JP3123339B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3123339B2
JP3123339B2 JP06070012A JP7001294A JP3123339B2 JP 3123339 B2 JP3123339 B2 JP 3123339B2 JP 06070012 A JP06070012 A JP 06070012A JP 7001294 A JP7001294 A JP 7001294A JP 3123339 B2 JP3123339 B2 JP 3123339B2
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健作 草加
久明 仙波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム加熱方式の加
熱装置、すなわち通電により発熱する加熱体と、該加熱
体に密着して摺動移動するフィルム部材を有し、このフ
ィルム部材を介して被加熱材を加熱体に密着させてフィ
ルム部材と一緒に加熱部である加熱***置を移動させて
加熱体の熱エネルギーをフィルム部材を介して被加熱材
に付与する加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機・レーザービームプリン
タ・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・
画像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装
置において電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画
像形成プロセス手段により加熱溶融性樹脂等より成る顕
画剤(トナー)を用いて被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録シート・印刷紙等)
の面に間接(転写)方式もしくは直接方式で形成担持さ
せた目的の画像情報に対応した未定着トナー画像を被記
録材面に永久固着画像として加熱定着処理する像加熱装
置(画像加熱定着装置)としては、所定の温度に維持さ
れた加熱ローラと、弾性層を有して前記加熱ローラに圧
接する加圧ローラによって被加熱材としての被記録材を
挟持搬送しつつ加熱処理する熱ローラ方式が多用されて
いる。
【0003】しかし熱ローラ方式では、加熱ローラの熱
容量が大きいため、加熱ローラを所定の定着温度まで加
熱するのに要する時間(いわゆるウォームアップ時間)
が長くかかるという問題があった。
【0004】そこで最近では前記のようなフィルム加熱
方式の加熱装置が提案され、画像形成装置における像加
熱装置として実用化もされている(特開昭63−313
182号公報・特開平1−263679号公報・特開平
2−157878号公報・特開平4−44075〜44
083号公報・特開平4−204980〜204984
号公報等)。
【0005】定着装置としてだけでなく、画像を担持し
た被記録材を加熱して表面性(艶等)の改質を行なう装
置、仮定着処理するなど、その他、被加熱材を加熱処理
する手段として広く使用できる。
【0006】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量のサーマルヘッド状の加熱体や
薄膜のフィルム部材を用いることができるため、省電力
化やウォームアップ時間の短縮化(クイックスタート
性)が可能となる、画像形成装置等の本機の機内昇温を
低めることができる等の利点を有し、効果的なものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フィルム加熱方式の加熱装置では、加熱体への電力供給
が開始されてから、被加熱材が装置の加熱部へ案内され
て突入するまでの時間が調節できなかったため、以下の
ような問題点があった。
【0008】1)加熱体へ供給される電力が不足の場
合、被加熱材の加熱が十分に行なえない場合がある。そ
のため画像形成装置の被記録材の定着処理の場合は加熱
不足による定着不足を生じる。
【0009】これを防ぐために、加熱体へ常に所定値以
上の電力を供給するような構成の場合、加熱体の耐久性
が損なわれるおそれがある。
【0010】2)加熱体へ通電が開始される前の加熱体
または加熱体周辺のフィルム部材・加圧部材等の装置構
成部材の温度(初期温度)が過度に低い場合、加熱体へ
の通電がなされてから被加熱材が装置の加熱部(加熱体
位置)へ案内されて突入するまでに加熱体の所定の加熱
温度への昇温が間に合わず、被加熱材の加熱不足となる
場合がある。
【0011】このような問題を防ぎ、加熱体または加熱
体周辺の装置構成部材の初期温度によらず加熱体の十分
な昇温が得られるようにするには、加熱体への供給電力
を増す必要があるが、そうすると上記1)と同様の問題
が生じる。
【0012】3)室温が過度に低い場合、被加熱材の温
度も下がっているため、加熱体への供給電力が少ない場
合や、加熱体または加熱体周辺の装置構成部材の初期温
度が低い場合には、前記1)や2)の場合の被加熱材の
