式[II]の化合物
は、例えばケミッシュ ベリヒテ(Chem.Ber.),100,5
91(1967);アクタ ケミカ スカンジナビア(Acta.C
hem.Scand.),22,1107(1968);シンセシス(Synthes
is),1986,967;ケミッシュ ベリヒテ(Chem.Ber.),
95,2861(1962);テトラヘドロン(Tetrahedron),3
0,2413(1974);シンセンス(Synthensis),1984,797
等に記載の方法あるいはそれに準じた方法によって合成
することができる。また、化合物[III]は、たとえば
“オルガニック ファン クショナル ブループ プレ
パレーションズ(organic Functional Group Preparati
ons)"Academic Press vol 1,Chapter 13(1968)及びv
ol 3,Chapter 10(1972)等に記載の方法あるいはそれ
に準じた方法により合成でき、化合物[V]は、たとえ
ば“サーベイ オブ オルガニック シンセンス(Surv
ey of Organic Syntheses",Wiley−Inter−science(19
70),Chapter 8等に記載の方法あるいはそれに準じた方
法により合成できる。
前記の製法2)においては、(1)一般式[III]Y=H
表わされるアミノ化合物またはそのアルカリ金属(たと
えばNa,K等の)塩と一般式[VII]で表われるイソチオ
シアン酸エステルとを反応させ、一般式[VIII]で表わ
れるチオ尿素類を得、ついでこれに式R5I(R5は前記と
同意義を示す)で表わされる化合物(たとえばヨウ化メ
チル等)を反応させることによって一般式[IX]で表わ
れるイソチオ尿素類を得、ついでこれに一般式[X]で
表われる活性メチレン化合物を反応させるか、または
(2)アミノ化合物[III]Y=Hまたはそのアルカリ金属
塩とイソチオシアン酸エステル[VII′]とを反応さ
せ、得られるチオ尿素類[VIII′]と式R5I(R5は前記
と同意義を示す)で表わされる化合物(たとえばヨウ化
メチル等)を反応させ、得られるイソチオ尿素類[I
X′]と活性メチレン化合物[X]とを反応させるか、
または(3)アミノ化合物[V]Y=Hまたはそのアルカ
リ金属塩とイソチオシアン酸エステル[VII″]とを反
応させ、得られるチオ尿素類[VIII″]と式R5I(R5
前記と同意義を示す)で表わされる化合物(たとえばヨ
ウ化メチル等)とを反応させ、得られるイソチオ尿素類
[IX″]と活性メチレン化合物[X]とを反応させるこ
とによって化合物[I]を製造することができる。
製法2)の実施において、[III]Y=H→[VIII]、[II
I]Y=H→[VIII′]および[V]Y=H→[VIII″]そし
て[VIII]→[IX]、[VIII′]→[IX′]および[VI
II″]→[IX″]の各反応は文献記載の公知の方法ある
いはそれに準ずる方法で実施することができ、かかる文
献としてはたとえば日本化学会編“新実験化学講座",第
14巻第III号,丸善株式会社(昭和53年発光),第7・2
1章;“オルガニック ファンクショナル グループ
プレパレーションズ(Organic Functional Group Prepa
rations)",vol 2,Academic Press(1971),Chapter 6,
7およびその第2版(1986)等を挙げることができる。
[III]Y=H→[VIII]、[III]Y=H→[VIII′]および
[V]Y=H→[VIII″]の各反応は適当な溶媒を使用し
て行なうことができる。かかる溶媒としては反応基質お
よび反応試薬に反応しないものであれば特に限定されな
いが、反応基質および反応試薬の両者を溶解するものが
望ましく、例えば、ベンゼン,トルエン,キシレン等の
芳香族炭化水素類、ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,石
油エーテル,リグロイン,石油ベンジン等脂肪族炭化水
素類、ジエチルエーテル,ジプロピルエーテル,ジブチ
ルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエー
テル類、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド
等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシ
ド類、スルホラン等のスルホン類、ヘキサメチルホスホ
ルアミド等のリン酸アミド類、クロロホルム,ジクロル
メタン,四塩化炭素,1,2−ジクロルエタン等のハロゲン
化炭化水素類、およびこれらの混合溶媒を挙げることが
できる。反応に用いられる温度は−30〜200℃であり、
好ましくは0〜150℃である。反応時間は反応温度,反
応基質,反応試薬,反応濃度および用いる溶媒によって
異なるが一般に1分〜24時間である。反応に用いられる
化合物[VII]、[VII′]そして[VII″]の量はそれ
ぞれ[III]Y=H,[III]Y=Hそして[V]Y=H1モルに
対して0.5〜2倍モル量を用いることができ、好ましく
は0.8〜1.2倍モル量である。得られる[VIII]、[VII
I′]そして[VIII″]は上記公知手段により単離後あ
るいは反応混合物のまま次の反応原料に供することがで
きる。
[VIII]→[IX]、[VIII′]→[IX′]および[VII
I″]→[IX″]の各反応においても溶媒を用いて行な
うことができる。溶媒としてはたとえば[III]Y=H
[VIII]、[III]Y=H→[VIII′]および[V]Y=H
[VIII″]の反応に用い得る溶媒のほか、メタノール,
エタノール,プロパノール,ブタノール等のアルコール
類、アセトン,メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸
メチル,酢酸エチル,酢酸ブチル,ギ酸メチル,ギ酸エ
エチル,プロピオン酸エチル等のエステル類等を挙げる
ことができる。また式R5I(R5は前記と同意義を示す)
で表わされる化合物を溶媒として用いてもよい。反応を
促進させ、副生成物を少なくする目的で、塩基を共存さ
せるあるいは反応前後に作用させることにより好効果が
得られる場合もある。かかる場合の塩基としては水素化
ナトリウム、ナトリウム、たとえばナトリウムエチラー
ト,ナトリウムメチラート,カリウムtert−ブトキシド
等のアルコラート、たとえばトリエチルアミン,ジイソ
プロピルエチルアミン,ピリジン,N,N−ジメチルアニリ
ン等の有機塩基、炭酸カリウム等の無機塩基を用いるこ
とができる。用いる塩基の量は[VIII]、[VIII′]お
よび[VIII″]1モルに対して0.8〜1.2倍モル量が望ま
しい。反応系中に塩基を共存させない場合[IX]、[I
X′]および[IX″]はヨウ化水素塩として生成してく
るので、[IX]、[IX′]および[IX″]を得るにはヨ
ウ化水素を中和する必要がある。このような中和の目的
で用いられる塩基としては、たとえば炭酸ナトリウム,
炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウム,炭酸カリウ
ム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等水溶性の無機
塩基等が望ましい。反応に用いられる温度は0〜100℃
であり、好ましくは20〜80℃である。反応時間は一般に
は0.1〜24時間である。反応に用いられる式R5I(R5は前
記と同意義を示す)で表わされる化合物の量は[VII
I]、[VIII′]および[VIII″]1モルに対して1倍
モル量以上であり、多量に用いて溶媒として用いてもよ
い。得られる[IX]、[IX′]および[IX″]は上記の
公知手段で単離後あるいは反応混合物のまま次の反応の
原料として供してもよい。
[IX]→[I−1]、[IX′]→[I−2]および[I
X″]→[I−3]の各反応は例えばテトラヘドロン(T
etrahedron),37,1453(1981),インデアン ジャー
ナル オブ ケミストリー(Indian Journal of Chemis
try),15B,297(1977)等に記載の方法に準じた方法で
行なうことができる。反応は活性メチレン化合物[X]
を溶媒として過剰用いて行ってもよいし、他の溶媒を用
いても行うことができる。かかる溶媒としてはベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチ
ルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジメチルスル
ホキシド,スルホラン,ヘキサメチルホスホルアミド等
の非プロトン性の極性溶媒、テトラヒドロフラン,ジオ
キサン等のエーテル類を用いることができる。特に非プ
ロトン性の極性溶媒を用いるとき、減圧下に反応を行な
い生成するメチルメルカプタンを系中より除くことによ
り、副生成物を抑え反応の収率を向上することができる
ことがある。また反応は触媒の存在下で行なうことがで
き、かかる場合の触媒として塩化亜鉛,臭化亜鉛,ヨウ
化亜鉛,塩化第2銅等を用いることができる。反応に用
いられる温度は30〜200℃であり、好ましくは50〜150℃
である。反応時間は一般には0.1〜48時間である。反応
に用いられる活性メチレン化合物[X]の量は[IX]、
[IX′]および[IX″]1モルに対して1〜5倍モル量
であり、[X]が低沸点の場合は溶媒量用いてもよい。
原料の化合物[VII]、[VII′]および[VII″]は、
たとえば“オルガニック ファンクショナル グループ
プレパレーションズ(Organic Functional Group Pre
parations)",vol 1,Academic Press(1968),Chapter
12等に記載の方法あるいはそれに準じた方法により合成
することができ、化合物[X]は、たとえば“フォーメ
ーション オーブ シーシー ボンズ(Formation of C
−C Bonds)"vol 1,Georg Thieme Publishers Stuttgar
t(1973)等に記載の方法あるいはそれに準じた方法に
より合成することができる。
前記の製法3)においては、化合物[XI]あるいは化合
物[XII]と一般式[III]で表わされるアミノ化合物ま
たはその塩(たとえばナトリウム,カリウム等のアルカ
リ金属との塩)を反応させ、ついで一般式[V]で表わ
されるアミノ化合物またはその塩(アルカリ金属塩)を
反応させるか、化合物[XI]あるいは化合物[XII]と
一般式[V]で表わされるアミノ化合物またはその塩を
反応させ、ついで一般式[III]で表わされるアミノ化
合物またはその塩を反応させることによって化合物
[I]を製造することができる。
製法3)においては、製法1)の反応と同様にして行う
ことができ、製法1)で述べた反応条件と同様の反応条
件が用いられることができる。ただし化合物[XI],
[XII]は化合物[II]にくらべて一般に反応性に富む
ので、製法1)より緩和な条件下で反応を行なうことが
望ましい。
なお化合物[XI],[XII]は、例えばケミカル アブ
ストラクツ(Chemical Abstrasts),44,1011f,ジャー
ナル オブ オルガニック ケミストリー(Journal of
Organic Chemistry),25,1312(1960)等に記載の方
法あるいはそれに準じた方法で製造することができる。
前記製法4)においては、一般式[XIII]で表わされる
酸アミド化合物または一般式[XV]で表わされる酸アミ
ド化合物をハロゲン化剤と反応させて一般式[XIV]ま
たは一般式[XVI]で表わされるハロゲン化物を得、つ
いでこれらにそれぞれ一般式[V]で表わされるアミノ
化合物またはその塩または一般式[III]で表わされる
アミノ化合物またはその塩を反応させることによって化
合物[I]を製造することができる。
[XIII]→[XIV]の反応および[XV]→[XVI]の反応
は溶媒の存在下で行なうのが望ましく、かかる溶媒とし
てたとえばジクロロメタン,クロロホルム,四塩化炭
素,1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ジエ
チルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエ
ーテル類、アセトニトリル,プロピオニトリル等のニト
リル類等を用いることができる。反応は非水条件下に行
なうのが望ましい。ハロゲン化剤としてはたとえば五塩
化リン,オキシ塩化リン,三塩化リン,塩化チオニル,
オキサリルクロリド等を用いることができ、その使用量
は[XIII]または[XV]1モルに対して1〜10倍モル量
好ましくは1〜5倍モル量である。また、生成する塩化
水素を捕捉するために塩基を共存させることが望まし
く、かかる塩基としてはたとえばピリジン,トリエチル
アミン,ジイソプロピルエチルアミン,N−メチルモルホ
リン,N,N−ジメチルアニリン,N,N−ジエチルアミン等の
有機塩基等を用いることができる。反応に用いられる温
度は−80〜100℃であり、好ましくは−50〜50℃であ
る。反応時間は反応基質、用いる塩基、用いる溶媒、反
応濃度および反応温度によって異なるが一般に0.1〜24
時間である。生成した[XIV]および[XVI]は上記公知
の手段で単離、精製後あるいは単離、精製することなく
反応混合物のまま次の反応の原料に用いることができ
る。
[XIV]→[I]の反応および[XVI]→[I]の反応は
たとえば前述した[XIII]→[XIV],[XV]→[XVI]
の反応の溶媒と同様の溶媒を用いて行なうことができ、
非水条件下に行なうのが望ましい。用いられる[V]ま
たはその塩および[III]またはその塩の量としては[X
IV]または[XVI]1モルに対して1〜10倍モル量であ
り、好ましくは1〜5倍モル量である。また生成する塩
化水素を捕捉するために過剰の[V]またはその塩また
は[III]またはその塩を用いてもよいが、使用量を減
少させる目的で他の塩基を共存させることが望ましい。
かかる塩基としてはたとえば[XIII]→[XIV],[X
V]→[XVI]の反応で述べた塩基等を用いることができ
る。反応の温度は−80〜100℃であり、好ましくは−50
〜50℃である。反応時間は一般に0.1〜24時間である。
原料の化合物[XIII],[XV]は、たとえば“フォーメ
ーション オブ シーシー ボンズ(Formation of C−
C Bonds)"vol 1,Georg Thieme Publishers Stuttgart
(1973)及び日本化学会編“新実験化学講座",第14巻第
II号,丸善株式会社(昭和52年発行),第5・7章等に
記載の方法あるいはそれに準じた方法で合成できる。
前記の製法5)においては、一般式[XVII]で表わされ
る化合物と一般式[XVIII]て表わされるハロゲン化物
とを反応させることによって化合物[I]を製造するこ
とができる。
製法5)の実施においては適当な溶媒を使用して行なう
のが望ましく、かかる溶媒としてたとえばジメチルホル
ムアミド,ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメ
チルスルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン等の
スルホン類、ヘキサメチルホスホルアミド等のリン酸ア
ミド類、テトラヒドロフラン,ジオキサン,1,2−ジメト
キシエタン,ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類およびこれらの混合溶媒を用いることがで
きる。本反応は塩基の存在下に行なうのが望ましく、か
かる塩基としてたとえば水素化ナトリウム,水素化カリ
ウム,水素化リチウム,水素化カルシウム,n−ブチルリ
チウム,リチウムジイソプロピルアミド,ナトリウムア
ミド等を用いることができ、化合物[XVII]を上記の塩
基との塩とした後で反応させることが好ましい。用いる
塩基の量としては[XVII]1モルに対して1〜1.5倍モ
ル量が好ましい。反応は非水系で行なうのが望ましく、
窒素あるいはアルゴン雰囲気下で行なってもよい。[XV
III]の使用量は[XVII]1モルに対して1〜2倍モル
量であり、好ましくは1〜1.5倍モル量である。反応の
温度は−70〜150℃であり、好ましくは−50°〜100℃で
ある。反応時間は一般的には0.1〜48時間である。
なお化合物[XVII]は、たとえば製法1〜4)で、化合
物[III]に代えて一般式R2NH2[式中、R2は前記と同意
義を示す]で表わされる化合物を用いること等により容
易に製造することができる。また、化合物[XVIII]
は、たとえば“アルガニック ファンクショナル ブル
ープ プレパレーションズ(Organic Functional Group
Preparations)",vol 1,Academic Press(1968),Chap
ter 6等に記載の方法あるいはそれに準じた方法で合成
することができる。
前記の製法6)においては、一般式[XIX]で表わされ
る化合物[I]に包含される化合物を加水分解反応、つ
いで脱炭酸反応を行なうことにより、化合物[I]に包
含される一般式[I−4]で表わされる化合物を製造す
ることができる。
加水分解反応は、自体公知の通常のエステル加水分解反
応と同様条件下で行なうことができる。
即ち、一般に水,アルコール類(例、メタノール,エタ
ノール,プロパノール,ブタノール,ジエチレングリコ
ール,2−メトキシエタノールなど),ケトン類(例、ア
セトンなど),エーテル類(例、テトラヒドロフラン,
ジオキサン,ジメトキシエタンなど),アミド類(例、
ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ヘキサ
メチルホスホロトリアミドなど),スルホキシド類
(例、ジメチルスルホキシドなど),スルホン類(例、
スルホラン),カルボン酸類(例、ギ酸,酢酸など)な
どの溶媒(単独あるいは混合溶媒)中、酸(例、塩酸,
臭化水素酸,硫酸などの鉱酸,パラトルエンスルホン酸
などの有機酸,強酸性イオン交換樹脂など)あるいは塩
基(例、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸カリ
ウム,炭酸水素ナトリウム,水酸化バリウム,水酸化カ
ルシウム,ナトリウムメトキシド,アンモニアなど)を
用いて行なうことができるが塩基による加水分解が好ま
しい。塩基の量は[XIX]1モルに対して約1〜10倍モ
ル、好ましくは1.2〜4倍モル程度を用いるのがよい。
反応温度および時間は一般にそれぞれ約−20℃ないし20
0℃、好ましくは約−5℃〜120℃および約0.1ないし48
時間好ましくは約0.1〜24時間である。
つづく脱炭酸反応は上記加水分解反応と同時に進行する
ことが多く、通常は特に操作を必要としないが、要すれ
ば上記加水分解で用いられる溶媒中で加熱して行なうこ
とができる。反応温度および時間は、一般には、それぞ
れ0〜200℃、好ましくは30〜150℃および0.1〜48時
間、好ましくは0.1〜24時間である。
前記の製法7)においては、化合物[I]に包含される
一般式[I−5]で表わされる化合物または一般式[I
−6]で表わされる化合物をアルキル化,アシル化,ア
ルコキシカルボニル化,スルホニル化またはホスホリル
化することによって化合物[I]を製造することができ
る。
すなわち、アルキル化反応は塩化アルキル,臭化アルキ
ル,ヨウ化アルキル,ジアルキル硫酸などのアルキル化
剤を用い、[I−5],[I−6]中のアミノ基をアル
キル化することにより行なわれる。アルキル化剤の量は
原料に対し約1〜3当量用いられることが多い。該アル
キル化反応は前に述べた製法5)と同様の条件下で行な
うことができる。
アシル化反応,アスルホニル化反応,ホスホリル化反応
あるいはアルコキシカルボニル化反応は、自体公知の方
法あるいはそれに準じた方法により行なうことができ
る。
該アシル化反応に用いられるアシル化剤としてはたとえ
ばR1またはR2で表わされる基を含むアシルハライド,酸
無水物などが用いられる。該スルホン化反応に用いられ
るスルホニル化剤としては、たとえばR1またはR2で表わ
される基を含むスルホニルハライド,スルホン酸無水物
などが挙げられる。該アルコキシカルボニル化反応に用
いられるアルコキシカルボニル化剤としては、たとえば
R1またはR2で表わされる基を含むアルコキシカルボニル
ハライド、炭酸エステルなどが用いられる。上記反応剤
のハライドにおけるハロゲンとしては、臭素、塩素が特
に好ましい。用いられる試薬の量としては、原料に対し
当モル以上、好ましくは約1〜5モル当量である。な
お、上記アシル化反応においてアシル化剤として酸無水
物を用いる場合のその使用量は、過剰量でもよい。これ
らの反応に用いられる溶媒としては、化合物[I−5]
あるいは化合物[I−6]と各反応試薬を溶解するもの
であればよいが、好ましくはジクロロメタン,クロロホ
ルム,ジクロロエタン,テトラヒドロフラン,ジオキサ
ン,N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトア
ミド,ジメチルスルホキシド,ヘキサメチルホスホリロ
トリアミド,ピリジンなどが用いられる。反応温度は約
−50℃ないし150℃であり、反応時間は約0.1〜48時間で
ある。また本反応系中にトリエチルアミン,ジメチルア
ミノピリジン,ピリジン,N,N−ジメチルアニリン,N,N−
ジエチルアニリン等のアミン類および水素化ナトリウ
ム,水素化カリウム,ナトリウムアミド,n−ブチルリチ
ウム,リチウムジイソプロピルアミド等を共存させるこ
とによって、反応時間を短縮し、副反応を抑制して収率
を向上することができる。
かくして得られる目的物[I]またはその塩は、公知の
手段たとえば濃縮,減圧濃縮,蒸留,分留,液性変換,
転溶,溶媒抽出,結晶化,再結晶,クロマトグラフィー
等により単離、精製することができる。
化合物[I]が遊離形で得られた場合にこれを常套手段
を用いて塩を形成させてもよく、また、塩として得られ
たものを常套手段を用いて遊離形としてもよい。化合物
[I]は、X1,X2,R1,R2およびA部分にカルボキシル
基,スルホ基,ホスホノ基などの酸性基を有している場
合、塩基との塩を形成させてもよく、該塩基としてはた
とえばナトリウム,カリウム,リチウム,カルシウム,
マグネシウム,アンモニアなどの無機塩基,たとえばピ
リジン,コリジン,トリエチルアミン,トリエタノール
アミンなどの有機塩基などが用いられる。またX1,X2,
R1,R2およびA部分にアミノ基,置換アミノ基などの塩
基性基を有している場合は酸付加塩を形成していてもよ
く、かかる酸付加塩としては塩酸塩,臭化水素酸塩、ヨ
ウ化水素酸塩,硝酸塩,硫酸塩,リン酸塩,酢酸塩,安
息香酸塩,マレイン酸塩,フマル酸塩,コハク酸塩,酒
石酸塩,クエン酸塩,シュウ酸塩,グリオキシル酸塩,
アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩,メタンジスル
ホン酸塩,1,2−エタンジスルホン酸塩,ベンゼンスルホ
ン酸塩などが用いられる。
また化合物[I]は分子内塩を形成する場合もあり、そ
の場合も本発明に含まれる。
化合物[I]、その立体異性体および互変異性体(たと
えば化合物[I]が式 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表わされる化合
物である時は、式 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表わされるその
互変異性体も化合物[I]の範囲に含まれる)はそれぞ
れ単独で、あるいは混合物のいずれの状態でも殺虫、殺
ダニ剤として使用することができる。
化合物[I]およびその塩は、衛生害虫、動植物寄生昆
虫,ダニ類の防除に有効であって、害虫の寄生する動植
物に直接散布するなど、昆虫に直接接触させることによ
って強い殺虫作用を示すが、より特徴のある性質として
は、薬剤を根,葉,茎等から植物に一旦吸収させた後、
この植物を害虫が吸汁,咀嚼あるいはこれに接触するこ
とによっても強い殺虫作用を示す点にある。このような
性質は吸汁性,咬食性の昆虫あるいはダニ類を駆除する
ために有利である。又、本発明の化合物は植物に対する
薬害も少なく、かつ魚類に対する毒性も低いなど、農薬
用害虫防除剤として安全でかつ有利な性質を併せ持って
いる。
化合物[I]またはその塩ならびにそれを含有する製剤
は、更に具体的には、たとえばナガメ (Eurydema rugosum),イネクロカメムシ (Scotinophara lurida),ホソヘリカメムシ (Riptortus clavatus),ナシグンバイ (Stephanitis nashi),ヒメトビウンカ (Laodelphax striatellus),トビイロウンカ (Nilaparvata lugens),ツマグロヨコバイ (Nephotettix cincticeps),ヤノネカイガラムシ (Unaspis yanonensis),ダイズアブラムシ (Aphis glycines),ニセダイコンアブラムシ (Lipaphis erysimi),ダイコンアムラムシ (Brevicoryne brassicae)、ワタアブラムシ (Aphis gossypii),セジロウンカ(Sogattela furcif
era),ミナミアオカメムシ(Nezara viridula),オン
シツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum),モモ
アカアブラムシ(Myzus persicae),クワコナカイガラ
ムシ(Pseudococcus comstocki),リンゴアブラムシ
(Aphis promi),アオカメムシ(Nezara spp.),トコ
ジラミ(Cimex lectularius),キジラミ(Psylla sp
p.)等の半翅目害虫、たとえばハスモンヨウトウ (Spodoptera litura),コナガ(Plutella xylostell
a),モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora),ニ
カメイガ(Chilo suppressalis),タマナギンウワバ
(Plusia nigrisigna),タバコガ(Halicoverpa assul
ta),アワヨトウ (Leucania separata),ヨトウガ(Mamestra brassica
e),コカクモンハマキ(Adoxophyes orana),ワタノ
メイガ(Notarcha derogata),コブノメイガ(Cnaphal
ocrocis medinalis),ジャガイモガ(Phthorimaea ope
rculella)等の鱗翅目害虫、たとえばニジュウヤホシテ
ントウムシ(Epilachna vigintioctopunctata),ウリ
ハムシ(Aulacophora femoralis),キスジノミハムシ
(Phyllotreta striotata),イネドロオイムシ(Oulem
a oryzae),イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)
等の鞘翅目害虫、たとえばイエバエ(Musca domestic
a),アカイエカ(Culex pipiens pallens),ウシアブ
(Tabanus trigonus),タマネギバエ(Hylemyia antiq
ua),タネバエ(Hylemyia platura)等の双翅目害虫、
たとえばトノサマバッタ(Locusta migratoria),ケラ
(Gryllotalpa africana)等の直翅目害虫、たとえばチ
ャバネゴキブリ(Blattella germanica),クロゴキブ
リ(Periplaneta fuliginosa)等のゴキブリ目害虫、た
とえばナミハダニ(Tetranychus urticae),ミカンハ
ダニ(Panonychus citri),カンザワハダニ(Tetranyc
hus kanzawai),ニセナミハダニ(Tetranychus cinnab
arinus),リンゴハダニ(Panenychus ulmi),ミカン
サビダニ(Aculops pelekassi)等のハダニ類、たとえ
ばイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)
等の線虫などの防除に特に有効である。
化合物[I]またはその塩を殺虫、殺ダニ剤として使用
するにあたっては、一般の農薬のとり得る形態、即ち、
化合物[I]またはその塩の1種又は2種以上を使用目
的によって適当な液体の担体に溶解するか分散させ、ま
た適当な固体担体と混合するか吸着させ、乳剤,油剤,
水和剤,粉剤,粒剤,錠剤,噴霧剤,軟膏などの剤型と
して使用する。これらの薬剤は必要ならばたとえば乳化
剤,懸濁剤,展着剤,浸透剤,湿潤剤,粘漿剤,安定剤
などを添加してもよく、自体公知の方法で調製すること
ができる。
本発明の殺虫、殺ダニ剤中の有効成分(化合物[I]ま
たはその塩)の含有割合は使用目的によって異なるが、
乳剤,水和剤などは10〜90重量%程度が適当であり、油
剤,粉剤などとしては0.1%〜10重量%程度が適当であ
り、粒剤としては1%〜20重量%程度が適当できるが、
使用目的によっては、これらの濃度を適宜変更してもよ
い。乳剤,水和剤などは使用に際して、水などで適宜希
釈増量(たとえば100〜100000倍)して散布する。
使用する液体担体(溶剤)としては、例えば水、アルコ
ール類(たとえば、メチルアルコール,エチルアルコー
ル,n−プロピルアルコール,イソプロピルアルコール,
エチレングリコールなど)、ケトン類(たとえば、アセ
トン,メチルエチルケトンなど)、エーテル類(たとえ
ば、ジオキサン,テトラヒドロフラン,エチレングリコ
ールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルなど)、脂肪族炭化水素類(たとえば、ケロシン、灯
油,燃料油,機械油など)、芳香族炭化水素類(たとえ
ば、ベンゼン,トルエン,キシレン,ソルベントナフ
サ,メチルナフタレンなど),ハロゲン化炭化水素類
(たとえば、メチレンクロリド,クロロホルム,四塩化
炭素など),酸アミド類(たとえば、ジメチルホルムア
ミド,ジメチルアセトアミドなど)、エステル類(たと
えば、酢酸エチルエステル,酢酸ブチルエステル,脂肪
酸グリセリンエステルなど)、ニトリル類(たとえば、
アセトニトリル,プロピオニトリルなど)などの溶媒が
適当であり、これらに1種または2種以上を適当な割合
で混合して使用する。
固体担体(希釈・増量剤)としては、動植物粉末(たと
えば、大豆粉,タバコ粉,小麦粉,木粉など)、鉱物性
粉末(たとえば、カオリン,ベントナイト,酸性白土な
どのクレイ類、滑石粉,ロウ石粉などのタルク類、硅藻
土,雲母粉などのシリカ類など)、アルミナ、硫黄粉
末、活性炭などが用いられ、これらは1種又は2種以上
を適当な割合で混合して使用する。
また、軟膏基剤としては、たとえばポリエチレングリコ
ール,ペクチン,たとえばモノステアリン酸グリセリン
エステル等の高級脂肪酸の多価アルコールエステル,た
とえばメチルセルロース等のセルローズ誘導体,アルギ
ン酸ナトリウム,ベントナイト,高級アルコール,たと
えばグリセリン等の多価アルコール,ワセリン,白色ワ
セリン,流動パラフィン,豚脂,各種植物油,ラノリ
ン,脱水ラノリン,硬化油,樹脂類等の1種または2種
以上、あるいはこれらに下記に示す各種界面活性剤を添
加したもの等が使用される。
乳化剤,展着剤,浸透剤,分散剤などとして使用される
界面活性剤としては、必要に応じて石けん類,ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル類[例、ノイゲ
ン,イー・エー142(E・A142) 第一工業製薬(株)
製:ノナール ,東邦化学(株)製],アルキル硫酸塩
類[例、エマール10 ,エマール40 ,(株)花王
製],アルキルスルホン酸塩類[例、ネオゲン ,ネオ
ゲンT ,第一工業製薬(株)製:ネオペレックス
