JPH07147411A - 表示素子基板用半導体装置 - Google Patents

表示素子基板用半導体装置

Info

Publication number
JPH07147411A
JPH07147411A JP31734393A JP31734393A JPH07147411A JP H07147411 A JPH07147411 A JP H07147411A JP 31734393 A JP31734393 A JP 31734393A JP 31734393 A JP31734393 A JP 31734393A JP H07147411 A JPH07147411 A JP H07147411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
semiconductor device
display element
element substrate
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31734393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumitsu Ino
益充 猪野
Hisao Hayashi
久雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31734393A priority Critical patent/JPH07147411A/ja
Publication of JPH07147411A publication Critical patent/JPH07147411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示素子基板用半導体装置に集積形成される
薄膜トランジスタの光リーク電流を抑制する。 【構成】 表示素子基板用半導体装置はマトリクス状に
配列した画素電極1と、個々の画素電極1に信号電荷を
書き込む電流路となる薄膜トランジスタ2とが集積的に
形成されている。各薄膜トランジスタ2は、所定の形状
にパタニングされた半導体薄膜3と、絶縁膜を介して重
ねられたゲート電極Gとからなる。半導体薄膜3にはチ
ャネル領域CHとその両側に不純物拡散領域が形成され
前記電流路を構成する。この電流路は局部的に幅寸法が
狭小化されている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
液晶表示パネル等の駆動基板に用いられる表示素子基板
用半導体装置に関する。より詳しくは、表示素子基板用
半導体装置に集積形成される薄膜トランジスタの光リー
ク電流抑制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図18を参照して従来の表示素子基板用
半導体装置の一般的な構成を簡潔に説明する。絶縁基板
101の上に、マトリクス状に配列した画素電極102
と、個々の画素電極102に信号電荷を書き込む電流路
となる薄膜トランジスタ103とが集積的に形成されて
いる。各薄膜トランジスタ103は所定の形状にパタニ
ングされた半導体薄膜104と、絶縁膜105を介して
重ねられたゲート電極Gとからなる。半導体薄膜104
はポリシリコン等から構成されており、ゲート電極Gの
直下に位置するチャネル領域CHと、その両側に不純物
拡散領域が形成され前記電流路を構成する。各不純物拡
散領域はチャネル領域CHに隣接するn−型の低濃度不
純物拡散領域(LDD領域)と、これに隣接するn+型
の高濃度不純物拡散領域(ドレイン領域D又はソース領
域S)とに区分されている。薄膜トランジスタ103は
第1層間絶縁膜106により被覆されている。第1層間
絶縁膜106の上に信号電極107が形成されており、
薄膜トランジスタ103のソース領域Sに電気接続して
いる。信号電極107は第2層間絶縁膜108により被
覆されている。第2層間絶縁膜108の上には前述した
画素電極102が形成されており、薄膜トランジスタ1
03のドレイン領域Dと電気接続している。
【0003】図19は、図18に示した表示素子基板用
半導体装置の模式的な平面構造を表わしている。図示す
る様にポリシリコンからなる半導体薄膜104は略長方
形状にパタニングされている。ゲート電極Gの直下にチ
ャネル領域CHが設けられる。チャネル領域CHの右側
にはn−型の低濃度不純物拡散領域(LDD領域)を介
してn+型の高濃度不純物拡散領域(ドレイン領域D)
が設けられている。ドレイン領域Dにはコンタクト10
9を介して画素電極102が電気接続している。一方チ
ャネル領域CHの左側には半導体薄膜104の長手方向
に沿って低濃度不純物拡散領域(LDD領域)と高濃度
不純物拡散領域(ソース領域S)とが形成されている。
信号電極107はコンタクト110を介してソース領域
Sに電気接続している。
【0004】図20を参照して、図18及び図19に示
した表示素子基板用半導体装置の動作を簡潔に説明す
る。図示する様に薄膜トランジスタ103のゲート電極
Gはゲートライン111に接続している。ソース領域S
は前述した信号電極を介して信号ライン112に接続し
ている。ドレイン領域Dは画素電極102に接続してい
る。ゲートライン111に線順次で選択パルスを印加す
