JPH07117553A - 車両用昇降装置 - Google Patents

車両用昇降装置

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JPH07117553A
JPH07117553A JP26326093A JP26326093A JPH07117553A JP H07117553 A JPH07117553 A JP H07117553A JP 26326093 A JP26326093 A JP 26326093A JP 26326093 A JP26326093 A JP 26326093A JP H07117553 A JPH07117553 A JP H07117553A
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JP
Japan
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platform
vehicle
column
slide
arm
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Application number
JP26326093A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Toyofuku
拓 豊福
Minoru Midorikawa
稔 緑川
Toshio Nagano
俊雄 永野
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OTEC JAPAN KK
Original Assignee
OTEC JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラットホームの面積を十分に確保しながら
も、車体の開口部の面積を小さくできる車両用昇降装置
を提供すること。 【構成】 積載物を載せるためのプラットホーム2と、
このプラットホーム2を昇降させる昇降機構を有したコ
ラム4と、コラム4を回動させてプラットホーム2を車
室内と車室外とに車体の開口部1bを通って移動させる
回動機構5と、を備えた車両用昇降装置において、回動
機構5によるプラットホーム2の回動範囲を、プラット
ホーム全体を車室外に配置した車外位置から、プラット
ホーム2の一部ならびにコラム4を車室内に配置した一
部格納位置2(b)までの範囲に設定し、プラットホー
ム2を、一部格納位置2(b)からプラットホーム全体
を車室内に配置させた完全格納位置2(c)までの範囲
でコラム4に対してスライドさせるスライド機構7を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車椅子による車両への
乗降に用いるのに好適な車両用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車椅子乗降用の車両用昇降装置と
しては、例えば、米国特許第4,664,584号公報
に記載のものが知られている。
【0003】この従来の車両用昇降装置は、車椅子など
を載せるためのプラットホームと、このプラットホーム
を上下移動可能に支持しているコラムと、プラットホー
ムを車室内と車室外とに車体の開口部を通って移動させ
るためにコラムを水平方向で回動させる回動機構とを備
えた構造となっている。
【0004】この従来装置により、車室外の車椅子を車
室内に積む時には、装置全体が車室内に格納された状態
から、まず、回動機構を作動させてコラムを回動させ、
プラットホームを車外に移動させる。次に、コラムを作
動させてプラットホームを下降させて接地させる。そし
て、プラットホーム上に車椅子を載せたら、コラムを作
動させてプラットホームを車室のフロアよりも高い位置
まで上昇させ、次に、回動機構を作動させてコラムを回
動させ、プラットホームを車室内まで移動させる。さら
に、コラムを下降作動させてプラットホームをフロア上
まで降ろし、車椅子をプラットホームからフロアに移動
させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラットホ
