JPH0672696A - 移動式クレ−ンにおける油圧駆動ウインチの制御装置 - Google Patents

移動式クレ−ンにおける油圧駆動ウインチの制御装置

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JPH0672696A
JPH0672696A JP25403592A JP25403592A JPH0672696A JP H0672696 A JPH0672696 A JP H0672696A JP 25403592 A JP25403592 A JP 25403592A JP 25403592 A JP25403592 A JP 25403592A JP H0672696 A JPH0672696 A JP H0672696A
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winch
signal
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Yasuo Yamazaki
靖雄 山崎
Hideki Imai
秀記 今井
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 油圧駆動ウインチの巻き上げ速度において、
地切り状態の完了時に操作レバーの操作量に見合った巻
き上げ速度への復帰時における急加速を防止する制御装
置を提供する。 【構成】 制御部9を、微速巻き上げ指令信号が消滅し
たときに操作レバー7の操作量に見合う巻き上げ速度ま
で巻き上げ速度が漸増する弁制御信号を電磁比例制御弁
10に出力するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁比例制御弁によ
り駆動制御される油圧駆動ウインチから引き出したワイ
ヤーロープを介して、起伏駆動自在なブームの先端部か
ら吊具を吊下してなる移動式クレーンにおける油圧駆動
ウインチの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンは、図2に示す如く、車
輌1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台2に、ブーム3
を起伏駆動自在に取り付け、旋回台2またはブーム3の
適所に取り付けた油圧駆動ウインチ4から引き出したワ
イヤーロープ5を介して前記ブーム3の先端部から吊具
6を吊下して構成している。
【0003】図3は、油圧駆動ウインチ4の制御装置を
示す。図3において、8は、操作レバー7に連動連結さ
れ、操作レバー7の操作状態に対応する電圧情報を出力
するポテンショメータである。ポテンショメータ8の出
力は制御部9に入力される。制御部9は、ポテンショメ
ータ8からの電圧情報に基づき操作レバー7の操作方向
と操作量を検出すると共に、この検出結果に対応する弁
制御信号を前記油圧駆動ウインチ4の駆動制御用の電磁
比例制御弁10に出力するようにしている。11は、制
御部9に微速巻き上げ指令信号を入力する微速巻き上げ
指令信号入力手段である。
【0004】前記制御部9は、微速巻き上げ指令信号入
力手段11からの微速巻き上げ指令信号が入力されてい
ない状態では、操作レバー7を中立位置から巻き上げ側
(図3でイ方向)または巻き下げ側(図3でロ方向)に
操作すると、この操作量に見合った量だけ前記電磁比例
制御弁10を巻き上げ側または巻き下げ側に切り換える
ための弁制御信号を出力するようになっている。即ち、
この状態では、油圧駆動ウインチ4は、巻き上げ方向ま
たは巻き下げ方向に操作レバー7の操作量に見合った速
度で駆動されるのである。また、前記制御部9は、微速
巻き上げ指令信号入力手段11から微速巻き上げ指令信
号が入力されている状態では、ポテンショメータ8から
の電圧情報如何に関わらず(操作レバー7の操作状態如
何に関わらず)油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で
巻き上げ駆動するための弁制御信号を、前記電磁比例制
御弁10に出力するようにしている。
【0005】このように構成した従来の制御装置は、通
常のクレーン作業時には、微速巻き上げ指令信号入力手
段11からの微速巻き上げ指令信号を制御部9へ入力し
ないようにして、操作レバー7の操作により油圧駆動ウ
インチ4の駆動方向と速度を制御するのである。また、
吊り荷を地切りする場合は、下記の理由により油圧駆動
ウインチ4を微速で巻き上げ駆動する必要があるのであ
るが、この場合には、微速巻き上げ指令信号入力手段1
1から微速巻き上げ指令信号を制御部9へ入力するので
ある。微速巻き上げ指令信号が入力されると制御部9
は、操作レバー7の操作に関わりなくウインチを予め定
めた微速で巻き上げ駆動する弁制御信号を前記電磁比例