ると薄膜トランジスタ103は導通状態となり、前述し
た電流路が開く。この状態で信号ライン112から信号
電荷を供給すると電流路を通じて画素電極102に蓄積
される。信号電荷の量によって各画素電極102は、ロ
ーレベル(Low)あるいはハイレベル(High)の
表示濃度を呈する。信号電荷を書き込んだ後選択パルス
が解除されると各薄膜トランジスタ103は非導通状態
となり電流路が閉じる。これにより各画素電極102に
書き込まれた信号電荷は次の選択期間まで保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成を有する表
示素子基板用半導体装置はアクティブマトリクス液晶表
示ディスプレイに組み立てられる。透過型の液晶表示デ
ィスプレイはプロジェクタ等に利用されている。プロジ
ェクタに組み込んだ場合光源から強力な入射光の照射を
受けるので、薄膜トランジスタの耐光性を高める必要が
ある。薄膜トランジスタの素子領域となる半導体薄膜は
例えばポリシリコンを固相成長させており、MOS構造
を有している。この半導体薄膜は光の入射量に依存して
抵抗が減少する性質を持っている。この為薄膜トランジ
スタの素子領域として使用した場合、入射光量に応じて
リーク電流が増大する傾向を持つ。特にチャネル領域も
しくはドレイン端の低濃度不純物拡散領域(LDD領
域)に光が照射されると、電子と正孔が生成されリーク
電流の増大につながる。リーク電流の増大は信号電荷の
保持能力低下につながり、クロストークやコントラスト
の悪化を招く。この点につき図21を参照して簡潔に説
明する。図21は保持状態を表わしている。上から1番
目及び2番目の画素電極にはローレベルの信号電荷が書
き込まれており、3番目の画素電極にはハイレベルの信
号電荷が書き込まれている。信号ライン112と各画素
電極102の間の電流路を構成する薄膜トランジスタ1
03に光リーク電流が生じると、ハイレベルの状態にあ
る画素電極から信号電荷が抜け信号ライン112を介し
てローレベルにある画素電極に流入する。これにより本
来ローレベルに保持されるべき画素電極においても電位
が上昇しクロストークとなって現われる。さらにローレ
ベルにある画素電極の透過率が信号電荷の流れ込みによ
り変化し、ハイレベルにある画素電極の透過率との差が
縮小され所定のコントラストを維持する事ができなくな
る。
【0006】なお、本発明に関連する先行技術として特
開昭61−252667号公報が公開されており「薄膜
トランジスタ及びその製造方法」が開示されている。こ
の引例では、半導体薄膜の厚みをチャネル領域で薄くす
るとともに、ソース領域及びドレイン領域で厚くする様
に設定している。しかしながら、チャネル領域とソース
領域もしくはドレイン領域の間に介在するLDD領域に
強力な入射光が照射した場合、光リーク電流は増大す
る。又チャネル領域とソース領域又はドレイン領域にお
いて半導体薄膜の厚みを異なる様に制御する為には、薄
膜トランジスタ作製プロセスが複雑になってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為以下の手段を講じた。即ち本発明にかか
る表示素子基板用半導体装置は一般的な構成として、マ
トリクス状に配列した画素電極と、個々の画素電極に信
号電荷を書き込む電流路となる薄膜トランジスタとが集
積形成されている。各薄膜トランジスタは所定の形状に
パタニングされた半導体薄膜と、絶縁膜を介して重ねら
れたゲート電極とからなる。該半導体薄膜にはチャネル
領域とその両側に不純物拡散領域とが形成され前記電流
路を構成する。本発明の特徴事項として、前記電流路は
局部的に幅寸法が狭小化されている。例えば、前記電流
路はチャネル領域に沿って幅寸法が狭小化されている。
あるいは、前記電流路は少なくとも画素電極側に位置す
る一方の不純物拡散領域に沿って幅寸法が狭小化されて
いる。なおLDD構造を採用する場合には、前記不純物
拡散領域は該チャネル領域に隣接する低濃度不純物拡散
領域とこれに隣接する高濃度不純物拡散領域とに区分さ
れている。この場合には前記電流路は該低濃度不純物拡
散領域に沿って幅寸法が狭小化されている。場合によっ
ては、前記電流路はさらに該高濃度不純物拡散領域に及
んで幅寸法が狭小化されている。
【0008】
【作用】本発明によれば、電流路の幅寸法を局部的に狭
小化する事により光照射によるリーク電流増大を防いで
いる。特に光照射の頻度が高く且つ光に対して敏感な画
素電極側の低濃度不純物拡散領域(LDD領域)を狭小
化する事によりリーク電流を効果的に制限できる。これ
により、画素部に大光量の入射光が通過した場合でも、
光リーク電流の増大を抑える事ができる。一般に薄膜ト
ランジスタの電流路は入射光から遮閉された構造となっ
ている。しかしながらプロジェクタに組み込んだ場合光
源からの散乱光や基板界面における多重反射が生じ薄膜
トランジスタのLDD領域に漏れ光が入射する惧れがあ
る。本発明によればLDD領域の幅を狭小化している
為、仮に漏れ光の照射を受けても光リーク電流の増大を
抑制する事が可能である。又、LDD領域とともに又は
これに代えてチャネル領域の幅を狭小化しても良い。チ
ャネル領域の面積を少なくする事により、ここで生産さ
れるキャリアの量を減らす事ができる。これにより光リ
