JP2003244783A - 防水型電気音響変換器及びこれを備えた携帯型電子機器 - Google Patents

防水型電気音響変換器及びこれを備えた携帯型電子機器

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JP2003244783A
JP2003244783A JP2002035342A JP2002035342A JP2003244783A JP 2003244783 A JP2003244783 A JP 2003244783A JP 2002035342 A JP2002035342 A JP 2002035342A JP 2002035342 A JP2002035342 A JP 2002035342A JP 2003244783 A JP2003244783 A JP 2003244783A
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electroacoustic transducer
sheet
electroacoustic
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光一 野口
Yasuo Maekawa
泰夫 前川
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Seiko Instruments Inc
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    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/02Spatial or constructional arrangements of loudspeakers
    • H04R5/023Spatial or constructional arrangements of loudspeakers in a chair, pillow
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性能の高い防水型電気音響変換器及びこ
れを備えた携帯型電子機器を提供すること 【解決手段】 携帯型電子機器1の防水型電気音響変換
器10は、電気音響変換素子19を前面側に備えた電気
音響換変器本体17と、この本体17の電気音響変換素
子19を底壁とする凹部33,35を形成する枠体18
と、この凹部33,35を実質的に密閉した空気室63
にすべく凹部33,35の前面開口を閉じるように周縁
部55で枠体18に固定され空気室63の内外63,4
7における空気の音響振動に追従する可撓性を備えた防
水シート50とを備え、防水シート50が、加圧下にお
いて該シート50の延在方向に沿った長さを実質上維持
したまま凹部33,35の壁部に沿って撓み得るよう
に、外力のない状態において、該シート50の平均的な
延在面Sに対して前後に突出・後退した凸凹56,5
7,58を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水型電気音響変
換器に係わり、より詳しくは、携帯電話のような携帯型
電子機器に用いられるに適した小型の防水型電気音響変
換器に係わる。
【0002】この明細書において、電気音響変換器は、
典型的にはマイクロフォンの如く機械的振動(音)を電
気信号に変換する変換器を指すけれども、電気信号を機
械的振動(音)に変換する変換器(典型的にはスピー
カ)をも含む。
【0003】
【従来の技術】いわゆる携帯電話の如き移動体通信装置
において、通音孔を備えた筐体内において受音面が通音
孔に対面するようにマイクロフォン本体を配設すると共
に、通音孔と受音面との間に、耐水性のある無孔で極薄
の樹脂フィルム製のフラットな円板状のカバーを配置し
該カバーの周縁部を両面からゴムリングの如きスペーサ
で挟んで支え、カバーの固定とシールとを行わせること
により防水型のマイクロフォンを形成することは、提案
されている(特開平10−210121号公報)。この
公報に提案のマイクロフォンでは、通音孔から入った音
響振動により円板状カバーが振動し、更に該カバーの膜
振動により該カバーとマイクロフォン本体の受音面との
間の空気室内の空気を振動させて、マイクロフォン本体
の受音面に音響振動を伝達する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報で提案の防水型マイクロフォンの場合、該マイクロフ
ォンを備えた移動体通信装置が強い雨にさらされたり、
該移動体通信装置を誤って水中に落としたりすると、防
水が不充分で水が空気室内に侵入する虞れがある。一
方、仮に、シール部分での防水性能が高い場合、カバー
を構成する極薄樹脂フィルムの膜自体が水圧で延伸され
てしまったり、過大な延伸びで破損されてしまい、所望
の音響振動伝達特性が失われる虞れがある。いずれにし
ても、特開平10−210121号公報に提案の円板状
樹脂フィルム製の防水カバーを備えたマイクロフォンは
防水性能に欠ける虞れがある。
【0005】なお、フッ素樹脂などの撥水性樹脂からな
