JPH07130879A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH07130879A
JPH07130879A JP5272031A JP27203193A JPH07130879A JP H07130879 A JPH07130879 A JP H07130879A JP 5272031 A JP5272031 A JP 5272031A JP 27203193 A JP27203193 A JP 27203193A JP H07130879 A JPH07130879 A JP H07130879A
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gate electrode
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electrode layer
driver
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信幸 小久保
Kazuya Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面レイアウト面積が小さく、高集積化に適
したSRAMのメモリセル構造を提供する。 【構成】 メモリセル領域M.C.には1対のドライバ
トランジスタQ1、Q2と1対のアクセストランジスタ
Q3、Q4とが形成されている。アクセストランジスタ
Q3、Q4の各々は、ゲート電極層15a、15bを有
する電界効果トランジスタよりなっている。ドライバト
ランジスタQ1、Q2およびアクセストランジスタQ
3、Q4上に形成され、かつゲート電極層15a、15
bに達するコンタクトホール31h、31iをメモリセ
ル領域M.C.内に有するように絶縁層29が形成され
ている。コンタクトホール31h、31iの各々を通じ
てゲート電極層15a、15bに接するように絶縁層2
9上に導電層31a、31bの各々が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、より特定的には、随時書込読出可能な記憶装置(S
RAM:Static Random Access Memory )を含む半導体
記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体記憶装置の1つとして、
SRAMが知られている。このSRAMは、DRAM
(Dynamic Random Access Memory) に比較してリフレッ
シュ動作が不要であり記憶状態が安定しているという利
点を有する。
【0003】図24は、高抵抗負荷型のSRAMメモリ
セルの等価回路図である。図24を参照して、このメモ
リセルは、負荷として1対の高抵抗R1、R2を有し、
それ以外に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と、
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とで構成されて
いる。
【0004】1対の高抵抗R1、R2の各一方端はVCC
電源110に接続されており、その各他方端は各々記憶
ノードN1、N2に接続されている。
【0005】1対のドライバトランジスタQ1、Q2と
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とは、MOS
(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタよりなって
いる。1対のドライバトランジスタQ1、Q2のソース
領域の各々はGND(接地電位)112に接続されてい
る。またドライバトランジスタQ1のドレイン領域は記
憶ノードN1に接続されており、ドライバトランジスタ
Q2のドレイン領域は記憶ノードN2に接続されてい
る。さらにドライバトランジスタQ1のゲートは記憶ノ
ードN2に接続されており、ドライバトランジスタQ2
のゲートは記憶ノードN1に接続されている。
【0006】1対のアクセストランジスタQ3のソース
/ドレイン領域の一方は記憶ノードN1に接続されてお
り、ソース/ドレイン領域の他方はビット線107に接
続されている。またアクセストランジスタQ4のソース
/ドレイン領域の一方は記憶ノードN2に接続されてお
り、ソース/ドレイン領域の他方はビット線108に接
続されている。またアクセストランジスタQ3、Q4の
ゲートはワード線109に各々接続されている。
【0007】以下、従来の高抵抗負荷型のSRAMのメ
モリセル構造について説明する。図25〜図28は、従
来のSRAMのメモリセル構造を下層から順に4段階に
分割して示した平面構造図である。具体的には、図25
と図26とが、基板に形成された1対のドライバトラン
ジスタQ1、Q2と1対のアクセストランジスタQ3、
Q4との構成を示している。また図27は、1対の高抵
抗R1、R2の構成を示しており、図28はビット線の
構成を示している。
【0008】まず図25を参照して、シリコン基板30
1の表面に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1
対のアクセストランジスタQ3、Q4とが形成されてい
る。
【0009】ドライバトランジスタQ1は、ドレイン領
域311bと、ソース領域311cと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層325aとを有してい
る。ドレイン領域311bとソース領域311cとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
25aは、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向
するように形成されている。
【0010】ドライバトランジスタQ2は、ドレイン領
域311dと、ソース領域311eと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層325bとを有してい
る。ドレイン領域311dとソース領域311eとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
25bは、ゲート絶縁層を介在して、チャネル領域と対
向するように形成されている。
【0011】アクセストランジスタQ3は、1対のソー
ス/ドレイン領域311a、311bと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層315とを有している。
1対のソース/ドレイン領域311aと311bとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
15は、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向す
るように形成されている。
【0012】アクセストランジスタQ4は、1対のソー
ス/ドレイン領域321a、321bと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層315とを有している。
1対のソース/ドレイン領域321a、321bは、n
型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するように
互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層31
5は、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向する
ように形成されている。
【0013】またアクセストランジスタQ3、Q4のゲ
ート電極層315は、単一の導電層よりなっている。
【0014】ドライバトランジスタQ1のドレイン領域
311bとアクセストランジスタQ3のソース/ドレイ
ン領域311bとは、単一のn型拡散領域により形成さ
れている。またドライバトランジスタQ1のソース領域
311cとドライバトランジスタQ2のソース領域31
1eとは、n型拡散領域311fにより接続されてお
り、単一のn型拡散領域により形成された構成を有して
いる。
【0015】ドライバトランジスタQ1のゲート電極層
325aと、ドライバトランジスタQ2のゲート電極層
325bと、アクセストランジスタQ3、Q4のゲート
電極層315とは、不純物が注入された多結晶シリコン
(以下、ドープト多結晶シリコンとする)と高融点シリ
サイドとの複合膜により形成されている。
【0016】図26を参照して、ゲート電極層325
a、325b、315を覆うように絶縁層(図示せず)
が形成されている。この絶縁層には、コンタクトホール
331h、333h、331iが形成されている。コン
タクトホール331hは、ゲート電極層325aとn型
の拡散領域321bとの一部表面に達している。また、
コンタクトホール333hは、ゲート電極層325bと
n型の拡散領域333との一部表面に達している。この
コンタクトホール331h、333hはいわゆるシェア
ード直コンと呼ばれるものである。またコンタクトホー
ル331iは、n型の拡散領域311dに達している。
【0017】コンタクトホール331hを通じてn型拡
散領域321bのゲート電極層325aとに接続するよ
うに、かつコンタクトホール331iを通じてドライバ
トランジスタQ1のドレイン領域311dと接するよう
に第1のドープト多結晶シリコン膜331が形成されて
いる。またコンタクトホール333hを通じてアクセス
トランジスタQ3のソース/ドレイン領域311bとゲ
ート電極層325bとに接するように第2のドープト多
結晶シリコン膜333が形成されている。
【0018】図27を参照して、第1および第2のドー
プト多結晶シリコン層331、333を覆うように絶縁
層(図示せず)が形成されている。この絶縁層には、第
1および第2のドープト多結晶シリコン層331、33
3の一部表面を露出する開孔341i、341hが形成
されている。開孔341hを通じて第2のドープト多結
晶シリコン層333と接するように、かつ開孔341i
を通じて第1のドープト多結晶シリコン層331と接す
るように多結晶シリコンよりなる抵抗層341が形成さ
れている。
【0019】抵抗層341は、n型不純物が注入された
領域(以下、注入領域とする)341a、341c、3
41eと、不純物が注入されていない領域(以下、未注
入領域とする)341b、341dとを有している。開
孔341h、341iの各々を通じて第1および第2の
ドープト多結晶シリコン層331、333と接する領域
には注入領域341a、341cが分布している。この
注入領域341a、341cの各々から同一方向に延び
るように未注入領域341b、341dが分布してい
る。この未注入領域341b、341dは、高い抵抗値
を示し、高抵抗R1、R2をなしている。また未注入領
域341b、341dの端部には注入領域341eが接
続されており、メモリセルのVCC配線として利用されて
いる。
【0020】図28を参照して、抵抗層341を覆うよ
うに絶縁層(図示せず)が形成されている。この絶縁層
には、アクセストランジスタQ3、Q4のソース/ドレ
イン領域311a、321aの各々の一部表面に達する
コンタクトホール351h、351iが形成されてい
る。このコンタクトホール351h、351iを通じて
ソース/ドレイン領域311a、321aの各々に接す
るようにアルミニウム(Al)配線層351a、351
bが形成されている。このアルミニウム配線層351
a、351bはビット線として利用されている。
【0021】この図25に示す従来のメモリセル構造
は、たとえば TOMOHISA WADA et al.,IEEE JOURNAL OF
SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.SC-22, NO.5, OCTOBER 198
7 pp.727-732 に示されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
SRAMのメモリセル構造は構成されている。しかしな
がら、従来のSRAMのメモリセル構造は、高集積化に
適しているとは言えない。以下、そのことについて詳細
に説明する。
【0023】図25を参照して、従来のメモリセル構造
では、ドライバトランジスタQ1のソース領域311c
とドライバトランジスタQ2のソース領域311eとが
n型拡散領域311fにより接続されている。このよう
に拡散領域311fを設けたため、拡散領域311fの
幅と拡散領域311fを他の拡散領域から分離するため
の分離酸化膜の幅とが必要となる。このため、拡散領域
311fを設けたことにより、メモリセルの縦方向の寸
法LV0が拡散領域311fおよび分離酸化膜の幅LV1
け大きくなってしまう。
【0024】また従来のメモリセル構造では、1対のア
クセストランジスタQ3、Q4のゲートを同一の導電層
315により形成している。このゲート電極層315と
ドライバトランジスタQ1、Q2のゲート電極層325
a、325bとは別個に制御されねばならない。このた
め、ゲート電極層315とゲート電極層325a、32
5bとは絶縁されている必要性がある。それゆえ、アク
セストランジスタQ3、Q4のゲート電極層315と交
差するようにドライバトランジスタQ1、Q2のゲート
電極層325a、325bを配置することはできない。
ゆえにゲート電極層315と交差する領域にドライバト
ランジスタQ1、Q2を配置することができない。
【0025】このことより、高集積化を考慮するとアク
セストランジスタQ3とQ4とを隣り合うように配置す
ることが好ましいと言える。
【0026】また、ゲート電極層315を挟んで一方側
にドライバトランジスタQ1を、他方側にドライバトラ
ンジスタQ2を配置することも考えられる。しかし、ド
ライバトランジスタQ1のゲートはドライバトランジス
タQ2のドレインに、またドライバトランジスタQ2の
ゲートはドライバトランジスタQ1のドレインに各々接
続される必要がある。このため、このように配置すると
必ずドライバトランジスタQ1、Q2のゲート電極層が
アクセストランジスタQ3、Q4のゲート電極層315
が交差してしまう。
【0027】また、仮にゲート電極層同士が交差しない
ような構成にできたとしても、ドライバトランジスタQ
1、Q2のソース領域間を接続する拡散領域を長く延在
させねばならない。このため、この拡散領域を延在させ
るための幅およびこれを他の拡散領域から分離するため
の幅が大きくなり寸法上好ましくない。
【0028】このことから、ドライバトランジスタQ
1、Q2はゲート電極層315に対して同一側に配置さ
れることが望ましい。
【0029】以上のことより、ゲート電極層315の延
びる方向に沿ってアクセストランジスタQ3とQ4とが
隣り合うように配置され、かつその配置方向と同一方向
に沿ってドライバトランジスタQ1とQ2とが隣り合う
ように配置されることが好ましい。結果として、アクセ
ストランジスタQ3、Q4のゲートを同一の導電層によ
り構成する場合には、高集積化などを考慮すると、図2
5に示す構成となることが好ましい。
【0030】それゆえ図25の構成では、アクセストラ
ンジスタQ3に対して縦方向(列方向:矢印Y方向)に
ドライバトランジスタQ2が、横方向(行方向:矢印X
方向)にアクセストランジスタQ4が各々配置されてい
る。またドライバトランジスタQ1に対して縦方向にア
クセストランジスタQ4が、横方向にドライバトランジ
スタQ2が各々配置されている。このため、ドライバト
ランジスタQ1およびアクセストランジスタQ3と、ド
ライバトランジスタQ2およびアクセストランジスタQ
4とが各々対角線方向に沿って配置されることとなる。
【0031】このような配置としたため、アクセストラ
ンジスタQ3のソース/ドレイン領域311bとドライ
バトランジスタQ1のドレイン領域311とは、拡散領
域を対角線方向に延在させることで接続する必要が生じ
る。この場合、ドライバトランジスタQ1とQ2との間
の寸法は、分離酸化膜の幅W1 と拡散領域の幅W2 とを
含むこととなる。このため、ドライバトランジスタQ1
とQ2との間の寸法が分離酸化膜の幅のみからなる場合
に比較して、拡散領域の幅W2 分だけメモリセルの横方
向の寸法LH が大きくなる。
【0032】このように従来のメモリセル構造では、縦
方向および横方向の寸法を小さくすることが困難であ
る。したがって、高集積化を図るべく、メモリセルの平
面レイアウト面積を縮小化することが困難である。
【0033】従来のメモリセル構造よりも高集積化に適
した構造が、S. Schuster et al.,1984 IEEE INTERNATI
ONAL SOLID-STATE CIRCUITS CONFERENCE DIGEST OF TEC
HNICAL PAPERS pp.225-227 や特開平3−73146号
公報などの先行技術文献に示されている。以下、前者の
先行技術文献に示されたSRAMのメモリセル構造につ
いて説明する。
【0034】図29は、先行技術文献に示されたSRA
Mのメモリセル構造を概略的に示す平面図である。図2
9を参照して、この図は図25の平面図に対応してい
る。すなわち、図29はSRAMのメモリセル構造を構
成する1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対の
アクセストランジスタQ3、Q4との構成を示してい
る。
【0035】従来例と比較した場合の図25に示すメモ
リセル構造の特徴は、(i)アクセストランジスタQ
3、Q4のワード線が別個に設けられた、いわゆるスプ
リットワード線構造を有している、(ii)ドライバト
ランジスタQ1、Q2のソース領域411cと421c
との間が拡散領域により接続されていない、点にある。
【0036】このメモリセル構造はスプリットワード線
構造を採用している。このため、従来のメモリセル構造
に比較するとアクセストランジスタQ3、Q4の配置の
自由度が拡大されている。
【0037】具体的には、アクセストランジスタQ3、
Q4のワード線415a、415bを別個に設けたた
め、アクセストランジスタQ3とQ4とを隣り合うよう
に配置する必要がない。それゆえ、ドライバトランジス
タQ1のドレイン領域411bとアクセストランジスタ
Q3のソース/ドレイン領域411bとを接続しやすい
位置に配置することが可能となる。また、ドライバトラ
ンジスタQ2のドレイン領域421bとアクセストラン
ジスタQ4のソース/ドレイン領域421bとを接続し
やすい位置に配置することも可能となる。
【0038】ゆえに、図25に示す従来例のように、ア
クセストランジスタQ3(もしくはQ4)のソース/ド
レイン領域をドライバトランジスタQ1(もしくはQ
2)のドレイン領域に接続するため、拡散領域を対角線
方向に延ばす必要はなくなる。拡散領域を対角線方向に
延ばさないため、ドライバトランジスタQ1とQ2との
間の寸法W3 は分離酸化膜の幅のみの寸法とすることが
できる。したがって、メモリセルの平面レイアウトの横
方向の寸法を小さくすることが可能となる。
【0039】またドライバトランジスタQ1、Q2のソ
ース領域411c、421cには、コンタクトホール4
31a、431bを通じてGND線431a、431b
が接続されている。このGND線431a、431bに
より各ソース領域411c、421cはGND電位に接
続されている。このため、このSRAMメモリセル構造
では、ドライバトランジスタQ1、Q2のソース領域4
11cと421cとを拡散領域により接続する必要はな
い。よって、拡散領域の幅とこの拡散領域を他の拡散領
域から分離するための分離酸化膜の幅とが不要となる。
したがって、その不要となった幅分だけメモリセルの平
面レイアウトの縦方向の寸法を小さくすることができ
る。
【0040】ただし、このメモリセル構造では、アクセ
ストランジスタQ3、Q4のゲート電極が別個に設けら
れている。このため、図25に示すメモリセル構造と比
較して、ワード線1本分の幅とそのワード線を他の導電
層から分離するための幅とが余分に必要となる。それゆ
え、図29に示すメモリセル構造の平面レイアウトの縦
方向の寸法は、従来例のメモリセル構造の寸法と実質的
にはほぼ同じである。
【0041】このように、図29のメモリセル構造は、
従来例に比較して少なくとも平面レイアウトの横方向寸
法を小さくすることができる。
【0042】しかし、このメモリセル構造は、以下の
(a)、(b)の点で従来例と同じである。すなわち、
(a)ゲート電極層415a、415bはそれ自体ワー
ド線として機能するように、行方向に配置された複数個
のメモリセル間を延在するように形成されている。
(b)ゲート電極層415a、415bとゲート電極層
425a、425bとが同一層のパターニングにより形
成されている。このため、図29に示すメモリセル構造
には、以下に述べるように、さらなる高集積化には適し
ていないという問題点があった。
【0043】図30は、図29に示すメモリセル構造が
高集積化に適していないことを説明するための2ビット
分の平面図である。図30を参照して、ゲート電極層4
15a、415bはメモリセル領域を横方向(矢印X方
向)に横切るよう配置されている。このため、メモリセ
ルの平面レイアウトの縦方向(矢印Y方向)の寸法に
