JPH07108563B2 - 熱可塑性樹脂フィルム積層物及びその製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フィルム積層物及びその製造法

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JPH07108563B2
JPH07108563B2 JP26346086A JP26346086A JPH07108563B2 JP H07108563 B2 JPH07108563 B2 JP H07108563B2 JP 26346086 A JP26346086 A JP 26346086A JP 26346086 A JP26346086 A JP 26346086A JP H07108563 B2 JPH07108563 B2 JP H07108563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は透明で帯電防止性の優れた熱可塑性樹脂フイル
ム積層物およびその製法を提供するものである。
(従来の技術) 周知の如く熱可塑性樹脂フイルム、例えばポリエステ
ル、ポリアミド、ポリプロピレン等、特にポリエステル
フイルムとりわけポリエチレンテレフタレートフイルム
は高度の結晶性、すぐれた透明光沢性、力学的性質、耐
薬品性、耐熱性等を有することから、広範囲な用途に年
々急速に使用されている。
しかし、一般のポリエステルフイルムは高度の電気絶縁
性を有しているため、静電気の発生、蓄積を生じやす
く、静電気障害による種々のトラブルを惹起するという
欠点を有している。例えば、製膜工程や印刷、接着、製
袋、包装、その他2次加工工程等において、ロールへの
巻きつき、人体への電気シヨツク、取扱い困難のような
作業能率の低下や、印刷ヒゲの発生、フイルム表面の汚
れなど商品価値の低下をもたらす原因となる。このよう
な静電気障害防止法として一般に帯電防止剤を樹脂中に
練込み製膜する方法とフイルム表面に帯電防止剤を塗布
する方法とがある。ポリエステルフイルムに関しては、
このいわゆる練込型帯電防止処理法がフイルム内部より
帯電防止剤が表面ににじみ出ることによつて帯電防止効
果を発揮するのに対して、ポリエステル樹脂の高い2次
転移温度の為にフイルム製膜後、常温付近の温度では帯
電防止剤のフイルムへのしみ出しが行われず、一方、製
膜温度条件が高いことやポリエステル自体のもつ極性基
の高い反応性のために帯電防止剤の配合によつて製膜時
に重合体の劣化を生じたり、着色及び物理的性質の低下
をもたらすなどの問題があり、困難であつた。特に2軸
延伸したポリエステルフイルムの場合、延伸工程でフイ
ルム表面上にある帯電防止剤が逃散消失するため全く帯
電防止効果を示さなくなる場合が多く、さらに帯電防止
剤のうちの多くはポリエステルフイルムの配合によつて
フイルムの透明性を極度に低下させるものであり、実用
に供し難しい。又フイルム表面に帯電防止剤を塗布する
通常の方法はそれだけ余分な加工工程が必要であり、経
済的に不利である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは前記従来の技術における問題点すなわち透
明性を損なわずに制電性を付与することの困難性を解決
するため鋭意研究、努力した結果、本発明を完成させる
に到つた。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、(A)全ジカルボン酸成分に対し0.
5〜15モル%のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を
含有する混合ジカルボン酸成分とグリコール成分とから
形成された水不溶性ポリエステル共重合体及び(B)下
記式で示される共縮合物の混合物を含有する層が少なく
とも片面に積層されてなることを特徴とする熱可塑性樹
脂フイルム積層物 HOR1OR2OmH (但し、n,mは6〜1200の整数、R1,R2は炭素数が1〜4
のアルキレン基又はアリーレン基。R1≠R2であり、かつ
R1,R2のうちいずれか一方が炭素数3以上のアレキレン
基又はアリーレン基) および溶融押出された未延伸熱可塑性樹脂フイルム又
は、一軸延伸熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも片面に
(A)全ジカルボン酸成分に対し0.5〜15モル%のスル
ホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有する混合ギカル
ボン酸成分とグリコール成分とから形成された水不溶性
ポリエステル共重合体及び(B)下記式で示される共縮
合物の混合物を含有する塗布液を塗布後更に二軸延伸又
は一軸延伸する事を特徴とする熱可塑性樹脂フイルム積
層物の製造法である。
HOR1OR2OmH (但し、n,mは6〜1200の整数、R1,R2は炭素数が1〜4
のアルキレン基又はアリーレン基。R1≠R2であり、かつ
R1,R2のうちいずれか一方が炭素数3以上のアルキレン
基又はアリーレン基) 本発明のポリエステル共重合体(A)は、スルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸0.5〜15モル%と、スルホン酸
金属塩基を含有しないジカルボン酸85〜99.5モル%との
混合ジカルボン酸をグリコール成分と反応させて得られ
た実質的に水不溶性のポリエステル共重合体である。実