制御弁10に出力するのである。その結果、油圧駆動ウ
インチ4は、微速で巻き上げ駆動されるのである。吊り
荷の地切りが完了すると微速巻き上げ指令信号入力手段
11からの微速巻き上げ指令信号の制御部9への入力を
断って、操作レバー7の操作により油圧駆動ウインチ4
の駆動方向と速度を制御する通常のクレーン作業に戻す
のである。
【0006】移動式クレーンにおいて、吊り荷の地切り
時に油圧駆動ウインチ4を微速で巻き上げ駆動する必要
があるのは、以下の理由による。即ち、この種の移動式
クレーンにおいて、地上にある吊り荷を吊り上げて地切
りする場合、吊り荷の直上に降下させた吊具6に吊り荷
を掛け、次いで油圧駆動ウインチ4を巻き上げ駆動する
のである。この際、油圧駆動ウインチ4の巻き上げ駆動
に応じてブームに作用する負荷(吊り荷による負荷)が
増加するので、ブーム3が撓んでブーム3の先端部が前
方に移動する。従って、吊り荷が地切りされた瞬間に当
該吊り荷が前方に揺動するという問題がある。この問題
を解消するため、ブーム3の撓みに基づくブーム先端部
の前方への変位を、ブーム3を起仰駆動することで解消
する必要がある。この場合、ブーム3をあまり早く起仰
駆動するとこのブームの起仰駆動により吊り荷が地切り
し、吊り荷の地切り前にブーム3の撓みによるブーム先
端部の前方への変位を解消できないため、ブーム4の起
仰駆動は、極めてゆっくりと行う必要がある。換言すれ
ば、ブーム3の極めてゆっくりとした起仰駆動でもって
ブーム先端部の前方への変位を解消することが可能なよ
うに、油圧駆動ウインチ4の巻き上げ駆動速度を微速で
行う必要があるのである。結局、地切りする場合には、
油圧駆動ウインチ4の巻き上げ駆動を微速で行い、且つ
ゆっくりとしたブームの起仰駆動を併用する必要がある
のである。
【0007】このように構成した従来の移動式クレーン
における油圧駆動ウインチの制御装置は、通常のクレー
ン作業では、微速巻き上げ指令信号入力手段11からの
微速巻き上げ指令信号を制御部9へ入力しないようにし
て、操作レバー7の操作により油圧駆動ウインチ4の駆
動方向と速度を任意に制御できるものでありながら、吊
り荷の地切り時には、微速巻き上げ指令信号入力手段1
1からの微速巻き上げ指令信号を制御部9へ入力するこ
とで、油圧駆動ウインチ4を、操作レバー7の操作に関
係なく微速で巻き上げ駆動でき、極めて便利なものであ
る。
【0008】なお、微速巻き上げ指令信号入力手段11
は、吊り荷を地切り駆動する直前に制御部9へ微速巻き
上げ指令信号を出力し、地切りが完了した時に微速巻き
上げ指令信号の出力を断つものであるが、この信号の出
力および断は、クレーンオペレータが手動で切り換える
ようにしてもよいし、また下記の如く自動で切り換える
ようにしても良い。即ち、自動切り換えの一例について
説明する。吊り荷の地切りの開始は、吊り荷の負荷が吊
具6に作用した時に開始されるのであるから、この負荷
の作用を負荷検出器等で検出し、この検出結果をもって
微速巻き上げ指令信号を出力するようにし、また油圧駆
動ウインチ4が巻き上げ駆動されている状態下で吊具6
に作用する吊り荷の負荷が変動しなくなると、吊り荷の
地切りが完了しているのであるから、このような状態を
負荷検出器および巻き上げ駆動検出器で検出して、この
検出結果でもって微速巻き上げ指令信号の出力を断つよ
うにすればよいのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の移動式クレーンにおける油圧駆動ウインチの制御装
置は、吊り荷の地切り時に微速巻き上げ指令信号入力手
段11から微速巻き上げ指令信号を制御部9に入力して
いる状態で、クレーンオペレータが、通常のクレーン作
業(吊り荷の地切り時を除くクレーン作業状態)と誤認
して、操作レバー7を中立位置から巻き上げ側に傾動操
作したままにする場合がある。このようにしても、油圧
駆動ウインチ4は、微速で巻き上げ駆動されるのである
が、地切りが完了して、微速巻き上げ指令信号入力手段
11から制御部9に入力されている微速巻き上げ指令信
号が断たれると(この微速巻き上げ指令信号は、自動あ
るいはオペレータの手動によって断たれる)と、それま
で微速で巻き上げ駆動されていた油圧駆動ウインチ4が
操作レバー7の傾動操作量(中立位置からの巻き上げ方
向への傾動操作量)に対応する速度まで急に増速すると
いう問題がある。このような問題は誤操作に基づくもの
であるが、油圧駆動ウインチ4の巻き上げ速度の意図し
ない急加速は、当該急加速の反力として過大な応力の増
加を生ぜしめ、移動式クレーンを破壊あるいは転倒させ
る原因となるので極めて危険なものである。この発明
は、従来技術が持っていた上記の問題点を解決した新規
な移動式クレーンにおける油圧駆動ウインチの制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の移動式クレーンにおける油圧駆動ウイン
