JPH0696486A - 光磁気ディスク記録再生装置 - Google Patents

光磁気ディスク記録再生装置

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Publication number
JPH0696486A
JPH0696486A JP24448992A JP24448992A JPH0696486A JP H0696486 A JPH0696486 A JP H0696486A JP 24448992 A JP24448992 A JP 24448992A JP 24448992 A JP24448992 A JP 24448992A JP H0696486 A JPH0696486 A JP H0696486A
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JP
Japan
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disk
magnetic head
recording
arm
output
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Application number
JP24448992A
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English (en)
Inventor
Junji Nakajima
順次 中島
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Hisamitsu Tanaka
久光 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】磁気ヘッド(5)が設置されたアームを上下さ
せるアーム上下移動手段(23)は記録開始と同時にア
ームを降下し、スピンドルモータの駆動電流を検出する
スピンドル電流検出(21)出力によりディスクと磁気
ヘッドが接触したことを検出してアームを停止させる。
これ以降、ディスクアドレス比較(19)出力によりデ
ィスク上の所望の記録開始位置を検出した時に、データ
記憶部(3)に蓄積されたデータの記録を行なう。 【効果】磁気ヘッドとディスクの接触による磁気ヘッド
およびディスクの摩耗と、スピンドルモータの消費電力
増を、データ記録期間のみに限定することができる。ま
た、ディスクカートリッジの誤挿入に対しても、磁気ヘ
ッドおよびアームの破損を防止できるという効果もあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク記録再
生装置に係り、特にディスク着脱時あるいは記録/再生
に伴う、磁気ヘッド位置のアップ/ダウン制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクはCD、CD−ROM
等に代表される再生専用のみならず、相変化、穴あけ方
式によるライトワンス型のディスクや、光磁気方式等の
イレーザブル型ディスクが各社より発表されている。こ
のような記録可能な光ディスクは、今後、個人ベースの
オーディオ用の記録媒体として応用されることが期待さ
れている。
【0003】このうち、光磁気ディスクを用いて磁界変
調方式で信号の記録再生を行う装置では、光磁気ディス
ク(以降、単にディスクと略す)を挾んで光ヘッドと磁
気ヘッドを配置し、かつディスク上の光スポットの真上
に磁気ヘッドの中心を位置させる必要がある。また、デ
ィスク上に十分な磁界を印加するために、磁気ヘッドは
出来るだけディスクに接近させるのが望ましい。しかし
一方では、ディスクがターンテーブル上に装着されるま
では、ディスクと磁気ヘッドの衝突を避けるため、ディ
スクから出来るだけ遠い位置に磁気ヘッドを退避させて
おくことも必要となる。また同様に、ディスクをターン
テーブル上から排出する際にも、ディスクから出来るだ
け遠い位置に磁気ヘッドを退避させておく必要がある。
【0004】以上の点を満たすべく、従来の光磁気ディ
スク記録再生装置では、例えばディスクが収納されたカ
ートリッジに対して、光磁気記録再生装置へのディスク
の装着、排出を行なうような場合、光ヘッドの移動方向
と略垂直方向に移動可能に設けられたカートリッジを保
持するカートリッジホルダを備え、カートリッジを挿入
位置と装着位置との間で移送するようにしている。ま
た、光ヘッドと一体に設けられた回転軸と、この回転軸
に一端が回転可能に支持されたアームと、このアームの
他端の光ヘッドと対向する位置に保持された磁気ヘッド
を備えた構成をとっている。ここで、ディスクがターン
テーブル上に装着されていない場合、カートリッジホル
ダは光ヘッドから遠退いた位置にあって、カートリッジ
ホルダの一部がアームの一部と当接して、磁気ヘッドを
カートリッジホルダから離間させる方向にアームが回動
される。また、ディスクがターンテーブル上に装着され
ている状態では、カートリッジホルダは光ヘッドに近づ
く位置に移動し、カートリッジホルダの一部に当接して
していたアームも同様に移動し、磁気ヘッドを光ヘッド
に接近させる方向にアームが回動される。
【0005】このような機構系により、ディスクがター
ンテーブル上に装着されるまでは、磁気ヘッドは光ヘッ
ドから遠い位置にはね上げられ、ディスクがターンテー
ブル上に装着されると、磁気ヘッドはディスクに接近し
た(あるいは接触した)所定の位置に降ろされる。ま
た、ディスクをターンテーブル上から排出する際にも、
磁気ヘッドは光ヘッドから遠い位置にはね上げられる。
この結果、カートリッジを挿入、排出する際に、磁気ヘ
ッドとディスクおよびカートリッジとの衝突を防ぎ、デ
ィスク装着時には、磁気ヘッドをディスクに接近した
(あるいは接触した)所定の位置に設置できる。
【0006】なお、このような構成の装置は、例えば実
開平2−135931号公報に詳しく記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成に
より磁気ヘッド位置のアップ/ダウンを行わせると、デ
ィスクの装着時および排出時には、磁気ヘッドはディス
クから遠ざかった位置に退避させることができるが、デ
