JPH07106561A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07106561A
JPH07106561A JP26798393A JP26798393A JPH07106561A JP H07106561 A JPH07106561 A JP H07106561A JP 26798393 A JP26798393 A JP 26798393A JP 26798393 A JP26798393 A JP 26798393A JP H07106561 A JPH07106561 A JP H07106561A
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JP
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pmosfet
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JP26798393A
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English (en)
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Noriyuki Terao
典之 寺尾
Ikuo Shioda
郁夫 塩田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PMOSFETのP型低濃度不純物拡散領域
の接合深さ浅くして短チャネル効果を起こりにくくす
る。 【構成】 N型シリコン基板32のチャネル領域33を
挾んで、ボロンが高濃度に導入されてソース領域34と
ドレイン領域36が形成され、ソース・ドレイン領域3
4,36よりもチャネル領域側にはインジウムが低濃度
に導入されたP型不純物低濃度拡散領域38.40が形
成されてLDD構造のPMOSFETが形成されてい
る。チャネル領域上にはゲート酸化膜42を介してポリ
シリコンゲート電極44が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLDD(Lightly-Doped
Drain)構造のPMOSFET(Pチャネル型MOSF
ET)やN型ポリシリコンゲートPMOSFETのよう
に、低不純物濃度で接合深さの浅いP型不純物拡散領域
を有するPMOSFETを有する半導体装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ホットエレクトロンが問題となるNMO
SFET(Nチャネル型MOSFET)において、ドレ
イン近傍における高電界を緩和するためにLDD構造が
用いられている。LDD構造のNMOSFETは、高濃
度不純物拡散領域のソース・ドレイン領域のチャネル側
にドナー濃度の低いN型不純物拡散領域が設けられてお
り、ピンチオフ状態で発生するドレイン空乏層をドレイ
ン側へも引き延ばすことによりドレイン空乏層における
高電界を緩和するものである。
【0003】PMOSFETではドレイン接合部分の不
純物濃度分布が砒素を用いたNMOSFETに比べて緩
やかであるため、ピンチオフ状態でドレイン空乏層にか
かる電界はそれほど高くならないため、LDD構造は必
要とされていなかった。しかし、素子の微細化が進むに
つれてホットキャリア対策や、浅いソース・ドレイン接
合、横方向拡散の低減などに有利なLDD構造のPMO
SFETが採用されつつある。PMOSFETではP型
拡散領域を形成するP型不純物としてボロンが用いられ
ている。
【0004】ポリシリコンゲートを用いたCMOS半導
体装置にはNMOSFETとPMOSFETとで同一の
N型ポリシリコンゲートを使用したものが採用されてい
る。両FETでゲート導電材を同一にすることによりプ
ロセスが簡略化されるとともに、移動度の小さいPMO
SFETが埋め込みチャネルになり、移動度を大きくす
ることができる利点がある。N型ポリシリコンゲートP
MOSFETでは、しきい値電圧を調整するためにチャ
ネル領域の基板表面にP型不純物としてボロンが導入さ
れている。
【0005】図1はNMOSFETとPMOSFETと
で共通のN型ポリシリコンゲート電極を用いたCMOS
半導体装置を製造方法とともに示したものである。 (A)比抵抗が約20ΩcmのP型シリコン基板2にP
ウエル4とNウエル6を形成する。Pウエル4の形成に
はボロンを注入し、Nウエル6の形成にはリンを注入
し、1100℃程度の高温熱処理により、深さが約3μ
