JPH07129004A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH07129004A
JPH07129004A JP29391193A JP29391193A JPH07129004A JP H07129004 A JPH07129004 A JP H07129004A JP 29391193 A JP29391193 A JP 29391193A JP 29391193 A JP29391193 A JP 29391193A JP H07129004 A JPH07129004 A JP H07129004A
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JP
Japan
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heating
heat
pressure
film material
fixing
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JP29391193A
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English (en)
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Koichi Suwa
貢一 諏訪
Masahiro Goto
正弘 後藤
Hiroko Ogama
裕子 大釜
Satoru Izawa
悟 伊澤
Takahiro Inoue
高広 井上
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体13を有する加熱部10と、該加熱部
に圧接させた加圧部23との相互圧接ニップ部Nに被加
熱材Pを導入して挟持搬送させて該被加熱材を加熱処理
する加熱装置について、加熱部と加圧部の圧接ニップ部
のニップ幅を十分に確保し、しかも熱容量を十分に下げ
得るように工夫して、装置温度の高速立上りと、画像加
熱定着装置にあっては立上り直後の定着性能の向上との
両立を可能にし、かつ装置の長寿命化も可能とするこ
と。 【構成】 加圧部23は、圧接ニップ部Nにおいて被加
熱材Pの挟持搬送方向に順方向に回転若しくは走行搬送
可能なエンドレス状若しくは有端の耐熱性フィルム材2
4と、該フィルム材を加熱部10に所定圧で加圧する耐
熱性弾性体よりなる加圧部材26を備え、圧接ニップ部
Nの、加熱部10と、加圧部23のフィルム材24との
間に被加熱材Pを導入する構成を特徴とする加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱体を有する加熱部
と、該加熱部に圧接させた加圧部との相互圧接ニップ部
に被加熱材を導入して挟持搬送させて該被加熱材を加熱
処理する加熱装置に関する。
【0002】また、該加熱装置を画像加熱定着装置とし
て備える画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】発熱体を有する加熱部と、該加熱部に圧
接させた加圧部との相互圧接ニップ部に被加熱材を導入
して挟持搬送させて被加熱材を加熱処理する加熱装置の
具体例として、例えば、電子写真複写機・同プリンタ
ー、静電記録装置等の画像形成装置に組み込まれる、ヒ
ートローラ方式、フィルム加熱方式等の画像加熱定着装
置が挙げられる。以下この画像加熱定着装置を例にして
説明する。
【0004】図12はヒートローラ方式の画像加熱定着
装置の一例の概略構成を示す横断面模型図である。
【0005】10は加熱部としての定着ローラ(ヒート
ローラ、熱ローラ)、20は加圧部としての加圧ローラ
であり、上下に互いに並行に配列して圧接させそれぞれ
両端側を装置フレーム30の側板間に不図示の摺動軸受
を介して回転自在に取付け保持させてある。
【0006】定着ローラ10は、中空のアルミニウム芯
金11の表面にPFAやPTFE等の離型性層12を形
成具備させ、ローラ中空内に発熱体(熱源)としてのハ
ロゲンヒータ13を挿入具備させ、ローラ表面にサーミ
スタ等の感温素子14を当接させてある。
【0007】加圧ローラ20は、芯金21と、この芯金
21に同心一体にローラ状に形成したシリコンゴム等よ
りなる耐熱性弾性体層22からなるもので、この加圧ロ
ーラ20を定着ローラ10の下面に対して不図示の加圧
バネにより所定の押圧力をもって圧接させて定着ローラ
10と加圧ローラ20との間に所定幅の圧接ニップ部
(定着ニップ部)Nを形成させてある。
【0008】定着ローラ10は不図示の駆動系により矢
示の時計方向aに所定の周速度をもって回転駆動され、
加圧ローラ20はこの定着ローラ10に従動して回転す
る。
【0009】定着ローラ10のハロゲンヒータ13に不
図示のAC通電回路から通電がなされて該ハロゲンヒー
タ13が発熱することにより定着ローラ10が加熱さ
れ、該定着ローラ10の表面温度が感温素子14により
検知され、その検知温度情報が不図示の制御部(本体制
御用CPU)へフィードバックされて感温素子14の検
知温度出力が所定の一定となるようにハロゲンヒータ1
3への通電が制御される。即ち定着ローラ10の表面温
度が所定の定着温度に維持されるようにハロゲンヒータ
13への通電が制御される。
【0010】而して、定着ローラ10・加圧ローラ20
が回転されていて、定着ローラ10が所定の定着温度に
温調制御されている状態において、不図示の作像機構部
A側から未定着トナー画像Tを形成担持させた被加熱材
としての被記録材Pが搬送されて入口ガイド31から装
置内へ導入され、定着ローラ10と加圧ローラ20の定
着ニップ部Nへ進入して該両ローラ10・20間を挟持
搬送されることにより、該定着ニップ部Nにて被記録材
P上の未定着トナー画像Tが熱と圧力によって被記録材
P面に永久固着画像として定着化される。画像加熱定着
処理を受けた被記録材Pは装置を出て画像形成物(コピ
