JPH0667273A - 手振れ検知カメラ - Google Patents

手振れ検知カメラ

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JPH0667273A
JPH0667273A JP24603492A JP24603492A JPH0667273A JP H0667273 A JPH0667273 A JP H0667273A JP 24603492 A JP24603492 A JP 24603492A JP 24603492 A JP24603492 A JP 24603492A JP H0667273 A JPH0667273 A JP H0667273A
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JP
Japan
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camera
shutter speed
shake
focus
amount
Prior art date
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Application number
JP24603492A
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English (en)
Inventor
Keisuke Aoyama
圭介 青山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体輝度が暗い場合であっても、手振れ検
知を行うことを可能とする。 【構成】 手振れ検知時に用いられる、被写体を照明す
るための光を投光する投光手段10,11を設け、ま
た、焦点検出手段6に備えられた蓄積型光電変換手段の
蓄積時間に基づいて、投光手段を使用するか否かを判定
する投光判定手段1を具備し、また、カメラの測光手段
7からの測光情報に基づいて、投光手段を使用するか否
かを判定する投光判定手段1を具備し、被写体輝度が暗
くなった場合には、投光手段により被写体を照明し、手
振れ検知動作を行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影レンズの焦点状態
を検出し、この焦点状態を示す像信号を出力する焦点検
出手段と、該焦点検出手段からの像信号に基づいて手振
れ量を検知する手振れ検知手段とを備えた手振れ検知カ
メラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラの自動焦点検出装置を
用いて撮影者の手振れ量を検知する手振れ検知カメラ
は、本願出願人による特開昭60ー166910号公
報、特開昭60ー166910号公報等に開示されてい
る様に多数提案されている。
【0003】この自動焦点検出装置を用いて手振れ量を
検知する方法について簡単に説明すると、先ず、被写体
像を検出し、その像のデータを記憶しておく。次に、一
定時間経過後、もう一度同じ被写体の像データを取り込
み、この像データと先の記憶しておいた像データとを比
較する。この時、カメラに振れが無ければそれぞれの像
データ(被写体像)は一致するが、カメラ振れがある場
合はその振れ量に応じたずれ量を検出することができ
る。
【0004】つまり、この際の二つの像のずれ量は一定
時間にカメラが動いた量に比例した値となるため、これ
らの値から手振れ量を検知することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手振れ検知カメラにおいては、被写体輝度が暗くなり、
焦点検出が出来なくなると、同時に手振れ検出も不能に
なってしまっていた。焦点検出不能時にパターン投光を
行って焦点検出をする装置も等が考案されているが、パ
ターンを投光では手振れ検知が出来ない。
【0006】つまり、従来においては、手振れ検知を行
う場合、被写体輝度が暗くなると焦点検出が不能になる
ため、同時に手振れの検出も出来なくなってしまうとい
う問題点があった。
【0007】次に、発明が解決しようとする別の課題に
ついて説明する。
【0008】前述した様に、カメラの自動焦点検出装置
を用いて撮影者の手振れ量が検知されると、その振れ量
で振れ写真とならないようなシャッタ速度を求めること
ができる。
【0009】そして、この演算によるシャッタ速度とプ
ログラムAEにより計算されたシャッタ速度とから最終
的なシャッタ速度を決定し、カメラの制御に用いている
手振れ検知カメラが提案されている。
【0010】また、これとは別に、手振れ量から求めら
れたシャッタ速度のみを用いてシャッタ速度を決定し、
カメラを制御するものも提案されている。
【0011】しかしながら、上記の従来例において、前
者のカメラにおいては、プログラムAEで決定されたシ
ャッタ速度と手振れ量から得られるシャッタ速度とから
最終的なシャッタ速度を決定するため、手振れ量が同じ
でも明るさが変わるとシャッタ速度が変化してしまい、
必ずしも撮影者の意図するシャッタ速度で撮影できると
は限らなかった。
【0012】また、後者の、手振れ量だけからシャッタ
速度を決定するカメラにおいては、手振れが少なければ
シャッタ速度は非常に遅くなり、例えば動きの速い被写
体を撮影する場合等において、かえって悪い結果になる
場合もあった。
【0013】(発明の目的)本発明の第1の目的は、被
写体輝度が暗い場合であっても、手振れ検知を行うこと
のできる手振れ検知カメラを提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、不用意に低速シャ
ッタ速度となったり、手振れ写真となってしまうといっ
たことを無くし、撮影者の意図に反映した写真撮影を行
うことのできる手振れ検知カメラを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、手振れ検知時
に用いられる、被写体を照明するための光を投光する投
光手段を設け、また、焦点検出手段に備えられた蓄積型
光電変換手段の蓄積時間に基づいて、投光手段を使用す
るか否かを判定する投光判定手段を具備し、また、カメ
ラの測光手段からの測光情報に基づいて、投光手段を使
用するか否かを判定する投光判定手段を具備し、被写体
輝度が暗くなった場合には、投光手段により被写体を照
明し、手振れ検知動作を行うようにしている。
【0016】また、本発明は、設定手段にて設定された
シャッタ速度と演算手段にて算出されたシャッタ速度と
を比較し、設定手段にて設定されたシャッタ速度が手振
れ量に基づいて算出されたシャッタ速度より高速の場
合、設定手段にて設定されたシャッタ速度を最終的なシ
ャッタ速度として決定する決定手段を設け、設定された
シャッタ速度が手振れ量に基づいて算出されたシャッタ
速度より高速の場合、手振れは問題とはならないので撮
影者の意思を反映するべく、設定手段にて設定されたシ
ャッタ速度を最終的なシャッタ速度として決定するよう
にしている。
【0017】また、設定されたシャッタ速度が手振れ量
に基づいて算出されたシャッタ速度より高速の場合、設
定手段にて設定されたシャッタ速度を最終的なシャッタ
速度として決定する第1の決定手段にて決定された少な
くとも前回の撮影時のシャッタ速度を記憶する記憶手段
と、設定手段にて設定されたシャッタ速度が手振れ量に
基づいて算出されたシャッタ速度より低速の場合、前記
記憶手段にて記憶されたシャッタ秒時と手振れ量に基づ
いて算出されたシャッタ速度とに基づいて最終的なシャ
ッタ速度を決定する第2の決定手段とを設け、設定され
たシャッタ速度が手振れ量に基づいて算出されたシャッ
タ速度より低速の場合、記憶手段にて記憶されたシャッ
タ秒時と手振れ量に基づいて算出されたシャッタ速度と
に基づいて、つまり今回の手振れ量に基づいて算出され
たシャッタ速度と過去に決定されたシャッタ速度との加
重平均をとって最終的なシャッタ速度を決定するように
している。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における手振
れ検知カメラの構成を示す回路ブロックを示す図であ
る。
【0020】図1において、1は内部にCPU,RA
M,ROM,ADCを含むマイクロコンピュータ(以
下、マイコンと記す)であり、以下のカメラ各部の動き
