JPH08113073A - 車両用昇降装置 - Google Patents

車両用昇降装置

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JPH08113073A
JPH08113073A JP6253628A JP25362894A JPH08113073A JP H08113073 A JPH08113073 A JP H08113073A JP 6253628 A JP6253628 A JP 6253628A JP 25362894 A JP25362894 A JP 25362894A JP H08113073 A JPH08113073 A JP H08113073A
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seat
floor
platform
slide
guide rails
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和生 青山
Masamitsu Iwatani
正光 岩谷
Yoshiyuki Miura
芳幸 三浦
Soichi Kurazono
宗一 蔵園
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 福祉用車両としてスライド開口部より乗降、
乗移り可能とし、かつ車室の後方スペースを有効利用可
能とすることであり、また、駆動機構を含む昇降装置全
体が車室内に露出することがなくフロアに埋設状に設け
られて、居住性、視界性、緊急脱出性を向上することで
ある。 【構成】 スライド開口部Wに指向して配設される対を
なすガイドレール43,44をフロア35に埋設状に設
け、このガイドレール43,44間にはスライド開口部
Wに向けてスライド可能に、かつ開口部外側において障
害者用シート78を昇降動可能に設けたスライド昇降部
55を設けるとともに、このスライド昇降部55の後部
側には障害者用シート78をスライド開口部Wの外側に
移動した際に、ガイドレール43,44間を遮蔽可能と
するスライドカバー61を連繋してスルー性を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用昇降装置に係
り、詳しくは福祉用車両の昇降装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降装置2としては例え
ば図12に示すようにワンボックス車両の第2列シート
のフロア1上に回転機構(図示せず)を介して回転可能
に設けられた回転板3上にはスライド機構4が設けら
れ、このスライド機構4は左右対を成すガイドレール5
とこのガイドレール5間には図示しない作動手段により
スライド可能にスライド支台6が設けられ、このスライ
ド支台6上には支柱7が立設されるとともに、この支柱
7の左右には上下対を成すリンクアーム8,9が枢着さ
れ、この左右のリンクアーム8,9の先端側には障害者
用シート10のシートバック10bの背面に取付けられ
たブラケット11に枢着されて平行リンク機構12を構
成し、同平行リンク機構12は図示しない作動手段によ
り作動されて障害者用シート10のシートクッション1
0aを水平に保持した状態で上下にスイングするように
設けられ、障害者用シート10は回転機構により、回転
板3が90度旋回されることにより一体にスライド開口
部W側へ旋回され、ついで、スライド機構4のスライド
支台6が前進作動されてシート10はスライド開口部W
より車外に移動され、平行リンク機構12が降下作動さ
れることでシート10のシートクッション10aは水平
を維持した状態で降下されて接地状となる。この状態で
障害者の乗降がなされ、再び平行リンク機構12が上昇
作動されてシート10は所定の高さの引込み位置に上昇
され、スライド機構4が後退作動され、回転機構の作動
によりシート10は旋回されて元の定位置に収納され
る。
【0003】また、他の昇降装置15として図13およ
び図14に示す構成のものがある。この昇降装置15は
障害者が車椅子に乗った状態で乗降する装置であって、
例えば助手席の後部の第2列シートを利用してフロア1
上に設置されるもので、フロア1上に立設される固定基
枠16と旋回部17と昇降部19およびプラットホーム
26とからなり、この固定基枠16は助手席の背面側に
立設され、同基枠16のスライド開口部W側には図示は
しないが旋回軸を回動可能に縦設した旋回部17が設け
られ、また、同基枠16の下部側には旋回部17の旋回
駆動部18が配設されている。この旋回部17には昇降
部19が旋回可能に連繋されている。
【0004】この昇降部19は略門型形状の昇降枠20
とこの昇降枠20の左右の支柱21内を昇降される支持
脚22とより構成され、この左右の支持脚22の上端間
には支柱21に形成されて溝21aに沿って一体に昇降
される連結枠23が取付けられ、同連結枠23にはスイ
ッチボックス24が設けられ、このボックス24には水
平方向と垂直方向へ位置保持可能にホールドバー25が
取付けられている。また、この左右の支持脚22の下端
部間にはプラットホーム26が取付けられている。
【0005】このプラットホーム26は左右の支持脚2
2に取付けられる外側プラットホーム27とこの外側プ
ラットホーム27にスライド可能に設けられた内側プラ
ットホーム28とからなり、この両プラットホーム2
7,28の外側にはヒンジを介して車輪止めを兼ねるス
テップ29a,29bが取付けられている。このように
設けられた昇降枠20の背面側には昇降機構を内装した
作動枠30が設けられ、この作動枠30はその一端側の
上下に設けられたアーム31を介して旋回部17に取付
けられて同旋回部17を中心としてスライド開口部Wよ