質的に水不溶性とは、ポリエステル共重合体を80℃の熱
水中で撹拌しても熱水中にポリエステル共重合体が消散
しないことを意味し、具体的にはポリエステル共重合体
を過剰の80℃熱水中で24時間撹拌処理した後のポリエス
テル共重合体の重量減少が5重量%以下のものである。
上記のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸としては、
スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−ス
ルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸,5〔4−スルホフエノキシ〕イソフタル酸等の金属
塩があげられ、特に好ましいのは5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸である。
これらのスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸成分は、
全ジカルボン酸成分に対して0.5〜15モル%であり、15
モル%を越えるとポリエステル共重合体の耐水性が著し
く低下し、また0.5モル%未満では不活性粒子に対する
分散性が著しく低下する。
ポリエステル共重合体の水に対する分散性は、共重合組
成分、水溶性有機化合物の種類および配合比などによつ
て異なるが、上記スルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸
は水に対する分散性を損わない限り、少量の方が好まし
い。
スルホン酸金属塩基を含まないジカルボン酸としては、
芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸が使用できる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
等をあげることができる。これらの芳香族ジカルボン酸
は全ジカルボン酸成分の40モル%以上であることが好ま
しい。40モル%未満ではポリエステル共重合体の機械的
強度や耐水性が低下する。脂肪族および脂環族のジカル
ボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
1,3−シクロベンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などがあげられる。
これらの非芳香族ジカルボン酸成分を加えると、場合に
よつては接着性能が高められるが、一般的にはポリエス
テル共重合体の機械的強度や耐水性を低下させる。
上記混合ジカルボン酸と反応させるグリコール成分とし
ては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコースまたは炭素数
6〜12個の脂環族グリコールであり、具体的には、エチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキ
サンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシリレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエシレング
リコールなどである。またポリエーテルとして、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールなどがあげられる。
ポリエステル共重合体は、通常の溶融重縮合によつて得
られる。すなわち上記のジカルボン酸成分およびグリコ
ール成分を直接反応させて水を留去しエステル化したの
ち、重縮合を行なう直接エステル化法、あるいは上記ジ
カルボン酸成分のジメチルエステルとグリコール成分を
反応させてメチルアルコールを留出しエステル交換を行
なわせたのち重縮合を行なうエステル交換法などによつ
て得られる。その他、溶液重縮合、界面重縮合なども使
用され、この発明のポリエステル共重合体は重縮合の方
法によつて限定されるものではない。上記のポリエステ
ル共重合体の水系分散液を得るには、水溶性有機化合物
とともに水に分散することが必要である。例えば、上記
ポリエステル共重合体と水溶性有機化合物とを50〜240
℃であらかじめ混合し、この混合物に水を加え撹拌して
分散する方法、あるいは逆に、混合物を水に加え撹拌し
て分散する方法、あるいはポリエステル共重合体と水溶
性有機化合物と水とを共存させて40〜120℃で撹拌する
方法がある。
上記水溶性有機化合物は、20℃で1の水に対する溶解
度が20g以上の有機化合物であり、具体的に脂肪族およ
び脂環族のアルコール、エーテル、エステル、ケトン化
合物であり、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール等の1価アルコール類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−ブチレ
セロソルブ等のグリコール誘導体、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル
類、メチルエチルケトン等のケトン類である。これら水
溶性有機化合物は、単独または2種以上を併用すること
ができる。上記化合物のうち、水への分散性、フイルム
への塗布性からみて、ブチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブが好適である。
