JPH0699728A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0699728A
JPH0699728A JP25029992A JP25029992A JPH0699728A JP H0699728 A JPH0699728 A JP H0699728A JP 25029992 A JP25029992 A JP 25029992A JP 25029992 A JP25029992 A JP 25029992A JP H0699728 A JPH0699728 A JP H0699728A
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隆 仲川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エバ直後温度センサを使用せずに、燃費を悪
化させることのない適切なアイドル回転数制御が可能な
車両用空調装置を提供する。 【構成】 エンジン101により駆動されるコンプレッ
サ102で圧縮された冷媒を気化するエバポレータ10
3と、導入された空気をエバポレータを通過させて車室
内に送風するブロアファン104と、コンプレッサ非作
動時にはエンジンアイドル回転数を低回転数に保持する
ための指令を、コンプレッサ作動時にはエンジンアイド
ル回転数を増加するための回転数増加指令を出力する回
転数指令手段105と、外気温センサ106で検出され
た外気温度と、判定手段107で判定されたブロアファ
ン速度とに基づいて熱負荷を判断する熱負荷判断手段1
09と、ブロアファン速度が所定速度未満で、かつ上記
熱負荷が所定値未満の場合には、コンプレッサ作動時で
あっても上記回転数増加指令の出力を禁止する禁止手段
108とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンプレッサ動作中に
エンジンアイドル回転数の増加を指令する車両用空調装
置に関する。
【従来の技術】
【0002】エンジンにより駆動される冷媒圧縮用のコ
ンプレッサと、このコンプレッサで圧縮された冷媒を気
化するエバポレータと、導入された空気をエバポレータ
を通過させて車室内に送風するブロアファンとを備えた
車両用空調装置が知られている。この種の空調装置を搭
載する車両にあっては、たとえばスロットルバルブをバ
イパスする空気通路に補助空気流量を調節するバルブ
(AACバルブ)を設け、上記コンプレッサ作動(オ
ン)時は、このAACバルブを一定開度だけ開いてエン
ジンアイドル回転数を増加させている(たとえば、日産
サービス周報 昭和62年6月 第578号 第B−7
1頁)。ここで、本明細書中では、コンプレッサ作動
(オン)とはコンプレッサが冷媒を吐出する状態を示
し、コンプレッサ非作動(オフ)とはコンプレッサの冷
媒吐出量がほぼゼロの状態を示す。したがって、例えば
可変容量コンプレッサの場合で実際には非作動状態では
ないが、冷媒の吐出容量がゼロの場合にはコンプレッサ
非作動とみなすものとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような車両では、
熱負荷がさほど大きくなくてもコンプレッサがオンする
のに連動してエンジンアイドル回転数が増加される。し
かしながら、熱負荷がさほど大きくないときは、エンジ
ンアイドル回転数を増加させて冷媒流量を増やさなくて
も充分な冷房性能が得られることが多いので、このよう
な場合のエンジンアイドル回転数の増加は燃費の悪化に
つながる。
【0004】そこで、エバポレータ直後の空気温度(以
下、エバ直後温度と呼ぶ)を検出するセンサを設け、こ
のエバ直後温度によってエバポレータに対する熱負荷を
推定し、その推定結果に応じてエンジンアイドル回転数
を制御することが考えられる。これによれば、エバポレ
ータに対する熱負荷が小さい場合には、コンプレッサが
オンしてもアイドル回転数が上昇しないので、燃費の向
上がはかれる。ところで、上記エバ直後温度は、本来、
例えば固定容量式のコンプレッサをエバポレータの凍結
限界近傍でオン・オフする制御に用いられるが、可変容
量式のコンプレッサを用いた場合には、冷房能力の必要
量に応じて冷媒の吐出量が制御できるから、コンプレッ
サをオン・オフさせる必要は殆どなく、エバ直後温度セ
ンサは不要である。このため、上述のようにエバ直後温
度に基づいてエンジンアイドル回転数を制御する方式で
は、エバ直後温度センサのないシステムに採用する場合
に新たにエバ直後温度センサを設けなくてはならず、コ