ーク電流の増大が防げる。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる表示素子基板用
半導体装置の第1実施例を示す模式的な平面図である。
図示する様に、表示素子基板用半導体装置はマトリクス
状に配列した画素電極1と、薄膜トランジスタ2とが集
積的に形成されている。薄膜トランジスタ2は対応する
画素電極1に信号電荷を書き込む電流路となる。各薄膜
トランジスタ2は所定の形状にパタニングされた半導体
薄膜3を素子領域として用いる。半導体薄膜3は例えば
ポリシリコンからなる。半導体薄膜3は略長手形状にパ
タニングされている。半導体薄膜3の上には絶縁膜を介
してゲート電極Gが重ねられている。半導体薄膜3には
チャネル領域CHと、その両側に不純物拡散領域が形成
されており前記電流路を構成する。本発明の特徴事項と
して前記電流路は局部的に幅寸法が狭小化されている。
本実施例では薄膜トランジスタ2はLDD構造を有して
おり、画素電極1側の不純物拡散領域は、チャネル領域
CHに隣接するn−型の低濃度不純物拡散領域(LDD
領域)と、これに隣接するn+型の高濃度不純物拡散領
域(ドレイン領域D)とに区分されている。前述した画
素電極1はコンタクト4を介してドレイン領域Dに電気
接続している。同様に、他方の不純物拡散領域も低濃度
不純物拡散領域LDDと、これに隣接する高濃度不純物
拡散領域(ソース領域S)とに区分されている。信号電
極5はコンタクト6を介してソース領域Sと電気接続し
ている。
【0010】信号電極5側のLDD領域は幅寸法W1を
有している。画素電極1側のLDD領域は幅寸法W2を
有している。本実施例ではW2をW1より狭く設定して
いる。換言すると薄膜トランジスタ2の電流路は画素電
極1側のLDD領域に沿って幅寸法が狭小化されてい
る。LDD領域は特に光照射に対して敏感であるととも
に、画素電極1側では完全な遮光を行なう事が困難であ
る。この点に鑑み本実施例では画素電極1側のLDD領
域を選択的に狭小化している。なお、場合によっては信
号電極5側のLDD領域の幅W1も同時に狭小化しても
良い。
【0011】図2は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第2実施例を示す模式的な平面図である。基本
的には図1に示した第1実施例と同一の構成を有してお
り、対応する部分には対応する参照番号を付して理解を
容易にしている。異なる点は、画素電極1側のLDD領
域のみならず、さらにドレイン領域Dに及んで電流路の
幅寸法が狭小化されている事である。これによりさらに
確実な光リーク電流の抑制が可能になる。
【0012】図3は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第3実施例を示す模式的な平面図である。図1
に示した第1実施例と基本的な構成は同一であり、対応
する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にし
ている。異なる点は、薄膜トランジスタ2の電流路がチ
ャネル領域CHに沿って幅寸法W2が狭小化されている
事である。一般にチャネル領域CHは光照射によりキャ
リアが発生する。この部分の幅寸法W2を縮小する事に
よりキャリアの発生量を減少させ光リーク電流を抑制す
る。図示の構成から理解される様にチャネル領域CHは
遮光性のゲート電極Gにより表面側から被覆されてお
り、入射光は直接照射されない。しかしながら裏面から
の光入射に対して遮閉されておらずチャネル領域CHに
対しても本発明を適用する事は効果的である。
【0013】図4は、本発明にかかる表示素子基板用半
導体装置の第4実施例を示す模式的な平面図である。基
本的な構造は図1に示した第1実施例と同様であり、対
応する部分には対応する参照番号を付して理解を容易に
している。異なる点は、シングルゲート構造の薄膜トラ
ンジスタに代えダブルゲート構造の薄膜トランジスタを
採用している事である。ダブルゲート型構造では、略長
手形状を有する半導体薄膜3を横切る様に2本のゲート
電極Gが配設されている。従って、ゲート電極Gの直下
に2個のチャネル領域CHが設けられる事になる。ダブ
ルゲート型薄膜トランジスタは等価的にシングルゲート
型薄膜トランジスタを直列接続したものであり、リーク
電流に対する抑制効果が高い。一対のチャネル領域CH
は接続領域Jによって互いに連結されている。この接続
領域Jはソース領域S及びドレイン領域Dと同様にn+
型の高濃度不純物拡散領域である。一方のチャネル領域
CHとドレイン領域Dの間にLDD領域が介在する。又
各チャネル領域CHと接続領域Jの間にも夫々LDD領
域が介在する。さらに他方のチャネル領域CHとソース
領域Sとの間にもLDD領域が介在している。かかる構
成において、画素電極1側のLDD領域の幅寸法W2が
狭小化されている。これにより光リーク電流をさらに抑
制する事が可能である。
【0014】図5は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第5実施例を示す模式的な平面図である。図4
に示した第4実施例と同様に薄膜トランジスタ2はダブ
ルゲート構造を有する。第4実施例と異なる点は、接続
領域J及びその両側に位置するLDD領域の幅寸法W2