加熱不足は更にレベルダウンする。
【0013】これを防ぐために、被加熱材等を予熱する
ためのヒータ手段を設けると、装置の平均消費電力が増
大するという問題がある。
【0014】そこで本発明の目的は、この種のフィルム
加熱方式の加熱装置や、該加熱装置を像加熱装置として
備える画像形成装置について、加熱体への供給電力にか
かわらず、加熱体の耐久性を損なうことなく、被加熱材
に対して十分な加熱を行なうことができるようにするこ
とにある。
【0015】また、加熱体へ通電を開始する前の加熱体
の温度にかかわらず、加熱体の耐久性を損なうことな
く、被加熱材に対して十分な加熱を行なうことができる
ようにすることにある。
【0016】更には、加熱体へ通電を開始する前の加熱
体周辺の装置構成部材の温度にかかわらず、加熱体の耐
久性を損なうことなく、被加熱材に対して十分な加熱を
行なうことができるようにすることにある。
【0017】また更に、室温が過度に低く、しかも加熱
体への供給電力が少ない、または加熱体もしくは加熱体
周辺の装置構成部材の初期温度が過度に低い場合でも、
加熱体の耐久性を損なうことなく、また装置の平均消費
電力を増大させることなく、被加熱材に対して十分な加
熱を行なうことができるようにすることにある。
【0018】そして像加熱装置もしくは該像加熱装置を
具備した画像形成装置にあっては特に朝一の画像定着性
を向上させるものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0020】(1)通電により発熱する発熱体を備えた
加熱体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム
部材と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を
前記加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と
一緒に前記加熱体位置を移動させて前記加熱体の熱エ
ネルギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与す
る加熱装置において、前記加熱体へ通電される電力を検
知するための電力検知手段と、室温を検知する室温検知
手段と、を有し、前記電力検知手段の検知電力と前記室
温検知手段の検知温度に応じて、前記加熱体への通電開
始から被加熱材が前記加熱体へ到達するまでの搬送時間
を制御することを特徴とする加熱装置。
【0021】(2)通電を開始する前の前記加熱体の温
度を検知する加熱体温度検知手段を有し、更に前記加熱
体温度検知手段の検知温度に応じて前記搬送時間を制御
することを特徴とする(1)記載の加熱装置。
【0022】(3)前記加熱体周辺の温度を検知する周
辺温度検知手段を有し、更に前記周辺温度検知手段の検
知温度に応じて前記搬送時間を制御することを特徴とす
る(1)記載の加熱装置。
【0023】(4)通電により発熱する発熱体を備えた
加熱体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム
部材と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を
前記加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と
一緒に前記加熱体位置を移動させて前記加熱体の熱エ
ネルギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与す
る加熱装置において、前記加熱体へ通電される電力を検
知するための電力検知手段と、通電を開始する前の前記
加熱体の温度を検知する加熱体温度検知手段と、を有
し、前記電力検知手段の検知電力と前記加熱体温度検知
手段の検知温度に応じて、前記加熱体への通電開始から
被加熱材が前記加熱体へ到達するまでの搬送時間を制御
することを特徴とする加熱装置。
【0024】(5)前記加熱体周辺の温度を検知する周
辺温度検知手段を有し、更に前記周辺温度検知手段の検
知温度に応じて前記搬送時間を制御することを特徴とす
る(4)記載の加熱装置。
【0025】(6)通電により発熱する発熱体を備えた
加熱体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム
部材と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を
前記加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と
一緒に前記加熱体の位置を移動させて前記加熱体の熱エ
ネルギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与す
る加熱装置において、 前記加熱体へ通電される電力を検
知するための電力検知手段と、前記加熱体周辺の温度を
検知する周辺温度検知手段と、を有し、前記電力検知手
段の検知電力と前記周辺温度検知手段の検知温度に応じ
て、前記加熱体への通電開始から被加熱材が前記加熱体