(株)花王製],ポリエチレングリコールエーテル類
[例、ノニポール85 ,ノニポール100 ,ノニポール1
60 ,三洋化成(株)製],多価アルコールエステル類
[例、トウイーン20 ,トウイーン80 ,(株)花王
製]などの非イオン系及びアニオン系界面活性剤が用い
られる。
又、本発明化合物と例えば他種の殺虫剤(ピレスリン系
殺虫剤,有機リン系殺虫剤,カルバメート系殺虫剤,天
然殺虫剤など),殺ダニ剤、殺線虫剤,除草剤,植物ホ
ルモン剤,植物発育調節物質,殺菌剤(たとえば銅系殺
菌剤,有機塩素系殺菌剤,有機硫黄系殺菌剤,フェノー
ル系殺菌剤など),共力剤,誘引剤,忌避剤,色素,肥
料などを配合し、混合使用することも可能である。
かくして得られる本発明の殺虫、殺ダニ剤は、毒性が極
めて少なく安全で、優れた農薬である。そして、本発明
の殺虫、殺ダニ剤は、従来の殺虫、殺ダニ剤と同様の方
法で用いることができ、その結果従来品に比べて優れた
効果を発揮することができる。たとえば、本発明の殺
虫、殺ダニ剤は、対象の害虫に対してたとえば育苗箱処
理,作物の茎葉散布,虫体散布,水田の水中施用あるい
は土壌処理などにより使用することができる。そして、
その施用量は、施用時期,施用場所,施用方法等々に応
じて広範囲に変えることができるが、一般的にはヘクタ
ール当り有効成分(化合物[I]またはその塩)が0.3g
〜3000g好ましくは50g〜1000gとなるように施用するこ
とが望ましい。また、本発明の殺虫、殺ダニ剤が水和剤
である場合には、有効成分の最終濃度が0.1〜1000ppm好
ましくは10〜500ppmの範囲となるように希釈して使用す
ればよい。
作用 化合物[I]は、優れた殺虫、殺ダニ作用を有してお
り、このことは次の試験例からも明らかである。
試験例1 トビイロウンカに対する効果 育苗箱で育てた2葉期イネ苗の茎葉に下記実施例で得ら
れた化合物[I](化合物No.で表示)を用いて下記の
実施例112と同様にして製造した乳剤を水で希釈して500
ppm濃度とし、スプレーガンで薬液10ml/ペーパーポット
を散布した。試験管の底に水を入れ、ここに処理イネ苗
を入れた後、トビイロウンカ3令幼虫10頭を放ち、アル
ミ栓をした。この試験管を25℃の恒温室に収容し、放虫
7日後に死亡虫を数えた。死虫率は次示より計算し、結
果を表1に示した。
表1の結果より、化合物[I]がトビイロウンカに対し
て優れた殺虫効果を有していることがわかる。
実施例 次に、参考例,実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるべき
ものではない。
参考例,実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶
出はTLC(Thin Layer Chromatography,薄層クロマトグ
ラフィー)による観察下に行なわれた。TLC観察におい
ては、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製のキーゼ
ルゲル60F254(Art.5715)を、展開溶媒としてはカラム
クロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒
を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカ
ゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70〜230メ
ッシュ,Art.7734)を用いた。NMRスペクトルはプロトン
NMRを示し、内部または外部基準としてテトラメチルシ
ランを用いて、特に記載のない限りVARIANEM390(90MH
z)型スペクトロメーターで400MHzと記載のある場合
は、JEOLGX−400(400MHz)で測定し、全δ値をppmで示
した。展開溶媒として混合溶媒を用いる場合( )内に
示した数値は各溶媒の容量混合比である。
尚、実施例,参考例で用いる略号は、次のような意義を
有する。
Me:メチル基,nPr:n−プロピル基,iPr:イソプロピル基,E
t:エチル基,Ac:アセチル基,s:シングレット,br:ブロー
ド(幅広い),d:ダブレット,t:トリプレット,q:クワル
テット,m:マルチプレット,dd:ダブレットダブレット,t
t:トリプレットトリプレット,dt:ダブレットトリプレッ
ト,td:トリプレットダブレット,ddd:ダブレットダブレ
ットダブレット,s+s:2本のシングレット,J:カップリン
グ定数,Hz:ヘルツ,CDC13:重クロロホルム,D2O:重
水,DMSO−d6:重DMSO(ジメチルスルホキサイド),
%:重量% また室温とあるのは約15〜25℃を意味する。
参考例1 N−メチル−N−3−ピリジルメチルアミン 20%NaOH水溶液25mlを氷水で冷却し、かき混ぜながら40
%メチルアミン水溶液13.6g(0.175モル)を5分間で滴
下し、引き続き3−ピリジルメチルクロライド・塩酸塩
8.2g(0.05モル)の水溶液(10ml)を10分間で滴下し
た。滴下後室温で2時間かき混ぜた後CH2Cl2で抽出(10
0mlで3回)した。MgSO4で乾燥後、溶媒を留去し、残留
物を減圧蒸留することによって標記化合物2.6gを黄色の
油状物として得た。
沸点:66℃/2mmHg NMR(CDCl3)δ:1.48(s,NH),2.45(s,NMe),3.76(s,
CH2N) 参考例2 N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)フ
タルイミド フタルイミド9.4g(6.4×10-2モル)とKOH4.2gをEtOH20
ml中で30分間かき混ぜた。さらにDMF(ジメチルホルム
アミド)100ml,6−クロロ−3−ピリジルメチルクロラ
イド・塩酸塩5.2g(2.5×10-2モル)を加え、60℃で1
時間かき混ぜた。EtOH,DMFを減圧下に留去し、残留物を
シリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付しCH2Cl2
溶離することにより標記化合物6.7gを無色の針状結晶と
して得た。
融点:142−143℃ NMR(CDCl3)δ:4.85(s,2H),7.28(d,J=8.9Hz,1H),
7.6〜8.0(m,5H),8.51(d,J=2.8Hz,1H) 参考例3 6−クロロ−3−ピリジルメチルアミン N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)フタルイミド
6.5g(2.4×10-2モル)をEtOH100mlにとかし、還流下に
H2NNH2・H2O1.7mlを加え、さらに1時間還流した。水20
mlを加えた後、減圧下にEtOHを留去し、濃塩酸25mlを加
えて1時間還流した。冷後NaOHで中和し、NaClで水層を
飽和し、Et2Oで抽出した。抽出液をNa2SO4で乾燥し、溶
媒を留去することにより標記化合物2.4gを黄色の油状物
として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.4〜2.0(br.,2H),3.89(s,2H),7.2
7(d,J=8.9Hz,1H),7.67(dd,J=8.9及び2.7Hz,1H),
8.32(d,J=2.7Hz,1H) 参考例4 1−メチルチオ−1−ピペリジノ−2−ニト
ロエチレン 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン1.7g
(0.01モル)をEtOH20mlに加熱して溶解し、還流させな
がらEtOH10mlに溶解したピペリジン0.9g(0.01モル)を
30分ごとに3回に分けて滴下した。2時間還流した後、
溶媒を留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、AcOEt−トルエン(2:3)で溶離するこ
とにより標記化合物0.8gを黄色のプリズム状結晶として
得た。
融点:65−67℃ NMR(CDCl3)δ:2.45(s),6.68(s) IR(ヌジョール):1650,1530,1380cm-1 参考例5 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレンと種々
のアミン類とを参考例4と同様に反応させることによ
り、次の化合物を得た。
(1)1−メチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロ
エチレン(黄色鱗片状) 融点:111−112℃ NMR(CDCl3)δ:2.45(s),3.15(d),6.62(s),1
0.5(br.s) IR(ヌジョール):3200,1575,1345cm-1 (2)1−(2.2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−1−
メチルチオ−2−ニトロエチレン(淡黄色プリズム状) 融点:139−140℃ NMR(CDCl3)δ:2.26(s),2.65(s),6.40(s),1
0.46(br.s) IR(ヌジョール):3130,1535,1340cm-1 参考例6 N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミン (1)6−クロロピリジン−3−アルデヒド0.8g(5.7
×10-3モル)とNa2SO410gをトルエン中30ml中にとり、
かき混ぜながら40%メチルアミン水溶液1.4g(1.1×10
-2モル)を30分かけて滴下した。MgSO410gを加え室温で
一夜静置した。ろ過し、ろ液を濃縮してN−(6−クロ
ロ−3−ピリジルメチリデン)メチルアミン0.6g(収率
68%)を結晶状で得た。
NMR(CDCl3)δ:3.52(d,3H),7.35(d,J=8.8Hz,1H),
8.04(dd,J=8.8及び2.7Hz,1H),8.2〜8.4(m,1H),8.5
9(d,J=2.7Hz,1H) (2)(1)で得たN−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チリデン)メチルアミン0.6g(3.8×10-3モル)をMeOH1
0mlにとかし、0℃で攪拌しながら水素化ホウ素ナトリ
ウム0.07g(1.9×10-3モル)を少量ずつ加えた。30分後
MeOHを留去し、残留物に水5mlを加えAcOEtで抽出(10ml
×3)とした。MgCO4で乾燥後濃縮することにより標記
化合物0.43g(収率71%)を黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.90(s,1H),2.44(s,3H),3.74(s,2
H),7.28(d,J=8.2Hz,1H),7.67(dd,J=8.2及び2.8H
z,1H),8.31(d,J=2.8Hz,1H) 参考例7 ピリジン−3−アルデヒドまたはキノリン−3−アルデ
ヒドと種々のアミン類または1,1−ジメチルヒドラジン
とを参考例6の(1)と同様に反応させることにより、
次の化合物を得た。
(1)N−(3−ピリジルメチリデン)−エチルアミン
(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.30(t),3.66(q),8.31(s) (2)N−(3−ピリジルメチリデン)−2−ジメトキ
シエチルアミン(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.43(s),3.83(d),4.71(t),8.
35(s) (3)N−(3−ピリジルメチリデン)−2−メトキシ
エチルアミン(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.39(s),3.76(m),8.36(s) (4)N−(3−キノリルメチリデン)−メチルアミン
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.53及び3.54(各s,=NMe),7.1〜8.5
(m,6H,キノリン‐H6),9.28及び9.30(各s,CH=N) IR(ニート):1690,1645,1615,1490,785,750cm-1 (5)1,1−ジメチル−2−(3−ピリジルメチリデ
ン)ヒドラジン(無色の油状物) 沸点:110℃/2mmHg NMR(CDCl3)δ:3.00(s,NMe2),7.15(s,CH=N) IR(ニート):1580,1550,1465,1415,1040,710cm-1 (6)N−(3−ピリジルメチリデン)−n−プロピル
アミン(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.95(t),1.75(m),3.62(t),7.
33(dd),8.12(dt),8.31(s,CH=N),8.62(dd),8.
86(d) (7)N−(3−ピリジルメチリデン)−n−ブチルア
ミン(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.94(t),1.20〜1.90(m),3.65
(t),7.33(dd),8.12(dt),8.31(s,CH=N),8.62
(dd),8.86(d) (8)N−(3−ピリジルメチリデン)−ベンジルアミ
ン(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:4.84(s,CH2),7.33(s,C6H5),7.33
(dd),8.15(dt),8.40(br,s,CH=N),8.65(dd),
8.88(d) 参考例8 参考例7の(1)〜(4)、(6)〜(8)の化合物を
用い、参考例6の(2)と同様の反応により、次の化合
物を得た。
(1)N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミン
(淡黄色の油状物) 沸点:60℃/0.7mmHg NMR(CDCl3)δ:1.13(t),1.45(br,s),3.70(q),
3.82(s) (2)N−(2−ジメトキシエチル)−N−(3−ピリ
ジルメチル)アミン(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.73(br,s),2.75(d),3.36(s),
3.82(br,s),4.46(t) (3)N−(2−メトキシエチル)−N−(3−ピリジ
ルメチル)アミン(無色の油状物) 沸点:90℃/0.7mmHg NMR(CDCl3)δ:1.86(br,s),2.82(t),3.36(s),
3.53(t),3.83(s) (4)N−メチル−N−(3−キノリルメチル)アミン
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.24(s,NMe),3.09(br.,N),3.86
(s,NCH2),7.3〜8.2(m,5H,キノリン−H5),8.83(d,J
=2Hz,1H,キノリン−H1) (5)N−(n−プロピル)−N−(3−ピリジルメチ
ル)アミン(淡黄色の油状物) 沸点:85℃/1.5mmHg NMR(CDCl3)δ:0.90(t),1.30〜1.76(m),1.64(b
r,s,NH),2.60(t),3.80(s),7.23(dd),7.67(d
t),8.43〜8.63(m) (6)N−(n−ブチル)−N−(3−ピリジルメチ
ル)アミン(淡黄色の油状物) 沸点:83℃/1mmHg NMR(CDCl3)δ:0.78〜1.06(m),1,1〜1.75(m),1.
45(br,s,NH),2.63(t),3.80(s),7.24(dd),7.6
9(dt),8.46〜8.63(m,2H) (7)N−ベンジル−N−(3−ピリジルメチル)アミ
ン(無色の油状物) 沸点:125℃/0.5mmHg NMR(CDCl3)δ:1.83(br,s,NH),3.77(s,4H),7.26
(dd),7.32(br,s,C6H5),7.66(dt),8.43〜8.60(m,
2H) 参考例9 1,1−ジメチル−2−(3−ピリジルメチ
ル)ヒドラジン 水素化リチウムアルミニウム4.6gを無水エチルエーテル
100mlに懸濁し、窒素気流下でかき混ぜながら1,1−ジメ
チル−2−(3−ピリジルメチリデン)ヒドラジン12.0
gの無水エチルエーテル50ml溶液を滴下した。5時間還
流した後冷却(5℃)し、かき混ぜながら水5ml,20%水
酸化ナトリウム水溶液5ml,水15mlを順次滴下した。不溶
物をろ去し、ろ液を濃縮後残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーで精製した[展開溶媒:クロロホル
ム−エタノール(10:1)]。得られた油状物を減圧蒸留
することにより標記化合物2.5gを黄色の油状物として得
た。
沸点:100−115/1mmHg NMR(CDCl3)δ:2.47(s,NMe2),2.81(br,s,NH),3.93
(s,CH2N) 参考例10 2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルアミン (1)フタルイミドカリウム3.9g(0.021モル)をDMF40
mlに懸濁し、2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロ
リド3.9g(0.02モル)を加え、60−70℃で2時間かき混
ぜた。減圧下にDMFを留去し、残留物に水50mlを加え、C
HCl3で抽出した(50ml×3)。MgSO4で乾燥後濃縮し、
析出する結晶をろ取し、エーテルで洗浄、乾燥すること
によりN−(2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチル)フ
タルイミド3,8gを白色のプリズム状結晶として得た。
融点:189−190℃ NMR(CDCl3)δ:4.95(s,2H),7.22(d,J=8.5Hz),7.6
5(d,J=8.5Hz),7.66〜8.0(m,4H) (2)N−(2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチル)フ
タルイミド3.1g(0.01モル)をEtOH50mlとDMF20mlの混
液に加熱して溶解し、還流しながらH2NNH2・H2O0.75g
(0.015モル)を加えた。1時間還流後EtOHとDMFを留去
した。残留物に濃塩酸10mlと水5mlを加え、30分間還流
後析出した結晶をろ去した。ろ液をNaHCO3で中和し、CH
2Cl2で抽出(30ml×3)後MgSO4で乾燥した。溶媒を留
去することにより標記化合物1.45gを黄色の油状物とし
て得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(s,2H),3.93(s,2H),7.27(d,J
=8.5Hz),7.82(d,J=8.5Hz) 参考例11 N−(2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチルアミン アセトニトリル50mlに40%メチルアミン水溶液7.8g(0.
1モル)を溶解し、氷水で冷却しかき混ぜながら2,6−ジ
クロロ−3−ピリジルメチルクロリド3.9g(0.02モル)
のアセトニトリル10ml溶液を5分間で滴下した。滴下後
室温で2時間かき混ぜ、濃縮した。残留物をエーテルで
抽出(30ml×3)し、MgSO4で乾燥した。溶媒を留去す
ることにより標記化合物3.2gを淡黄色の油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.46(s,NH),2.46(s,3H),3.82(s,2
H),7.26(d,J=8.5Hz),7.75(d,J=8.5Hz) 参考例12 1−[N−(2,6−ジクロロ−3−ピリジル
メチル)−N−メチル]アミン−1−メチルチオ−2−
ニトロエチレン 参考例4においてピペリジンに代えてN−(2,6−ジク
ロロ−3−ピリジルメチル)−N−メチルアミンを用い
て同様に反応させることにより、標記化合物を黄色のプ
リズム状結晶として得た。
融点:111−112℃ NMR(CDCl3)δ:2.46(s,3H),3.12(s,3H),4.84(s,2
H),6.79(s,1H),7.35(d,J=8.5Hz),7.66(d,J=8.5
Hz) 参考例13 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレンと種々
のアミン類と参考例4と同様に反応させることにより、
次の化合物を得た。
(1)1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニト
ロエチレン(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.46(s,3H),3.21(s,6H),6.69(s,1
H) (2)1−(N−エチル−N−メチル)アミノ−1−メ
チルチオ−2−ニトロエチレン(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.27(t,J=6.5Hz,3H),2.48(s,3H),
3.13(s,3H),3.64(q,J=6.5Hz,2H),6.73(s,1H) (3)1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−メチル
チオ−2−ニトロエチレン(淡黄色の結晶) 融点:121−123℃ NMR(CDCl3)δ:2,43(s,Me),4.60(d,J=6Hz,CH2),
6.59(s,=CHNO2),7.23&7.36(各d,J=9Hz,各2H,ベン
ゼン−H4),10.71(br,NH) 参考例14 N−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エ
チル]アミン (1)2−(3−ピリジル)エタノール6.39g(0.052モ
ル)をCHCl3100mlにとかし、室温でかき混ぜながら塩化
チオニル15.6mlを滴下した。滴下後1.5時間攪拌し、溶
媒を留去した。残留する結晶にエーテルを加えろ取、乾
燥することにより2−(3−ピリジル)エチルクロリド
・塩酸塩9.13gを白色結晶として得た。
融点:157−158℃ NMR(DMSO−d6)δ:3.33(t,J=7Hz,CH2Cl),4.04(t,J
=7Hz,CH 2−ピリジン),8.10(dd,J=6&8Hz),8.64
(m),8.90(d,J=6Hz),9.00(d,J=2Hz),11.5(b
r) (2)40%メチルアミン水溶液32.6gに2−(3−ピリ
ジル)エチルクロリド・塩酸塩7.48g(0.042モル)を少
量ずつかき混ぜながら加えた。ステンレス製耐圧反応管
中に移し、外温80℃で4時間加熱した。冷後氷水で冷却
し攪拌しながらNaOH3.36gを加え食塩で飽和してCH2Cl2
で抽出した。MgSO4で乾燥後CH2Cl2を留去することによ
り粗製の標記化合物6.32gを黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.58(s,NH),2.44(s,NMe),2.82(m,
CH2CH2),7.21(dd,J=5&8Hz,1H),7.55(m,1H),8.4
7(m,2H) 参考例15 ピリジン−4−アルデヒドまたはピリジン−2−アルデ
ヒドとメチルアミンを参考例6の(1)と同様に反応さ
せることにより、それぞれ次の化合物を得た。
(1)N−(4−ピリジルメチリデン)メチルアミン
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.52(d,J=2Hz,MeN),7.53(m,2H,ピ
リジン−H2),8.20(m,CH=N),8.65(m,2H,ピリジン
−H2) IR(ニート):1645,1590,1410,995,810cm-1 (2)N−(2−ピリジルメチリデン)メチルアミン
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.54(d,J=2Hz,MeN),7.30(m,1H,ピ
リジン−H1),7.71(m,1H,ピリジン−H1),7.97(m,1H,
ピリジン−H1),8.40(m,CH=N),8.31(d,J=5Hz,1H,
ピリジン−H1) IR(ニート):1650,1585,1645,1430,990,770cm-1 参考例16 参考例15の(1),(2)の化合物を用い、参考例6の
(2)と同様の反応により、次の化合物を得た。(1)
N−メチル−N−(4−ピリジルメチル)アミン(黄褐
色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.86(br,S,NH),2.44(s,Me),3.76
(s,CH2),7.30(m,2H,ピリジン−H2),8.53(m,2H,ピ
リジン−H2) IR(ニート):3260,1600,1440,1410,790cm-1 (2)N−メチル−N−(2−ピリジルメチル)アミン
(橙色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.48(s,Me),3.87(s,CH2),7.0〜7.4
(m,2H,ピリジン−H2),7.64(t,J=8Hz,1H,ピリジン−
H1),8.56(d,J=4Hz,ピリジン−H1) IR(ニート):1590,1570,1470,1430,755cm-1 参考例17 N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−エチルアミン 6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリドと70%エチル
アミン水溶液を用い、参考例11と同様に反応させること
により標記化合物を褐色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.11(t,J=7Hz,CH2 CH 3),1.43(s,N
H),2.68(q,J=7Hz,CH 2CH3),3.79(s,CH 2−ピリジ
ン),7.28(d,J=8Hz,1H),7.71(dd,J=2&8Hz,1H),
8.33(d,J=2Hz,1H) IR(ニート):1595,1565,1460(sh),1450,1380,1100cm
-1 参考例18 O−メチル−N−(3−ピリジルメチル)−
ヒドロキシルアミン 3−ピリジルメチルクロリド・塩酸塩6.6g(0.04モル)
をアセトニトリル200mlに懸濁し、O−メチルヒドロキ
シルアミン・塩酸塩10g(0.12モル)とトリエチルアミ
ン16.2g(0.16モル)を加え50℃で15時間かき混ぜた。
不溶物をろ去し、ろ液を濃縮して残留物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CHCl3(1:1
0)で溶離することにより標記化合物1.0gを黄色の油状
物として得た。
NMR(CDCl3)δ:3.47(s,3H),4.05(s,2H),5.73(br,
NH),7.27(dd,J=8&5Hz,1H),7.73(dt,J=8&2Hz,
1H),8.50〜8.70(m,2H) IR(ニート):3200,1580,1425,710cm-1 参考例19 イソチオシアン酸(2−メトキシ)エチル 水70mlにNaOH4.6g(0.11モル)を溶かし、激しく攪拌さ
せながら二硫化炭素6.4ml(0.11モル)、ついで2−メ
トキシエチルアミン8.0g(0.11モル)をゆっくり滴下し
た。70℃で2時間かき混ぜた後、室温でクロルギ酸メチ
ル8.2ml(0.11モル)を滴下し、50℃で1時間攪拌し
た。水層から遊離した油状物をエーテルで抽出し、MgSO
4で乾燥後濃縮し、残留物を減圧蒸留することにより標
記化合物7.6gを無色の油状物として得た。
沸点:77−80℃/22mmHg NMR(CDCl3)δ:3.41(s,3H),3.4〜3.8(m,4H) IR(ニート):2080,1720,1340cm-1 参考例20 6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリドお
よび6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド・塩酸塩 (1)6−ヒドロキシニコチン酸12.0g(0.086モル)を
MeOH70mlに懸濁し、濃H2SO44mlを加えて10時間加熱、還
流した。
冷後MeOHを留去し、残留物を飽和重曹水でpH約8とし
て、析出物をろ取し、水洗(2回),乾燥することによ
り6−ヒドロキシニコチン酸メチル10.5gを淡黄色の結
晶として得た。なお本物質はピリドンの構造で存在し
た。
NMR(DMSO−d6)δ:3.77(s,3H),6.38(d,J=10Hz,1
H),7.80(dd,J=10&3Hz,1H),8.05(d,J=3Hz,1H),1
1(br) (2)6−ヒドロキシニコチン酸メチル4.0g(0.026モ
ル)をアセトニトリル100mlに溶解し、トリエチルアミ
ン0.9mlを加えた。還流し、かき混ぜながらオキシ塩化
リン3.7mlを15分間で滴下し、さらに3時間還流した。
冷後アセトニトリルを留去し、残留物に水20mlを加え飽
和重曹水でpH約8とした。析出結晶をろ取し、水洗後乾
燥することにより6−クロロニコチン酸メチル3.6gを淡
黄色の針状結晶として得た。
NMR(CDCl3)δ:3.97(s,3H),7.44(d,J=8Hz,1H),8.
27(dd,J=8&2Hz,1H),9.02(d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1715,1585,1440,1290,1280,1125cm-1 (3)6−クロロニコチン酸メチル3.0g(0.0175モ
ル),水素化ホウ素ナトリウム2.0g,THF60mlの混合物に
還流し、かき混ぜながらMeOH8.0mlを1時間かけて滴下
した。滴下後さらに30分間還流し、冷後溶媒を留去し
た。残留物に水30mlを加え、NaClを飽和してCH2Cl2で抽
出(20ml×3)した。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥後CH2Cl2
を留去することにより6−クロロ−3−ピリジルメタノ
ール2.3gを黄色の油状物として得た。なお本品を室温で
静置すると全体に結晶化した。
NMR(CDCl3)δ:2.89(br,1H),4.69(s,2H),7.28(d,
J=9Hz,1H),7.69(dd,J=9&3Hz,1H),8.28(d,J=3H
z,1H) (4)6−クロロ−3−ピリジルメタノール47.3g(0.3
3モル)をCHCl3500mlに溶解し、室温でかき混ぜながら
塩化チオニル99.3mlを滴下した。滴下後さらに1.5時間
かき混ぜ、一夜静置した。CHCl3を減圧下に留去すると
結晶状物質と油状物が残留した。エーテルを加えてろ
取,乾燥することにより6−クロロ−3−ピリジルメチ
ルクロリド・塩酸塩45.2gを白色の結晶として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:4.82(s,2H),7.51(d,J=8Hz,1
H),7.97(dd,J=8&2Hz,1H),8.50(d,J=2Hz,1H) 上記の結晶のろ取母液を濃縮し、不溶物をEtOHにとかし
トルエンを加えて濃縮した。この操作を3回行なうこと
により粗製の6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド
9.04gを油状物として得た。
(5)6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド・塩酸
塩15.0g(0.076モル)を水50mlに懸濁し、飽和重曹水で
pH約8とした。エーテルで抽出(100ml×3)し、MgSO4
で乾燥した。減圧下にエーテルを留去すると結晶が残留
し、ヘキサンを加えてろ取し、ヘキサンで洗浄,乾燥す
ることにより6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド
11.0gを白色のプリズム状結晶として得た。
融点:39−40℃ NMR(CDCl3)δ:4.56(s,2H),7.35(d,J=8Hz,1H),7.
