JPH0662621B2 - 新規芳香族化合物、その製造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬 - Google Patents

新規芳香族化合物、その製造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬

Info

Publication number
JPH0662621B2
JPH0662621B2 JP61143132A JP14313286A JPH0662621B2 JP H0662621 B2 JPH0662621 B2 JP H0662621B2 JP 61143132 A JP61143132 A JP 61143132A JP 14313286 A JP14313286 A JP 14313286A JP H0662621 B2 JPH0662621 B2 JP H0662621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
alkyl
group
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61143132A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62486A (ja
Inventor
ウヴエ・シエーン
ヴオルフガング・ケールバツハ
ベルント・ハツハマイスター
ゲルト・ブツシユマン
ウルリヒ・ゲー・キユール
Original Assignee
カリ−ヒエミ−・フアルマ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カリ−ヒエミ−・フアルマ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング filed Critical カリ−ヒエミ−・フアルマ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
Publication of JPS62486A publication Critical patent/JPS62486A/ja
Publication of JPH0662621B2 publication Critical patent/JPH0662621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/22Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed systems contains four or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/06Antiarrhythmics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スパルテイン系の新規芳香族化合物、その製
造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬に関する。
従来の技術 スパルテイン、えにしだから得られるアルカロイドに関
しては、心ぞうに有効な性質、殊に心ぞうのリズムに対
する影響が既に詳細に記載されている。不応時間の延長
に関する作用の増大は、17−位でアルキル置換のスパ
ルテイン、つまり次の構造を有する化合物によつて得る
ことができた: かゝる化合物は、ドイル公開特許第2360475号明
細書から公知である。更にヨーロツパ特許公開公報第0
046565号からは、抗不整脈作用を有する二量体ス
パルテイン、17,17′−ビススパルテインが公知で
ある。
公知技術による化合物は、心ぞうのリズムの違和を治療
する場合には作用の外観に関しては良好な作用を示す
が、なお改良する余地がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、改良された作用を有するスパルテイン
誘導体を得ることである。
問題点を解決するための手段 この目的は、特許請求の範囲に記載の化合物の提供によ
つて解決される。
本発明は、一般式(I): S−(CH−A (I) 〔式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中基R〜R
の1個又は2個は互いに独立に水素であり、基R〜R
の1個又は数個は互いに独立に (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になつてアルキレンジオキ
シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである〕の
新規芳香族化合物並びに薬理学上使用することのできる
その酸付加塩を包含する。
Aがピリジルを表わす場合には、2−、3−又は4−ピ
リジル、好ましくは2−又は4−ピリジルである。
アルキルとしては、本発明によれば分枝状並びに非分枝
状のアルキルが該当する。低級アルキルとしては、C原
子4個までを有するアルキルである。それ故好ましいア
ルキル基は、分枝状基としてはイソプロピル−、sec
−ブチル−、(2−メチルプロピル)−基であり、非分
枝状アルキルとしては、メチル−、エチル−、n−プロ
ピル、n−ブチル基である。
アルコキシ基とは、好ましくは低級アルコキシ、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシである。
アルキレンジオキシは、殊に基: −o−(CH−o−〔q=1〜2〕である。
本発明の1実施例によれば、基R〜Rのどれも水素
を表わさない。相応する化合物は、以下トリ置換と呼ば
れる。かゝる化合物の例は、n=1に対しては置換3,
4,5−トリメトキシである。
本発明の他の実施形では、基R〜Rの1個は水素で
ある。かゝる化合物はジ置換と呼ばれる。かゝる化合物
の例は、n=1に対しては置換2,4−ジメチル、2,
3−ジメトキシ、2,4−ジクロル、2,6−ジクロ
ル、3,5−ジクロル、2−フルオル−3−メチル、
2,6−ジフルオル、2−フルオル−6−クロル、3−
