JPH07144096A

JPH07144096A - 衣服の蒸気・熱風処理装置

Info

Publication number: JPH07144096A
Application number: JP6172763A
Authority: JP
Inventors: Karl-Heinz Weigel; ハインツヴァイゲルカール
Original assignee: AMPER CHEM GmbH; Veit GmbH and Co
Current assignee: AMPER CHEM GmbH; Veit GmbH and Co
Priority date: 1993-07-26
Filing date: 1994-07-25
Publication date: 1995-06-06
Also published as: US5516012A; EP0636734A1; DE9311137U1

Abstract

(57)【要約】【目的】蒸気処理部及び熱風処理部の間の中間ロック
を不用にし、構造を比較的安価で簡単なものとする。【構成】ハウジング２内で、ハンガ６によりコンベア
８に吊るされた衣服４を蒸気処理、熱風処理する装置で
あり、衣服４は入口ロック１０からハウジング２内に搬
入され、出口ロック１２から搬出される。ハウジング２
内の、搬送方向に沿う入口ロック１０の後方には、蒸気
処理部２４がその蒸気噴射ノズル２６を搬送方向両側で
衣服４に向けて設けられる。搬送方向に沿う蒸気処理部
２４の後方には、ハウジング２内に熱風を導入する少な
くとも一つの導入口３０を備えた熱風処理部２８が設け
られる。ハウジング２から熱風を取り出す少なくとも一
つの取出口３２がまた設けられる。蒸気処理部２４は中
間ロック等を介さずに熱風処理部２８に直接つながって
おり、空気循環回路装置３４に開口する少なくとも一つ
の分岐路４６の少なくとも一つの吸入口４４が両処理部
の移行部に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンベアに吊るされた衣
服に蒸気処理及び熱風処理を施す装置に関する。衣服は
入口ロックから処理ハウジング内に導入され、出口ロッ
クから取り出される。

【０００２】

【従来の技術】蒸気処理及び熱風処理を行う装置は、特
にクリーニング会社において、公知である。このような
装置によれば、特に化合物（即ち、ハロゲン化炭化水素
溶剤）によるクリーニングに使用される溶剤を衣服から
抽出除去することが可能である。溶剤の抽出とは別に、
上記装置は、それに続く衣服のアイロン掛けをも容易な
ものとする。かかる装置では、ハウジング内に、搬送方
向に沿う入口ロックの後方に、蒸気処理部が設けられ
る。搬送路の両側には衣服に向けて蒸気噴射ノズルが設
けられる。搬送方向における蒸気処理部の後方には、導
入口及び取出口を備えた熱風処理部が設けられる。導入
口は熱風をハウジング内に送り込み、取出口はハウジン
グから熱風を取り出す。これら導入口、取出口は空気循
環回路装置の一部を成す。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる公知の装置で
は、蒸気処理部が熱風処理部から中間ロックにより分離
されている。このため、装置の構造を高価で不便なもの
としている。

【０００４】本発明の一つの目的は、ロック等の中間の
シール手段を不用のものとした上記型の蒸気・熱風処理
装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の一つの特徴によれば、ハウジングと；前記
ハウジングの一端に配置されたシール入口と；前記ハウ
ジングの別の端部に配置されたシール出口と；衣服を前
記シール入口から搬入し、ハウジングを通り前記シール
出口から搬出すべくハウジングを貫通して延設されるコ
ンベアと；前記ハウジング内に配置される蒸気処理部
と；前記蒸気処理部内に配置されて衣服に向け蒸気を噴
射する蒸気ノズルと；前記ハウジング内で衣服の搬送方
向において蒸気処理部より下流に配置される熱風処理部
と；前記熱風処理部に空気を送るべく、前記ハウジング
内に空気を導入する少なくとも一つの導入口と、ハウジ
ングから空気を取り出す少なくとも一つの取出口とを有
する空気循環回路装置と；前記蒸気処理部及び熱風処理
部の隣接端部により画成される移行部分と；前記移行部
分に配置される少なくとも一つの吸入口を一端に画成
し、前記空気循環回路装置に開口する少なくとも一つの
分岐路と；からなる、衣服の蒸気・熱風処理装置が提案
される。

