JPH0688438A - 寮 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 数名程度の家族的コミニュケーションが図
れ、また生活の動線も短くできる寮とする。 【構成】 数個の個室１ａ〜１ｅとこれら個室に対する
共用部分２とでなる建物部分を１ブロックＢとして、複
数のブロックＢを設ける。これらブロックＢ間はホール
４，階段５等の通路６で接続する。共用部分２は居間７
を含むものとし、この他に例えば、浴室９、洗面，脱衣
所１０、便所８等の生活施設スペースを設ける。各ブロ
ックＢと別に、ブロックＢ間の通路６で接続される総合
共同部分を設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、社員寮や学生寮等に
使用される各種の寮に関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、寮
の間取りプランは、図３に示すように寮室の宿泊室を各
個室５１とし、浴室、洗面所、脱衣所、便所等の生活施
設スペースは、共用部分５２として個室５１から廊下５
３を経由した部分に集中的に設ける場合が多い。しか
し、このような間取りでは、動線が長くなって生活に不
便となる。また、寮全体としてのコミニュケーションは
図れるが、３〜５人程度の家族的コミニュケーションの
場は得られない。

【０００３】図４に示すように、各個室５１に、浴室、
洗面所、脱衣所、便所等の生活施設スペース５４を設け
る場合もある。この場合は、生活の動線は短くなるが、
各個室単位での活動となり、コミニュケーションは皆無
に等しくなる。

【０００４】この発明の目的は、数名程度の家族的コミ
ニュケーションが図れ、また生活の動線も短くできる寮
を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の寮は、数個の
個室とこれら個室に対する共用部分とでなる建物部分を
１ブロックとして、複数のブロックを設け、かつこれら
ブロック間を接続する通路を設けたものである。前記各
共用部分は少なくとも居間を含むものとし、この他に例
えば、浴室、洗面所、脱衣所、便所等の生活施設スペー
スを設ける。前記通路は、ホール、廊下、階段等で構成
される。各ブロックにおける共用部分とは別に、ブロッ
ク間の通路で接続された総合共用部分を設けても良い。

【０００６】

【作用】この構成によると、１ブロック内の各個室の宿
泊者が、共用部分で生活を共にでき、そのブロック内の
数名程度で家族的コミニュケーションが図れる。また、
数個単位で共用部分が設けられるため、動線も短くな
る。総合共用部分を設けた場合は、寮全体のコミニュケ
ーションを図ることもできる。

【０００７】

【実施例】この発明の一実施例を図１および図２に基づ
いて説明する。この寮は、図２に示すように、建物の各
階部分１Ｆ〜３Ｆの全体を、複数のブロックＢと総合共
用部分Ａとに区分してある。この例では、各階部分１Ｆ
〜３Ｆを各々２個のブロックＢに区分してある。

【０００８】各ブロックＢは、図１に平面プラン例を示
すように、各個人の宿泊室となる数個（好ましくは３〜
５個）の個室１ａ〜１ｅと、これら個室１ａ〜１ｅに対
する共用部分２とで構成され、各ブロックＢ間は、共用
部分２の入口３を介して、ホール４および階段５からな
る通路６で相互に接続されている。

【０００９】各ブロックＢの個室１ａ〜１ｅは、この実
施例では１つの部屋と収納スペースとで構成される。各
ブロックＢの共用部分２は、個室１ａ〜１ｅの人数分に
対応する居間（リビングルーム）７と、便所８，浴室
９，洗面および脱衣所１０，および炊事室１１等の生活
設備室とで構成される。１２，１３はバルコニーであ
る。

【００１０】図２の総合共用部分Ａは、談話室，食堂，
プレイルーム，総合玄関ホール等からなり、前記の階段
５に通じている。なお、前記のブロックＢの数は任意の
個数とし、ブロックＢの数を増加させることにより、希
望の収容人数の寮とする。

【００１１】この構成によると、１ブロックＢ内の各個
室１ａ〜１ｅが、共用部分２で生活を共にでき、そのブ
ロックＢ内の数名程度で家族的コミニュケーションが図
れる。また、浴室９や便所８を設けた共用部分２を数個
の個室１ａ〜１ｅの単位で設けるため、各階の全体ある
いは寮全体で共用部分を設ける場合に比べて動線も短く
なり、生活に便利となる。さらに、総合共同部分Ａによ
り、寮全体のコミニュケーションが図れる。

【００１２】なお、前記実施例では個室１ａ〜１ｅには
水回り設備を設けなかったが、便所あるいは簡易洗面設
備等を各個室１ａ〜１ｅに設けても良い。

【００１３】

【発明の効果】この発明の寮は、数個の個室とこれら個
室に対する共用部分とでなる建物部分を１ブロックとし
て、複数のブロックに区分したため、ブロック内の各個
室の宿泊者が、共用部分で生活を共にでき、そのブロッ
ク内の数名程度で家族的コミニュケーションが図れる。
また、数個単位で共用部分が設けられるため、動線も短
くなる。また、総合共同部分を設けた場合は、寮全体の
コミニュケーションを図ることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかる寮の一つの階の間
取り図である。

【図２】その寮全体を正面から示す説明図である。

【図３】従来例の間取り図である。

【図４】他の従来例の間取り図である。

【符号の説明】

Ａ…総合共用部分、Ｂ…ブロック、１ａ〜１ｅ…個室、
２…共用部分、４…ホール、６…通路、７…居間、８…
便所、９…浴室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 数個の個室とこれら個室に対する共用部
   分とでなる建物部分を１ブロックとして、複数のブロッ
   クを設け、前記各共用部分は少なくとも居間を含むもの
   とし、かつ前記各ブロック間を接続する通路を設けた
   寮。 【請求項１】 請求項１において、各ブロック内の共用
   部分とは別に、ブロック間の通路で接続された総合共用
   部分を設けた寮。