JPH07140977A - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH07140977A
JPH07140977A JP5312898A JP31289893A JPH07140977A JP H07140977 A JPH07140977 A JP H07140977A JP 5312898 A JP5312898 A JP 5312898A JP 31289893 A JP31289893 A JP 31289893A JP H07140977 A JPH07140977 A JP H07140977A
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performance data
performance
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JP5312898A
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Minoru Nishizaki
稔 西崎
Shoichi Kojima
昭一 児島
Kenji Sato
健二 佐藤
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Roland Corp
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】SMF形式のような演奏データを再生する際に
おいて、自動演奏装置による再生とともに合奏練習を行
う場合に同期をとりやすくする。また、演奏データに基
づき実際に演奏を開始する前に、楽音の音色や音量など
を確認できるようにする。さらに、SMF形式のような
演奏データを取り込んでエディットする際に、エディッ
トの操作および処理を簡易化する。 【構成】演奏データの先頭部分を、演奏データの読み出
し指示の前に予め読み出して、演奏データの先頭部分が
音源設定のためのデータであるか楽曲データであるかを
識別する識別手段と、識別手段によって音源設定のため
のデータであると識別された演奏データ部分を、演奏デ
ータの読み出し指示の前に予め音源に対して出力する出
力手段と、演奏データの読み出し指示に基づく演奏デー
タの読み出しを、楽曲データの先頭から開始させる読み
出し位置制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏装置に関し、
さらに詳細には、演奏データの先頭部分に、楽音の発音
や消音を指示するデータ(以下、「楽曲データ」と称
す。)に先立って音源設定のためのパラメータなどのデ
ータ(以下、「セット・アップ・データ」と称す。)が
配置された演奏データの再生に好適な自動演奏装置に関
する。
【0002】
【発明の背景および発明が解決しようとする課題】従来
より、自動演奏装置のデータ形式の一つとして、MID
I規格に準拠したSMF(STANDARD MIDI
FILE:スタンダード・ミディ・ファイル)形式が
知られている。このSMF形式とは、演奏データの先頭
から各小節の時間間隔のデータが全て存在するように解
釈して演奏するデータ形式(負の小節概念がないデータ
形式)であり、また音源設定のための小節を区別しては
いない。
【0003】こうしたSMF形式のようなデータ形式に
おいて、演奏データの先頭部分にプログラム・チェンジ
やコントロール・チェンジなどの音源設定のためのセッ
ト・アップ・データを記述し、その後に実際に演奏され
るべき楽曲を構成する楽音の発音あるいは消音などを指
示する楽曲データを記述する場合には、セット・アップ
・データを記述した後に数拍分の時間間隔を開けてか
ら、楽曲データを記述しなければならなかった。このよ
うにセット・アップ・データと楽曲データとの間に数拍
分の時間間隔を開けるのは、音源がセット・アップ・デ
ータを受信してから当該セット・アップ・データに基づ
いて設定終了するまでに時間がかかるためである。
【0004】即ち、演奏データの第1小節目の先頭部分
に大量のセット・アップ・データを配置した演奏データ
を再生した場合には、自動演奏装置から大量のセット・
アップ・データを送出された音源が、この大量のセット
・アップ・データを処理する(プログラム・チェンジや
コントロール・チェンジに基づいて、音色の設定などの
音源の制御を行う。)のに時間がかかってしまうことに
なっていたからである。
【0005】このため、演奏データの第1小節の第1拍
目に楽音の発音を指示する楽曲データが存在する場合に
は、音源におけるセット・アップ・データの処理のため
に、当該第1小節の第1拍目の楽曲データに基づく楽音
の発音タイミングが遅れてしまうこととなり、楽曲デー
タにより指定された時間長の発音を確保できないという
問題が生ずることとなるので、セット・アップ・データ
と楽曲データとの間に数拍分の時間間隔を設けていた。
【0006】ところで、セット・アップ・データと楽曲
データとの間に数拍分の時間間隔を設けて記述された演
奏データを従来の自動演奏装置により再生すると、まず
セット・アップ・データが出力され、その後に数拍分の
無音時間が経過してから実際に演奏されるべき楽曲デー
タが出力されて、当該楽曲データに基づく演奏が行われ
ることになる。
【0007】しかしながら、このように演奏データの再
生を開始してから、数拍分の無音時間が経過したのちに
実際の演奏が開始されるのでは、自動演奏装置による再
生とともに合奏練習を行う場合などにおいては、演奏開
始の同期をとり難いという問題点があった。
【0008】また、実際に演奏を開始させるために演奏
データの再生を開始させることにより、セット・アップ
・データを音源に出力してからでないと、どのような音
色や音量などにより楽音が生成されるか確認することが
できないので、実際の演奏前に楽音の音色や音量など知
ることができないという問題点があった。
【0009】一方、従来より、音符のように発音情報と
消音情報とを対で記述し、エディット時の処理の簡易化
