JPH08283524A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH08283524A
JPH08283524A JP8720195A JP8720195A JPH08283524A JP H08283524 A JPH08283524 A JP H08283524A JP 8720195 A JP8720195 A JP 8720195A JP 8720195 A JP8720195 A JP 8720195A JP H08283524 A JPH08283524 A JP H08283524A
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latex
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昭 柳ケ瀬
Masaharu Fujimoto
雅治 藤本
Hideyuki Fujii
秀幸 藤井
Sumi Yanagii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、顔料着色性および成形外観に優れ
た熱可塑性樹脂組成物を得ること。 【構成】 特定のシリコーン−ポリアルキル(メタ)ア
クレ−ト複合ゴムグラフト共重合体(A)とポリメチル
メタクリレート樹脂(B)とからなる熱可塑性樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性と顔料着色性
に優れた耐衝撃性樹脂に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、樹脂材料を工業用途に用いる場
合、成形加工後の外観、強度、さらに無塗装で使用する
場合には顔料等の着色剤を混合した際の顔料着色性が良
好でなければならない。
【0003】特に、車両分野で用いられる樹脂部品にお
いては、成形外観、衝撃強度および顔料着色性が高いレ
ベルである必要がある。
【0004】このうち、衝撃強度は一般にASTM D
258試験法に準拠したアイゾット衝撃強度で評価さ
れ、強度の高い材料ほど材料の応用範囲が広がりより好
ましいが、例えばセンタ−ピラ−等のピラ−類や二輪車
カウリング等の用途には、10kgcm/cm程度の高
いアイゾット衝撃強度を有する材料が用いられる。
【0005】また、車両分野に用いる樹脂材料に要求さ
れる顔料着色性は、用途や所望する色相によって異なる
ものの、一般には最も代表的な色調である黒色の発色性
をもって評価される。この場合、評価法としてはカ−ボ
ンブラック等の着色剤を一定量添加した樹脂成形品の明
度(L* )を色相色差分析より求めることによって行わ
れ、この値が小さいものほど顔料着色性が優れていると
評価される。例えばセンタ−ピラ−等のピラ−類や二輪
車カウリング等の高度な意匠性が必要な用途では、例え
ばカ−ボンブラックを0.8重量部添加したときの樹脂
成形品のL* 値が10程度あるいはそれ以下を示す優れ
た深黒性、透明感を有した材料が用いられる。
【0006】従来、このような特に高度な耐衝撃性と顔
料着色性が要求される用途に対応する方法としては、例
えば耐衝撃性の高い樹脂材料表面に顔料着色性に優れた
樹脂材料を積層する方法、塗装する方法あるいは被覆す
る方法等が用いられているが、これらは複雑な工程を要
するため高い製造コストとなり工業的に好ましい方法と
は言えない。
【0007】ポリメチルメタクリレ−ト樹脂は、その優
れた透明性を生かして様々な工業用用途に用いられてい
るが、特に顔料等の着色剤を混合した際の発色性は他の
工業用樹脂材料に比べ格段に優れ、高度な意匠性の要求
される部材に使用されている。
【0008】一方、ポリメチルメタクリレ−ト樹脂は耐
衝撃性が低く、自動車の内装部品や外装部品あるいは構
造部材とハウジング部材が一体化した用途等には使用が
困難である。
【0009】従来、このポリメチルメタクリレ−ト樹脂
の耐衝撃性を向上させる方法として、Tgや弾性率の低
いゴム成分をポリメチルメタクリレ−トマトリックス中
に分散させる方法が一般的に用いられる。
【0010】このようなゴム成分としては、従来ポリブ
タジエン、アクリルゴム、あるいはオレフィン系エラス
トマ−等があるが、特に高い耐衝撃性と良好な耐候性を
示す樹脂組成物を得る方法として、ポリメチルメタクリ
レ−ト中に、ポリオルガノシロキサンとn−ブチルアク
リレ−トからなる複合ゴムにメチルメタクリレ−トをグ
ラフト重合させた複合ゴム系グラフト共重合体を混合し
た樹脂組成物を用いることが特開平1−190746号
公報の実施例に記載されている。
【0011】さらに、特開平6−25492号公報に
は、ポリオルガノシロキサンとポリアクリレ−トからな
る複合ゴムにビニル系単量体がグラフト重合した複合ゴ
ム系グラフト共重合体と熱可塑性樹脂とのブレンド体の
顔料着色性を改良する方法として、数平均粒子径が0.