【０００６】好適な実施例では、蒸気処理部及び熱風処
理部の間には、中間ロック等の如きシール手段が配設さ
れない。

【０００７】

【実施例】本発明による処理装置は、ロック等の中間の
シール手段を介さずに蒸気処理部を熱風処理部に直接つ
なげて構成される。２つの処理部の移行部分には、空気
循環回路装置に開口する少なくとも一つの分岐路の少な
くとも一つの吸入口が設けられる。

【０００８】その少なくとも一つの分岐路から吸入した
蒸気を熱損失を伴わずに加熱すべく、処理装置は空気循
環回路装置に開口する少なくとも一つの分岐路を、熱風
の加熱手段付近、或いはその僅か上流に有する。加熱手
段は空気を加熱する任意の適切な装置とすることが出来
る。

【０００９】吸入蒸気が多くなり過ぎることが時々ある
が、この蒸気は熱風処理部にまで流れ込む可能性がある
ため、処理装置の前記少なくとも一つの分岐路には排出
路が付設される。その付設箇所付近には、方向変換器が
設けられ、吸入口から吸入された蒸気の少なくとも一部
を排出路へと案内する。

【００１０】ハウジング内における衣服の通過速度は本
質的に一定であるが、蒸気による処理時間は好ましくは
熱風での処理時間よりも短くされるので、蒸気処理部は
搬送方向におけるハウジングの長さの約３分の１を占
め、熱風処理部はその約３分の２を占めるのが好まし
い。

【００１１】以下図１及び２に沿って本発明の一実施例
を詳述する。この実施例による装置はハウジング２を備
え、そのハウジング２内に、ハンガ６に吊るされた衣服
４がコンベア８によりシール入口としての入口ロック１
０から搬入され、次いで衣服４はシール出口としての出
口ロック１２から搬出される。各ロックは空気で膨らま
された垂直軸１８を有する一対のローラ１４，１６を有
し、それらのローラにはハウジング２のシール側面２
０，２２が対向しており、該ローラの間を通り衣服４が
ハウジング２内へと搬入され且つハウジング２から搬出
される。ロックが好ましいが、他の任意の適切なシール
手段を使用することも出来る。

【００１２】ハウジング２内には、搬送方向に沿って入
口ロック１０の背後に、蒸気噴射ノズル２６を備えた蒸
気処理部２４が配設される。ノズル２６は衣服４の搬送
路の両側にあって衣服４に指向される。本実施例では、
これら蒸気噴射ノズル２６は衣服４の搬送路の各側で上
下に一列に配列される。しかし、他の任意の適切なノズ
ル構造を用いることが出来る。衣服４の搬送方向（下
流）において、蒸気処理部２４の後方には、熱風処理部
２８が配置される。熱風処理部２８は空気循環回路装置
３４を有する。空気循環回路装置３４はハウジング２の
上部に熱風を導入する導入口３０と、ハウジング２から
熱風を取り出す取出口３２を有する。空気循環回路装置
３４は更に、加熱手段としての加熱装置３８と、モータ
４０によって駆動されるブロア４２とが空気通過方向に
沿って前後に並設されてなる部分３６を有する。蒸気処
理部２４は中間ロック等を介さず直接に熱風処理部２８
へ続いている。これら２つの処理部２４，２８の互いに
隣接する部分からなる移行部分に、吸入口４４が設けら
れる。吸入口４４は、加熱装置３８付近で空気循環回路
装置３４に開口する少なくとも一つの分岐路４６に接続
される。吸入口４４は好ましくは、ハウジング２の上部
に位置して下方に指向される。前記少なくとも一つの分
岐路４６には排出路４８（図２）が付設される。その付
設箇所付近には、方向変換器としてのフラップ５０が配
設されており、このフラップ５０により、吸入口４４か
ら吸入された蒸気の少なくとも一部がそのフラップ５０
の位置に応じて排出路４８へと案内される。フラップの
位置は無段式に調節可能である。かかるフラップが好ま
しいが、他の適切な弁手段或いはシール手段も使用する
ことが出来る。

