JPH07124227A - 熱可塑性ノルボルネン系樹脂成形品 - Google Patents

熱可塑性ノルボルネン系樹脂成形品

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JPH07124227A
JPH07124227A JP5294178A JP29417893A JPH07124227A JP H07124227 A JPH07124227 A JP H07124227A JP 5294178 A JP5294178 A JP 5294178A JP 29417893 A JP29417893 A JP 29417893A JP H07124227 A JPH07124227 A JP H07124227A
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JP
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weight
copolymer
monomer
test
resin
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Application number
JP5294178A
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English (en)
Inventor
Koji Minami
幸治 南
Yukiko Ishikawa
有紀子 石川
Shinichi Takahashi
信一 高橋
Teiji Obara
禎二 小原
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性ノルボルネン系樹脂から成る基材の
表面に、炭素数4以上の炭化水素基を有するアクリル系
単量体(例えば、ジシクロペンタニルメタアクリレート
等)の重合体、該アクリル系単量体とビニル系単量体
(例えば、スチレン等)との共重合体、または、芳香族
ビニル系炭化水素(例えば、スチレン等)と共役ジエン
系単量体(例えば、エチレン、ブタジエン等)との共重
合体、あるいはその水素添加物から成るコート層を形成
する。 【効果】 得られた成形品は、コートされた面が傷つき
にくく、スチーム滅菌によってもコート層が白濁して透
明性が失われることがなく、コート層からも樹脂からも
人体に有害な成分が溶出しにくく、医療用の容器等に用
いた場合に安全である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、
透明性、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、耐湿性、耐水
性、有機物の低溶出性などに優れており、近時、熱可塑
性ノルボルネン系樹脂の医療用途への展開が進んでい
る。
【0002】熱可塑性ノルボルネン系樹脂性の容器を自
動化された封入システムで薬品等を封入しようとする
と、機械との接触や、容器同士の接触により、容器の外
表面に擦傷や、落ちにくい油による汚れを生じるという
問題があり、容器の外表面の硬度を上げ、また油による
汚れを落しやすくするため、樹脂によるコート層を形成
することが試みられている。
【0003】医療用の薬品容器として使用するために
は、薬事法第42条第2項に定める規定に基づくところ
の基準である、「ディスポーザブル輸血セット、及び輸
液セット基準」、「ディスポーザブル注射筒セット」等
に適合する必要があり、さらには、日本薬局方一般試験
法輸液用プラスチック容器試験法で合格することが求め
られる場合がある。しかし、この溶出試験においては、
容器を縦に切り取った短冊状の断片を蒸留水に浸漬して
溶出される酸化安定剤等の添加剤や残留モノマー等の低
分子不純物の量が測定されるため、外表面に形成したコ
ート層から低分子不純物が溶出すると、封入した薬品と
接触している内面から不純物が溶出せず、溶血等の原因
とならなくても、不合格と判定されてしまい、認可を受
けることができず、医療用容器、薬ビンなどとして使用
することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、熱可塑
性ノルボルネン系樹脂成形品のコート層の不純物溶出性
の低減を目的に鋭意努力の結果、熱可塑性ノルボルネン
系樹脂表面に特定の樹脂から成るコート層を形成するこ
とにより、密着性に優れ、不純物溶出性の低い成形品が
得られることを見いだし、本発明を完成させるに到っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、熱可塑性ノルボルネン系樹脂から成る基材の少なく
