JPH0670866B2 - ディスク演奏装置 - Google Patents

ディスク演奏装置

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JPH0670866B2
JPH0670866B2 JP5157410A JP15741093A JPH0670866B2 JP H0670866 B2 JPH0670866 B2 JP H0670866B2 JP 5157410 A JP5157410 A JP 5157410A JP 15741093 A JP15741093 A JP 15741093A JP H0670866 B2 JPH0670866 B2 JP H0670866B2
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JP
Japan
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disc
disk
carrier
slider
playing
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JP5157410A
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静雄 稲葉
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク演奏装置に関
し、特に複数枚のディスクを収納出来かつその収納され
た任意のディスクを順次選択して連続した演奏が可能な
ディスク演奏装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかるディスク演奏装置としては、ジュ
ークボックスが一般的に知られている。ところが、従来
のジュークボックスは本体そのものが非常に大きく、又
ディスク収納部へのディスクの着脱(出し入れ)が非常
に面倒であったために家庭用ジュークボックスとしては
不向きであり、業務用として用いられているのが殆どで
あった。また、ディスクの入替時などにおけるドアの開
閉には専用の鍵を用いなければならない構成であったた
め使い勝手の点で非常に不利であり、かつ鍵を用いれば
機構部の動作中に拘らず常時ドアを開け得るため好まし
くなかった。
【0003】近時、ディスクにディジタル的に信号を入
れることにより従来のアナログ的に信号を入れたオーデ
ィオディスクに比較して大幅に収納する情報量を増加さ
せる手段が数種類提案されている。特に、レーザ光を用
いて信号をピックアップする一般にコンパクトディスク
と呼ばれているディスクを用いる方法はディスクの直径
が12cmと小さいため取り扱いが簡単になると共に、演
奏装置を小型にすることが出来、更には演奏時間が片面
で1時間と従来のオーディオディスクの両面演奏時間の
約1.5倍の情報量を収納することが出来る。そのた
め、例えば50枚のディスクには演奏時間が3分の曲を
1000曲収納することが出来、コンパクトディスクは
その厚さが約1.2mmであるため50枚で6cmの厚さと
なり、その中に1000曲もの曲を収納することが出来
る。このようにコンパクトディスクを用いることにより
一般家庭で使用することのできる極めて小型のジューク
ボックスを提供することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、非常に小型でかつディスクの着脱が容易である
と共に、ディスクの演奏をスムーズに行ない得るディス
ク演奏装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク演奏装
置は、複数枚のディスクを配列収納できるディスク収納
部と、前記ディスク収納部に対してディスク配列方向に
おいて相対的に移動可能でかつ前記ディスクを選択する
ディスク選択手段と、前記複数枚のディスクのうち指定
されたディスクに対応する収納位置に前記ディスク選択
手段を持ち来すべく前記ディスク収納部と前記ディスク
選択手段とを互いに位置決めする制御手段とを含むディ
スク演奏装置であって、前記指定されたディスクが再生
不能状態にある場合にこれを検知する検知手段と、前記
検知手段の出力に応答して前記指定されたディスクに対
応する収納位置情報を記憶する記憶手段とを有し、前記
検知手段は前記ディスク選択手段に設けられていること
を特徴としている。
【0006】
【作用】ディスク選択手段が指定されたディスクが収納
されている位置に達すると、即、かかるディスク選択手
段に設けられた検知手段が当該ディスクが再生不能状態
にあるか否かを検知する。従って、ディスク選択手段の
移動毎に、迅速な検知動作が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面参照しつつ詳細
に説明する。図1は本発明によるディスク演奏装置の全
体の構成を示す斜視図である。図において、4は複数枚
のディスク2を収納しかつ当該ディスクを自動的に演奏
可能な装置本体であり、他のほぼ同サイズの装置例えば
アンプ,チューナなどを積み重ね可能な筐体構造となっ
ている。装置本体4の例えば前方にはディスク挿入口3
が形成されており、ディスクの着脱が容易に行なえる様
にディスク収納部(後述する)が挿入口3の近傍に設け
られている。挿入口3を閉塞するためのドア5が装置本
体4に対して開閉自在に取り付けられており、当該ドア
5は本体前面に設けられたドアスイッチ1により開閉さ
れる。6は装置本体4に対し種々の指令を送出する操作
部であり、例えば装置本体4と分離されてワイヤード又
はワイヤレス等の手段により接続される。
【0008】図2には操作部6の構成が示されており、
(a)は平面図、(b)は一部断面を含む正面図、
(c)は側断面図である。操作部6には、選択したいデ
ィスクのナンバー、曲目のナンバーを指定する0から9
までのナンバーキー7、指定したナンバーをメモリーに
登録するENTキー8、ディスクの1枚目から順次演奏
させるか又は指定したディスクの全曲を演奏させるAL
Lキー9、メモリー登録終了後に演奏を開始させるST
ARTキー10、メモリーに登録されたディスク又は曲
の演奏途中に次に登録されてあるディスクまたは曲へ移
動させるNEXTキー11、メモリーに登録された内容