01〜0.07で0.10μmより大きい粒子の体積が
全粒子体積の20%以下である複合ゴム系グラフト共重
合体を用いることが提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−190746号公報に記載されている複合ゴム系グ
ラフト共重合体とポリメチルメタクリレ−トからなる樹
脂組成物は、高い耐衝撃性を示すもののこれを用いた成
形品の顔料着色性が不良であり、ポリメチルメタクリレ
−ト樹脂が本来有している優れた意匠性を損なうため工
業的利用価値が低い。
【0013】また、特開平6−25492号公報には、
具体的にポリメチルメタクリレ−トをマトリックス樹脂
としたときの発明の効果についての記載がなく、またこ
の方法で調製したポリメチルメタクリレ−ト系樹脂組成
物は顔料着色性には優れるものの、耐衝撃性が低く工業
的利用価値が低い。
【0014】すなわち従来は、ポリメチルメタクリレ−
ト樹脂の優れた耐候性を生かし、かつ例えば車両分野等
の高度な耐衝撃性と顔料着色性が要求される用途にも使
用可能である樹脂材料は未だ見出されておらず、これら
を満足する技術の開発が強く望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリメチ
ルメタクリレ−ト樹脂系樹脂組成物の耐衝撃性と顔料着
色性について改良すべく鋭意検討した結果、驚くべきこ
とに特定のビニル重合性官能基を有するポリオルガノシ
ロキサンとポリアルキル(メタ)クリレ−トとからなる
複合ゴムを含有したグラフト共重合体とポリメチルメタ
クリレ−ト樹脂より構成される樹脂組成物が、従来にな
い耐衝撃性、顔料着色性を示すことを見いだし本発明に
到達した。
【0016】すなわち、本発明の要旨とするところは、
(a−1)ビニル重合性官能基含有シロキサン単位0.
2〜3モル%およびジメチルシロキサン単位97〜9
9.8モル%からなり、さらに3個以上のシロキサン結
合を有するケイ素原子がポリジメチルシロキサン中の全
ケイ素原子に対し1モル以下であることを特徴とするポ
リジメチルシロキサンと(a−2)ポリアルキル(メ
タ)アクレ−トとからなる複合ゴムに(a−3)芳香族
アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸
エステルおよびシアン化ビニル化合物から選ばれた一種
以上の単量体がグラフトしたグラフト共重合体(A)と
ポリメチルメタクリレート樹脂(B)とからなる熱可塑
性樹脂組成物にある。
【0017】また、本発明に係るグラフト共重合体
(A)を構成するポリオルガノシロキサン中にビニル重
合性官能基としては、特に限定されるものではないが、
得られる樹脂組成物の顔料着色性および耐衝撃性を考慮
すると、メタクリル基、ビニル基、アクリル基、および
スチリル基等が好ましく、更に好ましくはメタクリル基
である。
【0018】なお、これらビニル重合性官能基は、一種
以上を含むことができ、その含有量は全シロキサン単位
を基にビニル重合性官能基含有シロキサン単位が0.2
〜3モル%、さらに好ましくは0.3〜2モル%、さら
に好ましくは0.3〜1モル%である。
【0019】また、本発明に係るグラフト共重合体
(A)を構成するポリオルガノシロキサン中の3個以上
のシロキサン結合を有するケイ素原子のポリオルガノシ
ロキサン中の全ケイ素原子に対する数は、得られる樹脂
組成物の耐衝撃性を考慮すると1モル以下が好ましく、
さらに好ましくは0.5モル以下が好ましい。
【0020】また本発明に係るグラフト共重合体(A)
を構成する複合ゴム中のポリオルガノシロキサン(a−
1)の量は特に限定されるもではないが、得られる樹脂
組成物の耐衝撃性および顔料着色性を考慮すると、1〜
20重量%が好ましく、さらに好ましくは6〜20重量
%、さらに好ましくは10〜20重量%である。
【0021】また、本発明に係るグラフト共重合体
(A)を構成するビニル重合性官能基含有シロキサンを
含むポリオルガノシロキサンの製法としては、ジメチル
シロキサンとビニル重合性官能基含有シロキサンからな
る混合物またはさらにシロキサン系架橋剤を含む混合物
を乳化剤と水によって乳化させたラテックスを高速回転
による剪断力で微粒子化するホモミキサ−や、高圧発生
機による噴出力で微粒子化するホモジナイザ−等を使用
して微粒子化した後、酸触媒を用いて高温下で重合さ
せ、ついでアルカリ性物質により酸を中和するものであ
る。
【0022】重合に用いる酸触媒の添加方法としては、
シロキサン混合物、乳化剤および水と共に混合方法と、
シロキサン混合物が微粒子化したラテックスを高温の酸
水溶液中に一定速度で滴下する方法等があるが、ポリオ
ルガノシロキサン混合物が微粒子化したラテックスを高
温の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法が好ましい。
【0023】ポリオルガノシロキサンの粒径は特に限定
されるものではないが、グラフト共重合体を含む樹脂組
成物の顔料着色性を考慮すると、重量平均粒子径が0.
15μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.1μm