73(dd,J=8&2Hz,1H),8.40(d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1585,1445,1280,1135,1105,820、740
cm-1 (1)2−メチルピラジン9.4g(0.1モル)をCCl4300ml
に溶解し、N−クロロこはく酸イミド13.4gと過酸化ベ
ンゾイル0.5gを加え、24時間還流した。冷後不溶物をろ
去し、ろ液を濃縮することにより2−クロロメチルピラ
ジン11.0gを油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:4.73(s,2H),8.36〜8.70(m,2H),8.8
0(s,1H) (2)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代わりに2−クロロメチルピラジンを用いて、参考例11
と同様に反応させることにより標記化合物を油状物とし
て得た。
NMR(CDCl3)δ:2.50(s,3H),2.63(br,1H),3.93(s,
2H),8.45〜8.60(m,2H),8.63(s,1H) 参考例22 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−n−プロピル]アミノ−1−メチルチオ−2
−ニトロエチレン (1)6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリド6.05g
(0.0373モル)をアセトニトリル15mlに溶解し、氷水で
冷却しかき混ぜながらn−プロピルアミン10.97gのアセ
トニトリル50mlの溶液に滴下した。滴下後室温で1時間
かき混ぜ、さらに外温50℃で1時間かき混ぜた。アセト
ニトリルを留去し、残留物に重曹水を加え、CH2Cl2で抽
出(100ml×3)した。MgSO4で乾燥後CH2Cl2を留去する
ことによりN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−n−プロピルアミン6.94gを黄褐色の油状物として
得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(t,J=7Hz,CH2 CH 3),1.32(s,N
H),1.52(6重線,J=7Hz,CH 2CH3),2.59(t,J=7Hz,NC
H 2CH2),3.79(s,CH 2−ピリジン),7.29(d,J=8Hz,1
H),7.71(dd,J=8及び2Hz,1H),8.35(d,J=2Hz,1H) (2)1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
4.47gをEtOH100mlに加熱,還流して溶解した。攪拌し、
還流させながらN−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−n−プロピルアミン3.50g(0.0190モル)のE
tOH15ml溶液を滴下し、滴下後12.5時間還流した。一夜
室温で静置し、析出した結晶をろ去した。ろ液を濃縮
し、残留物をシリカゲル250gのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、EtOH−CHCl3(1:20)で溶離することにより
標記化合物2.98gを黄色の粘稠な油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:0.90(t,J=7Hz,CH2CH 3),1.68(6重
線,J=7Hz,CH 2CH3),2.46(s,MeS),3.42(t,J=7Hz,NC
H2CH 2),4.70(s,CH2−ピリジン),6.80(s,=CHNO2),
7.36(d,J=8Hz,1H),7.61(dd,J=8及び2Hz,1H),8.2
9(d,J=2Hz,1H) 参考例23 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−i−プロピル]アミノ−1−メチルチオ−2
−ニトロエチレン n−プロピルアミンの代わりにi−プロピルアミンを用
いて、参考例22の(1),(2)各工程と同様の反応に
より、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
i−プロピルアミン(油状物) NMR(CDCl3)δ:1.07(d,J=6Hz,Me 2CH),1.21(br,s,N
H),2.84(7重線,J=6Hz,CHMe2),3.77(s,CH2),7.28
(d,J=8Hz,1H),7.71(dd,J=8及び2Hz,1H),8.35
(d,J=2Hz,1H) (2)標記化合物(粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:1.35(d,J=7Hz,CHMe 2),2.38(s,Me
S),4.64(s,CH2),6.57(s,=CHNO2) 参考例24 2−クロロ−5−メチルアミノピリジン 5−アミノ−2−クロロピリジン5.0g(0.039モル)に
オルトぎ酸エチル40mlを加え、5時間加熱、還流した。
反応液を減圧下に濃縮し、残留物にEtOH50mlを加えて溶
解し、水素化ホウ素ナトリウム1.8gを加えて70〜80℃で
3時間攪拌した。反応液を濃縮し、残留物に氷水50mlと
濃塩酸5mlを加えた後、NaHCO3でpH7〜8とし、AcOEtで
抽出(50ml×3)した。AcOEt層を合して水洗し、MgSO4
で乾燥した。AcOEtを留去し、残留する結晶にヘキサン
を加えてろ取し、ヘキサンで洗浄、乾燥することにより
標記化合物5.1gを白色結晶として得た。
融点:70℃ NMR(CDCl3)δ:2.85(br,d,J=4.5Hz,3H),3.3〜4.3
(m,1H),6.87(dd,J=8.0及び3.0Hz,1H),7.11(d,J=
8.7Hz,1H),7.78(d,J=3.3Hz,1H) 参考例25 N−(2,6−ジメチル−4−ピリジルメチ
ル)−N−メチルアミン (1)(2,6−ジメチル−4−ピリジル)メタノール7.0
0g(0.0511モル)をCHCl377mlに溶解し、室温で攪拌し
ながら塩化チオニル15.3mlを滴下した。滴下後3時間攪
拌し、濃縮した。残留物に重曹水を加え、AcOEtで抽出
(100ml×3)した。MgSO4で乾燥AcOEtを留去すること
により(2,6−ジメチル−4−ピリジル)メチルクロリ
ド6.37gを油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.53(s,Me×2),4.45(s,CH2),6.98
(s,ピリジン−H2) (2)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代わりに(2,6−ジメチル−4−ピリジル)メチルクロ
リドを用いて、参考例11と同様に反応させることにより
標記化合物を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.44(s,NMe),2.50(s,ピリジン−Me
×2),3.68(s,CH2),6.94(s,ピリジン−H2) 参考例26 N−(2−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミン (1)2−クロロニコチン酸10.24g(0.065モル)に1,2
−ジクロロエタン20mlと塩化チオニル9.5mlを加え、1
時間還流した。反応液を濃縮することにより2−クロロ
ニコチン酸クロリド11.9gをオレンジ色の油状物として
得た。本品を室温に静置すると全体に固化した。
NMR(CDCl3)δ:7.54(dd,J=8及び5Hz,1H),8.48(d
d,J=8及び1Hz,1H),8.65(dd,J=5及び1Hz,1H) (2)水素化ホウ素ナトリウム8.98gを冷水100mlに溶解
し、氷水で冷却し、かき混ぜながら2−クロロニコチン
酸クロリド11.7g(0.0665モル)を少量ずつ加えた。添
加後同温度で30分間攪拌し、Et2Oで抽出(100ml×3)
した。MgSO4で乾燥後Et2Oを留去することにより(2−
クロロ−3−ピリジル)メタノール8.75gを淡黄色の油
状物として得た。本品は室温に静置することにより全体
に固化した。
NMR(CDCl3)δ:4.53(br,OH),4.77(s,CH2),7.30
(m,1H),7.97(m,1H),8.25(m,1H) (3)(2,6−ジメチル−4−ピリジル)メタノールの
代わりに(2−クロロ−3−ピリジル)メタノールを用
いて、参考例25の(1)と同様に反応させることにより
(2−クロロ−3−ピリジル)メチルクロリドを黄色の
油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:4.71(s,CH2),7.31(dd,J=8及び5H
z,1H),7.88(dd,J=8及び2Hz,1H),8.33(dd,J=5及
び2Hz,1H) (4)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代わりに(2−クロロ−3−ピリジル)メチルクロリド
を用いて、参考例11と同様に反応させることにより標記
化合物を黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.95(s,NH),2.47(s,Me),3.84(s,C
H2),7.26(dd,J=8及び5Hz,1H),7.80(dd,J=8及び
2Hz,1H),8.30(dd,J=5及び2Hz,1H) 参考例27 2−メチル−5−メチルアミノピリジン シ
ュウ酸塩 5−アミノ−2−メチルピリジン5.0g(0.04モル)にオ
ルトギ酸エチル40mlを加え、1時間加熱,還流した。反
応液を減圧下に濃縮し、残留物にEtOH50mlを加えて溶解
し、水素化ホウ素ナトリウム2.1gを加えて2.5時間加
熱,還流下に攪拌した。反応液を濃縮し、残留物に氷水
50mlと濃塩酸8mlを加えた後、NaHCO3でpH7とし、AcOEt
で抽出(50ml,30ml×2)した。AcOEt層を合して食塩水
で洗浄し、MgSO4で乾燥した。AcOEtを留去し、残留物に
Et2Oを加え、不溶物をろ去した。ろ液にシュウ酸のEtOH
溶液(約10%)を加え、析出した結晶をろ取し、EtOHで
洗浄後乾燥することにより標記化合物4.3gを淡黄色の結
晶として得た。
融点:118.5−119.5℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.43(3H,s),2.73(3H,s),7.1〜
7.5(2H,m),7.8〜8.0(1H,m),8.2〜9.0(m) 参考例28 N−(5−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミン 2−クロロニコチン酸の代りに5−ブロモニコチン酸を
用いて、参考例26の(1),(2),(3),(4)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)5−ブロモニコチン酸クロリド(白色結晶) NMR(CDCl3)δ:8.54(m,1H),8.99(d,J=1Hz,1H),9.
25(d,J=1Hz,1H) (2)(5−ブロモ−3−ピリジル)メタノール(粗
製,橙色の油状物) NMR(CDCl3)δ:4.39(br.s.OH),4.73(s,CH2),7.90
(m,1H),8.47(d,J=1Hz,1H),8.55(d,J=2Hz,1H) (3)(5−ブロモ−3−ピリジル)メチルクロリド
(粗製,油状物) NMR(CDCl3)δ:4.57(s,CH2),7.92(m,1H),8.56(d,
J=1Hz,1H),8.65(d,J=1Hz,1H) (4)標記化合物(粗製,油状物) NMR(CDCl3)δ:2.44(s,Me),3.76(s,CH2),7.89(m,
1H),8.48(d,J=1Hz,1H),8.57(d,J=1Hz,1H) 参考例29 N−(2−メチルチオ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチルアミン 2−クロロニコチン酸の代りに2−メチルチオニコチン
酸を用いて、参考例26の(1),(2),(3),
(4)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)2−メチルチオニコチン酸クロリド(白〜淡黄色
の結晶) NMR(CDCl3)δ:2.56(s,MeS),7.17(dd,J=5&8Hz,1
H),8.52(dd,J=8&2Hz,1H),8.67(dd,J=5&2Hz,1
H) (2)(2−メチルチオ−3−ピリジル)メタノール
(淡黄色の油状物,静置すると全体に結晶化) NMR(CDCl3)δ:2.56(s,MeS),3.46(br.s,OH),4.62
(s,CH2)6.99(dd,J=5&8Hz,1H),7.62(dd,J=8&
1Hz,1H),8.33(dd,J=5&8Hz,1H) (3)(2−メチルチオ−3−ピリジル)メチルクロリ
ド(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.61(s,MeS),4.60(s,CH2),6.99(d
d,J=5&8Hz,1H),7.58(dd,J=8&2Hz,1H),8.43(d
d,J=5&2Hz,1H) (4)標記化合物(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.50(s,NH),2.44(s,MeN),2.57(s,
MeS),3.73(s,CH2),6.97(dd,J=5&8Hz,1H),7.51
(dd,J=8&1Hz,1H),8.37(dd,J=5&1Hz,1H) 参考例30 N−メチル−N−(4−チアゾリル)メチル
アミン (1)2−メチルピラジンの代わりに4−メチルチアゾ
ールを用いて、参考例21の(1)と同様に反応させるこ
とにより粗製の4−クロロメチルチアゾールを油状物と
して得た。
NMR(CCl4)δ:4.72(s,CH2Cl),7.37(m,1H),8.78
(d,J=2Hz,1H) (2)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代わりに粗製の4−クロロメチルチオゾールを用いて、
参考例11と同様に反応させることにより(但し室温で1
時間,さらに50℃で2時間反応させた)粗製の標記化合
物を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.43(s,MeN),3.89(s,CH2),7.17
(m,1H),8.74(d,J=2Hz,1H) 参考例31 2−クロロ−5−エチルアミノピリジン 5−アミノ−2−クロロピリジン10g(0.078モル)とオ
ルト酢酸エチル50mlを2時間加熱還流した。反応液を減
圧下に濃縮し、残留物を60mlの無水THFにとかし、水素
化ホウ素リチウム7.0gの無水THF100ml懸濁液中にかき混
ぜながら15分で滴下した。滴下後27時間攪拌しながら加
熱還流し、冷後溶媒を留去した。残留物に氷水100mlと
濃塩酸35mlを加え、67℃でしばらく加熱した。冷後NaHC
O3でpH7とし、AcOEtで抽出(50ml×3)した。AcOEt層
を合し、食塩水で洗浄後MgSO4で乾燥した。AcOEtを留去
し、残留する結晶をろ取し、ヘキサンで洗浄後乾燥する
ことにより標記化合物9.2gを淡黄緑色の結晶として得
た。
融点:65−66℃ NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.4Hz),2.9〜3.4(2H,
m),3.4〜4.1(1H,m,NH),6.86(1H,dd,J=9.0&3.0H
z),7.09(1H,d,J=7.8Hz),7.77(1H,d,J=2.7Hz) 参考例32 2−クロロ−5−n−プロピルアミノピリジ
ン (1)5−アミノ−2−クロロピリジン6.4g(0.05モ
ル)にオルトプロピオン酸トリエチル25gを加え、3時
間加熱還流した。外温70℃に加熱し、真空ポンプで減圧
下に濃縮することによりN−(6−クロロ−3−ピリジ
ル)−O−エチルプロピオンイミデート10.5gを黄色の
油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.07(t,J=8Hz,3H),1.33(t,J=7Hz,
3H),2.16(q,J=8Hz,2H),4.22(q,J=7Hz,2H),7.06
(dd,J=8&3Hz,1H),7.25(d,J=8Hz,1H),7.87(d,J
=3Hz,1H) (2)70%ジヒドロ−ビス(2−メトキシエトキシ)ア
ルミン酸ナトリウム(トルエン溶液)にトルエン100ml
を加え、室温で攪拌しながらN−(6−クロロ−3−ピ
リジル)−O−エチルプロピオンイミデート8.5g(0.04
モル)のトルエン20ml溶液を5分間で滴下した。室温で
1時間、50℃で2時間かき混ぜた後、氷冷下に水50mlを
5分間で滴下し、50℃で15分間かき混ぜた。トルエン層
を分離し、MgSO4で乾燥後濃縮し、残留物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−アセト
ン(2:1)で溶離することにより標記化合物5.9gを黄色
の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:0.99(t,J=7Hz,3H),1.65(m,2H),3.
07(dt,J=7&6Hz,2H),3.83(br,1H),6.86(dd,J=
8&3Hz,1H),7.10(d,J=8Hz,1H),7.77(d,J=3Hz,1
H) 参考例33 2−クロロ−5−n−ブチルアミノピリジン オルトプロピオン酸トリエチルの代わりにオルト酪酸ト
リメチルを用いて、参考例32の(1),(2)各工程と
同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得
た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−O−メチル
ブチロイミデート(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.85(t,J=7Hz,3H),1.33〜1.80(m,2
H),2.16(t,J=7Hz,2H),3.80(s.3H),7.06(dd,J=
8&3Hz,1H),7.27(d,J=8Hz,1H),7.88(d,J=3Hz,1
H) (2)標記化合物(黄色の結晶) 融点:46−48℃ NMR(CDCl3)δ:0.93(t,J=7Hz,3H),1.16〜1.83(m,4
H),3.08(dt,J=7&6Hz,2H),3.78(br,1H),6.84(d
d,J=8&3Hz,1H),7.08(d,J=8Hz,1H),7.75(d,J=3
Hz,1H) 参考例34 3−メチルアミノ−5−トリフルオロメチル
ピリジン 5−アミノ−2−クロロピリジンの代わりに3−アミノ
−5−トリフルオロメチルピリジンを用いて、参考例24
と同様の反応を行うことにより標記化合物を白色結晶と
して得た。
融点:69−70℃ NMR(CDCl3)δ:2.89(3H,d,J=5.1Hz),3.8〜4.5(1H,
m,NH),6.9〜7.1(1H,m),8.1〜8.3(2H,m) 参考例35 N−メチル−N−(6−メチル−3−ピリジ
ルメチル)アミン (1)6−クロロニコチン酸メチルの代わりに6−メチ
ルニコチン酸メチルを用いて、参考例20の(3)と同様
の反応を行うことにより粗製の6−メチル−3−ピリジ
ルメタノールを黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.49(s,Me),4.66(s,CH2),4.93(b
r,OH),7.14(d,J=8Hz,1H),7.63(dd,J=8&2Hz,1
H),8.36(d,J=2Hz,1H) (2)(2,6−ジメチル−4−ピリジル)メタノールの
代わりに粗製の6−メチル−3−ピリジルメタノールを
用いて、参考例25の(1)と同様の反応を行うことによ
り粗製の(6−メチル−3−ピリジル)メチルクロリド
を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.54(s,Me),4.55(s,CH2),7.16(d,
J=8Hz,1H),7.62(dd,J=8&2Hz,1H),8.49(dd,J=2
Hz,1H) (3)40%MeNH2水溶液16.6gとCH3CN52mlの混合物を氷
冷し、かき混ぜながら粗製の(6−メチル−3−ピリジ
ル)メチルクロリド6.08g(純品として0.043モル)を滴
下した。滴下後室温で1.5時間かき混ぜ、溶媒を留去し
た。残留する固体をCH2Cl2で抽出し、CH2Cl2層をMgSO4
で乾燥した。CH2Cl2を留去し、残留物にEt2O70mlを加
え、不溶物をろ去した。ろ液を濃縮することにより粗製
の標記化合物4.60gを油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.43(s,MeN),2.53(s,ピリジン−M
e),3.71(s,CH2),7.13(d,J=8Hz,1H),7.57(dd,J=
8&2Hz,1H),8.40(d,J=2Hz,1H) 参考例36 N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチル)
−N−メチルアミン (1)2−フルオロ−5−メチルピリジン7.2g(0.0648
モル),N−ブロモこはく酸イミド12.0g,過酸化ベンゾイ
ル0.5gをCCl4200ml中で2時間還流した。冷後析出物を
ろ去し、ろ液を水洗し脱水の後CCl4を留去することによ
り粗製の(6−フルオロ−3−ピリジル)メチルブロマ
イド12.68gを淡黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:4.47(2H,s,CH2),6.96(1H,dd,J=8.4
&2.7Hz),7.86(1H,ddd,J=8.4,2.4&8.4Hz),8.29(1
H,d,J=2.4Hz) (2)40%メチルアミン水溶液2.5gとCH3CN30mlの混液
に攪拌しながら粗製の(6−フルオロ−3−ピリジル)
メチルブロマイド3.0gを滴下した。一夜室温で静置後減
圧下に濃縮し、AcOEtで抽出した。MgSO4で乾燥後濃縮す
ることにより粗製の標記化合物1.35gを橙色の油状物と
して得た。
NMR(CDCl3)δ:2.53(3H,s,Me),3.94(2H,s,CH2),5.
40(1H,s,NH) 参考例37 N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミン (1)2−フルオロ−5−メチルピリジンの代わりに2
−ブロモ−5−メチルピリジンを用いて、参考例36の
(1)と同様の反応を行うことにより粗製の(6−ブロ
モ−3−ピリジル)メチルブロマイドを黄色の油状物と
して得た。
NMR(CDCl3)δ:4.42(2H,s),7.48(1H,d,J=8.4Hz),
7.61(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),8.40(1H,d,J=2.7Hz) (2)40%メチルアミン水溶液12.3gとCH3CN40mlの混液
に攪拌しながら粗製の(6−ブロモ−3−ピリジル)メ
チルブロマイド8.0gを加え室温で30分攪拌した。反応液
を濃縮し、残留物にトルエンを加えて共沸して水を除
き、Et2Oで可溶物を抽出した。Et2O層をMgSO4で乾燥後
濃縮することにより標記化合物4.4gを黄色の油状物とし
て得た。
NMR(CDCl3)δ:2.48(3H,s),2.73(1H,s),3.80(2H,
s),7.45(1H,d,J=8.4Hz),7.63(1H,dd,J=8.4&2.7H
z),8.36(1H,d,J=2.7Hz) 参考例38 N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−エチルアミン 40%メチルアミン水溶液の代わりに70%エチルアミン水
溶液を用いて、参考例37の(2)と同様の反応を行うこ
とにより粗製の標記化合物を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J=8.1Hz),2.16(1H,br.
s),2.68(2H,q,J=8.1Hz),3.78(2H,S),7.45(1H,d,
J=8.4Hz),7.58(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),8.33(1H,d,
J=2.7Hz) 参考例39 N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)
−N−メチルアミン 2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの代わり
に粗製の2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールを用
いて、参考例11と同様の反応を行う(但しCH2Cl2で抽出
した)ことにより粗製の標記化合物を油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:2.45(s,MeN),3.89(s,CH2),7.37
(s,チアゾール−H) 参考例40 N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)
−N−エチルアミン 6−クロロ−3−ピリジルメチルクロリドの代わりに粗
製の2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールを用い
て、参考例17と同様の反応を行う(但しCH2Cl2で抽出し
た)ことにより粗製の標記化合物を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.10(t,J=7Hz,CH2CH 3),2.69(q,J=
7Hz,CH 2CH3),3.93(s,CH2N),7.36(s,チアゾール−
H) 参考例41 2−クロロ−5−チアゾリルメチルアミン (1)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代わりに粗製の2−クロロ−5−クロロメチルチアゾー
ルを用いて、参考例10の(1)と同様の反応を行うこと
によりN−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)フタ
ルイミドを淡黄色の結晶として得た。
融点:108−109℃ NMR(CDCl3)δ:4.97(2H,s),7.60(1H,s),7.6〜8.1
(m,4H) (2)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)フタル
イミドの代わりにN−(2−クロロ−5−チアゾリルメ
チル)フタルイミドを用いて、参考例3と同様の反応を
行うことにより標記化合物を黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.68(2H,br.s),4.04(2H,s),7.38
(1H,s) 参考例42 2−メトキシ−5−メチルアミノピリジン 5−アミノ−2−クロロピリジンの代わりに5−アミノ
−2−メトキシピリジンを用いて、参考例24と同様の反
応を行うことにより標記化合物を黄色の油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:2.81(3H,s),3.1〜3.8(1H,m),3.87
(3H,s),6.64(1H,d,J=9.0Hz),6.98(1H,dd,J=8.7
&3.2Hz),7.59(1H,d,J=2.4Hz) 参考例43 6−ブロモ−3−ピリジルメチルアミン (1)2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチルクロリドの
代りに粗製の6−ブロモ−3−ピリジルメチルブロマイ
ドを用いて、参考例10の(1)と同様の反応を行なうこ
とによりN−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)フタ
ルイミドを白色の結晶として得た。
融点:130−131℃ NMR(CDCl3)δ:4.83(s,2H),7.44(d,J=8Hz,1H),7.
6〜8.0(m,5H),8.49(d,J=2Hz,1H) (2)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)フタル
イミドの代りにN−(6−ブロモ−3−ピリジルメチ
ル)フタルイミドを用いて、参考例3と同様の反応を行
なうことにより標記化合物を淡黄色の結晶として得た。
融点:57−58℃ NMR(CDCl3)δ:1.46(br.s,2H),3.86(s,2H),7.42
(d,J=8Hz,1H),7.58(dd,J=8&2Hz,1H),8.32(d,J
=2Hz,1H) 参考例44 N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン 2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩12.55gを水15m
lに溶解し、CH3CN68mlを加えた。氷水で冷却し、攪拌し
ながらEt3N9.35gを加え、ついで6−クロロ−3−ピリ
ジルメチルクロライド3.00g(0.0185モル)を加え、室
温で1時間、50℃で1時間、70℃で19時間かき混ぜた。
CH3CNを留去し、残留物にNaHCO3を加えCH2Cl2で抽出(1
00ml×3)した。MgSO4で乾燥後CH2Cl2を留去し、残留
物にEt2O100mlを加えて不溶物をろ去し、ろ液を濃縮す
ることにより標記化合物3.85gを黄色の油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.81(br,NH),3.21(q,J=9Hz,CF3C
H2),3.92(s,ピリジン−CH2),7.30(d,J=8Hz,1H),
7.71(dd,J=8&2Hz,1H),8.32(d,J=2Hz,1H) 実施例1 1−メチルチオ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物1−1)およ
び1,1−ビス(3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニト
ロエチレン(化合物1−2) 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン5.0g
(0.03モル)をEtOH100mlに加熱してとかし、還流させ
ながら3−ピリジルメチルアミン3.2g(0.03モル)のEt
OH30ml溶液を20〜30分ごとに3回に分割して滴下した。
さらに2時間還流し、EtOHを留去した。残留物をシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフィーに付しCHCl3−MeOH
(5:1)で溶離することにより標記化合物(化合物1−
1)4.0gを白色粉末状として得、標記化合物(化合物1
−2)0.5gを白色粉末状として得た。
化合物1−1 融点:129−130℃ 化合物1−2 融点:141−143℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.55(d),6.52(s),10.26(br.
s) IR(ヌジョール):3150,1575,1390cm-1 実施例2 1−メチルチオ−1−(N−メチル−N−3
−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合
物2) 実施例1の3−ピリジルメチルアミンに代えてN−メチ
ル−N−ピリジルメチルアミンを用いて同様に操作する
ことにより、標記化合物を淡黄色の粘稠な油状物として
得た。
NMR(CDCl3)δ:2.50(s),3.06(s),4,81(s),6.
81(s) 実施例3 1−メチルアミノ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物3) 1−メチルチオ−1−(3−ピリジルメチル)アミノ−
2−ニトロエチレン2.3g(0.01モル)をEtOH50mlに加熱
して溶解し、還流下に40%メチルアミン水溶液1.2g(0.
015モル)のEtOH10ml溶液を30分間で滴下した。さらに
2時間還流した後、濃縮し析出する結晶をろ取した。ア
セトニトリルより再結晶することにより標記化合物1.6g
(白色プリズム状)を得た。
融点:159−160℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.86(br.s),4.49(d),6.46
(s) 実施例4 1−メチルチオ−1−(3−ピリジルメチル)アミノ−
2−ニトロエチレンと種々のアミン(またはアンモニウ
ム)とを実施例3と同様に反応させ、反応後再結晶また
はシリカゲルカラムによる精製を行なうことにより、次
の化合物4〜22を得た。
(1)1−エチルアミノ−1−(3−ピリジルメチル)
アミノ−2−ニトロエチレン(化合物4) 融点:161−162℃ (2)1−iso−プロピルアミノ−1−(3−ピリジル
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物5) 融点:148−150℃ NMR(CDCl3)δ:4.46(d),6.52(s),7.28(br.s),
10.1(br.s) (3)1−n−ブチルアミノ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物6) 融点:110−112℃ (4)1−アリルアミノ−1−(3−ピリジルメチル)
アミノ−2−ニトロエチレン(化合物7) 融点:114−115℃ (5)1−n−ペンチルアミノ−1−(3−ピリジルメ
チル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物8) 融点:97−98℃ (6)1−アニリノ−1−(3−ピリジルメチル)アミ
ノ−2−ニトロエチレン(化合物9) 融点:217−218℃ (7)1−アミノ−1−(3−ピリジルメチル)アミノ
−2−ニトロエチレン(化合物10) 融点:177−178℃(分解) (8)1−(2−n−プロピルチオエチル)アミノ−1
−(3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物11)(白色プリズム状) 融点:93−94℃ NMR(CDCl3)δ:4.48(d),6.23(br.s),6.63(s),
10.5(br.s) (9)1−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ−1−
(3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物12)(白色プリズム状) 融点:110−111℃ NMR(CDCl3)δ:2.02(s),4.30(m),6.60(s),1
0.3(br.s) (10)1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1−(3
−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合
物13) 融点:161−163℃ (11)1−(2−メトキシエチル)アミノ−1−(3−
ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物
14) 融点:108−109℃ (12)1−(2,2−ジメトキシエチル)アミノ−1−
(3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物15)(白色プリズム状) 融点:96−98℃ NMR(CDCl3)δ:6.55(s),6.85(br.s),10.3(br.
s) (13)1−(3−ピリジルメチル)アミノ−1−(2,2,
2−トリフルオロエチル)アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物16) 融点:164−165℃ NMR(DMSO−d6)δ:4.09(m),6.58(s) (14)1−(3−ピリジルメチル)アミノ−1−(トリ
メチルシリルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化
合物17) 融点:156−157℃ NMR(CDCl3)δ:0.10(s),2.67(d),4.32(d),6.
37(s),7.12(br.s),10.1(br.s) (15)1−ヒドラジノ−1−(3−ピリジルメチル)ア
ミノ−2−ニトロエチレン(化合物18) 融点:176−177℃(分解) (16)1−ジメチルアミノ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物19) 融点:68−70℃ NMR(CDCl3)δ:2.93(s),4.48(d),6.52(s),9.
77(br.s) (17)1−(3−ピリジルメチル)アミノ−1−ピロリ
ジノ−2−ニトロエチレン(化合物20)(淡黄色の粉末
状) 融点:103−105℃ NMR(CDCl3)δ:4.61(d),6.63(s),10.42(br.s) (18)1−(4−メチルピペラジノ)−1−(3−ピリ
ジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物21) NMR(CDCl3)δ:2.32(s),2.46(t),3.25(t),4.
53(d),6.50(s),9.73(br.s) (19)1−(モルホリノ)−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物22) 融点:102−103℃ 実施例5 1−ピペリジノ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物23) 1−メチルチオ−1−ピペリジノ−2−ニトロエチレン
0.8g(0.004モル)をEtOH20mlに溶解し、3−ピリジル
メチルアミン0.4g(0.004モル)を加え2時間還流し
た。エタノールを留去し、残留物をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーにて精製することにより標記化合物
0.3gを淡黄色の粉末状として得た。
融点:106−108℃ 実施例6 1−(2,2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−
1−(3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物24) 1−(2,2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−1−メチル
チオ−2−ニトロエチレンを用い、実施例5と同様に操
作することにより標記化合物を白色プリズム状として得
た。
融点:158−159℃ NMR(CDCl3)δ:2.63(s),4.36(d),6.45(s),6.
85(br.s),10.36(br.s) 実施例7 1−アミノ−1−(N−メチル−N−3−ピ
リジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物2
5) 1−メチルチオ−1−(N−メチル−N−3−ピリジル
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン7.2g(0.03モル)
をMeOH50mlに溶解し、25%アンモニア水10mlを加えた。
2時間還流し、溶媒を留去後、残留物をシリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィーに付し、CHCl3−MeOH(5:1)で
溶離することにより標記化合物1.5gを白色プリズム状結
晶として得た。
融点:158−159℃ NMR(DMSO−d6)δ:3.06(s),4.66(s),6.63
(s),8.93(br.s) 実施例8 1−メチルアミノ−1−(N−メチル−N−
3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化
合物26) (1)N−メチル−N−3−ピリジルメチルアミン2.5g
(0.02モル)をトルエン30mlに溶解し、イソチオシアン
酸メチル1.5g(0.02モル)を加え室温で一夜かき混ぜ
た。溶媒を留去することにより粗製のN−メチル−N′
−メチル−N′−3−ピリジルメチルチオ尿素3.8gを黄
色の粘稠な油状物として得た。本品をシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィー[MeOH−CHCl3(1:10)で溶離]
で精製すると、結晶化し、融点86−87℃を示した。
NMR(CDCl3)δ:3.06(s),3.17(d),5.22(s),6.
16(br.s),7.28(dd,J=8及び5Hz,1H),7.74(m,1
H),8.54(m,2H) (2)(1)で得たN−メチル−N′−メチル−N′−
3−ピリジルメチルチオ尿素3.8g(0.02モル)をMeOH30
mlに溶解し、ヨウ化メチル2.8g(0.02モル)を加えて4
時間還流した。溶媒を留去し、残留物に飽和重曹水10ml
を加えてAcOEtで抽出(50mlで3回)した。MgSO4で乾燥
後、溶媒を留去すると粗製のS−メチル−N−メチル−
N′−メチル−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ
尿素1.0gを黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.33(s),2.83(s),3.26(s),4.
56(s),7.25(dd,J=8及び5Hz,1H),7.60(m,1H),
8.55(m,2H) (3)(2)で得たS−メチル−N−メチル−N′−メ
チル−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素1.0g
(0.048モル)にニトロメタン5mlを加え90℃で15時間か
き混ぜた。ニトロメタンを留去し、残留物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィーに付し、CHCl3−MeOH(5:
1)で溶離することにより標記化合物0.3gを黄色の粘稠
な油状物として得た。本品を冷却(5℃)して得られる
結晶は酢酸エチルで洗浄後、乾燥すると融点86−87℃を
示した。
NMR(CDCl3)δ:2.83(s),3.07(d),4.43(s),6.
53(s),7.35(dd,J=8及び5Hz,1H),7.61(m,1H),
8.60(m,1H),9.73(br.s) 実施例9 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン(化合物2
7) 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン2,4g
(1.5×10-2モル)と6−クロロ−3−ピリジルメチル
アミン1.4g(9.8×10-3モル)をEtOH100ml中で2時間還
流した。EtOHを留去し、残留物をシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィーに付し、CH2Cl2で溶離することにより
標記化合物1.2gを淡黄色の固体として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:2.48(s,3H),4.71(d,J=6.7Hz,2
H),6.66(br.s,1H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.84(d
d,J=8.8及び2.8Hz,1H),8.41(d,J=2.8Hz,1H),10.0
〜11.0(br.,1H) 実施例10 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物
28) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
メチルチオ−2−ニトロエチレン1.2g(4.6×10-3
ル)をEtOH100mlにとかし、40%メチルアミン水溶液0.8
4gのEtOH30ml溶液を還流下に1時間で滴下した。冷後減
圧下に反応液を約50ml程度に濃縮し、析出した結晶をろ
取,乾燥することにより標記化合物0.6gを淡黄色の針状
結晶として得た。
融点:181−183℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.6〜3.1(m,3H),4.47(d,J=6.3H
z,2H),6.45(s,1H),7.48(d,J=8.8Hz,1H),7.81(d
d,J=8.8及び2.7Hz),8.39(d,J=2.7Hz,1H),9.5〜10.
