JPH07128538A - ファイバユニット、光導波路ユニット及び光導波路モジュール - Google Patents

ファイバユニット、光導波路ユニット及び光導波路モジュール

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JPH07128538A
JPH07128538A JP27448493A JP27448493A JPH07128538A JP H07128538 A JPH07128538 A JP H07128538A JP 27448493 A JP27448493 A JP 27448493A JP 27448493 A JP27448493 A JP 27448493A JP H07128538 A JPH07128538 A JP H07128538A
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JP
Japan
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optical waveguide
hole
optical
unit
fiber array
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JP27448493A
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Inventor
Kazunori Kurima
一典 栗間
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 溶接不良及び軸ずれが生じていない光導波路
モジュールを提供する。 【構成】 一方の端面から他方の端面に向かって穴が設
けられていると共に、穴と連通する細孔33が設けられ
ている柱状部材31と、穴の一方の端面から他方の端面
へ向けて挿入される光ファイバアレイ4と、細孔33か
ら注入されて固化されることにより、光ファイバアレイ
4を穴の内周面に固着させている接着層とを有するファ
イバユニット30と、穴と連通する細孔13が設けられ
ている柱状部材11と、穴の一方の端面から他方の端面
へ向けて挿入される光導波路基板と、細孔13から注入
されて固化されることにより、光導波路基板を穴の内周
面に固着させている接着層とを有する光導波路ユニット
10とを備え、ファイバユニット30の端面と光導波路
ユニット10の端面とが溶接固定されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路ユニット、フ
ァイバユニット及びこれらを接続して形成される光導波
路モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から光導波路基板と光ファイバアレ
イとの接続方法として、樹脂固定方法、YAG溶接固定
法等が検討されている。このうちYAG溶接固定法は特
に固定強度が大きいなどの特徴を有しているため優れた
固定法として検討されている。
【0003】このYAG溶接固定法を行うためには、一
般に次のように行っていた。まず、図7に示すように、
断面コの字型の金属ケース111内に光導波路基板12
0を載置する。次いで、金属ケース111内に樹脂を注
入して、金属蓋112でこれを固定して光導波路ユニッ
ト110を形成する。また、これと同様に図8に示すよ
うに、断面コの字型の金属ケース131内に光ファイバ
アレイ140を載置する。次いで、金属ケース131内
に樹脂を注入して、金属蓋132でこれを固定してファ
イバユニット130を形成する。そして、光導波路ユニ
ット110とファイバユニット130とをYAG溶接固
定法により固定する。なお、光導波路ユニット110と
ファイバユニット130とが接続されたものを光導波路
モジュールという。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光導波路ユニ
ット110やファイバユニット130に用いられる金属
ケースを精密に加工することは困難であることから、寸
法誤差を生じやすい。このため金属ケースと金属蓋とを
組み合わせたときに歪みを生じたり、組み込むことが困
難であったり、あるいは図9に示すように、金属ケース
131の長手方向に金属蓋132がはみ出し光導波路ユ
ニット110やファイバユニット130がいびつになる
等の問題点があった。なお、図9はファイバユニット1
30に関するものを示した場合である。
【0005】これらの問題は、光導波路ユニットとファ
イバユニットとを溶接したときに、接続損失を増大させ
るという新たな問題を招く。すなわち、光導波路と光フ
ァイバアレイとの間を軸ずれなしに溶接すること自体を
困難にする。軸ずれがあると、光ファイバから光導波路
への光伝導および光導波路から光ファイバへの光伝送が
好適になされず、結果として光導波路モジュールを光通
信網に介在させたときの光伝送損失が増大するという弊
