JPH0655873B2 - 耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性樹脂組成物

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JPH0655873B2
JPH0655873B2 JP59259200A JP25920084A JPH0655873B2 JP H0655873 B2 JPH0655873 B2 JP H0655873B2 JP 59259200 A JP59259200 A JP 59259200A JP 25920084 A JP25920084 A JP 25920084A JP H0655873 B2 JPH0655873 B2 JP H0655873B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、耐衝撃性樹脂組成物、より詳しくはビニルモ
ノマーグラフトポリオルガノシロキサン系グラフト共重
合体を用いた耐衝撃性樹脂組成物に関する。
一般に耐衝撃性樹脂は、ゴム層とマトリツクス層とから
形成され、そのゴム層には、できるだけガラス転移温度
(以下Tgと略記する)の低い樹脂を用いるのが衝撃エネ
ルギーを吸収するうえで有利であると言われている。こ
のことはTgが−55℃であるポリブチルアクリレート樹
脂を用いる耐衝撃性樹脂よりTgが−80℃であるポリブ
タジエン樹脂をゴムとして用いる耐衝撃性樹脂すなわち
ABS樹脂の方が耐衝撃性能が優れていることからも明ら
かである。これよりTgが−123℃であるポリジメチル
シロキサンを耐衝撃性樹脂のゴム源として利用すれば、
ABS樹脂よりさらに耐衝撃性の優れた樹脂ができると考
えられる。ところが一般にポリオルガノシロキサンはビ
ニルモノマーとの反応性が乏しく、化学結合の形成が困
難であつた。これら両成分間の結合形成に関して、数種
の方法が開示されているが、必ずしも満足すべきものと
はいえなかつた。例えば米国特許第3898300号明
細書には、ビニルシロキサン又はアリルシロキサンを含
有するポリジメチルシロキサンポリマーのエマルジョン
中で、ビニルモノマーを重合させることにより、グラフ
ト共重合体が形成されて衝撃強度の改善されることが報
告されている。しかし、成形材料樹脂としての有効性を
規定するポリマーの流動性、表面硬度などについては記
載されておらず、成形材料としての適正は明らかでな
い。
また米国特許第4071577号明細書には、ビニル基
含有シロキサンの代わりにメルカプトシロキサンを用い
て衝撃強度をさらに改善する方法が記載されている。す
なわちポリジメチルシロキサン−メルカプトプロピルシ
ロキサン共重合体中のメルカプト基含有により衝撃強度
が大きく変化しており、メルカプト基を介したグラフト
共重合体の存在が、衝撃特性を向上させることを示して
いる。しかし具体的なグラフト率の記載はなく、グラフ
ト構造が適正か否かについては明白でない。また成形材
料樹脂としての有効性を規定するポリマー流動性、表面
硬度などについても全く示唆されていない。本発明者ら
は、このような状況に鑑み種々検討を加えた結果、特定
のグラフト交叉剤を用いることにより、グラフト効率が
向上し、グラフト共重合体の流動性、耐衝撃性、表面硬
度などにバランスのとれた耐衝撃性樹脂を作製できるこ
とを見出した。
本発明はこの知見に基づくもので、一般式 R1 nSiO(4-n)/2 (I) (式中R1は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基
又はフエニル基、nは0、1又は2の数を示す)で表わ
される単位を有するオルガノシロキサン100重量部
に、一般式 (式中R2は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基
又はフエニル基、R3は水素原子又はメチル基、nは0、
1又は2、pは1〜6の数を示す)で表わされる単位を
有するオルガノシロキサングラフト交叉剤0.001〜
10重量部を添加して重合させて得られるポリオルガノ
シロキサン5〜60重量%に、メタクリル酸エステル及
び/又はアクリル酸エステル40〜95重量%をグラフ
ト重合させたグラフト共重合体5〜60重量%と、芳香
族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル
酸エステル及びシアン化ビニル化合物から選ばれた1種
以上のビニルモノマーを(共)重合させて得られる
(共)重合体40〜95重量%とを混合してなる、ポリ
オルガノシロキサン系グラフト共重合体含有耐衝撃生樹
脂組成物である。
ポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体を製造する
に際しては、まずオルガノシロキサンに式IIのグラフト
交叉剤を添加して縮合させることにより、ポリオルガノ
シロキサンを製造する。
オルガノシロキサンとしては、例えばヘキサメチルトリ
シクロシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサ
ン、デカメチルペンタシクロシロキサン、ドデカメチル
ヘキサシクロシロキサン、トリメチルトリフエニルトリ
シクロシロキサンなどが用いられる。
式IIのグラフト交叉型の添加量は、オルガノシロキサン
100重量部に対し、0.001〜10重量部、好まし