ームを昇降可能に支持しているコラムを移動させる機構
としては、上述の従来装置のように、回動させるように
するのが、車載上、装置のコンパクト化や車体の改造の
手間の点で有利である。
【0006】しかしながら、上述の従来装置では、プラ
ットホームが完全に車室内に収納された状態から完全に
車室外に配置された状態となるまでコラムを回動させる
構造であるため、プラットホームを大きくすると、その
回動軌跡が大きくなって、プラットホームが通過する開
口部の幅を大きく必要とし、設計上の制約が生じる。し
たがって、開口部が狭い構造の車両に適用できないとい
う問題や、あるいは、開口部が狭い場合には、プラット
ホームの面積を小さくしなければならず、プラットホー
ムを十分に広くできないという問題が生じる。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、プラットホームの面積を十分に確保し
ながらも、車体の開口部の面積を小さくできる車両用昇
降装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明では、積載物を載せるためのプラットホーム
と、このプラットホームを支持しているとともに、プラ
ットホームを昇降させる昇降機構を有したコラムと、前
記コラムを水平方向に回動させてプラットホームを車室
内と車室外とに車体の開口部を通って移動させる回動機
構と、を備えた車両用昇降装置において、前記回動機構
によるプラットホームの回動範囲を、プラットホーム全
体を車室外に配置した車外位置から、プラットホームの
一部ならびにコラムを車室内に配置した一部格納位置ま
での範囲に設定し、前記プラットホームを、一部を車室
内に配置させた前記一部格納位置からプラットホーム全
体を車室内に配置させた完全格納位置までの範囲でコラ
ムに対してスライドさせるスライド機構を設けた。
【0009】なお、プラットホームとコラムとの間に、
両者のスライドを規制するロック状態とこの規制を解除
したロック解除状態とに切換可能なロック機構を設けて
もよい。
【0010】
【作用】荷物を積載する場合の手順を説明すると、ま
ず、開口部を開き、スライド機構を作動させてプラット
ホームを完全格納位置から一部格納位置までコラムに対
してスライドさせて、プラットホームの一部を車外に配
置させる。この時、請求項2記載の装置では、ロック機
構をロック解除状態とした上でプラットホームをスライ
ドさせ、スライドを終えたらロック機構をロック状態と
する。
【0011】次に、回動機構を作動させてコラムならび
にプラットホームを回動させる。この回動によりプラッ
トホームは、一部格納位置から車外位置に移動し、プラ
ットホームは完全に車室外に移動する。その後、コラム
の昇降機構を作動させて、プラットホームを接地するま
で、あるいは、所定の高さまで下降させる。
【0012】上述のように下降させたプラットホームに
荷物を積載したら、コラムの昇降機構を作動させてプラ
ットホームを所定の高さまで上昇させ、その後、回動機
構を作動させてコラムならびにプラットホームを車室内
側へ回動させ、プラットホームを、その一部を車室内に
配置し一部が車室外に配置された一部格納位置に配置さ
せる。この時、プラットホームが車室のフロアよりも高
い位置にあれば、昇降機構を作動させてフロアの高さま
で下降させる。以上のように、プラットホームを昇降さ
せたり回動させる際に、請求項2記載の装置では、ロッ
ク機構によりプラットホームがコラムに対してスライド
しないようにしているので、安定している。
【0013】その後、スライド機構を作動させてプラッ
トホームをコラムに対して完全格納位置までスライドさ
せ、開口部を閉じる。
【0014】以上のように、プラットホームは、一部を
車外に出すまでスライドささてから開口機構により回動
させて開口部を通過させるから、開口部は、プラットホ
ームの車室に残っている部分が回動して通過できる幅が
あればよい。
【0015】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。な
お、実施例を説明するにあたり、車椅子により乗降可能
