JPH0698397A - 圧電発音体 - Google Patents
圧電発音体Info
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- JPH0698397A JPH0698397A JP24456592A JP24456592A JPH0698397A JP H0698397 A JPH0698397 A JP H0698397A JP 24456592 A JP24456592 A JP 24456592A JP 24456592 A JP24456592 A JP 24456592A JP H0698397 A JPH0698397 A JP H0698397A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R17/00—Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
Landscapes
- Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コードレス電話器および携帯電話器を浴室ま
たは洗面所等の飛水或いは多湿環境下において使用する
際に、水滴または湿気等の侵入を防止し、且つ防水対策
に伴う音圧の劣化を少なくした構造の圧電発音体を提供
する。 【構成】 一方が全面開口されるとともに該開口５２に
相対する壁部５９に制動孔５３を有する収納ケース５１
と、振動板６２の表面６２ａに圧電素子６１が固着され
るとともに該振動板の周辺部６２ａが前記収納ケース５
１内部に固定された圧電振動板６０と、前記収納ケース
５１の開口５２全面を閉塞するように開口縁５５に周辺
部６９が張着されるとともに自由に振動可能な防水性シ
ート７２と、前記張着された防水性シート周辺部６９上
に沿って装着した非通気性弾性部材９１と、を有する圧
電発音体９０で、前記防水性シート７２は送受話器本体
８０における取付基材８１の搭載面８４と接触せずに前
記非通気性弾性部材９１の断面の厚さ分の間隙が保持さ
れるように構成されている。
たは洗面所等の飛水或いは多湿環境下において使用する
際に、水滴または湿気等の侵入を防止し、且つ防水対策
に伴う音圧の劣化を少なくした構造の圧電発音体を提供
する。 【構成】 一方が全面開口されるとともに該開口５２に
相対する壁部５９に制動孔５３を有する収納ケース５１
と、振動板６２の表面６２ａに圧電素子６１が固着され
るとともに該振動板の周辺部６２ａが前記収納ケース５
１内部に固定された圧電振動板６０と、前記収納ケース
５１の開口５２全面を閉塞するように開口縁５５に周辺
部６９が張着されるとともに自由に振動可能な防水性シ
ート７２と、前記張着された防水性シート周辺部６９上
に沿って装着した非通気性弾性部材９１と、を有する圧
電発音体９０で、前記防水性シート７２は送受話器本体
８０における取付基材８１の搭載面８４と接触せずに前
記非通気性弾性部材９１の断面の厚さ分の間隙が保持さ
れるように構成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、送受話器と電話器本
体とを分離独立させて無線通信により音声を送受するよ
うに構成された所謂コードレス電話器、および自由に持
ち運びが可能な携帯電話器において、送話部または受話
部に内蔵されて音声信号と電圧値との変換を行うように
構成された電気音響変換器、所謂圧電発音体に関し、さ
らに詳細には、前記電話器を浴室または洗面所等の飛水
或いは多湿環境にて使用する際に、水滴・湿気等が侵入
するのを防止するとともに、該防水性対策による音圧劣
化が少ないように構成された圧電発音体に関するもので
ある。
体とを分離独立させて無線通信により音声を送受するよ
うに構成された所謂コードレス電話器、および自由に持
ち運びが可能な携帯電話器において、送話部または受話
部に内蔵されて音声信号と電圧値との変換を行うように
構成された電気音響変換器、所謂圧電発音体に関し、さ
らに詳細には、前記電話器を浴室または洗面所等の飛水
或いは多湿環境にて使用する際に、水滴・湿気等が侵入
するのを防止するとともに、該防水性対策による音圧劣
化が少ないように構成された圧電発音体に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】近年の高度情報化時代に対応して、電話
回線を介しての各種情報提供或いは通話等が多岐多様に
亙ってきており、これにともない該電話の使用場所も、