が狭小化されている事である。これにより光リーク電流
を抑制する事ができる。
【0015】図6は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第6実施例を示す模式的な平面図である。図4
に示した第4実施例と同様に薄膜トランジスタ2はダブ
ルゲート構造となっている。本実施例では接続領域Jの
幅寸法W2に加えて、画素電極1側のLDD領域の幅寸
法W2及び信号電極5側のLDD領域の幅寸法W2も狭
小化されている。かかる構成により電流路は対称的な形
状となる。一般に液晶表示パネルでは交流駆動が採用さ
れており、ソース領域Sとドレイン領域Dは交互に入れ
換わる。この為ソース領域Sとドレイン領域Dとの間で
電流路の対称性を確保しておく事が好ましい。
【0016】図7は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第7実施例を示す模式的な平面図である。図4
に示した第4実施例と同様に薄膜トランジスタ2はダブ
ルゲート構造を有している。本実施例では一対のチャネ
ル領域CHの幅寸法W2が選択的に狭小化されている。
従って図6に示した第6実施例と同様に対称性が確保さ
れている。
【0017】図8は本発明にかかる表示素子基板用半導
体装置の第8実施例を示す模式的な平面図である。図4
に示した第4実施例と同様に薄膜トランジスタ2はダブ
ルゲート構造を有している。本実施例では画素電極1側
のチャネル領域CHと、その両側に位置するLDD領域
とが同時に狭小化された構造となっている。換言すると
画素電極1側に位置する一方の薄膜トランジスタが全体
として狭小化された電流路を有している事になる。
【0018】図9は図1に示した構造を有する薄膜トラ
ンジスタ2のドレイン電流IDS/ゲート電圧VGS特
性を示すグラフである。なお測定対象となった薄膜トラ
ンジスタは10μmのチャネル幅を有し、10μmのチ
ャネル長を有している。グラフにおいて実線で示すカー
ブAは光照射の無い状態でのドレイン電流/ゲート電圧
特性を示している。点線で示すカーブBは100LUX の
光を照射した時のドレイン電流/ゲート電圧特性を表わ
している。グラフから理解される様に、光照射をした場
合でもリーク電流は殆ど増大していない。
【0019】図10のグラフは、比較の為図19に示し
た薄膜トランジスタのドレイン電流/ゲート電圧特性を
示している。実線で示すカーブAは光照射を行なわない
場合の特性を表わしている。点線で示したカーブBは1
00LUX の光を照射した場合における特性を表わしてい
る。グラフから明らかな様に光照射を行なった場合光リ
ーク電流が2桁以上増大している。
【0020】次に図11ないし図13を参照して、図1
に示した表示素子基板用半導体装置の製造方法を詳細に
説明する。先ず図11の工程Aで、石英等からなる絶縁
基板51の表面に半導体薄膜52をパタニング形成す
る。本例では半導体薄膜52としてポリシリコンを用い
た。この段階でポリシリコンを所定の形状にパタニング
し図1に示した様な電流路形状とする。次に工程Bで半
導体薄膜52の表面にゲート絶縁膜53を形成する。本
例ではSiO2 /Si3 4 /SiO2 の三層構造を有
している。SiO2 は熱酸化法により成膜し、Si3
4 はLPCVD法で成膜した。工程Cでゲート絶縁膜5
3の上にポリシリコンを成膜し所定の形状にパタニング
してゲート電極54とした。ポリシリコンはLPCVD
法により成膜され、その後熱拡散処理等により低抵抗下
を図った。同時にゲート絶縁膜53も所定の形状にカッ
ティングした。工程DでAs+イオンを低濃度で注入し
LDD領域を形成する。さらにAs+イオンを高濃度で
選択的に注入しソース領域S及びドレイン領域Dを形成
する。工程EでCVD法によりPSGを堆積し第1層間
絶縁膜55を被覆する。
【0021】次に図12の工程Fに移り、第1層間絶縁
膜55にウェットエッチングでコンタクトホールを開口
する。その後アルミニウムを堆積し所定の形状にパタニ
ングして信号電極56に加工する。工程GでCVD法に
よりPSGを堆積し、第2層間絶縁膜57を設ける。
【0022】次に図13の工程Hに移り、第2層間絶縁
膜57の表面にPCVD法でSiNを成膜しさらに所定
の形状にパタニングしてキャップ膜58を得る。このキ
ャップ膜58は下部の薄膜トランジスタと整合してパタ
ニングされており、水素化処理を行なう際水素遮断層と
して機能する。工程Iで第2層間絶縁膜57及び第1層
間絶縁膜55をウェットエッチングしドレイン領域Dに
連通するコンタクトホール59を開口する。最後に工程
Jで第2層間絶縁膜57の上にITO等からなる透明導
電膜を成膜する。この透明導電膜を所定の形状にパタニ
ングして画素電極60に加工する。その後アニールを行
ない第1層間絶縁膜又は第2層間絶縁膜に含有されてい
る水素を半導体薄膜52に導入して水素化を行なう。以
上により表示素子基板用半導体装置が完成する。
【0023】図14は、図11ないし図13に示した方
法により製造された表示素子基板用半導体装置を用いて
組み立てられたアクティブマトリクス液晶表示パネルの
一例を示す模式的な部分断面図である。図示する様に表
示素子基板用半導体装置の上には所定の間隙を介して対
向基板71が接合している。該間隙には液晶72が保持