上記の(A)ポリエステル共重合体、(C)水溶性有機
化合物および(D)水の配合重量割合は (A)/(C)=100/20〜5000 (C)/(D)=100/50〜10000 を満足することが重要である。ポリエステル共重合体に
対して水溶性有機化合物が少なく(A)/(C)が100/
20を越える場合は、水系分散液の分散性が低下する。こ
の場合、界面活性剤を添加することによつて、分散性を
補助することができるが、界面活性剤の量が多過ぎると
接着性、耐水性が低下する。逆に(A)/(C)が100/
5000未満の場合、または(C)/(D)が100/50を越え
る場合は、水系分散液中の水溶性有機化合物量が多くな
りインラインコート時の溶剤による爆発の危険性が生
じ、このために防爆対策を講ずる必要がありさらに環境
汚染、コスト高となるので化合物回収を考慮する必要が
ある。(C)/(D)が100/10000未満の場合は、水系
分散液の表面張力が大きくなり、フイルムへの濡れ性が
低下し、塗布斑を生じ易くなる。
この分散液と混合する(B)共縮合ポリエーテルは分子
量1000〜100000が最適であり、次式で示される構造を有
するものである。
HOR1OR2OmH (但し、n,mは6〜1200の整数、R1,R2は炭素数が1〜4
のアルキレン基又はアリーレン基。R1≠R2であり、かつ
R1,R2のうちいずれか一方が炭素数3以上のアルキレン
基又はアリーレン基) なお、上記式のうちR1O,R2Oのセグメントがランダムに
縮合されているものの方がより好ましい。
また、上記式の構造を有するものの中ではポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレン縮合物が特に好ましく、
分子量1000〜3000、共重合の組成が80〜5/20〜95がよ
く、縮合物の構造がランダム共重合体である方がよりよ
い制電性を示す。これらのポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン縮合物はポリエステル共重合体(A)中
に5〜30重量%の量を混合して用いる。ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン縮合物の混合量が少なすぎ
ると制電性が発揮せず、多すぎると塗工性に問題が生じ
たり、フイルムのブロツキングが起つたりする。
また、これらのポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レン縮合物とアニオン系帯電防止剤などの他の帯電防止
剤や不活性粒子等を併用することはポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン縮合物の制電効果を何ら妨げる
ものではない。
このようにして得られるポリエステル共重合体の水系分
散液をポリエステルフイルムにコート法で塗布するの
は、ポリエステルフイルムが溶融押出された未延伸フイ
ルム、あるいは一軸延伸フイルム又は二軸延伸フイルム
のいずれでもよいが、二軸延伸フイルムに塗布するのは
フイルムが広巾になつており、かつフイルムの走行速度
が速くなつているため均一に塗布しにくく、更に前二者
がコート剤の密着性、耐久性などの点でより好ましい。
ポリエステルフイルムにコート法で塗布される水系分散
液の塗布量は、二軸延伸後のフイルム上に存在する量と
してポリエステル共重合体として0.01〜5g/m2である。
塗布量が0.01g/m2未満の場合は不活性粒子などを固着す
る力が弱くなり耐久性能が悪くなる。5.0g/m2以上塗布
すると逆にすべり性が悪くなる。
以上述べた方法で得られるポリエステルフイルムは透明
性、制電性にすぐれている。
また、上記ポリエステル共重合体の水系分散液を塗布す
る前に、ポリエステルフイルムにコロナ放電処理を施す
ことによつて、水系分散液の塗布性がよくなり、かつポ
リエステルフイルムとポリエステル共重合体塗膜との間
の接着強度が改善される。
またコート後あるいは二軸延伸後のポリエステル共重合
体層に、コロナ放電処理、窒素雰囲気下でのコロナ放電
処理、紫外線照射処理などを施すことによつてフイルム
表面の濡れ性や接着性を向上させることができる。
上記の方法によつて製造されたコーテイングポリエステ
ルフイルムは、磁気テープ用ベースフイルム、ラベルス
テツカー用ベースフイルム、ケミカルマツト用ベースフ
イルム、オーバヘツドプロジエクタ用フイルム、食品包
装用フイルム、その他の用途に使用することが出来る。
(実施例) 実施例中、部、%は重量基準を示す。
実施例1 (1) ポリエチレンテレフタレートの製造 エチレングリコール200ml中に水酸化鉛pbO・pb(OH)
22.2g(pb0.95×10-2モル)を溶解し、この溶液にGeO
22.0g(1.9×10-2モル)を添加して197℃のエチレング
リコールの沸点で還流加熱すると約30分で透明な溶液が
得られた。次にこの溶液を重縮合触媒とするポリエチレ
ンテレフタレートの製造を行なつた。ジメチルテレフタ
レート620部、エチレングリコール480部、エステル交換
触媒として酢酸亜鉛Zn(OAc)・2H2O0.036部をエステ
ル交換反応器にとり、エステル交換反応は150℃より230
℃に徐々に昇温しつつ行ない、120分を要してメタノー
ルの溜出を終つた。次いで内容物を重縮合装置に移し、
重縮合触媒として上記触媒溶液2.7部を加え徐々に昇温
すると共に減圧し、1時間を要して280℃とし0.5mmHgの
