JP3125569B2 - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JP3125569B2
JP3125569B2 JP06065490A JP6549094A JP3125569B2 JP 3125569 B2 JP3125569 B2 JP 3125569B2 JP 06065490 A JP06065490 A JP 06065490A JP 6549094 A JP6549094 A JP 6549094A JP 3125569 B2 JP3125569 B2 JP 3125569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は像加熱装置に関する。
【0002】より詳しくは、加熱部材と、この加熱部材
の温度を検知する温度検知部材と、温度検知部材の検知
温度が温調温度を維持するように加熱部材への通電を制
御する通電制御手段と、加熱部材と協同して画像を担持
する被記録材を挟持搬送するニップを形成する加圧部材
と、を有する像加熱装置に関する。
【0003】
【0004】
【従来の技術】像加熱装置の代表である加熱定着装置と
して、特開昭63−313182号公報・特開平2−1
57878号公報等で、加熱部材として昇温の速い加熱
体(以下、ヒータと記す)と、薄膜のフィルムを用い
た、フィルム加熱方式の装置が提案されている。
【0005】図4に該フィルム加熱方式の像加熱装置の
一例の概略構成の模型図を示した。即ち、薄肉の耐熱性
フィルム2(又はシート)と、該フィルム2の移動駆動
手段51と、該フィルム2を中にしてその一方面側に固
定支持して配置された一定温調されるヒータ6と、他方
面側に該ヒータ6に対向して配置され該ヒータ6に対し
て該フィルム2を介して画像定着すべき被加熱材として
の被記録材Pの顕画像担持面を密着させる加圧部材(加
圧ロール)4を有し、該フィルム2は少なくとも画像定
着実行時は該フィルム2と加圧部材4との間に搬送導入
される画像定着すべき被記録材Pと順方向に略同一速度
で走行移動させて該走行移動フィルム2を挟んでヒータ
6と加圧部材4との圧接で形成される定着部としてのニ
ップ部Nを通過させることにより、該被記録材Pの顕画
担持面を該フィルム2を介して該ヒータ6で加熱して顕
画像(未定着トナー像)Tに熱エネルギーを付与して軟
化・溶融せしめ、次いで定着部通過後のフィルム2と被
記録材Pを分離点で離間させることを基本とする加熱装
置である。
【0006】本例装置ではフィルム2はエンドレスベル
ト状のものを使用し、これを駆動ロール51とテンショ
ンロール52とヒータ6の3部材間に懸回張設させて駆
動ロール110により回動移動駆動させている。
【0007】ヒータ6の温度制御はサーミスタ5による
ヒータ6の検知温度が一定となるようにヒータ6の発熱
体6bへの通電を制御することでなされる。
【0008】このようなフィルム加熱方式の加熱装置は
非常に熱容量が小さく昇温の速い加熱部材6を用いるこ
とができ、加熱部材6が所定の加熱温度に達する迄の時
間を大きく短縮できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5は、このようなフ
ィルム加熱方式の像加熱装置(加熱定着装置)について
の定着時のヒータ温度、フィルム温度、加圧ロール表面
温度の時間変化を示す模式図である。
【0010】加熱部材としてのヒータ6は定着開始とと
もに200°Cに一定温調される。一方、加圧ロール4
は熱容量が大きいため、徐々に表面温度が上昇してゆ
く。この時、フィルム温度もヒータ温度と加圧ロール表
面温度の中間値をとりながら徐々に上昇し、その変化量
は40deg程度にもなる。
【0011】ところでこのフィルム温度がβ°C以下に
なると定着不良となり、α°C以上になると高温オフセ
ット(ホットオフセット)を発生する。
【0012】そこで定着不良を防止するためフィルム温
度が被記録材通紙1枚目でβ°C以上となる様にヒータ
温度を設定すると、装置が暖まってきて被記録材通紙7
枚目以降で高温オフセットを発生し、逆に被記録材通紙
7枚目以降の高温オフセットを防止するため、ヒータ温
度を下げると、装置の冷えている被記録材通紙1枚目で
定着不良をおこしてしまう。
【0013】そこで連続プリント時に所定の枚数のプリ
ントを行なうとヒータ温度を低下させることも考えられ
るが、装置の暖まり具合によって、フィルム温度を適正
