JPH0693196A - 着色剤、その製造法、該着色剤を含有するインキ、印刷製品並びに印刷方法 - Google Patents

着色剤、その製造法、該着色剤を含有するインキ、印刷製品並びに印刷方法

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JPH0693196A
JPH0693196A JP5013357A JP1335793A JPH0693196A JP H0693196 A JPH0693196 A JP H0693196A JP 5013357 A JP5013357 A JP 5013357A JP 1335793 A JP1335793 A JP 1335793A JP H0693196 A JPH0693196 A JP H0693196A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 紙上に印刷した場合に、特に良好な水堅牢性
の性質を有する着色剤を提供する。 【構成】 式(1): 〔式中、Lは、金属陽イオンまたは水素を表し、Pc
は、原子価3〜4を有するフタロシアニン基を表し、R
は、H原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニ
ル基、置換アルケニル基、アルアルキル基または置換ア
ルアルキル基を表し、Rは、H原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子もしくは置換または非置換の
アミノ基を表し、Mは、NH または置換アンモニ
ウム陽イオンを表し、(t+q)は、3〜4を包含す
る〕で示される着色剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フタロシアニン化合
物、インキ、その製造並びに使用に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−126381号公報には、式
(A):
【0003】
【化4】
【0004】〔式中、Rは、−COOM、−(CH2n
COOM、−O(CH2nCOOMまたは−NH(CH
2nCOOM(但し、nは1または2を表す)を表し、
+は、H+、Li+、K+、Na+、四級アンモニウムま
たは有機アミンを表し、aは、0、1または2を表し、
bは、aが0の場合に4を表すかまたはaが1の場合に
3を表すか、aが2の場合に2を表す〕で示される銅フ
タロシアニン染料が記載されている。
【0005】現在、式(A)(但し、Rは、−CO2 -
+であるように選択され、かつ4位には存在せず、M
+は、NH4 +または置換アンモニウムを表す)の着色剤
に関連して特定の着色剤が、紙上に印刷された場合に、
特に良好な水堅牢性の性質を有することが見出されてい
る。
【0006】
【発明の構成】本発明によれば、式(1):
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、Lは、金属陽イオンまたは水素を
表し、Pcは、原子価3〜4を有するフタロシアニン基
を表し、R1は、H原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルアルキル基
または置換アルアルキル基を表し、R2は、H原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子もしくは置換ま
たは非置換のアミノ基を表し、M+は、NH4 +または置
換アンモニウム陽イオンを表し、(t+q)は、3〜4
を包含する〕で示される着色剤が提供され、この場合、
基CO2 -+は、式(1)中の2位、3位、5位または
6位に存在する。
【0009】Lは、水素(即ち、H2)または有利にリ
チウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、アルミニウム、珪素、錫、鉛またはロ
ジウム陽イオンであり、更に有利にスカンジウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルトまた
は亜鉛陽イオンであり、殊にニッケル更に殊に銅陽イオ
ンである。Lが、三価または四価の金属陽イオンである
場合、原子価2を上廻るものは、ハロゲン原子または酸
素との配位結合によって、例えばVO、AlCl、Pb
Cl2を得ることができる。
【0010】R1が、有利にC3〜C4アルケニル;置換
または非置換のC7〜C11アルアルキル基、殊にベンジ
ル基;置換または非置換のC1〜C4アルキル基、殊にC
1〜C4アルキル基またはヒドロキシ−C1〜C4アルキル
基;または更に有利にH原子である。
【0011】1つの実施態様の場合には、基CO2 -+
は、式(1)中の2位または3位に存在する。
【0012】R2は、有利にH原子;C1〜C4アルキル
基、殊にメチル基;C1〜C4アルコキシ基、殊にメトキ
シ基;塩素原子;または置換または非置換の式:−NX
12〔式中、X1およびX2は、互いにそれぞれ独立にH
原子を表す〕で示されるアミノ基、置換または非置換の