を制御する。
【0021】2はレンズ制御回路であり、不図示の撮影
レンズの距離環と絞りを制御する。このレンズ制御回路
2は、マイコン1からLCOM信号を受けている間、デ
ータバスDBUSを介しシリアル通信を行い、この通信
内容より不図示のモータを制御し、距離環と絞りを制御
する。また、マイコン1へはレンズの焦点距離情報、距
離情報、ベストピント補正情報、その他各種補正情報な
どを通信する。
【0022】3は液晶表示回路であり、シャッタスピー
ド,絞り制御値などのカメラの各撮影情報を表示する回
路である。この液晶表示回路3は、マイコン1からのD
PCOM信号を受けている間、データバスDBUSを介
しシリアル通信を行い、この通信内容より液晶表示を行
う。
【0023】4はスイッチセンス回路であり、液晶表示
回路3とともに常に電源が供給されており、通常のカメ
ラではカメラのレリーズボタンの撮影準備を始動させる
第1ストロークと連動しているSW1や、その他不図示
の露出モードを決めるスイッチやカメラの自動焦点調節
(AF)のモードを決めるスイッチなどを常に読み取る
ことが出来る。すなわち、AFモード設定スイッチがワ
ンショットモード(一旦合焦するとピントをロックする
モード)であるかサーボモード(合焦、非合焦にかかわ
らず焦点検出を繰り返すモード)であるかを読み取るよ
うになっている。そしてこのスイッチセンス回路4は、
スイッチが切り換わると、データバスDBUSを介しシ
リアル通信を行いマイコン1に各スイッチ情報を通信す
る。
【0024】5はストロボ発光制御回路で、ストロボの
発光と調光を制御する回路であり、発光のための電荷を
蓄えるための回路部、発光部であるキセノン管、トリガ
回路部、発光を停止させる回路部、フィルム面反射光測
光回路部、積分回路などの既存の回路からなる。
【0025】X接点はシャッタユニットの先幕走行によ
りONする。前記ストロボ発光制御回路5は、このX接
点がONすることにより、ストロボの発光(閃光)を開
始する。
【0026】6は焦点検出ユニットで、後述の図2のラ
インセンサ装置SNSを含む光学系の機構とその駆動回
路SDRからなる。ラインセンサ装置SNSは二対計4
つのセンサ列SNS−1a、SNS−1b、SNS−2
a、SNS−2bから成るものであり、センサ駆動回路
SDRからの制御信号により電荷が蓄積制御される。こ
のセンサ駆動回路SDRは、マイコン1からのセンサ蓄
積開始信号を受け取ると、センサ蓄積を開始し、センサ
の蓄積レベルが一定になるまで蓄積を行わせる。そして
蓄積レベルが一定になると、センサの蓄積を終了させ、
センサの蓄積が終了したことをマイコン1にデータバス
DBUSを介しシリアル通信する。マイコン1から該C
CD駆動回路SDRにセンサ信号読出し通信がなされる
と、該センサ駆動回路SDRは、ラインセンサ装置SN
Sにセンサ駆動信号を出力し、該ラインセンサ装置SN
Sに蓄積された信号を読出し、マイコン1へ送信する。
該マイコン1では、センサ駆動信号に同期してA/D変
換回路ADCによりA/D変換が行われ、A/D変換さ
れた被写体の像信号はRAMに格納される。そして、こ
のRAMに格納された像信号データに所定の演算を施す
ことにより、焦点検出や手振れ量の検出を行う。
【0027】7は測光回路であり、画面を複数のエリア
に分割し、各エリアの被写体の輝度をTTL測光してマ
イコン1に送る役目をする。
【0028】8はシャッタ制御回路であり、マイコン1
の制御信号に従って不図示のシャッタユニットの制御を
行う。
【0029】9は給送回路であり、マイコン1からの制
御信号に従ってフィルム給送用モータを制御し、フィル
ムの巻上げや巻戻しを行う。
【0030】10は照明回路であり、マイコン1からの
制御信号LONによりランプ11を点灯させたり、或は
消灯させたりする。なお、ランプ11としては、赤目緩
和が可能なランプを使用する。
【0031】図2は上記のカメラにおける焦点検出のた
めに用いられる光学系の概略構成を示す図である。
【0032】図2において、MSKは視野マスクであ
り、中央に十字形の開口部MSKー11を有している。
FLDLはフィールドレンズである。DPは、中心部に
上下左右に一対ずつ計4つの開口部DP−11a,DP
−11b,DP−11c,DP−11dがそれぞれ設け
られた絞りであり、前記フィールドレンズFLDLはこ
れらの開口対を不図示の対物レンズの射出瞳付近に結像
する作用を有している。AFLは2対計4つのレンズA
FL−11a,AFL−11b,レンズAFL−12
a,AFL−12bから成る二次結像レンズであり、前
記絞りDPの各開口に対応して、その後方に配置されて
いる。SNSは二対計4つのセンサ列SNS−11a,
SNS−11b,SNS−12a,SNS−12bから
成る図1に示したラインセンサ装置であり、それぞれの
二次結像レンズAFLに対応してその像を受光するよう
に配置されている。
【0033】この図2に示す焦点検出光学系では、撮影
レンズの焦点がフィルム面より前方に有る場合には、左
右一対のセンサ上(又は上下一対のセンサ上)に形成さ
れる被写体像は互いに近付いた状態に成り、焦点が後方
にある場合には、被写体像は互いに離れた状態になる。
そして、この被写体像の相対位置変位量は撮影レンズの
焦点はずれ量と特定の関数関係にあるため、各センサ列
対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算を施せ
ば、撮影レンズの焦点はずれ量、いわゆるデフォーカス
量を検出することができる。
【0034】そして、以上説明した構成をとることによ
り、不図示の対物レンズにより撮影または観察される範
囲の中心付近では、光量分布が上下または左右の一方向
にのみ変化するような物体に対しても測距をすることが
できる。
【0035】次に、図3のフローチャートにしたがっ
て、上記カメラの全体の概略動作について説明する。
【0036】図1に示した回路に電源が供給されると、
マイコン1は図3のステップ(101)からの動作を開
始する。
【0037】まず、ステップ(102)においては、レ
リーズボタンの第1段階押下によりONするスイッチS
W1の状態検知を行い、OFFならばステップ(10
3)へ進み、プログラム中の変数やCPUのフラグ類を
初期化し、ステップ(102)に戻る。このルーチンを
繰り返す途中でスイッチSW1がONになるとステップ
(104)へ進み、カメラの撮影準備動作を開始する。
【0038】ステップ(104)では「AE制御」サブ
ルーチンを実行する。この「AE制御」サブルーチンが
終了すると、次いでステップ(105)へ進み、自動焦
点検出状態が既に合焦であるか否かを判定する。この結
果、非合焦と判定した場合はステップ(106)へ進
み、「焦点検出」サブルーチンを実行する。ここでは、
センサの蓄積、焦点検出演算、レンズ駆動の自動焦点調
節動作を行う。この「焦点検出」サブルーチンが終了す
ると、再びステップ(102)へ戻る。
【0039】また、上記ステップ(106)において合
焦と判定した場合はステップ(107)へ進み、後述す
る「手振れ検知」サブルーチンを実行する。そして、こ
の「手振れ検知」サブルーチンが終了すると、再びステ
ップ(102)へ戻り、以下電源がOFFするまで同様
の動作を繰り返す。
【0040】なお、この実施例におけるフローチャート
では、レリーズ動作について記述していないが、レリー
ズ動作は本発明と直接関わりがないのであえて省略す
る。
【0041】次に、上記ステップ(107)において実
行される「手振れ検知」サブルーチンについて、図4の
フローチャートにしたがって説明する。
【0042】「手振れ検知」サブルーチンがコールされ
ると、ステップ(401)を経て、ステップ(402)
以降の手振れ検知制御を実行する。
【0043】先ず、ステップ(402)においては、投
光フラグの判定を行う。投光フラグが“1”ならステッ
プ(405)へ進み、投光フラグが“0”ならステップ
(403)へ進む。最初は、この投光フラグは図3のス
テップ(103)において「0」に初期化されているた
め、ステップ(403)へと進む。
【0044】ステップ(403)においては、蓄積時間
の判定を行う。被写体輝度が暗くなるとセンサの蓄積時
間が長くなり、焦点検出が不能になる。そこで、前回の
センサ蓄積の蓄積時間がしきい値より長ければステップ