4(br.,1H) 実施例11 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物29) (1)実施例8の(1)と同様にしてN−(6−クロロ
−3−ピリジルメチル)−N−メチルアミンよりN−
(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−メチル−
N′−メチルチオ尿素を結晶状で得た。
融点:109−110℃ NMR(CDCl3)δ:3.06(s,3H),3.16(d,J=4.8Hz,3H),
5.22(s,2H),5.8〜6.3(br.,1H),7.30(d,J=8.6Hz,1
H),7.76(dd,J=8.6及び2.7Hz,1H),8.30(d,J=2.7H
z,1H) (2)実施例8の(2)と同様にして上記(1)で得た
N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−メチル
−N′−メチルチオ尿素よりS−メチル−N−(6−ク
ロロ−3−ピリジルメチル)−N−メチル−N′−メチ
ルイソチオ尿素を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.36(s,3H),2.94(s,3H),3.27(s,3
H),4.63(s,2H),7.30(d,J=8.6Hz,1H),7.62(dd,J
=8.6及び2.7Hz,1H),8.31(d,J=2.7Hz,1H) (3)実施例8の(3)と同様にして上記(2)で得た
S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素より標記化合
物を結晶状で得た。
融点:103−104℃ NMR(CDCl3)δ:2.80(s,3H),3.07(d,J=4.8Hz,3H),
4.38(s,2H),6,51(s,1H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.
58(dd,J=8.6及び2.7Hz,1H),8.31(d,J=2.7Hz,1H)
9.5〜9.9(br.1H) 実施例12 1−メトキシ−1−(3−ピリジルメチル)
アミノ−2−ニトロエチレン(化合物30) 1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン16.5g
(0.1モル)をMeOH1に加熱してとかし、還流させなが
ら3−ピリジルメチルアミノ11.0g(0.1モル)のMeOH20
0ml溶液を1時間ごとに4回に分けて滴下した。さらに
3時間還流し、MeOHを留去した。残留物をシリカゲルの
カラムクロマトグラフィーに付して精製することにより
標記化合物を白色プリズム状の結晶として得た。なお、
実施例1で述べた化合物1−1も副産物として得られ
た。
融点:129−130℃ NMR(CDCl3)δ:3.86(s,OMe),4.60(d,CH2N),6.68
(s,=CHNO2),10.15(br.,NH) 実施例13 1−[N−エチル−N−(3−ピリジルメチ
ル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン
(化合物31) (1)N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミン
2.4gをエチルエーテル50mlに溶解し、イソチオシアン酸
メチル1.3gを加え室温(25℃)で1時間かき混ぜた。析
出結晶をろ取し、少量のエチルエーテルで洗浄,乾燥す
ることによりN−メチル−N′−エチル−N′−(3−
ピリジルメチル)チオ尿素3.7gを白色プリズム状の結晶
として得た。
融点:122−123℃ (2)(1)で得たN−メチル−N′−エチル−N′−
(3−ピリジルメチル)チオ尿素3.1gを無水テトラヒド
ロフラン30mlに溶解し、60%水素化ナトリウム0.6gを加
え、室温(25℃)で1時間かき混ぜた。ヨウ化メチル2.
1gを滴下し、3時間さらに攪拌した。反応液を濃縮し、
残留物に飽和食塩水50mlを加え酢酸エチル50mlで3回抽
出し、抽出液をMgSO4で乾燥した。溶媒を留去すること
により粗製のS−メチル−N−メチル−N′−エチル−
N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素3.1gを黄色
の油状物として得た。
(3)(2)で得たS−メチル−N−メチル−N′−エ
チル−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素2.2g
にニトロメタン10mlを加え、16時間加熱還流した。反応
液を濃縮し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラ
フィーに付し、メタノール−クロロホルム(1:5)の混
合溶媒で溶離することにより標記化合物1.4gを黄色の粘
稠な油状物として得た。
実施例14 1−[N−(2−ジメトキシエチル)−N−
(3−ピリジルメチル)]アミノ−1−メチルアミノ−
2−ニトロエチレン(化合物32) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−(2−ジメトキシエチル)−N−(3−ピリジル
メチル)アミンを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−(2−ジメトキシエチル)−
N′−(3−ピリジルメチル)チオ尿素(淡黄色の粘稠
な油状物) (2)S−メチル−N−メチル−N′−(2−ジメトキ
シエチル)−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿
素(黄色の油状物) (3)標記化合物(黄色の粘稠な油状物) 実施例15 1−エチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物33) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンを、
イソチオシアン酸メチルの代りにイソチオシアン酸エチ
ルを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程
と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得
た。
(1)N−エチル−N′−メチル−N′−(3−ピリジ
ルメチル)チオ尿素 融点:110−111℃ NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.5Hz),3.05(3H,s),
3.5〜3.9(2H,m),5.20(2H,s),5.8〜6.2(1H,br.),
7.26(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.72(1H,dt,J=8.4及
び1.5Hz),8.4〜8.6(2H,m) IR(ヌジョール):3180cm-1 (2)S−メチル−N−エチル−N′−メチル−N′−
(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,t,J=7.5Hz),2.36(3H,s),
2.93(3H,s),3.56(2H,q,J=7.5Hz),4.64(2H,s),7.
26(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.63(1H,dt,J=8.4及び
1.5Hz),8.4〜8.6(2H,m) (3)標記化合物(粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,t,J=7.5Hz),2.82(3H,s),
3.1〜3.6(2H,m),4.43(2H,s),6.52(1H,s),7.32(1
H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.58(1H,dt,J=8.4及び1.5H
z),8.4〜8.7(2H,m),9.3〜9.8(1H,br.) IR(ニート):3220cm-1 実施例16 1−n−ブチルアミノ−1−[N−メチル−
N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチ
レン(化合物34) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンを、
イソチオシアン酸メチルの代りにイソチオシアン酸n−
ブチルを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−n−ブチル−N′−メチル−N′−(3−ピ
リジルメチル)チオ尿素(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,t,J=7.8Hz),1.2〜1.9(4H,
m),3.06(3H,s),3.4〜3.9(2H,m),5.21(2H,s),5.5
〜6.1(1H,br.),7.28(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.74
(1H,dt,J=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m) IR(ニート):3270cm-1 (2)S−メチル−N−n−ブチル−N′−メチル−
N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄色の油
状物) NMR(CDCl3)δ:0.90(3H,t,J=7.8Hz),1.1〜1.9(4H,
m),2.30(3H,s),2.85(3H,s),3.49(2H,t.J=6.8H
z),4.56(2H,s),7.23(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.6
0(1H,dt,J=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.6(2H,m) (3)標記化合物(粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:0.94(3H,t,J=7.8Hz),1.2〜1.9(4H,
m),2.80(3H,s),3.34(2H,m),4.42(2H,s),6.54(1
H,s),7.34(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.58(1H,dt,J
=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m),9.4〜9.9(1H,b
r.) IR(ニート):3210cm-1 実施例17 1−メチルアミノ−1−[N−(2−メトキ
シエチル)−N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2
−ニトロエチレン(化合物35) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−(2−メトキシエチル)−N−(3−ピリジルメ
チル)アミンを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−(2−メトキシエチル)−
N′−(3−ピリジルメチル)チオ尿素(無色の粘稠な
油状物) (2)S−メチル−N−メチル−N′−(2−メトキシ
エチル)−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素
(油状物) (3)標記化合物(黄色の粘稠な油状物) 実施例18 1−アリルアミノ−1−[N−メチル−N−
(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物36) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンを、
イソチオシアン酸メチルの代りにイソチオシアン酸アリ
ルを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程
と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得
た。
(1)N−アリル−N′−メチル−N′−(3−ピリジ
ルメチル)チオ尿素 融点:82−84℃ NMR(CDCl3)δ:3.07(3H,s),4.34(2H,m),5.0〜5.4
(2H,m),5.21(2H,s),5.6〜6.3(2H,m),7.27(1H,d
d,J=8.4及び5.4Hz),7.73(1H,dt,J=8.4及び1.5Hz),
8.4〜8.6(2H,m) IR(ヌジョール):3280cm-1 (2)S−メチル−N−アリル−N′−メチル−N′−
(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(3H,s),2.90(3H,s),4.1〜4.3
(2H,m),4.62(2H,s),4.9〜5.3(2H,m),5.7〜6.3(1
H,m),7.26(1H,dd,J=8.4及び5.4Hz),7.62(1H,dt,J
=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m) (3)標記化合物(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.81(3H,s),3.9〜4.2(2H,m),4.43
(2H,s),5.1〜5.6(2H,m),5.7〜6.2(1H,m),6.55(1
H,s),7.35(1H,dd,J=8.4及び5.1Hz),7.60(1H,dt,J
=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m),9.4〜9.9(1H,b
r.) 実施例19 1−iso−プロピルアミノ−1−[N−メチ
ル−N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロ
エチレン(化合物37) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンを、
イソチオシアン酸メチルの代りにイソチオシアン酸iso
−プロピルを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−iso−プロピル−N′−メチル−N′−(3
−ピリジルメチル)チオ尿素 融点:135−136℃ NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.3Hz),3.03(3H,s),
4.4〜4.9(1H,m),5.21(2H,s),5.0〜5.5(1H,br.),
7.27(1H,dd,J=8.4及び5.1Hz),7.74(1H,dt,J=8.4及
び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m) IR(ヌジョール):3200cm-1 (2)S−メチル−N−iso−プロピル−N′−メチル
−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(油状
物) NMR(CDCl3)δ:1.07(6H,d,J=6.3Hz),2.30(3H,s),
2.84(3H,s),3.6〜4.1(1H,m),4.50(2H,s),7.23(1
H,dd,J=8.4及び5.1Hz),7.61(1H,dt,J=8.4及び1.5H
z),8.4〜8.6(2H,m) (3)標記化合物 融点:119−121℃ NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,d,J=6.6Hz),2.83(3H,s),
3.5〜4.0(1H,m),4.44(2H,s),6.52(1H,s),7.33(1
H,dd,J=8.4及び5.1Hz),7.57(1H,dt,J=8.4及び1.5H
z),8.4〜8.7(2H,m),8.9〜9.4(1H,br.d,J=9.6Hz) IR(ヌジョール):3080cm-1 実施例20 1−ベンジルアミノ−1−[N−メチル−N
−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物38) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンを、
イソチオシアン酸メチルの代りにイソチオシアン酸ベン
ジルを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工
程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を
得た。
(1)N−ベンジル−N′−メチル−N′−(3−ピリ
ジルメチル)チオ尿素(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:3.03(3H,s),4.90(2H,d,J=5.1Hz),
5,21(2H,s),6.10(1H,br.),7.1〜7.5(6H,m),7.74
(1H,dt,J=8.4及び1.5Hz),8.4〜8.6(2H,m) IR(ニート):3250cm-1 (2)S−メチル−N−ベンジル−N′−メチル−N′
−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),2.92(3H,s),4.62(2H,
s),4.77(2H,s),7.1〜7.5(6H,m),7.59(1H,dt,J=
8.4及び1.5Hz),8.4〜8.7(2H,m) (3)標記化合物(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.78(3H,s),4.36(2H,s),4.53(2H,
d,J=6.0Hz),6.56(1H,s),7.1〜7.5(7H,m),8.3〜8.
5(1H,m),8.57(1H,dd,J=5.2及び1.5Hz),9.7〜10.2
(1H,br.) 実施例21 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(3−キノリルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物39) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−(3−キノリルメチル)アミンを用
いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程と同様
の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(3−キノリ
ルメチル)チオ尿素 融点:138−139℃ NMR(CDCl3)δ:3.09(s,MeNCH2),3.18(d,J=5Hz,MeN
H),5.35(s,NCH2),6.00(br,NH),7.4〜7.9(m,3H,キ
ノリン‐H3),8.0〜8.2(m,2H,キノリン‐H2),8.33
(d,J=2Hz,1H,キノリン‐H1) IR(ヌジョール):3200,1545,1530,1495,1445,1375,133
5,1240,1050cm-1 (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(3−キノリルメチル)イソチオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.33(s,MeS),2.89(s,MeNCH2),3.28
(s,MeN=),4.73(s,NCH2),7.2〜7.9(m,3H,キノリン
‐H3),7.9〜8.2(m,2H,キノリン‐H2),8.85(d,J=2H
z,1H,キノリン‐H1) IR(ニート):1600,1490,1370,1340,1060,1020,755cm-1 (3)標記化合物 融点:145−147℃ NMR(CDCl3)δ:2.85(s,MeNCH2),3.08(d,J=6Hz,MeN
H),4.58(s,NCH2),6.59(s,=CHNO2),7.5〜7.95(m,
3H,キノリン‐H3),7.95〜8.25(m,2H,キノリン‐H2),
8.81(d,J=2Hz,1H,キノリン‐H1),9.80(br.NH) IR(ヌジョール):1590,1545,1405,1310,1280,1230cm-1 実施例22 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
[1−(3−ピリジル(エチル]]アミノ−2−ニトロ
エチレン(化合物40) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−メチル−N−[1−(3−ピリジル)エチル]ア
ミンを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工
程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を
得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−[1−(3−
ピリジル)エチル]チオ尿素(淡黄色の粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:1.56(d,J=7Hz,MeCH),2.76(s,MeNCH
2),3.18(d,J=5Hz,MeNH),6.30(br.NH),7.04(q,J
=7Hz,MeCH),7.28(dd,J=7及び5Hz,1H,ピリジン‐
H1),7.70(m,1H,ピリジン‐H1),8.5(m,2H,ピリジン
‐H2) IR(ニート):3270,1550(sh.),1530,1480,1420,1375,
1340,1295cm-1 (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
[1−(3−ピリジル)エチル]チオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:1.54(d,J=7Hz,MeCH),2.31(s,Me
S),2.63(s,MeNCH2),3.27(s,MeN=),5.66(q,J=7H
z,MeCH),7.24(dd,J=5及び8Hz,1H,ピリジン‐H1),
7.62(m,1H,ピリジン‐H1),8.48(dd,J=5及び2Hz,1
H,ピリジン‐H1),8.59(d,J=2Hz,1H,ピリジン‐H1) IR(ニート):2910,1600,1415,1390,1370,1235,1070,10
10,710cm-1 (3)標記化合物(粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:1.70(d,J=7Hz,MeCH),2.63(s,Me
N),3.02(d,J=5Hz,MeNH),4.93(q,J=7Hz,MeCH),6.
50(s,=CHNO2),7.33(dd,J=5及び8Hz,1H,ピリジン
‐H1),7.60(m,1H,ピリジン‐H1),8.6(m,2H,ピリジ
ン‐H2),9.77(br.NH) IR(ニート):1585,1420,1400,1340,1240,1020,750cm-1 実施例23 1−[2,2−ジメチル−1−(3−ピリジル
メチル)]ヒドラジノ−1−メチルアミノ−2−ニトロ
エチレン(化合物41) (1)1,1−ジメチル−2−(3−ピリジルメチル)ヒ
ドラジン2.5gをトルエン30mlに溶解し、イソチオシアン
酸メチル1.2gを加えて1時間加熱還流後反応液を濃縮し
た。析出した結晶をろ取し、エチルエーテルで洗浄後、
乾燥することにより1,1−ジメチル−4−メチル−2−
(3−ピリジルメチル)チオセミカルバジド2.6gを白色
プリズム状の結晶として得た。
融点:101−102℃ NMR(CDCl3)δ:2.45(s,Me2N),3.17(d,J=5Hz,MeN
H),5.28(s,CH2N),7.20(dd,J=5及び8Hz,1H,ピリジ
ン‐H1),7.89(m,1H,ピリジン‐H1),8.10(br.NH),
8.50(dd,J=5及び2Hz,1H,ピリジン‐H1),8.62(d,J
=2Hz,1H,ピリジン‐H1) IR(ヌジョール):3200,1515,1420,1370,1320,975cm-1 (2)60%水素化ナトリウム0.52gを石油エーテルで洗
浄後、乾燥テトラヒドロフラン20mlに懸濁し、(1)と
同様にして得た1,1−ジメチル−4−メチル−2−(3
−ピリジルメチル)チオセミカルバジド2.9gを加えて50
℃で2時間攪拌した。冷後ヨウ化メチル1.8gを加えて室
温(25℃)で2時間攪拌した後濃縮した。残留物に酢酸
エチル50mlを加えて不溶物をろ去し、ろ液をMgSO4で乾
燥後濃縮することによりS−メチル−1,1−ジメチル−
4−メチル−2−(ピリジルメチル)イソチオセミカル
バジド2.2gを油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.41(s,MeS),2.60(s,Me2N),3.06
(s,MeN),4.30(s,CH2N),7.18(dd,J=5及び8Hz,1H,
ピリジン‐H1),7.60(m,1H,ピリジン‐H1),8.10(dd,
J=5及び2Hz,1H,ピリジン‐H1),8.21(d,J=2Hz,ピリ
ジン‐H1) IR(ニート):1600,1420,1240,1020,710cm-1 (3)(2)で得たS−メチル−1,1−ジメチル−4−
メチル−2−(ピリジルメチル)イソチオセミカルバジ
ド2.2gにニトロメタン10mlを加え7時間加熱還流した。
反応液を濃縮後シリカゲルのカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム−メタノール(5:1)で溶離する
ことにより標記化合物1.0gを黄色のプリズム状結晶とし
て得た。
融点:109−110℃ NMR(CDCl3)δ:2.62(s,Me2N),3.16(d,J=6Hz,Me
N),4.43(s,CH2N),6.43(s,=CHNO2),7.27(dd,J=
8及び5Hz,1H,ピリジン‐H1),7.60(m,1H,ピリジン‐H
1),8.5〜8.65(m,2H,ピリジン‐H2),10.1(br.NH) IR(ヌジョール):1585,1405,1340,1315,1235cm-1 実施例24 1−メチルアミノ−1−[N−(n−プロピ
ル)−N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニト
ロエチレン(化合物42) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代り
にN−n−プロピル−N−(3−ピリジルメチル)アミ
ンを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程
と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得
た。
(1)N−メチル−N′−(n−プロピル)−N′−
(3−ピリジルメチル)チオ尿素(淡黄色の粘稠な油状
物) NMR(CDCl3)δ:0.90(t),1.4〜1.9(m),3.16(d,M
eN),3.42(t),5.15(s),5.87(br.s,NH),7.26(d
d),7.74(dt),8.46〜8.60(m,2H) IR(ニート):3270,1525,1340,1235,1020,710cm-1 (2)S−メチル−N−メチル−N′−(n−プロピ
ル)−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄
色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.84(t),1.33〜1.80(m),2.29
(s,MeS),3.23(s,MeN),3.26(t),4.55(s),7.22
(dd),7.56(dt),8.43〜8.60(m,2H) IR(ニート):1600,1425,1210,715cm-1 (3)標記化合物(黄色の粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:0.86(t),1.40〜1.90(m,2H),2.95
〜3.30(m,2H),3.05(d,MeN),4.53(s,2H),6.55(s,
=CHNO2),7.34(dd),7.66(dt),8.43〜8.66(m,2
H),9.56(br.d,NH) 実施例25 1−[N−(n−ブチル)−N−(3−ピリ
ジル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物43) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(n−ブチル)−N−(3−ピリジルメチル)
アミンを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−(n−ブチル)−N−(3−ピリジルメチ
ル)−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:0.90(t),1.1〜1.8(m,4H),3.15
(d,MeN),3.30〜3.56(m),5.13(s),5.82(br.s,N
H),7.25(dd),7.73(dt),8.43〜8.60(m,2H) IR(ニート):3280,1525,1345,1230,1030,710cm-1 (2)S−メチル−N−メチル−N′−(n−ブチル)
−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄色の
油状物) NMR(CDCl3)δ:0.86(t),1.03〜1.70(m,4H),2.28
(s,MeS),3.23(s,MeN),3.30(t),4.54(s),7.22
(dd),7.56(dt),8.40〜8.56(m,2H) IR(ニート):1605,1425,1190,1020,715cm-1 (3)標記化合物(粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:0.90(t),1.06〜1.80(m,4H),2.96
〜3.23(m,2H),3.07(d,MeN),4.40(s),6.56(s,=
CHNO2),7.33(dd),7.60(dt),8.46〜8.66(m,2H),
9.82(br.d,NH) 実施例26 1−[N−ベンジル−N−(3−ピリジルメ
チル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物44) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−ベンジル−N−(3−ピリジルメチル)アミン
を用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程と
同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得
た。
(1)N−ベンジル−N−(3−ピリジルメチル)−
N′−メチルチオ尿素 融点:141−143℃(白色プリズム状) (2)S−メチル−N−メチル−N′−ベンジル−N′
−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素(黄色の油状
物) NMR(CDCl3)δ:2.32(s,MeS),3.26(s,MeN),4.45
(s),4.52(s),7.06〜7.36(m,6H),7.50(dt),8.
36〜8.53(m,2H) IR(ニート):1600,1425,1180,1020,700cm-1 (3)標記化合物 融点:118−119℃(淡黄色鱗片状) NMR(CDCl3)δ:3.16(d,J=5Hz,MeN),4.22(s,CH2
びCH2),6.53(s,=CHNO2),7.06〜7.60(m,7H),8.40
(br.s),8.60(br.d),9.76(br.d,J=5Hz,NH) IR(ヌジョール):1590,1520,1450,1360,1280cm-1 実施例27 1−アミノ−1−[N−(6−クロロ−3−
ピリジルメチル)−N−メチル]アミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物45) (1)1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
5.0gをEtOH200mlに加熱してとかし、還流させながらEtO
H50mlにとかしたN−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチルアミン4.7gの溶液を30分毎に3回に分
けて滴下した。滴下後さらに3時間還流し、EtOHを留去
した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
に付し、CHCl3−MeOH(20:1)で溶離することにより、
1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル]アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン
3.5gを黄色の粘稠な油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.46(s,MeS),3.03(s,MeN),4.76
(s,CH2),6.76(s,=CHNO2),7.35(d),7.60(dd),
8.30(d) IR(ニート):1750,1540,1260,1100,1020cm-1 (2)(1)で得た1−[N−(6−クロロ−3−ピリ
ジルメチル)−N−メチル]アミノ−1−メチルチオ−
2−ニトロエチレン1.1gをMeOH20mlにとかし、25%アン
モニア水1.0mlを加え、室温で1時間かき混ぜた。析出
した結晶をろ取し、少量のMeOHで洗浄し、乾燥すること
により標記化合物0.85gを淡黄色の鱗片状結晶として得
た。
融点:206−207℃ NMR(DMSO-d6)δ:3.03(s,MeN),4.65(s,CH2),6.60
(s,=CHNO2),7.45(d),7.68(dd),8.31(d),8.9
2(br.s,NH2) IR(ヌジョール):3280,3140,1625,1580,1420,1225cm-1 実施例28 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合
物46) (1)1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
3.3gをEtOH50mlにとかし、還流させながら40%ジメチル
アミン水溶液2.2mlを30分毎に2回に分けて滴下した。
滴下後さらに30分間還流し、EtOHを留去後残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、CHCl3−MeOH
(20:1)で溶離することにより、1−ジメチルアミノ−
1−メチルチオ−2−ニトロエチレン1.0gを黄色の油状
物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.46(s,3H),3.21(s,6H),6.69(s,1
H) (2)(1)で得た1−ジメチルアミノ−1−メチルチ
オ−2−ニトロエチレン1.0gと6−クロロ−3−ピリジ
ルメチルアミン1.0gをEtOH30ml中で2時間還流した。Et
OHを留去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラ
フィーに付し、CHCl3−MeOH(10:1)で溶離して得られ
た結晶をEtOHから再結晶することにより標記化合物0.82
gを淡黄色の結晶として得た。
融点:124−125℃ NMR(CDCl3)δ:2.99(s,6H),4.53(d,J=5.4Hz,2H),
6.46(s,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),7.72(dd,J=8.4
及び2.4Hz,1H),8.35(d,J=2.4Hz,1H),9.2〜9.8(b
r.,1H) IR(ヌジョール):1585,1440,1380,1260cm-1 実施例29 1−(2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチ
ル)アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン
(化合物47) (2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチル)アミン1.2g
(0.007モル)と1−メチルアミノ−1−メチルチオ−
2−ニトロエタン1g(0.007モル)をEtOH50ml中で6時
間還流した。冷後反応液を濃縮し、析出する結晶をろ取
し、CH2Cl2ついで少量のEtOHで洗浄、乾燥することによ
り標記化合物0.53gを白色粉末状で得た。
融点:211−213℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:2.83(br,3H),4.50(br.d,2H),6.
43(s,1H),7.58(d,J=8.5Hz),7.80(d,J=8.5Hz),
7.0〜7.93(br,NH),9.50〜10.50(br,NH) IR(ヌジョール):3170,1630,1580,1375,1210cm-1 実施例30 1−アミノ−1−[N−(2,6−ジクロロ−
3−ピリジルメチル)−N−メチル]アミノ−2−ニト
ロエチレン(化合物48) 1−[N−(2,6−ジクロロ−3−ピリジルメチル)−
N−メチル]アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レン0.9g(0.003モル)をMeOH 30mlに溶解し、50℃で25
%アンモニア水0.6ml(0.0045モル)を滴下し、同温度
で1時間かき混ぜた。冷後濃縮し、析出する結晶をろ取
し、少量のEtOHで洗浄、乾燥することにより標記化合物
0.7gを白色粉末状で得た。
融点:214−215℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:3.05(s,3H),4.63(s,2H),6.56
(s,1H),7.46〜7.70(m,2H),8.90(br.s,NH2) IR(ヌジョール):3350,1610,1565,1410,1290,1220cm-1 実施例31 1−アミノ−1−[N−(6−クロロ−3−
ピリジルメチル)−N−i−プロピル]アミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物49) 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
i−プロピル]アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエ
チレン0.5g(0.00196モル)をEtOH 8mlに溶解し、25%
アンモニア水0.20mlを加えて、室温で2時間40分攪拌し
た。濃縮し、残留物をシリカゲル100gのカラムクロマト
グラフィーに付し、MeOH−CHCl3(1:7)で溶離すること
により標記化合物を油状物として得た。本品にEt2Oを加
えてこすると粉末化し、ろ取し、Et2Oで洗浄、乾燥する
ことにより標記化合物0.19gを粉末状で得た。
NMR(DMSO−d6)δ:1.13(d,J=7Hz,Me 2CH),4.30(7
重線,J=7Hz,Me2CH),4.62(s,CH2),6.50(s,=CHN
O2),7.49(d,J=8Hz,1H),7.69(dd,J=8及び2Hz,1
H),8.30(d,J=2Hz,1H),9.04(br,NH2) IR(ヌジョール):1610,1540,1280,1230,1100cm-1 実施例32 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−(N−エチル−N−メチル)アミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物50) 1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レンに代えて1−(N−エチル−N−メチル)アミノ−
1−メチルチオ−2−ニトロエチレンを用い、実施例28
(2)と同様に反応させることにより標記化合物を淡黄
色の結晶として得た。
融点:87−88℃ NMR(CDCl3)δ:1.18(t,J=6.5Hz,3H),2.89(s,3H),
3.23(q,J=6.5Hz,2H),4.46(d,J=5.7Hz,2H),6.53
(s,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),7.69(dd,J=8.4&2.
