JPH0714116Y2 - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH0714116Y2
JPH0714116Y2 JP1988126671U JP12667188U JPH0714116Y2 JP H0714116 Y2 JPH0714116 Y2 JP H0714116Y2 JP 1988126671 U JP1988126671 U JP 1988126671U JP 12667188 U JP12667188 U JP 12667188U JP H0714116 Y2 JPH0714116 Y2 JP H0714116Y2
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JP
Japan
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spring
stopper
oil
rod
rear wheel
Prior art date
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JP1988126671U
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JPH0248484U (ja
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敏朗 市川
和典 森
智 規矩
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車の後輪を操舵するために使用される後輪
操舵装置に関する。
従来の技術 この種の後輪操舵装置は、例えば特開昭61−27770号公
報に開示されたように、シリンダチューブ内に嵌挿した
ロッドを油圧力により左右に移動させて後輪を操舵する
一方、ロッドに作用する油圧力を解除した場合には、シ
リンダチューブ内に配設した中立保持機構により、ロッ
ドをシリンダチューブに対して中立位置(直進状態)に
復元保持するようになっている。第11図は、この後輪操
舵装置の中立保持機構を示すもので、ロッド2に係合し
たスプリングシート3をスプリング4によりシリンダチ
ューブ1のストッパ5に押圧して、ロッド2をシリンダ
チューブ1に対して中立位置に保持している。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来例にあっては、油圧によ
りロッド2をシリンダチューブ1に対して図中破線位置
まで移動させて後輪を操舵した後に、急激に油圧力を解
除すると、シリンダチューブ1に形成したストッパ5と
スプリングシート3とが金属接触して打音を生じるとい
う問題があった。
課題を解決するための手段 そこで、本考案は上記従来技術の問題点を解決するため
に案出されたもので、スプリングシートとストッパとの
間に緩衝手段を配設し、この緩衝手段を、相手部材にば
ね作用を持って当接する弾性部と、この弾性部の変位に
よって容積変化する油導入室と、油導入室の内外を連通
するオリフィスとを備える構成とした。
作用 本考案は上記特徴的構成を備える結果、後輪操舵後油圧
力を解除してロッドを中立位置に復帰させる際、スプリ
ングシートの運動エネルギーを、緩衝手段の弾性部によ
るばね作用と、オリフィスによる減衰作用とによって吸
収し、スプリングシートとストッパとの間で生じる打音
を小さくする。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示す後輪操舵装置の中立
位置保持機構を示す断面図であり、図において1は内部
に油が充填されたシリンダチューブであり、このシリン
ダチューブ1にはロッド2を往復動可能な状態に嵌挿し
てある。そして、ロッド2の小径部2aには左右一対のス
プリングシート3をスライド可能に係合してあり、この
スプリングシート3間にはスプリング4を収容してあ
る。そのため、スプリングシート3は、通常時(後輪操
舵しない時)にはスプリング4のばね力により、シリン
ダチューブ1に固定したストッパ5及びロッド2の肩部
2bに押圧されている。これによって、ロッド2はシリン
ダチューブ1に対する中立位置が維持されることとな
る。6はゴム状弾性材製の緩衝手段であり、この緩衝手
段6をスプリングシート3のストッパ5に対向する側面
に形成した環状溝7に嵌着してある。この緩衝手段6
は、第2図〜第3図に示すように、互いに収斂する方向
に(内向きに)伸びる弾性部としてのリップ部8,9を備
え、このリップ部8,9間に油導入室10を形成してある。
そして、両リップ部8,9には、油導入室10の内外を連通
する1個または複数個のオリフィス11を形成してある。
以上の実施例構造によれば、ロッド2が油圧力を受けて
第4図の位置にある場合、油圧力が解除されると、ロッ
ド2はスプリングシート3を介してスプリング4のばね
力を受けて図中右方向に移動する。そして、まず緩衝手
段6のリップ部8,9の先端がストッパ5に当接する(第
5図参照)。この際、リップ部8,9の変形に伴って油導
入室10内の圧力が上昇し、油導入室10の内部の油がオリ
フィス11を通過して外部(シリンダチューブ1内)に押
し出される。この油導入室10の圧力は、オリフィス11を
通過する油の流量の2乗に比例して変化する。従って、
スプリングシート3とストッパ5とが直接接触する(第
6図参照)迄の過程において、緩衝手段6のリップ部8,
9によるばね作用とオリフィス11による減衰作用とが働
き、スプリングシート3に運動エネルギーがこれらによ
って効果的に吸収される。そのため、スプリングシート
3とストッパ5との当接時の衝撃を緩和し、スプリング
シート3とストッパ5との打音を小さくすることができ
る。
一方、ストッパ5からスプリングシート3が離れる場合
(後輪操舵する場合)、油導入室10の容積はロッド2の
変位量の増大に伴って増大する。この際、緩衝手段6の
リップ部8,9は、内周側と外周側の各リップ部8,9が互い
に収斂するように(内向きに)形成されているため、油
導入室10の内から外への油の流れを阻止する一方、逆方
向の流れを許容するチェック弁機能を発揮する。従っ
て、油導入室10の外部から内部に油が容易に流入し、油
導入室10の内外の圧力差が大きくならないため、スプリ
ングシート3はストッパ5から容易に離れることがで
き、後輪操舵装置の円滑な作動が確保される。
尚、第7図に示すように、緩衝手段6をスッパ5に配設
する態様としても前記実施例と同様の作用効果を得るこ
とができ、前記実施例と同様に簡易な構造で優れた緩衝
機能を発揮する。
第8図は本考案の第2実施例を示すものであり、ストッ
パ5に緩衝手段13を配設してある。この緩衝手段13は、
リテーナ14に断面略コ字形のパッキン15を加硫接着して
なるシール体16と、リテーナ14の溝17とストッパ5の溝
18とに係合され、シール体16のスライド量を規制するC
リング19と、シール体16を常時スプリングシート3側
(図中左方向)へ押圧する弾性部としてのばね部材20
と、ストッパ5に形成した取付溝12と前記シール体16と
の間に形成した油導入室22と、この油導入室22の内外を
連通するオリフィスとしての微少隙間23とを備えてい