害を招いていた。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するフ
ァイバユニット、光導波路ユニット及び光導波路モジュ
ールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係るファイバユニットは、一端から他端
に向かって穴が設けられている柱状部材と、複数本の光
ファイバを支持部材に整列固定させることにより構成さ
れ、穴の一端から他端へ向けて挿入される光ファイバア
レイと、光ファイバアレイを穴の内周面に固着させてい
る接着層とを備えることを特徴とする。なお、柱状部材
の少なくとも一面には穴と連通する細孔が設けられてお
り、接着層は、接着用材が細孔から注入されて固化され
た層であってもよい。また、接着用材は樹脂又は半田で
あり、接着層は樹脂又は半田からなる層であることが望
ましい。
【0008】また、上記問題点を解決するために、本発
明に係る光導波路ユニットは、一端から他端に向かって
穴が設けられている柱状部材と、基板に複数の光導波路
を形成することにより構成され、穴の一端から他端へ向
けて挿入される光導波路基板と、光導波路基板を穴の内
周面に固着させている接着層とを備えることを特徴とな
お、柱状部材の少なくとも一面には穴と連通する細孔が
設けられており、接着層は、接着用材が細孔から注入さ
れて固化された層であってもよい。また、接着用材は樹
脂又は半田であり、接着層は樹脂又は半田からなる層で
あることが望ましい。
【0009】さらに上記問題点を解決するために、本発
明に係る光導波路モジュールは、一方の端面から他方の
端面に向かって穴が設けられている柱状部材と、穴の一
方の端面から他方の端面へ向けて挿入される光ファイバ
アレイと、光ファイバアレイを穴の内周面に固着させて
いる接着層とを有するファイバユニットと、一方の端面
から他方の端面に向かって穴が設けられている柱状部材
と、穴の一方の端面から他方の端面へ向けて挿入される
光導波路基板と、光導波路基板を穴の内周面に固着させ
ている接着層とを有する光導波路ユニットとを備え、フ
ァイバユニットの端面と前記光導波路ユニットの端面と
が溶接固定されていることを特徴とする。 なお、柱状
部材の少なくとも一面には穴と連通する細孔が設けられ
ており、接着層は、接着用材が細孔から注入されて固化
された層であってもよい。また、接着用材は樹脂又は半
田であり、接着層は樹脂又は半田からなる層であること
が望ましい。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、本発明に係るファイバユ
ニットでは、光ファイバアレイを固定する部材として、
一端から他端に向かって穴が設けられている柱状部材を
用いており、この柱状部材の穴の一端から他端へ向け光
ファイバアレイが挿入されている。さらに、本発明に係
るファイバユニットでは、接着層によって光ファイバア
レイが穴の内周面に固着されている。すなわち、本発明
に係るファイバユニットでは、光ファイバアレイは一体
成型されたケースである柱状部材に収容され、樹脂又は
半田からなる接着層で光ファイバアレイが穴の内周面に
固着されている。このため、ケース全体の強度及び剛性
が高くなり、歪みも生じにくくなる。さらに、本発明に
係るファイバユニットで、柱状部材の少なくとも一面に
穴と連通している細孔を形成すれば、この細孔から樹脂
又は半田を容易に注入することができる。
【0011】また、上記の構成によれば、本発明に係る
光導波路ユニットでは、光導波路基板を固定する部材と
して、一端から他端に向かって穴が設けられている柱状
部材を用いており、この柱状部材の穴の一端から他端へ
向け光導波路基板が挿入されている。さらに、本発明に
係る光導波路ユニットでは、接着層によって光導波路基
板が穴の内周面に固着されている。すなわち、本発明に
係る光導波路ユニットでは、光導波路基板は一体成型さ
れたケースである柱状部材に収容され、樹脂又は半田か
らなる接着層で光導波路基板が穴の内周面に固着されて
いる。このため、ケース全体の強度及び剛性が高くな
り、歪みも生じにくくなる。
【0012】さらに、本発明に係る光導波路ユニット
で、柱状部材の少なくとも一面に穴と連通している細孔
を形成すれば、この細孔から樹脂又は半田を容易に注入
することができる。
【0013】さらに、上記の構成によれば、ケース全体
の強度及び剛性が高く、ほとんど歪みもない光導波路ユ
ニットと、やはりケース全体の強度及び剛性が高く、ほ
とんど歪みもないファイバユニットとの双方の端面を合
わせ、これを溶接したものから光導波路モジュールが形
成されている。このため溶接不良がなく、光ファイバア
レイと光導波路との間に軸ずれが生じていることもな
い。
【0014】
【実施例】以下、添付図面にしたがって本発明に係る実
施例について説明する。図1にしたがって本発明の実施
例に係る基板固定部材について説明する。この基板固定
部材1は、図1に示すように、金属からなる四角柱11
からなり、この四角柱11の長手方向に一方の端面から
他方の端面にむかって穴12が貫通させられているもの