る多孔質膜を用いた防水カバーも知られているけれど
も、このような多孔質膜は、加圧下では、水の透過を避
け難いので、防水性能が不足する点は同様である。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑み成されたもので
あって、その目的とするところは、防水性能の高い防水
型電気音響変換器及びこれを備えた携帯型電子機器を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防水型電気音響
変換器は、前記目的を達成すべく、電気音響変換素子を
前面側に備えた電気音響換変器本体と、該本体の電気音
響変換素子を底壁とする凹部を形成する枠体と、該凹部
を実質的に密閉した空気室にすべく該凹部の前面開口を
閉じるように周縁部で枠体に固定され空気室の内外の空
気の音響振動に実質的に追従する可撓性を備えた防水シ
ートとを備えた防水型電気音響変換器であって、防水シ
ートが、加圧下において該シートの延在方向に沿った長
さを実質上維持したまま凹部の壁部に沿って撓み得るよ
うに、外力のかかっていない状態において、該シートの
平均的な延在方向に対して前後に突出又は後退した凸凹
を備える。
【0008】本発明の防水型電気音響変換器において
は、電気音響変換器本体の電気音響変換素子が空気室を
構成する凹部の底壁をなすことにより該空気室に臨んで
いるので、空気室内の空気の振動ないし粗密波(音)が
電気音響変換素子に伝達されたり(マイクロフォンの場
合)、電気音響変換素子の振動が空気室内の空気に粗密
波(音)として伝達され得る(スピーカの場合)。空気
室内の空気と電気音響変換素子との間で伝達される音響
振動は、空気室の内外(すなわち防水シートの内外)の
空気の振動に追従する可撓性を備えた防水シートを介し
て、外界から空気室に又は空気室から外界に伝達され
る。
【0009】本発明の防水型電気音響変換器では、変換
器本体の変換素子を底壁とするように電気音響変換器本
体と枠体とにより形成された凹部の前面開口を閉じて実
質的に密閉した空気室を形成する防水シートが周縁部で
枠体に固定・配設されているので、電気音響変換器本体
への水の侵入が防水シートにより阻止されるから、防水
性能が維持され得る。
【0010】また、本発明の防水型電気音響変換器で
は、特に、防水シートが、外力のない状態において、該
シートの平均的な延在方向に対し前方に凸状に湾曲した
凸部をを備えるので、電気音響変換器が強い雨などにさ
らされたり、誤って水中に落とされて防水シートに比較
的大きな水圧がかかった場合でも、防水シートはその凸
が殆どなくなるように拡げられ、更に防水シートが該シ
ートの延在方向に沿った長さを実質上維持したまま凹部
の内部に向かって撓められ得る。すなわち、防水シート
を構成する膜は、加圧下においては、その凸部が拡げら
れ枠体及び変換器本体により形成された凹部の内部に向
かって撓むことにより、空気室の体積を減少させて、実
質的に密閉された空気室の圧力を上げ得る。その結果、
防水シートの内外にかかる圧力がほぼ釣り合うので、防
水シートの膜自体が大きな圧力差を支える必要がない。
なお、防水シートの凸部が拡がることによってもある程
度の圧力差を支え得る。従って、比較的大きな圧力がか
かっても、防水シートは、その膜自体が延伸される(膜
自体の面積を大きくさせる)ような大きな張力をほとん
ど受けないから、弾性限界を超えるような引張変形が生
じる虞れが少なく、防水シートの膜自体の延伸の虞れが
最小限に抑えられ得る。その結果、水圧がかからなくな
ると、防水シートは、該シートの平均的な延在方向に対
して前方に凸状に湾曲した凸部を有する状態に復帰し得
る。すなわち、比較的高い圧力がかかっても、該圧力が
解除された状態では、音響振動の伝達に係わる防水シー
トの特性が実際上変化しないので、電気音響変換器の音
響特性が変動する虞れが少ない。
【0011】以上において、空気室は、通常の音響振動
の伝達に伴う防水シートの振動によっては、その体積変
化(換言すれば圧力変化)が無視し得る程度に十分大き
な体積を有することが好ましい。
【0012】なお、以上において、防水シートは、前方
に凸状に湾曲した凸部に加えて前方に凹状に(後方に凸
状に)湾曲した凹部を備えていてもよい。
【0013】また、以上において、比較的大きな圧力下
で、防水シートの凸部が単に凹部の内部に向かって撓む
だけでなく、凹部の壁部に凭れかかって該壁部によって
支えられてもよい。その場合、水圧などを支えるべき防
水シートの膜部分の面積を低減し得るので、防水シート
の膜自体が延伸される虞れを更に低減し得る。
【0014】この観点では、防水シートは、好ましく
は、単に、前方に凸状に湾曲した凸部を備えるだけでな
く、該凸部に対して相対的にみて後方に後退した(すな
わち前方に凹状に湾曲した)凹部を備え得る。すなわ
ち、防水シートは、好ましくは、加圧下において該シー
トの延在方向に沿った長さを実質上維持したまま凹部の
壁部に沿って撓み得るように、外力のかかっていない状
態において、該シートの平均的な延在方向に対して前後
に突出又は後退した凸凹を備える。この場合、防水シー
トが過度に変形されることなく側壁や底壁に沿い易いよ