mのPウエル4とNウエル6が形成される。このような
方式はツインタブ方式とよばれ、PMOSFETとNM
OSFETをともにバランスよく作ることができる。
【0006】(B)LOCOS法を用いて素子分離用の
フィールド酸化膜8を約5000Åの厚さに形成する。
このとき、寄生トランジスタの形成を防止するために、
フィールド酸化膜8の下のPウエル部分には反転防止用
不純物拡散層10としてボロンを導入しておく。
【0007】(C)基板表面に約150Åの厚さのゲー
ト酸化膜12を形成し、しきい値電圧調整のために基板
表面にイオン注入を行なう。イオン注入はPMOSFE
TとNMOSFETとでともにボロンを用い、約0.7
Vのしきい値電圧になるように注入量を決定する。
【0008】(D)ゲート電極となるポリシリコン膜を
約3000Åの厚さに堆積し、リン拡散によりN型にし
て低抵抗化した後、電極形状にパターン化してゲート電
極16を形成する。
【0009】(E)次に、NMOSFETとPMOSF
ET用にそれぞれソース・ドレイン領域20,22と2
4,26を形成する。その後、層間絶縁膜28を堆積
し、コンタクトホールを開け、メタル配線30を形成し
てCMOS半導体装置を形成する。ソース・ドレイン領
域は特にNMOSFETではLDD構造が採用される
が、図1では簡単のためにシングルドレイン構造として
示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】素子の微細化が進み、
チャネル長が短くなるにつれて、LDD構造のPMOS
FETにおいても短チャネル効果が起こり始める。ま
た、浅いソース・ドレイン接合や、横方向拡散の低減が
望まれるようになってきた。LDD構造のPMOSFE
Tにおいて、短チャネル効果を抑制するには、P型低濃
度不純物拡散領域の接合深さを例えば0.1μm以下と
いうように浅くするのが有効である。しかし、P型低濃
度不純物拡散領域のP型不純物としてはボロンが用いら
れており、ボロンは拡散係数が大きいので、P型低濃度
不純物拡散領域を浅くするのは困難である。
【0011】そこで、本発明の第1の目的はLDD構造
のPMOSFETを有する半導体装置において、そのP
MOSFETのP型低濃度不純物拡散領域の接合深さ浅
くして短チャネル効果を起こりにくくすることである。
【0012】N型ポリシリコンゲートを用いたCMOS
半導体装置では、PMOSFETのチャネル領域の基板
表面にしきい値電圧調整のためにP型不純物を導入して
埋込みチャネル型のMOSFETとしている。しかし、
この場合も微細化が進みチャネル長が短くなるにつれ、
埋込みチャネル型デバイスの大きな問題である短チャネ
ル効果が顕著になってくる。この対策としてはチャネル
表面のP型不樹物拡散層の深さを0.1μm以下という
ように浅くするのが有効であるが、チャネル領域の基板
表面に導入するP型不純物としてボロンを用いているの
で、ボロンは拡散係数が大きくチャネル表面のP型不純
物拡散層の深さを浅くするのは困難である。
【0013】そこで、本発明の第2の目的はN型ポリシ
リコンゲートPMOSFETを有する半導体装置におい
て、PMOSFETのチャネル領域の基板表面のP型不
樹物拡散層の深さを浅くして短チャネル効果を起こりに
くくすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】LDD構造のPMOSF
ETを有する半導体装置に適用する本発明では、PMO
SFETの低濃度不純物拡散領域にはP型不純物として
インジウムを単独で、又はインジウムとボロンを導入す
る。
【0015】N型ポリシリコンゲートPMOSFETを
有する半導体装置に適用する本発明では、PMOSFE
Tのチャネル領域の基板表面にはしきい値電圧調整のた
めにP型不純物としてインジウムを単独で、又はインジ
ウムとボロンを導入する。
【0016】シリコン中にP型不純物拡散層を形成する
ときはP型不純物としてボロンが用いられている。これ
は、ボロン以外の3族元素はP型不純物としての活性値
が約1018原子/cm3以下というように低く、ソース
・ドレイン領域のような高濃度で低抵抗のP型拡散層を
形成することは不可能なためである。しかし、LDD構
造のPMOSFETのP型低濃度不純物拡散領域の濃度
は、高濃度なソース・ドレイン領域のような高濃度では
なく、1018原子/cm3程度である。そのため、本発
明ではこのP型低濃度不純物拡散領域にインジウムを用
いる。インジウムは活性化率が低いが、LDD構造のP
型低濃度不純物拡散領域に必要とされる活性化率は達成