とも一部の表面に、炭素数4以上の炭化水素基を有する
アクリル系単量体の重合体、該アクリル系単量体とビニ
ル系単量体の共重合体、または、芳香族ビニル系炭化水
素と共役ジエン系単量体との共重合体あるいは水素添加
物から成るコート層を有する成形品が提供される。
【0006】(熱可塑性ノルボルネン系樹脂)本発明で
用いる熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、特開昭51−8
0400号公報、特開昭60−26024号公報、特開
平1−168725号公報、特開平1−190726号
公報、特開平3−14882号公報、特開平3−122
137号公報、特開平4−63807号公報などで公知
の樹脂であり、具体的には、ノルボルネン系単量体の開
環重合体、その水素添加物、ノルボルネン系単量体の付
加型重合体、ノルボルネン系単量体とオレフィンの付加
型重合体などが挙げられる。
【0007】ノルボルネン系単量体も、上記公報や特開
平2−227424号公報、特開平2−276842号
公報などで公知の単量体であって、例えば、ノルボルネ
ン、そのアルキル、アルキリデン、芳香族置換誘導体お
よびこれら置換または非置換のオレフィンのハロゲン、
水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、アミド
基、イミド基、シリル基等の極性基置換体、例えば、2
−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5,
5−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノ
ルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−メトキシカルボニル−
2−ノルボルネン、5−シアノ−2−ノルボルネン、5
−メチル−5−メトキシカルボニル−2−ノルボルネ
ン、5−フェニル−2−ノルボルネン、5−フェニル−
5−メチル−2−ノルボルネン、5−ヘキシル−2−ノ
ルボエルネン、5−オクチル−2−ノルボルネン、5−
オクタデシル−2−ノルボルネン等; ノルボルネンに
一つ以上のシクロペンタジエンが付加した単量体、その
上記と同様の誘導体や置換体、例えば、1,4:5,8
−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−
2,3−シクロペンタジエノオクタヒドロナフタレン、
6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,4
a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
1,4:5,10:6,9−トリメタノ−1,2,3,
4,4a,5,5a,6,9,9a,10,10a−ド
デカヒドロー2,3−シクロペンタジエノアントラセン
等; シクロペンタジエンの多量体である多環構造の単
量体、その上記と同様の誘導体や置換体、例えば、ジシ
クロペンタジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジ
エン等; シクロペンタジエンとテトラヒドロインデン
等との付加物、その上記と同様の誘導体や置換体、例え
ば、1,4−メタノ−1,4,4a,4b,5,8,8
a,9a−オクタヒドロフルオレン、5,8−メタノ−
1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−
2,3−シクロペンタジエノナフタレン等; 等が挙げ
られる。
【0008】ノルボルネン系単量体の重合は公知の方法
でよく、必要に応じて、他の共重合可能な単量体と共重
合したり、水素添加することにより熱可塑性飽和ノルボ
ルネン系樹脂である熱可塑性ノルボルネン系重合体水素
添加物とすることができる。また、重合体や重合体水素
添加物を特開平3−95235号などで公知の方法によ
り、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導
体、スチレン系炭化水素、オレフィン系不飽和結合およ
び加水分解可能な基を持つ有機ケイ素化合物、不飽和エ
ポキシ単量体を用いて変性させてもよい。なお、耐湿
性、耐薬品性に優れたものを得るためには、極性基を含
有しない熱可塑性ノルボルネン系樹脂が好ましい。
【0009】本発明においては、熱可塑性ノルボルネン
系樹脂の数平均分子量は、トルエン溶媒によるGPC
