JPH07118135A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH07118135A JPH07118135A JP5261128A JP26112893A JPH07118135A JP H07118135 A JPH07118135 A JP H07118135A JP 5261128 A JP5261128 A JP 5261128A JP 26112893 A JP26112893 A JP 26112893A JP H07118135 A JPH07118135 A JP H07118135A
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Abstract
抑制し、且つ肌荒れなどに有効な安全性の高い化粧料を
提供する。 【構成】 アダトダ・バシカ(Adhatoda vasica)の溶
媒抽出物を含む化粧料。
Description
ルロニダーゼの活性を阻害し、且つ肌荒れなどに有効な
安全性の高い化粧料に関する。
は、キツネノマゴ科アダトダ属の植物でインドのパンジ
ャブ地方、アッサム地方からスリランカ、シンガポール
に分布し、熱帯各地で栽培される常緑低木である。この
アダトダ・バシカは、インドなどでは喘息、発熱、黄
疸、浄血などの治療薬として2000年以上も前から使
用されてきた重要な薬用植物である。
作用のある物質としては、種々の物質が知られている
が、合成品は、長期間人間の肌に適用した場合の安全性
の保証がなく、使用が制限されつつある。他方、天然物
では美白作用が弱いものが多い。しかし、人の肌に対す
る安全性の面から天然物で、多年、人が食したりして、
安全性の面で保証されており、しかも美白作用が強く、
更に皮膚に対する他の効果も合わせもつ物質が望まれて
いた。
に適用して安全であると共に、美白作用が大きく且つヒ
アルロニダーゼの活性を阻害し、更に肌荒れなどに有効
な成分を含んだ化粧料を提供することにある。
題を解決するために、すでに多年にわたって食用に供さ
れ、人体に対する安全性が確認されている植物をスクリ
ーニングして調べ、化粧料として利用価値のあるものを
検討した。その結果、アダトダ・バシカが化粧品原料と
して、或いは医薬部外品としての有効性を有することを
見い出して本発明を完成するに至ったのである。すなわ
ち、本発明は、アダトダ・バシカの溶媒抽出物を含む化
粧料である。
シカの溶媒抽出物の確認された作用は、第1に肌の美白
作用、第2にヒアルロニダーゼの活性抑制作用、第3に
活性酸素抑制作用、第4に抗酸化作用である。上記第2
のヒアルロニダーゼの活性抑制作用について更に詳しく
説明する。ヒアルロニダーゼは、生体中に広く分布し、
皮膚にも存在する酵素であり、その名のとおりヒアルロ
ン酸を分解する。ヒアルロン酸は、β−D−N−アセチ
ルグルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互に結合し
た直鎖状の高分子多糖で、コンドロイチン硫酸などとと
もに哺乳動物の結合組織に広く存在するグリコサミノグ
ルカンの一種である。結合組織内でのヒアルロン酸の作
用としては、細胞間隙に水分を保持し、また組織内にジ
ェリー状のマトリックスを形成して細胞を保持したり、
皮膚の潤滑性と柔軟性を保ち、外力(機械的障害)およ
び細菌感染を防止していると考えられている。また、皮
膚のヒアルロン酸は齢をとるにつれて減少し、その結果
小ジワやかさつきなどの老化をもたらすといわれてい
る。従って、このヒアルロン酸を分解するヒアルロニダ
ーゼの活性を抑制することは、製剤に使用されているヒ
アルロン酸の安定性や、皮膚に塗布した後の製剤のヒア
ルロン酸及び皮膚に存在していたヒアルロン酸の安定に
寄与すると考えられる。
て更に詳しく説明する。一般に、空気中に酸素がないと
生物(嫌気性のものを除く)は存在しえない。しかし、
酸素は紫外線や酵素等の影響を受けて活性酸素になる。
この活性酸素は、脂肪酸を酸化し過酸化物を生成させ
る。生体の生体膜のリン脂質も酸化させ、障害を与え
る。その上、生成した過酸化物と活性酸素はDNAに損
傷を与え、老化を促進するといわれている。この活性酸
素は、チロシンからメラニンを作る機構にも影響を与え
皮膚の黒化にも関与している。この活性酸素を抑制する
ことは皮膚にとって重要な、言い換えれば化粧料に求め
られる重要な要素である。
或いは親水性有機溶媒、例えば、エタノール、メタノー
ル、アセトン等で抽出する。しかしながら、化粧品原料
の抽出であるから、水、或いはエタノール又はこれらの
混合溶媒での抽出が好ましいのは当然である。また、場
合によっては、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール等の多価アルコール又は多価
アルコールと水の混液も抽出に利用できる。さらにま
た、凍結乾燥して粉体として利用することも利用方法に
よっては有効である。
ワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコ
ール等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ー
ブチレングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を配合して
様々な剤形の化粧料、例えば、ローション、クリーム、
乳液、パック等に調製でき、目的に応じて種々の利用形
態の化粧料などに調製することができる。
の抽出物の製造例、実際の利用方法である実施例を記載
するが、本発明はこれらの製造例及び実施例によって何
ら限定されるものではない。
品)を10gにエタノール300mlを加えて時々撹拌し
つつ5日間放置した。これを濾過後凍結乾燥した。
品)を10gに50%エタノール水溶液300mlを加え
て時々撹拌しつつ5日間放置した。これを濾過後凍結乾
燥した。
品)を10gに精製水300mlを加えて3時間加熱す
る。これを放冷した後濾過後凍結乾燥した。
諸成分を混合して、常法によりローションを調製した。 (重量%) オリーブ油 0.5 製造例1のアダトダ・バシカの材のエタノール抽出物 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0
分からなるAとBとをそれぞれ70℃まで加温し、次い