ィスクが装着された状態では、常に磁気ヘッドをディス
クに接近した(あるいは接触した)所定の位置に設置す
ることになる。ここで磁気ヘッドの駆動電流をなるべく
少なくするためには、あるいは機構系の精度とディスク
の面振れ等を考慮すると、実際には、磁気ヘッドとディ
スクを接触させるのが良い。ところが、磁気ヘッドをデ
ィスクに接近させる必要があるのは、ディスクに記録を
行うときだけで、それ以外のとき、すなわちディスク再
生時には、磁気ヘッドそのものが不要であり、このよう
にディスク装着時に常時磁気ヘッドとディスクを接触さ
せると、 (1)再生時に、摩擦によりディスクおよび磁気ヘッド
が摩耗する。
【0008】(2)ディスクに負荷がかかるため、ディ
スク回転数を保持するためにスピンドルモータの駆動電
流を増加させなくてはならず、結果的に消費電力の増加
につながる。
【0009】(3)カートリッジホルダの片面のみに開
閉シャッタがある例えば再生専用ディスク装着時に、ホ
ルダが光ヘッド側に下がると、これに連動して磁気ヘッ
ドも降りてくるので、磁気ヘッドはカートリッジに衝突
することになる。この結果、磁気ヘッドおよび磁気ヘッ
ドが取り付けられたアームに過大な力が加わり、最悪の
場合には破損する。
【0010】という問題がある。
【0011】本発明の目的は、ディスク再生時におい
て、磁気ヘッドおよびディスクの摩耗と、スピンドルモ
ータの負荷増とこれに伴う消費電力増を生じさせず、さ
らに例えば、上部に開閉シャッタのない再生専用ディス
クカートリッジの挿入に対して、磁気ヘッドおよびアー
ムとディスクカートリッジとの衝突を防止する光磁気デ
ィスク記録再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光磁気ディスク記録再生装置は、磁気ヘッ
ドが支持されたアームをディスク略面垂直方向に移動さ
せるアーム上下移動手段と、アーム上下移動手段を駆動
するアームドライバと、ディスクと磁気ヘッドが接触し
たことを検出する磁気ヘッド接触検出手段と、記録デー
タを一時的に記憶する半導体メモリと、半導体メモリの
書き込みアドレスと読み出しアドレスの値を比較し、半
導体メモリ内のデータ量を検出するRAMアドレス比較
手段と、光ディスク上に形成された溝のうねり成分(ウ
ォブル成分)からディスクのアドレスを復調するATI
P復調手段と、復調されたアドレスあるいはシステムコ
ントロールからの設定アドレスを記憶するディスクアド
レスレジスタと、ATIP復調手段からのアドレスとデ
ィスクアドレスレジスタに記憶されたアドレスを比較す
るディスクアドレス比較手段とを備える。
【0013】
【作用】アームドライバは、システムコントロールから
の記録命令オンを入力すると、アーム上下移動手段に対
してアームを降下させる方向の駆動電流を発生し、アー
ムに支持された磁気ヘッドはディスクに接近する方向に
移動を開始する。このとき、磁気ヘッド接触検出手段
は、例えばスピンドル駆動電流の変化率等から磁気ヘッ
ドとディスクの接触を検出し、この検出信号により、ア
ームドライバはアーム上下移動手段への駆動電流をゼロ
としする。これにより、磁気ヘッドはディスクに接触し
た状態で上下方向の移動を停止し、磁気ヘッドにおける
記録準備が終了し、待機状態となる。一方、記録命令O
N以降、ディスクに記録が開始されるまでの間、記録デ
ータは半導体メモリに記憶され続けており、その後、デ
ィスクアドレスレジスタとATIP復調手段出力のアド
レスとが一致したときに、ディスクアドレス比較がこれ
を検出し、同時にディスクへのデータ記録を開始する。
【0014】次に、システムコントロールからの記録命
令がオフされると、RAMアドレス比較手段は、半導体
メモリ内に残ったデータを全て読み出したときにこれを
検出し、同時にディスクへのデータ記録を停止する。一
方これと同時に、アームドライバはアーム上下移動手段
に対してアームを上昇させる方向の駆動電流を発生し、
アームに支持された磁気ヘッドはディスクから遠ざかる
方向に移動を開始する。
【0015】以上の動作により、ディスク再生時には磁
気ヘッドをディスクから遠ざかった位置に退避させてお
き、ディスクへのデータ記録時のみ磁気ヘッドとディス
クを接触させることが可能となる。また、このことから
再生専用ディスクあるいは記録禁止を指示されたディス
クが装着された場合には、磁気ヘッドはディスクに接近
せず、ディスクから離れた位置に退避させておくことが
できる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明による光磁気ディスク記録再
生装置について説明する。
【0017】図1および図2は本発明の第1の実施例を
示す回路ブロック図で、例えばオーディオ情報をデータ
圧縮した後、一旦半導体メモリに記憶させ、メモリから
読み出したデータをディスクに記録させる光磁気ディス
ク記録再生装置に適用した例である。両図において、1
はアナログ信号処理回路、2はエンコーダで例えば圧縮
処理を行うための高能率符号化回路である。3はデータ
記憶部で、その内部は図2に示すようにランダムアクセ
スメモリ(RAM)102、データ入出力バッファ10
1、103、書き込みアドレス生成104、読み出しア
ドレス生成106、アドレスセレクタ105、RAMア
ドレス比較107により構成される。7はデータ記憶部
3に2つの異なる周波数の動作クロックを供給するシス
テムクロック、8はデータ記憶部3のデータのリード/
ライトを制御するWRITEコントロール、9はディス
ク、10はディスクを回転させるためのスピンドルモー
タ、20はスピンドルモータを駆動するスピンドルドラ
イバ、11はスピンドルモータおよびフォーカス、トラ
ッキングアクチュエータのサーボ、12はレーザダイオ
ード、対物レンズ、光検出器等で構成される光ピックア
ップ、17はディスク上に成型されたウォブル信号を復
調するATIP復調、18はATIP復調出力を記憶す
るディスクアドレスレジスタ、19はアドレスの比較を
行うディスクアドレス比較、21はスピンドル駆動電流
の増加率あるいは振幅等を検出するスピンドル電流検
出、5はディスク上に記録磁界を印加するための磁気ヘ
ッド、24は磁気ヘッドを支持するアーム、23はアー
ムをディスク面に対して略垂直方向に移動させるアーム