(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ)法で測
定したポリスチレン換算値で、10,000〜200,
000、好ましくは15,000〜100,000、よ
り好ましくは20,000〜50,000のものであ
る。また、熱可塑性ノルボルネン系樹脂が分子構造中に
不飽和結合を有している場合は、水素添加することによ
り、熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂とすることができ
る。水素添加する場合、水素添加率は耐熱劣化性、耐光
劣化性などの観点から、90%以上、好ましくは95%
以上、より好ましくは99%以上である。
【0010】医療用途に用いる場合等においては、樹脂
中に重合触媒由来の遷移金属が残留して溶出したりしな
いようにすることが好ましい。細孔容積0.5cm3
g以上、好ましくは0.7cm3/g以上、好ましくは
比表面積250cm2/g以上の吸着剤、例えばアルミ
ナ等の吸着剤に、ニッケル等の水素添加触媒金属を担持
させた不均一系触媒を用いて重合体を水素添加したり、
このような吸着剤で樹脂溶液を処理して金属原子を吸着
させたり、樹脂溶液を酸性水と純水で繰り返し洗浄した
りすること等により、樹脂中の重合触媒由来の遷移金属
原子を1ppm以下にすることが可能である。
【0011】また、本発明で用いる熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂はガラス転移温度が高いほど好ましく、医療用
途に用いる場合等は、好ましくは105℃以上、より好
ましくは120℃以上、特に好ましくは130℃以上の
ものである。滅菌法にはγ線照射等の加熱を必要としな
い方法もあるが、最も簡便な滅菌方法としては、加熱を
要する方法、特に煮沸による方法とスチーム滅菌があげ
られる。煮沸による滅菌ではガラス転移温度が105℃
以上であれば問題ないが、スチーム滅菌では滅菌時の温
度設定によって要求される耐熱性が異なる。最も一般的
なスチーム滅菌はオートクレーブを用いた121℃で行
う方法である。この場合、ガラス転移温度が130℃以
上のものが好ましい。一般に、環数が多いモノマーを多
く使うほど樹脂のガラス転移温度が高くなり、例えば、
4環体以上の単量体のみの開環重合体の水素添加物は、
通常130℃以上のガラス転移温度を有する。また、付
加型重合体の場合は、ノルボルネンの付加型重合体で
も、ガラス転移温度は300℃以上である。しかし、ガ
ラス転移温度が高すぎると、射出成形が困難になるなど
の弊害もあるので、モノマー、コモノマー、重合方法な
どを選択して、目的に応じたガラス転移温度の熱可塑性
ノルボルネン系樹脂を製造すればよい。
【0012】また、熱可塑性ノルボルネン系樹脂には、
本発明の目的を損なわない範囲で、各種添加剤を添加し
てもよい。例えば、熱可塑性ノルボルネン系樹脂の場
合、フェノール系やリン系等の老化防止剤; フェノー
ル系等の熱劣化防止剤; ベンゾフェノン系等の紫外線
安定剤; アミン系等の帯電防止剤; 脂肪族アルコー
ルのエステル、多価アルコールの部分エステル及び部分
エーテル等の滑剤; 等の各種添加剤を添加してもよ
く、他の樹脂、ゴム質重合体等を混合して用いることも
できる。特にガラス転移温度40℃以下のゴム質重合体
を0.01〜10重量%、好ましくは0.02〜5重量
%、より好ましくは0.05〜1重量%、特に好ましく
は0.1〜0.5重量%が、粒径0.3μm以下、好ま
しくは0.2μm以下のマイクロドメインとして熱可塑
性ノルボルネン系樹脂中に分散させたものは、医療用の
樹脂として優れている。添加量が多すぎると、透明性、
ガラス転移温度、耐熱性等が低下する。添加量が少なす
ぎると、スチーム滅菌によって白濁して、透明性が失わ
れる場合がある。また、マイクロドメインを形成するこ
とにより、粒径以上の波長を有する光線が散乱しにく
く、透明性に優れる。ガラス転移温度40℃以下のゴム
質重合体は、溶出しにくく、薬剤を変性しにくい。な
お、ブロック共重合体などでガラス転移温度が2点以上
ある場合もあるが、最も低いガラス転移温度が40℃以
下であればよい。そのようなゴム質重合体としては、芳
香族ビニル系単量体と共役ジエン系単量体の共重合体
(水素添加物)、使用した熱可塑性ノルボルネン系樹脂
と非相溶のノルボルネン系ゴム質重合体が好ましい。
【0013】(基材)本発明で用いる基材は熱可塑性ノ
ルボルネン系樹脂を成形したものである。成形方法は、
特に限定されない。熱可塑性樹脂の一般的成形法であ
る、射出成形、溶融押し出し、熱プレス、溶剤キャス
ト、延伸などを用いることができる。
【0014】成形品の形状も特に限定されず、用途に応