ー、プリント)として出力される。
【0011】図13はフィルム加熱方式の画像加熱定着
装置の一例の概略構成を示す横断面模型図である。上述
図12の装置と共通する構成部材・部分には同一の符号
を付して再度の説明を省略する。
【0012】フィルム加熱方式の画像加熱定着装置は被
加熱材を耐熱性フィルム材を介して発熱体(加熱体、ヒ
ータ)の面に対して密着させて耐熱性フィルム材と一緒
に搬送させることで発熱体の熱を耐熱性フィルム材を介
して被加熱材に付与する構成を基本とする装置であり、
特開昭63−313182号公報、特開平2−1578
78号公報、特開平4−44075〜44083、20
4980〜204984号公報等に開示されている。
【0013】図13の装置は特開平4−44075〜4
4083号公報等に開示の所謂テンションレスタイプの
フィルム加熱方式の装置であり、発熱体15と、該発熱
体15を下面に保持させたフィルム内面ガイド部材16
と、該発熱体15を含むフィルム内面ガイド部材16に
ルーズに外嵌させた円筒状(エンドレスベルト状)の耐
熱性フィルム材(定着フィルム)17を基本構成部材と
する加熱部10と、フィルム材17を挟ませて発熱体1
5に圧接させた加圧部としての加圧ローラ20を有して
いる。
【0014】発熱体15は、例えば、円筒状の定着フィ
ルム材17の回転方向aもしくは被加熱材としての被記
録材Pの搬送方向に対して直角方向を長手とする細長平
板状の低熱容量のセラミックヒータである。
【0015】フィルム内面ガイド部材16は、円筒状の
定着フィルム材17の回転方向aもしくは被加熱材とし
ての被記録材Pの搬送方向に対して直角方向を長手とす
る、耐熱樹脂材等よりなる横断面略半円弧状樋型の横長
部材であり、その両端部を装置フレーム30の側板間に
固定支持させてある。発熱体15はこのフィルム内面ガ
イド部材16の下面の略中央部に長手に沿って形成した
溝内に嵌入して耐熱性接着剤で取り付け保持させてあ
る。
【0016】発熱体としてのセラミックヒータ15はそ
の両端部の不図示の通電電極間に不図示のAC通電回路
から通電がなされて有効長さ領域が昇温し、不図示のサ
ーミスタ等の感温素子によりヒータ温度が検知され、そ
の検知温度情報が不図示の制御部へフィードバックされ
て感温素子の検知温度出力が所定の一定となるようにヒ
ータ15への通電が制御される。即ちヒータ15の温度
が所定の定着温度に維持されるようにヒータ15への通
電が制御される。
【0017】定着フィルム17は、例えば、ポリイミド
フィルムを基材とし、外表面にPFA等の離型性層を設
けた厚み50μm程度の耐熱性フィルム材である。
【0018】加圧ローラ20は前述図12の装置の加圧
ローラ20と同様に、芯金21と、シリコンゴム等より
なる耐熱性弾性層22からなるもので、更にその耐熱性
弾性層22の外面に表層としてFEPのコーティングを
施してある。
【0019】この加圧ローラ20を発熱体としてのセラ
ミックヒータ15に対して定着フィルム17を挟ませて
不図示の加圧バネにより所定の押圧力をもって圧接させ
て所定幅の圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成させ
てある。
【0020】加圧ローラ20が不図示の駆動系により矢
示の反時計方向に回転駆動され、この回転加圧ローラ2
0と定着フィルム17の外面との摩擦力で円筒状の定着
フィルム17に回転力が作用し、定着ニップ部Nにおい
て定着フィルム17の内面がヒータ15の表面に密着摺
動しつつ定着フィルム17がフィルム内面ガイド部材1
6の周りを矢示の時計方向aに回転駆動される。
【0021】フィルム内面ガイド部材16は定着フィル
ム17の回転を容易にする働きをし、回転する定着フィ
ルム17の円周方向及び長手方向における動きを規制し
てフィルムの不必要な暴れ(おどり)や寄り移動を防止
している。
【0022】而して、加圧ローラ20の回転駆動により
定着フィルム17が回転しており、かつ発熱体としての
セラミックヒータ15が所定の定着温度に温調制御され
ている状態において、不図示の作像機構部A側から未定
着トナー画像Tを形成担持させた被加熱材としての被記
録材Pが搬送されて入口ガイド31から装置内へ導入さ
れ、フィルム17を挟んでヒータ15と加圧ローラ20
との間に形成される定着ニップ部Nのフィルム17と加
圧ローラ20との間に被記録材Pが進入して回転定着フ
ィルム17の外面に密着して該フィルム17と一緒に定
着ニップ部Nを挟持搬送されることにより、ヒータ15
の熱がフィルム17を介して被記録材Pに付与されて被
記録材P上の未定着トナー画像Tが被記録材P面に加熱
定着される。定着ニップ部Nを通った被記録材Pはフィ
ルム17の面から分離されて排出搬送される。
【0023】
【発明が解決しようとしている課題】前述図12のヒー
トローラ方式の装置にあっては、加熱部である定着ロー
ラ10や、加圧部である加圧ローラ20の熱容量が大き
いので、装置が常温時から所定の温度に立ち上がるのに
時間を要し、クイックスタート性に欠ける。
【0024】そこでこの装置においては大きく分けて2
つの温調モードで装置温度を制御している。その一つは
定着動作を行う時の、装置温度を所定の定着温度に維持
させる「プリント時温調」であり、もう一つはクイック
スタート性を具備させるために装置待機状態時に装置温
度をプリント時温調温度よりも低めに設定維持させてお
く「スタンバイ時温調」である。
【0025】しかし、画像形成装置の一般的な使用では
画像形成装置がプリント動作を行なっている時よりもス
タンバイ状態にある時の方が時間的に長いのが現状であ
り、最近の動向としては、省エネルギーの観点から、ス
タンバイ状態時に定着装置を高温状態に維持しておくエ
ネルギーは無駄と考えられ、不使用時はヒータ13への
通電を行なわないようにしたり、あるいはスタンバイ温
度を極端に低目に設定することが提案されている。
【0026】この場合においてもクイツクスタート性を
できるだけ具備させるようにする手段として、例えば、