を図ったデータ形式が知られているが、SMF形式にお
いては発音情報と消音情報とが別個独立して記載される
ので、従来の自動演奏装置ではエディット時の処理が複
雑になってしまうという問題点があった。
【0010】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、SMF形式のようなデータ形式の演奏デ
ータを再生する際において、自動演奏装置による再生と
ともに合奏練習を行う場合などにおける同期をとりやす
くした自動演奏装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、演奏データに基づき実際
に演奏を開始する前に、当該演奏データに基づき生成さ
れる楽音の音色や音量などを確認できるようにした自動
演奏装置を提供することを目的とする。
【0012】さらに、本発明は、SMF形式のようなデ
ータ形式の演奏データを取り込んでエディットする際
に、エディットの操作および処理を簡易化することので
きる自動演奏装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による自動演奏装置は、音源設定のためのデ
ータと楽音の発音あるいは消音などを指示する楽曲デー
タとより構成される記憶手段に記憶された演奏データ
を、上記演奏データの読み出し指示に基づいて上記記憶
手段から読み出し音源に対して出力する自動演奏装置に
おいて、上記演奏データの先頭部分を、上記演奏データ
の上記読み出し指示の前に予め読み出して、上記演奏デ
ータの上記先頭部分が上記音源設定のためのデータであ
るか上記楽曲データであるかを識別する識別手段と、上
記識別手段によって上記音源設定のためのデータである
と識別された上記演奏データ部分を、上記演奏データの
上記読み出し指示の前に予め上記音源に対して出力する
出力手段と、上記演奏データの上記読み出し指示に基づ
く上記演奏データの読み出しを、上記楽曲データの先頭
から開始させる読み出し位置制御手段とを有するように
したものである(第一の発明)。
【0014】また、本発明による自動演奏装置は、音源
設定のためのデータと楽音の発音あるいは消音などを指
示する楽曲データとより構成される記憶手段に記憶され
た演奏データを、上記演奏データの読み出し指示に基づ
いて上記記憶手段から読み出し音源に対して出力する自
動演奏装置において、上記演奏データの先頭部分を、上
記演奏データの上記読み出し指示の前に予め読み出し
て、上記演奏データの上記先頭部分が上記音源設定のた
めのデータであるか上記楽曲データであるかを識別する
識別手段と、上記識別手段によって上記音源設定のため
のデータであると識別された演奏データ部分と上記楽曲
データであると識別された演奏データ部分との間に、音
源設定データ認識信号を生成して挿入する信号発生手段
とを有するようにしたものである(第二の発明)。
【0015】さらに、本発明は、上記音源設定データ認
識信号より前に位置する演奏データ部分を、上記演奏デ
ータの上記読み出し指示の前に予め上記音源に対して出
力する出力手段と、上記演奏データの上記読み出し指示
に基づく上記演奏データの読み出しを、上記音源設定デ
ータ認識信号より後に位置する演奏データ部分から開始
させる読み出し位置制御手段とを有するようにしたもの
である(第三の発明)。
【0016】さらにまた、本発明は、上記記憶手段に記
憶された上記演奏データの形式を、上記演奏データの読
み出しに従って、所定の形式の演奏データに順次変換す
る変換手段を有するようにしたものである(第四の発
明)。
【0017】
【作用】上記した第一の発明によれば、識別手段によっ
て音源設定のためのデータであると識別された演奏デー
タの先頭部分が、出力手段によって演奏データの読み出
し指示の前に予め音源に対して出力されるとともに、読
み出し位置制御手段によって読み出し指示に基づく演奏
データの読み出しが楽曲データの先頭から開始されるこ
とになるので、SMF形式のようなデータ形式の演奏デ
ータを再生する際において、自動演奏装置による再生と
ともに合奏練習を行う場合などにおける同期がとりやす
くなるとともに、演奏データに基づき実際に演奏を開始
する前に、当該演奏データに基づき生成される楽音の音
色や音量などを確認できる。
【0018】また、上記した第二の発明によれば、識別
手段によって音源設定のためのデータであると識別され
た演奏データ部分と楽曲データであると識別された演奏
データ部分との間に、信号発生手段によって生成された
音源設定データ認識信号が挿入されることになるので、
演奏データにおいて音源設定のためのデータと楽曲デー
タとを区別して処理できるようになる。
【0019】そして、上記した第三の発明の出力手段に
よって、音源設定データ認識信号より前に位置する演奏
データ部分を、演奏データの読み出し指示の前に予め音
源に対して出力するとともに、演奏データの読み出し指
示に基づく演奏データの読み出しを、読み出し位置制御
手段によって音源設定データ認識信号より後に位置する
演奏データ部分から開始させるようにすると、SMF形
式のようなデータ形式の演奏データを再生する際におい
て、自動演奏装置による再生とともに合奏練習を行う場
合などにおける同期がとりやすくなるとともに、演奏デ
ータに基づき実際に演奏を開始する前に、当該演奏デー
タに基づき生成される楽音の音色や音量などを確認でき
るようになる。
【0020】さらに、上記した第四の発明の変換手段に
よって、SMF形式のようなデータ形式の演奏データ
を、音符のように発音情報と消音情報とを対で記述する
データ形式に変換すると、SMF形式のようなデータ形
式の演奏データを取り込んでエディットする際において
も、エディットの操作および処理を簡易化することでき
るようになる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による自動演
奏装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下の説明に