4Hz,1H),8.33(d,J=2.4Hz,1H),9.5〜10.0(br.1H) IR(ヌジョール):1600,1460cm-1 実施例33 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−ヒドラジノ−2−ニトロエチレン(化合物5
1) 1−メチルチオ−1−(3−ピタジルメチル)アミノ−
2−ニトロエチレンに代えて1−(6−クロロ−3−ピ
リジルメチル)アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエ
チレン、メチルアミン水溶液に代えて飽水ヒドラジンを
用い、実施例3と同様に反応させることにより、標記化
合物を淡黄色の結晶として得た。
融点:188−190℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:4.43(br.s,2H),4.3〜5.2(br,2
H),6.49(s,1H),7.50(d,J=8.4Hz,1H),7.81(dd,J
=8.4&2.4Hz,1H),8.39(d,J=2.4Hz,1H),9.9〜10.8
(br,1H) IR(ヌジョール):3260,1650,1560,1450cm-1 実施例34 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−(2,2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−2−
ニトロエチレン(化合物52) 3−ピリジルメチルアミンに代えて6−クロロ−3−ピ
リジルメチルアミンを用い、実施例6と同様に反応させ
ることにより標記化合物を淡褐色のプリズム状結晶とし
て得た。
融点:170−172℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.59(s,6H),4.43(d,J=6.6Hz,2
H),6.2〜6.7(br,1H),7.47(d,J=8.4Hz,1H),7.79
(dd,J=8.4&2.4Hz,1H),8.38(d,J=2.4Hz,1H),8.0
〜8.5(br,1H),9.9〜10.5(br,1H) IR(ヌジョール):3200,1590,1560,1460,1390,1350cm-1 実施例35 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−(2−メトキシカルボニル)ヒドラジノ−2
−ニトロエチレン(化合物53) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
ヒドラジノ−2−ニトロエチレン0.4g(0.0016モル)の
DMF 15ml溶液にクロロギ酸メチル0.14ml(0.0018モル)
を加え、室温で30分間攪拌した。減圧下にDMFを留去
し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに
付し、EtOH−CHCl3(1:7)で溶離することにより標記化
合物0.14gを淡黄色の固体として得た。
融点:198−201℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:3.67(s,3H),4.48(br.d,J=6Hz,2
H),6.43(s,1H),7.52(d,J=8.4Hz,1H),7.80(dd,J
=8.4&2.4Hz,1H),8.38(d,J=2.4Hz,1H),9.1〜9.6
(br,1H),10.0〜10.9(br,1H) IR(ヌジョール):3110,1740,1570,1455cm-1 実施例36 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−(2−メチルアミノカルボニル)ヒドラジノ
−2−ニトロエチレン(化合物54) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
ヒドラジノ−2−ニトロエチレン0.3g(0.0012モル)の
DMF 5ml溶液にイソシアン酸メチル0.15ml(0.0025モ
ル)を加えて室温で2時間静置した。減圧下にDMFを留
去し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
で精製することに標記化合物0.08gを白色の固体として
得た。
融点:190−192℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:2.63(d,J=4.5Hz,3H),4.49(br,
d,J=6.0Hz,2H),6.47(s,1H),6.5〜6.8(br.d,J=4.5
Hz,1H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.82(dd,J=8.4&2.4
Hz,1H),8.10(s,1H),8.40(d,J=2.4Hz,1H) IR(ヌジョール):3200,1680,1550,1455,1380cm-1 実施例37 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
[2−(3−ピリジル)エチル]アミノ]−2−ニトロ
エチレン(化合物55) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エチル]
アミンを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−[2−(3−
ピリジル)エチル]チオ尿素 融点:104−105℃ NMR(CDCl3)δ:3.02(m,CH 2−ピリジン),3.04(s,MeN
CH2),4.10(m,CH2N),5.90(br.d,J=5Hz,NH),7.26
(dd,J=5&8Hz,1H),7.67(m,1H),8.50(m,2H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
[2−(3−ピリジル)エチル]イソチオ尿素(黄褐色
の油状物) (但し60%水素化ナトリウム(油性)を加えた後に50℃
で1時間かき混ぜた。) NMR(CDCl3)δ:2.15(s,Mes),2.84(m,CH 2−ピリジ
ン),2.93(s,MeNCH2),3.21(s,MeN=),3.61(m,NC
H2),7.20(dd,J=5&8Hz,1H),7.53(m,1H),8.45
(m,2H) (3)標記化合物(黄色の粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:2.93(d,J=5Hz,MeNH),2.96(s,MeNCH
2),2.97(m,CH 2−ピリジン),3.50(m,MeNCH 2),6.52
(s,=CHNO2),7.27(dd,J=5&8Hz,1H),7.57(m,1
H),8.50(m,2H),9.67(br,NH) 実施例38 1−ジメチルアミノ−1−(N−メチル−N
−3−ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物56)および1,1−ビス(N−メチル−N−3−
ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物
57) 1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レン2.0g(0.012モル)とN−メチル−N−3−ピリジ
ルメチルアミン1.5g(0.012モル)を120℃で40分間かき
混ぜた。反応液をカラムクロマトグラフィーに付し溶媒
MeOH−CHCl3(1:10)で溶離し、目的物各々を含む2つ
の画分を得た。1つの画分を溶離溶媒MeOH−CHCl3(1:1
0)ついでアセトン−CHCl3(2:1)でシリカゲルのカラ
ムクロマトグラフィーに付して精製することにより標記
化合物(化合物56)0.40gを淡黄色の結晶として得た。
他の画分をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付
し、溶離溶媒MeOH−CHCl3(1:10)ついでアセトン−CHC
l3(2:1)で溶離することにより標記化合物(化合物5
7)0.35gを黄色の油状物として得た。
(化合物56) 融点:103−105℃ NMR(CDCl3)δ:2.81(s,3H),2.98(s,6H),4.44(s,3
H),6.41(s,1H),7.33(dd,J=8.4&5.1Hz,1H),7.64
(dt,J=8.4&1.5Hz,1H),8.4〜8.7(m,2H) IR(ヌジョール):1545,1520,1450,1300,1265cm-1 (化合物57) NMR(CDCl3)δ:2.83(s,6H),4.48(s,4H),6.52(s,1
H),7.34(dd,J=8.4&5.1Hz,2H),7.62(dt,J=8.4&
1.5Hz,2H),8.4〜8.8(m,4H) 実施例39 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物58) 1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レン1.6g(0.0099モル)とN−(6−クロロ−3−ピリ
ジルメチル)−N−メチルアミン1.4g(0.089モル)を8
0℃で3時間かき混ぜた。溶離溶媒MeOH−CDCl3(1:10)
で2回、溶離溶媒アセトン−CHCl3(2:1)で1回シリカ
ゲルのカラムクロマトギラフィーに付して精製すること
により標記化合物0.33gを淡黄色の結晶として得た。
融点:110−112℃ NMR(CDCl3)δ:2.79(s,3H),2.97(s,6H),4.40(s,2
H),6.38(s,1H),7.36(d,J=8.4Hz,1H),7.72(dd,J
=8.4&2.4Hz,1H),8.30(d,J=2.4Hz,1H) IR(ヌジョール):1545,1520,1460,1300,1260cm-1 実施例40 1−アミノ−1−[N−(6−クロロ−3−
ピリジルメチル)−N−エチル]アミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物59) (1)1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
9.68gをEtOH 200mlに加熱してとかし、N−(6−クロ
ロ−3−ピリジルメチル)−N−エチルアミン6.66g
(0.039モル)のEtOH 30ml溶液を還流させながら滴下し
た。45時間還流後EtOHを留去し、残留物をシリカゲル42
0gのカラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CHCl
3(1:20)で溶離することにより粗製の1−[N−(6
−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル]アミノ
−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン2.28gを褐色の
油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.24(t,J=7Hz,CH2 CH 3),2.46(s,Me
S),3.52(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.72(s,CH 2−ピリジ
ン),6.82(s,=CHNO2),7.31(d,J=8Hz,1H),7.57(d
d,J=8&2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H) (2)(1)で得た粗製の1−[N−(6−クロロ−3
−ピリジルメチル)−N−エチル]アミノ−1−メチル
チオ−2−ニトロエチレン2.16gをEtOH 30mlに溶解し、
25%アンモニア水0.766mlを加え室温で3時間かき混ぜ
た。溶媒を留去し、残留物をシリカゲル200gのカラムク
ロマトグラフィーに付し、MeOH−CHCl3(1:5)で溶離す
ることにより標記化合物0.69gを淡黄色の粘稠な油状物
として得た。本品にエーテルを加えてこすると固化し、
エーテルを加えてろ取、乾燥することにより標記化合物
0.57gを白色の粉末状結晶として得た。
融点:159−161℃ NMR(CDCl3−DMSO−d6[4:1])δ:1.22(t,J=7Hz,CH2
CH 3),3.43(q,CH 2CH3),4.62(s,CH2−ピリジン),6.6
1(s,=CHNO2),7.38(d,J=8Hz,1H),7.62(dd,J=8
&2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H),8.97(br,NH2) IR(ヌジョール):1610,1565,1455,1445,1305,1235cm-1 実施例41 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−メチルアミキ−2−ニ
トロエチレン(化合物60) N−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エチル]アミ
ンの代わりにN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−エチルアミンを用いて、実施例37の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピタジルメチル)−N−
エチル−N′−メチルチオ尿素(黄色の結晶) 融点:133−134℃ NMR(CDCl3)δ:1.16(t,J=7Hz,CH2 CH 3),3.15(d,J=
5Hz,MeN),3.50(q,J=7Hz,CH 2CH3),5.12(s,CH 2−ピ
リジン),5.84(br.d,J=5Hz,NH),7.30(d,J=8Hz,1
H),7.80(dd,J=8&2Hz,1H),8.27(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−エチル−N′−メチルイソチオ尿素(黄褐
色の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.09(t,J=7Hz,CH2 CH 3),2.29(s,Me
S),3.21(S,MeN=),3.38(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.49
(s,CH 2−ピリジン),7.27(d,J=8Hz,1H),7.61(dd,J
=8&2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(白色の結晶) 融点:83−84℃ NMR(CDCl3)δ:1.20(t,J=7Hz,CH2 CH 3),3.08(d,J=
5Hz,MeNH),3.18(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.40(s,CH 2−ピ
リジン),6.54(s,=CHNO2),7.39(d,J=8Hz,1H),7.6
3(dd,J=8&2Hz,1H),8.33(d,J=2Hz,1H),9.79(b
r.d,J=5Hz,NH) IR(ヌジョール):1595,1530,1455,1340,1270,1240cm-1 実施例42 1−[N−(6−メトキシ−3−ピタジルメ
チル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物61) 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジクメチル)−N−
メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ン0.67g(0.0026モル)をDMF 20mlに溶解し、ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液(28%)1.00gを加え、1
00℃で5.5時間かき混ぜた。メタノールおよびDMFを留去
し、残留物に食塩水を加えCH2Cl2で抽出した。MgSO4
乾燥後CH2Cl2を留去し、残留物をシリカゲル230gのカラ
ムクロマトグラフィーに付し、MeOH−CHCl3(1:5)で溶
離することにより褐色の粘稠な油状物を0.22gを得た。
本品に少量のエーテルを加え冷却し、こすると結晶化し
た。エーテルを加えろ取、乾燥することにより標記化合
物0.128gを白〜微褐色の結晶として得た。
融点:77−78℃ NMR(CDCl3)δ:2.75(s,MeN),3.07(d,J=5Hz,MeN
H),3.93(s,OMe),4.30(s,CH 2−ピリジン),6.53(s,
=CHNO2),6.78(d,J=8Hz,1H),7.45(dd,J=8及び2H
z,1H),8.05(d,J=2Hz,1H),9.80(br,NH) IR(ヌジョール):1605,1455,1310,1250,1025cm-1 実施例43 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(4−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物62) N−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エチル]アミ
ンの代わりにN−メチル−N−(4−ピリジルメチル)
アミンを用いて、実施例37の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(4−ピリジ
クメチル)チオ尿素 融点:123−124℃ NMR(CDCl3)δ:3.07(s,MeNCH2),3.16(d,J=5Hz,MeN
H),5.19(s,CH2),6.29(br.d,J=5Hz,NH),7.19(m,2
H),8.52(m,2H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(4−ピリジルメチル)イソチオ尿素(褐色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,MeS),2.87(s,MeNCH2),3.27
(s,MeN=),4.59(s,CH2),7.18(m,2H),8.54(m,2
H) (3)標記化合物 融点:145−146℃ NMR(CDCl3)δ:2.88(s,MeNCH2),3.07(d,J=5Hz,MeN
H),4.43(s,CH2),6.54(s,=CHNO2),7.21(m,2H),
8.65(m,2H),9.78(br,NH) IR(ヌジョール):1600,1565,1455,1435,1410,1320,126
0cm-1 実施例44 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(2−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレン
(化合物63) N−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エチル]アミ
ンの代わりにN−メチル−N−(2−ピリジルメチル)
アミンを用いて、実施例37の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(2−ピリジ
ルメチル)チオ尿素(黄褐色の粘稠な油状物) NMR(CDCl3)δ:3.15(d,J=5Hz,MeNH),3.31(s,MeNCH
2),4.90(s,CH2),7.15〜7.6(m,3H,ピリジン−H2&N
H),7.73(t,J=7Hz,1H),8.55(d,J=5Hz,1H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(2−ピリジルメチル)イソチオ尿素(褐色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,MeS),2.91(s,MeNCH2),3.28
(s,MeN=),4.77(s,CH2),7.05〜7.45(m,2H),7.67
(m,1H),8.56(d,J=5Hz,1H) (3)標記化合物 融点:96−97℃ NMR(CDCl3)δ:2.96(s,MeNCH2),3.08(d,J=5Hz,MeN
H),4.53(s,CH2),6.57(s,=CHNO2),7.30(m,2H),
7.78(m,1H),8.63(m,1H),9.61(br,NH) IR(ヌジョール):1580,1545,1425,1380,1280cm-1 実施例45 1−[N−メトキシ−N−(3−ピリジルメ
チル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物64) N−メチル−N−[2−(3−ピリジル)エチル]アミ
ンの代わりにO−メチル−N−(3−ピリジルメチル)
−ヒドロキシルアミンを用いて、実施例37の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メトキシ−N−(3−ピリジルメチル)−
N′−メチルチオ尿素 (但し反応溶媒としてアセトニトリルを用い、50℃で5
時間反応させた。) 融点:95−96℃ NMR(CDCl3)δ:3.15(d,J=5Hz,3H),3.63(s,3H),5.
32(s,2H),7.03〜7.46(br,NH),7.27(dd,J=8及び5
Hz,1H),7.86(dt,J=8及び2Hz,1H),8.56(dd,J=5
及び2Hz,1H),8.66(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−メトキシ−N−(3−ピリジル
メチル)−N′−メチルイソチオ尿素(淡黄色の油状
物) NMR(CDCl3)δ:2.23及び2.45(各s,計3H),3.26及び3.
32(各s,計3H),3.40及び3.50(各s,計3H),4.08及び4.
52(各s,計2H),7.20〜7.43(m,1H),7.76(m,1H),8.5
0〜8.76(m,2H) (3)標記化合物 融点:100−101℃ NMR(CDCl3)δ:3.18(d,J=5Hz,3H),3.45(s,3H),4.
30(s,2H),6.90(s,1H),7.33(dd,J=8及び5Hz,,1
H),7.73(dt,J=8及び2Hz,1H),8.56〜8.73(m,2H),
9.73(br,NH) IR(ヌジョール):1613,1460,1360,1250,1080cm-1 実施例46 1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ−
1−[N−メチル−N−(3−ピリジルメチル)]アミ
ノ−2−ニトロエチレン(化合物65) 60%水素化ナトリウム0.1gを石油エーテルで洗浄した後
乾燥THF 10mlに懸濁した。1−メチルアミノ−1−[N
−メチル−N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−
ニトロエチレン0.51g(0.0023モル)を加えて室温で一
夜攪拌した。氷水で冷却し、蟻酢酸無水物0.6gを加え同
温度で1時間かき混ぜた。溶媒を留去し、残留物に水30
mlを加えNaHCO3で中和した後、CH2Cl2で抽出した(30ml
×3)。MgSO4で乾燥後CH2Cl2を留去し、残留物をシリ
カゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、MeOH−CHCl
3(1:5)で溶離することにより標記化合物0.25gを淡黄
色のプリズム状結晶として得た。
融点:97−98℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.93(s,3H),3.03(s,3H),4.62
(br,2H),6.86(s,1H),7.42(dd,J=8&5Hz,1H),7.
73(br.d,J=8Hz,1H),8.25(s,1H),8.55(br,2H) IR(ヌジョール):1700,1560,1350,1285,1260,890cm-1 実施例47 N2−メトキシ−2−ニトロ−N1−(3−ピリ
ジルメチル)−アセトアミジン(化合物66) 1−メチルチオ−1−(3−ピリジルメチル)アミノ−
2−ニトロエチレン0.75g(0.0033モル)をイソブチル
アルコール3mlに加え、100〜110℃でO−メチルヒドロ
キシルアミン・塩酸塩0.56gを加えた。ついでトリエチ
ルアミン0.93mlのイソブチルアルコール1ml溶液を同温
度でかき混ぜながら30分間で滴下した。滴下後室温にも
どし、溶媒を留去して、残留物をシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィーで精製[1回目MeOH−CHCl3(1:3),2
回目MeOH−CHCl3(1:10)で溶離した。]することによ
り標記化合物0.23gを黄色の結晶として得た。
融点:77−78℃ NMR(CDCl3)δ:3.86(s,3H),4.37(d,J=6.3Hz,2H),
5.04(s,2H),5.2〜5.8(br,1H),7.32(dd,J=8.4及び
5.1Hz,1H),7.65(dt,J=8.4及び1.5Hz,1H),8.4〜8.8
(2H,m) 実施例48 1−(2−メトキシエチル)アミノ−1−
[N−メチル−N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−
2−ニトロエチレン(化合物67) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−メチル−N−(3−ピリジルメチル)アミン、
イソチオシアン酸メチルの代わりにイソチオシアン酸
(2−メトキシ)エチルを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(2−メトキシエチル)−N′−メチル−
N′−(3−ピリジルメチル)チオ尿素(無色の油状
物) NMR(CDCl3)δ:3.06(s,3H),3.36(s,3H),3.57(t,J
=5.1Hz,2H),3.91(dt,J=5.1及び5.1Hz,2H),5.21
(s,2H),5.9〜6.3(br,1H),7.28(dd,J=8.4及び5.1H
z,1H),7.75(dt,J=8.4及び1.5Hz,1H),8.5〜8.7(m,2
H) (2)S−メチル−N−(2−メトキシエチル)−N′
−メチル−N′−(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,3H),2.88(s,3H),3.37(s,3
H),3.4〜3.8(m,4H),4.59(s,2H),7.25(dd,J=8.4
及び5.1Hz,1H),7.62(dt,J=8.4及び1.5Hz,1H),8.4〜
8.7(m,2H) (3)標記化合物 融点:55−57℃ NMR(CDCl3)δ:2.79(s,3H),3.3〜3.7(m,4H),3.41
(s,3H),4.43(s,2H),6.53(s,1H),7.35(dd,J=8.4
及び1.5Hz,1H),7.60(dt,J=8.4及び1.5Hz,1H),8.5〜
8.7(m,2H),9.4〜9.9(br,1H) 実施例49 1−[N−(4−クロロベンジル)−N−メ
チル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン
(化合物68) (1)N−(4−クロロベンジル)−N−メチル−N′
−メチルチオ尿素4.69g(0.0205モル)を乾燥THF 50ml
に溶解し、60%水素化ナトリウム(油性)0.82gを加わ
え1時間還流した。氷水で冷却し、かき混ぜながらヨウ
化メチル1.277mlを滴下し、滴下後室温で45分間攪拌し
た。THFを留去し、残留物に水(約50ml)を加え、食塩
を飽和させAcOEtで抽出(100ml×3)した。MgSO4で乾
燥後溶媒を留去することにより粗製のS−メチル−N−
(4−クロロベンジル)−N−メチル−N′−メチルイ
ソチオ尿素5.11gを無色〜淡黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.28(s,MeS),2.80(s,MeNCH2),3.26
(s,MeN=),4.53(s,CH2),7.14及び7.31(各d,J=9H
z,各2H) (2)(1)で得たS−メチル−N−(4−クロロベン
ジル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素4.98g
(0.0205モル)にニトロメタン25mlを加え6.5時間還流
した。ニトロメタンを留去し、残留物をシリカゲル240g
のカラムクロマトグラフィーに付し、MeOH−CHCl3(1:1
0)で溶離することにより5.35gの橙色の油状物を得た。
本品に少量のEtOHとエーテルを加えてドライアイス−ア
セトン浴で冷却し、こすると結晶化した。エーテルを加
えてろ取し、エーテルで洗浄後乾燥することにより標記
化合物3.69gを淡黄色の結晶として得た。
融点:98−99℃ NMR(CDCl3)δ:2.79(s,MeNCH2),3.05(d,J=5Hz,MeN
H),4.34(s,CH2),6.53(s,=CHNO2),7.17及び7.38
(各d,J=8Hz,各2H),9.79(br,NH) IR(ヌジョール):1450,1310,1235,1070,1025cm-1 実施例50 1−アミノ−1−(4−クロロベンジル)ア
ミノ−2−ニトロエチレン(化合物69) 1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−メチルチオ−
2−ニトロエチレン2.59g(0.01モル)にEtOH 45ml,THF
10ml,25%アンモニア水1.02gを加え外温60℃で5.5時間
攪拌した。この間1,2,3時間後に各々25%アンモニア水
1.02gずつを加えた。反応液を氷冷し、かき混ぜると結
晶が析出した。ろ取し、EtOH次いでエーテルで洗浄し、
乾燥することにより標記化合物1.11gを白色の結晶とし
て得た。
融点:215−216℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:4.47(d,J=7Hz,CH2),6.45(s,=C
HNO2),7.34及び7.44(各d,J=9Hz,各2H),8.02(br,NH
2),9.25(br,NH) IR(ヌジョール):3100,1560,1430,1405,1195,1030cm-1 実施例51 1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−メ
チルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物70) 1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−メチルチオ−
2−ニトロエチレン2.59g(0.01モル)をEtOH 100mlに
加熱、還流して溶解し、還流させながら40%メチルアミ
ン水溶液1.94gのEtOH 10ml溶液を50分間で滴下した。滴
下後さらに15分間還流し、反応液を氷水で冷却すると結
晶が析出した。析出結晶をろ取し、EtOH次いでエーテル
で洗浄し、乾燥することにより標記化合物1.66gを白色
の結晶として得た。
融点:219−220℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:2.88(br.d,J=3Hz,Me),4.43(d,J
=6Hz,CH2),6.43(s,=CHNO2),7.40(s,4H),7.7(b
r,MeNH),9.9(br,HNCH2) IR(ヌジョール):1455,1425,1375,1360,1215,995cm-1 実施例52 1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−ジ
メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物71) 1−(4−クロロベンジル)アミノ−1−メチルチオ−
2−ニトロエチレン2.59g(0.01モル)をEtOH 100mlに
加熱して溶解した。攪拌し、還流させながら50%ジメチ
ルアミン水溶液2.25gのEtOH 10ml溶液を35分間で滴下し
た。滴下後さらに2.5時間攪拌し、還流した。溶媒を留
去し、残留物にエーテルを加えてこすると結晶化した。
EtOHとエーテル(約1:5)を加えろ取し、エーテルで洗
浄し、乾燥することにより標記化合物1.21gを白色の結
晶として得た。
融点:133−135℃ NMR(CDCl3)δ:2.91(s,Me2N),4.45(d,J=6Hz,C
H2),6.51(s,=CHNO2),7.30(s,4H),9.79(br,NH) IR(ヌジョール):1620,1500,1435,1420,1370,1220,119
5cm-1 実施例53 1−ジメチルアミノ−1−[N−ホルミル−
N−(3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチ
レン(化合物72) 乾燥THF 10mlに60%水素化ナトリウム(油性)0.1gを懸
濁し、1−ジメチルアミノ−1−(3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン0.56g(0.0025モル)
を加え、室温で一夜かき混ぜた。氷水で冷却し、蟻酢酸
無水物0.7gを加え同温度で2時間かき混ぜた。溶媒を留
去し、残留物に水30mlを加え、NaHCO3で中和してCH2Cl2
で抽出(30ml×3)した。MgSO4で乾燥後溶媒を留去
し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに
付し、MeOH−CHCl3(1:5)で溶離することにより標記化
合物0.2gを淡黄色の粘稠な油状物として得た。
NMR(DMSO−d6)δ:2.90(s,6H),4.40〜5.06(m,2H),
6.73(s,1H),7.33(dd,J=8及び5Hz,1H),7.75(br.
d,J=8Hz,1H),8.26(s,1H),8.55(br,2H) IR(ニート):1685,1570,1500,1350,1270cm-1 実施例54 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(2−ピラジニル)メチル]アミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物73) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−メチル−N−(2−ピラジル)メチルアミンを
用いて、実施例13の(1),(2),(3)各工程と同
様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−[(2−ピラ
ジル)メチル]チオ尿素 融点:123−124℃ NMR(CDCl3)δ:3.17(d,J=5Hz,3H),3.26(s,2H),5.
12(s,2H),6.42(br,1H),8.53(s,2H),8.72(s,1H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
[(2−ピラジル)メチル]イソチオ尿素(淡黄色の油
状物) NMR(CDCl3)δ:2.32(s,3H),2.98(s,3H),3.26(s,3
H),4.76(s,2H),8.45〜8.66(m,3H) (3)標記化合物 融点:132−133℃ NMR(CDCl3)δ:2.93(s,3H),3.09(d,J=5Hz,3H),4.
56(s,2H),6.60(s,1H),8.62(s,3H),9.60(br,1H) IR(ヌジョール):3150,1580,1410,1280,1240,1020,990
cm-1 実施例55 1−(2,2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−
1−[N−メチル−N−(3−ピリジルメチル]アミノ
−2−ニトロエチレン(化合物74) 1−(2,2−ジメチル−1−ヒドラジノ)−1−メチル
チオ−2−ニトロエチレン4.3g(0.024モル)とN−メ
チル−N−(3−ピリジルメチル)アミン3.6gを90〜10
0℃で4時間かき混ぜた後、シリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーに付し、MeOH−CHCl3(1:10)で溶離し
た。得られた結晶をエーテルで洗浄、乾燥することによ
り標記化合物0.7gを得た。本品のNMRは標記化合物とN2
−ジメチルアミノ−N1−メチル−2−ニトロ−N1−(3
−ピリジルメチル)アセトアミジンの3:2の混合物であ
ることを示した。
融点:80−82℃ NMR(CDCl3)δ:2.40(s,2.4H),2.59(s,3.6H),2.87
(s,1.2H),2.90(s,1.8H),4.61(s,0.8H),4.63(s,
1.2H),6.00(s,0.8H),6.47(s,0.6H),7.15〜7.45
(m,1H),7.45〜7.80(m,1H),8.45〜8.70(m,2H),10.
1〜10.5(br.s,0.6H) IR(ヌジヨール):3130,1585,1570,1445,1425cm-1 実施例56 1−アミノ−1−[N−(6−クロロ−3−
ピリジルメチル)−N−n−プロピル]アミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物75) 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
n−プロピル]アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエ
チレン2.83g(0.0094モル)をEtOH 40mlに溶解し、25%
アンモニア水0.96mlを加えて、室温で3時間攪拌した。
析出結晶をろ取し、少量のEtOH次いでエーテルで洗浄、
乾燥することにより標記化合物1.35gを微黄色の結晶と
して得た。
融点:185−186℃(dec.) NMR(DMSO−d6)δ:0.87(t,J=7Hz,CH2CH 3),1.59(6
重線,J=7Hz,CH 2CH3),3.31(t,J=7Hz,NCH 2CH2),4.68
(s,CH2−ピリジン),6.59(s,=CHNO2),7.50(d,J=8
Hz,1H),7.71(dd,J=8及び2Hz,1H),8.31(d,J=2Hz,
1H),8.99(br,NH2) IR(ヌジヨール):1615,1550,1455,1335,1320,1300,128
5cm-1 実施例57 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−n−プロピル]アミノ−1−メチルアミノ−
2−ニトロエチレン(化合物76) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−n
−プロピルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
n−プロピル−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の結晶) 融点:95−96℃ NMR(CDCl3)δ:0.89(t,J=8Hz,CH2CH 3),1.63(6重
線,J=8Hz,CH 2CH3),3.17(d,J=5Hz,MeN),3.36(t,J
=8Hz,CH2CH 2N),5.16(s,CH2−ピリジン),5.87(br.
q,J=5Hz,NH),7.30(d,J=8Hz,1H),7.78(dd,J=8及
び2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−n−プロピル−N′−メチルイソチオ尿素
(黄色の油状物) (但し60%水素化ナトリウム(油性)を加えた後に50℃
で1時間かき混ぜた。) NMR(CDCl3)δ:0.85(t,J=7Hz,CH2CH 3),1.55(6重
線,J=7Hz,CH 2CH3),2.26(s,MeS),3.21(s,MeN=),
3.29(t,J=7Hz,CH2CH 2N),4.52(s,CH2−ピリジン),
7.26(d,J=8Hz,1H),7.60(dd,J=8及び2Hz,1H),8.3
0(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(淡黄〜淡褐色の結晶) (但しニトロメタン中34時間加熱還流した。) 融点:102−103℃ NMR(CDCl3)δ:0.88(t,J=7Hz,CH2CH 3),1.63(6重
線,J=7Hz,CH 2CH3),3.04(t,J=7Hz,CH2CH 2N),3.08
(d,J=5Hz,MeN),4.40(s,CH2−ピリジン),6.54(s,
=CHNO2),7.38(d,J=8Hz,1H),7.60(dd,J=8及び2H
z,1H),8.33(dd,J=2Hz,1H),9.78(br.q,J=5Hz,NH) IR(ヌジヨール):1590,1520,1450,1350,1270,1245,109
5cm-1 実施例58 1−[N−(6−クロロ−3−ピロリジメチ
ル)−N−i−プロピル]アミノ−1−メチルアミノ−
2−ニトロエチレン(化合物77) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−i
−プロピルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
i−プロピル−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の結晶) 融点:92−93℃ NMR(CDCl3)δ:1.17(d,J=7Hz,Me 2CH),3.12(d,J=5
Hz,MeN),4.87(s,CH2),5.08(7重線,J=7Hz,Me2C
H),5.80(br.q,J=5Hz,NH),7.30(d,J=8Hz,1H),7.6
5(dd,J=8及び2Hz,1H),8.27(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)N−i−プロピル−N′−メチルイソチオ尿素
(淡褐色の油状物) (但し60%水素ナトリウム(油性)を加えた後に50℃で
1時間かき混ぜた。) NMR(CDCl3)δ:1.20(d,J=7Hz,Me 2CH),2.23(s,Me
S),3.10(s,MeN=),4.24(s,CH2−ピリジン),4.44
(7重線,J=7Hz,Me2CH),7.23(d,J=8Hz,1H),7.56
(dd,J=8及び2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(白〜微褐色の結晶) (但しニトロメタン中130時間加熱還流した。) 融点:119−120℃ NMR(CDCl3)δ:1.31(d,J=7Hz,Me 2CH),3.04(d,J=5
Hz,MeN),3.79(7重線,J=7Hz,Me2 CH),4.20(s,C
H2),6.56(s,=CHNO2),7.30(d,J=8Hz,1H),7.56(d
d,J=8及び2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H),9.78(br.
q,J=5Hz,NH) IR(ヌジヨール):1590,1450,1360,1335,1270,1235,110
5cm-1 実施例59 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物78) (1)2−クロロ−5−メチルアミノピリジン4.0g(0.
028モル)とイソチオシアン酸メチル3.7gをアセトニト
リル50ml中で52.5時間還流し、反応液を濃縮後残留物に
氷水30mlと3N HCl 2mlを加え、AcOEtで抽出(50ml×
3)した。抽出液を合し、3N HCl(4回)、食塩水(4
回),重曹水(1回)で逐次洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。AcOEtを減圧下に留去し、残留する結晶にエーテル
を加えてろ取,乾燥することによりN−(6−クロロ−
3−ピリジル)−N−メチル−N′−メチルチオ尿素2.