アルキル基もしくは置換または非置換のアリール基であ
る。X1またはX2が置換または非置換のアルキル基であ
る場合には、有利にC1〜C18アルキル基、更に有利に
1〜C6アルキル基である。X1またはX2が置換または
非置換のアリール基である場合には、有利に置換または
非置換のフェニル基、殊にフェニル基またはC1〜C12
アルキル基、C1〜C12アルコキシ基、ハロゲン原子お
よびカルボキシ基から選択された置換基1または2個を
有するフェニル基である置換または非置換のアミノ基の
例としては、n−ヘキシルアミノ基、N,N−ジ−n−
ブチルアミノ基、フェニルアミノ基、メチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミ
ノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブ
チルアミノ基、n−オクチルアミノ基および3−カルボ
キシフェニルアミノ基が記載できる。
【0013】(t+q)の総和は、有利に4である。ま
た、tは少なくとも0.5、有利に0.5〜2、殊に約
1であるのが好ましい。qはtよりも大きいかまたはt
と等しいのが特に好ましい。評価すれば、(t+q)の
値は平均値であり、この定義により本発明は、単一化合
物および組成物を包含するものである。
【0014】置換アンモニウム陽イオンは、式:+NQ4
〔但し、それぞれQは独立に有機基であるかまたは2個
または3個のQは窒素原子と一緒になって、ヘテロ環式
環を形成するようなものに結合されており、かつ残りの
全てのQはC1〜C4アルキルから選択されたものであ
る〕で示される四級アンモニウム基でもよい。Qによっ
て代表される好ましい有機基は、C1〜C4アルキル基、
殊にメチル基である。NQ4によって形成される好まし
いヘテロ環式環は、5員または6員のヘテロ環式環であ
る。
【0015】式:+NQ4で示される四級アンモニウム基
の例としては、N+(CH34、N+(CH2CH34
N−メチルピリジニウム、N,N−ジメチルピペリジニ
ウムおよびN,N−ジメチルモルホリニウムが記載でき
る。
【0016】選択的には、置換アンモニウム陽イオン
は、式:+NHT3〔式中、それぞれTは独立にH原子を
表すかまたは少なくとも1つのTがC1〜C4アルキル基
を表すかまたはTによって代表される2個または3個の
基が窒素原子と一緒になって、5員環または6員環、殊
にピリジン環、ピペリジン環またはモルホリン環を形成
するものに結合されているものを提供するC1〜C4アル
キル基である〕で示される基でもよい。
【0017】置換アンモニウム陽イオンが、周囲条件、
即ち、20℃および大気圧下で揮発性であるアミン基か
ら誘導されているのが好ましい。
【0018】
【外2】
【0019】本発明による着色剤の驚異的に高い水堅牢
性は、−CO2 -NH4 +基が2位または3位でベンゼン環
とそれぞれ結合されている例1および例3と、CO2 -
4 +基が4位でベンゼン環と結合されている比較例
(A)との比較によって説明され;例1および例3の染
料は無地の紙上で70%を上廻る水堅牢性の性質を有し
ているのに対して比較例(A)は、同一条件下で51%
の水堅牢性の性質を有している。
【0020】更に、例1と比較例(B)との水堅牢性の
比較および例1〜6と比較例(C)および(D)との水
堅牢性の比較は、本発明の化合物の驚異的に高い水堅牢
性を説明している。
【0021】本発明によるもう1つの実施態様によれ
ば、塩基の存在下に、式LPc(SO2Cl)t+qで示さ
れる化合物または組成物と式(2):
【0022】
【化6】
【0023】〔式中、R1、R2、L、Pcおよびt+q
は、上記により定義されたのと同じであり、Rは、2
位、3位、5位または6位でカルボキシ基を表す〕で示
される化合物とを縮合し、必要な場合には、任意のスル
ホ基およびカルボキシ基をそのNH4 +または置換アンモ
ニウム塩に変換することからなる式(1)の着色剤の製
造方法が提供されている。
【0024】塩基は、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩であるような任意
の無機塩または有機塩でもよいが、有利に有機塩であ
る。
【0025】好ましい有機塩基は、N−アルキル化され
たヘテロ環式基、例えばN(C1〜C4アルキル)モルホ
リン、N−(C1〜C4アルキル)ピぺリジンおよびN,
N−ジ(C1〜C4アルキル)ピペラジン;トリ(C1
4アルキル)アミン、例えばトリエチルアミンおよび
置換または非置換のピリジン、殊に、特に良好な性質を
有する式(1)の着色剤を生じることが見出されている
ピリジンである。使用された塩基の量は、広い範囲で変
動してもよいが、式:LPc(SO2Cl)t+qで示され
る化合物または組成物のそれぞれのモル数に対して好ま
しくは40モル未満、更に有利に10モル未満、殊に3
〜5モルが使用される。
【0026】縮合は、有利に溶剤としての水を使用しな
がら実施される。環境温度は、例えば5〜24時間の反
応時間と関連して使用してもよいかまたは高めた温度を