り外側へ旋回可能に設けられている。
【0006】このように設けられた昇降装置15のプラ
ットホーム26上には障害者が車椅子に乗った状態でス
イッチボックス24の旋回ボタンを操作することで、昇
降部19は旋回部17を中心としてスライド開口部Wよ
り車外へ旋回され、ついで、昇降スイッチを降下方向へ
操作することで支持脚22が伸長されてプラットホーム
26が接地状となる状態で停止され、ステップ29を前
倒しすることで車椅子に乗った状態で下車することがで
き、乗車する場合はプラットホーム26に車椅子に乗っ
た状態で乗り込み、上記と反対にスイッチ操作すること
でプラットホーム26は元の位置に格納される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の両昇降装置2,15はフロア1上に立設されている
ことから、フロアスペースを占有し、生活空間としての
車室内のイメージが低下させて居住性に欠けるととも
に、乗員が車室内を前後に移動する場合、邪魔になった
り、緊急時の脱出等に障害となる問題があり、また、昇
降装置2においては障害者用シート10のシートバック
に取付けられているのでスルー性にかけ、かつシートリ
クライニングが不可能となる問題があり、また、昇降装
置15においては昇降部19が助手席のシートバックよ
り比較的高く、このため第3列シートの乗員の前方視界
を妨げる問題があるとともに、昇降部19は旋回して車
外に突出されるので、スライド開口部Wを広く形成しな
ければならない問題がある。本発明は、福祉用車両とし
てスライド開口部より乗降、乗移り可能とし、かつ車室
の後方スペースを有効利用可能とする昇降装置を提供す
ることを第1の目的とし、また、駆動機構を含む昇降装
置全体が車室内に露出することがなくフロアに埋設状に
設けられて、居住性、視界性、緊急脱出性を向上するこ
とのできる昇降装置を提供することを第2の目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、車両のサイドボデーに開設されたスラ
イド開口部に指向して配設される車両用昇降装置であっ
て、前記スライド開口部に指向した配設される対をなす
ガイドレールをフロアに埋設状に設け、このガイドレー
ル間には前記スライド開口部に向けてスライド可能に、
かつ開口部外側において障害者用シートあるいは車椅子
を乗込み可能とするプラットホームを昇降動可能に設け
たスライド昇降部を設けるとともに、このスライド昇降
部の後部側には前記障害者用シートあるいは車椅子を乗
込み可能とするプラットホームをスライド開口部の外側
に移動した際に、前記ガイドレール間を遮蔽可能とする
スライドカバーを連繋する構成とした車両用昇降装置で
ある。
【0009】
【作用】上記構成としたことにより、現有のフロアスペ
ースとスルー性を確保するように機能する。
【0010】
【実施例】次に、本発明の第1実施例を図面にしたがっ
て説明すると、図1はフロア35に埋設状に設けられた
昇降装置41と同昇降装置41の上部に設けられた介護
者用シート77と昇降装置41に取付けられた障害者用
シート78の斜視図、図2は昇降装置41の斜視図を示
すもので、この昇降装置41はフロントフロア36より
段差状に形成されたリヤフロア37の第2列シート部分
に車両のサイドボデーに開設されてスライドドア38に
より開閉されるスライド開口部Wの位置に向って設けら
れるもので、この昇降装置41はガイド枠42と駆動部
50およびスライド昇降部55とより構成されている。
【0011】このガイド枠42はリヤフロア37の前後
に対をなす断面略コ字形状の形成されたガイドレール4
3,44がその溝部を対向して所定の間隔で取付けら
れ、ガイドレール43とフロントフロア36の段差面と
の間には複数の桁材45が取付けられ、その上面側には
フロントフロア36と同一面となるフロアボード46が
取付けられている。また、他方のガイドレール44側に
はリヤフロア37に傾斜するスロープ部材47が取付け
られている。また、この前後のガイドレール43,44
の車体の右寄りには介護者用シート77を取付けるシー
ト取付枠48a,48bが所定の間隔で取付けられ、こ
のシート取付枠48a,48b間のほぼ中央部には従来
公知のシート回転装置49が取付けられている。このよ
うに形成されたガイド枠42のほぼ中央部には駆動部5
0が配設されている。
【0012】この駆動部50はボールねじ51と減速機
付モータ53とからなるもので、このボールねじ51は
所定の長さに形成されその両端部は前後のガイドレール
43,44のほぼ中央部左右のフロア35bに取付けら
れた軸受52a,52bに回転可能に支承され、このボ
ールねじ51の軸受52b側の端部は減速機付モータ5
3が連繋され、同減速機付モータ53の回転によりボー
ルナット54は左右方向、すなわちスライド開口部Wに
向って進退移動可能に設けられ、このボールナット54
にはスライド昇降部55が連繋されている。
【0013】このスライド昇降部55はボールナット5
4に連繋されてガイドレール43,44に沿って開口部
Wに進退移動するランナー部材56と、このランナー部
材56の左右に取付けられる上下部のリフトアーム7
2,73を介して連繋されて昇降動するリフトベース6
5とより構成されている。このランナー部材56はガイ
ドレール43,44の上縁間を遮蔽可能で所定幅を有す
る略方形状のカバープレート57と同カバープレート5
7の左右縁に沿って設けられるランナープレート58,
59とより形成されるとともに、このランナープレート
58,59の開口部W側(先端側)の下縁側は所定の範
囲に切欠部が形成されて先端側にアーム取付部が、後部
側にローラ取付部が形成され、このローラ取付部の外側
面にはガイドレール43,44の上縁の内側面を転動す
る転動子60aと下縁の内側面を転動する転動子60
