JPH0692262B2 - 高透明性シリカーチタニアガラス粒子及びその製造方法 - Google Patents

高透明性シリカーチタニアガラス粒子及びその製造方法

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JPH0692262B2
JPH0692262B2 JP2028077A JP2807790A JPH0692262B2 JP H0692262 B2 JPH0692262 B2 JP H0692262B2 JP 2028077 A JP2028077 A JP 2028077A JP 2807790 A JP2807790 A JP 2807790A JP H0692262 B2 JPH0692262 B2 JP H0692262B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、LEDなどの光機能デバイス封止用モールディ
ングコンパウンドの充填剤等として好適に使用される透
明性の高いシリカ−チタニアガラス粒子及びその製造方
法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
現在、LED,LD,CCD,フォトダイオード、フォトカプラー
のような光機能デバイスは、主としてセラミックパッケ
ージや透明プラスチックで封止されているが、これらの
デバイス用の新規な封止材料として、充填剤をエポキシ
樹脂に充填させたエポキシモールディングコンパウンド
が要望されている。
かかる充填剤としては、光透過率が高いことが必要であ
るばかりでなく、光散乱による透過率の低下を防ぐた
め、屈折率が高く、エポキシ樹脂の屈折率と同等程度で
あることが必要で、このように高光透過率と高屈折率と
を兼ね備えた充填剤を透明エポキシ樹脂に配合すること
により、透明性に優れたエポキシモールディングコンパ
ウンドを得ることが可能である。
しかしながら、従来かかる高光透過率と高屈折率とを兼
ね備えた充填剤は提案されておらず、このためこのよう
な充填剤の開発が要望されている。
一方、従来よりシリコンアルコキシドとチタンアルコキ
シドとを適当な有機溶媒の存在下で加水分解、重縮合反
応させてTiO2−SiO2ゾルを得、ゲル化させた後に乾燥、
焼結を行なう、いわゆるゾルゲル法によりTiO2−SiO2
ラスを製造することが知られている。
かかるゾルゲル法により得られるTiO2−SiO2ガラスは、
高屈折率で熱膨張係数が小さいという特徴があり、また
アルカリ金属、アルカリ土類金属、塩素イオンのような
不純物を含有しないため、種々の用途分野への利用が期
待されている。
しかし、TiO2−SiO2ガラスの製造方法において、高TiO2
濃度で、しかも可視〜近赤外域において透明度の十分に
高いTiO2−SiO2粒子を製造する方法は従来知られていな
い。また従来技術では、TiO2−SiO2粒子の透明性を高め
るという試みも提案されていない。
これに対し、本発明者らは、特願昭63−272643号におい
て、400nmから1300nmの波長域に吸収がなく無色透明で
あり、しかも高TiO2で屈折率(nD)が1.53以上のTiO2
SiO2ガラスの製造方法を提案した。しかし、この製法に
より得られるTiO2−SiO2ガラスも、外観は無色透明であ
るにもかかわらず、これを粉砕し、後述のような測定方
法で直線透過率を測定した場合、その透過率値が低いと
いう問題があり、このようにして得られるTiO2−SiO2
子は上述した光機能デバイス封止用モールディングコン
パウンドの充填剤には使用し難いものである。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、光透過率が高
いと屈折率が高く、光機能デバイス用エポキシモールデ
ィングの充填剤として好適に使用することができるシリ
カ−チタニアガラス粒子及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、シリコンアルコキシドとチタンアルコキシドとを
加水分解し重縮合して得られるシリカ−チタニアゾルを
ゲル化した後、乾燥し、次いでこの乾燥ゲルを所定粒度
に粉砕し、得られた粉砕物を1050〜1250℃の温度範囲で
焼結ガラス化した場合、得られるシリカ−チタニアガラ
ス粒子は、下記Aの方法で測定を行なった場合の1mm光
路長の直線透過率が900nm〜600nmの波長範囲での70%以
上と、これまでになく透明性が優れており、光機能デバ
イス封止用エポキシモールディングの充填剤として好適
であることを知見した。
A 下記の一般式(1)で示されるビスフェノール型エ
ポキシ樹脂又は下記の一般式(2)で示されるノボラッ
ク型エポキシ樹脂とフェニルグリシジルエーテルとを混
合し、シリカ−チタニアガラス粒子との屈折率差が±0.