メトキシ−4−ホルミルである。
ジ置換の特別の場合は、基R〜Rの2個の隣接した
基が一緒になつてアルキレンジオキシ基を形成すること
である。かゝる化合物の例は、n=1に対しては置換
3,4−メチレンジオキシ及び3,4−エチレンジオキ
シである。
多くの化合物では、基R〜Rの2個は水素である。
相応する化合物は、次にモノ置換とみなす。この場合置
換分は、スパルテイン基との結合に対してオルト−、メ
タ−又はパラ位に存在する。
式(I)のn=0に対しては、次式(Vm)のモノ置換化
合物が挙げられる: 〔式中Rは3−メチル、2−メトキシ、3−メトキシ、
4−メトキシ、4−ヒドロキシ、2−トリフルオルメチ
ル、3−トリフルオルメチル、4−トリフルオルメチ
ル、3−フルオル、4−フルオル、3−クロル、4−ク
ロル、4−ブロム、3−ホルミルを表わす〕。
式(I)のn=1に対しては、次式(VIm)のモノ置換
化合物が挙げられる。: 〔式中Rは2−メチル、3−メチル、4−メチル、2−
メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、3−ヒドロキ
シ、2−フルオル、3−フルオル、4−フルオル、2−
クロル、3−クロル、4−クロル、2−ブロム、3−ブ
ロム、4−ブロム、3−トリフルオルメチル、4−ホル
ミル、4−(N,N−ジイソプロピル)−アミノカルボ
ニルを表わす〕。
特に好ましのは、nが1の式(I)の化合物である。
本発明は、前記式(I)の化合物の少くとも1種又は薬
理学上使用することのできる酸付加塩を含有する薬剤を
包含する。
薬理学上使用することのできる酸付加塩としては、例え
ば無機又は有機の酸の水溶性及び水に不溶の塩、例えば
塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、燐酸塩、硝酸
塩、硫酸塩、過塩素酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、グルコ
ン酸塩、安息香酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、サリチ
ル酸塩、スルホサリチル酸塩、マレイン酸塩、ラウリン
酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、蓚酸塩、酒石酸塩、ス
テアリン酸塩、トシル酸塩(p−トルオールスルホン酸
塩)、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、3−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸塩、3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸塩、メシル酸塩(スルホン酸メタン)、スルホン酸
ナフタリンが適当である。
更に本発明は、作用物質として少くともAが付加的に置
換されていないフエニルである式(I)の化合物又は薬
理学上使用することのできるその酸付加塩を含有する薬
剤を包含する。
最後に挙げたこの化合物は既に公知である〔リンク(Ri
nk)、グラボフスキ(Grabowski)、アルシブ・デア・
フアルマジイ(Archiv der Pharmazie)、第289巻、
1956年、第702頁〕。もちろんその薬理学的性質
は、まだ記載されていない。それ故、治療処置する場合
のその使用は新規である。同じようにして、この公知化
合物を含有する薬剤も新規である。
更に本発明は、式(I)の化合物又はAが付加的に置換
されていないフエニルである式(I)の化合物又は薬理
学上使用することのできるその酸付加塩を有する薬剤の
製造法に関する。この方法は前記化合物を、薬理学上適
当な担持物質と混合し、公知方法でガーレン製剤に変換
することである。かゝる製剤は、例えば錠剤、糖衣錠、
カプセル、粉末、顆粒、水懸濁液又は油懸濁液、エマル
ジヨン、シロツプ又は経口用液体、直腸用座薬又は非経
口用の滅菌注射懸濁液又は溶液であつてもよい。
また本発明は、式(I)の化合物の製造法を包含する。
この場合実施形(i)では、17−ヒドロキシスパルテ
イン又は17−デヒドロスパルテイン塩、殊に過塩素酸
塩を、式(III) A−(CH−MgHal (III) 〔式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
(b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わし、
Halはハロゲン、殊に臭素又は塩素を表わす〕のグリ
ニヤール化合物と反応させて、式(I)の相応する置換
化合物にする。
実施形(ii)では、17−デヒドロスパルテイン塩、殊
に過塩素酸塩を、式(IV): A−(CH−Li (IV) 〔式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
(b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わす〕
の有機金属化合物と反応させて、式(I)の相応する置
換化合物にする。
化合物(III)又は(IV)の製造は公知であり、式(VI
I): A−(CH−Hal (VII) の化合物をマグネシウム、リチウム又はアルキルリチウ
ム、好ましくはn−ブチル−リチウムと反応させるこに
よつて行なう。この場合Halはハロゲン、殊に臭素又
は塩素である。
n=1の化合物(IV)は式(VII): A−CH (VIII) の化合物から、芳香族物質に存在する活性化メチル基を
強塩基、例えばアルキルリチウム、好ましくはn−ブチ
ルリチウム又はリチウムアミド、好ましくはリチウムジ
イソプロピルアミドで脱プロトン化して製造することも
できる。活性化メチル基は、例えばA=2−ピリジル、
4−ピリジル、2−(4,4−ジメチル−△−オキサ
ゾリノ)−フエニルの化合物(VIII)にか、又は2−又
は4−位で−CO−R(Rは置換アミノである)に
よつて置換されているフエニルに含まれている。