より短い時間の間使用できる。
【0027】縮合後に生成物は、反応混合物を酸性化す
ることによって、有利に鉱酸、殊に塩酸を使用して単離
できる。生成物が固体として沈澱する場合には、濾過に
よって混合物から分離できる。
【0028】必要に応じて、望ましくない陰イオンを、
透析、逆浸透、限外濾過またはその組合せによって、上
記方法の生成物から除去できる。
【0029】上記方法の生成物は、必要な場合には、ア
ンモニア、水酸化アンモニウム、一級アミン、二級アミ
ン、三級アミンまたは四級アミンを添加して、NH4 +
四級アンモニウムまたは有機アミン塩に変換できる。こ
の方法で使用された塩基が有機アミンである場合には、
過剰量が使用されてもよく、その結果、式(1)中のカ
ルボキシ基およびスルホ基は自動的にその有機アミン塩
として生じる。
【0030】4個までのスルホ基、即ちスルホニルハロ
ゲン化物を有する金属を含有していないおよび金属を含
有しているフタロシアニンは、自体公知の方法を使用し
て製造できる。フタロシアニンスルホニルハロゲン化物
が、4個までのスルホ基を有する金属を含有していない
および金属を含有しているフタロシアニンをクロロスル
ホン酸を用いて加熱して、場合によっては、続けてPC
3を用いて加熱して製造するのは、好ましい。典型的
には、クロロスルホン酸を用いる加熱は、60℃以上、
有利に100℃以上、殊に120℃〜165℃の範囲内
で、有利に1〜24時間の時間に亘って実施される。P
Cl3を用いる加熱は、有利に、より低い温度で、殊に
80〜105℃で、10〜48時間、有利に10〜30
時間の時間に亘って実施される。
【0031】評価すれば、上記方法で使用された金属を
含有しないおよび金属を含有するフトロシアニンスルホ
ニルハロゲン化物は、スルホニルハロゲン化物置換基3
〜4個を有する式:LPc〔式中、LおよびPcは、上
記により定義されたのと同じである〕で示される化合物
または組成物である。
【0032】上記方法で使用することができる式(2)
の化合物の例は、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息
香酸、3−アミノ−4−メトキシ安息香酸、3−アミノ
−4−メチル安息香酸およびその混合物を包含する。
【0033】t:qの割合は、必要に応じて、この方法
で使用されたアミノ安息香酸の適当な量を選択すること
によって変動することができるし、反応時間、温度また
は塩基を変化させて変動することができる。例えば、反
応時間、温度およびアミノ安息香酸の量は、フタロシア
ニンスルホニルハロゲン化物の量に比べて増大するのと
同様にq対tの割合は変化する。
【0034】式(1)中のtおよびqの値は、元素分析
によって測定することができる。
【0035】上記方法の生成物は、本発明のもう1つの
特徴である。
【0036】式(1)の化合物は、インキ、殊に水性イ
ンキの製造およびインキジェット印刷、特に熱インキジ
ェット印刷に殊に有用である。このインキは、公知の配
合物と同様にして製造することができる。
【0037】好ましいインキは、本発明による化合物お
よび液状媒体、有利に水性媒体からなる。該化合物が完
全に液状媒体中に溶解することによって溶液を形成する
のは、好ましい。
【0038】該インキは有利に、インキの全重量に対し
て化合物0.5重量%〜20重量%、更に有利に0.5
重量%〜15重量%、殊に1重量%〜5重量%を含有す
る。
【0039】液状媒体は、有利に水または有利に99:
1〜1:99、更に有利に95:1〜50:50、殊に
90:10〜60:40の重量比の水と水溶性有機溶剤
とからなる混合物である。
【0040】水溶性有機溶剤は、有利にC1〜C4アルカ
ノール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノール、第二ブタノ
ール、第三ブタノールまたはイソブタノール;アミド、
例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミ
ド;ケトンまたはケトンアルコール、例えばアセトンま
たはジアセトンアルコール;エーテル、例えばテトラヒ
ドロフランまたはジオキサン;ポリアルキレングリコー
ル、例えばポリエチレングリコールまたはポリプロピレ
ングリコール;C2〜C6アルキレン基を有するアルキレ
ングリコールまたはチオグリコール、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール
またはトリエチレングリコール;チオジグリコール、ヘ
キシレングリコールまたはジエチレングリコール;ポリ
オール、例えばグリセロールまたは1,2,6−ヘキサ
ントリオール;多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル、例えば2−メトキシエタノール、2−(2−メトキ
シエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキ
シ)−エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシ
