JPH0681929A - 電気自動車用ドライブユニット - Google Patents

電気自動車用ドライブユニット

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JPH0681929A
JPH0681929A JP4262777A JP26277792A JPH0681929A JP H0681929 A JPH0681929 A JP H0681929A JP 4262777 A JP4262777 A JP 4262777A JP 26277792 A JP26277792 A JP 26277792A JP H0681929 A JPH0681929 A JP H0681929A
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JP
Japan
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oil
shaft
motor
case
pair
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Application number
JP4262777A
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English (en)
Inventor
Haruki Takemoto
春樹 竹本
Tomohiro Hosono
智宏 細野
Masahiro Hasebe
正広 長谷部
Yoshihiko Sasaki
芳彦 佐々木
Satoshi Wakuta
聡 和久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車用ドライブユニットの各部の潤滑
を適正化する。 【構成】 左右一対のモータ1a,1bと、減速装置2
a,2bと、モータ1a,1bの回転トルクを車両の左
右両輪に分配して伝達するトルク分配装置3と、各装置
を潤滑する潤滑装置4とを備える。減速装置2a,2b
は、軸周に配設されたギヤセット20a,20bと、そ
れらの潤滑油孔51a,51bを有する。潤滑装置4
は、軸方向中央部に配設された油圧発生手段40を有
し、実質上均等な長さの軸外供給油路41a,41bを
介して油孔51a,51bに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車のドライブ
ユニットに関し、特に、それに組み込まれた減速装置の
ための潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伝動装置等軸の外周に同軸構成で
減速装置のギヤセットを配設した装置において、ギヤセ
ットを潤滑する場合、一般に、潤滑油を潤滑油圧発生手
段(通常、オイルポンプ又はレギュレータバルブ)から
変速装置ケース内の油路や油管を通して、軸の一端側の
潤滑油供給部から軸内油路に供給し、それを経てギヤセ
ットに導く構成が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした構
成で各潤滑箇所ごとに適切な油量を供給するには、軸内
油路のオリフィス部の径や位置等を他のオリフィス部の
それらとの関連を考慮して極めて微妙に設定しなければ
ならず、しかも、軸内油路が長いと、このような設定を
もってしても、供給部側から遠い位置への潤滑が十分に
行なわれない可能性がある。そこで、軸内油路に複数の
箇所から潤滑油を供給することで、不足箇所への供給を
補うことも考えられるが、この場合でも、潤滑油圧発生
手段から供給部までの油路の距離を等しくしないと、潤
滑箇所ごとの油量にばらつきが生じ、局部的な潤滑過多
や潤滑不足になりかねない。
【0004】このような事情に鑑み、本発明は、軸周に
ギヤセットを組込んだ対を成す減速装置を有するドライ
ブユニットにおいて、減速装置に対する潤滑装置の構成
を対称化することで、減速装置の潤滑が適正に行なわれ
るようにしたドライブユニットを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、モータと、該モータの回転を減速してト
ルク増幅する対を成す減速装置と、前記モータの回転ト
ルクを車両の左右両輪に分配して伝達すべく前記モータ
と前記両減速装置とに連結して前記減速装置の前段に両
減速装置と同軸上に配設されたトルク分配装置と、前記
各装置を潤滑する潤滑装置とを備え、前記対を成す減速
装置は、該装置のそれぞれ軸周に配設されたギヤセット
と、前記軸内に形成されて前記ギヤセットに至る軸内油
路を有し、前記潤滑装置は、前記対を成す減速装置の軸
方向中央部に配設された油圧発生手段を有し、該油圧発
生手段は、実質上均等な長さの対を成す軸外供給油路を
介してそれぞれの前記軸内油路に接続されたことを構成
とする。
【0006】