n=0の化合物(IV)は、化合物(IX): A−H の核で一定の活性化水素原子をアルキルリチウムで直接
に脱プロトン化して得ることもできる。核で一定の活性
化水素原子は、例えばフエニル基でアルコキシ基、好ま
しくはメトキシ基に対して隣りの位にか又はフリル−又
はN−アルキル−ピリル−系のα−位に存在する。
このようにして製造した式(I)の化合物は、そのまゝ
か又は薬理学上使用することのできる酸付加塩の形で製
出することができる。しかしながらこの化合物を、次の
実施形によつて反応させて式(I)の他の化合物を得る
こともできる: (iii)Aが2−又は4−ブロムフエニル又は(c2)
を表わす化合物(I)を、アルキルリチウムで金属化
し、公知方法で反応させてA=(c1)、(c3)〜
(c5)、(c10)の化合物(I)にする; (iv)Aが(c2)を表わす化合物(I)を、公知方法
でHIと反応させてAが(c9)を表わす化合物(I)
にする; (v)Aが(c8)を表わす化合物(I)を、酸性加水
分解によつて相応するアルデヒドに変換する。
実施形(iii)〜(v)によつて得られた化合物もその
まゝか又は薬理学上使用することのできるその酸付加塩
の形で製出することができる。
有機金属反応は湿気(無水溶剤)及び空気の酸素(不活
性ガス雰囲気、例えば窒素、アルゴン下)を遮断して行
なう。
不活性有機溶剤としては、エーテル(例えばジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシ
エタン)又は炭化水素、例えばヘキサン、シクロヘキサ
ン又はベンゾール、好ましくはジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン又はこれらの混合物が該当する。
実施形(i)では、先づ相応するハロゲン化物(VII)
及び微細なマグネシウムから、グリニヤール反応の條件
に相応してグリニヤール試薬(III)が得られる〔例え
ばネツエル(K.Ntzel)、メトーデン・ツア・ヘルシ
ユテールング・ウント・ウムバンドルング・マグネシウ
ムオルガニツシエル・ヘルビンドウンゲン(Methoden z
ur Herstellung und Umwandlung magnesiumorganischer
Verbindungen):フーベン・ワイル(Houben-Weyl)、
メトーデン・デア・オルガニツシエン・ヘミー(Method
en der organischen Chemie)、第13/2a巻、第5
3頁以降)〕。
グリニヤール試薬を得るためには、必要により触媒、例
えばヨード又は1,2−ジブロムエタンを使用すること
ができる。反応温度は、通常室温と溶剤又は溶剤混合物
の沸点との間である。
ハロゲン化物(VII)の立体的及び電子的性質によつ
て、反応時間は30分〜数時間であつてもよい。
選択的に実施形(ii)によつて、化合物(I)を得るた
めに有機リチウム反応を行なうこともできる。リチウム
中間工程の実施は、標準方法〔例えばジルマン(H.Gilm
an)、ザ・メタレーシヨン・リアクシヨン・ウイズ・オ
ルガノリチウム・コンパウンズ(The Metalation React
ion With Organolithium Compounds):オーガニツク・
リアクシヨンズ(Organic Reactions)、第8巻、第2
58頁以降か又はロドリグエズ(H.R.Rodriguez)、ヘ
テロアトム−フアシリテイテド・リチエーシヨンズ(He
teroatom-Facilitated Lithiations):オーガニツク・
リアクシヨンズ(Organic Reactions)、第26巻、第
1頁以降〕で、例えば金属リチウム、リチウムアルキ、
好ましくはn−ブチルリチウム又はリチウムアミド、例
えばリチウムジイソプロピルアミドと反応させて行な
う。
窒素を有するルイス塩基は、リチウム化合物の反応性を
高めることは公知である;それ故必要により、例えば
N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン
(TMEDA)又は1,4−ジアザビシクロ−〔2,2,
2〕−オクタン(DABCO)を触媒として使用する。
反応温度は通常−78℃〜40℃である。ハロゲン化物
(VII)の立体的及び電子的性質によつて、反応時間は
30分〜数時間であつてもよい。
実施形(iii)によつて臭化物又はアルコキシ化合物を
リチウムアルキル、好ましくはn−リチウムアルキルと
反応させて生成したリチウムフエニル誘導体は、公知方
法で反応させて新規化合物(I)にすることができる
〔例えばナラシムハン(N.S.Narasimhan)、マリ(R.S.
Mali)、シンセシス(Synthesis)、1983年、第9
57頁以降〕;例えばN,N−ジメチルホルムアミド及
びハロゲン化アルキルとの反応を挙げることができる。
実施形(iv)によるエーテル脱離は、常法、例えば沃化
水素酸、三臭化硼素、三塩化硼素又は五塩化燐、好まし
くは沃化水素酸での処理によつて行なう。
反応は標準圧かは高圧で、好ましくは標準圧で行なうこ
とができる。
反応温度は、別法によつて−78℃〜+200℃の範囲
内である。
得られた化合物の場合により必要な精製は、常法で、例
えば酸塩基分離又はクロマトグラフイー法によつて行な
う。
本発明によつて得られる酸付加塩は、塩基性化合物
(I)を、薬理学上使用することのできる塩を形成する
酸と反応させて得られる。
式(I)の化合物及び薬理学上使用することのできるそ
の酸付加塩は、重要な薬理学的性質によつて優れてお
り、殊に心臓における酸素節約、振動数調節及び整脈作
用を示す。新規化合物は、良好な効力及び大きい相容性
によつてすぐれている。
このようにして新規化合物は、既にわずかな投与量です
ぐれた心臓振動数の低下及び付加的抗不整脈作用を示
す。さらに、心臓収縮力に対する好ましくない不利な影
響は極めて僅かである。即ち、これらの化合物は、心臓
の振動数低下作用ないしは不応期延長作用対不利な変力
的副作用のとくに有利な割合を有し、それ故広い治療範
囲を有する。
心筋の酸素消費に対する作用物質の影響は、麻酔をした
ねずみで試験し、ネイル(Neill)の方法〔ネイル(W.
