JPH07148447A - 塗装装置および塗装方法 - Google Patents

塗装装置および塗装方法

Info

Publication number
JPH07148447A
JPH07148447A JP6106963A JP10696394A JPH07148447A JP H07148447 A JPH07148447 A JP H07148447A JP 6106963 A JP6106963 A JP 6106963A JP 10696394 A JP10696394 A JP 10696394A JP H07148447 A JPH07148447 A JP H07148447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
edge
paint
coated
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6106963A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Mogi
茂男 茂木
Ichirou Masamori
一郎 正守
Yutaka Fujii
豊 藤井
Kazunori Sawamura
和則 澤村
Takakazu Yamane
貴和 山根
Makoto Aizawa
誠 相澤
Yukifumi Taniguchi
幸文 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6106963A priority Critical patent/JPH07148447A/ja
Publication of JPH07148447A publication Critical patent/JPH07148447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1007Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B3/1014Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1092Means for supplying shaping gas

Landscapes

  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッジを有する被塗装面4に向けて塗料を吹
き付けることにより該被塗装面4に塗装を施すように構
成された塗装装置において、エッジ近傍領域への塗料吹
付け時における塗料エッジ溜りの発生を最小限に抑え
る。 【構成】 塗料流Fの気流分岐点Pが塗装ガン12の真
下中央位置に対してエッジ内方側へズレてしまうのが上
記塗料エッジ溜りの原因であることが解明できたことに
鑑み、以下の構成とする。すなわち、被塗装面4のエッ
ジ外方近傍に負圧吸引ダクト14をエッジ内方側へ向け
て配置しておく。そして、塗装ガン12が被塗装面4の
エッジ近傍領域の上方まで移動してきたとき、負圧吸引
ダクト14を負圧吸引作動させる。これにより、エッジ
の外方近傍を下方に向けて流れようとする塗料流(2点
鎖線)をエッジ外方側へ向かう塗料流(実線)に修正
し、気流分岐点Pの位置ズレを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、塗装ガンからエッジ
を有する被塗装面に向けて塗料を吹き付けることにより
該被塗装面に塗装を施すように構成された塗装装置およ
び塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両製造ラインの車体塗装工程において
は、塗装ガンから車体表面に向けて塗料を吹き付けるこ
とにより車体表面に塗装を施す塗装装置が多く用いられ
ているが、車体表面のように被塗装面がエッジを有して
いる場合には、被塗装面のエッジ近傍領域に対して塗料
吹付けを行うと、いわゆる塗料エッジ溜り、すなわち被
塗装面上におけるエッジ近傍部位(以下「エッジ部」と
いう。)に塗料が多く付着する現象が生じる。このよう
な塗料エッジ溜りが生じると車体表面の見映えが多少悪
くなるが、従来さほど大きな問題とはなっていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
塗膜に深み感を持たせるため、塗膜最上層のクリヤ層
を、顔料を低濃度で混入させたニゴリクリヤ系の塗料を
用いて塗着形成することが多くなってきており、このよ
うな塗料を用いた場合には、上記塗料エッジ溜りが大き
な問題となってきている。すなわち、従来のように単な
るクリヤ塗料を用いた場合は、塗膜が厚くても薄くても
クリヤ層は略無色透明のままであるが、ニゴリクリヤ系
の塗料を用いて塗着形成したクリヤ層(ニゴリクリヤ
層)は、塗膜が厚くなると色が濃くなり塗膜が薄くなる
と色が薄くなるため、上記塗料エッジ溜りが生じると、
エッジ部の色が他の部分よりも濃くなり、車体表面の部
位によって見え方が全く異なったものとなる。このた
め、車体の外観品質(見映え)が著しく悪くなり、車両
の商品性が低下する、という問題が生じてきている。
【0004】ところで、上記塗料エッジ溜りは、塗装後
に塗膜に作用する表面張力等の影響によっても生じる
が、塗装の仕方によっても生じる。そして、図24に示
すように、塗装直後に塗料エッジ溜りが生じていなけれ
ば、その後になって新たに塗料エッジ溜りが生じること
は少なく(同図(a))、一方、塗装直後に塗料エッジ
溜りが生じていると、塗装後の経時変化で表面張力等に
より塗料エッジ溜りの大きさが一層大きくなる傾向があ
る(同図(b))。したがって、塗料エッジ溜りの発生
を効果的に抑えるためには、塗装時における塗料エッジ
溜りの発生を最小限に抑えることが肝要である。
【0005】なお、このような問題は、車体塗装を行う
際にのみ生じる問題ではなく、エッジを有する被塗装面
を塗装する場合一般において同様に生じ得る問題であ
る。
【0006】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、被塗装面のエッジ近傍領域への塗料
吹付け時における塗料エッジ溜りの発生を最小限に抑え