b,60cが図示三角点位置にそれぞれ枢着されてい
る。また、このカバープレート57の後縁側にはガイド
レール43,44間を遮蔽可能にスライドカバー61が
取付けられるとともに、同スライドカバー61はその上
面側に所定の間隔で取付けられたスライドレール62を
介して介護者用シート77と障害者用シート78との間
のガイドレール43,44間にフロントフロア36とほ
ぼ同一面に取付けられるフロアボード63の下面にスラ
イドレール62と対応して取付けられたガイド部材(図
示せず)にスライド保持可能に連繋されて常時にはフロ
アボード63の下面側に格納されるように設けられてい
る。
【0014】また、リフトベース65はガイドレール4
3,44にガイドされるランナー66,67とこのラン
ナー66,67間に所定の間隔で取付けられるシート取
付枠70a,70bとより構成され、このランナー6
6,67は対応して同形状に垂直状のランナープレート
68と水平状の支持片69とにより断面略L字形状を有
する所定の長さに形成され、このランナー66,67の
支持片69間には所定の間隔でシート取付枠70a,7
0bが所定の間隔で取付けられて略長方形状に枠組み形
成されるとともに、このシート取付枠70a,70b間
のほぼ中央部にはシート回転装置49が取付けられてい
る。また、両ランナープレート68の外側面にはガイド
レール43,44の上縁の内側面を転動する転動子71
aと下縁の内側面を転動する転動子71b,71cが上
記ランナープレート58,59に枢着された転動子60
a,60b,60cと対称の図示三角点位置にそれぞれ
枢着されている。このように形成されたリフトベース6
5は左右の上部リフトアーム72と下部リフトアーム7
3を介してランナー部材56に連繋されている。
【0015】この上部リフトアーム72は所定の長さに
形成されるとともに、ランナープレート58,59のア
ーム取付部の先端側に取付けられる一方の端部は所定の
角度で屈曲されて同アーム取付部の外側面の所定の位置
に軸ピンを介して枢着され、また、他方の端部は図示下
方に屈曲されてリフトベース65の左右のランナープレ
ート68の外側面に同プレート68に枢着した転動子7
1aの軸ピンに枢着されている。また、下部リフトアー
ム73は所定の形状の湾曲状に形成されてその一端側は
ランナープレート58,59のローラ取付部の内側面に
対し、同取付部に枢着した転動子60bの軸ピンに枢着
され、また、同下部リフトアーム73の他端側はリフト
ベース65のランナー66,67の後端側に形成された
切欠部よりランナープレート68の内側面側に挿入され
て同プレート68に枢着した転動子71cの軸ピンに枢
着されて、ランナープレート58とランナー66と上下
部のリフトアーム72,73およびランナープレート5
9とランナー67と上下部のリフトアーム72,73は
それぞれ対応して平行リンク機構を構成している。この
ようにランナー部材56とリフトベース65を連繋した
上下部のリフトアーム72,73を介して同リフトベー
ス65を上下に昇降移動するため、ガイドレール43,
44の開口部Wの下縁43,44の端部には下部リフト
アーム73を昇降案内するリフトガイドローラ75を枢
着したアーム片74が取付けられている。
【0016】このように形成された昇降装置41のガイ
ド枠42の右側に設けられたシート回転装置49に対し
対をなすシートトラック76を介してシートクッション
77aとシートバック77bとがリクライニング装置7
7cを介して後傾動可能に設けられた介護者用シート7
7が取付けられ、また、リフトベース65に取付けられ
たシート回転装置49には同様にシートトラック76を
介してシートクッション78aとシートバック78bと
がリクライニング装置78cを介して後傾動可能に設け
られた障害者用シート78が取付けられるとともに、こ
の障害者用シート78を取付けてシートトラック76間
にはステー79を介して折り畳みステップ80が取付け
られている。また、この前後のガイドレール43,44
の内側にはリフトベース65が所定の位置に引き込み格
納される所定の位置で、同リフトベース65を同格納位
置でロック固定するロック装置81が設けられている。
【0017】この第1実施例における昇降装置41にお
いては上記したように車両のフロントフロア36と段差
状に形成されたリヤフロア37の車両ボデーに開設した
スライド開口部Wに指向して所定の間隔でガイドレール
43,44とからなるガイド枠42が配設され、このガ
イド枠42のスライド開口部Wと対応する端部には介護
者用シート77を回転可能に設けるとともに、この介護
者シート77より上記ガイドレール43,44間には開
口部側に所定の範囲を遮蔽可能にフロントフロアと同一
面にフロアボード63を設け、また、上記ガイドレール
43,44間には同ガイドレール43,44を転動する
転動子60a,60b,60cを設けたランナープレー
ト58,59とカバープレート57とからランナー部材
56と、同じくガイドレール43,44を転動する転動
子71a,71b,71cを設けたランナー66,67
とシート取付枠70a,70bとにより枠組みされてシ
ート回転装置49を介して障害者用シートを回転可能に
取付けたリフトベース65と、このランナー部材56と
リフトベース65とを連繋する上下部のリフトアーム7
2,73とからなるスライド昇降部55を設け、該昇降
部55のカバープレート57には上記ガイドレール4
3,44と並設した駆動部50のボールねじと連繋して
スライド開口部Wに進退可能に、かつガイドレール4
3,44の先端に設けたリフトガイドローラ75により
リフトベース65をリフトアーム72,73を介して昇
降可能に設けるとともに、上記ランナー部材56のカバ
ープレート57にはスライドカバー61を取付けて、こ