Z.Neill)、レブイン(H.H.Levine)、ワグマン(R.J.W
agman)、ゴルリン(R.Gorlin)、サーキユレーシヨン
・リサーチ(Circulation Research)第12巻(196
3年)、第163頁〕によつて測定した。これに必要な
収縮期血圧及び心臓振動数の循環測定量は、ブウシユマ
ン(Buschmann)その他〔ブウシユマン(G.Buschman
n)、シユマヘル(W.Schumacher)、ブウデン(R.Budde
n)及びケール(U.G.Khl)、ジヤーナル・オブ・カル
デイオバスキユラル・フアルマコロジー(Journal of C
ardiovascular Pharwacology)第2巻(1980年)、
第777〜795頁〕の実験で確かめた。表Aから明ら
かなように、作用物質は、心臓振動数と収縮期血圧の双
方の積を低下し、それにより心臓における酸素節約を生
じる。
新規作用物質の抗不整脈作用の実証は、実験によつてゴ
ビエル(Govier)の方法〔ゴビエル(W.C.Govier)、ジ
ヤーナル・オブ・フアルマコロジー・アンド・エクスペ
リメンタル・セラピユーテイクス(Journal of Pharmac
ology and Experimental Therapeutics)第148巻
(1)(1965年)、第100〜105頁〕により、
体重300〜400gの雌のアルビノ種白モルモット
(Albvino Pirbright-white Meerschwein-chen)の左心
房の機能的不応時間を測定して行なつた。目下治療で既
に使用した種々の化学構造のすべての抗不整脈剤は、機
能的不応時間の延長によつて優れている。付加的にこの
方法によつて、心筋の収縮に対する物質の作用が得られ
る。それ故表Bには、FRP125%として、物質適用
から18分後に出発値の125%に達する機能的不応期
の延長を生じるかないしはF75%として、出発値の7
5%に達する収縮力の減少を惹起する濃度がμモル/
で記載されている。
心臓振動数(FRQ)に対する作用物質の直接的影響は、
体重300〜400gの雌のアルビノ種白モルモット
の、自然鼓動の摘出した右心房で試験した表BにはFRQ
75%として、物質投与してから20分後に出発値の7
5%に達する振動数の減少が生じる濃度(μモル/)
が記載されている。
更に、収縮力減少投与量と心臓振動数低下投与量とから
の商F75%/FRQ75%が記載されている。この商に
よつて、心ぞうの振動数の減少作用に対する物質の治療
範囲に関する解明が得られる。
表Bからは、新規物質は言うに足る程度の好ましくない
不利な変力効果を示さないが、既に、著しい低濃度で心
ぞうの振動数の減少作用及び抗不整脈作用を発揮するこ
とが明らかである。
表Bには、公知化合物の過酸のペンチルスパルテイン−
L(+)−酒石酸塩の結果も記載されている(ヨーロツ
パ特許公開公報第0025069号)。比較は、明らか
に公知物質に対し本発明による化合物の心臓振動数低下
作用に関して、すぐれた治療範囲を示す。
それ故本発明による化合物のすぐれた作用は、心ぞうの
酸素節約性、リズムを有する及び振動数の影響効果の組
合せによつて特徴づけられる。
この作用によつて、虚血性心疾患、例えば狭心症及び心
筋梗塞並びに生命を脅かす不整脈の場合に使用すること
ができる。
使用すべき投与量は、もちろん使用物質、使用法及び治
療すべき容態の種類によつて変動する。しかしながら、
一般に十分な効果は動物実験では0.01〜100mg/
体重1kgの用量で得られる。
実施例 新規化合物の構造は分光学の試験、殊にNMRスペクト
ル、質量スペクトル、赤外線スペクトル及び/又は紫外
線スペクトルの分析によつて確かめた。
17−ヒドロキシスパルテインは、ドイツ公開第282
5117号明細書によつてスパルテインから製出した。
17−デヒドロスパルテイン過塩素酸塩は、リンク(M.
