JPH0692803A - 水溶性農薬顆粒剤およびその製造法 - Google Patents

水溶性農薬顆粒剤およびその製造法

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JPH0692803A
JPH0692803A JP15396493A JP15396493A JPH0692803A JP H0692803 A JPH0692803 A JP H0692803A JP 15396493 A JP15396493 A JP 15396493A JP 15396493 A JP15396493 A JP 15396493A JP H0692803 A JPH0692803 A JP H0692803A
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soluble
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granules
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JP15396493A
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Masatoshi Sawamura
正壽 澤村
Yukio Goto
幸雄 後藤
Tsutomu Tanabayashi
力 棚林
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水可溶性農薬活性成分の施用に適した、水に容
易に溶解する新規顆粒剤およびその製造法を提供する。 【構成】5〜95重量%の水溶性農薬活性成分、15〜
94重量%の乳糖および0.05〜5重量%の界面活性
剤を含有し、20℃における水に対する溶解度が0.1
g/ml以上の水溶性農薬顆粒剤。 【効果】農薬製剤の取扱い時の粉塵の発生を抑え、計量
し易く、散布時のノズルの詰まりが無い製剤が得られ、
この顆粒は水に易溶であり、従来の水溶性粉末剤や液剤
に代わる新規水溶性製剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水可溶性農薬活性成
分の施用に適した、水に容易に溶解する新規顆粒剤およ
びその製造法に関する。この新規顆粒剤は取り扱いの容
易さ、計量の容易さ、薬剤の粉塵防止、施用の簡便さ等
の点で優れ、農業分野において有用なものである。
【0002】
【従来の技術】水可溶性農薬活性成分は、その製剤形態
として粉剤、粒剤および水和剤の他にも、水に溶解する
特性を生かした水溶剤や液剤として用いられている。特
に、果樹及び野菜等に施用する場合、果実および野菜の
表面に付着する農薬による汚れをなくすために水溶剤や
液剤が好ましく用いられている。このような水溶剤や液
剤は散布機のノズルの詰まりを防止するためにも好まし
く用いられている。
【0003】しかし、従来の水溶剤は粉末状であるた
め、薬剤の計量時や薬液の調製時などの粉立ちが問題と
なっていた。また、粉末状であるために流動性に欠け、
計量し難いなどの欠点があった。
【0004】液剤については、水に溶けた状態で分解し
てしまう農薬活性成分には応用できない。更に、液体で
あるためガラス瓶やプラスチックボトル等の固形容器に
入れる必要があり、容器の破損が生じたり、広い保管場
所が必要となるなどの問題がある。また、このような輸
送や保管上の問題があるばかりでなく、使用済みの容器
の処分に困り、環境に対しても好ましくないのが現状で
ある。
【0005】上記のように、作業者保護という観点から
粉立ちのない、計量し易い製剤とするためには従来の粉
末状固形製剤ではこれらの問題点を解決することはでき
なかった。また、液剤では包装容器の処分が最大の問題
であった。その他、粒剤では結合剤、崩壊剤、あるいは
増量剤などに水不溶性成分を用いることが多く、果樹や
野菜用に水希釈液をスプレ−しようとした場合、前記水
不溶性成分によるノズルの詰まりが生じ易く一般には使
用できなかった。
【0006】また、特開昭63-307802には水中
沈降性水溶性粒剤が開示されている。この製剤は、担体
として硫酸カリウムを用いたものであり、粒剤として水
田等に施用された時、その粒剤が溶解するまで水中に沈
降しているものである。この製剤はその特徴からみて
も、水に対して素早く溶解しなければならない水溶剤と
して使用することは困難であり、実際にも水溶剤として