ることができる塗装装置および塗装方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】なお、特開平3−26379号公報には、
被塗装面と被塗装面とが隙間をおいて設けられている場
合において、上記隙間を裏側から閉塞して塗料吹付けを
行うことにより、各被塗装面において隙間側に回り込ん
だ部分の塗膜を他の部分と同程度の厚みとすることを意
図した塗装方法が開示されているが、これは、上記隙間
近傍領域に塗料吹付けを行うと上記回込み部分の塗膜が
薄くなってしまうため、これを抑制すべく行われるもの
であり、かかる塗装方法を用いても上記塗料エッジ溜り
を解決することはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、後述するよ
うに、エッジ近傍領域では被塗装面上における塗料流の
気流分岐点と塗装ガンとの位置関係が被塗装面の一般面
に対する塗料吹付け時のそれに比してエッジ内方側へず
れることが上記塗料エッジ溜りが生じる原因であること
が実験で解明できたことに鑑み、このずれを補正する構
成を採用することにより、上記目的達成を図るようにし
たものである。
【0009】すなわち、本願発明に係る塗装装置は、請
求項1に記載したように、塗装ガンからエッジを有する
被塗装面に向けて塗料を吹き付けることにより該被塗装
面に塗装を施すように構成された塗装装置において、前
記被塗装面の前記エッジ近傍領域に対する塗料吹付けを
行う際、該塗料吹付けにより前記被塗装面上に生じる前
記エッジ外方側へ向かう塗料流と前記エッジ内方側へ向
かう塗料流との気流分岐点を、前記エッジ外方側へ所定
量変位補正する気流分岐点位置補正手段、を備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0010】上記「気流分岐点位置補正手段」は、気流
分岐点をエッジ外方側へ所定量変位補正することができ
るものであれば、特定の構成に限定されるものではない
が、例えば、請求項2に記載したような塗料流吸引手段
あるいは請求項7に記載したような塗料流加圧手段等が
採用可能である。さらに、上記塗料流吸引手段の具体的
構成として、例えば請求項3〜6に記載したような構成
が、また、上記塗料流加圧手段の具体的構成として、例
えば請求項8〜11に記載したような構成が採用可能で
ある。
【0011】また、本願発明に係る塗装方法は、請求項
12に記載したように、塗装ガンからエッジを有する被
塗装面に向けて塗料を吹き付けることにより該被塗装面
に塗装を施す塗装方法において、前記被塗装面の前記エ
ッジ近傍領域に対する塗料吹付けを行う際、該塗料吹付
けにより前記被塗装面上に生じる前記エッジ外方側へ向
かう塗料流と前記エッジ内方側へ向かう塗料流との気流
分岐点を前記エッジ外方側へ所定量変位補正する、こと
を特徴とするものである。そして、その具体的方法とし
て、例えば請求項13〜17に記載したような構成が採
用可能である。
【0012】
【発明の作用および効果】一般に、塗装ガンから被塗装
面に向けて塗料を吹き付けている状態を、塗装ガンから
被塗装面へ向かう塗料流に沿った縦断面で観察すると、
該塗料吹付けにより被塗装面に当たる塗料流は、ある点
を境に被塗装面上を左右に分岐して流れる塗料流とな
る。この「ある点」を気流分岐点というが、被塗装面に
向けて垂直に塗料を吹き付けたときには、図25(a)
に示すように、気流分岐点Pは塗装ガン12の真下中央
に位置する。被塗装面4上における気流分岐点P近傍部
位では塗料流速度が小さくなるため、塗料が被塗装面に
付着しやすくなる。しかしながら、被塗装面4の一般面
では、塗装ガン12と被塗装面4との位置関係は、塗装
ガン12を左右に移動させても常に略一定であるため、
塗装ガン12と気流分岐点Pとの位置関係も塗装ガン1
2の左右移動に対して略一定に維持される。つまり、気
流分岐点Pおよびこれに起因して生じる被塗装面4上の
塗料流低速度領域Aは塗装ガン12の移動と共に移動す
ることとなる。このため、被塗装面4の一般面では、塗
料溜りが生じることはなく、均質な塗膜が得られる。
【0013】これに対し、被塗装面のエッジ近傍領域で
は、同図(b)および(c)に示すように、塗装ガン1
2から被塗装面4へ向かう塗料流Fの一部は被塗装面4
に当たることなくそのまま下方へ流れるが、この下方へ
流れる塗料流は速度が衰えていないため他の部分に比し
て低圧状態にある。このため、この下方へ流れる高速塗
料流に隣接する塗料流は、この高速塗料流に引かれてエ
ッジ外方側へ回り込んで下方へ流れることとなる。この
ため、被塗装面4上を左右に分流する塗料流の気流分岐
点Pは塗装ガン12の真下中央位置に対してエッジ内方
側へ変位する。しかも、エッジ近傍領域では、塗装ガン
12を左右に移動させると、塗装ガン12と被塗装面4
のエッジ4Eとの位置関係が変化するため、塗装ガン1
2と気流分岐点Pとの相対的な位置関係も変化する。そ
して、この変化は、塗装ガン12が被塗装面4の一般面
からエッジ4Eに近づくほど気流分岐点Pが塗装ガン1
2の真下中央位置に対してエッジ内方側へずれるような
ものとなる。このため、気流分岐点Pは被塗装面4上の
エッジ近傍部位(エッジ部)に常時滞留することとな
る。
【0014】このことは、塗装ガン12を左右に移動さ
せたときの塗装ガン12の位置と塗料流分岐点Pの位置
との関係を調べた実験から解明できたものである。
【0015】図26は、その実験結果を示すグラフであ
って、上記関係をエッジ内方側を正として表したグラフ
である。
【0016】このグラフから明らかなように、例えば塗
装ガンを被塗装面の一般面上方位置からエッジ外方位置
まで移動させると、一般面では塗装ガンと気流分岐点と
が同じ移動速度となるが、エッジ近傍領域では、塗装ガ
ンの移動速度に対して気流分岐点の移動速度に遅れが生
じる(なお、図中破線で示す直線は、エッジがなく被塗
装面の一般面がそのまま続いていると仮定した場合の気
流分岐点位置を示すグラフである)。上記塗装ガンに対
する気流分岐点の移動遅れは、気流分岐点が被塗装面の
エッジ近傍部位すなわちエッジ部に滞留することを意味
するものである。そして、このような気流分岐点のエッ
ジ部への滞留により、該エッジ部に塗料が多く付着し、
塗料エッジ溜りが発生することとなる。
【0017】上記説明では、塗料エッジ溜り発生の原理