へ到達するまでの搬送時間を制御することを特徴とする
加熱装置。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】〈作 用〉 このように電力と室温(または加熱体温度、または加熱
体周辺温度)の組み合わせ複合により加熱体への通電開
始から被加熱材が加熱体へ到達するまでの搬送時間を制
御するので、例えば室温(または加熱体温度、または加
熱体周辺温度)低くても電力が大きい場合、早めに被加
熱材を移動して加熱体への通電開始から被加熱材が加熱
体へ到達するまでの搬送時間を短くすることができ、ウ
エイトタイムが長くかかる場合を減らすことができる。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】加熱装置あるいは該像加熱装置を備える
画像形成装置にあっては、常に良好な定着性、特に良好
な朝一定着性が得られる。
【0046】
【実施例】(1)画像形成装置例(図1) 図1に画像形成装置の一例の概略構成を示した。本例の
画像形成装置は、像加熱装置(画像加熱定着装置)とし
てフィルム加熱方式の加熱装置50を採用した、原稿台
往復動型・回転ドラム型・転写式・プロセスカートリッ
ジ着脱方式の電子写真複写装置である。
【0047】100は装置機筺、101はその装置機筺
の上面板102上に配設したガラス板等の透明板部材よ
りなる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板101
上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0048】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台101の上面に所定の載置基準に
従って載置し、その上に原稿圧着板103をかぶせて押
え込むことによりセットされる。
【0049】104は機筺上面板102面に原稿載置台
101の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0050】原稿載置台101上に載置セットした原稿
Gの下向き画像面は原稿載置台101の右方aへの往動
移動過程で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開
口部104の位置を通過していき、その通過過程でラン
プ105の光Lをスリット開口部104、透明な原稿載
置台101を通して受けて照明走査され、その照明走査
光の原稿面反射光が像素子アレイ106によって感光ド
ラム107面に結像露光される。
【0051】感光ドラム107は例えば酸化亜鉛感光層
・有機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支
軸108を中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回
転駆動され、その回転過程で帯電器109により正極性
又は負極性の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に
前記の原稿画像の結像露光(スリット露光)を受けるこ
とにより感光ドラム107面には結像露光した原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
【0052】この静電潜像は現像器110により加熱で
軟化溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化さ
れ、該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器
111の配設部位へ移行していく。
【0053】121は被記録材としての転写材シートP
を積載収納したカセットであり、該カセット内の転写材
シートPが給送ローラ112の回転により1枚宛繰出し
給送され、次いでレジストローラ113により、ドラム
107上のトナー画像形成部の先端が転写放電器111
の部位に到達したとき転写材シートPの先端も転写放電
器111と感光ドラム107との間位置に丁度到達して
両者一致するようにタイミングどりされて同期給送され
る。
【0054】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器111により感光ドラム107側のトナー画像が順
次に転写されていく。
【0055】転写部111でトナー画像転写を受けた転
写材シートPは不図示の分離手段で感光ドラム107面
から順次に分離され、搬送装置114によって像加熱装
置50に導かれて担持している未定着トナー画像の加熱
定着を受け、画像形成物(コピー)として排出ローラ1
16を通って排紙トレイ117上に排出される。
【0056】画像転写後の感光ドラム107の面はクリ
ーニング装置118により転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0057】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部120に着脱されるプロセスカートリッジであり、