じ、目的とする形状でよい。本発明においては、薬品容
器、特に薬ビンが低分子不純物の溶出性が改善されて好
ましい。
【0015】(表面改質処理)本発明の成形品の製造に
おいて、コート層を形成するに先だって、形成しようと
する表面に表面改質処理を行ってもよい。未処理の熱可
塑性ノルボルネン系樹脂の表面張力は、通常、25〜4
0dyne/cm程度である。本発明の成形品の製造方
法の一つにおいては、熱可塑性ノルボルネン系樹脂から
なる成形品の密着性を改良しようとする表面を表面張力
が50dyne/cm以上、好ましくは60dyne/
cm以上、より好ましくは70dyne/cm以上にな
るように改質してもよい。表面改質処理としては、特に
限定されず、その具体例として、エネルギー線照射処理
と薬品処理などが挙げられる。これらの処理は、製造効
率の点では行わないことが好ましいが、コート層との密
着性の点では行うことが好ましいので、目的に応じて、
処理の要否を決める。
【0016】エネルギー線照射処理としては、コロナ放
電処理、プラズマ処理、電子線照射処理、紫外線照射処
理などが挙げられ、処理効率の点等から、コロナ放電処
理とプラズマ処理、特にコロナ放電が好ましい。エネル
ギー線照射処理条件は、目的の表面改質がなされる限
り、特に限定されず、公知の方法でよい。例えば、コロ
ナ放電処理の場合、特公昭58−5314号公報、特開
昭60−146078号公報などで公知の条件でよい。
また、プラズマ処理の場合も特公昭53−794号公
報、特開昭57−177032号公報などで公知の条件
でよい。
【0017】また、薬品処理としては、重クロム酸カリ
ウム溶液、濃硫酸などの酸化剤水溶液中に、浸漬し、充
分に水で洗浄すればよい。浸漬した状態で状態で振盪す
ると効率的であるが、長期間処理すると表面が溶解する
などの透明性が低下するといった問題があり、特に、極
性基を有する熱可塑性ノルボルネン系樹脂においては、
用いる薬品の反応性、濃度などに応じて、処理時間など
を調製する必要がある。
【0018】(コート剤)本発明において用いるコート
剤は、アクリル系単量体の重合体、アクリル系単量体と
ビニル系単量体の共重合体、または、芳香族ビニル系炭
化水素と共役ジエン系単量体との共重合体(水素添加
物)である。
【0019】(アクリル系単量体の重合体、アクリル系
単量体とビニル系単量体の共重合体)本発明においてコ
ート剤として用いる樹脂であるアクリル系単量体の重合
体の合成、またはアクリル系単量体とビニル系単量体の
共重合体の合成に用いられるアクリル系単量体は、炭素
数4以上の炭化水素基を有するものであり、生産性の点
から、好ましくは、一般式1
【化1】 (式中、R1はH、またはCH3を表し、R2は炭素数4
以上の直鎖状、あるいは分岐状の炭化水素基、または炭
素数5以上の脂環式炭化水素基を表す)で表されるもの
である。特に式中のR2が炭素数6以上の脂環式炭化水
素基が好ましい。
【0020】また、これと共重合するビニル系単量体と
しては、好ましくは、一般式2
【化2】 (式中、R3はH、またはCH3を表し、R4は5員環以
上の環構造を持つ炭化水素を表す)で表される化合物で
ある。好ましくは、R4がベンゼン環、またはシクロヘ
キシル基の化合物である。
【0021】本発明で用いるアクリル系単量体とビニル
系単量体の共重合体は、アクリル系単量体に由来する繰
り返し構造単位が5〜100重量%、好ましくは15〜
70重量%、ビニル系単量体の共重合体に由来する繰り
返し構造単位が95〜0重量%、好ましくは85〜30
重量%であって、ランダム共重合体でも、ブロック共重
合体でも、オルタネイティブな共重合体でもよい。アク
リル系単量体が少なすぎると基材との密着性が低下し、
多すぎるとコート層の強度の安定性が悪くなる。
【0022】本発明で用いるアクリル系単量体の重合
体、アクリル系単量体とビニル系単量体の共重合体は分
子量が数平均分子量で5,000〜500,000、好
ましくは20,000〜400,000のものである。
分子量が小さすぎると樹脂が脆くなり、大きすぎると溶
媒に溶解させにくくなる。ガラス転移点は120℃以上
であることが好ましい。そのためには、アクリル系単量
体を一般式1中のR2の炭素数が多いものにすればよ
く、好ましくはR2が炭素数6以上の脂環式炭化水素基
のものにすればよい。硬さは鉛筆硬度でH以上が好まし
く、共重合体の場合には、ビニル系単量体を一般式2中
のR4の炭素数の少ないもの、好ましくはR4がベンゼン
環であるものを、多く用いる、好ましくはアクリル系単
量体より多く用いる、すなわち、ビニル系単量体を50
重量%以上用いることが好ましい。