例えば高温多湿環境の下でも使用可能なように水滴・湿
気対策が施された電話器が切望されている。
回線を介しての各種情報提供或いは通話等が多岐多様に
亙ってきており、これにともない該電話の使用場所も、
例えば高温多湿環境の下でも使用可能なように水滴・湿
気対策が施された電話器が切望されている。
【０００３】特に、送受話部と電話器本体とが分離独立
されて無線通信により音声を送受するように構成された
所謂コードレス電話器は屋内での移動が可能であること
から、上記のような高温多湿環境の浴室または洗面所等
においての使用形態が不可避であって水滴および湿気の
対策が必要である。
されて無線通信により音声を送受するように構成された
所謂コードレス電話器は屋内での移動が可能であること
から、上記のような高温多湿環境の浴室または洗面所等
においての使用形態が不可避であって水滴および湿気の
対策が必要である。
【０００４】また、自由に持ち運びができる携帯電話も
サービス網の拡大、低価格化が進み、急速に普及してい
るが、室外での使用においては厳しい使用環境に耐え得
る信頼性が要求されるのであって、水滴および湿気に対
する対策も当然に施される必要がある。
サービス網の拡大、低価格化が進み、急速に普及してい
るが、室外での使用においては厳しい使用環境に耐え得
る信頼性が要求されるのであって、水滴および湿気に対
する対策も当然に施される必要がある。
【０００５】一方、前記コードレス電話器や携帯電話器
においては、小型化の要求が強いのであるが、内蔵され
る無線通信の電子回路および電源部等がある程度の容積
が必要なことと相俟って、送受話器部の小型薄型化が不
可避となっている。
においては、小型化の要求が強いのであるが、内蔵され
る無線通信の電子回路および電源部等がある程度の容積
が必要なことと相俟って、送受話器部の小型薄型化が不
可避となっている。
【０００６】上記要請を満足するために、送話部及び受
話部に従来使用されていた電磁作用を利用した電磁スピ
ーカに代わって圧電作用を利用した圧電振動板を内臓す
る圧電発音体が採用されるに至っている。
話部に従来使用されていた電磁作用を利用した電磁スピ
ーカに代わって圧電作用を利用した圧電振動板を内臓す
る圧電発音体が採用されるに至っている。
【０００７】現在、上記圧電発音体は本来もっている小
型・薄型・省電力の特徴に加えて、高音圧化さらには実
装性の向上に対する要求に応えるべく開発が進められて
いる。
型・薄型・省電力の特徴に加えて、高音圧化さらには実
装性の向上に対する要求に応えるべく開発が進められて
いる。
【０００８】前記圧電振動板が適用された従来の圧電発
音体並びに該圧電発音体が送受話器本体に取付られた構
造を、図２の断面図を参照することにより概説する。
音体並びに該圧電発音体が送受話器本体に取付られた構
造を、図２の断面図を参照することにより概説する。
【０００９】先ず、圧電素子２１は、圧電音響変換を行
う素子であり、力を加えると誘電分極をおこす強誘電体
セラミックスを材質として薄円板状に形成されている。
う素子であり、力を加えると誘電分極をおこす強誘電体
セラミックスを材質として薄円板状に形成されている。
【００１０】該圧電素子２１の両端面には、電極が塗着
形成されている。
形成されている。
【００１１】前記電極が形成された圧電素子２１は、該
圧電素子２１よりも大形であって薄円板状に形成された
振動板２２の振動板表面２２ａに、一方の電極を介在し
て固着されることにより圧電振動板２０が構成されてい
る。
圧電素子２１よりも大形であって薄円板状に形成された
振動板２２の振動板表面２２ａに、一方の電極を介在し
て固着されることにより圧電振動板２０が構成されてい
る。
【００１２】また、図示しないが、前記圧電振動板２０
における圧電素子２１に被着された他方の電極の一端部
及び前記振動板表面２２ａの一端部には、外部との電気
的信号の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定され
るとともに、該圧電振動板２０のハウジング基体となる
収納ケース１１より導出されているものとする。
における圧電素子２１に被着された他方の電極の一端部
及び前記振動板表面２２ａの一端部には、外部との電気
的信号の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定され
るとともに、該圧電振動板２０のハウジング基体となる
収納ケース１１より導出されているものとする。
【００１３】次に、上記収納ケース１１は合成樹脂等を
材質として、環状または多角形状を有する側壁と、一方