である。この穴12とは別に四角柱11の上面には孔1
3が形成されており、この孔13は穴12にまで貫通し
ている。この孔13は樹脂又は半田を穴12内に注入す
るために設けられたものである。この穴12の内部には
光導波路基板2が嵌め込まれた後に、孔13から樹脂又
は半田が注入される。このため光導波路基板2と穴12
の内周面との間には若干の隙間が存在しなければならな
いことから、この穴12の幅及び高さは光導波路基板2
の幅及び高さよりも若干大きめに開けられている。注入
された樹脂又は半田は光導波路基板2と穴12の内周面
との間で接着層を形成し、この接着層によって光導波路
基板2は基板固定部材1に固定されることになる。基板
固定部材1の材料としては、SUS303、SUS30
4及びコバール等を用いることができる。また、上述し
た樹脂又は半田の材料としては、一般的にエポキシ系樹
脂を用いることができるがシリコン系樹脂やアクリル系
樹脂を用いてもよい。なお、孔13は本実施例では上面
に1つのみ形成されたものが示されているが、上面に複
数あるいは側面や底面等に形成されているものであって
もよい。また、本実施例では、基板固定部材1に四角柱
を用いたが、これ以外の形状のもの、例えば、円柱体や
多角柱などを用いてもよい。また、穴12の形状も本実
施例のものに限られず、例えば円形や多角形のものでも
よい。
【0015】次に、図2にしたがって本発明の実施例に
係るファイバアレイ固定部材について説明する。このフ
ァイバアレイ固定部材3は図2に示すように、四角柱3
1からなり、この金属からなる四角柱31の長手方向に
一方の端面から他方の端面にむかって穴32が貫通され
られているものである。この穴32とは別に四角柱31
の上面には孔33が形成されており、この孔33は穴3
2にまで貫通している。この孔33は樹脂又は半田を穴
32内に注入するために設けられたものである。この穴
32の内部には光ファイバアレイが嵌め込まれるととも
に孔33から樹脂又は半田が注入される。このため光フ
ァイバアレイと穴32の内周面との間には若干の隙間が
存在しなければならないことから、この穴32の幅及び
高さは光ファイバアレイの幅及び高さよりも若干大きめ
に開けられている。注入された樹脂又は半田は光ファイ
バアレイ4と穴32との間で接着層を形成し、この接着
層によって光ファイバアレイ4はファイバアレイ固定部
材3に固定されることになる。ファイバアレイ固定部材
3の材料としては、SUS303、SUS304及びコ
バール、アンバー等を用いることができる。また、上述
した樹脂又は半田の材料としては、一般的にエポキシ系
樹脂を用いることができるがシリコン系樹脂やアクリル
系樹脂を用いてもよい。
【0016】なお、孔33は本実施例では上面に1つの
み形成されたものが示されているが、上面に複数あるい
は側面や底面等に形成されているものであってもよい。
【0017】また、本実施例では、ファイバアレイ固定
部材3に四角柱を用いたが、これ以外の形状のもの、例
えば、円柱体や多角柱などを用いてもよい。また、穴3
2の形状も本実施例のものに限られず、例えば円形や多
角形のものでもよい。
【0018】また、光ファイバアレイ4とは、複数の光
ファイバ41を平面的にあるいは立体的に並べ所定の基
板等で固定したものである。具体的には、この光ファイ
バアレイ4は、Si結晶からなり複数のV溝ガイドを有
するV溝基板42と、このV溝ガイドに載置された光フ
ァイバ41と、この光ファイバ41を固定するためにV
溝基板42上に設けられたSi結晶からなる押え板43
とを備えたものである。なお、光ファイバアレイ4とし
ては、Si結晶以外にも用いることができ、例えば、プ
ラスチック、多成分ガラスやセラミックス等を用いるこ
とができる。
【0019】次に、本発明の実施例に係る光導波路モジ
ュールの製造方法について説明する。まず、光導波路の
形成された光導波路基板2を用意する。この光導波路基
板2は、Si結晶を用いて形成されたものである。な
お、光を伝達することができる素材であればSi結晶以
外にも用いることができ、例えば、ZnO、LiNbO
3 やカルコゲナイド等を用いることができる。
【0020】次に、図3に示すように、光導波路基板2
を基板固定部材1に設けられた穴12内にはめ込む。
【0021】次に、基板固定部材1の上面に設けられた
孔13から穴12内に樹脂又は半田を注入して基板固定
部材1の内部に光導波路基板2を固定し、光導波路ユニ
ット10を形成する。次に、光導波路ユニット10の端
面を研磨する。これは光導波路ユニット10とファイバ
ユニット30とを接続したさいの接続損失を低くするた
めである。
【0022】また、これとは別に光ファイバアレイ4を
用意し、図4に示すように、この光ファイバアレイ4を
ファイバアレイ固定部材3に設けられた穴32内にはめ
込む。なお、ファイバアレイ固定部材3としては本実施
例で用いているもののほか、図5に示すように、光ファ
イバアレイ4が差し込まれる穴32の一端は壁面で塞が
れておりこの壁面に光ファイバが通るほどの穴34が設
けられたものであってもよい。