Rink)及びグラボフスキ(K.Grabowski)、アルシブ・
デア・フアルマジー(Archiv der Pharmazie)第289
巻(1956年)、第695頁によつて17−ヒドロキ
シスパルテインから製造した。
例及び表中では、次の略語を使用する: LSM=溶剤、THF=テトラヒドロフラン、Et=ジエチルエ
ーテル、T=温度(℃)、Kat=触媒、P=17−デヒ
ドロスパルテイン過塩素酸塩、H=17−ヒドロキシス
パルテイン、DBE=1,2−ジブロムエタン、WS=酒石
酸塩、HFu=フマル酸塩。
例1 化合物(III)又は(IV)の製造。
(1a)化合物(III)の製造 マグネシウムのけずりくず0.1モルを溶剤(無水)5
0mlに装入する。場合により触媒を添加する。溶剤50
mlに(VII)0.1モルを滴加した後に、バツチをマグ
ネシウムが溶解するまで還流で維持する。反応バツチ
を、そのまゝ例2の反応に使用する。
(1b)化合物(IV)の製造 n−ブチルリチウム(ヘキサンにとかした15%の溶液
として)4.4mモルを、溶剤(無水)30mlに−78
℃とかす。(VII)4.5mモルを溶剤30mlに緩慢に
滴加した後に、更に−78℃で30分間攪拌する。この
バツチを、例3の反応に使用する。
(1c)化合物(IV)の製造 リチウム−ジイソプロピルアミド−その場でジイソプロ
ピルアミンとn−ブチルリチウムとから製造−0.1モ
ルを溶剤(無水)100mlにとかした溶液に、相応する
温度で(VIII)0.1モルを滴加し、更に攪拌する。次
いで溶剤200mlで希釈し、得られたバツチを例3の反
応に使用する。
(1d)化合物(IV)の製造 溶剤50mlにとかした(IX)0.1モルに、場合により
ほゞ等モル量の触媒の存在で冷却(T1)しながら、n
−ブチルリチウムをヘキサンにとかした1.6モルの溶
液62.5mlを滴加する。脱プロトンを完全にするため
に、高温度(T2)で更に攪拌する。得られたバツチを
冷却3の反応に使用し、この場合予め温度(T3)に調
節する。
特別の反応條件に対する記載は、表1a〜1dに記載さ
れている。
例2 別法(i)による化合物(I)の製造。
例(1a)から得られたバツチに、溶剤100mlにとか
した17−ヒドロキシスパルテイン又は17−デヒドロ
スパルテイン−過塩素酸塩0.05モルを添加し、完全
な反応が得られるまで還流で加熱する。希塩酸で留意し
て酸性にし、続いて酸/塩基を分離し、中性酸化アルミ
ニウム又は珪酸で展開液としてエーテル/ヘキサン混合
物でクロマトグラフイーを行なつた後に、化合物(I)
を単離する。別法でこれを反応させてその酸付加塩にす
る。特別の反応條件及び得られた生成物は、第2表に記
載されている。
例3 別法(ii)による化合物(I)の製造。
例(1b)又は(1c)又は(1d)から得られたバツ
チに、等モル量の固体17−デヒドロスパルテイン過塩
素酸塩を添加し、室温で緩慢に加熱して完全に反応する
まで攪拌する。
希酸又は氷水を添加した後に、例2のようにして後処理
する。特別の反応條件及び得られた生成物に対する記載
は、第3表に記載されている。
例4 別法(iii)による化合物(I)の製造。
単離物0.013モルを溶剤(無水)にとかし、場合に
より触媒を添加する。冷却しながらn−ブチルリチウム
(ヘキサンにとかした15%の溶液として)0.02モ
ルを滴加し、室温で1〜6時間攪拌後に、溶剤20mlに
とかしたN,N−ジメチルホルムアミド0.04モルの
添加を行なう。反応終了後に水を加え、例2のようにし
て後処理する。特別の反応條件及び得られた生成物は、
第4表に記載されている。
例5 別法(iv)による化合物(I)の製造。
無水酢酸14mlにとかした単離物0.017モルに、5
7%の沃化水素酸30mlを徐々に滴加する。バツチを還
流下に4時間加熱する。反応混合物を留意して氷水に添
加し、例2のようにして後処理する。反応條件及び得ら
れた生成物に対する記載は、第5表に記載されている。
例6 別法(v)による化合物(I)の製造。
マグネシウム0.02モルを、無水THF50mlに添加す
る。1,2−ジブロムエタン0.2mlで活性にした後
に、無水THF10mlにとかした2−(3−ブロムフエニ
ル)−1,3−ジオキソラン0.02モルの滴加を行な
う。バツチを還流で1時間加熱した後に、無水THF10
0mlで希釈し、17−デヒドロスパルテイン−過塩素酸
塩0.01モルを加え、更に反応が完結するまで加熱す
る。
アルデヒドを遊離させるために、希塩酸を加え、室温で
30分攪拌する。酸/塩基の分離を行ない、展開剤とし
てのエーテル/ヘキサン(1:1)を有するアルミナに
よつて濾過した後に、ホルミル誘導体を油として単離す
ることができる。3当量の酒石酸と反応させて、結晶性
酒石酸塩(融点:126〜130℃)が得られる。
次の例7〜9には、本発明による作用物質を含有する製
薬調剤並びにかゝる製薬調剤の製造が記載されている。
例7 錠剤。
組成: 製造法: 作用物質を、とうもろこし澱粉及び微粉末ラクトーズと
混合機中で混合する。得られた混合物を、ポリビニルピ
ロリドン〔コリドン(Kollidon)25、BASF社製〕を
イソプロパノールにとかした20%の溶液で湿潤する。
必要により、更にイソプロパノールを添加する。湿潤顆
粒を2mmの篩に通し、乾燥器で40℃で乾燥し、続いて
1mmの篩〔フレビツト(Frewitt)機〕に通す。顆粒
を、ステアリン酸マグネシウム及び水素化ひまし油と混
合した後に、これによつて113mgの錠剤を圧縮する
と、各々の錠剤は作用物質20mgを含有する。
例8 カプセル。
組成: 製造法: 作用物質を、とうもろこし澱粉及び微粉末ラクトーズと
混合機で混合する。得られた混合物を、ポリビニルピロ
リドン〔コリドン(Kollidon)25〕をイソプロパノ
ールにとかした20%の溶液で湿潤する。必要により、
更にイソプロパノールを添加する。湿潤顆粒を1.6mm
の篩〔フレビツト(Frewitt)〕に通し、乾燥器で40
℃で乾燥し、続いて1mmの篩〔フレビツト(Frewit
t)〕に通し、乾燥器で40℃で乾燥し、続いて1mmの
篩〔フレビツト(Frewitt)〕に通す。顆粒を、ステア
リン酸マグネシウム及び珪酸エーロゲル〔エーロゲル
(Aerosil)200、デクツサ・アクチエンゲゼルシヤ
フト社製〕と混合した後に、これからそれぞれ90mg
を、自動カプセル機を用いて大きさ4の硬性ゼラチンカ
プセルに充填すると、各々のカプセルは作用物質20mg
を含有する。
例9 アンプル。
