JP2917389B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2917389B2
JP2917389B2 JP9170090A JP9170090A JP2917389B2 JP 2917389 B2 JP2917389 B2 JP 2917389B2 JP 9170090 A JP9170090 A JP 9170090A JP 9170090 A JP9170090 A JP 9170090A JP 2917389 B2 JP2917389 B2 JP 2917389B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加熱定着すべき顕画像(以下、トナー画像
と記す)を担持した記録材を加熱体に対してフィルムを
介して密着させて加熱体からフィルムを介して記録材に
熱エネルギーを与えてトナー画像を加熱定着するフィル
ム加熱方式の定着装置に関する。
この装置は、複写機・レーザービームプリンタ・ファ
クシミリ・マイクロフィルムリーダープリンタ・画像表
示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置にお
いて、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形
成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るトナ
ーを用いて画像担持体としての記録材(エレクトロファ
ックスシート・静電記録シート・転写材シート・印刷紙
など)の面に直接方式もしくは間接(転写)方式で形成
した目的の画像情報に対応した未定着のトナー画像を該
画像を担持している記録材面に永久固着画像として加熱
定着処理する画像定着として活用できます。
(従来の技術) 従来、加熱方式の定着装置としては、所定の温度に維
持された加熱ローラと、弾性層を有して該加熱ローラに
圧接する加圧ローラとによって未定着のトナー画像が形
成された記録材を挟持搬送しつつ加熱するローラ定着方
式の定着装置が多用されている。
しかし、この熱ローラ定着方式の定着装置は、第1
に、所定温度に立ち上げるまでの時間(画像形成作動禁
止の時間)、いわゆる、ウエストタイムが必要であり、 第2に、熱容量が必要なため、比較的大きな電力が必
要であり、 第3に、回転ローラで、ローラ温度が高温のため、耐
熱特殊軸受が必要であり、 第4に、ローラに直接手が触れる構成となり、危険が
あったり、保護部材が必要であり、 第5に、ローラ定着温度および曲率により記録材が巻
き付いてジャム発生の原因となる、 などの欠点があった。
そこで、上記のような欠点のない加熱方式の定着装置
として、近時は、前記のようなフィルム加熱方式の定着
装置が注目され、その実用のための研究・開発が進めら
れている。
本出願人の先の提案に係る例えば特開昭63−313182号
公報に開示の方式・装置等がこれに属し、薄肉の耐熱フ
ィルム(シート)と、該フィルムの移動駆動手段と、該
フィルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置さ
れた加熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置され
該加熱体に対して該フィルムを介して画像定着すべき記
録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し、該フ
ィルムは少なくとも画像定着実行時は該フィルムと加圧
部材との間に搬送導入される画像定着すべき記録材と順
方向に同一速度で走行移動させて該走行移動フィルムを
挟んで加熱体と加圧部材との圧接で形成される定着ニッ
プ部を通過させることにより該記録材の顕画像担持面を
該フィルムを介して該加熱体で加熱して顕画像(未定着
トナー像)に熱エネルギーを付与して軟化・溶融せし
め、次いでフィルムと記録材を離間させる、或いはトナ
ーが冷却・固化した後にフィルムと記録材を離間させる
ことを基本とする加熱手段・装置である。
加熱体としては、フィルムの幅方向を長手とする横長
の耐熱性・絶縁性・低熱容量のヒータ基板のフィルム当
接面側に該面の長手に沿って線状に又は細帯状に低熱容
量の通電発熱抵抗体(発熱体)を具備させた形態のもの
が用いられ、発熱体の両端間に電力が供給されることで
発熱体が発熱し、またヒータ基板も加熱されて加熱体の
全体が急速に昇温し、該加熱体の熱がフィルムを介して
記録材に与えられる。
加熱体の温度制御は、加熱体に設けられた温度センサ