を分かりやすくするため、塗装ガンから被塗装面に向け
て垂直に塗料を吹き付ける場合について説明したが、被
塗装面に向けて斜め方向から塗料を吹き付けるようにし
た場合であっても、上記説明と同様の原理により、被塗
装面の一般面には塗料溜りが発生せず、エッジ部には塗
料溜りが発生する現象が生じる。
【0018】本願発明においては、このような塗料エッ
ジ溜り発生の原理が解明できたことに鑑み、被塗装面の
エッジ近傍領域に対する塗料吹付けを行う際、該塗料吹
付けにより被塗装面上に生じるエッジ外方側へ向かう塗
料流とエッジ内方側へ向かう塗料流との気流分岐点を、
エッジ外方側へ所定量変位補正するようになっているの
で、エッジ近傍領域に対する塗料吹付け時の気流分岐点
と塗装ガンとの位置関係が被塗装面の一般面に対する塗
料吹付け時のそれに比してエッジ内方側へずれるのを最
小限に抑えることが可能となる。
【0019】したがって、本願発明によれば、被塗装面
のエッジ部近傍領域への塗料吹付け時における塗料エッ
ジ溜りの発生を最小限に抑えることができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本願発明の
実施例について説明する。
【0021】図1は、本願発明に係る塗装装置の第1実
施例を示す斜視図である。
【0022】この塗装装置10は、板状の被塗物2の被
塗装面4に向けて塗料を吹き付けることにより、中塗り
塗装済みの該被塗装面4に上塗りクリヤ塗装を施すよう
に構成されており、塗装ガン12と、1対の負圧吸引ダ
クト14と、図示しない搬送手段および塗装ガン駆動手
段とを備えてなっている。
【0023】上記塗装ガン12は、ベル型の回転霧化式
静電塗装ガンであって、被塗物2の被塗装面4上方に被
塗装面4と所定間隔を置いた状態で、該塗装ガン12の
ベル16が被塗装面4と正対するように配されており、
被塗装面4にニゴリクリヤ系の塗料を吹き付けるように
なっている。
【0024】上記搬送手段は、被塗物2を図示A方向に
搬送するようになっており、また、上記塗装ガン駆動手
段は、塗装ガン12を上記A方向と直交するB方向すな
わち被塗物2の幅方向に水平往復動させるようになって
いる。そして、これにより、塗装ガン12は、被塗装面
4に対し、その幅方向両側のエッジ近傍領域(エッジ近
傍部位であるエッジ部4aを含む領域)間をジグザグ状
に相対移動しながら塗料吹付けを行うようになってい
る。
【0025】上記各負圧吸引ダクト14は、被塗物2の
幅方向両側において互いに対向するように設けられてい
る。これら各負圧吸引ダクト14の開口部14aは、上
記A方向に細長い矩形形状をしており、各エッジ内方側
に向けて開口している。また、各負圧吸引ダクト14
は、図示しない負圧源に接続されており、所定タイミン
グで負圧吸引を行うようになっている。
【0026】図2に示すように、塗装ガン12のベル1
6には、その回転するベル本体18の周囲にシェーピン
グエア吹出し口20が全周にわたって設けられており、
このシェーピングエア吹出し口20からは、ベル本体1
8から飛散する塗料の吹付け方向を規制するシェーピン
グエアが吹き出されるようになっている。このシェーピ
ングエアにより、図1に示すように、被塗装面4に向か
って垂直に流れる塗料流Fが生成される。
【0027】すでに図25に基づいて説明したことでは
あるが、図3(a)に示すように、被塗装面4の中央領
域のような一般面に対する塗料吹付け時には、塗装ガン
12を左右に移動させても気流分岐点Pの位置は常に塗
装ガン12の真下中央位置を維持するため、塗料溜りが
生じることはなく、均質な塗膜が得られるが、同図
(b)に示すように、被塗装面4のエッジ近傍領域に対
する塗料吹付け時には、気流分岐点Pは塗装ガン12の
真下中央位置に対してエッジ内方側へ変位しており、し
かも、塗装ガン12を左右に移動させると、上記変位量
は気流分岐点Pを被塗装面4上のエッジ部4aに常時滞
留させるように変化するので、このエッジ部4aに塗料
溜りを生じることとなる。
【0028】そこで、本実施例においては、図4に示す
ように、塗装ガン12が被塗装面4のエッジ近傍領域の
上方まで移動してきたとき、該エッジ側の負圧吸引ダク
ト14を負圧吸引作動させ、エッジ外方近傍を下方に向
けて流れようとする塗料流(2点鎖線で示す)をエッジ
外方側へ向かう塗料流(実線で示す)に修正するように
なっている。そして、これにより、気流分岐点Pをエッ
ジ外方側へ所定量変位補正して、気流分岐点Pを常に塗
装ガン12の真下中央位置に近づけるようになってい
る。
【0029】あるいは、上記各負圧吸引ダクト14を常
時負圧吸引作動させておき、塗装ガン12が被塗装面4
のエッジ近傍領域の上方まで移動してきたとき、該エッ
ジ側の負圧吸引ダクト14の負圧吸引力を増大させるよ
うにしてもよい。
【0030】以上詳述したように、本実施例において
は、エッジ近傍領域に対する塗料吹付け時、気流分岐点
Pのエッジ外方側への変位補正により、気流分岐点Pを
常に塗装ガン12の真下中央位置に近づけるようになっ
ているので、被塗装面4のエッジ近傍領域への塗料吹付
け時における塗料エッジ溜りの発生を最小限に抑えるこ
とができる。
【0031】次に、本願発明の第2実施例について説明
する。
【0032】図5は、本実施例に係る塗装装置(同図
(a))を従来例(同図(b))と共に示す側面図であ
る。
【0033】図5(a)に示すように、本実施例に係る
塗装ガン12は、そのベル16の周囲に第2のシェーピ
ングエア吹出し口22が全周にわたって設けられてお
り、このシェーピングエア吹出し口22からは、塗装ガ
ン12が被塗装面4のエッジ近傍領域の上方まで移動し
てきたとき、シェーピングエア吹出し口22のエッジ外
方側部分から真下ややエッジ外方側に向けて高速アシス
トエアを吹き出すようになっている。
【0034】従来例では、図5(b)に示すように、エ
ッジ近傍領域に対する塗料吹付け時、塗料流Fの多くが
エッジの外方近傍を下方に向けて流れており、このた
め、気流分岐点Pが塗装ガン12の真下中央位置に対し
てエッジ内方側へずれていたが、本実施例では、図5
(a)に示すように、エッジ部4aに当たった塗料流F
は、上記高速アシストエアに引かれて(コアンダ効果)
一旦エッジ外方側へ向かう流れを形成した後、下方へ流
れるようになる。