以下である。
【0024】また、ポリオルガノシロキサンの製造に用
いるジメチルシロキサンとしては、3員環以上のジメチ
ルシロキサン系環状体があげられ、3〜6員環のものが
好ましい。具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキ
サン等が挙げられるが、これらは単独もしくは二種以上
混合して用いられる。
【0025】また、ビニル重合性官能基含有シロキサン
としては、ビニル重合性官能基を含有しかつジメチルシ
ロキサンとシロキサン結合を界して結合するものであれ
ば特に限定されないがジメチルシロキサンとの反応性を
考慮するとビニル重合性官能基を含有する各種アルコシ
キシラン化合物が好ましい。具体的には、β−メタクリ
ロイルオキシエチルジメチルシラン、γ−メタクリロイ
ルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、β−メタク
リロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルメトキシジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエトキシジエ
チルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジエト
キシメチルシランおよびδ−メタクリロイルオキシブチ
ルジエトキシメチルシラン等のビニルシロキサン、p−
ビフェニルジエトキシメチルシランが挙げられるが、ポ
リオルガノシロキサンとポリアルキル(メタ)アクリレ
ートの複合化のしやすさを考慮すると、メタクリロイル
基を有するシランが好ましい。
【0026】またシロキサン系架橋剤としては、3官能
または4官能のシラン系架橋剤、たとえば、トリメトキ
シメチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキ
シシラン等が用いられるが、その使用量は特に限定され
るものではないが、得られる樹脂組成物の耐衝撃性を考
慮すると、シロキサン架橋剤のケイ素原子がポリオルガ
ノシロキサン中の全ケイ素原子に対し1モル%以下であ
ることが好ましく、さらに好ましくは0.5モル%以下
である。
【0027】また、本発明に係るポリオルガノシロキサ
ンの製造に用いる乳化剤としては、アニオン系乳化剤が
好ましくアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエ−テル硫酸ナトリウム
などのなかから選ばれた乳化剤が使用される。
【0028】特に、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸
系乳化剤が好ましい。これらの乳化剤は、シロキサン混
合物100重量部に対し0.05〜5重量部程度の範囲
で使用される。使用量が多いと分散状態が不安定となり
微小な粒子径の乳化状態が保てなくなる。また、使用量
が多いと乳化剤に起因する樹脂組成物の成形品の着色性
が甚だしくなる不都合である。シロキサン混合物、乳化
剤水および/または酸触媒を混合する方法は、高速撹拌
による混合、ホモジナイザ−などの高圧乳化装置による
混合などがあるが、ホモジナイザ−を使用した方法は、
ポリオルガノシロキサンラテックス粒子径の分布が小さ
くなるので好ましい方法である。
【0029】ポリオルガノシロキサンの重合に用いる酸
触媒としては、脂肪族スルホン酸、脂肪族置換ベンザン
スルホン酸、脂肪族置換ナフタレンスルホン酸などのス
ルホン酸類および硫酸、塩酸、硝酸、などの鉱酸類が挙
げられる。これらの酸触媒は一種または二種以上組み合
わせて用いられる。また、このれらの中では、ポリオル
ガノシロキサンラテックスの安定化作用にも優れている
点で、脂肪族置換ベンゼンスルホン酸が好ましく、n−
ドデシルベンゼンスルホン酸が特に好ましい。また、n
−ドデシルベンゼンスルホン酸と硫酸などの鉱酸とを併
用すると、ポリオルガノシロキサンラテックスの乳化剤
成分に起因する樹脂組成物の着色を低減させることがで
きる。
【0030】ポリオルガノシロキサンの重合温度は、5
0℃以上が好ましく、さらに好ましくは80℃以上であ
る。
【0031】ポリオルガノシロキサンの重合時間は、酸
触媒をシロキサン混合物、乳化剤および水とともに混
合、微粒子化させて重合する場合は2時間以上、さらに
好ましくは、5時間以上であり、酸触媒の水溶液にシロ
キサン混合物が微粒子化したラテックスを滴下する方法
ではラテックスの滴下終了後1時間程度保持することが
好ましい。
【0032】重合の停止は、反応液を冷却後、さらにラ
テックスを苛性ソ−ダ、苛性カリ、炭酸ナトリウムなど
のアルカリ性物質で中和することによって行うことがで
きる。
【0033】このようして製造された、ポリオルガノシ
ロキサンラテックスにアルキル(メタ)アクリレ−トと
多官能性アルキル(メタ)アクリレ−トとからなるアル
キル(メタ)アクリレ−ト成分を含浸させた後重合させ
ることによって複合ゴムを得ることができる。