のカバープレート57とスライドカバー61を上記フロ
アボード63に対し格納・引出し可能に設ける構成とし
たものである。
【0018】このように、本例昇降装置41は通常には
図3(c) に示すようにフロントフロア36に段差状に設
けたリヤフロア37に埋設状に設けられ、この昇降装置
41上には介護者用シート77と障害者用シート78が
回転装置49を回転可能に並設されている。また、この
ガイドレール43,44間上の両シート77,78間に
フロントフロア36と同一面に取付けられたフロアボー
ド63の下面側にはランナー部材56とスライドカバー
61が格納された状態にある。
【0019】この図3(c) の状態より例えば障害者を乗
車するためには、図3(b) に示すように回転装置49を
操作してシート78をスライド開口部Wへ90度回転さ
せてロック装置81を解除する。そして、駆動部50の
減速機付モータ53を起動することでボールねじ51が
回転され、これによりボールナット54に取付けられた
スライド昇降部55のランナー部材56はガイドレール
43,44に沿ってスライド開口部Wに向って移動さ
れ、このランナー部材56に上下部のリフトアーム7
2,73を介して連繋されたリフトベース65も障害者
用シート78とともにガイドレール43,44に沿って
開口部W側へ移動され、シート78は序々に外側へ突出
されていき、この移動でリフトベース65がガイドレー
ル43,44端より若干突出した位置で下部リフトアー
ム73はリフトガイドローラ75に当接支持される。
【0020】そして、さらにランナー部材56が移動さ
れることで、リフトベース65はガイドレール43,4
4より離脱され、同リフトベース65は上下部のリフト
アーム72,73を介して水平状に保持されながらシー
ト78とともに外側へ移動しながら降下されていき、ラ
ンナー部材56がガイドレール43,44の開口部Wの
端部に至ると駆動部50は停止され、この状態でリフト
ベース65は接地状に保持されるとともに、このランナ
ー部材56の移動にともないそのカバープレート57に
取付けられたスライドカバー61も引出されて、フロア
ボード63の端縁よりガイドレール43,44の開口部
W側の端部間はカバープレート57とスライドカバー6
1により遮蔽されている。この状態でフロント側よりリ
ヤ側へ、また、リヤ側よりフロント側へのスルー性が確
保される(図3(a) 参照)。
【0021】この図3(a) の状態でシート78に障害者
が着座することにより、駆動部50を逆転作動すること
でボールナット54を介してランナー部材56はガイド
レール43,44に沿って後退され、これによりリフト
ベース65はシート78に着座した障害者とともに、上
下部のリフトアーム72,73を介して上昇・引き込み
がなされて、同リフトベース65がガイドレール43,
44に引込みガイドされてシート78は乗込まれる。そ
して、そのシート取付枠70bがフロアボード63の縁
に近接した位置で駆動部50は停止されるとともに、ラ
ンナー部材56およびスライドカバー61はフロアボー
ド63の下面側へ格納される(図3(b)参照)。そし
て、リフトベース65がロック装置81によりロック固
定された後、シート回転装置49が90度回転操作する
ことでシート78は障害者を着座した状態でフロント側
に向けられて元の状態に復される。
【0022】このように本例昇降装置41はその全体を
スライド開口部Wに指向してフロア35側に埋設状に設
けたものであるから、フロア35上に障害となるものが
存在しないことから後方スペースを有効利用することが
可能となるとともに、車室内の居住性を向上することが
できる。また、本例昇降装置41においては1駆動部5
0の作動により障害者用シート78のスライド開口部W
に対する進退動作と開口部W外側での昇降動作とを一連
に安定して行うことができて、開口部W外側でほぼ垂直
状に昇降され、かつ旋回等の動作がないので、障害者に
不安感を与えることがない。また、フロア35上に障害
となるものが存在しないことから、例えば第3列シート
を配設した車両において同乗員の前方視界を妨げること
がないので視界が良好となる。また、障害者用シート7
8をスライド開口部Wより外方へ降下した際に、昇降装
置41のガイドレール43,44間はランナー部材56
のカバープレート57、スライドカバー61およびフロ
アボード63により遮蔽されているのでフロア35前後
のスルー性が良好となるとともに、フロア35上に障害
物がないことと相俟って緊急時の脱出性が容易となる。
【0023】次に、本発明の第2実施例を図4ないし図
9にしたがって説明すると、この第2実施例における昇
降装置85は上記第1実施例と同様にスライド開口部W
に指向して配設されるもので、本例車両におけるフロア
35はフラット状に形成され、同昇降装置85は車両の
第2列シート相当部分に配設されている。
【0024】上記第1実施例においては障害者用シート
78に障害者が着座して乗降するように構成したもので
あるが、この第2実施例においては昇降動するプラット
ホーム107 に障害者が車椅子125 に乗った状態で乗り込
んで昇降するように構成したもので、ガイド枠86と駆
動部95およびスライド昇降部100 とより構成されてい
る。
【0025】このガイド枠86は前後に対をなす断面略
コ字形状に形成されたガイドレール87,88がその溝
部を対向して所定の間隔で車体幅方向へ配設され、この
ガイドレール87,88には所定の傾斜角に形成された
フロントスロープ89とリヤスロープ90とが取付けら
れ、このガイドレール87,88の車体の右寄りにはフ
ロアパネル91が取付けられ、このフロアパネル91上
にはシート回転装置(図示せず)を有する台座92が取
付けられて、このシート回転装置には上記第1実施例と
同様にシートトラックを介して介護者用シート77が回