することができる。そして、インジウムは拡散係数が小
さいため、LDD構造のP型不純物拡散領域の接合深さ
を0.1μm以下と浅くすることができる。
【0017】インジウムのみによるP型不純物拡散領域
の濃度が必要とするLDD構造のP型低濃度不純物拡散
領域の濃度に満たない場合、その満たない分をボロンの
導入によって補う。この場合、ボロンのみによってP型
低濃度不純物拡散領域を形成するよりも浅いP型低濃度
不純物拡散領域を形成することができる。
【0018】N型ポリシリコンゲートPMOSFETの
チャネル領域の基板表面に形成されるP型不純物低濃度
拡散領域は高々1018原子/cm3である。インジウム
は活性化率は低いがこの埋込みチャネル型のPMOSF
ETのチャネル表面のP型不純物低濃度拡散領域を形成
するには用いることができる。インジウムは拡散係数が
小さいのでそのP型不純物低濃度拡散領域の接合深さを
0.1μm以下というように浅くすることができる。
【0019】この場合もインジウム場合のみによるP型
不純物拡散領域の濃度が必要とするチャネル表面のP型
不純物拡散領域に必要な濃度に満たない場合は、その満
たない分をボロンの導入によって補う。この場合、ボロ
ンのみによってP型低濃度不純物拡散領域を形成するよ
りも浅いP型低濃度不純物拡散領域を形成することがで
きる。
【0020】
【実施例】図2は本発明をLDD構造のPMOSFET
に適用した一実施例を表わす。表面濃度が約1×1017
原子/cm3のN型シリコン基板又はNウエル32のチ
ャネル領域33を挾んで、ボロンが高濃度に導入されて
ソース領域34とドレイン領域36が形成されている。
ソース・ドレイン領域34,36よりもチャネル領域側
にはインジウムが低濃度に導入されたP型不純物低濃度
拡散領域38.40が形成されている。
【0021】基板上のチャネル領域上には膜厚が約10
0Åのゲート酸化膜42を介して膜厚が約3000Åの
ポリシリコンゲート電極44が形成されている。ゲート
電極の側面にはLDD構造の不純物拡散領域を形成する
のに用いられたシリコン酸化膜のサイドウォール46が
形成されている。48は層間絶縁膜であり、層間絶縁膜
48に開けられたコンタクトホールを介してアルミニウ
ム系メタル配線50がソース領域、ドレイン領域、ゲー
ト電極とそれぞれ接続されている。
【0022】次に、図3により図2のPMOSFETを
製造する方法を説明する。 (A)表面濃度が約1×1017原子/cm3のN型シリ
コン基板又はNウエル32に約100Åのゲート酸化膜
42を形成し、その上に約3000Åのポリシリコン膜
44を形成する。写真製版とエッチングによりポリシリ
コン膜44とゲート酸化膜42をゲート電極形状にパタ
ーン化する。
【0023】(B)LDD構造のP型不純物低濃度拡散
領域を形成するためにインジウムイオン注入を行なう。
インジウムの注入はP型不純物低濃度拡散領域の接合深
さが約0.05μmとなるように、注入エネルギー50
keV程度、ドーズ量1×1011〜1×1014原子/c
2で行なう。
【0024】(C)高温酸化膜を形成し、エッチバック
を施すことにより、ゲート電極の側面に約1000Åの
厚さのシリコン酸化膜のサイドウォール46を形成す
る。P型不純物高濃度拡散領域のソース領域とドレイン
領域を形成するために、サイドウォール56をもつゲー
ト電極44をマスクとして基板又はウエルにBF2のイ
オン注入を注入エネルギー20keV、ドーズ量2×1
15原子/cm2で行なう。この注入エネルギーやドー
ズ量はこれに限らず、一般に行なわれている値に設定す
ればよい。
【0025】(D)その後、通常の方法により層間絶縁
膜48を堆積し、コンタクトホールを開け、メタル配線
50を形成する。この方法により作成した図2のLDD
構造のPMOSFETは、チャネル長0.4μm、しき
い値電圧0.7Vで、短チャネル効果のない良好な動作
を示した。なお、図3では図示を省略しているが、ゲー
ト酸化膜の形成の前に素子分離領域は形成しておく。
【0026】本発明をLDD構造のPMOSFETに適
用した他の実施例は、図2においてP型不純物低濃度拡
散領域38,40としてインジウム及びボロンを導入し
たものである。この場合P型不純物低濃度拡散領域3
8,40を形成するためのイオン注入では、インジウム
の注入はP型不純物低濃度拡散領域38,40の接合深
さが約0.05μmとなるように、エネルギー50ke
V程度でドーズ量1×1011〜1×1014/cm2で行
ない、ボロンの注入はエネルギー1〜10keVで、ド
ーズ量1×1011〜1×1014/cm2で行なう。他の