くは0.1〜10重量部である。グラフト交叉剤の添加
量が0.001重量部より少ないと、グラフト率が微少
となり過ぎて希望のグラフト効果が得られない。またグ
ラフト交叉剤の添加量に比例してグラフト率は増大する
が、グラフト共重合体の重合度はグラフト交叉剤量の増
加と共に低下するので、10重量部以下が好ましい。た
だしポリオルガノシロキサンと結合していないグラフト
共重合体の生成は、グラフト交叉剤量の増加と共に大幅
に低下する。すなわちグラフト効率を著しく高くするこ
とができ、重合条件を適切に選択すれば90%以上のグ
ラフト効率を得ることも充分可能である。
このようにメタクリロキシシロキサンは、ビニルシロキ
サン及びメルカプトシロキサンに対してグラフト選択性
が非常に高く、ポリオルガノシロキサンを幹ポリマーと
してグラフト共重合体を製造する場合、各種ビニルモノ
マーのグラフト重合条件を幅広く選択することができ
る。ポリオルガノシロキサンは米国特許第289192
0号、同第3294725号明細書などに記載されてい
る方法、すなわちオルガノシロキサンと式IIのグラフト
交叉剤のアルキルベンゼンスルホン酸などの乳化剤の存
在下で、例えばホモジナイザー等を用いて剪断混合する
方法により製造することが好ましい。アルキルベンゼン
スルホン酸は、ポリオルガノシロキサンの乳化剤として
作用すると共に、重合開始剤ともなるので好適である。
この際、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩を併用する
と、グラフト重合を行う際にポリマーを安定に維持する
のに効果があるので好ましい。
なおこのようなオルガノシロキサンの乳化重合におい
て、ポリオルガノシロキサン中に3官能又は4官能のシ
リコン原子を含むこともできる。これら多官能シリコン
原子は、いわゆる架橋剤として作用するものであり、こ
れを用いた架橋ポリオルガノシロキサンは耐衝撃性樹脂
のゴム源として使用する場合に有効である。具体例とし
ては、メチルトリメトキシシラン、フエニルトリメトキ
シシラン、エチルトリエトキシシランなどの3官能性架
橋剤、テトラエトキシシランなどの4官能性架橋剤が挙
げられる。これらを前記のポリオルガノシロキサンポリ
マー100重量部のうち、0.1〜10重量%使用して
エマルジヨンを調製することによりポリオルガノシロキ
サンの架橋を形成し、該ポリマーの膨潤度(ポリオルガ
ノシロキサン単位重量が、トルエン溶媒下で25℃で飽
和した時、ポリオルガノシロキサンが吸収しているトル
エンの重量割合)を5.0〜15.0に調整する。
膨潤度の測定は、次のようにして行う。作製されたポリ
オルガノシロキサンラテツクスを、約3〜5倍量のイソ
プロピルアルコール中に撹拌しながら添加し、該エマル
ジヨンを破壊し凝固することによりシロキサンポリマー
を得る。こうして得られたポリマーを水洗したのち、8
0℃で10時間減圧乾燥する。乾燥後、約1gのポリマ
ーを精秤し、約30gのトルエン中に浸漬し、25℃で
100時間放置し、ポリマー中にトルエンを加えて膨潤
させる。次いで残余のトルエンをデカンテーシヨンによ
り分離除去し、精秤したのち、80℃で16時間減圧乾
燥し、吸収されたトルエンを蒸発除去し、再び精秤す
る。膨潤度は、次式により算出される。
次いで式IIの化合物にメタクリル酸エステル及び/又は
アクリル酸エステルをグラフト重合させる。このための
メタクリル酸エステルとしては例えばメチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート等、アクリル酸エス
テルとしては例えばメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート等が挙げられる。
メタクリル酸エステル及び/又はアクリル酸エステルと
ポリオルガノシロキサンとの割合は、これらの合計量に
対してポリオルガノシロキサン5〜60重量%好ましく
は5〜30重量%である。
メタクリル酸エステル及び/又はアクリル酸エステル
は、通常のラジカル重合法によつて、ポリオルガノシロ
キサンにグラフト重合させることができる。グラフト重
合のためには、種々のラジカル重合開始剤を使用しうる
が、これら開始剤はグラフト重合前に添加する必要があ
る。ラジカル重合開始剤の種類によつては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸で酸性としたポリオルガノシロキサン
ラテツクスをアルカリで中性に中和する必要がある。ア
ルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダ、
炭酸水素ナトリウム、トリエタノールアミン、トリエチ
ルアミンなどが用いられる。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤としては、例え
ばジ三級ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、三級ブチルパーフタレート、三級ブチルパーベンゾ
エート、三級ブチルパーアセテート、ジ三級アミルパー
オキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ三級ブチルペル
オキシヘキサン、三級ブチルパーオクタノエイト、三級
ブチルパーイソブチレート、三級ブチルペルオキシイソ
