JPH0688809B2 - ガラス組成物 - Google Patents

ガラス組成物

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JPH0688809B2
JPH0688809B2 JP59255036A JP25503684A JPH0688809B2 JP H0688809 B2 JPH0688809 B2 JP H0688809B2 JP 59255036 A JP59255036 A JP 59255036A JP 25503684 A JP25503684 A JP 25503684A JP H0688809 B2 JPH0688809 B2 JP H0688809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はガラス組成物に関し、特にアルミナ基板のグレ
ーズ用に適した組成物に関する。
(従来技術) サーマルプリンダ等に使用されるサーマルヘツドはアル
ミナ基板上にガラス層を形成しその上に発熱体となる抵
抗体等の回路を形成する構造になつている。かゝるガラ
ス層としては例えばSiO2 48%、Al2O3 10%、CaO 6.3
%、BaO 6.3%、B2O3 10%、PbO 16%、Na2O 3.4%から
なる組成のものが使用されていた。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、かゝるガラスは耐熱性が劣り、上記用途
に使用した場合、抵抗体(発熱体)に連続負荷をかけた
場合、グレーズ層にクラツクが発生するという難点があ
つた。
一方、かゝるガラスにおいてPbOを少なくして耐熱性を
向上を図ることも考えられるが、そのようなガラスは熱
膨脹係数が小さくなるため上記用途ではアルミナ基板の
反りが大きくなるという難点があつた。
本発明の目的は、耐熱性(屈伏点770℃以上)で、熱膨
脹係数が大きく(アルミナのそれとほゞ同じであり)か
つ、その他の特性も従来品と同等かそれにより優れたも
のを提供することである。
(問題点を解決する手段) 本発明は重量%表示で実質的にSiO2 50〜63、Al2O3 5〜
15、CaO 5〜15、BaO 15〜25、MgO 0.5〜5、B2O3 2〜
6、SO3+As2O3+Sb2O3 0.05〜1.0、F 0.05〜1.5からな
るガラス組成物である。
本発明による組成物の限定理由は以下の通りである。本
発明において、以下に使用する%は特に説明のない限り
重量%を意味する。
SiO2はガラスのネツトワークホーマーである。SiO2は50
%未満では耐熱性が劣り、具体的には屈伏点770℃以上
のものが得られず、63%を越えると熱膨脹係数が小さく
なり過ぎると共に溶解性が低下しいずれも好ましくな
い。SiO2は上記範囲中51〜59%の範囲がより望ましい。
Al2O3は耐熱性の向上および焼成時の失透生成を防ぐた
めに添加する。Al2O3 5%未満ではその効果が少なくか
つガラス表面の平滑性が低下し好ましくない。一方15%
を越えるとガラス化領域を外ずれる。Al2O3は上記範囲
中7〜14%の範囲がより望ましい。
CaOは熱膨脹係数を大きくするために添加する。CaO 5%
未満では、熱膨脹係数がアルミナのそれに比べて小さ過
ぎガラス層を形成した場合基板に反りを生じたり、ガラ
ス層にクラツクを生ずるので好ましくない。一方15%を
越えるとガラスの溶解成形時に失透を生じ易くなるので
好ましくない。CaOは上記範囲中6〜11%の範囲がより
望ましい。
BaOはCaOと同様熱膨脹係数を大きくするため添加する。
BaOが15%未満では熱膨脹係数が小さ過ぎ、25%を越え
るとガラス層を形成する際に失透を生じ易く平滑なガラ
ス面が得られないので好ましくない。BaOは上記範囲中1
6〜24%の範囲がより望ましい。
MgOも熱膨脹係数を大きくするために添加する。MgOが0.
5%未満では添加による効果が少なく、5%を越えると
焼成時に失透を生じ易くいずれも好ましくない。MgOは