が全面開口された収納用開口１２と、該収納用開口１２
に相対した開口相対壁部１９と、を有することにより断
面が略凹形状に成形されている。
材質として、環状または多角形状を有する側壁と、一方
が全面開口された収納用開口１２と、該収納用開口１２
に相対した開口相対壁部１９と、を有することにより断
面が略凹形状に成形されている。
【００１４】前記開口相対壁部１９の略中心部には、制
動孔１３が開口されており、該制動孔１３に収納ケース
１１の内側において、メッシュ状に構成された音圧調整
膜１８が被覆され、さらに接着剤により固着されること
により、前記圧電振動板２０の圧電振動に対する音圧ー
周波数特性が調整できるように構成されている。
動孔１３が開口されており、該制動孔１３に収納ケース
１１の内側において、メッシュ状に構成された音圧調整
膜１８が被覆され、さらに接着剤により固着されること
により、前記圧電振動板２０の圧電振動に対する音圧ー
周波数特性が調整できるように構成されている。
【００１５】前記収納ケース１１の内壁面の略中央部に
は、該内面全周に亙って取付段部１４が設けられてお
り、前記圧電振動板２０が、圧電素子２１を開口相対壁
部１９側に対向するように、前記収納用開口１２を介し
て収納ケース１１に収納されるとともに、該取付段部１
４において該圧電振動板２０の振動板周辺部２２ｂが当
接され、さらに、例えばシリコーン系のシール用接着材
１６により固定されている。
は、該内面全周に亙って取付段部１４が設けられてお
り、前記圧電振動板２０が、圧電素子２１を開口相対壁
部１９側に対向するように、前記収納用開口１２を介し
て収納ケース１１に収納されるとともに、該取付段部１
４において該圧電振動板２０の振動板周辺部２２ｂが当
接され、さらに、例えばシリコーン系のシール用接着材
１６により固定されている。
【００１６】次に、上記のようにして構成された圧電発
音体１０を、前記電話器における送受話器本体３０に取
り付けた状態を説明する。
音体１０を、前記電話器における送受話器本体３０に取
り付けた状態を説明する。
【００１７】図２において、該送受話器本体３０は、本
発明の主要部となる送話口部または受話口部を示してお
り、該部は前記圧電発音体１０が取り付けられる取付基
材３１になっている。
発明の主要部となる送話口部または受話口部を示してお
り、該部は前記圧電発音体１０が取り付けられる取付基
材３１になっている。
【００１８】該取付基材３１には、送話音または受話音
等を通過させるための音通孔３２，３２´…が開口され
ている。
等を通過させるための音通孔３２，３２´…が開口され
ている。
【００１９】また、前記送受話器本体３０における取付
基材３１の搭載面３４には、前記圧伝発音体１０の収納
用開口１２側における開口縁１５の形状に対応して嵌装
用凸部３３が突設されている。
基材３１の搭載面３４には、前記圧伝発音体１０の収納
用開口１２側における開口縁１５の形状に対応して嵌装
用凸部３３が突設されている。
【００２０】この状態において、前記圧電発音体１０の
収納ケース１１の開口縁１５が、該搭載面３４における
嵌装用凸部３３に嵌装されるとともに、接着固定される
ことにより、該圧電発音体１０が取付基材３１に搭載さ
れている。
収納ケース１１の開口縁１５が、該搭載面３４における
嵌装用凸部３３に嵌装されるとともに、接着固定される
ことにより、該圧電発音体１０が取付基材３１に搭載さ
れている。
【００２１】この際、収納ケース１１の開口縁１５に沿
って周設された非通気性弾性体部材であるゴムリング２
６を介して防水性シート２５が開口全面を閉塞するよう
に搭載面３４に当接しつつ圧着され、音通孔３２、３２
´…を通しての外部からの水滴または湿気の侵入を防止
する構造となっている。
って周設された非通気性弾性体部材であるゴムリング２
６を介して防水性シート２５が開口全面を閉塞するよう
に搭載面３４に当接しつつ圧着され、音通孔３２、３２
´…を通しての外部からの水滴または湿気の侵入を防止
する構造となっている。
【００２２】上記防水性シート２５は音声等を通過する
ように或程度の通気性を有するとともに、水滴または湿
気等を防滴する撥水性を有する材質で構成されている。
ように或程度の通気性を有するとともに、水滴または湿
気等を防滴する撥水性を有する材質で構成されている。
【００２３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧電発音体１０の構造によれば、防水性シート２５