とした自動車において、車椅子ならびに人を昇降させる
ための装置を例として示す。
【0016】(実施例の構成)図2は、本発明実施例の
車両用昇降装置の全体構成を示す斜視図である。図示の
ように、本実施例装置は、側面にスライドドア1aによ
り開閉される開口部1bを有した自動車AMに適用され
ている。ここで、自動車AMについて説明を加えると、
前記開口部1bの前側にはピラー1cが設けられ、さら
に、その前側には、フロントドア1dが設けられている
(図中矢印Fが前方を、Rが後方を示している)。ま
た、前記開口部1bの内側には、車室1eのフロア1f
へ乗降するためのステップ1gが設けられている。さら
に、フロア1eには、後述するプラットホーム2をフロ
ア1eと段差なく同じレベルに配置するための凹部1h
が形成されている。
【0017】以下、実施例装置について説明すると、本
実施例装置は、従来装置と同様に、車椅子を載せるため
のプラットホーム2と、このプラットホーム2を支持し
ているとともに、プラットホーム2を昇降させる昇降機
構3を有したコラム4と、前記コラム4を水平方向に回
動させてプラットホーム2を車室1e内と車室1e外と
に開口部1bを通って移動させる回動機構5とを備えて
いる。
【0018】前記回動機構5は、前記ピラー1cの裏側
位置において、車体に対して回動可能に立設された支柱
5aと、油圧により伸縮駆動して支柱5aを回動させる
コラム回動アクチュエータ5bとを備えている。なお、
前記支柱5aは、下端部を下側取付ブラケット5cによ
りフロア1fに回動可能に支持されている一方で、上端
部を上側取付ブラケット5dによりピラー1cに回動可
能に支持されている。また、支柱5aの下端部には、図
1の平面図に示すように、側方へアーム5eが突設さ
れ、このアーム5eにコラム回動アクチュエータ5bの
ピストンロッド5fが回動可能に連結されている。ま
た、前記コラム回動アクチュエータ5bは、軸5gを中
心に水平方向に揺動可能にフロア1fに支持されてい
る。
【0019】前記コラム4は、前記支柱5aに結合され
ていて、支柱5aの回動に伴い、図1において、想像線
で示すアーム格納位置から、同図実線で示すアーム昇降
位置の範囲(略90度)で回動するよう構成されてい
る。なお、前記アーム格納位置とは、コラム4に設けら
れたアーム4bを完全に車室1e内に引き込んだ位置で
あり、また、アーム昇降位置とは、前記アーム4bが車
室1e外に配置されてアーム4bを地面GLまで下降さ
せたりそこから上昇させたりすることが可能となる位置
のことである。また、このアーム昇降位置で、同図実線
で示すように車室1e外に配置されているプラットホー
ム2の位置を車外位置という。
【0020】このコラム4は、四角柱形状のコラム本体
4aと、コラム本体4aに設けられて前記プラットホー
ム2を昇降させるための昇降機構3と、前記プラットホ
ーム2を支持するアーム4bとで構成されている。
【0021】前記昇降機構3は、図3あるいは図4に示
すように、コラム本体4aの内部を上下にスライドする
スライダ3aと、コラム本体4aの内部に設けられて伸
縮駆動する油圧シリンダ3bと、油圧シリンダ3bとス
ライダ3aとを連結するチェーン3cとを有している。
前記スライダ3aは、図5の拡大断面図に示すようにコ
ラム本体4aの一側に上下に延在されたスライドレール
3dに沿ってスライドするもので、同図ならびに図3,
4に示すように、スライドレール3dに沿って転動する
8個のローラ3eが設けられている。そして、前記スラ
イダ3aは、油圧シリンダ3bを短縮させるとチェーン
3cで引っ張られて上昇し、油圧シリンダ3bを伸長さ
せるとチェーン3cが緩んで下降するようになってい
る。
【0022】また、前記スライダ3aには、前記コラム
4のアーム4bの上端部が結合されている。このアーム
4bは、図6の斜視図に示すように、上下に延在された
部分と、水平方向に延在された部分とで略L字形状に形
成されているとともに、水平方向に延在された部分の両
端部には、台形状の支持ブラケット4c,4cが対向し
て設けられている。なお、図5の拡大断面図では、前記
スライダ3aとアーム4bとの結合部分を示しており、