は、かならずゲート電極層415a、415bの幅Lh
が含まれる。
【0044】また、ドライバトランジスタQ1、Q2の
ゲート電極層425a、425bとアクセストランジス
タQ3、Q4のゲート電極層415a、415bとは別
個に制御される必要性から互いに絶縁されていなければ
ならない。このゲート電極層415a、415bとゲー
ト電極層425a、425bとは同一層のパターニング
により形成されている。このため、ゲート電極層415
a、415bの各々をゲート電極層425a、425b
の各々と分離・絶縁するためには、絶縁のための幅Lg
が必要となってくる。このため、メモリセルの平面レイ
アウトの縦方向の寸法には、ゲート電極層415a、4
15bの各々をゲート電極層425a、425bの各々
から分離・絶縁するための幅Lg も含まれることとな
る。
【0045】このように、図29に示すメモリセル構造
では、ゲート電極層(ワード線)415a、415bの
幅Lh とそれを分離・絶縁するための幅Lg とを削除す
ることができない。したがって、このメモリセル構造は
かならずしも高集積化に適しているとはいえなかった。
【0046】それゆえ、本発明の目的は、平面レイアウ
ト面積が小さく高集積化に適したSRAMのメモリセル
構造を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明の一の局面に従う
半導体記憶装置は、1対のアクセストランジスタと1対
のドライバトランジスタとをメモリセル領域内に有する
スタティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であ
って、半導体基板と、第1のアクセストランジスタと、
第2のアクセストランジスタと、第1のドライバトラン
ジスタと、第2のドライバトランジスタと、絶縁層と、
導電層とを有している。半導体基板は主表面を有してい
る。第1のアクセストランジスタは、半導体基板の主表
面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極層を
有している。第2のアクセストランジスタは、半導体基
板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成され、かつ第
1のアクセストランジスタのゲート電極層とは分離され
たゲート電極層を有している。第1のドライバトランジ
スタは、半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極層を有している。第2のドライバ
トランジスタは、半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極層を有している。絶縁層
は、各トランジスタのゲート電極層の周囲および上方を
覆うように形成され、第1のアクセストランジスタのゲ
ート電極層の上面に達する第1のコンタクトホールと、
第2のアクセストランジスタのゲート電極層の上面に達
する第2のコンタクトホールとを有している。導電層
は、絶縁層上に形成され、第1および第2のコンタクト
ホールを介して第1および第2のアクセストランジスタ
のゲート電極層に接続されている。
【0048】本発明の好ましい一の局面に従う半導体記
憶装置では、導電層は、メモリセルを横断するように延
び、かつ第1のコンタクトホールを介してアクセストラ
ンジスタのゲート電極層と接続された第1の導電層と、
第2のコンタクトホールを介して第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極層と接続された第2の導電層とを含
んでいる。
【0049】本発明の好ましい他の局面に従う半導体記
憶装置では、第1のアクセストランジスタと第1のドラ
イバトランジスタとはX方向に隣接して配置されてい
る。第2のドライバトランジスタと第2のアクセストラ
ンジスタとはX方向に隣接して配置されている。第1の
アクセストランジスタと第2のドライバトランジスタと
はY方向に隣接して配置されている。第1のドライバト
ランジスタと第2のアクセストランジスタとはY方向に
隣接して配置されている。第1の導電層は第1のアクセ
ストランジスタと第1のドライバトランジスタとの上方
をX方向に延びている。第2の導電層は第1のアクセス
トランジスタと第2のドライバトランジスタとの上方を
X方向に延びている。
【0050】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、第1のドライバトランジスタのゲー
ト電極層は、第1の導電層の下方で交差するようにY方
向に延びている。また第2のドライバトランジスタのゲ
ート電極層は第2の導電層の下方で交差するようにY方
向に延びている。
【0051】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各トランジスタは半導体基板の主表
面上にソース/ドレインとなるべき1対の不純物領域を
含んでいる。第1のアクセストランジスタの一方の不純
物領域と第1のドライバトランジスタのドレイン領域と
が、半導体基板の主表面上に形成された不純物領域を介
して接続されている。第2のアクセストランジスタの一
方の不純物領域と第2のドライバトランジスタのドレイ
ン領域とが半導体基板の主表面上に形成された不純物領
域を介して接続されている。
【0052】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各トランジスタは半導体基板の主表
面にソース/ドレインとなるべき1対の不純物領域を含
んでいる。第1のドライバトランジスタのソース領域と
第2のドライバトランジスタのソース領域とは、絶縁層
上に形成された接続導電層によって接続されている。
【0053】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、接続導電層は、多結晶シリコン層と
高融点シリサイド層とを含んでいる。
【0054】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、接続導電層は、15Ω/□以下のシ
ート抵抗値を有している。
【0055】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置は、第1の抵抗層と、第2の抵抗層と、第
2の絶縁層とをさらに備えている。第1および第2の抵
抗層の各々は、各トランジスタのゲート電極層より高い
抵抗値を有する部分を含み、導電層および接続導電層上
に第2の絶縁層を介して形成されている。第1の抵抗層
は、第2の絶縁層を介して、第1のアクセストランジス
タの一方の不純物領域と第1のドライバトランジスタの
ドレイン領域と第2のドライバトランジスタのゲート電
極層とに接続されている。第2の抵抗層は、第2の絶縁
層を介して、第2のアクセストランジスタの一方の不純
物領域と第2のドライバトランジスタのドレイン領域と
第1のドライバトランジスタのゲート電極層とに接続さ
れている。
【0056】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置は、1対のドライバトランジスタとともに
フリップフロップ回路を構成し、ドライバトランジスタ
と異なる導電型を有する1対の負荷トランジスタと、第
2の絶縁層とをさらに備えている。第1の負荷トランジ
スタは、互いに絶縁されて積層された第1の半導体層と
第2の半導体層とを有する薄膜トランジスタよりなって
いる。第1の半導体層は、第2の絶縁層を介して、第1
のアクセストランジスタの一方の不純物領域と第1のド
ライバトランジスタのドレイン領域と第2のドライバト
ランジスタのゲート電極層とに接続されている。第2の
半導体層は、第1の半導体層と対向する領域をチャネル
領域として規定するように互いに間隔を有して形成され
た1対のソース/ドレイン領域を有している。第2の負
荷トランジスタは、互いに絶縁されて積層された第3の
半導体層と第4の半導体層とを有する薄膜トランジスタ
よりなっている。第3の半導体層は、第2の絶縁層を介
在して第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域
と第2のドライバトランジスタのドレイン領域と第1の
ドライバトランジスタのゲート電極層とに接続されてい
る。第4の半導体層は、第3の半導体層と対向する領域
をチャネル領域として規定するように互いに間隔を有し
て形成された1対のソース/ドレイン領域を有してい
る。
【0057】本発明の他の局面に従う半導体記憶装置
は、1対のアクセストランジスタと1対のドライバトラ
ンジスタとをメモリセル領域内に有するスタティック型
メモリセルを備えた半導体記憶装置であって、第1およ
び第2のアクセストランジスタと第1および第2のドラ
イバトランジスタとを有している。第1のアクセストラ
ンジスタと第1のドライバトランジスタとは、X方向に
隣接して配置されている。第2のドライバトランジスタ
と第2のアクセストランジスタとはX方向に隣接して配
置されている。第1のアクセストランジスタと第2のド
ライバトランジスタとはY方向に隣接して配置されてい
る。第1のドライバトランジスタと第2のアクセストラ
ンジスタとはY方向に隣接して配置されている。
【0058】本発明の好ましい一の局面に従う半導体記
憶装置では、第1のアクセストランジスタの一方の不純
物領域と第1のドライバトランジスタのドレイン領域と
は不純物領域により接続されている。第2のアクセスト
ランジスタの一方の不純物領域と第2のドライバトラン
ジスタのドレイン領域とは不純物領域により接続されて
いる。第1のドライバトランジスタのゲート電極層は第
2のアクセストランジスタの一方の不純物領域に接続さ
れている。第2のドライバトランジスタのゲート電極層
は第1のアクセストランジスタの一方の不純物領域に接
続されている。
【0059】本発明の好ましい他の局面に従う半導体記
憶装置では、第1のアクセストランジスタは、X方向に
延びるゲート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んで
Y方向に延びる1対の不純物領域とを有している。第2
のアクセストランジスタは、X方向に延びるゲート電極
層と、そのゲート電極層を間に挟んでY方向に延びる1
対の不純物領域とを有している。第1のドライバトラン
ジスタは、Y方向に延びるゲート電極層と、そのゲート
電極層を間に挟んでX方向に延びる1対の不純物領域と
を有している。第2のドライバトランジスタは、Y方向
に延びるゲート電極層と、そのゲート電極層を間に挟ん
でX方向に延びる1対の不純物領域とを有している。第
1のアクセストランジスタの1対の不純物領域と前記第
2のドライバトランジスタのゲート電極層とはY方向に
沿ってほぼ直線的に整列している。第2のアクセストラ
ンジスタの1対の不純物領域と第1のドライバトランジ
スタのゲート電極層とはY方向に沿ってほぼ直線的に整
列している。
【0060】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、第1のアクセストランジスタは、X
方向に延びるゲート電極層と、そのゲート電極層を間に
挟んでY方向に延びる1対の不純物領域とを有してい
る。第2のアクセストランジスタは、X方向に延びるゲ
ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでY方向に
延びる1対の不純物領域とを有している。第1のドライ
バトランジスタは、Y方向に延びるゲート電極層と、そ
のゲート電極層を間に挟んでX方向に延びる1対の不純
物領域とを有している。第2のドライバトランジスタ
は、Y方向に延びるゲート電極層と、そのゲート電極層
を間に挟んでX方向に延びる1対の不純物領域とを有し
ている。第1のドライバトランジスタの1対の不純物領
域と第1のアクセストランジスタのゲート電極層とはX
方向に沿ってほぼ直線的に整列している。第2のドライ
バトランジスタの1対の不純物領域と第2のアクセスト
ランジスタのゲート電極層とはX方向に沿ってほぼ直線
的に整列している。
【0061】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、第1のアクセストランジスタは、X
方向に延びるゲート電極層を含んでいる。第2のアクセ
ストランジスタは、第1のアクセストランジスタのゲー
ト電極層と離れた位置でX方向に延びるゲート電極層を
含んでいる。半導体装置は、第1および第2の導電層を
有している。第1の導電層は第1のアクセストランジス
タのゲート電極層と第1のドライバトランジスタとの上
方をX方向に延び、第1のアクセストランジスタのゲー
ト電極層に電気的に接続されている。第2の導電層は第
2のアクセストランジスタのゲート電極層と第2のドラ
イバトランジスタとの上方をX方向に延び、第2のアク
セストランジスタのゲート電極層に電気的に接続されて
いる。
【0062】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置は、接続導電層をさらに備えている。接続
導電層は、第1の導電層と第2の導電層との間に位置
し、第1および第2のドライバトランジスタのゲート電
極層の上方に延びるように形成されて第1のドライバト
ランジスタのソース領域と第2のドライバトランジスタ
のソース領域とを電気的に接続している。
【0063】本発明のさらに他の局面に従う半導体記憶
装置は、1対のアクセストランジスタと1対のドライバ
トランジスタとを含むメモリセルをX、Y方向に配列し
て含んでいる。X方向に隣接するメモリセル間において
アクセストランジスタ同士が向かい合い、かつドライバ
トランジスタ同士が向かい合っている。Y方向に隣接す
るメモリセル間においてアクセストランジスタ同士が向
かい合い、かつドライバトランジスタ同士が向かい合っ
ている。
【0064】本発明の好ましい一の局面に従う半導体記
憶装置では、4つのメモリセルに含まれるドライバトラ
ンジスタのソース領域が集合する部分において、ドライ
バトランジスタのソース領域は互いに不純物領域で接続
されている。
【0065】本発明の好ましい他の局面に従う半導体記
憶装置は、絶縁層と、接続導電層とをさらに備えてい
る。接続導電層は、1対のアクセストランジスタと1対
のドライバトランジスタとを覆うように形成された絶縁
層を介在して、1対のドライバトランジスタのソース領
域間を接続するように形成されている。
【0066】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、接続導電層は、X方向に配列された
各メモリセルのドライバトランジスタのソース領域間を
接続するように延びて形成されている。
【0067】
【作用】本発明の一の局面および他の局面に従えば、絶
縁層を介在して第1および第2のアクセストランジスタ
のゲート電極層に接続された導電層をたとえばワード線
として用いることができる。この場合、ゲート電極層自
身をワード線として用いる必要はなくなる。このため、
ゲート電極層はアクセストランジスタのチャネル領域に
対向する位置にのみ設けられればよい。これに対して、
ゲート電極層をワード線として用いる場合には、メモリ
セル内を横切るようにワード線を延在させる必要があ
る。よって、ゲート電極層をワード線として用いない場
合には、メモリセル内を横切るよう延在させる必要がな
くなるため、ゲート電極層がメモリセル内に占める平面
占有面積を縮小化することができる。したがって、ゲー
ト電極層を縮小化した分だけメモリセルの平面レイアウ
ト面積を縮小化することが可能となる。
【0068】また、第1および第2のドライバトランジ
スタのゲート電極層と第1および第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極層とは一般に、同一層のパターニン
グにより形成される。またSRAMのメモリセル構造で
は、ドライバトランジスタとアクセストランジスタのゲ
ートは別個に制御される必要性から互いのゲート電極層
は絶縁されなければならない。本発明の一の局面では、
アクセストランジスタのゲート電極層の平面占有面積が
縮小化されるためドライバトランジスタのゲート電極層
の配置の自由度が拡大される。この点においても、メモ
リセルの平面レイアウト面積を縮小化することが可能と
なる。
【0069】また、第2の導電層は15Ω/□以下とド
ープト多結晶シリコン層に比較して低いシート抵抗値を
有している。このため、メモリセル内の性能上の対称性
を向上させることができる。よって、メモリセルの読出
動作時の安定性を向上することが可能となる。
【0070】本発明の好ましい局面では、メモリセルを
構成する一方(他方)のアクセストランジスタのソース
/ドレイン領域と一方(他方)のドライバトランジスタ
のドレイン領域とが同一の不純物領域により形成されて
いるため、これらを分離して設けた場合に必要となる分
離絶縁層が不要となる。よって、分離絶縁層が不要とな
った分だけメモリセルの平面レイアウト面積の縮小化を
図ることが可能となる。したがって、高集積化に適した
SRAMのメモリセル構造が得られる。
【0071】本発明の好ましい局面に従えば、高集積化
に適した高抵抗型SRAMメモリセルもしくはCMOS
(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型SRA
Mメモリセルが得られる。
【0072】本発明のさらに他の局面に従えば、本発明
の一の局面と同様、第1および第2のアクセストランジ
スタのゲート電極層を縮小化できるため、縮小化した分
だけ直接的にメモリセルの平面レイアウト面積を縮小化
することができる。また、第1および第2のドライバト
ランジスタのゲート電極層の配置の自由度が拡大される
ことにより、間接的にメモリセルの平面占有面積を縮小
化することも可能となる。
【0073】本発明の好ましい局面に従えば、X方向お
よびY方向に配列されるメモリセルに含まれるドライバ
トランジスタのソース領域の各々が接続されるため、こ
れらを分離して設けた場合に必要となる分離絶縁層が不
要となる。よって、分離絶縁層が不要となった分だけメ
モリセルの平面レイアウト面積の縮小化を図ることが可
能となる。したがって、高集積化に適したSRAMのメ
モリセル構造が得られる。
【0074】さらに、接続導電層により、1つのメモリ
セルを構成する1対のドライバトランジスタのソースの
各々も接続されるため、隣り合うすべてのドライバトラ
ンジスタのソース領域が接続されることとなる。これに
より、ドライバトランジスタのソースに接続される電流
経路が多数形成されることとなり、1の電流経路を流れ
る電流が少なくなる。したがって、配線抵抗による影響
を少なくすることが可能となり、SRAMの動作上好ま
しい。
【0075】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。
【0076】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造を示す概略断面図である。また図2〜図5
は、本発明の第1の実施例におけるSRAMの1ビット
分のメモリセル構造を下層から順に4段階に分割して示
した平面構造図である。さらに図6〜図9は、本発明の
第1の実施例におけるSRAMの4ビット分のメモリセ
ル構造を下層から順に4段階に分割して示した平面構造
図である。
【0077】なお、図1は、図2〜図5のI−I線に沿
う断面に対応する図である。主に図1と図2を参照し
て、二点鎖線で囲む領域M.C.は1つのメモリセルが
形成される領域(以下、メモリセル領域とする)であ
る。このメモリセル領域M.C.にSRAMのメモリセ
ルを構成する1対のドライバトランジスタQ1、Q2
と、1対のアクセストランジスタQ3、Q4と、1対の
高抵抗R1、R2とが形成されている。
【0078】半導体基板に形成されたp型ウェル領域1
の表面に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対
のアクセストランジスタQ3、Q4とが形成されてい
る。
【0079】ドライバトランジスタQ1はドレイン領域
11bと、ソース領域11cと、ゲート絶縁層(図示せ
ず)と、ゲート電極層25aとを有している。ドレイン
領域11bとソース領域11cとは、n型不純物拡散領
域により形成されており、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。このドレイン領
域11bとソース領域11cとにより規定されるチャネ
ル領域上にゲート絶縁層を介在してゲート電極層25a
が形成されている。
【0080】ドライバトランジスタQ2は、ドレイン領
域21bと、ソース領域21cと、ゲート絶縁層23b
と、ゲート電極層25bとを有している。ドレイン領域
21bとソース領域21cとは、n型不純物拡散領域よ
りなり、チャネル領域を規定するように互いに間隔を有
して形成されている。このドレイン領域21bとソース
領域21cとにより規定されるチャネル領域上にゲート
絶縁層23bを介在してゲート電極層25bが形成され
ている。
【0081】アクセストランジスタQ3は、1対のソー
ス/ドレイン領域11a、11bと、ゲート絶縁層13
aと、ゲート電極層15aとを有している。1対のソー
ス/ドレイン領域11a、11bは、n型不純物拡散領
域よりなり、チャネル領域を規定するように互いに所定