【0034】アルキル(メタ)アクリレ−トとしては、
例えば、メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、n
−プロピルアクリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2
−エチルヘキシルアクリレ−ト等のアルキルアクリレ−
トおよびヘキシルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシル
メタクリレ−ト、n−ラウリルメタクリレ−ト等のアル
キルメタクリレ−トが挙げられ、特に、n−ブチルアク
リレ−トの使用が好ましい。多官能性アルキル(メタ)
アクリレ−トとしては、たとえばアリルメタクリレ−
ト、エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、プロピレン
グリコ−ルジメタクリレ−ト、1,3ブチレングリコ−
ルジメタクリレ−ト、1,4ブチレングリコ−ルジメタ
クリレ−ト、トリアリルシアヌレ−ト、トリアリルイソ
シアヌレ−ト等が挙げられる。また多官能性アルキル
(メタ)アクリレ−トの使用量は、アルキル(メタ)ア
クリレ−ト成分中0.1〜20重量%、好ましくは0.
2〜5重量%、さらに好ましくは0.2〜1重量%であ
る。アルキル(メタ)アクリレ−トは単独でまたは二種
以上併用して用いられる。
【0035】本発明に係るポリオルガノシロキサンとア
ルキル(メタ)アクリレ−トゴムからなる複合ゴムは、
ポリオルガノシロキサン成分のラテックス中へ上記アル
キル(メタ)アクリレ−ト成分を添加し通常にラジカル
重合開始剤を作用させることによって調整できる。アル
キル(メタ)アクリレ−トを添加する方法としては、ポ
リオルガノシロキサン成分のラテックスと一括で混合す
る方法とポリオルガノシロキサン成分のラテックス中に
一定速度で滴下する方法がある。尚、得られるグラフト
共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃性を考慮するとポリ
オルガノシロキサンのラテックスを一括で混合する方法
が好ましい。また、重合に用いる重合開始剤としては、
過酸化物、アゾ系開始剤または酸化剤、還元剤を組み合
わせたレドックス系開始剤が用いられる。この中ではレ
ドックス系開始剤が好ましく、特に硫酸第一鉄、エチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、ロンガリット、ヒド
ロパ−オキサイドを組み合わせたスルホキシレ−ト系開
始剤が好ましい。
【0036】本発明に係るグラフト共重合体は、上記の
ごとく乳化重合によって製造された複合ゴムに、芳香族
アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸
エステルおよびシアン化ビニル化合物から選ばれた一種
または二種以上の単量体をグラフト共重合することによ
って製造できる。
【0037】グラフト共重合に用いる単量体のうち芳香
族アルケニル化合物としては例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン等であり、メタクリル酸エ
ステルとしては例えばメチルメタクリレ−ト、エチルメ
タクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト等で
ありアクリル酸エステルとしては例えばメチルアクリレ
−ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト等であ
りシアン化ビニル化合物としては例えばアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等である。グラフト重合するこ
れらの単量体の混合物のうち、得られる樹脂組成物の成
形外観、顔料着色性および耐衝撃性から考慮するとスチ
レン/アクリロニトリルが特に好ましい。
【0038】グラフト共重合体は、複合ゴムのラテック
スに芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、
アクリル酸エステルまたはシアン化ビニル化合物から選
ばれた一種以上の単量体を加え、ラジカル重合技術によ
り一段あるいは多段で行うことができるが、得られるグ
ラフト共重合体を含む樹脂組成物の顔料着色性を考慮す
ると二段以上で重合することが好ましい。
【0039】グラフト共重合体に用いる芳香族アルケニ
ル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
またはシアン化ビニル化合物から選ばれた一種以上の単
量体の量は特に限定されるものではないが、得られる樹
脂組成物の顔料着色性、成形外観および耐衝撃性を考慮
すると、得られるグラフト共重合体の重量を基準にして
50〜80重量%が好ましく、さらに好ましくは50〜
70重量%、さらに好ましくは50〜60重量%であ
る。
【0040】またグラフト共重合体の調製において単量
体中にはグラフトポリマ−の分子量やグラフト率を調整
するための各種連鎖移動剤を添加することができる。