エトキシ)−エトキシ]−エタノール;2−ピロリドン
またはN−メチルピロリドンまたは上記の水溶性有機溶
剤の2つまたはそれ以上を含有する混合物である。
【0041】好ましい水溶性有機溶剤は、2−ピロリド
ン、N−メチルピロリドン、アルキレングリコールまた
は多価アルコールの低級アルキルエーテル、例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコールまたは2−メトキシ−2−エトキシ−2−エ
トキシエタノール;および500までの分子量を有する
ポリエチレングリコールから選択されている。好ましい
特定の溶剤混合物は、上記の重量比での水と、ジエチレ
ングリコール、2−ピロリドンまたはN−メチルピロリ
ドンのいずれかとの二成分混合物である。
【0042】適当なインキ媒体の例は、米国特許第49
63189号明細書、同第4703113号明細書、同
第4626284号明細書および欧州特許出願公開第4
25150号明細書に記載されている。
【0043】更に、本発明によるインキが紙支持体中へ
の浸透を補助する浸透剤1つまたはそれ以上、熱インキ
ジェットプリンタ中の抵抗器表面上での残留物(コガ
(koga))の形成を防止または減少させるためのコ
ゲーション減少剤(kogation−reducin
g agent)およびインキのpHを安定させるため
の緩衝剤例えば硼酸ナトリウムからなるのは、好まし
い。
【0044】このコゲーション減少剤は、有利に、欧州
特許出願公開第425150号明細書に記載されている
ようなオキソ陰イオンである。このオキソ陰イオンは、
24 2-、SO3 2-、SO4 2-、モリブデン酸塩、AsO
4 3-または更に有利に燐酸塩エステル、ジオルガノ燐酸
塩または更に殊に、特にコゲーションの減少に効果的で
ある燐酸塩である。
【0045】この燐酸塩の例としては、二塩基燐酸塩
(HPO4 2-)、一塩基燐酸塩(H2PO4 2-)およびポ
リ燐酸塩(O27 4-)が記載できる。対イオンの選択
は、重要であるとは思われておらず、かつ例はアルカリ
金属、アンモニウムおよびアルキルアンモニウム陽イオ
ンを包含している。
【0046】該コゲーション減少剤は、有利に、オキソ
陰イオンに対して0.001重量%〜15重量%、更に
有利に0.01重量%〜1重量%の濃度でインキ中に存
在している。
【0047】本発明のもう1つの実施態様は、インキが
本発明の第一の実施態様による少なくとも1つの着色剤
を含有することで特徴付けられるインキジェットプリン
タを使用するインキで支持体を印刷する方法を提供する
ものである。
【0048】上記により定義されたようなインキの使用
のための適当な方法は、インキをインキ壷から小さなオ
リフィスを通して噴射することによって小さな液滴を形
成させ、このインキの液滴が支持体に向けることからな
る。この方法は、通常インキジェット印刷と呼称され、
記載されたインキのインキジェット印刷法は、有利に圧
電インキジェット印刷であり、更に殊に熱インキジェッ
ト印刷である。熱インキジェット印刷の場合、熱のプロ
グラムされたパルスを、支持体とインキ壷との間の相対
的な運動の間にオリフィスに隣接した抵抗器を用いてイ
ンキに使用する。
【0049】好ましい支持体は、オーバーヘッドプロジ
ェクタースライドまたはセルロース支持体、殊に、酸
性、アルカリ性または中性の性質を有していてもよい無
地の紙である。
【0050】この方法で使用された好ましいインキは、
上記のように記載されている。
【0051】更に、本発明の他の実施態様によれば、本
発明による化合物で印刷された紙またはオーバーヘッド
プロジェクタースライドが提供される。
【0052】本発明の着色剤は、印刷機に色彩および陰
影の変化を印刷できるようにするために、別の着色剤お
よびインキとの混合物を使用してもよいかまたは別個に
別の着色剤とインキと一緒にインキジェットプリンタ中
で使用してもよい。本発明で使用するための適当な別の
着色剤およびインキは、英国特許出願第920489
8.2号明細書、欧州特許出願公開第468647号明
細書、同第468648号明細書および同第46864
9号明細書中に記載されている。
【0053】更に、本発明は、次の実施例によって詳説
され、この場合、全ての部およびパーセントは、別記し
ない限り重量によるものである。
【0054】
【実施例】
例 1 Aが2−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3):
【0055】
【化7】
【0056】で示される化合物のアンモニウム塩の製造 銅フタロシアニンテトラスルホン酸(50g)を、40
℃未満の温度でクロロスルホン酸(220g)に緩徐に
添加した。次に、この混合物を、4時間で120〜12
5℃の温度に加熱し、この後、0℃に冷却した。三塩化
燐(46g)を添加し、この混合物を、18時間で90
〜95℃に加熱した。20℃に冷却後、この混合物を、
撹拌した氷/水(3kg)に添加し、1時間撹拌し、フ
タロシアニンスルホニル塩化物を瀘別し、かつ乾燥させ