プロピルカルボネート、ジイソプロピルペルオキシジカ
ルボネート等の有機過酸化物、ジメチル−2,2′−ア
ゾビスイソブチレート、1,1′−アゾビスシクロヘキ
サンカルボニトリル、2−フエニルアゾ−2,4−ジメチ
ル−4−メトキシバレルロニトリル、2−カルバモイル
アゾイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル等のアゾ化合物、ヒドロペルオキシド−硫
酸第一鉄−グルコース−ピロリン酸ナトリウム、ヒドロ
ペルオキシド−硫酸第一鉄−デキストロース−ピロリン
酸ナトリウム−リン酸ナトリウム、ヒドロペルオキシド
−硫酸第一鉄−ピロリン酸ナトリウム−リン酸ナトリウ
ム、ヒドロペルオキシド−硫酸第一鉄−ホルムアルデヒ
ドナトリウムスルホキシラート−エチレンジアミン酢酸
塩、過硫酸塩−ヘキサシアノ鉄(II)カリウム、過硫酸塩
−チオ硫酸ナトリウム−硫酸銅などのレドツクス系開始
剤が挙げられる。ヒドロペルオキシドとしては、クメン
ヒドロペルオキシド、三級ブチルヒドロペルオキシド、
ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メン
タンヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサ
ン−2,5−ジヒドロペルオキシド等、過硫酸塩として
は過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が用いられ
る。過硫酸塩は単独でも使用できる。
グラフト共重合体のグラフト率は下記の方法で求めた。
グラフト共重合体ラテツクスを、約3〜5倍量のメタノ
ール中に撹拌しつつ添加し、ラテツクスを凝固すること
により、グラフト共重合体を得る。こうして得られたポ
リマーを水洗したのち、80℃で10時間減圧乾燥して
水分を除去する。乾燥終了後、約1gのポリマーを精秤
し、約50mlのアセトンを添加する。これをアセトンの
沸点で約5時間煮沸し、アセトンに可溶な、ポリオルガ
ノシロキサンに結合していないグラフト共重合体をアセ
トンに溶解させる。冷却後、約10000rpmで1時間遠心分
離し、デカンテーシヨンにより、ポリオルガノシロキサ
ンに結合したポリマーとアセトン可溶ポリマーとに分離
する。ポリオルガノシロキサンに結合したポリマーにさ
らにアセトンを加え、同様に遠心分離及びデカンテーシ
ヨンを繰り返すことにより洗浄したのち、80℃で10
時間の減圧乾燥を行い、アセトン抽出残渣の重量を求め
る。グラフト率及びグラフト効率は、次式により算出さ
れる。
得られたグラフト共重合体ラテツクスは、通常の塩凝固
法により凝固させ、得られた粉末を水洗したのち乾燥
し、後記のビニルモノマーから得られる(共)重合体と
混合すると耐衝撃性樹脂組成物が得られる。
一般に耐衝撃性樹脂は、衝撃吸収納を有するゴムがマト
リツクス樹脂中に分散し、ゴムとマトリツクスとの親和
性を図るために適当量のグラフト率を有するようゴムを
改質したものである。ここでグラフト率については適正
範囲があり、ゴム重量を基準として20〜100%にす
ることが好ましい。20%以下のグラフト率ではマトリ
ツクスとゴムとの間の親和性が確保できない。100%
以上のグラフト率の場合、耐衝撃性樹脂とした場合のポ
リマー流動性が損なわれてしまい不適当である。したが
つて、グラフト効率を高く維持しつつグラフト率を20
〜100%とすれば、グラフト重合時に発生するフリー
ポリマーを少なくでき、高ゴム含量のポリオルガノシロ
キサン系グラフト共重合体を製造できる。しかし、ここ
でマトリツクス樹脂重合すべてをグラフト重合に引き続
き行おうとすると、ゴム存在下の重合となるため、ポリ
マー鎖長、共重合比率などを調整するのが困難であり、
流動性の低いかつ表面硬度の低いポリマーとなつてしま
う。そこでグラフト重合時には、マトリツクス樹脂と相
溶化し得る程度に流動性を与えられた構造としておき、
残余のマトリックス樹脂はブレンド法により添加するの
が好ましい。
(共)重合体としては、芳香族アルケニル化合物、シアン
化ビニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステルから選ばれた1種又は2種以上のビニルモノマー
を(共)重合させて得られる(共)重合体が挙げられる。例
えば、スチレン70重量%とアクリロニトリル30重量
%より共重合してなる共重合体あるいはポリメチルメタ
クリレートなどが好ましい。これらの(共)重合体は、懸
濁重合法、乳化重合法、塊状重合法などにより製造でき
る。
樹脂組成物中の各成分の混合割合は、ポリオルガノシロ
キサン系グラフト共重合体5〜60重量%及び(共)重合
体40〜95重量%である。樹脂組成物は押出機で賦形
してペレツト化することが好ましい。押出賦形時に充填
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤等の添加物を加える
こともできる。ペレツト化された樹脂組成物は、圧縮成
形、射出成形等の通常の手段により加工、成形される。
本発明の樹脂組成物から成る成形品は、一般に低いポリ
オルガノシロキサン含量で高い衝撃強度を得ることがで
き、良好な耐候性、良好な表面硬度、良好な成形性、低
温下での優れた耐衝撃性などの優れた性質を示す。
下記実施例中の成形品の衝撃強度は、ASTM−D−256
−56に従いノツチ付試験片(ノツチは45゜及び0.
