JPH07104839A - 生産設備の異常診断システム - Google Patents

生産設備の異常診断システム

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JPH07104839A
JPH07104839A JP5219122A JP21912293A JPH07104839A JP H07104839 A JPH07104839 A JP H07104839A JP 5219122 A JP5219122 A JP 5219122A JP 21912293 A JP21912293 A JP 21912293A JP H07104839 A JPH07104839 A JP H07104839A
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JP
Japan
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abnormality
production equipment
computer
program
abnormality diagnosis
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JP5219122A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Sugawara
好幸 菅原
Tetsuo Shibazaki
哲郎 柴崎
Jundora Hantaruto
ジャンドラ ハンタルト
Chin Chai Sen
チン チャイ セン
Mei San Ii
メイ サン イー
Chi Howe Chang
チー ハウ チャン
E Kyon Eric Ram
イー キョン エリック ラム
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Sony Display Device Singapore Pte Ltd
Original Assignee
Sony Display Device Singapore Pte Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産設備の異常の診断を、使用者の知識を必
要とせずに行える。 【構成】 生産設備1の動作を制御するプログラム可能
な制御装置2に、コンピュータ3を接続する。このコン
ピュータ3によって、生産設備1の異常状態を自動的に
検出し、検出した異常状態に関連する表示を行う異常診
断システムである。コンピュータ3は、制御装置2か
ら、そのプログラムを取り込んで解析すると共に、生産
設備の動作シーケンスに関する入出力データを取り込
む。この入出力データと、解析結果とから、予め備えら
れている知識データベースに基づいて上記生産設備の異
常を検出する。検出した異常状態に関連する指示情報を
使用者に供与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生産設備の故障など
の異常を自己診断し、使用者の対処に寄与する指示を行
うようにする異常診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、所定の処理の実行、次の処理部
への搬送、当該次の処理部での処理の実行などのような
一連のシーケンスを順次に実行することにより目的物の
生産が行われる生産設備においては、自動化が進み、こ
の生産設備を制御する制御装置のプログラムにより、ほ
ぼ全自動で一連の生産工程が実行されるようになってき
ている。
【0003】このような生産設備に使用されている制御
装置は、PLC(Programable Logic Controller;プロ
グラマブル・ロジック・コントローラ)と呼ばれ、一連
の生産工程のシーケンスを制御するプログラムが、この
PLCに組み込まれている。このプログラムはユーザに
よって作成されるものであるが、通常のコンピュータで
使用される言語とは異なるラダー言語と呼ばれる言語で
作成されている。
【0004】ところで、このPLCのプログラムは、シ
ーケンスを制御するものであるため、生産設備に故障な
どの異常が発生した場合に、その故障の発生の事実をシ
ーケンスの一部として警報するようにプログラムを組む
ことは可能であるが、故障箇所や、その故障に対して、
使用者に作業指示などを行うようにする異常診断までを
もプログラムとして組み込むことは困難である。また、
警報を発生できる故障は、生産設備として予め予測され
るものでなければならず、予測されていない異常に関し
ては警報すらできない。
【0005】このため、使用者自身が故障診断を行わな
ければならないが、最近の生産設備は複雑化しているの
で、熟練者と言えども、この故障診断はなかなか困難で
ある。そこで、スタンドアローンのコンピュータを用い
て生産設備の故障診断を行う方法が採用されている。
【0006】この場合、故障診断のためのソフトウエア
として、いわゆるエキスパートシステムと呼ばれるもの
がよく使用されている。このエキスパートシステムと
は、「人口知能応用分野の1つで、コンピュータに、知
識や解決のノウハウを組み込んでおき、熟練者や専門家
が行うのと同等以上の高度の業務を支援しようとするシ
ステム」である。
【0007】このエキスパートシステムを故障診断に使
