JP3825107B2 - 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法 - Google Patents

設備の異常監視装置、及びその異常監視方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、起動信号の入力により所定の動作を行う1以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている設備の異常監視装置、及びその異常監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の設備の異常監視装置としては、例えば、特開昭60−222328号公報、特開平5−333414号公報に記載されているものがある。
【0003】
これらの異常監視装置は、いずれも、変速装置やカメラ等の予め定められた装置にのみ適応するもので、ある特定のアクチュエータが実際に動作している実動作時間のみを監視し、この実動作時間が規定時間を超えた場合に、この特定のアクチュエータとの関係で予め予想される異常原因に対処し、又は異常原因を表示するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術では、変速装置やカメラ等の予め定められた装置において、ある特定のアクチュエータのみを対象とするものであるため、この特定のアクチュエータの実動作時間のみを監視しているだけで、この実動作時間異常と異常原因との因果関係から異常原因を予測できるが、この従来の異常監視装置を各種設備に適用しようとすると、あるアクチュエータの実動作時間のみを監視しても、アクチュエータ自体が異常であるのか、このアクチュエータの動作のきっかけとなる機器等の外的因子が異常であるのか把握することができない。すなわち、従来技術では、異常監視装置を各種設備に適用すると、異常元の同定に時間がかかるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、あらゆる設備に対しても、異常元の同定に要する時間を短くすることができる設備の異常監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための設備の異常監視装置は、
起動信号の入力により所定の動作を行う1以上のアクチュエータ(81,81,…)と、1以上のアクチュエータ(81,81,…)の動作をそれぞれ検知する1以上のセンサ(82,82,…)とを備えている設備(8)であって、1以上のアクチュエータ(81,81,…)のうち、動作させる順番に至ったアクチュエータ(81)を指定する動作指令を出力するアクチュエータ間動作順序管理手段(31)と、該動作指令によって指定されたアクチュエータ(81)に対する起動条件が満たされると、該アクチュエータ(81)に起動信号を出力する起動制御手段(32)とを備えている制御装置によって制御される設備の異常監視装置において、
1以上の前記アクチュエータ(81,81,…)のうち、前記動作指令によって指定された該アクチュエータ(81)に対して、該動作指令が出力されてから前記起動信号が出力されるまでの動作待ち時間が、予め定められた動作待ち許容時間以内か否かを監視する動作待ち時間監視手段(33)と、
1以上の前記アクチュエータ(81,81,…)のうち、前記起動信号が出力された前記アクチュエータ(81)に対して、該起動信号が出力されてから、該アクチュエータ(81)の動作を検知する前記センサ(82)から該アクチュエータ(81)の動作終了信号が出力されるまでの実動作時間が、予め定められた実動作許容時間以内か否かを監視する実動作時間監視手段(33)と、
前記動作待ち時間が前記動作待ち許容時間を越えた場合には、前記アクチュエータ(81)の動作未開始異常の旨を出力し、前記実動作時間が前記実動作許容時間を越えた場合には、前記アクチュエータ(81)の動作未終了異常の旨を出力する異常出力手段(10)と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
ここで、前記異常出力手段は、異常内容を画像表示するものであっても、音声出力するものであってもよい。
【0008】
また、前記制御装置の前記起動制御手段(32)が、前記センサ(82,82,…)又はスイッチ(83,83,…)からの複数の外部信号と、複数の該外部信号の組合せで定まる内部信号と、該内部信号と該外部信号又は該内部信号との組合せで定まる内部信号とのうち、いずれか一つの信号又はいずれか複数の信号で、起動条件及び/又はインターロック条件が定められている場合には、
前記異常監視装置は、
複数の前記外部信号及び複数の前記内部信号の状態を記憶する信号記憶手段(34)と、
前記動作未開始異常の場合、前記起動制御手段(32)が動作未開始異常のアクチュエータ(81)に対する、起動条件及び/又はインターロック条件を構成する信号のうち、前記起動信号の出力に妨げとなっている状態の信号を前記信号記憶部(34)から選び出し、選び出した信号が前記内部信号である場合には、該内部信号を分解して、分解して得られた複数の信号のうちから前記起動信号の出力に妨げとなっている信号を選び出し、該信号の分解と、該起動信号の出力の妨げとなっている信号の選出とを繰り返して、該起動信号の出力の妨げとなっている該外部信号を探し出す異常元探索手段(4)と、
を備え、
前記異常出力手段(10)は、前記異常元探索手段(4)が求めた前記外部信号の名称、又は該外部信号を出力した前記センサ(82)又は前記スイッチ(83)の名称を出力するものであってもよい。
【0009】
また、前記異常出力手段(10)は、前記異常元探索手段(4)が求めた前記外部信号、及び該外部信号によって出力が妨げられていた前記起動信号との関係で、予め定められているコメントを出力するものであってもよい。
【0010】
また、前記起動制御手段(32)には、1以上の前記アクチュエータ(81,81,…)毎に起動制御手順が定めれ、各起動制御手順には、前記動作指令名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記動作待ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記実動作許容時間又はその基準となる時間が設定されている場合には、
前記異常監視装置は、
前記動作待ち時間監視手段(33)の実行手順、及び前記実動作時間監視手段(33)の実行手順に関する監視手順モデルが予め準備され、1以上の前記アクチュエータ(81,81,…)毎の前記起動制御手順から、前記動作指令名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記動作待ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記実動作許容時間又はその基準となる時間を抽出し、これらを該アクチュエータ(81,81,…)毎に前記監視手順モデルに設定して、1以上のアクチュエータ(81,81,…)毎の前記動作待ち時間監視手段(33)の実行手順及び前記実動作時間監視手段(33)の実行手順を定める監視手順生成手段(2)を備えていてもよい。