は送受話器本体３０における取付基材３１の搭載面３４
に当接しつつ該周辺部が弾性体部材のゴムリング２６に
て搭載面３４に圧着固定されているので、防水性シート
２５自体は殆ど振動することができず、或程度の通気性
を有するとはいえ、音圧の劣化の原因となっている。
来の圧電発音体１０の構造によれば、防水性シート２５
は送受話器本体３０における取付基材３１の搭載面３４
に当接しつつ該周辺部が弾性体部材のゴムリング２６に
て搭載面３４に圧着固定されているので、防水性シート
２５自体は殆ど振動することができず、或程度の通気性
を有するとはいえ、音圧の劣化の原因となっている。
【００２４】即ち、送話器においては音通孔３２、３２
´…を通しての話し手の声の音圧の変化を圧電振動板２
０に伝えにくくする障害物となり、また受話器において
は圧電振動板２０の発音による音圧の変化を音通孔３
２、３２´…を通して聞き手に伝えにくくする障害物と
なり、音圧の減少を招く原因となるという問題点があっ
た。
´…を通しての話し手の声の音圧の変化を圧電振動板２
０に伝えにくくする障害物となり、また受話器において
は圧電振動板２０の発音による音圧の変化を音通孔３
２、３２´…を通して聞き手に伝えにくくする障害物と
なり、音圧の減少を招く原因となるという問題点があっ
た。
【００２５】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、前記コードレス電話器や携帯電話器を浴室また
は洗面所等の飛水或いは多湿環境下において使用する際
に、例え水滴等による被着が発生しても継続通話を行う
ことが可能なように、該水滴または湿気等の侵入を防止
するとともに、音圧劣化を少なくした構造の圧電発音体
を提供するものである。
であり、前記コードレス電話器や携帯電話器を浴室また
は洗面所等の飛水或いは多湿環境下において使用する際
に、例え水滴等による被着が発生しても継続通話を行う
ことが可能なように、該水滴または湿気等の侵入を防止
するとともに、音圧劣化を少なくした構造の圧電発音体
を提供するものである。
【００２６】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方が全面開
口されるとともに該開口に相対する壁部に制動孔を有す
る収納ケースと、振動板の表面に圧電素子が固着される
とともに該振動板の周辺部が前記収納ケース内部に固定
された圧電振動板と、前記収納ケースの開口全面を閉塞
するように開口縁に周辺部が張着されるとともに自由に
振動可能な防水性シートと、前記張着された防水性シー
ト周辺部上に沿って装着した非通気性弾性部材と、を有
することを特徴とする圧電発音体を提供することによ
り、上記目的を達成するものである。
口されるとともに該開口に相対する壁部に制動孔を有す
る収納ケースと、振動板の表面に圧電素子が固着される
とともに該振動板の周辺部が前記収納ケース内部に固定
された圧電振動板と、前記収納ケースの開口全面を閉塞
するように開口縁に周辺部が張着されるとともに自由に
振動可能な防水性シートと、前記張着された防水性シー
ト周辺部上に沿って装着した非通気性弾性部材と、を有
することを特徴とする圧電発音体を提供することによ
り、上記目的を達成するものである。
【００２７】
【作用】本発明においては、圧電振動板が収納された収
納ケースの開口全面を閉塞するように開口縁に防水性シ
ートが張着され、且つ該防水性シートは非通気性弾性部
材（ゴムリング等）を介して送受話器本体における取付
基材の搭載面に配設される構造なので、収納ケース内部
は該防水性シートと非通気性弾性部材によって完全に気
密化が保持され、取付基材の搭載面に開口された音通孔
から外部環境の水滴や湿気が収納ケース内部へ侵入する
ことが防止される。したがって、収納ケース内の圧電素
子等を水や湿気による信頼性の低下から保護される。
納ケースの開口全面を閉塞するように開口縁に防水性シ
ートが張着され、且つ該防水性シートは非通気性弾性部
材（ゴムリング等）を介して送受話器本体における取付
基材の搭載面に配設される構造なので、収納ケース内部
は該防水性シートと非通気性弾性部材によって完全に気
密化が保持され、取付基材の搭載面に開口された音通孔
から外部環境の水滴や湿気が収納ケース内部へ侵入する
ことが防止される。したがって、収納ケース内の圧電素
子等を水や湿気による信頼性の低下から保護される。
【００２８】また、送受話器本体における取付基材の搭
載面と防水シートは接触せず非通気性弾性部材（ゴムリ
ング等）の断面の厚さ分の間隙が保持されるので、防水