チの制御装置は、次の如く構成する。電磁比例制御弁1
0により駆動制御される油圧駆動ウインチ4から引き出
したワイヤーロープ5を介して、起伏駆動自在なブーム
3の先端部から吊具6を吊下してなる移動式クレーンに
おける油圧駆動ウインチの制御装置であって、特に、油
圧駆動ウインチ4の操作レバー7に連動連結したポテン
ショメータ8からの電圧情報を制御器9に入力し、制御
器9において入力に係る電圧情報から前記操作レバー7
の操作方向と操作量を検出すると共にこの検出結果に対
応する弁制御信号を前記ウインチ4駆動用の電磁比例制
御弁10に出力するよう構成すると共に、前記制御器9
に油圧駆動ウインチ4の微速巻き上げ指令信号を入力す
る微速巻き上げ信号入力手段11を設けたものにおい
て、前記制御器9を、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
令信号が入力されていない状態では、前記操作レバー7
の操作状態に見合う方向と速度で油圧駆動ウインチ4を
駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
し、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
令信号が入力されている状態では、前記ポテンショメー
タ8からの電圧情報から前記操作レバー7の巻き上げ方
向への操作を検出した時に、操作レバー7の操作量に関
わりなく油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上
げ駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
し、 上記に基づき操作レバー7の操作量に関わりなく
油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上げ駆動す
る弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力している
状態で、微速巻き上げ信号入力手段11からの微速巻き
上げ指令信号が消滅したときは、操作レバー7の操作量
に見合う巻き上げ速度まで油圧駆動ウインチ4の巻き上
げ速度が漸増する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10
に出力するよう構成してあることを特徴とする移動式ク
レーンにおける油圧駆動ウインチの制御装置。
【0011】
【作用】以上の如く構成した本発明の移動式クレーンに
おける油圧駆動ウインチの制御装置は、制御部9を上記
〜の如く構成したものであるから、微速巻き上げ信
号入力手段11から制御部9に微速巻き上げ指令信号が
入力されていない状態(上記の状態)では、制御部9
は従来のものと同様に前記操作レバー7の操作状態に見
合う方向と速度で油圧駆動ウインチ4を駆動する弁制御
信号を前記電磁比例制御弁10に出力するのである。こ
の状態では、通常のクレーン作業ができるのである。
【0012】また、微速巻き上げ信号入力手段11から
制御部9に微速巻き上げ指令信号が入力されている状態
において、前記ポテンショメータ8からの電圧情報から
前記操作レバー7の巻き上げ方向への操作を検出した時
(上記の状態)に始めて、操作レバー7の操作量に関
わりなく油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上
げ駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
するのである。微速巻き上げ信号入力手段11からの制
御部9への微速巻き上げ指令信号の入力は、従来技術で
説明したように、吊り荷の地切り作業をしようとする直
前に行われるものであるが、このように構成した制御部
9を持つ本発明は、制御部9に微速巻き上げ指令信号が
入力されただけでは油圧駆動ウインチ4が巻き上げ駆動
されるものではなく、操作レバー7が巻き上げ方向に操
作された時に始めて操作レバー7の操作量に関わりなく
油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上げ駆動す
るものである。
【0013】また、制御部9に微速巻き上げ指令信号が
入力され、且つ操作レバー7が巻き上げ方向に操作され
ており油圧駆動ウインチ4が予め定めた微速で巻き上げ
駆動されている状態において、制御部9に入力されてい
る微速巻き上げ指令信号が消滅したときは、制御部9
は、操作レバー7の巻き上げ方向への操作量に見合う巻
き上げ速度まで油圧駆動ウインチ4の巻き上げ速度が漸
増する弁制御信号を、電磁比例制御弁10に出力するの
である。その結果、油圧駆動ウインチ4の巻き上げ速度
は、予め定めた微速での巻き上げ速度から操作レバー7