【0011】
さらに、前記起動制御手段(32)の各起動制御手順には、前記アクチュエータ(81,81,…)の標準実動作時間が設定されている場合には、
前記監視手順生成手段(2)は、前記標準実動作時間に予め定められている倍率を掛けて、前記動作待ち許容時間及び前記実動作許容時間を定め、該動作待ち許容時間及び該実動作許容時間を前記監視手順モデルに設定するものであってもよい。
【0012】
また、前記目的を達成するための設備の異常監視方法は、
1以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている設備の異常監視方法において、
前記設備を制御するプログラムを、
1以上の前記アクチュエータの起動条件が該アクチュエータ毎に記述されたプログラムであって、該プログラムの実行で、該起動条件が満たされたときに起動信号を出力する第1の制御プログラムと、
前記設備の一連の動作順序が記述されたプログラムであって、該プログラムの実行で、動作させる順番に至ったアクチュエータを指定する動作指令を出力して、該アクチュエータに対応する前記第1の制御プログラムを起動させる第2の制御プログラムと、
に分けて作成し、
一以上の前記アクチュエータのうちのいずれかのアクチュエータに、前記起動信号が出力されてからタイマを起動させて、該アクチュエータの動作を検知する前記センサから動作終了信号が許容時間内に出力されたか否かを監視するための実動作時間監視プログラムと、
1以上の前記アクチュエータのいずれかのアクチュエータに対する前記動作指令が出力されてからタイマを起動させて、該アクチュエータに対する前記起動信号が許容時間内に出力されたか否かを監視するための動作待ち時間監視プログラムと、
を前記第1の制御プログラムに基づき、該第1の制御プログラムに含まれている各種パラメータを用いて、それぞれ作成し、
前記実動作監視プログラム及び前記動作待ち時間監視プログラムを、前記第1及び第2の制御プログラムと並列的に実行し、前記設備の稼動異常を監視することを特徴とするものである。
【0013】
なお、以上において、( )内の符号は、以下の実施形態における対応部位又は対象処理を示している。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態としての設備の異常監視装置について、図面を用いて説明する。
【0015】
この実施形態における異常監視装置の対象となる設備8は、図1及び図2に示すように、複数のアクチュエータ81,81,…と、これらのアクチュエータ81,81,…の動作をそれぞれ検知する複数のセンサ82,82,…と、各種スイッチ83,83,…とを備えている。異常監視装置は、プログラム開発兼異常確認装置9と、プログラム実行装置(プログラマブルコントローラ)3とを備えている。
【0016】
プログラム開発兼異常確認装置9は、ソフトウェアー的には、図1に示すように、予め定められている手順に従って、後述するアクチュエータ起動制御プログラム及びアクチュエータ間動作順序プログラムを開発するプログラム開発部1と、プログラム開発部1が開発したアクチュエータ起動制御プログラムを記憶しておくアクチュエータ起動制御プログラム記憶部5と、プログラム開発部1が開発したアクチュエータ間動作順序プログラムを記憶しておくアクチュエータ間動作順序プログラム記憶部6と、予め記憶されている監視モデルとアクチュエータ起動制御プログラムとを用いて各アクチュエータ毎の監視プログラムを生成する監視プログラム生成部2と、この監視プログラム生成部2が生成した各アクチュエータ毎の監視プログラムを記憶しておく監視プログラム記憶部7と、プログラム実行装置3が監視プログラムの実行で得られる情報に基づいて異常元が出力した信号を探索する異常元探索部4と、この異常元探索部4が探し出した異常元等を表示する表示部10とを備えている。また、プログラム実行装置3は、ソフトウェアー的には、動作順序プログラムを実行して複数のアクチュエータ81,81,…のうち、動作させる順番に至ったアクチュエータ81を指定して、そのアクチュエータ81の動作指令を出力する動作順序プログラム実行部31と、設備8内のセンサ82やスイッチ83からの信号(外部信号)を受けて、起動制御プログラムに従って設備8内のアクチュエータ81に起動信号を出力してこれを制御する起動制御プログラム実行部32と、監視プログラムを実行して設備の異常を監視する監視プログラム実行部33と、各種信号等を一時的に記憶しておくデータ記憶部34とを備えている。なお、設備8の制御装置としての機能は、動作順序プルグラム31と起動制御プログラム実行部32とが担っている。
【0017】
プログラム開発兼異常確認装置9は、ハードウェアー的には、図2に示すように、各種演算を実行するCPU91と、各種プログラム等を記憶しておくメモリ92と、CPU91の演算結果等を表示するCRT95と、各種データ等を入力するキーボード96と、CRT95やキーボード96を制御するI/Oコントローラ93と、プログラマブルコントローラ3との間でのデータ受送信の制御を行なう通信コントローラ94とを備えている。なお、プログラム開発兼異常確認装置9において、前述したプログラム開発部1、監視プログラム作成部2及び異常元探索部4は、各種プログラムが記憶されているメモリ92と、このメモリ92に記憶されているプログラムを実行するCPU91とを有して構成されている。また、各プログラム記憶部5,6,7は、メモリ92で構成されている。また、表示部10は、CRT95を有して構成されている。
【0018】
プログラマブルコントローラ3は、ハードウェアー的には、各種演算を実行するCPU311と、各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ312と、各種データが記憶されるデータメモリ314と、プログラムメモリ312に記憶されているプログラムを実行するシーケンス制御プロセッサ313と、プログラム開発兼異常確認装置9との間でのデータ受送信の制御を行なう通信コントローラ315と、設備8との間における入出力信号を制御するI/Oコントローラ316とを備えている。なお、プログラマブルコントローラ3において、各プログラム実行部31,32,33は、各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ312と、このプログラムメモリ312に記憶されている各種プログラムを実行するCPU311及びシーケンス制御プロセッサ313と有して構成されている。また、データ記憶部34は、データメモリ314で構成されている。このプログラマコントローラ3は、プログラムメモリ312に書き込まれたシーケンス制御プログラム(アクチュエータ起動制御プログラム、動作順序プログラム)に従って、CPU311の制御の下にシーケンス制御プロセッサ313がI/Oコントローラ316を介して制御対象(アクチュエータ)を駆動制御する。