用いられてはいない。また、農薬用途における顆粒水和
剤や水に溶解したときに乳化する製剤が開発されおり、
この技術については多くに報告がある(特開平1-15
7903、同2-108604、同3-173802,特
表平4-500515)。
【0007】しかし、用時、水に溶解して使用するため
の優れた農薬製剤は開発されておらず、上記のごとく取
り扱い難い粉末製剤を使用しているのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記問
題点を解決した新規な固形農薬水溶剤を提供することに
ある。特に、粉立ちが少なく、計量も容易なハンドリン
グに優れた顆粒剤を提供する。また、保管・貯蔵にも便
利な顆粒剤を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水溶性農薬
活性成分に乳糖を配合することにより、水溶性農薬顆粒
剤が得られることを知見し、更に、鋭意研究検討し、本
発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、20℃における水に
対する溶解度が0.1g/ml以上の水溶性農薬活性成
分、乳糖および界面活性剤を含有する水溶性農薬顆粒剤
およびその製造法に関する。
【0011】本明細書中で用いられるTMは、登録商標
を意味する。
【0012】本発明の水可溶性農薬活性成分としては通
常の使用濃度に希釈した場合(1000〜2000倍)
に十分溶解する範囲内のものが一種または二種以上を混
合して用いられる。水溶解性農薬活性成分とは、溶解度
として0.1g/ml(20℃)以上のものを示す。以下
に具体例を挙げる。
【0013】 溶解度(水) 融点(℃) −殺虫剤− カルタップ塩酸塩(cartap) 200g/l 179-181 ニテンピラム(nitenpyram) >200g/l 84- 85 アレスリン(allethrin) 500g/l 液 アセフェ−ト(acephate) 650g/l 91- 92 ESP,オキシデプロポス(oxydeprofos) 溶解 液 バミドチオン(vamidothion) 4000g/l 46- 48 DEP,トリクロルホン(trichlorfon) 154g/l(25℃) 83- 84 −殺菌剤− バリダマイシンA(validamycin A) 易溶 135 −除草剤− ジクワット(diquat) 700g/l パラコ−ト(paraquat) 500g/l ビアラホス(bialaphos) >1000g/l 本発明顆粒剤は、上記活性成分のなかでも、カルタップ
塩酸塩、アセフェ−ト、ニテンピラムおよびバリダマイ
シンAのうち、少なくとも一種を含有する水溶性顆粒剤
として有効である。
【0014】本発明に用いられる乳糖は特に限定される
ものではない。その平均粒子径が0.1〜15μmの範囲
のものが好ましく、1〜10μmの範囲が更に好まし
い。粒子径がこの範囲より大きい場合には、顆粒剤に製
剤する際に微粒子状のものが混じり、押出成形時に成形
し難くなるため、製剤後に篩過する等の手段が必要とな
ることがある。また、この範囲より小さい粒子径の乳糖
を用いた場合には、混合操作が困難になる場合がある。
【0015】本発明に用いられる界面活性剤も特に限定
されるものではなく、使用される農薬活性成分の種類に
応じて選択すればよい。なかでも、非イオン系界面活性
剤は好ましく用いられる。特にHLB値が9〜12の範
囲のものは、水に対する溶解度や湿潤作用の点からみて
好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル(例:NP-85TM,竹本油脂(株)社製
等)や酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック共重合
物(例:ニューポールPE-64TM,三洋化成(株)社製
等)などが挙げられる。
【0016】特に、カルタップ塩酸塩、アセフェ−トお
よびバリダマイシンの各薬剤には上記ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテルが好ましく用いられる。ニテ
ンピラムには酸化エチレンと酸化プロピレンのブロック
共重合物が好ましく用いられる。
【0017】本発明に用いられる農薬活性成分の含有率
は、製剤全体に対して、通常5〜95重量%が好まし
く、5〜80重量%がより好ましい。乳糖は通常15〜
94重量%の範囲で配合される。界面活性剤は通常0.