た。
【0057】このフタロシアニンスルホニル塩化物を、
水(480ml)と、ピリジン(120mlとo−アミ
ノ安息香酸(45.6g)との混合物に添加し、20〜
25℃で12時間撹拌した。pHを濃厚な塩酸で2に調
節し、遊離酸の形の生成物を瀘別し、かつアセトン(1
800ml)で洗浄した。この生成物の元素分析は、式
(3)の生成物であることを示した。
【0058】この生成物を、水(900ml)に添加
し、pHを濃厚な水酸化アンモニウムで9〜9.5に調
節した。この溶液を、塩化物イオンを除去するために透
析し、篩別し、かつ蒸発させて30.9gの収量の生成
物のアンモニウム塩を生じる乾燥度にした。
【0059】水/ジエチレングリコール(92.5/
7.5)中に溶解することによってインキにし、かつ熱
インキジェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷し
た場合に、生成物のアンモニウム塩は、76%の良好な
水堅牢性の性質を示す明色の強烈なシアンの色彩を生じ
た。
【0060】全ての実施例中での水堅牢性の性質は、次
の方法を用いて測定した:目的化合物の試料を、水/ジ
エチレングリコール(92.5/7.5)中に溶解する
ことによってインキを生じさせた。このインキを無地の
紙の上に四角形に印刷し、かつこの印刷物の光学濃度を
濃度計を用いて測定した。次に、印刷した紙を、水中で
環境温度で5分間撹拌し、水から除去し、乾燥させ、か
つ光学濃度を再度濃度計を用いて測定した。水堅牢性の
性質は、計算によりパーセントとして記載した:
【0061】
【数1】
【0062】目的染料を含有する他のインキは、表Iお
よび表IIに記載された次の配合物により製造でき、こ
の場合、性質は、それぞれ記載された化合物に関する重
量部を意味する:次の略符号を使用する: PG = プロピレングリコール、 DEG = ジエチレングリコール、 NMP = N−メチルピロリドン、 DMK = ジメチルケトン、 IPA = イソプロパノール、 MEOH = メタノール、 2P = 2−ピロリドン、 MIBK = メチルイソブチルケトン、 P12 = プロパン−1,2−ジオール、 BDL = ブタン2,3−ジオール、 CET = セチルアンモニウム臭化物(界面活性
剤)、 BAS = アンモニアとメチルアミンとの重量1:
1の混合物 PHO = Na2HPO4、 TBT = 第三ブタノール。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】例 2 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2が6−メトキシ
基である、式(3)の化合物のアンモニウム塩の製造 銅フタロシアニン(45g)を、60℃未満の温度でク
ロロスルホン酸(219g)に緩徐に添加した。この混
合物を3時間で135〜145℃に加熱し、次に45℃
に冷却した。三塩化燐(23.7g)を添加し、この混
合物を18時間で90〜95℃に加熱した。20℃に冷
却後、この混合物を、撹拌した氷/水(600g)に添
加し、かつ15分間撹拌した。フタロシアニンスルホニ
ル塩化物を瀘別し、氷/水(400ml)で洗浄し、か
つ乾燥させた。
【0066】このフタロシアニンスルホニル塩化物を、
水(120ml)と、ピリジン(90ml)と3−アミ
ノ−4−メトキシ安息香酸(13.2g)との混合物に
添加し、20〜25℃で12時間撹拌した。pHを濃厚
な塩酸で2に調節し、遊離酸の形の目的生成物を瀘別
し、かつ乾燥させた。遊離酸の形の目的化合物を、水
(450ml)に添加し、かつ濃厚な水酸化アンモニウ
ムで9〜9.5に調節した。この溶液を、塩化物イオン
を除去するために透析し、篩別し、かつ蒸発させてアン
モニウム塩としての目的生成物を生じる乾燥度にした。
【0067】水/ジエチレングリコール(92.5/
7.5)中に溶解することによってインキにし、かつ熱
インキジェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷し
た場合に、目的生成物は、74%の良好な水堅牢性の性
質を示す明色の強烈なシアンの色彩を生じた。
【0068】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例2からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された次の配合物により製造で
きる。
【0069】例 3 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のアンモニウム塩の製造 方法(a) 例1中で使用されたo−アミノ安息香酸45.6gの代
りに、m−アミノ安息香酸45.6gを使用した。
【0070】方法(b) 3−アミノ−4−メトキシ安息香酸の代りに、3−アミ
ノ安息香酸を使用したこをを除いて、例2の方法を繰返
した。
【0071】目的化合物を水/ジエチレングリコール
(92.5/7.5)中に溶解することによってインキ