転可能に取付けられている。このように形成されたガイ
ド枠86のほぼ中央部には駆動部95が配設されてい
る。
【0026】この駆動部95は第1実施例と同様にボー
ルねじ96の減速機付モータ98とからなり、このボー
ルねじ96の両端は軸受97により回転可能に支承さ
れ、その右側端部は減速機付モータ98が連繋され、こ
のボールねじ96のボールナット99にはスライド昇降
部100 が連繋されている。
【0027】このスライド昇降部100 はボールナット9
9に連繋されてガイドレール87,88に沿ってスライ
ド開口部Wに進退移動するランナー部材101 と、このラ
ンナー部材101 にリフトアーム119,120 を介して連繋さ
れて昇降動するプラットホーム107 とより構成されてい
る。このランナー部材101 はガイドレール87,88間
を遮蔽可能で所定の幅を有する略方形状のカバープレー
ト102 と同カバープレート102 の両縁に形成されてガイ
ドレール87,88に沿って移動されるランナープレー
ト103,104 とからなり、このランナープレート103,104
は先端側にアーム取付部が、後部側にローラ取付部が形
成され、この先端側のアーム取付部はカバープレート10
2 の前進端より突出状に形成されている。また、ローラ
取付部の外側面には所定の間隔でガイドレール87,8
8内を転動する転動子105a,105bが枢着されている。ま
た、ランナー部材101 の後縁側には同ランナー部材101
と相似形状で重ね状にガイドレール87,88に沿って
伸縮可能に設けられてランナー部材101 とともにフロア
パネル91の下面側に格納されるスライドカバー106 が
連繋されている。
【0028】また、プラットホーム107 は車椅子125 を
載置可能に設けられるもので、左右にランナー108aを有
するリフトベース108 上には略方形状の基枠109 とこの
基枠109 の中央部には回転装置110 が設けられて同回転
装置110 には基枠109 とほぼ同形状の回転板111 が回転
可能に取付けられ、この回転板111 は図9に示すように
フロアボード91より上位に位置されて回転するように
設けられている。また、この回転板111 の隅角部の所定
の位置には車椅子125 の前後輪を固縛するアンカー112,
113 が設けられ、また、同回転板111 の一側には車椅子
125 の乗降のためのハンドル114 が取付けられている。
また、基枠109 側には回転板111 を固定するロック装置
115 が設けられ、このロック装置115 には上記ハンドル
114 にはこのロック装置115 をロック解除するロック解
除用レバー116 が取付けられている。また、回転板111
の前後には起伏可能に車椅子125 用のスロープ117,118
が取付けられている。このように形成されたプラットホ
ーム107 は左右の上下部リフトアーム119,120 を介して
ランナー部材101 に連繋されている。
【0029】この上部リフトアーム119 は所定の長さに
形成されてその一端はランナー部材101 のランナープレ
ート103,104 のアーム取付片の先端外側に枢着され、他
端部はリフトベース108 の左右のランナー108aの先端外
側の所定の位置に枢着されている。また、下部リフトア
ーム120 は上部リフトアーム119 より幅広に形成され、
その一端部はランナープレート103,104 のアーム取付片
の基部内側に枢着され、他端部はリフトベース108 の左
右のランナー108aの後端の内側に枢着され、この下部リ
フトアーム120 のランナープレート103,104 側の内側の
所定の位置にはガイドレール87,88の開口部W側に
取付けられた円弧状ガイド面を有するガイド部材121 に
沿って転動するアームローラ122 が枢着されている。こ
のように形成されたスライド昇降部100 はそのランナー
部材101 がボールナット99に取付けられるとともに、
ガイドレール87,88間の所定の位置にはプラットホ
ーム107 を引込み格納した所定の位置で、同プラットホ
ーム107 をロック固定するロック装置123 が配設されて
いる。また、駆動部95によるプラットホーム107の旋
回、押出し・格納および昇降動は介護者あるいは障害者
自身がコントロールスイッチ124 により操作するように
設けられている。
【0030】このように設けられた昇降装置85は通常
には図5に示すように、同昇降装置85の右側には介護
者用シート77が配設され、開口部W側には車椅子125
を載置可能とするプラットホーム107 が並設された状態
にある。また、この介護者用シート78を設けたフロア
ボード91の下面側にはランナー部材101 とスライドカ
バー106 とが重ね状に短縮されて格納された状態にあ
る。
【0031】この図5の状態より例えば障害者を車椅子
125 に乗せた状態で乗車するためには、介護者は先ず前
後のスロープ117,118 を跳ね上げ、ハンドル114 の設け
たロック解除レバー116 を操作して回転板111 のロック
装置115 をロック解除し、コントロールスイッチ124 に
より回転装置110 を操作して回転板111 を90度回転し
て開口部W側に指向した後、再びレバー116 を操作して
回転板111 をロックする(図6参照)。しかる後、プラ
ットホーム107 のロック装置123 を解除して駆動部95
の減速機付モータ98を起動する。これによりボールね
じ96のボールナット99に取付けられたランナー部材
101 はガイドレール87,88に沿ってフロアボート9
1の下面側よりスライド開口部Wに向って移動され、こ
のランナー部材101 に上下部のリフトアーム119,120 を
介して連繋されたプラットホーム107 は序々に開口部W
の外側に移動されていき、ランナー部材101 の移動でス
ライドカバー106 も引出されていく。そして、図8に示