に従ってもう一度演奏させるAGAINキー12とが備
えられている。更に、収納してあるディスクのタイト
ル、曲目等を記入し得ると共にその内容をディスクの入
替えに関連して変更可能でかつ容易に検索可能な記憶手
段としての複数枚のインデクスプレート13、このプレ
ート13に連動して検索中のインデクスプレートを検出
すべくインデクスプレート13の枚数に対応して設けら
れた複数のインデクススイッチ14、上記ナンバーキー
7とは別途にディスクのナンバーを指定する1から5ま
でのインデクスキー15がそれぞれ付属している。イン
デクスプレート13は、ディスクの入替えに関連してデ
ィスクのタイトル、曲目等の変更が容易に可能である。
【0009】また、装置本体4及び操作部6の双方に
は、それぞれ、指定した或いは演奏しているディスクナ
ンバー及び曲番を表示するディスクIND16及びPR
OGRAM IND17、演奏中であることを示すPL
AY IND18、後述するキャリアアセンブリが所定
位置に停止してから演奏可能な状態まで点灯するSTA
ND BY IND19、上記キャリアアセンブリ及び
後述するピックアップが所定の位置へ移動している間点
灯するACCESS IND20、更に指定したディス
クナンバー位置にディスクがない場合或いは表裏を誤っ
て収納してあり演奏動作時にこれを検知したとき点灯す
るERROR IND21とからなる表示部が設けられ
ている。
【0010】なお、上記した構成においては、記憶手段
及び各種操作キーを一体的に形成した操作部6が装置本
体4と分離して設けられているが、装置本体4との双方
或いは装置本体4(例えば前面)のみに設けられた構成
であっても良い。図3ないし図5には本発明によるディ
スク演奏装置の内部の構成が示されており、図3は平面
図、図4は正面図、図5は側面図である。図において、
先述したドア5は外周部が塗装等の手段により目隠しさ
れており、その左右にはアンダーベース22に固定され
た支持ピン23a,23bとそれぞれ嵌合する軸受24
a,24bを備えている。軸受24a,24bの例えば
一方24aには扇形ギヤ25が取り付けられている。ド
ア5を開閉する駆動源としてのモータ26と減速機構2
7がアンダーベース22に固定されており、当該減速機
構27の最終段のギヤ28が上記扇形ギヤ25と噛合し
ている。最終段のギヤ28の軸29には周壁に凹部30
aを有するカム30が固定されており、更に上記凹部3
0aに嵌合することによってドア5の開限界及び閉限界
をそれぞれ検出するリミッタースイッチ31a,31b
がカム30の周壁に当接している。
【0011】複数枚のディスク2を収納するためのディ
スク収納部32は、図6に概略斜視図で示す如く、一定
のピッチで形成された複数の溝部33を有してアンダー
ベース22に固定された支持ベース34と、この支持ベ
ース34の溝部33に挿入設置された複数枚の仕切板3
5とを備え、仕切板35間に形成されたスロットにおい
て複数のディスクを縦に並置収納する構成となってい
る。支持ベース34は、連続した一体の部材で形成され
ており、上述した溝部33の他に、挿入されたディスク
2の下端を例えば2点で支持しかつディスクの前後方向
の移動止めを行なうための一対の支持部材36,37を
前後に例えば一体に備えている。一対の支持部材36,
37は装着されたディスクの自由移動を規制しかつ外乱
等によるディスクの前方への脱落を防止すべく前方(デ
ィスク挿入)側の部材36が後方側の部材37より高く
なる様に構成されており、また支持ベース34とは別体
に形成されても良い。
【0012】ディスク収納部32において、ディスクは
2枚の仕切板35の間に挾まれる格好で収納されてお
り、ディスク移動時のディスク−仕切板間のねじれ等に
よる摩擦を少なくすると共にディスクの損傷を防止する
ために仕切板35は図7(a)に示す様にガイド壁38
を有する略I型形状になっていると共に少なくともディ
スクとの接触部表面にテフロンコーティングなどによる
表面処理が施されている。また、仕切板35はディスク
の装着を容易にすると共に演奏位置からディスクを収納
位置に戻すときのガイドとしてガイド壁38の前後がテ
ーパー形状若しくは曲面形状をなしている。特に演奏位
置側のテーパー部38aの先端に平行部39を形成する
ことにより図7(b)に示す様に平行部39間にディス
ク2を位置せしめた状態で演奏を行ない得るため演奏終
了後ディスク2の収納位置への収納を確実に行なえる。
【0013】図3ないし図5において、キャリア40は
側面に貫通して設けられた丸穴41aと長円穴41bに
てガイドパー42a,42bに嵌合し移動可能に支持さ
れる。キャリア40には演奏に際し後述するスライダー
58によりディスク収納部32より引き出されたディス
クに適合して位置決めをなす凹部をその上面に有する支
持ガイド43が設けられている。この支持ガイド43は
ディスクの中心位置が後述するクランパーの中心位置よ
り僅かに低くなる様ディスクの下端を例えば2点で支持
する。支持ガイド43のディスク収納部32側はディス
ク移動が円滑に行なわれる様に斜視面43aで形成され
ている。なお、反対側をも斜視面とすることにより、デ
ィスクの移動に際し、ディスクが演奏位置より後方にず
れた場合であっても正常な演奏位置に確実に復帰させ得
る。
【0014】キャリア40はキャリア駆動モータ44に
より減速機構45を介してワイヤー46にて図の左右方
向に駆動される。ワイヤー46は減速機構45に結合さ
れたプーリ47及びアンダーベース22に取り付けられ
た4個のプーリ48a〜48dに架設されかつキャリア
40に固定されている。キャリア40の左右方向におけ
る限界位置を検出するキャリアリミッタスイッチ49
a,49bが設けられている。ここで、キャリア40の
退避位置すなわちホームポジションを図の右限界位置と
した場合、スイッチ49aがキャリア40のホームポジ
ションを検出する。更に、キャリア40の移動位置を検
出するキャリア位置検出センサ50が設けられている。
キャリア位置検出センサ50はディスク収納部32のデ
ィスク収納位置に対応してキャリア40の移動方向に沿
って形成されたスリットを有してアンダーベース22に
固定されたスリットプレート51と、このスリットプレ
ート51のスリット部を挾む様にキャリア40上に取り
付けられたフォトカプラ52とからなっている。