【0041】また、上記のごとく調製されるグラフト共
重合体の粒子径は特に限定されるものではないが、得ら
れるグラフト共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃性と顔
料着色性の両方を考慮すると数平均粒子径が0.1μm
〜0.6μmであることが好ましく、さらに好ましくは
0.1〜0.3μm、さらに好ましくは0.1μm〜
0.15μmである。
【0042】グラフト重合が終了した後、ラテックスを
塩化カルシウムまたは硫酸アルミニウム等の金属塩を溶
解した熱水中に投入し、塩析、凝固することによりグラ
フト共重合体を分離し回収することができる。
【0043】本発明で用いられるポリメチルメタクリレ
ート樹脂は、特に限定されるものではないが、好ましく
はメチルメタクリレート単位を80重量%以上含有する
ものである。20重量%未満でメチルメタクリレート単
量体以外のビニル系単量体を含むことができる。ビニル
系単量体としては、メチルメタクリレート以外の(メ
タ)アクリル酸エステル、芳香族アルケニル等が挙げる
ことができる。
【0044】このグラフト共重合体をポリメチルメタク
リレ−ト樹脂とともに通常公知の混練機械によつて押し
出し成形することができる。このような成形機としては
押出機、射出成形機、ブロ−成形機、カレンダ−成形機
およびインフレ−ション成形機等が挙げられる。
【0045】さらにグラフト共重合体を含む熱可塑性樹
脂には必要に応じて染料、顔料、安定剤、補強剤、充填
剤、難燃剤等を配合することができる。
【0046】以下実施例により本発明を説明する。尚、
参考例、実施例および比較例において『部』および
『%』は特に断らない限り『重量部』および『重量%』
を意味する。
【0047】参考例におけるラテックス中のポリオルガ
ノシロキサンの重量平均粒子径およびグラフト共重合体
の数平均粒子径は、大塚電子(株)社製DLS−700
型を用いた動的光散乱法により求めた。
【0048】また、実施例および比較例におけるポリメ
チルメタクリレ−ト樹脂は、三菱レイヨン(株)社製ア
クリペットVHを使用した。
【0049】また、実施例および比較例におけるアイゾ
ット衝撃強度の測定は、ASTMD258に準拠した方
法により行った。
【0050】また、実施例および比較例における表面硬
度(ロックウエル硬度)の測定は、ASTM D−78
5に準拠した方法により測定した。
【0051】また、実施例および比較例における樹脂組
成物の顔料着色性は、カ−ボンブラック(三菱化学社製
CB−960)を0.8重量部含有させた樹脂組成物を
東芝機械(株)社製射出成形機IS−100ENにより
成形した100mm×100mm×3mm板を用いてJ
IS Z8729に準拠した色相測定を行い、ここで得
られたL* 値で評価した。すなわち、L* 値の小さい樹
脂組成物ほど顔料着色性が優れていると判断した。
【0052】また、実施例および比較例における樹脂組
成物の成形外観は、東芝機械(株)社製射出成形機IS
−100ENを用い成形した100mm×100mm×
3mm板表面の状態を目視観察することにより評価し
た。
【0053】
【実施例】
(参考例1)ポリオルガノシロキサンの(L−1)調製 オクタメチルシクロテトラシロキサン98部、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルジメトキメチルシラン2部を
混合しシロキサン系混合物100部を得た。これにドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトルウム0.67部を溶解し
た蒸留水300部を添加しホモミキサ−にて10000
回転/2分で撹拌した後、ホモジナイザ−で300kg
/m3 の圧力で1回通し、予備混合オルガノシロキサン
ラテックスを得た。
【0054】一方、試薬注入容器、冷却管、ジャケット
過熱機および撹拌装置を備えた反応器内にドデシルベン
ゼンスルホン酸10部に蒸留水90部とを注入し、10
重量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製し
た。
【0055】この水溶液を85℃に加温した状態で、予
備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘って
滴下し、滴下後1時間温度を維持し、冷却した。ついで
この反応物を苛性ソ−ダ水溶液で中和した。
【0056】このようにして得られたラテックスを17
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ18.0
%であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキ
サンの重量粒子径は0.07μmであった。
【0057】(参考例2)ポリオルガノシロキサンの
(L−2)調整 参考例1において、用いるオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンの量を90部、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルジメトキメチルシランの量を10部に変更する以外