おいては、理解を容易にするために、本発明による自動
演奏装置はMIDI規格により構成されているものとす
る。
【0022】図1には、本発明の一実施例による自動演
奏装置のブロック構成図が示されている。
【0023】この自動演奏装置は、その全体の動作の制
御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するよう
に構成されている。このCPU10には、バス12を介
して、フローチャートを参照しながら後に詳述する処理
を実行するための所定のプログラムなどが格納されたリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)14と、フロッピー・
ディスクから入力された自動演奏のための演奏データを
記憶する領域や後述するようなCPU10によるプログ
ラムの実行に必要な各種レジスタ群などが設定されたワ
ーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ
(RAM)16と、後述する本発明の実施に関連する各
種操作子群を備えた操作子部18と、操作子部18によ
る設定状態や楽曲の曲番号ならびに小節番号を表示する
表示装置20と、外部装置としての音源30などへMI
DI出力端子22を介してMIDI規格に基づく演奏デ
ータを出力するMIDI出力装置24と、自動演奏のた
めの演奏データを記憶したフロッピー・ディスクから演
奏データを読み出したり、あるいは本自動演奏装置によ
ってエディットされた演奏データを書き込んだりするた
めのフロッピー・ディスク装置26の制御を行うための
フロッピー・ディスク制御装置28とが接続されてい
る。
【0024】図2には、本自動演奏装置の操作パネルが
示されており、この操作パネルには操作子部18を構成
する各種操作子と、表示装置20を構成する表示面20
aと、フロッピー・ディスク装置26のフロッピー・デ
ィスク挿入口26aが配設されている。
【0025】操作子部18を構成する本発明の実施に関
連する操作子としては、自動演奏の開始を指示するPL
AYスイッチ18aと、自動演奏の停止を指示するST
OPスイッチ18bと、演奏データの選択を曲番号によ
って指示する操作子であって増加方向に曲番号を変化さ
せるSONG+スイッチ18cと、演奏データの選択を
曲番号によって指示する操作子であって減少方向に曲番
号を変化させるSONG−スイッチ18dと、後述する
処理に基づいてデータの形式が変換されたり、あるいは
エディットされたりした演奏データのフロッピー・ディ
スクへの格納を指示するSAVEスイッチ18eとが設
定されている。
【0026】また、操作子部18には、従来より知られ
た公知の操作子として、演奏データのエディットを行う
ためのエディト・モードに入るときに操作するEDIT
スイッチ18fと、エディット時に使用するカーソル・
キー18g、曲変更スイッチとしてのプラス・キー18
hおよびマイナス・キー18iと、カーソル・キー18
g、プラス・キー18hならびにマイナス・キー18i
の操作によってエディトされた内容を確定するためのe
nterスイッチ18jとが配設されている。
【0027】さらに、操作パネルには、表示装置20を
構成する表示面20aが配設されている。表示面20a
はLCD(Liquid Crystal Displ
ay:液晶表示装置)により構成されており、演奏デー
タの曲番号を表示する曲番号表示領域と、曲番号表示領
域に表示された曲番号の楽曲の小節番号を表示する小節
番号表示領域とを備えている。図2に示す表示状態にお
いては、曲番号表示領域に曲番号として「001(曲番
号1)」が表示され、小節番号表示領域に小節番号とし
て「14」が表示されている。
【0028】次に、本自動演奏装置において処理するこ
とができる楽曲データの形式に関して説明する。
【0029】この自動演奏装置においては、発音情報と
消音情報とが別個独立して記載されたSMF形式と、音
符のように発音情報と消音情報とを対で記述した楽曲デ
ータの記述形式であるオリジナル形式とを処理すること
ができる。
【0030】例えば、図3に示す楽譜をSMF形式で記
述すると図4に示すような演奏データとなり、図3に示
す楽譜を本自動演奏装置におけるオリジナル形式で記述
すると図5に示すような演奏データとなる。
【0031】以下に、40h(h:16進数を示す。)
クロック分だけ発音するデータを例にとって、上記した
各形式について説明する。
【0032】例えば、SMF形式によって、00903
C4040803C40・・・ と記述された演奏データは、 00:待ち時間(0クロック待つ) 903C40:MIDIデータでチャンネル0、音高が
3C(中央のC)でベロシティが40hで発音 40:待ち時間(40hクロック待つ) 803C40:MIDIデータでチャンネル0、音高3
C(中央のC)で消音を意味するものである。
【0033】このように、SMF形式においては、待ち
時間とMIDIデータとが交互に記述される。
【0034】一方、オリジナル形式においては、上記し
たSMF形式において記述された演奏データが、009
03C4040・・・ と記述されることになり、 00:待ち時間(0クロック待つ) 903C40:MIDIデータでチャンネル0、音高が
3C(中央のC)でベロシティが40hで発音 40:40h待ったら消音 を意味するものである。
【0035】このように、オリジナル形式においては、
一つのデータ・セットで音符のように発音と当該発音の
長さの両方が記述される。
【0036】なお、SMF形式からオリジナル形式への
変換処理に関しては後に詳述するが、概略すると、SM
F形式において発音データに対応する消音データ(発音
データとチャンネルおよび音高が同じ消音データ)を捜
し出し、当該発音データから当該消音データまでの時間
(発音時間)を求め、こうして求めた情報をオリジナル
形式で記録するものである。
【0037】以上の構成において、図6乃至図10に示
すフローチャートを参照しながら、上記した本発明によ