の間隔を有して形成されている。この1対のソース/ド
レイン領域11a、11bにより規定されるチャネル領
域上にゲート絶縁層13aを介在してゲート電極層15
aが形成されている。
【0082】アクセストランジスタQ4は、1対のソー
ス/ドレイン領域21a、21bと、ゲート絶縁層(図
示せず)と、ゲート電極層15bとを有している。1対
のソース/ドレイン領域21a、21bは、n型不純物
拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するように互い
に所定の間隔を有して形成されている。この1対のソー
ス/ドレイン領域21a、21bによって規定されるチ
ャネル領域上にゲート絶縁層を介在してゲート電極層1
5bが形成されている。
【0083】各ゲート電極層25a、25b、15a、
15bは、ドープト多結晶シリコン単層よりなってい
る。
【0084】ドライバトランジスタQ1のドレイン領域
11bとアクセストランジスタQ3のソース/ドレイン
領域11bとは同一のn型不純物拡散領域により形成さ
れている。またドライバトランジスタQ2のドレイン領
域21bとアクセストランジスタQ4のソース/ドレイ
ン領域21bも同一のn型不純物拡散領域により形成さ
れている。
【0085】アクセストランジスタQ3、Q4の各ゲー
ト電極層15a、15bは、メモリセル領域M.C.を
横切るように延在してはおらず、少なくともアクセスト
ランジスタQ3、Q4の各チャネル領域と対向するよう
に設けられていればよい。
【0086】1対のドライバトランジスタQ1、Q2と
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とのメモリセル
領域M.C.内における平面レイアウト構造は、点S1
を中心とする点対称構造を有している。
【0087】主に図6を参照して、行方向(矢印X方
向)に隣り合う各メモリセルのドライバトランジスタQ
1、Q1のソース領域11c、11cは同一のn型不純
物拡散領域よりなっている。またドライバトランジスタ
Q2のソース領域についてもドライバトランジスタQ1
のソース領域と同様である。
【0088】また、列方向(矢印Y方向)に隣り合う各
メモリセルのドライバトランジスタQ1、Q1のソース
領域11c、11cは同一のn型不純物拡散領域よりな
っている。またドライバトランジスタQ2のソース領域
21cの構成についてもドライバトランジスタQ1のソ
ース領域11cと同様である。
【0089】さらに、行方向に隣り合う各メモリセルの
アクセストランジスタQ3、Q3の各ゲート電極層15
a、15aは同一の導電層よりなっている。またアクセ
ストランジスタQ4のゲート電極層15bについてもア
クセストランジスタQ3のゲート電極層15aと同様で
ある。
【0090】行方向に隣り合う各メモリセルのドライバ
トランジスタQ1、Q2とアクセストランジスタQ3、
Q4とは互いに線対称構造を有している。また列方向に
隣り合う各メモリセルのドライバトランジスタQ1、Q
2とアクセストランジスタQ3、Q4とは互いに線対称
構造を有している。
【0091】主に図1と図3を参照して、1対のドライ
バトランジスタQ1、Q2と1対のアクセストランジス
タQ3、Q4とを覆うように半導体基板上に絶縁層29
が形成されている。この絶縁層29には、コンタクトホ
ール31h、31i、31j、31kが形成されてい
る。
【0092】コンタクトホール31hを通じてアクセス
トランジスタQ3のゲート電極層に接するように導電層
31aが形成されている。またコンタクトホール31j
を通じてドライバトランジスタQ1のソース領域11c
に接するように、かつコンタクトホール31kを通じて
ドライバトランジスタQ2のソース領域21cに接する
ように導電層31cが形成されている。さらにコンタク
トホール31iを通じてアクセストランジスタQ4のゲ
ート電極層15bに接するように導電層31bが形成さ
れている。
【0093】各導電層31a、31b、31cはドープ
ト多結晶シリコン層と高融点シリサイド層との複合層よ
りなっており、そのシート抵抗値は5〜15Ω/□であ
る。また各導電層31a、31b、31cはメモリセル
領域M.C.を行方向に横切るように延在して形成され
ており、特に導電層31a,31bはワード線を構成し
ている。
【0094】この導電層31a、31b、31cの配置
構造は、点S1 を中心とする点対称構造を有している。
【0095】主に図7を参照して、導電層31aは、行
方向に配列された各メモリセルのアクセストランジスタ
Q3のゲート電極層15aを相互に接続している。また
導電層31bは、行方向に配列された各メモリセルのゲ
ート電極層15bを相互に接続している。また導電層3
1cは、行方向に配列された各メモリセルのドライバト
ランジスタQ1、Q2のソース領域11c、21cを相
互に接続している。
【0096】行方向に隣り合う各メモリセルにおける導
電層31a、31b、31cの配置構造は、互いに線対
称構造を有している。また列方向に隣り合う各メモリセ
ルにおける導電層31a、31b、31cの配置構造は
互いに線対称構造を有している。
【0097】主に図1と図4を参照して、導電層31
a、31b、31cを覆うように絶縁層39が形成され
ている。この絶縁層39には、ドライバトランジスタQ
1のゲート電極層25aとn型不純物拡散領域21bと
に達するコンタクトホール41hが形成されている。ま
たドライバトランジスタQ2のゲート電極層25bとn
型不純物拡散領域11bとに達するコンタクトホール4
1iも設けられている。コンタクトホール41hを通じ
てゲート電極層25aとn型不純物拡散領域21bとに
接するように抵抗層41aが形成されている。この抵抗
層41aは比較的抵抗値の高い高抵抗領域45aと、比
較的抵抗値の低い低抵抗領域43aとを有している。ま
たコンタクトホール41iを通じてゲート電極層25b
とn型不純物拡散領域11bとに接するように抵抗層4
1bが形成されている。この抵抗層41bは、比較的抵
抗値の高い高抵抗領域45bと、比較的抵抗値の低い低
抵抗領域43bとを有している。
【0098】この高抵抗領域45a、45bとにより各
々高抵抗R1、R2が形成されている。
【0099】なお、抵抗層41a、41bは、一点鎖線
で囲む領域47a、47bにフォトレジストなどのマス
クをした状態で、パターニングされた多結晶シリコン層
にn型不純物を注入することにより形成される。すなわ
ち、不純物の注入された領域が低抵抗領域45aとな
り、注入されない領域が高抵抗領域45bとなる。
【0100】メモリセル領域M.C.における抵抗層の
配置構造は、点S1 を中心とする点対称構造を有してい
る。
【0101】主に図8を参照して、抵抗層41aの低抵
抗領域43aは、行方向および列方向に隣り合うメモリ
セル間において相互に接続されている。また抵抗層41
bの低抵抗領域43bも行方向および列方向に互いに隣
り合うメモリセル間で相互に接続されている。この相互
に接続された低抵抗領域43a、43bはたとえばV CC
配線領域として用いられる。
【0102】行方向に隣り合う各メモリセルにおける抵
抗層41a、41bの配置構造は、互いに線対称構造を
有している。また列方向に隣り合う各メモリセルにおけ
る抵抗層41a、41bの配置構造は互いに線対称構造
を有している。
【0103】主に図1と図5を参照して、抵抗層41
a、41bを覆うように、たとえばTEOS(Tetra Et
hoxy Silane )のシリコン酸化膜よりなる絶縁層49が
形成されている。この絶縁層49には、アクセストラン
ジスタQ3のソース/ドレイン領域11a、21aの各
々に達するコンタクトホール51h、51iが形成され
ている。このコンタクトホール51hを通じてアクセス
トランジスタQ3のソース/ドレイン領域11aと接す
るように配線層51aが形成されている。またコンタク
トホール51iを通じてアクセストランジスタQ4のソ
ース/ドレイン領域21aに接するように配線層51b
が形成されている。
【0104】配線層51a、51bは、たとえばTiN
層53aと、Al−Si−Cu層55aと、TiN層5
7aとの三層構造よりなっている。このような配線層5
1aにおいてTiN層53aは不純物領域11aとの接
触部におけるアロイスパイクの防止および密着性の向上
などの役割をなしている。この配線層51a、51bを
覆うように、たとえばプラズマにより形成されたシリコ
ン窒化膜よりなる絶縁層59が形成されている。
【0105】メモリセル領域M.C.において配線層5
1a、51bの配置構造は、点S1を中心とする点対称
構造を有している。
【0106】主に図9を参照して、配線層51aは、列
方向に配列されるメモリセルに含まれるアクセストラン
ジスタQ3のソース/ドレイン領域11aを相互に接続
している。また配線層51bは、列方向に配列されるメ
モリセルに含まれるアクセストランジスタQ4のソース
/ドレイン領域21aを相互に接続している。
【0107】また、行方向に隣り合う各メモリセルにお
ける配線層51a、51bの配置構造は、互いに線対称
構造を有している。また列方向に隣り合う各メモリセル
における配線層51a、51bの配置構造は、互いに線
対称構造を有している。
【0108】図3と図7に示すようにワード線となるべ
き導電層31a、31bは、いわゆるスプリットワード
線構造を有している。このワード線となるべき導電層3
1a、31bは、図10に示すようにワード線ドライバ
90に接続される前に1本の導電層31に接続される。
これにより、2本のワード線となるべき導電層31a、
31bには、ワード線ドライバ90を経て同一の信号が
入力される。
【0109】本実施例のSRAMのメモリセル構造で
は、アクセストランジスタQ3、Q4のゲート電極層1
5a、15bの各々はそれ自体ワード線を構成していな
い。代わりに、ワード線となるべき導電層31a、31
bが絶縁層を介在してゲート電極層15a、15bに接
続するように設けられている。このため、ゲート電極層
15a、15bはアクセストランジスタQ3、Q4のチ
ャネル領域に少なくとも対向するように設けられればよ
い。それゆえ、ゲート電極層15a、15bをワード線
として用いたときのように、ゲート電極層15a、15
bをメモリセル領域M.C.内を横切るように延在させ
る必要はなくなる。よって、メモリセル領域M.C.を
横切るように延在させる必要がなくなるため、メモリセ
ル領域M.C.内に占めるゲート電極層15a、15b
の平面占有面積を縮小化することができる。以下、その
ことについて詳細に説明する。
【0110】図11は、本発明の第1の実施例における
SRAMの2ビット分のメモリセル構造を示す平面構造
図である。図11を図30と比較して、まず図11に示
す寸法LA と図30に示す寸法LA とは、同一の設計ル
ールに従う限り同じ寸法となる。これは、図11の寸法
A の構成成分(寸法La 、Lb 、LC 、Ld 、Le
f )が図30に示す寸法La の構成成分と同一である
ことに基づく。
【0111】なお、図11と図30とでは、ドライバト
ランジスタQ1、Q2のゲート電極層とアクセストラン
ジスタQ3、Q4のソース/ドレイン領域との接続方法
が異なる。このため、図11に示す寸法Ld と図30に
示す寸法Ld は若干異なる。しかし、同一の接続方法を
用いれば、図11と図30に示す寸法Ld の各々は同一
寸法となるため問題はない。
【0112】これに対して、図11の寸法LB1と図30
の寸法LB2とでは、その大きさが異なる。
【0113】図30のメモリセル構造では、ゲート電極
層415a、415bをワード線として用いる。このた
め、上述したようにゲート電極層415a、415bの
幅(2×Lh )および分離絶縁領域の幅(2×Lg )だ
け寸法LB2は大きくなる。
【0114】図11のメモリセル構造では、ゲート電極
層15a、15bをメモリセル領域M.C.内に延在さ
せる必要がないため、寸法LB2では、ゲート電極層15
a、15bの幅分の寸法は不要である。このため、寸法
B2は単にドライバトランジスタQ1、Q2のゲート電
極層25a、25b間を分離できるだけの幅Lj があれ
ばよい。
【0115】具体的には、図30の寸法LB2が3.0μ
m(Lg 、Lh 、Li =0.6μm)必要であるのに対
し、図11の寸法LB2は0.6μmあればよい。また、
図25と図30と図11とに示す各メモリセル構造の平
面レイアウトの面積比は、28.70:24.85:2
0.65となる。
【0116】このように、本実施例のメモリセル構造
は、寸法LB2を縮小化できるため、高集積化により適し
たSRAMのメモリセル構造であると言える。
【0117】また本実施例では、図6、図7に示すよう
に、ドライバトランジスタQ1、Q2のソース領域11
c、21cが行方向および列方向に隣り合うメモリセル
のドライバトランジスタQ1、Q2のソース領域11
c、21cと相互に接続されている。また、1つのメモ
リセル領域内においてメモリセルを構成する1対のドラ
イバトランジスタQ1、Q2のソース領域11c、21
c間も相互に接続されている。
【0118】このため、各メモリセル内におけるドライ
バトランジスタQ1、Q2のソース領域11c、21c
の接続の様子は図12に示すようになる。
【0119】図12は、本発明の第1の実施例における
SRAMのメモリセル構造におけるドライバトランジス
タのソース領域の接続の様子を平面的に示す模式図であ
る。なお図12において、斜線で示された領域は、1つ
のメモリセル領域M.C.を示している。図12を参照
して、ドライバトランジスタの各ソース領域は略網目状
に接続されている。このため、図13に示すようにドラ
イバトランジスタのソース領域が直線状に接続されたメ
モリセル構造(たとえば図29のメモリセル構造)に比
較して以下のような利点を有する。
【0120】図13は、ドライバトランジスタのソース
領域が直線状に接続された様子を平面的に示す模式図で
ある。また図14は、ドライバトランジスタのソース領
域が網目状に接続された様子を平面的に示す模式図であ
る。
【0121】まず図13に示す直線状の接続状態430
では、任意のドライバトランジスタのソースSa がGN
Dに達する電流経路はD4 の1つのみである。
【0122】これに対して、図14に示す網目状の接続
状態30では、任意のドライバトランジスタのソースS
b がGNDに達する電流経路はたとえばD1 、D2 、D
3 の複数個ある。このため、図14に示す略網目状の接
続状態30では、1の電流経路に流れる電流値を直線状
の接続状態に比較して少なくすることができる。よっ
て、配線抵抗による影響を少なくすることができ、SR
AMの安定した動作を実現できるという効果を有する。
【0123】しかしながら、本実施例では、ドライバト
ランジスタのソース領域を略網目状に接続したため、1
つのメモリセルにおいて、性能上の対称性が崩れてしま
う。
【0124】図15は、1つのメモリセルにおいて性能
の対称性が崩れることを説明するための第1の実施例に
おけるSRAMのメモリセルの等価回路図である。図1
5を参照して、ドライバトランジスタQ3のソース/ド
レイン領域11bとドライバトランジスタQ1のドレイ
ン領域11bとは、n型不純物拡散領域により構成され
ている。このため、アクセストランジスタQ3のソース
/ドレイン領域11bとドライバトランジスタQ1のド
レイン領域11bとの間には、n型不純物拡散領域の寄
生抵抗R5がある。また、これと同様に、アクセストラ
ンジスタQ4のソース/ドレイン領域21bとドライバ
トランジスタQ2のドレイン領域21bとの間にもn型
不純物拡散領域の寄生抵抗R5がある。またドライバト
ランジスタQ1のソース領域21cとドライバトランジ
スタQ2のソース領域11cとは導電層31cにより接
続されている。このため、ドライバトランジスタQ1の
ソース領域11cとドライバトランジスタQ2のソース
領域21cとの間には導電層31cの寄生抵抗R6があ
る。
【0125】ドライバトランジスタQ1のソース領域1
1cからGNDに達する電流経路D a は寄生抵抗R6を
通過しない。これに対し、ドライバトランジスタQ2の
ソース領域21cからGNDに達する電流経路Db は規
定抵抗R6を通過する。このように一方の電流経路Db
のみが寄生抵抗R6の影響を受けるため、1つのメモリ
セルにおいて性能の対称性が崩れてしまう。
【0126】このように1つのメモリセルにおいて性能
上の対称性が崩れてしまった場合、SRAMの読出動作
の安定性が阻害されてしまう。以下、そのことについて
詳細に説明する。
【0127】まずSRAMの読出動作について図16を
用いて説明する。メモリセルのデータを読出す際には予
め電源および負荷につながったビット線対が適当な電位
に充電される。ワード線WLに正電圧が印加され、アク
セストランジスタQ3、Q4が導通状態にされる。メモ
リセルの“L”側のドライバトランジスタQ1(あるい
はQ2)で、ビット線BLに充電された電荷が放電され
る。これにより、“L”側につながるビット線BLの電
位が“H”側につながるビット線BLの電位よりも低く
なり、メモリセルのデータがビット線BLに伝えられ
る。
【0128】このとき、ビット線BLにつながる負荷ト
ランジスタQ5、Q6の抵抗はメモリセルの負荷R1
(R2)よりも低い。このため、“L”側のドライバト
ランジスタQ1(Q2)で放電しても、記憶ノードN1
(N2)の電位は当初の“L”のレベル(≒0V)には
ならず若干高くなる。それゆえ、ドライバトランジスタ
Q2(Q1)も若干導通し、“H”側の記憶ノードN2
(N1)のレベルも若干低くなる。すなわち、記憶ノー
ドN1とN2との電位差が小さくなる。しかし、読出を
完了してワード線が0Vにされ、アクセストランジスタ
がオフされると、メモリセルのフリップフロップ回路に
よって自動的に記憶ノードN1は完全な“L”
(“H”)、記憶ノードN2は完全な“H”(“L”)
に回復し、メモリの内容は破壊されない。すなわち、S
RAMの読出動作は非破壊読出である。
【0129】この読出時には、アクセストランジスタQ
3、Q4、トランジスタQ13、Q14が各々オンして
いる。このため、メモリセルは、抵抗R1、アクセスト
ランジスタQ3、ビット線負荷トランジスタQ5、コラ
ム選択ゲートQ13およびI/O線の負荷トランジスタ
Q7、Q9を負荷素子として有するインバータと、抵抗
R2、アクセストランジスタQ4、ビット線負荷トラン
ジスタQ6、コラム選択ゲートQ14およびI/O線の
負荷トランジスタQ8、Q10を負荷素子として有する
インバータとのクロスカップルしたフリップフロップと
考えることができる。これらのインバータの入出力の相
対関係は図17の曲線C1 、C2 で示される。
【0130】図17は、SRAMの読出時の入出力伝達
特性を示す図である。図17を参照して、曲線C1 、C
2 の2つの交点Q1、Q2は、読出時の安定点となる。
今、記憶保持状態の記憶ノードN1、N2の電位V1、
V2がP1a点にあるとする。ワード線が充電され、ア
クセストランジスタQ3、Q4がオンすると、セル状態
(V1,V2)はP1a点から読出時の安定電位Q1点
に移動し、これによりメモリセルは読出状態となる。こ
の後、再びワード線が放電され、アクセストランジスタ
Q3、Q4がオフすると、セル状態はQ1→P1b→P
1aの軌跡を辿り(P1b→P1a間は高抵抗負荷から
の充電により時間がかかる)、記憶保持状態に戻る。同
様にして、P2a→Q2→P2b→P2aの軌跡も考え
られる。
【0131】以上のような正常な非破壊読出を行なうた
めには、少なくとも読出時のフリップフロップの入出力
伝達曲線が適当な大きさの「目」h1 をつくることが必
要である。この「目」h1 の大きさは、読出の直流的安
定性に対する目安となり、「目」h1 が大きいほど安定
な読出動作が期待できる。この安定性は、2つの「目」
1 の最大内接円の直径D0 、D1 を用いることにより
定量的に論じ、定式化できる。
【0132】SRAMのメモリセルが性能上対称である
場合には、直径D0 とD1 は同じ値となり、次式で表わ
される。
【0133】
【数1】
【0134】上式はドライバトランジスタのしきい値電
圧VTHが高いほど、またドライバトランジスタとアクセ
ストランジスタとのβ比(ドライバトランジスタの電流
駆動能力/アクセストランジスタの電流駆動能力)が大
きいほど、直径D0 (D1 )が大きくなり、読出が安定
に行なわれることを示している。また、アクセストラン
ジスタのインピーダンスが、ビット線とI/O線の負荷
トランジスタとの並列構成のインピーダンスに比べ十分
大きいため、読出時の直流的安定性へのβ比の効果は、
ドライバトランジスタとアクセストランジスタとのβ比
のみを考慮すればよいことを示唆している。
【0135】ところで、本実施例のSRAMのメモリセ
ル構造では、性能上対称にはならない。このようにメモ
リセルが性能上非対称となると、図17の入出力伝達曲
線もV1=V2の直線に対して対称とならない。ゆえ
に、図18に示すように「目」の直径D0 とD1 とが同
じではなくなる。このように「目」の直径D0 とD1
が同じでない場合には、メモリセルの読出動作の安定性
は、直径D0 あるいはD 1 のいずれか小さい方で決ま
る。このため、メモリセルの性能上の対称性が崩れた場
合には、読出動作は不安定になってしまう。
【0136】このため、SRAMの読出動作を安定させ