上下移動手段、22はアーム上下移動手段を駆動するア
ームドライバである。
【0018】なお、ディスク9は、例えば絶対アドレス
情報に対応させて周波数変調したウォブル信号として、
ディスク上のトラックのトラック中心を変位させたトラ
ックパターンをもつATIP(Absolute Time In Pregr
oove)フォーマットのディスクである。このATIPフ
ォーマットでは、コンパクトディスクと同様に75Hz
のフレームに区切られ、各フレームにはディスク最内周
からの絶対時間が42ビットの絶対アドレスデータとし
て表されている。絶対アドレスデータは、4ビットの同
期コード、それぞれ8ビットのBCD(binary code de
cimal)でなる分データ、秒データ、フレームデータお
よび所定のCRC(cyclic redundancycheck)生成多項
式で算出される14ビットのCRCデータで構成されて
おり、3.15kbpsのビットレートを有するNRZ(n
on return to zero)符号にコーディングされている。
この絶対アドレスデータを6.3kHzのビットクロッ
クでバイフェーズマーク変調するとともに、この変調さ
れたバイフェーズマーク信号をさらに周波数変調するこ
とにより、サブキャリア周波数22.05kHzのFM
信号でなるウォブル信号として与えられる。
【0019】以下、両図を用いて本実施例の光磁気ディ
スク記録再生装置の動作を、ディスクへのデータ記録時
およびその前後の動作に分けて説明する。
【0020】まず、システムコントロール(図示せず)
から、例えばデータの記録期間中だけHighレベルと
なるような記録命令信号が、アナログ信号処理1、スピ
ンドル電流検出21およびアームドライバ22に入力さ
れる。アームドライバ22は、記録命令信号がHigh
レベルとなると、第1の方向の駆動電流をアーム上下移
動手段23に出力する。アーム上下移動手段23はこの
駆動電流により、アーム24をディスク9に近づける方
向に移動させる。したがって、アーム24に支持された
磁気ヘッド5は、ディスク9に接近する方向に移動を開
始する。また、スピンドル電流検出21は、記録命令信
号がLowレベルのときには非動作状態で、記録命令信
号がHighレベルとなると検出動作を開始する。
【0021】一方、アームの移動動作と並行して、次の
動作が行われる。アナログ信号処理1では、記録開始命
令を受け、入力オーディオソースに対し、例えば16ビ
ットPCM信号に変換処理を開始する。PCM信号はエ
ンコーダ2に入力され、圧縮処理された後、同期情報等
を付加されたデータビット列となる。これらの変換処理
に関しては周知の技術であるので、ここでは説明を省略
する。エンコーダ2の出力はデータ記憶部3に入力さ
れ、ここでデータを一時的に記憶する。またシステムク
ロック7は、水晶発振子6の原発振であるマスタクロッ
クを分周して、第1の繰返し周波数f1のCLK1と、
第2の繰返し周波数f2のCLK2をデータ記憶部3に
入力する。なお、f1<f2とする。
【0022】ところで、光ピックアップ12はディスク
9からの反射光を検出し、トラックパターンに応じた前
記ウォブル信号は、サブキャリア周波数22.05kH
zを中心周波数とするバンドパスフィルタ16を介して
ATIP復調17に入力される。ATIP復調17は、
ウォブル信号よりATIPのビットクロックを抜き出
し、サーボ11に出力する。サーボ11は、例えばこの
ビットクロックと6.3kHzの基準クロック(図示せ
ず)との位相比較を行い、位相誤差信号をスピンドルド
ライバ20に出力し、スピンドルモータ10を駆動す
る。スピンドルドライバ20の駆動電流はI−V変換さ
れ、スピンドル電流検出21に入力される。スピンドル
電流検出21は、例えば入力信号の増加率、振幅あるい
は絶対値を、所定の値と比較し、所定値以上となったこ
とをトリガとして、以後Highレベルとなるような検
出信号を出力する。なお、記録命令信号がLowレベル
となると同時に検出信号はLowレベルに戻ることとす
る。このスピンドル電流検出の意図は、記録命令信号の
立ち上がり以降、降下し続けていた磁気ヘッド5が、デ
ィスク9に接触したか否かを検出するためである。すな
わち、磁気ヘッド5がディスク9に接触するとスピンド
ルモータ10の負荷が増加し、回転数を保持するために
駆動電流を増加させる方向にスピンドル系のサーボが働
くため、この駆動電流の増加、あるいは乱れを検出すれ
ば、接触が検出できる。なお、前記したようにスピンド
ル電流検出21は、システムコントロールからの記録命
令信号を入力し、これがHighレベルの期間だけ動作
を行わせ、Lowレベルの期間は動作をイネーブル状態
にさせるので、ディスク回転起動時の不安定なスピンド
ルモータ駆動電流を、磁気ヘッドとディスクの接触と誤
検出することを防げる。スピンドル電流検出21の出力
は、アームドライバ22とデータ記憶部3に出力する。
アームドライバ22は、このスピンドル電流検出21の
検出出力を入力すると、それまで出力していた駆動電流
をゼロにし、アーム上下手段23の降下動作を停止す
る。この時点で、磁気ヘッドの記録準備が終了する。ま
たデータ記憶部3に入力された検出信号は、ANDゲー
ト108に入力される。
【0023】一方、ATIP復調17はビットクロック
の他に、ATIP同期信号と、分データ、秒データ、フ
レームデータ(以上をまとめて、ATIPデータと略
す)を復調し出力する。ATIP同期信号はWRITE
コントロール8に、ATIPデータはディスクアドレス
レジスタ18とディスクアドレス比較19に入力され
る。ディスクアドレスレジスタ18は、WRITEコン
トロール8の出力がHighレベルの期間において、A
TIPデータの値を更新する(なお、図示していない
が、ATIPデータの値を直接設定できるシステムコン
トロールからの入力を備える)。ディスクアドレスレジ
スタ18の出力とATIP復調17の出力ATIPデー
タは、ディスクアドレス比較19に入力され、例えば両
データが一致したときにHighレベルとなるような検
出信号をWRITEコントロール8およびジャンプパル
ス発生14に出力する。WRITEコントロール8は、
このディスクアドレス比較19出力、ATIP同期、デ
ータ記憶部3の出力すなわちANDゲート108出力を