加熱部としての定着ローラ10の肉厚をできるだけ薄く
したり、加圧部としての加圧ローラ20の外径をできる
だけ小さくして両ローラ10・20の熱容量を可及的に
小さくしたり、あるいはヒータ13の出力をあげたりす
ることにより、装置温度の立ち上りを速めることが考え
られるが、実際上このような処置では限界があり、満足
できるクイックスタート性を具備させることはなかなか
難しい。
【0027】この点、図13のようなフィルム加熱方式
の装置の場合は、加熱部の構成部材である発熱体15と
して低熱容量ヒータを、フィルム17として薄膜の低熱
容量のものを用いることができることで、ウェイトタイ
ムの短縮化(クイックスタート性)、省電力化、機内昇
温抑制等が可能な装置であり、ヒートローラ方式等の装
置に比べて格段に優位性がある。
【0028】しかし、このフィルム加熱方式の装置にし
ても、加熱部側の熱容量を減らすことにより該加熱部側
の温度立上り特性を向上させたとしても、加圧部側全体
の温度も同時に上げなければ、いわゆる朝一の定着性の
向上は望めない。
【0029】これは加圧部側である加圧ローラ20の温
度が低い時にプリント動作を行なうと、加熱部側から加
圧ローラ20側に奪われる熱量が大きくなり、画像定着
すべき被記録材Pには十分な熱が得られなくなるためで
ある。
【0030】一方、初期の定着性能を上げるためにプリ
ント可能温度に到達するまでの一定時間、装置の空回転
を行い、加圧ローラ20を温める事は有効であるが、逆
に加熱部側の温度上昇が鈍ってしまい長い時間を必要と
してしまった。
【0031】上述のことから、ヒートローラ方式の装置
においてクイックスタート性を具備させる、フィルム加
熱方式の装置において朝一の定着性を向上させる等のた
めには、加圧部側の熱容量を可及的に小さいものにする
ことが有効であるが、加圧部である加圧ローラ20の熱
容量を小さくするには具体的には該ローラの外径を小さ
くして重量を減らすことになる。
【0032】この場合、加圧ローラ20の外径を小さく
しても十分な定着性を得るためには十分なニップ幅の圧
接ニップ部Nは確保されている必要があり、そのために
は加圧ローラ20の硬度も下げる必要があった。
【0033】加圧ローラ20としてシリコンソリッドゴ
ムやスポンジの単層ローラを用いるのならばASKER
−C硬度で30°以下の低硬度ローラも製造は可能であ
り、これならば加圧ローラ20の小径化・低硬度化が望
めるが、いかんせん単層ローラであるが故に汚れの付着
が著しくて長寿命化が求められる定着装置の加圧ローラ
には不向きである。
【0034】このローラの汚れ付着を防止して耐久性を
向上させるために、該ローラの表面にPFAチューブを
被覆処理した構成とした場合は、ローラとして成形され
る際にPFAチューブ自身にかなりの張力がかけられた
状態で成形がなされるために弾性層が締め付け状態にな
り、PFAチューブを被覆処理しない単層ローラに比べ
て硬度が15°以上も高くなってしまい、そのため圧接
ニップ部Nの十分なニップ幅を確保するためにはローラ
の小径化に限界を生じ、熱容量を劇的に下げるのに十分
な小径化は望めないのが現状である。
【0035】そこで本発明は、この種の加熱装置におい
て、加圧部の構成を、加熱部との圧接ニップ部のニップ
幅を十分に確保し、しかも熱容量を十分に下げ得るよう
に工夫して、装置温度の高速立上りと、画像加熱定着装
置にあっては立上り直後の定着性能の向上との両立を可
能にし、かつ装置の長寿命化も可能としたものを提供す
ることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0037】(1)発熱体を有する加熱部と、該加熱部
に圧接させた加圧部との相互圧接ニップ部に被加熱材を
導入して挟持搬送させて該被加熱材を加熱処理する加熱
装置であり、前記加圧部は、前記圧接ニップ部において
被加熱材の挟持搬送方向に順方向に回転若しくは走行搬
送可能なエンドレス状若しくは有端の耐熱性フィルム材
と、該耐熱性フィルム材を加熱部に所定圧で加圧する耐
熱性弾性体よりなる加圧部材を備え、該加熱部と該加圧
部との間に形成される圧接ニップ部の、加熱部と、加圧
部の耐熱性フィルム材との間に被加熱材を導入して挟持
搬送させて該被加熱材を加熱処理することを特徴とする
加熱装置。
【0038】(2)前記の耐熱性弾性体よりなる加圧部
材は回転可能なローラ体であることを特徴とする(1)
に記載の加熱装置。
【0039】(3)前記の耐熱性弾性体よりなる加圧部
材は非回転の固定部材であり、耐熱性フィルム材との接
触表面が低摩擦であることを特徴とする(1)に記載の
加熱装置。
【0040】(4)前記耐熱性フィルム材は回転可能な
エンドレスベルト状フィルムであり、該フィルム材の内
側に該フィルム材の回転を案内するガイド部材と、前記
加圧部材を備えることを特徴とする(1)に記載の加熱
装置。
【0041】(5)前記ガイド部材に前記加圧部材が固
定されていることを特徴とする(3)又は(4)に記載
の加熱装置。
【0042】(6)加圧部材が回転駆動され、その回転
力により耐熱性フィルム材が回転もしくは走行搬送され
ることを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0043】(7)前記耐熱性フィルム材は回転可能な
エンドレスベルト状フィルムであり、該フィルム材の周
長の一部は常にテンションフリーで回転搬送されること
を特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0044】(8)前記加熱部は内部に発熱体を有する
回転体であることを特徴とする(1)に記載の加熱装
置。
【0045】(9)前記加熱部は回転ヒートローラであ
ることを特徴とする(1)又は(8)に記載の加熱装
置。
【0046】(10)前記加熱部は、固定の発熱体と、
該発熱体と加圧部との間に挟まれて該圧接ニップ部にお
いて被加熱材の挟持搬送方向に順方向に発熱体面に密着