スライダ3aから突設されたブラケット3f,3fにア
ーム4bの上端部がピン3gで結合されている。
【0023】図3,4あるいは6に示すように前記アー
ム4bに設けられた支持ブラケット4cには、前記プラ
ットホーム2がスライド可能に支持されている。このプ
ラットホーム2は、図2に示すように長方形の1箇所の
角部を切り欠いた平面形状を成すプラットホーム本体2
aと、このプラットホーム本体2aの前後両端部(プラ
ットホーム2の長手方向を前後方向とする)に回動可能
に取り付けられた前側フラップ2bならびに後側フラッ
プ2cとを備えている。そして、前記プラットホーム本
体2aは、左右に設けられたガイドレール2d,2d
と、ガイドレール2d間に架設された複数の横フレーム
2e(図7参照)とで構成された枠組み構造部分の上面
に天板2fを設けて構成されている。そして、図7に示
すように前記アーム4bの支持ブラケット4cのそれぞ
れの前後に設けられたガイドローラ4dが前記ガイドレ
ール2d内に配設されており、これにより、プラットホ
ーム2がアーム4b(コラム4)に対してスライド可能
となっている。したがって、ガイドレール2dとガイド
ローラ4dは、請求の範囲のスライド機構の一部を構成
している。
【0024】また、各フラップ2b,2cは、プラット
ホーム2の下面図である図8に示すように、蝶板2gで
プラットホーム本体aの前後にそれぞれ回動可能に取り
付けられている。そして、各フラップ2b,2cの裏面
には、並設した2枚の板にロッド2hを架け渡した構造
の作動部材2jが設けられており、前記プラットホーム
本体2aの天板2fの下側に前後方向にスライド可能に
設けられた駆動ロッド2k,2kの先端部に設けられた
側面視略台形のカム部材2mが、図9において想像線で
示すように、作動部材2jのロッド2hを押し上げるこ
とで、起立側に回動する構造となっている。なお、前記
駆動ロッド2kは、図8に示すように、電動の各前側フ
ラップ用アクチュエータ2nならびに後側フラップ用ア
クチュエータ2pの駆動力がリンク2q,2qの回動を
介して伝達されることでスライドするようになってい
る。
【0025】また、前記プラットホーム2とアーム4b
との間には、プラットホーム2のスライドを規制して所
定位置に固定するロック機構6が設けられている。この
ロック機構6は、図7に概略を示すように、両支持ブラ
ケット4cの内側に対向して設けられ、ロック穴6aが
形成されたロックブロック6bと、この図のS10−S
10断面図である図10に詳細を示しているように前記
プラットホーム本体2aの横フレーム2eの両端に設け
られた支持ブラケット6cにおいて、前記ロック穴6a
に対して出入可能に支持されたラッチ6dと、このラッ
チ6dに一端が連結されている押し引き可能なケーブル
6eと、前記横フレーム2eの中央部にピン6fを中心
に回動可能に支持されて、前記ケーブル6eの他端が連
結された略三角形状のロック用リンク6g,6gと、前
記横フレーム2eの中央位置に上下スライド可能に支持
されているとともに、両ロック用リンク6g,6gが回
動可能に連結されているロック用ピン6hとで構成され
ている。そして、前記ラッチ6dは、支持ブラケット6
cにおいて、ロック穴6aに進入する方向に図示を省略
したスプリングにより付勢されており、この付勢力で、
図10に示すように両ラッチ6dが外方に突出している
とともに、ロック用ピン6hが下方に突出している。な
お、このロック用ピン6hが、図中aで示す寸法だけ上
昇した際にはロック用リンク6g,6gが回動してケー
ブル6e,6eによりラッチ6d,6dが図中bで示す
寸法だけ引き込まれ、ロックブロック6bとの係合が外
れる構造となっている。
【0026】上記ロック機構6が設けられた横フレーム
2eには、図11に示すように、ロックピン6hの直後
側位置にスライド用係合穴2rが形成されている。この
スライド用係合穴2rは、フロア1fの下に設けられた
スライド用駆動機構7の駆動ピン7aを係合させるもの
であり、以下スライド用駆動機構7について詳細に説明
する。
【0027】このスライド用駆動機構7は、図6あるい
は図1に示すように、フロア1fの下側に車幅方向に延
在されて回転可能に支持されたボールねじ7bと、この