ストアップを招来するという問題がある。一方、クール
ダウン時などの熱負荷の大きい時にアイドル回転数を低
くすると、冷房能力を低下させるおそれがある。
【0005】本発明の目的は、エバ直後温度センサを使
用せずに、熱負荷が大きいときの冷房能力を低下させ
ず、燃費を悪化させることのない適切なアイドル回転数
制御が可能な車両用空調装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明に係る車両用空調装置は、
エンジン101により駆動されて冷媒を圧縮するコンプ
レッサ102と、このコンプレッサ102で圧縮された
冷媒を気化するエバポレータ103と、車両外部から導
入された空気をエバポレータ103を通過させて車室内
に送風する速度可変のブロアファン104と、コンプレ
ッサ非作動時には、エンジンアイドル回転数を第1の回
転数に保持するための指令を出力し、コンプレッサ作動
時には、エンジンアイドル回転数を第1の回転数よりも
高い第2の回転数に増加するための回転数増加指令を出
力する回転数指令手段105と、外気温度を検出する外
気温センサ106と、ブロアファン104の速度を判定
する判定手段107と、外気温度とブロアファン速度と
に基づいて熱負荷を判断する熱負荷判断手段109と、
ブロアファン速度が所定速度未満と判定され、かつ上記
熱負荷が所定値未満の場合には、コンプレッサ作動時で
あっても回転数指令手段による回転数増加指令の出力を
禁止する禁止手段108とを具備し、これにより上記問
題点を解決する。請求項2の発明は、車両熱負荷に応じ
てブロアファン速度を決定するファン速度決定手段と、
外気温度が所定の範囲内にあるときに上記決定されたブ
ロアファン速度が所定速度を越える場合には、ブロアフ
ァン速度を所定速度以下に補正する補正手段とを更に備
えたものである。請求項3の発明は、コンプレッサ作動
時に車両熱負荷が上記所定値よりも大きい予め定められ
た値以上の場合には、エンジンアイドル回転数を前記第
2の回転数よりも更に高い第3の回転数に増加するため
の回転数増加指令を出力するようにしたものである。
【0007】
【作用】エバポレータ103に対する熱負荷は、エバポ
レータ103に導かれる空気量とその温度、すなわちブ
ロアファン速度(風量)と外気温度とに依存する。請求
項1の発明では、ブロアファン速度と外気温度に基づい
てエバポレータ103に対する熱負荷を判断しているの
で、上述したエバ直後温度センサは不要である。そし
て、ブロアファン速度が所定速度未満で、かつブロアフ
ァン速度と外気温度とに基づいて判断された熱負荷が所
定値未満の場合には、コンプレッサ作動時であってもア
イドル回転数が増加しない。また、ブロアファン速度が
所定速度以上のときには、上記熱負荷に拘らずアイドル
回転数が増加するので、例えばブロアファン速度が高速
のときにアイドル回転数が第1の回転数にダウンしてし
まうことを防止する。請求項2の発明において、車両熱
負荷に応じてブロアファン速度を決定する制御のとき、
外気温度が所定の範囲内にある場合には、上記ブロアフ
ァン速度の上限値が上記所定速度未満に制限される。し
たがって外気温度が上記範囲内にあるときには、上記判
断される熱負荷が小さくなってエンジンアイドル回転数
が第1の速度に保持される機会が多くなり、燃費の向上
が図れる。また特に請求項3の発明では、コンプレッサ
作動時に車両熱負荷が上記所定値よりも大きい予め定め
られた値以上の場合には、エンジンアイドル回転数が第
2の回転数よりも更に高い第3の回転数に設定されるの
で、高熱負荷時に十分な冷却力を得ることができる。
【0008】
【実施例】図2〜図6により本発明の一実施例を説明す
る。図2において、エンジン10の吸気通路11にはス
ロットルバルブ12が設けられ、このスロットルバルブ
12をバイパスする通路13には、このバイパス通路1
3を通過する補助空気流量を調節する補助空気流量制御
バルブ(AACバルブ)14が設けられている。AAC
バルブ14の開度はアイドル回転数制御回路31により
制御され、エンジンの運転状態、あるいは後述する空調
用制御回路26からの指令値に応じて補助空気流量を調
節してエンジンアイドル回転数を制御する。
【0009】符号20は空調装置を示し、この空調装置
20は、エンジン10により駆動される可変容量コンプ
レッサ21と、このコンプレッサ21で圧縮され不図示
のコンデンサ,リキッドタンク,膨張弁を介して供給さ
れる冷媒を気化して通過空気を冷却するエバポレータ2
2と、不図示の導入口から導入された外気をエバポレー