【0019】
プログラム開発兼異常確認装置9とプログラマブルコントローラシステム3とは、通信コントローラ94,315を介してデ−タ等が授受可能であり、プログラム開発兼異常確認装置9における異常確認は、オンラインで実行される。
【0020】
アクチュエータ間動作順序プログラム記憶部6に記憶されているアクチュエ−タ間動作順序プログラムは、前述したように、複数のアクチュエータ81,81,…のうち、動作させる順番に至ったアクチュエータ81を指定するためのプログラムで、遷移条件と処理(アクチュエ−タへの動作指令)とを有して構成される。このプログラムでは、処理ステップの箇所に制御したいアクチュエータの起動制御プログラムへ動作指令を下す命令を記述することで、設備8中の各アクチュエータ81,81,…の動作順序が定められる。このプログラムは、例えば、IEC(International Electro techinical Commition)規格のSFC(Sequential Function Chart)で記述する。なお、このアクチュエータ間動作順序プログラムの具体例に関しては、図7を用いて後述する。
【0021】
このアクチュエータ間動作順序プログラムを実行する動作順序プログラム実行部31は、このプログラムを実行して、ある処理ステップに至ると、この処理ステップにおいて記述されているアクチュエータ81に関する動作指令を出力する。
【0022】
また、起動制御プログラム記憶部5に記憶されているアクチュエータ起動制御プログラムは、個々のアクチュエータの起動や停止に関する条件等が記述されたプログラムライブラリであり、アクチュエ−タの名称、アクチュエ−タの動作名称、それを起動させるための起動信号の名称、起動条件(動作指令を含む)、インタロック条件、動作完了までの標準動作時間、動作の完了を確認するための動作終了信号とを有して構成されている。なお、このアクチュエータ起動制御プログラムの具体例に関しては、図8〜図10を用いて後述する。
【0023】
このアクチュエータ起動制御プログラムを実行する起動制御プログラム実行部32は、複数のアクチュエータ81,81,81のうち、あるアクチュエータ81に関して、このプログラムで規定される起動条件を満たすと、このアクチュエータ81に対して起動信号を出力する。
【0024】
監視プログラム実行部33は、各アクチュエータの動作待ち時間及び実動作時間を計測し、各アクチュエータのこれらの時間が許容時間以内か否かを監視する。ここで、アクチュエータの動作待ち時間とは、複数のアクチュエータ81,81,…のうち、動作させる順番に至ったアクチュエータ81に関する動作指令が動作順序プログラム実行部31から出力されてから、このアクチュエータ81に関する起動条件を満たしたとして起動信号が起動制御プログラム実行部32から出力される迄の時間である。また、アクチュエータの実動作時間とは、そのアクチュエータ81の起動信号が出力されてから、このアクチュエータ81の動作を検知するセンサ82から動作終了信号が出力される迄の時間である。
【0025】
監視プログラム実行部33は、図3中のフローチャートに示すように動作する。なお、同フローチャートは、監視モデルのフローチャートであるが、処理手順は監視プログラムも監視モデルも実質的に同じなので、これを用いて監視プログラム実行部33の動作について説明する。また、この監視プログラム実行部33は、アクチュエ−タ間動作順序プログラム実行部31の動作及び起動制御プログラム実行部32の動作と、並列的に動作を実行し、監視プログラムの実行結果をデータ記憶部34に順次格納する。
【0026】
監視プログラム実行部33は、動作順序プログラム実行部31からアクチュエータの動作指令を受けると(ステップ1)、起動制御プログラム実行部32から起動信号が出力されるまでの動作待ち時間の計測を行なう(ステップ2,3)。次に、この動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えているか否かを判断し(ステップ4)、動作待ち許容時間を超えている場合には、このアクチュエータは動作未開始異常であるとして、このアクチュエータの起動信号名と動作未開始異常を示す異常識別データとをデータ記憶部34に格納する(ステップ5)。そして、データ記憶部34に記憶されている異常検出数を一つ増加させる(ステップ6)。ステップ4において、動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えていない、言い換えると、動作待ち時間が動作待ち許容時間以内であると判断した場合には、ステップ2,3に戻り、起動制御プログラム実行部32から起動信号が出力されるまで、動作待ち時間の計測を続行する。なお、動作待ち許容時間としては、この実施形態では、アクチュエータの標準動作時間に0.2を掛けた時間(0.2×標準動作時間)を採用いている。
【0027】
ステップ2において、起動制御プログラム実行部32からの起動信号の出力を検出すると、センサから動作終了信号が入力されるまでの実動作時間の計測を行なう(ステップ7,8)。次に、この実動作時間が実動作許容時間を超えているか否かを判断し(ステップ9)、実動作許容時間を超えている場合には、このアクチュエータは動作未終了異常であるとして、このアクチュエータの起動信号名と動作未終了異常を示す異常識別データとをデータ記憶部34に格納する(ステップ10)。そして、データ記憶部34に記憶されている異常検出数を一つ増加させる(ステップ11)。ステップ7において、実動作時間が実動作許容時間を超えていない、言い換えると、実動作時間が実動作許容時間以内であると判断した場合には、ステップ7,8に戻り、センサから動作終了信号が出力されるまで、実動作時間の計測を続行する。なお、実動作許容時間としては、この実施形態では、アクチュエータの標準動作時間に1.2を掛けた時間(1.2×標準動作時間)を採用いている。
【0028】
データ記憶部34には、以上のステップ5,6,10,11において、データを格納するための監視結果テーブルが設けられている。この監視結果テーブルには、図4に示すように、監視プログラム実行部33で異常であるとされたアクチュエータに対する起動信号名が格納される起動信号名欄34cと、異常であるとされたアクチュエータが動作未開始異常か動作未終了異常かを識別する動作異常識別デ−タが格納される動作異常識別データ欄34bと、設備の異常検出数が格納される異常検出数欄34aとがある。また、データ記憶部34には、以上のデータの他、出力信号である起動信号(Y)や、設備8のセンサ82やスイッチ83からの入力信号である外部信号(X)や、複数の外部信号の組合せで定まる内部信号(R)の状態も記憶される。内部信号は、プログラム実行装置3内で作成するもので、プログラミング作業の容易化、プログラム実行の高速化等を図るために、複数の外部信号の組合せが意味しているものを一つの信号にまとめたものである。なお、内部信号には、複数の外部信号を組み合わせたものの他に、外部信号と内部信号とを組み合わせたものや、内部信号相互を組み合わせたものもある。