【0023】(芳香族ビニル系炭化水素と共役ジエン系
単量体の共重合体(水素添加物))本発明においてコー
ト剤として用いる樹脂のひとつである芳香族ビニル系炭
化水素と共役ジエン系単量体の共重合体(水素添加物)
の合成に用いられる芳香族ビニル系炭化水素としては、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ンやこれらの置換体などが例示される。また、共役ジエ
ン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、1,3
−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエンなどが例
示される。
【0024】本発明で用いる芳香族ビニル系単量体と共
役ジエン系単量体の共重合体は、芳香族ビニル系単量体
に由来する繰り返し構造単位が20〜90重量%、好ま
しくは30〜75重量%、ビニル系単量体の共重合体に
由来する繰り返し構造単位が80〜20重量%、好まし
くは70〜25重量%であって、ランダム共重合体で
も、ブロック共重合体でも、オルタネイティブな共重合
体でもよい。
【0025】本発明で用いる芳香族ビニル系単量体と共
役ジエン系単量体の共重合体は分子量が数平均分子量で
2,000〜500,000のものが好ましい。分子量
が小さすぎると樹脂が脆くなり、大きすぎると溶媒に溶
解させにくく、塗布しにくい。
【0026】なお、環境によっては、変色や変質が生じ
ることがあり、この共重合体は、水素添加することが好
ましい。水素添加する場合は、変色や変質が起こりにく
くするために、水素添加率を70%以上にすることが好
ましく、80%以上にすることが特に好ましく、90%
以上にすることがさらに好ましい。また、カルボン酸や
その誘導体等で変性してもよい。
【0027】本発明で用いる芳香族ビニル系炭化水素と
共役ジエン系単量体の共重合体(水素添加物)として
は、市販のタフテックH1051(旭化成製、スチレン
・エチレン・ブタジエン・スチレン・ブロック共重合体
水素添加物)、セプトン2002(クラレ製、スチレン
・エチレン・プロピレン・スチレン・ブロック共重合
体)、クレイトンG1701X(シェル化学製、スチレ
ン・エチレン・プロピレン・ブロック共重合体)等も使
用できる。
【0028】(塗布)上記共重合体を溶解可能であり、
揮発性の高い溶媒、例えば、ジクロロメタン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素; ジエチルエーテル、T
HF等のエーテル類; メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン類;
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類; 等に1〜1
0重量%、好ましくは2〜6重量%の濃度で溶解した溶
液を、熱可塑性ノルボルネン系樹脂成形物基材に塗布
後、乾燥することにより、成形物外表面に樹脂層を形成
できる。濃度が高すぎると粘着性が高くなり、塗布の作
業効率が低下する。樹脂層の厚さは乾燥後で、0.1〜
10μm、好ましくは0.5〜5μmになるようにす
る。また、残留溶剤量が高いと、スチーム滅菌をする場
合に発泡する原因となり、溶出試験において不合格とな
る場合があるため、形成された樹脂層中の残留溶剤量は
50ppm以下にすることが好ましい。さらに傷がつき
にくくするため、ポリシロキサン系などの界面活性剤、
例えば市販品であるデスパロンLS009(藤倉化成製
等を5.0重量%程度まで添加してもよい。
【0029】塗布する方法は特に限定されず、ハケ塗
り、ディッピング、スプレー、スピンコート、ロールコ
ーター等の通常の塗布方法でよく、乾燥方法も、樹脂や
コート層が変質したり、傷ついたりすることなく、溶媒
を除去できる方法であれば、特に限定されない。
【0030】こうして得られた成形物は、表面に傷がつ
きにくく、碁盤目剥離テストでも剥離しにくい良好な密
着性が認められ、121℃のスチーム滅菌でも基材から
の剥離がおきず、外観上変化がみられず、また、日本薬
局方第12改正一般試験法「輸液用プラスチック試験
法」に基づく、溶出物試験、溶血性試験において良好な
成績を示し、人体に安全であるので、薬品容器、シリン
ジ、輸液チューブ等の医療用器材として使用できる。
【0031】
【実施例】以下に、参考例、実施例、比較例をあげて本
発明を具体的に説明する。なお、耐傷性試験、碁盤目剥
離試験、スチーム滅菌処理、溶出物試験及び溶血性試験
は以下のように行った。