組成: 作用物質(例2、No.218) 5mg 塩化ナトリウム 16mg 注射用水(蒸溜) 2.0ml 製造法: 塩化ナトリウムを、注射用水に溶解し、作用物質を添加
し、攪拌して溶解する。十分な注射用水を目的容量まで
充填する。バツチを0.25μのメンブランフイルター
に通す。雲母アンプルにそれぞれ2.15mlを充填し、
これを溶解する。121℃で蒸気で30分間滅菌する。
注射液2mlは、作用物質5mgを含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント・ハツハマイスター ドイツ連邦共和国イーゼルンハーゲン1・ メーヴエンカンプ 4 (72)発明者 ゲルト・ブツシユマン ドイツ連邦共和国ハノーヴアー72・エルン スト−エーベリング−シユトラーセ 9 (72)発明者 ウルリヒ・ゲー・キユール ドイツ連邦共和国ゲールデン1・フランツ ブルガー・シユトラーセ 10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は互いに独立に水素であり、基R
    の1個又は数個は互いに独立に (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される新規芳香族化合物並びに薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩。
  2. 【請求項2】基R〜Rの2個は水素である、特許請
    求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】基R〜Rの1個は水素である、特許請
    求の範囲第1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】n=1である、特許請求の範囲第1項から
    第3項までのいずれか1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】n=1である、特許請求の範囲第2項記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】Aはメトキシフェニル又はクロルフェニル
    である、特許請求の範囲第5項記載の化合物。
  7. 【請求項7】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は水素であり、基R〜Rの1個又
    は数個は (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される新規芳香族化合物並びに薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩を製造する方法において、 (i)17−ヒドロキシスパルティン又は17−デヒド
    ロスパルティン塩を、式(III) A−(CH−MgHal (III) [式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
    (b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わし、
    Halはハロゲンを表わす]のグリニヤール化合物と反
    応させ、得られた化合物を、そのものとして又は薬理学
    上使用することのできるその酸付加塩の形で製出するこ
    とを特徴とする新規芳香族化合物又は薬理学上使用する
    ことのできるその酸付加塩の製造法。
  8. 【請求項8】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は水素であり、基R〜Rの1個又
    は数個は (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される新規芳香族化合物並びに薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩を製造する方法において、 (i)17−ヒドロキシスパルティン又は17−デヒド
    ロスパルティン塩を、式(III) A−(CH−MgHal (III) [式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
    (b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わし、
    Halはハロゲンを表わす]のグリニヤール化合物と反
    応させ、得られた化合物(I)中、 (iii)Aが2−又は4−ブロムフェニル又は(c2)
    を表わす場合には該化合物をアルキルリチウムで金属化
    し、公知方法でA=(c1)、(c3)〜(c5)、
    (c10)の化合物(I)に変換するか、 (iv)Aが(c2)を表わす場合には、該化合物を公知
    方法でHIと反応させてAが(c9)を表わす化合物
    (I)にするか、 (v)Aが(c8)を表わす場合には該化合物を酸性加
    水分解によって相応するアルデヒドに変換することによ
    り式(I)で示される他の化合物に変換し、このように
    して得られた化合物をそのものとして又は薬理学上使用
    することのできるその酸付加塩の形で製出することを特
    徴とする、新規芳香族化合物又は薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩の製造法。
  9. 【請求項9】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は水素であり、基R〜Rの1個又
    は数個は (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される新規芳香族化合物並びに薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩を製造する方法において、 (ii)17−ヒドロキシスパルティン塩を、式(IV): A−(CH−Li (IV) [式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
    (b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わす]
    の有機金属化合物と反応させ、得られた化合物を、その
    ものとして又は薬理学上使用することのできるその酸付