は参考例1と同様にしてラテックスを調製した。得られ
たラテックスの固形分を求めたところ17.4%であっ
た。また、ラテックス中のポリオルガノシロキサンの重
量平均粒子径0.05μmであった。
【0058】(参考例3)ポリオルガノシロキサンの
(L−3)調製 参考例1において、用いるオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンの量を99.5部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキメチルシランの量を0.5部に変更す
る以外は参考例1と同様にしてラテックスを調製した。
得られたラテックスの固形分を求めたところ17.8%
であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキサ
ンの重量平均粒子径0.07μmであった。
【0059】(参考例4)ポリオルガノシロキサンの
(L−4)調製 オクタメチルシクロテトラシロキサン95部、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシラン5部を混合
しシロキサン系混合物100部を得た。これにドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトルウム0.67部を溶解した蒸
留水300部を添加しホモミキサ−にて10000回転
/2分で撹拌した後、ホモジナイザ−で300kg/m
3 の圧力で1回通し、予備混合オルガノシロキサンラテ
ックスを得た。
【0060】一方、試薬注入容器、冷却管、ジャケット
過熱機および撹拌装置を備えた反応器内にドデシルベン
ゼンスルホン酸10部に蒸留水90部とを注入し、10
重量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製し
た。
【0061】この水溶液を85℃に加温した状態で、予
備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘って
滴下し、滴下後1時間温度を維持し、冷却した。ついで
この反応物を苛性ソ−ダ水溶液で中和した。
【0062】このようにして得られたラテックスを17
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ18.6
%であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキ
サンの重量平均粒子径は0.07μmであった。
【0063】(参考例5)ポリオルガノシロキサンの
(L−5)調製 オクタメチルシクロテトラシロキサン98部、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルジメトキメチルシラン2部を
混合しシロキサン系混合物100部を得た。これにドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトルウム0.67部を溶解し
た蒸留水300部を添加しホモミキサ−にて10000
回転/2分で撹拌した後、ホモジナイザ−で300kg
/m3 の圧力で1回通し、予備混合オルガノシロキサン
ラテックスを得た。
【0064】一方、試薬注入容器、冷却管、ジャケット
過熱機および撹拌装置を備えた反応器内にドデシルベン
ゼンスルホン酸30部に蒸留水90部とを注入し、10
重量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製し
た。
【0065】この水溶液を85℃に加温した状態で、予
備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘って
滴下し、滴下後1時間温度を維持し、冷却した。ついで
この反応物を苛性ソ−ダ水溶液で中和した。
【0066】このようにして得られたラテックスを17
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ19.5
%であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキ
サンの粒子径は0.02μmであった。
【0067】以上の参考例のポリオルガノシロキサンの
調製条件および結果を表−1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】(参考例6)グラフト共重合体S−1の調
製 試薬注入容器、冷却管、ジャケット過熱機および撹拌装
置を備えた反応器内に、参考例1で得られたポリオルガ
ノシロキサンラテックス(L−1)28.7に部、N−
ラウロイルサルコシンナトリウム0.3部を採取し、蒸
留水290.6部を添加混合し、ブチルアクリレ−ト6
6.8部、アリルメタクリレ−ト0.3部、1.3ブチ
レングリコ−ルジメタクリレ−ト0.1部およびキュメ
ンヒドロパ−オキサイド0.14部の混合物を添加し