温度とするための被記録材通紙1枚目のヒータ温度やヒ
ータ温度を下げるのに適正な被記録材通紙枚数が異なる
ため、やはり高温オフセット、低温オフセットが発生し
てしまう。
【0014】そこで本発明は、このような加熱装置に
ついて、加熱不足、加熱過剰の何れも発生させないよう
にすること、プロセススピードによらず、像の高温オフ
セットや加熱不足を生じさせないようにすることを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置である。
【0016】(1)加熱部材と、この加熱部材の温度を
検知する温度検知部材と、温度検知部材の検知温度が
調温度を維持するように加熱部材への通電を制御する通
電制御手段と、加熱部材と協同して画像を担持する被記
録材を挟持搬送するニップを形成する加圧部材と、を有
し、ニップで複数枚の被記録材を連続して加熱する際、
徐々に温調温度を下げる像加熱装置において、温調開始
前の上記加熱部材の温度に応じて温調温度を下げるタイ
ミングを設定することを特徴とする像加熱装置。
【0017】(2)加熱部材と、加熱部材の温度を検知
する温度検知部材と、温度検知部材の検知温度が温調温
度を維持するように加熱部材への通電を制御する通電制
御手段と、加熱部材と協同して画像を担持する被記録材
を挟持搬送するニップを形成する加圧部材と、を有する
加熱装置において、像加熱処理を行った際の温調温度
を記憶する記憶手段を有し、温調開始前の上記加熱部材
の温度に応じて決定される温調温度と記憶手段に記憶さ
れている最新の温調温度とを比較し大きい方を温調温度
に設定することを特徴とする像加熱装置。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】加熱部材への通電がオフされ、次の被加熱部材
の加熱処理を開始するときは装置の暖まり具合を検知
し、その検知レベルに応じて被加熱部材通紙1枚目に必
要となる加熱部材の設定温度を決定する温度決定手段を
有するとともに、連続して被加熱部材の通紙が行なわれ
た場合には加熱部材の加熱温度を順次に下げる、つま
り、急速に高温まで加熱できる加熱装置において、1枚
目の被加熱部材の通紙開始する直前に装置の暖まり具合
を検知し、その検知に応じて、被加熱部材の通紙枚数に
対応し加熱部材の設定温度を変化させてゆくことで、加
熱不足、加熱過剰いずれも発生しない加熱装置が提供で
きる。
【0028】この装置を画像形成装置の被記録材の像加
熱装置に用いれば、プロセススピードによらず像の高温
オフセットや加熱不足を生じさせない。
【0029】
【実施例】〈参考例〉 (1)画像形成装置例 図1に画像形成装置の一例の概略構成を示した。本例の
画像形成装置は原稿台往復動型・回転ドラム型・転写式
・プロセスカートリッジ着脱方式の電子写真複写装置で
ある。
【0030】100は装置機筺、101はその装置機筺
の上面板102上に配設したガラス板等の透明板部材よ
りなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板101
上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0031】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧着板103をかぶせて押
え込むことによりセットされる。
【0032】104は機筺上面板102面に原稿載置台
101の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0033】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の右方aへの往動
移動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開
口部104の位置を通過していき、その通過過程でラン
プ105の光Lをスリット開口部104、透明な原稿載
置台101を通して受けて照明走査され、その照明走査
光の原稿面反射光が像素子アレイ106によって感光ド
ラム107面に結像露光される。
【0034】感光ドラム107は例えば酸化亜鉛感光層
・有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支
軸108を中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回
転駆動され、その回転過程で帯電器109により正極性
