JPH0679349B2 - 光学読取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は文字読取装置、特に手持ち式のスキヤナで走査
し、文字を光学的に読取る装置に関するものである。

（従来技術とその問題点） スーパーマーケットや百貨店等で、単品ごとの売上情報
を収集して在庫管理を行うPOS（Point of Sales）シ
ステムが普及している。このPOSシステムでは手持ち式
の光学読取装置がよく使用されている。たとえば特公昭
第59−6418号公報の発明があり、その構成を第２図に示
す。

１はスキヤナであり、手２で用紙３上を移動させながら
文字を読取る。ハンドスキヤナ１は光源用のランプ４、
レンズ系５、センサ６、制御および二値化回路７を内蔵
している。

センサ６で走査し、制御および二値化回路７で二値化さ
れたデータをバツフアレジスタ８（バツフアレジスタ８
は必ずしも必要でない）に格納する。垂直切出し回路９
と水平切出し回路16でそれぞれ垂直方向と水平方向の文
字エリアを検出する。検出した文字エリア内で、行特徴
抽出回路10にて各行の特徴Ciを抽出区分する。

部分特徴抽出回路11は、行特徴抽出回路10から送られる
Ciの複数の信号からさらに特徴区分を行ないDiを出力す
る。識別処理回路12では部分特徴抽出回路11から送られ
る信号Diの順序から文字を識別し、結果Doutを出力する
ものである。二次元に配列されたセンサ６は第３図に示
すようにｎ×ｍ個の画素からなり、１文字分を走査する
もので、スキヤナ１を手２で横に移動させて、１文字づ
つ読取つている。

しかし、スキヤナ１を水平に手２で移動させることが難
しいため正しく読取ることが困難、かつ操作性が悪いと
いう欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決する本発明の光学読取装置において
は、用紙に記載された文字、記号等の複数、より具体的
にはそのほとんどを収納する視野を有するイメージセン
サを用いて被読取対象である文字、記号等のビデオ信号
を二値化して全体二値化信号としてメモリに格納し、こ
の中から１文字分に相当する部分二値化信号を取出し、
順次識別し得るよう構成されている。

（作用） 本発明の目的は従来の欠点を改良するもので、スキヤナ
を手で用紙上に置くだけで、その視野が用紙上に記載さ
れた文字・記号等のほとんどを包含するもので、操作性
のよい手持ち式の光学読取装置を提供することにある。

（実施例） 本発明の実施例を第１図に示す。21はスキヤナであり、
手22で、用紙23を置くだけで用紙23に記載された文字、
記号等を読取るものである。用紙23はたとえば、POSシ
ステムでの情報が記載された値札などである。24は光源
であり、25はレンズ系、26はセンサであり、用紙23の情
報記載つまり、値札とほぼ同じ大きさの視野となってい
る。27は制御および二値化回路であり、センサ26の出力
信号であるアナログ信号を二値化した信号に変換し、メ
モリ28へ送る。メモリ28にはセンサ26の視野のほぼ全体
の二値化データを格納する。

第４図にセンサ26の二値化データの説明を示している。
ｐ×ｑ画素のセンサ26であり、用紙23の情報記載部分の
全体の視野である。

文字、記号は識別回路30で識別されるもので、識別回路
30は１文字づつ識別するものであるのでメモリ28の中か
ら１文字分のデータを取出す。制御回路29はメモリ28か
ら識別回路30の処理能力であるｍ×ｎ画素相当分のデー
タを取出し、バツフアレジスタ８へ格納するものであ
る。

第４図でまずB1からBn列のL1行からLm行までのデータを
メモリ28から取出し、バツフアレジスタ８へ転送する。
バツフアレジスタ８以降の文字の行の処理は従来と同じ
である。次に、B1＋１からBn＋１列のL1行からLm行まで
のデータつまり、１画素横へ移動したデータをメモリ28
からバツフアレジスタ８へ転送する。同様にB1＋２から
Bn＋２列のL1行からLm行までを転送し、これを繰返えし
て、L1からLm行のBq列までのデータを転送する。

このデータ転送により、従来のスキヤナ１を手２で移動
させることと同じ走査となる。

L1行からLm行までのBq列までが終了すると、今度は行を
下へずらす。たとえば、L1からLm行までが文字の高さの
２倍程度の視野であれば、 づらし、つまり、 までで、まずB1列からBn列までのデータを転送し、以後
同様な操作を繰返す。この説明では横へ１画素づつ移動
させて説明したが２〜３画素づつ移動させてもよい。

（発明の効果） 本発明は値札などの用紙の情報記載のほぼ全部の視野を
もつセンサを有するスキヤナを使用し、スキヤナを用紙
に置くだけで、用紙へ記載の情報である文字等を読取る
ので、非常に操作性の良い光学読取装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す図、第２図は従来装置の構
成例、第３図は従来のセンサの二値化データの説明図、
第４図は本発明のセンサの二値化データ説明図である。 １……スキヤナ、２……手、３……用紙、４……ラン
プ、５……レンズ系、６……センサ、７……制御および
二値化回路、８……バツフアレジスタ、９……垂直切出
し回路、10……行特徴抽出回路、11……部分特徴抽出回
路、12……識別回路、16……水平切出し回路、21……ス
キヤナ、22……手、23……用紙、24……光源、25……レ
ンズ系、26……センサ、27……制御および二値化回路、
28……メモリ、29……制御回路、30……識別回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】面状に配列された複数の光電変換素子から
   なるイメージセンサを用いて配置の不明確な複数の文
   字、記号等を走査し識別する手持ち式の光学読取装置に
   おいて、記載された文字、記号等の複数分の視野を有す
   るイメージセンサと、該イメージセンサの出力をデジタ
   ル化して得られる全体二値化信号を格納する手段と、格
   納された前記二値化信号の中から文字、記号等の１文字
   を包含できる予め定められた大きさの領域に属する部分
   二値化信号を取り出す手段と、前記部分二値化信号を入
   力として文字、記号等を識別する手段とからなり、前記
   予め定められた大きさの領域を前記格納された全体二値
   化信号の中で左右あるいは上下に１画素あるいは１文字
   より少ない複数画素づつずらしながら順次部分二値化信
   号を取り出し、その都度文字、記号等を識別することを
   特徴とする光学読取装置。