JPH0686384A

JPH0686384A - シアターユニット

Info

Publication number: JPH0686384A
Application number: JP12085992A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Yoshida; 勉吉田
Original assignee: Misawa Homes Co Ltd
Current assignee: Misawa Homes Co Ltd
Priority date: 1992-05-13
Filing date: 1992-05-13
Publication date: 1994-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】手軽に本格的な音と映像を楽しめるＡＶスク
リーン装置を提供する。【構成】室内の壁部にセットされた可撓性を有するス
クリーンの両縁部に沿って、内部にスピーカーユニット
を内蔵した一対の縦長の中高音用スピーカーボックスが
組み込まれ、また前記スクリーンの下縁部に沿ってセン
タースピーカーが中央に、その両側に低音用スピーカー
が、各々配設されたことを特徴とするシアターユニッ
ト。【効果】コンパクトで、かつ本格的なＡＶを楽しむこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スクリーンに映し出さ
れた映像に伴う音を再生するシアターユニットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年の住宅においては、住環境を高める
ために種々のシステムが室内に設けられている。これら
のシステムの中で、オーディオビジュアル（以下ＡＶ
と略す）機器を活用して室内環境を向上させるものとし
てホームシアターシステムが知られている。

【０００３】このシステムは、投射型ＡＶ装置等から投
射された映像を、スクリーン装置から引出されたスクリ
ーンに映し出し、室内の床に配設されたスピーカー装置
で映像に伴う音響を再生するものである。前記スクリー
ン装置は、居間等の天井近くの壁部に装置内部からビー
ズ製またはマット製の可撓性を有するスクリーンが引き
下ろされ、画面としてセットされるものであり、このス
クリーンに投射型ＡＶ装置から臨場感あふれる映像が映
し出されるようになっている。また、スピーカー装置
は、内部にスピーカーユニットが内蔵された複数のボッ
クスからなるものでセットされたスクリーンの左右の床
に複数配置されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のホーム
シアターシステムにおいては、特に低音用のスピーカー
システムの装備が遅れており、かつそのスピーカーのセ
ットを各個人で行なう必要があったため、音像定位が不
安定であって、音と映像が一体化した充分なサラウンド
効果を楽しむことが難しかった。

【０００５】また、従来のホームシアターシステムにお
いては、複数のスピーカーボックスが室内の床に配置さ
れているので、広いホームシアタールームであっても、
部屋空間が狭くなり、部屋空間の有効利用を図ることが
難しかった。

【０００６】従って、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、中高音用のスピーカー及びセンタースピーカ
ーそして前記低音用のスピーカーが、スクリーン装置と
共に一体化されて配設されたものであって、低音域を引
き立たせるとともに、音像定位を安定な状態に保って、
音と映像の一体感ある奥ゆきの深いサラウンド効果及び
高い臨場感を楽しむことができるシアターユニットを提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、スクリーンに
映し出された映像に伴う音を再生するシアターユニット
であって、室内の壁部にセットされた可撓性を有するス
クリーンの両縁部に沿って、内部にスピーカーユニット
を内蔵した一対の縦長の中高音用スピーカーボックスが
組み込まれ、また前記スクリーンの下縁部に沿ってセン
タースピーカーが中央に、その両側に低音用スピーカー
が配設されたことを特徴とするシアターユニットであ
る。

【０００８】

【作用】本発明のシアターユニットによれば、室内の壁
部にセットされた可撓性を有するスクリーンの両縁部に
沿って縦長の中高音用スピーカーボックスが配設され、
また前記スクリーンの下縁部に沿ってセンタースピーカ
ーが中央に、その両側に低音スピーカーを配設すること
によって、中高音の音響効果に加え、豊かな低音域の量
感をも引き立たさせ、両者が相まって充分に奥行きのあ
るサラウンド効果を楽しむことができる。

【０００９】また、本発明によるシアターユニットは、
前記スクリーンとスピーカー装置を一体化させたもので
あって、スピーカー装置を適所に配設固定することによ
り、スクリーン映像と一体感があり、サラウンド再生時
にはセリフがディスプレイの位置にしっかりと定位し、
効果音がシアタールームを取り囲むようなバランスの良
い雰囲気を生み出すサラウンドを得ることができる。

【００１０】さらに、本発明によるシアターユニット
は、ユニット機構によってスクリーン装置及びスピーカ
ー装置がシアタールームに組み込まれた構造であり、コ
ンパクトでシアタールームの部屋空間を有効に利用する
ことができるとともに、スクリーンを使用しない時はシ
アタールームの多目的な使用が可能である。