入力し、ディスクアドレス比較19の出力とANDゲー
ト108の出力が共にHighレベルとなるときHig
hレベルを出力し、どちらか一方あるいは両方の信号が
Lowレベルになった後に、最初に入力されるATIP
同期の同期パルスをトリガとしてLowレベルを出力す
る。WRITEコントロール8の出力は、アドレスセレ
クタ105、ディスクアドレスレジスタ18、LDドラ
イバ13、ジャンプパルス発生14に入力される。アド
レスセレクタ105は、WRITEコントロール出力が
Lowレベルのときは書き込みアドレスを選択し、Hi
ghレベルのときは書き込みアドレスと読み出だしアド
レスを交互に選択してRAM102に選択されたアドレ
スを出力する。LDドライバ13は、WRITEコント
ロール出力がLowレベルのときはレーザダイオードの
出力パワーを再生パワーとし、Highレベルのときは
記録パワーとする。ジャンプパルス発生14は、WRI
TEコントロール出力の立下りエッジ後のATIP同期
信号の立上りエッジをカウントし、このカウント値が所
定値になったときにトラックジャンプのためのトリガパ
ルスをサーボ11に出力する。
【0024】データ記憶部3内部では、入力されたデー
タビット列をデータ入力バッファ101を介してRAM
102に書き込みを行う。このとき、書き込みアドレス
生成104はCLK1を動作クロックとしてRAM10
2の書き込みアドレスをカウントアップし、生成された
書き込みアドレスはアドレスセレクタ105を介してR
AM102のアドレス入力に接続される。これにより、
周波数f1にてRAM102にデータが書き込まれる。
一方、読み出しアドレス生成106は、後述するアドレ
スセレクタ105の出力であるリード/ライト命令を入
力し、これがHighレベルのときには、CLK2を動
作クロックとしてRAM102の読み出しアドレスをカ
ウントアップし、Lowレベルのときには読み出しアド
レスの値をホールドする。生成された読み出しアドレス
はアドレスセレクタ105を介してRAM102のアド
レス入力に接続される。これにより、周波数f2にてR
AM102からデータが読み出され、読み出されたデー
タはデータ出力バッファ103を介して出力される。ア
ドレスセレクタ105は、WRITEコントロール8か
らの制御信号により、書き込みアドレスと読み出しアド
レスを切り替えるとともに、例えばHighレベルのと
き読み出しモード、Lowレベルのとき書き込みモード
となるようなリード/ライト命令をRAM102に出力
する。書き込みアドレスと読み出しアドレスはRAMア
ドレス比較107にも入力され、両アドレスの差が第1
の設定値以上になったときに、例えばHighレベルと
なり、第2の設定値以下になったときに、例えばLow
レベルとなるような検出信号を出力する。RAMアドレ
ス比較107の出力は、ANDゲート108に入力さ
れ、ANDゲートの他方の入力であるスピンドル電流検
出出力との論理積が、WRITEコントロール8に接続
される。なお、RAMアドレス比較107の第1の設定
値をA1とすれば、
【0025】
【数1】A1≧R0×1/n としなくてはならない。ここで、R0はディスク最外周
の1トラック記録容量である。また、RAMアドレス比
較107の第2の設定値をA2とすれば、
【0026】
【数2】A2≧Ra としなくてはならない。ここで、RaはATIP1フレ
ーム分(後述)の長さのトラックに記録できる記録容量
である。
【0027】データ記憶部3から出力されたデータ列
は、変調15を介して変調された後、磁気ヘッドドライ
バ4に入力され、変調15の出力データ列に応じて磁気
ヘッド5を駆動し、ディスク9にデータが記録される。
【0028】次に、記録命令信号がHighレベルから
Lowレベルになったときの動作を説明する。アームド
ライバ22は、この記録命令信号のLowレベルを受
け、第1の方向と極性が逆である第2の方向の駆動電流
をアーム上下移動手段23に出力する。アーム上下移動
手段23はこの駆動電流により、アーム24をディスク
9から遠ざける方向に移動させる。したがって、アーム
24に支持された磁気ヘッド5は、ディスク9から離れ
る方向に移動を開始する。また、スピンドル電流検出2
1は、動作状態をイネーブルとして出力信号をLowレ
ベルにする。なお、以上の動作において、記録命令信号
がLowレベルになった時点で、データ記憶部3内にま
だディスクに記録を行なっていないデータが残っている
ので、実際のディスクへの記録動作は、このデータ記憶
部内のデータを全て読み出すまで続ける必要がある。し
たがって、アームドライバ22が第2の方向の駆動電流
を出力するのと、スピンドル電流検出21が動作状態を
イネーブルとするのは、記録命令信号がHighレベル
からLowレベルになってから所定の時間が経過してか
らとする。あるいは、スピンドル電流検出21とアーム
ドライバ22に、WRITEコントロール8の出力を入
力し、記録命令信号がHighレベルからLowレベル
になった後の、WRITEコントロール出力の立ち下が
りエッジで前記動作を切り替えても良い(以上、図示せ
ず)。
【0029】一方、記録命令信号がHighレベルから
Lowレベルに切り替わって、アームの移動動作が開始
される直前には、次の動作が行われる。アナログ信号処
理1では、記録開始命令がLowレベルになると、入力
オーディオソースに対して行なっていた変換処理を停止
する。エンコーダ2も同様に、データが入力されなくな
ると動作を停止し、したがってデータ記憶部3には新し
くデータは蓄積されない。データ記憶部3内部では、R
AMアドレス比較107に記録命令信号のLowレベル
が入力され、これを受けてRAMアドレス比較107で
は、第1の設定値A1が(数1)の条件を満足していて
も、していなくても出力をHighレベルとする。ま
た、(数2)に示した第2の設定値A2を、
【0030】
【数3】A2=0 に変更する。この結果、データ記憶部3内に残留してい
る有効データを全て出力することができる。
【0031】図3は、図1および図2の各部動作波形図
で、ディスクへの記録動作開始時の動作について示して
ある。以下、図面を用いてさらに詳しく動作を説明す
る。
【0032】時刻t11で、システムコントロールから
の記録命令信号aが、LowレベルからHighレベル