と、画像形成装置本体のマイクロコンピュータ及び加熱
体駆動(通電発熱)回路により行なわれて所定の定着可
能温度に温調管理される。また加熱体は高温となってい
るが、少なくとも発熱体の発熱時はフィルムが所定速度
で加熱体上を移動駆動されているため、フィルムの局部
的な熱変形は起きずに、安定した画像定着が実行され
る。
このようなフィルム加熱方式の定着装置はウエイト・
タイムが短い等の特長を有し、時代の要望に合った定着
装置である。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、問題点の1つとして、この定着装置では定着
時に未定着画像のトナーの一部が、装置の長時間の使
用、環境、記録紙の材質等が原因となって定着フィルム
へ転移する現像即ちオフセットが生じる場合があった。
オフセットを生じると定着フィルムが徐々に汚れ、やが
ては記録材面にトナーが再オフセットし、不良画像を生
ずるし、定着フィルムも短寿命となる。
そこで、定着フィルム上のオフセットトナーを除去す
るために、板状ゴムブレードで定着フィルム面のオフセ
ットトナーをクリーニングする方式、あるいは不織布に
シリコンオイルを含浸させて定着フィルムに圧接させト
ナーをクリーニングするウェブ方式などがあるが、いず
れの場合も薄い定着フィルムにクリーニング部材を圧接
させるために定着フィルムに寄りがでてしわになり一部
定着不良を引き起こし、やがてはしわが進んで、ついに
はフィルムがやぶれてしまい、破損する結果にもなる。
或いは定着フィルムの表面にコーティングされた離形
層に摺擦キズ及び離形層の一部剥離等により定着フィル
ム及び画像上に恒常的なオフセットを引き起こすという
不都合を生じた。
本発明は、定着フィルム面に対するトナーオフセット
を簡単・安価な手段構成で長期にわたって防止すること
で、上記のような問題点を解消し、この種の定着装置の
耐久性・信頼性の向上を図ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、未定着像を担持した記録材と接し共に移動
するフィルムと、前記フィルムの記録材側の面と反対側
の面と接しフィルムを駆動する駆動部材と、前記フィル
ムの記録材側の面と接しフィルムに離型剤を供給する離
型剤供給部材と、を有し、フィルムからの熱により未定
着像を記録材上に定着する定着装置において、前記フィ
ルムの移動方向と直交する方向に関して、前記離型剤供
給部材は、幅が前記フィルムより小さく、フィルムの内
側に存在することを特徴とする定着装置、である。
(作 用) フィルムに離型剤が塗布されることでフィルムに対す
る顕画剤(トナー)のオフセットが低減化されると共
に、オフセットを生じてもそのオフセット顕画剤はフィ
ルムの移動で離型剤供給部材の位置へ至ると該部材によ
りフィルム面から除去され、フィルム面にはあらたな離
型剤の塗布供給がなされることで、フィルム面は長期に
わたって清浄面状態が保たれ、フィルム面に対するオフ
セット顕画剤の付着蓄積による汚れの進行、記録材面に
対する再オフセットによる画像品位の低下、フィルムの
短寿命化等が防止される。
離型剤を塗布したフィルム面が記録材面に接するが、
フィルム面に対する離型剤の塗布は極めて少量の薄層状
態でよく、そのため記録材面に対する離型剤の付着はほ
とんど生じさせない。付着があっても極めて少量のため
記録材面に離型剤しみを生じさせることはない。
フィルム面に対する離型剤供給部材は幅がフィルムよ
り小さく、フィルムの内側に存在することで、離型剤が
フィルムの駆動部材側に回り込むことを防止することが
できフィルムと駆動部材の間でスリップが生じることを
防止することができる。
離型剤供給部材は回転体にすることで、フィルムに無
理な負担がかからず、フィルムのしわ、あるいはフィル
ム面の離型層の剥離等のない安定したオイル塗布及びク
リーニングによるオフセット防止が可能となる。
フィルム面の塗布離型剤が定着ニップ部においてフィ
ルムと加圧部材との面の摩擦を軽減してフィルムにしわ
等が生じそうになると滑り効果でしわがのびる効果もあ
る。
仮に定着ニップ部で記録材のジャムが生じても加圧部
材等に対するオフセットなくクリーニングすることが可
能となる。
(実 施 例) (1)定着装置例I(第1〜3図) a)装置構成 第1図は本発明にしたがう定着装置の50の一例の側面
図、第2図は背面図、第3は定着フィルムの層構成模型
図である。
7はエンドレスベルト状の定着フィルムであり、左側
の駆動ローラ8と、右側の従動ローラ9と、該両ローラ
8・9の下方に配置した加熱体としての低熱容量線状加
熱体1の、該3部材8・9・1間に懸回張設してある。