ボールねじ7bを正逆回転させるモータ7cならびに減
速機7dと、前記ボールねじ7bの外周に螺旋状に形成
された螺旋溝7eに係合され、ボールねじ7bの回転に
より車幅方向にスライドするスライダ7fと、このスラ
イダ7fからフロア1fに形成された長溝1(図2参
照)を貫通して突設され、スライダ7fがスライドする
のに伴って前記長溝1jに沿ってスライドする前記駆動
ピン7aとを備えている。なお、前記スライダ7fは、
ボールねじ7bに跨がって配設され、両側に設けられた
ローラ7gが、ボールねじ7bを挟んでその両側に延在
されたレール7hを転動して車幅方向にスライド可能に
支持されている。
【0028】また、図7に示すように、前記ロック機構
6をロックさせてプラットホーム2をアーム4bに対し
て固定させた状態で、コラム4を、図1の想像線で示す
アーム格納位置に配置させた時には、プラットホーム2
は、同図想像線の2(b)で示すように、一部は車室1
e内に配置されるが他の部分は開口部1bよりも外の車
外に配置されるようになっている。この位置を、本明細
書では、一部格納位置という(以下、この位置を符号2
(b)で示す)。そして、プラットホーム2をこの一部
格納位置2(b)に配置させてフロア1fの凹部1hに
下降させた際には、図11に示すように、駆動ピン7a
が前記横フレーム2eに形成されたスライド用係合穴2
rに挿入されるのと同時に、ロック用ピン6hがスライ
ダ7fの上面に当接して押し上げられて、ロック解除が
成されるようになっている。
【0029】したがって、この駆動ピン7aとスライド
用係合穴2rとの係合状態でモータ7cを駆動させれ
ば、スライダ7fがスライドするのに伴ってプラットホ
ーム2が車室1e内の奥に引き込めれるようになってお
り、図1において、符号cで示す量だけ引き込むと、プ
ラットホーム2は、車室1e内に完全に格納される。こ
の移動量cだけ引き込んた想像線で示すプラットホーム
2の位置2(c)を本明細書では、完全格納位置とい
う。以上説明したスライド用駆動機構7は、請求の範囲
のスライド機構の一部を構成している。
【0030】前述したコラム回動アクチュエータ5b,
油圧シリンダ3b,前後各フラップ用アクチュエータ2
n,2p,モータ7cの駆動は、図12に示すように、
入力手段として、リミットスイッチならびに操作スイッ
チが接続されたコントロールユニット8により制御され
る。なお、前記リミットスイッチとしては、前記スライ
ダ3aにより投入可能にコラム4の内部に設けられて、
前記プラットホーム2をフロア1f上を回動可能な高さ
まで上昇させたときに投入される上昇スイッチ8aと、
同様にプラットホーム2をフロア1fの凹部1hに当接
するまで下降させた時に投入されるフロア当接スイッチ
8bならびに同様にプラットホーム2を地面GLに接地
するまで下降させた時に投入される下降スイッチ8c
と、前記支柱5aに設けられたアーム5eの回動軌跡上
に設置され、コラム4をアーム格納位置まで回動させた
時に投入される格納回動終了スイッチ8dならびにコラ
ム4をアーム昇降位置まで回動させた時(すなわち、プ
ラットホーム2を車外位置まで回動させた時)に投入さ
れる乗降回動終了スイッチ8eと、スライド用駆動機構
7のスライダ7fにより投入可能にフロア1fの下側に
設けられ、プラットホーム2を完全格納位置2(c)ま
でスライドさせた時に投入される格納終了スイッチ8f
ならびに、プラットホーム2を一部格納位置2(b)ま
でスライドさせた時に投入される乗降スライド終了スイ
ッチ8gと、プラットホーム本体2aの裏側に駆動ロッ
ド2kにより投入可能に設けられ、前側フラップ2bな
らびに後側フラップ2cを接地するまで倒伏させた時に
投入されるフラップ倒伏終了スイッチ8h,8h、およ
び各フラップ2b,2cを起立させた時に投入されるフ
ラップ起立終了スイッチ8j,8jとが設けられてい
る。また、操作スイッチとしては、プラットホーム2を
地上からフロア1fへ移動させる時に操作する乗車操作
スイッチ8kと、プラットホーム2をフロア1f上から
地上へ移動させる時に操作する降車操作スイッチ8mと
が設けられている。
【0031】(実施例の作用)次に、実施例の作動につ