にし、かつ熱インキジェット印刷機を使用して無地の紙
の上に印刷した場合に、79%の良好な水堅牢性の性質
を有する明色の強烈なシアンの色彩を生じた。
【0072】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例3からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0073】例 4 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2が6−メチル基
である、式(3)の化合物のアンモニウム塩の製造 例2中で使用された3−アミノ−4−メトキシ安息香酸
13.2gの代りに、3−アミノ−4−メチル安息香酸
12.45gを使用する。
【0074】目的化合物を水/ジエチレングリコール
(92.5/7.5)中に溶解することによってインキ
にし、かつ熱インキジェット印刷機を使用して無地の紙
の上に印刷した場合に、66%の良好な水堅牢性の性質
を有する明色の強烈なシアンの色彩を生じた。
【0075】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例4からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0076】例 5 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のテトラメチルアンモニウム塩の
製造 遊離酸の形の例3の生成物を、水(900ml)に添加
し、pHをテトラメチルアンモニウムヒドロキシドで9
〜9.5に調節した。この溶液を、塩化物イオンを除去
するために透析し、篩別し、かつ蒸発させてテトラメチ
ルアンモニウム塩としての目的生成物を生じさせた。
【0077】水/ジエチレングリコール(92.5/
7.5)中に溶解することによってインキにし、かつ熱
インキジェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷し
た場合に、目的化合物は、81%の水堅牢性の性質を有
する明色のシアンの色彩を生じた。
【0078】目的染料を含有する他のインキの例: インキ 染料濃度 液状媒体および他の成分 (部) (部) 1 2.5 水(90) ピロリドン(10) 燐酸アンモニウム(0.2) 2 1.2 水(85) ジエチレングリコール(15) 燐酸ジメチル(0.3) 燐酸モノメチル(0.2) 3 3.0 水(90) ジエチレングリコール(10) 硼酸ナトリウム(0.2) 他のインキは、例1からの染料の代りに、例5からの染
料の等量を使用することを除いて、例1、表Iおよび表
IIに記載された配合物により製造できる。
【0079】例 6 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のメチルアンモニウム塩の製造 テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの代りに、メチ
ルアミンの50%の溶液を使用したことを除いて、例5
の方法を続けた。
【0080】インキにし、かつ熱インキジェットプリン
タを使用して無地の紙の上に印刷した場合に、目的生成
物は、78%の水堅牢性の性質を有する明色のシアンの
色彩を生じた。
【0081】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例6からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0082】例 7 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のジメチルアミン塩の製造 テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの代りに、ジメ
チルアミンの40%の溶液を使用したことを除いて、例
5の方法を続けた。
【0083】インキにし、かつ熱インキジェットプリン
タを使用して無地の紙の上に印刷した場合に、目的生成
物は、76%の水堅牢性の性質を有する明色のシアンの
色彩を生じた。
【0084】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例7からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0085】例 8 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のエチルアミン塩の製造 テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの代りに、エチ
ルアミンの70%の溶液を使用したことを除いて、例5
の方法を続けた。
【0086】インキにし、かつ熱インキジェットプリン
タを使用して無地の紙の上に印刷した場合に、目的化合
物は、75%の水堅牢性の性質を有する明色のシアンの
色彩を生じた。