本例の場合は、像担持体としての感光ドラム107、帯
電器109、現像器110、クリーニング装置118の
4つのプロセス機器を包含させて一括して装置本体10
0に対して着脱交換自在としてある。
【0058】(2)像加熱装置50(図2) 図2は像加熱装置50の概略構成を示す側面模型図であ
る。
【0059】1はエンドレスベルト状の耐熱性フィルム
(定着フィルム)であり、互いに略並行に配設した駆動
ローラ11と、テンションローラを兼ねる従動ローラ1
2と、加熱体(低熱容量線状ヒータ)2の3部材間に懸
回張設させてある。
【0060】フィルム1は、テンションローラを兼ねる
従動ローラ12によって外側に張る方向にテンションを
印加され、さらに、表面にシリコーンゴム等を被覆して
摩擦係数を高めた駆動ローラ11と接触することによ
り、該駆動ローラ11の時計方向の回転駆動に伴って時
計方向に所定の周速度をもって、皺や蛇行、速度遅れな
く回転駆動される。
【0061】フィルム1は、繰り返してトナー画像の加
熱定着に供され、また熱容量を小さくしてクイックスタ
ート性を向上させるために、フィルムの膜厚は総厚10
0μm以下、好ましくは40μm以下の耐熱性・離型性
・強度・耐久性等のあるPTFE,PFAの単層フィル
ム、あるいはポリイミド,ポリアミドイミド,PEE
K,PES,PPS等のフィルムの表面にPTFE,P
FA,FEP等を離型層としてコーティングした複合層
フィルム等である。
【0062】本実施例では、厚さ20μmのポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテルエーテルケトン等の高耐熱樹脂や、ニッケル、
SUS等の金属製の薄肉エンドレスベルトの外周面に、
PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、PFA(四フッ化
エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体樹脂)等の低表面エネルギーの樹脂、またはこれらの
樹脂にカーボンブラック等の導電材を添加した離型性コ
ート層を10μm厚に施した総厚30μmのエンドレス
ベルトを用いている。
【0063】13は加熱体2を断熱支持させたヒータ支
持体、10は加熱体2との間にフィルム1を挟んでフィ
ルムを加熱体2の面に、バネ等の付勢手段により総圧例
えば5〜10kgの当接圧をもって圧接する加圧手段と
しての加圧ローラである。この加圧ローラ10はフッ素
コーティング等の離型性の良い表層と、ゴム弾性層とを
有するものであり、フィルム1の回転駆動に伴い被記録
材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に従動回転する。
【0064】フィルム1は前記のように駆動ローラ11
の回転により、少なくとも画像定着実行時は矢示の時計
方向に加熱体2面に密着して該加熱体面を摺動しながら
所定の周速度、即ち画像形成部(転写部)側から搬送さ
れてくる未定着トナー画像Tを担持した被記録材Pの搬
送速度と略同じ周速度でシワなく回転駆動される。
【0065】加熱体2は、後述するように通電により発
熱する発熱源としての発熱層(通電発熱抵抗体)4を含
み、該発熱層4の発熱により昇温する。
【0066】画像形成スタート信号により画像形成装置
が像形成動作を開始すると、所定のタイミングで像加熱
装置50のフィルム1の回転及び加熱体2への通電が開
始される。
【0067】そして、所定のタイミングで未定着のトナ
ー画像Tを上面に担持した被記録材Pは転写部111か
ら搬送装置114で像加熱装置50へ搬送され、入口ガ
イド20に案内されて、急速に所定の温度まで昇温した
加熱体2と加圧ローラ10との圧接ニップ部である定着
ニップ部N(加熱部)のフィルム1と加圧ローラ10と
の間に導入される。
【0068】すると、被記録材Pの未定着トナー画像面
は面移動状態のフィルム1の下面に密着して面ずれや皺
寄りを生じることなくフィルム1と一緒の重なり状態で
上記定着ニップ部Nを狭圧を受けつつ通過していく。
【0069】その結果、被記録材Pのトナー画像担持面
は加熱体2の熱をフィルム1を介して受け、トナーは高
温融解して被記録材P面に軟化接着化された溶融トナー
Taとなる。
【0070】本装置の場合は被記録材Pとフィルム1と
の分離は被記録材Pが定着ニップ部Nを通過して出た時
点で行わせており、この分離時点において溶融トナーT
aの温度は未だトナーのガラス転移点より高温の状態に
ある。従ってこの分離時点での被記録材Pとフィルム1
との結合力(接着力)は小さいので被記録材Pはフィル
ム1面へのトナーオフセットをほとんど発生することな
く、また、分離不良でフィルム1面に被記録材Pが接着
したまま巻き付いてジャムしてしまうことなく、常にス
ムーズに分離していく。
【0071】そしてガラス転移点より高温の状態にある
トナーTaは適度なゴム特性を有するので、分離時のト
ナー画像面はフィルム表面にならうことなく適度な凹凸
表面性を有したものとなり、この表面性が保たれて冷却
固化するに至るので、定着済みのトナー画像面には過度