シートは該間隙内で自由に振動することが可能である。
したがって、受話部の圧電振動板の振動による音圧を大
きく劣化させることなく音通孔をとおして伝えることに
なり、また逆に送話部の話し手の声の音圧を大きく劣化
させることなく音通孔を通して圧電振動板に伝えること
になる。
載面と防水シートは接触せず非通気性弾性部材（ゴムリ
ング等）の断面の厚さ分の間隙が保持されるので、防水
シートは該間隙内で自由に振動することが可能である。
したがって、受話部の圧電振動板の振動による音圧を大
きく劣化させることなく音通孔をとおして伝えることに
なり、また逆に送話部の話し手の声の音圧を大きく劣化
させることなく音通孔を通して圧電振動板に伝えること
になる。
【００２９】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
する。
【００３０】図１は本発明に係わる圧電発音体の取付構
造の実施例を示す断面図である。
造の実施例を示す断面図である。
【００３１】図１において、圧電発音体９０は、一方が
全面開口されるとともに該開口５２に相対する壁部５９
に制動孔５３を有する収納ケース５１と、振動板６２の
表面６２ａに圧電素子６１が固着されるとともに該振動
板の周辺部６２ａが前記収納ケース５１内部に固定され
た圧電振動板６０と、前記収納ケース５１の開口５２全
面を閉塞するように開口縁５５に周辺部が張着されると
ともに音圧によって振動可能な防水性シート７２と、前
記防水性シート周辺部に沿って貼着した非通気性弾性部
材９１と、を有し、上記開口縁５５が、送受話器本体８
０における取付基材８１の搭載面８４における嵌装用凸
部８３に嵌装されるとともに、接着固定されることによ
り、該圧電発音体９０が取付基材８１に搭載された構造
となっている。
全面開口されるとともに該開口５２に相対する壁部５９
に制動孔５３を有する収納ケース５１と、振動板６２の
表面６２ａに圧電素子６１が固着されるとともに該振動
板の周辺部６２ａが前記収納ケース５１内部に固定され
た圧電振動板６０と、前記収納ケース５１の開口５２全
面を閉塞するように開口縁５５に周辺部が張着されると
ともに音圧によって振動可能な防水性シート７２と、前
記防水性シート周辺部に沿って貼着した非通気性弾性部
材９１と、を有し、上記開口縁５５が、送受話器本体８
０における取付基材８１の搭載面８４における嵌装用凸
部８３に嵌装されるとともに、接着固定されることによ
り、該圧電発音体９０が取付基材８１に搭載された構造
となっている。
【００３２】この際、上記非通気性弾性部材９１は開口
縁５５に張着された防水性シート７２上に装着されてい
るが、脱着自在として圧電発音体９０が取付基材８１に
搭載する際に装着されてもよく、搭載状態において防水
シート７２が搭載面８４から非通気性弾性部材９１の断
面の厚さ分の間隙が保持されればよい。
縁５５に張着された防水性シート７２上に装着されてい
るが、脱着自在として圧電発音体９０が取付基材８１に
搭載する際に装着されてもよく、搭載状態において防水
シート７２が搭載面８４から非通気性弾性部材９１の断
面の厚さ分の間隙が保持されればよい。
【００３３】次に、本発明に係わる圧電発音体９０に使
用される各部材について詳述する。
用される各部材について詳述する。
【００３４】強誘電体等に圧力または張力等を印加する
と分極が発生して端面に静電荷を生じる圧電効果或いは
電界を印加すると機械的応力を生じる電歪効果を有する
圧電素子６１は、ＰＺＴ（チタン酸ジルコン酸鉛）磁器
等の強誘電体セラミックスを材質として厚さ５０μｍ〜
１００μｍ程度の薄円板状に形成されている。
と分極が発生して端面に静電荷を生じる圧電効果或いは
電界を印加すると機械的応力を生じる電歪効果を有する
圧電素子６１は、ＰＺＴ（チタン酸ジルコン酸鉛）磁器
等の強誘電体セラミックスを材質として厚さ５０μｍ〜
１００μｍ程度の薄円板状に形成されている。
【００３５】該圧電素子６１の両端面には、例えば銀等
の電気伝導性の良好なる金属が薄膜状に被着されて電極
が形成されている。
の電気伝導性の良好なる金属が薄膜状に被着されて電極
が形成されている。
【００３６】前記電極が形成された圧電素子６１は、真
鍮等を材質として該圧電素子６１よりも大形であって薄
円板状に形成された振動板６２の振動板表面６２ａに、
一方の電極を介在して固着されることにより圧電振動板
６０が構成されている。
鍮等を材質として該圧電素子６１よりも大形であって薄
円板状に形成された振動板６２の振動板表面６２ａに、