(404)へ進み、短ければステップ(406)へ進
む。
【0045】ステップ(404)においては、蓄積時間
がしきい値より長いため、投光フラグを「1」にしてス
テップ(405)へ進む。
【0046】上記のステップ(402)において既に投
光フラグが“1”であると判定された場合や、前記ステ
ップ(404)において投光フラグが“1”に設定され
た場合は、前述したようにステップ(405)へ進み、
照明回路10を介してランプ11を点灯し、被写体の照
明を開始する。
【0047】次のステップ(406)においては、現在
の時刻TM2を入力する。そして、前回このサブルーチ
ンが実行された時の時刻TM1との差「TM2−TM
1」を計算する。この「TM2−TM1」の差情報は該
サブルーチンが実行される時間間隔となる。
【0048】次にステップ(407)へ進み、「蓄積」
サブルーチンを実行する。この「蓄積」サブルーチンで
は手振れ検知に必要な像データを蓄積する。すなわち、
前述した様に焦点検出ユニット6を駆動し、センサの蓄
積を開始して蓄積終了を待つ。蓄積が終了したらその蓄
積信号を読み出すと同時にA/D変換を行い、マイコン
1内のメモリに像データとして格納する。そして、像デ
ータが得られるとステップ(408)へ進む。
【0049】ステップ(408)においては、照明光を
投光中かどうかを投光フラグで判定する。この結果、投
光中でない場合(投光フラグ=“0”)はステップ(4
10)へ進むが、投光中である(投光フラグ=“1”)
ならばステップ(409)へ進み、ここで投光を停止す
る。つまり、照明回路10を介してランプ11を消灯す
る。そして、ステップ(410)へ進む。
【0050】次のステップ(410)においては、手振
れ検出に必要な像データの蓄積数(STR_NUM)を
判定し、その蓄積数が「2」より少なければ、手振れ量
を検出できないのでステップ(414)へ進む。一方、
蓄積数(STR_NUM)が「2」以上であるときは、
手振れ量の検出が可能な状態であるのでステップ(41
1)へ移行する。
【0051】ステップ(411)においては、前回に記
憶していた、前回のB像のデータをA像のメモリエリア
へ移し換える。そして、ステップ(412)へ進む。
【0052】ステップ(412)においては、ずれ検出
を行う。この状態でA像とB像のずれを検出すると、前
回のB像のデータと今回のB像のデータを比較すること
になり、前回のセンサ蓄積から今回のセンサ蓄積までの
間にどの位カメラが振れたのかが検出できる。なお、実
際の手振れは縦か横の一方向にだけに動くのではなく、
色々な方向に動くことがほとんどであるため、縦方向と
横方向の両方のずれ量を求める必要がある。
【0053】次のステップ(413)においては、上記
ステップ(412)で求めたずれ量と前記ステップ(4
06)で求めた時間間隔から、現在の手振れ量で手振れ
写真とならない様なシャッタ速度を求める、手振れTv
値計算を行う。ここで、この計算における基本的な考え
方を以下に示す。
【0054】ピント面上の像変化速度をv(mm/
s)、シャッタ時間をt(s)、許容錯乱円をσ(0.03
5 mm)とすると v×t≦σ(mm) となる撮影条件では、手振れ写真とならないと考える。
よって、 t=0.035 /v(s) で、シャッタ時間tを計算する。
【0055】ピント面上での像の変化量をr(mm)、
変化量測定時間をts(s)とすると、像面変化速度v
(mm/s)は、 v=r/ts(mm/s) となる。上記式のrは前記ステップ(412)で求めた
ずれ量に比例する値であり、且つ、tsは上記ステップ
(406)で求めた時間間隔である。
【0056】これを上式に代入することにより、手振れ
限界シャッタ速度tを計算する事が出来る。そして、こ
の値tをアペックス表現に変換すると、手振れTv値に
なる。手振れTv値を計算した後、ステップ(414)
へ進む。
【0057】ステップ(414)においては、次回のず
れ検出の為にB像のデータをメモリ内の所定の場所に保
存しておく。
【0058】次にステップ(415)に進み、上記ステ
ップ(406)にて検知した今回の蓄積開始時間TM2
を次回の検出用にTM1として記憶し、データの蓄積数
(STR_NUM)をカウントアップする。
【0059】最後にステップ(416)へ進み、この
「手振れ検知」サブルーチンの実行を終了し、図3のメ
インルーチンへリターンする。
【0060】(第2の実施例)図5は本発明の第2の実
施例における手振れ検知カメラの「手振れ検知」サブル
ーチンについて説明するためのフローチャートである。
なお、カメラの回路構成及びメインフローについては第
1の実施例と同様であるので、ここでは省略する。
【0061】「手振れ検知」サブルーチンがコールされ
ると、ステップ(501)を経て、ステップ(502)
以降の手振れ検知制御を実行する。
【0062】ステップ(502)においては、投光フラ
グの判定を行う。投光フラグが“1”ならステップ(5
03)へ進み、照明回路10を介してランプ11を点灯
して被写体の照明を開始する。すなわち、投光を開始す
る。一方、投光フラグが“0”ならステップ(504)
へ進む。最初は、この投光フラグは“0”に初期化され
ているため、ステップ(504)へと進む。
【0063】次のステップ(504)においては、振れ
検知に所要した時間を計測するために、蓄積開始時刻の
入力を行う。そして、ステップ(505)へ進む。
【0064】ステップ(505)においては、手振れ検
知に必要な像データを蓄積するべく「蓄積」サブルーチ
ンを実行する。手振れ検知の場合は、通常の焦点検出動
作に較べ、精度よりも高速性が要求されるので、センサ
出力の増幅率が高倍率になるような指定や、センサ蓄積
時間の制限を短くしたりする。センサの蓄積が終了し、
マイコン1内にセンサ出力を読み込むと、次にステップ
(506)へ進む。
【0065】ステップ(506)においては、現在投光
中であるかどうかを投光フラグで判定する。この結果、
投光中であれば(投光フラグ=“1”)ステップ(50
7)へ進み、投光回数LCNTをカウントアップし、投
光を停止してステップ(508)へ進む。また、投光中
でなければ(投光フラグ=“1”)ステップ(508)
へ進む。
【0066】ステップ(508)においては、マイコン
1内に取り込んだセンサ出力(像データ)のコントラス
トを計算する。コントラストCNTは次式で計算する。
【0067】なお、CNTはコントラスト、nは片方の
像データの総数、im(i)はi番目の像データの値を
示している。ここではB像のコントラストを計算する。
【0068】コントラストの計算式は必ずしも上記を使
う必要はなく、例えば以下の式であっても問題は無い。
【0069】上記のいずれかの式にてコントラストを計
算した後、ステップ(509)へ進む。なお、センサか
らコントラストに相当する出力があるときは、その出力
を使っても良く、輝度信号を使ってもよい。
【0070】ステップ(509)においては、手振れ検
出に必要な像データの蓄積数(STR_NUM)を判定
し、その蓄積数が「2」より少なければステップ(51
3)へ進み、その蓄積数が「2」以上であるときは、手
振れ量の検出が可能な状態であるので、ステップ(51
0)へ移行する。
【0071】ステップ(510)においては、前回に記
憶していた、前回のB像のデータをA像のメモリエリア
へ移し換える。そして、ステップ(511)へ進む。
【0072】ステップ(511)においては、ずれ検出
を行う。この状態でA像とB像のずれを検出すると、前
回のB像のデータと今回のB像のデータを比較すること
になり、前回のセンサ蓄積から今回のセンサ蓄積までの
間にどの位カメラが振れたのかが検出できる。
【0073】次のステップ(512)においては、上記
ステップ(511)で求めたずれ量と前記ステップ(5
04)で求めた時間間隔から、現在の手振れ量で手振れ
写真とならない様なシャッタ速度を求める、手振れTv
値計算を行う。そして、ステップ(513)へ進む。
【0074】ステップ(513)においては、次回のず
れ検出の為にB像のデータをメモリ内の所定の場所に保
存しておく。
【0075】次にステップ(514)に進み、上記ステ
ップ(504)にて検知した今回の蓄積開始時間TM2
を次回の検出用にTM1として記憶し、データの蓄積数
(STR_NUM)をカウントアップする。そして、ス