002以内になる溶液を調製する。この溶液と平均粒径が
5〜30μmに粉砕されたシリカ−チタニアガラス粒子と
を重量比で1:1に混合し、その混合物について1mmの光路
長で 直線透過率を測定する。
即ち、従来ゾルゲル法でシリカ−チタニアガラス粒子を
得る場合、シリコンアルコキシドとチタンアルコキシド
とを加水分解して得られたシリカ−チタニアゾルをゲル
化した後、熟成、乾燥し、次いで焼結してシリカ−チタ
ニアガラスを得、更にこのシリカ−チタニアガラスを粉
砕する方法が採用されているが、かかる方法では上述し
たようにたとえガラスが透明であっても粉砕品は透明性
が悪くなってしまうものであった。
しかし、本発明者らは、製造順序を変更し、まず乾燥し
たゲルを焼結ガラス化する前に粉砕し、次いでこの粉砕
物を特定の温度範囲、即ち1050〜1250℃で焼結すること
により、意外にもこれまでになく高光透過性で、特に可
視から近赤外域における光透過率が優れると共に、TiO2
含有量を変化させて屈折率をエポキシ樹脂と容易に等し
くすることができ、このため光機能デバイス封止用エポ
キシモールディングの充填剤として最適であるシリカ−
チタニアガラス粒子が得られることを見い出し、本発明
をなすに至ったものである。
なお、本発明において、焼結ガラス化後に粉砕してTiO2
−SiO2粒子を製造する方法とは異なり、乾燥ゲルを粉砕
した後に焼結ガラス化する方法によって光透過率が飛躍
的に向上したシリカ−チタニアガラス粒子が得られる理
由としては下記の点が推定される。即ち、焼結ガラス化
後に粉砕したシリカ−チタニアガラス粒子は、粉砕衝撃
により表面あるいは内部にクラックや歪みを形成し、粒
子に光を入射した場合には、これら変質部での屈折率差
により光の散乱現象が起こり、その結果としてえられる
シリカ−チタニア粒子は低い透過率値しか示さない。こ
れに対し、乾燥ゲル体を粉砕した後で加熱処理して焼結
ガラス化を行う方法は、乾燥ゲル体は焼結ガラス体よ
りも脆性が低いため、粉砕により発生する応力が小さ
い、粉砕後に加熱処理をすることで前記の応力が緩和
されるという2つの理由により、変質部のほとんどない
シリカ−チタニアガラス粒子を得ることができるため、
高い透過率値を示すものと考えられる。
従って、本発明は、上述した試験方法Aによる1mm光路
長の直線透過率が900nmから600nmの波長範囲で70%以上
である高透明性シリカ−チタニアガラス粒子、及び、シ
リコンアルコキシドとチタンアルコキシドとを加水分解
し重縮合して得られるシリカ−チタニアゾルをゲル化し
た後、乾燥し、次いでこの乾燥ゲルを所定粒度に粉砕
し、得られた粉砕物を1050〜1250℃の温度範囲で焼結ガ
ラス化して、上記高透明性シリカ−チタニアガラス粒子
を得ることを特徴とする高透明性シリカ−チタニアガラ
ス粒子の製造方法を提供する。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明の高透明性シリカ−チタニアガラス粒子の製造方
法は、シリカ−チタニアガラス粒子の着色を防止して確
実な高透明性を得るため、先に本発明者らが提案した特
願昭63−272643号記載の方法に準じて行なうことが望ま
しい。
即ち、まず出発原料として、Si(OCH3、Si(OC
2H5などのようなシリコンアルコキシドとTi(OC
3H7、Ti(OC4H9などのようなチタンアルコキシ
ドとを用いる。
この場合、TiO2をSiO2とTiO2との合計に対して10〜18モ
ル%となるような量でシリコンアルコキシドとチタンア
ルコキシドとを用いることが好ましい。TiO2の含有量が
10モル%に達しないと得られるシリカ−チタニアガラス
粒子の屈折率がエポキシ樹脂の充填剤として好ましいと
される1.53以上とすることができない場合があり、一方
18モル%を超えると、このようなシリカ−チタニアガラ
ス粒子の屈折率に等しい透明なエポキシ樹脂を得るのが
困難となる場合がある。
これらの原料からゾル、ゲルを得る方法としては、上記
シリコンアルコキシドとチタンアルコキシドとを稀釈用
の溶媒としてのメタノール、エタノール、プロパノール
などのようなアルコールに溶解し、これに水を加えて加
水分解させてシリカ−チタニアゾルを作ったのち、この
ゾルをゲル化用の容器に移し、密閉状態にしてから恒温
乾燥器中に静置させてゲル化させる方法が好適に採用さ
れる。この場合、このゲル化温度およびゲル化後の熟成
温度については、これを60℃より低くするとアルコキシ
ドの加水分解が不完全なものとなる場合があり、後記す
る焼結工程で着色の原因となる3価のTiイオンが発生し
易くなるので、このゲル化および熟成の温度は60℃以上
とすることが好ましい。なお、熟成は、この加水分解を
完全なものとする点から1時間以上、好ましくは5時間