【0023】次に、ファイバアレイ固定部材3の上面に
設けられた孔33から穴32内に樹脂又は半田を注入し
て基板固定部材1の内部に光ファイバアレイ4を固定
し、ファイバユニット30を形成する。次に、ファイバ
ユニット30の端面を研磨する。
【0024】次に、図6に示すように、上記で製造した
光導波路ユニット10の端面とファイバユニット30の
端面とを合わせる。このとき光導波路と光ファイバアレ
イ4との調心を行い光導波路と光ファイバアレイ4に含
まれた光ファイバとの間で正確に信号の送受信が行える
ように調整する。このようにして製造された光導波路ユ
ニット10は四角柱11に穴12を設けたものを基板固
定部材1とし、また、ファイバユニット30は四角柱3
1に穴33を設けたものをファイバアレイ固定部材3と
していることから、光導波路ユニット10自体及びファ
イバユニット30自体に歪みが生じていることはない。
このため光導波路と光ファイバアレイ4との調心が容易
に行えることになる。
【0025】次に、合わせられた光導波路ユニット10
の端面とファイバユニット30の端面との接合面がYA
Gレーザーで溶接されて光導波路モジュールが形成され
る。ここで、接合された光導波路ユニット10及びファ
イバユニット30はいずれも、それ自体ほとんど歪みを
持たないため、溶接不良が起こりにくいとともに、溶接
後に光ファイバアレイ4と光導波路との間に軸ずれを生
ずることもない。すなわち、本実施例によれば、軸ずれ
がなく、光ファイバから光導波路への光伝導および光導
波路から光ファイバへの光伝送が好適になされ、結果と
して光導波路モジュールを光通信網に介在させたときの
光伝送損失が小さい光導波路モジュールの実現が可能と
なった。
【0026】実際にこのようにして製造された光導波路
を検査したところ、光導波路ユニット10とファイバユ
ニット30との間の段差は50μm以下であることが分
かった。さらに、光導波路ユニット10とファイバユニ
ット30との溶接時の歩留まりを調べたところ、従来技
術のように金属ケースと金属蓋とを組み合わせて基板固
定部材1及びファイバ固定部材としたものでは歩留まり
が65%であったが、本発明では歩留まりが95%にま
で向上していることが確認され、本発明が歩留まりの向
上に非常に貢献していることが分かった。
【0027】次に、本発明の他の実施例に係る基板固定
部材、ファイバアレイ固定部材及び光導波路モジュール
について説明する。他の実施例に係る基板固定部材、フ
ァイバアレイ固定部材及び光導波路モジュールについ
て、構造、材料等は基本的に既に述した上記実施例に係
る基板固定部材、ファイバアレイ固定部材及び光導波路
モジュールと共通する。但し、本実施例においては次の
点が異なる。それは、基板固定部材を構成する四角柱1
1には穴13が設けられておらず、また、ファイバアレ
イ固定部材を構成する四角柱31にも孔33が設けられ
ていない点である。
【0028】このように、基板固定部材1を構成する四
角柱11やファイバアレイ固定部材を構成する四角柱3
1の周囲に孔13、33が設けられていなければ、孔1
3、33が設けられた上記実施例に示すものに比べより
気密性が向上する。
【0029】また、本実施例においては基板固定部材に
孔13が設けられていないことから、光導波路基板2を
基板固定部材1に固定するための樹脂又は半田は、あら
かじめ基板固定部材1に設けられた穴12の内周面に塗
布しておく。光導波路基板2を基板固定部材1に挿入し
たのち、樹脂又は半田を加熱等して光導波路基板2を基
板固定部材1に接着し固定して、光導波路ユニット10
を形成する。従って、穴12は挿入される光導波路基板
2よりも大きめに開けられている。具体的には、穴12
の内周面と光導波路基板2との間の隙間の寸法は、樹脂
又は半田の量をできるだけ少なく、かつ効果的に用いる
という観点から50μmから100μm程度の範囲が適
当であるが、特にこの範囲に限られるものではない。
【0030】光ファイバアレイ4をファイバアレイ固定
部材3に固定する場合も上記と同様に、樹脂又は半田を
あらかじめファイバアレイ固定部材3に設けられた穴3
2の内周面に塗布しておき、光ファイバアレイ4をファ
イバアレイ固定部材3に挿入したのち、樹脂又は半田を
加熱等して光ファイバアレイ4をファイバアレイ固定部
材3に固定して、ファイバユニットを形成する。従っ
て、穴32は挿入される光ファイバアレイ4よりも大き
めに開けられている。具体的に穴32の内周面と光ファ
イバアレイ4との間の隙間の寸法は、樹脂又は半田の量
をできるだけ少なく、かつ、効果的に用いるという観点
から50μmから100μm程度の範囲が適当である
が、特にこの範囲に限られるものではない。
【0031】なお、この場合、樹脂又は半田をファイバ
アレイ固定部材3の穴12の内周面やファイバアレイ固
定部材3の穴12の内周面ではなく、光導波路基板2や
光ファイバアレイ4の外周に塗布しておいたものでもよ
い。
【0032】このようにして形成された光導波路ユニッ
ト10の端面とファイバユニット30の端面とを合わ