テップ(515)へ進む。
【0076】ステップ(515)においては、既に投光
フラグが“1”であるかどうかを判定し、投光フラグが
“1”であればステップ(520)へ進み、投光フラグ
が“0”の場合はステップ(516)へ進む。
【0077】次に、ステップ520以降の動作を先に説
明する。
【0078】ステップ(520)において、投光回数L
CNTが「4」を超えているか否かを判定する。もし
「4」を超えていればステップ524へ進み、このルー
チンをリターンする。一方、「4」を超えていなければ
ステップ521へ進む。(投光は少なくとも2回以上行
う必要があるが、必ずしも4回目で判定を行う必要はな
い) ステップ(521)においては、コントラストの判定を
行う。つまり、上記ステップ(508)において計算し
たコントラストCNTが、設定したしきい値TH2より
小さいか否かの判定を行い、小さい場合は、光を投光し
て被写体を照明してもずれ量が検出できない場合で、こ
のようなときに引き続き投光をおこなっても無意味であ
ると判断し、ステップ(523)へ進む。一方、コント
ラストCNTがしきい値TH2以上である場合は、ステ
ップ(522)へ進む。
【0079】ステップ(522)においては、AFNG
フラグが“1”であるかどうかを判定し、AFNG=
“0”であるならばステップ(524)へ進み、このル
ーチンをリターンする。一方、AFNG=“1”である
ならばステップ(523)へ進む。
【0080】ステップ(523)においては、投光フラ
グを再び“0”に戻し、投光禁止フラグを“1”にす
る。そして、ステップ(524)へ進み、このルーチン
をリターンする。
【0081】また、上記のステップ(515)におい
て、投光フラグが“0”の時は前述したようにステップ
(516)へ進む。
【0082】ステップ(516)においては、投光禁止
フラグが“1”であるか否かを判定し、“1”の場合は
ステップ(524)へ進み、このルーチンをリターンす
る。これは、一度投光禁止したのにもう一度投光フラグ
を“1”にしてしまうのを防ぐためである。一方、投光
禁止フラグが“0”の場合は、ステップ(517)へ進
む。
【0083】ステップ(517)においては、ステップ
(508)で計算した像データのコントラストCNTが
設定されているしきい値TH1より小いか否かを判定
し、小さければステップ(519)へ進み、コントラス
トCNTがしきい値TH1より大きければステップ(5
18)へ進む。
【0084】ステップ(518)においては、AFNG
フラグが“1”であるかどうかを判定する。AFNGフ
ラグは通常の焦点検出で焦点検出ができなかった場合に
“1”になるフラグで、手振れ検出の場合は、手振れ量
が検出できなかった場合に“1”となる。この結果、A
FNG=“0”であるならばステップ(524)へ進
み、このルーチンをリターンする。一方、AFNG=
“1”であるならばステップ(519)へ進む。
【0085】ステップ(519)においては、次回から
投光するために投光フラグを“1”に設定し、投光カウ
ンタLCNTをクリアする。そして、ステップ(52
4)へ進み、このルーチンをリターンする。
【0086】以上の第1及び第2の実施例によれば、セ
ンサの蓄積時間が長く、被写体輝度が所定の値よりも暗
いと判定した場合には、照明回路10を介してランプ1
1を投光させる〔第1の実施例では、ステップ(40
4)→(405)、第2の実施例では、ステップ(51
7)→(519)→……(502)→(503)〕よう
にしているため、このような撮影時であっても、手振れ
検知を行うことが可能となる。
【0087】なお、上記の各実施例においては、センサ
の蓄積時間の長短によって被写体輝度が所定の値よりも
暗いか否かを判定し、投光を行うか否かを決定するよう
にしているが、測光回路7にて得られる測光情報(被写
体輝度情報)により投光を行うか否かを決定するように
しても良い。 (第3の実施例)図6は本発明の第3の実施例における
手振れ検知カメラの焦点検出光学系の構成を示す斜視図
である。
【0088】図中、MSKは視野マスクであり、中央に
十字形の開口部MSK−1、両側の周辺部に縦長の開口
部MSK−2,MSK−3を有している。FLDLはフ
ィールドレンズであり、視野マスクの3つの開口部MS
K−1,MSK−2,MSK−3に対応して、3つの部
分FLDL−1,FLDL−2,FLDL−3から成っ
ている。
【0089】DPは絞りであり、中心部には上下左右に
一対ずつ計4つの開口DP−1a,DP−1b,DP−
1c,DP−1dを、また、左右の周辺部分には一対2
つの開口DP−2a,DP−2b及びDP−3a,DP
−3bがそれぞれ設けられている。前記フィールドレン
ズFLDLの各領域FLDL−1,FLDL−2,FL
DL−3はそれぞれこれらの開口対DP−1,DP−
2,DP−3を不図示の対物レンズの射出瞳付近に結像
する作用を有している。
【0090】AFLは四対計8つのレンズAFL−1
a,AFL−1b、AFL−4a,AFL−4b、AF
L−2a,AFL−2b、AFL−3a,AFL−3b
からなる二次結像レンズであり、絞りDPの各開口に対
応して、 その後方に配置されている。
【0091】SNSは4対計8つのセンサ列SNS−1
a,SNS−1b、SNS−4a,SNS−4b、SN
S−2a,SNS−2b、SNS−3a,SNS−3b
から成るセンサであり、各二次結像レンズAFLに対応
してその像を受光するように配置されている。
【0092】この図6に示す焦点検出光学系では、撮影
レンズの焦点がフィルム面より前方にある場合、各セン
サ列対上に形成される被写体像は互いに近づいた状態に
なり、焦点が後方にある場合には、被写体像は互いに離
れた状態になる。この被写体像の相対位置変位量は撮影
レンズの焦点外れ量と特定の関数関係にあるため、各セ
ンサ列対でそのセンサ出力に対してそれぞれ適当な演算
を施せば、撮影レンズの焦点外れ量、いわゆるデフォ−
カス量を検出することが出来る。
【0093】以上で説明したような構成をとることによ
り、後述する撮影レンズLNSにより撮影または観察さ
れる範囲の中心付近では、光量分布が上下または左右の
一方向にのみ変化するような物体に対しても測距するこ
とが可能となり、中心以外の視野マスクの周辺の開口部
MSK−2,MSK−3に対応する位置にある物体に対
しても測距することができる。
【0094】図7は図6の焦点検出光学系を持つ焦点検
出装置をカメラ内に収納した場合の配置を示したもので
ある。
【0095】図中、LNSは撮影レンズ、QRMはクイ
ックリターンミラー、FSCRNは焦点板、PPはペン
タプリズム、EPLは接眼レンズ、FPLNはフィルム
面、SMはサブミラー、MSKは視野マスク、ICFは
赤外カットフィルタ、FLDLはフィールドレンズ、R
M1,RM2は第1,第2の反射ミラー、SHMSKは
遮光マスク、DPは絞り、AFLは二次結像レンズ、A
FMは反射ミラー、SNSは前出のセンサである。
【0096】図8は図6及び図7の如き焦点検出装置を
備えたカメラの具体的な構成の一例を示す回路図であ
り、先ず各部の構成について説明する。
【0097】図8において、PRSはカメラの制御装置
で、例えば、内部にCPU(中央処理装置),ROM,
RAM, A/D変換機能を有する1チップのマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンと記す)である。マイコン
PRSはROMに格納されたカメラのシーケンスプログ
ラムに従って、自動露出制御機能、自動焦点調節機能、
フィルムの巻上げ巻戻し等のカメラの一連の動作を行っ
ている。そのために、マイコンPRSは通信用信号SO
,SI ,SCLK ,通信選択信号CLCM ,CSDR ,
CDDRを用いて、カメラ本体内の周辺回路及びレンズ
内制御装置と通信を行って、各々の回路やレンズの動作
を制御する。
【0098】SOはマイコンPRSから出力されるデー
タ信号、SIはマイコンPRSに入力されるデータ信
号、SCLKは信号SO, SIの同期クロックである。
【0099】LCMはレンズ通信バッファ回路であり、
カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに電力
を供給するとともに、マイコンPRSからの選択信号C
LCMが高電位レベル(以下、“H”と記し、低電位レ