用する場合には、その診断に必要な知識を事前にコンピ
ュータに入力しておく。そして、実際の故障診断におい
ては、コンピュータは、使用者に故障に関する質問を順
次行う。使用者は、その質問の答えを順次コンピュータ
に入力する。コンピュータは、この使用者の入力情報か
ら、コンピュータ自身に蓄積されている知識やノウハウ
(知識データベース)を元に、故障を診断し、解決手段
を見い出し、使用者のその情報を出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
異常診断システムは、その診断に必要な知識を事前にコ
ンピュータに入力することが前提となっており、しか
も、エキスパートシステムを使用したコンピュータが出
力する質問に使用者が答えなければならないために、使
用者は、生産設備の構造や、シーケンスに通暁している
ことが必要となり、誰でもが扱えるというわけにはいか
ず、トラブル発生から生産設備が停止してしまっている
時間が長くなってしまっているという問題があるこの発
明は、以上の点に鑑み、素人でも容易に扱うことができ
るようにした生産設備の異常診断システムを提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による生産設備の異常診断システムは、生
産設備の動作を制御するプログラム可能な制御装置に、
コンピュータを接続し、このコンピュータによって、上
記生産設備の異常状態を自動的に検出し、検出した異常
状態に関連する表示を行うようにした異常診断システム
であって、上記コンピュータは、上記制御装置から、そ
のプログラムを取り込んで解析すると共に、上記生産設
備の動作シーケンスに関する入出力データを取り込み、
上記データと、上記解析結果とから、予め備えられてい
る知識データベースに基づいて上記生産設備の異常を検
出し、検出した異常状態に関連する指示情報を使用者に
供与するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成のこの発明においては、コンピュー
タは、制御装置、すなわち、PLCから、そのプログラ
ムと入出力ポートからのデータを取り込み、プログラム
を解析すると共に、入出力ポートからのデータを参照し
ながら、コンピュータ自身がいわゆるQアンドAを行っ
て、異常診断を行い、使用者に異常発生箇所の情報や、
作業指示などを提供する。
【0011】
【実施例】以下、この発明による生産設備の異常診断シ
ステムの一実施例を、図を参照しながら説明する。
【0012】図1は、この例の異常診断システムの全体
の構成を示すブロック図である。図1において、1は生
産設備、2はPLCで、PLC2のプログラムにより、
生産設備1の動作シーケンスが制御される。
【0013】生産設備1の動作シーケンス制御に際し
て、PLC2は、生産設備1に動作指令Cmを与える
が、その際、生産設備1からのセンサ出力などの種々の
情報SeをI/Oデータ(入出力データ)として受け
て、そのセンサ出力Seなどを確認しながら次の動作シ
ーケンスのための制御指令を生産設備1に送出して、所
望のシーケンスを実行してゆくように制御する。
【0014】例えば、所定の位置にある物品を、他の位
置に移動させるシーケンスであれば、先ず、PLC2
は、生産設備1に対して、物品移動手段を物品がある所
定位置まで移動させる指令を送る。そして、正しく所定
位置まで移動したか否かをセンサ出力から検知する。所
定位置まで移動手段が移動したことを確認したら、PL
C2は、移動手段に物品を載置させる指令を送る。物品
が移動手段に載置されたか否かをセンサ出力により確認
したら、PLC2は、移動手段を他の位置まで移動させ
る指令を生産設備1に送る。他の位置まで移動したか否
かをセンサ出力により確認して、このシーケンスの終了
となる。
【0015】なお、実際的には、PLC2は、I/Oデ
ータのセンサ出力Seとして、各センサに対応して設け
られたリレーのオン・オフの情報を受信する。また、各
センサ(すなわちリレー)には、識別のための番号等が
付されている。
【0016】上述したようなシーケンスの際に、何等か
のトラブルにより例えば移動手段が途中で停止してしま
った場合などの異常事態が発生したときは、生産設備1
は停止してしまうと共に、PLC2はその状態でプログ
ラム停止となる。プログラムのどこで停止したかは、セ
ンサ出力により知ることができるが、PLCには、その
プログラムは含まれていない。そのトラブルが生産設備
として予め想定されたトラブルであればPLC2のシー
ケンスの一部として警報ブザーを鳴らしたり、警報ラン
プを点灯させるようにする。しかし、予め予知できない
ようなトラブルの場合には、警報は発せられず、システ
ムは停止したままとなる。
【0017】このような異常状態を自動的に診断し、使
用者に適切な作業指示を与えるために、この発明では、
コンピュータ3がPLC2に対して接続される。この場
合、このコンピュータ3には、使用者に異常箇所の情報
や異常に対処するための作業指示を行うための表示用デ
ィスプレイ装置4が接続されている。また、コンピュー
タ3に対しては、異常診断をスタートさせるように、使
用者が操作するキー操作部5が接続されている。なお、
コンピュータ3内のブロックは、このコンピュータ3内
での処理機能を勘案した機能ブロックである。