    加塩の形で製出することを特徴とする新規芳香族化合物
    又はその薬理学上使用することのできるその酸付加塩の
    製造法。
  10. 【請求項10】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は水素であり、基R〜Rの1個又
    は数個は (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される新規芳香族化合物並びに薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩を製造する方法において、 (ii)17−ヒドロキシスパルティン塩を、式(IV): A−(CH−Li (IV) [式中nは0又は1であり、Aは前記の(a)、
    (b)、(c1)〜(c8)に記載したものを表わす]
    の有機金属化合物と反応させ、得られた化合物(1)
    中、 (iii)Aが2−又は4−ブロムフェニル又は(c2)
    を表わす場合には該化合物(I)を、アルキルリチウム
    で金属化し、公知方法でA=(c1)、(c3)〜(c
    5)、(c10)の化合物(I)に変換し、 (iv)Aが(c2)を表わす場合には該化合物を、公知
    方法でHIと反応させてAが(c9)を表わす化合物
    (I)にし、 (v)Aが(c8)を表わす場合には該化合物を、酸性
    加水分解によって相応するアルデヒドに変換することに
    より式(I)で示される他の化合物に変換し、このよう
    にして得られた化合物をそのものとして又は薬理学上使
    用することのできるその酸付加塩の形で製出することを
    特徴とする新規芳香族化合物又は薬理学上使用すること
    のできるその酸付加塩の製造法。
  11. 【請求項11】一般式(I): S−(CH−A (I) [式中Sは17−スパルテイン基を表わし、nは0又は
    1であり、Aは (a1)n=0に対しては2−フリル、2−チエニル、
    2−(N−アルキル)−ピリル又は (a2)n=1に対しては3−フリル、3−チエニル又
    は (b)ピリジル又は (c)式(II): の置換フェニルを表わし、該フェニル基中、基R〜R
    の1個又は2個は水素であり、基R〜Rの1個又
    は数個は (c1)アルキル (c2)アルコキシ (c3)弗素 (c4)塩素 (c5)臭素 (c6)トリフルオルメチル (c7)2個の隣接基は一緒になってアルキレンジオキ
    シ (c8) (c9)ヒドロキシ (c10)−CO−R であり、Rは水素又はアルキル置換アミノである]で
    示される化合物又はAが付加的に非置換フェニルを表わ
    す式(I)の化合物又はかかる化合物の薬理学上使用す
    ることのできる酸付加塩少なくとも1種を含有する、心
    臓脈管薬。
JP61143132A 1985-06-22 1986-06-20 新規芳香族化合物、その製造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬 Expired - Lifetime JPH0662621B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3522475.4 1985-06-22
DE19853522475 DE3522475A1 (de) 1985-06-22 1985-06-22 Neue aromatische verbindungen, ihre herstellung und verwendung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62486A JPS62486A (ja) 1987-01-06
JPH0662621B2 true JPH0662621B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=6273983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61143132A Expired - Lifetime JPH0662621B2 (ja) 1985-06-22 1986-06-20 新規芳香族化合物、その製造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬

Country Status (17)

Country Link
US (1) US4755520A (ja)
EP (1) EP0206155B1 (ja)
JP (1) JPH0662621B2 (ja)
AT (1) ATE47391T1 (ja)
AU (1) AU5891586A (ja)
DD (1) DD263059A5 (ja)
DE (2) DE3522475A1 (ja)
DK (1) DK290086A (ja)
ES (1) ES8802425A1 (ja)
FI (1) FI862570A (ja)
GR (1) GR861599B (ja)
HU (2) HU195816B (ja)
NO (1) NO862494L (ja)
NZ (1) NZ216605A (ja)
PT (1) PT82800A (ja)
SU (1) SU1491340A3 (ja)
ZA (1) ZA864194B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4879299A (en) * 1985-06-22 1989-11-07 Kali-Chemie Pharma Gmbh Treatment of heart conditions with spartein compounds
DE3643402A1 (de) * 1986-12-19 1988-06-30 Kali Chemie Pharma Gmbh 17-benzylspartein-derivate enthaltende positiv inotrop wirksame pharmazeutische zubereitungen
US5912343A (en) * 1996-12-31 1999-06-15 Bridgestone Corporation Tertiary amines containing side-chain organolithium structures and method for the preparation thereof