るためには、SRAMのメモリセルの性能上の対称性を
向上させることが必要である。
【0137】本実施例では、寄生抵抗R6を有する導電
層31cにドープト多結晶シリコン層と高融点シリサイ
ド層との複合膜を用いている。この複合膜は、上述した
ように5〜15Ω/□のシート抵抗値を有している。ま
た、このシート抵抗値はドープト多結晶シリコン層単層
の場合のシート抵抗値(20〜80Ω/□)に比較して
格段に小さい。このように図7における導電層31cの
抵抗値を15Ω/□以下と非常に小さくしたため、SR
AMのメモリセルの性能上の対称性は向上する。それゆ
え、安定したSRAMの読出動作を実現することが可能
となる。
【0138】なお、本実施例においては、高抵抗負荷型
のSRAMのメモリセルについて説明したが、CMOS
型のSRAMメモリセルに適用されてもよい。以下、C
MOS型のSRAMのメモリセルに適用された場合の構
成について説明する。
【0139】実施例2 図19は、本発明の第2の実施例におけるSRAMの等
価回路図である。
【0140】図19を参照して、この等価回路図は、図
24に示す等価回路図と比べて高抵抗負荷の代わりにp
チャネルMOSトランジスタを用いた点で異なる。具体
的には、高抵抗負荷R1、R2の代わりに1対の負荷ト
ランジスタQ5、Q6が設けられている。
【0141】負荷トランジスタQ5、Q6のソース領域
はVCC電源に接続されており、ドレイン領域は各々記憶
ノードN1、N2に接続されている。また負荷トランジ
スタQ5のゲートは、ドライバトランジスタQ1のゲー
トとドライバトランジスタQ2のドレイン領域とに接続
されている。また負荷トランジスタQ6のゲートはドラ
イバトランジスタQ2のゲートとドライバトランジスタ
Q1のドレイン領域とに接続されている。
【0142】なお、これ以外の構成については、図24
に示す等価回路図の構成とほぼ同様であるためその説明
は省略する。
【0143】図20は、本発明の第2の実施例における
SRAMの構成を概略的に示す断面図である。また図2
1〜図23は、本発明の第2の実施例におけるSRAM
のメモリセル構造を下層から順に3段階に分割して示し
た平面構造図である。なお、図20の断面図は、図21
〜図23のXVII−XVII線に沿う断面に対応した
図である。
【0144】本実施例のSRAMのメモリセル構造にお
いて、1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対の
アクセストランジスタQ3、Q4との構成は図2と図3
に示す第1の実施例とほぼ同様であるためその説明は省
略する。
【0145】主に図20と図21を参照して、導電層3
1a、31b、31c上を覆うように絶縁層39が形成
されている。この絶縁層39には、ゲート電極層20a
とn型不純物拡散領域21bとに達するコンタクトホー
ル141hが形成されている。またゲート電極層25b
とn型不純物拡散領域11bとに達するコンタクトホー
ル141iが形成されている。コンタクトホール141
hを通じてゲート電極層25aとn型不純物拡散領域2
1bとに接するように第1の半導体層141aが形成さ
れている。またコンタクトホール141iを通じてゲー
ト電極層25bとn型不純物拡散領域11bとに接する
ように第1の半導体層141bが形成されている。この
1対の第1の半導体層141a、141bは、ともにド
ープト多結晶シリコン層よりなっている。
【0146】主に図20と図22を参照して、1対の第
1の半導体層141a、141bと絶縁層を介在して1
対の第2の半導体層144a、144bが形成されてい
る。この第1の半導体層141a、141bと第2の半
導体層144a、144bとにより薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transistor)が構成されている。
また、この薄膜トランジスタにより1対の負荷トランジ
スタQ5、Q6が構成されている。
【0147】すなわち、1対の第1の半導体層141
a、141bがゲート電極層となる。また第2の半導体
層144a、144bは、第1の半導体層141a、1
41bと対向するの領域147a、147bを有してい
る。第2の半導体層144a、144bは、この領域1
47a、147bをチャネル領域として規定するように
互いに間隔を有して形成されたドレイン領域143a、
143bとソース領域145a、145bとを有してい
る。
【0148】なお、第2の半導体層144a、144b
のソース/ドレイン領域は、一点鎖線で囲む領域147
a、147bにマスクを設けて不純物を注入することに
より形成される。
【0149】なお、メモリセル領域M.C.における第
2の半導体層の配置構造は、点S2を中心とする点対称
構造を有している。
【0150】主に図20と図23を参照して、第2の半
導体層144a、144bを覆うようにたとえばTEO
Sのシリコン酸化膜よりなる絶縁層49が形成されてい
る。この絶縁層には、アクセストランジスタQ3、Q4
のソース/ドレイン領域11a、11bに達するコンタ
クトホール51h、51iが形成されている。このコン
タクトホール51h、51iの各々を通じてアクセスト
ランジスタQ3、Q4のソース領域11a、11bの各
々に接するように配線層51a、51bが形成されてい
る。この配線層51a、51bは、TiN層53aと、
Al−Si−Cu層55a、TiN層57aとの3層構
造によりなっている。
【0151】メモリセル領域M.C.内の配線層51
a、51bの配置構造は、点S2 を中心とする点対称構
造を有している。
【0152】この配線層51a、51bを覆うように、
たとえばプラズマを用いて形成されたシリコン酸化膜よ
りなるパッシベーション膜59が形成されている。
【0153】本実施例のSRAMのメモリセル構造で
は、第1の実施例で説明したと同様の効果が得られる。
【0154】なお、第1および第2の実施例では、導電
層31cにドープト多結晶シリコン層と高融点シリサイ
ド層との複合層を用いているが、これに限られるもので
はない。具体的には、シート抵抗値が15Ω/□以下の
材質であれば導電層31cに用いることができる。
【0155】また、導電層31cを構成する高融点シリ
サイド層としては、たとえばタングステンシリサイド
(WSi2 )、チタンシリサイド(TiSi2 )、モリ
ブデンシリサイド(MoSi2 )などが用いられる。
【0156】また、第1および第2の実施例において
は、高抵抗負荷型およびCMOS型のSRAMのメモリ
セル構造について説明したが、これ以外のSRAMのメ
モリセル構造についても本発明は適用することができ
る。
【0157】
【発明の効果】本発明の一の局面に従えば、ゲート電極
層を縮小化できるため、縮小化した分だけ直接的および
間接的にメモリセルの平面レイアウト面積を縮小化する
ことができる。
【0158】本発明の他の局面についても上述の一の局
面と同様、メモリセルの平面レイアウト面積を縮小化す
ることができる。したがって、上述の両局面に従えば、
高集積化に適したSRAMのメモリセル構造を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造の下層からの第1段階目の構成を示す平面構
造図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造の下層からの第2段階目の構成を示す平面構
造図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造の下層からの第3段階目の構成を示す平面構
造図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造の下層からの第4段階目の構成を示す平面構
造図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるSRAMの4ビ
ット分のメモリセル構造の下層からの第1段階目の構成
を示す平面構造図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるSRAMの4ビ
ット分のメモリセル構造の下層からの第2段階目の構成
を示す平面構造図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるSRAMの4ビ
ット分のメモリセル構造の下層からの第3段階目の構成
を示す平面構造図である。
【図9】本発明の第1の実施例におけるSRAMの4ビ
ット分のメモリセル構造の下層からの第4段階目の構成
を示す平面構造図である。
【図10】行方向に配列されたメモリセルに接続される
ワード線の構成を示す等価回路図である。
【図11】本発明の第1の実施例におけるSRAMの2
ビット分のメモリセル構造を示す平面構造図である。
【図12】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造において、ドライバトランジスタのソース
領域の接続状態を平面的に示す模式図である。
【図13】ドライバトランジスタのソース領域が直線状
に接続された場合の電流経路を示す平面的な模式図であ
る。
【図14】ドライバトランジスタのソース領域が略網目
状に接続された場合の電流経路を示す平面的な模式図で
ある。
【図15】本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造が性能上対称にならないことを説明するた
めの等価回路図である。
【図16】SRAMの読出動作を説明するための等価回
路図である。
【図17】SRAMのメモリセルが性能上対称性を有す
る場合の読出時の入出力伝達特性を示す図である。
【図18】SRAMのメモリセル構造が性能上非対称で
ある場合の読出時の入出力伝達特性を示す図である。
【図19】CMOS型のSRAMのメモリセル構造を示
す等価回路図である。
【図20】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造を概略的に示す断面図である。
【図21】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第1段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図22】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第2段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図23】本発明の第2の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第3段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図24】高抵抗負荷型のSRAMのメモリセル構造を
示す等価回路図である。
【図25】従来のSRAMのメモリセル構造の下層から
の第1段階目の構成を示す平面構造図である。
【図26】従来のSRAMのメモリセル構造の下層から
の第2段階目の構成を示す平面構造図である。
【図27】従来のSRAMのメモリセル構造の下層から
の第3段階目の構成を示す平面構造図である。
【図28】従来のSRAMのメモリセル構造の下層から
の第4段階目の構成を示す平面構造図である。
【図29】先行技術文献に示されたSRAMのメモリセ
ル構造を構成するドライバトランジスタとアクセストラ
ンジスタの構成を示す平面構造図である。
【図30】先行技術文献に示されたSRAMの2ビット
分のメモリセル構造を構成するドライバトランジスタと
アクセストランジスタを示す平面構造図である。
【符号の説明】
15a、15b ゲート電極層 29 絶縁層 31a、31b 導電層 31h、31i コンタクトホール Q1、Q2 ドライバトランジスタ Q3、Q4 アクセストランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体記憶装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、より特定的には、随時書込読出可能な記憶装置(S
RAM:Static Random Access Memory )を含む半導体
記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体記憶装置の1つとして、
SRAMが知られている。このSRAMは、DRAM
(Dynamic Random Access Memory) に比較してリフレッ
シュ動作が不要であり記憶状態が安定しているという利
点を有する。
【0003】図24は、高抵抗負荷型のSRAMメモリ
セルの等価回路図である。図24を参照して、このメモ
リセルは、負荷として1対の高抵抗R1、R2を有し、
それ以外に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と、
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とで構成されて
いる。
【0004】1対の高抵抗R1、R2の各一方端はVCC
電源110に接続されており、その各他方端は各々記憶
ノードN1、N2に接続されている。
【0005】1対のドライバトランジスタQ1、Q2と
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とは、MOS
(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタよりなって
いる。1対のドライバトランジスタQ1、Q2のソース
領域の各々はGND(接地電位)112に接続されてい
る。またドライバトランジスタQ1のドレイン領域は記
憶ノードN1に接続されており、ドライバトランジスタ
Q2のドレイン領域は記憶ノードN2に接続されてい
る。さらにドライバトランジスタQ1のゲートは記憶ノ
ードN2に接続されており、ドライバトランジスタQ2
のゲートは記憶ノードN1に接続されている。
【0006】アクセストランジスタQ3の1対のソース
/ドレイン領域の一方は記憶ノードN1に接続されてお
り、1対のソース/ドレイン領域の他方はビット線10
7に接続されている。またアクセストランジスタQ4の
1対のソース/ドレイン領域の一方は記憶ノードN2に
接続されており、1対のソース/ドレイン領域の他方は
ビット線108に接続されている。またアクセストラン
ジスタQ3、Q4のゲートはワード線109に各々接続
されている。
【0007】以下、従来の高抵抗負荷型のSRAMのメ
モリセル構造について説明する。図25〜図28は、従
来のSRAMのメモリセル構造を下層から順に4段階に
分割して示した平面構造図である。具体的には、図25
と図26とが、基板に形成された1対のドライバトラン
ジスタQ1、Q2と1対のアクセストランジスタQ3、
Q4との構成を示している。また図27は、1対の高抵
抗R1、R2の構成を示しており、図28はビット線の
構成を示している。
【0008】まず図25を参照して、シリコン基板30
1の表面に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1
対のアクセストランジスタQ3、Q4とが形成されてい
る。
【0009】ドライバトランジスタQ1は、ドレイン領
域311bと、ソース領域311cと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層325aとを有してい
る。ドレイン領域311bとソース領域311cとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
25aは、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向
するように形成されている。
【0010】ドライバトランジスタQ2は、ドレイン領
域311dと、ソース領域311eと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層325bとを有してい
る。ドレイン領域311dとソース領域311eとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
25bは、ゲート絶縁層を介在して、チャネル領域と対
向するように形成されている。
【0011】アクセストランジスタQ3は、1対のソー
ス/ドレイン領域311a、311bと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層315とを有している。
1対のソース/ドレイン領域311aと311bとは、
n型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するよう
に互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層3
15は、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向す
るように形成されている。
【0012】アクセストランジスタQ4は、1対のソー
ス/ドレイン領域321a、321bと、ゲート絶縁層
(図示せず)と、ゲート電極層315とを有している。
1対のソース/ドレイン領域321a、321bは、n
型の拡散領域よりなり、チャネル領域を規定するように
互いに間隔を有して形成されている。ゲート電極層31
5は、ゲート絶縁層を介在してチャネル領域と対向する
ように形成されている。
【0013】またアクセストランジスタQ3、Q4のゲ
ート電極層315は、単一の導電層よりなっており、か
つ図示横方向(行方向:矢印X方向)に位置するメモリ
セルの1対のアクセストランジスタのゲート電極層と一
体に形成され、ワード線を構成しているものである。
【0014】ドライバトランジスタQ1のドレイン領域
311bとアクセストランジスタQ3のソース/ドレイ
ン領域311bとは、単一のn型拡散領域により形成さ
れている。またドライバトランジスタQ1のソース領域
311cとドライバトランジスタQ2のソース領域31
1eとは、n型拡散領域311fにより接続されてお
り、単一のn型拡散領域により形成された構成を有して
いる。
【0015】ドライバトランジスタQ1のゲート電極層
325aと、ドライバトランジスタQ2のゲート電極層
325bと、アクセストランジスタQ3、Q4のゲート
電極層315とは、不純物が注入された多結晶シリコン
(以下、ドープト多結晶シリコンとする)と高融点シリ
サイドとの複合膜により形成されており、同じ層の導電
層である。なお、n型拡散領域およびチャネル領域以外
の部分には、分離酸化膜が形成されている。
【0016】図26を参照して、ゲート電極層325
a、325b、315を覆うように絶縁層(図示せず)
が形成されている。この絶縁層には、コンタクトホール
331h、333h、331iが形成されている。コン
タクトホール331hは、ゲート電極層325aとn型
の拡散領域321bとの一部表面に達している。また、
コンタクトホール333hは、ゲート電極層325bと
n型の拡散領域333との一部表面に達している。この
コンタクトホール331h、333hはいわゆるシェア
ード直コンと呼ばれるものである。またコンタクトホー
ル331iは、n型の拡散領域311dに達している。
【0017】コンタクトホール331hを通じてn型拡
散領域321bのゲート電極層325aとに接続するよ
うに、かつコンタクトホール331iを通じてドライバ
トランジスタQ1のドレイン領域311dと接するよう
に第1のドープト多結晶シリコン膜331が形成されて
いる。またコンタクトホール333hを通じてアクセス
トランジスタQ3のソース/ドレイン領域311bとゲ
ート電極層325bとに接するように第2のドープト多
結晶シリコン膜333が形成されている。
【0018】図27を参照して、第1および第2のドー
プト多結晶シリコン層331、333を覆うように絶縁
層(図示せず)が形成されている。この絶縁層には、第
1および第2のドープト多結晶シリコン層331、33
3の一部表面を露出する開孔341i、341hが形成
されている。開孔341hを通じて第2のドープト多結
晶シリコン層333と接するように、かつ開孔341i
を通じて第1のドープト多結晶シリコン層331と接す
るように多結晶シリコンよりなる抵抗層341が形成さ
れている。
【0019】抵抗層341は、n型不純物が注入された
領域(以下、注入領域とする)341a、341c、3
41eと、不純物が注入されていない領域(以下、未注
入領域とする)341b、341dとを有している。開
孔341h、341iの各々を通じて第1および第2の
ドープト多結晶シリコン層331、333と接する領域
には注入領域341a、341cが分布している。この
注入領域341a、341cの各々から同一方向に延び
るように未注入領域341b、341dが分布してい
る。この未注入領域341b、341dは、高い抵抗値
を示し、高抵抗R1、R2をなしている。また未注入領
域341b、341dの端部には注入領域341eが接
続されており、メモリセルのVCC配線として利用されて
いる。
【0020】図28を参照して、抵抗層341を覆うよ
うに絶縁層(図示せず)が形成されている。この絶縁層
には、アクセストランジスタQ3、Q4のソース/ドレ
イン領域311a、321aの各々の一部表面に達する