【0087】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例8からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0088】例 9 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2が4−フェニル
アミノ基である、式(3)の化合物のアンモニウム塩の
製造 3−アミノ−4−メトキシ安息香酸13.2gの代り
に、5−アミノ−2−フェニルアミノ安息香酸18.6
gを使用し、かつ水(120ml)およびピリジン(9
0ml)の混合物の代りに、水(300ml)およびピ
リジン(300ml)の混合物を使用したのを除いて、
例2の方法を続けた。
【0089】目的化合物を、遊離酸の形に変換し、水
(500ml)に添加し、かつpHを水酸化アンモニウ
ム溶液の添加によって9.0に調節した。塩化アンモニ
ウム50gを添加することによって染料のアンモニウム
塩を単離し、沈澱した生成物を瀘別した。この生成物を
水に再溶解し、pHを、水酸化アンモニウムを使用して
9.0に調節し、透析し、篩別し、かつ例2のように蒸
発させた。
【0090】水/ジエチレングリコール(92.5/
7.5)中に溶解することによってインキにし、インキ
ジェットプリンタを使用して無地の紙の上に印刷した場
合に、目的生成物は、92%の水堅牢性を有するシアン
の色彩を生じた。
【0091】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例9からの染料の等量を使用することを除いて、例1、
表Iおよび表IIに記載された配合物により製造でき
る。
【0092】例 10 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2が4−n−ヘキ
シルアミノ基である、式(3)の化合物のアンモニウム
塩の製造 5−アミノ−2−フェニルアミノ安息香酸(18.6
g)の代りに、5−アミノ−2−n−ヘキシルアミノ安
息香酸(19.2g)を使用し、かつ水(300ml)
およびピリジン(300ml)の混合物の代りに、水
(120ml)およびピリジン(600ml)の混合物
を使用したことを除いて、例9の方法を続けた。
【0093】目的化合物を、水/ジエチレングリコール
(92.5/7.5)中に溶解することによってインキ
にし、インキジェットプリンタを使用して無地の紙の上
に印刷した場合に、目的生成物は、92%の水堅牢性を
有するシアンの色彩を生じた。
【0094】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例10からの染料の等量を使用することを除いて、例
1、表Iおよび表IIに記載された配合物により製造で
きる。
【0095】例 11 Aが3−カルボキシ基であり、かつR2が4−N,N−
ジ−n−ブチルアミノ基である、式(2)の化合物のア
ンモニウム塩の製造 5−アミノ−2−フェニルアミノ安息香酸(18.6
g)の代りに、5−アミノ−2−N,N−ジ−n−ブチ
ルアミノ安息香酸(21.8g)を使用し、かつ水(3
00ml)およびピリジン(300ml)の混合物の代
りに、水(120ml)およびピリジン(30ml)を
使用したことを除いて、例9の方法を続けた。
【0096】熱インキジェットプリンタを使用して無地
の紙の上に印刷した場合に、目的生成物は、67%の水
堅牢性を有するシアンの色彩を生じた。
【0097】他のインキは、例1からの染料の代りに、
例11からの染料の等量を使用することを除いて、例
1、表Iおよび表IIに記載された配合物により製造で
きる。
【0098】比較例 (A) Aが4−カルボキシ基であり、かつR2がH原子であ
る、式(3)の化合物のアンモニウム塩の製造 例1中で使用したo−アミノ安息香酸45.6gの代り
に、p−アミノ安息香酸45.6gを使用した。目的化
合物を、水/ジエチレングリコール(92.5/7.
5)中に溶解することによってインキにし、熱インキジ
ェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷した場合
に、例1および3より劣る51%の水堅牢性の性質を有
するが、明色のシアンの色彩を生じた。
【0099】比較例 (B) Aが4−OCH2CO2 -NH4 +であり、かつR2がH原子
である、式(3)の化合物の製造 例1中で使用したo−アミノ安息香酸45.6gの代り
に、4−アミノフェノキシ酢酸50.1gを使用した。
熱インキジェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷
した場合に、例1および3よりも著しく劣っている水堅
牢性(56%)を有するシアンの色彩を生じた。
【0100】比較例 (C) Aがカルボキシ基であり、かつR2が6−メチル基であ
る、式(3)の化合物のアンモニウム塩の製造 例1中で使用したo−アミノ安息香酸45.6gの代り
に、4−アミノ3−メチル安息香酸50.3gを使用し
た。目的化合物を、水/ジエチレングリコール(92.