【0015】キャリア40に取り付けられたメカベース
53には、ディスクを回転させるディスク駆動モータ5
4、メカベース53に対して移動自在に支持されたディ
スク読取情報用ピックアップ55、このピックアップ5
5を駆動する為のピックアップ駆動モータ56及び減速
機構57、ディスク収納部32に収納してあるディスク
を引き出すスライダー58、このスライダー58をガイ
ド、支持するガイドベース59等が搭載されている。更
に、ディスク収納部32より取り出されたディスクを演
奏位置までガイドする為の2枚のガイドプレート60
a,60b、これら2枚のガイドプレートのいずれか一
方に取り付けられたディスクの有無及び表裏を判別する
為のディスク有無・表裏検知センサー61、ディスクを
クランプする為のクランパー62が取り付けられたクラ
ンプアーム63などが取り付けられてキャリアアセンブ
リ64を構成し、ディスク演奏手段となっている。
【0016】また、上記キャリア40,スライダー58
及びガイドプート60a,60b等によりディスクを選
択する機構、すなわちディスク選択手段が構成されてい
る。ピックアップ55はメカベース53に取り付けられ
た一対のガイドバー65a,65bによりディスクの半
径方向において移動自在に支持されており、減速機構5
7に結合されたブーリ66及びメカベース53に固定さ
れたプーリ67に架設されたワイヤー68に結合されて
ピックアップ駆動モータ56により駆動される。ピック
アップ55のディスク内周及び外周における限界位置を
それぞれ検出する為のピックアップリミッタスイッチ6
9a,69bが設けられている。
【0017】2枚のガイドプレート60a,60bはそ
の後端部に位置してディスクが後方に逸脱するのを防止
するストッパーピン70(図19示)により所定の間隔
を維持しつつ保持されていると共に、ディスク収納部3
2側の端部が互いに外側に屈曲している。これによりデ
ィスク収納部32とキャリアアセンブリ64との位置ず
れを吸収してディスクを確実に演奏位置までガイドし得
ると共に演奏位置でのディスクの傾きを防止できる。な
お、本実施例においては、ガイドプレート60a,60
bとして板厚の薄い部材を用いその他端を互いに外側に
折り曲げた構成としたが、板厚の厚い部材を用いその端
部間の距離が先端に近づくにつれ徐々に広がる様に構成
されたもの等であっても良い。
【0018】図3ないし図5において、ディスクが収納
部32から逸脱するのを阻止するディスクストッパー7
1はディスク収納部32の後方に設けられ、又アンダー
ベース22に対して回動自在に枢支されたストッパーア
ーム72により支持されかつ位置規制される。ストッパ
ーアーム72には先述したキャリア40より突出したカ
ム73に係合可能なカムピン74が固定されている。カ
ムピン74は、キャリアアセンブリ64が図3の右方向
の限界位置すなわちホームポジションにある場合、図8
(a)に平面図、(b)に側面図で示す如く、キャリア
40のカム73に係合してディスクストッパー71をデ
ィスクの移動を阻止する阻止位置に位置せしめる。一
方、キャリアアセンブリ64がホームポジションから移
動した場合には、図9(a)に平面図、(b)に側面図
で示す如く、キャリア40のカム73との係合が解除さ
れるためディスクストッパー71を図の反時計方向に回
動せしめてディスクの移動を可能とすべく上記阻止位置
から退避させる。
【0019】ディスクストッパー71はディスク収納部
32のディスクを後方に押しやったときにディスクが収
納部32の支持部材36,37に復帰し得る限度内で上
記阻止位置をとる構成となっており、ディスクが支持部
材36,37上にあるときディスクに接触する位置関係
に配置されていても良い。また、ディスクストッパー7
1はディスクの収納部32への装着時にストッパー部材
としてディスクに係合することによって収納部32から
の逸脱を阻止すると共に、装置の未使用時には振動等の
外乱による収納部32からのディスクの移動を阻止する
規制部材として作用する。なお、規制部材はディスクス
トッパー71とは別体に設けられても良く、又その構成
としては種々の態様が考えられる。
【0020】図10及び図11にはスライダー部の構成
が示されており、図10は平面図、図11は正面図であ
る。図において、ガイドベース59の上面には例えば3
本のガイド溝75a〜75cが形成されており、スライ
ダー58はガイドピン76a〜76cを介してガイド溝
75a〜75cに係合することによってガイドベース5
9に対して直線的に摺動可能となっている。スライダー
58にはアーム77a及び77bを介して鼓状引き出し
ローラ78及びリセットローラ79が取り付けられてお
り、これらローラはディスク外周を挾持する如く設けら
れてディスク収納部32から演奏位置へ、逆に演奏位置
から収納部32へディスクを転がせつつ移動させるディ
スク移動部材となっており、スライダー58の摺動方向
において所定距離をなして設けられている。
【0021】スライダー58を駆動するための駆動モー
タ80及びこのモータ80にベルト81及びプーリ82
を介して結合したウォームギヤ83がシャーシ84を介
してガイドベース59に取り付けられている。ウォーム
ギヤ83に噛合したメインギヤ85には同軸に駆動プー
リ86が取り付けられており、当該プーリ86に巻き付
けられたワイヤー87はガイドベース59の両端にそれ
ぞれ設けられたプーリ88a,88bを介してスライダ
ー58に固定されてモータ80の駆動力によってスライ
ダー58を駆動する。移動するスライダー58のカム部
58aに係合することによってスライダー58の摺動限
界を検知するスライダーリミッタスイッチ89a,89
b及びディスク移動時におけるディスクの有無及び表裏
を判別する位置を検出するディスク判別位置スイッチ8
9cが設けられている。
【0022】図12及び図13にはクランパー部の構成
が示されており、図12(a)は一部断面を含む平面
図、図12(b)は一部断面を含む正面図、図13は側
面図である。図において、キャリア40(図3ないし図
5示)に設けられた受け台90には軸91を支持点とし
てクランプアーム63が回動自在に取り付けられ、バネ
92により頭の時計方向すなわち開方向に付勢されてい
る。クランプアーム63の回動量は受け台90より突出