05〜5重量%の範囲、より好ましくは0.1〜5.0重
量%の範囲で配合される。
【0018】また、本発明水溶性顆粒剤は、更に他の水
溶性補助剤を用いて製造してもよい。そのような他の水
溶性補助剤としては、結合剤、発泡用補助剤、安定剤、
紫外線吸収剤、色素、増量剤等が挙げられる。これら
は、所望の性質に合わせて適量配合される。
【0019】そのような水溶性結合剤としては、デキス
トリン、ポリビニルアルコ−ル、アラビアゴム、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、グルコース、
スクロース等が挙げられ、特にデキストリン、グルコー
ス、スクロース等が好ましい。これら水溶性結合剤を含
有させることによって、本発明の水溶性顆粒剤は、さら
に水に対する溶解性を損なうことなく顆粒強度を高める
ことができるという特徴を示す。
【0020】水溶性発泡用補助剤としては、通常、酸性
物質とアルカリ性物質とを配合する。このような酸性物
質としては、酒石酸、琥珀酸、フマール酸、クエン酸、
マレイン酸等が挙げられる。アルカリ性物質としては、
炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩が挙げられる。
【0021】水溶性色素としては、シアニングリーンG
等が挙げられる。
【0022】水溶性増量剤としては、尿素、硫酸アンモ
ニウム等を併用してもよい。
【0023】本発明に用いられる水溶性結合剤(特に、
デキストリン)は、製剤全体に対して、通常0.1〜1
0重量%、好ましくは1.0〜5.0重量%である。乳
糖以外に用いる水溶性増量剤(特に、尿素)は通常1.
0〜30重量%、好ましくは10〜20重量%である。
色素は通常0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1
〜0.5重量%である。
【0024】本発明水溶性顆粒剤は、100重量部の製
剤固形分に対して通常1〜10重量部の水を用いて湿式
押出造粒することにより製造される。好ましくは2〜5
重量部の水を使用する。
【0025】具体的には、水溶性の農薬活性成分、乳
糖、界面活性剤および他の補助剤を混合機等によって均
一に混合する。例えば、配合される成分のうち固形成分
を適度に混合し、そこへ液体成分を滴下し、更に混合を
続ける。また、この際、固形成分が塊のような場合に
は、粗粉砕等によって、適度な粉末に粉砕し、混合操作
を容易にしておくことが好ましい。適度な粉末の粒子と
しては1〜100μmの粒子径のものが挙げられる。次
いで、この混合物に適量の水を加え、更に混合機で練
る。この練合は、練合物が滑らかな粘りを生じ、後工程
の押出造粒に適した程度まで行う。この混練物を通常の
湿式押出造粒機で顆粒化する。必要により、造粒物を整
粒し、所望の水溶性顆粒剤を得る。整粒は、目開きが3
00μmのメッシュを通過せず、1,700μmのメッシ
ュを通過する範囲で行われる。得られた顆粒は、その長
径が0.5〜5.0mmの範囲のものが好ましい。
【0026】また、この顆粒の嵩密度は0.1〜1.2g
/mlの範囲であるのが好ましい。さらに好ましくは0.
5〜1.0g/mlの範囲である。
【0027】上記のようにして得られる本発明顆粒剤
は、その施用方法からも、製剤全体が水に対して容易に
溶解する必要がある。その程度としては、10gの製剤
自体が、20℃の200mlの硬度3の水に、撹拌下、
全て溶解するものが好ましい。
【0028】このようにして得られる本発明水溶性顆粒
剤は、安全な成分を使用しているので毒性が低く、安全
な製剤として使用することができる。本発明の製剤は、
通常水に用時溶解希釈して使用する。その希釈は、10
0〜2,000倍程度(1g/100ml〜1g/2,000ml)が
好ましい。本発明の製剤の使用量は水田、お茶畑や野菜
畑などの畑、果樹園など1ヘクタール当たり通常1〜5
kg、好ましくは2〜3kgである。その際の計量は、
顆粒剤の重量を測ってもよいし、計量カップ等により、
その体積を測っても定量性があり、容易である。
【0029】
【実施例】以下に実施例、参考例、試験例を記載し本発
明を更に詳細に説明する。なお、ここにおいて用いられ
る%および部は特に記載がない限り全て重量%および重
量部を示す。
【0030】[実施例1]カルタップ塩酸塩50%を含
む水溶性顆粒Aの製造 50部のカルタップ塩酸塩、0.3部の85%リン酸、
0.5部の界面活性剤NP-85および49.2部の乳糖
(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、100重量
部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機(菊水製作
所,KM−1.5)によって室温下、滑らかな粘りを生
じるまで練合した。その練合物を0.8mm径のスクリ
ーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所,RG−5M)
にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を60℃で
1時間乾燥してカルタップ塩酸塩50%を含む水溶性顆
粒Aを得た。
【0031】[実施例2]カルタップ塩酸塩75%を含
む水溶性顆粒Bの製造 75部のカルタップ塩酸塩、0.3部の85%リン酸、