【0035】これにより、エッジ近傍領域に対する塗料
吹付け時の気流分岐点Pをエッジ外方側へ所定量変位補
正して、気流分岐点Pを常に塗装ガン12の真下中央位
置に近づけることができる。
【0036】次に、本願発明の第3実施例について説明
する。
【0037】図6は、本実施例に係る塗装装置を示す図
である。
【0038】図6(a)に示すように、本実施例におい
ては、被塗物2を搬送する台車24にエア通路26が形
成されている。このエア通路26は、図示しないエア供
給源に接続されており、図6(b)に示すように、被塗
物2の裏面に沿って水平方向各方向にアシストエアを吹
き出すようになっている。
【0039】このように、被塗装面4の裏側からエッジ
の外方に向けて流れる気体流を形成することにより、塗
料流Fをエッジの外方に向けて吸引することができ、こ
れにより、エッジ部4a近傍領域においてエッジ外方へ
向かう塗料流Fの速度を増大させることができる。この
場合、エア通路26からのアシストエア吹出しの強さ
は、エッジ外方へ向かう塗料流Fとエッジ内方へ向かう
塗料流Fとで塗料流速度が略同じ大きさとなるように設
定すればよい。これにより、エッジ近傍領域に対する塗
料吹付け時の気流分岐点をエッジ外方側へ所定量変位補
正して、気流分岐点を常に塗装ガン12の真下中央位置
に近づけることができる。
【0040】次に、本願発明の第4実施例について説明
する。
【0041】図7は、本実施例に係る塗装装置を示す図
である。
【0042】図示のように、本実施例に係る塗装ガン1
2は、そのベル16の両側に、該ベル16から被塗物2
の幅方向に延びる1対のア−ム28を介して1対のアシ
ストエア吹出しノズル30が互いに所定角度内向きに傾
斜した状態で取り付けられており、塗装ガン12が被塗
装面4のエッジ近傍領域の上方まで移動してきたとき、
エッジ内方側に位置するアシストエア吹出しノズル30
からアシストエアを吹き出して、塗料流Fをエッジ外方
に向けて加圧するようになっている。
【0043】これにより、塗料流Fはある程度エッジ外
方側に振り向けられるので、エッジ近傍領域においてエ
ッジ外方へ向かう塗料流Fの速度を増大させることがで
き、エッジ外方へ向かう塗料流Fとエッジ内方へ向かう
塗料流Fとで塗料流速度を略同じ大きさにすることがで
きる。したがって、エッジ近傍領域に対する塗料吹付け
時の気流分岐点をエッジ外方側へ所定量変位補正して、
気流分岐点を常に塗装ガン12の真下中央位置に近づけ
ることができる。
【0044】次に、本願発明の第5実施例について説明
する。
【0045】図8は、本実施例に係る塗装装置を示す図
である。
【0046】図示のように、本実施例に係る塗装ガン1
2には、そのベル16の被塗物2幅方向両側に1対の制
御板32が設けられている。これら各制御板32は、そ
の上端部においてベル16に回動可能に支持されてお
り、塗装ガン12が被塗装面4のエッジ近傍領域の上方
まで移動してきたとき、エッジ内方側に位置する制御板
32が図示C方向に回動して、塗料流Fをエッジ外方に
向けて加圧し、塗料流Fを図示2点鎖線のように、ある
程度エッジ外方側に振り向けるようになっている。
【0047】次に、本願発明の第6実施例について説明
する。
【0048】図9は、本実施例に係る塗装装置を示す図
である。
【0049】同図(a)に示すように、本実施例に係る
塗装ガン12は、そのベル16のシェーピングエア吹出
し用ノズル34におけるシェーピングエア吹出し口内壁
部36がシリコンゴムからなっている。この内壁部36
には、同図(a)のb部拡大図である同図(b)に示す
ように、制御エアが供給される2重の溝38、40が内
部に形成されており、これら各溝38、40への制御エ
ア供給量A、Bを制御することにより、該内壁部34を
同図(a)に示す位置から左右に曲げてシェーピングエ
ア吹出し口20の開口面積を増減するようになってい
る。すなわち、制御エア供給量Aを上げてBを下げると
内壁部36は図中右方向に曲げ変形し、制御エア供給量
Aを下げてBを上げると内壁部36は図中左方向に曲げ
変形する。同図(a)のc方向矢視図である同図(c)
に示すように、内壁部36は周方向に8つのセグメント
に分割されて形成されており、各セグメント毎に半径方
向内方および外方に上記曲げ変形が可能とされている。
【0050】そして、この内壁部36は、塗装ガン12
が被塗装面4のエッジ部4a近傍領域の上方まで移動し
てきたとき、内壁部36のエッジ外方側部分の開口面積
を小さくし内方側部分の開口面積を大きくし、これによ
り、塗料流Fを、ある程度エッジ外方側へ振り向けるよ
うになっている。
【0051】次に、本願発明の第7実施例について説明
する。
【0052】図10は、本実施例に係る塗装装置を示す
図である。
【0053】同図(a)に示すように、本実施例に係る
塗装ガン12は、そのベル16のノズル34におけるシ
ェーピングエア吹出し口内壁部36が、それぞれ形状記
憶合金からなる左側部分36Aおよび右側部分36Bに
分かれて形成されており、ノズル34の上記各部分36
A、36B基端部には、制御電流A、Bがそれぞれ供給
可能とされている。そして、塗装ガン12が被塗装面4
の左側のエッジ近傍領域の上方まで移動してきたとき、
制御電流Bを供給して右側部分(エッジ内方側部分)3
6Bを加熱することにより、該右側部分36Bを図示2
点鎖線で示すように形状記憶合金が予め記憶していた略
矩形形状に変形させてシェーピングエア吹出し口20の
エッジ内方側部分の開口面積を大きくし、これにより、
塗料流Fを、ある程度エッジ外方側へ振り向けるように
なっている。同様に、塗装ガン12が被塗装面4の右側
のエッジ近傍領域の上方まで移動してきたときには、制
御電流Aを供給することにより、上記と同様の作用が得
られる。
【0054】次に、本願発明の第8実施例について説明
する。
【0055】図11は、本実施例に係る塗装装置を示す
図である。
【0056】同図に示すように、本実施例に係る塗装ガ
ン12は、そのベル16のノズル34の先端部34aが
ノズル34の周方向に複数個に分割されており、各先端
部34aは、ピエゾアクチュエータ42を介してノズル
34本体とは別体で構成されている。上記ピエゾアクチ
ュエータ42の作動を制御することにより、各先端部3
4aを図示のように、実線位置と2点鎖線位置との間で