従動ローラ9はエンドレスベルト状の定着フィルム7
のテンションローラを兼ねさせており、該定着フィルム
7は駆動ローラ8の時計方向回転駆動に伴ない時計方向
に所定の周速度、即ち画像形成部側から搬送されてくる
未定着トナー画像Taを上面に担持した記録材Pの搬送速
度と同じ周速度をもってしわや蛇行、速度遅れなく回転
駆動される。
10は加圧部材としての、シリコンゴム等の離形性の良
いゴム弾性層12を有する加圧ローラであり、前期のエン
ドレスベルト状定着フィルム7の下行側フィルム部分を
挟ませて前記加熱体1の下面に対して不図示の付勢手段
により例えば総圧4〜7kgの当接圧をもって対向圧接さ
せてあり、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に
軸11を中心に回転する。
加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差する方向
(フィルムの幅方向)を長手とする低熱容量線状加熱体
であり、ヒータ基板3、通電発熱抵抗体(発熱体)4、
検温素子5等よりなり、ヒータ支持体2に取付け保持さ
せて固定支持させてある。
ヒータ支持体2は加熱体1を定着装置50及び画像形成
装置に対し断熱支持する断熱性・高耐熱性・剛性を有す
るもので、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)
・PAI(ポリアミドイミド)・PI(ポリイミド)・PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)・液晶ポリマー等の高
耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス・金属・ガ
ラス等との複合材料などで構成できる。
ヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・低熱容量の部材であ
り、一例として厚み1.0mm・巾16mm・長さ340mmのアルミ
ナ基板である。
発熱体4は基板3の下面(フィルム7との対面側)の
略中央部に長手に沿って、例えば、Ag/Pd(銀パラジウ
ム)、Ta2N等の電気抵抗材料を厚み約10μm・巾1〜3m
mにスクリーン印刷等により塗工し、その上に表面保護
層として耐熱ガラス6を約10μmコートしたものであ
る。
検温素子5は一例として基板3の上面(発熱体4を設
けた面とは反対側の面)の略中央部にスクリーン印刷等
により塗工して具備させたPt膜等の低熱容量の測温抵抗
体である。検温素子としては、他に低熱容量のサーミス
タなどを基板3に当接配置する構成にしてもよい。
本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状をなす発熱体
4に対し、その長手方向端部より通電し、発熱体4を略
全長にわたって発熱させる。通電はAC100Vであり、検温
素子5の検知温度に応じてトライアックを含む不図示の
通電制御回路により通電する位相角を制御することによ
り、通電電力を制御している。
定着フィルム7は耐熱性・離形性・耐久性等のある、
一般に総厚100μm以下、好ましくは40μm以下の単層
或いは複合層フィルムを使用できる。
第3図は複合層フィルムの一例の層構成模型図であ
り、本例は2層構成フィルムである。7bは定着フィルム
の基層(ベースフィルム)としての耐熱層、7aは該耐熱
層7bの外面(トナー画像に対面する側の面)に積層した
離形層である。
耐熱層7bは例えばポリイミド、ポリエーテルエーテル
ケトン(PEEK)、ポリエーテルサルホン(PES),ポリ
エーテルイミド(PEI)、ポリパラバン酸(PPA)、など
の高耐熱性樹脂フィルムや、Ni・SUS・Al等の金属な
ど、強度・耐熱性に優れたものが使用できる。
離形層7aは例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)・PFA・FEP等のフッ素樹脂、シリコン樹脂等が好ま
しい(本例はPTFE)。この離形層7aにカーボンブラック
・グラファイト・導電性ウィスカ等の導電剤を混入する
等の方法により、定着フィルム7の表面の抵抗値を下げ
ることもできる。これにより、定着フィルム7のトナー
当接面の帯電を防止できる。
耐熱層7bに対する離形層7aの積層形成は離形層フィル
ムの接着ラミネート、離形層材料の静電塗装(コーティ
ング)・蒸着・CVD等の成膜技術による積層、耐熱層材
料と離形層材料の共押し出しによる2層フィルム化など
で行なうことができる。
13は定着フイルム7に離形剤を塗布供給する離形剤供