コンタクトホール351h、351iが形成されてい
る。このコンタクトホール351h、351iを通じて
ソース/ドレイン領域311a、321aの各々に接す
るようにアルミニウム(Al)配線層351a、351
bが形成されている。このアルミニウム配線層351
a、351bはビット線として利用されている。
【0021】この図25に示す従来のメモリセル構造
は、たとえば TOMOHISA WADA et al.,IEEE JOURNAL OF
SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.SC-22, NO.5, OCTOBER 198
7 pp.727-732 に示されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
SRAMのメモリセル構造は構成されている。しかしな
がら、従来のSRAMのメモリセル構造は、縦方向、
および横方向の寸法を小さくし難く、高集積化に適し
ているとは言えない。以下、そのことについて詳細に説
明する。
【0023】 縦方向の寸法について 図25を参照して、従来のメモリセル構造では、ドライ
バトランジスタQ1のソース領域311cとドライバト
ランジスタQ2のソース領域311eとがn型拡散領域
311fにより接続されている。このように拡散領域3
11fを設けたため、拡散領域311fの幅と拡散領域
311fを他の拡散領域から分離するための分離酸化膜
の幅とが必要となる。このため、メモリセルの縦方向
(列方向:矢印Y方向)の寸法LV0が拡散領域311f
および分離酸化膜の合計の幅LV1だけ大きくなってしま
う。
【0024】 横方向の寸法について また従来のメモリセル構造において、1対のアクセスト
ランジスタQ3、Q4のゲートは同一の導電層315に
より、しかもワード線と一体的に形成されている。この
ゲート電極層315とドライバトランジスタQ1、Q2
のゲート電極層325a、325bとは別個に制御され
る必要性から互いに絶縁されていなければならない。こ
のことを考慮するとアクセストランジスタQ3およびQ
4に挟まれる領域にドライバトランジスタQ1およびQ
2を配置することは、ゲート電極層315とゲート電極
層325a、325bとが接続されてしまうおそれがあ
るため、好ましくない。
【0025】また、ゲート電極層315を挟んで一方側
(たとえば図中上側)にドライバトランジスタQ1を、
他方側(たとえば図中下側)にドライバトランジスタQ
2を配置することも考えられる。しかし、ドライバトラ
ンジスタQ1のゲートはドライバトランジスタQ2のド
レインに、またドライバトランジスタQ2のゲートはド
ライバトランジスタQ1のドレインに各々接続される必
要がある。このため、このように配置すると必ずドライ
バトランジスタQ1、Q2のゲート電極層がアクセスト
ランジスタQ3、Q4のゲート電極層315が交差して
しまう。
【0026】また、仮にゲート電極層同士が交差しない
ような構成にできたとしても、ドライバトランジスタQ
1、Q2のソース領域間を接続する拡散領域を長く延在
させねばならない。このため、この拡散領域を延在させ
るための幅およびこれを他の拡散領域から分離するため
の幅が大きくなり寸法上好ましくない。
【0027】このことから、ドライバトランジスタQ
1、Q2はゲート電極層315に対して同一側に配置さ
れることが望ましい。結果として、アクセストランジス
タQ3、Q4のゲートを同一の導電層により構成する場
合には、高集積化などを考慮すると、図25に示す構成
となることが好ましい。
【0028】それゆえ図25の構成では、アクセストラ
ンジスタQ3に対して縦方向(列方向:矢印Y方向)に
ドライバトランジスタQ2が、横方向(行方向:矢印X
方向)にアクセストランジスタQ4が各々配置されてい
る。またドライバトランジスタQ1に対して縦方向にア
クセストランジスタQ4が、横方向にドライバトランジ
スタQ2が各々配置されている。このため、ドライバト
ランジスタQ1およびアクセストランジスタQ3と、ド
ライバトランジスタQ2およびアクセストランジスタQ
4とが各々対角線方向に沿って配置されることとなる。
【0029】このような配置としたため、アクセストラ
ンジスタQ3のソース/ドレイン領域311bとドライ
バトランジスタQ1のドレイン領域311とは、拡散領
域を対角線方向に延在させることで接続する必要が生じ
る。この場合、ドライバトランジスタQ1とQ2との間
の寸法は、分離酸化膜の幅W1 と拡散領域の幅W2 とを
含むこととなる。このため、ドライバトランジスタQ1
とQ2との間の寸法が分離酸化膜の幅のみからなる場合
に比較して、拡散領域の幅W2 分だけメモリセルの横方
向の寸法LH が大きくなる。
【0030】、より、従来のメモリセル構造では、
縦方向および横方向の寸法を小さくすることが困難であ
る。したがって、高集積化を図るべく、メモリセルの平
面レイアウト面積を縮小化することが困難である。
【0031】従来のメモリセル構造よりも高集積化に適
した構造が、S. Schuster et al.,1984 IEEE INTERNATI
ONAL SOLID-STATE CIRCUITS CONFERENCE DIGEST OF TEC
HNICAL PAPERS pp.225-227 や特開平3−73146号
公報などの先行技術文献に示されている。以下、前者の
先行技術文献に示されたSRAMのメモリセル構造につ
いて説明する。
【0032】図29は、先行技術文献に示されたSRA
Mのメモリセル構造を概略的に示す平面図である。図2
9を参照して、この図は図25の平面図に対応してい
る。すなわち、図29はSRAMのメモリセル構造を構
成する1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対の
アクセストランジスタQ3、Q4との構成を示してい
る。
【0033】従来例と比較した場合の図25に示すメモ
リセル構造の特徴は、(i)アクセストランジスタQ
3、Q4のワード線が別個に設けられた、いわゆるスプ
リットワード線構造を有している、(ii)ドライバト
ランジスタQ1、Q2のソース領域411cと421c
との間が拡散領域により接続されていない、点にある。
【0034】このメモリセル構造はスプリットワード線
構造を採用している。このため、従来のメモリセル構造
に比較するとアクセストランジスタQ3、Q4の配置の
自由度が拡大されている。
【0035】具体的には、アクセストランジスタQ3、
Q4のゲート電極層となるワード線415a、415b
を別個に設けたため、アクセストランジスタQ3とQ4
とを隣り合うように配置する必要がない。それゆえ、ド
ライバトランジスタQ1のドレイン領域411bとアク
セストランジスタQ3のソース/ドレイン領域411b
とを接続しやすい位置に配置することが可能となる。ま
た、ドライバトランジスタQ2のドレイン領域421b
とアクセストランジスタQ4のソース/ドレイン領域4
21bとを接続しやすい位置に配置することも可能とな
る。
【0036】ゆえに、図25に示す従来例のように、ア
クセストランジスタQ3(もしくはQ4)のソース/ド
レイン領域をドライバトランジスタQ1(もしくはQ
2)のドレイン領域に接続するため、拡散領域を対角線
方向に延ばす必要はなくなる。拡散領域を対角線方向に
延ばさないため、ドライバトランジスタQ1とQ2との
間の寸法W3 は分離酸化膜の幅のみの寸法とすることが
できる。したがって、メモリセルの平面レイアウトの横
方向の寸法を小さくすることが可能となる。
【0037】またドライバトランジスタQ1、Q2のソ
ース領域411c、421cには、コンタクトホール4
31a、431bを通じてGND線431a、431b
が接続されている。このGND線431a、431bに
より各ソース領域411c、421cはGND電位に接
続されている。このため、このSRAMメモリセル構造
では、ドライバトランジスタQ1、Q2のソース領域4
11cと421cとを拡散領域により接続する必要はな
い。よって、拡散領域の幅とこの拡散領域を他の拡散領
域から分離するための分離酸化膜の幅とが不要となる。
したがって、その不要となった幅分だけメモリセルの平
面レイアウトの縦方向の寸法を小さくすることができ
る。
【0038】ただし、このメモリセル構造では、アクセ
ストランジスタQ3、Q4のゲート電極(ワード線)が
別個に設けられている。このため、図25に示すメモリ
セル構造と比較して、ワード線1本分の幅とそのワード
線を他の導電層、つまりドライバトランジスタのゲート
電極層等から分離するための幅とが余分に必要となる。
それゆえ、図29に示すメモリセル構造の平面レイアウ
トの縦方向の寸法は、図25に示す従来例のメモリセル
構造の寸法と実質的にはほぼ同じである。
【0039】このように、図29のメモリセル構造は、
従来例に比較して少なくとも平面レイアウトの横方向寸
法を小さくすることができる。
【0040】しかし、このメモリセル構造は、以下の
(a)、(b)の点で従来例と同じである。すなわち、
(a)ゲート電極層415a、415bはそれ自体ワー
ド線として機能するように、行方向に配置された複数個
のメモリセル間を延在するように形成されている。
(b)ゲート電極層415a、415bとゲート電極層
425a、425bとが同一層のパターニングにより形
成されている。このため、図29に示すメモリセル構造
には、以下に述べるように、さらなる高集積化には適し
ていないという問題点があった。
【0041】図30は、図29に示すメモリセル構造が
高集積化に適していないことを説明するための2ビット
分の平面図である。図30を参照して、ゲート電極層4
15a、415bはメモリセル領域を横方向(矢印X方
向)に横切るよう配置されている。このため、メモリセ
ルの平面レイアウトの縦方向(矢印Y方向)の寸法に
は、かならずゲート電極層415a、415bの幅Lh
が含まれる。
【0042】また、ドライバトランジスタQ1、Q2の
ゲート電極層425a、425bとアクセストランジス
タQ3、Q4のゲート電極層415a、415bとは別
個に制御される必要性から互いに絶縁されていなければ
ならない。このゲート電極層415a、415bとゲー
ト電極層425a、425bとは同一層のパターニング
により形成されている。このため、ゲート電極層415
a、415bの各々をゲート電極層425a、425b
の各々と分離・絶縁するためには、絶縁のための幅Lg
が必要となってくる。よって、メモリセルの平面レイア
ウトの縦方向の寸法には、ゲート電極層415a、41
5bの各々をゲート電極層425a、425bの各々か
ら分離・絶縁するための幅Lg も含まれることとなる。
【0043】このように、図29に示すメモリセル構造
では、ゲート電極層(ワード線)415a、415bの
幅Lh とそれを分離・絶縁するための幅Lg とを削除す
ることができない。したがって、このメモリセル構造は
かならずしも高集積化に適しているとはいえなかった。
【0044】それゆえ、本発明の目的は、平面レイアウ
ト面積が小さく高集積化に適したSRAMのメモリセル
構造を提供することである。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明の一の局面に従う
半導体記憶装置は、1対のアクセストランジスタと1対
のドライバトランジスタとをメモリセル領域内に有する
スタティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であ
って、半導体基板と、第1のアクセストランジスタと、
第2のアクセストランジスタと、第1のドライバトラン
ジスタと、第2のドライバトランジスタと、絶縁層と、
導電層とを有している。半導体基板は主表面を有してい
る。第1のアクセストランジスタは、半導体基板の主表
面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極層を
有している。第2のアクセストランジスタは、半導体基
板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成され、かつ第
1のアクセストランジスタのゲート電極層とは分離され
たゲート電極層を有している。第1のドライバトランジ
スタは、半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して
形成されたゲート電極層を有している。第2のドライバ
トランジスタは、半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極層を有している。絶縁層
は、各トランジスタのゲート電極層の周囲および上方を
覆うように形成され、第1のアクセストランジスタのゲ
ート電極層の上面に達する第1のコンタクトホールと、
第2のアクセストランジスタのゲート電極層の上面に達
する第2のコンタクトホールとを有している。導電層
は、絶縁層上に形成され、第1および第2のコンタクト
ホールを介して第1および第2のアクセストランジスタ
のゲート電極層に接続されている。
【0046】本発明の好ましい一の局面に従う半導体記
憶装置では、導電層は、メモリセルを横断するように延
び、かつ第1のコンタクトホールを介してアクセストラ
ンジスタのゲート電極層と接続された第1の導電層と、
第2のコンタクトホールを介して第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極層と接続された第2の導電層とを含
んでいる。
【0047】本発明の他の局面に従う半導体記憶装置
は、複数のメモリセルと、複数のワード線と、複数のビ
ット線対とを有している。複数のメモリセルは、半導体
基板の一主面に、複数行、複数列に配設され、それぞれ
が、第1のドライバトランジスタと、第2のドライバト
ランジスタと、第1のアクセストランジスタと、第2の
アクセストランジスタとを有している。第1のドライバ
トランジスタは、半導体基板の一主面に形成された1対
のソース/ドレイン領域およびこれら1対のソース/ド
レイン領域間に位置する半導体基板の一主面上にゲート
絶縁膜を介して形成されたゲート電極層を有している。
第2のドライバトランジスタは、半導体基板の一主面に
形成された1対のソース/ドレイン領域およびこれら1
対のソース/ドレイン領域間に位置する半導体基板の一
主面上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極層
を有している。第1のアクセストランジスタは、半導体
基板の一主面に形成された1対のソース/ドレイン領域
およびこれら1対のソース/ドレイン領域間に位置する
半導体基板の一主面上にゲート絶縁膜を介して形成され
たゲート電極層を有している。第2のアクセストランジ
スタは、半導体基板の一主面に形成された1対のソース
/ドレイン領域およびこれら1対のソース/ドレイン領
域間に位置する半導体基板の一主面上にゲート絶縁膜を
介して形成されたゲート電極層を有している。第1およ
び第2のドライバトランジスタと第1および第2のアク
セストランジスタのゲート電極層は、同じ第1の導電体
層にそれぞれ分離されて形成されている。複数のワード
線は、複数行に配設され、それぞれが、第1のワード線
用導電体層と、第2のワード線用導電体層とを有してい
る。第1のワード線用導電体層は、メモリセルのアクセ
ストランジスタのゲート電極層の上の層に形成され、対
応した行に配設された複数のメモリセルの第1のアクセ
ストランジスタのゲート電極層に電気的に接続されてい
る。第2のワード線用導電体層は、メモリセルのアクセ
ストランジスタのゲート電極層の上の層に形成され、対
応した行に配設された複数のメモリセルの第2のアクセ
ストランジスタのゲート電極層に電気的に接続されてい
る。第1および第2のワード線用導電体層が電気的に接
続されているとともに、同じ第2の導電体層にて形成さ
れている。複数のビット線対は、複数列に配設され、そ
れぞれが第1のビット線と第2のビット線とを有してい
る。第1のビット線は、メモリセルのアクセストランジ
スタのゲート電極層の上の層に形成され、対応した列に
配設された複数のメモリセルの第1のアクセストランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域に電気的に接続され
ている。第2のビット線は、メモリセルのアクセストラ
ンジスタのゲート電極層の上の層に形成され、対応した
列に配設された複数のメモリセルの第2のアクセストラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域に電気的に接続
されている。第1および第2のビット線が第2の導電体
層とは異なる層の第3の導電体層にて形成されている。
【0048】本発明の好ましい一の局面に従う半導体記
憶装置では、各メモリセルにおいて、第1のドライバト
ランジスタと第1のアクセストランジスタとは、行方向
に沿って配置されている。第2のドライバトランジスタ
と第2のアクセストランジスタとは、行方向に沿って配
置されている。第1のドライバトランジスタと第2のア
クセストランジスタとは、列方向に沿って配置されてい
る。第2のドライバトランジスタと第1のアクセストラ
ンジスタとは、列方向に沿って配置されている。
【0049】本発明の好ましい他の局面に従う半導体記
憶装置では、各メモリセルにおいて、第1のドライバト
ランジスタの1対のソース/ドレイン領域は行方向に沿
って配置されている。第2のドライバトランジスタの1
対のソース/ドレイン領域は行方向に沿って配置されて
いる。第1のアクセストランジスタの1対のソース/ド
レイン領域は他方のソース/ドレイン領域がメモリセル
の中心点側に位置して列方向に沿って配置されている。
第2のアクセストランジスタの1対のソース/ドレイン
領域は他方のソース/ドレイン領域が中心点側に位置し
て列方向に沿って配置されている。第1のドライバトラ
ンジスタの中心点側に位置する一方のソース/ドレイン
領域と第1のアクセストランジスタの他方のソース/ド
レイン領域とは、半導体基板の一主面に形成される不純
物領域によって電気的に接続されている。第2のドライ
バトランジスタの中心点側に位置する一方のソース/ド
レイン領域と第2のアクセストランジスタの他方のソー
ス/ドレイン領域とは、半導体基板の一主面に形成され
る不純物領域によって電気的に接続されている。第1の
ドライバトランジスタのゲート電極層は、ゲート電極層
の行方向延長線が第1のドライバトランジスタのゲート
電極層と交差して配置されている。第2のアクセストラ
ンジスタのゲート電極層は、そのゲート電極層の行方向
延長線が第2のドライバトランジスタのゲート電極層と
交差するように配置されている。
【0050】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、複数のメモリセルにおいて、行方向
に隣接する2つのメモリセルとこの2つのメモリセルと
列方向に隣接する2つのメモリセルとの4つのメモリセ
ルで1つのグループを構成している。この各グループの
行方向に隣接する2つのメモリセルは互いに線対称に配
置されるとともに、列方向に隣接する2つのメモリセル
は互いに線対称に配置されている。この1つのグループ
を単位として、複数のグループが行方向および列方向に
配設されている。
【0051】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各グループの4つのメモリセルにお
いて、行方向に隣接する2つのメモリセルの第1のドラ
イバトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は半導
体基板の一主面に形成される不純物領域によって電気的
に接続されているとともに、行方向に隣接するメモリセ
ルの第2のアクセストランジスタのゲート電極層は第1
の導電体層によって電気的に接続されている。列方向に
隣接する2つのメモリセルの第2のドライバトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は半導体基板の一主面
に形成される不純物領域によって電気的に接続されてい
るとともに、列方向に隣接する2つのメモリセルの第2
のアクセストランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は半導体基板の一主面に形成される不純物領域によって
電気的に接続されている。
【0052】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、第1のドライバトランジスタのゲー
ト電極層と第2のアクセストランジスタの1対のソース
/ドレイン領域とは、列方向に直線的に配置されている
とともに、第2のドライバトランジスタのゲート電極層
と第1のアクセストランジスタの1対のソース/ドレイ
ン領域とは、列方向に直線的に配置されている。
【0053】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各ワード線を構成する第1および第
2のワード線用導電体層は行方向に沿って並行して配設
されている。各メモリセルにおける第1および第2のド
ライバトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
第2の導電体層にて形成され、対応した行の第1および