た。この反応器に窒素気流を通じることによつて、雰囲
気の窒素置換を行い60℃まで昇温した。内部の温度が
60℃になった時点で硫酸第一鉄0.0001部、エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.0003部およ
びロンガリット0.24部を蒸留水10部に溶解させた
水溶液を添加し、開始せしめた。アクリレ−ト成分の重
合により、液温は78℃まで上昇した。1時間この状態
を保持し、アクリレ−ト成分の重合を完結させポリオル
ガノシロキサンとブチルアクリレ−トゴムとの複合ゴム
のラテックスを得た。
【0070】反応器内部の液温が60℃に低下した後、
ロンガリット0.4部を蒸留水10部に溶解した水溶液
を添加し、次いでアクリロニトリル11.1部、スチレ
ン33.2部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.
23部の混合溶液にを2時間にわたって滴下し重合し
た。滴下終了後、温度60℃の状態を1時間保持した
後、硫酸第一鉄0.0002部、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム塩0.0006部およびロンガリット
0.23部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加
し、次いでアクリロニトリル7.4部、スチレン22.
2部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.13部の
混合液を2時間にわたつて滴下し重合した。滴下終了
後、温度60℃の状態を1時間保持した後冷却し、ポリ
オルガノシロキサンとブチルアクリレ−トゴムからなる
複合ゴムに、アクリロニトリル−スチレン共重合体をグ
ラフト共重合させたグラフト共重合体(S−1)のラテ
ックスを得た。動的光散乱法より求めたラテックス中の
グラフト共重合体の数平均粒子径は0.13μmであっ
た。次いで、硫酸アルミニュウムを5重量%の割合で溶
解した水溶液150部を60℃に過熱し撹拌した。この
中へグラフト共重合体のラテックス100部を徐々に滴
下し凝固した。次いで、析出物を分離し、洗浄した後乾
燥し、グラフト共重合体を得た。
【0071】(参考例7)グラフト共重合体S−2の製
造 参考例6において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−2)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−2)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.12μmであった。
【0072】(参考例8)グラフト共重合体S−3の製
造 参考例6において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−3)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−3)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.12μmであった。
【0073】(参考例9)グラフト共重合体S−4の製
造 参考例6において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックス(L−1)の量を117部に、またブチルアクリ
レ−トの量を52.8にそれぞれ変更する以外は同様に
してグラフト共重合体(S−4)を調製した。得られた
グラフト共重合体の数平均粒子径は、0.12μmであ
った。
【0074】(参考例10)グラフト共重合体S−5の
製造 参考例6において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−4)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−5)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.12μmであった。
【0075】(参考例11)グラフト共重合体S−6の
製造 参考例6において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−4)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−6)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.06μmであった。
【0076】(参考例12)グラフト共重合体(T−
1)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱器および撹拌装
置を備えた反応器内に、N−ラルロイルサルコシンナト
リウム1.2部を採取し、蒸留水312.3部を添加混
合した後、ブチルアクリレ−ト73.8部、にする以外
は参考例6と同様にしてグラフト共重合体(T−1)を
得た。得られたグラフト共重合体の数平均粒子径は0.