給部材としてのオイル塗布ローラである。このローラに
ついては後記c)項で詳述する。
b)定着実行動作 画像形成スタート信号により画像形成装置(不図示)
が画像形成動作して定着装置50へ搬送された、未定着の
トナー画像Taを上面に担持した記録材シートPはガイド
18に案内されて加熱体1と加圧ローラ10との圧接部(定
着ニップ)の、定着フィルム7と加圧ローラ10との間に
進入して、未定着トナー画像面がシートPの搬送速度と
同一速度で同方向に回転状態の定着フィルム7の下面に
密着して面ズレ・しわ・寄りを生じることなく定着フィ
ルム7と一緒の重なり状態で加燃体1と加圧ローラ10と
の相互圧接部間を挟圧力を受けつつ通過していく。
加熱体1は画像形成スタート信号により所定のタイミ
ングで通電加熱されるので、トナー画像Taは圧接部にお
いて加熱を受けて軟化・溶融像Tbとなる。
定着フィルム7は、ヒータ支持体2の曲率の大きいエ
ッジ部S(曲率半径が約2mm)において、急角度(屈曲
角度θが略45゜)で走行方向が転向する。従って、定着
フィルム7と重なった状態で圧接部を通過して搬送され
たシートPは、エッジ部Sにおいて定着フィルム7から
曲率分離し、排紙トレイへ排紙されてゆく。排紙される
時までにはトナーは十分冷却固化しシートPに完全に定
着した状態(トナー画像Tc)となっている。
また、本例において加熱体1のうち発熱体4及び基板
3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2により断熱
支持されているので、圧接部における加熱体1の表面温
度は短時間にトナーの融点(又はシートPへの定着可能
温度)に対して十分な高温に昇温するので、加熱体1を
あらかじめ昇温させておく(いわゆるスタンバイ温調)
必要がなく、省エネルギーが実現でき、しかも機内昇温
も防止できる。
c)離形剤供給部材 前述したように、定着装置50へ導入された記録材シー
トP面の未定着トナー像は定着フイルムと加圧ローラ10
との圧接部である定着ニップ部を通過することで定着フ
ィルム7を介して加熱体1の発熱体4で加熱されて溶融
しシートPに定着される。このときわずかではあるがト
ナーの一部が定着フィルム7面へ転移する(トナーオフ
セット)。この転移トナーは無処置の場合は定着フィル
ム7に付着したままフィルムの回動に伴ない再びシート
Pに接する。わずかなトナーであってもフィルムとの付
着力も比較的に強いため一部のトナーはシートP面に再
転移し(トナーの再オフセット)、他のトナーは定着フ
ィルム7面に残る。このトナーオフセット・再オフセッ
トにより、定着フィルム7面が次第に汚れていき、前述
のような寿命の低下や、画像品位の低下の問題を生じさ
せる。
そこで本実施例では、定着フィルム駆動ローラ8の位
置において駆動ローラ8との間に定着フイルム7を挟み
込ませ離形剤供給部材としてのオイル塗布ローラ13を定
着フイルム表面に圧接させて設けた。
オイル塗布ローラ13は、芯金である回転軸16、中間層
すなわち弾性層としての例えば厚さt=4mmのシリコン
スポンジ層15、表層としての耐熱フェルトからなる厚さ
1.5mm・密度0.3g/cm3の耐熱フェルト層14より構成して
あり、フェルト層14には離形剤として粘度10000csのシ
リコンオイルを約7〜15gほぼ均一に含浸させてある。
該オイル塗布ローラ13は定着フイルム駆動ローラ8と
並行で、自重によりもしくは押圧ばね17による押圧力で
駆動ローラ8との間に定着フイルム7を挟んで定着フイ
ルムの表面に100〜500gの押圧で圧接状態に保たれる。
このローラ13の中間弾性層としてのシリコンスポンジ層
15は該ローラ13が定着フイルム7を挟んで駆動ローラ8
に圧接して充分なるニップを作るための弾性を有する。
而してオイル塗布ローラ13が定着フイルム7の回転駆
動に伴ない従動回転することで、定着フイルムの表面に
離形剤としてのシリコンオイルが塗布供給されてオイル
の薄層が形成されていく。オイル供給のためのフェルト
層14は給油効果もあり、定着フイルム7表面には過剰オ
イルが供給されることもなく、常にほぼ一定量のオイル
量のオイル塗布薄層が形成される。
定着装置50へ導入された記録材シートP面の未定着ト
ナー像は定着ニップ部で表面にシリコンオイルの薄層が
形成されている定着フイルム7を介して加熱体1の発熱
体4により加熱され溶融しシートP面に定着される。そ
の時わずかではあるがトナーの一部が表面にオイルの薄
層が形成されている定着フイルム7面へと移転する(オ
フセット)。この転移したトナーは定着フイルム7面に