される。対向基板71の内表面にはブラックマスク73
が形成されており、絶縁基板51上に形成された薄膜ト
ランジスタを遮閉する様にしている。対向基板71の内
表面にはさらに対向電極74が形成されている。図示す
る透過型のアクティブマトリクス液晶表示パネルをプロ
ジェクタに組み込んだ場合、光源光は対向基板71側か
ら入射され絶縁基板51側に出射される。入射光は画素
電極60を通過するとともに、薄膜トランジスタはブラ
ックマスク73により入射光から遮閉されている。しか
しながら、画素電極60と近接する部位には入射光の散
乱もしくは絶縁基板51側の多重反射により漏れ光が入
射する可能性がある。本例では、画素電極60側のLD
D領域の幅寸法を狭小化しており光リーク電流を抑制す
る構造となっている。従って、ある程度の光リーク電流
が当該LDD領域に入射しても薄膜トランジスタのリー
ク電流は全体として抑制する事が可能である。
【0024】最後に図15ないし図17を参照して本発
明に関する原理的な説明を行なう。図15はポリシリコ
ンからなる薄膜トランジスタの電流路を模式的に表わし
たものである。電流の支配要因としてはポリシリコンの
結晶粒径サイズがある。ポリシリコン薄膜トランジスタ
のリーク電流は、結晶中の局在準位密度もしくは結晶粒
界で決定される。その為、個々の結晶粒が電流量を決め
る事になる。
【0025】図16は電流路の幅寸法が局部的に狭小化
された状態を表わしている。図示の例では電流路の中間
において結晶粒が1個脱落している為、この分リーク電
流が抑制できる。一般にポリシリコンをエッチングする
際、エッチングレートが結晶粒界で速くなる為最終的に
パタニングされた形状は個々の結晶単位で決定される。
【0026】図17は電流路の幅を部分的に極限まで狭
小化した状態を表わしている。中央の狭小化された部分
は1個の結晶粒により構成されている。前述した様にポ
リシリコンのリーク電流は結晶中の局在準位密度もしく
は結晶粒界で決定される為、図示の様に電流路中で結晶
粒の数を幅方向に沿って少なくする事により、極めて効
果的に光リークを抑制できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、マ
トリクス状に配列した画素電極と、個々の画素電極に信
号電荷を書き込む電流路となる薄膜トランジスタとが集
積的に形成された表示素子基板用半導体装置において、
前記電流路は局部的に幅寸法が狭小化されている事を特
徴とする。これにより薄膜トランジスタの光リーク電流
を大幅に抑制でき、例えば液晶プロジェクタに使用した
場合クロストークによる画質劣化がなくなるという効果
がある。又同時にコントラスト低下を防ぐ事ができると
いう効果がある。加えて高温動作状態における薄膜トラ
ンジスタの電流リークも抑制でき液晶表示パネルの画質
劣化を防ぐ事ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示素子基板用半導体装置の第
1実施例を示す模式的な平面図である。
【図2】同じく第2実施例を示す模式的な平面図であ
る。
【図3】同じく第3実施例を示す模式的な平面図であ
る。
【図4】第4実施例を示す模式的な平面図である。
【図5】第5実施例を示す模式的な平面図である。
【図6】第6実施例を示す模式的な平面図である。
【図7】第7実施例を示す模式的な平面図である。
【図8】第8実施例を示す模式的な平面図である。
【図9】本発明にかかる表示素子基板用半導体装置に集
積形成される薄膜トランジスタのドレイン電流/ゲート
電圧特性を示すグラフである。
【図10】従来の薄膜トランジスタのドレイン電流/ゲ
ート電圧特性を示すグラフである。
【図11】本発明にかかる表示素子基板用半導体装置の
製造方法を示す工程図である。
【図12】同じく製造方法を示す工程図である。
【図13】同じく製造方法を示す工程図である。
【図14】本発明にかかる表示素子基板用半導体装置を
用いて組み立てられたアクティブマトリクス液晶表示パ
ネルの一例を示す断面図である。
【図15】本発明の原理説明に供する模式図である。
【図16】同じく原理説明に供する模式図である。
【図17】同じく原理説明に供する模式図である。
【図18】従来の表示素子基板用半導体装置の一例を示
す断面図である。
【図19】同じく従来の表示素子基板用半導体装置の一
例を示す平面図である。
【図20】従来の表示素子基板用半導体装置の動作説明
に供する回路図である。
【図21】従来の表示素子基板用半導体装置の課題説明
に供する回路図である。
【符号の説明】
1 画素電極 2 薄膜トランジスタ 3 半導体薄膜 4 コンタクト 5 信号電極 6 コンタクト D ドレイン領域 S ソース領域 G ゲート電極 LDD 低濃度不純物拡散領域 CH チャネル領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列した画素電極と、個
    々の画素電極に信号電荷を書き込む電流路となる薄膜ト
    ランジスタとが集積的に形成された表示素子基板用半導
    体装置であって、 各薄膜トランジスタは、所定の形状にパタニングされた
    半導体薄膜と、絶縁膜を介して重ねられたゲート電極と
    からなり、 該半導体薄膜にはチャネル領域とその両側に不純物拡散