変位させ、これにより、シェーピングエア吹出し口20
の開口面積を部分的に増減し、塗料流Fのエッジ外方側
への振向け作用を得るようになっている。
【0057】次に、本願発明の第9実施例について説明
する。
【0058】図12は、本実施例に係る塗装装置を示す
図である。
【0059】同図に示すように、本実施例に係る塗装ガ
ン12は、そのベル16のノズル34にシェーピングエ
アをバイパスさせる複数のバイパス通路44が形成され
ており、各バイパス通路44の先端部には弁46が設け
られている。各弁46は、バイメタル、形状記憶合金等
の変態可能な物質からなり、通電制御により、各弁46
を図示のように実線位置と2点鎖線位置との間で変形さ
せ、これにより、シェーピングエア吹出し口20からの
シェーピングエア吹出し量を部分的に増減し、塗料流F
のエッジ外方側への振向け作用を得るようになってい
る。
【0060】次に、本願発明の第10実施例について説
明する。
【0061】図13は、本実施例に係る塗装装置を示す
図である。
【0062】同図に示すように、本実施例に係る塗装ガ
ン12は、そのベル16のノズル34が可動式とされて
いる。すなわち、ノズル34は、周方向に複数個に分割
されて形成されており、各ノズル34は、板ばね48お
よびバイメタル50により、ベル16に支持されてお
り、板ばね48の復元力とバイメタル50の張力との釣
合いにより各ノズル34の向きが決まるようになってい
る。そして、バイメタル50への通電制御により、各ノ
ズル34を図示実線位置と2点鎖線位置との間で揺動変
位させ、これにより、シェーピングエア吹出し口20か
らのシェーピングエア吹出し方向を変化させ、塗料流F
のエッジ外方側への振向け作用を得るようになってい
る。
【0063】次に、本願発明の第11実施例について説
明する。
【0064】図14および15は、本実施例に係る塗装
装置のベルを示す縦断面図および底面図である。
【0065】本実施例に係る塗装ガン12は、そのベル
16のシェーピングエア吹出し用ノズル34の吹出し口
が円周方向に4つに分割形成された複数の吹出し口要素
52A、52B、52C、52Cからなっている。吹出
し口要素52A、52Bは、塗装ガン12の移動方向に
位置しており、吹出し口要素52C、52Cは移動方向
と直交する方向に位置している。そして、これら各吹出
し口要素52A、52B、52C、52Cは、該吹出し
口要素から前記吹出し口の半径方向に関して異なる向き
(図中「内」、「中」、「外」で示す。)にエアを吹き
出す複数のエア吹出し通路56、58、60に連通形成
されており、これら各エア吹出し通路56、58、60
へのエア供給圧力を制御することにより、該吹出し口要
素52A、52B、52C、52Cからのシェーピング
エア噴出方向を制御するように構成されている。
【0066】上記塗装ガン12がエッジ近傍領域に対し
て塗料吹付けを行う際の各吹出し口要素52A、52
B、52C、52Cのエア吹出し方向およびエア圧を、
表1のように設定すれば、図16に破線で示すように、
塗料流Fをエッジ外方側へ振り向けることができる。
【0067】
【表1】
【0068】この塗装ガンを用いて表1に示す設定値で
実験を行った。この実験で用いた塗料は、日本ペイント
製「OTO563クリヤ」であり、その際の塗装ガンの
ベル回転数は30000rpmで、塗装ガンの移動速度
は40cm/secとした。
【0069】上記実験の結果、エッジ部4aの塗膜bと
中央部の塗膜aとの膜厚比はb/a=1.4となった。
【0070】なお、上記第11実施例との比較のため、
図18に示すように、シェーピングエア吹出し用ノズル
の吹出し口が円周方向に分割されていない従来の塗装ガ
ンを用いて実験を行った。その際のエア圧を3.5kg
f/cm2 に設定したほかは上記第11実施例と同一塗
装条件で実験を行った。その結果、エッジ部4aの塗膜
bと中央部の塗膜aとの膜厚比はb/a=1.8となっ
た。
【0071】以上の実験結果から明らかなように、本実
施例の構成を採用することにより、上記膜厚比を1に近
づけることができ、塗料エッジ溜りの発生を効果的に抑
制できる。
【0072】上記表1においては、吹出し口要素52C
のエア圧が吹出し口要素52Bのエア圧と同じ値に設定
されているが、このように高い値に設定したのは吹出し
パターンの拡がりを抑えるためであり、上記膜厚比低減
の観点からはこのように高くすることは必ずしも必要で
はない。
【0073】図17は、本実施例の変形例を示す図であ
る。
【0074】本変形例のシェーピングエア吹出し用ノズ
ル34の吹出し口は、本実施例の吹出し口に対して45
゜回転した状態で配置された4つの吹出し口要素52
D、52D、52E、52Eからなっている。
【0075】上記塗装ガン12がエッジ近傍領域に対し
て塗料吹付けを行う際の各吹出し口要素52D、52
D、52E、52Eのエア吹出し方向およびエア圧を、
表2のように設定すれば、図16に破線で示すように、
塗料流Fをエッジ外方側へ振り向けることができる。こ
れを確認するため、表2に示す設定値で本実施例と同一
条件で実験を行った。
【0076】
【表2】
【0077】上記実験の結果、エッジ部4aの塗膜bと
中央部の塗膜aとの膜厚比はb/a=1.4と本実施例
と同一の値になった。
【0078】次に、本願発明の第12実施例について説
明する。
【0079】上記各実施例においては、図19(a)に
示すように、上記塗装ガン12が被塗装面4の一般面に
対して塗料吹付けを行う際には塗料流Fの吹出し方向を
真下に設定する一方、エッジ近傍領域に対して塗料吹付
けを行う際には塗料流Fをエッジ外方側へ振り向けるこ
とにより、塗料エッジ溜りの発生低減を図るようにして
いるが、その方向切換えがなされる際に被塗装面4にお
ける吹付け対象領域がやや急激に変化するので、その部
分の塗膜厚さが薄くなりやすいという弊害が生じる。
【0080】そこで、本実施例においては、図19
(b)に示すように、上記塗装ガン12が被塗装面4の
一般面上方からエッジ近傍領域上方へ移行する際、塗料
流Fの吹出し方向を真下からエッジ外方側へ徐々に変化
させるとともに、図19(c)に示すように、上記塗装
ガン12がエッジ近傍領域から上方被塗装面4の一般面
上方へ移行する際には、塗料流Fの吹出し方向をエッジ