の巻き上げ方向への傾動量に見合う速度まで漸増するの
である。この場合、従来のもののように、その速度の増
加が急に行われるものではなく緩やかに増加するもので
あるから、当該加速の反力として過大な応力が発生する
ことがないので、これにより移動式クレーンが破壊ある
いは転倒する危険性は、回避されるものである。
【0014】
【実施例】次に本発明の移動式クレーンにおける油圧駆
動ウインチの制御装置の実施例を図1に基づいて説明す
る。本発明は、図3に示し上述した従来の移動式クレー
ンにおける油圧駆動ウインチの制御装置に比較して、そ
の制御部9の構成および作用が異なるのみであるから、
この点を除き他の構成および作用については上記従来技
術の説明で用いた符号および説明をそのまま援用するも
のとする。
【0015】本発明に係る制御装置の制御部9は、図1
に示す如く構成している。図1において、12は基準電
圧発生器であって、操作レバー7の中立位置(非操作位
置)においてポテンショメータ8の出力する電圧情報
(電圧)に対応する電圧を基準電圧として出力するもの
である。13は、ポテンショメータ8からの電圧情報
(電圧)と、前記基準電圧発生器12からの基準電圧と
を比較し、前者の値が後者の値を超過した場合に当該超
過に係る電圧に対応する電圧を、巻き上げ側弁制御信号
として出力する比較器である。比較器13の出力する巻
き上げ側弁制御信号は、信号ライン14を経て電磁比例
制御弁10のソレノイド10aに作用するようになって
いる。15は、ポテンショメータ8からの電圧情報(電
圧)と、前記基準電圧発生器12からの基準電圧とを比
較し、前者の値が後者の値を下回った場合に当該下回り
に係る電圧に対応する電圧を、巻き下げ側弁制御信号と
して出力する比較器である。比較器15の出力する巻き
下げ側弁制御信号は、信号ライン16を経て電磁比例制
御弁10のソレノイド10bに作用するようになってい
る。
【0016】17は、比較器13から巻き上げ側弁制御
信号が出力されたこと、即ち操作レバー7を巻き上げ方
向に操作したことを検出して電圧信号を出力する巻き上
げ操作検出用の比較器である。18は、前記巻き上げ操
作検出用の比較器17の出力電圧と、微速巻き上げ指令
信号入力手段11からの入力電圧(微速巻き上げ指令信
号)の双方が入力された時にのみ、電圧信号を出力する
アンド回路である。このアンド回路18が電圧信号を出
力するのは、微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻
き上げ指令信号が入力されており、且つ、操作レバー7
を巻き上げ方向に操作したときである。
【0017】前記比較器13から電磁比例制御弁10の
ソレノイド10aへ巻き上げ側弁制御信号を伝達する信
号ライン14には、リレー接点R2bが介装されてい
る。また、当該信号ライン14には、前記リレー接点R
2bと並列的に、リレー接点R1bおよび遅延手段19
を直列に接続した一次遅延回路20が介装されている。
【0018】21は、予め定めた微速巻き上げ指令値
(電圧信号)を出力する微速巻き上げ指令値出力部であ
って、この微速巻き上げ指令値出力部21はその出力
(微速巻き上げ指令値)をリレースイッチR1aを介し
て前記信号ライン14におけるリレースイッチR2bの
後段に入力するようにしている。
【0019】上記リレースイッチR2bは、オフディレ
ィ回路22を介して入力される前記アンド回路18の電
圧信号で以て作動するリレーR2のb接点スイッチとし
て構成されている。前記オフディレィ回路22は、アン
ド回路18から電圧信号が出力された時は当該電圧信号
をリレーR2に即入力すると共に、アンド回路18の電
圧信号の消滅時には当該消滅を所定時間遅延してリレー
R2に伝達するものである。前記一次遅延回路20のリ
レースイッチR1bは、前記アンド回路18の電圧信号
で以て作動するリレーR1のb接点スイッチで構成され
ている。また、前記リレースイッチR1aは、当該リレ
ーR1のa接点スイッチで以て構成されている。
【0020】制御部9を以上の如く構成した本発明に係
る移動式クレーンにおける油圧駆動ウインチの制御装置
は、次の如く機能する。
【0021】A. 吊り荷の地切り時以外の通常のクレ
ーン作業時には、微速巻き上げ信号入力手段11からの
微速巻き上げ指令信号が制御部9のアンド回路18に入
力されていないので、リレーR2およびリレーR1に通
電されない。このため、リレースイッチR2bおよびリ
レースイッチR1bは接続状態にあり、リレースイッチ
R1aは遮断状態にある(図1の状態)。この状態で
は、比較器13からの巻き上げ側弁制御信号が信号ライ
ン14を経て直接電磁比例制御弁10のソレノイド10
aに入力され、また比較器15からの巻き下げ側弁制御
信号が信号ライン16を経て電磁比例制御弁10のソレ
ノイド10bに入力されるのである。即ち、制御部9