BR122015016314B8 (pt) 2001-07-16 2021-05-25 Genzyme Corp método para preparar um composto acíclico, método para preparar um composto amina, método para preparar um composto do tipo esfingosina e método para preparar um composto do tipo ceramida
RS54978B1 (sr) 2009-11-27 2016-11-30 Genzyme Corp Genz 112638 za lečenje gošeove ili fabrijeve bolesti u kombinacionoj terapiji

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2360475C3 (de) * 1973-12-05 1980-11-20 Kali-Chemie Pharma Gmbh, 3000 Hannover arzneimittel zur Behandlung von Herzrhytmusstörungen
DE2963114D1 (en) * 1979-09-06 1982-08-05 Kali Chemie Pharma Gmbh Pentylsparteine salt, medicament containing it and process for the preparation of this medicament
DE3032219A1 (de) * 1980-08-27 1982-04-15 Kali-Chemie Pharma Gmbh, 3000 Hannover Neues sparteinderivat, verfahren zu seiner herstellung, das derivat enthaltende arzneimittel und verfahren zur herstellung der arzneimittel

Also Published As

Publication number Publication date
US4755520A (en) 1988-07-05
HU194236B (en) 1988-01-28
DK290086A (da) 1986-12-23
FI862570A0 (fi) 1986-06-17
DD263059A5 (de) 1988-12-21
AU5891586A (en) 1986-12-24
ZA864194B (en) 1987-02-25
HU195816B (en) 1988-07-28
DE3522475A1 (de) 1987-01-02
EP0206155B1 (de) 1989-10-18
SU1491340A3 (ru) 1989-06-30
NO862494D0 (no) 1986-06-20
NZ216605A (en) 1988-09-29
DE3666432D1 (en) 1989-11-23
PT82800A (en) 1986-07-01
HUT40800A (en) 1987-02-27
ES8802425A1 (es) 1988-06-01
NO862494L (no) 1986-12-23
EP0206155A1 (de) 1986-12-30
ATE47391T1 (de) 1989-11-15
GR861599B (en) 1986-10-20
FI862570A (fi) 1986-12-23
DK290086D0 (da) 1986-06-20
JPS62486A (ja) 1987-01-06
ES556336A0 (es) 1988-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AP592A (en) Estrogen agonists/antagonists.
JP3088020B2 (ja) (−)シス−6(s)−フェニル−5(r)−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール−d−酒石酸塩
KR101674227B1 (ko) N-[4-(1-사이아노사이클로펜틸)페닐]-2-(4-피리딜메틸)아미노-3-피리딘카복스아마이드의 염
TW201041881A (en) Novel thyroid hormone β receptor agonist
EP2107054A1 (en) Antiproliferative compounds and therapeutic uses thereof
JP3080405B2 (ja) アミノスチルバゾール誘導体及び医薬
JPS5826754B2 (ja) サンカンシキカゴウブツノピペリジリデンユウドウタイノセイホウ
JP2000063363A (ja) 新規なトリアゾール誘導体
JP2003534313A (ja) ジフェニルメタン誘導体
JPH0662621B2 (ja) 新規芳香族化合物、その製造法及び該化合物を含有する心臓脈管薬
JP7316362B2 (ja) N-芳香族アミド系化合物及びその製造方法と用途
JPH0358987A (ja) 新規化合物、その製法及びそれを含む医薬組成物
JPS6257606B2 (ja)
JP3223193B2 (ja) インドール誘導体およびそれらを有効成分とする抗癌剤耐性克服物質
JPH107571A (ja) 肺癌治療におけるナフタレン誘導体の使用
JPS61158980A (ja) 8α‐アシルアミノエルゴリン類、その製法および医薬組成物
US4879299A (en) Treatment of heart conditions with spartein compounds
JPH01104053A (ja) ドーパミン−β−ヒドロキシラーゼ抑製剤としての置換ピリジン類
JPH0739416B2 (ja) テトラオキソ化合物、その製法及びこれを含有する中枢神経系活性剤
JPS6168488A (ja) 新規なピリジルエチル‐ジヒドロピリジン類
JP2000507206A (ja) 赤血球産生を増進するチエノ[2,3―b]ピラゾロ[3,4―d]ピリジン―3―オン類
JPH0481992B2 (ja)
JPH0513950B2 (ja)
JPS6125030B2 (ja)
JPH0830009B2 (ja) 心不全および不整脈の予防および治療用薬剤