外方側から真下へ徐々に変化させる構成とし、これによ
り、塗料エッジ溜りの発生低減を図るのみならず、被塗
装面4全体にわたって塗膜厚さの均一化を図るようにな
っている。
【0081】図20は、本実施例に係る塗装装置を示す
システム構成図であり、図21および22はその塗装ガ
ン12を示す縦断面図および底面図である。
【0082】図21および22に示すように、本実施例
に係る塗装ガン12は、そのベル16のシェーピングエ
ア吹出し用ノズル34の吹出し口が円周方向に4つに分
割形成された複数の吹出し口要素62A、62B、62
C、62Cからなっている。吹出し口要素62A、62
Bは、塗装ガン12の移動方向に位置しており、吹出し
口要素62C、62Cは移動方向と直交する方向に位置
している。そして、これら各吹出し口要素62A、62
B、62C、62Cは、該吹出し口要素から前記吹出し
口の半径方向に関して異なる向き(図中「内」、「中」
で示す。)にエアを吹き出す複数のエア吹出し通路6
4、66に連通形成されており、これら各エア吹出し通
路64、66へのエア供給圧力を制御することにより、
該吹出し口要素62A、62B、62C、62Cからの
シェーピングエア噴出方向を制御するように構成されて
いる。
【0083】なお、図において、ベル16の周囲に存在
するリング68は、静電反発リングであり、塗料と同じ
マイナスの電荷が付与されており、これにより塗料がベ
ル16の後方側へ回り込むのを防いで、ベル本体18や
ホース等の汚れ発生を防止するようになっている。
【0084】図20に示すように、上記各エア吹出し通
路64、66へのエア供給圧力制御は、エア制御装置7
0により、エア源72に接続されたエア圧可変バルブを
74を調整することにより行われるようになっている。
また、エア制御装置70には、既存の塗装機制御装置7
6から、塗装ガン12の移動位置を示すポイントデータ
が入力されるようになっている。
【0085】上記エア制御装置70は、塗装ガン12の
移動位置に応じて、各吹出し口要素62A、62B、6
2C、62Cの各エア吹出し通路64、66へのエア供
給圧力を制御するようになっているが、その具体的なエ
ア圧制御パターンを示すと図23に示すとおりである。
【0086】このようなエア供給圧力制御を行うことに
より、被塗装面4の一般面とエッジ近傍領域との間での
塗料流Fの吹出し方向を図19(b)、(c)に示すよ
うに漸変させることができ、これにより、塗料エッジ溜
りの発生低減を図るとともに、被塗装面4全体にわたっ
て塗膜厚さの均一化を図ることができる。
【0087】上記第12実施例のようにエア供給圧力制
御を行う代わりに、シェーピングエア吹出し用ノズル3
4の吹出し口の向きを機械的に可変制御することによ
り、被塗装面4の一般面とエッジ近傍領域との間での塗
料流Fの噴出方向を漸変させるようにしてもよい。その
際、シェーピングエア吹出し用ノズル34の具体的構成
として、例えば図8〜13に示すものを採用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装装置の第1実施例を示す斜視
【図2】第1実施例における塗装ガンのベルを示す縦断
面図
【図3】第1実施例の作用を説明するための前提として
従来の塗料流Fの様子を示す縦面図
【図4】第1実施例の作用を示す縦面図
【図5】本発明の第2実施例に係る塗装装置(同図
(a))を従来例(同図(b))と共に示す縦面図
【図6】本発明の第3実施例に係る塗装装置を示す図
【図7】本発明の第4実施例に係る塗装装置を示す図
【図8】本発明の第5実施例に係る塗装装置を示す図
【図9】本発明の第6実施例に係る塗装装置を示す図
【図10】本発明の第7実施例に係る塗装装置を示す図
【図11】本発明の第8実施例に係る塗装装置を示す図
【図12】本発明の第9実施例に係る塗装装置を示す図
【図13】本発明の第10実施例に係る塗装装置を示す
【図14】本発明の第11実施例に係る塗装装置のベル
を示す縦断面図
【図15】第11実施例のベルを示す底面図
【図16】第11実施例の作用を示す、ベルを下方から
見た斜視図
【図17】第11実施例の変形例を示す、図15と同様
の図
【図18】第11実施例の比較例を示す図
【図19】本発明の第12実施例に係る塗装装置の作用
を示す図
【図20】第12実施例に係る塗装装置のシステム構成
【図21】第12実施例に係る塗装装置のベルを示す縦
断面図
【図22】第12実施例のベルを示す底面図
【図23】第12実施例の作用を示すグラフ
【図24】従来例における不具合の様子を示す図
【図25】従来例の作用を示す図
【図26】従来例の作用を示すグラフ
【符号の説明】
2 被塗物 4 被塗装面 4a エッジ部 4E エッジ 10 塗装装置 12 塗装ガン 14 負圧吸引ダクト 14a 開口部 16 ベル 18 ベル本体 20 シェーピングエア吹出し口 F 塗料流 P 気流分岐点 52A、52B、52C、52C 吹出し口要素 56、58、60 エア吹出し通路 62A、62B、62C、62C 吹出し口要素 64、66 エア吹出し通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤村 和則 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 山根 貴和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 相澤 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ガンからエッジを有する被塗装面に
    向けて塗料を吹き付けることにより該被塗装面に塗装を
    施すように構成された塗装装置において、 前記被塗装面の前記エッジ近傍領域に対する塗料吹付け
    を行う際、該塗料吹付けにより前記被塗装面上に生じる
    前記エッジ外方側へ向かう塗料流と前記エッジ内方側へ
    向かう塗料流との気流分岐点を、前記エッジ外方側へ所
    定量変位補正する気流分岐点位置補正手段、を備えてな
    ることを特徴とする塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記気流分岐点位置補正手段が、前記被
    塗装面上の塗料流を前記エッジの外方へ向けて吸引する