うに、側壁や底壁の角部が丸みを有するようになってい
てもよい。
【0015】本発明の防水型電気音響変換器において、
防水シートが、外力のない状態において、該シートの平
均的な延在方向に対して前後に突出・後退した凸凹を備
える場合、防水シートに比較的大きな水圧がかかったと
きでも、防水シートを構成する膜は、凸凹が大きく拡げ
られるので、膜の相当部分が枠体の凹部形成面及び電気
音響変換器本体の凹部形成面に凭れかかり易くなり、該
凭れ掛りにより枠体や変換器本体の凹部形成面で支えら
れるから、防水シートを構成する膜自体が延伸される虞
れが最小限に抑制され得る。従って、防水シートに弾性
限界を超えるような引張変形が生じる虞れが少なく、防
水シートの膜自体の延伸の虞れが最小限に抑えられ得
る。
【0016】以上において、防水シートの平均的な延在
方向とは、防水シートの凸部や凸凹を実際上無視するよ
うな防水シートの延在面を指し、この延在面は、典型的
には平面である。但し、この平均的な延在面自体が凸面
又は凹面であってもよい。また、防水シートの「延伸」
に関して、防水シートの延在方向とは、防水シートの膜
に沿った方向を指し、防水シートの凸部や凹部では、凸
部を形成する膜面部分の傾斜に沿った方向を指す。更
に、この明細書では、防水シートの凸部や凹部ないし凸
凹に関して、特に断らない限り、「凸」とは、前方に凸
状であることをいい、「凹」とは前方に凹状即ち後方に
凸状であることをいう。また、特に断らない限り、防水
シートに関して、「前」とは防水シートのうち空気室に
対面する側とは反対側をいい、「後」とは防水シートの
うち空気室に対面する側をいう。特に断らない限り、
「前後」に関しては、変換器の他の部分についても同様
の向きを指す。
【0017】上述のように、電気音響変換器は、音(音
響信号)を電気信号に変換するもの(典型的には、マイ
クロフォン)でも、電気信号を音(音響信号)に変換す
るもの(典型的には、スピーカ)でもよい。信号及び振
動の伝達方向について説明する煩雑さや冗長さを避ける
ために、以下では、電気音響変換器がマイクロフォンで
あるとして説明する。
【0018】本発明の電気音響変換器(即ち例えばマイ
クロフォン)において、防水シートは、一方では、空気
の粗密波の形態の音を減衰させることなく空気室内の空
気に伝達する振動伝達機能を備える。この空気振動の伝
達に際しては、防水シートは、振動の周波数特性が所望
範囲内では極力フラットであることが好ましく、好まし
くは、空気振動に対する抵抗が最小限になるような可撓
性を備える。但し、この空気振動に伴う変形に対して
は、防水シートは、好ましくは、元の形に復帰する弾性
を有する。このような可撓性と弾性との両立は、防水シ
ートが該シートの平均的な延在面に対して少なくとも前
方に凸状に湾曲した凸部を備えること、好ましくは前後
に突出・後退した凸凹を備えることにより実現される。
すなわち、防水シートが凸部(好ましくは凸凹)を備え
ることによりその可撓性が上がるので、防水シートの膜
厚を比較的厚くすることも可能になり、可撓性と弾性と
の両立が容易になる。すなわち、この凸部(好ましくは
凸凹)を備えた防水シートの振動は、シート自体がその
シート延在面に沿って延伸されるような膜振動であるよ
りもむしろ凸(好ましくは凸凹)の程度が変動するよう
にシートの凸部(好ましくは凸凹)近傍の膜部分が撓む
(撓みの程度が変化する)ことによるので、防水シート
の振動が小さな応力で容易に生じ得るだけでなく元の状
態への復帰も容易に行われ得る。
【0019】防水シートの凸凹についていえば、凸凹の
縁部の夫々は、典型的には、凹部の周壁に沿った閉曲線
の形態で延在する。ここで、「周壁に沿った」とは、周
壁からの距離がほぼ一定になることをいい、周壁の平面
形状(周壁を前面側から見たときの形状)が円形であれ
ば、凸凹の縁部の夫々は、閉曲線として、典型的には、
周壁の円と同心の円を形成し、周壁の平面形状が楕円形
であれば、凸凹の縁部の夫々は閉曲線として周壁の楕円
と同一方向に長径及び単径を有し周壁の楕円とほぼ同様
な離心率の楕円を形成する。これによって、防水シート
の各部にほぼ同程度の張力がかかることになる。但し、
この程度は厳密でなくてもよく、特に、例えば、周壁の
平面形状にかかわらず、周壁から離れるほど、円形に近
づいていてもよい。
【0020】また、本発明の防水型電気音響変換器で
は、典型的には、防水シートが、前記凸凹として、その
固定された周縁部の近傍に閉曲線状に凸部を備える。こ
れにより、防水シートのほぼ全面が圧力下で大きく変位
され得る。即ち、防水シートに比較的大きな圧力がかか
った場合に、周縁部の近傍において閉曲線状に延びた凸
部が拡げられるので、防水シートが周壁の表面すなわち
周面に沿うように撓み得、空気室の体積を減少させ得る
から、防水シートに過大な張力がかかる虞れが少ない。
【0021】また、本発明の防水型電気音響変換器で
は、典型的には、防水シートが、前記凸凹として、その
中央部に前方に凸のドーム状部分を備える。これによっ
て、防水シートに比較的大きな圧力がかかった場合に、
防水シートの中央部が容易に凹部の底面に接触し得るの
で、防水シートに過大な張力がかかる虞れが少ない。ま
た、比較的急激な圧力変動が加わる場合にその変動が防