    領域が形成され前記電流路を構成し、 前記電流路は局部的に幅寸法が狭小化されている事を特
    徴とする表示素子基板用半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記電流路は、チャネル領域に沿って幅
    寸法が狭小化されている事を特徴とする表示素子基板用
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記電流路は少なくとも画素電極側に位
    置する一方の不純物拡散領域に沿って幅寸法が狭小化さ
    れている事を特徴とする請求項1記載の表示素子基板用
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記不純物拡散領域は、該チャネル領域
    に隣接する低濃度不純物拡散領域と、これに隣接する高
    濃度不純物拡散領域とに区分されており、 前記電流路は該低濃度不純物拡散領域に沿って幅寸法が
    狭小化されている事を特徴とする請求項3記載の表示素
    子基板用半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記電流路はさらに該高濃度不純物拡散
    領域に及んで幅寸法が狭小化されている事を特徴とする
    請求項4記載の表示素子基板用半導体装置。
JP31734393A 1993-11-24 1993-11-24 表示素子基板用半導体装置 Pending JPH07147411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31734393A JPH07147411A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 表示素子基板用半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31734393A JPH07147411A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 表示素子基板用半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07147411A true JPH07147411A (ja) 1995-06-06

Family

ID=18087168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31734393A Pending JPH07147411A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 表示素子基板用半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07147411A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998000870A1 (fr) * 1996-06-28 1998-01-08 Seiko Epson Corporation Transistor a couche mince, son procede de production et circuits et affichage a cristaux liquides utilisant le transistor a couche mince
US6476418B1 (en) 1997-06-30 2002-11-05 Nec Corporation Thin film transistor for liquid crystal display
US6677609B2 (en) 1996-06-28 2004-01-13 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
WO2004082029A1 (ja) * 2003-03-14 2004-09-23 Sony Corporation 液晶表示装置
KR100477133B1 (ko) * 1996-07-25 2005-06-08 삼성전자주식회사 누설전류를줄이기위한액정표시장치
US7195960B2 (en) 1996-06-28 2007-03-27 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
JP2009025822A (ja) * 1998-03-27 2009-02-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
WO2009133829A1 (en) * 2008-04-29 2009-11-05 Sharp Kabushiki Kaisha Thin film transistor and active matrix display
CN101685231A (zh) * 2008-09-26 2010-03-31 精工爱普生株式会社 电光装置、电子设备及晶体管
USRE42283E1 (en) 2001-10-03 2011-04-12 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. LCD and method of improving the brilliance of the same