したピン93により規制される。クランプアーム63に
は先端に磁性体94を備えたガイド部95及びクランプ
アーム63の反時計方向すなわち閉方向への回動を司る
ガイドピン96が取り付けられている。ガイドピン96
は、ディスク演奏位置にローディングされたときに、先
述したスライダー58(図10及び図11参照)に設け
られた係合部材97のガイド溝97aに係合し、このガ
イド溝97aに沿って移動することによってクランプア
ーム63をバネ92に抗して閉方向に回動させる。略円
錐台状のクランパー62は、底部にリング状マグネット
98、頭部に磁性体99をそれぞれ備え、クランプアー
ム63に対しガイド部95にて遊嵌している。なお、ク
ランパー62及びクランプアーム63は非磁性体からな
っている。
【0023】クランパー62と対向する側のメカベース
53には、ディスク2を駆動するための駆動モータ54
が取り付けられており、その回転軸にはディスク駆動手
段としてのターンテーブル100が固着されて回転自在
となっている。ターンテーブル100はその内部にリン
グ状マグネット101及びヨーク102を内蔵してい
る。
【0024】かかる構成のクランパー部において、ディ
スクが演奏位置にローディングされると、スライダー5
8に設けられた係合部材97のガイド溝97aとクラン
プアーム63のガイドピン96との係合によりクランプ
アーム63は閉方向に回動させられる。クランプアーム
63の回動に伴ってクランパー62の頭部がディスク3
の中心孔を通りターンテーブル100に挿入される。挿
入の際、クランパー頭部の磁性体99がターンテーブル
100内のマグネット101及びヨーク102と共に磁
気回路を形成してヨーク102に引かれることにより、
クランパー62のテーパー部がキャリア40の支持ガイ
ド43(図5参照)上に載置されたディスク2を持ち上
げ、ターンテーブル100の載置面100aにディスク
2を圧接クランプする。更にクランプアーム63は回動
し、磁性体94とマグネット98との間の吸引力によっ
て係合していたガイド部95をクランパー62より離
す。これで、クランプ力は磁性体99がヨーク102に
引かれる力と、クランパー底部のマグネット98が磁性
体94に引かれる力とで二重に強くなる。以上の状態
で、クランパー62、ディスク2及びターンテーブル1
00は他の部材と無接触となり、ディスク2を安定して
回転させることができるのである。
【0025】図14は本発明によるディスク演奏装置の
制御系のブロック図であり、操作部6には図2において
説明した様に選択したいディスクのナンバー、曲目のナ
ンバーの指定などを行なう選曲用スイッチ郡601及び
ディスクナンバー、曲番或いは機体の動作モードを表示
する表示部602が設けられている。CPU603、動
作プログラムが書き込まれたROM604及び所定の演
算記憶をするためのRAM605により構成された制御
部は入出力インターフェース606及び出力インターフ
ェース607を介して前述の操作スイッチ群601及び
表示部602に接続される。
【0026】多数のスイッチより成る操作スイッチ群6
01はキーマトリクス状に構成され入出力インターフェ
ース606を介してキースキャニング動作により少ない
接続線により動作キーの入力が成される。操作スイッチ
群601の任意に動作されたスイッチはキースキャンに
より読み取られ、その内容は表示部602に表示される
と共に順次RAM605中に書き込まれる。
【0027】装置本体4には、操作部6と同様なCPU
401,RAM402及びROM403より構成される
制御部と、入力インターフェース404、出力インター
フェース405、駆動回路406、被駆動部407及び
入力信号源408が設けられている。被駆動部407
は、指定されたディスク位置へキャリアを駆動するキャ
リア駆動モータ44、ディスクを収納位置より演奏位置
へローディングするためのスライダー駆動モータ80、
ディスク情報読取用ピックアップをディスク半径方向に
移動させるピックアップ駆動モータ56及び各種表示用
素子等より成る。
【0028】入力信号源408は、キャリア移動位置を
検出するための光学手段等より構成されたキャリア位置
センサ50、キャリアが所定移動区間内を逸脱しない様
設けられたキャリアリミットSW49a,b、ディスク
が収納位置及び演奏位置にあることを検知するスライダ
ーリミッタSW89a,b、ローディング時に指定のデ
ィスクの有無、表裏を検知するディスク有無・表裏検知
センサ61、このセンサ61の作動位置を示すディスク
判別位置SW89c,ピックアップの最内周位置及び最
外周位置を検知するピックアップリミッタスイッチ69
a,b、ディスク駆動モータ54が所定の回転数に達し
た事を検知するディスクモータ速度センサ1、該モータ
の停止を検知するディスクモータ速度センサ2、ディス
クより所定の復調回路を通して検出されたコントロール
信号より記録最内周、記録最外周を示す信号或いは記録
された曲番等の情報を検出する情報検出部より成る。
【0029】駆動回路406は、各モータの正方向又は
逆方向への駆動及び停止を制御するために2ビットの情
報を入力源とし、例えば、(0,0)を停止、(0,
1)を正方向、(1,0)を逆方向とする。また、必要
に応じて速度を変更することが出来る様、上述の制御に
対し高速、低速を示す1ビットを加えた3ビット情報を
入力源とし、例えば、(0,0,0)を停止、(0,
0,1)を正方向、低速、(0,1,0)を逆方向、低
速、(1,0,1)を正方向、高速、(1,1,0)を
逆方向、低速とすることも出来る。更に、複数の出力ビ
ットとD/A変換器を用いた速度制御手段の兼用も可能
である。
【0030】装置本体4及び操作部6は双方向データ伝
送系460で接続されており、双方のCPU401、6
03は周辺インターフェースアダプタ(PIA)40
9,608を介して所定の符号化されたパラレルデータ
及びデータ伝送のタイミング信号としてハンドシェーク
モード信号伝送を行なう。装置本体4は電源投入により
機械的な初期位置(ディスク駆動モータ停止、スライダ
ー解除、キャリアホームポジションなど)にメカニズム
を駆動させ、初期位置に復帰後双方向データ伝送系46
0を介して操作部6に第1のディスクナンバーの送信を
要求する。操作部6は演奏順のプログラミング終了後に