【0029】
監視プログラム生成部2は、図3に示すように、アクチュエータ監視モデルが記憶されている監視モデル記憶部21を有している。このアクチュエータ監視モデルは、同じく図3を用いて前述した監視プログラムを構成するパラメータのうち、各アクチュエータ毎の、動作指令名51、起動信号名52、動作終了信号名53、標準動作時間54の4つのパラメータが特定されていないものである。すなわち、アクチュエータ監視モデルは、モデルとしての汎用性を確保するため、特定のアクチュエータを監視するために必要なパラメータが定められていない。そこで、監視プログラム生成部2は、起動制御プログラム記憶部5に記憶されている各アクチュエータ毎の、動作指令名51、起動信号名52、動作終了信号名53、標準動作時間54を抽出する。そして、各アクチュエータ毎に、抽出したこれらのパラメータをアクチュエータ監視モデルに代入して、各アクチュエータ毎に、実動作時間監視プログラム70及び動作開始待ち時間監視プログラム71を作成し、これらをアクチュエータ監視プログラム記憶部7に登録する。
【0030】
異常元探索部4は、アクチュエ−タ起動制御プログラムの記述内容を参照し、監視プログラム実行部33によって動作異常であるとしたアクチュエータに対して、その動作異常の原因となった入出力信号を探し出すものである。異常元探索部4は、図5に示すフローチャートのように、始めに、監視プログラム実行部33の実行結果が記憶されているデータ記憶部34の監視結果テーブル(図4)を参照して、設備の異常検出数34a、監視プログラム実行部33で異常であるとされたアクチュエータに対する起動信号(Y)名34cと、この起動信号名34cの起動信号(Y)で動作するアクチュエータが動作未開始異常か動作未終了異常かを識別するための動作異常識別デ−タ(LN)34bとを収集する(ステップ41)。次に、設備の異常検出数34aを参照して、この数分だけ以下のループ(ステップ43〜52)を実行したか否かを判断する(ステップ42)。設備の異常検出数34aの分だけ以下のループ(ステップ43〜52)を実行していなければ、動作異常識別デ−タ(LN)34bを参照して、この動作異常識別デ−タ(LN)34bの意味が動作未開始異常であるか動作未終了異常であるかを判断する(ステップ43)。動作異常識別デ−タ(LN)34bの意味が動作未終了異常であるの場合には、この動作異常原因となった信号は、センサ82からの入力信号(外部信号)である動作終了信号である。そこで、起動信号(Y)名34cをキ−としてアクチュエ−タ起動制御プログラムから、この起動信号(Y)に対する動作終了信号(X)を抽出する(ステップ44)。そして、アクチュエ−タの名称、アクチュエ−タの起動信号(Y)名、異常原因となった入力信号(X)名、アクチュエータの動作異常の態様を表示部10に表示させる(ステップ52)。
【0031】
ステップ43において、動作異常識別デ−タ(LN)34bの意味が動作未開始異常の場合は、起動信号(Y)名をキ−としてアクチュエ−タ起動制御プログラムから起動条件とインタロック条件とを抽出する(ステップ45)。次に、抽出した起動条件とインタロック条件とを構成する各信号の状態をデータ記憶部34から収集し(ステップ46)、起動信号の出力を妨げている不論理となっている信号を摘出する(ステップ47)。そして、摘出した信号が、その信号名から内部信号(R)であるか外部信号(入力信号(X))であるかを判断し(ステップ48)、外部信号(X)であれば、前述したステップ52の処理を行なう。また、摘出した信号が内部信号(R)であれば、この内部信号(R)を成立させる条件を起動制御プログラムから抽出し(ステップ49)、抽出した条件を構成する各信号の状態をデータ記憶部34から収集して(ステップ50)、複数の信号から起動信号の出力を妨げている信号を摘出する(ステップ51)。以下、ステップ48〜51の処理を繰り返し、ステップ51において摘出信号が外部信号(X)になると、前述したステップ52の処理、すなわち、アクチュエ−タの名称、アクチュエ−タの起動信号(Y)名、異常原因となった入力信号(外部信号X)名、アクチュエータの動作異常の態様を表示部10に表示させる。
【0032】
以上、ステップ42〜52の処理ループを繰り返して実行し、ステップ42において、この実行回数が設備の異常検出数34aになると、全ての異常に関して異常元探索が終了したとして、データ記憶部34の異常検出数34aをクリアする。
【0033】
次に、図6に示すコンベア設備を用いて、以上で説明した異常監視装置の動作に関して、具体的に説明する。
コンベア設備は、図6に示すように、コンベアと、各種センサ102,103,104と、各種スイッチ105,106,107とを備えている。コンベアは、駆動プーリ109と、従動プーリ(図示されていない)と、これらのプーリに掛け渡されるベルト110と、ベルト110に取り付けられるワーク台108と、駆動プーリ109を回転させるモータ101とを備えている。モータ101は、起動信号(Y112)で正転し、起動信号(Y113)で逆転する。ワーク台108は、モータ101の正転と逆転の繰り返して、往復移動を行なう。センサとしては、ワーク台108の一方の反転位置に設けられ、ワーク台108を検知すると、正転動作終了信号(X102)を出力するワーク台センサ102と、ワーク台108の他方の反転位置に設けられ、ワーク台108を検知すると、逆転動作終了信号(X103)を出力するワーク台センサ103と、ワーク台108の移動経路中の異物を検出すると、異物検出信号(X104)を出力する異物センサ104とがある。また、スイッチとしては、作業者の操作によって停止信号(X105,X106)を出力する停止押しボタンスイッチ105,106と、モータ101の回転速度を変える速度調節スイッチ107とがある。ワーク台108は、モータ101の正転中に、ワーク台センサ102に検出されると、モータ101が逆転してワーク台センサ103の方向へ移動し、モータ101の逆転中に、ワーク台センサ103に検出されると、モータ101が正転してワーク台センサ102の方向へ移動する。このワーク台108の片道移動に要する標準時間は、10秒である。すなわち、モータ101の標準動作時間は、10秒である。また、異物センサ104にて異物が検出された場合、及び、停止押しボタンスイッチ105,106が押された場合には、いかなる場合でもモータ101は停止する。
【0034】
以上のコンベア設備に適用するアクチュエータ間動作順序プログラムについて、図7を用いて説明する。なお、以上のコンベア設備は、アクチュエータとして、一つのモータ101しか備えていないが、このモータ101は、正逆転するので、ここでは、正転用モータ及び逆転用モータの二つのモータがあるものとして、アクチュエータ間動作順序プログラムを作成している。