タ22を通過させて車室内に送風するブロアファン23
と、ブロアファン23を駆動制御するブロアファン制御
回路27とを備えている。コンプレッサ21は、リレー
25を介して空調用制御回路26からの指令によりオン
・オフされ、冷房能力の必要量に応じて冷媒の吐出量を
制御する。
【0010】また空調用制御回路26には、外気温度T
ambを検出する外気温センサ41、車室内温度Tincを検
出する室内温度センサ42、日射量Qsunを検出する日
射センサ43が接続されるとともに、コンプレッサ21
を使用するときに操作されるエアコンスイッチ44、ブ
ロアファン23の速度を手動にて切換えるためのファン
スイッチ45、空調制御をオフするためのオフスイッチ
46も接続されている。本実施例では、ファンスイッチ
45の操作によりブロアファン23の速度が風量の少な
い順に1速〜4速の4段階に切換可能となっている。な
お、ファンスイッチ45は、便宜上1つのスイッチで示
したが、実際には複数のスイッチにより構成されてい
る。制御回路26は、エアコンスイッチ44あるいはブ
ロアファンスイッチ45などの状態や車両熱負荷に応じ
てコンプレッサ21をオン・オフしたり、ブロアファン
駆動回路27を介してファン印加電圧Vfを制御してブ
ロアファン23の速度(風量)を制御するとともに、外
気温度Tambおよびブロアファン速度などに応じてエン
ジンアイドル回転数の指令値を決定してアイドル回転数
制御回路31に出力する。
【0011】次に、図3〜6のフローチャートに基づい
て本実施例における空調制御およびエンジンアイドル回
転数制御の手順を説明する。図3は空調用制御回路26
で行われる基本空調制御を示し、まずステップS110
では初期設定を行い、通常のオートエアコンモードにお
いては、例えば設定温度Tptcを25℃に初期設定す
る。次いでステップS120では各センサからの各種情
報を入力する。これらの各センサのデータ情報を具体的
に説明すると、設定温度Tptcは図示しないコントロー
ルパネルから、車室内温度Tincは室内温度センサ42
から、外気温度Tambは外気温センサ41から、日射量
Qsunは日射センサ43からそれぞれ与えられる。
【0012】ステップS130では、外気温センサ41
から得られる外気温度Tambに対して他の熱源からの影
響を除き、現実の外気温度に相当した値Tamに処理す
る。ステップS140では日射センサ43からの日射量
情報を以降の換算に適した熱量としての値Q'sunに補正
する。ステップS150ではコントロールパネルで設定
された設定温度Tptcを外気温度に応じて補正した値T'
ptcに処理する。ステップS160では、T'ptc,Tin
c,Tam,Q'sunを用いて、 Xm=(A+D)T'ptc+B・Tam+C・Q'sun−D・T
inc+E (ただし、A〜Eは定数) により目標吹出温度Xmを算出すると共に、この目標吹
出温度Xmに応じて不図示のエアミックスドアの開度を
制御する。
【0013】ステップS170ではコンプレッサ21の
オン・オフを制御し、ステップS180ではエンジンア
イドル回転数指令制御(後で詳述する)を行い、ステッ
プS190では上記演算された目標吹出温度Xmに基づ
いて吹出口を設定する。ステップS200では吸込口、
即ち、外気導入口および内気導入口の選択切換を制御
し、ステップS210ではブロアファン23を制御する
ことにより、吹出口からの風量を制御する。その後、処
理はステップS120に戻る。
【0014】図4は上記ステップS180(図3)のエ
ンジンアイドル回転数指令制御の詳細を示し、まずステ
ップS1では、コンプレッサ21がオン(作動)してい
るか否かを判定し、オフ(非作動)であれば、ステップ
S2でアイドル回転数指令値Neを通常のコンプレッサ
オフ時のアイドル回転数N1(第1の回転数に相当し、
例えば650rpm)に設定する。この指令値Neはア
イドル回転数制御回路31に入力され、ここで実際のア
イドル回転数制御が行われるが、これについては図5で
詳述する。一方、コンプレッサ21がオンの場合にはス
テップS3に進み、上記演算された目標吹出温度Xmに
応じて図示の特性から状態N2かN3かを決定する。ここ
で、上記目標吹出温度Xmは、車両熱負荷が高いほどそ
の値は低くなる。
【0015】ステップS4では上記ステップS3で決定
された状態を判定し、N3であれば、ステップS5でア
イドル回転数指令値NeをN1よりも高いN3(第3の回
転数に相当し、例えば850rpm)を指令する。一
方、N2と判定された場合にはステップS6に進み、後