なされるSTARTキー10(図2示)の作動に応答し
て第1のディスクナンバーを双方向伝送系460を介し
本体4に送る。本体4は支持されたディスクナンバーと
キャリア位置とが一致する様にキャリア40を駆動させ
る。キャリア40の停止位置制御は、例えばキャリアに
設けられた位置センサ50の出力のカウント信号と指定
ディスクの収納位置に対応した基準カウント値との比較
により行なわれる。この間、本体4及び操作部6はAC
CESS中を示す表示を行なう(本体4より操作部6へ
はACCESS表示のためのデータが双方向データ伝送
系460により送られる)。
【0031】指定位置にキャリア40が到達し停止する
と、スライダー駆動モータ80が駆動され、該当するデ
ィスクは演奏位置へローディングされる。このとき、ロ
ーディング機構の中途の位置に設けられたディスク判別
位置スイッチ89cが作動されると、ディスク有無・表
裏検知センサ61の信号が入力され、情報面が正しい方
向にローディングされるときのみそのままローディング
が継続され、逆方向及びローディングするディスクがな
い事が判定された場合はローディング機構が反転しロー
ディングを中止する。同時に、表示部にてエラーを示す
表示がなされる。
【0032】演奏位置にローディングされたディスクが
クランパー62に正しくクランプされた後ディスク駆動
モータ54が始動し所定の回転数に達した事が検知され
ると、本体4は指定の曲番を操作部6に要求する。指定
曲番とディスク情報中の曲番との比較がなされ、指定曲
番の頭の部分へとピックアップ55は高速駆動される。
指定曲番がディスク収録曲数より大なる場合は外周のピ
ックアップリミッタスイッチ69bが作動し、指定曲の
発見が不能であることが判定される。このときピックア
ップ55は停止しディスク内周に高速で戻る。またこの
場合もエラーの表示がなされる。
【0033】所定の曲番位置へピックアップ55が到着
した場合は、ピックアップ55はプレイ状態となり該当
の曲を演奏する。同時に表示部にてプレイの表示がなさ
れる。所定の曲の演奏が終了(指定曲番+1の検出)す
ると、プレイ中の表示を消すと共に本体4は次の曲のナ
ンバーを要求し次の演奏へ移る。次に演奏すべきディス
クが現在演奏中のディスクと異なる場合には前述の逆の
プロセスを経たのち新しいディスク位置へ移動し、その
ディスクを前述と同様の動作によりローディングし演奏
を行なう。同じディスクの場合は、そのまま演奏すべき
プログラムナンバーの送信を要求し演奏を開始する。
【0034】図15にはドア5の制御部の回路ブロック
図が示されており、装置本体4の前面に設けられたドア
スイッチ1は、抵抗R111,R112、コンデンサC111
112より構成される微分回路によりパルス信号を発生
し、キャリア40のホームポジションを検知するキャリ
アリミッタスイッチ49aと共に論理積ゲート110に
入力する。論理積ゲート110の出力はT型フリップフ
ロップ111のクロック入力となる。T型フリップフロ
ップ111の2つの出力Q,Q’は各々ドア開リミッタ
スイッチ31a,ドア閉リミッタスイッチ31bと論理
積ゲート113,114の入力となり、この論理積ゲー
113,114の出力は正転、逆転信号として駆動回路
112を介してドア駆動モータ26を回転させる。T型
フリップフロップ111のリセット端子には電源リセッ
ト信号が印加される。
【0035】かかる制御部においては、電源投入時はド
アスイッチ1の操作、キャリアポジションに拘わらずリ
セット信号が働き、T型フリップフロップ111はQ=
L,Q’=Hにセットされるため閉リミッタスイッチ3
1bがLレベル(閉じた状態)となるまで逆転駆動しド
ア5を閉じる。一方、ドアスイッチ1の操作信号はキャ
リア40のホームポジションを検知するスイッチ49a
がLレベル(ホームポジションにある)のときのみ有効
となりT型フリップフロップ111を反転し、開リミッ
タスイッチ31aがLレベル(閉じた状態)となるまで
正転しドア1を開き、閉リミッタスイッチ31bがLレ
ベル(閉じた状態)となるまで逆転しドア1を閉じる。
【0036】かかるドア制御部においては、演奏システ
ムを搭載したキャリア40がホームポジションにあると
きのみドア5を開放し得る構成であり、これにより演奏
中のディスクの収納位置に新たなディスクを誤収納する
等の不具合を未然に防止出切る。次に、上述した構成の
ディスク演奏装置の動作が図23のフローチャートによ
って示されるサブルーチンをCPU401が実行するこ
とによりなされるのでこれを説明する。
【0037】まず、ディスクの収納に関しては、装置本
体4の前面に設けられたドアスイッチ1を押すと、ドア
5が自動的に開きドア5のすぐ後方に設けられたディス
ク収納部32が現われるため仕切板35で形成された任
意のスロットにディスク2を差し込むだけで良い。この
とき、ホームポジションにあるキャリア40のカム73
との係合によりディスクストッパー71が所定の阻止位
置にあるため(図8参照)収納したディスクが後方に逸
脱することなく確実に収納部32に装着される。ディス
クの収納と同時に操作部6に設けられた該当するインデ
クスプレート13のインデクス部13aにディスクのタ
イトル名、又MEMO部13bに曲目等を記録しておく
ことにより収納ディスクのタイトル及び曲目等を容易に
検索出来ることになる。ディスクの収納終了後、再びド
アスイッチ1を押すとドア5は自動的に閉じ、ドア閉リ
ミッタスイッチ31bが閉成する。このドア閉リミッタ
スイッチ31bが再び閉成したことを示す出力すなわち
ディスク収納完了検知信号に応答してキャリアアセンブ
リ64がディスク収納部32の各収納スロットを順次走
査してディスク有無判別を全スロットについてなすべく
移動を開始する(ステップS40,S41)。このと
き、収納したディスクが後方に転がるのを防止するディ
スクストッパー71は、キャリアアセンブリ64の移動
に伴いキャリア40から突出したカム73とディスクス
トッパー71を支持するストッパーアーム72に固定さ
れたカムピン74との係合が徐々にはずれ、自重により
図8(b)の状態から反時計方向に回動し収納したディ
スクを引き出すのに何ら支障ない位置まで退避する(図
9参照)。
【0038】ディスク収納部32の各収納スロット位置
(ディスク収納位置)とキャリア位置検出センサ50を