第2のワード線用導電体層の間に並行して配置される接
地用導電体層に接続されている。
【0054】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各ワード線を構成する第1および第
2のワード線用導電体層と各接地用導電体層は、多結晶
シリコン層と高融点シリサイド層との二重層を有してい
る。
【0055】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各メモリセルは、第1の抵抗層と、
第2の抵抗層とを有している。第1の抵抗層は、ドライ
バトランジスタのゲート電極層の上の層に形成され、そ
の一端が第1のドライバトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域と第2のドライバトランジスタのゲート電
極層とに接続されるとともに、その他端が電源電位線に
接続される第2および第3の導電体層とは異なる層の第
4の導電体層にて形成されている。第2の抵抗層は、そ
の一端が第2のドライバトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域と第1のドライバトランジスタのゲート電
極層とに接続されるとともに、その他端が電源電位線に
接続される第4の導電体層にて形成されている。
【0056】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体記憶装置では、各メモリセルは、第1の半導体層を
有する第1の負荷トランジスタと、第2の半導体層を有
する第2の負荷トランジスタとを有している。第1の半
導体層は、ドライバトランジスタのゲート電極層の上の
層に形成され、1対のソース/ドレイン領域が形成さ
れ、一方のソース/ドレイン領域が第1のドライバトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域と第2のドライ
バトランジスタのゲート電極層とに接続されるとともに
他方のソース/ドレイン領域が電源電位線に接続される
第2および第3の導電体層とは異なる層の第4の導電体
層にて形成されている。第2の半導体層は、1対のソー
ス/ドレイン領域が形成され、一方のソース/ドレイン
領域が第2のドライバトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域と第1のドライバトランジスタのゲート電極
層とに接続されるとともに他方のソース/ドレイン領域
が電源電位線に接続される第4の導電体層にて形成され
ている。
【0057】
【作用】本発明の一の局面に従えば、絶縁層を介在して
第1および第2のアクセストランジスタのゲート電極層
に接続された導電層をたとえばワード線として用いるこ
とができる。この場合、ゲート電極層自身をワード線と
して用いる必要はなくなる。このため、ゲート電極層は
アクセストランジスタのチャネル領域に対向する位置に
のみ設けられればよい。これに対して、ゲート電極層を
ワード線として用いる場合には、メモリセル内を横切る
ようにワード線を延在させる必要がある。よって、ゲー
ト電極層をワード線として用いない場合には、メモリセ
ル内を横切るよう延在させる必要がなくなるため、ゲー
ト電極層がメモリセル内に占める平面占有面積を縮小化
することができる。したがって、ゲート電極層を縮小化
した分だけメモリセルの平面レイアウト面積を縮小化す
ることが可能となる。
【0058】また、第1および第2のドライバトランジ
スタのゲート電極層と第1および第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極層とは一般に、同一層のパターニン
グにより形成される。またSRAMのメモリセル構造で
は、ドライバトランジスタとアクセストランジスタのゲ
ートは別個に制御される必要性から互いのゲート電極層
は絶縁されなければならない。本発明の一の局面では、
アクセストランジスタのゲート電極層の平面占有面積が
縮小化されるためドライバトランジスタのゲート電極層
の配置の自由度が拡大される。この点においても、メモ
リセルの平面レイアウト面積を縮小化することが可能と
なる。
【0059】本発明の他の局面に従えば、アクセストラ
ンジスタのゲート電極層の上の層に形成される第1のワ
ード線用導電体層がワード線の役割をなしている。この
ため、ゲート電極層自身をワード線として用いる必要は
なくなる。よって、ゲート電極層はアクセストランジス
タのチャネル領域に対向する領域にのみ設けられればよ
い。これに対して、ゲート電極層をワード線として用い
る場合には、メモリセル内を横切るようにワード線を延
在させる必要がある。よって、ゲート電極層をワード線
として用いない場合には、メモリセル内を横切るように
ゲート電極層を延在させる必要がなくなるため、ゲート
電極層がメモリセル内に占める平面占有面積を縮小化す
ることができる。したがって、ゲート電極層を縮小化し
た分だけメモリセルの平面レイアウト面積を縮小化する
ことが可能となる。
【0060】また、第1および第2のドライバトランジ
スタのゲート電極層と第1および第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極層とは一般に、同一層のパターニン
グにより形成される。またSRAMのメモリセル構造で
は、ドライバトランジスタとアクセストランジスタとの
ゲートは別個に制御される必要性から互いのゲート電極
層は絶縁されなければならない。本発明の他の局面で
は、アクセストランジスタのゲート電極層の平面占有面
積が上述のとおり縮小化されるため、ドライバトランジ
スタのゲート電極層の配置の自由度が拡大される。この
点においても、メモリセルの平面レイアウト面積を縮小
化することが可能となる。
【0061】本発明の好ましい局面に従えば、メモリセ
ルを構成する一方(他方)のアクセストランジスタのソ
ース/ドレイン領域と一方(他方)のドライバトランジ
スタのドレイン領域とが同一の不純物領域により形成さ
れているため、これらを分離して設けた場合に必要とな
る分離絶縁層が不要となる。よって、分離絶縁層が不要
となった分だけメモリセルの平面レイアウト面積の縮小
化を図ることが可能となる。したがって、高集積化に適
したSRAMのメモリセル構造が得られる。
【0062】本発明の好ましい局面に従えば、行方向お
よび列方向に配列されるメモリセルに含まれるドライバ
トランジスタのソース領域の各々が接続されるため、こ
れらを分離して設けた場合に必要となる分離絶縁層が不
要となる。よって、分離絶縁層が不要となった分だけメ
モリセルの平面レイアウト面積の縮小化を図ることが可
能となる。したがって、高集積化に適したSRAMのメ
モリセル構造が得られる。
【0063】本発明の好ましい局面に従えば、さらに、
接地用導電体層により、1つのメモリセルを構成する1
対のドライバトランジスタのソース領域の各々も接続さ
れるため、隣り合うすべてのドライバトランジスタのソ
ース領域が接続されることとなる。これにより、ドライ
バトランジスタのソースに接続される電流経路が多数形
成されることとなり、1の電流経路を流れる電流が少な
くなる。したがって、配線抵抗による影響を少なくする
ことが可能となり、SRAMの動作上好ましい。
【0064】本発明の好ましい局面に従えば、第1およ
び第2のワード線用導電体層と接地用導電体層の各々
は、多結晶シリコン層と高融点シリサイド層との二重層
より構成される。これにより、第1および第2のワード
線用導電体層と接地用導電体層との抵抗値も15Ω/□
以下とドープト多結晶シリコン層に比較して低くするこ
とができる。それゆえ、メモリセル内の性能上の対称性
を向上させることができる。よって、メモリセルの読出
動作時の安定性を向上することが可能となる。
【0065】本発明の好ましい局面に従えば、高集積化
に適した高抵抗型SRAMメモリセルもしくはCMOS
(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型SRA
Mメモリセルが得られる。
【0066】
【実施例】以下、本発明の実施例について図に基づいて
説明する。
【0067】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例におけるSRAMのメモ
リセル構造を示す概略断面図である。また図2〜図5
は、本発明の第1の実施例におけるSRAMの1ビット
分のメモリセル構造を下層から順に4段階に分割して示
した平面構造図である。さらに図6〜図9は、本発明の
第1の実施例におけるSRAMの4ビット分のメモリセ
ル構造を下層から順に4段階に分割して示した平面構造
図である。
【0068】なお、図1は、図2〜図5のI−I線に沿
う断面に対応する図である。主に図1と図2を参照し
て、二点鎖線(図2)で囲む領域M.C.は1つのメモ
リセルが形成される領域(以下、メモリセル領域とす
る)である。このメモリセル領域M.C.にSRAMの
メモリセルを構成する1対のドライバトランジスタQ
1、Q2と、1対のアクセストランジスタQ3、Q4
と、1対の高抵抗R1、R2(図1、図4)とが形成さ
れている。
【0069】半導体基板に形成されたp型ウェル領域1
の表面に1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対
のアクセストランジスタQ3、Q4とが形成されてい
る。
【0070】図2において、ドライバトランジスタQ1
はドレイン領域11bと、ソース領域11cと、ゲート
絶縁層(図示せず)と、ゲート電極層25aとを有して
いる。ドレイン領域11bとソース領域11cとは、n
型不純物拡散領域により形成されており、チャネル領域
を規定するように図中横方向(行方向)に互いに間隔を
有して配置されている。このドレイン領域11bとソー
ス領域11cとにより規定されるチャネル領域上にゲー
ト絶縁層を介在してゲート電極層25aが図中縦方向
(列方向)に長く延びて形成されている。
【0071】ドライバトランジスタQ2は、ドレイン領
域21bと、ソース領域21cと、ゲート絶縁層23b
と、ゲート電極層25bとを有している。ドレイン領域
21bとソース領域21cとは、n型不純物拡散領域よ
り形成されており、チャネル領域を規定するように互い
に図中横方向に間隔を有して配置されている。このドレ
イン領域21bとソース領域21cとにより規定される
チャネル領域上にゲート絶縁層23bを介在してゲート
電極層25bがゲート電極層25aと平行方向に、つま
り図中縦方向に長く延びて形成されている。
【0072】アクセストランジスタQ3は、1対のソー
ス/ドレイン領域11a、11bと、ゲート絶縁層13
aと、ゲート電極層15aとを有している。1対のソー
ス/ドレイン領域11a、11bは、n型不純物拡散領
域より形成されており、チャネル領域を規定するように
図中縦方向(列方向)に互いに所定の間隔を有して配置
されている。この1対のソース/ドレイン領域11a、
11bにより規定されるチャネル領域上にゲート絶縁層
13aを介在してゲート電極層15aが図中横方向(行
方向)に延びるように形成されている。
【0073】アクセストランジスタQ4は、1対のソー
ス/ドレイン領域21a、21bと、ゲート絶縁層(図
示せず)と、ゲート電極層15bとを有している。1対
のソース/ドレイン領域21a、21bは、n型不純物
拡散領域より形成されており、チャネル領域を規定する
ように図中縦方向に互いに所定の間隔を有して配置され
ている。この1対のソース/ドレイン領域21a、21
bによって規定されるチャネル領域上にゲート絶縁層を
介在してゲート電極層15bがゲート電極層15aと平
行方向であってゲート電極層25a、25bを交差する
方向、つまり図中横方向に延びるように形成されてい
る。
【0074】各ゲート電極層25a、25b、15a、
15bは、同じ層に形成されるドープト多結晶シリコン
層よりなっている。
【0075】ドライバトランジスタQ1のドレイン領域
11bとアクセストランジスタQ3のソース/ドレイン
領域11bとは同一のn型不純物拡散領域により形成さ
れている。またドライバトランジスタQ2のドレイン領
域21bとアクセストランジスタQ4のソース/ドレイ
ン領域21bも同一のn型不純物拡散領域により形成さ
れている。
【0076】アクセストランジスタQ3、Q4の各ゲー
ト電極層15a、15bは、メモリセル領域M.C.を
横切るように延在してはおらず、少なくともアクセスト
ランジスタQ3、Q4の各チャネル領域と対向するよう
に設けられていればよい。
【0077】1対のドライバトランジスタQ1、Q2と
1対のアクセストランジスタQ3、Q4とのメモリセル
領域M.C.内における平面レイアウト構造は、点S1
を中心とする点対称構造を有している。
【0078】主に図6を参照して、行方向(矢印X方
向)に隣り合う各メモリセルのドライバトランジスタQ
1、Q1のソース領域11c、11cは一体化されてお
り、同一のn型不純物拡散領域よりなっている。またド
ライバトランジスタQ2のソース領域についてもドライ
バトランジスタQ1のソース領域と同様である。
【0079】また、列方向(矢印Y方向)に隣り合う各
メモリセルのドライバトランジスタQ1、Q1のソース
領域11c、11cは一体化されており、同一のn型不
純物拡散領域よりなっている。またドライバトランジス
タQ2のソース領域21cの構成についてもドライバト
ランジスタQ1のソース領域11cと同様である。
【0080】さらに、行方向に隣り合う各メモリセルの
アクセストランジスタQ3、Q3の各ゲート電極層15
a、15aは一体化されており、同一の導電層よりなっ
ている。またアクセストランジスタQ4のゲート電極層
15bについてもアクセストランジスタQ3のゲート電
極層15aと同様である。
【0081】行方向に隣り合う各メモリセルのドライバ
トランジスタQ1、Q2とアクセストランジスタQ3、
Q4とは互いに線対称構造を有している。また列方向に
隣り合う各メモリセルのドライバトランジスタQ1、Q
2とアクセストランジスタQ3、Q4とは互いに線対称
構造を有している。
【0082】主に図1と図3を参照して、1対のドライ
バトランジスタQ1、Q2と1対のアクセストランジス
タQ3、Q4とを覆うように半導体基板上に絶縁層29
が形成されている。この絶縁層29には、コンタクトホ
ール31h、31i、31j、31kが形成されてい
る。
【0083】コンタクトホール31hを通じてアクセス
トランジスタQ3のゲート電極層15aに電気的に接続
されるように導電層31aが形成されている。またコン
タクトホール31jを通じてドライバトランジスタQ1
のソース領域11cに電気的に接続されるように、かつ
コンタクトホール31kを通じてドライバトランジスタ
Q2のソース領域21cに電気的に接続されるように導
電層31cが形成されている。さらにコンタクトホール
31iを通じてアクセストランジスタQ4のゲート電極
層15bに電気的に接続されるように導電層31bが形
成されている。
【0084】各導電層31a、31b、31cは、同じ
層に設けられるドープト多結晶シリコン層と高融点シリ
サイド層との複合層よりなっており、そのシート抵抗値
は5〜15Ω/□である。また各導電層31a、31
b、31cの各々はメモリセル領域M.C.を図中横方
向(行方向)に横切るように延在して形成され、かつ互
いに並行に配設されている。特に導電層31a,31b
はワード線を構成している。
【0085】この導電層31a、31b、31cの配置
構造は、点S1 を中心とする点対称構造を有している。
【0086】主に図7を参照して、導電層31aは、行
方向に配列された各メモリセルのアクセストランジスタ
Q3のゲート電極層15aを相互に接続して、第1のワ
ード線を構成している。また導電層31bは、行方向に
配列された各メモリセルのアクセストランジスタQ4の
ゲート電極層15bを相互に接続して、第2のワード線
を構成している。また導電層31cは、行方向に配列さ
れた各メモリセルのドライバトランジスタQ1、Q2の
ソース領域11c、21cを相互に接続して、接地線を
構成している。
【0087】行方向に隣り合う各メモリセルにおける導
電層31a、31b、31cの配置構造は、互いに線対
称構造を有している。また列方向に隣り合う各メモリセ
ルにおける導電層31a、31b、31cの配置構造は
互いに線対称構造を有している。
【0088】主に図1と図4を参照して、導電層31
a、31b、31cを覆うように絶縁層39が形成され
ている。この絶縁層39には、ドライバトランジスタQ
1のゲート電極層25aとn型不純物拡散領域21bと
に達するコンタクトホール41hが形成されている。ま
たドライバトランジスタQ2のゲート電極層25bとn
型不純物拡散領域11bとに達するコンタクトホール4
1iも設けられている。コンタクトホール41hを通じ
てゲート電極層25aとn型不純物拡散領域21bとに
電気的に接続されるように抵抗層41aが形成されてい
る。この抵抗層41aは比較的抵抗値の高い高抵抗領域
45aと、比較的抵抗値の低い低抵抗領域43aとを有
している。高抵抗領域45aは図中縦方向(列方向)に
延在している。また低抵抗領域43aは高抵抗領域45
aに接続され、かつ図中横方向(行方向)に延在してい
る。
【0089】またコンタクトホール41iを通じてゲー
ト電極層25bとn型不純物拡散領域11bとに接する
ように抵抗層41bが形成されている。この抵抗層41
bは、比較的抵抗値の高い高抵抗領域45bと、比較的
抵抗値の低い低抵抗領域43bとを有している。高抵抗
領域45bは図中縦方向に延在している。また低抵抗領
域43bは高抵抗領域45bに接続され、かつ図中横方
向に延在している。
【0090】この高抵抗領域45a、45bとにより各
々高抵抗R1、R2が形成されている。
【0091】なお、抵抗層41a、41bは、一点鎖線
で囲む領域47a、47bにフォトレジストなどのマス
クをした状態で、パターニングされた多結晶シリコン層
にn型不純物を注入することにより形成される。すなわ
ち、不純物の注入された領域が低抵抗領域45aとな
り、注入されない領域が高抵抗領域45bとなる。
【0092】メモリセル領域M.C.における抵抗層4
1a、41bの配置構造は、点S1を中心とする点対称
構造を有している。
【0093】主に図8を参照して、抵抗層41aの低抵
抗領域43aは、行方向および列方向に隣り合うメモリ
セル間において相互に接続されている。また抵抗層41
bの低抵抗領域43bも行方向および列方向に互いに隣
り合うメモリセル間で相互に接続されている。この相互
に接続された低抵抗領域43a、43bはたとえばV CC
配線領域として用いられる。
【0094】行方向に隣り合う各メモリセルにおける抵
抗層41a、41bの配置構造は、互いに線対称構造を
有している。また列方向に隣り合う各メモリセルにおけ
る抵抗層41a、41bの配置構造は互いに線対称構造
を有している。
【0095】主に図1と図5を参照して、抵抗層41
a、41bを覆うように、たとえばTEOS(Tetra Et
hoxy Silane )のシリコン酸化膜よりなる絶縁層49が
形成されている。この絶縁層49には、アクセストラン
ジスタQ3のソース/ドレイン領域11a、21aの各
々に達するコンタクトホール51h、51iが形成され
ている。このコンタクトホール51hを通じてアクセス
トランジスタQ3のソース/ドレイン領域11aと電気
的に接続されるように配線層51aが形成されている。
またコンタクトホール51iを通じてアクセストランジ
スタQ4のソース/ドレイン領域21aに電気的に接続
されるように配線層51bが形成されている。
【0096】配線層51a、51bは、たとえばTiN
層53aと、Al−Si−Cu層55aと、TiN層5
7aとの三層構造よりなっている。このような配線層5
1aにおいてTiN層53aは不純物領域11aとの接
触部におけるアロイスパイクの防止および密着性の向上
などの役割をなしている。この配線層51a、51bを
覆うように、たとえばプラズマにより形成されたシリコ
ン窒化膜よりなる絶縁層59が形成されている。
【0097】メモリセル領域M.C.において配線層5
1a、51bの配置構造は、点S1を中心とする点対称
構造を有している。
【0098】主に図9を参照して、配線層51aは、列
方向に配列されるメモリセルに含まれるアクセストラン
ジスタQ3のソース/ドレイン領域11aを相互に接続
している。また配線層51aは、ビット線対の一方のビ
ット線を構成している。また配線層51bは、列方向に
配列されるメモリセルに含まれるアクセストランジスタ
Q4のソース/ドレイン領域21aを相互に接続してい
る。また、配線層51bは、ビット線対の他方のビット
線を構成している。
【0099】また、行方向に隣り合う各メモリセルにお
ける配線層51a、51bの配置構造は、互いに線対称
構造を有している。また列方向に隣り合う各メモリセル
における配線層51a、51bの配置構造は、互いに線
対称構造を有している。
【0100】図3と図7に示すようにワード線となるべ
き導電層31a、31bは、いわゆるスプリットワード
線構造を有している。このワード線となるべき導電層3
1a、31bは、図10に示すようにワード線ドライバ
90に接続される手前で導電層31a、31bと同じ層
の導電層31に接続される。これにより、ワード線を構
成する第1および第2のワード線となるべき導電層31