すようにランナー部材101の左右のランナープレート10
3,104 のアーム取付部がガイドレール87,88より若
干飛び出した位置aでプラットホーム107 は上下部のリ
フトアーム119,120を介して開口部Wの外側に水平状に
保持される。この状態で下部リフトアーム120 の枢着さ
れたアームローラ122 はガイドレール87,88の端部
側に設けたガイド部材121 に近接されている。
【0032】このランナー部材101 のアーム取付部が位
置aより、さらに前進されていくと、プラットホーム10
7 のリフトベース108 の左右のランナー108aと上下部の
リフトアーム119,120 とアーム取付部は平行リンク機構
を構成したものであるから、下部リフトアーム120 のア
ームローラ122 がガイド部材121 の円弧状ガイド面を転
動していくと、プラットホーム107 は水平状に保持され
た状態で降下され、アーム取付部が位置bに至るとプラ
ットホーム107 は着地され,駆動部95は停止される。
この状態で図4に示すようにフロアボード91の端縁よ
りガイドレール87,88の開口部W側の端部間はカバ
ープレート102 とスライドカバー106 により遮蔽され、
フロント側よりリヤ側、また、リヤ側よりフロンと側へ
のスルー性が確保される。
【0033】このプラットホーム107 が着地された状態
でスロープ117 が倒されて車椅子125 が乗込み可能にな
される。そして障害者は車椅子125 に乗った状態で後向
きに乗込まれ、同車椅子125 の前輪および後輪は固縛用
のアンカー112,113 により固定され、スロープ117 は跳
ね上げられる。この状態で介護者はコントロールスイッ
チ124 を操作して駆動部95を作動することでランナー
部材101 はボールナット99を介してガイドレール8
7,88に沿って後退される。このランナー部材101 の
後退により下部リフトアーム120 のアームローラ122 は
ガイド部材121 のガイド面に沿って上動されていき、こ
れによりプラットホーム107 は上下部のリフトアーム11
9,120 を介して水平に保持された状態で引込み位置間で
上昇される。この場合の車椅子125 に障害者が乗った状
態での重心G1 は図8に示す略円弧状の軌跡線G1 −G
2 を辿るものであるが(降下時も同様である)、ほぼ直
線に近い上昇(降下)であるから障害者の不安感はな
い。そして、上昇引込み位置でランナー部材101 が後退
されながらスライドカバー106 がフロアボード91押込
まれていき、プラットホーム107 は上下部のレフトアー
ム119,120 を介してガイドレール87,88間に水平状
に引込まれていく。
【0034】そしてプラットホーム107 の基枠109 がフ
ロアボード91に当接される位置で駆動部95は停止さ
れる。この停止された状態でコントロールスイッチ124
の操作でロック装置123 が作動されてプラットホーム10
7 のスライド方向への移動がロックされ、回転装置110
が回転操作されて回転板111 は90度回転されて回転板
111 上の車椅子125 はフロンと側へ指向される。そして
同フラットホーム107の前後のスロープ117,118 が倒さ
れて車椅子125 上に乗った状縦での障害者の乗込みを完
了する。なお、この車椅子125 に乗った障害者を降車す
る場合も上記と同様に操作することで実施される。した
がって、この第2実施例の昇降装置85においても上記
第1実施例と同等の作用効果を奏するものである。
【0035】次に、本発明の第3実施例を図10および
図11にしたがって説明すると、この第3実施例に示さ
れる昇降装置130 は上記第2実施例と同様にスライド開
口部Wに指向してフラット状のフロア35の第2列シー
ト相当部分に配設されている。
【0036】この第3実施例の昇降装置130 は第2実施
例の昇降装置85と同様に昇降動されるプラットホーム
141 に障害者が車椅125 に乗った状態で乗れ込んで昇降
動するように構成したもので、ガイド枠131 とこのガイ
ド枠131 に沿って開口部W側に介護者の手動により前後
進移動されるスライド昇降枠134 とこのスライド昇降枠
134 に一体に組み込まれる昇降駆動部152 とより構成さ
れている。
【0037】このガイド枠131 は第2実施例と同様に前
後に対をなす断面略コ字形状に形成されたガイドレール
132,133 がその溝部を対向して所定の間隔で車体幅方向
へ配設され、このガイドレール132,133 には第2実施例
と同様のフロントスロープ89とリヤスロープ90とが
取付けられ、このガイドレール132,133 の車体の右寄り
には第2実施例と同様にフロアボード91が取付けら
れ、同フロアボード91上には回転装置を有する台座9
2を介して介護者用シート77が回転可能に取付けられ
ている。このように設けられたガイド枠131 にはスライ
ド昇降枠134 が開口部Wに向けて進退可能に設けられて
いる。
【0038】このスライド昇降枠134 はガイドレール13
2,133 の溝部に沿ってスライドされる断面略コ字形状に
形成された溝部を有し、基部側に所定の間隔でガイドレ
ール132,133 の溝部を転動する転動子137a,137b を設け
たランナー枠135,136 とこのランナー枠135,136 の基部
側を連結枠組みする連結部材138 とこの連結部材138よ
り所定の間隔を隔てたランナー枠135,136 間には昇降駆
動部152 を内装する駆動枠139 が取付けられている。ま
た、この駆動枠139 を取付けた部位よりガイドレール13
2,133 の上縁先端側には所定の幅の遮蔽板140 が取付け
られ、この遮蔽板140 間には昇降駆動部152 によりXア
ーム145 を介して昇降動されるプラットホーム141 が設
けられている。