又は負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に
前記の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けるこ
とにより感光ドラム107面には結像露光した原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0035】この静電潜像は現像器110により加熱で
軟化溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化さ
れ、該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器
111の配設部位へ移行していく。
【0036】Sは被被記録材としての転写材シートPを
積載収納したカセットであり、該カセット内のシートが
給送ロール112の回転により1枚宛繰出し給送され、
次いでレジストロール113により、ドラム107上の
トナー画像形成部の先端が転写放電器111の部位に到
達したとき転写材シートPの先端も転写放電器111と
感光ドラム107との間位置に丁度到達して両者一致す
るようにタイミングどりされて同期給送される。
【0037】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器111により感光ドラム107側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0038】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム107面から順次に分離
されて搬送装置114によって像加熱装置(加熱定着装
置)50に導かれて担持している未定着トナー画像の加
熱定着を受け、画像形成物(コピー)として排出ロール
116を通って機外の排紙トレイ117上に排出され
る。
【0039】画像転写後の感光ドラム107の面はクリ
ーニング装置118により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0040】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部120に着脱されるプロセスカートリッジであり、
本例の場合は、像担持体としての感光ドラム107、帯
電器109、現像器110、クリーニング装置118の
4つのプロセス機器を包含させて一括して装置本体10
0に対して着脱交換自在としてある。
【0041】(2)像加熱装置50 図2は像加熱装置50の概略構成の模型図である。本例
の像加熱装置50は特開平4−44075〜44083
号公報、同4−204980〜204984号公報等に
開示のテンションレスタイプのフィルム加熱方式の像加
熱装置である。
【0042】このタイプの装置はフィルムの周長の少な
くとも一部は常にテンションフリー(テンションが加わ
らない状態)とし、フィルムの走行移動は加圧部材の回
転駆動力から得るようにしたものであり、同じフィルム
加熱方式の装置でも前述図4の装置のようにフィルム2
を常に全周的にテンションを作用させて張り状態で走行
移動させるテンションタイプのものよりも、フィルムの
駆動・走行等の制御・機構が簡略化され、また駆動トル
クを大幅に低減できる利点がある。
【0043】1は耐熱性樹脂製の横長ステーであり、下
記のエンドレス耐熱性フィルム2の内面ガイド部材とな
る。
【0044】エンドレスの耐熱性フィルム2は、加熱部
材としてのヒータ(加熱体)6を含む上記ステー1に外
嵌させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム2の内
周長とヒータ6を含むステー1の外周長はフィルム2の
方を例えば3mm程大きくしてあり、従ってフィルム2
はヒータ6を含むステー1に対して周長が余裕をもって
ルーズに外嵌している。
【0045】フィルム2は熱容量を小さくしてクイック
スタート性を向上させるために、その膜厚は、総厚10
0μm以下、好ましくは50μm以下、20μm以上の
耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPTFE・PF
A・FEP等の単層、あるいはポリイミド・ポリアミド
イミド・PEEK・PES・PPS等の外周表面にPT
FE・PFA・FEP等をコーティングした複合層フィ