摺動しつつ回転若しくは走行搬送可能なエンドレス状若
しくは有端の耐熱性フィルム材を有し、圧接ニップ部の
該加熱部側の耐熱性フィルム材と、前記加圧部側の耐熱
性フィルム材との間に被加熱材を導入して挟持搬送させ
て被加熱材を加熱処理することを特徴とする(1)に記
載の加熱装置。
【0047】(11)加熱部側の耐熱性フィルム材が加
圧部側の加圧部材の回転力により回転若しくは走行搬送
されることを特徴とする(10)に記載の加熱装置。
【0048】(12)加熱部側の耐熱性フィルム材は回
転可能なエンドレスベルト状フィルムであり、該フィル
ム材の周長の一部は常にテンションフリーで回転搬送さ
れることを特徴とする(10)に記載の加熱装置。
【0049】(13)被加熱材が画像定着すべき未定着
顕画剤像を支持した被記録材であり、該被記録材に未定
着顕画剤像を加熱定着させる画像加熱定着装置であるこ
とを特徴とする(1)乃至(12)の何れかに記載の加
熱装置。
【0050】(14)前記(1)乃至(13)の何れか
に記載の加熱装置を、被記録材に未定着顕画剤像を加熱
定着させる画像加熱定着装置として備えることを特徴と
する画像形成装置。
【0051】
【作用】加圧部材は、加熱部や、導入された被加熱材に
対して加圧部側のフィルム材(加圧フィルム材)を介し
て接触し、それ等とは直接接触しないので、該加圧部材
の汚れによる耐久低下が防止されること、また加圧部材
の加圧フィルム材を介しての見かけの硬度はPFAチュ
ーブを被覆処理した加圧部材に比べて硬度上昇は小さい
ことから、加圧部材として、小径化して熱容量を小さく
し、しかも圧接ニップ部の幅を十分に確保できる低硬度
部材を支障なく使用することが可能である。
【0052】従って、加熱部に対して加圧部を、圧接ニ
ップ部の十分なニップ幅を確保し、しかも熱容量を十分
に下げて、装置温度の高速立上りと、画像加熱定着装置
にあっては立上り直後の定着性能(朝一の定着性)の向
上との両立が可能となり、かつ装置の長寿命化も可能と
なる。
【0053】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図6) 図1は本実施例の加熱装置(画像加熱定着装置)の概略
構成を示す横断面模型図、図2は縦断面模型図である。
前述図12の装置と共通する構成部材・部分には同一の
符号を付して再度の説明を省略する。
【0054】本実施例の装置において、加熱部10は定
着ローラ(ヒートローラ)である。24・25・26は
それぞれ加圧部23を構成させた、加圧フィルム材、加
圧フィルムガイド、加圧ローラである。
【0055】加圧フィルムガイド25は耐熱性モールド
部材であり、その両端部を装置フレーム30の側板32
・32間に固定支持させてある。
【0056】加圧フィルム材24はこの加圧フィルムガ
イド25にゆるく外嵌させた円筒状の耐熱性フィルムで
ある。
【0057】この加圧フィルム材24はフィルム加熱方
式の加熱装置における定着フィルムと同様の耐熱性フィ
ルムを用いることができる。例えば、図3に層構成模型
図を示したように、ポリイミドやPFA等の耐熱性樹脂
フィルム基材層24aと、その外表面に形成したPTF
EやPFA等の離形性層24bからなる複合層フィルム
材などである。この例においてフィルム基材層24aと
してPFAを用いた場合は単層フィルムのまま使用する
こともできる。
【0058】加圧ローラ26はこの円筒状の加圧フィル
ム材24の内側に挿通してその両端軸部を装置フレーム
30の側板32・32間に軸受26c・26cを介して
支持させてある。
【0059】該加圧ローラ26は、芯金26aと、該芯
金に同心一体の耐熱性弾性体層26bからなるもので、
耐熱性弾性体層26bとしてシリコンソリッドゴムやシ
リコンスポンジ、フッ素ゴム等を使用したローラ硬度3
5°(ASKER−C、500gf荷重)以下程度にな
る非常に柔らかいグレードのものが使用される。
【0060】軸受26c・26cはそれぞれ装置フレー
ム30の側板32・32に対して上下方向のみに移動自
由度を持たせて取付けてあり、その各軸受26c・26
cと、前記加圧フィルムガイド25の両端部のラグ部2
5a・25aとの間に縮設した加圧バネ27・27によ
り上方へ持ち上げ付勢させてあり、これにより加圧ロー
ラ26を加熱部としての定着ローラ10の下面に対して
加圧フィルム材24を挟ませて所定の押圧力をもって圧
接させ、定着ローラ10と加圧ローラ26との間に加圧
フィルム材24を挟んで所定幅の圧接ニップ部(定着ニ
ップ部)Nを形成させてある。
【0061】11a・11aは定着ローラ10の軸受で
ある。定着ローラ10は不図示の駆動手段により図1に
おいて時計方向aに所定の周速度をもって回転駆動され
る。また検温素子14を含む不図示の温調系により発熱
体としてのハロゲンヒータ13に対する通電が制御され
て表面温度が所定の定着温度に温調制御される。
【0062】また定着ローラ10の回転駆動に伴い、円
筒状の加圧フィルム材24は定着ローラ10との圧接ニ
ップ部Nにおいて定着ローラ10とフィルム外面との摩
擦力で回転力が作用して従動回転する。加圧ローラ26
もこの円筒状の加圧フィルム材24の従動回転に従動し
て回転する。
【0063】加圧フイルムガイド25はこのフィルム2
4の回転を容易にする働きをし、回転するフィルム24
の円周方向及び長手方向における動きを規制してフィル
ムの不必要な暴れや寄り移動を防止している。
【0064】而して、不図示の作像機構部A側から未定
着トナー画像Tを形成担持させた被加熱材としての被記
録材Pが搬送されて入口ガイド31から装置内へ導入さ
れ、加圧フィルム材24を挟んで定着ローラ10と加圧
ローラ26との間に形成される定着ニップ部Nの定着ロ
ーラ10と加圧フィルム材24との間に被記録材Pが進
入して定着ニップ部Nを挟持搬送されることにより未定
着トナー画像Tの被記録材Pに対する加熱定着がなされ
る。
【0065】本実施例の装置では、加圧ローラ26は、
加熱部としての定着ローラ10や導入された被加熱材と