【発明の作用及び効果】このような構成を採った本発明
では、潤滑油が対を成す減速装置の軸方向中央部に配設
された油圧発生手段から実質上均等な長さの対を成す軸
外供給油路を介してそれぞれの減速装置の軸内油路に供
給され、該油路から軸の外周に配設されたギヤセットに
導かれて、ギヤセットを強制潤滑する。
【0007】したがって、本発明によれば、油圧発生手
段から両減速装置のギヤセットに至る軸外油路と軸内油
路とが均等化され、それによって両減速装置の潤滑を適
正化することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のドライブユニットを図面に示
す実施例に基づき説明する。図1は、実施例の軸方向断
面を一部展開して、また図2及び図3はその一部を拡大
して示すもので、ドライブユニットは、左右一対のモー
タ1a,1bと、それらの回転を減速してトルク増幅す
る対を成す減速装置2a,2bと、モータ1a,1bの
回転トルクを図示しない車両の左右両輪に分配して伝達
すべくモータ1a,1bと両減速装置2a,2bとに連
結して両減速装置2a,2bの前段に、両減速装置2
a,2bと同軸上に配設されたトルク分配装置3と、前
記各装置を潤滑する潤滑装置4とを備えている。対を成
す減速装置2a,2bは、それら装置の軸周に配設され
たギヤセット20a,20bと、ギヤセット20a,2
0bに至る軸内油路(後記する油孔51a,51b)を
有する。潤滑装置4は、対を成す減速装置2a,2bの
軸方向中央部に配設された油圧発生手段40を有し、油
圧発生手段40は、実質上均等な長さの軸外供給油路4
1a,41bを介して軸内油路即ち油孔51a,51b
に接続されている。
【0009】さらに各部の詳細について説明すると、ド
ライブユニットは、駆動装置ケースに収容されており、
駆動装置ケース9は、それぞれ両端が開いた円筒状の一
対のセンタケース91a,91bを有し、それらの互い
に対向する端面を合わせてボルト締め結合されている。
センタケース91a,91bの非結合側開口部にはそれ
ぞれカップ状のサイドケース92a,92bがいんろう
接合されてボルト締めされている。両センタケース91
a,91bにはそれらの周壁から中心方向に延びる隔壁
93a,93bが形成され、これら隔壁の間にディファ
レンシャル装置室90が画定され、そこにトルク分配装
置を構成するディファレンシャル装置3が収容されてい
る。このディファレンシャル装置3を挟んで、ドライブ
ユニットのその余の対を成す構成要素の構成及び配列
は、実質上左右対称とされているので、特に区別する必
要がある場合を除き、図面において左右を区別する意味
で付されている添字英符号の付記を省略し、以下それら
のうちの何れか一方の説明をもって両者の説明に代え
る。
【0010】隔壁93とサイドケース92の径方向壁9
4との間には電動機室95が画定され、その中にモータ
1が収容されている。モータ1のステータ11は、セン
タケース91の内周壁に固定されている。すなわち、ス
テータ11は、電機子鉄心12と、コイル13からな
り、電機子鉄心12は、センタケース91の内周壁に形
成された段部96に内端(以下、センタケース91a,
91bの合わせ部を内側として内外関係を説明する)を
当接させてセンタケース91の周壁内側に回り止め嵌合
支持されている。
【0011】一方、モータ1のロータ14は、そのロー
タドラム15をディファレンシャル装置3に支持されて
いる。すなわち、ディファレンシャル装置3は、十分な
剛性を有する材料で形成されて互いにボルト締め一体化
された一対のディファレンシャルケース31a,31
b、それらの合わせ部に配設されたピニオンシャフト3
0、ピニオンシャフト30に対して回転自在に配設され
たピニオン32、ピニオン32と噛合するサイドギヤ3
3からなっている。
【0012】サイドギヤ33は、ディファレンシャルケ
ース31にロータ14から伝達される回転を差動して、
車両の左右に延びる駆動軸34に伝達する。そして、デ
ィファレンシャルケース31は、それらの本体部35か
ら駆動軸34を包囲して延びる筒状部36を有してお
り、筒状部36によってロータドラム14を支持してい
る。
【0013】筒状部36の外周面とロータドラム15の
内周面はスプライン嵌合し、また、筒状部36の根元部
分の外周面と隔壁93間にはベアリング61が配設さ
れ、それらにデファレンシャル装置3が回転自在に支持
されて軸方向位置決めされている。そして、筒状部36
と駆動軸34は、その内外周間に適宜量のクリアランス
を保って相対回転自在とされている。したがって、ディ
ファレンシャル装置3が差動回転する際には、筒状部3
6に対して駆動軸34が相対回転する。なお、一方のデ
ィファレンシャルケース31bの本体部35b外周に
は、パーキングギヤ37bが形成されている。
【0014】駆動軸34の外端近傍には、スラストカラ
ー38が軸方向移動不能に嵌合され、それと筒状部36
