JPH0711516U - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル

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JPH0711516U
JPH0711516U JP4619293U JP4619293U JPH0711516U JP H0711516 U JPH0711516 U JP H0711516U JP 4619293 U JP4619293 U JP 4619293U JP 4619293 U JP4619293 U JP 4619293U JP H0711516 U JPH0711516 U JP H0711516U
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plastic bottle
bottle
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JP4619293U
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林  哲也
利政 舛掛
茂 三木
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル壁部の強度を向上させる補強リブ構造
を得、微圧下での充填でもパネル壁が確実に復元するこ
とができる薄肉のボトルを得る。 【構成】 パネル壁部2に無端状に連続した長方形状の
無端溝4を形成し、該無端溝4の内側にさらに無端凸条
5を形成し、該無端凸条で囲われた内面がパネル壁面よ
り僅かに陥没した段差面6となっており、該段差面6に
縦溝7及び該縦溝7と直交する2本の横溝8、9が形成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラスチックボトル、特にその強度を向上させるためにボトル胴部 のパネル壁部に形成する補強リブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、PETボトル等のプラスチックボトルは、省資源、材料費の低減を図る ためにより一層その薄肉化が要求され、パネル壁部に補強リブを形成して強度を 向上させることによって胴部の薄肉化を図っている。そのため、パネル壁部の強 度をより効果的に向上させることができるリブ構造が求められ、従来、例えば、 実公昭62−1061号公報、実開平1−161428号公報、実開平2−10 2316号公報や図6に示すような、種々の構造のリブが提案されている。この ように、ボトルパネル壁部に効果的に補強リブを形成することによって、プラス チックボトルの座屈強度や耐圧強度がより向上し、相対的にボトルの薄肉化がよ り図られてきている。
【0003】 しかしながら、一方においては、充填スピードの高速化が要求され、微加圧下 での充填が行われており、ボトルはそれに耐えるより高い強度が求められている 。例えば、薄肉のプラスチックボトルに、殺菌を必要とする内容液を微圧下でホ ットパックすると、充填時にボトルのパネル壁部がかなり膨張する。充填時のこ の膨張は従来の0.4mm以上の肉厚を有するボトルの場合は、充填後にボトルを 冷却することによって元の状態に復元するため問題は無かったが、上記要求を満 たすために肉厚を0.37mm〜0.38mmに薄くしたボトルの場合、従来知られ ている構造の補強リブを設けたボトルでは冷却後も完全に復元することができず 、膨らみが残った状態になる。パネル壁部が僅かでも膨らんだ状態にあるボトル は、流通過程においてラベルを貼付してある胴部パネル壁部が擦れて、ラベルを 損傷し商品価値を低下させる等の問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来のプラスチックボトルの問題点を解消するために創案され たものであって、ボトルのパネル壁部の強度をさらに向上させることができる補 強リブ構造を見出し、それにより薄肉のボトルであっても微圧下でのホットパッ ク充填後のパネル壁が確実に復元することができ、それにより胴部の薄肉化をさ らに図ることができるプラスチックボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、ボトルの強度向上に最も有効なリブ構造を得るために、種々のリ ブ構造のプラスチックボトルを試作し、実験を重ねた結果、無端溝で区画される 区画面に縦溝及び該縦溝に直交する横溝を形成した複合リブ構造にすることによ って、従来のリブ構造のものに比べてパネル壁部の復元力が飛躍的に向上するこ とを見出し本考案に到達したものである。
【0006】 即ち、本考案のプラスチックボトルは、胴部のパネル壁部に、無端状に連続し て形成された無端溝と、該無端溝で囲われた区画面内に形成された縦溝及び該縦 溝に直交する横溝と、からなる複合リブを有することを特徴とする構成により、 上記課題を解決した。
【0007】 前記区画面は、前記無端溝の内側に形成された頂部がほぼ前記パネル壁面高さ に達する無端凸条と該無端凸条で囲われて前記パネル壁面より僅かに陥没した段 差面とからなり、該段差面に前記縦溝及び横溝が形成されていることが望ましく 、且つ前記横溝が2本以上であることがより望ましい。前記複合リブは、上部パ ネル壁部及び下部パネル壁部の両方に設ける必要はなく、片方のみに設けても良 いが、両方に設けるとより強度が向上する。
【0008】
【作用】
ボトル胴部のパネル壁部に補強リブを形成することによって、パネル壁の強度 が向上し、膨らみ後の復元力が向上する。無端溝で区画される区画面に縦溝及び 該縦溝に直交する横溝を形成した複合リブ構造にすることによって、従来のリブ 構造のものと比べて復元力が非常に向上することが実験により判明した。本考案 の請求項2の構成による実施例によれば、微圧下でのホットパックにおいて従来 のリブ構造では冷却後もパネルの膨らみが残る肉厚0.37mm〜0.38mmの薄 肉ボトルであっても完全に復元することが確認された。従って、それにより、薄 肉ボトルであっても胴部の膨らみが残ることなく、製品の流通段階でパネル壁部 に設けたラベルが擦れて商品価値を低下させる等の問題を解消することができる 。また、上記のリブ構造を上部パネル壁部及び下部パネル壁部の両方に設けると より強度が向上する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案に係るプラスチックボトルの第1実施例を示し、そのA−A断 面図が図2に示されている。本実施例のプラスチックボトル1は、断面が角取り された正方形状で胴部の各パネル壁部2の上部のみに本考案の複合リブ構造を適 用した場合のボトルである。