しての被記録材Pに対して加圧フィルム材26を介して
接触し、それ等とは直接接触しないので、該ローラの汚
れによる耐久低下が防止されること、また加圧フィルム
材24にはテンションがかけられておらず、テンション
フリーの状態で使われているため、該加圧フィルム材2
4を介しての加圧ローラ26の見かけの硬度は2〜3°
程度しか上がらず、前述のPFAチューブ被覆ローラの
場合の15°以上の硬度上昇に比べて硬度上昇は小さい
ことから、該加圧ローラ26として、小径化して熱容量
を小さくし、しかも圧接ニップ部Nの幅を十分に確保で
きる低硬度ローラを支障なく使用することが可能であ
る。
【0066】従って、加熱部10に対して加圧部23
を、圧接ニップ部Nの十分なニップ幅を確保し、しかも
熱容量を十分に下げて、装置温度の高速立上りと、立上
り直後の定着性能(朝一の定着性)の向上との両立が可
能となり、かつ装置の長寿命化も可能となる。
【0067】以下に本実施例装置と従来装置との試験結
果を示す。
【0068】.本実施例装置(図1・図2) a.定着ローラ10 外径φ;20mm、肉厚t;0.8mm、長さ260m
mのアルミニウム中空ローラ11の表面にPFAコーテ
ィング表層12を30μm施したもの ハロゲンヒータ13;100V・400W プリント時温調温度;185°C スタンバイ時温調温度:175°C。
【0069】b.加圧フィルム材24 基材24a;40μm(ポリイミド製)、表層24b;
PFAコーティング10μm(含、プライマ層)、フィ
ルム外径;φ20mm、フィルム幅;230mm。
【0070】c.加圧ローラ26 外径φ;10mm、芯金26aの径φ;5mm、弾性
層;シリコンスポンジ、ローラ硬度;25°(ASKE
R−C、500gf荷重)、ローラゴム長;225m
m。
【0071】d.加圧力・ニップ幅 総加圧;5kgf、ニップ部Nの幅;2.8mm。
【0072】e.プロセススピード; 50mm/se
c。
【0073】f.被記録材(転写材)P; PLOVE
R BOND75g/m2
【0074】g.評価モード 前多回転なし(前多回転:スタンバイ中の所定温度範囲
において、装置を回転駆動させて加圧ローラ26を温め
る動作)、電圧100V入力時、電源投入後定着可能温
度到達直後に連続20枚通紙。
【0075】.従来装置1(図12) a.定着ローラ10 のaと同一品、ハロゲンヒータ13・プリント時温調
温度・スタンバ時温調温度ものaと同じ。
【0076】b.加圧ローラ20 外径φ;20mm、芯金21の径φ;9mm、弾性層2
2;シリコンスポンジ、外周を50μm厚のPFAチュ
ーブで被覆、ローラ硬度;42°(ASKER−C、5
00gf荷重)。
【0077】c.加圧力・ニップ幅 総加重;8kgf、ニップ部Nの幅;2.8mm。
【0078】d.プロセススピード・転写材P・評価モ
ード 何れものe、f、gと同一。
【0079】.従来装置2 構成はと同じ。
【0080】ただし、評価モードにおいて前回転ありと
し、加圧ローラ20を温めるために定着ローラ温度が1
50°Cから175°Cになるまでの間、ローラ対10
・20の回転を行なう。
【0081】.実験結果 a.ウェイトタイム 電源投入後からスタンバイ温度に到達するまでの時間を
ウェイトタイムと規定し、・・の装置についてそ
の測定を行なった。その結果を表1に示す(室温20
°)。
【0082】 表 1 装 置 ウェイトタイム(sec) .実施例装置(前多回転なし) 29 .従来装置1(前多回転なし) 29 .従来装置2(前多回転あり) 39 以上の結果より、の従来装置2は前多回転により加圧
ローラ20に熱を奪われるためにウェイトタイムが最も
悪くなる。これに対して、の実施例装置と、の従来
装置1は、の従来装置2に比べて10sec程度ウェ
イトタイムを短縮することができる。
【0083】b.定着性 スタンバイになった直後からの定着性を表したのが図4
である。
【0084】この結果において、の実施例装置が最も
定着性が良く、の従来例装置2(前多回転あり)がそ
れとほぼ同等の定着性が得られている。しかしの従来
装置1(前多回転なし)ではかなり定着性が悪くなって
いる。
【0085】この結果において、の実施例装置が前多
回転がなくとも定着性が良好なのは、加圧側の熱容量が
小さく、すぐに温まるためであり、の従来例装置で定
着性が悪くなっている原因は加圧ローラ20が十分に温
まっていない点にある。
【0086】また、・・の何れの装置において
も、通紙枚数が増えるに従い、定着性が向上しているの
は加圧ローラが温まってくるためである。
【0087】なお、この試験において定着性とは以下の
定義による。
【0088】
【数1】 画像濃度はMach beth濃度計により測定した。
画像のこすり方は、底面が22.5×22.5mmで、
重量が200gfのおもりを用い、その底面にシルボン
Cをはさみ、画像を摺擦する。摺擦は1往復に1sec
かけ、5往復で行なうものとする。
【0089】上記のウェイトタイム及び定着性の測定結
果より、の実施例装置によればウェイトタイムの短縮
と、定着性の向上の両立が可能となることがわかる。
【0090】c.加圧フィルム材24の厚みと、加圧ロ
ーラ26の硬度について 本実施例において、使用する加圧フィルム材24の厚み
と、加圧ローラ26のローラ硬度について見た結果を図
5に示した。図5におけるニップ幅はの本実施例装置
において、加圧フィルム材24と加圧ローラ26のロー
ラ硬度を変化させたときのものである。
【0091】加圧フィルム材24の厚み(含、表面離型
性層)については100μm以下が適しており、加圧ロ
ーラ硬度は35°(ASKER−C、500gf荷重)
以下が適していると考えられる。
【0092】d.ニップ幅について 一方、図6はの本実施例装置においてニップ幅を変え
たときの定着性の変化を見た結果を表している。ここで
の定着性は20枚中の最悪の定着性を表している。
【0093】定着性20%程度を確保するにはニップ幅
として最低1.8mm程度は必要であることがわかる。