水シートの前面に拡がりやすくするためには、中央部
は、前方に凸であることが好ましい。但し、所望なら
ば、中央部に前方に凸のドーム状部分を備える代わり
に、中央部の近傍に該中央部を取囲む平曲線状の凸部を
備えていてもよい。
【0022】なお、防水シートが複数の閉曲線をなす凸
部を備えている場合には、枠体及び変換器本体により形
成された凹部の底面が複数段の凹部になっていても、シ
ートの凸部が拡がったとき、枠体や変換器本体の凹部の
各段の面に防水シートが当接して支えられ得る。このよ
うな複数段の凹部は、例えば、中央の深い凹部の底面が
電気音響変換器本体の電気音響変換素子の前面からな
り、周縁のより浅い凹部の底面が、防水シート及び電気
音響変換器本体を支える枠体部分からなるようなとき
に、形成される。但し、所望ならば、凹部の底面を更に
多段に形成してもよい。なお、凹部の底面は複数段の底
面を備える代わりに、単一の平坦面を備えていてもよ
い。
【0023】防水シートの凸凹に関して、凸部と凹部と
は相対的なものであり、閉曲線状凸部が複数ある場合に
は、隣接する閉曲線状凸部の間には、相対的に、平曲線
状の凹部が形成されることになり、防水シートに閉曲線
状凹部が複数ある場合には、隣接する閉曲線状凹部の間
には、相対的に、平曲線状の凸部が形成されることにな
る。
【0024】防水シートを形成する材料は、典型的に
は、樹脂からなる。樹脂としては、典型的には、PET
(ポリエチレンテレフタレート)樹脂やポリイミド樹脂
の如く機械的強度の高いものが用いられる。但し、所望
ならば、他の種類の樹脂でもよく、また、樹脂の代わり
に、他の可撓性の膜形成材料からなっていてもよい。
【0025】防水シートの厚さは、シート形成材料の種
類や防水シートで覆われるべき枠体の凹部の開口の面積
や凸凹の大きさ等によって異なり得るけれども、防水シ
ートがPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂やポ
リイミド樹脂からなる場合、典型的には、10μm程度
〜30μm程度の間の厚さである。但し所望ならば、1
0μm程度より薄くても、30μm程度よりも厚くても
よい。
【0026】本発明の防水型電気音響変換器では、典型
的には、枠体が、電気音響変換器本体の電気音響変換素
子に通じる中央の開口部と、該中央開口部の前面側に位
置するより大径のリング状の凹部部分とを備え、該凹部
部分の周壁において、防水シートの周縁部を支持する。
この場合には、前述のように、凹部の底壁は、複数段
(典型的には、二段)からなる。
【0027】本発明の防水型電気音響変換器では、典型
的には、電気音響変換器本体の電気音響変換素子の前面
に多孔金属板が配置されている。
【0028】また、本発明の防水型電気音響変換器付の
携帯型電子機器は、前記目的を達成すべく、上述のよう
な防水型電気音響変換器に加えて、防水シートの前面で
開口する通音孔を備えた蓋側筐体部とを有する防水型電
気音響変換器付の携帯型電子機器であって、蓋側筐体部
の内面と防水シートの表面との間が、防水シートの周縁
部において水密にシールされている。このシールによっ
て、通音孔から雨水などが侵入しても、該雨水が防水シ
ートの外縁にまわり込むのを防ぎ得る。なお、通音孔を
有する蓋側筐体部を備えることにより、防水シートの前
面が雨水に晒されたり防水シートの前面が塵埃などで汚
れるのを最小限に抑え得る。これらの目的のためには、
通音孔は、極力小さいことが好ましいけれども、場合に
よっては、ある程度大きめであってもよい。
【0029】本発明の防水型電気音響変換器付の携帯型
電子機器では、典型的には、電気音響変換器を収容する
変換器収容凹部を備えた基部側筐体部を更に有し、基部
側筐体部の変換器収容凹部の周壁の前面と蓋側筐体部の
内面との間が、水密にシールされている。このシールに
よって、雨水などが筐体の側方から防水シートの外縁に
達するのを防ぎ得る。
【0030】上述のような二箇所にシールを形成するこ
とによって、電気音響変換器本体へ水の侵入を実際上確
実に防ぎ得る。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい一実施の形態を
添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説明する。
【0032】
【実施例】図1から図3には、本発明の好ましい一実施
例の電気音響変換器としてのマイクロフォン10を備え
た携帯型電子機器としての腕装着型携帯電話1が示され
ている。
【0033】携帯電話1は、腕(典型的には、手首)に
装着可能なもので、腕から取外した状態を示した図1か
らわかるように、表示部2を含む胴部3と、一方のヒン
ジ部4において該胴部3に連結された一方のバンド部な
いし腕装着部5と、他方のヒンジ部6において該胴部3
に連結された他方のバンド部ないし腕装着部7とを備え
る。二つのバンド部ないし腕装着部5,7は、夫々、典
型的には剛性の筐体構造を有し、図1に示した開位置と
腕の周囲に装着される閉位置との間において、夫々のヒ
ンジ部4,6の回動軸4a,6aのまわりで回動され得
る。剛性バンド部5はスピーカ8を含む受話器になって