1インチの深さ)を射出成形法により作製し、アイゾツ
ト衝撃試験によつて測定した。ダインシユタツト衝撃試
験は、DIN53453規格により行つた。成形品の流動
性は、メルトフローレートで示し、ASTM−D−1238
規格により測定した。成形品の表面硬度は、ロツクウエ
ル法により示し、ASTM−D−785により測定した。ア
クリロニトリル・スチレン共重合体の還元粘度(ηsp/
C)はアセトン溶媒で25℃、0.1dl/gの濃度で
測定した。
参考例 エチルオルソシリケート1.0重量部、γ−メタクリロ
キシプロピルジメトキシメチルシラン0.75重量部及
びオクタメチルテトラシクロシロキサン99重量部を混
合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸1.0重量部
を溶解した蒸留水300重量部中に入れ、ホモミキサー
により予備撹拌したのち、ホモジナイザーにより250
kg/cm2の圧力で2回通すことにより乳化、分散させ
た。
この混合液を、コンデンサー、窒素導入口及び撹拌翼を
備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌混合しながら9
0℃で6時間加熱し、ポリジメチルシロキサンの重合を
完結した。得られたポリオルガノシロキサンの重合率は
90.3%であり、膨潤度は9.8、濁度法で測定した
ポリオルガノシロキサンポリマーの粒子径は0.14μ
であつた。
実施例1 参考例で得られたポリオルガノシロキサンラテツクスを
炭酸ナトリウムで中和してpH8とし、蒸留水700重
量部、過硫酸カリウム1.5重量部を添加し、75℃で
窒素を流しながら1段目グラフト重合としてメチルメタ
クリレート166重量部を滴下瓶を用いて2時間にわた
つてゆつくりと添加した。滴下終了後、1時間、75℃
の温度を保持したのち、2段目グラフト重合としてメチ
ルメタクリレート66.7重量部及びn−オクチルメル
カプタン0.2重量部の混合モノマーを滴下瓶を用いて
1時間にわたつてゆつくり添加した。モノマー滴下終了
後、2時間温度を75℃に維持したのち、常法により塩
析・凝固し、ポリマーを回収した。1段目ポリマーのグ
ラフト率は68.3%、グラフト効率41%であつた。
またグラフトモノマーの重合率は99.9%であつた。
このポリマー粉末50重量部とクロロホルム溶媒で測定
したηsp/Cが0.55dl/gであるポリメチルメタ
クリレート50重量部とを混合し、賦形、成形を行い物
性評価を行つた。その結果、アイゾツト衝撃値は21kg
・cm/cm、メルトフロー値(230℃、3.8kg荷重)
は0.8g/10分、硬度(Rスケール)は118であ
つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 R1 nSi O(4-n)/2 (I) (式中Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
    基又はフエニル基、nは0、1又は2の数を示す)で表
    わされる単位を有するオルガノシロキサン100重量部
    に、一般式 (式中Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
    基又はフエニル基、Rは水素原子又はメチル基、nは
    0、1又は2、pは1〜6の数を示す)で表わされる単
    位を有するオルガノシロキサングラフト交叉剤0.00
    1〜10重量部を添加して重合させて得られるポリオル
    ガノシロキサン5〜60重量%に、メタクリル酸エステ
    ル及び/又はアクリル酸エステル40〜95重量%をグ
    ラフト重合させたグラフト共重合体5〜60重量%と、
    芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アク
    リル酸エステル及びシアン化ビニル化合物から選ばれた
    1種以上のビニルモノマーを(共)重合させて得られる
    (共)重合体40〜95重量%とを混合して成る、ポリ
    オルガノシロキサン系グラフト共重合体含有耐衝撃性樹
    脂組成物。
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