になると、これを受けて同時刻、アームドライバ出力b
は駆動電流I1を発生し、磁気ヘッド5がディスクに接
近する方向に移動を開始する。一方、時刻t11以降エ
ンコーダ2からデータがデータ記憶部3に入力され続け
ており、RAM102への書き込みアドレスがカウント
アップする。この結果、時刻t12で、RAMアドレス
比較107の出力dがLowレベルからHighレベル
となり、RAM102には所定量のデータが書き込まれ
ていることを示している。しかし、磁気ヘッド5がまだ
記録時の位置まで到達していないため、この時点ではデ
ィスクへの記録は行えない。時刻t13で、スピンドル
電流検出出力cがHighレベルとなり、磁気ヘッド5
がディスク9と接触したことを検出している。この検出
出力を受け、アームドライバ出力bはゼロとなり、磁気
ヘッド5のディスク面垂直方向の移動が停止する。また
同時刻、AND108出力dはHighレベルとなり、
記録データの蓄積量および磁気ヘッドの位置は記録可能
な状態となり、ディスクへの記録開始位置の回転待ちと
なる。時刻t14になると、ディスクアドレス比較19
出力fはHighレベルとなり(ディスクアドレス比較
の動作については、図4で詳しく説明する)、同時刻、
このディスクアドレス比較19出力bを受け、WRIT
Eコントロール8の出力dもHighレベルとなり、デ
ィスクに対する記録動作が時刻t14より開始される。
【0033】図4は、図1および図2の各部動作波形図
で、図3の時刻t13の動作について示してある。以
下、同面を用いてさらに詳しく動作を説明する。
【0034】時刻t21は、図3における時刻t13
を、時刻t22は、図3における時刻t14を示してお
り、図3で説明した動作についてはここでは省略する。
時刻t21以前より、rに示すようにディスクアドレス
レジスタ18にはシステムコントロールからアドレス値
nが転送され、記憶されている。一方、ATIPデータ
pには、ディスクに記録されているアドレスデータがリ
アルタイムで復調されている。時刻t22で、ATIP
データpのアドレス値がnとなるので、ディスクアドレ
ス比較19出力fは両アドレス入力の一致を検出してH
ighレベルとなる。同時刻、このディスクアドレス比
較19出力fを受け、WRITEコントロール8の出力
hもHighレベルとなり、ディスクに対する記録動作
が開始される。時刻t22以降は、アドレスセレクタ1
05は書き込みアドレスと読み出しアドレスを交互に選
択し、それに対応してリード/ライト命令もjに示すよ
うに繰返しパルスとなる。時刻t23で、RAMアドレ
ス比較107の出力dがHighレベルからLowレベ
ルとなり、RAM102に残る有効データ量(ディスク
に未だ記録されていないデータ)が所定量以下になった
ことを示している。時刻t23以降の最初のATIP同
期である時刻t24において、WRITEコントロール
8の出力dはLowレベルとなり、ディスクに対する記
録動作を一時中断する。また、次のATIP同期である
時刻t25においては、WRITEコントロール8の出
力dがLowレベルであるため、ディスクアドレスレジ
スタ18のアドレス値hが更新されず、ディスクアドレ
ス比較19の出力bはLowレベルとなる。同時刻、こ
のディスクアドレス比較19出力の立ち下りを受けて、
sに示すようにジャンプパルス発生14はトラックジャ
ンプトリガを発生し、光スポットは1トラックのリバー
スジャンプを行う。このときのトラッキングエラー信号
を、uに示す。なお、ATIPデータpのアドレス値
は、ATIP同期毎に更新されるが、実際に光スポット
がトレースしているトラックアドレスkよりも1ATI
Pフレームだけ遅れた値となっており、時刻t22〜t
24において記録されたディスクトラックのアドレス
は、n+1〜mとなる。また時刻t24以降、再びWR
ITEコントロール8の出力dがHighレベルとなる
まで、rに示すようにディスクアドレスレジスタ18は
アドレス値mを保つ。したがって、次に記録を開始する
トラックは、ATIPデータのアドレス値でm、実際の
ディスクトラックアドレスでm+1となり、前回の記録
動作を一時中断したトラックアドレスの続きから、切れ
目なく記録を行うことができる。
【0035】図5は、図1および図2の各部動作波形図
で、ディスクへの記録動作を行わない待機状態の動作の
一例を示してある。以下、同面を用いてこのときの動作
について説明する。
【0036】時刻t33以前は、RAMアドレス比較1
07の出力dはLowレベルのままで、RAM102に
はまだ所定量のデータが書き込まれていないことを示し
ている。なお予め、rに示すようにディスクアドレスレ
ジスタ18にはアドレス値nが、システムコントロール
から転送されるか、あるいは前回のディスクへの記録動
作でラッチされるか、いずれかにより記憶されている。
時刻t31で、ATIPデータpのアドレス値がnとな
るので、ディスクアドレス比較19出力fは両アドレス
入力の一致を検出してHighレベルとなる。しかし図
3の場合とは異なり、RAMアドレス比較107の出力
dがLowレベルのため、AND108出力eもLow
レベルとなっており、この結果、WRITEコントロー
ル8の出力dはLowレベルのまま変化せず、ディスク
に対する記録動作は行われない。同時刻、ディスクアド
レス比較19出力fの立上りを受けて、sに示すように
ジャンプパルス発生14はトラックジャンプトリガを発
生し、光スポットは1トラックのリバースジャンプを行
う。ジャンプ後の最初のATIP同期である時刻t32
で、ATIPデータpのアドレス値が更新され、ディス
クアドレスレジスタ18のアドレス値rは更新されない
ため、ディスクアドレス比較19の出力bはLowレベ
ルとなる。以後、この例では時刻t33で、RAMアド
レス比較107の出力dがHighレベルとなり、同時
刻を図4の時刻t21と続ければ、前述のような動作に
より記録動作が行われる。なお時刻t33において、R
AMアドレス比較107の出力dがHighレベルとな
らず、先にディスクアドレス比較19出力fがHigh
レベルとなった場合には、時刻t31以降の動作を再び
行わせる。
【0037】図6は、図1および図2の各部動作波形図
で、ディスクへの記録動作を行わない待機状態の動作の
他の一例を示してある。図5で説明した例では、ディス