おり、剛性バンド部7には、電話器本体9に加えて、マ
イクロフォン10を含む送話器が形成されている。胴部
3のうち表示部2の奥には電子時計本体が組込まれてお
り、表示部2は、通常は、例えば、いわゆる針式の時刻
表示を行う。この例の場合、例えば、バンド部5は、電
子時計の12時側に位置し、バンド部7は電子時計の6
時側に位置する。但し、12時側と6時側とが逆になっ
ていてもよい。また、電子時計本体と表示部2とからな
る電子時計は、いわゆるデジタル式の数字表示を行うも
のでもよい。勿論、電話器本体9に組込まれるマイクロ
プロセッサを利用して、他の任意の情報を表示部2で表
示させるようになっていても、携帯情報端末になってい
てもよい。なお、この例では、例えば、表示部2が、従
来の通常の携帯電話の如く、送話先や電話の受信先の電
話番号その他の情報を、時刻情報の代わりに又は該時刻
情報と同時に表示するように、電話器本体9のマイクロ
プロセッサの制御下にある表示制御部により制御され
る。
【0034】マイクロフォン10は、図2において拡大
断面図で示したように、剛性バンド部7の筐体11をな
す基部側筐体部12と蓋側筐体部13との間において、
筐体11内に収容されている。なお、図2では、防水シ
ートの形状や凹部などが見易いように、厚さ方向(図2
において上下方向)を特に誇張して大きく示してある。
また、以下においては、サイズを数値で示しているけれ
ども、これらは好ましい例であって、本発明はこれらの
数値によって限定されるものではない。
【0035】より詳しくは、基部側筐体部12には、軸
線Cを中心軸線として、円筒状ないし円柱状のマイクロ
フォン本体収容凹部14、円筒状ないし円柱状のリング
状枠体収容凹部15、及び環状のパッキン収容凹部16
が形成され、該凹部14及び15には、マイクロフォン
本体17及び枠体としてのリングユニットないしリング
状枠体18が嵌め込まれている。マイクロフォン本体1
7のうち機械的な振動の形態の音響信号を電気信号に変
換する電気音響変換素子19が位置する前面20には、
金属製の多孔薄板からなるカバー21が配置され、該カ
バー板21が載ったマイクロフォン本体17の前面側部
分22には、リング状枠体18が嵌着されている。
【0036】マイクロフォン本体17の電気音響変換素
子19は例えばエレクトレットや圧電素子などからな
り、図2では示されていないけれども、空気の振動に応
じた圧力変動を感知可能に又は機械的に振動可能にマイ
クロフォン本体17に組込まれている。なお、電気音響
変換素子19は、空気振動の形態の音響信号を最終的に
電気信号に変換し得る限り、他のどのような電気音響変
換トランスデューサでもよい。
【0037】カバーすなわち多孔薄板21は、空気の粗
密波ないし振動がマイクロフォン本体17の前面20に
伝わるのを許容しつつマイクロフォン本体17の前面2
0を保護するためのもので、空気の振動の伝達を許容す
る多数の通気性の孔23を有する。薄板21が0.1m
m程度の場合、この孔23は、例えば、0.5mm程度
〜1mm程度の直径を有し、アスペクト比の小さい孔で
ある。但し、マイクロフォン本体17の前面20を保護
する一方で、実質的な減衰や遅延なく振動エネルギの大
半をマイクロフォン本体17の前面20に位置する電気
音響変換素子19に伝達し得る限り、孔の径や形状や数
はどのようなものでもよい。薄板21は、十分な機械的
強度を備えてマイクロフォン本体17の前面20を保護
し得る限り、その厚さは、より薄くてもよい。また、マ
イクロフォン本体17の電気音響変換素子19に振動エ
ネルギの大半を実質上減衰や遅延なく伝達し得る限り、
その厚さがより厚くてもよい。また、以上のような条件
を満たし得る限り、他の導電材料でもよく、導電性を要
しない場合には、非導電性樹脂や圧電性の低いセラミッ
ク材料など他の非導電材料でもよい。
【0038】リング状枠体18は、外周面が共通の円筒
状面を形成する前面側及び基部側円筒状部25,26、
並びにこれら円筒状部25,26の間において半径方向
内向きに突出した環状板状のフランジ状部27からな
る。基部側円筒状部26と環状フランジ状部27とから
なる基部側リング状枠部28は、マイクロフォン本体1
7及び多孔薄板21に嵌装されている。一方、前面側円
筒状部25と環状フランジ状部27とからなる前面側リ
ング状枠部30は、全体として、開口29を備えた防水
シート支持部をなす。前面側円筒状部25の内周面31
及びフランジ状部27の前方に向いた面32は協働して
軸線Cを中心とする円筒状ないし円柱状の前面側凹部3
3を形成し、開口29の周面34はマイクロフォン本体
17の前面(より詳しくは更に孔23を備えた多孔薄板
21の前面)と協働して、前面側凹部33と同心で円筒
状ないし円柱状の基部側凹部35を形成している。前面
側凹部33は、例えば周面31の半径が8mm程度で、
深さ(高さ)が0.3mm程度であり、基部側凹部は、
例えば、半径が4mm程度で、深さ(高さ)が0.3m
m程度である。但し、音響振動を過度に減衰させること
なくマイクロフォン本体172伝達し得る限り、凹部3
3,35の大きさは、より大きくてもより小さくてもよ
く、その形状もより偏平でもより細長くてもよい。