8gを白色結晶として得た。
融点:87.5−88℃ NMR(CDCl3)δ:3.09(d,J=4.5Hz,3H),3.65(s,3H),
5.3〜6.0(m,1H),7.47(d,J=8.4Hz,1H),7.61(dd,J
=8.4及び2.4Hz,1H),8.33(d,J=2.4Hz,1H) (2)60%水素化ナトリウム(油性)0.9gを石油エーテ
ルで洗浄(2回)後乾燥テトラヒドロフラン10mlに懸濁
させ、攪拌しながらN−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−メチルチル尿素2.5g(0.012モ
ル)の乾燥テトラヒドロフラン30ml溶液を滴下し、滴下
後50℃で0.5時間かき混ぜた。室温にもどした後、ヨウ
化メチル2.2gを滴下し、3時間攪拌した。減圧下に反応
混合物を濃縮し、残留物に氷水50mlと3NHCl 3mlを加
え、AcOEtで抽出(50ml×3)した。抽出液を合し、水
洗(2回)後MgSO4で乾燥した。減圧下にAcOEtを留去す
ることより粗製のS−メチル−N−(6−クロロ−3−
ピリジル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素2.
6gを褐色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.07及び2.38(各s,3H),3.06及び3.27
(各s,3H),3.17及び3.30(各s,3H),6.9〜7.6(m,2
H),7.90及び8.24(各d,J=3.0Hz,1H) (3)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素2.6g(0.011
モル)をニトロメタン40ml中63時間還流した。反応液を
濃縮し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、ヘキサン−アセトン(1:2)で溶離し得られ
る結晶をエーテルで洗浄、乾燥することにより標記化合
物1.3gを淡黄色の結晶として得た。
融点:108−109℃ NMR(CDCl3)δ:2.75(d,J=5.1Hz,3H),3.30(s,3H),
6.63(s,1H),7.2〜7.6(m,2H),8.2〜8.3(m,1H),9.6
〜10.3(m,1H) IR(ヌジヨール):3120,1600cm-1 実施例60 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(3−ピリジル)]アミノ−2−ニトロエチレン(化合
物79) 2−クロロ−5−メチルアミノピリジンの代わりに3−
メチルアミノピリジンを用いて、実施例59の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(3−ピリジ
ル)チオ尿素(白色結晶) 融点:93−94℃ NMR(CDCl3)δ:3.08(d,J=4.5Hz,3H),3.69(s,3H),
5.2〜5.8(m,1H),7.47(dd,J=8.1及び4.7Hz,1H),7.6
4(dt,J=8.4及び2.3Hz,1H),8.4〜8.8(m,2H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(3−ピリジル)イソチオ尿素(赤褐色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.01及び2.37(各s,3H),3.05及び3.27
(各s,3H),3.17及び3.29(各s,3H),6.9〜7.6(m,2
H),8.0〜8.6(m,2H) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) 融点:113−114℃ NMR(DMSO−d6)δ:2.66(d,J=5.1Hz,3H),3.29(s,3
H),6.53(s,1H),7.41(dd,J=8.4及び4.5Hz,1H),7.5
〜7.8(m,1H),8.2〜8.7(m,2H),9.4〜10.0(m,1H) IR(ヌジヨール):3190,3140,1595cm-1 実施例61 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−エチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物80) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−メ
チルアミン、イソチオシアン酸メチルの代わりにイソチ
オシアン酸エチルを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N′
−エチル−N−メチルチオ尿素(白色結晶) 融点:82−83℃ NMR(CDCl3)δ:1.24(t,J=7Hz,CH2CH 3),3.04(s,Me
N),3.72(dq,J=5及び7Hz,CH 2CH3),5.22(s,CH2−ピ
リジン),5.66(br,NH),7.33(d,J=8Hz,1H),7.79(d
d,J=8及び2Hz,1H),8.33(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N′−エチル−N−メチルイソチオ尿素(褐色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.12(t,J=7Hz,CH2CH 3),2.30(s,Me
S),2.87(s,MeNCH2),3.51(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.52
(s,CH2−ピリジン),7.30(d,J=8Hz,1H),7.62(dd,J
=8及び2Hz,1H),8.33(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(白〜微黄色の結晶) 融点:132−133℃ NMR(CDCl3)δ:1.33(t,J=7Hz,CH2CH 3),2.80(s,Me
N),3.38(dq,J=5及び7Hz,CH 2CH3),4.40(s,CH2−ピ
リジン),6.49(s,=CHNO2),7.38(d,J=8Hz,1H),7.5
9(dd,J=8及び2Hz,1H),8.30(d,J=2Hz,1H),9.51
(br.t,J=5Hz,NH) IR(ヌジヨール):1600,1535,1445,1305,1290cm-1 実施例62 1−[N−(2,6−ジメチル−4−ピリジル
メチル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2
−ニトロエチレン(化合物81) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(2,6−ジメチル−4−ピリジルメチル)−N
−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−(2,6−ジメチル−4−ピリジルメチル)−
N−メチル−N′−メチルチオ尿素(白色結晶) 融点:207−208℃ NMR(CDCl3)δ:2.49(s,ピリジン−Me×2),3.09(s,
MeNCH2),3.18(d,J=5Hz,MeNH),5.10(s,CH2−ピリジ
ン),5.91(br.q,J=5Hz,NH),6.86(s,ピリジン−H2) (2)S−メチル−N−(2,6−ジメチル−4−ピリジ
ルメチル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素
(褐色の油状物) (但し60%水素化ナトリウム(油性)を加えた後に50℃
で1時間,還流下に1時間かき混ぜた。) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,MeS),2.50(s,ピリジン−Me
×2),2.86(s,MeNH),3.27(s,MeN=),4.53(s,ピリ
ジン−CH2),6.84(s,ピリジン−H2) (3)標記化合物(白色結晶) 融点:131−133℃ NMR(CDCl3)δ:2.53(s,ピリジン−Me×2),2.87(s,
MeNCH2),3.05(d,J=5Hz,MeNH),4.34(s,CH2),6.54
(s,=CHNO2),6.83(s,ピリジン−H2) IR(ヌジヨール):1570,1460,1395,1310,1230cm-1 実施例63 1−[N−(2−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]エミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物82) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(2−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−メ
チルアミンを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−(2−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル−N′−メチルチオ尿素(白色結晶) 融点:143−144℃ NMR(CDCl3)δ:3.17(s,MeNCH2),3.18(d,J=5Hz,MeN
H),5.29(s,CH2),5.98(br.q,J=5Hz,NH),7.26(dd,
J=8及び5Hz,1H),7.66(dd,J=8及び1Hz,1H),8.31
(dd,J=5及び1Hz,1H) (2)S−メチル−N−(2−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(淡黄
色の油状物) (但し60%水素化ナトリウム(油性)を加えた後に50℃
で1時間かき混ぜた。) NMR(CDCl3)δ:2.29(s,MeS),2.95(s,MeNCH2),3.26
(s,MeN=),4.67(s,CH2−ピリジン),7.24(dd,J=8
及び5Hz,1H),7.62(dd,J=8及び1Hz,1H),8.32(dd,J
=5及び1Hz,1H) (3)標記化合物(微黄色の結晶) (但しニトロメタン中2時間15分還流した。) 本品はNMRで約75%の純度であることが判明した。
融点:106−113℃ NMR(CDCl3)δ:(標記化合物のみを記す)2.90(s,Me
NCH2),3.04(d,J=5Hz,MeNH),4.50(s,CH2),6.54
(s,=CHNO2),7.37(dd,J=8及び5Hz),7.68(dd,J=
8及び1Hz),8.43(dd,J=5及び1Hz),9.78(br.q,J=
5Hz,NH) IR(ヌジヨール):1560,1450,1405,1310,1260cm-1 実施例64 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルアミノ−1−メチルアミノ−2−ニト
ロエチレン(化合物28) N−メチル−N−3−ピリジルメチルアミンの代わりに
6−クロロ−3−ピリジルメチルアミンを用いて、実施
例8の(1),(2),(3)各工程と同様の反応によ
り、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N′
−メチルチオ尿素(白色結晶) 融点:133−134℃ NMR(CDCl3)δ:3.01(d,J=5Hz,Me),4.80(d,J=6Hz,
CH2),7.25(br,NHCH3),7.32(d,J=8Hz,1H),7.66(b
r.t,J=6Hz,NHCH2),7.78(dd,J=8及び2Hz,1H),8.37
(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N′−メチルイソチオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.39(s,MeS),2.93(s,MeN),4.22(b
r,NH),4.50(s,CH2),7.27(d,J=8Hz,1H),7.69(dd,
J=8及び2Hz,1H),8.39(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(白〜微黄色の結晶) 本品は実施例10で得た化合物28と融点,NMR,IR,TLCのRf
値が一致した。
実施例65 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(2−チアゾリル)]アミノ−2−ニチロエチレン(化
合物83) 2−クロロ−5−メチルアミノピリジンの代わりに2−
メチルアミノチアゾールを用いて、実施例59の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(2−アチゾ
リル)チオ尿素(白色結晶) (但しトルエン中で8時間還流し、シリカゲルカラムで
精製した) 融点:68−69℃ NMR(CDCl3)δ:3.24(d,J=4Hz,3H),3.95(s,3H),6.
69(d,J=4Hz,1H),7.42(d,J=4Hz,1H),11.95(br,1
H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(2−チアゾリル)イソチオ尿素(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.33(s,3H),3.41(s,3H),3.75(s,3
H),6.74(d,J=4Hz,1H),7.40(d,J=4Hz,1H) (3)標記化合物(淡黄色の結晶) (但し25時間反応させて濃縮すると結晶が析出した) 融点:155−156℃ NMR(CDCl3)δ:2.98(d,J=5Hz,3H),3.42(s,3H),6.
71(s,3H),6.91(d,J=4Hz,1H),7.36(d,J=4Hz,1
H),9.87(br,1H) IR(ヌジヨール):3050,1610,1500,1400,1320,1260,110
0,1010cm-1 実施例66 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(6−メチル−3−ピリジル)]アミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物84) (1)2−メチル−5−メチルアミノピリジンシュウ酸
塩4.3g(0.02モル)をNaOH 1.9gの水30ml溶液に溶解
し、AcOEtで抽出(50ml,30ml×2)した。AcOEt層を合
し、水洗後MgSO4で乾燥した。濃縮し残留物にトルエン3
0mlとイソチオシアン酸メチル1.8gを加え、8時間還流
した。イソチオシアン酸メチル0.8gを加え、さらに7.5
時間還流した。反応液を−20℃に冷却し析出した結晶を
ろ取し、冷トルエンで洗浄、乾燥することによりN−メ
チル−N′−メチル−N′−(6−メチル−3−ピリジ
ル)チオ尿素2.2gを白色結晶として得た。
融点:134−135℃ NMR(CDCl3)δ:2.62(3H,s),3.06(3H,d,J=4.2Hz),
3.66(3H,s,),5.2〜5.9(1H,m,NH),7.30(1H,d,J=8.
4Hz),7.49(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),8.42(1H,d,J=2.
7Hz) (2)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−メチル
−N′−メチルチオ尿素の代わりにN−メチル−N′−
メチル−N′−(6−メチル−3−ピリジル)チオ尿素
を用いて実施例59の(2)と同様に反応を行ないS−メ
チル−N−メチル−N′−メチル−N′−(6−メチル
−3−ピリジル)イソチオ尿素を油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.01&2.37(3H,各s),2.49&2.53(3
H,各s),3.04&3.17&3.24&3.30(6H,各s),6.9〜7.
6(2H,m),8.0〜8.5(1H,m) (3)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素の代わりにS
−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−(6−メ
チル−3−ピリジル)イソチオ尿素を用いて実施例59の
(3)と同様に反応を行ない(但し23時間反応させた)
標記化合物を黄褐色の結晶として得た。
融点:120−121℃ NMR(CDCl3)δ:2.57(3H,s),2.65(3H,d,J=5.4Hz),
3.30(3H,s),6.67(1H,s),7.23(1H,d,J=8.7Hz),7.
39(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),8.38(1H,d,J=2.7Hz),9.
7〜10.4(1H,m,NH) IR(ヌジョール):3110,1600cm-1 実施例67 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−メチル]アミノ−1−エチルアミノ−2−ニチロエ
チレン(化合物85) イソチオシアン酸メチルの代わりにイソチオシアン酸エ
チルを用いて、実施例59の(1),(2),(3)各工
程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を
得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−メチル
−N′−エチルチオ尿素(黄色の油状物) (但しトルエン中で78時間還流し、シリカゲルカラムで
精製した) NMR(CDCl3)δ:1.13(3H,t,J=6.6Hz),3.4〜3.9(2H,
m),3.63(3H,s),5.0〜5.8(1H,br),7.46(1H,d,J=
8.4Hz),7.61(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),8.33(1H,d,J=
2.7Hz) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−エチルイソチオ尿素(黄色の油状
物) NMR(CDCl3)δ:[主成分…76%]1.23(3H,t,J=7.2H
z),2.04(3H,s),3.28(3H,s),3.53(2H,q,J=7.2H
z),6.9〜7.6(2H,m),8.22(1H,d,J=2.7Hz)[少量の
異性体…24%]2.73(3H,s),3.13(3H,s),3.1〜3.4
(2H,m),7.89(1H,d,J=2.7Hz) (3)標記化合物(淡黄色の結晶) (但し64時間反応させて濃縮すると結晶化した) 融点:118−119℃ NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,t,J=7.5Hz),3.00(2H,dt,J
=7.5&6.3Hz),3.29(3H,s),6.61(1H,s),7.3〜7.6
(2H,m),8.1〜8.4(1H,m) IR(ヌジョール):3200,1605,1375,1300cm-1 実施例68 1−[N−(5−ブロモ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物86) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(5−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(5−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の油状物) (但しシリカゲルカラムで精製した) NMR(CDCl3)δ:3.05(s,MeNCH2),3.19(d,J=5Hz,MeN
H),5.24(s,CH2),5.88(br.q,J=5Hz,NH),7.91(m,1
H),8.47(d,J=2Hz,1H),8.62(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(5−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(油状
物) NMR(CDCl3)δ:2.31(s,MeS),2.88(s,MeNCH2),3.26
(s,MeN=),4.56(s,CH2),7.77(m,1H),8.47(d,J=
2Hz,1H),8.60(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(淡黄褐色の結晶) 融点:116−117℃ NMR(CDCl3)δ:2.84(s,MeNCH2),3.08(d,J=5Hz,MeN
H),4.42(s,CH2),6.54(s,=CHNO2),7.76(m,1H),
8.48(d,J=2Hz,1H),8.68(d,J=2Hz,1H),9.72(br.
q,J=5Hz,NH) IR(ヌジョール):1595,1465,1425,1405,1260cm-1 実施例69 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(2−メチルチオ−3−ピリジルメチル)]アミノ−2
−ニトロエチレン(化合物87) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りにN−(2−メチルチオ−3−ピリジルメチル)−N
−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(2−メチル
チオ−3−ピリジルメチル)チオ尿素(白〜淡黄色の結
晶) 融点:105−106℃ NMR(CDCl3)δ:2.61(s,MeS),3.15(d,J=5Hz,MeN
H),3.17(s,MeNCH2),5.00(s,CH2),5.77(br,NH),
7.01(dd,J=8&5Hz,1H),7.36(dd,J=8&1Hz,1H),
8.40(dd,J=5&1Hz,1H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(2−メチルチオ−3−ピリジルメチル)イソチオ尿素
(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.28(s,MeS),2.59(s,ピリジン−SM
e),2.89(s,MeNCH2),3.27(s,MeN=),4.53(s,C
H2),6.98(dd,J=8&5Hz,1H),7.40(dd,J=8&1Hz,
1H),8.37(dd,J=5&1Hz,1H) (3)標記化合物(淡黄色の結晶) NMR(CDCl3)δ:2.60(s,MeS)2.84(s,MeNCH2),3.03
(d,J=5Hz,MeNH),4.34(s,CH2),6.57(s,=CHNO2),
7.07(dd,J=8&5Hz,1H),7.43(dd,J=8&1Hz,1H),
8.46(dd,J=5&1Hz,1H) IR(ヌジョール):1600,1530,1395,1375,1245cm-1 実施例70 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(4−チアゾリル)メチル]アミノ−2−ニトロエチレ
ン(化合物88) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−メチル−N−(4−チアゾリル)メチル
アミンを用いて、実施例13の(1),(2),(3)各
工程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物
を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(4−チアゾ
リルメチル)チオ尿素(油状物…冷蔵庫中で静置すると
結晶化) (但しシリカゲルカラムで精製した) NMR(CDCl3)δ:3.15(d,J=5Hz,MeNH),3.30(s,MeNCH
2),4.98(s,CH2),6.87(br,NH),7.38(d,J=2Hz,1
H),8.81(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(4−チアゾリルメチル)イソチオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:2.31(s,MeS),2.91(s,MeNCH2),3.27
(s,MeN=),4.79(s,CH2),7.17(m,1H),8.80(d,J=
2Hz,1H) (3)標記化合物(黄色の結晶) (但し4.5時間反応させた) 融点:155−156℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.89(s,MeNCH2),2.98(d,J=5Hz,M
eNH),4.60(s,CH2),6.55(s,=CHNO2),7.70(d,J=2
Hz,1H),8.95(br.q,J=5Hz,1H),9.12(d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1580,1530,1290,1270,1255cm-1 実施例71 1,1−ビス(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物89) (1)1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
7.0g(0.042モル)とN,O−ジメチルヒドロキシアミン塩
酸塩4.5gをEtOH 80ml中で還流しながらEt3N 6.4mlを1
時間で滴下した。さらに2時間還流し、反応液を濃縮し
て析出結晶をろ去した。ろ液を濃縮し、残留物をシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CHCl3
(1:30)で溶離することにより1−(N−メチル−N−
メトキシ)アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレ
ン1.0gを黄色の油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:2.43(3H,s),3.26(3H,s),3.68(3H,
s),7.16(1H,s) (2)1−(N−メチル−N−メトキシ)アミノ−1−
メチルチオ−2−ニトロエチレン0.8g(0.0045モル)と
(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミン0.7gをEtOH
30ml中で4時間還流した。析出結晶をろ取し、乾燥す
ることにより標記化合物150mgを結晶として得た。
融点:238−240℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:4.53(4H,d,J=5.7Hz),6.51(1H,
s),7.50(2H,d,J=8.7Hz),7.76(2H,dd,J=8.7&2.4H
z),8.37(2H,d,J=2.4Hz),9.7〜10.8(2H,br) IR(ヌジョール):3240,1620,1575,1460,1395,1220cm-1 実施例72 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−エチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物90) (1)2−クロロ−5−エチルアミノピリジン2.4g(0.
015モル)をトルエン30mlに溶解し、イソシアン酸メチ
ル3.4gを加え、15時間還流した。冷後析出結晶をろ取
し、少量のEt2Oで洗浄,乾燥することによりN−(6−
クロロ−3−ピリジル)−N−エチル−N′−メチル尿
素3.0gを淡黄色の結晶として得た。
融点:135−136℃ NMR(CDCl3)δ:1.11(t,J=7Hz,3H),2.75(d,J=5Hz,
3H),3.72(q,J=7Hz,2H),4.36(br,1H),7.40(d,J=
8Hz,1H),7.59(dd,J=8&3Hz,1H),8.28(d,J=3Hz,1
H) (2)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−エチル
−N′−メチル尿素1.5g(0.007モル)をCH3CN 30mlに
溶解し、五硫化リン3.1gを加えて3時間還流した。不溶
物をろ去し、ろ液を濃縮後水20mlを加えた。NaHCO3で中
和後CH2Cl2で抽出(50ml×3)し、MgSO4で乾燥した。
濃縮後残留物をシリカゲルのカラムクロマトギラフィー
で精製することによりN−(6−クロロ−3−ピリジ
ル)−N−エチル−N′−メチルチオ尿素0.52gを淡黄
色の結晶として得た。
融点:110−111℃ NMR(CDCl3)δ:1.20(t,J=7Hz,3H),3.06(d,J=5Hz,
3H),4.22(q,J=7Hz,2H),5.42(br,1H),7.40〜7.70
(m,2H),8.28(d,J=3Hz,1H) (3)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−メチル
−N′−メチルチオ尿素の代わりにN−(6−クロロ−
3−ピリジル)−N−エチル−N′−メチルチオ尿素を
用いて、実施例59の(2)と同様に反応を行ないS−メ
チル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−エチル
−N′−メチルイソチオ尿素を淡黄色の油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.06〜1.43(m,3H),2.02&2.39(各s,
3H),3.03&3.30(各s,3H),3.46〜3.93(m,2H),6.90
〜7.53(m,2H),7.88&8.20(各d,J=3Hz,1H) (4)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素の代わりにS
−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−エ
チル−N′−メチルイソチオ尿素を用いて、実施例59の
(3)と同様に反応を行ない標記化合物を淡黄色の結晶
として得た。
融点:95−96℃ NMR(CDCl3)δ:1.23(t,J=7Hz,3H),2.71(d,J=5Hz,
3H),3.75(q,J=7Hz,2H),6.67(s,1H),7.26〜7.53
(m,2H),8.20(d,J=3Hz,1H),10.05(br,1H) IR(ヌジョール):3100,1600,1505,1320,1220,1170,112
0,1020cm-1 実施例73 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−n−プロピル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物91) 2−クロロ−5−エチルアミノピリジンの代わりに2−
クロロ−5−n−プロピルアミノピリジンを用いて、実
施例72の(1),(2),(3),(4)各工程と同様
の反応により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−n−プ
ロピル−N′−メチル尿素(淡黄色の結晶) 融点:84−85℃ NMR(CDCl3)δ:0.87(t,J=7Hz,3H),1.26〜1.80(m,2
H),2.75(d,J=5Hz,3H),3.62(t,J=7Hz,2H),4.40
(br,1H),7.38(d,J=8Hz,1H),7.66(dd,J=8&3Hz,
1H),8.28(d,J=3Hz,1H) (2)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−n−プ
ロピル−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の結晶) 融点:145−146℃ NMR(CDCl3)δ:0.90(t,J=7Hz,3H),1.40〜1.93(m,2
H),3.07(d,J=5Hz,3H),4.12(t,J=7Hz,2H),5.33
(br,1H),7.40〜7.70(m,2H),8.30(d,J=3Hz,1H) (3)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−n−プロピル−N′−メチルイソチオ尿素(淡黄
色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.80〜1.10(m,3H),1.40〜1.90(m,2
H),2.01&2.37(各s,3H),3.00&3.28(各s,3H),3.36
〜3.83(m,2H),6.90〜7.53(m,2H),7.86&8.18(各d,
J=3Hz,1H) (4)標記化合物(淡黄色の結晶) 融点:94−95℃ NMR(CDCl3)δ:0.95(t,J=7Hz,3H),1.43〜1.93(m,2
H),2.68(d,J=5Hz,3H),3.61(t,J=7Hz,2H),6.69
(s,1H),7.26〜7.50(m,2H),8.21(d,J=3Hz,1H),1
0.06(br,1H) IR(ヌジョール):3100,1590,1520,1360,1310,1225,112
0,1020cm-1 実施例74 1−[N−n−ブチル−N−(6−クロロ−
3−ピリジル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニト
ロエチレン(化合物92) 2−クロロ−5−エチルアミノピリジンの代わりに2−
クロロ−5−n−ブチルアミノピリジンを用いて、実施
例72の(1),(2),(3),(4)各工程と同様の
反応により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−n−ブチル−N−(6−クロロ−3−ピリジ
ル)−N′−メチル尿素(淡黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.86〜1.06(m,3H),1.10〜1.73(m,4
H),2.75(d,J=5Hz,3H),3.66(t,J=7Hz,2H),4.30
(d,J=5Hz,1H),7.40(d,J=8Hz,1H),7.60(dd,J=8
&3Hz,1H),8.29(d,J=3Hz,1H) (2)N−n−ブチル−N−(6−クロロ−3−ピリジ
ル)−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の結晶) (但しトルエン中80℃で1時間反応させた) 融点:129−130℃ NMR(CDCl3)δ:0.90(t,J=7Hz,3H),1.10〜1.83(m,4
H),3.07(d,J=5Hz,3H),4.15(t,J=7Hz,2H),5.52
(d,J=5Hz,1H),7.36〜7.70(m,2H),8.25(d,J=3Hz,
1H) (3)S−メチル−N−n−ブチル−N−(6−クロロ
−3−ピリジル)−N′−メチルイソチオ尿素(淡黄色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:0.80〜1.06(m,3H),1.10〜1.80(m,4
H),2.00&2.36(各s,3H),3.00&3.27(各s,3H),3.42
〜3.82(m,2H),6.90〜7.50(m,2H),7.86&8.18(各d,
J=3Hz,1H) (4)標記化合物(淡黄色の結晶) 融点:87−88℃ NMR(CDCl3)δ:0.93(t,J=7Hz,3H),1.10〜1.85(m,4
H),2.68(d,J=5Hz,3H),3.65(t,J=7Hz,2H),6.69
(s,1H),7.26〜7.52(m,2H),8.21(d,J=3Hz,1H),1
0.05(br,1H) IR(ヌジョール):3100,1590,1520,1360,1310,1250,112
0,1020cm-1 実施例75 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−エチル]アミノ−1−エチルアミノ−2−ニトロエ
チレン(化合物93) 2−クロロ−5−メチルアミノピリジンの代わりに2−
クロロ−5−エチルアミノピリジン、イソチオシアン酸
メチルの代わりにイソチオシアン酸エチルを用いて、実
施例59の(1),(2),(3)各工程と同様の反応に
より、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−エチル
−N′−エチルチオ尿素(淡赤色の結晶) (但しトルエン中で66時間反応させた) 融点:84−86℃ NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t,J=7.1Hz),1.19(3H,t,J
=7.2Hz),3.63(2H,dq,J=5.6&7.1Hz),4.21(2H,q,J
=7.1Hz),4.9〜5.5(1H,m,NH),7.4〜7.7(2H,m),8.2
9(1H,d,J=2.4Hz) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−エチル−N′−エチルイソチオ尿素(油状物) NMR(CDCl3)δ:1.0〜1.6(6H,m),2.00&2.38(3H,各
s),3.1〜4.5(4H,m),6.8〜7.6(2H,m),7.7〜8.5(1
H,m) (3)標記化合物(淡黄色の結晶) 融点:105℃ NMR(CDCl3)δ:1.0〜1.5(6H,m),2.94(2H,dq,J=5.2
&7.0Hz),3.74(2H,q,J=7.1Hz),6.65(1H,s),7.2〜
7.6(2H,m),8.1〜8.4(1H,m),9.6〜10,2(1H,m,NH) IR(ヌジョール):3110,1600cm-1 実施例76 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(5−トリフルオロメチル−3−ピリジル)]アミノ−
2−ニトロエチレン(化合物94) (1)2−クロロ−5−メチルアミノピリジンの代わり
に3−メチルアミノ−5−トルフルオロメチルピリジン
を用いて、参考例59の(1)と同様の反応を行う(トル
エン中61.5時間還流した。)ことによりN−メチル−
N′−メチル−N′−(5−トリフルオロメチル−3−
ピリジル)チオ尿素を淡褐色の結晶として得た。
融点:86−90℃ NMR(CDCl3)δ:3.12(3H,d,J=4.2Hz),3.67(3H,s),
5.3〜5.8(1H,m,NH),7.8〜8.0(1H,m),8.77(1H,d,J
=2.1Hz),8.88(1H,br.s) (2)N−メチル−N′−メチル−N′−(5−トリフ
ルオロメチル−3−ピリジル)チオ尿素0.2g(0.0008モ
ル)とヨウ化メチル0.3gをCH3CN 10ml中で室温下13.5時
間攪拌した。ヨウ化メチル0.3gを加え、さらに18.5時間
攪拌した。反応液を濃縮し、残留物にAcOEt50mlと重曹
水を加えて振とう後分液した。AcOEt層を食塩水で洗浄
し、MgSO4で乾燥後濃縮することにより粗製のS−メチ
ル−N−メチル−N′−メチル−N′−(5−トリフル
オロメチル−3−ピリジン)イソチオ尿素0.2gを油状物
として得た。
(3)粗製のS−メチル−N−メチル−N′−メチル−
N′−(5−トリフルオロメチル−3−ピリジル)イソ
チオ尿素0.2gをCH3NO2 10ml中で36.5時間還流した。反
応液を濃縮し、残留物をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、ヘキサン−アセトン(2:1)で溶離す
ることにより標記化合物18mgを黄褐色の結晶として得
た。
融点:114−115℃ NMR(CDCl3)δ:2.81(3H,d,J=5.1Hz),3.36(3H,s),
6.63(1H,s),7.5〜7.7(1H,m),8.5〜8.7(2H,m),9.6
〜10.1(1H,m,NH) 実施例77 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−メチル]アミノ−1−n−プロピルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物95) イソチオシアン酸メチルの代わりにイソチオシアン酸n
−プロピルを用いて、実施例59の(1),(2),
(3)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−メチル
−N′−n−プロピルチオ尿素(黄色の油状物) (但しトルエン中で121時間還流し、シリカゲルカラム
で精製した) NMR(CDCl3)δ:0.86(3H,t,J=6.6Hz),1.2〜1.8(2H,
m),3.63(3H,s),3.4〜3.9(2H,m),5.1〜5.7(1H,b
r),7.45(1H,d,J=8.4Hz),7.61(1H,dd,J=8.4&2.7H
z),8.34(1H,d,J=2.7Hz) (2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)
−N−メチル−N′−n−プロピルイソチオ尿素(黄色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:[主成分…74%]0.96(3H,t,J=7.5H
z),1.3〜1.9(2H,m),2.03(3H,s),3.28(3H,s),3.4
7(2H,t,J=7.5Hz),7.25(1H,d,J=8.4Hz),7.45(1H,
dd,J=8.4&2.7Hz),8.23(1H,d,J=2.7Hz)[少量の異
性体…26%]2.38(3H,s),3.14(3H,s),3.0〜3.4(2
H,m),6.9〜7.4(2H,m) (3)標記化合物(油状物) NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,t,J=7.2Hz),1.59(2H,tq,J
=7.2&7.2Hz),2.95(2H,dt,J=6.0&7.2Hz),3.30(3
H,s),6.60(1H,s),7.2〜7.6(2H,m),8.23(1H,d,J=
3.0Hz),9.6〜10.1(1H,br.) IR(ニート):3110,2950,1595,1450,1360cm-1 実施例78 1−(6−クロロ−3−ピリジル)アミノ−
1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物96) (1)5−アミノ−2−クロロピリジン3.9g(0.0303モ
ル)と1,1−ビス(メチルチオ)−2−ニトロエチレン
5.0gをエチルベンゼン80ml中130℃で2時間加熱した。
エチルベンゼンを減圧下に留去し、残留する結晶をAcOE
tで洗浄した後、結晶をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、EtOH−CHCl3(1:30)で溶離すること
により粗製の結晶を得た。本結晶をAcOEtから再結晶
し、エーテルで洗浄,乾燥することにより1−(6−ク
ロロ−3−ピリジル)アミノ−1−メチルチオ−2−ニ
トロエチレン0.5gを淡黄色の結晶として得た。
融点:169−171℃ NMR(CDCl3)δ:2.42(3H,s),6.70(1H,s),7.41(1H,
d,J=9.0Hz),7.65(1H,dd,J=9.0&2.4Hz),8.41(1H,
d,J=2.4Hz),11.3〜11.8(1H,br) (2)1−(6−クロロ−3−ピリジル)アミノ−1−
メチルチオ−2−ニトロエチレン0.42g(0.00171モル)
をEtOH 25mlに溶解し、40%メチルアミンメタノール溶
液0.2gを加え、1.5時間加熱還流した。溶媒を留去し、
残留する結晶をAcOEtで洗浄,乾燥することにより標記
化合物0.33gを白色結晶として得た。
融点:185℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:2.94(3H,d,J=5.4Hz),6.24(1H,
s),7.57(1H,d,J=9.0Hz),7.80(1H,dd,J=9.0&2.7H
z),8.34(1H,d,J=2.7Hz),8.8〜9.7(1H,br),9.2〜1
0.3(1H,br) IR(ヌジョール):3150,1635,1210cm-1 実施例79 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−
(6−メチル−3−ピリジルメチル)]アミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物97) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−メチル−N−(6−メチル−3−ピリジ
ルメチル)アミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−メチル−N′−メチル−N′−(6−メチル
−3−ピタジルメチル)チオ尿素(淡ピンク色の結晶) 融点:120−122℃ NMR(CDCl3)δ:2.53(s,ピリジン‐Me),3.06(s,MeNC
H2),3.16(d,J=5Hz,MeNH),5.16(s,CH2),6.14(br.