ベルは“L”と記する)のときには、カメラとレンズ間
の通信バッファとなる。
【0100】マイコンPRSが選択信号CLCMを
“H”にして、SCLKに同期して所定のデータを信号
SOとして送出すると、バッファ回路LCMはカメラ・
レンズ間通信接点を介して、SCLK ,SOの各々のバ
ッファ信号LCK,DCLをレンズへ出力する。それと
同時に撮影レンズLNSからの信号DLCのバッファ信
号を信号SIとして出力し、マイコンPRSはSCLK
に同期して信号SIをレンズのデータとして入力する。
【0101】DDRはスイッチ検知及び表示用回路であ
り、信号CDDRが“H”のとき選択されて、SO,S
I,SCLKを用いてマイコンPRSから制御される。
即ち、マイコンPRSから送られてくるデータに基いて
カメラの表示部材DSP(外部液晶パネルOCL及び内
部表示部ILCから成る)の表示を切り替えたり、カメ
ラの各種操作部材のON,OFF状態を通信によってマ
イコンPRSに報知する。
【0102】SW1,SW2は後述するレリーズボタン
RLSSW(図9にて後述する)に連動したスイッチ
で、レリーズボタンの第1段階の押下によりスイッチS
W1がONし、引続いて第2段階の押下でスイッチSW
2がONする。マイコンPRSはスイッチSW1のON
で測光、自動焦点調節を行い、スイッチSW2のONを
トリガとして露出制御とその後のフィルムの巻上げを行
う。
【0103】なお、スイッチSW2はマイコンであるP
RSの「割込み入力端子」に接続され、スイッチSW1
のON時のプログラム実行中でもスイッチSW2のON
によって割込みがかかり、直ちに所定の割込みプログラ
ムへ制御を移すことができる。なお、詳細は本発明とは
直接関係ないので、ここでは省略する。
【0104】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ・ダウン及びシャッタばねチャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転、逆転の制御が行われる。マイコンPRSからMDR
1,MDR2に入力されている信号M1F,M1R,M
2F,M2Rはモータ制御用の信号である。
【0105】MG1,MG2は各々シャッタ先幕・後幕
走行開始用マグネットで、信号SMG1,SMG2,増
幅トランジスタTR1,TR2で通電され、マイコンP
RSによりシャッタ制御が行われる。
【0106】なお、スイッチ検知及び表示用回路DD
R,モータ駆動回路MDR1,MDR2,シャッタ制御
は、本発明と直接関りがないので、詳しい説明は省略す
る。
【0107】LPRSはレンズ内制御回路で、該回路L
PRSにLCKに同期して入力される信号DCLは、カ
メラから撮影レンズLNSに対する命令のデータであ
り、命令に対するレンズの動作は予め決められている。
制御回路LPRSは所定の手続きに従ってその命令を解
析し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力DLCからレ
ンズの各部動作状況(焦点調節光学系の駆動状況や、絞
りの駆動状態等)や各種パラメータ(開放Fナンバ、焦
点距離、デフォーカス量対焦点調節光学系の移動量の係
数等)の出力を行う。
【0108】該実施例では、ズームレンズの例を示して
おり、カメラから焦点調節の命令が送られた場合には、
同時に送られてくる駆動量・方向に従って焦点調節用モ
ータLMTRを信号LMF,LMRによって駆動して、
焦点調節光学系を光軸方向に移動させて焦点調節を行
う。光学系の移動量は光学系に連動して回動するパルス
板のパターンをフォトカプラにて検出し、移動量に応じ
た数のパルスを出力するエンコーダ回路ENCFのパル
ス信号SENCFでモニタし、回路LPRS内のカウン
タで計数し、該カウント値が回路LPRSに送られた移
動量に一致するようにLPRS自身が信号LMF,LM
Rを“L”にしてモータLMTRを制御する。
【0109】このため、一旦カメラから焦点調節の命令
が送られた後は、カメラの制御装置であるところのマイ
コンPRSはレンズの駆動が終了するまで、レンズ駆動
に関して全く関与する必要がない。また、カメラから要
求があった場合には、上記カウンタの内容をカメラに送
出することも可能な構成になっている。
【0110】カメラから絞り制御の命令が送られた場合
には、同時に送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動
用としては公知のステッピングモータ(不図示)を駆動
する。なお、ステッピングモータはオープン制御が可能
なため、動作をモニタするためのエンコーダを必要とし
ない。
【0111】ENSZはズーム光学系に付随したエンコ
ーダ回路であり、回路LPRSはエンコーダ回路ENC
Zからの信号SENCZを入力してズーム位置を検出す
る。制御回路LPRS内には各ズーム位置におけるレン
ズ・パラメータが格納されており、カメラ側のマイコン
PRSから要求があった場合には、現在のズーム位置に
対応したパラメータをカメラに送出する。
【0112】SPCは撮影レンズを介した被写体からの
光を受光する。露出制御用の測光センサであり、その出
力SSPCはマイコンPRSのアナログ入力端子に入力
され、A/D変換後、所定のプログラムに従って自動露
出制御に用いられる。
【0113】SDRは焦点検出用ラインセンサ装置SN
Sの駆動回路であり、信号CSDRが“H”のときに選
択されて、SO,SI,SCLKを用いてマイコンPR
Sから制御される。
【0114】駆動回路SDRからセンサ装置SNSへ与
える信号φSEL0,φSEL1は、マイコンPRSか
らの信号SEL0,SEL1そのもので、φSEL0=
“L”,φSEL1=“L”のときセンサ列対SNS−
1(SNS−1a, SNS−1b) を、φSEL0=
“H”,φSEL1=“L”のときセンサ列対SNS−
4(SNS−4a, SNS−4b) を、φSEL0=
“L”,φSEL1=“H”のときセンサ列対SNS−
2(SNS−2a, SNS−2b) を、φSEL0=
“H”,φSEL1=“H”のときセンサ列対SNS−
3(SNS−3a, SNS−3b) をそれぞれ選択する
信号である。
【0115】蓄積終了後に、SEL0,SEL1を適当
に設定して、それからクロックφSH,φHRSを送る
ことにより、SEL0,SEL1( φSEL0, φSE
L1) で選択されたセンサ列対の像信号が出力VOUT か
ら順次シリアルに出力される。
【0116】VP1, VP2, VP3, VP4はそれぞ
れ各センサ列対SNS−1(SNS−1a, SNS−1
b) 、SNS−2(SNS−2a, SNS−2b) 、S
NS−3(SNS−3a, SNS−3b) 、SNS−4
(SNS−4a, SNS−4b) の近傍に配置された被
写体輝度モニタ用センサからのモニタ信号で、蓄積開始
とともにその電圧が上昇し、これにより各センサ列の蓄
積制御が行われる。
【0117】信号φRES, φVRSはセンサのリセッ
ト用クロック、φHRS, φSHは像信号の読出し用ク
ロック、φT1 ,φT2 ,φT3 ,φT4はそれぞれ各
センサ列対の蓄積を終了させるためのクロックである。
【0118】センサ駆動回路SDRの出力VIDEO
は、センサ装置SNSからの像信号VOUT と暗電流出力
の差をとった後、被写体の輝度によって決定されるゲイ
ンで増幅された像信号である。上記暗電流出力とは、セ
ンサ列中の遮光された画素の出力値であり、SDRはマ
イコンPRSからの信号DSH によってコンデンサにその
出力を保持し、これと像信号との差動増幅を行う。出力
VIDEOはマイコンPRSのアナログ入力端子に入力
されており、該マイコンPRSは同信号をA/D変換
後、そのディジタル値をRAM上の所定アドレスへ順次
格納してゆく。
【0119】信号/TINTE1, /TINTE2, /
TINTE3, /TINTE4 はそれぞれセンサ列対S
NS−1(SNS−1a,SNS−1b), SNS−2
(SNS−2a, SNS−2b) , SNS−3(SNS
−3a, SNS−3b) , SNS−4(SNS−4a,
SNS−4b) に蓄積された電荷で適正となり、蓄積が
終了したことを表す信号で、マイコンPRSはこれを受
けて像信号の読出しを実行する。
【0120】信号BTIMEはセンサ駆動回路SDR内
の像信号増幅アンプの読出しゲイン決定のタイミングを