いて説明する。
【0032】車椅子で乗車する場合の手順を説明する。
なお、この説明を行うにあたり、プラットホーム2は、
フロア1fの凹部1hにおいて、完全格納位置に配置さ
れ、前側フラップ2bが起立し、後側フラップ2cが倒
伏していることとする。
【0033】この状態から、乗車する場合には、まず、
スライドドア1aをスライドさせて開口部1bを開放さ
せた上で、降車操作スイッチ8mを投入する。
【0034】これによりコントロールユニット8は、ま
ず、後側フラップ用アクチュエータ2pを駆動させて後
側フラップ2cを起立させる。そして、フラップ起立終
了スイッチ8jが投入されて、後側フラップ用アクチュ
エータ2pの駆動を停止させた後、モータ7cを駆動さ
せる。このモータ7cの駆動でボールねじ7bが回転す
るのに伴ってスライダ7fが開口部1bに向けてスライ
ドし、それと共にこのスライダ7fの駆動ピン7aと係
合しているプラットホーム2が完全格納位置2(c)か
ら一部格納位置2(b)に向けてスライドする。
【0035】プラットホーム2が一部格納位置2(b)
に達して乗降スライド終了スイッチ8gが投入された
ら、コントロールユニット8は、モータ7cの駆動を停
止させた後、油圧シリンダ3bを短縮駆動させる。これ
により、チェーン3cで連結されたスライダ3aが上昇
し、それと共にプラットホーム2が上昇する。したがっ
て、プラットホーム2と駆動ピン7aとの係合が外れる
とともに、ロック機構6のロック用ピン6hが下降し、
これに連動して各ラッチ6d,6dがロックブロック6
b,6bのロック穴6a,6aと係合し、プラットホー
ム2はアーム4bに固定される。
【0036】そして、プラットホーム2がフロア1fか
ら所定の高さまで上昇して、上昇スイッチ8aが投入さ
れたら、コントロールユニット8は、油圧シリンダ3b
の駆動を停止させ、その後、コラム回動アクチュエータ
5bを短縮駆動させる。これにより、コラム4は、アー
ム格納位置から開口部1b側のアーム昇降位置に向かっ
て回動する。
【0037】この回動により、プラットホーム2が車外
位置まで回動した時点で乗降回動終了スイッチ8eが投
入され、コントロールユニット8は、コラム回動アクチ
ュエータ5bの駆動を停止させ、油圧シリンダ3bを伸
長駆動させる。これにより、スライダ3aが下降スライ
ドしてアーム4bならびにプラットホーム2が地面GL
に向けて下降する。
【0038】こうしてプラットホーム2が地面GLに達
すると、その時点で、スライダ3aにより下降スイッチ
8cが投入され、それを受けてコントロールユニット8
は、油圧シリンダ3bの駆動を停止させ、前後各フラッ
プ用アクチュエータ2n,2pを倒伏側に駆動させ、各
フラップ2b,2cが倒伏する。そして、これらのフラ
ップ2b,2cが接地して、フラップ倒伏終了スイッチ
8h,8hが投入されたら、各アクチュエータ2n,2
pの駆動を停止させる。
【0039】以上の作動により、図2に示すように、プ
ラットホーム2が車外で接地し、各フラップ2b,2c
も倒伏する。なお、図では、後側フラップ2cが起立し
ているが、実際には両フラップ2b,2cを倒伏させ
る。
【0040】次に、車椅子を動かしてプラットホーム2
の天板2f上に乗り込み、乗車操作スイッチ8kを投入
する。この投入を受けてコントロールユニット8は、両
フラップ用アクチュエータ2n,2pを起立駆動させ、
各フラップ2b,2cを起立させる。これにより車椅子
が前後への移動は各フラップ2b,2cにより規制され
る。
【0041】そして、フラップ起立終了スイッチ8j,
8jが投入されたら、各アクチュエータ2n,2pを停
止させ、次に、油圧シリンダ3bを短縮駆動させる。こ
れにより、プラットホーム2が上昇される。こうして、
プラットホーム2がフロア1fよりも高い位置まで上昇
して、上昇スイッチ8aが投入されたら、コントロール
ユニット8は、油圧シリンダ3bの駆動を停止させた
後、コラム回動アクチュエータ5bを伸長駆動させる。
【0042】これにより、コラム4が車室1e側に引き
込まれ、それと共に、プラットホーム2も車外位置から
車室1e内に向かって回動する。そして、コラム4が、