一方の電極を介在して固着されることにより圧電振動板
６０が構成されている。
【００３７】前記振動板６２は、該圧電素子６１の搭載
基材となるとともに圧電振動を媒介するために設けられ
ている。
基材となるとともに圧電振動を媒介するために設けられ
ている。
【００３８】また、図示しないが、前記圧電振動板６０
における圧電素子６１に被着された他方の電極の一端部
及び前記振動板６２の一端部には、外部との電気的信号
の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定されるとと
もに、該圧電振動板６０のハウジング基体となる収納ケ
ース５１より導出されているものとする。
における圧電素子６１に被着された他方の電極の一端部
及び前記振動板６２の一端部には、外部との電気的信号
の授受を行うための絶縁被覆導線が半田固定されるとと
もに、該圧電振動板６０のハウジング基体となる収納ケ
ース５１より導出されているものとする。
【００３９】該収納ケース５１は、合成樹脂等を材質と
して、環状または多角状を有する側壁と、一方が全面開
口された収納用開口５２と、該収納用開口５２に相対し
た開口相対壁部５９と、を有することにより断面が略凹
形状に成形されている。
して、環状または多角状を有する側壁と、一方が全面開
口された収納用開口５２と、該収納用開口５２に相対し
た開口相対壁部５９と、を有することにより断面が略凹
形状に成形されている。
【００４０】前記開口相対壁部５９の略中心部には、制
動孔５３が開口されており、該制動孔５３を収納ケース
５１の内側において、メッシュ状に構成された音圧調整
膜５８が被覆され、さらに固定用接着材５７により固着
されることにより、前記圧電振動板６０の圧電振動に対
する音圧を調整するように構成されている。
動孔５３が開口されており、該制動孔５３を収納ケース
５１の内側において、メッシュ状に構成された音圧調整
膜５８が被覆され、さらに固定用接着材５７により固着
されることにより、前記圧電振動板６０の圧電振動に対
する音圧を調整するように構成されている。
【００４１】前記収納ケース５１の内壁面には、該内面
全周に亙って取付段部５４が形成されており、前記圧電
振動板６０が、本例においては圧電素子６１を開口相対
壁部５９側に対向させるように、前記収納用開口５２を
介して収納ケース５１に収納されるとともに、該取付段
部５４において該圧電振動板６０の振動板周辺部６２ｂ
が当接され、さらに、例えばシリコーン系のシール用接
着材５６により固定されている。
全周に亙って取付段部５４が形成されており、前記圧電
振動板６０が、本例においては圧電素子６１を開口相対
壁部５９側に対向させるように、前記収納用開口５２を
介して収納ケース５１に収納されるとともに、該取付段
部５４において該圧電振動板６０の振動板周辺部６２ｂ
が当接され、さらに、例えばシリコーン系のシール用接
着材５６により固定されている。
【００４２】この際、前記シール用接着材５６により、
前記圧電振動板６０の振動板周辺部６２ｂが、前記収納
ケース５１の取付段部５４の全周に亙って塗着され、前
記収納用開口６２が第１取付段部５４において閉塞され
ている。
前記圧電振動板６０の振動板周辺部６２ｂが、前記収納
ケース５１の取付段部５４の全周に亙って塗着され、前
記収納用開口６２が第１取付段部５４において閉塞され
ている。
【００４３】また、前記収納ケース５１の収納用開口５
２側における端部面は開口縁５５となっており、該開口
縁５５には、或程度の通気性を有するとともに、水滴ま
たは湿気等を防滴する撥水性を有する材質で構成された
防水性シート７２が、前記収納用開口５２を閉塞するよ
うに、例えば接着材等により周辺部６９が固着されるこ
とにより張設されている。
２側における端部面は開口縁５５となっており、該開口
縁５５には、或程度の通気性を有するとともに、水滴ま
たは湿気等を防滴する撥水性を有する材質で構成された
防水性シート７２が、前記収納用開口５２を閉塞するよ
うに、例えば接着材等により周辺部６９が固着されるこ
とにより張設されている。
【００４４】さらに、上記張設された防水性シート７２
の開口縁に当接する周辺部上には気体または液体等の透
過を阻止する非通気性を有するとともに、緩衝等の作用
を奏する弾性を有する非通気性弾性部材９１である例え
ばゴムリングが、接着材等により固着されるか、もしく
は脱着自在な状態で装着されている。
の開口縁に当接する周辺部上には気体または液体等の透
過を阻止する非通気性を有するとともに、緩衝等の作用
を奏する弾性を有する非通気性弾性部材９１である例え