a、31bには、ワード線ドライバ90を経て同一の信
号が入力される。
【0101】本実施例のSRAMのメモリセル構造で
は、アクセストランジスタQ3、Q4のゲート電極層1
5a、15bの各々はそれ自体ワード線を構成していな
い。代わりに、図3に示すようにワード線となるべき導
電層31a、31bが絶縁層を介在してゲート電極層1
5a、15bに接続するように設けられている。このた
め、図2に示すようにゲート電極層15a、15bはア
クセストランジスタQ3、Q4のチャネル領域に少なく
とも対向するように設けられればよい。それゆえ、ゲー
ト電極層15a、15bをワード線として用いたときの
ように、ゲート電極層15a、15bをメモリセル領域
M.C.内を横切るように延在させる必要はなくなる。
よって、メモリセル領域M.C.を横切るように延在さ
せる必要がなくなるため、メモリセル領域M.C.内に
占めるゲート電極層15a、15bの平面占有面積を縮
小化することができる。以下、そのことについて詳細に
説明する。
【0102】図11は、本発明の第1の実施例における
SRAMの2ビット分のメモリセル構造を示す平面構造
図である。図11を図30と比較して、まず図11に示
す寸法LA と図30に示す寸法LA とは、同一の設計ル
ールに従う限り同じ寸法となる。これは、図11の寸法
A の構成成分(寸法La 、Lb 、LC 、Ld 、Le
f )が図30に示す寸法LA の構成成分と同一である
ことに基づく。
【0103】なお、図11と図30とでは、ドライバト
ランジスタQ1、Q2のゲート電極層とアクセストラン
ジスタQ3、Q4のソース/ドレイン領域との接続方法
が異なる。このため、図11に示す寸法Ld と図30に
示す寸法Ld は若干異なる。しかし、同一の接続方法を
用いれば、図11と図30に示す寸法Ld の各々は同一
寸法となるため問題はない。
【0104】これに対して、図11の寸法LB1と図30
の寸法LB2とでは、その大きさが異なる。
【0105】図30のメモリセル構造では、ゲート電極
層415a、415bをワード線として用いる。このた
め、上述したようにゲート電極層415a、415bの
幅(2×Lh )および分離絶縁領域の幅(2×Lg )だ
け寸法LB2は大きくなる。
【0106】図11のメモリセル構造では、ゲート電極
層15a、15bをメモリセル領域M.C.内に延在さ
せる必要がないため、寸法LB2では、ゲート電極層15
a、15bの幅分の寸法は不要である。このため、寸法
B2は単にドライバトランジスタQ1、Q2のゲート電
極層25a、25b間を分離できるだけの幅Lj があれ
ばよい。
【0107】具体的には、図30の寸法LB2が3.0μ
m(Lg 、Lh 、Li =0.6μm)必要であるのに対
し、図11の寸法LB2は0.6μmあればよい。また、
図25と図30と図11とに示す各メモリセル構造の平
面レイアウトの面積比は、28.70:24.85:2
0.65となる。
【0108】このように、本実施例のメモリセル構造
は、寸法LB2を縮小化できるため、高集積化により適し
たSRAMのメモリセル構造であると言える。
【0109】また本実施例では、図6に示すように、ド
ライバトランジスタQ1のソース領域11cは行方向お
よび列方向に隣り合う各メモリセルのドライバトランジ
スタQ1のソース領域11cと一体化され、相互に接続
されている。またドライバトランジスタQ2のソース領
域21cも行方向および列方向に隣り合う各メモリセル
のドライバトランジスタQ2のソース領域21cと一体
化され、相互に接続されている。また、図7に示すよう
に1つのメモリセル領域内においてメモリセルを構成す
る1対のドライバトランジスタQ1、Q2のソース領域
11c、21c間も、導電層31cによって相互に接続
されている。
【0110】このため、メモリセルアレイ内におけるド
ライバトランジスタQ1、Q2のソース領域11c、2
1cの接続の様子は図12に示すように網目状になる。
【0111】図12は、本発明の第1の実施例における
SRAMのメモリセル構造におけるドライバトランジス
タのソース領域の接続の様子を平面的に示す模式図であ
る。なお図12において、斜線で示された領域は、1つ
のメモリセル領域M.C.を示している。図12を参照
して、ドライバトランジスタの各ソース領域は略網目状
に接続されている。このため、図13に示すようにドラ
イバトランジスタのソース領域が直線状に接続されたメ
モリセル構造(たとえば図29のメモリセル構造)に比
較して以下のような利点を有する。
【0112】図13は、ドライバトランジスタのソース
領域が直線状に接続された様子を平面的に示す模式図で
ある。また図14は、ドライバトランジスタのソース領
域が網目状に接続された様子を平面的に示す模式図であ
る。
【0113】まず図13に示す直線状の接続状態430
では、任意のドライバトランジスタのソースSa がGN
Dに達する電流経路はD4 の1つのみである。
【0114】これに対して、図14に示す網目状の接続
状態30では、任意のドライバトランジスタのソースS
b がGNDに達する電流経路はたとえばD1 、D2 、D
3 の複数個ある。このため、図14に示す略網目状の接
続状態30では、1の電流経路に流れる電流値を直線状
の接続状態に比較して少なくすることができる。よっ
て、配線抵抗による影響を少なくすることができ、SR
AMの安定した動作を実現できるという効果を有する。
【0115】さらに本実施例では、ドライバトランジス
タのソース領域を略網目状に接続することにより生ずる
性能上の非対称性をも改善するものである。
【0116】以下、そのことについて詳細に説明する。
【0117】図15は、1つのメモリセルにおいて性能
の対称性が崩れる(非対称)ことを説明するための第1
の実施例におけるSRAMのメモリセルの等価回路図で
ある。図15を参照して、ドライバトランジスタQ3の
ソース/ドレイン領域11bとドライバトランジスタQ
1のドレイン領域11bとは、n型不純物拡散領域によ
り構成されている。このため、アクセストランジスタQ
3のソース/ドレイン領域11bとドライバトランジス
タQ1のドレイン領域11bとの間には、n型不純物拡
散領域の寄生抵抗R5がある。また、これと同様に、ア
クセストランジスタQ4のソース/ドレイン領域21b
とドライバトランジスタQ2のドレイン領域21bとの
間にもn型不純物拡散領域の寄生抵抗R5がある。また
ドライバトランジスタQ1のソース領域21cとドライ
バトランジスタQ2のソース領域11cとは導電層31
cにより接続されている。このため、ドライバトランジ
スタQ1のソース領域11cとドライバトランジスタQ
2のソース領域21cとの間には導電層31cの寄生抵
抗R6がある。
【0118】ドライバトランジスタQ1のソース領域1
1cからGNDに達する電流経路D a は寄生抵抗R6を
通過しない。これに対し、ドライバトランジスタQ2の
ソース領域21cからGNDに達する電流経路Db は規
定抵抗R6を通過する。このように一方の電流経路Db
のみが寄生抵抗R6の影響を受けるため、1つのメモリ
セルにおいて性能の対称性が崩れてしまう。
【0119】1つのメモリセルにおいて性能上の対称性
が崩れてしまった場合、SRAMの読出動作の安定性が
阻害されてしまう。以下、そのことについて詳細に説明
する。
【0120】まずSRAMの読出動作について図16を
用いて説明する。メモリセルのデータを読出す際には予
め電源および負荷につながったビット線対が適当な電位
に充電される。ワード線WLに正電圧が印加され、アク
セストランジスタQ3、Q4が導通状態にされる。メモ
リセルの“L”側のドライバトランジスタQ1(あるい
はQ2)で、ビット線BLに充電された電荷が放電され
る。これにより、“L”側につながるビット線BLの電
位が“H”側につながるビット線BLの電位よりも低く
なり、メモリセルのデータがビット線BLに伝えられ
る。
【0121】このとき、ビット線BLにつながる負荷ト
ランジスタQ5、Q6の抵抗はメモリセルの負荷R1
(R2)よりも低い。このため、“L”側のドライバト
ランジスタQ1(Q2)で放電しても、記憶ノードN1
(N2)の電位は当初の“L”のレベル(≒0V)には
ならず若干高くなる。それゆえ、ドライバトランジスタ
Q2(Q1)も若干導通し、“H”側の記憶ノードN2
(N1)のレベルも若干低くなる。すなわち、記憶ノー
ドN1とN2との電位差が小さくなる。しかし、読出を
完了してワード線が0Vにされ、アクセストランジスタ
がオフされると、メモリセルのフリップフロップ回路に
よって自動的に記憶ノードN1は完全な“L”
(“H”)、記憶ノードN2は完全な“H”(“L”)
に回復し、メモリの内容は破壊されない。すなわち、S
RAMの読出動作は非破壊読出である。
【0122】この読出時には、アクセストランジスタQ
3、Q4、トランジスタQ13、Q14が各々オンして
いる。このため、メモリセルは、抵抗R1、アクセスト
ランジスタQ3、ビット線負荷トランジスタQ5、コラ
ム選択ゲートQ13およびI/O線の負荷トランジスタ
Q7、Q9を負荷素子として有するインバータと、抵抗
R2、アクセストランジスタQ4、ビット線負荷トラン
ジスタQ6、コラム選択ゲートQ14およびI/O線の
負荷トランジスタQ8、Q10を負荷素子として有する
インバータとのクロスカップルしたフリップフロップと
考えることができる。これらのインバータの入出力の相
対関係は図17の曲線C1 、C2 で示される。
【0123】図17は、SRAMの読出時の入出力伝達
特性を示す図である。図17を参照して、曲線C1 、C
2 の2つの交点Q1、Q2は、読出時の安定点となる。
今、記憶保持状態の記憶ノードN1、N2の電位V1、
V2がP1a点にあるとする。ワード線が充電され、ア
クセストランジスタQ3、Q4がオンすると、セル状態
(V1,V2)はP1a点から読出時の安定電位Q1点
に移動し、これによりメモリセルは読出状態となる。こ
の後、再びワード線が放電され、アクセストランジスタ
Q3、Q4がオフすると、セル状態はQ1→P1b→P
1aの軌跡を辿り(P1b→P1a間は高抵抗負荷から
の充電により時間がかかる)、記憶保持状態に戻る。同
様にして、P2a→Q2→P2b→P2aの軌跡も考え
られる。
【0124】以上のような正常な非破壊読出を行なうた
めには、少なくとも読出時のフリップフロップの入出力
伝達曲線が適当な大きさの「目」h1 をつくることが必
要である。この「目」h1 の大きさは、読出の直流的安
定性に対する目安となり、「目」h1 が大きいほど安定
な読出動作が期待できる。この安定性は、2つの「目」
1 の最大内接円の直径D0 、D1 を用いることにより
定量的に論じ、定式化できる。
【0125】SRAMのメモリセルが性能上対称である
場合には、直径D0 とD1 は同じ値となり、次式で表わ
される。
【0126】
【数1】
【0127】上式はドライバトランジスタのしきい値電
圧VTHが高いほど、またドライバトランジスタとアクセ
ストランジスタとのβ比(ドライバトランジスタの電流
駆動能力/アクセストランジスタの電流駆動能力)が大
きいほど、直径D0 (D1 )が大きくなり、読出が安定
に行なわれることを示している。また、アクセストラン
ジスタのインピーダンスが、ビット線とI/O線の負荷
トランジスタとの並列構成のインピーダンスに比べ十分
大きいため、読出時の直流的安定性へのβ比の効果は、
ドライバトランジスタとアクセストランジスタとのβ比
のみを考慮すればよいことを示唆している。
【0128】ところで、各ドライバトランジスタのソー
ス領域を網目状に接続した場合には、上述したように性
能上対称にはなり難い。このようにメモリセルが性能上
非対称となると、図17の入出力伝達曲線もV1=V2
の直線に対して対称とならない。ゆえに、図18に示す
ように「目」の直径D0 とD1 とが同じではなくなる。
このように「目」の直径D0 とD1 とが同じでない場合
には、メモリセルの読出動作の安定性は、直径D0 ある
いはD1 のいずれか小さい方で決まる。このため、メモ
リセルの性能上の対称性が崩れた場合には、読出動作は
不安定になってしまう。
【0129】したがって、SRAMの読出動作を安定さ
せるためには、SRAMのメモリセルの性能上の対称性
を向上させることが必要である。
【0130】本実施例では、寄生抵抗R6を有する導電
層31cにドープト多結晶シリコン層と高融点シリサイ
ド層との複合膜を用いている。この複合膜は、上述した
ように5〜15Ω/□のシート抵抗値を有している。ま
た、このシート抵抗値はドープト多結晶シリコン層単層
の場合のシート抵抗値(20〜80Ω/□)に比較して
格段に小さい。このように図7における導電層31cの
抵抗値を15Ω/□以下と非常に小さくしたため、SR
AMのメモリセルの性能上の対称性は向上する。それゆ
え、安定したSRAMの読出動作を実現することが可能
となる。
【0131】なお、本実施例においては、高抵抗負荷型
のSRAMのメモリセルについて説明したが、CMOS
型のSRAMメモリセルに適用されてもよい。以下、C
MOS型のSRAMのメモリセルに適用された場合の構
成について説明する。
【0132】実施例2 図19は、本発明の第2の実施例におけるSRAMの等
価回路図である。
【0133】図19を参照して、この等価回路図は、図
24に示す等価回路図と比べて高抵抗負荷の代わりにp
チャネルMOSトランジスタを用いた点で異なる。具体
的には、高抵抗負荷R1、R2の代わりに1対の負荷ト
ランジスタQ5、Q6が設けられている。
【0134】負荷トランジスタQ5、Q6のソース領域
はVCC電源に接続されており、ドレイン領域は各々記憶
ノードN1、N2に接続されている。また負荷トランジ
スタQ5のゲートは、ドライバトランジスタQ1のゲー
トとドライバトランジスタQ2のドレイン領域とに接続
されている。また負荷トランジスタQ6のゲートはドラ
イバトランジスタQ2のゲートとドライバトランジスタ
Q1のドレイン領域とに接続されている。
【0135】なお、これ以外の構成については、図24
に示す等価回路図の構成とほぼ同様であるためその説明
は省略する。
【0136】図20は、本発明の第2の実施例における
SRAMメモリセルの構成を概略的に示す断面図であ
る。また図21〜図23は、本発明の第2の実施例にお
けるSRAMのメモリセル構造を下層から順に3段階に
分割して示した平面構造図である。なお、図20の断面
図は、図21〜図23のXVII−XVII線に沿う断
面に対応した図である。
【0137】本実施例のSRAMのメモリセル構造にお
いて、1対のドライバトランジスタQ1、Q2と1対の
アクセストランジスタQ3、Q4との構成は図2と図3
に示す第1の実施例とほぼ同様であるためその説明は省
略する。
【0138】主に図20と図21を参照して、導電層3
1a、31b、31c上を覆うように絶縁層39が形成
されている。この絶縁層39には、ゲート電極層20a
とn型不純物拡散領域21bとに達するコンタクトホー
ル141hが形成されている。またゲート電極層25b
とn型不純物拡散領域11bとに達するコンタクトホー
ル141iが形成されている。コンタクトホール141
hを通じてゲート電極層25aとn型不純物拡散領域2
1bとに電気的に接続されるように第1の半導体層14
1aが形成されている。またコンタクトホール141i
を通じてゲート電極層25bとn型不純物拡散領域11
bとに電気的に接続されるように第1の半導体層141
bが形成されている。この1対の第1の半導体層141
a、141bは、ともに同一の層から形成されたドープ
ト多結晶シリコン層よりなっている。
【0139】主に図20と図22を参照して、1対の第
1の半導体層141a、141b上に絶縁層を介在して
1対の第2の半導体層144a、144bが形成されて
いる。この第1の半導体層141a、141bと第2の
半導体層144a、144bとにより薄膜トランジスタ
(TFT:Thin Film Transistor)が構成されている。
また、この薄膜トランジスタにより1対の負荷トランジ
スタQ5、Q6が構成されている。
【0140】すなわち、1対の第1の半導体層141
a、141bがゲート電極層となる。また第2の半導体
層144a、144bは、第1の半導体層141a、1
41bと積層方向に対向する領域147a、147bを
有している。第2の半導体層144a、144bは、こ
の領域147a、147bをチャネル領域として規定す
るように互いに間隔を有して形成されたドレイン領域1
43a、143bとソース領域145a、145bとを
有している。
【0141】ドレイン領域143aは、スルーホール1
44iを通じて第1の半導体層141bに電気的に接続
されている。チャネル領域147aは、このドレイン領
域143aに接続され、かつ図中縦方向(列方向)に延
在している。ソース領域145aは、チャネル領域14
7aに接続され、かつ図中横方向(行方向)に延在して
いる。
【0142】ドレイン領域143bは、スルーホール1
44hを通じて第1の半導体層141aに電気的に接続
されている。チャネル領域147bは、このドレイン領
域143bに接続され、かつ図中縦方向(列方向)に延
在している。ソース領域145bは、チャネル領域14
7bに接続され、かつ図中横方向(行方向)に延在して
いる。
【0143】なお、第2の半導体層144a、144b
のソース/ドレイン領域は、一点鎖線で囲む領域147
a、147bにマスクを設けて不純物を注入することに
より形成される。
【0144】なお、メモリセル領域M.C.における第
2の半導体層の配置構造は、点S2を中心とする点対称
構造を有している。
【0145】主に図20と図23を参照して、第2の半
導体層144a、144bを覆うようにたとえばTEO
Sのシリコン酸化膜よりなる絶縁層49が形成されてい
る。この絶縁層には、アクセストランジスタQ3、Q4
のソース/ドレイン領域11a、11bに達するコンタ
クトホール51h、51iが形成されている。このコン
タクトホール51h、51iの各々を通じてアクセスト
ランジスタQ3、Q4のソース領域11a、11bの各
々に電気的に接続されるように配線層51a、51bが
形成されている。この配線層51a、51bは図中縦方
向(列方向)に延在している。この配線層51a、51
bは、TiN層53aと、Al−Si−Cu層55a、
TiN層57aとの3層構造によりなっている。
【0146】メモリセル領域M.C.内の配線層51
a、51bの配置構造は、点S2 を中心とする点対称構
造を有している。
【0147】この配線層51a、51bを覆うように、
たとえばプラズマを用いて形成されたシリコン酸化膜よ
りなるパッシベーション膜59が形成されている。
【0148】本実施例のSRAMのメモリセル構造で
は、第1の実施例で説明したと同様の効果が得られる。
【0149】なお、第1および第2の実施例では、導電
層31cにドープト多結晶シリコン層と高融点シリサイ
ド層との複合層を用いているが、これに限られるもので
はない。具体的には、シート抵抗値が15Ω/□以下の
材質であれば導電層31cに用いることができる。
【0150】また、導電層31cを構成する高融点シリ
サイド層としては、たとえばタングステンシリサイド
(WSi2 )、チタンシリサイド(TiSi2 )、モリ
ブデンシリサイド(MoSi2 )などが用いられる。
【0151】また、第1および第2の実施例において
は、高抵抗負荷型およびCMOS型のSRAMのメモリ
セル構造について説明したが、これ以外のSRAMのメ
モリセル構造についても本発明は適用することができ
る。
【0152】
【発明の効果】本発明の一の局面に従えば、絶縁層を介
在して第1および第2のアクセストランジスタのゲート
電極層に接続された導電層をたとえばワード線として用
いることができる。この場合、ゲート電極層自身をワー
ド線として用いる必要はなくなる。このため、アクセス
トランジスタのゲート電極層をワード線として用い、メ
モリセル内を横切るように延在させた場合に比較して、
ゲート電極層の平面占有面積の縮小化を図ることができ
る。したがって、ゲート電極層を縮小化した分だけメモ
リセルの平面レイアウト面積を縮小化することが可能と
なる。
【0153】また、上述のとおりアクセストランジスタ
のゲート電極層の平面占有面積を縮小化できるため、ア
クセストランジスタのゲート電極層とドライバトランジ
スタのゲート電極層との配置の自由度が拡大される。し
たがって、メモリセルの平面レイアウト面積をさらに縮
小化することが可能となる。
【0154】本発明の他の局面に従えば、アクセストラ
ンジスタのゲート電極層の上の層に形成される第1のワ
ード線用導電体層がワード線の役割をなす。このため、
ゲート電極層自身をワード線として用いる必要はなくな
る。よって、ゲート電極層をワード線として用いメモリ
セル内を横切るように延在させた場合に比較して、アク
セストランジスタのゲート電極層の平面占有面積を縮小
化することができる。したがって、ゲート電極層を縮小
化した分だけメモリセルの平面レイアウト面積を縮小化
することが可能となる。
【0155】また、上述したようにアクセストランジス
タのゲート電極層を縮小化できるため、アクセストラン
ジスタのゲート電極層とドライバトランジスタのゲート
電極層との配置の自由度が拡大される。したがって、メ