間にスラストベアリング62が配設され、駆動軸34の
外端は、スラストベアリング63を介して後記する伝動
軸21の内端に当接している。したがって、駆動軸34
は、内方への移動をディファレンシャルケース31を介
してベアリング61で支持され、外方への移動を伝動軸
21を介して、後記するベアリング64により支持され
て位置決めされる。
【0015】また、スラストカラー38の外側即ちホイ
ール側には、減速装置を構成するプラネタリギヤセット
20が配設されている。プラネタリギヤセット20は、
サンギヤS、サンギヤSと噛合するピニオンP、ピニオ
ンPを支持するキャリヤCR、ピニオンPと噛合するリ
ングギヤRから成り、サンギヤSが駆動軸34と一体形
成され、リングギヤRがサイドケース92に止めリング
65を介してボルト止めされている。
【0016】そして、キャリヤCRの軸方向におけるホ
イール側には、伝動軸21が連設され、伝動軸21の外
周にはサイドケース92にベアリング64を介して回転
自在に支持されたホイールシャフト5がスプライン嵌合
され、伝動軸21とホイールシャフト5とはナット締め
によりベアリング64のインナレース66を挟持してサ
イドケース92に軸方向位置決めされている。このプラ
ネタリギヤセット20においては、駆動軸34からサン
ギヤSに回転が入力され、キャリヤCRから伝動軸21
及びホイールシャフト5に減速された回転が出力され
る。
【0017】このドライブユニットにおいて、潤滑装置
4の油圧発生手段を構成するオイルポンプ40は、ドラ
イブユニットの軸方向中央部に配設されている。すなわ
ち、この例では、センタケース91a,91bの合わせ
部において、ディファレンシャル装置室90に連接して
その一側に張り出し形成された室97内にオイルポンプ
ケース42が収容されており、このケース42内にオイ
ルポンプ40が配設されている。このオイルポンプ40
のポンプギヤ43は、駆動ギヤ44を介してディファレ
ンシャルケース31の本体部35a外周に形成されたギ
ヤ39に駆動連結されている。
【0018】図4に油路に沿う実断面を示すように、左
右一対のケース半部42a,42bから成るオイルポン
プケース42は、ボルト締めで相互に一体化されてお
り、それらの合わせ部の空間内に駆動ギヤ44がベアリ
ング支持されている。そして、駆動ギヤ44には、その
逆転時のオイル逆流を防ぐべく、ワンウェイクラッチ4
5を介してポンプ軸46が連結され、該軸46にポンプ
ギヤ43が取付けられている。
【0019】オイルポンプケース42の最下部にはスト
レーナ47が取付けられ、これを経て吸い込まれるオイ
ルをポンプ40に導く吸い込み油路48,49,50が
オイルポンプケース42とセンタケース91bとに亘っ
て形成されている。オイルポンプ40からの吐き出し油
路54は、センタケース91bに形成され、この油路5
4が以後の軸外供給油路41や後記する冷却用の油路に
接続されている。
【0020】吐き出し油路54と潤滑油供給部とをつな
ぐ軸外供給油路41は、センタケース91からサイドケ
ース92にかけて形成されており、それらの終端がホイ
ールシャフト5の周面に開口している。軸外供給油路4
1は、終端の手前でベアリング64の潤滑用としてオリ
フィス95とつながっている。ベアリング64の潤滑に
使用された油は、殆どが減速装置2のギヤセット20へ
と流れるが、一部は油孔96を流れてオイルシール6の
リップの潤滑に充てられる。潤滑油供給部は、スウィベ
ルジョイント式に構成されており、ホイールシャフト5
の外周には外周溝52が形成され、外周溝52は、その
軸方向両側をシールリングで軸周シールされている。こ
れらの構成により、サイドケース92の油路開口から回
転するホイールシャフト5に連続的な潤滑油の供給が成
される。
【0021】ホイールシャフト5には、外周溝52から
軸端に達する油孔51が形成されている。油孔51は、
軸端面に開口する一方、端面よりやや手前で内周溝53
に連通して分岐潤滑油路を構成している。そして内周溝
53は、伝動軸21内の油孔22を経て駆動軸34の油
孔70に接続し、油孔51が開口する空間は、ベアリン
グ64のインナレース66内周と伝動軸21の外周及び
ホイールシャフト5の内端と伝動軸21と一体のキャリ
アCRの外端面とに囲まれて画定されている。この空間
はキャリアCRの油孔23に接続している。油孔22
は、スラストベアリング63の潤滑のため、油孔70に
つながる手前即ち両孔の継手部を密封するシール材75
より上流で油孔76を通じて伝動軸周へ開放されてい
る。なお、油孔70は、駆動軸34を全通し、油量を調
整するオリフィス77を経てディファレンシャルケース
31内に開口しており、油孔70の途中からは、ギヤセ
ット20のサンギヤS歯面、駆動軸34とディファレン
シャルケース31の筒状部36の重合部に通じる径方向
油孔71,72も分岐している。