せ、上述した実施例と同様に光導波路モジュールを形成
する。このようにして形成された光導波路モジュールを
検査したところ上記実施例と同様に歩留まりが向上して
いることが確認された。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、光導波路と光ファイバアレイとの調心が容易に
行え、溶接不良がほとんど無く、溶接後の光ファイバア
レイと光導波路との間にも軸ずれが生じていない。この
ため、本発明に係るファイバユニットと光導波路ユニッ
トとを用いて光導波路モジュールを形成した場合には溶
接時の歩留まりが著しく向上する。そして、この結果、
かかる光導波路モジュールでは軸ずれがなく、光ファイ
バから光導波路への光伝導および光導波路から光ファイ
バへの光伝送が好適になされ、光導波路モジュールを光
通信網に介在させたときの光伝送損失が非常に小さいく
なるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る基板固定部材を示した斜
視図である。
【図2】本発明の実施例に係るファイバアレイ固定部材
を示した斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る基板固定部材と光導波路
基板との関係を説明した斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るファイバアレイ固定部材
と光ファイバアレイとの関係を説明した斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るファイバアレイ固定
部材と光ファイバアレイとの関係を説明した一部破砕斜
視図である。
【図6】本実施例に係る光導波路ユニットと本実施例に
係るファイバユニットとの関係を示した斜視図である。
【図7】従来技術に係る光導波路ユニットを示した斜視
図である。
【図8】従来技術に係るファイバユニットを示した斜視
図である。
【図9】従来技術に係るファイバユニットを示した斜視
図である。
【符号の説明】
1…基板固定部材、2…光導波路基板、3…ファイバア
レイ固定部材、4…光ファイバアレイ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端から他端に向かって穴が設けられて
    いる柱状部材と、 複数本の光ファイバを支持部材に整列固定させることに
    より構成され、前記穴の一端から他端へ向けて挿入され
    る光ファイバアレイと、 前記光ファイバアレイを前記穴の内周面に固着させてい
    る接着層とを備えることを特徴とするファイバユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記柱状部材の少なくとも一面には前記
    穴と連通する細孔が設けられており、 前記接着層は、接着用材が前記細孔から注入されて固化
    された層であることを特徴とする請求項1に記載のファ
    イバユニット。
  3. 【請求項3】 一端から他端に向かって穴が設けられて
    いる柱状部材と、 基板に複数の光導波路を形成することにより構成され、
    前記穴の一端から他端へ向けて挿入される光導波路基板
    と、 前記光導波路基板を前記穴の内周面に固着させている接
    着層とを備えることを特徴とする光導波路ユニット。
  4. 【請求項4】 前記柱状部材の少なくとも一面には前記
    穴と連通する細孔が設けられており、 前記接着層は、接着用材が前記細孔から注入されて固化
    された層であることを特徴とする請求項3に記載の光導
    波路ユニット。
  5. 【請求項5】 一方の端面から他方の端面に向かって穴
    が設けられている柱状部材と、前記穴の一方の端面から
    他方の端面へ向けて挿入される光ファイバアレイと、前
    記光ファイバアレイを前記穴の内周面に固着させている
    接着層とを有するファイバユニットと、 一方の端面から他方の端面に向かって穴が設けられてい
    る柱状部材と、前記穴の一方の端面から他方の端面へ向
    けて挿入される光導波路基板と、前記光導波路基板を前
    記穴の内周面に固着させている接着層とを有する光導波
    路ユニットとを備え、 前記ファイバユニットの端面と前記光導波路ユニットの
    端面とが溶接固定されていることを特徴とする光導波路
    モジュール。
  6. 【請求項6】 前記柱状部材の少なくとも一面には前記
    穴と連通する細孔が設けられており、 前記接着層は、接着用材が前記細孔から注入されて固化
    された層であることを特徴とする請求項5に記載の光導
    波路モジュール。
JP27448493A 1993-11-02 1993-11-02 ファイバユニット、光導波路ユニット及び光導波路モジュール Pending JPH07128538A (ja)

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