モリセルの平面レイアウト面積をさらに縮小化すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造を概略的に示す断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第1段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図3】 本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第2段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図4】 本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第3段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図5】 本発明の第1の実施例におけるSRAMのメ
モリセル構造の下層からの第4段階目の構成を示す平面
構造図である。
【図6】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの4
ビット分のメモリセル構造の下層からの第1段階目の構
成を示す平面構造図である。
【図7】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの4
ビット分のメモリセル構造の下層からの第2段階目の構
成を示す平面構造図である。
【図8】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの4
ビット分のメモリセル構造の下層からの第3段階目の構
成を示す平面構造図である。
【図9】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの4
ビット分のメモリセル構造の下層からの第4段階目の構
成を示す平面構造図である。
【図10】 行方向に配列されたメモリセルに接続され
るワード線の構成を示す等価回路図である。
【図11】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの
2ビット分のメモリセル構造を示す平面構造図である。
【図12】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造において、ドライバトランジスタのソー
ス領域の接続状態を平面的に示す模式図である。
【図13】 ドライバトランジスタのソース領域が直線
状に接続された場合の電流経路を示す平面的な模式図で
ある。
【図14】 ドライバトランジスタのソース領域が略網
目状に接続された場合の電流経路を示す平面的な模式図
である。
【図15】 本発明の第1の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造が性能上対称にならないことを説明する
ための等価回路図である。
【図16】 SRAMの読出動作を説明するための等価
回路図である。
【図17】 SRAMのメモリセルが性能上対称性を有
する場合の読出時の入出力伝達特性を示す図である。
【図18】 SRAMのメモリセル構造が性能上非対称
である場合の読出時の入出力伝達特性を示す図である。
【図19】 CMOS型のSRAMのメモリセル構造を
示す等価回路図である。
【図20】 本発明の第2の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造を概略的に示す断面図である。
【図21】 本発明の第2の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造の下層からの第1段階目の構成を示す平
面構造図である。
【図22】 本発明の第2の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造の下層からの第2段階目の構成を示す平
面構造図である。
【図23】 本発明の第2の実施例におけるSRAMの
メモリセル構造の下層からの第3段階目の構成を示す平
面構造図である。
【図24】 高抵抗負荷型のSRAMのメモリセル構造
を示す等価回路図である。
【図25】 従来のSRAMのメモリセル構造の下層か
らの第1段階目の構成を示す平面構造図である。
【図26】 従来のSRAMのメモリセル構造の下層か
らの第2段階目の構成を示す平面構造図である。
【図27】 従来のSRAMのメモリセル構造の下層か
らの第3段階目の構成を示す平面構造図である。
【図28】 従来のSRAMのメモリセル構造の下層か
らの第4段階目の構成を示す平面構造図である。
【図29】 先行技術文献に示されたSRAMのメモリ
セル構造を構成するドライバトランジスタとアクセスト
ランジスタの構成を示す平面構造図である。
【図30】 先行技術文献に示されたSRAMの2ビッ
ト分のメモリセル構造を構成するドライバトランジスタ
とアクセストランジスタを示す平面構造図である。
【符号の説明】 15a、15b ゲート電極層、29 絶縁層、31
a、31b 導電層、31h、31i コンタクトホー
ル、Q1、Q2 ドライバトランジスタ、Q3、Q4
アクセストランジスタ。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のアクセストランジスタと1対のド
    ライバトランジスタとをメモリセル領域内に有するスタ
    ティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であっ
    て、 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成
    されたゲート電極層を有する第1のアクセストランジス
    タと、 前記半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成
    され、かつ第1のアクセストランジスタのゲート電極層
    とは分離されたゲート電極層を有する第2のアクセスト
    ランジスタと、 前記半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成
    されたゲート電極層を有する第1のドライバトランジス
    タと、 前記半導体基板の主表面上にゲート絶縁膜を介して形成
    されたゲート電極層を有する第2のドライバトランジス
    タと、 前記各トランジスタのゲート電極層の周囲および上方を
    覆うように形成され、前記第1のアクセストランジスタ
    のゲート電極層の上面に達する第1のコンタクトホール
    と、前記第2のアクセストランジスタのゲート電極層の
    上面に達する第2のコンタクトホールとを有する絶縁層
    と、 前記絶縁層上に形成され、前記第1および第2のコンタ
    クトホールを介して、前記第1および第2のアクセスト
    ランジスタのゲート電極層に接続された導電層とを備え
    た、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記導電層は、前記メモリセル領域を横
    断するように延び、かつ前記第1のコンタクトホールを
    介して前記第1のアクセストランジスタのゲート電極層
    と接続された前記第1の導電層と、前記メモリセル領域
    を横断するように延び、前記第2のコンタクトホールを
    介して前記第2のアクセストランジスタのゲート電極層
    と接続された第2の導電層とを含む、請求項1に記載の
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のアクセストランジスタと前記
    第1のドライバトランジスタとはX方向に隣接して配置
    され、 前記第2のドライバトランジスタと前記第2のアクセス
    トランジスタとはX方向に隣接して配置され、 前記第1のアクセストランジスタと前記第2のドライバ
    トランジスタとはY方向に隣接して配置され、 前記第1のドライバトランジスタと前記第2のアクセス
    トランジスタとはY方向に隣接して配置され、 前記第1の導電層は前記第1のアクセストランジスタと
    前記第1のドライバトランジスタとの上方をX方向に延
    び、 前記第2の導電層は前記第2のアクセストランジスタと
    前記第2のドライバトランジスタとの上方をX方向に延
    びている、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のドライバトランジスタのゲー
    ト電極層は前記第1の導電層の下方で交差するようにY
    方向に延び、 前記第2のドライバトランジスタのゲート電極層は前記
    第2の導電層の下方で交差するようにY方向に延びてい
    る、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記各トランジスタは半導体基板の主表
    面上にソース/ドレインとなるべき1対の不純物領域を
    含み、 前記第1のアクセストランジスタの一方の不純物領域と
    前記第1のドライバトランジスタのドレイン領域とが半
    導体基板の主表面上に形成された不純物領域を介して接
    続され、 前記第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域と
    前記第2のドライバトランジスタのドレイン領域とが半
    導体基板の主表面上に形成された不純物領域を介して接
    続されている、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記各トランジスタは前記半導体基板の
    主表面上にソース/ドレインとなるべき1対の不純物領
    域を含み、 前記第1のドライバトランジスタのソース領域と前記第
    2のドライバトランジスタのソース領域とは、前記絶縁
    層上に形成された接続導電層によって接続されている、
    請求項3に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記接続導電層は、多結晶シリコン層と
    高融点シリサイド層とを含んでいる、請求項6に記載の
    半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記接続導電層は、15Ω/□以下のシ
    ート抵抗値を有する、請求項6に記載の半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 前記半導体記憶装置は、第1の抵抗層
    と、第2の抵抗層と、第2の絶縁層とをさらに備え、 前記第1および第2の抵抗層の各々は、前記各トランジ
    スタのゲート電極層より高い抵抗値を有する部分を含
    み、かつ前記導電層および前記接続導電層上に第2の絶
    縁層を介在して形成されており、 前記第1の抵抗層は、前記第2の絶縁層を介して、前記
    第1のアクセストランジスタの一方の不純物領域と前記
    第1のドライバトランジスタのドレイン領域と前記第2
    のドライバトランジスタのゲート電極層とに接続されて
    おり、 前記第2の抵抗層は、前記第2の絶縁層を介して、前記
    第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域と前記
    第2のドライバトランジスタのドレイン領域と前記第1
    のドライバトランジスタのゲート電極層とに接続されて
    いる、請求項6に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記1対のドライバトランジスタとと
    もにフリップフロップ回路を構成し、前記ドライバトラ
    ンジスタと異なる導電型を有する1対の負荷トランジス
    タと、第2の絶縁層とをさらに備え、 前記第1の負荷トランジスタは、互いに絶縁されて積層
    された第1の半導体層と第2の半導体層とを有する薄膜
    トランジスタよりなり、 前記第1の半導体層は、前記第2の絶縁層を介して、前
    記第1のアクセストランジスタの一方の不純物領域と前
    記第1のドライバトランジスタのドレイン領域と前記第
    2のドライバトランジスタのゲート電極層とに接続され
    ており、 前記第2の半導体層は、前記第1の半導体層と対向する
    領域をチャネル領域として規定するように互いに間隔を
    有して形成された1対のソース/ドレイン領域を有して
    おり、 前記第2の負荷トランジスタは、互いに絶縁されて積層
    された第3の半導体層と第4の半導体層とを有する薄膜
    トランジスタよりなり、 前記第3の半導体層は、前記第2の絶縁層を介して、前
    記第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域と前
    記第2のドライバトランジスタのドレイン領域と前記第
    1のドライバトランジスタのゲート電極層とに接続され
    ており、 前記第4の半導体層は、前記第3の半導体層と対向する
    領域をチャネル領域として規定するように互いに間隔を
    有して形成された1対のソース/ドレイン領域を有して
    いる、請求項6に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 1対のアクセストランジスタと1対の
    ドライバトランジスタとをメモリセル領域内に有するス
    タティック型メモリセルを備えた半導体記憶装置であっ
    て、 前記第1のアクセストランジスタと前記第1のドライバ
    トランジスタとはX方向に隣接して配置され、 前記第2のドライバトランジスタと前記第2のアクセス
    トランジスタとはX方向に隣接して配置され、 前記第1のアクセストランジスタと前記第2のドライバ
    トランジスタとはY方向に隣接して配置され、 前記第1のドライバトランジスタと前記第2のアクセス
    トランジスタとはY方向に隣接して配置されている、半
    導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のアクセストランジスタの一
    方の不純物領域と前記第1のドライバトランジスタのド
    レイン領域とは不純物領域により接続されており、 前記第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域と
    前記第2のドライバトランジスタのドレイン領域とは不
    純物領域により接続されており、 前記第2のドライバトランジスタのゲート電極層は前記
    第2のアクセストランジスタの一方の不純物領域に接続
    されており、 前記第2のドライバトランジスタのゲート電極層は前記
    第1のアクセストランジスタの一方の不純物領域に接続
    されている、請求項11に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のアクセストランジスタは、
    X方向に延びるゲート電極層と、そのゲート電極層を間
    に挟んでY方向に延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第2のアクセストランジスタは、X方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでY方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第1のドライバトランジスタは、Y方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでX方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第2のドライバトランジスタは、Y方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでY方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第1のアクセストランジスタの1対の不純物領域と
    前記第2のドライバトランジスタのゲート電極層とはY
    方向に沿ってほぼ直線的に整列し、 前記第2のアクセストランジスタの1対の不純物領域と
    前記第2のドライバトランジスタのゲート電極層とはY
    方向に沿ってほぼ直線的に整列している、請求項12に
    記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のアクセストランジスタは、
    X方向に延びるゲート電極層と、そのゲート電極層を間
    に挟んでY方向に延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第2のアクセストランジスタは、X方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでY方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第1のドライバトランジスタは、Y方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでX方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第2のドライバトランジスタは、Y方向に延びるゲ
    ート電極層と、そのゲート電極層を間に挟んでX方向に
    延びる1対の不純物領域とを有し、 前記第1のドライバトランジスタの1対の不純物領域と
    前記第1のアクセストランジスタのゲート電極層とは、
    X方向に沿ってほぼ直線的に整列し、 前記第2のドライバトランジスタの1対の不純物領域と
    前記第2のアクセストランジスタのゲート電極層とは、
    X方向に沿ってほぼ直線的に整列している、請求項12
    に記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のアクセストランジスタは、
    X方向に延びるゲート電極層を含み、 前記第2のアクセストランジスタは、前記第1のアクセ
    ストランジスタのゲート電極層と離れた位置でX方向に
    延びるゲート電極層を含み、 前記半導体装置は、 前記第1のアクセストランジスタのゲート電極層と前記
    第1のドライバトランジスタとの上方をX方向に延び、
    前記第1のアクセストランジスタのゲート電極層に電気
    的に接続された第1の導電層と、 前記第2のアクセストランジスタのゲート電極層と前記
    第2のドライバトランジスタとの上方をX方向に延び、
    前記第2のアクセストランジスタのゲート電極層に電気
    的に接続された第2の導電層とを有している、請求項1
    1に記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記半導体記憶装置は、接続導電層を
    さらに備え、 接続導電層は前記第1の導電層と前記第2の導電層との
    間に位置し、前記第1および第2のドライバトランジス
    タのゲート電極層の上方に延びるように形成されて前記
    第1のドライバトランジスタのソース領域と前記第2の
    ドライバトランジスタのソース領域とを電気的に接続し
    ている、請求項15に記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 1対のアクセストランジスタと1対の
    ドライバトランジスタとを含むメモリセルをX、Y方向
    に配列して含む半導体記憶装置であって、 X方向に隣接する前記メモリセル間において、前記アク
    セストランジスタ同士が向かい合い、かつ前記ドライバ
    トランジスタ同士が向かい合い、 Y方向に隣接する前記メモリセル間において、前記アク
    セストランジスタ同士が向かい合い、かつ前記ドライバ
    トランジスタ同士が向かい合う、半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 4つの前記メモリセルに含まれる前記
    ドライバトランジスタのソース領域が集合する部分にお
    いて、前記ドライバトランジスタのソース領域は互いに
    不純物領域で接続されている、請求項17に記載の半導
    体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体記憶装置は、絶縁層と接続
    導電層とをさらに備え、 前記接続導電層は、前記1対のアクセストランジスタと
    前記1対のドライバトランジスタとを覆うように形成さ
    れた絶縁層を介在して、前記1対のドライバトランジス
    タのソース領域間を接続するように形成されている、請
    求項18に記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記接続導電層は、X方向に配列され
    た各メモリセルの前記ドライバトランジスタのソース領
    域間を接続するように延在して形成されている、請求項
    19に記載の半導体記憶装置。
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