【0039】前面側リング状枠部30を構成する前面側
円筒状部25の環状前端面36には、防水シート50が
載置され、この防水シート50の上には、蓋側筐体部1
3が載置されている。蓋側筐体部13は、軸線Cに沿っ
て該軸線Cを中心とする円筒状ないし円柱状の通音用の
貫通孔すなわち通音孔40を有すると共に、内面41
に、軸線Cを中心とする環状溝42を有する。通音孔4
0は、例えば、直径1mm程度で、長さ1.5mm程度
〜2mm程度の孔である。通音孔40は、過度の減衰な
く空気振動を内部に伝え得る限り、円筒状ないし円柱状
である代わりに、内側ほど拡径されていても縮径されて
いてもよい。
【0040】基部側筐体部12の前面12aに形成され
た環状凹部16及び蓋側筐体部13の内面41に形成さ
れた環状凹部42には、夫々、シールリングとしてのパ
ッキン43,44が配設され、蓋側筐体部13が基部側
筐体部12上に載置・固定された状態において、蓋側筐
体部13の内面41と基部側筐体部12の前面12aと
の間をシールすると共に、蓋側筐体部13の内面41と
防水シート50の前面51との間をシールし且つ防水シ
ート50を周縁部分52すなわち後述の周縁環状平板部
55の外縁部分52で保持する。
【0041】防水シート50は、例えば、厚さが10μ
m程度〜30μ程度のPET又はポリイミド製の成形膜
からなり、図2及び図3に示したように、外縁部53が
円形で全体としてほぼ円板状の形状を有する。但し、こ
の外縁部53の形状は、楕円形や長円形など他の形状で
もよく、これに応じて、防水シート50の全体的な形状
も楕円板状や長円板状など他の形状を採る。
【0042】より詳しくは、防水シート50は、その全
体形状をなす仮想的な円板54(図2において想像線で
示したもの)の延在面Sに対して、交差する向き(前後
方向)に凸凹を有する。即ち、図示の例では、防水シー
ト50は、仮想円板面Sに沿って延在する周縁環状平板
部55及び中間の環状平板部56に加えて、周縁環状平
板部55と中間環状平板部56との間に前方に凸状に湾
曲した環状凸部57を有し、更に、中心軸線Cを含む中
央部に前方に凸状に突出した中央円形凸部58を有す
る。
【0043】より詳しくは、周縁環状平板部55の円形
内縁部59が環状凸部57の円形外縁部(59)につな
がり、環状凸部57の円形内縁部60が中間環状平板部
56の円形外縁部(60)につながり、中間環状平板部
56の円形内縁部61が中央円形凸部58の円形外縁部
(61)につながって、全体として、凸凹のある円板を
形成している。即ち、中間環状平板部56は、周縁環状
凸部57と中央円形凸部58との間において、これらに
対して相対的に、凹部を形成している。ここで、「凸」
とは、マイクロフォン10において、通音孔40に向か
って前方に突出していることを指す。なお、この例で
は、中間環状平板部56は、周縁環状平板部55と同一
の平面S上に位置するとして説明しているけれども、平
板部55に対して前方又は基部側(後方)にずれた位置
にあってもよい。更に、相対的に凹部となる中間環状部
56は、平板状である代わりに、凹状に湾曲していても
よい。また、図示の例では、縁部59,60,61が角
張っているかのごとく示されているけれども、典型的に
は、むしろ多少なりとも滑らかに湾曲している。但し、
縁部59,60,61のうちの少なくとも一つ又は全体
が角張っていてもよい。
【0044】防水シート50は、周縁環状平板状部55
の外縁側部分52において、パッキン44により押圧さ
れて前面側リング状枠部30の円筒状部25の前端面3
6に押付けられた状態で、蓋側筐体部13と基部側筐体
部12との間で、保持される。その結果、蓋側筐体部1
3の通音孔40の周囲の内側凹部46と防水シート50
の前面51との間に前面側空気室47が形成され、防音
シート50の内面62と凹部33及び35との間に、内
側空気室63(マイクロフォン本体17についみれば前
面空間部)が形成される。前面側空気室47は、通音孔
40のみにおいて開口され、内側空気室63は、パッキ
ン43,44によって、実質的に水密にシールされてい
る。
【0045】内側空気室63及び開口29は、マイクロ
フォン10の通常の使用時における防水シート50の振
動に伴う内部空気の振動が可聴振動数において広範囲に
最小限の減衰でマイクロフォン本体17の電気音響変換
素子19に伝達され得るように、夫々、十分な体積及び
面積を有する。例えば、PETやポリイミドからなる防
水シート50の膜厚が12μmである場合、内側空気室
63の体積が約120mm3以上で、開口29の断面積
が約50mm2以上(但し、開口29の長さ(深さ)が
0.3mm程度で、直径0.5〜1mm程度の孔を多数
備えた厚さ0.1mm程度の多孔金属板からなるカバー
21がマイクロフォン本体17の前面に配置されている
とき)であることが好ましいことが実験的に確認され
た。なお、このとき、凹部33の周面31の半径及び長
さが8mm程度及び0.3mm程度で、開口29の半径
及び長さが4mm程度及び0.3mm程度であった。
【0046】音声などの音響信号が空気振動すなわち空
気の粗密波の形で通音孔40から前面側空気室47に入
ると、空気振動に応じて、該空気室47の底面をなして