【００１１】

【実施例】本発明のシアター装置の実施例について図を
参照しながら以下に説明する。本実施例におけるシアタ
ー装置は、図１に示すようにホームシアタールームに収
納スペースが形成され、この収納スペースにユニット化
された収納ユニット２が配設された構造とされ、本発明
に係わるスピーカー装置である中高音用の一対の縦長ス
ピーカーボックス４、５、そしてセンタースピーカー９
を中央に低音用スピーカーボックス７、８が、前記収納
ユニット２に組み込まれたものである。

【００１２】前記シアター装置を室内側Ｒから見ると図
２及び図３に示すように、前記収納ユニット２の左右に
配設された中高音用の一対の縦長スピーカーボックス
４、５と、これら縦長スピーカーボックス４、５の上部
に架け渡された状態で配設されたスクリーン装置３と、
縦長スピーカーボックス４、５間の下部に配設された載
置板６と、この載置板６の下方に配設されたセンタース
ピーカーボックス９を中央にその両側に低音用スピーカ
ーボックス７、８よりなるスピーカー装置そしてさら
に、これらスピーカー７、８、９の下方に配設されたア
ンプ・ビデオ等が収納されるキャビネット１０とから概
略構成されている。そして、縦長スピーカーボックス
４、５、スクリーン装置３及び載置板６とで画成された
開口部１１には、図３に示されているようなＴＶ（テレ
ビジョン）台または本棚等に活用できる収納空間１２が
設けられている。

【００１３】つまり、上述したシアターユニットは、ス
クリーン装置３と低音用スピーカー７、８とキャビネッ
ト１０とを具備して構成されている。そこで、以下に本
発明によるシアターユニットを上記の各部分ごとに詳細
に説明する。

【００１４】まず、前記スクリーン装置３は、図４に示
されているように合板等によって直方体箱状に形成さ
れ、かつ底板１３の長手方向に、内部１４と開口部１１
側を連通するスリット１５が形成されたスクリーンボッ
クス１６の内部に、軸回りに回転自在となるように配設
された巻き込みローラー１７と、この巻き込みローラー
１７に巻き込まれ、かつ巻き込みローラー１７の回転に
よりスリット１５を通過して開口部１１の下側、すなわ
ち載置板６に向かって引き下ろされるスクリーン２０と
から構成されている。

【００１５】そして、前記巻き込みローラー１７を正逆
方向（正方向はスクリーン２０の引き下ろし方向であ
り、逆方向はスクリーン２０の巻き込み方向である。）
に回転させる手段としては、図示しない駆動モーターを
巻き込みローラー１７に連設して設けている。従って、
スクリーン２０をスクリーンボックス１６の内部に収納
するには、駆動モーターにより巻き込みローラー１７を
逆回転させることにより、前記動作と逆の動作でスクリ
ーン２０を移動させて巻き込みローラー１７に巻き込む
ことができる。一方、スクリーン２０の下部位置には、
棒部材２９が固定されており、この棒部材２９は前記ス
クリーン２０が巻き上げられた状態では、スクリーンボ
ックス１６のスリット１５部分で停止する仕組みとなっ
ている。なお、本実施例ではスクリーン２０のセット方
法として巻き込みローラー１７を駆動モーターにより正
逆方向に回転させる方法を採用したが、ラチェット機構
等の手動作によりスクリーンをセットする手段でも可能
である。

【００１６】また、縦長スピーカーボックス４、５の開
口部側の側板（ボックス板）２３、２４には、スクリー
ン装置３の底板１３に形成されたスリット１５の両端部
と平面視において対応するように、図５に示すような上
下方向の溝部２５が形成されており、この溝部２５に
は、アルミニウム板等によりコ字状に形成された長尺な
フレーム部材２６が開放部１１側に向けて配設されてい
る。そして、このフレーム部材２６の内部にはスクリー
ン装置３から引き下ろされてきたスクリーン２０の上下
方向の縁部２０ｃと、棒部材２９の端部が通過するよう
になっている。

【００１７】また、フレーム部材２６の対向する片部内
面２６ａ、２６ｂには図６に示されるように、長手方向
に連続してブラシ２７が設けられている。そして、この
ブラシ２７は繊維状のナイロン等からなる硬質な材料で
あり、長尺な基板状に設けられ、かつ、この基板を保持
する保持部材２８が図５に示されているように、片部内
面２６ａ、２６ｂにスポット溶接により接合され、それ
によりフレーム部材２６の上下方向に、ブラシ２７が対
向配置された状態で配設されている。ここで、ブラシ２
７の長さは対向するブラシ２７間をスクリーン２０が移
動する際に、ブラシ２７の先端部がスクリーン２０の上
下方向の縁部２０ｃの表面２０ａ若しくは裏面２０ｂを
均等に押圧しながら弾性変形する程度に設定されてい
る。

【００１８】このように本実施例では、スクリーン２０
の縁部２０ｃの表面側と裏面側を規制する部材としてブ
ラシ２７を使用したが、スクリーン２０の縁部２０ｃの
反り返りを防止するものであれば他の規制部材を使用し
ても同様の効果を得ることができる。