構成するスリットプレート51の各スリットとが対応し
ており、当該キャリア位置検出センサ50の出力に基づ
いてキャリアアセンブリ64は各収納スロット位置に順
次停止する(ステップS43)。キャリアアセンブリ6
4が停止した後、収納ディスクをローディング(搬送)
するスライダー58が移動を開始する。キャリア40が
収納スロット位置に停止したときには、スライダー58
に取り付けられた引出しローラ78及びリセットローラ
79は図18(a)に示す状態にあり、この状態でスラ
イダー駆動モータ80が始動し、スライダー58を後方
(図18の矢印方向)に向って移動させる。これにより
引出しローラ78がディスクの外周に当接しディスクを
スライダー58の移動に伴ってローディングする(ステ
ップS44)。
【0039】スライダー58はディスクのローディング
中にそのカム部58aにてディスク判別位置スイッチ8
9cをONさせる。このスイッチ89cのONに応答し
て図19(a),(b)に示す様にガイドプレート60
aに設けられたディスク有無・表裏判別センサ61が作
動し、ディスクの有無の判定が行なわれる(ステップS
45)。もしディスクが無い場合には、キャリア位置検
出センサ50の出力に基づいてそのスロットナンバー即
ちディスク収納位置情報がRAM402(図14示)中
のメモリ1に記憶される(ステップS47)。ディスク
有無の判定が終了後、スライダー58はディスクを収納
部32へ返却すべく移動方向を変える。ディスクの返却
が完了すると、キャリアアセンブリ64は隣りの収納ス
ロット位置へ移動し、上述と同様の動作によりディスク
の有無を判別し、以後最終スロットまで同様の動作によ
り順次走査が行なわれる(ステップS48,S49)。
走査が終了するとキャリアアセンブリ64がホームポジ
ションに復帰し、選曲可能状態となる。なお、図23に
示したかかる走査を電源投入に応答して行なう構成とす
ることも可能である。
【0040】選曲方法には、操作部6のナンバーキー7
を用いてディスク(スロット)のナンバー、曲のナンバ
ーを順次指定して行く方法と、複数枚のインデクスプレ
ート13を開閉し希望するディスクをインデクスキー1
5により指定する方法(曲の指定はナンバーキー7を用
いて行なう)とがある。前者の選曲方法により例えば収
納ディスクのうち3枚目のディスクの5曲目と23枚目
のディスクの10曲目を指定登録する場合は、図16
(a)に示す操作手順に従ってナンバーキー7及びその
他のキーを操作することにより行なわれる。一方、後者
の選曲方法により8枚目のディスクの3曲目及び33枚
目のディスクの5曲目を指定登録する場合は、まず図1
6(b)及び(c)に示す様に該当するディスクナンバ
ーが記入されたページのインデクスプレート13を開き
ディスクナンバーに対応するインデクスキー15(図に
斜線で示す)を操作し、次いでナンバーキー7により曲
番を指定し、その後図16(d)に示す操作手順に従っ
て各キーを操作することにより行なわれる。なお、イン
デクスプレート13を開閉することによりこれに連動す
るインデクススイッチが作動しキーの内容が自動的に変
更される。指定されたディスク(スロット)ナンバー及
び曲番はRAM402中のメモリ2に登録される。
【0041】上記いずれかの選曲方法によるディスクナ
ンバー及び曲番の指定登録が終了し、STARTキー1
0を押すとACCESS IND20が点灯し、各機構
が動作を開始する。以下図17のフローチャートに基づ
いて各機構の動作を説明する。STARTキー10によ
るスタート指令に応答して1番目に指定登録されたスロ
ット(ディスク)ナンバーをメモリ2より読み出し(ス
テップS1)、このスロットナンバーがメモリ1に登録
されているか否か、すなわちそのスロットにディスクが
装着されているか否かが判断される(ステップS2)。
装着されていない場合には次の指定スロットナンバーの
読み出しが行なわれる(ステップS13)。装着されて
いると判断されると、キャリアアセンブリ64が指定さ
れたスロット位置へ移動を開始する(ステップS3)。
このとき、ディスクストッパー71はディスク収納部3
2の走査時と同様に図8(b)の状態から反時計方向に
回動し、収納したディスクを演奏位置まで引き出すのに
何ら支障のない位置まで退避する。キャリアアセンブリ
64の移動に伴ってDISK IND16がカウントア
ップしスロット位置に対応した数で停止し、同時にAC
CESS IND20が消灯する。
【0042】キャリアアセンブリ64が指定のスロット
位置に停止後、指定ディスクの指定曲番をメモリ2より
読み出し、その曲番がメモリ1に登録されているか否
か、すなわち指定曲番が指定ディスクの収 録曲数外か
否かが判断される(ステップS6)(メモリ1への曲番
の登録については後述する)。登録されている場合には
次の指定スロットナンバーの読み出しが行なわれる(ス
テップS14)。登録されていないと判断されると、該
スロットに収納されているディスクを演奏位置までロー
ディングすべくスライダー58が移動を開始する(ステ
ップS7)。スライダー58の移動に伴いSTAND
BY IND19が点灯する。このSTAND BY
IND19はディスクがターンテーブル100に装着さ
れかつディスク駆動モータ54が回転し演奏が開始され
るまで点灯している。
【0043】スライダー部の動作を図18を参照して説
明するに、キャリア40が指定ディスク位置に停止した
ときには、スライダー58に取り付けられた引出しロー
ラ78及びリセットローラ79は、図18(a)に示す
状態にある。この状態でスライダー駆動モータ80が始
動し、スライダー58を後方(図の矢印方向)に向って
移動させる。これにより引出しローラ78がディスクの
外周に当接したディスクをスライダー58の移動に伴い
クランパー62との係合位置すなわち演奏位置(キャリ
ア40に設けられた傾斜面43aを有する支持ガイド4
3)へと移動させる(図18(b))。スライダー58
により搬送されたディスクはキャリア40の支持ガイド
43にセットされる。その後もスライダー58は図18
(c)に示す様にディスクのセット位置より更に移動を
続け、これによりディスク外周との間に余剰ストローク
Sが設けられる。この余剰ストロークSにおいて後述す
るディスクのクランプ動作が行なわれるのである(ステ
ップS10)。