クアドレス比較出力fがHighレベルとなったとき
に、スピンドル電流検出21の出力cはHighレベル
で、RAMアドレス比較107の出力dがLowレベル
であった場合を想定したが、これとは逆にスピンドル電
流検出21の出力cがLowレベルで、RAMアドレス
比較107の出力dがHighレベルである場合でも、
AND108出力eがLowレベルとなるので、動作は
全く同様となる。
【0038】図7は、図1および図2の各部動作波形図
で、ディスクへの記録動作終了時の動作について示して
ある。以下、これを用いて動作を説明する。
【0039】時刻t51で、システムコントロールから
の記録命令信号aが、HighレベルからLowレベル
になると、これを受けて同時刻、RAMアドレス比較1
07の出力dがLowレベルからHighレベルとな
る。あるいは、同出力dが時刻t51以前からHigh
レベルである場合には、Highレベルを継続する(図
では、前者を例にとってある)。すなわち、RAM10
2には所定量のデータが蓄積されている、いないに関わ
らず、RAMアドレス比較107の出力dがLowレベ
ルからHighレベルとなり、同時刻にAND108出
力dもHighレベルとなる。時刻t52になると、デ
ィスクアドレス比較19出力fはHighレベルとな
り、同時刻、このディスクアドレス比較19出力bを受
け、WRITEコントロール8の出力dもHighレベ
ルとなり、ディスクに対する記録動作が時刻t52より
開始される。時刻t53に、RAMアドレス比較107
の出力dがHighレベルからLowレベルとなり、R
AM102内の有効データがゼロになったことを示して
いる。同時刻にAND108出力dもLowレベルとな
り、これによりWRITEコントロール8の出力dもH
ighレベルとなって、ディスクに対する記録動作が時
刻t53で終了する。また、RAMアドレス比較107
の出力dを受けて同時刻、スピンドル電流検出出力cが
Lowレベルとなり、これによりアームドライバ出力b
は駆動電流I2を発生する。この結果、磁気ヘッド5が
ディスクから遠ざかる方向に移動を開始する。時刻t5
4に、アームドライバ出力bはゼロとなり、磁気ヘッド
5はディスクから十分離れた位置で停止し、一連の記録
動作が完了する。なお、時刻t54を設定する方法とし
ては、タイマを用いて所定の時間だけ駆動電流I2が出
力されるようにしても良いし、アーム24を停止させた
い位置でスイッチが切り替わるマイクロスイッチを設置
し、このマイクロスイッチ出力により、タイミングを指
定しても良い。
【0040】以上に述べた図3から図7までのの動作を
繰り返すことにより、ディスクへのデータ記録時のみ磁
気ヘッドをディスクに接触させ、RAM102に記憶し
た圧縮データを連続的にディスクに記録することができ
る。
【0041】図8は本発明の第2の実施例を示す回路ブ
ロック図で、図1における磁気ヘッドのアップ/ダウン
制御部分、すなわちスピンドル電流検出21、アームド
ライバ22およびその周辺部分だけを示してある。同図
において、201は周波数fwの検波回路、202は基
準電圧Vref、203は電圧比較器、204はフリッ
プフロップ、205は繰返し周波数fwの交流電流を発
生する交流電流発生、206はステップ状の直流電流を
発生する直流電流発生、207は電流加算点、である。
また同図において、図1と同機能のブロックには同符号
を付し、ここでは説明を省略する。
【0042】システムコントロールからの記録命令信号
がHighレベルとなると、フリップフロップ204は
リセットを解除され、動作状態となる。また、交流電流
発生205と直流電流発生206は、それぞれ交流電流
と直流電流を発生し、両出力は加算点207で加算され
る。したがって、アーム24は周波数fwで振動しなが
らディスク9に接近していく。一方、スピンドルモータ
10の駆動電流はI−V変換され、検波回路201に入
力される。検波回路201は、入力信号中に周波数fw
成分があるとこの振幅レベルを検出し、検出出力は電圧
比較器203で基準電圧Vrefと比較される。検波回
路出力が基準電圧Vrefよりも高いレベルになると、
電圧比較器203出力はLowレベルからHighレベ
ルに変わり、この信号を受けて、フリップフロップ20
4はデータ入力であるHighレベルがラッチされ、出
力される。交流電流発生205と直流電流発生206で
は、このフリップフロップ出力を受けて、それぞれ交流
電流と直流電流の発生を停止する。
【0043】以上のように、ディスク9と磁気ヘッド5
の接触の検出を、特定の周波数でアームを振動させ、ア
ーム駆動電流における同周波数の検波により行うので、
誤検出が防げ、確実に検出を行うことが可能となる。
【0044】図9は本発明の第3の実施例を示す回路ブ
ロック図で、図1と同一機能のブロックには同一符号を
付し、説明を省略する。同図と図1との違いは、ディス
ク9と磁気ヘッド5の接触を検出するための検出手段を
新たに設けた点である。同図において、25はディスク
9と磁気ヘッド5の相対位置関係に対応して電気的特性
あるいは出力が変化するセンサ、26はセンサ出力によ
りディスク9と磁気ヘッド5の接触を検出するセンサ出
力検出である。
【0045】図10は、センサ25とセンサ出力検出2
6の具体的な回路ブロック図の一例である。同図におい
て、センサ25は例えば、磁気ヘッド5上あるいは磁気
ヘッド5近傍のディスク9に接触する位置に設置された
一組の並行平板で、ディスク9とセンサ25の距離に応
じて図11に示すように静電容量CdがCoからCwま
で変化する。また、301は外部に接続されたセンサ2
5の静電容量Cdが
【0046】
【数4】Cd=Cw のときに、共振周波数fwで発振する発振回路である。
センサ出力検出26内部のその他のブロックは、図8に
おけるスピンドル電流検出21内部のブロックと同一機
能であるので、同一符号を付し、説明を省略する。以
下、両図を用いて本実施例による光磁気ディスク記録再
生装置の、データ記録開始時の動作を説明する。
【0047】システムコントロールから、例えばデータ
の記録期間中だけHighレベルとなるような記録命令
信号が、アナログ信号処理1、センサ出力検出26およ
びアームドライバ22に入力される。アームドライバ2