CN102130156A (zh) * 2010-01-12 2011-07-20 索尼公司 薄膜晶体管、开关电路以及场效应晶体管
WO2012169397A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 シャープ株式会社 薄膜トランジスタ、その製造方法、および表示素子
JP2014165310A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Japan Display Inc 表示装置
JP2014170952A (ja) * 1999-08-31 2014-09-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2021036604A (ja) * 2015-01-26 2021-03-04 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998000870A1 (fr) * 1996-06-28 1998-01-08 Seiko Epson Corporation Transistor a couche mince, son procede de production et circuits et affichage a cristaux liquides utilisant le transistor a couche mince
US6084248A (en) * 1996-06-28 2000-07-04 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
US6333520B1 (en) 1996-06-28 2001-12-25 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
US6677609B2 (en) 1996-06-28 2004-01-13 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
US7195960B2 (en) 1996-06-28 2007-03-27 Seiko Epson Corporation Thin film transistor, manufacturing method thereof, and circuit and liquid crystal display device using the thin film transistor
KR100477133B1 (ko) * 1996-07-25 2005-06-08 삼성전자주식회사 누설전류를줄이기위한액정표시장치
US6476418B1 (en) 1997-06-30 2002-11-05 Nec Corporation Thin film transistor for liquid crystal display
US9262978B2 (en) 1998-03-27 2016-02-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Driving circuit of a semiconductor display device and the semiconductor display device
JP2009025822A (ja) * 1998-03-27 2009-02-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8933455B2 (en) 1999-08-31 2015-01-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device comprising pixel
US9466622B2 (en) 1999-08-31 2016-10-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device comprising a thin film transistor and a storage capacitor
US9250490B2 (en) 1999-08-31 2016-02-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device including light shielding film
JP2014170952A (ja) * 1999-08-31 2014-09-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2015008336A (ja) * 1999-08-31 2015-01-15 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
USRE42283E1 (en) 2001-10-03 2011-04-12 Chunghwa Picture Tubes, Ltd. LCD and method of improving the brilliance of the same
WO2004082029A1 (ja) * 2003-03-14 2004-09-23 Sony Corporation 液晶表示装置