【0032】(耐傷性試験)#0000番のスチールウ
ールで、成形品のコートされた部分を擦り、傷の有無を
確かめた。
【0033】(碁盤目剥離試験)成形品表面に形成され
たコート層の上から、カッターにより1mm間隔でタ
テ、ヨコ各11本の切れ目を入れて、1mm四方の碁盤
目を100個作り、セロハン粘着テープ(積水化学製)
を貼り、該粘着テープを90°方向に剥す。試験結果
は、100目中の剥離しなかった目の数で表して示す。
【0034】(鉛筆硬度試験)JIS K−5400に
従って、1kg荷重で測定した。
【0035】(スチーム滅菌処理)オートクレーブで1
21℃、30分間の処理を行った。
【0036】(溶出物試験及び溶血性試験)日本薬局方
第12改正一般試験法「輸液用プラスチック試験法」に
基づいて、溶出物試験、溶血性試験を行った。いずれの
試験にも用いる切断片は、下記参考例1で得た容器Bの
外表面を、各実施例、比較例記載したようにコートし、
側面を長さ5cm、幅0.5cmに切断したものを用い
た。溶出物試験においては、切断片を240個用いた。
溶血性試験に用いる試験液A、空試験液A’の調製は、
「輸液用プラスチック試験法」の急性毒性試験に従い、
試験液Aの調製には、上記切断片180個を用いた。さ
らに、目視による溶血性試験を行った液の上澄み7〜8
mlを採取し、この液の可視光吸収スペクトルを以下の
条件で測定し、540nmの光線透過率が、Aの上澄み
液とA’の上澄み液で2.0%以下の場合に、溶血性が
ないと評価した。 測定装置:日本分光製分光光度計U−best30型 セル :10mm石英セル 対照液 :試験液A、溶血性試験に使用した生理食塩水 試料液 :A’の上澄み液、Aの上澄み液
【0037】参考例1 窒素置換下に、エチルテトラシクロドデセン60重量部
に、シクロヘキサン600重量部、1−ヘキセン6.0
重量部、トリエチルアルミニウム15重量%トルエン溶
液45重量部及びトリエチルアミン15.0重量部を加
え、20℃に保ち、攪拌しながら、エチルテトラシクロ
ドデセン240重量部及び四塩化チタン20重量%トル
エン溶液27.0重量無を60分に渡り、連続的に加え
た。その後、1時間反応させた後、エチルアルコール1
5.0重量部及び水6.0重量部を加えて反応を停止さ
せた。反応溶液を40℃に加温して触媒を加水分解した
後、硫酸カルシウム9重量部及びシクロヘキサン180
重量部を加え、過剰の水を除去した。析出した金属を含
む沈澱物を濾過して除去し、エチルテトラシクロドデセ
ン開環重合体を含む透明なポリマー溶液1113重量部
を得た。
【0038】このポリマー溶液750重量部に、Ni−
ケイソウ土触媒(日揮化学製、N113)15重量部を
添加し、耐圧反応器に入れ、水素を導入して、圧力50
kg/cm3、温度200℃で3時間水素添加反応を行
った。反応終了後、シクロヘキサン700重量部を加え
て希釈し、濾過により触媒を除去し、エチルテトラシク
ロドデセン開環重合体水素添加物溶液1350重量部を
得た。
【0039】この水素添加物溶液550重量部をイソプ
ロピルアルコール1500重量部中へ攪拌しながら注
ぎ、開環重合体水素添加物を凝固させた。凝固した開環
重合体水素添加物を濾過して回収し、イソプロピルアル
コール300重量部で2回洗浄した後、回転式減圧乾燥
器中で5torr、120℃で48時間乾燥し、エチル
テトラシクロドデセン開環重合体水素添加物52重量部
を得た。
【0040】この開環重合体水素添加物100重量部を
シクロヘキサン溶液900重量部を、活性アルミナ(水
澤化学製、ネオビードD)4,5重量部を充填した内径
10cm、長さ100cmのカラムに滞留時間100秒
になるように通過させ、24時間循環させた。イソプロ
ピルアルコール2500重量部中へ攪拌しながら注ぎ、
開環重合体水素添加物を凝固させた。凝固した開環重合
体水素添加物を濾過して回収し、イソプロピルアルコー
ル430重量部で2回洗浄した後、回転式減圧乾燥器で
5torr、120℃で48時間乾燥し、エチルテトラ
シクロドデセン開環重合体水素添加物78重量部を得
た。
【0041】この開環重合体水素添加物の分子量はゲル
・パーミエーション・クロマトグラフィによるポリスチ
エレン換算値で数平均分子量28,000、重量平均分
子量58,000、水素添加率99.8以上、示差走査
熱量分析によるガラス転移温度142℃、分子量2,0
00以下の樹脂成分0.1%未満、チタン原子量1pp
m(検出限界)以下、ニッケル原子量0.1ppm(検
出限界)以下、アルミニウム原子量は0.21ppm、
塩素原子量0.37ppmであった。
【0042】この開環重合体水素添加物99.8重量部