る自動演奏装置の作用および動作について説明する。
【0038】図6には、メイン・ルーチンのフローチャ
ートが示されている。なお、電源投入時に行われる各種
レジスタなどの初期化処理は、一般的な技術であるた
め、この図6のフローチャートにおいては省略した。
【0039】本自動演奏装置によって楽曲を自動演奏す
るために、自動演奏のための演奏データを記憶したフロ
ッピー・ディスクをフロッピー・ディスク装置26のフ
ロッピー・ディスク挿入口26aに挿入すると、ますス
テップS602において、フロッピー・ディスク挿入口
26aに現在挿入されているフロッピー・ディスクに、
演奏データが何曲分記憶されているかが調べられる。
【0040】ステップS602の処理を終了すると、ス
テップS604において、RAM16に設定されている
曲番号を示す曲番号レジスタSongNoを「1」にセ
ットする。
【0041】ステップS604の処理を終了すると、ス
テップS606へ進み、曲番号レジスタSongNoに
示される曲番号の楽曲の先頭部分(本実施例において
は、1024バイト分のデータとする。)を、RAM1
6の所定の領域にロードする。従って、電源投入時にお
いては、「曲番号レジスタSongNo=1」に設定さ
れているため、曲番号1の演奏データがロードされるこ
とになる。
【0042】ステップS606の処理を終了すると、ス
テップS608へ進み、ステップS606においてロー
ドした演奏データの形式がオリジナル形式でなければ、
即ち、SMF形式であったならば、データ形式をSMF
形式からオリジナル形式に変換する。なお、このデータ
の形式変換の処理に関しては、図10に示すフローチャ
ートを参照しながら後に詳述する。また、データ形式の
判定は、本実施例においては、ロードされた演奏データ
の拡張子に基づき行っている(本実施例においては、拡
張子が「MID」であるならばSMF形式の演奏データ
であり、拡張子が「RSD」であるならばオリジナル形
式の演奏データであるとする。)。
【0043】ステップS608の処理を終了すると、ス
テップS610へ進み、最初の発音データより前に発音
データ以外の他のデータがあるか否かを判断し、もし他
のデータが有れば、その部分をセット・アップ部分とす
る。
【0044】ステップS610における判断結果が肯定
(Y)、即ち、セット・アップ部分がある場合には、ス
テップS612へ進み、セット・アップ部分をMIDI
出力装置24からMIDI出力端子22を介して音源3
0へ送出する。
【0045】ステップS612の処理を終了すると、ス
テップS614へ進み、PLAYスイッチ18aを操作
したときに即座に発音が行われるように、先頭の発音デ
ータの位置までクロックを進める。そして、当該先頭の
発音データ以前に記録してあるデータの待ち時間情報
を、全て「0」にする。
【0046】ステップS614の処理を終了した場合、
あるいはステップS610における判断結果が否定
(N)、即ち、セット・アップ部分がない場合には、ス
テップS616へ進み、小節番号を示す小節番号レジス
タMeasNoに「1」をセットし、第1小節であるこ
とを示す。なお、弱起の楽曲(最終拍に最初の発音デー
タがある楽曲)の場合には、「1」ではなく「0」をセ
ットする。
【0047】ステップS616の処理を終了すると、ス
テップS618へ進み、PLAYスイッチが操作された
か否かを判断する。
【0048】ステップS618における判断結果が肯
定、即ち、PLAYスイッチが操作された場合には、ス
テップS620へ進み演奏処理を行う。なお、演奏処理
に関しては、図8のフローチャートを参照しながら後に
詳述する。
【0049】ステップS620の処理を終了した場合、
あるいはステップS618における判断結果が否定、即
ち、PLAYスイッチが操作されていない場合には、ス
テップS622へ進み、曲変更スイッチ(プラス・キー
18hまたはマイナス・キー18i)が操作されたか否
かを判断する。
【0050】ステップS622におけ判断結果が肯定、
即ち、曲変更スイッチが操作された場合には、ステップ
S624へ進み、曲番号レジスタSongNoに変更さ
れた楽曲の曲番号をセットし、ステップS606へ戻っ
て以降の処理を繰り返す。この際に、ステップS624
の処理の終了後、選択した曲を確定するための時間とし
て所定時間(例えば、2秒間)経過した後に、ステップ
S624へ進むようにすると、所定時間以内における曲
変更スイッチの操作による曲番号の変化に基づいて、ス
テップS624以降の処理を行うことをが避けられるた
め、処理の効率化を図ることができる。
【0051】一方、ステップS622における判断結果
が否定、即ち、曲変更スイッチが操作されていない場合
には、ステップS626へ進む。
【0052】ステップS626では、SAVEスイッチ
18eが操作されたか否かを判断する。
【0053】ステップS626の判断結果が肯定、即
ち、SAVEスイッチ18eが操作された場合には、ス
テップS628へ進み、曲番号レジスタSongNoに
示されている曲番号の演奏データの全データが、RAM
16の所定の記憶領域にロードされるまでロード行う。
【0054】ステップS628の処理を終了すると、ス
テップS630へ進み、ステップS628でロードされ
た全データについてSMF形式からオリジナル形式へ形
式変換されるまで、後述する形式変換の処理を実行す
る。
【0055】ステップS630の処理を終了すると、ス
テップS632へ進み、ステップS630においてSM
F形式からオリジナル形式へ形式変換した演奏データ
を、フロッピー・ディスクに記憶する。
【0056】ステップS632の処理を終了した場合、
あるいはステップS626の判断結果が否定、即ち、S
AVEスイッチ18eが操作されていない場合には、ス
テップS634へ進み、EDITスイッチ18fが操作
されたか否かを判断する。
【0057】ステップS634の判断結果が肯定、即
ち、EDITスイッチ18fが操作された場合には、ス
テップS636へ進み、公知の技術に基づいて演奏デー