付着したまま再び定着フイルム7を介して駆動ローラ8
に対向圧接しているオイル塗布ローラ13の位置へ定着フ
イルム7の回転にともなって移動し、オイル塗布ローラ
13と駆動ローラ8との圧接部に於いてオイル塗布ローラ
13上に移転し、定着フイルム7面のオフセットトナーは
除去されて定着フイルム面がクリーニングされ、かつあ
らたなオイル薄層が定着フイルム7の表面に形成され、
定着ニップ部へ回動移動していく動作サイクルを繰り返
す。
上記の動作の繰り返しにより定着フィルム7面は長期
にわたって清浄面状態が保たれ、フィルム7面に対する
オフセットトナーの付着蓄積による汚れの進行、記録材
面に対する再オフセットによる画像品位の低下、フィル
ムの短寿命化等が防止される。
シートPが定着ニップ部を通過中は定着フイルム7の
表面のオイル薄層がシートPの表面に接するが、オイル
量が極めて少量であるためシートPへ付着することはほ
とんどないし、あっても極めて少量のためオイルしみに
なることはない。
第2図に示されるように、オイル塗布ローラ13のオイ
ル供給の長手方向の巾l2は、定着フィルム7の長手方向
の巾l1より小さく、オイル塗布ローラ13はフィルム7の
内側に存在する。即ちl2<l1であるように設定してあ
る。
これはオイル塗布ローラ13のオイル供給の長手方向の
巾l2が定着フイルム7の巾l1よりも長いと、定着フイル
ム7が存在しない領域ではオイル塗布ローラ13が定着フ
イル7を介さず駆動ローラ8と直接接触するために駆動
ローラ8にオイルが付着して、駆動ローラ8と定着フイ
ルム7との間にオイルがまわり込み定着フイルム7の駆
動力の低下、さらにはスリップを生じさせてしまうこと
を防止するためである。
一方、定着フィルム7の長手方向の巾l1は発熱体4の
長手方向の巾l3より広くする。即ち、定着フィルム7は
熱吸収手段でもあり、フィルム7が発熱体4の部分にな
いと、その部分の発熱体部分が局部的に異常昇温を引き
起こし加熱体1の破壊につながることになるからであ
る。
また加圧ローラ10の長手方向の巾l4は定着フィルム7
の長手方向の巾l1より短くする。これは加圧ロー10がフ
ィルム7を介さないで加熱体1と接するところがある
と、加圧ローラ10の回転力によって加熱体1の接する部
分が徐々に摩耗してやがては加熱体1の破壊へとつなが
るからである。
本実施例のものは、 .離形剤供給部材としての回転体たるオイル塗布ロー
ラ13が定着フイルム7の移動駆動に伴ない従動回転する
ことで、定着フイルム7に無理な負担をかけないためフ
イルムのしわ、あるいは離形層7aの剥離等のない安定し
たオイル塗布及びクリーニングによるトナーオフセット
防止が可能となる。
.仮に定着ニップ部での紙詰まり等のジャムが生じて
も、加圧ローラ10等へのオフセットなくクリーニングす
ることが可能になる。
.オイル塗布ローラ13は加熱体1には当接していない
ので、画像形成動作時のみ加熱体1により熱せられた定
着フイルム7及び定着フイルムを介して蓄熱された駆動
ローラ8により熱を受けて離形剤としての含浸オイルが
膨潤するので、過剰なオイルが出ず、オイル塗布ローラ
13の長寿命化が可能である。
.フィルム7面にクリーニングブレードやウェブ部材
を押し付けてフィルム面をクリーニングする構成の場合
に問題の、フィルムの寄りやしわの発生を防止できる。
.定着フイルム面の塗布オイルが定着ニップ部におい
て定着フィルム7と加圧ローラ10との間の摩擦を軽減し
てフィルムにしわ等が生じそうになると滑り効果でしわ
がのびる効果もある。
.定着フィルム面に対する離型剤供給部材としのオイ
ル塗布ローラ13は幅l2が定着フィルム7の幅l1より小さ
く、定着フィルム7の内側に存在することで、離型剤が
定着フィルム7の駆動部材である駆動ローラ8側に回り
込むことを防止することができ定着フィルム7と駆動ロ
ーラ8の間でスリップが生じることを防止することがで
きる。
(2)定着装置例II(第4図) 本例はオイル塗布ローラ13を、定着フイルム従動ロー
ラ9の位置において、従動ローラ9との間に定着フイル
ム7を挟んで定着フイルムの表面に自重によりもしくは
押圧ばね17による押圧力で100〜500gの押圧で圧接状態
に保たせて配設したものである。他の構成は前述の定着
装置例Iのものと同様であり、同様の作用・効果を有す
る。
(3)定着装置例III(第5図) 本例はオイル塗布ローラ13を、定着フイルム駆動ロー
ラ8と同従動ローラ9との間の定着フイルム部分の略中
間点位置において定着フイルムの表面に自重によりもし
くは押圧ばね17の押圧力で軽圧で押圧接触を保たせて配
設したものである。他の構成は前述の定着装置例Iと同