【0094】〈実施例2〉(図7・図8) 図7は本実施例装置の概略構成を示す横断面模型図、図
8は縦断面図である。
【0095】本実施例の装置は前述図13のフィルム加
熱方式の画像加熱定着装置において、加圧部である加圧
ローラ20の代わりに、前述実施例1の装置(図1・図
2)にける加圧部23(24〜27)を適用したもので
ある。
【0096】本実施例装置においては、加圧部23の加
圧ローラ26が回転駆動されることにより、加圧フィル
ム材24及び加熱部10側の定着フィルム17が所定方
向に回転状態になる。
【0097】定着フィルム17の回転を確実化するため
に、本実施例の装置では、加圧ローラ26の両端部をそ
れぞれ加圧フィルム材24の両側へ露出させ、その露出
部の外周面が定着フィルム17の両端側の外面に直接接
触するようにしてある。
【0098】定着フィルム17は、耐熱性基材として例
えばポリイミド樹脂を用い、その表層にPFAやPTF
E等の離型層を設けた厚み50μm程度のものを用いて
いる。
【0099】本実施例装置は、加熱部10の発熱体15
とフィルム内面ガイド部材16周辺の熱容量がもともと
ヒートローラ系の装置に比べて格段に小さいこと、及び
前述したように加圧部23側の熱容量も小さいことか
ら、ウェイトタイムについては立ち上り時間が殆ど無視
できるため、ほぼ0secとなる。
【0100】しかも被記録材Pが定着ニップ部Nに到達
するまでに、熱容量の小さい加圧部23も十分に温まっ
ているために定着性についても十分な能力を得ることが
できる。 〈実施例3〉(図9) 図9は本実施例装置の概略構成を示す横断面模型図を示
すものである。
【0101】本実施例の装置は、前述実施例1の装置
(図1・図2)において、加圧部23の加圧ローラ26
を非回転の固定の加圧部材26Aに変更したものであ
り、他は実施例1と同様である。
【0102】上記の固定の加圧部材26Aは加圧フィル
ムガイド25の上面に長手に沿って固着した横断面かま
ぼこ型の細長の耐熱性弾性部材である。
【0103】加圧フィルムガイド25を装置フレーム3
0の側板32・32間に組み付けたとき、この加圧部材
26Aが加圧フィルム材24を挟んで加圧部としての定
着ローラ10の下面に弾性に抗して押し当り状態とな
り、該加圧部材26Aの弾性反力で圧接ニップ部Nに所
定の加圧力及びニップ幅が得られるようになっている。
【0104】この固定の加圧部材26Aは耐熱性弾性体
であって、加圧フィルム材24の内面と接する表面が低
摩擦であるものが用いられる。
【0105】具体的には、材料単体として用いられるも
のは、例えばPTFEの不織布(商品名ノーメックス)
より成るパッド部材や、或はPTFEの多孔質体(商品
名フロロポア)等である。
【0106】また、弾性体と表面低摩擦の機能を分離す
る場合は、弾性体層として、シリコンソリッドゴムやシ
リコンスポンジやフッ素ゴム等を用い、その表面をPF
Aテープや或はカプトンテープ等で覆うことにより用い
ることができる。
【0107】上記の加圧部材26Aの硬度は、前述実施
例1の装置の加圧ローラ26と同様に、35°(ASK
ER−C、500gf荷重)以下であることが望まし
い。また加圧フィルム材24はその厚さが100μm以
下のものが望ましい。
【0108】加圧フィルム材24は定着ローラ10の回
転駆動に伴い、内面が加圧部材26Aの表面を滑りなが
ら従動回転する。
【0109】本実施例装置のように加圧部材26Aを耐
熱性弾性体の固定部材にすることにより、ローラタイプ
の加圧部材とする場合よりも構成を簡単にすることがで
きると共に、加圧部23側の熱容量を更に小さくできる
ため、ウェイトタイムの一層の短縮化、及び朝一の定着
性の向上をはかることができる。
【0110】〈実施例4〉(図10) 図10の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加
熱方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものであ
る。
【0111】(a)のものは、第1のフィルム懸回ロー
ラ41と、第2のフィルム懸回ローラ(テンションロー
ラ)42と、ヒータ支持部材43に固定支持させた発熱
体としてのセラミックヒータ15との互いに並行の3部
材41・22・15間に、エンドレスベルト状の耐熱性
フィルム材(定着フィルム)17を懸回張設して加熱部
10とし、該加熱部10の定着フィルム17を挟んでヒ
ータ15に圧接させて、実施例1の装置(図1・図2)
と同様の加熱部23を配設したものである。
【0112】定着フィルム17を第1のフィルム懸回ロ
ーラ41の回転駆動により回転搬送aさせる。加圧フィ
ルム材24は定着フィルム17の回転に従動して回転す
る。
【0113】(b)のものはヒータ15と1本のフィル
ム懸回ローラ44の2部材15・44間にエンドレスベ
ルト状の定着フィルム17を懸回張設して加熱部10と
し、該加熱部10の定着フィルム17を挟んでヒータ1
5に圧接させて、実施例1の装置(図1・図2)と同様
の加熱部23を配設したものである。
【0114】定着フィルム17をフィルム懸回ローラ4
4の回転駆動により回転搬送aさせる。加圧フィルム材
24は定着フィルム17の回転に従動して回転する。
【0115】(c)のものは、定着フィルム17とし
て、エンドレスベルト状のものではなく、ロール巻きに
した長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸45
側からヒータ15を経由させて巻き取り軸46側へ掛け
渡して加熱部10とし、該加熱部10の定着フィルム1
7を挟んでヒータ15に圧接させて、実施例1の装置
(図1・図2)と同様の加熱部23を配設したものであ
る。
【0116】定着フィルム17を巻き取り軸46側へ走
行搬送させる。加圧フィルム材24は定着フィルム17
の走行に従動して回転する。
【0117】上記(a)・(b)・(c)の装置に於い
て、加圧部23は何れも実施例3の装置(図9)の加熱