【００１３】蒸気処理部２４は搬送方向におけるハウジ
ング２の長さの約３分の１を占め、熱風処理部２８はそ
の約３分の２を占めている。

【００１４】本発明の他の実施例は、ここに開示される
本発明の明細書及び実施例の内容を考察すれば当業者に
は明らかとなろう。明細書は単なる例示として考察すべ
きもので、本発明の実際の範囲及び精神は特許請求の範
囲で示される通りである。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の本発明に
よれば、ハウジングの一端にシール入口を、その別の端
部にシール出口を配置し、シール入口から衣服を搬入し
てシール出口から搬出するコンベアをハウジングに延設
し、前記ハウジング内に、衣服に向け蒸気を噴射する蒸
気ノズルを有する蒸気処理部と、その蒸気処理部より下
流の熱風処理部とを配置し、ハウジング内に空気を導入
する少なくとも一つの導入口と、ハウジングから空気を
取り出す少なくとも一つの取出口とを有する空気循環回
路装置を設け、両処理部の隣接端部により画成される移
行部分に少なくとも一つの吸入口を有する少なくとも一
つの分岐路を、空気循環回路装置に開口したので、蒸気
処理部及び熱風処理部の接続部分の構造が簡素化され、
従来の如き、中間ロックが不用となり、比較的安価に提
供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置の、一部破断斜視図

【図２】図１の装置を上から見た、上部水平断面図

【符号の説明】

２ハウジング４衣服８コンベア１０シール入口１２シール出口２４蒸気処理部２８熱風処理部３０導入口３２取出口３４空気循環回路装置３８加熱手段としての加熱装置４４吸入口４６分岐路４８排出路５０方向変換器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハウジング（２）と；前記ハウジング
（２）の一端に配置されたシール入口（１０）と；前記
ハウジング（２）の別の端部に配置されたシール出口
（１２）と；衣服（４）を前記シール入口（１０）から
搬入し、ハウジング（２）を通過させて前記シール出口
（１２）より搬出すべく、ハウジング（２）を貫通して
延設されるコンベア（８）と；前記ハウジング（２）内
に配置される蒸気処理部（２４）と；前記蒸気処理部
（２４）内に配置されて衣服（４）に向け蒸気を噴射す
る蒸気ノズル（２６）と；前記ハウジング（２）内で衣
服（４）の搬送方向において蒸気処理部（２４）より下
流に配置される熱風処理部（２８）と；前記熱風処理部
（２８）に空気を送るべく、前記ハウジング（２）内に
空気を導入する少なくとも一つの導入口（３０）と、ハ
ウジング（２）から空気を取り出す少なくとも一つの取
出口（３２）とを有する空気循環回路装置（３４）と；
前記蒸気処理部（２４）及び熱風処理部（２８）の隣接
端部により画成される移行部分と；前記移行部分に配置
される少なくとも一つの吸入口（４４）を一端に画成
し、前記空気循環回路装置（３４）に開口する少なくと
も一つの分岐路（４６）と；からなる、衣服の蒸気・熱
風処理装置。
【請求項２】前記蒸気処理部（２４）及び熱風処理部
（２８）は互いに直接接触している、請求項１記載の衣
服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項３】前記空気循環回路装置（３４）内に配設
される加熱手段（３８）を更に有してなる、請求項１記
載の衣服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項４】前記少なくとも一つの分岐路（４６）は
前記加熱手段（３８）の近傍で前記空気循環回路装置
（３４）に開口する、請求項３記載の衣服の蒸気・熱風
処理装置。
【請求項５】前記少なくとも一つの分岐路（４６）
は、前記空気循環回路装置（３４）内の空気の通過方向
に対し、前記加熱手段（３８）よりも僅かに上流で、該
空気循環回路装置（３４）に開口する、請求項３記載の
衣服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項６】前記少なくとも一つの分岐路（４６）に
付設される排出路（４８）と；分岐路（４６）における
排出路（４８）の付設箇所付近に配設されて、前記吸入
口（４４）から吸入された蒸気を前記排出路（４８）を
通るように向きを制御する方向変換器（５０）と；から
なる、請求項１記載の衣服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項７】前記方向変換器（５０）は開放位置と閉
鎖位置との間で無段式に調節可能である、請求項６記載
の衣服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項８】前記蒸気処理部（２４）は前記処理装置
の約３分の１を占め、前記熱風処理部（２８）はその装
置の約３分の２を占める、請求項１記載の衣服の蒸気・
熱風処理装置。
【請求項９】前記蒸気処理部（２４）及び熱風処理部
（２８）間にはシール装置が配設されない、請求項１記
載の衣服の蒸気・熱風処理装置。
【請求項１０】前記蒸気処理部（２４）及び熱風処理
部（２８）間には中間ロックが配設されない、請求項１
記載の衣服の蒸気・熱風処理装置。