部分の構造及び他の部分の製造工程は図2の実施例と同
じである。
【0027】P型不純物低濃度拡散領域にインジウムと
ボロンをともに導入することにより、得られたPMOS
FETは、チャネル長0.4μm、しきい値電圧が0.7
Vで、短チャネル効果のない良好な動作を示した。図2
の実施例と比較すると、P型不純物低濃度拡散領域3
8,40の抵抗が低くなるため、トランジスタのオン電
流が約10%向上した。
【0028】図4により本発明をN型ポリシリコンゲー
トCMOS半導体装置に適用した実施例を説明する。比
抵抗が約20ΩcmのP型シリコン基板2にPウエル4
とNウエル6が形成されている。両ウエルの表面濃度は
約1×1017原子/cm3で、深さは約3μmである。
Pウエル4にはNMOSFETが形成され、Pウエル6
にはPMOSFETが形成されている。
【0029】NMOSFETの構造は図1で示されたN
MOSFETと同じであり、チャネル領域を挾んでソー
ス領域20とドレイン領域22が形成され、チャネル領
域の表面にはしきい値電圧調整のためにボロンが注入さ
れてP型不純物低濃度拡散領域14が形成されている。
チャネル領域上にはゲート酸化膜12を介してN型ポリ
シリコンゲート電極16が形成されている。
【0030】PMOSFETは図1の従来のものと比較
すると、チャネル領域にしきい値電圧調整のために形成
されたP型不純物低濃度拡散領域15にはP型不純物と
してインジウムが導入されている点で異なる。他の構造
は同じであり、チャネル領域を挾んでP型不純物拡散領
域のソース領域24とドレイン領域26が形成され、チ
ャネル領域上にはゲート酸化膜12を介してN型ポリシ
リコンゲート電極16が形成されている。28は層間絶
縁膜、30は層間絶縁膜のコンタクトホールを介してF
ETのそれぞれの部分と接続されたアルミニウム系メタ
ル配線である。
【0031】図5と図6により図4の実施例を製造する
方法を説明する。 (A)図1と同様に、P型シリコン基板2の表面にPウ
エル4とNウエル6を形成する。 (B)図1と同様にLOCOS法を用いて素子分離用の
フィールド酸化膜8と反転防止用不純物拡散層10を形
成する。
【0032】(C)PMOSFETのしきい値電圧調整
のためのイオン注入を行なう。従来は、チャネリング防
止のためにバッファ酸化膜を形成後又は図1(C)のよ
うにゲート酸化膜12形成後に、ボロンを注入していた
が、この実施例ではインジウムを注入するためゲート酸
化膜12を形成する前にインジウムのイオン注入を行な
う。インジウムの注入に当っては、NMOSFETを形
成する領域をレジスト層11で被い、PMOSFETを
形成する領域のみにインジウムが注入されるようにす
る。インジウムの注入はチャネル表面のP型不純物拡散
層の接合深さが約0.05μmになるように、エネルギ
ーを50KeV程度、ドーズ量を1×1010〜1×10
13/cm2で行なう。
【0033】(D)次に、約100Åのゲート酸化膜1
2を形成する。NMOSFETのしきい値電圧を調整す
るために、PMOSFET形成領域をレジスト層で被
い、NMOSFET形成領域にボロンのイオン注入を行
なう。ボロンイオンの注入はエネルギー10KeV、ド
ーズ量1×1012原子/cm2程度で行なう。
【0034】(E)図1の(D)と同様に、ゲート電極
16を形成する。 (F)その後、図1と同様に、NMOSFETとPMO
SFET用にそれぞれソース・ドレイン領域20,22
と24,26を形成し、その後、層間絶縁膜28を堆積
し、コンタクトホールを開け、メタル配線30を形成し
てCMOS半導体装置を形成する。
【0035】この実施例により製造したCMOS半導体
装置の最小チャネル長はPMOSFETもNMOSFE
Tもともに約0.4μmで、しきい値電圧はPMOSF
ETが0.8V、NMOSFETが0.6Vであり、特に
PMOSFETは短チャネル効果のない良好な動作を示
した。
【0036】本発明をCMOS半導体装置に適用した他
の実施例は、PMOSFETのしきい値電圧調整のため
のチャネル表面のP型低濃度不純物拡散層15にインジ
ウムとボロンをともに導入したものである。
【0037】P型低濃度不純物拡散層15にインジウム
とボロンをともに導入した実施例の半導体装置を製造す
るには、図5の工程(D)でNMOSFETのしきい値
電圧調整用にボロンを注入した後、NMOSFET形成
領域をレジスト層で被い、PMOSFET形成領域にボ
ロンイオンをエネルギー1〜10KeV、ドーズ量1×
1011〜1×1014/cm2で行なう。
【0038】PMOSFETのチャネル表面のP型低濃