述するブロアファンの風量制御で得られるファン印加電
圧Vfが9v未満か否か、すなわちブロアファン速度が
所定速度未満か否かを判定する。Vf≧9vの場合には
ステップS14に進んでアイドル回転数指令値NeをN
1とN3との中間値N2(第2の回転数に相当し、例えば
750rpm)に設定し、Vf<9vの場合にはステッ
プS7に進む。ステップS7,S8において、現在設定
されているブロアファン速度を判定する。MH(ブロア
ファン電圧=6.25〜9.0v)のときはステップS
9に進み、外気温度の基準値T1を22に設定する。ま
たブロアファン速度がML(ブロアファン電圧=4〜
6.25v)の場合、Lo(ブロアファン電圧=4v以
下)の場合には、ステップS10,S11でそれぞれT
1を24,26に設定する。
【0016】ステップS12では、図示の特性に基づ
き、外気温度Tambが上記設定された基準値T1を越え
るか否かによって状態N1かN2かを決定する。ステップ
S13ではその結果を判定し、N1であれば上記ステッ
プS2に進んでアイドル回転数指令値NeをN1に設定
し、N2であればステップS14で指令値NeをN2に設
定する。ここで、ステップS12で用いる上記基準値T
1は、ブロアファン速度が速くなるほど高く設定される
ので、結果としてステップS13の判定は、外気温度T
ambとブロアファン速度との論理積が所定値未満か否か
を判定していることになる。
【0017】図5はアイドル回転数制御回路31による
実際のエンジンアイドル回転数制御手順の一部のみを示
すものである。ステップS21で上記空調用制御回路2
6から入力されたアイドル回転数指令値Neを判定し、
Ne≠N2かつNe≠N3、すなわちアイドルアップを行
なわないと判定すると、ステップS24において、実際
のエンジンアイドル回転数NがN1(650rpm)に
なるようにAACバルブ14の開度がフィードバック制
御される。一方、ステップS21が肯定され、アイドル
アップ制御を行なうと判定するとステップS25に進
み、Ne=N2と判定されるとステップS22でAAC
バルブ14を一定値だけ開き、その後ステップS23に
進んで、エンジンアイドル回転数NがN2(750rp
m)になるようにAACバルブ14の開度がフィードバ
ック制御される。またステップS25でNe=N3と判
定されると、ステップS26でAACバルブ14を一定
値だけ開き、その後ステップS27に進んで、エンジン
アイドル回転数がN3(850rpm)になるようにA
ACバルブ14の開度がフィードバック制御される。
【0018】また図6は上記ステップS210(図3)
のブロアファン風量制御の詳細を示している。ステップ
S31でオフスイッチ46がオンと判定されるとステッ
プS32でブロアファン23をオフし、オフスイッチ4
6がオフと判定されるとステップS33に進む。ステッ
プS33でファンスイッチ45がオンと判定されるとス
テップS34に進む。ステップS34〜S36は、ファ
ンスイッチ45により指令されたブロアファン速度を判
定する処理であり、1速と判定されるとステップS37
でブロアファン印加電圧Vfを4.0vに設定する。ま
た2速,3速,4速と判定された場合には、それぞれス
テップS38〜S40で印加電圧Vfを6.25v,
9.0v,Vacc(最高電圧)にそれぞれ設定する。
ステップS37〜S40の後はステップS34に進む。
【0019】一方、ステップS33でファンスイッチ4
5がオフと判定されるとステップS41で定数L,M,
N,Pをそれぞれ−82,−35,65,131に設定
し、次いでステップS42において、図示の特性から目
標吹出温度Xmに基づいてブロアファン印加電圧Vfを
決定する。ステップS43では、外気温度Tambに基づ
いてVfの上限値を規定する補正を行う。詳しくは、外
気温度Tambが10℃から15℃付近にかけてはVfの
上限値が12vから9vまで減少し、25℃から30℃
にかけて12vまで上昇する。したがってこの処理によ
れば、例えば外気温度Tambが20℃付近では、ステッ
プS42で決定されたVfが9vを越える場合でも9v
に制限される。その後、ステップS44に進み、上記決
定された印加電圧Vfをブロアファン23に印加する。
【0020】以上が本実施例に置ける制御の手順であ
る。このうち図4,図5の手順によれば、外気温度Tam
bとブロアファン速度とによりエバポレータ22に対す
る熱負荷が判断され、ブロアファン速度が所定速度未満
で、かつ上記熱負荷が所定値未満の場合には、コンプレ
ッサ作動時であってもアイドル回転数はN1で保持さ