与える信号で、通常上記回路SDRはこの信号が“H”
となった時点でのモニタ信号VP1〜VP4の電圧か
ら、対応するセンサ列対の読出しゲインを決定する。
【0121】CK1, CK2は上記クロックφRES,
φVRS, φHRS, φSHを生成するために、マイコン
PRSからセンサ駆動回路SDRへ与えられる基準クロ
ックである。
【0122】マイコンPRSが通信選択信号CSDRを
“H”として所定の「蓄積開始コマンド」をセンサ駆動
回路SDRに送出することによってセンサ装置SNSの
蓄積動作が開始される。
【0123】これにより、4つのセンサ列対で各センサ
上に形成された被写体像の光電変換が行われ、センサの
光電変換素子部には電荷が蓄積される。同時に各センサ
の輝度モニタ用センサの信号VP1〜VP4が上昇して
ゆき、この電圧が所定レベルに達すると、センサ駆動回
路SDRは前記信号/TINTE1〜/TINTE4が
それぞれ独立に“L”となる。
【0124】マイコンPRSはこれを受けてクロックC
K2に所定の波形を出力する。センサ駆動回路SDRは
CK2に基いてクロックφSH, φHRSを生成してセ
ンサ装置SNSに与え、該センサ装置SNSは前記クロ
ックによって像信号を出力し、マイコンPRSは自ら出
力しているCK2に同期して内部のA/D変換機能でア
ナログ入力端子に入力されている出力VIDEOをA/
D変換後、ディジタル信号としてRAMの所定アドレス
へ順次格納してゆく。
【0125】以上のようにして、マイコンPRSは各セ
ンサ列対上に形成された被写体像の像情報を受とって、
その後所定の焦点検出演算を行い、撮影レンズLNSの
デフォーカス量を知ることが出来る。
【0126】次に、カメラに備わった各種の操作部材に
ついて、図9のカメラの上面図を用いて説明する。
【0127】図9において、LNSは前述した撮影レン
ズであり、この実施例ではズームレンズの例を示してい
る。
【0128】ZMLNGはズームリングで、このズーム
リングを回転させることによって、撮影レンズLNSの
焦点距離を変えることができる。FCSLNGは手動焦
点調節用の部材で、自動/手動焦点調節スイッチA/M
SWが手動に設定されているとき、手動で焦点調節する
ことができる。FLSWはカメラ内蔵のフラッシュのO
N/OFFボタンで、1回スイッチを押す毎に、内蔵フ
ラッシュ使用(赤目緩和機能OFF)→内蔵フラッシュ
使用(赤目緩和機能ON)→内蔵フラッシュ不使用→内
蔵フラッシュ使用(赤目緩和機能OFF)……の順切り
替わる。
【0129】CMDDLは撮影モード設定ダイヤルで、
マニュアル露出モード、シャッタ優先AEモード、絞り
優先AEモード、プログラムAEモード、カメラの撮影
モード等、手振れ検知付シャッタ優先AEモード等の撮
影モードの設定のほか、ISO感度設定、多重露出設
定、AEB(Auto Exposure Brack
eting)設定、カスタムファンクション設定モード
等のカメラのモードを切り替える為のダイヤルスイッチ
である。
【0130】本実施例は、撮影モード設定ダイヤルCM
DDLにて手振れ検知付シャッタ優先AEモードが設定
された場合に、後述するような効果を生み出すことがで
きる。
【0131】MTMSWは測光モード切り替えボタン
で、このボタンを1回押す毎に測光モードが、評価測光
→部分測光→平均測光→評価測光の順に切り替わる。A
CCSHはアクセサリーシュで、ストロボを取り付ける
ための接点である。AELSWはAEロックボタンで、
このボタンを押したときの測光値で撮影が制御される。
OLCは外部液晶表示パネルで、シャッタ速度、絞り
値、フィルム撮影枚数等を表示する(図10で詳しく説
明する)。
【0132】INPDLはダイヤル式の入力部材で、シ
ャッタ優先AEモードではシャッタ速度の設定、絞り優
先AEモードでは絞り値など、各種モードにより、さま
ざまな設定を行なう汎用入力部材である。RLSSWは
カメラのレリーズボタンで、このボタンの第1段階の押
下によりSW1がONし、引き続いて第2段階の押下で
SW2がONする。
【0133】AFMSWはAFモード切り替ボタンで、
1回焦点検出が終了したらその後レンズ駆動を行なわな
い(静止した被写体を撮影するのに適する)ワンショッ
トモードと常に焦点検出を繰り返しレンズを被写体の動
きに追従させる(動いた被写体を撮影するのに適する)
サーボモードとを切り替える。
【0134】DRMSWはフィルム給送モード切り替え
ボタンで、このボタンを押す毎に1駒撮影→連続撮影→
セルフ/リモコン撮影→1駒撮影の順にフィルム給送モ
ードが切り替わる。
【0135】次に、図9の液晶表示パネルOCLにおけ
る各表示部の詳細について、図10を用いて説明する。
【0136】TVDSはシャッタ速度の設定値/演算値
のほか、ISOフィルム感度、カスタム機能No.の表
示を行う表示部であり、手振れ検知付シャッタ優先AE
モード時は、設定したシャッタ速度を表示する。AVD
Sは絞り設定値/演算値のほか、ABEステップ値、カ
スタム機能セット表示を行う表示部、FRCDSはフィ
ルム駒数、多重露出設定駒数、類は多重露出撮影回数を
表示する表示部である。
【0137】CFSGはカスタム機能が設定されている
時に点灯する表示部である。MESGは多重露出表示部
であり、多重露出の設定がされているときに点灯する。
RERSGは赤目緩和表示部であり、赤目緩和機能が設
定されているときに点灯する。AEBSGはAEB表示
部であり、AEBが設定されているときに点灯する。F
ESGは内蔵ストロボの調光補正表示部で、内蔵ストロ
ボの調光補正が設定されると点灯する。BPSGは合焦
音がなるように設定されている時に点灯する合焦音表示
部である。
【0138】EXDSは露出表示部であり、AE撮影時
の露出補正表示、AEB設定時の露出ずらし量の表示、
フラッシュの調光補正量の表示を行う。OUSGはマニ
ュアル露出レベル表示部であり、マニュアルモードで露
出がオーバーなら「+」表示」、アンダーなら「−」表
示を行う。
【0139】FLSGはフィルム状態表示部であり、フ
ィルム在否確認、フィルム巻戻し完了、オートローディ
ング失敗表示を点灯や点滅で表示する。
【0140】MTSGは測光方式表示部であり、評価測
光の場合は外枠と中間の割れたリング部分及び中央の点
の部分全てを表示し、部分測光の場合は外枠とリング部
分を表示する。また、平均測光の場合は外枠のみの表示
を行う。
【0141】BTSGはバッテリチェック表示部であ
り、電池の残量表示を行う。DRSGはフィルム給送モ
ード表示部であり、フィルム給送モードが1駒撮影、連
続撮影、セルフ/リモコン撮影かを表示する。
【0142】CSASGは手振れ検知付シャッタ優先A
Eモード(手振れ検知モード)時、そのモードであるこ
とを表示する表示部である。ISOSGはフィルム感度
表示部であり、表示部TVDSにフィルム感度が表示さ
れているときに点灯する。
【0143】次に、上記構成におけるカメラの概略動作
について、図11及び図12のフローチャートにしたが
って説明する。
【0144】図11はカメラの撮影モードが手振れ検知
モードに設定された場合のカメラの全体の動作を示すも
のである。
【0145】カメラに電源が投入されると、マイコンP
RSはステップ(200)を経て、ステップ(209)
からの動作を開始してゆく。
【0146】ステップ(209)では、変数やフラグ類
の初期化を行った後、ステップ(201)へ進む。
【0147】ステップ(201)においては、レリーズ
ボタンRLSSWの第1段階押下によりONするスイッ
チSW1の状態検知を行ない、OFFならばステップ
(202)へ進み、上記ステップ(209)と同様、変
数やフラグの類を初期化する。そして、ダイヤル変化を
チェックするステップ(203)へ進む。なお、ここで
は手振れ検知付シャッタ優先AEモード時の場合につい
てのみ説明する。
【0148】ステップ(203)においては、入力部材
INPDLの操作がなされているか否か(ダイヤル変化
があるか否か)を判定する。この結果、操作がなされて
いればステップ(204)へ進み、設定されているシャ
ッタ速度FCALを変更する(入力部材INPDLの操
作がなされていない場合は、あらかじめ決められたシャ
ッタ速度FCALになっている)。例えば、入力部材I
NPDLが右に1クリック回転させられていると、0.