高減圧下の重縮合反応を25分間行なつて得られたポリマ
ーは極限粘度0.63、融点262℃であつた。
(2) ポリエステル共重合体の水系分散液の製造 ジメチルテレフタレート117部(49モル%)、ジメチル
イソフタレート117部(49モル%)、エチレングリコー
ル103部(50モル%)、ジエチレングリコール58部(50
モル%)、酢酸亜鉛0.08部、三酸化アンチモン0.08部を
反応容器中で40〜220℃に昇温させて3時間エステル交
換反応させ、次いで5−ナトリウムスルホイソフタル酸
9部(2モル%)を添加して220〜260℃、1時間エステ
ル化反応させ、更に減圧下(10〜0.2mmHg)で2時間重
縮合反応を行ない、平均分子量18000、軟化点140℃のポ
リエステル共重合体を得た。このポリエステル共重合体
300部とn−ブチルセロソルブ140部とを容器中で150〜1
70℃、約3時間撹拌して、均一にして粘稠な溶融液を
得、この溶融液に水560部を徐々に添加し約1時間後に
均一な淡白色の固形分濃度30%の水分散液を得、これに
更に第1表に記載のポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン共縮合物をポリエステル共重合体への混合量と
して8重量部加え、更に水4500部、エチルアルコール45
00部を加えて希釈し、固形分濃度3%の塗布液を得た。
(3) コートフイルムの製造 (1)で製造したポリエチレンテレフタレートを280〜3
00℃で溶融押出し、15℃の冷却ロールで冷却して厚さ10
00ミクロンの未延伸フイルムを得、この未延伸フイルム
を周速の異なる85℃の一対のロール間で縦方向に3.5倍
延伸し、前記の塗布液をエアナイフ方式で塗布し、70℃
の熱風で乾燥し、次いでテンターで98℃で横方向に3.5
倍延伸し、さらに200〜210℃で熱固定し厚さ100ミクロ
ンの二軸延伸コーテイングポリエステルフイルムを得
た。結果は第2表に示した。
第1表中、TPAはテレフタル酸換算、IPAはイソフタル酸
換算、SSIは5−ナトリウムスルホイソフタル酸、EGは
エチレングリコール、DEGはジエチレングリコール、NPG
はネオペンチルグリコール、EOはポリオキシエチレン、
POはポリオキシプロピレンである。
実施例2 実施例1においてDEGの代りにNPGに変え、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレン縮合物のポリエステル共
重合体への混合量を変えた以外は、実施例1と同様にし
て二軸延伸フイルムを得た。
実施例3 実施例1においてポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン縮合物の分子量、組成、ポリエステル共重合体へ
の混合量を変えた以外は、実施例1と同様にして二軸延
伸フイルムを得た。
実施例4 実施例1においSSIの量を増加せしめ、さらにポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物の組成、ポリ
エステル共重合体への混合量を変えた以外は、実施例1
と同様にして二軸延伸フイルムを得た。
実施例5 実施例1においてSSIの量を増加せしめ、さらにポリオ
キシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物の分子量、
組成を変えた以外は、実施例1と同様にして二軸延伸フ
イルムを得た。
実施例6 実施例2においてポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン縮合物の分子量を変えた以外は、実施例1と同様
にして二軸延伸フイルムを得た。
実施例7 実施例1においてポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン縮合物の分子量、組成を変えた以外は、実施例1
と同様にして二軸延伸フイルムを得た。
比較例1〜2 実施例1においてSSI量を請求範囲からはずれた量添加
した以外は、実施例1と同様にして二軸延伸フイルムを
得た。
比較例3 実施例1において、二軸延伸後に塗布するという塗工方
法に変えた以外は、実施例1と同様にして二軸延伸フイ
ルムを得た。
比較例4 実施例5において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物の構造を変えた以外は、実施例5と同様
にして二軸延伸フイルムを得た。
比較例5 実施例4において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物のポリエステル共重合体への混合量を請
求範囲外に変えた以外は、実施例4と同様にして二軸延
伸フイルムを得た。
比較例6 実施例6において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物のポリエステル共重合体への混合量を請
求範囲外に変えた以外は、実施例6と同様にして二軸延
伸フイルムを得た。
比較例7 実施例6において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物の組成を請求範囲外に変えた以外は、実
施例6と同様にして、二軸延伸フイルムを得た。
比較例8 実施例2において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物の組成を請求範囲外に変えた以外は、実