タのエディット処理を行う。
【0058】ステップS636の処理を終了した場合、
あるいはステップS634の判断結果が否定、即ち、E
DITスイッチ18fが操作されていない場合には、ス
テップS618へ戻って以降の処理を繰り返す。
【0059】次に、図8のフローチャートを参照しなが
ら、ステップS620における演奏処理ルーチンを詳細
に説明する。
【0060】まず、ステップS620において演奏処理
ルーチンが起動されると、ステップS802において、
公知の技術に基づいてテンポに従ったクロック割り込み
を発生させる。
【0061】ステップS802の処理を終了すると、ス
テップS804へ進み、STOPスイッチ18bが操作
されたか否かを判断する。
【0062】ステップS804の判断結果が肯定、即
ち、STOPスイッチ18bが操作された場合には、ス
テップS806へ進み、クロック割り込みを停止する。
【0063】ステップS806の処理を終了すると、ス
テップS808へ進み、全楽音を消音させる処理を行っ
た後にステップS618へ戻り、以降の処理を繰り返
す。
【0064】一方、ステップS804の判断結果が否
定、即ち、STOPスイッチ18bが操作されていない
場合には、ステップS810へ進む。
【0065】ステップS810では、まだロードしてい
ない演奏データの中で、始めの1024バイト分のデー
タをRAM16の所定の領域にロードする。
【0066】ステップS810の処理を終了すると、ス
テップS812へ進み、ステップS810でロードした
演奏データを後述する形式変換処理によりオリジナル形
式に変換し、ステップS804へ戻って処理を繰り返
す。
【0067】また、図9には、ステップS802におい
て発生されるクロック割り込み毎に行われるクロック割
り込み処理ルーチンのフローチャートが示されている。
【0068】このクロック割り込み処理ルーチンにおい
ては、まずステップS902において、クロック・カウ
ンタを「1」だけ進める。
【0069】ステップS902の処理を終了すると、ス
テップS904へ進み、クロック・カウンタに従って現
在出力されるべき演奏データを、MIDI出力装置24
からMIDI出力端子26を介して音源30へ出力す
る。なお、演奏データを全て出力し終わった場合には、
ステップS806→ステップS808と処理が実行され
るように、STOPスイッチ18bが押されたと同様な
処理が行われるように設定する。
【0070】ステップS904の処理を終了すると、ス
テップS906へ進み、1小節分のクロックが進んだら
小節番号を「1」だけ進め、クロック割り込み処理ルー
チンを終了する。
【0071】さらに、図10のフローチャートならび図
3の楽譜、図4のSMF形式の演奏データ、図5のオリ
ジナル形式の演奏データおよび図11の形式変換表を参
照しながら、ステップS608、ステップS630およ
びステップS812で行われるSMF形式の演奏データ
をオリジナル形式の演奏データに形式変換する形式変換
処理ルーチンを説明する。
【0072】この形式変換処理ルーチンにおいては、ま
ずステップS1002において、ロードされた演奏デー
タの形式がオリジナル形式か否かを判断する。
【0073】ステップS1002の判断結果が肯定、即
ち、ロードされた演奏データの形式がオリジナル形式で
ある場合には、SMF形式からオリジナル形式に形式変
換する必要がないので、何らの処理も行うことなくこの
形式変換の処理を終了する。
【0074】一方、ステップS1002の判断結果が否
定、即ち、ロードされた演奏データの形式がオリジナル
形式でない場合には、ステップS1004へ進み、ロー
ドされている演奏データを待ち時間とMIDIデータと
に分ける。なお、このときに全ての演奏データを分ける
のではなく、一つの組データ(発音データと当該発音デ
ータに対応する消音データとにより、一つの組データを
構成する。)に対してだけ行う。
【0075】ステップS1004の処理を終了すると、
ステップS1006へ進み、待ち時間データの値をクロ
ック・カウンタに加える。
【0076】ステップS1006の処理を終了すると、
ステップS1008へ進み、MIDIデータが発音デー
タであるか、消音データであるか、あるいはその他のデ
ータであるかを判断する。
【0077】ステップS1008の判断結果によりMI
DIデータが発音データであった場合には、ステップS
1010へ進み、ステップS1008で判断されたMI
DIデータが、当該演奏データにおいて初めての発音デ
ータであるか否かを判断する。
【0078】ステップS1010の判断結果が肯定、即
ち、ステップS1008で判断されたMIDIデータ
が、当該演奏データにおいて初めての発音データである
場合には、ステップS1012へ進み、セット・アップ
識別信号を生成する。
【0079】ステップS1012の処理を終了した場
合、あるいはステップS1010の判断結果が否定、即
ち、ステップS1008で判断されたMIDIデータ
が、当該演奏データにおいて初めての発音データでない
場合には、ステップS1014へ進む。
【0080】ステップS1014では、そのチャンネル
と音高とベロシティと現在のクロック・カウンタ値と
を、RAM16のオフ予約メモリ(図11)にストアす
る。
【0081】また、ステップS1008の判断結果によ
りMIDIデータが消音データであった場合には、ステ
ップS1016へ進み、RAM16のオフ予約メモリか
ら当該消音データとチャンネルおよび音高が一致する発
音データを捜し出し、そのクロック数と現在のクロック
・カウンタ値とから発音時間を求め、その発音時間をま
たオフ予約メモリに格納する。
【0082】ステップS1016の処理を終了すると、
ステップS1018へ進み、発音時間が確定した演奏デ
ータを、オリジナル形式に変換する。このとき、待ち時
間はクロック・カウンタ値からワーク・レジスタ値を引
いて求められ、その値は次のデータの待ち時間を計算す
るために、ワーク・レジスタに加えられる。ただし、そ
のデータより小さいアドレスにまだ発音時間が確定して