5段シャッタ速度を遅くし、左に1クリック回転させら
れていると、0.5段シャッタ速度を速くする。
【0149】上記の入力部材INPDLの操作がなされ
ていなかった場合や、ステップ(204)におけるシャ
ッタ速度の設定が終了すると、再びステップ(201)
へ戻り、繰り返しスイッチSW1の状態検知をくりかえ
す。
【0150】上記ステップ(201)でスイッチSW1
がONであることを判定すると、ステップ(205)以
降の動作へと進み、AE制御、焦点検出、手振れ検知の
各動作を開始する。
【0151】先ず、ステップ(205)において、測光
やカメラの状態表示等の「AE制御」サブルーチンを実
行する。そして、この「AE制御」サブルーチンが終了
するとステップ(206)へ進む。
【0152】ステップ(206)では、焦点検出状態が
既に合焦であるか否かを判定し、非合焦の場合はステッ
プ(207)へ進む。
【0153】ステップ(207)においては、「焦点検
出」サブルーチンを実行する。ここでは、センサSNS
の蓄積、焦点検出演算、レンズ駆動の自動焦点調節動作
を行なう。そして、「焦点検出」サブルーチンが終了す
ると、ステップ(201)へ戻る。
【0154】また、上記ステップ(206)において、
合焦であると判定した場合にはステップ(208)へ進
み、「手振れ検知」サブルーチンを実行する(詳細は後
述する)。そして、この「手振れ検知」サブルーチンが
終了すると、ステップ(201)へ戻り、電源がOFF
するまで上記の動作を繰り返し実行してゆく。
【0155】なお、本実施例のフローチャートでは、レ
リーズ動作について記述していないが、このレリーズ動
作は本発明と直接関わりがないので、ここでは省略す
る。
【0156】次に、上記ステップ(208)において実
行される「手振れ検知」サブルーチンについて、図12
のフローチャートにしたがって説明する。
【0157】「手振れ検知」サブルーチンがコールされ
ると、ステップ(301)を経て、ステップ(302)
以降の手振れ検知制御動作を実行してゆく。
【0158】ステップ(302)においては、現在の時
刻TM2を入力し、前回該サブルーチンが実行された時
の時刻TM1との差「TM2−TM1」を計算する。こ
の「TM2−TM1」は該サブルーチンが実行される時
間間隔となる。
【0159】次にステップ(303)へ進み、「蓄積」
サブルーチンを実行する。この「蓄積」サブルーチンで
は、手振れ検知に必要な像データを蓄積する。すなわ
ち、センサSNSの蓄積を開始し、蓄積終了を待つ。蓄
積が終了したら該センサSNSに読み出しクロック信号
を出力し、それと同時に入力される像データのA/D変
換を行い、内部メモリにこの像データを格納する。手振
れ検知を行う場合、像データは片方のみを取り込む。す
なわち、A像データエリアは前回のデータ用に保存して
おき、B像データのみを取り込む。片方のみ取り込むこ
とにより、前回のデータを格納しておくためのメモリエ
リアの節約になるし、取り込みの時間も短縮できる。上
記の像データの格納が終了するとステップ(304)へ
進む。
【0160】ステップ(304)では、手振れ検知に必
要な像データの蓄積数(STR_NUM)を判定し、そ
の蓄積数が「2」より少なければ手振れ量を検出できな
いので、ステップ(308)へ進む。また、蓄積数(S
TR_NUM)が「2」以上であるときは、手振れ量の
検出が可能な状態であるので、ステップ(305)へ進
む。
【0161】ステップ(305)においては、手振れT
v値計算を行う。この状態でA像には前回のデータ、B
像には今回の像データが格納されているので、A像とB
像のずれを検出すると、前回のセンサ蓄積から今回のセ
ンサ蓄積までの間にどの位カメラが振れたのかが検出で
きる。なお、実際の手振れは縦か横の一方向にだけに動
くのではなく、色々な方向に動くことがほとんどである
ため、縦方向と横方向の両方のずれ量を求める必要があ
るため、振れの検知はセンサSNS−2とSNS−4を
使って行う。そして、求めたずれ量と、前記ステップ
(302)で求めた時間間隔から現在の手振れ量で手振
れ写真とならない様なシャッタ速度CALTVを求め
る。
【0162】ここで、手振れTv値計算における基本的
な考え方を以下に示す。
【0163】ピント面上の像変化速度をv(mm/
s)、シャッタ時間をt(s)、許容錯乱円をσ(0.35
mm)とすると、 v×t≦σ(mm) となる撮影条件では、手振れ写真とならないと考える。
よって、 t=0.35/v(s) で、シャッタ時間tを計算する。
【0164】ピント面上での像の変化量をr(mm)、
変化量測定時間をts(s)とすると、像面変化速度v
(mm/s)は、 v=r/ts(mm/s) となる。
【0165】上記式のrは、ステップ(413)の最初
に求めたずれ量に比例する値であり、且つ、tsは、ス
テップ(306)で求めたサブルーチンが実行される時
間間隔(TM2−TM1)である。
【0166】これらを上式に代入することにより、手振
れ限界シャッタ時間tを計算する事が出来る。そして、
この値tをアペックス表現に変換すると、手振れTv値
CALTVになる。手振れTv値を計算した後ステップ
(306)へ進む。
【0167】ステップ(306)においては、設定され
ているシャッタ速度FCALと上記の手振れTv値CA
LTVとを比較し、手振れTv値CALTVの方が大き
い、すなわち手振れ量から計算したシャッタ速度が設定
されているシャッタ速度FCLAより高速である場合
は、ステップ(308)へ進む。一方、手振れTv値C
ALTVが設定されているシャッタ速度FCALより小
さい(振れ量から計算したシャッタ速度が設定されてい
るシャッタ速度より低速)の場合は、ステップ(30
7)に進む。
【0168】ステップ(307)においては、手振れT
v値を設定されているシャッタ速度FCALとする。
【0169】これにより、ステップ(305)で求めた
手振れ限界秒時が、設定されているシャッタ秒時よりも
低速の時には、この焦点距離の逆数で表される秒時にリ
ミットされ、撮影者の意図しない様な低速秒時に成るこ
とを防ぐことが出来る。逆に、撮影者にて設定されてい
るシャッタ秒時が手振れ限界を越えている場合は、手振
れのないシャッタ秒時に自動的にシャッタ秒時を変化さ
せる為である。
【0170】次にステップ(308)へ進み、制御値演
算を行う。ここでは毎回得られる手振れTv値CALT
Vが大きく変化した場合でも、制御値としてのシャッタ
速度ISPTVがさほど大幅に変化することが無いよう
に、つまり頻繁にシャッタ速度が変わる事を防ぐ為に、
RAMに記憶されている過去何回かの手振れTv値CA
LTVの加重平均を求める。
【0171】次のステップ(309)においては、今回
の蓄積開始時刻TM2を次回の手振れ検知用にTM1と
して記憶する。
【0172】次のステップ(310)においては、今回
の手振れ検知制御によって求められた制御値ISPTV
を次回の手振れ検出用に記憶する。さらに、今回取り込
んだ像データ(B像データ)をA像のデータエリアに移
しかえる。
【0173】最後にステップ(311)でこの「手振れ
検知」サブルーチンを終了し、図11のメインフローへ
リターンする。
【0174】上記の第3の実施例によれば、今迄の手振
れ検知モード時においてはシャッタ速度を撮影者が変更
することができなかったが、これを可能とし、手振れが
少ない場合には、従来例で述べたような問題点を解決す
るために設定されているシャッタ速度で撮影を実行する
ようにして、手振れ量が少ない場合にシャッタ速度が不
用意に低速になることを防ぎ、撮影者の意図を反映した
撮影を可能としている。また、設定されているシャッタ
速度では手振れ写真となるような場合には、自動的にシ
ャッタ速度を高速側にシフトする様にして(手振れ量か
ら算出したシャッタ速度を用いるようにして)、振れ写