の画像光沢が発生せず高品位な画質となる。
【0072】このようにフィルム1と分離された被記録
材Pは、排紙ガイド21で案内されて排紙ローラ対11
6へ至るが、その間にガラス転移点より高温のトナーT
aの温度は自然降温(自然冷却)してガラス転移点以下
の温度になっており、被記録材P上に固化した像Tbが
形成され、画像定着済みの被記録材として出力される。
【0073】(3)加熱体2(図3・図4) 図3は加熱体2の途中部省略の一部切欠き平面図、図4
は途中部省略の縦断側面図と通電回路図である。
【0074】加熱体2は、フィルム1もしくは被加熱材
としての被記録材Pの搬送方向に対して直角方向(被加
熱材の幅方向)を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・良
熱伝導性の基板3、該基板の表面側の短手方向中央部に
基板長手に沿って形成具備させた通電発熱層4、この通
電発熱層4の長手両端部の通電用電極5・6、通電発熱
層を形成した加熱体表面を保護させた耐熱性オーバーコ
ート層(保護層)7、基板裏面側に具備させた、加熱体
温度を検知するNTCサーミスタ等の検温素子8等から
なる全体に低熱容量の線状加熱体(セラミックヒータ)
である。
【0075】この加熱体2を通電発熱層4を形成具備さ
せた表面側を下向きに露呈させて耐熱性・断熱性のヒー
タ支持体13を介して装置フレームに固定配設してあ
る。
【0076】加熱体基板3は、例えば、アルミナや窒化
アルミニウム等の厚み1mm・幅10mm・長さ340
mmのセラミック等である。
【0077】通電発熱層4は、例えば、Ag/Pd(銀
パラジウム)、RuO2 、Ta2 N等の電気抵抗材料を
スクリーン印刷等により、厚み約10μm、幅1〜3m
mの線状もしくは細帯状に塗工して形成したものであ
る。
【0078】給電用電極5・6はAg等の良導電材のス
クリーン印刷パターン層等である。
【0079】オーバーコート層7はフィルム1との摺動
を考慮した、例えば約10μm厚の耐熱性ガラス層であ
る。
【0080】ヒータ支持体13は加熱体2を像加熱装置
50及び画像形成装置に対し断熱支持する、断熱性、高
耐熱性、剛性を有するもので、例えばPPS(ポリフェ
ニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテ
ルケトン)、液晶ポリマ等の高耐熱性樹脂や、これらの
樹脂とセラミックス、金属等との複合材料等で構成され
る。
【0081】加熱体2の発熱層4には、電源Sから交流
電圧が印加されるようになっており、加熱体2の温度
は、基板3上に熱伝導性シリコーン接着剤等で接着また
は圧接することにより、あるいは一体的に形成された、
NTCサーミスタ等の検温素子8により検知され、該検
知温度に応じてマイクロコンピュータ(MPU)22に
より通電制御手段としての加熱体駆動回路23が制御さ
れて加熱体2の発熱層4への通電制御されている。
【0082】即ち、MPU22は、温度検知手段として
の検温素子8による加熱体検知温度が所定の加熱体制御
温度値となるように、加熱体2の発熱層4への通電を制
御する通電制御手段としての加熱体駆動回路23を制御
して、加熱体2の温度を所定の加熱温度に温調する。
【0083】加熱体2の発熱層4に印加されるAC電圧
Vは、公知の電圧検知回路24により検知され、MPU
22に入力される。加熱体2の発熱層4の抵抗値、すな
わち通電用電極5・6間の抵抗値Rは5Ωから10Ωの
間の値であり、0.1ΩステップでMPU22に記録さ
れている。
【0084】(4)ウエイト時間制御−参考例1本参考例 は、加熱体2(より正確には発熱層4、以下同
じ)へ通電される電力Wに応じて、加熱体2への通電開
始から被加熱材である被記録材Pが像加熱装置50の加
熱部である定着ニップ部Nへ突入するまでの時間(搬送
時間)tを調節するように設定することで、加熱体2の
耐久性を損なうことなく、被記録材Pに対して十分な加
熱を行ない、画像定着不足の発生を防止するようにした
ものである。
【0085】即ち、本参考例では、加熱体2への通電開
始時刻と被記録材Pの搬送開始時刻の差tw 、つまり加
熱体2への通電が開始されてから被加熱材である被記録
材Pが像加熱装置50の加熱部である定着ニップ部Nへ
突入するまでの搬送時間(ウェイト時間、待ち時間)に
ついて、図5を用いて説明する。図5は加熱体2への通
電と、被記録材Pの搬送動作のタイミングを示す図であ
る。
【0086】時刻t0 で画像形成スタート信号が発せら
れると、MPU22に、電圧検知回路24から入力され
た加熱体2への印加電圧Vと、MPU22に記録されて
いる加熱体2の抵抗値Rから、加熱体2へ印加する電力
Wが決定される。
【0087】電圧Vが十分高い場合、W=900Wとな
るように、加熱体駆動回路23により公知の位相制御方
式を用いて加熱体2への通電が行なわれる。
【0088】一方、電圧Vが過度に低い、あるいは抵抗
Rが過度に大きい場合、加熱体2へ供給できる電力はV
2 /Rに制限される。また、加熱体2の抵抗値Rが過度
に小さい場合、装置へ供給できる最大電流をI0 とする
と、加熱体2へ供給できる電力はRI0 に制限される。