【0035】
図7において、32aは初期ステップ、32bは選択分岐のサブルートへの分岐元、32c,32hは選択分岐時のトランジション(遷移条件)、32gは選択分岐のサブルートからの合流先、32d,32f,32i,32kは処理ステップ、32e,32jはトランジションを意味する。このアクチュエータ間動作順序プログラムは、初期ステップ32aから下方に向かって順番に実行されるが、選択分岐のサブルートへの分岐元32bにおいては、選択分岐時のトランジション32c(逆転動作終了信号X103),32h(正転動作終了信号X102)の中で先に条件が成立した方のルートA,Bが実行される。例えば、ワーク台108がワーク台センサ103上に至ると、ルートAが選択される。ルートAでは、次に、処理ステップ32dで、モータ101の正転動作指令(R112)を出力する、言い換えると、後述するモータ101の正転用起動制御プログラム(図8の上段、及び図14)をコールする。次に、ワーク台センサ102から正転動作終了信号(X102)が出力されるまでトランジッション32eで待ち、次の処理スッテプ32fへ遷移する。処理スッテプ32fでは、先に行ったモータ101の正転用の起動制御プログラムへの動作指令を取り止め、モータ101を停止させる。そして、再び、初期ステップ32aに戻った後に、分岐元32bに至る。ルートAが選択された後には、ワーク台108はワーク台センサ102に至っているので、分岐元32bにおいては、ルートBが選択される。ルートBでは、次に、処理ステップ32iで、モータ101の逆転動作指令(R113)を出力する、言い換えると、後述するモータ101の逆転用起動制御プログラム(図8の下段、及び図15)をコールする。そして、ワーク台センサ103から逆転動作終了信号(X103)が出力されるまでトランジッション32jで待ち、次の処理スッテプ32kへ遷移する。処理スッテプ32kでは、先に行ったモータ101の逆転用起動制御プログラムへの動作指令を取り止め、モータ101を停止させる。以下は、再び、初期ステップ32aに戻って、同様の処理を繰り返す。
【0036】
以上のアクチュエータ間動作順序プログラムは、図1に示す、動作順序プログラム記憶部6に格納され、動作順序プログラム実行部31で実行される。
【0037】
次に、以上のアクチュエータ間動作順序プログラムの実行で呼び出されるアクチュエータ起動制御プログラムについて、図8〜図10を用いて説明する。
【0038】
図8の上段は、正転用起動制御プログラムを示しており、図8の下段は、逆転用起動制御プログラムを示している。各起動制御プログラムは、それぞれ、アクチュエータ名称、動作名称、アクチュエータ間動作順序プログラムのからの実行で出力される動作指令(起動条件)名、起動信号名、動作の完了を確認するための動作終了信号名、動作完了までの標準動作時間、インタロック条件が記述されている。ところで、図8中において、Rの符号のついた信号は、前述した内部信号である。この内部信号に関して定義したものが図9である。この図9中において、(+)は、抽出した条件同志を論理和演算することを意味するもので、(+)がない場合には、論理積演算することを意味する。図8において、インタロック条件を示す内部信号(R000)は、外部信号である異物検出信号(X104)の入力、又は、内部信号である停止指示(R001)の成立で成立する信号である。また、内部信号である停止指示(R001)は、外部信号である停止信号(X105)の入力、又は、同じく外部信号である停止信号(X106)の入力で成立する信号である。
【0039】
以上の図8及び図9に示した起動制御プログラムをラダープログラムに変換したものが図10である。なお、この変換手順は、まず、起動制御プログラムから起動信号を抽出し、続いて、抽出した起動信号に対応する起動条件及び/又はインタロック条件を抽出する。次に、抽出した条件同志を論理積又は論理和で結合し、その結果を起動信号に代入する論理式を生成する。これを起動信号が登録されている数分繰り返す。そして、これらの論理式をラダー形式に変換する。同様に、起動制御プログラムから内部信号を抽出し、続いて、抽出した内部信号に対応する起動条件及び/又はインタロック条件を抽出する。次に、抽出した条件同志を論理積又は論理和で結合し、その結果を内部信号に代入する論理式を生成する。これを内部信号が登録されている数分繰り返す。そして、これらの論理式をラダー形式に変換する。
【0040】
以上の起動制御プログラムは、図1に示す起動制御プログラム記憶部5に格納され、起動制御プログラム実行部32で実行される。
【0041】
監視プログラム生成部2には、図11に示すように、アクチュエータの実動作時間を監視するプログラムのテンプレート21aと、図12に示すように、アクチュエータの動作待ち時間を監視するプログラムのテンプレート21bとが格納されている。図11に示しているテンプレート21aは、図3中のステップ2,7,8,…,11の処理のためのプログラムのテンプレートである。このテンプレート21aは、アクチュエータの起動信号52が出力されてからタイマを起動し、その動作が終了したことを確認する動作終了信号53が実動作許容時間(アクチュエータの標準動作時間54の2割増)内に入力されたか否かを検出する処理(図3におけるステップ2,7,8,9)と、動作異常検出時に結果を格納する処理(図3におけるステップ10,11)からなる。このテンプレート21aは、起動信号(Y)52、動作終了信号(X)53、標準動作時間(t)54のパラメータが空白となっている。そこで、監視プログラム生成部2は、起動制御プログラム記憶部5に格納されている起動制御プログラムから、各アクチュエータ毎(正転用と逆転用)の以上のパラメータを呼び出して、この空白部を埋めることによって、各アクチュエータ毎(正転用と逆転用)の実動作時間の監視プログラム71を完成させる。完成した実動作時間の監視プログラム70は、アクチュエータ監視プログラム記憶部7に格納される。
【0042】
図12に示しているテンプレート21bは、図3中のステップ1〜6の処理のプログラムのためのものであって、アクチュエータの動作待ち時間を監視するプログラムのテンプレートである。このテンプレート21bは、アクチュエータの起動制御プログラムが動作指令51を受けてからタイマを起動し、起動信号52が動作待ち許容時間(アクチュエータの標準動作時間54の8割減)内に出力されたか否かを検出する処理(図3におけるステップ1〜4)と、動作異常検出時に結果を格納する処理(図3におけるステップ5,6)からなる。このテンプレート21bは、動作指令(R)51、起動信号(Y)52、標準動作時間(t)54のパラメータが空白となっている。監視プログラム生成部2は、起動制御プログラム記憶部5に格納されている起動制御プログラムから、各アクチュエータ毎(正転用と逆転用)の以上のパラメータを呼び出して、この空白部を埋めることによって、各アクチュエータ毎の動作待ち時間の監視プログラム72を完成させる。完成した動作待ち時間の監視プログラム71は、アクチュエータ監視プログラム記憶部7に格納される。