    塗料流吸引手段からなる、ことを特徴とする請求項1記
    載の塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記塗料流吸引手段が、前記エッジの外
    方に設けられ該エッジへ向けて開口する負圧吸引ダクト
    からなる、ことを特徴とする請求項2記載の塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記塗料流吸引手段が、前記塗装ガンか
    ら前記被塗装面へ向かう塗料流の前記エッジ外方側に該
    塗料流に沿って流れる気体流を供給することにより前記
    吸引を行うように構成されている、ことを特徴とする請
    求項2記載の塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗装ガンが、塗料吹付け方向を規制
    するシェーピングエアの吹出し口を有する回転霧化式塗
    装ガンからなり、この回転霧化式塗装ガンのシェーピン
    グエアを利用して前記気体流を形成するよう構成されて
    いる、ことを特徴とする請求項4記載の塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記塗料流吸引手段が、前記被塗装面の
    裏側から前記エッジの外方へ向けて流れる気体流を供給
    することにより前記吸引を行うように構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記気流分岐点位置補正手段が、前記塗
    装ガンから前記被塗装面へ向かう塗料流を前記エッジの
    外方へ向けて加圧する塗料流加圧手段からなる、ことを
    特徴とする請求項1記載の塗装装置。
  8. 【請求項8】 前記塗料流加圧手段が、前記塗装ガンに
    設けられ該塗装ガンから前記被塗装面へ向かう塗料流の
    前記エッジ内方側から該塗料流に気体流を押し当てる気
    体流押当手段からなる、ことを特徴とする請求項7記載
    の塗装装置。
  9. 【請求項9】 前記塗装ガンが、塗料吹付け方向を規制
    するシェーピングエアの吹出し口を有する回転霧化式塗
    装ガンからなり、この回転霧化式塗装ガンのシェーピン
    グエアを利用して前記気体流を形成するよう構成されて
    いる、ことを特徴とする請求項8記載の塗装装置。
  10. 【請求項10】 前記吹出し口が円周方向に分割形成さ
    れた複数の吹出し口要素からなり、これら各吹出し口要
    素が、該吹出し口要素から前記吹出し口の半径方向に関
    して異なる向きにエアを吹き出す複数のエア吹出し通路
    に連通形成されており、これら各エア吹出し通路へのエ
    ア供給圧力を制御することにより、該吹出し口要素から
    のシェーピングエア吹出し方向を制御するように構成さ
    れている、ことを特徴とする請求項9記載の塗装装置。
  11. 【請求項11】 前記塗装ガンが、前記被塗装面の一般
    面に対する塗料吹付け位置と前記エッジ近傍領域に対す
    る塗料吹付け位置との間を移動するように構成されてお
    り、 前記塗料流加圧手段が、前記塗装ガンから前記被塗装面
    へ向かう塗料流に対する加圧力を、前記塗装ガンの前記
    両吹付け位置間の移動に応じて漸変するように構成され
    ている、ことを特徴とする請求項7〜10いずれか記載
    の塗装装置。
  12. 【請求項12】 塗装ガンからエッジを有する被塗装面
    に向けて塗料を吹き付けることにより該被塗装面に塗装
    を施す塗装方法において、 前記被塗装面の前記エッジ近傍領域に対する塗料吹付け
    を行う際、該塗料吹付けにより前記被塗装面上に生じる
    前記エッジ外方側へ向かう塗料流と前記エッジ内方側へ
    向かう塗料流との気流分岐点を前記エッジ外方側へ所定
    量変位補正する、ことを特徴とする塗装方法。
  13. 【請求項13】 前記被塗装面上の塗料流を前記エッジ
    の外方へ向けて吸引することにより前記変位補正を行
    う、ことを特徴とする請求項12記載の塗装方法。
  14. 【請求項14】 前記塗装ガンから前記被塗装面へ向か
    う塗料流を前記エッジの外方へ向けて加圧することによ
    り前記変位補正を行う、ことを特徴とする請求項12記
    載の塗装方法。
  15. 【請求項15】 該塗装ガンから前記被塗装面へ向かう
    塗料流の前記エッジ内方側から該塗料流に気体流を押し
    当てることにより前記加圧を行う、ことを特徴とする請
    求項14記載の塗装方法。
  16. 【請求項16】 前記塗装ガンとして、塗料吹付け方向
    を規制するシェーピングエアの吹出し口を有する回転霧
    化式塗装ガンを用い、この回転霧化式塗装ガンのシェー
    ピングエアを利用して前記気体流を形成する、ことを特
    徴とする請求項15記載の塗装方法。
  17. 【請求項17】 前記塗装ガンを、前記被塗装面の一般
    面に対する塗料吹付け位置と前記エッジ近傍領域に対す
    る塗料吹付け位置との間を移動させ、 前記塗装ガンから前記被塗装面へ向かう塗料流に対する
    加圧力を、前記塗装ガンの前記両吹付け位置間の移動に
    応じて漸変させる、ことを特徴とする請求項14〜16
    いずれか記載の塗装方法。
JP6106963A 1993-05-21 1994-05-20 塗装装置および塗装方法 Pending JPH07148447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6106963A JPH07148447A (ja) 1993-05-21 1994-05-20 塗装装置および塗装方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11942793 1993-05-21
JP5-119427 1993-05-21
JP6106963A JPH07148447A (ja) 1993-05-21 1994-05-20 塗装装置および塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07148447A true JPH07148447A (ja) 1995-06-13