2は、記録命令信号がHighレベルとなると、第1の
方向の駆動電流をアーム上下移動手段23に出力し、こ
れによりアーム24はディスク9に近づく方向に移動す
る。センサ出力検出26に入力された記録命令信号は、
センサ出力検出26内のフリップフロップ204のリセ
ット端子に入力され、記録命令信号がLowレベルのと
きには非動作状態で、記録命令信号がHighレベルと
なるとリセットが解除され、動作状態となる。一方、セ
ンサ25の静電容量Cdは、磁気ヘッド5とディスク9
の距離が近くなるに従って増加し、磁気ヘッド5とディ
スク9が接触するとCwとなる。このとき、発振回路3
01は共振周波数fwにて発振し、この発振周波数fw
を検波回路201にて検波する。検波出力が基準電圧V
refよりも高いレベルになると電圧比較器203出力
はLowレベルからHighレベルに変わり、この信号
を受けて、フリップフロップ204出力はHighレベ
ルとなる。アームドライバ22は、このフリップフロッ
プ204出力を受けて、それまで出力していた第1の方
向の駆動電流を停止する。
【0048】図12(a)〜(c)は、センサ25の具
体的な構成例である。それぞれ上側の図は磁気ヘッド5
をディスク9と垂直な面でカットした断面図で、下側の
図は磁気ヘッド5およびセンサ25をディスク9に面し
た方向から見た図である。(a)は、磁気ヘッド5の横
に一組の並行平板401a、401bを配置したもので
ある。(b)は、磁気ヘッド5のサイドコア上に2組の
並行平板402a、402bおよび402c、402d
を配置したものである。(c)は、磁気ヘッド5のサイ
ドコアから中央部のコアにかけて並行平板を支持するた
めの部材403を設け、支持部材403上に一組の並行
平板404a、404bを配置したものである。なお
(b)、(c)において、ディスク9との接触面が磁気
ヘッド5の中央部のコアと並行平板とで同一平面となる
ように磁気ヘッド中央部のコアの長さをサイドコアに対
して長くしてある。また、磁気ヘッド中央部のコアをさ
らに長くして並行平板の位置よりもディスク9に接近さ
せても特に問題はなく、その場合には、図11のCwの
設定値を変更すればよい。
【0049】また、第3の実施例においては、磁気ヘッ
ド5とディスク9との接触を検出する方法について、磁
気ヘッド5とディスク9の距離に対応して変化する発振
周波数の検波を行うことにより検出したが、次のような
方法により検出を行うことも可能である。ディスク9の
磁気ヘッド5が接触する側の表面に、導電体の膜を形成
する。磁気ヘッド5とディスク9が非接触のときには、
センサ25は少なくとも並行平板の面積と空気の誘電率
で定まる所定の静電容量をもつので発振回路301は、
この静電容量により発振する。磁気ヘッド5とディスク
9が接触したときには、センサ25の並行平板がディス
ク9の表面に形成された導電体により電気的に同電位と
なるため、静電容量はゼロとなる。この結果、発振回路
301は発振条件を満たさなくなり発振を停止する。以
上の動作において、検波回路201では、発振回路30
1が発振しているか否かを検出することにより、磁気ヘ
ッド5とディスク9の接触を検出することができる。
【0050】なお、磁気ヘッド5とディスク9の相対位
置関係において、磁気ヘッド5が所定の位置に到達した
か否かを検出する方法として、第1、第2の実施例では
スピンドル電流から検出する方法を、第3の実施例では
静電容量センサから検出する方法を述べたが、この他に
もセンサ25としてLEDとフォトダイオードを用いた
距離検出等を行ってもよく、本発明はこれらの磁気ヘッ
ド5とディスク9の相対位置検出方法に限定されるもの
ではない。
【0051】図13(a)〜(c)は、アーム24をデ
ィスク9に接近させる際、およびディスク9から遠ざけ
る際の速度パターンの一例で、速度のプラス方向は磁気
ヘッド5をディスク9に近づける方向、速度のマイナス
方向は磁気ヘッド5をディスク9から遠ざける方向の速
度を示している。同図において、時刻t61、t63
は、それぞれ図3における時刻t11、t13に、時刻
t65、t66は、それぞれ図7における時刻t53、
t54に対応している。時刻t62は、時刻t61から
の経過時間により設定を行うか、あるいはアーム24が
略所定の位置に達したことをマイクロスイッチやフォト
インタラプタ等により検出し、この検出信号により設定
を行ってもよい。時刻t64は、時刻t63からの経過
時間により設定を行う。(a)の例では、時刻t61か
らt62までは速度v1で、時刻t62からt63まで
は速度v1よりも低速の速度v2としている。時刻t6
5からt66までは速度v1と絶対値が等しく方向が逆
の速度v3としている。これにより、磁気ヘッド5をデ
ィスク9に近づけるときには、速い速度でなるべく早く
ディスク9の近傍に移動させ、その後はディスク9に衝
突による損傷を与えないように低速で接触させることが
できる。また磁気ヘッド5をディスク9から遠ざけると
きには、速い速度でディスク9から離れた位置へ移動さ
せることができる。(b)の例では、時刻t61からt
62までは速度v1で、時刻t62からt63までは速
度v1から徐々に速度を減少させていき、時刻t63で
速度が略ゼロとなるようにしている。時刻t65からt
66までは速度v1よりも絶対値が大きく方向が逆の速
度v4としている。これにより、(a)と同様に磁気ヘ
ッド5をディスク9に近づけるときには、速い速度でな
るべく早くディスク9の近傍に移動させ、その後はディ
スク9に衝突による損傷を与えないように低速で接触さ
せることができる。また磁気ヘッド5をディスク9から
遠ざけるときには、近づけるときの速度よりもさらに速
い速度でディスク9から離れた位置へ移動させることが
できる。(c)の例では、時刻t61からt63までは
速度v1で、時刻t63からt64までは速度v1より
も低速でかつ方向が逆である速度v5としている。時刻
t65からt66までは(a)と同様に速度v1と絶対
値が等しく方向が逆の速度v3としている。これによ
り、磁気ヘッド5をディスク9に近づけるときには、速
い速度でなるべく早くディスク9の近傍に移動させ、そ
のままの速度でディスク9に接触させるので、短い時間
で磁気ヘッド5を所定の位置に移動させることができ