様であり、同様の作用・効果を有する。
また本実施例の場合は下記のような特有の効果もあ
る。
.定着フイルム7とオイル塗布ローラ13との接触面積
(ニップ)の増加により、オイル塗布効果及びクリーニ
ング効果が向上する。
.長期使用による定着フイルム7の伸びが仮に生じて
も、オイル塗布ローラ13がテンションローラとして機能
してそのテンション効果により伸びが吸収される。
この・の様な効果により、定着フイルムの更なる
長寿命化を可能とする。
(4)画像装置例(第6図) 第6図は前述第1図例(定着装置例I)の定着装置50
を用いた画像形成装置の一例の概略構成を示している。
本例の画像形成装置は原稿台固定−光学系移動型、回
転ドラム型、転写式の電子写真複写装置である。
固定の原稿台ガラス20上に原稿19を所要に載置し、所
要の複写条件を設定した後、コピースタートキーを押す
と、感光体ドラム39が矢示の時計方向に所定の周速度で
回転駆動される。
また光源21(22は反射笠)と第1ミラー23が原稿台ガ
ラス20の下面に沿ってガラス左辺側のホームポジション
からガラス右辺側へ所定の速度でVで往動し、第2ミラ
ー・第3ミラー24・25が同方向にV/2の速度で往動する
ことで原稿台ガラス20上の載置原稿19の下向き画像面が
左辺側から右辺側に照明走査され、その照明走査光の原
稿面反射光が結像レンズ29、固定第4〜6ミラー26・27
・28を介して回転感光体ドラム39面に結像露光(スリッ
ト露光)される。
回転感光体ドラム39の表面はこの露光前に1次帯電器
30により正又は負の所定電位に一様に帯電処理されてお
り、この帯電面に対して上記の露光がなされることで、
ドラム39面に原稿画像に対応したパターンの静電潜像が
順次に形成されていく。感光ドラム39面の形成静電潜像
は現像装置31の現像ローラ32トナー像として顕画され
る。
一方、不図示の給紙手段により記録材としての転写材
シートPが給送され、ガイド33を通って所定のタイミン
グでドラム39と転写帯電器34との間の転写部へ導入され
て転写コロナを受けることでドラム39に接しドラム39面
側のトナー顕画像がシートP面に順次に転写されてい
く。
像転写部を通過したシートPは不図示の分離手段(例
えばドラム端部に配設した分離ベルト)によってドラム
39面から順次に分離され、除電針35によって背面電荷の
除電を受け、搬送部38・ガイド18で定着装置50へ導入さ
れ、前述したようにトナー定着を受け、画像形成物とし
て機外へ排出される。
転写物のドラム39面はクリーニング器36とクリーニン
グブレード37で残トナー等の汚れが除去されて清浄面化
され、繰り返して造形成に供される。
(発明の効果) 以上のように、本発明はフィルム加熱方式の定着装置
について定着フィルム面に転移したオフセットトナーの
除去を前述のような問題点なく実行させることができ、
この種の定着装置の耐久性・信頼性と向上を図ることが
でき、所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例定着装置の側面図。 第2図は背面図。 第3図は定着フィルムの層構成例(2層)の模型図。 第4図は第2の実施例定着装置の側面図。 第5図は第3の実施例定着装置の側面図。 第6図は画像形成装置例の概略構成図。 1は加熱体、3はヒータ基板、4は発熱体(通電発熱抵
抗体)、5は検温素子、7は定着フィルム、10は加圧ロ
ーラ、13はオイル(離形剤)塗布ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−313182(JP,A) 特開 昭61−110179(JP,A) 特公 昭50−16936(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20 G03G 13/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着像を担持した記録材と接し共に移動
    するフィルムと、前記フィルムの記録材側の面と反対側
    の面と接しフィルムを駆動する駆動部材と、前記フィル
    ムの記録材側の面と接しフィルムに離型剤を供給する離
    型供給部材と、を有し、フィルムからの熱により未定着
    像を記録材上に定着する定着装置において、 前記フィルムの移動方向と直交する方向に関して、前記
    離型剤供給部材は、幅が前記フィルムより小さく、フィ
    ルムの内側に存在することを特徴とする定着装置。
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