ルムを使用できる。本実施例ではポリイミドフィルムの
外周表面にPTFEをコーティングしたものを用いた。
【0046】ヒータ6は、アルミナ等でできた基板6a
の表面の略中央部に長手に沿って、例えばAg/Pd
(銀パラジウム)等の電気抵抗材料(発熱体)6bを厚
み約10μm、幅1〜3mmにスクリーン印刷等により
塗工し、その上に保護層7としてガラスやフッ素樹脂等
をコートしている。
【0047】4はヒータ6との間でフィルム2を挟んで
定着ニップ部Nを形成し、フィルム2を駆動する回転体
としてのフィルム加圧ロールであり、中芯軸4aと、こ
の軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム
弾性体からなるロール部4bとからなり、中芯軸4aの
端部が不図示の駆動手段により駆動されることで矢示の
反時計方向に回転駆動される。加圧ロール4が回転駆動
されることでエンドレスの耐熱性フィルム2も矢示の時
計方向に回転駆動される。
【0048】エンドレスの耐熱性フィルム2は非駆動時
においてはヒータ6と加圧ロール4とのニップ部Nに挾
まれている部分を除く残余の大部分の略全周長部分がテ
ンションフリーである。
【0049】加圧ロール4が回転駆動されるとニップ部
Nにおいてフィルム2に回転加圧ロール4との摩擦力で
移動力がかかり、フィルム2が加圧ロール4の回転周速
と略同速度をもってフィルム裏面がヒータ6面(=保護
層7面)を摺動しつつ時計方向に回転駆動される。この
フィルム駆動時においてはニップ部Nとこのニップ部N
よりもフィルム移動方向上流側であって、このニップ部
近傍のフィルム内面ガイド部分とニップ部の間の部分の
みにおいてフィルムにテンションが加わる。
【0050】上記のフィルム駆動とヒータ6の発熱体層
6bへの通電を行なわせた状態において、未定着トナー
Tを担持した被記録材Pがニップ部Nの回転フィルム2
と回転加圧ロール4との間に像担持面上向きで導入され
ると、被記録材Pはフィルム2と一緒にニップ部Nを通
過していき、該ニップ部Nにおいてフィルム裏面に接し
ているヒータ6の熱エネルギーがフィルム2を介して被
記録材Pに付与されて、またニップ部Nにおける加圧力
によりトナー像Tの熱定着がなされる。
【0051】(3)ヒータ6の温度制御 ヒータ6は発熱体層6bの長手両端間に電圧印加(電力
供給)がなされることで該発熱体層6bが発熱し、基板
6aが加熱され、低熱容量であるヒータ6全体が温度立
ち上りよく急速昇温する。
【0052】ヒータ6の温度制御はヒータ6上に設けら
れたサーミスタ5の出力をA/D変換しCPU10に取
り込み、その情報をもとにトライアック11によりヒー
タ6の発熱体層6bに通電するAC電圧を位相・波数制
御等によりヒータ通電電力を制御することで行う。12
はAC電源である。
【0053】即ち、サーミスタ5の検知温度が所定の設
定温度より低いとヒータ6が昇温するように、また高い
場合はヒータ6が降温するように通電を制御すること
で、ヒータ6は定着時一定温調される。
【0054】13は画像形成装置の主制御回路であり、
複数枚の画像形成指令(プリント指令)による連続プリ
ント時には連続的に定着動作が実行される。また、プリ
ント指令を待つスタンバイ時はヒータ6への通電がオフ
され、メインスイッチのオンで更にプリント指令後にヒ
ータ6への通電が開始される。
【0055】A.ヒータ立ち上げ時における定着温度の
決定 プリント指令があると、まずヒータ立ち上げ時において
次のようにして定着温度が決定される。
【0056】.プリント指令が入力されると、装置ス
タンバイ時のヒータ6の温度(動作開始直前のヒータ温
度)T0 をサーミスタ5により検出する。
【0057】.検出した温度T0 から、プリント1
枚目に温調するヒータ温度T1 が表1のテーブルによ
り決定される。
【0058】CPU10は上記の、サーミスタ5で検知
される温調開始前のヒータ6の温度T0 に基づきプリ
ント1枚目のヒータ温調温度T1 を表1のテーブルに
従って決定する温度決定機能を有する。
【0059】
【表1】 .プリント1枚目のヒータ温調温度がT1 が決定し
た後、ヒータ6は通電され立ち上げられる。
【0060】.そしてサーミスタ5の検知温度が所望
のヒータ温調温度T1 の5 deg前を検知すると、30
0W付近の定電力通電に切り換える。
【0061】定電力制御はAC電源電圧値やヒータ6の
抵抗値に応じて位相や波数を制御することにより行われ
る。