【００１９】そして、フレーム部材２６片部２６ａ、２
６ｂに取り付けられたブラシ２７はまず、棒部材２９が
通過すると押し上げられ、さらにスクリーン２０の縁部
２０ｃが通過すると、ブラシ２７の先端部が弾性変形し
ながら縁部２０ｃを表面２０ａ側と裏面２０ｂ側から均
等に押圧していく。この状態でスクリーン２０の載置板
６側まで引き下ろされてセットされると、スクリーン２
０の縁部２０ｃの上下方向全域がブラシ２７により表面
側２０ａと裏面側２０ｂから規制される。それにより、
スクリーン２０の縁部２０ｃの反り返りが防止されスク
リーン２０全体が平板状にセットされる。そして、プロ
ジェクター１からスクリーン２０に映像を映し出して
も、スクリーン２０の縁部２０ｃのゆがみ（ピントのず
れ）等がなくなり、スクリーン２０が大画面仕様であっ
ても正常な映画鑑賞を行なうことができる。

【００２０】スピーカー装置は、図２及び図３に示すよ
うに前記スクリーン装置３を架け渡す状態で室内側Ｒか
ら見て開口部１１の左右に直方体箱状の縦長スピーカー
ボックス４、５が配置されており、その内部には中音、
高音用の複数のスピーカーユニット２１が配設されてい
る。そして、縦長スピーカーボックス４、５間の下部に
配設された載置板６の下方には、センタースピーカーボ
ックス９を中央にその両側にスーパーウーハー、又はウ
ーハーなどの低音用スピーカーボックス７、８が組み込
まれている。なお、実施例におけるスピーカー装置にお
いては、さらに高い音響効果及び臨場感を得るために、
図１に示されるようにリアスピーカー１９、１９が、シ
アタールームの天井部に設けられた構造となっている。

【００２１】従って、上記のような構成からなるスピー
カー装置により、中高音の音響効果に加え、充分な低音
域の音響効果を得ることができるとともに、従来のＡＶ
装置では得難かった音像定位の安定化を図ることが可能
である。

【００２２】また、前記スピーカー装置は、収納ユニッ
ト２に組み込まれた構造とされ、室内Ｒの床にはスピー
カーボックス配置のための空間を必要としていないので
室内空間の有効な利用が可能となる。

【００２３】さらに、前記スクリーン装置３とスピーカ
ー装置の配線機構は図７に示されるように壁パネル５１
内に配設された構造となっている。なお、この壁パネル
５１の構造は、縦横の芯材５１ａによって矩形枠状に組
まれた枠体と、該枠体の少なくとも外装側に貼設された
面板５１ｂとから構成されたものであって、本発明で
は、この壁パネル５１の内部の空間部分を利用して前記
配線３２を配設したものである。従って、前記シアター
装置の配線３２を前記のような壁パネル５１の内部に配
設させることによって各配線３２の混乱を招くおそれを
軽減することができ、さらにその配線３２を室内にむき
出しにすることがないために、室内の美観を乱すことな
く、複雑な配線機構を設けることができる。

【００２４】そして、本格的なＡＶ装置になればなるほ
ど、その配線機構は複雑化するが、この配線３２を、す
でに壁パネル５１内部に配設した機構をとることによっ
て、一般家庭においても、本格的なＡＶ装置を設置する
ことが可能になり、本格的な映画鑑賞を楽しむことが可
能になる。

【００２５】また、上述したようなシアター装置の配線
３２を接続する中継端子盤４０は、センタースピーカー
９の下部収納棚の背面板５０裏面に図８に示されている
ように設けられている。そして、この中継端子盤４０
は、図９に示すような構造となっており、その中央に
は、プロジェクター用の端子３４とＴＶアンテナ用の端
子３５が設けられ、その片側にはコンセント端子３３、
そしてもう片側にはフロントスピーカー用の端子３６と
リアスピーカー用の端子３７、及びセンタースピーカー
用の端子３８が形成されている。

【００２６】従って、上述した各スピーカー装置の端子
は、図４及び図８に示されるように、前記キャビネット
１０の背面板及び載置板６等に設けられた通穴３０を通
して配線され、前記中継端子盤４０に接続されている。

【００２７】よって、上記のような中継端子盤４０をシ
アター装置のセンタースピーカー９の下部に形成された
収納棚の背面板５０の裏側に設けることによって、シア
ター装置の複雑な配線機構を単一化し、配線機構の構成
の把握が容易になる。そして、複雑な配線機構を有する
本格指向のシアター装置を一般家庭に設置し、これを家
庭内で楽しむことができるのは勿論の事、さらに、こう
したシアター装置に各家庭においてＡＶ機器の付属品を
増設し、その機能を拡張することも手軽に楽しむことが
可能になる。