ばゴムリングが、接着材等により固着されるか、もしく
は脱着自在な状態で装着されている。
【００４５】次に、上記のようにして構成された圧電発
音体５０を、前記コードレス電話器または携帯電話器に
おける送受話器本体８０に取付けた状態を説明する。
音体５０を、前記コードレス電話器または携帯電話器に
おける送受話器本体８０に取付けた状態を説明する。
【００４６】図１において、該送受話器本体８０は、本
発明の主要部となる送話口部または受話口部を示してお
り、該部は前記圧電発音体５０が取付られる取付基材８
１になっている。
発明の主要部となる送話口部または受話口部を示してお
り、該部は前記圧電発音体５０が取付られる取付基材８
１になっている。
【００４７】該取付基材８１には、送話音または受話音
等を通過させるための音通孔８２，８２´…が開口され
ている。
等を通過させるための音通孔８２，８２´…が開口され
ている。
【００４８】また、前記送受話器本体８０における取付
基材８１の搭載面８４には、前記圧伝発音体９０の収納
用開口５２側における開口縁５５の形状に対応して嵌装
用凸部８３が突設されている。
基材８１の搭載面８４には、前記圧伝発音体９０の収納
用開口５２側における開口縁５５の形状に対応して嵌装
用凸部８３が突設されている。
【００４９】この状態において、前記圧電発音体９０の
収納ケース５１の開口縁５５が、該搭載面８４における
嵌装用凸部８３に嵌装されるとともに、図示されないネ
ジまたは接着剤等により圧着固定されることにより、該
圧電発音体９０が取付基材８１に搭載されている。
収納ケース５１の開口縁５５が、該搭載面８４における
嵌装用凸部８３に嵌装されるとともに、図示されないネ
ジまたは接着剤等により圧着固定されることにより、該
圧電発音体９０が取付基材８１に搭載されている。
【００５０】この際、前記開口縁５５に沿って張設され
た防水性シート７２が開口全面を閉塞し、さらに開口縁
に当接する周辺部を弾性体部材であるゴムリング２６を
介して搭載面３４に圧着された構造なので、音通孔３
２、３２´…を通しての外部からの水滴または湿気の侵
入を完全に防止する構造となっている。
た防水性シート７２が開口全面を閉塞し、さらに開口縁
に当接する周辺部を弾性体部材であるゴムリング２６を
介して搭載面３４に圧着された構造なので、音通孔３
２、３２´…を通しての外部からの水滴または湿気の侵
入を完全に防止する構造となっている。
【００５１】また、上記防水性シート７２は送受話器本
体８０における取付基材８１の搭載面８４と接触せずに
非通気性弾性部材（例えばゴムリング）９１の断面の厚
さ分の間隙が保持されるので、該間隙内で自由に振動す
ることが可能である。したがって、受話部に取り付けら
れた当該圧電発音体９０の圧電振動板６０の振動による
音圧を防水性シート７２は減衰することなく、そのまま
防水性シート７２自身の振動によって音通孔８２、８２
´…をとおして伝えることになり、また逆に送話部の話
し手の声の音圧を大きく減衰することなく音通孔８２、
８２´…を通して圧電振動板６０に伝えるので音圧の劣
化は少ない。
体８０における取付基材８１の搭載面８４と接触せずに
非通気性弾性部材（例えばゴムリング）９１の断面の厚
さ分の間隙が保持されるので、該間隙内で自由に振動す
ることが可能である。したがって、受話部に取り付けら
れた当該圧電発音体９０の圧電振動板６０の振動による
音圧を防水性シート７２は減衰することなく、そのまま
防水性シート７２自身の振動によって音通孔８２、８２
´…をとおして伝えることになり、また逆に送話部の話
し手の声の音圧を大きく減衰することなく音通孔８２、
８２´…を通して圧電振動板６０に伝えるので音圧の劣
化は少ない。
【００５２】なお、上記防水性シート７２を用いた防水
性対策に伴う音圧劣化が少ないように構成されるために
は、防水性シート７２が自由に振動できるに十分な程度
に非通気性弾性部材（例えばゴムリング）９１の断面の
厚さを設定することが望ましい。
性対策に伴う音圧劣化が少ないように構成されるために
は、防水性シート７２が自由に振動できるに十分な程度
に非通気性弾性部材（例えばゴムリング）９１の断面の
厚さを設定することが望ましい。
【００５３】本発明者の実験によれば、図３の音圧ー周
波数特性に示されるように、同条件において防水性シー
トが搭載面に当着された従来の圧電発音体（Ｂ）に対し
て、自由に振動可能な本発明に係わる圧電発音体（Ａ）
の音圧レベルが使用周波数帯域全体に亙って向上してい
ることが判る。