【0018】この例の場合、コンピュータ3は、故障診
断のプログラムソフトとして、エキスパートシステムを
使用する。しかし、この発明では、従来と異なり、PL
C2のプログラムをこのエキスパートシステムにより解
析させて認識させ、また、生産設備1のセンサ出力をも
参照して、故障箇所を見出し、使用者に対する作業指示
を自動的に行わせるようにする。
【0019】この場合に、PLC2のプログラムは、前
述したように、通常のコンピュータで使用されるもので
はないラダー言語が使用されるので、これをエキスパー
トシステムで解析可能な言語に変換する必要がある。そ
こで、コンピュータ3は、機能的には、エキスパートシ
ステムからなる異常診断部20と、データ取り込み及び
データ変換部10とから構成される。
【0020】[異常診断動作の説明]前述したように生
産設備が動作を停止してしまった状態になったとき、使
用者がキー操作部5を操作して、コンピュータ3による
異常診断のプログラムをスタートさせると、コンピュー
タ3は、データ送信要求発生部30からデータ送信要求
RQをPLC2に送出する。PLC2は、このデータ送
信要求RQを受けて、そのプログラムPR及び生産設備
1からのセンサ出力などのI/Oデータ(ステータスや
コメント)を、コンピュータ3に送信する。
【0021】コンピュータ3は、データ取り込み及びデ
ータ変換部10の記憶部11PにPLC2の制御プログ
ラムを取り込むと共に、I/Oデータを記憶部11Dに
取り込む。そして、このデータ取り込み及びデータ変換
部10では、記憶部11PのPLC2のプログラムを、
ニーモニック変換部12でニーモニックコードに変換し
て、その記憶部12Mにファイルする。次に、エキスパ
ートシステムからなる故障診断部20に引き渡すため
に、このニーモニックコードを、エキスパート変換部1
3において、エキスパートシステム用のフォーマットの
データに変換し、その記憶部13Mにファイルする。
【0022】今、例えばPLC2のラダープログラム
が、図2に示すようなもので、「A且つCあるいはB且
つCであれば、出力Dが得られる」ことを意味している
とすれば、それをエキスパートシステム用のフォーマッ
トに変換すると、図3に示すようなものとなる。
【0023】こうして、エキスパートシステム用のフォ
ーマットに変換されたPLCのプログラムのデータと、
記憶部11DのI/Oデータとは、異常診断部20の解
析診断部21に引き渡される。
【0024】前述もしたように、異常診断部20には、
知識データベース部23が設けられており、その知識デ
ータベースとして、予め、生産設備1の異常診断のため
の情報が蓄えられている。解析診断部21では、PLC
2のプログラムのデータ、I/Oデータに基づいて生産
設備1の異常検索を行い、知識データベースを用いて、
発見した異常に対して診断結果を下す。そして、その診
断結果に基づいて指示情報発生部22から使用者に対す
る操作指示情報を発生させ、ディスプレイ4に表示す
る。
【0025】[異常診断のより詳細な例の説明]エキス
パートシステムからなる異常診断部20における異常診
断の動作の一例を、図5のフローチャートに示す。以
下、このフローチャートを参照しながら、異常診断の、
より具体的な動作例について説明する。
【0026】この例の異常診断システムにおいては、発
生するトラブル(異常)を、予め、生産設備として予想
されるトラブル(予測可能トラブルと以下称する)と、
生産設備として予想されていないトラブル(アンノウン
トラブルと以下称する)とに分けて、トラブル検索を行
う。この場合、予測可能トラブルは、生産設備に設けら
れている赤、黄などの警報ランプにより判断できるトラ
ブルであり、アンノウントラブルは、警報ランプには何
も現れずに、生産設備が停止してしまった場合のトラブ
ルである。
【0027】図5に示すように、異常診断部部20にお
ける異常診断の手順においては、先ず、予測可能トラブ
ルについて検索する(ステップ101)。
【0028】この例では、PLC2のプログラムは、標
準化されており、プログラムで使用されるナンバー(セ
ンサに対応した制御リレーに付与されているナンバー)
は、例えば図4の表に示すように、特定の意味を持って
おり、異常診断部20は、これらのナンバーの部分から
異常診断の検索を開始する。予測可能トラブルは、この
検索で発見される。
【0029】そして、次のステップ102において、予
測可能トラブルが発見されたか否か判別され、予測可能
トラブルが発見された場合には、ステップ103に進
み、予測可能トラブルが発見されなかった場合には、後
述するようにステップ110に進んで、アンノウントラ
ブルについての処理のフローに移る。
【0030】[予測可能トラブルが発生した場合の例]
ここで、生産設備がナンバー13100の緊急停止の状
態になった予測可能トラブルが発生した場合を例として
説明する。この状態では、図4の表に示したように、制
御リレーIR13100(IRは制御リレーを示してい
る)が「オン」しており、これがステップ102で検出
され、ステップ103に移る。
【0031】ステップ103では、ナンバー13100
のPLC2のラダープログラムが解析される。この例の
場合、この緊急停止に関するPLC2のプログラム(ラ
ダープログラム)は、図6に示すようなものとされてお
り、これをエキスパートシステム用としてフォーマッテ