で、BにAを撹拌しつつ徐々に加えた後、ゆっくりと撹
拌しつつ30℃まで冷却してクリームを調製した。 (重量%) A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例2のアダトダ・バシカの材の50%エタノール抽出物 1.0 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
の製造例2の抽出物を製造例3の抽出物に変えて調製し
た。
l、1.66mMチロシン(Tyrosine)溶液1.0ml、前記製
造例(凍結乾燥品)の0.1wt/v%水溶液(溶解しにく
い場合はエタノールを加えて溶解したのち精製水を加え
て、エバポレートし、エタノール除去したのち、0.1w
t/v%になるように調製した)1.0mlをスクリューバイ
アルにとり、37℃恒温水槽中で5分以上加温した。チ
ロシナーゼ溶液(Sigma社製、マッシュルーム由来、914
ユニット/ml)0.1mlを加え、37℃恒温水槽中で保温
し、10分後に475nmで吸光度を測定した。対照とし
て、上記試料液のかわりに純水を加え同様に測定した。
この試験では試料の終濃度は0.033%となる。 (計算式) チロシナーゼ活性阻害率(%)={B−(A−P)}/
B×100 ただし、A:試料検体の吸光度 B:対照の吸光度 P:試料検体の着色による吸光度(3倍希釈)
(pH6.0)リン酸緩衝溶液6gを計量し、37℃の
恒温水槽で5分間放置した後、前記製造例(凍結乾燥
品)の0.1wt/v%水溶液(溶解しにくい場合はエタノ
ールを加えて溶解したのち精製水を加えて、エバポレー
トし、エタノール除去したのち、0.1wt/v%になるよ
うに調製した)1.0mlを加え撹拌し、0.01%ヒア
ルロニダーゼ(シグマ社製 牛睾丸製、タイプI−S)
0.1M(pH6.0)リン酸緩衝液を1ml加えて直
ちに撹拌し、6mlを37℃の恒温水槽に入れたオストワ
ルド粘度計に入れた。これを1分後、5分後、10分
後、20分後、40分後に粘度を測定した。対照とし
て、上記試料液の代わりに純水を加え同様にして測定し
た。この試験では試料の終濃度は、それぞれ検体の濃度
の0.0125%となる。1分後の粘度を100とし
て、それぞれの結果を指数で下記表2に示す。
効果を測定する方法は各種あるが、今回以下の方法を利
用した。 pH7.8 50mMリン酸カリウム緩衝液(1.3mM DETAPAC含有) 133ml 40 unit/ml カタラーゼの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 2mM ニトロブルーテトラゾリウムの上記のリン酸カリウム緩衝液 5ml 1.8mM キサンチンの上記のリン酸カリウム緩衝液 17ml 160ml
加えて キサンチンオキシナーゼ(予め検体を水とし、
実験するとき、吸光度が1分当たり)0.02前後上昇する
ように上記のリン酸カリウム緩衝液で調整しておく)液
を0.3ml加えて直ちに吸光度(560nm)を測定する(測定
は2分位し、直線性を確認する)。 (計算式) 阻害率={(A−B)/A}×100 ただし、A:検体を水としたときの1分当たりの吸光度
の変化 B:検体の1分当たりの吸光度の変化 濃度段階を数段階行い、50%活性酸素生成阻害濃度を
探した。検体の作成方法は前記製造例(凍結乾燥品)を
適当な濃度の水溶液を調製(溶解しにくい場合はエタノ
ールを加えて溶解したのち精製水を加えて、エバポレー
トし、エタノールを除去したのち適当な濃度%となるよ
うに調製)した。製造例1、2についての結果を次の表
3に示す。
ml試験管に作製した。 検体 5ml 2%リノール酸エタノール溶液 10ml 0.1M、pH7.0リン酸緩衝液 10ml 精製水 5ml このネジキャップ付50ml試験管を50℃の恒温槽に遮
光して放置する。これを恒温槽に入れる前、3日後、6
日後、8日後に下記の測定をした。試験液0.125m
l、75%エタノール12.125ml、30%チオシ
アン酸アンモニウム0.125mlを加えて撹拌し3分
間放置後、0.02N塩化第一鉄3.5%HCL水溶液
0.125mlを加えて撹拌し3分間放置後、波長50
0nmで吸光度を測定した。セル長10mm、対照セル
は試験液を水に置き換えたもの。その結果を次の表4、
5に示す。
け、一方に、実施例のローションとクリームをセットに
して、他方には比較例のローションとクリームをセット
にして毎日、1回以上使用してもらって、3カ月後に、
美白、肌荒れ防止、肌のつや及び肌のはりについて評価
した。なお、比較例は実施例より製造例の各種のアダト
バ・バシカの抽出物を水に代えたものである(比較例
1、2)。なお、12名を2班にわけ、下記表6に示さ
れる試料を使って試験した。
の結果の評点を合計した値をまとめたのが下記の表7で
ある。 (評価基準) 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
1)、ヒアルロニダーゼ活性抑制試験結果(表2)、活
性酸素抑制試験結果(表3)、抗酸化試験(表4及び表
5)、使用テスト(表7)から明らかなように、本発明
のアダトダ・バシカの溶媒抽出物を含む化粧料は、チロ
シナーゼの活性、ヒアルロニダーゼの活性及び活性酸素
を抑制し、肌荒れ、肌のはりなどに有効なことが判っ
た。
ルロニダーゼの活性を抑制し、且つ肌荒れなどに有効な
安全性の高い化粧料が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 アダトダ・バシカ(Adhatoda vasica)
の溶媒抽出物を含む化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2014034802A1 (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-06 | 花王株式会社 | トランスグルタミナーゼ活性化剤 |
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-
1993
- 1993-10-19 JP JP26112893A patent/JP3235919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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