部23とすることもできる。
【0118】また加熱部23の加圧フィルム材24は、
上記(a)・(b)・(c)の装置の加熱部10の定着
フィルム17のように、エンドレスベルト状のフィルム
を懸回張設させて回転させる構成、あるいはロール巻き
にした長尺の有端フィルムを走行させる構成とすること
もでき、この場合も該フィルムを介しての加圧部材26
・26Aの見かけの硬度上昇はPFAチューブを被覆処
理した加圧部材に比べて小さく、実施例1の装置と同様
の効果を得ることができる。
【0119】〈実施例5〉(図11) 図11は例えば前述した実施例1の加熱方式の加熱装置
としての画像加熱定着装置50を組み込んだ画像形成装
置の一例の概略構成を示している。本例の画像形成装置
は原稿台往復動型・回転ドラム型・転写式・プロセスカ
ートリッジ着脱方式の電子写真複写装置である。
【0120】100は装置機筺、101はその装置機筺
の上面板102上に配設したガラス板等の透明板部材よ
りなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板101
上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0121】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧着板103をかぶせて押
え込むことによりセットされる。
【0122】104は機筺上面板102面に原稿載置台
101の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0123】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の右方aへの往動
移動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開
口部104の位置を通過していき、その通過過程でラン
プ105の光Lをスリット開口部104、透明な原稿載
置台101を通して受けて照明走査され、その照明走査
光の原稿面反射光が像素子アレイ106によって感光ド
ラム107面に結像露光される。
【0124】感光ドラム107は例えば酸化亜鉛感光層
・有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支
軸108を中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回
転駆動され、その回転過程で帯電器109により正極性
又は負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に
前記の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けるこ
とにより感光ドラム107面には結像露光した原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0125】この静電潜像は現像器110により加熱で
軟化溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化さ
れ、該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器
111の配設部位へ移行していく。
【0126】Sは被記録材としての転写材シートPを積
載収納したカセットであり、該カセット内のシートが給
送ローラ112の回転により1枚宛繰出し給送され、次
いでレジストローラ113により、ドラム107上のト
ナー画像形成部の先端が転写放電器111の部位に到達
したとき転写材シートPの先端も転写放電器111と感
光ドラム107との間位置に丁度到達して両者一致する
ようにタイミングどりされて同期給送される。
【0127】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器111により感光ドラム107側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0128】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム107面から順次に分離
されて搬送装置114によって前述の定着装置50に導
かれて担持している未定着トナー画像の加熱定着を受
け、画像形成物(コピー)として排出ローラ116を通
って機外の排紙トレイ117上に排出される。
【0129】画像転写後の感光ドラム107の面はクリ
ーニング装置118により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0130】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部120に着脱されるプロセスカートリッジであり、
本例の場合は、像担持体としての感光ドラム107、帯
電器109、現像器110、クリーニング装置118の
4つのプロセス機器を包含させて一括して装置本体10
0に対して着脱交換自在としてある。
【0131】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発熱体を
有する加熱部と、該加熱部に圧接させた加圧部との相互
圧接ニップ部に被加熱材を導入して挟持搬送させて該被
加熱材を加熱処理する加熱装置について、加熱部と加圧
部との圧接ニップ部のニップ幅を十分に確保し、しかも
加圧部の熱容量を十分に下げて、装置温度の高速立上り
と、画像加熱定着装置にあっては立上り直後の定着性能
の向上との両立を可能にし、かつ装置の長寿命化も可能
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の加熱装置(画像加熱定着装置)の
概略構成を示す横断面模型図
【図2】 縦断面模型図
【図3】 複合層タイプの加圧フィルム材の層構成模型
【図4】 定着性に関する比較実験の結果グラフ