いないデータがあるときは、その発音時間が確定するま
で変換されない。即ち、後述するステップS1026に
おいて、RAM16の演奏メモリに格納されることはな
い。
【0083】さらに、ステップS1008の判断結果に
よりMIDIデータが、発音データあるいは消音データ
ではないその他のデータであった場合には、ステップS
1020へ進み、発音データは既に現れたか否かを判断
する。即ち、当該データが、セット・アップ部分である
か否かを判断する。
【0084】ステップS1020の判断結果が否定、即
ち、発音データが現れておらず、当該データがセット・
アップ部分である場合には、ステップS1022へ進
み、クロック・カウンタを「0」にする。こうして、セ
ット・アップ部分の待ち時間を「0」にする。
【0085】ステップS1022の処理を終了した場
合、あるいはステップS1020の判断結果が肯定、即
ち、発音データが既に現れていて、当該データがセット
・アップ部分でない場合には、ステップS1024へ進
み、当該データに応じた信号を生成する。
【0086】ステップS1014、ステップS1018
またはステップS1024の処理を終了すると、ステッ
プS1026へ進み、オリジナル形式に変換された演奏
データを、RAM16の演奏メモリに格納する。
【0087】ステップS1026の処理を終了すると、
ステップS1028へ進み、ロードした演奏データ全て
の形式変換が終了したか否かを判断する。
【0088】ステップS1028の判断結果が否定、即
ち、ロードした演奏データ全ての形式変換が終了してい
ない場合には、ステップS1004へ戻って以降の処理
を繰り返す。
【0089】一方、ステップS1028の判断結果が肯
定、即ち、ロードした演奏データ全ての変換が終了した
場合には、演奏データの形式変換処理を終了する。
【0090】次に、図11に示す形式変換表を参照しな
がら、図4に示すSMF形式の演奏データを、図5に示
すオリジナル形式の演奏データに変換する場合について
説明する。
【0091】図4に示すSMF形式の演奏データを、図
5のオリジナル形式の演奏データに変更する際には、チ
ャンネル2の音色設定までは、ステップS1004→ス
テップS1006→ステップS1008→ステップS1
020→ステップS1022→ステップS1024→ス
テップS1026→ステップS1028→ステップS1
004のループが、繰り返し実行される。
【0092】図3の楽譜における音符1の発音データ
は、ステップS1004で待ち時間「00」とMIDI
データ「903C40」とに分けられ、その後にステッ
プS1006→ステップS1008→ステップS101
0と実行され、ステップS1012においてセット・ア
ップ識別信号が生成される。さらに、ステップS101
4では、「チャンネル1、音高3C、ベロシティ40、
クロック0」がオフ予約メモリに格納され、ステップS
1026→ステップS1028と実行される。
【0093】以下、同様に、音符5の発音データでオフ
予約メモリに音符5のデータが記憶される。
【0094】次に、音符5の消音データで、音符5の発
音データの発音時間は、「クロック・カウンタ値−クロ
ック数=20」に確定する。しかしながら、アドレスの
小さい方に、まだ発音時間が確定していないデータ(音
符1のデータ)があるので、変換出力されない。
【0095】そして、音符6の発音データにより、また
オフ予約メモリに音符6のデータが記録される。
【0096】次に、音符1の消音データで、音符1の発
音時間が「50」に確定する。そうすると、ステップS
1024で音符1と音符5のデータが、「00903C
4050」と「00913E4020」に変換され、ス
テップS1026で演奏メモリに格納される。このと
き、待ち時間を計算するためのワーク・レジスタに、そ
れぞれ「0」が加えられる。
【0097】以下、同様にして、形式変換表に示すよう
に各発音データでオフ予約メモリにデータが記録され、
消音データにより発音時間が確定し、変換条件(アドレ
スの小さいデータも時間が確定している)が満たされて
いれば変換され、演奏メモリに格納される。
【0098】従って、本自動演奏装置によれば、楽曲デ
ータを構成する発音データあるいは消音データ以外のデ
ータたるセット・アップ・データと最初の発音データと
の間にセット・アップ識別信号が生成挿入されるととも
に、SMF形式の演奏データがオリジナル形式の演奏デ
ータに形式変更され(図10の形式変換処理ルーチ
ン)、PLAYスイッチ18aが操作されて演奏が開始
される前に、セット・アップ・データが音源30に送出
される(図6のメイン・ルーチンのステップS608→
ステップS610→ステップS612)。そして、最初
の発音データのところまでクロックが進められて、小節
番号に「1(弱起の楽曲の場合には「0」)」がセット
される(図6のメイン・ルーチンのステップS614→
ステップS616)。
【0099】このため、PLAYスイッチ18aが操作
される前にセット・アップ・データが送出されているの
で、どのような音色や音量で楽音が発音されるかなど
が、PLAYスイッチ18aの操作により演奏を開始す
る前に確認することができる。
【0100】しかも、PLAYスイッチ18aが操作さ
れときには、発音データから演奏データの読み出しが開
始されるため、操作者が自動演奏装置による自動演奏と
合奏を行う場合に、演奏開始の同期がとりやすくなる。
【0101】さらに、表示面20aにおける小節番号の
表示が、弱起の楽曲を含めて実際の楽譜と一致すること
になるので、楽譜上における小節の確認を行いやすくな
る。
【0102】また、SMF形式の演奏データが、セット
・アップ・データと楽曲データとを区別するセット・ア
ップ識別信号が生成されて挿入されるようになるととも
に、音符と同様に発音データと消音データと対で記述さ
れるオリジナル形式の演奏データに変換されるため、素
早いエディット処理を行うことができるようになる。
【0103】なお、上記実施例においては、曲頭の発音