5/7.5)中に溶解することによってインキにし、熱
インキジェット印刷機を使用して無地の紙の上に印刷し
た場合に、例1および3と比較した場合に劣っている5
0%の水堅牢性の性質を有するが、シアンの色彩を生じ
た。
【0101】比較例 (D) 例1中で使用したo−アミノ安息香酸45.6gの代り
に、グリシン24.9gを使用した。この生成物をイン
キにし、熱インキジェット印刷機を使用して無地の紙の
上に印刷した場合に、例1および3と比較した場合に劣
っている34%の水堅牢性の性質を有するシアンの色彩
を生じた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 〔式中、Lは、金属陽イオンまたは水素を表し、Pc
    は、原子価3〜4を有するフタロシアニン基を表し、R
    1は、H原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニ
    ル基、置換アルケニル基、アルアルキル基または置換ア
    ルアルキル基を表し、R2は、H原子、アルキル基、ア
    ルコキシ基、ハロゲン原子もしくは置換または非置換の
    アミノ基を表し、M+は、NH4 +または置換アンモニウ
    ム陽イオンを表し、(t+q)は、3〜4を包含する〕
    で示される着色剤、但し、基CO2 -+は、式(1)中
    の2位、3位、5位または6位に存在するものとする。
  2. 【請求項2】 R2が、H原子、アルキル基、アルコキ
    シ基またはハロゲン原子である、請求項1に記載の着色
    剤。
  3. 【請求項3】 基CO2 -+が、式(1)中の2位また
    は3位に存在する、請求項1または2に記載の着色剤。
  4. 【請求項4】 Lが、ニッケル陽イオンまたは銅陽イオ
    ンである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の
    着色剤。
  5. 【請求項5】 式(1): 【化2】 〔式中、Lは、銅陽イオンまたはニッケル陽イオンを表
    し、Pcは、原子価3〜4を有するフタロシアニン基を
    表し、R1は、H原子、C3〜C4アルケニル基、ベンジ
    ル基、C1〜C4アルキル基またはヒドロキシC1〜C4
    ルキル基を表し、R2は、H原子、C1〜C4アルキル
    基、C1〜C4アルコキシ基、塩素原子もしくは式:−N
    12(但し、X1およびX2は、それぞれ互いに独立に
    1〜C18アルキル基、フェニル基もしくはC1〜C12
    ルキル基、C1〜C12アルコキシ基、ハロゲン原子およ
    びカルボキシ基から選択された置換基1〜2個を有する
    フェニル基を表す)で示される置換または非置換のアミ
    ノ基を表し、M+は、NH4 ++NQ4(但し、それぞれ
    Qは、C1〜C4アルキル基または置換アンモニウム陽
    イオンを表す)または+NHT3(但し、それぞれTは独
    立に、H原子またはC1〜C4アルキル基を表し、この場
    合、少なくとも1つのTはC1〜C4アルキル基を表す)
    を表す〕で示される着色剤。
  6. 【請求項6】 【外1】
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の着色剤を製造する方法
    において、式:LPc(SO2Cl)t+qで示される化合
    物または組成物を、式(2): 【化3】 〔式中、R1、R2、L、Pcおよびt+qは、請求項1
    で定義されたのと同じであり、Rは、2位、3位、5位
    または6位でカルボキシ基を表す〕で示される化合物
    と、塩基の存在下に縮合し、必要な場合には、任意のス
    ルホ基およびカルボキシ基をそのNH4 +または置換アン
    モニウム塩へ変換することを特徴とする、請求項1に記
    載の着色剤の製造法。
  8. 【請求項8】 インキにおいて、請求項1または請求項
    5に記載の化合物並びに水および水溶性有機溶剤からな
    る液状媒体からなることを特徴とする、インキ。
  9. 【請求項9】 紙またはオーバープロジェクタースライ
    ドにおいて、請求項1に記載の化合物で印刷されている
    ことを特徴とする、紙またはオーバープロジェクタース
    ライド。
  10. 【請求項10】 インキジェットプリンタを使用するこ
    とによりインキで支持体を印刷する方法において、イン
    キが請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なく
    とも1つの着色剤を含有することを特徴とする、印刷
    法。
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