ィングされたデータは、図7に示すようなものとなる。
つまり、出力「13100」についての条件のプログラ
ムとなっている。図6に示すナンバーにおいて、IR0
0000は緊急停止スイッチであり、また、IR000
01はリセットスイッチである。このことは、知識デー
タベース部23に知識として蓄えられている。
【0032】また、ステップ103では、エキスパート
システムとして周知のようにして、その解析結果からツ
リー構造のエキスパートオブジェクトを、出力「131
00」に対して生成し、ステップ104に移行する。図
8に、そのツリー構造のエキスパートオブジェクトを示
す。
【0033】ステップ104では、図8のツリーについ
て、なぜリレーIR13100のステータスがオンであ
るかを、I/Oデータを参照しながら検索する。そのサ
ーチの順序は、図8において、パス1から始めて、次に
パス2を検索する。ここで、サーチがエンドレスになっ
てしまうのを防止するため、実際の入出力データ(この
場合には、IR00000、IR00001のステータ
ス)を発見すると、これらの状態に注目して、サーチを
ストップする。
【0034】この場合、IR00000及びIR000
01は、共に「オフ」となっており、IR13100が
a接点(常開接点)使用であり、IR00000及びI
R00001がb接点(常閉接点)使用である。図7で
IRは常時開接点を示し、INは常時閉接点を示してい
る。このことから、IR13100が「オン」となった
のは、IR00000及びIR00001が、共に「オ
フ」であるためであると判断される。次に、ステップ1
05に進む。
【0035】IR00000が「オフ」であるのは、緊
急停止スイッチが押されているか、あるいは、断線が生
じていることを意味しており、また、IR00001が
「オフ」であるのは、リセットスイッチが押されていな
いことを意味している。これは、予め、知識データベー
ス部23に登録されている。そこで、ステップ105で
は、次のようなメッセージを作成し、それをディスプレ
イに表示させる。
【0036】[メッセージの例] Emergency SW が押されている、又は断線 Reset SW が押されていない これらの箇所をチェックしてください。
【0037】ステップ105の次には、ステップ106
に進み、異常診断を終了する。使用者は、上記のメッセ
ージを見て、生産設備のメンテナンスを行う。
【0038】[アンノウントラブルが発生した場合]ス
テップ102において、予測トラブルが発見できなかっ
たときには、すなわち、発生したトラブルがアンノウン
トラブルのときには、ステップ110に進んで、以下の
ようにしてその異常診断を行う。
【0039】この例では、図9及び図10に示すよう
に、トランスファーマシーン(移動手段)を用いて、あ
る処理目標物をチャックにおき、その後、次の処理目標
物を、別のチャックのところまで取りに行き、元のチャ
ック位置まで戻る〜までの工程からなるシーケンス
を考える。このときのI/Oポートの入力データは、図
11のような割り当てになっているとする。各I/Oア
ドレスに対応してスイッチやリレーIRが設けられ、選
択されたスイッチやリレーIRがオンとされて、I/O
データが入出力される。
【0040】そして、トラブルとしてI/Oポートの入
力アドレスX108のロードレディ(LOAD Ready)信号
が入らず、設備が停止していると仮定する。このトラブ
ル状態では、警報ランプによる表示はなく、生産設備は
トラブルとして認識していない。
【0041】ロードレディ信号は、これが得られてから
シーケンスのヘッドダウンが実行されるようにプログ
ラムが作成されている。このヘッドダウンの部分のラダ
ープログラムを図12に示す。また、このラダープログ
ラムをエキスパートシステム用のフォーマットに変換し
た状態を図13に示す。このとき、リレーIR0010
8が「オフ」(なぜならロードレディ信号が入って来な
い)であるので、コントロールリレーIR15008は
「オフ」となって、ここでプログラムが停止している。
【0042】ステップ110では、図9のシーケンスの
どこでプログラムが停止しているかを検索する。これは
各シーケンス〜のコントロールリレーの状態を、エ
キスパートオブジェクトを作成しながらサーチすること
により行うことができる。上述のアンノウントラブルの
場合には、リレーIR15008が「オフ」であること
から、工程の部分でプログラム停止となっていること
を、ステップ111において発見する。
【0043】こうしてプログラムが停止した部分を検知
したら、ステップ112に進んで、前述した予想可能ト
ラブルと同様にして、トラブルの生じているナンバー1
5008のプログラム部分(図12及び図13参照)か
ら、図14に示すようなツリー構造のエキスパートオブ
ジェクトを生成し、パス10→パス11の順に、なぜリ
レーIR15008が「オフ」しているか、原因を見出
す。前述したように、エキスパートシステムは、実際の
入出力に到達するまで検索を続けるので、この例の場合
には、リレーIR00108「オフ」という結果が得ら
れる。
【0044】次に、ステップ104に進んで、ステップ
112で検出した結果と知識データベースとを組み合わ
せて使用者に対する指示を発生させ、ステップ105に
おいて、ディスプレイ4にそのメッセージを表示するよ
うにする。ステップ105の次は、ステップ106に進
