JPH0657503U - ボーリングバー - Google Patents

ボーリングバー

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JPH0657503U
JPH0657503U JP6810792U JP6810792U JPH0657503U JP H0657503 U JPH0657503 U JP H0657503U JP 6810792 U JP6810792 U JP 6810792U JP 6810792 U JP6810792 U JP 6810792U JP H0657503 U JPH0657503 U JP H0657503U
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JP
Japan
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tip
cutting oil
blade
flow
boring bar
Prior art date
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Pending
Application number
JP6810792U
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English (en)
Inventor
勉 山寄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】先端に刃部40を設けたボーリングバー1であ
って、該刃部40のチップ取りつけ面41に切削油流出
口43を穿設し、先端の切削チップ30に切削油を供給
するようになすとともに上記刃部40の下面42に別途
切削油流出口44を穿設したことを特徴とするボーリン
グバー1 【効果】 本考案のボーリングバーは刃部のチップ取り
つけ面とともに刃部の下面にも流出口を穿設してあるた
め、全ての切削油が切屑を取り込みながら、その十分な
流出量によりチップ取りつけ面上方より上記止まり穴を
つたって勢いよく外部に流れでることとなる。したがっ
て、切屑を取り込んだ切削油はチップに向けて逆流して
いくことはなく、よってチップに損傷を与えることはな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボーリングバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボーリングバーは、内径加工に用いられ、切削チップ先端には切削油が供給さ れる。
【0003】 従来のボーリングバー1の切削油の供給は、図3および図4に示すように、シ ャンク部20の軸線方向に穿設した切削油供給路(以下、供給路と略称する)2 3を通って、該供給路に連通しボーリングバー1先端に設けた刃部40のチップ 取りつけ面41に穿設した切削油流出口(以下、流出口と略称する)43から刃 部先端の切削チップ(以下、チップと略称する)に対して行っていた。
【0004】
【従来技術の課題】
しかしながら、上記従来のボーリングバーにおいては、刃部のチップ取りつけ 面にのみ流出口を設けている為、被削材の止まり穴を加工する場合、切削油によ って一旦止まり穴の奥部に流される切屑は、その一部が切削油の一部とともに上 記止まり穴の側壁面とボーリングバーの刃部下面との狭いスペースを通って排出 されるが、残りの切屑は切削油の流れとともにチップに向けて逆流し、切削チッ プ先端に当たってこれに損傷を与えた上でチップ取りつけ面の上方のスペースよ り被削材外部に排出されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案のボーリングバーは刃部のチップ取りつけ面 とともに刃部の下面にも流出口を穿設し、これによって被削材に形成した止まり 穴の側壁面とボーリングバーの刃部下面との狭いスペースを通って外部に流れで る切削油の流れを打ち消し、さらに上記止まり穴の奥部に向かう流れを作り、こ の流れと刃部の取りつけ面に穿設した流出口からの切削油の流れとが合成した流 れが切屑を取り込みながら、その十分な流出量によりチップ取りつけ面上方より 上記止まり穴の側壁面をつたって勢いよく外部に流れでることとなる。したがっ て、切屑を取り込んだ切削油はチップの方向に逆流していくことはなく、そのた めチップに損傷を与えることはない。
【0006】 なお、上記2つの流出口からの切削油流出量のバランスをとるため、それら流 出口の口径比(下面の流出口の口径/取りつけ面の流出口の口径)は1〜2.5 であることが好ましい。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図を用いて説明する。 図1は本実施例のボーリングバー1を示し、該ボーリングバーはシャンク部2 0の先端にチップ30を保持する刃部40を設けており、上記刃部40の刃部取 りつけ面41と下面42にはそれぞれ、シャンク部20の後端面21に開口22 を有し該シャンク部20の軸線方向に穿設された供給路23に連通する流出口4 3,44が穿設してある。
【0008】 図2は、スリーブ50の嵌合穴51内に固定した本実施例のボーリングバー1 によって被削材Mの止まり穴M1 に内径加工を施している状態を示している。こ の内径加工において、スリーブ50を介してボーリングバー1の上記供給路23 に送りこまれた切削油は該供給路23内を刃部40に向かう流れ(流れD1 )と なり、さらに上記2つの流出口43,44への分岐点Pにおいて2方向に分かれ る。