にゴム質重合体(タフテックH1052、ガラス転移温
度0℃以下、旭化成製)0.2重量部、老化防止剤(イ
ルガノックス1010、チバガイギー製)0.05重量
部を添加し、2軸混練機(TEM−35B、スクリュー
径37mm、L/D=32、スクリュー回転数250r
pm、樹脂温度265℃、フィードレート10kg/時
間)で混練し、押し出しペレットとした。
【0043】このペレットを金型温度100℃、樹脂温
度290℃、吹き込み空気圧5kg/cm2で円筒状の
側面と一つの底面を有する容器B(直径200mm、高
さ200mm、厚さ3mm)をブロー成形した。
【0044】参考例2 ジシクロペンタニルメタアクリレート(FA513M、
日立化成製)40重量部、シクロヘキサン78重量部を
混合し、ベンゾイルパーオキサイド0.65重量部を添
加し、80℃で還流させて5時間攪拌させ、重合反応液
を得た。得られた重合反応液をシクロヘキサン300重
量部で希釈し、イソプロピルアルコール1500重量部
に攪拌しながら徐々に流し込み、ポリジシクロペンタニ
ルメタアクリレートを凝固した。凝固したポリマーを濾
過により回収し、回転式減圧乾燥機で5torr、80
℃で24時間乾燥し、ポリジシクロペンタニルメタアク
リレート38重量部を得た。
【0045】このポリジシクロペンタニルメタアクリレ
ートの分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィによるポリステイレン換算値で数平均分子量15,0
00、重量平均分子量38,000であった。
【0046】実施例1 参考例2で得たポリジシクロペンタニルメタアクリレー
ト4重量部を酢酸エチル100重量部に溶解し、コート
液を得た。
【0047】参考例1の容器Bの内部にコート液が入り
込まないようにディッピングして塗布した。40℃で1
時間乾燥させて得られた膜厚おは約5μmであった。
【0048】コーティングした外表面の鉛筆硬度は2H
であった。外表面を耐傷性試験にかけたが、傷は認めら
れなかった。碁盤目剥離試験では100目/100目で
良好な密着性を示した。さらにスチーム滅菌処理でも変
化は認められなかった。溶出物試験の結果、泡立ちは3
分以内に消失し、pH差は−0.03、紫外線吸収は
0.007、過マンガン酸カリウム還元性物質0.15
mlであった。また、溶血性試験の結果は目視で溶血性
は認められず、ブランクである生理食塩水と溶血性試験
液との540nmの光線透過率差は0.5%であった。
【0049】実施例2 ポリジシクロペンタニルメタアクレイレートの代わり
に、配合剤(ディスパロンLS009、藤倉化成製)1
重量部とポリジシクロペンタニルメタアクリレート(参
考例2で得たもの)100重量部の混合物を用いる以外
は、実施例1と同様に処理した。膜厚は約5μm、鉛筆
硬度は2H、耐傷性試験で傷は認められず、碁盤目剥離
試験では100目/100目の良好な密着性を示し、ス
チーム滅菌処理でも変化は認められなかった。溶出物試
験の結果、泡立ちは3分以内に消失し、pH差は0.5
4、紫外線吸収は0.06、過マンガン酸カリウム還元
性物質0.30mlであった。また、溶血性試験におい
て、目視で溶血性は認められず、光線透過率差は0.9
%であった。
【0050】参考例3 ジシクロペンタニルメタアクリレート40重量部の代わ
りにジシクロペンタニルメタアクリレート(FA513
M)10重量部とスチレン30重量部を用いる以外は参
考例2と同様にして、ジシクロペンタニルメタアクリレ
ート/スチレン共重合体35重量部を得た。
【0051】この共重合体の分子量は、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィによるポリスチレン換算値で、
数平均分子量21,000、重量平均分子量40,00
0であった。なお、残留したモノマー比から、重合体中
のジシクロペンタニルメタアクリレート由来の繰り返し
構造単位とスチレン由来の繰り返し構造単位の比率は約
22.5:77.5であった。
【0052】実施例3 ポリジシクロペンタニルメタアクリレートの代わりに参
考例3で得たジシクロペンタニルメタアクリレート/ス
チレン共重合体を用いる以外は実施例1と同様に処理し
た。膜厚は約5μm、鉛筆硬度は3H、耐傷性試験で傷
は認められず、碁盤目剥離試験では100目/100目
の良好な密着性を示し、スチーム滅菌処理でも変化は認
められなかった。溶出物試験の結果、泡立ちは3分以内
に消失し、pH差は0.35、紫外線吸収は0.03、
過マンガン酸カリウム還元性物質0.21mlであっ
た。また、溶血性試験において、目視で溶血性は認めら