る。また、速い速度のままディスク9に接触させるの
で、磁気ヘッド5とディスク9が接触する寸前において
ディスク面振れ等により起こる複数回の衝突を避けるこ
とができる。なお、以上のような速度パターンを実現す
る方法については、よく知られているのでここでは省略
する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、記録開始後にディジタ
ルデータ列が一旦半導体メモリに書き込まれ、この間に
磁気ヘッドをディスクに接触するまで移動させる。半導
体メモリにデータが所定値以上蓄えられ、かつ磁気ヘッ
ドがディスクに接触した後、光スポットがトレース中の
絶対アドレスとアドレスレジスタに記憶されているアド
レス値が一致したときに、半導体メモリからデータを読
み出してディスクへの記録が行われる。また、記録終了
時には半導体メモリ内のデータを全て読み出してから、
磁気ヘッドをディスクから遠ざける。以上により、ディ
スクへのデータ記録時にのみ磁気ヘッドをディスクに接
触させ、記録時以外においては、磁気ヘッドをディスク
から遠ざかった位置に退避させておけるので、磁気ヘッ
ドおよびディスクの摩耗と、磁気ヘッドがディスクに接
触することによるスピンドルモータの負荷増とこれに伴
う消費電力増を、ディスクへのデータ記録期間のみに限
定でき、ディスク再生時においては、これらの不具合が
全く生じない。さらに、ディスクカートリッジの誤挿入
に対しても、磁気ヘッドおよびアームを破損から保護す
ることができる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図2】図1におけるデータ記憶部の内部回路ブロック
図である。
【図3】図1および図2の各部動作波形図である。
【図4】図1および図2の各部動作波形図である。
【図5】図1および図2の各部動作波形図である。
【図6】図1および図2の各部動作波形図である。
【図7】図1および図2の各部動作波形図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図10】図9の一部を具体的に示す回路ブロック図で
ある。
【図11】センサの特性を示す特性図である。
【図12】センサと磁気ヘッドの取付位置関係を示す構
成図である。
【図13】磁気ヘッドを移動させる際の速度パターン図
である。
【符号の説明】
2…エンコーダ、3…データ記憶部、4…磁気ヘッドド
ライバ、5…磁気ヘッド、7…システムクロック、8…
WRITEコントロール、11…サーボ、12…光ピッ
クアップ、14…ジャンプパルス発生、17…ATIP
復調、18…ディスクアドレスレジスタ、19…ディス
クアドレス比較、20…スピンドルドライバ、21…ス
ピンドル電流検出、22…アームドライバ、23…アー
ム上下移動手段、24…アーム、25…センサ、26…
センサ出力検出、102…RAM、104…書き込みア
ドレス発生、105…アドレスセレクタ、106…読み
出しアドレス発生、107…RAMアドレス比較、20
1…検波回路、205…交流電流発生、206…直流電
流発生、301…発振回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光によってディスク上の記録材料の
    温度を上昇させながら、磁気ヘッドから発生する磁界で
    データを記録する光磁気ディスク記録再生装置におい
    て、磁気ヘッドを設置したアームと、該アームをディス
    ク面と略垂直方向に移動させるアーム上下移動手段と、
    該アーム上下移動手段を駆動するアームドライバとを備
    えたことを特徴とする光磁気ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光磁気ディスク記録再生装
    置において、再生専用ディスクあるいは記録禁止を指示
    されたディスクが装着された場合には、アームおよび磁
    気ヘッドをディスクに近づける方向に移動させないこと
    を特徴とする光磁気ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光磁気ディスク記録再生装
    置において、記録が許可されたディスクが装着され、か
    つデータ記録時に限りアームおよび磁気ヘッドをディス
    ク面近傍に移動させることを特徴とする光磁気ディスク
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光磁気ディスク記録再生装
    置において、磁気ヘッドがディスク面に対する略垂直方
    向の位置関係で、所定の位置に到達したことを検出する
    検出手段を備えたことを特徴とする光磁気ディスク記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のアームドライバは、記録開
    始時にアームをディスクに近づける方向に移動させるめ
    の第1の極性の駆動電流を出力し、前記検出手段の検出
    出力により駆動電流を停止することを特徴とする光磁気
    ディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のアームドライバは、記録終
    了時にアームをディスクから遠ざける方向に移動させる
    めの第1の極性とは逆の第2の極性の駆動電流を出力す
    ることを特徴とする光磁気ディスク記録再生装置。
JP24448992A 1992-09-14 1992-09-14 光磁気ディスク記録再生装置 Pending JPH0696486A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7570449B2 (en) 2005-12-07 2009-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Retract control method of HDD and HDD using the same
JP2009198841A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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