13μmであった。
【0077】(実施例1〜6および比較例1、2)参考
例6〜12で製造したグラフト共重合体(S−1〜6お
よびT−1)およびポリメチルメタクリレ−ト樹脂を表
2に示す割合(重量比)で混合し、230℃に設定した
単軸押し出し機で押し出し、ペレットを作製した。次い
で、このペレットをシリンダ−設定温度230℃、金型
温度60℃の条件で射出成形し、アイゾット衝撃強度お
よびロックウェル硬度測定用の試験片を得た。この試験
片を用いて測定したアイゾット衝撃強度およびロックウ
ェル硬度の結果を表2に示す。
【0078】次ぎに、参考例6〜12で製造したグラフ
ト共重合体(S−1〜6およびT−1)およびポリメチ
ルメタクリレ−ト樹脂を表2に示す割合(重量比)で混
合し、さらにカ−ボンブラックを0.8部添加した混合
物を230℃に設定した単軸押し出し機で押し出し、ペ
レットを作製した。次いで、このペレットをシリンダ−
設定温度230℃、金型温度60℃の条件で射出成形
し、100mmx100mmx3mm板成形品を得た。
この成形品の成形外観評価結果および顔料着色性評価結
果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】実施例および比較例より次のことが明らか
となった。
【0081】1)実施例に示した樹脂組成物は、いずれ
も良好な成形外観を示す。
【0082】2)実施例に示した樹脂組成物は、いずれ
も優れた耐衝撃性および/または優れた顔料着色性を示
し、特に実施例1に示す樹脂組成物はアイゾット衝撃強
度が10kgcm/cm以上、L* 値が10以下と、車
両部品用途に望まれている性能を上回ることから、その
工業的価値は非常に大きい。
【0083】3)比較例1のようにポリジメチルシロキ
サンを含まないグラフト共重合体を含有する樹脂組成物
は、耐衝撃性が低く工業材料としの価値は低い。
【0084】4)比較例2に示したポリメチルメタクリ
レ−ト樹脂は、優れた顔料着色性を示すもののアイゾッ
ト衝撃強度が低く、高度な耐衝撃性が要求される工業用
途には用いることができない。
【0085】
【発明の効果】本発明は、次のように特別に顕著な効果
を奏しその産業上の利用価値は極めて大である。
【0086】1)本発明に係る樹脂組成物は、耐衝撃
性、顔料着色性および成形外観に優れる。
【0087】2)特に、アイゾット衝撃強度と顔料着色
性のバランスは、従来にない高いレベルであり、例えば
車両用途等の特に高度な耐衝撃性と顔料着色性が必要と
なる用途にも利用可能であることから、その工業用材料
としての利用価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楊井 寿美 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a−1)ビニル重合性官能基含有シロ
    キサン単位0.2〜3モル%およびジメチルシロキサン
    単位97〜99.8モル%からなり、さらに3個以上の
    シロキサン結合を有するケイ素原子がポリジメチルシロ
    キサン中の全ケイ素原子に対し1モル以下であることを
    特徴とするポリジメチルシロキサンと(a−2)ポリア
    ルキル(メタ)アクレ−トとからなる複合ゴムに(a−
    3)芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、
    アクリル酸エステルおよびシアン化ビニル化合物から選
    ばれた一種以上の単量体がグラフトしたグラフト共重合
    体(A)とポリメチルメタクリレート樹脂(B)とから
    なる熱可塑性樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015078308A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 ユーエムジー・エービーエス株式会社 グラフト共重合体、および熱可塑性樹脂組成物
US9896579B2 (en) 2014-07-08 2018-02-20 Umg Abs, Ltd. Thermoplastic resin composition and molded article thereof

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JP2007191632A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Asahi Kasei Chemicals Corp スチレン系樹脂組成物、及び該樹脂組成物からなる成形体
JP2015078308A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 ユーエムジー・エービーエス株式会社 グラフト共重合体、および熱可塑性樹脂組成物
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