【0044】スライダー58はディスクのローディング
中そのカム部58aにてディスク判別位置スイッチ89
cをONさせる。このスイッチ89cのONに応答して
図19(a),(b)に示す様にカイドプレート60a
に設けられたディスク有無・表裏判別センサ61が作動
し、再度ディスク有無の判別並びに表裏判別が行なわれ
る(ステップS8,S9)。もしディスクが無い場合或
いはディスクが裏面の場合には、そのスロットナンバー
がメモリ1に書き込まれ(ステップS12)、スライダ
ー58はディスクを収納部32へ返却すべく移動方向を
変える(ステップS13)。同時にERROR IND
21が点灯する。正常な場合にはローディング動作を続
け、ディスクを演奏位置にセットする。
【0045】演奏位置におけるディスク2′は、図20
に示す如く、その中心が収納部32におけるディスク2
の中心より距離t1だけ低くなる様に支持ガイド43に
より支持される。ディスクが演奏位置にセットされた
後、スライダー58の前述した余剰ストロークSにより
スライダー58に設けられた係合部材97のガイド溝9
7aとクランプアーム68に固定されたガイドピン96
とが係合してクランプアーム68を閉方向に回動させ
る。クランプアーム68の回動に伴ってクランパー62
の頭部がディスク中心孔を通りターンテーブル100に
挿入される。挿入の際、クランパー頭部の磁性体99が
ターンテーブル100内のヨーク102に引かれること
によりクランパー62のテーパー部62aが支持ガイド
43上に載置されたディスクを持ち上げ、ターンテーブ
ル100の載置面100aにディスクを圧接クランプす
る。このときのディスク2″の中心は支持ガイド43上
のディスク2′の中心より距離t2(t2<t1)だけ高
くなる(図20参照)。
【0046】ターンテーブル100へのディスクの装着
が完了すると、スライダーリミッタスイッチ89bがO
Nしクランプ完了を検出する。(なお、スイッチ89a
はスライダー58のホームポジション位置を検出す
る。)スイッチ89bのONに応答してディスク駆動モ
ータ54が始動する(ステップS11)。ディスク駆動
モータ54が定速に達すると、ピックアップ55が指定
曲番の頭の部分へと高速で移動を開始する(ステップS
17)。このとき、ACCESS IND20が点灯
し、更に復調回路等を含む情報読取装置(図示せず)は
トラッキング装置等の所定のサーボ系の作動を順次行な
い、正しく情報内容を取り出す様順次シーケンシャルな
動作を行なう。この際、ディスク装着の不備、ディスク
の表面の損傷等があると正しく情報を読み出すことが出
来ない。よって、これを検出した場合(ステップS1
8)、読取装置はディスクの不完全性をもって再生不能
とし、そのスロットナンバーをメモリ1に記憶し(ステ
ッブS16)、ディスクを元のスロットに戻す(ステッ
プS13,S15)。情報読み出しが可能であれば、指
定曲へピックアップ55をアクセスしピックアップ55
が指定曲位置で停止すると、ピックアップ55の移動開
始と同時にカウントアップしていたPROGRAMIN
D7がカウントを停止しその曲番を表示する。ピックア
ップ55は停止位置から定速走行に移行し演奏を開始す
る(ステップS21)。演奏中はSTANDBY IN
D19,ACCESS IND20は消灯し、PLAY
IND18が点灯する。
【0047】演奏状態(クランプ状態)においては図2
1に示す如く、演奏中のディスク2aの外周がディスク
収納部32に位置するディスク2bの外周とオーバーラ
ップし、更には仕切板35の外縁内に位置する様な位置
関係となっている。これにより装置本体4の奥行を小さ
く出来ると共にローディング時のディスクの引出し量が
少なくて良いという効果がある。また、演奏中のディス
ク2aの外周が仕切板35の平行部39間に位置した場
合には、演奏終了後ディスクを収納部32に収納すると
きの誤収納を防止出来るという効果もある。なお、仕切
板35の演奏位置側の形状は図6に示す平行部39を有
する形状に限定されることなく、図22(a)に示す様
にテーパー部35aのみを設けこのテーパー部間に演奏
中のディスク外周を位置せしめても良く、又図22
(b)に示す様に単に板状としてこの板状の仕切板の端
部間に演奏中のディスク外周を位置せしめても良い。
【0048】指定曲の演奏が終了しかつプログラムされ
た曲の演奏がすべて完了すると(ステップS22,S2
3,S24,S25,S28)、PLAY IND18
が消灯しピックアップ55がホームポジションに復帰す
る。その後ディスクのクランプが解除され(ステップS
26)、ディスクがディスク収納部32に返却される
(ステップS27)。そしてキャリアアセンブリ64が
ホームポジションに復帰して一連の動作を終了する(ス
テップS29)。そして収納ディスクの差し変えなどに
伴ってドア5を開けると、ドア閉リミッタスイッチ31
bがOFFとなり、これに応答してメモリ1の記憶内容
がクリアされる(ステップS30,S31)。
【0049】次に、特殊な場合の動作を説明する。ま
ず、ディスクのローディング中にディスク有無・表裏判
別センサ61によりディスクが「無」或いはディスクが
「裏面」と判定された場合には、そのスロットナンバー
がメモリ1に記憶され、スライダー58の移動方向が反
転してディスク収納部32へのディスクの返却動作を行
ない、キャリアアセンブリ64は次の指定ディスク(ス
ロット)位置へ移動するか又は指定曲が無い場合にはホ
ームポジションに復帰する。
【0050】また、ピックアップ55が移動を開始し指
定曲のサーチを行なったときに、指定曲番がディスク収
録曲数より大なる場合すなわち指定曲が無くその曲番を
ディスク中より検出できなかった場合には外周のピック
アップリミッタスイッチ69bの作動によってピックア
ップ55はホームポジションに復帰すると共に、そのデ
ィスク(スロット)ナンバー及び指定曲番をメモリ1に
記憶する。そしてディスクのクランプを解除し、ディス
クを収納部32へ返却した後は上述と同様の動作を行な
う。
【0051】演奏途中でNEXTキー11の操作により
次に登録されてあるディスク又は曲への移動が指令され
たときに、次の指定曲が演奏中のディスクに収録されて
いる場合はその曲の頭の部分へピックアップ55が移動
し、又次のディスクへの切換えの場合は上述した指定曲