施例2と同様にして二軸延伸フイルムを得た。
比較例9、10 実施例1において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物の分子量を請求範囲外に変えた以外は、
実施例1と同様にして二軸延伸フイルムを得た。
比較例11 実施例1において、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン縮合物を添加しなかつた以外は実施例1と同様
にして二軸延伸フイルムを得た。
第2表中ヘーズはJIS K6714に準じ、日本精密光学社製
ヘーズメーターを用いて測定した。
ブロツキング性は、塗布面と未塗布面とを密着させて8
×12cmに切断し、これを2枚のシリコーンゴムシートで
挟着し、更にガラス板で挟み、ガラス板上から2kgの荷
重を掛け、これを40℃、80%RHの雰囲気中で24時間放置
し、しかる後にフイルムを取外してフイルム間のブロツ
キング状態を目視で判定し、ブロツキング面積の5%以
下を○、5〜20%を△、20%以上を×で示した。
塗工法は塗布液を塗工した後に塗工面の状態を目視で判
定し、はじき、むらなどを生じたものを×、生じないも
のを○で示した。
塗膜は塗工面にニチバン製セロテープを貼付し、剥離角
度が180゜になるようにして剥離し、この後、塗工面を
積層ポリエステルのみ染色しうるような染料を用い染色
し、塗膜の剥離の有無を判定した。全く塗膜に剥離を生
じないものを○、少しでも剥離の生じたものを×として
示した。
表面抵抗は、タケダ理研社製固有抵抗測定器で印加電圧
500V、20℃、65%RHの条件下で測定した。第2表中で本
発明法はヘーズ、ブロツキング性、塗工性、塗膜の剥離
性、表面抵抗(制電性)においていずれも良好な特性を
示す。しかしながら、SSIの量が少なすぎる場合(比較
例1)は、ポリエステル共重合体の水分散が不可とな
り、逆にSSI量が多すぎる場合(比較例2)は、ブロツ
キングしやすい。また、ポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレン縮合物のポリエステル共重合体への混合量
が多い場合(比較例5)は、ブロツキングをしやすく、
逆に少なすぎる場合(比較例6、11)は、制電性が悪
い。また、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン
縮合物の組成が請求の範囲を外れている場合(比較例
7、8)、あるいは構造がブロツク共重合である場合
(比較例4)は、良好な制電性は得られない。
更にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物
の分子量が小さすぎる場合(比較例9)は、制電性が悪
く、逆に分子量が大きすぎる場合はヘイズが悪くなる。
又、塗布方法をオフラインコートにした場合(比較例
3)は、塗膜がはがれやすくなることがわかる。
(発明の効果) このように本発明の方法によつて得られたポリエステル
フイルムは、塗膜の剥離・ブロツキングなどを起こすこ
となく良好な制電性を供与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧村 修 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内 審査官 森田 ひとみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)全ジカルボン酸成分に対し0.5〜15
    モル%のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有す
    る混合ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成さ
    れた水不溶性ポリエステル共重合体及び(B)下記式で
    示される共縮合物の混合物を含有する層が少なくとも片
    面に積層されてなることを特徴とする熱可塑性樹脂フイ
    ルム積層物。 HOR1OR2OmH (但し、n,mは6〜1200の整数、R1,R2は炭素数が1〜4
    のアルキレン基又はアリーレン基。R1≠R2であり、かつ
    R1,R2のうちいずれか一方が炭素数3以上のアルキレン
    基又はアリーレン基)
  2. 【請求項2】溶融押出された未延伸熱可塑性樹脂フイル
    ム又は、一軸延伸伸熱可塑性樹脂フイルムの少なくとも
    片面に(A)全ジカルボン酸成分に対し0.5〜15モル%
    のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有する混合
    ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成された水
    不溶性ポリエステル共重合体及び(B)下記式で示され
    る共縮合物の混合物を含有する塗布液を塗布後更に二軸
    延伸又は一軸延伸する事を特徴とする熱可塑性樹脂フイ
    ルム積層物の製造法。 HOR1OR2OmH (但し、n,mは6〜1200の整数、R1,R2は炭素数が1〜4
    のアルキレン基又はアリーレン基。R1≠R2であり、かつ
    R1,R2のうちいずれか一方が炭素数3以上のアルキレン
    基又はアリーレン基)
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