q,J=5Hz,NH),7.15(d,J=8Hz,1H),7.64(dd,J=8&
2Hz,1H),8.40(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−メチル−N′−メチル−N′−
(6−メチル−3−ピタジルメチル)イソチオ尿素(油
状物) NMR(CDCl3)δ:2.31(s,MeS),2.53(s,ピリジン‐M
e),2.81(s,MeNCH2),3.25(s,MeN=),4.53(s,C
H2),7.11(d,J=8Hz,1H),7.48(dd,J=8&2Hz,1H),
8.40(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(黄色の結晶) 融点:102-103℃ NMR(CDCl3)δ:2.57(s,ピリジン‐Me),2.80(s,MeNC
H2),3.08(d,J=5Hz,MeNH),4.39(s,CH2),6.54(s,
=CHNO2),7.21(d,J=8Hz,1H),7.48(dd,J=8&2Hz,
1H),9.78(br,NH) IR(ヌジョール):1600,1550,1310,1250,1090cm-1 実施例80 1−[N−(6−フルオロ−3−ピリジルメ
チル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物98) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(6−フルオロ−3−ピリジルメチル)
−N−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチル)−N
−メチル−N′−メチルチオ尿素(無色の油状物) (但しCHCl3中で室温で一夜反応させ、シリカゲルカラ
ムで精製した) NMR(CDCl3)δ:3.04(3H,s,MeNCH2),3.18(3H,d,MeN
H),5.22(2H,s,CH2),6.88(1H,br,NH),7.93(1H,dd,
J=8.4&2.7Hz),8.54(1H,ddd,J=8.4,2.4&8.4Hz),
8.15(1H,d,J=2.4Hz) (2)S−メチル−N−(6−フルオロ−3−ピリジル
メチル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(油
状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(3H,s,MeS),2.83(3H,s,MeNC
H2),3.24(3H,s,MeN=),4.53(2H,s,CH2),6.90(1H,
dd),7.72(1H,ddd),8.12(1H,d) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) 融点:100−100.5℃ NMR(CDCl3)δ:2.78(3H,s,MeNCH2),3.07(3H,d,MeN
H),4.39(2H,s,CH2),6.52(1H,s,=CHNO2),7.00(1
H,dd,J=8.4&2.7Hz),7.71(1H,ddd,J=8.4,2.4&8.4H
z),8.14(1H,d,J=2.4Hz),9.74(1H,br,NH) IR(ヌジョール):1593,1548,1477,1465,1437,1405,139
0,1310,1250,1230,1165,1083,1029cm-1 実施例81 1−[N−エチル−N−(6−フルオロ−3
−ピリジルメチル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物99) (1)CH3CN 30mlに70%エチルアミン水溶液4.2gを溶解
し、氷冷下に粗製の(6−フルオロ−3−ピリジル)メ
チルブロマイド3.0g(純品として0.016モル)を滴下し
た。一夜室温で静置し、CH3CNを留去後残留物に水20ml
を加えCHCl3で抽出(30ml)した。MgSO4で乾燥後CHCl3
を留去することにより赤色の油状物1.38gを得た。本品
をCHCl3 30mlに溶解し、イソチオシアン酸メチル0.68g
を加え室温で3時間攪拌した。活性炭処理後濃縮し、残
留物をシリカゲルのクロマトグラフィーに付し、AcOEt
−ヘキサン(3.5:1)で溶離することによりN−エチル
−N−(6−フルロオ−3−ピリジルメチル)−N′−
メチルチオ尿素0.6gを無色の結晶として得た。
融点:123−124℃ NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t,CH2CH 3),3.19(3H,d,MeN
H),3.48(2H,q,CH 2CH3),5.15(2H,s,ピリジン‐C
H2),5.70(1H,br,NH),6.92(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),
7.96(1H,ddd,J=8.4,2.4&8.4Hz),8.15(1H,d,J=2.4
Hz) (2)N−メチル−N′−エチル−N′−(3−ピリジ
ルメチル)チオ尿素の代わりにN−エチル−N−(6−
フロオロ−3−ピリジルメチル)−N′−メチルチオ尿
素を用いて実施例13の(2)と同様に反応を行ないS−
メチル−N−エチル−N−(6−フルオロ−3−ピリジ
ルメチル)−N′−メチルイソチオ尿素を淡褐色の油状
物として得た。
NMR(CDCl3)δ:1.08(3H,t,CH2CH 3),2.29(3H,s,Me
S),3.22(3H,s,MeN=),3.36(2H,q,CH 2CH3),4.49(2
H,s,CH2),6.87(1H,dd),7.71(1H,ddd),8.11(1H,
d) (3)S−メチル−N−メチル−N′−エチル−N′−
(3−ピリジルメチル)イソチオ尿素の代わりにS−メ
チル−N−エチル−N−(6−フルオロ−3−ピタジル
メチル)−N′−メチルイソチオ尿素を用いて実施例13
の(3)と同様に反応を行ない標記化合物を油状物とし
て得た。
NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,t,CH2CH 3),3.08(3H,d,MeN
H),3.16(2H,q,CH 2CH3),4.37(2H,s,CH2),6.54(1H,
s,=CHNO2),6.98(1H,dd,J=8.4&2.7Hz),7.80(1H,d
dd,J=8.4,2.4&8.4Hz),8.15(1H,d,J=2.4Hz) IR(ニート):3230,1593,1510,1480,1395,1335,1235,11
20,1020cm-1 実施例82 1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物100) N−エチル−N−(3−ピタジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル−N′−メチルチオ尿素(白色結晶) (但しシリカゲルカラムで精製した) 融点:107−108℃ NMR(CDCl3)δ:3.04(3H,s),3.18(3H,d,J=4.8Hz),
5.19(2H,s),5.6〜6.1(1H,br),7.46(1H,d,J=8.4H
z),7.66(1H,dd,J=8.4&2.4Hz),8.29(1H,d,J=2.4H
z) (2)S−メチル−N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(無色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),2.84(3H,s),3.23(3H,
s),4.50(2H,s),7.3〜7.6(2H,m),8.29(1H,d,J=2.
4Hz) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) 融点:130−131℃ NMR(CDCl3)δ:2.80(3H,s),3.06(3H,d,J=5.4Hz),
4.36(2H,s),6.51(1H,s),7.35〜7.70(2H,m),8.2〜
8.4(1H,m),9.4〜10.0(1H,br) IR(ヌジョール):3200,1580,1390,1280,1245,1205,107
5cm-1 実施例83 1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチ
ル)−N−エチル]エミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン(化合物101) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−
N−エチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N−
エチル−N′−メチルチオ尿素(淡黄色の結晶) 融点:130−131℃ NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t,J=7.8Hz),3.18(3H,d,J
=5.0Hz),3.46(2H,q,J=7.8Hz),5.12(2H,s),5.5〜
6.0(1H,br),7.46(1H,d,J=8.7Hz),7.69(1H,dd,J=
8.7&2.1Hz),8.29(1H,d,J=2.1Hz) (2)S−メチル−N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−エチル−N′−メチルイソチオ尿素(黄色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:1.08(3H,t,J=6.3Hz),2.29(3H,s),
3.21(3H,s),3.36(2H,q,J=6.3Hz),4.46(2H,s),7.
3〜7.6(2H,m),8.28(1H,br.s) (3)標記化合物(但し38時間反応させた) 融点:79−80℃ NMR(CDCl3)δ:1.18(3H,t,J=6.3Hz),3.06(3H,d,J
=5.7Hz),3.16(2H,q,J=6.3Hz),4.34(2H,s,),6.53
(1H,s),7.3〜7.7(2H,m),8.30(1H,br.s),9.5〜10.
1(1H,br.q,J=5.7Hz) IR(ヌジョール):3200,1580,1240,1080cm-1 実施例84 1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメ
チル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物102) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)
−N−メチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N
−メチル−N′−メチルチオ尿素(白〜淡褐色の結晶) (但しシリカゲルカラムで精製した) 融点:129−131℃ NMR(CDCl3)δ:3.06(s,MeNCH2),3.16(d,J=4Hz,MeN
H),5.21(s,CH2),5.83(br,NH),7.48(s,チアゾール
‐H) (2)S−メチル−N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(黄
色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,MeS),2.90(s,MeNCH2),3.24
(s,MeN=),4.50(s,CH2),7.39(s,チアゾール‐H) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) 融点:131−133℃ NMR(CDCl3)δ:2.84(s,MeNCH2),3.09(d,J=5Hz,Me
N),4.49(s,CH2),6.51(s,=CHNO2),7.50(s,チアゾ
ール‐H),9.66(br,NH) IR(ヌジョール):1585,1395,1260,1070,1050,1025cm-1 実施例85 1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメ
チル)−N−エチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン(化合物103) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに粗製のN−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)
−N−エチルアミンを用いて、実施例13の(1),
(2),(3)各工程と同様の反応により、各工程それ
ぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N
−エチル−N′−メチルチオ尿素(白色の結晶) 融点:116−118℃ NMR(CDCl3)δ:1.19(t,J=7Hz,CH2CH 3),3.16(d,J=
4Hz,MeNH),3.44(q,J=7Hz,CH 2CH3),5.15(s,チアゾ
ール‐CH2),5.79(br,NH),7.47(チアゾール‐H) (2)S−メチル−N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N−エチル−N′−メチルイソチオ尿素(油
状物) NMR(CDCl3)δ:1.11(t,J=7Hz,CH2CH 3),2.28(s,Me
S),3.26(s,MeN),3.40(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.50(s,
チアゾール‐CH2),7.39(s,チアゾール‐H) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) (但し24時間反応させた) 融点:91−92℃、本品をAcOEt−ヘキサンから再結晶する
と融点110−112℃を示した。
NMR(CDCl3)δ:1.18(t,J=7Hz,CH2CH 3),3.07(d,J=
5Hz,MeNH),3.17(q,J=7Hz,CH 2CH3),4.46(s,チアゾ
ール‐CH2),6.52(s,=CHNO2),7.47(s,チアゾール‐
H),9.75(br,NH) IR(ヌジョール):1585,1450,1405,1360,1255,1225,105
0cm-1 実施例86 1−(2−クロロ−5−チアゾタルメチル)
アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(化
合物104)および1,1−ビス(2−クロロ−5−チアゾリ
ルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物105) 1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レン0.60g(0.0037モル)と2−クロロ−5−チアゾリ
ルメチルアミン0.55gをEtOH30ml中で1.5時間還流した。
冷却し、析出した1−(2−クロロ−5−チアゾリルメ
チル)アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレンの
結晶(0.20g)をろ去し、ろ液を濃縮後シリカゲルのカ
ラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CHCl3(1:10)
で溶離することにより標記化合物(化合物104)0.07gお
よび標記化合物(化合物105)0.034gを結晶として得
た。
(1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)アミノ−
1−メチルチオ−2−ニトロエチレン) 融点:150−152℃ NMR(CDCl3)δ:2.49(3H,s),4.78(2H,d,J=6.0Hz),
6.58(1H,s),7.52(1H,s),10.3〜10.8(1H,br) (化合物104) 融点:101−102℃ NMR(CDCl3)δ:2.97(6H,s),4.58(2H,d,J=6.3Hz),
6.51(1H,s),7.50(1H,s),9.3〜9.8(1H,br) IR(ヌジョール):3100,1585,1380,1255,1030cm-1 (化合物105) 融点:211℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:4.5〜4.8(4H,m),6.63(1H,s),7.6
3(2H,s) IR(ヌジョール):3120,1610,1210,1040cm-1 実施例87 1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)
アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合
物106) 実施例86で得た1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン0.19
g(0.00072モル)にEtOH 25mlを加え、70℃に加熱し
た。40%メチルアミン水溶液0.1gを加え、70℃で0.5時
間攪拌した。EtOHを留去し、残留する結晶にAcOEtを加
え、ろ取し乾燥することにより標記化合物0.12gを白色
の結晶として得た。
融点:181℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:2.83(3H,d,J=5.1Hz),4.63(2H,d,
J=6.3Hz),6.57(1H,s),7.66(1H,s),7.3〜8.1(1H,
br),9.6〜10.4(1H,br) IR(ヌジョール):3140,1620,1415,1210cm-1 実施例88 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合
物46) (1)6−クロロ−3−ピリジルメチルアミン4.32g
(0.0303モル)に水20ml,水酸化ナトリウム1.78gを加
え、室温で攪拌しながら二硫化炭素2.37mlを滴下し、滴
下後50℃で1時間かき混ぜた。氷水で冷却しクロロ炭酸
エチル3.49mlを65℃で滴下し、滴下後50℃で1時間かき
混ぜた。冷後食塩を飽和させ、Et2Oで抽出(50ml×3)
し、MgSO4で乾燥した。Et2Oを留去することにより粗製
のイソチオシアン酸(6−クロロ−3−ピリジル)メチ
ル5.38gを油状物として得た。
NMR(CDCl3)δ:4.77(s,CH2),7.39(d,J=8Hz,1H),
7.70(dd,J=8&2Hz,1H),8.36(d,J=2Hz,1H) (2)50%ジメチルアミン水溶液5.16gとCH3CN 30mlの
混液を氷水で冷却しかき混ぜた。粗製のイソチオシアン
酸(6−クロロ−3−ピリジル)メチル5.29g(純品と
して0.0287モル)のCH3CN 30ml溶液を滴下し、滴下後室
温で15分間攪拌した。CH3CNを留去し、残留物に食塩水
を加え、CH2Cl3で抽出(50ml×3)し、MgSO4で乾燥し
た。CH2Cl2を留去すると結晶が残留した。Et2Oを加えて
ろ取し、乾燥後AcOEtから再結晶することによりN−
(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N′−ジメチル
チオ尿素3.82gを黄色の結晶として得た。
融点:139−141℃ NMR(CDCl3)δ:3.27(s,Me2N),4.88(d,J=5Hz,C
H2),6.17(br.t,J=5Hz,NH),7.27(d,J=8Hz,1H),7.
76(dd,J=8&2Hz,1H),8.25(d,J=2Hz,1H) (3)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N′
−ジメチルチオ尿素3.00g(0.013モル)に乾燥THF32ml
を加えた。60%水素化ナトリウム0.52gを加えた後50℃
で15分間攪拌した。氷水で冷却し、ヨウ化メチル0.814m
lを滴下した後、室温で20分間攪拌した。THFを留去し、
残留物に食塩水を加え、AcOEtで抽出(50ml×3)し、M
gSO4で乾燥した。AcOEtを留去することにより粗製のS
−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−
N′−ジメチルイソチオ尿素3.30gを油状物として得
た。
NMR(CDCl3)δ:2.30(s,MeS),2.98(s,Me2N),4.69
(s,CH2),7.25(d,J=8Hz,1H),7.65(dd,J=8&2Hz,
1H),8.37(d,J=2Hz,1H) (4)粗製のS−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリ
ジメチル)−N′−ジメチルイソチオ尿素3.24g(純品
として0.0133モル)にCH3NO2 14.5mlを加え、14.5時間
攪拌しながら還流した。CH3NO2を留去し、残留物をシリ
カゲル240gのカラムクロマトグラフィーに付し、MeOH−
CHCl3(1:5)で溶離することにより油状物を得た。本品
をAcOEtにとかし、AcOEtを留去後静置すると結晶化し
た。Et2Oを加えてろ取し、Et2Oで洗浄し、乾燥すること
により標記化合物2.30gを淡黄色の結晶として得た。本
品は実施例28で得た化合物46と融点,NMR,IR,TLCのRf値
が一致した。
実施例89 1−(6−クロロ−3−ピリジル)アミノ−
1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物10
7) 1−ジメチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチ
レン1.5g(0.0093モル)と5−アミノ−2−クロロピリ
ジン1.1gを110〜120℃で1時間加熱,攪拌した。冷後シ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、EtOH−CH
Cl3(1:40)で溶離することにより標記化合物0.38gを淡
褐色の結晶として得た。本品のNMRは標記化合物とN2
(6−クロロ−3−ピリジル)−N′−ジメチル−2−
ニトロアセトアミジンの1:1の混合物であることを示し
た。
融点:122−123℃ NMR(CDCl3)δ:2.86(3H,s),3.10(3H,s),5.17(1H,
s),6.68(0.5H,s),7.09(0.5H,dd,J=9.0&2.7Hz),
7.24(0.5H,d,J=9.0Hz),7.3〜7.6(1H,m),7.86(0.5
H,d,J=2.7Hz),8.22(0.5H,d,J=2.7Hz),10.8〜11.2
(0.5H,br) IR(ヌジョール):3100,1395,1280cm-1 実施例90 1−[N−(6−メトキシ−3−ピリジル)
−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロ
エチレン(化合物108) 2−クロロ−5−メチルアミキピリジンの代わりに2−
メトキシ−5−メチルアミノピリジンを用いて、実施例
59の(1),(2),(3)各工程と同様の反応によ
り、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−メトキシ−3−ピリジル)−N−メチ
ル−N′−メチルチオ尿素(白色結晶) (但しトルエン中で反応させた) 融点:115.5−116℃ NMR(CDCl3)δ:3.06(3H,d,J=4.5Hz),3.65(3H,s),
3.97(3H,s),5.2〜5.8(1H,m,NH),6.86(1H,d,J=8.7
Hz),7.46(1H,dd,J=9.0&3.0Hz),8.08(1H,d,J=2.4
Hz) (2)S−メチル−N−(6−メトキシ−3−ピリジ
ル)−N−メチル−N′−メチルイソチオ尿素(淡黄色
の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.01(3H,s),3.18(3H,s),3.28(3H,
s),3.93(3H,s),6.72(1H,d,J=9.0Hz),7.43(1H,d
d,J=9.0&3.0Hz),8.02(1H,d,J=2.4Hz) (3)標記化合物(黄色の結晶) (但し16時間反応させた) 融点:131−132℃ NMR(CDCl3)δ:2.65(3H,d,J=5.4Hz),3.27(3H,s),
3.96(3H,s),6.07(1H,s),6.82(1H,d,J=9.0Hz),7.
43(1H,dd,J=8.4&3.0Hz),8.04(1H,d,J=2.7Hz),9.
8〜10.4(1H,m) IR(ヌジョール):3130,1590cm-1 実施例91 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−エトキシ
カルボニル−2−ニトロエチレン(化合物109) S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−
メチル−N′−メチルイソチオ尿素2.0g(0.0087モル)
とニトロ酢酸エチル4.0gの混合物を90〜100℃で6時間
加熱,攪拌した。冷後少量のアセトンを加えて、析出し
た結晶をろ取し、アセトンで洗浄,乾燥することにより
標記化合物0.3gを白色結晶として得た。ろ液からアセト
ンを留去し、90〜100℃でさらに16時間加熱,攪拌する
ことにより標記化合物0.2gをさらに得た。
融点:225−227℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:1.10(3H,t,J=6.9Hz),2.89(3H,
s),3.45(3H,s),3.93(2H,q,J=7.3Hz),7.60(1H,d,
J=8.4Hz),7.75(1H,dd,J=8.1&2.7Hz),8.30(1H,d,
J=2.1Hz),9.31(1H,br.s) IR(ヌジョール):3190,1675,1630cm-1 実施例92 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物110) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物を
黄色の樹脂状で得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.92(s,3H),3.03(s,3H),4.60(b
r,2H),6.86(s,1H),7.48(d,J=8Hz,1H),7.80(dd,J
=8&2Hz,1H),8.23(s,1H),8.38(d,J=2Hz,1H) IR(ニート):1690,1560,1490,1350,1270,1100cm-1 実施例93 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物111) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
エチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物を
黄色の樹脂状で得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.13(t,J=7Hz,3H),3.00(s,3H),
3.10〜3.53(m,2H),4.60(br,2H),6.96(s,1H),7.48
(d,J=8Hz,1H),7.82(dd,J=8&2Hz,1H),8.20(s,1
H),8.39(d,J=2Hz,1H) IR(ニート):1685,1560,1480,1340,1240,1100cm-1 実施例94 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−
N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−メチ
ル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物112) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(6−クロロ−3−ピリジル)−N−メチ
ル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレンを
用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物を黄色
の結晶として得た。
融点:134−135℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.73&2.89(各s,3H),3.32&3.39
(各s,3H),7.03&7.10(各s,1H),7.46&7.57(各d,J
=8Hz,1H),7.83&7.92(各dd,J=8&2Hz,1H),8.35&
8.70(各s,1H),8.37&8.44(各d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1685,1560,1305,1280,1250,1135cm-1 実施例95 1−[N−6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2
−ニトロエチレン(化合物113) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
ジメチルアミノ−2−ニトロエチレンを用いて、実施例
46と同様の反応により(但しDMF中反応させた)標記化
合物を淡黄色の結晶として得た。
融点:105−106℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.93(s,6H),4.33〜5.10(m,2H),
6.72(s,1H),7.42(d,J=8Hz,1H),7.80(dd,J=8&2
Hz,1H),8.23(s,1H),8.36(d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1700,1565,1490,1350,1270,1205,110
0cm-1 実施例96 1−(6ークロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ−2−
ニトロエチレン(化合物114)と1−[N−(6−クロ
ロ−3−ピタジルメチル)−N−ホルミル]アミノ−1
−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物115)の
7:3混合物 60%水素化ナトリウム0.1gを石油エーテルで洗浄後DMF1
0mlに懸濁し、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン0.
6g(0.0025モル)のDMF5ml溶液を滴下し、室温で1時間
攪拌した。氷冷下に蟻酢酸無水物0.7gを加え、氷冷下に
5時間、室温で20時間攪拌した。DMFを減圧下に留去
し、残留物に飽和重曹水20mlを加え、CH2Cl2で抽出(20
ml×3)し、MgSO4で乾燥した。CH2Cl2を留去し、残留
物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーに付し、Et
OH−CHCl3(1:10)で溶離することにより標記化合物
(化合物114)と標記化合物(化合物115)の7:3混合物
0.15gを白色結晶として得た。
融点:80−85℃ NMR(DMSO-d6)δ:(化合物114)3.05(s,3H),4.53
(d,J=6Hz,2H),6.76(s,1H),7.49(d,J=8Hz,1H),
7.86(dd,J=8&2Hz,1H),8.30(s,1H),8.42(d,J=2
Hz,1H),9.45(br,1H) (化合物115)2.95(d,J=5Hz,3H),4.83(s,2H),6.66
(s,1H),7.46(d,J=8Hz,1H),7.86(dd,J=8&2Hz,1
H),8.30(s,1H),8.42(d,J=2Hz,1H),9.45(br,1H) IR(ヌジョール):3200,3100,1685,1600,1340,1250,108
0,1040cm-1 実施例97 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルアミノ−2−エトキシカルボニル−2
−ニトロエチレン(化合物116) 実施例64の(2)で得たS−メチル−N−(6−クロロ
−3−ピリジルメチル)−N′−メチルイソチオ尿素1.
4g(0.0061モル)とニトロ酢酸エチル2.7gを75〜80℃で
3時間加熱攪拌した。冷後析出結晶をろ取し、CH3CNで
洗浄,乾燥することにより標記化合物1.1gを白色結晶と
して得た。
融点:231−233℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:1.07(3H,t,J=7Hz),2.86(3H,br.
s),3.94(2H,q,J=7Hz),4.47(2H,br.s),7.51(1H,
d,J=8Hz),7.82(1H,dd,J=8&2.7Hz),8.38(1H,d,J
=2.7Hz),9.10〜9.60(2H,br.s) IR(ヌジョール):3250,1660,1500,1320,1230cm-1 実施例98 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルアミノ−2−メタンスルホニルチオカ
ルバモイル−2−ニトロエチレン(化合物117) 1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
メチルアミノ−2−ニトロエチレン0.50g(0.002モル)
をCH3CN 50mlに溶解し、イソチオシアン酸メタンスルホ
ニル0.30g(0.002モル)を加え、室温で2時間攪拌し
た。CH3CNを留去し、残留物をシリカゲルカラムで精製
することにより標記化合物0.25gを黄色の結晶として得
た。
融点:129−131℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.76〜3.00(各d,MeN),3.51&3.55
(各s,MeSO2),4.36〜4.70(各d),12.20〜13.23(各
s) IR(ヌジョール):3200,1640,1340,1140,920cm-1 実施例99 1−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)ア
ミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物
118) N−エチル−N−(3−ピリジルメチル)アミンの代わ
りに6−ブロモ−3−ピリジルメチルアミンを用いて、
実施例13の(1),(2),(3)各工程と同様の反応
により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N′
−メチルチオ尿素(白色結晶) (但し反応溶媒としてEt2O−THF(3:1)を用いた) 融点:117−118℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.85(d,J=5Hz,MeN),4.67(d,J=6
Hz,CH2N),7.54(d,J=8Hz,1H),7.6(br,MeNH),7.69
(dd,J=8&2Hz,1H),7.93(t,J=6Hz,CH2NH),8.32
(d,J=2Hz,1H) (2)S−メチル−N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N′−メチルイソチオ尿素(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.40(s,MeS),2.93(s,MeN=),4.34
(br,NH),4.47(s,CH2N),7.42(d,J=8Hz,1H),7.61
(dd,J=8&2Hz,1H),8.36(d,J=2Hz,1H) (3)標記化合物(淡褐色の結晶) 融点:184−186℃(dec.) NMR(DMSO-d6)δ:2.87(br,MeN),4.47(d,J=6Hz,CH2
N),6.46(s,=CHNO2),7.61(d,J=8Hz,1H),7.72(d
d,J=8&2Hz,1H),8.40(d,J=2Hz,1H) IR(ヌジョール):1615,1575,1455,1370,1230,1200cm-1 実施例100 1−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
アミノ−1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ−2
−ニトロエチレン(化合物119)および1−[N−(6
−ブロモ−3−ピタジルメチル)−N−ホルミル]アミ
ノ−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物120) 1−N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アミノ−
1−メチルアミノ−2−ニトロエチレンの代わりに1−
N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
メチルアミノ−2−ニトロエチレンを用いて、実施例96
と同様に反応させた。シリカゲルのクロマトグラフィー
で精製し、得られた油状物に少量のAcOEtとEt2Oを加え
ドライアイス−アセトン浴で冷却すると結晶化した。Et
2Oを加えてろ取し、乾燥することにより標記化合物(化
合物119)と標記化合物(化合物120)の混合物(90:1
0)を淡褐色の粉末状物質として得た。またろ液を濃縮
することにより標記化合物(化合物119)と標記化合物
(化合物120)の混合物(40:60)をアメ状物質として得
た。
(化合物119と化合物120の90:10混合物) 融点:115−127℃ NMR(CDCl3)δ:(化合物119だけを記す)3.13(s,ME
N),4.48(d,J=6Hz,CH2N),6.57(s,=CHNO2),7.53
(m,2H,ピリジン‐H2),8.33(s,2H,CHOおよびピリジン
‐H1),9.46(br,NH) IR(ヌジョール):1690,1620,1250,1240,1080cm-1 (化合物119と化合物120の40:60混合物) NMR(CDCl3)δ:(化合物120だけを記す)3.01(d,J=
5Hz,MeN),4.73(s,CH2N),6.36(s,=CHNO2),7.53(b
r.s,2H,ピリジン‐H2),8.34(br.s,2H,CHOおよびピリ
ジン‐H1),9.35(br,NH) IR(ニート):1680,1605,1450,1350,1250,1080,cm-1 実施例101 1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−
N−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物12
1) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N
−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチ
レンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物
を淡黄色の樹脂状物として得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.92(s,3H,MeNCH2),2.99(s,3H,Me
NCHO),4.74(br.s,2H,CH2),6.90(s,1H,=CHNO2),7.