以上とすることがよい。
次に、上記ゲル化、熟成の終了した湿式ゲルの乾燥方法
としては特に制限されないが、例えばゲルを熟成するこ
とに用いた密閉容器の蓋を取り、そのまま恒温乾燥器中
に放置して乾燥し、乾燥ゲルを得る方法を採用すること
ができる。
本発明においては、このようにして得られた乾燥ゲルを
そのまま焼結するのではなく、粉砕した後に焼結するも
のである。
ここで、粉砕方法は特に制限されず、また粒径も適宜選
定され、用途に応じた適当な粉砕方法、粒径を採用し得
るが、光機能デバイス封止用エポキシモールディング用
の充填剤とする場合は、平均粒径が1〜100μm、特に
5〜30μmとすることが好ましい。
次に、粉砕した乾燥ゲルを焼結ガラス化するが、本発明
においてはこの焼結温度を1050〜1250℃の範囲で行なう
ものである。焼結温度が1050℃未満では粒子が完全に均
一に緻密化せず、従ってこのシリカ−チタニアガラス粒
子の透過率を測定した場合、粒子内部に入射した光は、
シリカ−チタニアガラス構成粒子とその構成粒子間隙の
空孔との間の屈折率差により散乱されるため、その結果
として低い透過率値しか得ることができない。また、焼
結温度が1250℃よりも高い温度では、TiO2の結晶相の1
つであるアナターゼ(Anatase)相の析出が起こるた
め、この温度範囲でも同様に光透過性に優れるシリカ−
チタニアガラス粒子は得られない。
なお、この焼結方法は、上記温度範囲内であればよく、
特に制限されないが、電気炉等の一定温度に保つ焼結炉
を使用し、炉中に空気、酸素ガスまたは酸素と空気との
混合ガスを送入して炉内を酸化性雰囲気とすることが着
色の原因となる3価のTiイオン発生を防止する上で好ま
しい。また、所定の温度に達するまでの昇温速度は通常
10〜500℃/時とすることが好ましい。なお、焼結時間
は上記温度範囲で通常10〜300分である。
このようにして得られるシリカ−チタニアガラス粒子
は、シリカ−チタニア粒子との屈折率差が±0.002以内
に調製された下記の一般式(1)で示されるビスフェノ
ール型エポキシ樹脂又は下記の一般式(2)で示される
ノボラック型エポキシ樹脂とフェニルグリシジルエーテ
ルの混合物と、平均粒径が5〜30μmに粉砕された当該
シリカ−チタニア粒子とを重量比で1:1に混合し、その
混合物について1mm光路長で直線透過率を測定した場
合、900nmから600nmの波長範囲での直線透過率が70%以
上と、これまでになく透明性が優れているので、透明な
エポキシ樹脂と本発明のシリカ−チタニアガラス粒子と
でモールディングコンパウンドを形成すれば、1mm厚で
光透過率が70%以上と高透明なモールディングコンパウ
ンドが確実に得られるものである。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の高透明性シリカ−チタニ
アガラス粒子は光透過性が非常に高く、しかも高屈折率
であるので、光機能デバイス封止用モールディングコン
パウンド、特にエポキシ樹脂用の充填剤として好適なも
のであり、また、本発明の高透明性シリカ−チタニアガ
ラス粒子の製造方法によれば、かかる優れた高透明性シ
リカ−チタニアガラス粒子を確実に製造することができ
る。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に示す
が、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕 正珪酸エチル(多摩化学工業製)2083.3gとエタノール
(和光純薬,特級)672.6gとの溶液に30℃で0.2規定塩
酸水溶液180mlを添加し、1時間撹拌した。そこにチタ
ンテトライソプロポキシド(和光純薬,一級)505.7gを
徐々に添加したのち、さらに1時間撹拌した。その後、
純水668.1gを添加し、さらに10分間撹拌した。得られた
TiO2−SiO2ゾルをポリプロピレン製容器に入れ、90℃で
密閉したところ、ゾルは約30分後にゲル化した。ゲルを
そのまま90℃密閉下で12時間熟成した。その後、容器の
蓋を除き、70℃の乾燥器で4日間乾燥して乾燥ゲル体を
得た。
この乾燥ゲル体のうち250gを容量2のアルミナ製ボー
ルミルで1時間粉砕した。この粉砕後の乾燥ゲル体を箱
型電気炉に入れ、乾燥空気1.4m3/hの条件で1100℃まで1
3時間で昇温し、30分間,1100℃に保持し、平均粒径23.9
μmのTiO2−SiO2粒子焼結ガラスを得た。
このTiO2−SiO2焼結ガラスの屈折率(nD)を液浸法によ
り測定したところ、1.561であった。
〔実施例2〕 実施例1で得られた乾燥ゲル体のうち250gを容量2の
アルミナ製ボールミルで4時間粉砕した。この粉砕後の
乾燥ゲル体を箱型電気炉に入れ、乾燥空気1.4m3/hの条