【0043】
以上のようにして、コンベア設備の監視プログラムとして完成したものが、図14及び図15に示すプログラムである。図14は、コンベア設備のモータ101の正転用監視プログラムで、図15は、コンベア設備のモータ101の逆転用監視プログラムである。これらの図において、上段のプログラム702,703が実動作時間の監視プログラムで、下段のプログラム712,713が動作待ち時間の監視プログラムである。正転用及び逆転用の実動作時間監視プログラム702,703には、図11に示す実動作時間監視プログラムのテンプレート21aにおいて、空白であった起動信号名として、起動信号(Y112),起動信号(Y113)が設定され、同じく空白であった動作終了信号名として、逆転動作終了信号(X102),正転動作終了信号(X103)が設定されている。さらに、実動作許容時間としては、標準動作時間(10秒)を1.2倍した時間(12秒)が設定されている。また、正転用及び逆転用の動作待ち時間監視プログラム712,713には、図12に示す動作待ち時間監視プログラムのテンプレート21bにおいて、空白であった動作指令名として、動作指令(R112),動作指令(R113)が設定され、同じく空白であった起動信号名として、起動信号(Y112),起動信号(Y113)が設定されている。さらに、動作待ち許容時間としては、標準動作時間(10秒)を0.2倍した時間(2秒)が設定されている。
【0044】
以上の監視プログラムの実行で出力されるデータは、図4を用いて前述したように、データ記憶部34の監視結果テーブルに格納される。ここで、この結果監視テーブルについて、図13を用いて、改めて詳細に説明する。
ところで、監視プログラムの実行で出力されるデータとしては、図3を用いて前述したように、同図中のステップ5,6,10,11で出力される起動信号名と動作異常識別データと異常検出数とがある。異常検出数の格納欄(カウンタ)34aは、RFF0からRFFFまでの16ビットで、ワード変数RWFF0と表現できる。また、動作異常識別データ欄34bと起動信号名欄34cは、両欄を合わせて16ビットであり、最上位の1ビットが動作異常識別データ欄34bであり、それ以降の15ビットが起動信号名欄34cである。動作異常識別データ欄34bと起動信号名欄34cとを合わせた欄は、ワード変数RWFE0からRWFB0までの4レコードがある。動作異常識別データ欄34bは、ここに0が設定されると、動作未終了異常を表し、ここに1が設定されると、動作未開始異常を表す。なお、異常検出数のカウンタ34aが4に達した(RFFD成立の)場合、全てのアクチュエータの監視プログラムは監視動作は、中断される。
【0045】
次に、コンベア設備が実際に各種異常をきたした場合の異常監視装置の動作について説明する。
【0046】
まず、プーリ109の摩耗によって、ワーク台108の移動時間が遅くなった場合に付いて説明する。この異常の場合、モータ101の正転中においては、監視プログラム実行部33が、正転用実動作時間監視プログラム702(図14)の実行によって、正転実動作時間が実動作許容時間を超えていることを認識する(ステップ7,8,9)。この結果、監視プログラム実行部33は、データ記憶部34の監視結果テーブルに、図16のように記述する(ステップ10,11)。即ち、監視結果テーブルには、検出した異常の数が1で、それは起動信号(Y112)で起動するアクチュエータの動作未終了異常を意味するものを記述する。異常元探索部4は、監視結果テーブルを参照して(ステップ41)、異常内容が動作未終了異常であることを把握する(ステップ43)。そして、異常内容が動作未終了異常なので、起動信号(Y112)をキーとして、図8の起動制御プログラムを検索し、動作終了信号(X102)を得る(ステップ44)。そして、表示部10が、図17に示すように、「モータ101の正転動作の起動信号(Y112)を出力したが、動作未終了。モータ101の出力回路及び動作終了信号(X102)の状態を確認してください。」のメッセージを表示する(ステップ52)。なお、この際、動作終了信号(X102)の変りに、これを出力しているセンサ102の名称を表示するようにしてもよい。最後に、監視プログラム実行部33が監視結果テーブルの異常検出数のカウンタ34aをクリアする。
【0047】
次に、モータ101の逆転動作時にコンベアに異物が混入し、異物センサ104がこれを検知し、コンベアが停止してしまった場合について説明する。この異常の場合、監視プログラム実行部33が、逆転動作待ち時間監視プログラム713(図15)の実行によって、逆転動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えていることを認識する(ステップ1,2,3,4)。この結果、監視プログラム実行部33は、データ記憶部34の監視結果テーブルに、図18のように記述する(ステップ5,6)。即ち、監視結果テーブルには、検出した異常の数が1で、それは起動信号(Y113)で起動するアクチュエータの動作未開始異常を意味するものを記述する。異常元探索部4は、監視結果テーブルを参照して(ステップ41)、異常内容が動作未開始異常であることを把握する(ステップ43)。そして、異常内容が動作未開始異常なので起動信号(Y113)をキーとして、図8の起動制御プログラムを検索し、対応する起動条件とインタロック条件とを抽出する(ステップ45)。ここでは、起動条件として動作指令(R113)を抽出し、インタロック条件としてモータ停止(R000)を抽出する。そして、異常元探索部4は、データ記憶部34を参照して、動作指令(R113)とモータ停止(R000)の信号状態を調べ(ステップ46)、起動信号の出力の妨げとなっている、言い換えると不論理になっているモータ停止(R000)を摘出する(ステップ47)。しかし、このモータ停止(R000)は、センサ又はスイッチから直接入力した外部信号ではなく、内部信号であるため、異常元が特定されたことにはならない。そこで、再び、図9の起動制御プログラムを参照して、このモータ停止(R000)を構成している異物検出信号(X104)と停止指示(R001)とを抽出する(ステップ48,49)。そして、データ記憶部34を参照して、異物検出信号(X104)と停止指示(R001)の信号状態を調べ(ステップ50)、不論理となっている異物検出信号(X104)を摘出する(ステップ51)。この異物検出信号(X104)は、異物センサ104からの外部信号であるから、異常元を把握できたとして、異常元探索を終了する。そして、表示部10が、図19に示すように、「インタロック信号検出のため、モータ101の逆転動作の起動信号(Y113)が出力できません。異物検出信号(X104)の状態を確認してください。」のメッセージを表示する(ステップ52)。なお、この際も、先の異常の場合と同様に、異物検出信号(X104)の変りに、この信号を出力した異物センサ104の名称を表示するようにしてもよい。最後に、監視プログラム実行部33が監視結果テーブルの異常検出数のカウンタ34aをクリアする。