【0009】 刃部40のチップ取りつけ面41の流出口43から噴出する切削油はチップ3 0の先端に当たり、そこで切屑を取り込んでさらに止まり穴M1 の奥部M2 に向 かう流れ(流れD2 )となる。他方、下面42の流出口44から噴出される切削 油は下面42と止まり穴M1 の側壁面M3 の隙間を通って外部に流れでようとす る流れ(流れD3 )を打ち消し、さらに止まり穴M1 の奥部M2 に向かう流れ( 流れD4 )となる。止まり穴M1 の奥部M2 に向かう上記2つの流れD2 ,D4 は、止まり穴M1 の奥部M2 で合成され、切屑を取り込みながら、その十分な流 出量により奥壁面M5 からチップ取りつけ面41上方より上記止まり穴M1 の側 壁面M3 をつたって勢いよく外部に流れでる(流れD5 )こととなる。したがっ て、切屑を取り込んだ切削油はチップ30に向けて逆流していくことはなく、よ ってチップ30に損傷を与えることはない。
【0010】 実施例1 図1に示す本実施例のボーリングバー1において、2つの流出口43,44の 口径比(下面42の流出口44の口径/取りつけ面41の流出口43の口径)が 表1に示すとおりである5種類のボーリングバー1を用意した。
【0011】
【表1】
【0012】 これらのボーリングバー1の刃部40にてTiNコーティングした内径加工用 のチップ30を保持させ、これを突き出し量50mm(ホルダー径の約3倍)、 切削速度V=200m/min、切り込み量d=0.7mm、送り量f=0.1 5mmの条件でクロムモリブデン材よりなる被削材Mに形成された止まり穴M1 に内径加工を施した。そして、チップ30の損傷の有無及び下面42と止まり穴 M1 の側壁面M3 の隙間を通って外部に流出する流れD3 (図2参照)の有無を 観察した。これらの結果を表1に示す。
【0013】 表1より明らかなように、上記口径比が1以上である時にチッピ30の損傷も 起こらず、また切削油が全てチップ取りつけ面41上方より上記止まり穴M1 の 側壁面M3 をつたって勢いよく外部に流れでた(流れD5 )。これに対し上記孔 径比が1より小さい場合は切削油流出量のバランスが悪くチップ30に損傷を与 えてしまう。また、上記口径比が2.5より大きいと下面42の流出口44から 流出する量が多くなる結果、取りつけ面41の流出口43からは勢よく切削油が 流出せず切屑をチップ30の刃先から除去できなかったり、下面42の流出口4 3の口径が大きくなりすぎ刃部40の剛性が小さくなりすぎたりという不具合が ある。以上より、上記孔径比は1〜2.5であることが好ましい。
【0014】
【本考案の効果】
本考案のボーリングバーは刃部のチップ取りつけ面とともに刃部の下面にも流 出口を穿設してあるため、全ての切削油が切屑を取り込みながら、その十分な流 出量によりチップ取りつけ面上方より上記止まり穴をつたって勢いよく外部に流 れでることとなる。したがって、切屑を取り込んだ切削油はチップに向けて逆流 していくことはなく、よってチップに損傷を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のボーリングバーを示す平面図
で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図
である。
【図2】本考案実施例のボーリングバー1によって被削
材の止まり穴に内径加工を施している状態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1 ボーリングバー 20 シャンク部 21 後端面 22 開口 23 供給路 30 切削チップ 40 刃部 41 取りつけ面 42 下面 43,44 切削油流出口 50 スリーブ 51 嵌合穴 D 流れ M 被削材 P 分岐点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】追加
【補正内容】
【図3】従来のボーリングバーの平面図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】従来のボーリングバーの側面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に刃部を配設したボーリングバーで
    あって、刃部のチップ取りつけ面と刃部の下面の双方に
    切削油流出口を穿設したことを特徴とするボーリングバ
    ー。
JP6810792U 1992-09-30 1992-09-30 ボーリングバー Pending JPH0657503U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6810792U JPH0657503U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ボーリングバー

Applications Claiming Priority (1)

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JP6810792U JPH0657503U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ボーリングバー

Publications (1)

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JPH0657503U true JPH0657503U (ja) 1994-08-09

Family

ID=13364190

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JP6810792U Pending JPH0657503U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ボーリングバー

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JP (1) JPH0657503U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105084A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Kyocera Corp ホルダおよびそれを用いた切削工具並びにそれを用いた切削方法
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