れ、N2に増加することはない。したがって不要なアイ
ドル回転数の増加が回避され、燃費の向上が図れる。ま
た、従来のようにエバ直後センサを用いる必要がないの
で、エバ直後温度センサのないシステムに採用する場合
でも新たにエバ直後温度センサを設ける必要はなく、コ
ストダウンが図れる。さらに、ブロアファン速度が所定
速度以上の場合でも上記論理積が所定値以上のとき、つ
まりエバポレータ22に対する熱負荷が高い場合には、
コンプレッサ作動時にアイドル回転数がN2に増加する
ので、クールダウン時などの熱負荷が大きい場合でも十
分な冷却性能を得ることができる。なお、クールダウン
状態で空調される機会は安定した冷房状態で使用される
機会よりも少ないので、全体として燃費の向上が図れ
る。
【0021】ところで、ブロアファン速度が所定速度以
上のとき(例えばブロアファン印加電圧Vfが9v以上
のとき)にエンジンアイドル回転数が低いと、オルタネ
ータの充放電バランスが崩れ、バッテリ上がりが発生す
るおそれがあるが、上記制御では、ブロアファン速度が
9v以上のときには、上記論理積に拘らずアイドル回転
数が必ずN2に増加するので、オルタネータの充放電バ
ランスが常に適正に保持されバッテリ上がりを防止でき
る。
【0022】さらに本実施例では、図6に示すように、
目標吹出温度Xmすなわち車両熱負荷に基づいてブロア
ファン印加電圧Vf(ブロアファン速度)を決定するオ
−ト制御が行われるが、このとき、外気温度Tambが1
0℃〜30℃の範囲内にある場合には、印加電圧Vfの
上限値が制限され、これにより次のような作用効果が得
られる。一般にオ−ト制御において、外気温度Tambが
10℃〜30℃の範囲にあるときには、ブロアファン速
度が最高速(例えは、印加電圧12V)で運転されるこ
とは少ない。しかし、例えば日向に長時間駐車しておい
たような場合には、日射により室内温度がかなり上昇す
るから、上述のように印加電圧Vfの上限値を制限しな
いと、外気温度が例えば20℃であっても空調装置を作
動させたときにブロアファンが最高速で運転されること
がある。そして、このときにはエンジンアイドル回転数
はN2に増加する可能性が高い。しかしながら、一般に
外気温度が10℃〜30℃の場合には、ブロアファン速
度を最高速にしなくてもさほど不快感を感ずるものでは
ないので、本実施例では、上記ブロアファン速度に制限
を設けることにより、外気温度Tambが10℃〜30℃
の範囲内にある場合には、上記ブロアファン速度が9v
以下に保持されるようにした。したがって、このときエ
ンジンアイドル回転数は増加されずに低速のまま保持さ
れる可能性が高くなり、燃費の向上が図れる。
【0023】さらに本実施例では、図4に示すように、
コンプレッサオン時に目標吹出温度Xmが所定値以下の
場合、すなわち車両熱負荷が所定値以上の場合には、エ
ンジンアイドル回転数を通常のコンプレッサオン時の回
転数(第2の回転数)N2よりも更に高い回転数N3に設
定するようにしたので、高熱負荷時に十分な冷却力を得
られるという効果も得られる。また、仮りに高熱負荷時
にエンジンアイドル回転数をN2のまま保持した場合に
は、冷却力が不足するためにブロアファンが長時間高速
で運転されるため騒音により乗員が不快感を感ずるおそ
れがあるが、本実施例によれば、アイドル回転数を上記
3に設定することによりブロアファンが長時間高速で
運転されることはなく、乗員が不快感を感ずることはな
い。
【0024】以上の実施例の構成において、空調用制御
回路26が回転数指令手段105,判定手段107,禁
止手段108,ファン速度決定手段および補正手段を構
成する。なお以上では、ブロアファン速度が高いほど外
気温度の基準値を低く設定するようにするとともに、検
出された外気温度が上記設定された基準値以上か否かを
判定することにより外気温度とブロアファン速度の論理
積が所定値以上か否か判定するようにしたが、この論理
積の判定方向は実施例に限定されない。また、図4で用
いた目標吹出温度Xmを判定するための閾値やブロアフ
ァン速度によって決定される外気温度の基準値などは、
図示した数値に限定されない。さらに、固定容量コンプ
レッサを用いたものにも本発明を適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ブロアファン速度が所
定速度未満で、かつ外気温度とブロアファン速度とから
熱負荷を判断し、この熱負荷が所定値未満の場合には、
コンプレッサ作動時であってもエンジンアイドル回転数
を増加しないようにしたので、上述したエバ直後センサ