【0048】
次に、モータ101の逆転動作時に停止ボタンスイッチ105を押して、コンベアを停止させてしまった場合について説明する。この場合、監視プログラム実行部33が、逆転動作待ち時間監視プログラム713(図15)を実行して、逆転動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えていることを認識する(ステップ1,2,3,4)。この結果、監視プログラム実行部33は、データ記憶部34の監視結果テーブルに、先の異常の場合と同様、図18のように記述する(ステップ5,6)。異常元探索部4は、異常内容が動作未開始異常なので、起動信号(Y113)をキーとして、図8の起動制御プログラムを検索し、起動条件として動作指令(R113)を抽出し、インタロック条件としてモータ停止(R000)を抽出する(ステップ41,43,45)。そして、異常元探索部4は、データ記憶部34を参照して、動作指令(R113)とモータ停止(R000)の信号状態を調べ(ステップ46)、起動信号の出力の妨げとなっているモータ停止(R000)を摘出する(ステップ47)。このモータ停止(R000)は、センサ又はスイッチから直接入力した外部信号ではなく、内部信号であるため、再び、図9の起動制御プルグラムを参照して、このモータ停止(R000)を構成している異物検出信号(X104)と停止指示(R001)とを抽出する(ステップ48,49)。異常元探索部4は、データ記憶部34を参照して、異物検出信号(X104)と停止指示(R001)の信号状態を調べ(ステップ50)、不論理となっている停止指示(R001)を摘出する(ステップ51)。この停止指示(R001)も内部信号であるため、さらに、図9の起動制御プルグラムを参照して、この停止指示(R001)を構成している停止信号(X105)と停止信号(X106)とを抽出する(ステップ48,49)。続いて、データ記憶部34を参照し、停止信号(X105)と停止信号(X106)の信号状態を調べ(ステップ50)、不論理となっている停止信号(X105)を摘出する(ステップ51)。この停止信号(X105)は、停止押しボタンスイッチ105からの外部信号であるから、異常元を把握できたとして、異常元探索を終了する。そして、表示部10が、図20に示すように、「停止信号105検出のため、モータ101の逆転動作の起動信号(Y113)が出力できません。停止信号(X105)の状態を確認してください。」のメッセージを表示する(ステップ52)。なお、この際も、以上の各異常の場合と同様に、停止信号(X105)の変りに、この信号を出力した停止押しボタンスイッチ105の名称を表示するようにしてもよい。最後に、監視プログラム実行部33が異常検出数のカウンタ34aをクリアする。
【0049】
このように、本実施形態によれば、プログラマブルコントローラ3の制御対象である設備2の異常を検出する監視プログラムを自動生成するので、監視プログラムの開発工数及び開発期間を実質的に無くすことができると共に、監視プログラムのミスも無くすことができる。
さらに、この実施形態では、アクチュエータの実動作時間の他に、動作待ち時間も監視しているので、アクチュエータ自体の異常のみならず、このアクチュエータの動作の起因となっている機器等の外的因子による異常に関しても、その異常原因となっている信号を探り出しているので、異常元の同定に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、アクチュエータの実動作時間の他に、動作待ち時間も監視しているので、アクチュエータ自体の異常のみならず、このアクチュエータの動作の起因となっている機器等の外的因子による異常も把握でき、異常元の同定に要する時間を短縮することができる。特に、異常元探索手段を有しているものでは、外的因子による異常の場合であっても、その異常原因となっている信号を探り出し、その信号名又はこの信号を出力している機器名を出力しているので、異常元の同定に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態としての設備異常監視装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る一実施形態としての設備異常監視装置の回路ブロック図である。
【図3】本発明に係る一実施形態としての監視プログラムの生成方法を示す説明図である。
【図4】本発明に係る一実施形態としてのデータ記憶部の監視結果テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】本発明に係る一実施形態としての異常元探索部の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る一実施形態としての異常監視装置の監視対象となるコンベア設備の構成図である。
【図7】本発明に係る一実施形態としてのアクチュエータ間動作順序プログラムの記述例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る一実施形態としてのアクチュエータ起動制御プログラムの記述例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態としてのアクチュエータ起動制御プログラムの記述例であって、図8中に示される内部信号の定義を示す説明図である。
【図10】図8及び図9のアクチュエータ起動制御プログラムのラダー形式プログラムを示す説明図である。
【図11】本発明に係る一実施形態としての実動作時間監視プログラムのラダー形式プログラムの生成方法を示す説明図である。
【図12】本発明に係る一実施形態としての動作待ち時間監視プログラムのラダー形式プログラムの生成方法を示す説明図である。
【図13】図4に示す監視結果テーブル内部の具体的構成を示す説明図である。
【図14】図11及び図12に示した監視プログラム生成方法で自動生成したモータ正転動作の監視プログラムを示す説明図である。
【図15】図11及び図12に示した監視プログラム生成方法で自動生成したモータ逆転動作の監視プログラムを示す説明図である。
【図16】図13に示した監視結果テーブルへの記述例を示す説明図である。
【図17】本発明に係る一実施形態としての表示部による表示例を示す説明図である。
【図18】図13に示した監視結果テーブルへの他の記述例を示す説明図である。
【図19】本発明に係る一実施形態としての表示部による他の表示例を示す説明図である。