いる防水シート50が振動されて内側空気室63内の空
気を振動させる。この内側空気室63内の空気振動は、
孔23を介してマイクロフォン本体17の電気音響変換
素子19に伝えられて、電気信号として取出される。な
お、防水シート50では、該シート50の膜面が外向き
D1及び内向きD2に突出して凸凹しているので、凸凹
の曲がり具合が変動するようにシート50の膜面が撓め
られるだけで、振動され得るので、シートの膜面が平面
状に「ピン」と張っている場合と比較して、極めて小さ
い外力で振動され易い。その結果、前面側空気室47か
ら内部空気室63への空気振動の伝達に対する抵抗ない
しエネルギーロスが最小限に抑えられ得る。従って、防
水シート50及びマイクロフォン本体17を備えたマイ
クロフォン10の感度が低下する虞れが少ない。
【0047】一方、腕に装着しているとき誤って水道水
をかけたり雨等にさらされたり誤って水中に落としたり
することにより、防水シート50に比較的高い水圧がか
かったり急激に圧力がかかった場合、防水シート50
は、図2において想像線50iで示したように、内部側
空気室63に向かって内向きD2に変形する。このよう
な水圧は、前面側空気室47内に水が満たされて静水圧
が直接防水シート50にかかる場合だけでなく、例え
ば、通音孔40が水で塞がれて水が更に侵入しようとす
ることによって前面側空気室47内の空気圧が上昇する
ことによっても生じ得る。後者の場合には、前面側空気
室47内に水がわずかしか侵入しないこともあり得る。
いずれにしても、防水シート50のD2方向のこの変形
に際しては、防水シート50の周縁環状凸部57及び中
央円形凸部58が拡げられる。この凸凹を解除する変形
に際して、防水シート50の各膜部分の延在方向(湾曲
膜面)に沿った防水シート50の長さは実際上ほとんど
変らない。即ち、防水シート50を構成する膜自体は、
実際上殆ど延びない。また、凸凹が延ばされた(拡げら
れた)防水シート50は、内部側空気室63の底面を構
成する面32及び薄板21の前面21aに向かって内向
きD1に突出し、前面側室47の圧力が高い場合、面3
2,21aに凭れかかるように当接する。このような防
水シート50の変形は、前述のように、防水シート50
を形成している膜を実際上延伸させることなく、防水シ
ート50の膜の可撓性だけで実現される。一方、防水シ
ート50の内側空気室63側への突出変形に伴って、空
気室63の容積が減少して空気室63内の空気圧が上が
り、外側の水圧とほぼ釣り合う状態になる。その結果、
防水シート50の膜自体は、実際上殆ど圧力差を支える
ことなく想像線50iで示したような撓み状態を採る。
この撓み状態において、防水シート50の膜は、殆ど延
伸されていないから、前面側空気室47内にかかってい
た水圧が解除されると、空気室47内に入っていた水が
通音孔40から放出されると共に、防水シート50の膜
はその弾性力によって図2において実線で示した状態に
復帰する。
【0048】なお、通音孔40は、一つの代わりに、複
数形成されていてもよい。その場合、前面側空気室47
に万一水が入った場合の水の放出は、容易になる。ま
た、防水シート50がある程度(例えば1,000hP
a程度(1気圧程度))の圧力差を実際上弾性限界を超
えて延伸されることなく支えるようにしておいてもよ
い。
【0049】なお、防水シート50が凹部33,35の
壁面に凭れかかったとき壁面に沿って湾曲しやすいよう
に、例えば、底面32と周面34との角部に丸みが形成
されていてもよい。端面36と周面31との角部につい
ても同様である。また、底面32自体が中心Cに近づく
程後方に位置するように、傾斜していてもよく、周面3
4が後方ほど中心Cに近づくように傾斜していてもよ
い。
【0050】また、上述のように、筐体11に水圧など
がかかった場合でも、水圧が、例えば、約3,000h
Pa(約3気圧)程度までであれば、パッキン44及び
43が基部側筐体部12の凹部15への水の侵入を確実
に防ぎ得るので、マイクロフォン本体17のところに水
が侵入する虞れが実際上ない。その結果、防水シート5
0が延びることなく元の状態に復帰し得ることと相俟っ
て、防水シート50を備えたマイクロフォン10の音響
特性は、元の状態を保ち得る。なお、パッキン43,4
4は、通音孔40から入った音声以外の音響信号がマイ
クロフォン本体17の前面20の電気音響変換素子19
に入るのを禁止すると共に、通音孔40から入った音声
が内部空気室63を介することなく、マイクロフォン本
体17の電気音響変換素子19に入るのも禁止してい
る。従って、音声の回り込みがないので、マイクロフォ
ン10の音響特性が損なわれる虞れが少ない。
【0051】防水シート50の環状凸部は、図示の例で
は、一つ(周縁側環状凸部57)であるけれども、複数
形成されていてもよい。また、ドーム状の中央凸部58
は、好ましくは、図示の例の如く全面に向かって突出し
ているけれども、場合によっては、凹部33側に向かっ
て突出した凹部になっていてもよく、更に、中心軸線C
を含む中心には凸部がなく該中心の周りに中央側環状凸
部が形成されていてもよい。その場合、環状凸部が全体
として一つだけ形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の電気音響変換