真とはならない写真を提供できるようにしている。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
手振れ検知時に用いられる、被写体を照明するための光
を投光する投光手段を設け、また、焦点検出手段に備え
られた蓄積型光電変換手段の蓄積時間に基づいて、投光
手段を使用するか否かを判定する投光判定手段を具備
し、また、カメラの測光手段からの測光情報に基づい
て、投光手段を使用するか否かを判定する投光判定手段
を具備し、被写体輝度が暗くなった場合には、投光手段
により被写体を照明し、手振れ検知動作を行うようにし
ている。
【0176】よって、被写体輝度が暗い場合であって
も、手振れ検知を行うことが可能となる。
【0177】また、本発明によれば、設定手段にて設定
されたシャッタ速度と演算手段にて算出されたシャッタ
速度とを比較し、設定手段にて設定されたシャッタ速度
が手振れ量に基づいて算出されたシャッタ速度より高速
の場合、設定手段にて設定されたシャッタ速度を最終的
なシャッタ速度として決定する決定手段を設け、設定さ
れたシャッタ速度が手振れ量に基づいて算出されたシャ
ッタ速度より高速の場合、手振れは問題とはならないの
で撮影者の意思を反映するべく、設定手段にて設定され
たシャッタ速度を最終的なシャッタ速度として決定する
ようにしている。
【0178】また、設定されたシャッタ速度が手振れ量
に基づいて算出されたシャッタ速度より高速の場合、設
定手段にて設定されたシャッタ速度を最終的なシャッタ
速度として決定する第1の決定手段にて決定された少な
くとも前回の撮影時のシャッタ速度を記憶する記憶手段
と、設定手段にて設定されたシャッタ速度が手振れ量に
基づいて算出されたシャッタ速度より低速の場合、前記
記憶手段にて記憶されたシャッタ秒時と手振れ量に基づ
いて算出されたシャッタ速度とに基づいて最終的なシャ
ッタ速度を決定する第2の決定手段とを設け、設定され
たシャッタ速度が手振れ量に基づいて算出されたシャッ
タ速度より低速の場合、記憶手段にて記憶されたシャッ
タ秒時と手振れ量に基づいて算出されたシャッタ速度と
に基づいて、つまり今回の手振れ量に基づいて算出され
たシャッタ速度と過去に決定されたシャッタ速度との加
重平均をとって最終的なシャッタ速度を決定するように
している。
【0179】よって、不用意に低速シャッタ速度となっ
たり、手振れ写真となってしまうといったことを無く
し、撮影者の意図に反映した写真撮影を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における手振れ検知カメ
ラの構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1のカメラに配置される焦点検出光学系の構
成を示す斜視図である。
【図3】図1のカメラのメイン動作を示すフローチャー
トである。
【図4】図3の「手振れ検知」動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の第2の実施例における手振れ検知カメ
ラの「手振れ検知」動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例における手振れ検知カメ
ラの焦点検出光学系の構成を示す斜視図である。
【図7】図6の焦点検出光学系をカメラに組み込んだ状
態を示す側面図である。
【図8】本発明の第3の実施例における手振れ検知カメ
ラの構成を示す回路ブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例における手振れ検知カメ
ラの上面図である。
【図10】図9に示す液晶表示パネルにおける各表示部
を説明するための図である。
【図11】本発明の第3の実施例における手振れ検知カ
メラのメイン動作を示すフローチャートである。
【図12】図11の「手振れ検知」動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 6 焦点検出ユニット 10 照明回路 11 ランプ PRS マイコン INPDL 入力部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 5/00 Z 7513−2K 7/093 9224−2K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの焦点状態を検出し、この焦
    点状態を示す像信号を出力する焦点検出手段と、該焦点
    検出手段からの像信号に基づいて手振れ量を検知する手
    振れ検知手段とを備えた手振れ検知カメラにおいて、手
    振れ検知時に用いられる、被写体を照明するための光を
    投光する投光手段を設けたことを特徴とする手振れ検知
    カメラ。
  2. 【請求項2】 焦点検出手段に備えられた蓄積型光電変
    換手段の蓄積時間に基づいて、投光手段を使用するか否
    かを判定する投光判定手段を具備したことを特徴とする
    請求項1記載の手振れ検知カメラ。
  3. 【請求項3】 カメラの測光手段からの測光情報に基づ
    いて、投光手段を使用するか否かを判定する投光判定手
    段を具備したことを特徴とする請求項1記載の手振れ検
    知カメラ。
  4. 【請求項4】 撮影レンズの焦点状態を検出し、この焦
    点状態を示す像信号を出力する焦点検出手段と、該焦点
    検出手段からの像信号に基づいて手振れ量を検知する手
    振れ検知手段と、該手振れ検知手段からの手振れ量に基
    づいてシャッタ速度を算出する演算手段と、撮影時のシ
    ャッタ速度を設定する設定手段とを備えた手振れ検知カ
    メラにおいて、前記設定手段にて設定されたシャッタ速
    度と前記演算手段にて算出されたシャッタ速度とを比較
    し、この比較結果に応じて撮影時に用いる最終的なシャ
    ッタ速度を決定する決定手段を設けたことを特徴とする
    手振れ検知カメラ。
  5. 【請求項5】 決定手段は、設定手段にて設定されたシ
    ャッタ速度が手振れ量に基づいて算出されたシャッタ速
    度より高速の場合、設定手段にて設定されたシャッタ速
    度を最終的なシャッタ速度とする手段であることを特徴
    とする請求項4記載の手振れ検知カメラ。
  6. 【請求項6】 撮影レンズの焦点状態を検出し、この焦
    点状態を示す像信号を出力する焦点検出手段と、該焦点
    検出手段からの像信号に基づいて手振れ量を検知する手
    振れ検知手段と、該手振れ検知手段からの手振れ量に基
    づいてシャッタ速度を算出する演算手段と、撮影時のシ
    ャッタ速度を設定する設定手段とを備えた手振れ検知カ
    メラにおいて、前記設定手段にて設定されたシャッタ速
    度と前記演算手段にて算出されたシャッタ速度とを比較
    し、設定されたシャッタ速度が手振れ量に基づいて算出
    されたシャッタ速度より高速の場合、設定手段にて設定
    されたシャッタ速度を最終的なシャッタ速度として決定
    する第1の決定手段と、該第1の決定手段にて決定され
    た少なくとも前回の撮影時のシャッタ速度を記憶する記
    憶手段と、前記設定手段にて設定されたシャッタ速度が
    手振れ量に基づいて算出されたシャッタ速度より低速の
    場合、前記記憶手段にて記憶されたシャッタ秒時と手振
    れ量に基づいて算出されたシャッタ速度とに基づいて最
    終的なシャッタ速度を決定する第2の決定手段とを設け
    たことを特徴とする手振れ検知カメラ。
JP24603492A 1992-08-24 1992-08-24 手振れ検知カメラ Pending JPH0667273A (ja)

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