【0039】このプラットホーム141 は遮蔽板140 間に
納め可能な略長方形状に枠組み形成された基枠142 とこ
の基枠142 の上面に取付けられるホームプレート143 と
からなり、この基枠142 の左右の枠144 とランナー枠13
5,136 の溝部との間にはプラットホーム141 を昇降動す
るXアーム145 が介装されている。
【0040】このXアーム145 は所定の長さのリフトア
ーム146 と同期アーム147 とからなり、この同期アーム
147 は上部アーム147aと下部アーム147bに分割されてリ
フトアーム146 の中央部に軸ピン148 により枢着され、
リフトアーム146 の図示下端部側は基枠142 の左右の枠
144 の前部の所定の位置にピン149aにより枢着され、上
端部側は図示はしないがランナー枠135,136 の溝部を転
動するローラを介して移動可能に設けられている。ま
た、同期アーム147 の上部アーム147aの端部はランナー
枠135,136 の前端にピン149bにより枢着され、また、下
部アーム147bの端部は基枠142 の枠144 の後端部にピン
149cにより枢着されている。また、左右の遮蔽板140 の
下面側には左右のサイドカバー151 を繰出し・巻取り可
能に巻取装置150 が取付けられ、同サイドカバー151 の
下端縁はプラットホーム141 の枠144 側に取付けられて
同プラットホーム141 の昇降動に伴って繰出し、巻取さ
れるように設けられている。このように設けられたプラ
ットホーム141 の基部側は昇降駆動部152 に連繋されて
いる。
【0041】この昇降駆動部152 は上記した駆動枠139
内に内装されるもので、この昇降駆動部152 は例えば図
11に示すように水平状に設けられた油圧シリンダ153
のシリンダロッド154 の先端には略方形状のプレート15
5 が取付けられ、このプレート155 はシリンダロッドの
154 の伸縮動作により垂直姿勢で移動可能に設けられる
とともに、このプレート155 の図示対角位置の上部角部
には図示プラットホーム141 の右側の枠144 の基部に連
結される例えばチェーン156 (ワイヤでもよい)の一端
部に取付けられて同チェーン156 は駆動枠139 側に枢着
された鎖車157(シーブでもよい)を介して下向きに掛
装されて同端部は右側の枠144 の基部に連結されてい
る。また、プラットホーム141 の左側の枠144 の基部に
連結されるチェーン158 の一端部はプレート155 の下部
角部に取付けられるとともに、同チェーン158 は鎖車15
7 と対応して駆動枠139 に枢着された中間鎖車159 に図
示下方より折返し状に掛装されるとともに、プレート15
5 の移動端側の駆動枠139 に枢着された鎖車160 の下向
きに掛装され、その端部はプラットホーム141 の左側の
枠144 の基部の連結されている。また、油圧シリンダ15
3 のピストン室側に設けられたバルブ161 には車両に装
備された油圧発生装置162 に油圧ホース162aを介して接
続され、このバルブ161 は油圧回路が万一破損してもプ
ラットホーム141 が急降下することなく一定の速度で降
下するように設けられている。
【0042】このように昇降駆動部152 に連結されたプ
ラットホーム141 は油圧シリンダ153 が伸長作動された
状態でそのホームプレート143 は遮蔽板140 と同一面と
なる位置に上昇保持され、短縮作動されることでXアー
ム145 を介して水平状態に保持された状態で降下するよ
うに設けられるとともに、一方のランナー枠135 の所定
の位置にはプラットホーム141 の上昇位置停止用のスイ
ッチ163 が設けられている。また、プラットホーム141
には同上昇位置においてXアーム145 に形成したロック
溝165 と係止ロックするロック装置164 が設けられ、ま
た、遮蔽板140aに設けられたハンドル166 にはロック装
置164 と連繋するロック解除用レバー167 が設けられて
いる。また、このプラットホーム141 の前端には起伏可
能にスロープ168 が設けられ、また、左寄りの前後の所
定の位置には車両に乗込んだ場合に車椅子125 の前輪を
固縛するアンカー169 が設けられている。また、プラッ
トフォー141 の後部側の所定の位置には車両に乗込んだ
際の手摺170 が設けられている。
【0043】また、ランナー枠135,136 間の連結部材13
8 と駆動枠139 との間の上面側には図示点線斜線で示す
カバープレート171 が取付けられるとともに、このカバ
ープレート171 には第2実施例と同様に図示点線斜線で
示すスライドカバーが172 が連繋されて同カバープレー
ト171 とスライドカバー172 とは重ね状に伸縮可能に設
けられてスライド昇降枠134 を前進移動した場合にはガ
イドレール132,133 間を遮蔽してスルー性を確保するよ
うに設けられ、後退移動した際にはフロアボート91の
下面に格納するように設けられている。また、ガイドレ
ール132,133 間のフロア35の所定の位置にはスライド
昇降枠134 をロック固定するロック装置173 が設けら
れ、また、リヤスロープ90には車両に乗込んだ場合に
車椅子125の後輪を固縛するアンカー174 が設けられて
いる。また、油圧発生装置162 を操作してプラットホー
ム141 の昇降動をコントロールし、ロック装置173 をオ
ン・オフするコントロールスイッチ175 が設けられてい
る。
【0044】この第3実施例における昇降装置130 は上
記のように構成されたもので、図10においてはスライ
ド昇降枠134 が介護者によりスライド開口部W側に引出
されてプラットホーム141 が降下されて接地された状態
にある。この状態でランナー枠135,136 とプラットホー
ム141 の左右の枠144 間に取付けられたサイドカバー15