れず、光線透過率差は0.4%であった。
【0053】実施例4 ポリジシクロペンタニルメタアクリレートの代わりにス
チレン・エチレン・ブタジエン・スチレン・ブロック共
重合体水素添加物(タフテックH1051、旭化成製、
数平均分子量48800、重量平均分子量65100、
スチレン含量約40重量%、スチレン以外の部分の水素
添加率は99%以上)100重量部と配合剤(ディスパ
ロンLS009)1重量部の混合物を用いる以外は実施
例1と同様に処理した。膜厚は約5μm、鉛筆硬度は3
H、耐傷性試験で傷は認められず、碁盤目剥離試験では
100目/100目の良好な密着性を示し、スチーム滅
菌処理でも変化は認められなかった。溶出物試験の結
果、泡立ちは3分以内に消失し、pH差は0.30、紫
外線吸収は0.04、過マンガン酸カリウム還元性物質
0.10mlであった。また、溶血性試験において、目
視で溶血性は認められず、光線透過率差は0.8%であ
った。
【0054】比較例1 ジペンタエリスリトールヘキサアクレイレート10重量
部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート10重量
部、光重合開始剤(イルガキュア184、チバガイギー
製)3重量部、シリコン系界面活性剤(FC−430、
住友3M製)0.1重量部をイソプロピルアルコール8
0重量部に溶解してハードコート剤を得た。
【0055】このハードコート剤を参考例1で得た容器
Aの内部にハードコート剤が接触しないようにディッピ
ングして塗布した。膜厚は約5μmであった。50℃に
1分間放置してイソプロピルアルコールを揮発させた
後、2分間に渡り高圧水銀ランプによって紫外線照射を
10000mJ/cm2で行って、ハードコート剤を硬
化させた。
【0056】容器Aのハードコートした外表面の鉛筆硬
度は3H、耐傷性試験にかけたが傷は認められず、碁盤
目剥離試験では100目/100目の良好な密着性を示
し、スチーム滅菌処理でも変化は認められなかった。ま
た、溶血性試験において、目視で溶血性は認められなか
ったが、光線透過率差は2.5%であった。
【0057】比較例2 ジシクロペンタニルメタアクリレートの代わりにメチル
メタアクリレートを用いる以外は参考例2と同様にし
て、ポリメチルメタアクリレート37重量部を得た。
【0058】このポリメチルメタアクレイレートの分子
量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによるポ
リスチレン換算値で、数平均分子量14,000、重量
平均分子量35,000であった。
【0059】ポリジシクロペンタニルメタアクリレート
の代わりにポリメチルメタアクリレートを用いる以外は
実施例1と同様に処理した。膜厚は約5μm、鉛筆硬度
は3H、耐傷性試験で傷は認められず、碁盤目剥離試験
では0目/100目で密着性が認められず、スチーム滅
菌処理では、コート面が白濁した。また、溶血性試験に
おいて、目視で溶血性は認められず、光線透過率差は
0.4%であった。
【0060】
【発明の効果】本発明の成形品は、コートされた面が傷
つきにくく、スチーム滅菌によってもコート層が白濁し
て透明性が失われることがなく、コート層からも樹脂か
らも人体に有害な成分が溶出しにくく、医療用の容器な
どに用いた場合に安全である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/28 8413−4F 27/30 A 8115−4F // C08L 45/00 LKB C09D 133/00 PFZ (72)発明者 小原 禎二 神奈川県川崎市川崎区夜光1−2−1 日 本ゼオン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ノルボルネン系樹脂から成る基
    材の少なくとも一部の表面に、炭素数4以上の炭化水素
    基を有するアクリル系単量体の重合体、該アクリル系単
    量体とビニル系単量体の共重合体、または、芳香族ビニ
    ル系炭化水素と共役ジエン系単量体との共重合体あるい
    はその水素添加物から成るコート層を有する成形品。
  2. 【請求項2】 外表面に該コート層を有する容器である
    請求項1記載の成形品。
  3. 【請求項3】 医療用器材である請求項1、または2記
    載の成形品。
JP5294178A 1993-10-29 1993-10-29 熱可塑性ノルボルネン系樹脂成形品 Pending JPH07124227A (ja)

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