器としてのマイクロフォンを備えた腕装着型携帯電話の
断面説明図。
【図2】図1の形態電話で用いられているマイクロフォ
ンの拡大断面説明図。
【図3】図2のマイクロフォンで用いられている防水シ
ートの一部破断拡大斜視説明図。
【符号の説明】
1 腕装着型携帯電話 10 マイクロフォン 11 筐体 12 基部側筐体部 13 蓋側筐体部 17 マイクロフォン本体 18 リング状枠体 25,26 円筒状部 27 フランジ状部 28 基部側枠体部 29 開口 30 前面側枠体部 33,35 凹部 47 前面側空気室 43,44 パッキン 50 防水シート 50i 水圧で大きく撓んだ状態の防水シート 51 前面 55 周縁環状平板部 56 中間環状平板部 57 周縁環状凸部 58 中央凸部 62 内面 63 内部空気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 泰夫 東京都西多摩郡瑞穂町長岡2丁目3番地の 5 株式会社プリモ内 Fターム(参考) 5D004 AA14 DD03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換素子を前面側に備えた電気
    音響換変器本体と、 該本体の電気音響変換素子を底壁とする凹部を形成する
    枠体と、 該凹部を実質的に密閉した空気室にすべく該凹部の前面
    開口を閉じるように周縁部で枠体に固定され空気室の内
    外の空気の音響振動に実質的に追従する可撓性を備えた
    防水シートとを備えた防水型電気音響変換器であって、 防水シートが、加圧下において該シートの延在方向に沿
    った長さを実質上維持したまま凹部の内部に向かって撓
    み得るように、外力のかかっていない状態において、該
    シートの平均的な延在方向に対して前方に凸に湾曲した
    凸部を備える防水型電気音響変換器。
  2. 【請求項2】 防水シートが、加圧下において該シート
    の延在方向に沿った長さを実質上維持したまま凹部の壁
    部に沿って撓み得るように、外力のかかっていない状態
    において、該シートの平均的な延在方向に対して前後に
    突出又は後退した凸凹を備える請求項1に防水型電気音
    響変換器。
  3. 【請求項3】 防水シートの凸凹の縁部が、凹部の周壁
    に沿って閉曲線状に延在している請求項2に記載の防水
    型電気音響変換器。
  4. 【請求項4】 防水シートが、前記凸凹として、その固
    定された周縁部の近傍において閉曲線状に延びた凸部を
    備える請求項2又は3に記載の防水型電気音響変換器。
  5. 【請求項5】 防水シートが、前記凸凹として、その中
    央部に前方に凸のドーム状部分を備える請求項2から4
    までのいずれか一つの項に記載の防水型電気音響変換
    器。
  6. 【請求項6】 防水シートが、樹脂製の膜である請求項
    2から5までのいずれか一つの項に記載の防水型電気音
    響変換器。
  7. 【請求項7】 防水シートが、10μm程度〜30μm
    程度の間の厚さである請求項1から6までのいずれか一
    つの項に記載の防水型電気音響変換器。
  8. 【請求項8】 枠体が、電気音響変換器本体の電気音響
    変換素子に通じる中央の開口部と、該中央開口部の前面
    側に位置するより大径のリング状の凹部部分とを備え、
    該凹部部分の周壁の端面において、防水シートの周縁部
    を支持する請求項1から7までのいずれか一つの項に記
    載の防水型電気音響変換器。
  9. 【請求項9】 電気音響変換器本体の電気音響変換素子
    の前面に多孔金属板が配置されている請求項1から8ま
    でのいずれか一つの項に記載の防水型電気音響変換器。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれか一つの
    項に記載の防水型電気音響変換器と、 防水シートの前面で開口する通音孔を備えた蓋側筐体部
    と を有する防水型電気音響変換器付の携帯型電子機器であ
    って、 蓋側筐体部の内面と防水シートの表面との間が、防水シ
    ートの周縁部において水密にシールされている防水型電
    気音響変換器付の携帯型電子機器。
  11. 【請求項11】 電気音響変換器を収容する変換器収容
    凹部を備えた基部側筐体部を更に有し、基部側筐体部の
    変換器収容凹部の周壁の前面と蓋側筐体部の内面との間
    が、水密にシールされている請求項10に記載の防水型
    電気音響変換器付の携帯型電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項1から9までのいずれか一つの
    項に記載の電気音響変換器又は請求項10若しくは11
    のいずれか一つの項に記載の携帯型電子機器であって、
    電子音響変換器が、マイクロフォン又はスピーカからな
    ること。
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