図1において想像線で示すアーム格納位置まで回動され
た時点で、プラットホーム2は、一部が車室内で一部が
車室外に配置された一部格納位置2(b)に配置され
る。
【0043】そして、上記コラム4の回動に対応して格
納回動終了スイッチ8dが投入されたら、コントロール
ユニット8は、コラム回動アクチュエータ5bの駆動を
停止させ、次に、油圧シリンダ3bを伸長駆動させる。
これにより、プラットホーム2が下降してフロア1fに
当接すると、フロア当接スイッチ8bが投入され、これ
を受けて、コントロールユニット8は油圧シリンダ3b
の伸長駆動を停止させる。なお、このようにフロア当接
スイッチ8bが投入された時には、アーム4bの下面が
フロア1fの凹部1hに当接しており、同時に、図11
に示すように、駆動ピン7aがスライド用係合穴2rに
差し込まれて係合状態となるとともに、ロック用ピン6
hが、スライダ7fの上面と当接して押し上げられ、そ
れに連動して、ロック機構6では、各ラッチ6dが引き
込まれて各ロックブロック6bとの係合が外れ、プラッ
トホーム2がアーム4bとスライド可能な状態となる。
【0044】その後、上述のフロア当接スイッチ8bの
投入を受けて、コントロールユニット8は、モータ7c
を駆動させる。これによりボールねじ7bが回転して、
スライダ7fがボールねじ7bに沿ってスライドし、プ
ラットホーム2が一部格納位置2(b)から完全格納位
置2(c)に向かってスライドする(図1参照)。そし
て、プラットホーム2が完全格納位置に達して格納終了
スイッチ8fが投入されたら、コントロールユニット8
は、モータ7cの駆動を停止させた後、フラップ倒伏終
了スイッチ8hが投入されるまで後側フラップ用アクチ
ュエータ2pを駆動させて、後側フラップ2cを倒伏さ
せる。
【0045】したがって、この状態では、プラットホー
ム2は、車室1e内に完全に格納されているとともに、
天板2fがフロア1fと同じレベルに配置されており、
車椅子をフロア1f上に楽に移動させることができる。
【0046】なお、降車する場合は、車椅子をプラット
ホーム2の上に載せた上で上述と同じ作動を行ってプラ
ットホーム2を接地させ、車椅子を地面GLに降ろす。
この場合、各フラップ2b,2cを有しているので、地
面GLとの間に段差が生じることがなくスムーズに降り
ることができる。
【0047】以上説明したように、プラットホーム2を
回動させるにあたり、プラットホーム2を完全格納位置
2(c)から一部格納位置2(b)まで車幅方向にスラ
イドさせて、その一部を車外に出した状態とした後に、
車外位置に向かって回動させるようにしたために、図1
に示すように、プラットホーム2が開口部1bを通過す
る際に必要な幅が、完全格納位置2(c)から回動させ
るのに比べて図中dで示す寸法分だけ少ない幅で済む。
【0048】したがって、プラットホーム2の面積を必
要な大きさに設定しても、プラットホーム2の回動に必
要な開口部1bの開口幅を抑えることが可能となって、
設計自由度が向上するとともに、汎用性が向上するとい
う効果が得られる。
【0049】また、ロック機構6を設け、プラットホー
ム2を回動させている間、プラットホーム2がアーム4
bに対してスライドすることがなく、高い作動安定性が
得られるという効果が得られる。
【0050】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0051】例えば、実施例では、車椅子を乗降させる
装置を例に挙げたが、荷物の積み降ろしを行う装置にも
適用でき、その場合、各フラップ2b,2cならびにそ
れに付随した構成は省いてよい。また、実施例装置にお
いて、操作スイッチとして、作動を途中で停止させるス
トップ操作スイッチを設けてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両用
昇降装置にあっては、プラットホームをコラムに対して
スライドさせるスライド機構を設け、プラットホームの
一部を車外に出すまでスライドささてから開口機構によ
り回動させて開口部を通過させるようにしたため、開口
部は、プラットホームの車室に残っている部分が回動し
て通過できる幅があれば済むことになる。このため、プ