を用いることなくエンジンアイドル回転数を適正な値に
制御して低燃費を実現できる。したがって、エバ直後セ
ンサを新たに設ける必要がなく、コストダウンが図れ
る。また、ブロアファン速度が所定速度以上のときに
は、上記論理積に拘らずアイドル回転数が増加するの
で、例えばブロアファン速度が高速であるにも拘らずア
イドル回転数が第1の速度にダウンするといった不都合
を防止でき、冷房能力の低下を防止することができる。
請求項2の発明によれば、車両熱負荷に応じてブロアフ
ァン速度を決定する制御のとき、外気温度が所定の範囲
内にある場合には、上記ブロアファン速度の上限値を上
記所定速度未満に制限するようにしたので、外気温度が
上記範囲内にあるときには、エンジンアイドル回転数が
第1の速度に保持される可能性が高くなり、更なる燃費
の向上が図れる。また特に請求項3の発明では、コンプ
レッサ作動時に車両熱負荷が所定値以上の場合には、エ
ンジンアイドル回転数を更に増加させるようにしたの
で、高熱負荷時に十分な冷却力を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図
【図2】本発明の一実施例の全体構成図
【図3】基本空調制御を示すフローチャート
【図4】エンジンアイドル回転数指令制御の手順例を示
すフローチャート
【図5】実際のエンジンアイドル回転数制御の手順例を
示すフローチャート
【図6】ブロアファン風量制御の手順を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
10 エンジン 13 バイパス通路 14 補助空気流量制御バルブ 20 空調装置 21 コンプレッサ 22 エバポレータ 26 空調用制御回路 31 アイドル回転数制御回路 41 外気温センサ 26 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されて冷媒を圧縮す
    るコンプレッサと、 このコンプレッサで圧縮された冷媒を気化するエバポレ
    ータと、 車両外部から導入された空気をエバポレータを通過させ
    て車室内に送風する速度可変のブロアファンと、 前記コンプレッサ非作動時には、エンジンアイドル回転
    数を第1の回転数に保持するための指令を出力し、前記
    コンプレッサ作動時には、エンジンアイドル回転数を第
    1の回転数よりも高い第2の回転数に増加するための回
    転数増加指令を出力する回転数指令手段と、 外気温度を検出する外気温センサと、 前記ブロアファンの速度を判定する判定手段と、 前記外気温度と前記ブロアファン速度とに基づいて熱負
    荷を判断する熱負荷判断手段と、 前記ブロアファン速度が所定速度未満と判定され、かつ
    前記熱負荷が所定値未満の場合には、コンプレッサ作動
    時であっても前記回転数指令手段による回転数増加指令
    の出力を禁止する禁止手段とを具備することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両熱負荷に応じてブロアファン速度を
    決定するファン速度決定手段と、 前記外気温度が所定の範囲内にあるときに前記決定され
    たブロアファン速度が前記所定速度を越える場合には、
    ブロアファン速度を所定速度以下に補正する補正手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記回転数指令手段は、前記コンプレッ
    サ作動時に車両熱負荷が前記所定値よりも大きい予め定
    められた値以上の場合には、前記エンジンアイドル回転
    数を前記第2の回転数よりも更に高い第3の回転数に増
    加するための回転数増加指令を出力することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001130251A (ja) * 1999-09-10 2001-05-15 Valeo Climatisation 可変容量型コンプレッサを備える空調ループの制御方法
JP2010000820A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Denso Corp 車両用空調装置
CN107433870A (zh) * 2016-04-29 2017-12-05 福特全球技术公司 具有冷却剂比例阀的牵引电池冷却***

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