0.5部の界面活性剤NP-85および24.2部の乳糖
(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、100重量
部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機(菊水製作
所、KM−1.5)によって室温下、滑らかな粘りを生
じるまで練合した。その練合物を0.8mm径のスクリ
ーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所、RG−5M)
にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を60℃で
1時間乾燥してカルタップ塩酸塩75%を含む水溶性顆
粒Bを得た。
【0032】[実施例3]アセフェート75%を含む水
溶性顆粒Cの製造 75部のアセフェート、0.5部の界面活性剤NP-8
5、24.5部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混合
した後、100重量部の製剤固形分に対し4部の水を加
え練合機(菊水製作所,KM−1.5)によって室温
下、滑らかな粘りを生じるまで練合した。その練合物を
0.8mm径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水
製作所,RG−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得
られた顆粒を60℃で1時間乾燥してアセフェート75
%を含む水溶性顆粒Cを得た。
【0033】[実施例4]ニテンピラム10%を含む水
溶性顆粒Dの製造 10部のニテンピラム、1部の界面活性剤ニューポール
PE-64、0.1部のシアニングリーンGおよび88.
9部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、
100重量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機
(菊水製作所,KM−1.5)によって室温下、滑らか
な粘りを生じるまで練合した。その練合物を0.8mm
径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所,R
G−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒
を60℃で1時間乾燥してニテンピラム10%を含む水
溶性顆粒Dを得た。
【0034】[実施例5]ニテンピラム10%およびカ
ルタップ塩酸塩50%を含む水溶性顆粒Eの製造 10部のニテンピラム、50部のカルタップ塩酸塩、1
部の界面活性剤ニューポールPE-64、0.1部のシア
ニングリーンG、0.3部の85%リン酸および38.6
部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、1
00重量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機
(菊水製作所,KM−1.5)によって室温下、滑らか
な粘りを生じるまで練合した。その練合物を0.8mm
径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所,R
G−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒
を60℃で1時間乾燥して、ニテンピラム10%および
カルタップ塩酸塩50%を含む水溶性顆粒Eを得た。
【0035】[実施例6]バリダマイシンA5.5%を
含む水溶性顆粒Fの製造 5.5部のバリダマイシンA、0.5部の界面活性剤NP
−85、94部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混
合した後、100重量部の製剤固形分に対し4部の水を
加え練合機(菊水製作所,KM−1.5)によって室温
下、滑らかな粘りを生じるまで練合した。練合物を0.
8mm径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水製作
所,RG−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られ
た顆粒を60℃で1時間乾燥してバリダマイシンA5.
5%を含む水溶性顆粒Fを得た。 [実施例7]カルタ
ップ塩酸塩75%を含む水溶性顆粒Iの製造 75部のカルタップ塩酸塩、3.0部のデキストリン、
0.15部のシアニングリーンG、0.3部の85%リ
ン酸、0.5部の界面活性剤NP-85および21.05
部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、1
00重量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機
(菊水製作所、KM−1.5)によって室温下、滑らか
な粘りを生じるまで練合した。その練合物を0.8mm
径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所、R
G−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒
を60℃で1時間乾燥してカルタップ塩酸塩75%を含
む水溶性顆粒Iを得た。
【0036】[実施例8]カルタップ塩酸塩75%を含
む水溶性顆粒Jの製造 75部のカルタップ塩酸塩、5.0部のデキストリン、
0.15部のシアニングリーンG、0.3部の85%リ
ン酸、0.5部の界面活性剤NP-85および19.05
部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、1
00重量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機
(菊水製作所、KM−1.5)によって室温下、滑らか
な粘りを生じるまで練合した。その練合物を0.8mm
径のスクリーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所、R
G−5M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒
を60℃で1時間乾燥してカルタップ塩酸塩75%を含
む水溶性顆粒Jを得た。
【0037】[実施例9]カルタップ塩酸塩75%を含
む水溶性顆粒Kの製造 75部のカルタップ塩酸塩、3.0部のデキストリン、
3部のスクロース、0.15部のシアニングリーンG、
0.3部の85%リン酸、0.5部の界面活性剤NP-8
5および18.05部の乳糖(平均粒子径,5μm)を
十分混合した後、100重量部の製剤固形分に対し4部
の水を加え練合機(菊水製作所、KM−1.5)によっ
て室温下、滑らかな粘りを生じるまで練合した。その練
合物を0.8mm径のスクリーンを用い、押出式造粒機
(菊水製作所、RG−5M)にて円柱状の顆粒に造粒し
た。得られた顆粒を60℃で1時間乾燥してカルタップ
塩酸塩75%を含む水溶性顆粒Kを得た。
【0038】[実施例10]ニテンピラム10%を含む
水溶性顆粒Lの製造 10部のニテンピラム、1部の界面活性剤ニューポール
PE-64、0.15部のシアニングリーンG、1.0部
のデキストリン、20部の尿素および67.85部の乳
糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、100重
量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機(菊水製
作所,KM−1.5)によって室温下、滑らかな粘りを
生じるまで練合した。その練合物を0.8mm径のスク
リーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所,RG−5
M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を60
℃で1時間乾燥してニテンピラム10%を含む水溶性顆
粒Lを得た。
【0039】[実施例11]ニテンピラム10%を含む
水溶性顆粒Mの製造 10部のニテンピラム、1部の界面活性剤ニューポール
PE-64、0.15部のシアニングリーンG,3.0部
のデキストリン、20部の尿素および65.85部の乳
糖(平均粒子径,5μm)を十分混合した後、100重
量部の製剤固形分に対し4部の水を加え練合機(菊水製
作所,KM−1.5)によって室温下、滑らかな粘りを
生じるまで練合した。その練合物を0.8mm径のスク
リーンを用い、押出式造粒機(菊水製作所,RG−5
M)にて円柱状の顆粒に造粒した。得られた顆粒を60
℃で1時間乾燥してニテンピラム10%を含む水溶性顆
粒Mを得た。
【0040】[実施例12]ニテンピラム10%を含む
水溶性顆粒Nの製造 10部のニテンピラム、1部の界面活性剤ニューポール
PE-64、0.15部のシアニングリーンG、3.0部
のデキストリン、3.0部のグルコース、20部の尿素
および62.85部の乳糖(平均粒子径,5μm)を十
分混合した後、100重量部の製剤固形分に対し4部の
水を加え練合機(菊水製作所,KM−1.5)によって
室温下、滑らかな粘りを生じるまで練合した。その練合
物を0.8mm径のスクリーンを用い、押出式造粒機
(菊水製作所,RG−5M)にて円柱状の顆粒に造粒し
た。得られた顆粒を60℃で1時間乾燥してニテンピラ
ム10%を含む水溶性顆粒Nを得た。
【0041】[参考例1]カルタップ塩酸塩50%を含
む水溶性粉末Aの製造 50部のカルタップ塩酸塩、0.3部の85%リン酸、
0.5部の界面活性剤NP-85および49.2部の乳糖
(平均粒子径,5μm)を混合した後、微粉砕して、カ
ルタップ塩酸塩50%を含む水溶性粉末Aを得た。
【0042】[参考例2]カルタップ塩酸塩50%を含
む顆粒G(クレー使用)の製造 50部のカルタップ塩酸塩、0.3部の85%リン酸、
0.5部の界面活性剤NP-85を、5部のデキストリン
および44.2部のクレーを混合した後、加水、練合、
造粒、乾燥してカルタップ塩酸塩50%を含む顆粒Gを
得た。
【0043】[参考例3]アセフェート50%を含む粉
末状水和剤Aの製造 50部のアセフェート、界面活性剤ディクスゾールW−
K(商品名)3部および47部の水和剤用クレーを混合
した後、微粉砕してアセフェート50%を含む粉末状水
和剤Aを得た。
【0044】[参考例4]ニテンピラム10%を含む水
溶性粉末Bの製造 ニテンピラム10部、界面活性剤ニューポールPE-6
4を1部、0.1部のシアニングリーンGをおよび88.