【図5】 加圧フィルム材の厚みと加圧ローラの硬度を
変えたときのニップ量の変化を表したグラフ
【図6】 ニップ幅と定着性の関係を表したグラフ
【図7】 実施例2の装置の概略構成を示す横断面模型
【図8】 縦断面模型図
【図9】 実施例2の装置の概略構成を示す横断面模型
【図10】 (a)・(b)・(c)はそれぞれフィル
ム加熱方式の加熱装置の他の構成形態例の略図
【図11】 画像形成装置例の概略構成図
【図12】 ヒートローラ方式の加熱装置の一例の概略
構成を示す横断面模型図
【図13】 フィルム加熱方式の加熱装置の一例の概略
構成を示す横断面模型図
【符号の説明】
10 加熱部としての、ヒートローラ(定着ローラ)、
若しくは定着フィル機構部 20・23 加圧部としての、加圧ローラ、若しくは加
圧フィルム機構部 13・15 発熱体としての、ハロゲンヒータ、若しく
はセラミックヒータ 14 検温素子(サーミスタ) 16・25 フィルム内面ガイド部材 17 定着フィルム 24 加圧フィルム材 26・26A 加圧ローラ若しくは固定の加圧部材 N 圧接ニップ部(定着ニップ部) P 被加熱材(被記録材、転写材) T トナー画像
フロントページの続き (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 高広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体を有する加熱部と、該加熱部に圧
    接させた加圧部との相互圧接ニップ部に被加熱材を導入
    して挟持搬送させて該被加熱材を加熱処理する加熱装置
    であり、 前記加圧部は、前記圧接ニップ部において被加熱材の挟
    持搬送方向に順方向に回転若しくは走行搬送可能なエン
    ドレス状若しくは有端の耐熱性フィルム材と、該耐熱性
    フィルム材を加熱部に所定圧で加圧する耐熱性弾性体よ
    りなる加圧部材を備え、該加熱部と該加圧部との間に形
    成される圧接ニップ部の、加熱部と、加圧部の耐熱性フ
    ィルム材との間に被加熱材を導入して挟持搬送させて該
    被加熱材を加熱処理することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記の耐熱性弾性体よりなる加圧部材は
    回転可能なローラ体であることを特徴とする請求項1に
    記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記の耐熱性弾性体よりなる加圧部材は
    非回転の固定部材であり、耐熱性フィルム材との接触表
    面が低摩擦であることを特徴とする請求項1に記載の加
    熱装置。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性フィルム材は回転可能なエン
    ドレスベルト状フィルムであり、該フィルム材の内側に
    該フィルム材の回転を案内するガイド部材と、前記加圧
    部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材に前記加圧部材が固定さ
    れていることを特徴とする請求項3又は同4に記載の加
    熱装置。
  6. 【請求項6】 加圧部材が回転駆動され、その回転力に
    より耐熱性フィルム材が回転もしくは走行搬送されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱性フィルム材は回転可能なエン
    ドレスベルト状フィルムであり、該フィルム材の周長の
    一部は常にテンションフリーで回転搬送されることを特
    徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱部は内部に発熱体を有する回転
    体であることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱部は回転ヒートローラであるこ
    とを特徴とする請求項1又は同8に記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱部は、固定の発熱体と、該発
    熱体と加圧部との間に挟まれて該圧接ニップ部において
    被加熱材の挟持搬送方向に順方向に発熱体面に密着摺動
    しつつ回転若しくは走行搬送可能なエンドレス状若しく
    は有端の耐熱性フィルム材を有し、圧接ニップ部の該加
    熱部側の耐熱性フィルム材と、前記加圧部側の耐熱性フ
    ィルム材との間に被加熱材を導入して挟持搬送させて被
    加熱材を加熱処理することを特徴とする請求項1に記載
    の加熱装置。
  11. 【請求項11】 加熱部側の耐熱性フィルム材が加圧部
    側の加圧部材の回転力により回転若しくは走行搬送され
    ることを特徴とする請求項10に記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 加熱部側の耐熱性フィルム材は回転可
    能なエンドレスベルト状フィルムであり、該フィルム材
    の周長の一部は常にテンションフリーで回転搬送される
    ことを特徴とする請求項10に記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 被加熱材が画像定着すべき未定着顕画
    剤像を支持した被記録材であり、該被記録材に未定着顕
    画剤像を加熱定着させる画像加熱定着装置であることを
    特徴とする請求項1乃至同12の何れかに記載の加熱装
    置。
  14. 【請求項14】 前記請求項1乃至同13の何れかに記
    載の加熱装置を、被記録材に未定着顕画剤像を加熱定着
    させる画像加熱定着装置として備えることを特徴とする
    画像形成装置。
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