上記範囲中1〜4%の範囲がより望ましい。
B2O3はガラス溶解時のフラツクス成分として添加する。
B2O3が2%未満ではガラスの溶解が困難となり6%を越
えると耐熱性が低下しいずれも好ましくない。B2O3は上
記範囲中3〜5%の範囲がより望ましい。
SO3,As2O3,Sb2O3はガラス溶融過程の清澄剤として添加
する。これらの総量が0.05%未満では添加による効果が
少なく1.0%を越えてもその効果は向上しない。より望
ましくは0.1〜0.7%の範囲である。
Fも清澄剤として添加する。Fが0.05%未満ではその効
果が少なく1.5%を越えるとガラスの溶解時に失透を生
じ易くいずれも好ましくない。Fは上記範囲中0.1〜1.0
%の範囲がより望ましい。
本発明によるガラスは以上の成分の総量が97%以上占
め、残部はZnO,ZrO2,SrO等を添加することができる。
本発明によるガラスは例えば次のようにして製造され
る。目標組成となるように各原料を調合し、これを1450
〜1550℃で2〜3時間撹拌しつつ溶解する。
次いでこの溶融ガラスを水砕し又は薄板状に成形した後
粉砕して粉末ガラスを製造する。
かくして製造された粉末ガラスは、通常ペースト状にし
て使用される。
実施例 目標組成となるように各原料を調合したバツチを白金坩
堝に入れ、1450〜1530℃に加熱して撹拌しつつ溶解し
た。次いでこの溶融ガラスを水砕し更にボールミルにて
粉砕して表1に示す4種類の本発明による粉末ガラスを
製造した。
次いで、これらの粉末ガラスとエチルセルロース5〜7
%のα−テルピネオール溶液を混練してペースト化し
た。
一方これらの粉末ガラスとポリビニルブチラールのブタ
ノール溶液とを混練し、これをドクターブレードにより
シート状に成形しグリーンシートを得た。
次いで、アルミナ基板(厚さ60μm)にこれらのペース
トを印刷し又はグリーンシートを接着した後、1150〜12
50℃で30分間焼成しアルミナ基板上に50μmのガラス層
を形成した。これらの焼成体について次の評価を行ない
その結果を同表に併記した。
表面欠陥:ガラスの表面を実体顕微鏡により観察し泡失
透の観察されないものをなしと記載した。
基板の反り:基板長さ230mmに対する中央部の反りの値
である。
耐酸性:フツ酸と硝酸とを等モルづつ混合した30℃の溶
液中に30秒間浸漬し、侵食された深を表面粗さ計により
測定した。
なお、これとは別にガラス特性としてDTAにより転移
点、軟化点、屈伏点を測定し同表に記載した。また熱膨
脹係数は室温から600℃までの平均値である。
一方、比較例として、本発明のガラス組成以外のものに
ついても同様のテストを実施した。それらのガラス組成
及びガラスの特性の測定結果は同表に併記した。
これらの表からも明らかなように本発明によるガラスは
基板の反りが少なく屈伏点が高い。
(発明の効果) 本発明によるガラスは耐酸性に優れ、表面欠陥が少な
く、屈伏点が高い。そして熱膨脹係数が大きいのでアル
ミナ基板に形成した場合その反りを小さくすることがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%表示で実質的に SiO2 50〜63 Al2O3 5〜15 CaO 5〜15 BaO 15〜25 MgO 0.5〜5 B2O3 2〜6 SO3+As2O3+Sb2O3 0.05〜1.0 F 0.05〜1.5 からなるガラス組成物。
  2. 【請求項2】重量%表示の実質的に SiO2 51〜59 Al2O3 7〜14 CaO 6〜11 BaO 16〜24 MgO 1〜4 B2O3 3〜5 SO3+As2O3+Sb2O3 0.1〜0.7 F 0.1〜1.0 からなる特許請求の範囲第1項記載のガラス組成物。
JP59255036A 1984-12-04 1984-12-04 ガラス組成物 Expired - Fee Related JPH0688809B2 (ja)

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