【0089】上記のようにして決められた電力が、時刻
1 に加熱体2へ供給される。その後、表1に示すよう
に、電力Wの値に応じた所定の時間tw を経た時刻t2
に被記録材Pの搬送が開始され(給紙カセット121か
らの被記録材Pの給紙開始)、時刻t3 に加熱部である
定着ニップ部Nに進入する。その後加熱工程を経て時刻
4 に定着ニップ部Nを通過する。
【0090】
【表1】 なお、時間t(tw )を調節する設定は、本参考例のよ
うに画像形成装置のプロセススピードは変えないで、図
5の時刻t0 に対して、画像形成装置の給紙カセット1
21からの転写材Pの給紙開始タイミングを早めたり、
遅くしたりする制御や、逆に、画像形成装置の給紙カセ
ット121からの転写材Pの所定の給紙開始タイミング
に対して、図5の時刻t0 を早めたり、遅くしたりする
制御や、搬送装置114の速度を早めたり、遅くしたり
する制御等で行なうことができる。
【0091】(比較例) .電力Wの値によらず、tw を一律0秒にしたとこ
ろ、W=500Wのとき、著しい定着不良が発生した。
【0092】一方、tw を一律10秒としたところ、常
に待ち時間が生ずることになり、使い勝手が悪くなっ
た。
【0093】.電力Wが常に900W以上となるよう
な構成にしたところ、装置の電源が大型化し、かつ高価
になった。
【0094】(5)ウエイト時間制御−参考例2 本参考例 は、加熱体2への通電電力Wに応じて、被記録
材Pの搬送速度を変える、即ち画像形成装置のプロセス
スピードを変えることにより、加熱体2の耐久性を損な
うことなく、被加熱材である被記録材Pに対して十分な
加熱を行ない、画像定着不足の発生を防止するようにし
たものである。
【0095】すなわち、電力Wが小さい場合、被記録材
の搬送速度を遅くしてもよい。つまり電力Wに応じ、画
像形成スタートから被記録材Pが実際に加熱処理される
までの時間が変わればよい。
【0096】本参考例の場合の特有の効果としては、加
熱部である定着ニップ部Nを被記録材Pが通過する際の
速度も電力Wに応じて変わることになるので、その結
果、電力Wが小さくなると、.被記録材Pが定着ニッ
プ部Nに進入するまでの時間が長くなるので、電力Wが
低くしても加熱体2が十分昇温する。
【0097】.被記録材Pが定着ニップ部Nを通過す
る時間が長くなるので、被記録材Pが十分加熱される。
【0098】そして上記のとの結果、電力Wが低い
場合の被記録材の定着性がさらに向上する。
【0099】(6)ウエイト時間制御−参考例3 本参考例 は、加熱体2へ通電を開始する前の、検温素子
8で検知される加熱体2の温度TH に応じて、加熱体2
への通電開始から被加熱材である被記録材Pが像加熱装
置50の加熱部である定着ニップ部Nへ突入するまでの
搬送時間tw を調節するように設定することで、加熱体
2の耐久性を損なうことなく、被記録材Pに対して十分
な加熱を行ない、画像定着不足の発生を防止するように
したものである。
【0100】即ち、前述(4)項の参考例1の場合のよ
うに加熱体2への供給電力Wに応じて所定の時間tを求
めるのではなく、図5において時刻t0 における加熱体
検温素子8の検知温度TH (℃)、即ち加熱体2の通電
前の温度(初期温度)に応じて、表2のように時間tw
を変えるのである。
【0101】これにより、加熱体2の初期温度が低温時
の定着不良が防止できる。通常の環境であれば、加熱体
予熱のための待ち時間は十分短いので、使い勝手は損な
われない。
【0102】
【表2】 (7)ウエイト時間制御−参考例4 本参考例 は、加熱体2の周辺の装置構成部材の温度を検
知する温度検知手段を具備させ、この温度検知手段の検
知温度TF に応じて、加熱体2への通電開始から被加熱
材である被記録材Pが装置50の加熱部である定着ニッ
プ部Nへ突入するまでの搬送時間tを調節することで、
加熱体2の耐久性を損なうことなく、被記録材Pに対し
て十分な加熱を行ない、画像定着不足の発生を防止する
ようにしたものである。
【0103】即ち、前述(4)項の参考例1の場合のよ
うに加熱体2への供給電力Wによらずに、図2のよう
に、加熱体2の周辺部材である加圧ローラ10の温度を
検知する加圧ローラ検温素子25を具備させ、その検温
素子25の検知温度情報をMPU22へ入力させ、図5
における時刻t0 の該検温素子25の検知温度TF 、即
ち加圧ローラ10の初期温度に応じて、表3のように時
間tw を変えるものである。
【0104】これにより、前記(6)項の参考例3と同
じく効果を得ることができる。
【0105】フィルム1やその他の加熱体周辺の装置構
成部材の温度を検知して上記と同様の制御をするように
することもできる。
【0106】
【表3】 (8)ウエイト時間制御−実施例1 本実施例は、前記(4)項の参考例1と同様に加熱体2
に対する供給電力Wをパラメータとすると共に、像加熱
装置50もしくは画像形成装置に室温を検知する室温検
知手段26(室温センサ、図4)を具備させ、この室温
センサ26の検知室温TR もパラメータとして、供給
電力Wと検知室温TR に応じて、加熱体2への通電開始
から被加熱材である被記録材Pが装置50の加熱部であ