【0062】本参考例では、入力される電圧及びヒータ
抵抗をヒータ6をオンする前に検出し位相制御行うこと
で定電力通電を行っている。
【0063】本参考例では表1のように、温度T0 の
検知レベル−5レベルに応じて各々ヒータ温調温度T1
を決定している。これは検知温度T0 が50°C未満
のときは装置が冷えていると判断し、高目の温調温度1
90°Cを選択する。そして、検知温度T0 が高くな
るにつれて装置は暖まっていると判断し、ヒータ温調温
度T1 を低めに選択するようにしている。
【0064】B.連続プリント中の定着温度の決定 連続プリント中も装置50の暖まり具合によって定着温
度を切り換える必要が有る。
【0065】これは、装置50が暖まっていくに従っ
て、加圧ロール6からも被記録材(紙)Pに熱が供給さ
れるため、被記録材Pに与える総熱量を常に一定に保つ
ために、ヒータ6の制御温度を徐々に下げなければなら
ないからである。
【0066】もし、ヒータ6側の温度を下げないと、被
記録材に熱が過剰に供給されてトナーが過溶融して高温
オフセットを生じることとなる。
【0067】この連続プリント中の温調切り換えの方法
として、本参考例では表2のように、先に述べたヒータ
温調温度T1 と、通紙枚数によって、その切り換え時
を決定している。
【0068】CPU10は連続プリント時の通紙枚数に
応じて表2のように加熱設定温度T1 を下げ方向に切
り換える温度決定機能を有する。
【0069】
【表2】 このように制御することで、装置50が十分冷えている
ときからでも、十分暖まっている状態からでも、常に適
正なタイミングでヒータ6の設定温度T1 は切り換わ
り、被記録材Pに直接に接して加熱するフィルム温度は
図3のようにα°Cとβ°Cの範囲に略一定におさま
る。
【0070】このように、装置50のプリント直前の暖
まり具合を検知し、その検知温度に応じてプリント1枚
目のヒータ温調温度T1 と、その後の通紙枚数に応じ
たヒータ温調温度T1 を決定することで、定着不良、
高温オフセットのいずれも防止することが可能となっ
た。また、この方法であればプロセススピードに依存す
ることなく、温調温度T1 を設定しているため高速化
に向けての対応が容易であるという利点もある。
【0071】〈実施例1〉 前記参考例では、検知温度T0 に対応して温調温度T
1 を変えて設定したが、さらに細かく分けた方がより
好ましい。本実施例はその例である。
【0072】具体的には、表3のように検知温度T0
を8レベルに分け、それに対応して温調温度T1 を決
定する。そしてこの温調温度T1 に対して、表4のよ
うにプリント枚数に応じて温調温度を下げるようにする
方法である。
【0073】こうすることで、プリント1枚目のヒータ
温度が同じ180°Cに温調する場合でも、プリントす
る前の温度が、50〜60°Cと、60〜70°Cで、
180°Cから170°Cに切り換える枚数が5枚目と
3枚目という具合に異なってくる。従ってフィルム2の
温度がより小さな巾に入り高温側へのバラツキが少なく
なることより高温オフセットのマージンを大きくするこ
とができる。
【0074】
【表3】 〈実施例2〉 前記参考例1・実施例1では、プリント1枚目のヒータ
温度を決定する方法としてプリント直前のヒータ温度T
0 により決定したが、本実施例では、プリント終了時
にその時点の制御温度T2 と被記録材枚数(プリント
材枚数)Nとを記憶しておく。
【0075】そして、ヒータ温度T0 によつて定めら
れる温調温度T1 と、前のデーターT2 とを比較し
て、大きい方を優先させて制御値とするものである。
【0076】本実施例においてCPU10は、温調開始
前のヒータ6の検知温度T0 に基づき決定した温調温
度T1 と、通電をオフする前の最終の被記録材通紙時
におけるヒータ6の温度T2 を比較してプリント1枚
目のヒータ温調温度T1 を決定する温度決定機能を有
し、かつ連続プリント時は通紙枚数に応じて温調温度T
1 を下げていく温度決定機能を有している。
【0077】例えば先のプリントで表4の(3)の状態
にあって、170°Cで制御中の5枚目でプリントが終
了していたとする。この状況で装置50が冷えていく場
合に終了直後は表4から(4)〜(8)の場合にはT1
=170°C〜150°Cを選択し、そのため記憶し
ていたT2 =170°C以下になっている。
【0078】従ってこの場合、制御温度T2 が優先さ
れて再度プリント信号が入れば、表4の(3)の170