度不純物拡散領域15にインジウムとボロンをともに導
入した実施例によれば、最小チャネル長はPMOSFE
TもNMOSFETともに約0.4μmで、しきい値電
圧はPMOSFETもNMOSFETもともに0.6V
で、特にPMOSFETは短チャネル効果のない良好な
動作を示した。なお、図4でソース・ドレイン領域をシ
ングルドレイン構造で示してあるが、特にNMOSFE
TはLDD構造を採用する方が望ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明をLDD構造のPMOSFETに
適用した発明では、P型不純物低濃度拡散領域の形成に
拡散係数の小さなインジウムを用いることにより、LD
D構造のP型低濃度不純物拡散領域の接合深さを約0.
1μm以下と浅くすることができるので、短チャネル効
果の起こりにくいPMOSFETを達成することができ
る。LDD構造のP型不純物低濃度拡散領域の形成にイ
ンジウムとボロンをともに用いることによりP型不純物
低濃度拡散領域の接合深さを0.1μm以下と浅くする
ことができるとともに、さらにP型不純物低濃度拡散領
域の抵抗を低くすることができ、トランジスタのオン電
流を大きくすることができる。
【0040】本発明をN型ポリシリコンゲートCMOS
半導体装置に適用した発明では、PMOSFETのしき
い値電圧調整のためのイオン注入にインジウムを用いる
ことにより、埋込みチャネル型のPMOSFETのチャ
ネル表面のP型層の深さを約0.1μmと浅くできるた
め、従来は形成が不可能であった最小チャネル長約0.
4μmの埋込みチャネル型PMOSFETを実現するこ
とができる。また、PMOSFETのしきい値電圧調整
のためのイオン注入にインジウムとボロンをともに用い
ることにより、埋込みチャネル型のPMOSFETのチ
ャネル表面のP型不純物低濃度拡散領域の深さを約0.
1μm以下と浅く保ったまま、低いしきい値電圧の埋込
みチャネル型PMOSFETを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のN型ポリシリコンゲートCMOS半導体
装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】本発明をLDD構造のPMOSFETに適用し
た一実施例を示す断面図である。
【図3】図2の実施例の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図4】本発明をN型ポリシリコンゲートCMOS半導
体装置に適用した一実施例を示す断面図である。
【図5】図4の実施例の製造方法の前半部を示す工程断
面図である。
【図6】図4の実施例の製造方法の後半部を示す工程断
面図である。
【符号の説明】
2 P型シリコン基板 12,42 ゲート酸化膜 16,44 ゲート電極 20,22,24,26,34,36 ソース・ドレ
イン領域 15 インジウムによるチャネル表面の拡散層 32 N型シリコン基板 38,40 インジウムによるLDD構造のP型不純
物低濃度拡散領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LDD構造のPMOSFETを有する半
    導体装置において、前記PMOSFETの低濃度不純物
    拡散領域は、P型不純物としてインジウムが導入されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 LDD構造のPMOSFETを有する半
    導体装置において、前記PMOSFETの低濃度不純物
    拡散領域は、P型不純物としてインジウム及びボロンが
    導入されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 N型ポリシリコンゲートPMOSFET
    を有する半導体装置において、前記PMOSFETのチ
    ャネル領域の基板表面にはしきい値電圧調整のためにP
    型不純物としてインジウムが導入されていることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 N型ポリシリコンゲートPMOSFET
    を有する半導体装置において、前記PMOSFETのチ
    ャネル領域の基板表面にはしきい値電圧調整のためにP
    型不純物としてインジウム及びボロンが導入されている
    ことを特徴とする半導体装置。
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