【００２８】さらに、上述したスクリーン装置３及びス
ピーカー装置、そして前記両者の配線機構に加え、本発
明によるシアターユニットは、前記スクリーン２０を配
する壁面に収納空間１２を形成し、これに収納棚等を設
けることにより、シアタールームの空間を有効に利用す
ることが可能となる。

【００２９】近年において、一般家庭における住宅事情
等の現実を見ると、一家庭における部屋数、各部屋の面
積は急激に縮小する一方で、こうした現状の中で、精神
的な安らぎの空間を、いかに自然な形で効率よく作り出
すかという部屋空間の設計は注目されている課題でもあ
る。そして、こうした精神衛生面での充足感の欲求を反
映したように、最近では趣味、趣向を満たすためのＡＶ
機器製品やＡＶ装置の本格化指向は、さらに加熱化する
傾向にある。

【００３０】従って、こうしたＡＶ機器、ＡＶ製品から
なるシアター装置を、一般家庭の室内に、より機能的に
組み込むために、これをユニット形式で配設したものが
本発明によるシアターユニットである。つまり、本発明
のシアターユニットは、スクリーン装置、スピーカー装
置を使用時における映画上映中に、その環境効果を大切
にするため、ゆえに、その室内美観を壊さないように配
慮して、その収納空間をスクリーンの配される壁面に形
成したものである。一方、このシアターを使用しない時
は、部屋空間を多目的に使用できるように収納空間を多
機能に変形できるように設計してある。つまり、スクリ
ーンの配された壁面に設けられた収納空間１２は、図３
に示されているように本棚等とＴＶ台としての使用に限
らず、仕切り盤１８の置き換えによって、全面を本棚と
して使用する事も可能であり、また全面を大きな収納空
間または、出窓等として明かりとりを設けることなど独
創的な収納空間の設計も可能である。

【００３１】そして、上記のような収納空間を利用し
て、ＡＶ機器の増設し、より幅広く本格指向の映画鑑賞
を楽しむことも可能である。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシア
ターユニットは、室内の壁部に上下方向にセットされた
可撓性を有するスクリーンの上下方向の両縁部に沿って
縦長の中高音用スピーカーボックスが組み込まれ、また
前記スクリーンの下縁部に沿ってセンタースピーカーを
中央に、その両側に低音スピーカーを配設された構造か
らなることによって、中高音の音響効果に加え、豊かな
低音域の量感をも引き出した奥行きのあるサラウンド効
果を楽しむことができる。

【００３３】また、本発明によるシアターユニットは、
前記スクリーンとスピーカー装置を一体化させたユニッ
トシステムとし、スピーカー装置を適所に配設固定する
ことにより、スクリーン映像と一体感があり、サラウン
ド再生時にはセリフがディスプレイの位置にしっかりと
定位し、効果音がシアタールームを取り囲むようなバラ
ンスの良い雰囲気を生み出す臨場感を得ることが可能で
ある。

【００３４】そして本発明のシアターユニットは、ユニ
ット機構によりスクリーン装置及びスピーカー装置がす
でにシアタルームに組み込まれているため、コンパクト
でシアタールームの部屋空間を有効に利用することがで
きる。そしてまた、スクリーンを使用しない時はシアタ
ールームを多目的に使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシアターユニットが室内に配設された
状態を示す斜視図である。

【図２】本発明の実施例によるシアターユニットのスク
リーンを引き出した状態を示す平面図である。

【図３】本発明の実施例によるシアターユニットのスク
リーンを引き上げた状態を示す平面図である。

【図４】本発明のボックス側板に設けられた規制手段を
示す斜視図である。

【図５】図３におけるＢ−Ｂ’線に沿う断面図である。

【図６】図３におけるＡ−Ａ’線に沿う断面図である。

【図７】本発明によるシアターユニットの配線機構を示
す図である。

【図８】本発明によるシアターユニットの中継端子盤の
位置を示す断面図である。

【図９】図８に示された中継端子盤の拡大平面図であ
る。

【符号の説明】

２収納ユニット３スクリーン装置４縦長スピーカーボックス（スピーカー装置）５縦長スピーカーボックス（スピーカー装置）７低音用スピーカー８低音用スピーカー９センタースピーカー１２収納空間２０スクリーン２０ｃスクリーンの上下方向の縁部Ｒ室内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スクリーンに映し出された映像に伴う音
を再生する一般家庭用のシアターユニットであって、室内の壁部にセットされた可撓性を有するスクリーンの
両縁部に沿って、内部にスピーカーユニットを内蔵した
一対の縦長の中高音用スピーカーボックスが組み込ま
れ、また前記スクリーンの下縁部に沿ってセンタースピ
ーカーが中央に、その両側に低音用スピーカーが、各々
配設されたことを特徴とするシアターユニット。