【0010】 図中、3が本実施例に係る複合リブであり、パネル壁部2に無端状に連続した 長方形状の無端溝4を形成し、該無端溝4の内側周壁をほぼ前記パネル壁面高さ まで立ち上がってから下降させて無端凸条5を形成し、該無端凸条5で囲われた 内面がパネル壁面より僅かに陥没した段差面6となっており、該段差面6に縦溝 7及び該縦溝7と直交する2本の横溝8、9が形成されてなる。 なお、10は下部パネル壁部に形成された補強リブ、11、12、13はそれ ぞれ横リブであり、これらのリブは従来と同様な構造である。
【0011】 以上のように構成された本実施例のプラスチックボトルと図6及び図7に示す 従来例のプラスチックボトルについて、以下に示すような方法で各5本づつのボ トルについてパネル壁の復元度合の比較テストを行った。 なお、図6及び図7に示す従来例のプラスチックボトル32は、パネル壁部に 大きな四角形状の無端溝33を形成し、該無端溝で区画される区画面をパネル壁 面とほぼ同一高さの無端頂面34から階段状に陥没させて無端段差面35、36 を順次形成し、中心部に前記無端溝とほぼ同じ深さの1条の縦溝37を形成して 複合リブを構成している。
【0012】 比較テスト 1.対象ボトル 本実施例と従来例のプラスチックボトルは、パネル壁上部の複合リブの形態が 相違するのみで他は同一であり、両者ともポリエステル樹脂を2軸延伸成形した 重量48gのボトルである。 2.実験方法 空ボトルでの上部パネル壁部の胴径を測定する。 85℃の温水を入目充填し、0.30kg/cm2のカウンタープレッシャ ーをかけた時のと同一個所の胴径を測定する。 の状態で5秒間保持した後カウンタープレッシャーを開放した時の前 記胴径を測定する。 その後、常温(20〜25℃)水にドブ漬けして冷却した後の前記胴径 を測定する。 以上の結果を図3に示す。図3は、5本のボトルについて前記〜のそれぞ れにおいて測定したパネル壁部の胴径の平均値を実施例と従来例について図示し たもので、a線が実施例のプラスチックボトルの胴径変化であり、b線が従来例 のプラスチックボトルの胴径変化を示している。
【0013】 図から明らかのように、カウンタープレッシャーを掛けた状態での胴径は、本 実施例及び従来例のプラスチックボトルとも同程度であるが、冷却後の状態では 本実施例では空の状態に完全に復元しているのに対し、従来例の場合は空の状態 より約2.5mmも胴径が大きくなっており、膨らみが残って回復できないことが 判る。従って、これらの結果から、本考案の複合リブがパネル壁部の復元に極め て有効であることが確認できた。
【0014】 図4及び図5は、本考案の他の実施例のプラスチックボトルである。本実施例 のプラスチックボトル21も、前記実施例と同様に上部パネル壁部22のみに、 本考案に係る構造の複合リブ23が形成されている。本実施例における複合リブ 23の構造は、ボトルの形状に合わせてその上側が全体として彎曲形状になって いる点、及び外側の無端溝24が中間部の横リブ30及び下部パネル壁部に形成 された複合リブ31の無端溝32に連続している点を除いては、前記図1、図2 に示す実施例と基本的に同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、図中、 24は無端溝、25は無端凸条、26は段差面、27は縦溝、28及び29は横 溝である。
【0015】 以上、本考案の実施例を示したが、本考案は上記実施例に限るものでなく、種 々の設計変更が可能である。例えば、前記の実施例では、横溝はそれぞれ2本づ つ形成しているが、2本以上例えば3本形成しても良く、また場合によっては1 本のみ形成することも可能である。また、前記実施例では何れも上部パネル壁部 のみに本考案に係る複合リブを形成してあるが、勿論下部パネル壁部の両方又は 下部パネル壁部のみに形成することも可能であり、ボトル形状及びボトル肉厚等 によって適宜決定される。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案のプラスチックボトルによれば、従来のリブ構造のものと 比べて強度が大幅に増大し、パネル壁部の復元力が飛躍的に向上する。従って、 微圧下でのホットパックにおいて従来のリブ構造では冷却後もパネル壁部の膨ら みが残る場合であっても、本考案のリブ構造を採用することによってパネル壁の 完全な復元が可能であり、商品価値の低下を防ぐことができる。そして、胴部の 薄肉化をさらに図ることができ、材料費を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るプラスチックボトルの正
面図である。
【図2】そのA−A断面図である。
【図3】微圧下でのホットパック充填におけるパネル壁
部の胴部径の変化を示すグラフである。
【図4】本考案の他の実施例に係るプラスチックボトル
の正面図である。
【図5】そのB−B断面図である。
【図6】従来のプラスチックボトルの正面図である。
【図7】そのC−C断面図である。
【符号の説明】
1、21 プラスチックボトル 2、22 パネ
ル壁部 3、23 複合リブ 4、24 無端
溝 5、25 無端凸条 6、26 段差
面 7、27 縦溝 8、9、28、
29 横溝

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部のパネル壁部に、無端状に連続して
    形成された無端溝と、該無端溝で囲われた区画面内に形
    成された縦溝及び該縦溝に直交する横溝とからなる複合
    リブを有することを特徴とするプラスチックボトル。
  2. 【請求項2】 前記区画面は、前記無端溝の内側に形成
    された頂部がほぼ前記パネル壁面高さに達する無端凸条
    と該無端凸条で囲われて前記パネル壁面より僅かに陥没
    した段差面とからなり、該段差面に前記縦溝及び横溝が
    形成されている請求項1のプラスチックボトル。
  3. 【請求項3】 前記横溝が2本以上である請求項1のプ
    ラスチックボトル。
  4. 【請求項4】 前記複合リブが胴部の上部パネル壁部及
    び下部パネル壁部に形成されている請求項1、2又は3
    記載のプラスチックボトル。
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