71(s,1H,チアゾール‐H),8.19(s,1H,CHO) IR(ニート):1695,1565,1490,1340,1270,1042cm-1 実施例102 1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N−エチル]アミノ−1−(N−ホルミル−
N−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物12
2) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N
−エチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチ
レンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物
を黄色の結晶として得た。
融点:99−100℃ NMR(DMSO-d6)δ:1.15(t,3H,CH2CH 3),2.98(s,3H,Me
N),3.32(q,2H,CH 2CH3),4.76(br.s,2H,チアゾール‐
CH2),7.02(s,1H,=CHNO2),7.72(s,1H,チアゾール‐
H),8.17(s,1H,CHO) IR(ヌジョール):1698,1577,1557,1470,1448,1352,131
5,1270,1053cm-1 実施例103 1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)アミノ−1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ
−2−ニトロエチレン(化合物123)および1−[N−
(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−N−ホルミ
ル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン
(化合物124) 1−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
メチルアミノ−2−ニトロエチレンの代わりに1−(2
−クロロ−5−チアゾリルメチル)アミノ−1−メチル
アミノ−2−ニトロエチレンを用いて、実施例100と同
様に操作することにより標記化合物(化合物124)を結
晶として、標記化合物(化合物123)と標記化合物(化
合物124)の混合物(70:30)をアメ状物質として得た。
(化合物124) 融点:125−126℃ NMR(CDCl3)δ:3.01(3H,d,J=6.0Hz),4.82(2H,s),
6.38(1H,s),7.49(1H,s),8.30(1H,s),9.0〜9.6(1
H,br) IR(ヌジョール):3220,1675,1620,1245,1100,1050cm-1 (化合物123と化合物124の70:30混合物) NMR(CDCl3)δ:(化合物123だけを記す)3.16(3H,
s),4.63(2H,d,J=5.7Hz),6.57(1H,s),7.49(1H,
s),8.35(1H,s),9.1〜9.6(1H,br) IR(ニート):3220,1680,1605,1480,1250,1045cm-1 実施例104 1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N
−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物125) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物を
黄色の樹脂状物として得た。
(但し反応溶媒としてTHF−DMFを用いた) NMR(DMSO-d6)δ:2.93(s,3H),3.02(s,3H),4.3〜4.
9(m,2H),6.87(s,=CHNO2),7.68(br.s,2H),8.23
(s,CHO),8.3〜8.5(m,1H) IR(ニート):1685cm-1 実施例105 1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−エチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N
−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン(化合物126) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N−
メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレ
ンを用いて、実施例46と同様の反応により標記化合物を
黄色結晶として得た。
融点:105−108℃ NMR(DMSO-d6)δ:1.13(t,J=7.2Hz,3H),3.00(s,3
H),3.1〜3.7(m,2H),4.3〜4.9(m,2H),6.97(s,=CH
NO2),7.5〜7.9(m,2H),8.21(s,CHO),8.38(br.s,1
H) IR(ヌジョール):1705cm-1 実施例106 1−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン(化
合物127) 6−クロロ−3−ピリジルメチルアミンの代わりに6−
ブロモ−3−ピリジルメチルアミンを用いて、実施例88
の(1),(2),(3),(4)各工程と同様の反応
により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)イソチオシアン酸(6−ブロモ−3−ピリジル)
メチル(黄色の油状物) (但し、クロル炭酸エチルを滴下後50℃で4時間反応さ
せた) NMR(CDCl3)δ:4.73(s,2H),7.43〜7.70(m,2H),8.3
5(br.s,1H) (2)N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)−N′
−シメチルチオ尿素(白色結晶) (但し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。Et
OH−CHCl3(1:10)で溶離) 融点:124−125℃ NMR(CDCl3)δ:3.27(s,6H),4.85(d,J=5Hz,2H),6.
32(br.t,J=5Hz,1H),7.40(d,J=8Hz,1H),7.66(dd,
J=8&2H,1H),8.21(d,J=2Hz,1H) (3)S−メチル−N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N′−ジメチルイソチオ尿素(黄色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.30(s,3H),3.00(s,6H),4.66(s,2
H),7.38(d,J=8Hz,1H),7.55(dd,J=8&2Hz,1H),
8.35(d,J=2Hz,1H) (4)標記化合物(淡黄色の結晶) (但し、20時間反応させ、シリカゲルカラムで精製後CH
3CNから再結晶した) 融点:158−159℃ NMR(CDCl3)δ:2.92(s,6H),4.45(d,J=6Hz,2H),6.
50(s,1H),7.48(d,J=8Hz,1H),7.60(dd,J=8&2H
z,1H),8.33(d,J=2Hz,1H),9.70(br,1H) IR(ヌジョール):3100,1580,1550,1440,1300,1260,104
0cm-1 実施例107 1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメ
チル)−N−ホルミル]アミノ−1−ジメチルアミノ−
2−ニトロエチレン(化合物128) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)アミノ−1−
ジメチルアミノ−2−ニトロエチレンを用いて、実施例
46と同様の反応により(但しDMF中反応させた)標記化
合物を淡黄色の結晶として得た。
融点:96−97℃ NMR(DMSO-d6)δ:2.92(s,6H),4.30〜5.06(m,2H),
6.73(s,1H),7.50〜7.80(m,2H),8.23(s,1H),8.35
(br.s,1H) IR(ヌジョール):1700,1565,1490,1345,1270,1080cm-1 実施例108 1−アミノ−1−[N−(6−ブロモ−3
−ピリジルメチル)−N−メチル]アミノ−2−ニトロ
エチレン(化合物129) N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル
アミンの代わりにN−(6−ブロモ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチルアミンを用いて、実施例40の(1),
(2)各工程と同様の反応により、各工程それぞれで次
の化合物を得た。
(1)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−メチル]アミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエ
チレン(黄色の油状物) (但し,3.5時間反応させた) NMR(CDCl3)δ:2.47(s,3H),3.03(s,3H),4.73(s,2
H),6.76(s,1H),7.36〜7.60(m,2H),8.30(br.s,1
H) (2)標記化合物(白色結晶) (但し、MeOH中で反応させ1時間反応後析出する結晶を
ろ取した) 融点:206−207℃ NMR(DMSO-d6)δ:3.03(s,3H),4.63(s,2H),6.60
(s,1H),7.43〜7.80(m,2H),8.30(br.s,1H),8.88
(br,2H) IR(ヌジョール):3260,3140,1620,1575,1420,1290,122
0cm-1 実施例109 1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン
(化合物104) 6−クロロ−3−ピリジルメチルアミンの代わりに2−
クロロ−5−チアゾリルメチルアミンを用いて、実施例
88の(1),(2),(3),(4)各工程と同様の反
応により、各工程それぞれで次の化合物を得た。
(1)イソチオシアン酸(2−クロロ−5−チアゾリ
ル)メチル (但し,クロル炭酸エチルを滴下後80℃で3時間反応さ
せた) NMR(CDCl3)δ:4.82(2H,s),7.50(1H,s) (2)N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−
N′−ジメチルチオ尿素(黄色の結晶) 融点:125−127℃ NMR(CDCl3)δ:3.28(6H,s),4.98(2H,d,J=6.0Hz),
5.6〜6.1(1H,br),7.40(1H,s) (3)S−メチル−N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N′−ジメチルイソチオ尿素(黄色の油状
物) NMR(CDCl3)δ:2.31(3H,s),2.99(6H,s),4.79(2H,
s),7.36(1H,s) (4)標記化合物(淡灰色の結晶) (但し37時間反応させた) 本品は実施例86で得た化合物104と融点,NMR,IR,TLCのRf
値が一致した。
実施例110 1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリル
メチル)−N−ホルミル]アミノ−1−ジメチルアミノ
−2−ニトロエチレン(化合物130) 1−メチルアミノ−1−[N−メチル−N−(3−ピリ
ジルメチル)]アミノ−2−ニトロエチレンの代わりに
1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)アミノ−1
−ジメチルアミノ−2−ニトロエチレンを用いて、実施
例46と同様の反応により標記化合物を白色結晶として得
た。本品のNMRは本品が6:1の異性体混合物であることを
示した。
融点:139−142℃ NMR(CDCl3)δ:2.92&2.99(計6H,各s),4.83(2H,
s),6.61&6.34(計1H,s),7.45(1H,s),8.19&8.46
(計1H,各s) IR(ヌジョール):1680,1410,1355,1270,1050cm-1 実施例111 1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−(2,2,2−トリフロルオロエチル)]アミ
ノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン(化合物13
1) (1)N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
(2,2,2−トリフルロオエチル)アミン3.79g(0.0169モ
ル)とイソチオシアン酸メチル2.46gをトルエン35ml中
で18時間攪拌しながら還流した。トルエンを留去し、残
留物をAcOEt 120mlに溶解し、1N HClで2回、食塩水で
1回洗浄した。MgSO4で乾燥し、AcOEtを留去すると油状
物が残留した。本品に少量のEt2Oとヘキサンを加え冷却
しながらこすると結晶化した。ヘキサンを加えてろ取
し、乾燥することによりN−(6−クロロ−3−ピリジ
ルメチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
N′−メチルチオ尿素2.78gを白色結晶として得た。
融点:98−100℃ NMR(CDCl3)δ:3.13(d,J=5Hz,MeN),4.37(q,J=9H
z,CF3CH2),5.09(s,ピリジン‐CH2),6.07(br,NH),
7.34(d,J=8Hz,1H),7.67(dd,J=8&2Hz,1H),8.26
(d,J=2Hz,1H) N−メチル−N′−エチル−(3−ピリジルメチル)チ
オ尿素の代わりにN−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−(2,2,2−トリフルロオエチル)−N′−メ
チルチオ尿素を用いて、実施例13の(2),(3)各工
程と同様の反応により、各工程それぞれで次の化合物を
得た。
(2)S−メチル−N−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−N′−
メチルイソチオ尿素(淡褐色の油状物) NMR(CDCl3)δ:2.28(s,MeS),3.24(s,MeN),4.07
(q,J=9Hz,CF3CH2),4.66(s,ピリジン‐CH2),7.28
(d,J=8Hz,1H),7.54(dd,J=8&2Hz,1H),8.26(d,J
=2Hz,1H) (3)標記化合物 (但し96時間反応させた) 融点:110-111℃ NMR(CDCl3)δ:3.12(d,J=5Hz,MeN),3.60(q,J=9H
z,CF3CH2),4.42(s,ピリジン‐CH2),6.51(s,=CHN
O2),7.39(d,J=8Hz,1H),7.60(dd,J=8&2Hz,1H),
8.33(d,J=2Hz,1H),9.50(br,NH) IR(ヌジョール):1595,1450,1345,1260,1235,1140,110
0cm-1 本願目的物[I0]、[I]として下記のごとき化合物等
を合成することができる。
(1)1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−ホルミル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−メ
チル)アミノ−2−ニトロエチレン (2)1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−エチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニト
ロエチレン (3)1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−メチルア
ミノ−2−ニトロエチレン (4)1−[N−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)
−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−ジメチル
アミノ−2−ニトロエチレン (5)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−(N−ホルミル−N
−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (6)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−メチルア
ミノ−2−ニトロエチレン (7)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−ジメチル
アミノ−2−ニトロエチレン (8)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−メチ
ルアミノ−2−ニトロエチレン (9)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエチレン (10)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエチレン (11)1−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチル)アミ
ノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン (12)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン (13)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン (14)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−ニ
トロエチレン (15)1−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチル)アミ
ノ−1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ−2−ニ
トロエチレン (16)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−(N−ホルミル−N
−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (17)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (18)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (19)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−ジメ
チルアミノ−2−ニトロエチレン (20)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2
−ニトロエチレン (21)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエチレン (22)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−
ニトロエチレン (23)1−[N−クロロメチル−N−(6−クロロ−3
−ピリジルメチル)]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン (24)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−クロロメチル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン (25)1−[N−クロロメチル−N−(2−クロロ−5
−チアゾリルメチル)]アミノ−1−メチルアミノ−2
−ニトロエチレン (26)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−ホルミル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−メ
チル)アミノ−2−ニトロエチレン (27)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−メチ
ルアミノ−2−ニトロエチレン (28)1−[N−(2−ブロモ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−(2−フルオロエチル)]アミノ−1−ジメ
チルアミノ−2−ニトロエチレン (29)1−[N−(2−クロロ−5−チアゾリルメチ
ル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)]アミノ−
1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン (30)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)]アミノ−1−
ジメチルアミノ−2−ニトロエチレン (31)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−メチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニト
ロエチレン (32)1−[N−(6−ブロモ−3−ピリジルメチル)
−N−エチル]アミノ−1−ジメチルアミノ−2−ニト
ロエチレン (33)1−(6−フルオロ−3−ピリジルメチル)アミ
ノ−1−メチルアミノ−2−ニトロエチレン (34)1−[N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−メチルアミノ−2−
ニトロエチレン (35)1−(6−フルオロ−3−ピリジルメチル)アミ
ノ−1−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ−2−ニ
トロエチレン (36)1−[N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ホルミル]アミノ−1−(N−ホルミル−N
−メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (37)1−[N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−メチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (38)1−[N−(6−フルオロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−エチル]アミノ−1−(N−ホルミル−N−
メチル)アミノ−2−ニトロエチレン (39)1−ジメチルアミノ−1−(6−フルオロ−3−
ピリジルメチル)アミノ−2−ニトロエチレン (40)1−ジメチルアミノ−1−[N−(6−フルオロ
−3−ピリジルメチル)−N−ホルミル]アミノ−2−
ニトロエチレン (41)1−ジメチルアミノ−1−[N−(6−フルオロ
−3−ピリジルメチル)−N−メチル]アミノ−2−ニ
トロエチレン (42)1−ジメチルアミノ−1−[N−(6−フルオロ
−3−ピリジルメチル)−N−エチル]アミノ−2−ニ
トロエチレン 実施例112 (乳剤) 化合物17 20重量% キシレン 75重量% ポリオキシエチレングリコールエーテル(ノニポール85
) 5重量% なる成分を混合して製造した乳剤。
実施例113 (水和剤) 化合物12 20重量% リグニンスルホン酸ナトリウム 5重量% ポタオキシエチレングリコールエーテル(ノニポール85
) 5重量% ホワイトカーボン 30重量% クレイ 40重量% なる成分を混合して製造した水和剤。
実施例114 (粉剤) 化合物19 3重量% ホワイトカーボン 3重量% クレイ 94重量% なる成分を混合して製造した粉剤。
実施例115 (粒剤) 化合物25 2重量% リグニンスルホン酸ナトリウム 5重量% クレイ 93重量% なる成分を混合して造粒した粒剤。
発明の効果 本発明は、優れた殺虫、殺ダニ剤を提供するので農業に
貢献する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/78 A 9155−4H D 9155−4H 55/00 C 9155−4H C07D 213/61 213/64 213/70 213/74 215/12 241/12 277/28 277/32 277/42 C07F 7/10 S // C07C 211/29 9280−4H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。 R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ、トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。 さらに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。 但し、R2が水素原子である時、 R1は式 (式中、R3aは水素原子、C1-4アルキル、C7-9アラルキ
    ルまたはC1-4アシルを、R4aは水素原子、C1-4アルキ
    ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、(ジ−C1-4アルキ
    ルアミノ)−C1-4アルキル、(トリ−C1-4アルキルシリ
    ル)−C1-4アルキル、C2-4アルケニル、またはピリジル
    −またはチアゾリル−C1-2アルキル(ピリジルおよびチ
    アゾリルはハロゲン原子で置換されていてもよい)を示
    すか、あるいはR3a及びR4aは隣接窒素と共にピロリジノ
    を示す)で表わされる基を、A0はハロゲン原子で置換さ
    れているピリジルまたはハロゲン原子で置換されている
    チアゾリルを示す。]で表わされるα−不飽和アミン類
    またはその塩。
  2. 【請求項2】R2が請求項1に示す炭素、窒素または酸素
    原子を介する基である請求項1記載のα‐不飽和アミン
    類またはその塩。
  3. 【請求項3】式: [式中、X2aは水素原子、C1-4アルコキシカルボニルま
    たはC1-4アルキルスルホニルチオカルバモイルを、R2c
    は水素原子、C1-3アシル、C1-4アルキル、モノ‐または
    ジ‐C1-4アルコキシ‐C1-4アルキル、C7-9アラルキル、
    モノ‐またはジ‐C1-4アルキルアミノまたはC1-4アルコ
    キシを、Acはハロゲン原子、C1-4アルキルまたはC1-4
    ルコキシで置換されていてもよい3-または4-ピリジル、
    ピラジニルまたは4-または5-チアゾリルを示し、R3a、R
    4a及びnは請求項1記載と同意義を示す。但し、R2c
    水素原子である時、Acはハロゲン原子で置換されている
    ピリジルまたはハロゲン原子で置換されているチアゾリ
    ルを示す。]で表される請求項1記載のα‐不飽和アミ
    ン類またはその塩。
  4. 【請求項4】式: [式中、R1eはアミノ、モノ‐またはジ‐C1-2アルキル
    アミノまたはN−C1-2アルキル‐N-ホルミルアミノを、
    R2eはC1-2アルキルまたはホルミルを、Halはハロゲン原
    子を示す。]で表される請求項1または2に記載のα‐
    不飽和アミン類またはその塩。
  5. 【請求項5】式: [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリールオキシ−カルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接原子と共に で表される環を形成していてもよい。 R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示し、R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。 さらに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基であって、これらの基は1ないし3個のC1-4
    ルキルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アル
    キルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキ
    ルスルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フ
    ェニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭
    素原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR
    4は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介
    する基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアル
    コキシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニル
    オキシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキ
    シ、複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲ
    ンまたはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子
    を介する基を示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、スルホン酸基、カルボキシル基,ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい基、または、1〜2個のハロゲンで置換
    していてもよい環状炭化水素基を示す。 但し、R1がβ‐N-ピロリジノエチルアミノでかつR2が水
    素原子である時、Aは6-ハロゲノ‐3-ピリジル基または
    2-ハロゲノ‐5-チアゾリル基を示す。]で表されるα‐
    不飽和アミン類またはその塩を含む殺虫、殺ダニ組成
    物。
  6. 【請求項6】 式: [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。 R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
    らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。)で表わされる基を示す。但し、後述のR2が水素
    原子である時、 R1は式 (式中、R3aは水素原子、C1-4アルキル、C7-9アラルキ
    ルまたはC1-4アシルを、R4aは水素原子、C1-4アルキ
    ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、(ジ−C1-4アルキ
    ルアミノ)−C1-4アルキル、(トリ−C1-4アルキルシリ
    ル)−C1-4アルキル、C2-4アルケニル、またはピリジル
    −またはチアゾリル−C1-2アルキル(ピリジルおよびチ
    アゾリルはハロゲン原子で置換されていてもよい)を示
    すか、あるいはR3a及びR4aは隣接窒素と共にピロリジノ
    を示す)で表わされる基を、A0はハロゲン原子で置換さ
    れているピリジルまたはハロゲン原子で置換されている
    チアゾリルを示す。 Zは−SR5(R5はC1-4アルキルまたはアラルキルを示
    す。)またはHal(Halはハロゲンを示す。)を示す。] で表わされる化合物またはその塩{式 もしくは O2N−CH2−C(Hal)3 〔XII〕 (式中、Halは前記と同意義を有する。)で表わされる
    化合物〔XI〕もしくは〔XII〕またはその塩と式 R1−Y (式中、R1は前記と同意義を有する。Yは水素またはア
    ルカリ金属を示す。)で表わされる化合物またはその塩
    との反応生成物を含む。}と式 [式中、Yは前記と同意義を示す。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。]で表わされる化合物またはその塩と
    を反応させるか、 または、式 [式中、X1,X2,R2,Z,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。]で表わされる化合物またはその塩{上記化合物
    〔XI〕もしくは〔XII〕と式 (式中、Y,R2,nおよびA0は前記と同意義を有する。)で
    表わされる化合物またはその塩との反応生成物を含
    む。}と式 R1−Y [式中、R1およびYは前記と同意義を有する。]で表わ
    される化合物またはその塩とを反応させることを特徴と
    する、式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 式: [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。R5はC1-4アルキル
    またはアラルキルを示す。]で表わされる化合物〔II〕
    または式 もしくは O2N−CH2−C(Hal)3 〔XII〕 [式中、Halはハロゲンを示す。]で表される化合物〔X
    I〕もしくは〔XII〕またはそれらの塩のいずれかと式 R1−Y 〔V〕 [式中、R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
    らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。)で表わされる基を示す。但し、後述のR2が水素
    原子である時、 R1は式 (式中、R3aは水素原子、C1-4アルキル、C7-9アラルキ
    ルまたはC1-4アシルを、R4aは水素原子、C1-4アルキ
    ル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、(ジ−C1-4アルキ
    ルアミノ)−C1-4アルキル、(トリ−C1-4アルキルシリ
    ル)−C1-4アルキル、C2-4アルケニル、またはピリジル
    −またはチアゾリル−C1-2アルキル(ピリジルおよびチ
    アゾリルはハロゲン原子で置換されていてもよい)を示
    すか、あるいはR3a及びR4aは隣接窒素と共にピロリジノ
    を示す)で表わされる基を、A0はハロゲン原子で置換さ
    れているピリジルまたはハロゲン原子で置換されている
    チアゾリルを示す。 Yは水素またはアルカリ金属を示す。]で表される化合
    物またはその塩とを反応させ、次いでその反応生成物と
    [式中、Yは前記と同意義を有する。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。] で表される化合物またはその塩とを反応させるか、 または、 上記原料化合物[II]または[XI]もしくは[XII]ま
    たはそれらの塩のいずれかと式 [式中、Y,R2,nおよびA0は前記と同意義を有する。]で
    表わされる化合物またはその塩とを反応させ、次いで得
    られた反応生成物と式 R1−Y [式中、R1およびYは前記と同意義を有する。]で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
    る式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。]で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 式: [式中、R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
    らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。)で表わされる基を示す。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。 R5は、C1-4アルキルまたはアラルキルを示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。] で表される化合物またはその塩のいずれかと式: [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。] で表される化合物またはその塩とを反応させることを特
    徴とする式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の製造方
    法。
  9. 【請求項9】式 [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。 R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
    らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。)で表わされる基を示す。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。] で表される化合物またはその塩と式 A0−CnH2n−Hal [式中、A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄
    原子あるいは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基
    またはその縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環
    は、1〜5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C
    6-10アリール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオ
    キシ、C6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、
    C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10
    リールチオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキル
    アミノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルア
    ミノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、
    ハロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリール
    オキシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。 nは0、1または2を示す。 Halはハロゲンを示す。] で表される化合物またはその塩を反応させることを特徴
    とする 式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 式 [式中、X1、X2の1つは電子吸引基を他は水素原子また
    は電子吸引基を示し、該電子吸引基はシアノ,ニトロ,
    C1-4アルコキシ−カルボニル,ヒドロキシカルボニル,
    C6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカル
    ボニル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
    スルホニル,アミノスルホニル,ジ−C1-4アルコキシホ
    スホリル,ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アシ
    ル、カルバモイルもしくはC1-4アルキルスルホニルチオ
    カルバモイルまたはハロゲン原子を示し、X1とX2とが結
    合して隣接炭素と共に で表される環を形成していてもよい。 R1は、 式 (式中、R3は水素原子,C1-6アルキル,C6-10アリー
    ル,C7-9アラルキル,複素環基,C1-4アシル,C6-10
    リール−カルボニル,C1-4アルコキシカルボニル,C
    6-10アリール−オキシカルボニル,複素環オキシカルボ
    ニル,C6-10アリールスルホニル,C1-4アルキルスルホ
    ニル,ジ−C1-4アルコキシホスホリル,C1-4アルコキ
    シ,ヒドロキシ,アミノ,ジ−C1-4アルキルアミノ,C
    1-4アシルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ,C1-4アルキルスルホニルアミノ,ジ−C1-4アルコキ
    シホスホリルアミノ,C7-9アラルキルオキシ,C1-4アル
    コキシ−カルボニル−C1-4アルキルを示す。R4は水素原
    子,C1-4アルキル,C3-6シクロアルキル,C2-4アルケニ
    ル,C3-6シクロアルケニルまたはC2-4アルキニルを示
    し、これらアルキル,シクロアルキル,アルケニル,シ
    クロアルケニルおよびアルキニルはヒドロキシ,C1-4
    ルコキシ,ハロゲン,ジ−C1-4アルキルアミノ,C1-4
    ルキルチオ,C1-3アシルアミノ,C1-4アルキルスルホニ
    ルアミノ,トリ−C1-4アルキルシリル、ハロゲンで置換
    されていてもよいピリジルまたはハロゲンで置換されて
    いてもよいチアゾリルを1〜3個有していてもよい。さ
    らに、R3とR4は結合して隣接する窒素原子と共に、 から選ばれる5ないし6員の環状アミノ基を形成しても
    よい。 R2は、(1)水素原子、(2)C1-3アシル,C1-4アルキ
    ル,C2-4アルケニル,C3-6シクロアルキル,C6-10アリ
    ール,C7-9アラルキルまたは炭素原子に結合手を有する
    複素環基を示し、これらの基は1ないし3個のC1-4アル
    キルチオ,C1-4アルコキシ,モノまたはジ−C1-4アルキ
    ルアミノ,C1-4アルコキシ−カルボニル,C1-4アルキル
    スルホニル,ハロゲン,C1-4アシル,ベンゾイル,フェ
    ニルスルホニルまたはピリジルを有していてもよい炭素
    原子を介する基、(3)式−NR3R4(式中、R3およびR4
    は、前記と同意義を示す。)で示される窒素原子を介す
    る基、または(4)C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルコ
    キシ、C2-4アルケニルオキシ、C3-6シクロアルケニルオ
    キシ、C2-4アルキニルオキシ、C6-10アリールオキシ、
    複素環オキシまたは水酸基を示し、これらはハロゲンま
    たはフェニルを1〜3個有していてもよい酸素原子を介
    する基を示す。 R6は、少なくとも一つの水素原子を有する 式 (式中、R3およびR4は前記と同意義を有する。)で示さ
    れる窒素を介する基を示す。 nは0、1または2を示す。 A0は置換基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子ある
    いは窒素原子を1〜5個含む5〜8員複素環基またはそ
    の縮合環基を示し、該複素環またはその縮合環は、1〜
    5個のC1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリ
    ール、C1-4アルコキシ、C3-6シクロアルキルオキシ、C
    6-10アリールオキシ、C7-12アラルキルオキシ、C1-4
    ルキルチオ、C3-6シクロアルキルチオ、C6-10アリール
    チオ、C7-12アラルキルチオ、モノC1-4アルキルアミ
    ノ、ジC1-4アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミ
    ノ、C6-10アリールアミノ、C7-12アラルキルアミノ、ハ
    ロゲン、C1-4アルコキシカルボニル、C6-10アリールオ
    キシカルボニル、C3-6シクロアルキルオキシカルボニ
    ル、C7-12アラルキルオキシカルボニル、C1-5アルカノ
    イル、C1-15アルカノイルオキシ、カルバモイル,N−メ
    チルカルバモイル,N,N−ジメチルカルバモイル,N−エチ
    ルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバモイル,N−フェニ
    ルカルバモイル,ピロリジノカルバモイル,ピペリジノ
    カルバモイル,ピペラジノカルバモイル,モルホリノカ
    ルバモイル,N−ベンジルカルバモイル、N−メチルカル
    バモイルオキシ,N,N−ジメチルカルバモイルオキシ,N−
    エチルカルバモイルオキシ,N−ベンジルカルバモイルオ
    キシ,N,N−ジベンジルカルバモイルオキシ,N−フェニル
    カルバモイルオキシ、C1-4アルカノイルアミノ、C6-10
    アリールカルボニルアミノ、C1-4アルコキシカルボニル
    アミノ、C7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ、メ
    タンスルホニルアミノ,エタンスルホニルアミノ,ブタ
    ンスルホニルアミノ,ベンゼンスルホニルアミノ,トル
    エンスルホニルアミノ,ナフタレンスルホニルアミノ,
    トリフルオロメタンスルホニルアミノ,2−クロロエタン
    スルホニルアミノ,2,2,2−トリフルオロメタンスルホニ
    ルアミノ、窒素原子,酸素原子、硫黄原子を1〜5個含
    む複素環基、複素環チオ,複素環オキシ,複素環アミ
    ノ,複素環カルボニルアミノ、ジC1-4アルキルホスフィ
    ノチオイルアミノ、アルコキシイミノ、C1-4アルキルス
    ルホニルオキシ、C6-10アリールスルホニルオキシ、ジ
    −C6-10アリールホスフィノチオイルアミノ、チオカル
    バモイルチオ,N−メチルチオカルバモイルチオ,N,N−ジ
    メチルチオカルバモイルチオ,N−エチルチオカルバモイ
    ルチオ,N−ベンジルチオカルバモイルチオ,N,N−ジベン
    ジルチオカルバモイルチオ,N−フェニルチオカルバモイ
    ルチオ、シリルオキシ、シリル、C1-4アルキルスルフィ
    ニル、C6-10アリールスルフィニル、C1-4アルキルスル
    ホニル、C6-10アリールスルホニル、C1-4アルコキシカ
    ルボニルオキシ、C1-4ハロアルキル,C1-4ハロアルキル
    オキシ,C1-4ハロアルキルチオ,C1-4ハロアルキルスル
    フィニル,C1-4ハロアルキルスルホニル,シアノ,ニト
    ロ,水酸基、カルボキシル基,スルホン酸基、ホスホン
    酸基、C1-4アルキルオキシスルホニル、C6-10アリール
    オキシスルホニル、C7-12アラルキルオキシスルホニ
    ル,ジC1-4アルキルオキシホスホリルを置換基として有
    していてもよい。] で表される化合物またはその塩のいずれかをアルキル
    化、アシル化、アルコキシカルボニル化、スルホニル化
    またはホスホリル化反応に付すことを特徴とする式 [式中、X1,X2,R1,R2,nおよびA0は前記と同意義を有す
    る。] で表わされるα−不飽和アミン類またはその塩の製造方
    法。
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