【0022】さらに、ホイールシャフト5には、内周溝
53から伝動軸21内の油孔22へ供給される油の接続
部から漏れ、伝動軸21外周に溜まって、閉じ込めによ
る圧力上昇で、油が外部へ漏れるのを防止するための圧
抜き油孔58も設けられている。サイドケース92に
は、前記オイルシール6のリップ潤滑用の油及び油孔5
8からの油をセンタケース91に戻すドレン穴97が明
けられている。駆動軸34の油孔71は、減速装置2の
ギヤセット20のピニオンPを軸方向支持するスラフト
ワッシャを潤滑すべく形成されている。なお、ディファ
レンシャル装置3の潤滑については、例えば、図示のよ
うにデフケース31とピニオンシャフト30とで作られ
た隙間にて潤滑油の流れを作り、油温の上昇を防ぎ、潤
滑性能を確保し、焼付の防止を行なうことができる。
【0023】キャリアCRの油孔23は、それに交差す
る軸方向孔24で上記空間に開口し、キャリアCRに支
持されたピニオン軸PSの径方向孔25を経て軸方向孔
26に接続されている。軸方向孔26は、さらにそれと
交差する油孔27を介してピニオン軸PS周のニードル
ベアリング28配設部に通じている。したがって、油孔
51から上記空間に供給された潤滑油は、これら各孔を
通ってニードルベアリング28に供給され、それらを潤
滑した後、ピニオンPを軸方向支持するスラストワッシ
ャ及び歯車噛み合い部を潤滑する。このように、伝動軸
21の外周とホイールシャフト5の軸端との空間を油路
としてキャリアCR内に潤滑油を導く構成は、駆動軸3
4と伝動軸21のオーバラップ部外周に油路を通すこと
を可能とするため、キャリヤCRに上記オーバラップ部
を避けて伝動軸21の油孔22から油孔23に通じる径
方向油路を設ける構成に比して、軸方向寸法の短縮に役
立っている。
【0024】このドライブユニットでは、上記軸外供給
油路41の他に、センタケース91の上部に形成された
モータ1冷却用の油路98も設けられており、この油路
98は、モータ1の各コイル13上方で電動機室95に
開口しており、開口から流下する潤滑油でコイル13を
冷却することができる。
【0025】ところで、このドライブユニットでは、モ
ータ1による潤滑油の攪拌を防ぐ種々の工夫が施されて
いる。先ず第1に、図3に示すように、ディファレンシ
ャルケース31を支持するベアリング61への供給油の
ロータ14側への流動を妨げるオイルリザーバ80が設
けられている。オイルリザーバ80は、ベアリング61
のアウタレース67外端に当接させてスリーブ68を介
して隔壁93にスナップリング69止めされている。オ
イルリザーバ80は、アウタレース67に当付けられる
径方向フランジ部81と、その内周から軸方向に延びる
筒部82と、その外端から径方向内向きに延びるフラン
ジ部83とを有し、外端側のフランジ部83の内周面が
ロータドラム15の軸部外周面に近接した配置とされて
いる。したがって、駆動軸34の中心孔70から放射方
向孔72、駆動軸34外周とディファレンシャルケース
31の筒状部36内周との間の間隙及び筒状部36の径
方向孔73、ロータドラム15の軸内端切り欠き16を
経てベアリング61供給される潤滑油は、このフランジ
部83に塞き止められてロータドラム15方向へ流下す
ることはなくなる。なお、油孔74は筒状部36とスプ
ライン係合したロータドラム15の同心性を確保するた
めのいんろう部を潤滑して、フィレッティングの発生を
押さえるためのものである。
【0026】図5は上記オイルリザーバの変形例を示す
もので、この例では、内端側の径方向外向きに延びるフ
ランジ81aがその最外周部分で折り返されてスリーブ
68Aの外周溝にスナップ止めされている。これは、オ
イルリザーバの取付けをより簡単にするためである。
【0027】図6は上記オイルリザーバの他の変形例を
示すもので、この例では、オイルリザーバ80Bは前記
スリーブ68と一体化され、組付けのより一層の簡単化
が図られている。
【0028】第2に、モータ1の発熱部すなわちコイル
13を冷却する潤滑油の軸方向への流動を妨げる段差ダ
ム29がギヤセット20のリングギヤR外周に設けられ
ている。これらは、コイル13冷却後の潤滑油のロータ
14方向への流動を阻止しつつ潤滑油を円滑にケース下
部のオイル溜へ戻し、ロータ14による攪拌を防ぐ機能
を果たすばかりでなく、サイドカバー92にオーバーハ
ングを設けて同様の機能を果たさせる構造に比して、ケ
ース形状の単純化による加工性の向上と、装置全体の小
型、軽量化に役立っている。
【0029】さらに、このドライブユニットでは、潤滑
油の循環を円滑化する工夫が施されている。図1に示す
ように、モータ1とホイールシャフト5とが同軸構成と
されたこのドライブユニットを車両のフロアパネル下方
に配置する場合、搭載スペースと最低地上高確保の制約
から、図7に示すように、駆動装置ケース9をモータ1
のステータ11外径(図に2点鎖線で示す)Dとほぼ等