が無い場合と同様の動作を行なう。また、AGAINキ
ー12によりメモリーに登録された内容に従ってもう一
度演奏すべく指令された場合も同様の動作が行なわれ
る。
【0052】なお、かかる構成のディスク演奏装置は種
々のディスクサイズに対応出来るが、特に径の小なるい
わゆるコンパクトディスクと呼ばれるディジタル・オー
ディオ・ディスクに適応することによって従来のジュー
クボックスに比して超小型化が可能となる。また、本発
明は上記実施例に限定されることなく種々の改変が可能
であり、例えばピックアップ55を含むディスク演奏手
段をディスク収納部32の上方に設けた構成であっても
良い。更に、ディスクを移動させることによりディスク
とディスク演奏手段との位置関係を演奏可能な位置関係
に持ち来す構成としたが、ディスク演奏手段をディスク
収納部へ移動させる構成とすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によるディス
ク演奏装置においては、複数枚のディスクを配列収納で
きるディスク収納部と、該ディスク収納部に対してディ
スク配列方向において相対的に移動可能でかつディスク
を選択するディスク選択手段と、複数枚のディスクのう
ち指定されたディスクに対応する収納位置にディスク選
択手段を持ち来すべくディスク収納部とディスク選択手
段とを互いに位置決めする制御手段とを含み、上記指定
されたディスクが再生不能状態にある場合にこれを検知
する検知手段と、この検知手段の出力に応答して前記指
定されたディスクに対応する収納位置情報を記憶する記
憶手段とを有し、上記検知手段は上記ディスク選択手段
に設けられた構成となっている。
【0054】従って、指定されたディスクが収納されて
いる位置にディスク選択手段が達すると、即、かかる選
択手段に設けられた検知手段が当該ディスクを再生でき
るか否かを検知することが出来る。すなわち、ディスク
の検知,演奏等が迅速かつスムーズに行える。また、検
知手段がディスク選択手段に設けられていることから、
かかる検知手段をディスク毎に設置する必要がなく、構
造の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるディスク演奏装置の全体の構成
を示す斜視図である。
【図2】 図2(a)は操作部の平面図、図2(b)は
一部断面を含む正面図、図2(c)は側断面図を示す。
【図3】 ディスク演奏装置本体の平面図を示す。
【図4】 ディスク演奏装置本体の正面図を示す。
【図5】 ディスク演奏装置本体の側面図を示す。
【図6】 ディスク収納部の概略斜視図を示す。
【図7】 図7(a)は図6の矢印A方向からみた図、
図7(b)は図6の矢印B方向から見た演奏状態におけ
る図を示す。
【図8】 ディスクストッパーの動作説明図であり、図
8(a)はその平面図、図8(b)はその側面図を示
す。
【図9】 ディスクストッパーの動作説明図であり、図
9(a)はその平面図、図9(b)はその側面図を示
す。
【図10】 スライダー部の平面図を示す。
【図11】 スライダー部の正面図を示す。
【図12】 図12(a)はクランパー部の一部断面を
含む平面図、図12(b)は一部断面を含む正面図を示
す。
【図13】 クランパー部の側面図を示す。
【図14】 制御系のブロック図を示す。
【図15】 ドアの制御部の回路ブロックを示す。
【図16】 図16(a)〜(d)は選曲時の操作手順
を示す図である。
【図17】 各機構の動作を説明するためのフローチャ
ート図を示す。
【図18】 図18(a)〜(c)はスライダー部の動
作説明図を示す。
【図19】 ディスク有無・表裏判別時における各部材
間の位置関係を示す図であり、図19(a)は平面図、
図19(b)は側面図を示す。
【図20】 収納位置及び演奏位置におけるディスクの
相関図を示す。
【図21】 演奏状態における仕切板、ガイドプレート
及びディスクの位置関係を示す図である。
【図22】 図22(a)及び(b)は仕切板の演奏位
置側端部の他の形状を示す平面図である。
【図23】 ディスク収納部の走査動作を示すフローチ
ャート図である。
【主要部分の符号の説明】
2 ディスク 4 装置本体 5 ドア 6 操作部 22 アンダーベース 26 ドア駆動モータ 32 ディスク収納部 34 支持ベース 35 仕切板 36,37 支持部材 40 キャリア 43 支持ガイド 44 キャリア駆動モータ 50 キャリア位置検出センサ 54 ディスク駆動モータ 55 ピックアップ 56 ピックアップ駆動モータ 58 スライダー 60a,60b ガイドプレート 61 ディスク有無・表裏検出センサ 62 クランパー 63 クランプアーム 64 キャリアアセンブリ 71 ディスクストッパー 78 引出しローラ 79 リセットローラ 80 スライダー駆動モータ 96 ガイドピン 97 係合部材 98,101 マグネット 100 ターンテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/10 L 8224−5D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のディスクを配列収納できるディ
    スク収納部と、前記ディスク収納部に対してディスク配
    列方向において相対的に移動可能でかつ前記ディスクを
    選択するディスク選択手段と、前記複数枚のディスクの
    うち指定されたディスクに対応する収納位置に前記ディ
    スク選択手段を持ち来すべく前記ディスク収納部と前記
    ディスク選択手段とを互いに位置決めする制御手段とを
    含むディスク演奏装置であって、 前記指定されたディスクが再生不能状態にある場合にこ
    れを検知する検知手段と、 前記検知手段の出力に応答して前記指定されたディスク
    に対応する収納位置情報を記憶する記憶手段とを有し、 前記検知手段は前記ディスク選択手段に設けられている
    ことを特徴とするディスク演奏装置。
JP5157410A 1993-06-28 1993-06-28 ディスク演奏装置 Expired - Lifetime JPH0670866B2 (ja)

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