データまでをスタート・アップ・データとしているが、
発音データではなく、楽曲データに記述可能な全ての情
報の中から複数もしくは1つ選び出して、その情報まで
のデータをスタート・アップ・データとしてもよい。勿
論、選択するのは操作者が行ってもよいし、データ形式
別に固定的に設定されるようにしてもよい。
【0104】また、上記実施例においては、フロッピー
・ディスクから全ての演奏データを一度にRAM16に
ロードしてから演奏を開始するのではなく、演奏中に演
奏データを順次ロードする方法を採用しているが、ステ
ップS606をSongNoに示される曲番号の楽曲の
全ての演奏データをRAM16にロードするように変更
し、さらにステップS810乃至ステップS812を削
除すれば、全演奏データをロードしてから演奏を開始で
きるようになる。また、演奏データの全ロードと形式変
換をエディットのように別ファンクションとし、ステッ
プS606乃至608およびステップS810乃至ステ
ップS812を削除して、ロード演奏ファンクションを
別個に設定してもよい。
【0105】さらに、上記実施例中のデータ形式の判定
は、そのディレクトリに書かれているファイルの拡張子
によって行ったが、名前、他のフラグやデータ中に記録
しているそのデータ形式を示す情報を基に判定を行って
もよい。
【0106】さらに、上記実施例の図10の形式変換処
理ルーチンにおいては、一つのトラックについてのみ説
明したが、同様な処理をトラック分だけトラック毎に行
ってもよい。
【0107】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0108】音源設定のためのデータと楽音の発音ある
いは消音などを指示する楽曲データとより構成される記
憶手段に記憶された演奏データを、演奏データの読み出
し指示に基づいて記憶手段から読み出し音源に対して出
力する自動演奏装置において、演奏データの先頭部分
を、演奏データの読み出し指示の前に予め読み出して、
演奏データの先頭部分が音源設定のためのデータである
か楽曲データであるかを識別する識別手段と、識別手段
によって音源設定のためのデータであると識別された演
奏データ部分を、演奏データの読み出し指示の前に予め
音源に対して出力する出力手段と、演奏データの読み出
し指示に基づく演奏データの読み出しを、楽曲データの
先頭から開始させる読み出し位置制御手段とを有するよ
うにしたため、識別手段によって音源設定のためのデー
タであると識別された演奏データの先頭部分が、出力手
段によって演奏データの読み出し指示の前に予め音源に
対して出力されるとともに、読み出し位置制御手段によ
って読み出し指示に基づく演奏データの読み出しが楽曲
データの先頭から開始されることになるので、SMF形
式のようなデータ形式の演奏データを再生する際におい
て、自動演奏装置による再生とともに合奏練習を行う場
合などにおける同期がとりやすくなるとともに、演奏デ
ータに基づき実際に演奏を開始する前に、当該演奏デー
タに基づき生成される楽音の音色や音量などを確認でき
る。
【0109】また、音源設定のためのデータと楽音の発
音あるいは消音などを指示する楽曲データとより構成さ
れる記憶手段に記憶された演奏データを、演奏データの
読み出し指示に基づいて記憶手段から読み出し音源に対
して出力する自動演奏装置において、演奏データの先頭
部分を、演奏データの読み出し指示の前に予め読み出し
て、演奏データの先頭部分が音源設定のためのデータで
あるか楽曲データであるかを識別する識別手段と、識別
手段によって音源設定のためのデータであると識別され
た演奏データ部分と楽曲データであると識別された演奏
データ部分との間に、音源設定データ認識信号を生成し
て挿入する信号発生手段とを有するようにしたため、識
別手段によって音源設定のためのデータであると識別さ
れた演奏データ部分と楽曲データであると識別された演
奏データ部分との間に、信号発生手段によって生成され
た音源設定データ認識信号が挿入されることになるの
で、演奏データにおいて音源設定のためのデータと楽曲
データとを区別して処理できる。
【0110】さらに、音源設定データ認識信号より前に
位置する演奏データ部分を、演奏データの読み出し指示
の前に予め音源に対して出力する出力手段と、演奏デー
タの読み出し指示に基づく演奏データの読み出しを、音
源設定データ認識信号より後に位置する演奏データ部分
から開始させる読み出し位置制御手段とを有するように
したため、出力手段によって音源設定データ認識信号よ
り前に位置する演奏データ部分を演奏データの読み出し
指示の前に予め音源に対して出力するとともに、演奏デ
ータの読み出し指示に基づく演奏データの読み出しを、
読み出し位置制御手段によって音源設定データ認識信号
より後に位置する演奏データ部分から開始させるように
すると、SMF形式のようなデータ形式の演奏データを
再生する際において、自動演奏装置による再生とともに
合奏練習を行う場合などにおける同期がとりやすくなる
とともに、演奏データに基づき実際に演奏を開始する前
に、当該演奏データに基づき生成される楽音の音色や音
量などを確認できる。
【0111】さらにまた、記憶手段に記憶された演奏デ
ータの形式を、演奏データの読み出しに従って、所定の
形式の演奏データに順次変換する変換手段を有するよう
にしたため、SMF形式のようなデータ形式の演奏デー
タを、音符のように発音情報と消音情報とを対で記述す
るデータ形式に変換すると、SMF形式のようなデータ
形式の演奏データを取り込んでエディットする際におい
ても、エディットの操作および処理を簡易化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動演奏装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】操作パネルの説明図である。
【図3】本実施例における演奏データの形式変換処理を
説明するために使用した楽譜である。
【図4】図3に示す楽譜をSMF形式で記述した場合の