WO2009133829A1 (en) * 2008-04-29 2009-11-05 Sharp Kabushiki Kaisha Thin film transistor and active matrix display
JP2011518434A (ja) * 2008-04-29 2011-06-23 シャープ株式会社 薄膜トランジスタおよびアクティブマトリクスディスプレイ
JP2010079038A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器並びにトランジスタ
CN101685231A (zh) * 2008-09-26 2010-03-31 精工爱普生株式会社 电光装置、电子设备及晶体管
US8300170B2 (en) 2008-09-26 2012-10-30 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, electronic apparatus, and transistor
CN102130156A (zh) * 2010-01-12 2011-07-20 索尼公司 薄膜晶体管、开关电路以及场效应晶体管
US8928044B2 (en) 2010-01-12 2015-01-06 Japan Display West Inc. Display device, switching circuit and field effect transistor
JP2011146410A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Sony Corp 表示装置、スイッチング回路および電界効果トランジスタ
WO2012169397A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 シャープ株式会社 薄膜トランジスタ、その製造方法、および表示素子
JP2014165310A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Japan Display Inc 表示装置
JP2021036604A (ja) * 2015-01-26 2021-03-04 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
US11245039B2 (en) 2015-01-26 2022-02-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3444053B2 (ja) 薄膜半導体装置
JP2938351B2 (ja) 電界効果トランジスタ
JP3072326B2 (ja) 半導体単結晶薄膜基板光弁装置とその製造方法
JPH07147411A (ja) 表示素子基板用半導体装置
JPH09153624A (ja) 半導体装置
JPH09218424A (ja) 薄膜トランジスタの液晶表示素子及びその製造方法
JP3149793B2 (ja) 反射型液晶表示装置及びその製造方法
KR100890745B1 (ko) 박막 트랜지스터를 제작하는 방법, 및 액정 디스플레이
JPH1126768A (ja) 液晶表示装置用薄膜トランジスタ
JPH0682826A (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法
US7777230B2 (en) Display device
JPH08179355A (ja) アクティブマトリクス基板
KR101189147B1 (ko) 액정표시장치와 그 제조방법
US7045398B2 (en) Manufacturing method for electro-optical device, electro-optical device, manufacturing method for semiconductor device, semiconductor device, projection-type display apparatus, and electronic apparatus
JPH05216067A (ja) 薄膜トランジスタアレイ
JP2004053630A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JPH1051001A (ja) 薄膜トランジスタおよびこれを用いた液晶表示装置並びに薄膜トランジスタの製造方法
JP3113914B2 (ja) 半導体単結晶薄膜基板光弁装置
JPH09274202A (ja) 薄膜トランジスタアレイ基板
JP2004012726A (ja) 表示装置およびその製造方法
JP4420242B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに液晶表示装置およびoled液晶表示装置
JPS5922029A (ja) マトリクス表示パネルの製造方法
JP2000012869A (ja) 薄膜トランジスタ及びそれを用いた表示装置
JPH07333655A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
JP3689505B2 (ja) 半導体装置の作製方法