件で1100℃まで13時間で昇温し、30分間,1100℃に保持
し、平均粒径10.8μmのTiO2−SiO2粒子を得た。
〔比較例1〕 実施例1と同様の方法で得られた乾燥ゲル体を粉砕する
ことなくそのまま箱型電気炉に入れ、乾燥空気1.4m3/h
の条件で1100℃まで13時間で昇温し、30分間,1100℃に
保持し、無色透明なTiO2−SiO2焼結ガラス740gを得た。
このTiO2−SiO2焼結ガラスのうち250gを容量2のアル
ミナ製ボールミルで2時間粉砕し、平均粒径19.0μmの
TiO2−SiO2粒子を得た。
〔比較例2〕 実施例1で得られた乾燥ゲル体の内250gを容量2のア
ルミナ製ボールミルで1時間粉砕した。
この粉砕後の乾燥ゲル体を箱型電気炉に入れ、乾燥空気
1.4m3/hの条件で1000℃まで13時間で昇温し、30分間,10
00℃に保持し、平均粒径20.7μmのTiO2−SiO2粒子を得
た。
〔比較例3〕 実施例1で得られた乾燥ゲル体の内250gを容量2のア
ルミナ製ボールミルで1時間粉砕した。
この粉砕後の乾燥ゲル体を箱型電気炉に入れ、乾燥空気
1.4m3/hの条件で1300℃まで13時間で昇温し、30分間,13
00℃に保持し、平均粒径24.3μmのTiO2−SiO2粒子を得
た。
各TiO2−SiO2粒子の光透過率の結果を第1表に示す。ま
た、図面に各粒子の光透過率スペクトルの結果を示す。
なお、平均粒径、屈折率、並びに光透過率の測定方法は
下記の通りである。
粒度分布の測定方法 試料の分散媒としてヘキサメタリン酸ソーダの0.2重量
%の水溶液を使用し、島津製遠心沈降式粒度分布測定装
置SA−CP3Lにて測定した。
屈折率の測定方法 アタゴ社製アッベ屈折計3Tにて測定した。
光透過率の測定方法 平均粒径5〜30μのTiO2−SiO2粒子を、TiO2の含有量か
ら計算される屈折率に±0.002の範囲になるように混合
比を調整したエピコート828(油化シェルエポキシ社製
エポキシ樹脂)とフェニルグリシジルエーテルとの混合
液(屈折率▲n25 D▼=1.5612)に、重量比で1:1になる
ように混合する。十分に粒子を分散させた後、目視で泡
が観察されなくなるまで減圧脱気を行う。この混合物を
1mmの光路長を有するセルに入れ、分光光度計を用いて9
00nmから400nmの波長範囲で透過率スペクトルを測定す
る。この場合、レファランスはブランクである。
以上の結果から、乾燥ゲル体を焼結ガラス化した後に粉
砕した場合(比較例1)は透明性が悪く、またゲルの乾
燥後に粉砕し、次いで焼結ガラス化したものでも、焼結
温度が本発明の範囲外(比較例2,3)では、透明性が非
常に悪いものであった。
これに対し、ゲルを乾燥した後に粉砕を行なってから焼
結ガラス化し、この際焼結温度を1050〜1250℃範囲内で
行なった実施例1,2のSiO2−TiO2粒子は、光透過率がい
ずれも70%を超えているものであった。
【図面の簡単な説明】
図面は、実施例、比較例で得られたシリカ−チタニアガ
ラス粒子の光透過率のスペクトルを示すチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝田 政俊 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (56)参考文献 特開 昭64−76935(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記直線透過率測定方法Aによる900nm〜6
    00nmの波長範囲での直線透過率が70%以上である高透明
    性シリカ−チタニアガラス粒子。 A 下記の一般式(1)で示されるビスフェノール型エ
    ポキシ樹脂又は下記の一般式(2)で示されるノボラッ
    ク型エポキシ樹脂とフェニルグリシジルエーテルとを混
    合し、シリカ−チタニアガラス粒子との屈折率差が±0.
    002以内になる溶液を調製する。この溶液と平均粒径が
    5〜30μmに粉砕されたシリカ−チタニアガラス粒子と
    を重量比で1:1に混合し、その混合物について1mmの光路
    長で直線透過率を測定する。
  2. 【請求項2】シリコンアルコキシドとチタンアルコキシ
    ドとを加水分解し重縮合して得られるシリカ−チタニア
    ゾルをゲル化した後、乾燥し、次いでこの乾燥ゲルを所
    定粒度に粉砕し、得られた粉砕物を1050〜1250℃の温度
    範囲で焼結ガラス化して、請求項1記載の高透明性シリ
    カ−チタニアガラス粒子を得ることを特徴とする高透明
    性シリカ−チタニアガラス粒子の製造方法。
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