る。パッキン15は、その環状溝25が油導入室22側に開口
するように取付溝12に嵌合してあり、取付溝12の周壁26
に密接するシールリップ部27を備えている。従って、パ
ッキン15は、油導入室22の内部から外部への油の流れを
阻止する一方、油導入室22の外部から内部への油の流れ
を許容するチェック弁機能を発揮する。尚、緩衝手段13
のシール体16は取付溝12から所定量突出するようになっ
ており、スプリングシート3はストッパ5に当接する前
にこのシール体16に当接する。
以上の実施例構造によれば、ロッド2を一方向に付勢す
る軸方向力が解除されると、ロッド2及びスプリングシ
ート3がスプリング4により押圧され、図中右方向に移
動する。そして、スプリングシート3がストッパ5に直
接当接するまで、スプリングシート3及びロッド2は緩
衝手段13のばね部材20を押し縮めながら移動する(第9
図〜第10図参照)。この際、油導入室22の油はスプリン
グ4のばね力で圧縮されて高圧となり、その一部が微少
隙間23を通って油導入室22の外部に流出する。そのた
め、スプリングシート3には、ばね部材20のばね力及び
油が微少隙間23を通過する際に生じる軸方向力とが作用
する。これによって、スプリングシート3とストツパ5
とが直接接触する迄の過程において、ばね部材20による
ばね作用と微小隙間による減衰作用とが働き、スプリン
グシート3の運動エネルギーがこれらによって吸収され
る。従って、スプリングシート3とストッパ5との当接
時の衝撃を緩和することができ、スプリングシート3と
ストッパ5との打音を小さくすることができる。
一方、ストッパ5からスプリングシート3が離れる場合
(後輪操舵する場合)、油導入室22の容積はロッド2の
変位量の増大に伴って増大する。この際、パッキン15の
シールリップ部27が油導入室22内外の圧力差によって撓
み変形し、油導入室22の外部から内部への油の流入を許
容する。そのため、油導入室22の内外の圧力差が大きく
ならず、スプリングシート3はストッパ5から容易に離
れる。
尚、本実施例は緩衝手段13をストッパ5に配設する態様
を示したが、これに限られるものでなく、スプリングシ
ート3に緩衝手段13を配設しても本実施例と同様の作用
効果を得ることができる。
考案の効果 以上述べたように本考案は、スプリングシートとストッ
パとの間に配設する緩衝手段を、相手部材にばね作用を
持って当接する弾性部と、この弾性部の変位によって容
積変化する油導入室と、この油導入室の内外を連通する
オリフィスとを備えた構成とし、ロッドの中立位置復帰
時におけるスプリングシートの運動エネルギーを弾性部
のばね作用とオリフィスの減衰作用とによって効果的に
吸収できるようにしたため、スプリングシートの復帰に
伴う打音の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す後輪操舵装置の中立
保持機構の断面図、第2図はスプリングシートの部分側
面図、第3図は第2図の断面図、第4図は本実施例の中
立保持機構の作動状態図、第5図〜第6図は緩衝手段の
作動状態図、第7図は第1実施例の応用例を示す要部断
面図、第8図は本考案の第2実施例を示す後輪操舵装置
の中立保持機構の要部断面図、第9図〜第10図は同実施
例における緩衝手段の作動状態図、第11図は従来例を示
す断面図である。 1……シリンダチューブ、2……ロッド、3……スプリ
ングシート、4……スプリング、5……ストッパ、6,13
……緩衝手段、8,9……リップ部(弾性部)、10,22……
油導入室、11……オリフィス、20……ばね部材(弾性
部)、23……微小隙間(オリフィス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 規矩 智 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−175477(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブに往復動可能に嵌挿した
    ロッドに左右一対のスプリングシートを係合して、この
    スプリングシート間にスプリングを収容し、このスプリ
    ングによりスプリングシートをシリンダチューブに形成
    したストッパに押圧して、ロッドをシリンダチューブに
    対して中立位置に保持する中立位置保持機構を備えた後
    輪操舵装置であって、前記スプリングシートとストッパ
    との間に緩衝手段を配設したものにおいて、前記緩衝手
    段を、相手部材にばね作用を持って当接する弾性部と、
    この弾性部の変位によって容積変化する油導入室と、こ
    の油導入室の内外を連通するオリフィスとを備えた構成
    としたことを特徴とする後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】緩衝手段の油導入室が、外部から内部への
    油の流入を許容する一方、逆流を阻止するチェック弁機
    能を備えたことを特徴とする請求項第1項記載の後輪操
    舵装置。
JP1988126671U 1988-09-28 1988-09-28 後輪操舵装置 Expired - Lifetime JPH0714116Y2 (ja)

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JP1988126671U JPH0714116Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 後輪操舵装置

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JP1988126671U JPH0714116Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 後輪操舵装置

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Publication Number Publication Date
JPH0248484U JPH0248484U (ja) 1990-04-04
JPH0714116Y2 true JPH0714116Y2 (ja) 1995-04-05

Family

ID=31378403

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JP1988126671U Expired - Lifetime JPH0714116Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 後輪操舵装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01175477U (ja) * 1988-06-01 1989-12-13

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JPH0248484U (ja) 1990-04-04

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