ラットホームの面積に比べて開口部の幅を狭くすること
ができ、設計自由度が向上するとともに、汎用性が高ま
るという効果が得られる。
【0053】さらに、請求項2記載の装置では、ロック
機構によりプラットホームがコラムに対してスライドし
ないようにしているので、プラットホームを回動させて
いる間プラットホームがスライドしないようにして、作
動を安定させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用昇降装置ならびにその作
動を示す平面図である。
【図2】実施例の車両用昇降装置を示す斜視図である。
【図3】実施例装置の要部の構造を示す自動車の側面方
向から視た断面図である。
【図4】実施例装置の要部の構造を示す自動車の後方か
ら視た断面図である。
【図5】実施例装置の要部を示す拡大断面図である。
【図6】実施例装置のプラットホームが一部格納位置に
完全格納位置までのスライド移動状態を示す斜視図であ
る。
【図7】実施例装置のプラットホームを示す断面図であ
る。
【図8】実施例装置のプラットホームを示す下面図であ
る。
【図9】実施例装置のプラットホームの要部を示す断面
図である。
【図10】実施例装置のロック機構を示す断面図であ
る。
【図11】実施例装置の要部を示す一部を断面で表した
説明図である。
【図12】実施例装置の作動制御機能の部分を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1b 開口部 1e 車室 2 プラットホーム 2d ガイドレール(スライド機構) 3 昇降機構 4 コラム 4d ガイドローラ(スライド機構) 5 回動機構 6 ロック機構 7 スライド用駆動機構(スライド機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載物を載せるためのプラットホーム
    と、 このプラットホームを支持しているとともに、プラット
    ホームを昇降させる昇降機構を有したコラムと、 前記コラムを水平方向に回動させてプラットホームを車
    室内と車室外とに車体の開口部を通って移動させる回動
    機構と、を備えた車両用昇降装置において、 前記回動機構によるプラットホームの回動範囲を、プラ
    ットホーム全体を車室外に配置した車外位置から、プラ
    ットホームの一部ならびにコラムを車室内に配置した一
    部格納位置までの範囲に設定し、 前記プラットホームを、一部を車室内に配置させた前記
    一部格納位置からプラットホーム全体を車室内に配置さ
    せた完全格納位置までの範囲でコラムに対してスライド
    させるスライド機構を設けたことを特徴とする車両用昇
    降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用昇降装置におい
    て、プラットホームとコラムとの間に、両者のスライド
    を規制するロック状態とこの規制を解除したロック解除
    状態とに切換可能なロック機構が設けられていることを
    特徴とする車両用昇降装置。
JP26326093A 1993-10-21 1993-10-21 車両用昇降装置 Pending JPH07117553A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122567A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Isuzu Motors Ltd 車両用の車椅子リフト装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122567A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Isuzu Motors Ltd 車両用の車椅子リフト装置
JP4506415B2 (ja) * 2004-11-01 2010-07-21 いすゞ自動車株式会社 車両用の車椅子リフト装置

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