る定着ニップ部Nへ突入するまで搬送時間tを調節する
ことで、加熱体2の耐久性を損なうことなく、被記録材
Pに対して十分な加熱を行ない、画像定着不足の発生を
防止するようにしたものである。
【0107】即ち、加熱体2への供給電力Wと室温セン
サ26の検知温度TR に応じて、表4のように時間tw
を変えるものである。
【0108】これにより、第1の実施例のように供給電
力Wだけで時間tw をかえる場合に比べ、tw =0
(秒)となる場合が多くなり、その結果、定着性能を損
なうことなく使い勝手が向上する。
【0109】
【表4】 (9)ウエイト時間制御−実施例2 本実施例は、上記(8)項の実施例1において、加熱体
2に対する供給電力Wと、検知室温TR の他に、更に
記(6)項の参考例3のように加熱体2へ通電を開始す
る前の、検温素子8で検知される加熱体2の温度TH
の、この3者W,TR ,TH をパラメータとして、これ
等に応じて、加熱体2への通電開始から被加熱材である
被記録材Pが装置50の加熱部である定着ニップ部Nへ
突入するまでの搬送時間tを調節することで、加熱体2
の耐久性を損なうことなく、被記録材Pに対して十分な
加熱を行ない、画像定着不足の発生を防止するようにし
たものである。
【0110】すなわち上記3者W,TR ,TH に応じて
表5のように時間tw を変えるものである。
【0111】これにより、更に制御精度が良くなり、装
置がどのような使用状態にあっても使い勝手を損なうこ
となく常に良好な定着性が得られる。
【0112】
【表5】 (10)ウエイト時間制御−実施例3 a.加熱体2に対する供給電力W b.検温素子8で検知される、加熱体2へ通電を開始す
る前の加熱体2の温度TH c.検温素子25で検知される、加熱体2の周辺の装置
構成部材の温度TF d.室温センサ26の検知室温TR の各パラメータW,TH ,TF ,TR を下記のように複
合させて、それ等に応じて、加熱体2への通電開始時刻
と被記録材Pの搬送開始時刻の差tw 、つまり加熱体2
への通電が開始されてから被加熱材である被記録材Pが
像加熱装置50の加熱部である定着ニップ部Nへ突入す
るまでの、最適なウェイト時間(待ち時間)を定めるこ
ともできる。
【0113】 .W+TH .W+TF .W+TH +TF .W+TR +TF (11)加熱装置の他の構成形態例 図6の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加熱
方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものである。
【0114】(a)のものは、加熱体2と駆動ローラ1
1の2部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム1
を懸回張設して駆動ローラ11により回転駆動する構成
ものである。
【0115】(b)のものは、加熱体2と、該加熱体2
を保持させたフィルムガイド部材35の外側に円筒状の
耐熱性フィルム1をルーズに外嵌し、加熱体2に対して
フィルム1を加圧ローラ10で圧接させ、該加圧ローラ
10を回転駆動させることによりフィルム1の内面を加
熱体2面に密着摺動させながら回転駆動する構成(加圧
ローラ駆動式)のものである。
【0116】(c)のものは、耐熱性フィルム1とし
て、エンドレスベルト状のものではなく、ロール巻きに
した長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸36
側から加熱体2を経由させて巻き取り軸37側へ所定の
速度で走行させるように構成したものである。
【0117】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フィルム
加熱方式の加熱装置や、該加熱装置を像加熱装置として
備える画像形成装置について、加熱体への供給電力、加
熱体へ通電を開始する前の加熱体の温度、加熱体へ通電
を開始する前の加熱体周辺の装置構成部材の温度、室温
のどのような状態にもかかわらず、加熱体の耐久性を損
なうことなく、装置の平均消費電力を増大させることな
く、勝手を損なうことなく、被加熱材に対して十分な加
熱を行なうことができ、像加熱装置あるいは該像加熱装
置を備える画像形成装置にあっては、常に良好な定着
性、特に良好な朝一定着性が得られる。例えば室温(ま
たは加熱体温度、または加熱体周辺温度)が低くても電
力が大 きい場合、早めに被加熱材を移動して加熱体への
通電開始から被加熱材が加熱体へ到達するまでの搬送時
間を短くすることができ、ウエイトタイムが長くかかる
場合を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】 像加熱装置の概略構成を示す側面模型図
【図3】 加熱体の途中部省略の一部切欠き平面図
【図4】 加熱体の途中部省略の縦断側面図と通電回路
【図5】 加熱体への通電と、被記録材の搬送動作のタ
イミング図
【図6】 (a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム
加熱方式の加熱装置の他の構成形態例の概略模型図