しくしなければならず、オイル溜を深くすることができ
ない。このようにオイル溜の深さを十分取れない場合、
車両の急発進、登坂時等のモータ高負荷時にオイルの慣
性移動による油面変動でストレーナから空気を吸い込む
可能性が増大する。そこで、このドライブユニットで
は、車両進行方向後ろ側(図に矢印Fで示す)即ちセン
タケース91b内の後下方スペースに、ストレーナ47
を位置させ、通常時の油面Lより若干高い位置に水平方
向のリブ99をセンタケース91bから張り出して形成
している。特に、このリブ99は、ストレーナ47の上
側に完全に被さる構成とされ、ストレーナ47の吸込口
471は、下向きとされている。したがって、車両の急
発進及び登坂時にケース9後方へのオイル移動が生じて
も、オイルはこのリブ99でセンタケース91b側壁を
伝った後上方への流動を妨げられ、少なくともストレー
ナ47近傍における油面の低下は防止され、コイル冷却
用オイルポンプへの空気の吸い込みを避けることができ
る。
【0030】以上のように構成されたドライブユニット
では、モータ1a,1bの何れか一方又は双方が作動す
ると、それらのロータ13a,13bの回転がそれらに
スプライン係合するディファレンシャルケース31a,
31bに伝わり、この回転がディファレンシャル装置3
において差動させられて、それぞれサイドギヤ33a,
33bを介して駆動軸34a,34bに伝達される。そ
して、この回転は、プラネタリギヤセット20a,20
bのサンギヤSa ,Sb に入力され、そこで減速され
て、キャリヤCRa CRb から出力される。キャリヤC
a ,CRb の出力回転は、伝動軸21a,21bから
ホイールシャフト5a,5bを経てそれらに連結される
図示しないホイールに伝達される。このようなホイール
の回転よって車両が走行する。
【0031】上記実施例に係るドライブユニットでは、
ディファレンシャル装置3をドライブユニットの中心に
配置して左右対称形状とし、ディファレンシャル装置3
とギヤセット20を強制潤滑するオイルポンプ40をデ
ィファレンシャル装置3に設けられたギヤ39で駆動す
るようにしているので、左右の潤滑油路の長さを自ずと
均等にすることができ、左右の潤滑油量を等しくするこ
とができる。また、この例では、軸内への潤滑油供給部
を減速装置2の出力側即ちホイールシャフト5側とする
ことで、減速装置2を経て減速された回転部から軸内油
路に潤滑油を供給することで、回転による遠心力の影響
を減じている。
【0032】以上、本発明の実施例を変形例をも含めて
詳説したが、本発明は、特許請求の範囲の記載内で適宜
各部の具体的構成を変更して実施可能なものであること
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のドライブユニットを一部展開
断面で示す軸方向断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1の異なる部分の拡大図である。
【図4】図1の展開断面部を油路に沿う実断面で示す軸
方向断面図である。
【図5】オイルリザーバの変形例を示す軸方向部分断面
図である。
【図6】オイルリザーバの他の変形例を示す軸方向部分
断面図である。
【図7】実施例のドライブユニットの横方向部分断面図
である。
【符号の説明】
1a,1b、モータ 2a,2b 減速装置 3 ディファレンシャル装置(トルク分配装置) 4 潤滑装置 20a,20b ギヤセット 51a,51b 油孔(軸内油路) 40 オイルポンプ(油圧発生手段) 41a,41b 軸外供給油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 芳彦 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 和久田 聡 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータの回転を減速してト
    ルク増幅する対を成す減速装置と、前記モータの回転ト
    ルクを車両の左右両輪に分配して伝達すべく前記モータ
    と前記両減速装置とに連結して前記減速装置の前段に両
    減速装置と同軸上に配設されたトルク分配装置と、前記
    各装置を潤滑する潤滑装置とを備え、前記対を成す減速
    装置は、該装置のそれぞれ軸周に配設されたギヤセット
    と、前記軸内に形成されて前記ギヤセットに至る軸内油
    路を有し、前記潤滑装置は、前記対を成す減速装置の軸
    方向中央部に配設された油圧発生手段を有し、該油圧発
    生手段は、実質上均等な長さの対を成す軸外供給油路を
    介してそれぞれの前記軸内油路に接続されたことを特徴
    とする電気自動車用ドライブユニット。
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