°C、6枚目からの制御に復帰させて以降の制御をす
る。
【0079】一方、装置50が冷えて、表3において
(1)〜(3)の状態となると、T1=180°C〜1
90°Cとなり、T1 >T2 なので、記憶はリセット
され新たにT1 よって1枚目から制御が開始される。
【0080】このように検知温度T1 と制御温度T2
の比較を行ない、より高い方を優先されることで、単純
な連続プリントのみならず、連続プリントと間欠プリン
トが混在している状況において、ヒータ6が高温であっ
ても装置全体が暖まっていない場合がある。そのような
状況で制御温度T2 とプリント済み枚数Nを記憶する
ことで、装置50の暖まり具合を制御の中に反映でき、
定着不良と高温オフセツトのない範囲で制御することが
可能となった。なお連続プリント中の切り換えは表4に
従うもので前述と同じである。
【0081】以上の各実施例はテンションレスタイプの
フィルム加熱方式の像加熱装置であるが、前述図4のテ
ンションタイプのフィルム加熱方式の像加熱装置、その
他の方式の加熱装置もしくは像加熱装置についても本発
明を適用して同様の効果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、加熱部材と、加
熱部材の温度を検知する温度検知部材と、温度検知部材
の検知温度が温調温度を維持するように加熱部材への通
電を制御する通電制御手段と、加熱部材と協同して画像
を担持する被記録材を挟持搬送するニップを形成する加
圧部材と、を有する像加熱装置において、加熱不足、加
熱過剰の何れも発生させないようにすることができ、プ
ロセススピードによらず、像の高温オフセットや加熱不
足を生じさせないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】 使用した像加熱装置(テンションレスタイプ
のフィルム加熱方式)の概略構成図
【図3】 フィルム温度とヒータ温度の経時変化グラフ
【図4】 像加熱装置としてのフィルム加熱方式加熱装
置の一例(テンションタイプ)の概略図
【図5】 ヒータ,フィルム,加圧ロールの各温度の経
時変化図
【符号の説明】
50 加熱装置(像加熱装置) 1 フィルムガイド部材 2 耐熱性フィルム 4 加圧ロール 5 サーミスタ(温度検知部材) 6 ヒータ(加熱部材) 6a ヒータ基板 6b 発熱体層 7 保護層 10 CPU(温度決定手段) 11 トライアック(通電制御手段) 12 AC電源 P 被記録材(被加熱部材) N 定着ニップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 高野 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 早川 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−209493(JP,A) 特開 平7−114282(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材と、この加熱部材の温度を検知
    する温度検知部材と、温度検知部材の検知温度が温調温
    度を維持するように加熱部材への通電を制御する通電制
    御手段と、加熱部材と協同して画像を担持する被記録材
    を挟持搬送するニップを形成する加圧部材と、を有し、
    ニップで複数枚の被記録材を連続して加熱する際、徐々
    に温調温度を下げる像加熱装置において、温調開始前の上記加熱部材の温度に応じて温調温度を下
    げるタイミングを設定することを特徴とする像加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 加熱部材と、加熱部材の温度を検知する
    温度検知部材と、温度検知部材の検知温度が温調温度を
    維持するように加熱部材への通電を制御する通電制御手
    と、加熱部材と協同して画像を担持する被記録材を挟
    持搬送するニップを形成する加圧部材と、を有する像
    熱装置において、像加熱処理を行った際の温調温度を記憶する記憶手段を
    有し、温調開始前の上記加熱部材の温度に応じて決定さ
    れる温調温度と記憶手段に記憶されている最新の温調温
    度とを比較し大きい方を温調温度に設定することを特徴
    とする像加熱装置。
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