んで、この異常診断のフローを終了する。
【0045】以上の例では、異常診断のプログラムソフ
トとして、エキスパートシステムを用いた場合について
説明したが、使用可能なソフトウエアとしては、これに
限られるものでないことはいうまでもない。
【0046】また、使用者に対する指示は、ディスプレ
イに表示するようにしたが、音声により指示を使用者に
対して供与するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、PLCに接続されたコンピュータが、自分自身で異
常診断を行い、使用者に対する指示を行うようにするの
で、従来、知識を有するものだけが行っていた、いわゆ
るトラブルシューティングが、誰でも行うことができ
る。このため、異常発生による生産設備が停止している
時間が削減され、生産設備の可動率が向上し、生産量の
増加を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による生産設備の異常診断システムの
一実施例のブロック図である。
【図2】PLCのプログラムの一例を示す図である。
【図3】図2のプログラムをエキスパートシステム用の
フォーマットに変換したものを示す図である。
【図4】PLCのプログラムナンバーと、その特定の意
味の例を示す図である。
【図5】異常診断の動作の一例のフローチャートであ
る。
【図6】PLCのプログラムの一例を示す図である。
【図7】図6のプログラムをエキスパートシステム用の
フォーマットに変換したものを示す図である。
【図8】ツリー構造のエキスパートオブジェクトの例を
示す図である。
【図9】生産設備のシーケンスの例を示す図である。
【図10】生産設備のシーケンスの例を示す図である。
【図11】I/Oポートの割り当ての一例を示す図であ
る。
【図12】PLCのプログラムの一例を示す図である。
【図13】図11のプログラムをエキスパートシステム
用のフォーマットに変換したものを示す図である。
【図14】ツリー構造のエキスパートオブジェクトの例
を示す図である。
【符号の説明】
1 生産設備 2 PLC(制御装置) 3 コンピュータ 10 データ取り込み及びデータ変換部 12 ニーモニック記号への変換部 13 エキスパートシステム用のフォーマットへの変換
部 20 異常診断部 21 解析診断部 22 指示情報発生部 23 知識データベース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 哲郎 シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内 (72)発明者 ハンタルト ジャンドラ シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内 (72)発明者 セン チン チャイ シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内 (72)発明者 イー メイ サン シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内 (72)発明者 チャン チー ハウ シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内 (72)発明者 ラム イー キョン エリック シンガポール国シンガポール2263トゥアス ロード1 ソニー・ディスプレイ・デバイ ス(シンガポール)プライベートリミテッ ド内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産設備の動作を制御するプログラム可
    能な制御装置に、コンピュータを接続し、このコンピュ
    ータによって、上記生産設備の異常状態を自動的に検出
    し、検出した異常状態に関連する表示を行うようにした
    異常診断システムであって、 上記コンピュータは、 上記制御装置から、そのプログラムを取り込んで解析す
    ると共に、 上記生産設備の動作シーケンスに関する入出力データを
    取り込み、 上記データと、上記解析結果とから、予め備えられてい
    る知識データベースに基づいて上記生産設備の異常を検
    出し、検出した異常状態に関連する指示情報を使用者に
    供与するようにしたことを特徴とする生産設備の異常診
    断システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生産設備の異常診断シ
    ステムにおいて、 上記コンピュータは、制御装置のプログラムの解析結果
    から、ツリー構造の診断手順を構築し、この診断手順を
    上記入出力ポートデータを参照しながら実行して異常を
    検出するようにしたことを特徴とする生産設備の異常診
    断システム。
  3. 【請求項3】 上記生産設備で発生する異常を、上記生
    産設備として予測可能な第1の異常と、予測されていな
    い第2の異常とに分け、 異常診断の検索は、上記第1の異常について行って、異
    常が第1の異常でないときに、上記第2の異常について
    行うようにしたことを特徴とする生産設備の異常診断シ
    ステム。
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