9部の乳糖(平均粒子径,5μm)を混合した後、微粉
砕してニテンピラム10%を含む水溶性粉末Bを得た。
【0045】[試験例1]水中溶解性 1000mlのメスシリンダ−に3度硬水を標線迄入れ
る。これに、1gの試料を静かに投入し、底部に達する
までの溶解状態を観察した。その結果を〔表1〕に示
す。
【0046】[試験例2]溶解速度 500mlビーカーに3度硬水200mlを入れ、これに
10gの試料を投入し、ガラス棒を用いて撹拌し、完全
に溶解するまでの時間を測定した。なお、水中で容易に
溶解するとは、試験例1で50%以上溶解し(○または
◇の状態)、更に試験例2で3分以内に完全に溶解する
ものをである。その結果を〔表1〕に示す。 [試験例
3]粉立ち度 1lのガラス瓶に20gの試料を入れ、上下に激しく振
り混ぜ、静置後、瓶内の粉立ちがおさまるまでの時間を
測定した。その結果を〔表1〕に示す。
【0047】
【表1】
【0048】[試験例4]平均粒子径が5μmの乳糖の
代わりに平均粒子径が20μmの乳糖を用いた以外は、
実施例1と同様にして水溶性顆粒Hを得た。それぞれ5
0gの水溶性顆粒Aおよび水溶性顆粒Hの製剤を目開き
300μmのふるい上に入れ、ふるい分け器にとりつ
け、10分間ふるい分けを行った。ふるいを通過した試
料の重さをはかり、〔式1〕により微粉率を算出する。
その結果を〔表2〕に示す。
【0049】
【化1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、農薬製剤を水溶性顆粒
とすることにより、取扱い時の粉塵の発生を抑え、計量
し易く、散布時のノズルの詰まりが無い製剤を提供する
ものである。また、この顆粒は水に易溶であり、従来の
水溶性粉末剤や、液剤に代わる新規水溶性製剤である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20℃における水に対する溶解度が0.1
    g/ml以上の水溶性農薬活性成分、乳糖および界面活性
    剤を含有することを特徴とする水溶性農薬顆粒剤。
  2. 【請求項2】5〜95重量%の水溶性農薬活性成分、1
    5〜94重量%の乳糖および0.05〜5重量%の界面
    活性剤を含有することを特徴とする請求項1記載の水溶
    性農薬顆粒剤。
  3. 【請求項3】平均粒子径が0.1〜15μmの乳糖が配合
    されている請求項1または2記載の水溶性農薬顆粒剤。
  4. 【請求項4】界面活性剤がHLB値9〜12の非イオン
    系界面活性剤である請求項1〜3記載の水溶性農薬顆粒
    剤。
  5. 【請求項5】水溶性農薬活性成分が、カルタップ塩酸
    塩、アセフェ−ト、ニテンピラムおよびバリダマイシン
    Aから選ばれた少なくとも一種である請求項1〜4記載
    の水溶性農薬顆粒剤。
  6. 【請求項6】嵩密度が0.1〜1.2g/mlである請求項
    1〜5記載の水溶性農薬顆粒剤。
  7. 【請求項7】顆粒一粒の直径が0.5〜5.0mmである請
    求項1〜6記載の水溶性農薬顆粒剤。
  8. 【請求項8】10gの製剤自体が、20℃の200ml
    の硬度3の水に、撹拌下、全て溶解する請求項1〜7記
    載の水溶性農薬顆粒剤。
  9. 【請求項9】さらに、水溶性結合剤を含有することを特
    徴とする請求項1〜8記載の水溶性農薬顆粒剤。
  10. 【請求項10】0.1〜10重量%の水溶性結合剤を含
    有することを特徴とする請求項9記載の水溶性農薬顆粒
    剤。
  11. 【請求項11】水溶性結合剤がデキストリンである請求
    項9または10記載の水溶性農薬顆粒剤。
  12. 【請求項12】100重量部の製剤固形分に対して1〜
    10重量部の水を用いて、湿式押出造粒する請求項1〜
    11記載の水溶性農薬顆粒剤の製造法。
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