波数特性に示されるように、同条件において防水性シー
トが搭載面に当着された従来の圧電発音体（Ｂ）に対し
て、自由に振動可能な本発明に係わる圧電発音体（Ａ）
の音圧レベルが使用周波数帯域全体に亙って向上してい
ることが判る。
【００５４】
【発明の効果】本発明に係わる圧電発音体は、上記のよ
うに構成されているため、取付基材の搭載面に嵌設され
た音通孔から外部環境の水滴や湿気が収納ケース内部へ
侵入することが防止され、収納ケース内の圧電素子等を
水や湿気による信頼性の低下から保護することができる
とともに、上記防水対策によって音圧を劣化させること
が少ないという優れた効果を有する。
うに構成されているため、取付基材の搭載面に嵌設され
た音通孔から外部環境の水滴や湿気が収納ケース内部へ
侵入することが防止され、収納ケース内の圧電素子等を
水や湿気による信頼性の低下から保護することができる
とともに、上記防水対策によって音圧を劣化させること
が少ないという優れた効果を有する。
【図１】 本発明に係わる圧電発音体の取付構造の実施
例を示す断面図
例を示す断面図
【図２】 従来の圧電発音体の取付構造を示す断面図
【図３】 従来および本発明に係わる圧電発音体の音圧
ー周波数特性図
ー周波数特性図
１０ 圧電発音体 ５１ 収納ケース ５２ 収納用開口 ５３ 制動孔 ５４ 取付段部 ５５ 開口縁 ５６ シール用接着材 ５８ 音圧調整膜 ５９ 開口相対壁部 ６０ 圧電振動板 ６１ 圧電素子 ６２ 振動板 ６２ａ 振動板表面 ６２ｂ 振動板周辺部 ６９ （防水シート）周辺部 ９１ 非通気性弾性部材 ７２ 防水性シート ８０ 送受話器本体 ８１ 取付基材 ８２、８２´…音通孔 ８３ 嵌装用凸部 ８４ 搭載面 ９０ 圧電発音体
Claims (1)
- 【請求項１】 一方が全面開口されるとともに該開口に
相対する壁部に制動孔を有する収納ケースと、振動板の
表面に圧電素子が固着されるとともに該振動板の周辺部
が前記収納ケース内部に固定された圧電振動板と、前記
収納ケースの開口全面を閉塞するように開口縁に周辺部
が張着されるとともに自由に振動可能な防水性シート
と、前記張着された防水性シート周辺部上に沿って装着
した非通気性弾性部材と、を有することを特徴とする圧
電発音体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4244565A JP2721774B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 圧電発音体の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4244565A JP2721774B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 圧電発音体の取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0698397A true JPH0698397A (ja) | 1994-04-08 |
| JP2721774B2 JP2721774B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=17120612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4244565A Expired - Lifetime JP2721774B2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 圧電発音体の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2721774B2 (ja) |
Cited By (8)
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|---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-09-14 JP JP4244565A patent/JP2721774B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2721774B2 (ja) | 1998-03-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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