【符号の説明】
50 像加熱装置(画像加熱定着装置) 1 耐熱性フィルム部材(定着フィルム) 2 加熱体(ヒータ) 3 ヒータ基板 4 発熱層 5・6 給電用電極 7 保護層 8 加熱体検温素子 10 加圧手段(加圧ローラ) 22 MPU 23 加熱体駆動回路 S 電源 24 電圧検知回路 25 加圧ローラ検温素子 26 室温センサ N 加熱部(定着ニップ部) P 被加熱材(被記録材)
フロントページの続き (72)発明者 桝田 恒司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−293577(JP,A) 特開 平5−66696(JP,A) 特開 平3−208076(JP,A) 特開 平5−333655(JP,A) 特開 昭60−121480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱する発熱体を備えた加熱
    体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム部材
    と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を前記
    加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と一緒
    前記加熱体位置を移動させて前記加熱体の熱エネル
    ギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与する加
    熱装置において、前記加熱体へ通電される電力を検知するための電力検知
    手段と、室温を検知する室温検知手段と、を有し、前記
    電力検知手段の検知電力と前記室温検知手段の検知温度
    に応じて、前記加熱体への通電開始から被加熱材が前記
    加熱体へ到達するまでの搬送時間を制御することを特徴
    とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 通電を開始する前の前記加熱体の温度を
    検知する加熱体温度検知手段を有し、更に前記加熱体温
    度検知手段の検知温度に応じて前記搬送時間を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱体周辺の温度を検知する周辺温
    度検知手段を有し、更に前記周辺温度検知手段の検知温
    度に応じて前記搬送時間を制御することを特徴とする請
    求項1記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 通電により発熱する発熱体を備えた加熱
    体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム部材
    と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を前記
    加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と一緒
    前記加熱体位置を移動させて前記加熱体の熱エネル
    ギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与する加
    熱装置において、前記加熱体へ通電される電力を検知するための電力検知
    手段と、通電を開始する前の前記加熱体の温度を検知す
    る加熱体温度検知手段と、を有し、前記電力検知手段の
    検知電力と前記加熱体温度検知手段の検知温度 に応じ
    て、前記加熱体への通電開始から被加熱材が前記加熱体
    到達するまでの搬送時間を制御することを特徴とする
    加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱体周辺の温度を検知する周辺温
    度検知手段を有し、 更に前記周辺温度検知手段の検知温
    度に応じて前記搬送時間を制御することを特徴とする請
    求項4記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 通電により発熱する発熱体を備えた加熱
    体と、前記加熱体に密着して摺動移動するフィルム部材
    と、を有し、前記フィルム部材を介して被加熱材を前記
    加熱体に密着させ、被加熱材を前記フィルム部材と一緒
    に前記加熱体の位置を移動させて前記加熱体の熱エネル
    ギーを前記フィルム部材を介して被加熱材に付与する加
    熱装置において、 前記加熱体へ通電される電力を検知するための電力検知
    手段と、前記加熱体周辺の温度を検知する周辺温度検知
    手段と、を有し、前記電力検知手段の検知電力と前記周
    辺温度検知手段の検知温度に応じて、前記加熱体への通
    電開始から被加熱材が前記加熱体へ到達するまでの搬送
    時間を制御することを特徴とする 加熱装置。
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