演奏データを図表的に示す説明図である。
【図5】図3に示す楽譜をオリジナル形式で記述した場
合の演奏データを図表的に示す説明図である。
【図6】メイン・ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】メイン・ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図8】演奏処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】クロック割り込み処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図10】形式変換処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図11】図4に示すSMF形式の演奏データの図5に
示すオリジナル形式の演奏データへの形式変換を説明す
るための形式変換表である。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 操作子部 20 表示装置 22 MIDI出力端子 24 MIDI出力装置 26 フロッピー・ディスク装置 28 フロッピー・ディスク制御装置 30 音源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源設定のためのデータと楽音の発音あ
    るいは消音などを指示する楽曲データとより構成される
    記憶手段に記憶された演奏データを、前記演奏データの
    読み出し指示に基づいて前記記憶手段から読み出し音源
    に対して出力する自動演奏装置において、 前記演奏データの先頭部分を、前記演奏データの前記読
    み出し指示の前に予め読み出して、前記演奏データの前
    記先頭部分が前記音源設定のためのデータであるか前記
    楽曲データであるかを識別する識別手段と、 前記識別手段によって前記音源設定のためのデータであ
    ると識別された前記演奏データ部分を、前記演奏データ
    の前記読み出し指示の前に予め前記音源に対して出力す
    る出力手段と、 前記演奏データの前記読み出し指示に基づく前記演奏デ
    ータの読み出しを、前記楽曲データの先頭から開始させ
    る読み出し位置制御手段とを有することを特徴とする自
    動演奏装置。
  2. 【請求項2】 音源設定のためのデータと楽音の発音あ
    るいは消音などを指示する楽曲データとより構成される
    記憶手段に記憶された演奏データを、前記演奏データの
    読み出し指示に基づいて前記記憶手段から読み出し音源
    に対して出力する自動演奏装置において、 前記演奏データの先頭部分を、前記演奏データの前記読
    み出し指示の前に予め読み出して、前記演奏データの前
    記先頭部分が前記音源設定のためのデータであるか前記
    楽曲データであるかを識別する識別手段と、 前記識別手段によって前記音源設定のためのデータであ
    ると識別された演奏データ部分と前記楽曲データである
    と識別された演奏データ部分との間に、音源設定データ
    認識信号を生成して挿入する信号発生手段とを有するこ
    とを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記音源設定データ認識信号より前に位
    置する演奏データ部分を、前記演奏データの前記読み出
    し指示の前に予め前記音源に対して出力する出力手段
    と、 前記演奏データの前記読み出し指示に基づく前記演奏デ
    ータの読み出しを、前記音源設定データ認識信号より後
    に位置する演奏データ部分から開始させる読み出し位置
    制御手段とを有することを特徴とする請求項2記載の自
    動演奏装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶された前記演奏デー
    タの形式を、前記演奏データの読み出しに従って、所定
    の形式の演奏データに順次変換する変換手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3のいずれか1項に
    記載の自動演奏装置。
JP5312898A 1993-11-19 1993-11-19 自動演奏装置 Pending JPH07140977A (ja)

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JP5312898A JPH07140977A (ja) 1993-11-19 1993-11-19 自動演奏装置

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ID=18034789

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JP (1) JPH07140977A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233614A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Yamaha Corp 小節番号表示装置、小節番号表示方法及び小節番号表示プログラム
WO2017056885A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 ヤマハ株式会社 楽曲処理方法および楽曲処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233614A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Yamaha Corp 小節番号表示装置、小節番号表示方法及び小節番号表示プログラム
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