1 は繰出されて左右のXアーム145 は遮蔽されている。
また、このスライド昇降枠134 の引出し状態でガイドレ
ール132,133 間はカバープレート171 およびスライドカ
バー172 により遮蔽されてフロンと側よりリヤ側へ、ま
た、リヤ側よりフロント側へのスルー性が確保されてい
る。
【0045】このようにプラットホーム141 を降下した
状態で、スロープ168 を前倒しして介護者は障害者が車
椅子125 に乗った状態でプラットホーム141 に乗込ま
せ、障害者にハンドル166 を握らせ、スロープ168 を跳
ね上げロックする。そして介護者はコントロールスイッ
チ175 を操作して油圧発生装置162 を上昇作動すると油
圧シリンダ153 は伸長作動され、これによりXアーム14
5 は折畳まれながらプラットホーム141 を水平に保持さ
れた状態で垂直状に上昇され、サイドカバー151も巻取
装置150 に巻き取られて行く。所定の上昇位置に達する
と、上昇位置停止用スイッチ163 が作動して油圧シリン
ダ153 は停止され、プラットホーム141 はランナー枠13
6,137 間に納められ、この時、プラットホーム141 に設
けたロック装置164 が作動されてXアーム145 に形成し
たロック溝165 のロック係合されてリフトロックされ
る。
【0046】そして、スライド昇降枠134 が介護者によ
り手動で押込まれていくと、カバープレート171 とスラ
イドカバー172 とは重ね状にフロアボード91の下面側
に格納されていき、遮蔽板140 およびホームプレート14
3 の端縁がフロアボード91に近接した位置で停止し、
コントロールスイッチ175 によりロック装置173 をロッ
ク操作してスライド昇降枠134 をロック固定する。そし
て、介護者は車椅子125 をフロント方向に向けて同車椅
子125 の前後輪をアンカー169,174 に固縛することで、
車椅子125 とともに障害者の乗車を完了する。また、降
車の場合は上記と逆に操作することで車椅子125 ととも
に障害者することができる。したがって、この昇降装置
においても上記実施例と同様の作用効果を奏するもの
で、とくに、プラットホーム141 は垂直状に昇降される
ので車椅子125 上の障害者に不安感を与えることはな
い。
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したもので
あるから、昇降装置はその全体をスライド開口部に指向
してフロア側に埋設状に設けたものであるから、フロア
上に障害となるものが存在しないことから後方スペース
を有効利用することが可能となるとともに、車室内の居
住性を向上することができる。また、フロア上に障害と
なるものが存在しないことから、第3列シートを配設し
た車両において同乗員の前方視界を妨げることがないの
で視界が良好となる。また、障害者をシートあるいは車
椅子とともにスライド開口部より外方へ降下した際、ガ
イドレール間はカバー部材により遮蔽されているのでフ
ロア前後のスルー性が良好となるとともに、フロア上に
障害物がないことと相俟って緊急時の脱出性が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の昇降装置にシートを取付
けた状態の斜視図である。
【図2】同じくシートを取外した昇降装置の斜視図であ
る。
【図3】(a)(b)(c) 第1実施例の作用説明図である。
【図4】本発明の第2実施例の昇降装置の斜視図であ
る。
【図5】同じく介護者シートにプラットホームを並設し
た状態の斜視図である。
【図6】同じくプラットホームをスライド開口部に回転
した状態の斜視図である。
【図7】同じくプラットホームをスライド開口部の外側
に移動した斜視図である。
【図8】同じくプラットホームの昇降動作の説明図であ
る。
【図9】同じくプラットホームの回転板とフロアボード
の関係の説明図である。
【図10】本発明の第3実施例の昇降装置の斜視図であ
る。
【図11】同じく昇降駆動部の斜視図である。
【図12】従来の昇降装置の斜視図である。
【図13】従来の他の昇降装置の斜視図である。
【図14】図13の昇降装置の拡大斜視図である。
【符号の説明】
35 フロア 41,85,130 昇降装置 43,44,87,88,132,133 ガイドレール 55,100,134 スライド昇降部 57,102,171 カバープレート 61,106,172 スライドカバー 63,91 フロアボード 78 障害者用シート 107,141 プラットホーム W スライド開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵園 宗一 鹿児島県国分市上之段395番地1 株式会 社内トヨタ車体研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のサイドボデーに開設されたスライ
    ド開口部に指向して配設される車両用昇降装置であっ
    て、前記スライド開口部に指向した配設される対をなす
    ガイドレールをフロアに埋設状に設け、このガイドレー
    ル間には前記スライド開口部に向けてスライド可能に、
    かつ開口部外側において障害者用シートあるいは車椅子
    を乗込み可能とするプラットホームを昇降動可能に設け
    たスライド昇降部を設けるとともに、このスライド昇降
    部の後部側には前記障害者用シートあるいは車椅子を乗
    込み可能とするプラットホームをスライド開口部の外側
    に移動した際に、前記ガイドレール間を遮蔽可能とする
    スライドカバーを連繋する構成とした車両用昇降装置。
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