は、操作レバー7の操作状態に見合う方向と速度で油圧
駆動ウインチ4を駆動する弁制御信号を電磁比例制御弁
10に出力するのである。従って、油圧駆動ウインチ4
は、操作レバー7を操作することでその駆動方向と速度
を任意に制御することができるのである。
【0022】B.吊り荷の地切り時には、当該地切りに
先立って微速巻き上げ信号出力手段11から制御部9に
微速巻き上げ指令信号を入力する。微速巻き上げ指令信
号は、制御部9のアンド回路18に入力されている。操
作レバー7が巻き上げ側に操作されると、この操作を巻
き上げ操作検出用の比較器17がそれを検出し、検出信
号がアンド回路18に入力する。従って、アンド回路1
8から電圧信号が出力されて、リレーR2およびリレー
R1が作動する。この状態では、リレースイッチR2b
およびR1bが遮断され、リレースイッチR1aが接続
されるので、制御部9は、操作レバー7の巻き上げ側へ
の操作量に関わりなく油圧駆動ウインチ4を予め定めた
微速で巻き上げ駆動する弁制御信号(微速巻き上げ指令
値出力部21の出力に係る微速巻き上げ指令値)を前記
電磁比例制御弁10に出力するのである。従って、油圧
駆動ウインチ4は、微速で巻き上げ駆動されるのであ
る。
【0023】C.前記B項で説明しようにして油圧駆動
ウインチ4を微速で巻き上げ駆動して吊り荷の地切りが
完了すれば、その時点で微速巻き上げ信号入力手段11
からの微速巻き上げ指令信号を、従来技術の説明の中で
詳述した如くオペレータの手動操作によるか或いは自動
的に消滅させるのである。この微速巻き上げ指令信号の
消滅時には、操作レバー7が巻き上げ側に操作されてお
り、比較器13から操作レバー7の巻き上げ側への操作
量に対応する電圧信号が出力されている。
【0024】制御部9のアンド回路18への微速巻き上
げ指令信号の入力が消滅すると同時にアンド回路18か
らの電圧信号の出力が消滅する。すると先ず、この電圧
信号の消滅に即応してリレーR1が非作動状態になり、
その結果リレースイッチR1aが断となり、リレースイ
ッチR1bが接続する。この状態では、微速巻き上げ指
令値出力部21から電磁比例制御弁10のソレノイド1
0aへ伝達されている弁制御信号が断たれると共に、比
較器13からの巻き上げ側弁制御信号が遅延手段19を
介して電磁比例制御弁10のソレノイド10aに入力さ
れる。遅延手段19は、電磁比例制御弁10のソレノイ
ド10aに伝達される電圧を、比較器13からの巻き上
げ側弁制御信号のレベルまで漸増するものである。即
ち、制御部9は、操作レバー7の操作量に見合う巻き上
げ速度まで油圧駆動ウインチ4の巻き上げ速度が暫増す
る弁制御信号を電磁比例制御弁10に出力するのであ
る。従って、油圧駆動ウインチ4の巻き上げ駆動速度
は、操作レバー7の巻き上げ側への操作量に見合う速度
まで緩やかに増加するのである。
【0025】アンド回路18からの電圧信号の出力が消
滅してから所定時間(この所定時間は、油圧駆動ウイン
チ4の巻き上げ速度が操作レバー7の巻き上げ側への操
作量に見合う速度まで緩やかに増加するに必要な時間よ
りも多少長い時間である)経過後に、オフディレィ回路
22からリレーR2を作動させていた信号電圧が消滅す
る。すると、リレースイッチR2bが接続され、これに
より制御部9は、上記Aに示した如く作動し、油圧駆動
ウインチ4の駆動方向と速度を、操作レバー7の操作に
より任意に制御することができるようになる。
【0026】なお上記の実施例では、制御部9をアナロ
グ電気回路で以て構成した例を示したが、これをマイク
ロコンピュータを備えたデジタル回路で構成してもよい
こと勿論である。
【0027】いずれにしても、本発明の移動式クレーン
における油圧駆動ウインチの制御装置は、その制御部9
を、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
令信号が入力されていない状態では、前記操作レバー7
の操作状態に見合う方向と速度で油圧駆動ウインチ4を
駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
し、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
令信号が入力されている状態では、前記ポテンショメー
タ8からの電圧情報から前記操作レバー7の巻き上げ方
向への操作を検出した時に、操作レバー7の操作量に関
わりなく油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上
げ駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
し、 上記に基づき操作レバー7の操作量に関わりなく
油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上げ駆動す
る弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力している
状態で、微速巻き上げ信号入力手段11からの微速巻き
上げ指令信号が消滅したときは、操作レバー7の操作量
に見合う巻き上げ速度まで油圧駆動ウインチ4の巻き上
げ速度が漸増する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10
に出力するよう構成すれば良いのである。
【0028】
【考案の効果】以上の如く構成し、作用する本発明に係
る移動式クレーンにおける油圧駆動ウインチの制御装置
は、微速巻き上げ信号入力手段11から制御部9に微速
巻き上げ指令信号が入力されている状態(吊り荷の地切
り時)において、操作レバー7の巻き上げ側への操作量
に関わらず微速で巻き上げ駆動されている油圧駆動ウイ
ンチ4の巻き上げ駆動速度が、微速巻き上げ指令信号の
消滅時に操作レバー7の巻き上げ側への操作量に見合う
速度まで漸増即ち緩やかに増加するよう加速されるもの
であるから、移動式クレーンの各部に当該加速の反力と
して過大な応力が発生することがないので、これにより
移動式クレーンが破壊あるいは転倒する危険性が回避さ
れるものであり、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動式クレーンにおける油圧駆動
ウインチの制御装置の説明図である。
【図2】移動式クレーンの説明図である。
【図3】従来の移動式クレーンにおける油圧駆動ウイン
チの制御装置の説明図である。
【符号の説明】
1 車輌 2 旋回台 3 ブーム 4 油圧駆動ウインチ 5 ワイヤーロープ 6 吊具 7 操作レバー 8 ポテンショメータ 9 制御部 10 電磁比例制御弁 11 微速巻き上げ信号入力手段 12 基準信号発生器 13 比較器 14 信号ライン 15 比較器 17 巻き上げ操作検出用の比較器 18 アンド回路 19 遅延手段 20 一次遅延回路 21 微速巻き上げ指令値出力部 22 オフディレィ回路 R1 リレー R1a,R1b リレースイッチ R2 リレー R2b リレースイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁比例制御弁10により駆動制御され
    る油圧駆動ウインチ4から引き出したワイヤーロープ5
    を介して、起伏駆動自在なブーム3の先端部から吊具6
    を吊下してなる移動式クレーンにおける油圧駆動ウイン
    チの制御装置であって、 特に、油圧駆動ウインチ4の操作レバー7に連動連結し
    たポテンショメータ8からの電圧情報を制御器9に入力
    し、制御器9において入力に係る電圧情報から前記操作
    レバー7の操作方向と操作量を検出すると共にこの検出
    結果に対応する弁制御信号を前記ウインチ4駆動用の電
    磁比例制御弁10に出力するよう構成すると共に、前記
    制御器9に油圧駆動ウインチ4の微速巻き上げ指令信号
    を入力する微速巻き上げ信号入力手段11を設けたもの
    において、 前記制御器9を、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
    令信号が入力されていない状態では、前記操作レバー7
    の操作状態に見合う方向と速度で油圧駆動ウインチ4を
    駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
    し、 微速巻き上げ信号入力手段11から微速巻き上げ指
    令信号が入力されている状態では、前記ポテンショメー
    タ8からの電圧情報から前記操作レバー7の巻き上げ方
    向への操作を検出した時に、操作レバー7の操作量に関
    わりなく油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上
    げ駆動する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力
    し、 上記に基づき操作レバー7の操作量に関わりなく
    油圧駆動ウインチ4を予め定めた微速で巻き上げ駆動す
    る弁制御信号を前記電磁比例制御弁10に出力している
    状態で、微速巻き上げ信号入力手段11からの微速巻き
    上げ指令信号が消滅したときは、操作レバー7の操作量
    に見合う巻き上げ速度まで油圧駆動ウインチ4の巻き上
    げ速度が漸増する弁制御信号を前記電磁比例制御弁10
    に出力するよう構成してあることを特徴とする移動式ク
    レーンにおける油圧駆動ウインチの制御装置。
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