Family

ID=26447057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6106963A Pending JPH07148447A (ja) 1993-05-21 1994-05-20 塗装装置および塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07148447A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002034416A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Material Sciences Corporation Exhaust duct for coating devices of the type which provide coatings on one or opposite surfaces of a substrate
JP2007021328A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Trinity Ind Corp 塗装機
JP2007289875A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Trinity Ind Corp 塗装機
JP2007289876A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Trinity Ind Corp 塗装機
CN106111416A (zh) * 2016-08-26 2016-11-16 裕东(中山)机械工程有限公司 一种板材粉末喷涂无接触隔离防混色污染的装置
CN115400893A (zh) * 2021-05-28 2022-11-29 固瑞克明尼苏达有限公司 旋转钟形雾化器成形空气配置和空气帽装置
EP4094842A1 (en) * 2021-05-28 2022-11-30 Graco Minnesota Inc. Rotory bell atomizer shaping air configuration, air cap apparatus and corresponding method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002034416A1 (en) * 2000-10-27 2002-05-02 Material Sciences Corporation Exhaust duct for coating devices of the type which provide coatings on one or opposite surfaces of a substrate
JP2007021328A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Trinity Ind Corp 塗装機
JP4621085B2 (ja) * 2005-07-14 2011-01-26 トリニティ工業株式会社 塗装機
JP2007289875A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Trinity Ind Corp 塗装機
JP2007289876A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Trinity Ind Corp 塗装機
CN106111416A (zh) * 2016-08-26 2016-11-16 裕东(中山)机械工程有限公司 一种板材粉末喷涂无接触隔离防混色污染的装置
CN115400893A (zh) * 2021-05-28 2022-11-29 固瑞克明尼苏达有限公司 旋转钟形雾化器成形空气配置和空气帽装置
EP4094842A1 (en) * 2021-05-28 2022-11-30 Graco Minnesota Inc. Rotory bell atomizer shaping air configuration, air cap apparatus and corresponding method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2373804C (en) A method for coating a work object in two tones
JP7114246B2 (ja) コーティングされるべき表面上へのコーティング用製品の適用ヘッド及びそのような適用ヘッドを含む適用システム
JP4291367B2 (ja) 塗装方法
JPS6019063A (ja) 2色塗装に適した塗装装置
JPH07148447A (ja) 塗装装置および塗装方法
WO2015125619A1 (ja) スプレーガン
JPH08308958A (ja) ゴルフボールの塗装方法
JP3754632B2 (ja) ツートーン塗装方法
JP4614862B2 (ja) ゴルフクラブシャフトの塗装方法
JPH06121944A (ja) 塗装装置
JP2024005923A (ja) 液体噴霧装置
JPH07251099A (ja) 静電塗装方法およびその装置
JP2002533199A (ja) ウェブ上の噴射ノズルからの有害なジェットの方向を防ぐ装置および方法
JPH06154677A (ja) 塗装ブース
JPH06246222A (ja) スプレーコーティング方法および装置
JPH1157606A (ja) 塗り分け塗装法
JPH06328038A (ja) 塗装方法
JP2004305874A (ja) 塗装方法
JPS5822262B2 (ja) 静電塗装方法
JPH06328012A (ja) 塗装方法及びその装置
JPS61234970A (ja) 自動車ボデイの自動塗装方法
JP2671503B2 (ja) 塗装方法
JPH09239297A (ja) 回転霧化静電塗装方法および装置
JPH0918125A (ja) フラックス塗布装置
JPH1071363A (ja) バンパの塗装方法