【図20】本発明に係る一実施形態としての表示部によるさらに他の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…プログラム開発部、2…監視プログラム生成部、3…プログラム実行装置(プログラマブルコントローラ)、4…異常元探索部、5…アクチュエータ制御プログラム記憶部、6…アクチュエータ間動作順序プログラム記憶部、7…アクチュエータ監視プログラム、8…設備、9…プログラム開発兼異常確認装置、10…表示部、21…アクチュエータ監視モデル記憶部、21a…実動作時間監視プログラムのテンプレート、21b…動作待ち時間監視プログラムのテンプレート、31…動作順序プログラム実行部、32…起動制御プログラム実行部、33…監視プログラム実行部、34…データ記憶部、34a…異常検出数欄、34b…動作異常識別データ欄、34c…起動信号名欄。

Claims (7)

  1. 起動信号の入力により所定の動作を行う1以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている設備であって、
    1以上の前記アクチュエータのうち、動作させる順番に至ったアクチュエータを指定する動作指令を出力するアクチュエータ間動作順序管理手段と、該動作指令によって指定されたアクチュエータに対する起動条件が満たされると、該アクチュエータに起動信号を出力する起動制御手段とを備えている制御装置によって制御される設備の異常監視装置において、
    1以上の前記アクチュエータのうち、前記動作指令によって指定された該アクチュエータに対して、該動作指令が出力されてから前記起動信号が出力されるまでの動作待ち時間が、予め定められた動作待ち許容時間以内か否かを監視する動作待ち時間監視手段と、
    1以上の前記アクチュエータのうち、前記起動信号が出力された前記アクチュエータに対して、該起動信号が出力されてから、該アクチュエータの動作を検知する前記センサから該アクチュエータの動作終了信号が出力されるまでの実動作時間が、予め定められた実動作許容時間以内か否かを監視する実動作時間監視手段と、
    前記動作待ち時間が前記動作待ち許容時間を越えた場合には、前記アクチュエータの動作未開始異常の旨を出力し、前記実動作時間が前記実動作許容時間を越えた場合には、前記アクチュエータの動作未終了異常の旨を出力する異常出力手段と、
    を備えていることを特徴とする設備の異常監視装置。
  2. 請求項1に記載の設備の異常監視装置において、
    前記起動制御手段には、1以上の前記アクチュエータ毎に起動制御手順が定めれ、各起動制御手順には、前記動作指令名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記動作待ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記実動作許容時間又はその基準となる時間が設定され、
    前記動作待ち時間監視手段の実行手順、及び前記実動作時間監視手段の実行手順に関する監視手順モデルが予め準備され、1以上の前記アクチュエータ毎の前記起動制御手順から、前記動作指令名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記動作待ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記実動作許容時間又はその基準となる時間を抽出し、これらを該アクチュエータ毎に前記監視手順モデルに設定して、1以上のアクチュエータ毎の前記動作待ち時間監視手段の実行手順及び前記実動作時間監視手段の実行手順を定める監視手順生成手段を備えていることを特徴とする設備の異常監視装置。
  3. 1以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている設備の異常監視方法において、
    前記設備を制御するプログラムを、
    1以上の前記アクチュエータの起動条件が該アクチュエータ毎に記述されたプログラムであって、該プログラムの実行で、該起動条件が満たされたときに起動信号を出力する第1の制御プログラムと、
    前記設備の一連の動作順序が記述されたプログラムであって、該プログラムの実行で、動作させる順番に至ったアクチュエータを指定する動作指令を出力して、該アクチュエータに対応する前記第1の制御プログラムを起動させる第2の制御プログラムと、
    に分けて作成し、
    一以上の前記アクチュエータのうちのいずれかのアクチュエータに、前記起動信号が出力されてからタイマを起動させて、該アクチュエータの動作を検知する前記センサから動作終了信号が許容時間内に出力されたか否かを監視するための実動作時間監視プログラムと、
    1以上の前記アクチュエータのいずれかのアクチュエータに対する前記動作指令が出力されてからタイマを起動させて、該アクチュエータに対する前記起動信号が許容時間内に 出力されたか否かを監視する動作待ち時間監視プログラムと、
    を前記第1の制御プログラムに基づき、該第1の制御プログラムに含まれている各種パラメータを用いて、それぞれ作成し、
    前記実動作監視プログラム及び前記動作待ち時間監視プログラムを、前記第1及び第2の制御プログラムと並列的に実行し、前記設備の稼動異常を監視する、
    ことを特徴とする設備異常の監視方法。
  4. 請求項3に記載の設備異常の監視方法において、
    前記実動作監視プログラムにより、タイマ値が前記許容時間を越えた場合に、前記起動信号をデータ記憶部へ記録する処理を実行させ、
    前記データ記憶部に記録された前記起動信号をキーとして、該当する動作終了信号を見出し、該動作終了信号の名称を出力する異常元探索処理を実行する、
    ことを特徴とする設備異常の監視方法。
  5. 請求項3に記載の設備異常の監視方法において、
    前記動作待ち時間監視プログラムにより、タイマ値が前記許容時間を越えた場合に、前記起動信号をデータ記憶部へ記録する処理を実行させ、
    前記データ記憶部に記録された前記起動信号をキーとして、該当する前記第1の制御プログラムを検索して、該起動信号の妨げとなっている信号を見出し、該信号の名称を出力する異常元探索処理を実行する、
    ことを特徴とする設備異常の監視方法。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載の設備異常の監視方法において、
    前記実動作監視プログラムは、起動信号、動作終了信号及び実動作許容時間のパラメータが空白になっているプログラムテンプレートへ、前記第1の制御プログラムから以上のパラメータを呼び出して、該プログラムテンプレートの空白を埋めることによって作成される、
    ことを特徴とする設備異常の監視方法。
  7. 請求項3から6のいずれか一項に記載の設備異常の監視方法において、
    前記動作待ち時間監視プログラムは、動作指令、起動信号及び動作待ち許容時間のパラメータが空白になっているプログラムテンプレートへ、前記第1の制御プログラムから以上のパラメータを呼び出して、該プログラムテンプレートの空白を埋めることによって作成される、
    ことを特徴とする設備異常の監視方法。
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